JPH0920779A - 縮合ヘテロ5員環アゼピン化合物類及びその医薬用途 - Google Patents

縮合ヘテロ5員環アゼピン化合物類及びその医薬用途

Info

Publication number
JPH0920779A
JPH0920779A JP7351538A JP35153895A JPH0920779A JP H0920779 A JPH0920779 A JP H0920779A JP 7351538 A JP7351538 A JP 7351538A JP 35153895 A JP35153895 A JP 35153895A JP H0920779 A JPH0920779 A JP H0920779A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbonyl
phenyl
tetrahydro
thieno
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7351538A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidetsura Chiyou
秀連 長
Yukikiyo Wakitani
之清 脇谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Tobacco Inc
Original Assignee
Japan Tobacco Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Tobacco Inc filed Critical Japan Tobacco Inc
Priority to JP7351538A priority Critical patent/JPH0920779A/ja
Publication of JPH0920779A publication Critical patent/JPH0920779A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【解決手段】 一般式〔I〕で表される縮合ヘテロ5員
環アゼビン化合物,及び当該化合物を含有するバソブレ
ッシン拮抗剤。 〔式中、R1 、R2 は水素原子又は低級アルキル基等を
表し、R,R4 は水素原子,低級アルキル基,低級
アルコキシ基等を表し,R5 は水素原子、低級アルキル
基又はアリール基等を表し、R6 はシクロアルキル基又
はアリール基等を表し、A1 は酸素原子、硫黄原子又は
NR9 基(R9 は水素原子又は低級アルキル基等を表
す)A2 は単結合に結合する場合はCH2,NH等を,
二重結合に結合する場合はCH等を表し,A3 ,A4
その何れか一方がNを表すか両者共にCHを表す〕 【効果】 化合物〔I〕は、うっ血性心不全、脳浮腫、
アルギニンバソブレッシン過剰分泌症候群、高血圧等の
予防治療薬、及び利尿剤として優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な縮合ヘテロ5
員環アゼピン化合物に関し、さらに詳しくは優れたバソ
プレッシン拮抗作用を有する新規な縮合ヘテロ5員環ア
ゼピン化合物、その医薬用途及びそれらの化合物を合成
するための中間体に関する。
【0002】
【従来技術・発明が解決しようとする課題】バソプレッ
シンは下垂体後葉ホルモンの1つで、腎臓の集合尿細管
における水の再吸収促進による抗利尿作用を有し、体液
の恒常性の維持を図る。又、その一部はパラクリンホル
モンとして中枢神経系にも作用する。それ以外にも、バ
ソプレッシンは血管平滑筋収縮による昇圧作用、循環器
系に関係した血管収縮、心抑制、体温調節、血液凝固促
進、肝糖質放出作用、メサンギウム細胞増殖作用等の作
用がある。バソプレッシンの受容体はV1 及びV2 の2
種類が存在し、それぞれの生理活性発現に関与している
ことが明らかにされてきた。V1 受容体は血管平滑筋や
肝細胞を代表とする細胞群に分布し、イノシトールリン
脂質代謝系を介して、血管収縮やグリコーゲン分解を引
き起こす(M. J. Berridge, R. F. Irrine, nature, 21
2, 315(1984). )。一方、V2 受容体は腎尿細管に分布
し、cAMP産生系を介して活性を発現する(J. Bocka
rt et al., J. Biol. Chem., 248, 5922(1973). )。こ
のような作用をもつバソプレッシンの過剰は、種々の病
態、例えば、うっ血性心不全〔ファーマコロジカルレビ
ューズ(Pharmacological Reviews )、43、p73−
108(1991)〕、脳浮腫〔ストローク(Strok
e)、23、p1767−1773(1992)、ライ
フサイエンス(Life Science)、43、p399−40
3、(1988)、脳神経、44(1)、p43(19
92)、脳神経外科、21(12)、p1103(19
93)〕、アルギニンバソプレッシン過剰分泌症候群
〔ジャーナル オブ カージオ バスキュラー ファー
マコロジー(Journal of Cardiovascular Pharmacolog
y)、8(Suppl.7)、pS36−S43(198
6)〕、高血圧等を生じる。従って優れたバソプレッシ
ン拮抗薬が開発されるならば、バソプレッシン過剰に起
因するこれらの疾患、例えば、心不全、浮腫、アルギニ
ンバソプレッシン過剰分泌症候群、腎不全、高血圧、腹
水、肝硬変、低ナトリウム血症、低カリウム血症、糖尿
病、循環不全、オキシトシン関連疾患等の治療又は予防
薬として、また利尿薬〔腎と透析、p161(199
3)、医薬のあゆみ、157(3)、p166(199
1)〕として有用であると考えられ、これまでにもバソ
プレッシン関連疾患の予防又は治療のために種々のバソ
プレッシン拮抗薬が開発されてきた。
【0003】特に非ペプチド系化合物はペプチド系化合
物と違って経口投与可能なため、臨床的な有用性が期待
でき、これまでにも特開平7−2800号公報、特開平
4−321669号公報、特開平4−154765号公
報、特開平6−172317号公報、特開平5−132
466号公報、WO95/03305号明細書、特開平
5−320135号公報、WO94/12476号明細
書、特開平6−157480号公報、WO94/147
96号明細書、WO94/20473号明細書、特開平
6−16643号公報、特開平6−211800号公
報、WO95/06035号明細書等で種々の化合物が
提案されている。
【0004】特に特開平4−154765号公報には、
【0005】
【化12】
【0006】等が開示されており、WO94/1247
6号明細書には
【0007】
【化13】
【0008】等が開示されており、WO94/2047
3号明細書には、
【0009】
【化14】
【0010】等が開示されている。しかしこれらの化合
物よりさらに効果のあるものが求められていた。
【0011】本発明の目的は、バソプレッシンを拮抗す
る新規な化合物を提供することである。本発明の他の目
的は、有用なバソプレッシン拮抗剤を提供することであ
る。更に本発明のもうひとつの目的は、バソプレッシン
拮抗剤の有効成分である上記化合物を製造するための新
規な中間体化合物を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らはこのような
実情に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、縮合ヘテロ5員環
アゼピン化合物類が上記目的を達成することを見出し本
発明を完成した。即ち本発明は、新規5,6,7,8−
テトラヒドロチエノ〔3,2−b〕アゼピン誘導体もし
くはその類縁体、新規5,6,7,8−テトラヒドロフ
ロ〔3,2−b〕アゼピン誘導体もしくはその類縁体、
及び新規5,6,7,8−テトラヒドロ−1H−ピロロ
〔3,2−b〕アゼピン誘導体もしくはその類縁体、及
びこれら化合物を含有してなるバソプレッシン拮抗剤、
並びにこれらの化合物を合成するための新規な中間体化
合物に関するものであり、より詳しくは、下記(1)〜
(26)に示す通りである。
【0013】(1)一般式〔I〕
【0014】
【化15】
【0015】〔式中、R1 は水素原子、水酸基、置換さ
れてもよい低級アルキル基、ハロゲン原子、ニトロビニ
ル基、ホルミル基、ヒドロキシイミノメチル基又はカル
ボキシ基を表し、R2 は水素原子又は低級アルキル基を
表し、R3 及びR4 は同一又は異なっていてもよく、そ
れぞれ水素原子、水酸基、低級アルキル基、低級アルコ
キシ基、ハロゲン原子、置換されてもよいアミノ基を表
すか、又はR3 とR4 が一緒になって5〜6員環を表
し、R5 は水素原子、低級アルキル基又は置換されても
よいアリール基を表し、R6 はシクロアルキル基、置換
されてもよい低級アルケニル基、置換されてもよい低級
アルキニル基、置換されてもよいアリール基、置換され
てもよいヘテロアリール基、式
【0016】
【化16】
【0017】(R7 及びR8 は同一又は異なっていても
よく、それぞれ水素原子、低級アルキル基又は置換され
てもよいアリール基を表し、A5 は窒素原子又はCH基
を表し、mは0〜6の整数を表す。)で表される基、又
は式
【0018】
【化17】
【0019】(nはA5 が窒素原子を表す場合、1〜6
の整数を表し、A5 がCH基を表す場合、0〜6の整数
を表し、R7 、R8 及びA5 はそれぞれ前記と同様の意
味を表す。)で表される基を表し、
【0020】
【化18】
【0021】は単結合又は二重結合を表し、A1 は酸素
原子、硫黄原子又はNR9 基(R9 は水素原子又は置換
されてもよい低級アルキル基を表す。)を表し、A2
【0022】
【化19】
【0023】が単結合を表す場合、CR1011
(R10、R11はどちらか一方が水素原子を表し、他方が
水素原子、水酸基、置換されてもよい低級アルキル基、
置換されてもよい低級アルコキシ基、置換されてもよい
アミノ基を表すか、又はR10とR11が一緒になってオキ
ソ基を表す。)、又はNR12基(R12は置換されてもよ
い低級アルキル基、又は置換されてもよいアシル基を表
す。)を表し、
【0024】
【化20】
【0025】が二重結合を表す場合、CH基を表し、A
3 、A4 はどちらか一方が窒素原子を表し、他方がCH
基を表すか、又は同時にCH基を表す。〕で示される縮
合ヘテロ5員環アゼピン化合物類、又はその薬理上許容
される塩。
【0026】(2)R3 及びR4 が同時に水素原子であ
る上記(1)記載の縮合ヘテロ5員環アゼピン化合物類
又はその薬理上許容される塩。
【0027】(3)R6 が置換されてもよいアリール基
である上記(2)記載の縮合ヘテロ5員環アゼピン化合
物類又はその薬理上許容される塩。
【0028】(4)
【0029】
【化21】
【0030】が単結合であり、A2 がCR1011基(R
10、R11は前記と同様の意味を表す。)である上記
(3)記載の縮合ヘテロ5員環アゼピン化合物又はその
薬理上許容される塩。
【0031】(5)R10、R11のどちらか一方が水素原
子で、他方が水素原子、置換されてもよい低級アルキル
基又は置換されてもよいアミノ基である上記(4)記載
の縮合ヘテロ5員環アゼピン化合物又はその薬理上許容
される塩。
【0032】(6)A1 が硫黄原子である上記(5)記
載の縮合ヘテロ5員環アゼピン化合物又はその薬理上許
容される塩。
【0033】(7)A1 が酸素原子である上記(5)記
載の縮合ヘテロ5員環アゼピン化合物又はその薬理上許
容される塩。
【0034】(8)A1 が、NR9 基(R9 は前記と同
様の意味を表す。)である上記(5)記載の縮合ヘテロ
5員環アゼピン化合物又はその薬理上許容される塩。
【0035】(9)N−〔4−〔(5,6,7,8−テ
トラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4
−イル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェ
ニル〕−2−カルボキサミド、4’−メチル−N−〔4
−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェ
ニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミ
ド、2’,4’−ジメチル−N−〔4−〔(5,6,
7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕ア
ゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,
1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミド、4’−ニト
ロ−N−〔4−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4
H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボ
ニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カ
ルボキサミド、3−フェニル−N−〔4−〔(5,6,
7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕ア
ゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕ベンゾ
〔b〕チオフェン−2−カルボキサミド、2−フェノキ
シ−N−〔4−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4
H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボ
ニル〕フェニル〕ベンズアミド、2−フェノキシ−N−
〔4−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエ
ノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フ
ェニル〕ニコチンアミド、4−アセトキシ−N−〔4−
〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェ
ニル〕ベンズアミド、N−〔4−〔(5,6,7,8−
テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−
4−イル)カルボニル〕フェニル〕−1−ナフトアミ
ド、N−〔4−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4
H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボ
ニル〕フェニル〕ナフタレン−2−イルアセトアミド、
N−〔4−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−
チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニ
ル〕フェニル〕−9H−フルオレン−9−カルボキサミ
ド、2,6−ジクロロ−N−〔4−〔(5,6,7,8
−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン
−4−イル)カルボニル〕フェニル〕ベンズアミド、
2,3−ジクロロ−N−〔4−〔(5,6,7,8−テ
トラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4
−イル)カルボニル〕フェニル〕ベンズアミド、3−ニ
トロ−N−〔4−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−
4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カル
ボニル〕フェニル〕ベンズアミド、2−クロロ−N−
〔4−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエ
ノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フ
ェニル〕ベンズアミド、2−メチル−N−〔4−
〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェ
ニル〕ベンズアミド、N−〔4−〔(5,6,7,8−
テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−
4−イル)カルボニル〕フェニル〕シクロヘキサンカル
ボキサミド、2−ブロモ−N−〔4−〔(5,6,7,
8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピ
ン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕ベンズアミド、
4’−ジメチルアミノ−N−〔4−〔(5,6,7,8
−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン
−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビ
フェニル〕−2−カルボキサミド、1−メチル−2−フ
ェニル−N−〔4−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ
−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カ
ルボニル〕フェニル〕−1H−インドール−3−カルボ
キサミド、3,3−ジフェニル−N−〔4−〔(5,
6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−
b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕プロ
ピオンアミド、(N’−エチル−N’−フェニルアミ
ノ)−N−〔4−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−
4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カル
ボニル〕フェニル〕アセトアミド、2’−〔〔〔4−
〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェ
ニル〕アミノ〕カルボニル〕−〔1,1’−ビフェニ
ル〕−2−カルボン酸、N−〔4−〔(5,6,7,8
−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン
−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−(9H−フルオ
レン−9−イル)アセトアミド、4−ヒドロキシ−N−
〔4−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエ
ノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フ
ェニル〕ベンズアミド、N−〔4−〔(5,6,7,8
−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン
−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビ
フェニル〕−4−カルボキサミド、N−〔4−〔(5,
6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−
b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕シン
ナムアミド、2−アニリノ−N−〔4−〔(5,6,
7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕ア
ゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕ベンズアミ
ド、N−〔2−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4
H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボ
ニル〕ピリジン−5−イル〕−〔1,1’−ビフェニ
ル〕−2−カルボキサミド、2’,4’−ジメチル−N
−〔2−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チ
エノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕
ピリジン−5−イル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2
−カルボキサミド、N−〔4−〔(8−ジメチルアミノ
−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,
2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕
−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミド、
4’−メトキシメトキシ−N−〔4−〔(5,6,7,
8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピ
ン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−
ビフェニル〕−2−カルボキサミド、4−(N’−エチ
ル−N’−フェニルアミノ)−N−〔4−〔(5,6,
7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕ア
ゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕ブチルアミ
ド、2−ベンジルオキシ−N−〔4−〔(5,6,7,
8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピ
ン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕ベンズアミド、
2−ヒドロキシ−N−〔4−〔(5,6,7,8−テト
ラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−
イル)カルボニル〕フェニル〕ベンズアミド、2−カル
バモイルメトキシ−N−〔4−〔(5,6,7,8−テ
トラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4
−イル)カルボニル〕フェニル〕ベンズアミド、4−カ
ルバモイルメトキシ−N−〔4−〔(5,6,7,8−
テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−
4−イル)カルボニル〕フェニル〕ベンズアミド、2−
フルオロ−N−〔4−〔(5,6,7,8−テトラヒド
ロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)
カルボニル〕フェニル〕ベンズアミド、2−(4−メチ
ルピペラジン−1−イル)−N−〔4−〔(5,6,
7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕ア
ゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕ベンズアミ
ド、2−ピロール−1−イル−N−〔4−〔(5,6,
7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕ア
ゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕ベンズアミ
ド、2−クロロ−N−〔4−〔(8−ジメチルアミノ−
5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2
−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕ベ
ンズアミド、N−〔4−(8−ジメチルアミノ−5,
6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−
b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−2
−ピロール−1−イル−ベンズアミド、N−〔4−(8
−ジメチルアミノ−5,6,7,8−テトラヒドロ−4
H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボ
ニル〕フェニル〕−2−(N’−エチル−N’−フェニ
ルアミノ)アセトアミド、N−〔4−〔〔8−〔N’−
メチル−N’−(2−ピリジン−2−イルエチル)アミ
ノ〕−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェ
ニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミ
ド、N−〔4−(8−ジメチルアミノ−5,6,7,8
−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン
−4−イル)カルボニル〕−2−メトキシフェニル〕−
〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミド及びN
−〔4−(8−ジメチルアミノ−5,6,7,8−テト
ラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−
イル)カルボニル〕フェニル〕−2−,エチルベンズア
ミドから選ばれる上記(1)又は(6)記載の縮合ヘテ
ロ5員環アゼピン化合物又はその薬理上許容される塩。
【0036】(10)N−〔4−〔(5,6,7,8−
テトラヒドロ−4H−フロ〔3,2−b〕アゼピン−4
−イル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェ
ニル〕−2−カルボキサミド、2’,4’−ジメチル−
N−〔4−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−
フロ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕
フェニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキ
サミド、N−〔4−〔(2−ホルミル−5,6,7,8
−テトラヒドロ−4H−フロ〔3,2−b〕アゼピン−
4−イル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフ
ェニル〕−2−カルボキサミド、N−〔4−〔(2−ヒ
ドロキシイミノメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ
−4H−フロ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カル
ボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−
カルボキサミド及びN−〔4−〔〔2−(2−ニトロビ
ニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−フロ
〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェ
ニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミ
ドから選ばれる上記(7)記載の縮合ヘテロ5員環アゼ
ピン化合物又はその薬理上許容される塩。
【0037】(11)N−〔4−〔(1,4,5,6,
7,8−ヘキサヒドロピロロ〔3,2−b〕アゼピン−
4−イル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフ
ェニル〕−2−カルボキサミド、N−〔4−〔(1,
4,5,6,7,8−ヘキサヒドロピロロ〔3,2−
b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−4
−ニトロ−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサ
ミド、(N’−エチル−N’−フェニルアミノ)−N−
〔4−〔(1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロピロ
ロ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フ
ェニル〕アセトアミド、N−〔4−〔(1−メチル−
1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロピロロ〔3,2
−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−
〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミド、N−
〔4−〔(1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロピロ
ロ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フ
ェニル〕−4’−メチル−〔1,1’−ビフェニル〕−
2−カルボキサミド、N−〔4−〔(2−ホルミル−
1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロピロロ〔3,2
−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−
4’−メチル−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボ
キサミド、N−〔4−〔(2−ジメチルアミノメチル−
1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロピロロ〔3,2
−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−
4’−メチル−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボ
キサミド、N−〔4−〔(2−ジエチルアミノメチル−
1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロピロロ〔3,2
−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−
4’−メチル−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボ
キサミド、4’−メチル−N−〔4−〔(2−ピロリジ
ン−1−イルメチル−1,4,5,6,7,8−ヘキサ
ヒドロピロロ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カル
ボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−
カルボキサミド、4’−メチル−N−〔4−〔(1−メ
チル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロピロロ
〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェ
ニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミ
ド、2’,4’−ジメチル−N−〔4−〔(1−メチル
−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロピロロ〔3,
2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕
−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミド、
4’−ジメチルアミノ−N−〔4−〔(1−メチル−
1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロピロロ〔3,2
−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−
〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミド、N−
〔4−〔(1−ピリジン−3−イルメチル−1,4,
5,6,7,8−ヘキサヒドロピロロ〔3,2−b〕ア
ゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,
1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミド、N−〔4−
〔〔1−(4−メチルピペラジン−1−イルブチル)−
1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロピロロ〔3,2
−b〕アゼピン−4−イル〕カルボニル〕フェニル〕−
〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミド及びN
−〔4−〔〔1−(4−ジエチルアミノブチル)−1,
4,5,6,7,8−ヘキサヒドロピロロ〔3,2−
b〕アゼピン−4−イル〕カルボニル〕フェニル〕−
〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミドから選
ばれる上記(8)記載の縮合ヘテロ5員環アゼピン化合
物又はその薬理上許容される塩。
【0038】(12)
【0039】一般式〔I〕中の
【0040】
【化22】
【0041】が単結合であり、A2 がNR12の縮合ヘテ
ロ5員環ジアゼピン化合物である上記(1)記載の縮合
ヘテロ5員環アゼピン化合物又はその薬理上許容される
塩。
【0042】(13)N−〔4−〔〔8−(2−ピロリ
ジン−1−イルエチル)−5,6,7,8−テトラヒド
ロ−4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼピン
−4−イル〕カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビ
フェニル〕−2−カルボキサミド、2−メチル−N−
〔4−〔〔8−(2−ピロリジン−1−イルエチル)−
5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔2,3
−b〕〔1,4〕ジアゼピン−4−イル〕カルボニル〕
フェニル〕ベンズアミド、2’,4’−ジメチル−N−
〔4−〔〔8−(2−ピロリジン−1−イルエチル)−
5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔2,3
−b〕〔1,4〕ジアゼピン−4−イル〕カルボニル〕
フェニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキ
サミド、N−〔4−〔〔8−〔2−(4−メチルピペラ
ジン−1−イル)エチル〕−5,6,7,8−テトラヒ
ドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼピ
ン−4−イル〕カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−
ビフェニル〕−2−カルボキサミド、N−〔4−〔〔8
−(2−ジメチルアミノエチル)−5,6,7,8−テ
トラヒドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジ
アゼピン−4−イル〕カルボニル〕フェニル〕−〔1,
1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミド、N−〔2−
メトキシ−4−〔〔8−(2−ピロリジン−1−イルエ
チル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼピン−4−イル〕カル
ボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−
カルボキサミド、N−〔2−メトキシ−4−〔〔8−
〔2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル〕−
5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔2,3
−b〕〔1,4〕ジアゼピン−4−イル〕カルボニル〕
フェニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキ
サミド、N−〔4−〔〔2−ホルミル−8−〔2−(4
−メチルピペラジン−1−イル)エチル〕−5,6,
7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕
〔1,4〕ジアゼピン−4−イル〕カルボニル〕フェニ
ル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミ
ド、N−〔4−〔〔8−(2−ジメチルアミノエチル)
−2−ホルミル−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H
−チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼピン−4−イ
ル〕カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェニ
ル〕−2−カルボキサミド、N−〔4−〔〔8−(4−
メトキシベンジル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−
4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼピン−4
−イル〕カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェ
ニル〕−2−カルボキサミド、N−〔4−〔〔8−(4
−メトキシベンジル)−5,6,7,8−テトラヒドロ
−4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼピン−
4−イル〕カルボニル〕フェニル〕−2−メチルベンズ
アミド、N−〔4−〔(8−ベンジル−5,6,7,8
−テトラヒドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,
4〕ジアゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−
2−メチルベンズアミド、N−〔4−〔(8−ベンジル
−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔2,
3−b〕〔1,4〕ジアゼピン−4−イル)カルボニ
ル〕フェニル〕−2−クロロベンズアミド、N−〔4−
〔(8−ベンジル−5,6,7,8−テトラヒドロ−4
H−チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼピン−4−
イル)カルボニル〕フェニル〕−2’,4’−ジメチル
−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミド、N
−〔4−〔(8−ベンジル−5,6,7,8−テトラヒ
ドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼピ
ン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−2−ブロモベ
ンズアミド、N−〔4−〔(8−ベンジル−5,6,
7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕
〔1,4〕ジアゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニ
ル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミ
ド、N−〔4−〔(8−ベンジル−5,6,7,8−テ
トラヒドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジ
アゼピン−4−イル)カルボニル〕−2−メトキシフェ
ニル〕−2−メチルベンズアミド、N−〔4−〔(8−
ベンジル−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエ
ノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼピン−4−イル)カ
ルボニル〕−2−メトキシフェニル〕−2−クロロベン
ズアミド、N−〔4−〔(8−ベンジル−5,6,7,
8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,
4〕ジアゼピン−4−イル)カルボニル〕−2−メトキ
シフェニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボ
キサミド、N−〔4−〔(8−ピリジン−3−イルメチ
ル−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼピン−4−イル)カル
ボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−
カルボキサミド、2−メチル−N−〔4−〔(8−ピリ
ジン−3−イルメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ
−4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼピン−
4−イル)カルボニル〕フェニル〕ベンズアミド及びN
−〔4−〔〔8−(4−メチルパーヒドロジアゼピン−
1−イルアセチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−
4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼピン−4
−イル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェ
ニル〕−2−カルボキサミドから選ばれる上記(12)
記載の縮合ヘテロ5員環ジアゼピン化合物又はその薬理
上許容される塩。
【0043】(14)
【0044】
【化23】
【0045】が二重結合である上記(1)記載の縮合ヘ
テロ5員環アゼピン化合物又はその薬理上許容される
塩。
【0046】(15)〔4−(5,6−ジヒドロ−4H
−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニ
ル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カル
ボキサミドである上記(14)記載の縮合ヘテロ5員環
アゼピン化合物又はその薬理上許容される塩。
【0047】(16)上記(1)〜(15)のいずれか
に記載の縮合ヘテロ5員環アゼピン化合物類又はその薬
理上許容される塩、及びキャリアーを含む医薬組成物。
【0048】(17)上記(1)〜(15)のいずれか
に記載の縮合ヘテロ5員環アゼピン化合物類又はその薬
理上許容される塩を含有してなるバソプレッシン拮抗
剤。
【0049】(18)上記(1)〜(15)のいずれか
に記載の縮合ヘテロ5員環アゼピン化合物類又はその薬
理上許容される塩を含有してなるうっ血性心不全治療
薬。
【0050】(19)上記(1)〜(15)のいずれか
に記載の縮合ヘテロ5員環アゼピン化合物類又はその薬
理上許容される塩を含有してなる脳浮腫治療薬。
【0051】(20)上記(1)〜(15)のいずれか
に記載の縮合ヘテロ5員環アゼピン化合物類又はその薬
理上許容される塩を含有してなるアルギニンバソプレッ
シン過剰分泌症候群治療薬。
【0052】(21)上記(1)〜(15)のいずれか
に記載の縮合ヘテロ5員環アゼピン化合物類又はその薬
理上許容される塩を含有してなる利尿薬。
【0053】(22)一般式〔II〕
【0054】
【化24】
【0055】(式中、R13はニトロ基又はアミノ基を表
し、R1 、R2 、R3 、R4 、A1 、A2 、A3 及びA
4 はそれぞれ前記と同様の意味を表す。)で示される縮
合ヘテロ5員環アゼピンアミド化合物類。
【0056】(23)A1 が硫黄原子である上記(2
2)記載の縮合ヘテロ5員環アゼピンアミド化合物類。
【0057】(24)A1 が酸素原子である上記(2
2)記載の縮合ヘテロ5員環アゼピンアミド化合物類。
【0058】(25)A1 がNR6 基である上記(2
2)記載の縮合ヘテロ5員環アゼピン化合物類。
【0059】(26)式〔III〕
【0060】
【化25】
【0061】で表される縮合ヘテロ5員環アゼピン化合
物。
【0062】本明細書で使用されている各定義について
説明する。
【0063】「低級」とは、炭素数が1〜6個の炭化水
素鎖を表す。
【0064】「低級アルキル基」は、直鎖状又は分枝状
のいずれでもよく、例えば、メチル基、エチル基、プロ
ピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、s
ec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イ
ソペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル
基、1−メチルブチル基、2−メチルブチル基、1,2
−ジメチルプロピル基、ヘキシル基、イソヘキシル基、
1−(、2−あるいは3−)メチルペンチル基、1,1
−(1,2−、2,2−、1,3−、2,3−あるいは
3,3−)ジメチルブチル基、1−(あるいは2−)エ
チルブチル基、1,1,2−(あるいは1,2,2−)
トリメチルプロピル基、1−エチル−1−メチルプロピ
ル基、1−エチル−2−メチルプロピル基等が挙げられ
る。なかでもメチル基、エチル基、プロピル基、イソプ
ロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル
基、tert−ブチル基等のC1-4 アルキル基が好まし
く、とりわけメチル基、エチル基及びプロピル基が特に
好ましい。
【0065】「ハロゲン原子」としては、フッ素、塩
素、臭素及びヨウ素が挙げられ、塩素、臭素が好まし
い。
【0066】「低級アルコキシ基」としては、例えば、
メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキ
シ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ
基、tert−ブトキシ基、ペンチルオキシ基、イソペ
ンチルオキシ基、tert−ペンチルオキシ基、ネオペ
ンチルオキシ基、2−メチルブトキシ基、1,2−ジメ
チルプロポキシ基、1−エチルプロポキシ基、ヘキシル
オキシ基等が挙げられる。なかでも、メトキシ基、エト
キシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ
基、tert−ブトキシ基等のC1-4 アルコキシ基が好
ましく、とりわけメトキシ基、エトキシ基が特に好まし
い。
【0067】「アリール基」としては、炭素数6〜14
個のものが好ましく、例えば、フェニル基、ナフチル
基、ビフェニル基、フルオレニル基、アントリル基、フ
ェナントリル基等が挙げられる。なかでも、フェニル
基、ナフチル基、ビフェニル基、フルオレニル基等のC
6-13のものが好ましく、とりわけフェニル基、ビフェニ
ル基が特に好ましい。
【0068】「ヘテロアリール基」とは、窒素原子、硫
黄原子及び酸素原子から選ばれる少なくとも1個のヘテ
ロ原子を環内に含有するものであって、縮合環であって
もよい。ヘテロアリール基の具体例としては、例えば、
ピリジル基、キノリル基、イソキノリル基、インドリル
基、チエニル基、ベンゾチエニル基、フリル基、ベンゾ
フリル基等が挙げられ、好ましくはピリジル基、キノリ
ル基、イソキノリル基等が挙げられ、とりわけ、インド
リル基、ピリジル基が特に好ましい。
【0069】「アシル基」はアロイル基を含んでもよ
く、例えば、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル
基、ブチリル基、ピバロイル基、バレリル基、パルミト
イル基、オキサリル基、ベンゾイル基、フタロイル基、
フロイル基等が挙げられる。なかでも、アセチル基、ホ
ルミル基、プロピオニル基、ブチリル基等のアルカノイ
ル基、ベンゾイル基等が好ましく、とりわけアセチル
基、ホルミル基、プロピオニル基が特に好ましい。
【0070】「シクロアルキル基」としては、炭素数3
〜8個のものが好ましく、例えば、シクロプロピル基、
シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル
基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基等が挙げられ
る。なかでも、シクロブチル基、シクロペンチル基、シ
クロヘキシル基、シクロヘプチル基等が好ましく、とり
わけ、シクロペンチル基及びシクロヘキシル基が特に好
ましい。
【0071】「低級アルケニル基」としては、例えば、
エテニル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基、1
−ブテニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、2−
メチル−1−プロペニル基、1−ペンテニル基、2−ペ
ンテニル基、3−ペンテニル基、2−メチル−1−ブテ
ニル基、3−メチル−1−ブテニル基、1−ヘキセニル
基、2−ヘキセニル基、3−ヘキセニル基、4−ヘキセ
ニル基、5−ヘキセニル基、2−メチル−1−ペンテニ
ル基、3−メチル−1−ペンテニル基、4−メチル−1
−ペンテニル基、2,3−ジメチル−1−ブテニル基、
3,3−ジメチル−1−ブテニル基等が挙げられる。な
かでも、炭素数2〜4のエテニル基、1−プロペニル
基、2−プロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル
基、3−ブテニル基、2−メチル−1−プロペニル基等
が好ましく、とりわけエテニル基が特に好ましい。
【0072】「低級アルキニル基」としては、例えば、
エチニル基、1−プロピニル基、2−プロピニル基、1
−ブチニル基、2−ブチニル基、3−ブチニル基、1−
メチル−2−プロピニル基、1−ペンチニル基、2−ペ
ンチニル基、3−ペンチニル基、1−メチル−2−ブチ
ニル基、1−メチル−3−ブチニル基、2−メチル−3
−ブチニル基、1−ヘキシニル基、2−ヘキシニル基、
3−ヘキシニル基、4−ヘキシニル基、5−ヘキシニル
基、3−メチル−1−ペンチニル基、4−メチル−1−
ペンチニル基、1−メチル−2−ペンチニル基、1−メ
チル−3−ペンチニル基、1−メチル−4−ペンチニル
基、1,1−ジメチル−3−ブチニル基、3,3−ジメ
チル−1−ブチニル基等が挙げられる。なかでも、炭素
数2〜4のエチニル基、1−プロピニル基、2−プロピ
ニル基、1−ブチニル基、2−ブチニル基、3−ブチニ
ル基、1−メチル−2−プロピニル基等が好ましく、と
りわけエチニル基が特に好ましい。
【0073】R3 とR4 が一緒になって形成する5〜6
員環は、飽和であっても不飽和であってもよく、環内に
1〜3個の窒素原子を含んでもよく、更に該窒素原子は
低級アルキル基、アシル基等で置換されていてもよい。
例えば、R3 、R4 及びこれらが結合する環と一緒にな
って以下に示す基を形成する。
【0074】
【化26】
【0075】低級アルキル基の置換基としては、ハロゲ
ン原子、低級アルコキシ基、ニトロ基、アミノ基、メチ
ルアミノ基、ジメチルアミノ基、4−メチルピペラジニ
ル基、水酸基、カルボキシ基、フェノキシ基、、アリー
ル基、ジエチルアミノ基、2−ピリジルエチルメチルア
ミノ基、メトキシフェニル基、ピロリジニル基、ピリジ
ル基等が挙げられる。なかでも、アミノ基、メチルアミ
ノ基、ジメチルアミノ基、4−メチルピペラジニル基、
アリール基等が好ましく、とりわけ、アミノ基、4−メ
チルピペラジニル基及びアリール基が特に好ましい。置
換位置は特に制限はないが、末端が好ましい。
【0076】低級アルコキシ基の置換基としては、低級
アルキル基の置換基として挙げたものが挙げられる。な
かでも、アミノ基、ジメチルアミノ基、4−メチルピペ
ラジニル基、アリール基等が好ましく、とりわけ4−メ
チルピペラジノ基及びアリール基が特に好ましい。置換
位置は特に制限はないが、末端が好ましい。
【0077】アリール基の置換基としては、ハロゲン原
子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ニトロ基、ア
ミノ基、低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ
基、水酸基、カルボキシ基、フェノキシ基、アシルオキ
シ基、ベンジルオキシ基、ピロリル基、4−メチルピペ
ラジニル基、カルバモイルアルコキシ基、アルコキシア
ルコキシ基等が挙げられる。なかでも、低級アルキル
基、ハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基、メチルアミノ
基、ジメチルアミノ基、フェノキシ基、カルバモイルア
ルコキシ基、アルコキシアルコキシ基等が好ましく、と
りわけ、メチル基、フッ素、塩素、臭素、ニトロ基、ジ
メチルアミノ基、フェノキシ基、カルバモイルメトキシ
基及びメトキシメトキシ基が特に好ましい。置換位置は
特に制限はない。
【0078】ヘテロアリール基の置換基としては、アリ
ール基及びアリール基の置換基として挙げたものが挙げ
られる。なかでも、低級アルキル基、アリール基、ハロ
ゲン原子、ジメチルアミノ基、フェノキシ基等が好まし
く、とりわけ、メチル基、フェニル基及びフェノキシ基
が特に好ましい。置換位置は特に制限はない。
【0079】低級アルケニル基の置換基としては、アリ
ール基、低級アルコキシ基、フェノキシ基、ニトロ基等
が挙げられる。なかでもアリール基が好ましく、とりわ
けフェニル基が特に好ましい。置換位置は特に制限はな
いが、末端が好ましい。
【0080】低級アルキニル基の置換基としては、低級
アルケニル基の置換基として挙げたものが挙げられる。
このうち、アリール基が好ましく、とりわけフェニル基
が特に好ましい。置換位置は特に制限はないが、末端が
好ましい。
【0081】アシル基の置換基としては、ハロゲン原
子、4−メチルホモピペラジニル基等が挙げられる。
【0082】アミノ基の置換基としては、低級アルキル
基、アリール基、アシル基等が挙げられる。又場合によ
っては、該アミノ基がピロリジニル基、ピペリジノ基、
ピペラジノ基、モルホリノ基を構成してもよい。このう
ち、低級アルキル基、アリール基が好ましく、とりわけ
メチル基、エチル基及びフェニル基が特に好ましい。
【0083】カルボキシ保護基としては、メチル基、エ
チル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソ
ブチル基、tert−ブチル基等のアルキル基、2,
2,2−トリクロロエチル基、2,2,2−トリフルオ
ロエチル基等のハロゲン置換アルキル基、ベンジル基、
p−メトキシベンジル基、3,4−ジメトキシベンジル
基、o−ニトロベンジル基、p−ニトロベンジル基、p
−ブロモベンジル基、ジフェニルメチル基、トリチル基
等のアラルキル基、トリメチルシリル基、トリエチルシ
リル基、イソプロピルジメチルシリル基、tert−ブ
チルジメチルシリル基、ジ−tert−ブチルメチルシ
リル基、フェニルジメチルシリル基、tert−ブチル
ジフェニルシリル基等のシリル基、アリールオキシカル
ボニル基等が挙げられ、好ましくはメチル基、エチル基
及びベンジル基である。
【0084】アミノ保護基としては、メトキシカルボニ
ル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル
基、イソプロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル
基、イソブトキシカルボニル基、sec−ブトキシカル
ボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、tert
−アミルオキシカルボニル基、2,2,2−トリクロロ
エトキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、
9−フルオレニルメトキシカルボニル基等のカルバメー
ト基、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチ
ロイル基、バレリル基、ピバロイル基、クロロアセチル
基、トリクロロアセチル基、トリフルオロアセチル基、
ベンゾイル基等のアシル基、ベンジル基等のアラルキル
基等が挙げられ、好ましくは、メトキシカルボニル基、
エトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル
基、アセチル基、ピバロイル基及びベンジル基である。
【0085】一般式〔I〕において、好ましいR1 とし
ては、水素原子、C1-4 アルキル基、ニトロビニル基、
ホルミル基、ヒドロキシイミノメチル基が挙げられ、特
に好ましくは水素原子である。好ましいR2 としては、
水素原子及びC1-4 アルキル基が挙げられ、特に好まし
くは水素原子である。
【0086】好ましいR3 及びR4 としては、それぞれ
水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基等が挙げ
られ、特に好ましくは水素原子、C1-4 アルキル基、メ
トキシ基である。好ましいR5 としては、水素原子、C
1-4 アルキル基及びフェニル基等が挙げられ、特に好ま
しくは水素原子及びC1-4 アルキル基である。好ましい
6 としては、フェニル基、2−フェノキシフェニル
基、4−フェノキシフェニル基、2−アセトキシフェニ
ル基、4−アセトキシフェニル基、2−メチルフェニル
基、3−メチルフェニル基、4−メチルフェニル基、
2,3−ジメチルフェニル基、3,5−ジメチルフェニ
ル基、2−クロロフェニル基、4−クロロフェニル基、
2,3−ジクロロフェニル基、2,4−ジクロロフェニ
ル基、2,6−ジクロロフェニル基、2−ブロモフェニ
ル基、4−ブロモフェニル基、3−ニトロフェニル基、
2−アニリノフェニル基、4−アニリノフェニル基、2
−ヒドロキシフェニル基、3−ヒドロキシフェニル基、
4−ヒドロキシフェニル基、ビフェニル基、4’−メチ
ルビフェニル基、2’−メチルビフェニル基、2’,
4’−ジメチルビフェニル基、2’−ニトロビフェニル
基、4’−ニトロビフェニル基、4’−ジメチルアミノ
ビフェニル基、2’−カルボキシビフェニル基、4’−
カルボキシビフェニル基、4’−クロロビフェニル基、
4’−アミノビフェニル基、4’−メチルアミノビフェ
ニル基、ナフチル基、9−フルオレニル基、1−ナフチ
ルメチル基、2−ナフチルメチル基、9−フルオレニル
メチル基、2,2−ジフェニルエチル基、シクロヘキシ
ル基、N−エチル−N−フェニルアミノメチル基、N−
エチル−N−フェニルアミノエチル基、N−エチル−N
−フェニルアミノプロピル基、2−フェニルエテニル
基、2−フェニルエチニル、3−フェニル〔b〕ベンゾ
チエニル基、1−メチル−2−フェニルインドリル基、
2−フェノキシピリジル基、チエニル基、インドリル
基、ピリジル基等が挙げられる。特に好ましくは、フェ
ニル基、2−フェノキシフェニル基、4−アセトキシフ
ェニル基、2−クロロフェニル基、2,6−ジクロロフ
ェニル基、2,3−ジクロロフェニル基、2−ブロモフ
ェニル基、2−メチルフェニル基、3−ニトロフェニル
基、4−アニリノフェニル基、ビフェニル基、4’−メ
チルビフェニル基、2’,4’−ジメチルビフェニル
基、4’−ニトロビフェニル基、4’−ジメチルアミノ
ビフェニル基、2’−カルボキシビフェニル基、ナフチ
ル基、9−フルオレニル基、2,2−ジフェニルエチル
基、2−ナフチルメチル基、9−フルオレニルメチル
基、シクロヘキシル基、N−エチル−N−フェニルアミ
ノメチル基、2−フェニルエテニル基、3−フェニル
〔b〕ベンゾチエニル基、1−メチル−2−フェニルイ
ンドリル基、2−フェノキシピリジル基である。
【0087】好ましいR10及びR11としては、どちらか
一方が水素原子であって、他方が水素原子、置換されて
もよい低級アルキル基、置換されてもよいアミノ基等が
挙げられ、特に好ましくは、どちらか一方が水素原子で
あって、他方が水素原子、ジメチルアミノ基である。好
ましいR12としては、置換されてもよい低級アルキル基
が挙げられ、特に好ましくはメチル基、2−(4−メチ
ルピペラジン−1−イル)エチル基である。
【0088】化合物〔I〕の薬理上許容される塩は、常
法により無機酸(塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、硝
酸等)、有機酸(酢酸、プロピオン酸、コハク酸、グル
コール酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、マレイ
ン酸、フマル酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸、アスコルビン酸等)、無
機塩基(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カ
ルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化亜鉛、水酸化ア
ンモニウム等)、有機塩基(メチルアミン、ジエチルア
ミン、トリエチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、ト
リエタノールアミン、エチレンジアミン、トリスヒドロ
キシメチルアミノメタン、キニーネ、グアニジン、シン
コニン等)又はアミノ酸(リジン、オルニチン、アルギ
ニン、アラニン等)と反応させて得ることができる。
又、場合によっては水和物、含水物であってもよい。あ
るいはプロドラッグであってもよい。
【0089】本発明の化合物〔I〕の特徴は、従来知ら
れているバソプレッシン拮抗化合物の基本骨格であるベ
ンゾアゼピン類を縮合ヘテロ5員環アゼピン類に変換し
た点にある。特に、本発明の化合物〔I〕は優れたバソ
プレッシン拮抗作用を有することは勿論のこと、中枢毒
性等の副作用の低減も期待されている。
【0090】本発明の化合物〔I〕の製造法を以下に説
明するが、本発明化合物〔I〕の製造法はこれらに限定
されるものではない。方法1 一般式〔I〕中の
【0091】
【化27】
【0092】が単結合の化合物(Ia)の合成法を以下
に示す。
【0093】
【化28】
【0094】(式中の各記号は前記と同義)アミン
(2)とカルボン酸(3)とを通常のアミド結合生成反
応で反応させる。該アミド結合生成反応には公知のアミ
ド結合生成反応の条件を、適宜適用できる。例えば、混
合酸無水物法、活性エステル法、カルボジイミド法、そ
の他の方法がある。
【0095】混合酸無水物法 カルボン酸(3)にアルキルハロ炭酸エステルを反応さ
せて混合酸無水物とし、これにアミン(2)を反応させ
る。活性エステル法 カルボン酸(3)をp−ニトロフェニルエステル、N−
ヒドロキシコハク酸イミドエステル、1−ヒドロキシベ
ンゾトリアゾールエステル等の活性エステルとし、これ
にアミン(2)を反応させる。カルボジイミド法 カルボン酸(3)にアミン(2)をジシクロヘキシルカ
ルボジイミド、カルボニルジイミダゾール等の活性化剤
の存在下に縮合させる。その他、カルボン酸(3)を無
水酢酸等の脱水剤によりカルボン酸無水物とし、これに
アミン(2)を反応させる方法、カルボン酸(3)の低
級アルコールエステルにアミン(2)を高温高圧下に反
応させる方法、カルボン酸(3)の酸ハロゲン化物、即
ちカルボン酸ハライドにアミン(2)を反応させる方
法、カルボン酸(3)とアミン(2)とをリン化合物の
縮合剤の存在下に反応させる方法等がある。
【0096】混合酸無水物法において用いられる混合酸
無水物は、既知の方法により得られ、これを通常単離す
ることなく、アミン(2)と反応させると本発明の化合
物(Ia)が得られる〔例えば、「ペプチド合成の基礎
と実験」泉屋信夫等著、丸善(株)出版〕。混合酸無水
物法は一般に溶媒中で行われる。用いられる溶媒として
は、通常の混合酸無水物法で使用されている溶媒がいず
れも使用可能である。例えば、クロロホルム、ジクロロ
メタン、ジクロエタン等のハロゲン化炭化水素類、ベン
ゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ジエ
チルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロ
フラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、酢酸メチ
ル、酢酸エチル等のエステル類、N,N−ジメチルホル
ムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、ヘ
キサメチルリン酸トリアミド等の非プロトン性極性溶
媒、又はこれらの混合溶媒等が挙げられる。混合酸無水
物法は、通常、塩基性化合物の存在下に行われる。塩基
性化合物としては、例えば、トリエチルアミン、トリメ
チルアミン、ピリジン、ジメチルアニリン、N−メチル
モルホリン、1,5−ジアザビシクロ〔4.3.0〕ノ
ネン−5(DBN)、1,8−ジアザビシクロ〔5.
4.0〕ウンデセン−7(DBU)、1,4−ジアザビ
シクロ〔2.2.2〕オクタン(DABCO)等の有機
塩基、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリ
ウム等の無機塩基等、公知の化合物が用いられる。混合
酸無水物で使用されるアルキルハロ炭酸エステルとして
は、例えば、クロロギ酸メチル、クロロギ酸エチル、ク
ロロギ酸イソブチル等が挙げられる。又、カルボン酸
(3)とアミン(2)の使用割合は、通常等モルが好ま
しいが、アルキルハロ炭酸エステル、カルボン酸(3)
ともに、アミン(2)に対して1〜1.5倍モル程度の
範囲内で使用することができる。反応は、通常−20〜
100℃程度、好ましくは0〜50℃程度で行われ、反
応時間は5分〜10時間程度、好ましくは5分〜2時間
程度である。
【0097】カルボン酸ハライドにアミン(2)を反応
させる方法は、塩基性化合物の存在下に、適当な溶媒中
で行われる。塩基性化合物として、例えば、上記混合酸
無水物法で用いられる塩基性化合物、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム水素化カリウム
等公知の塩基性化合物が用いられる。溶媒としては、例
えば、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水
素類、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチレング
リコールジメチルエーテル等のエーテル類、クロロホル
ム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、四塩化炭素等の
ハロゲン化炭化水素類等が例示される。この他、混合酸
無水物法で例示した溶媒も使用可能である。アミン
(2)とカルボン酸ハライドの使用割合は特に限定がな
く、適宜決定できる。通常カルボン酸ハライドの使用量
は、アミン(2)の等モル以上、好ましくは等モル〜5
倍モル量程度がよい。反応は−20〜180℃程度、好
ましくは0〜150℃程度で行われ、一般に5分〜30
時間程度で完結する。
【0098】カルボン酸(3)とアミン(2)との縮合
反応で使用されるリン化合物の縮合剤として、トリフェ
ニルホスフィン、ジフェニルホスフィニルクロリド、ジ
エチルクロロホスフェート、シアノリン酸ジエチル、ジ
フェニルリン酸アジド、N,N−ビス(2−オキソ−3
−オキサゾリジニル)ホスフィン酸クロリド等が挙げら
れる。塩基性化合物は、カルボン酸ハライド(2)を反
応させる方法で用いられる塩基性化合物と同じものが使
用可能である。又、溶媒も、カルボン酸ハライドにアミ
ン(2)を反応させる方法で用いられる溶媒と同じもの
を用いることができ、塩基性化合物の存在下に、通常−
20〜150℃程度、好ましくは0〜100℃程度で行
われ、一般に5分〜30時間で反応は終了する。縮合剤
及びカルボン酸(3)の使用量はどちらもアミン(2)
に対して等モル以上、好ましくは等モル〜2倍モル量程
度である。
【0099】方法2 一般式〔I〕中の
【0100】
【化29】
【0101】が単結合で、A2 がカルボニル基以外の化
合物(Ib)の合成法を以下に示す。 方法2−a
【0102】
【化30】
【0103】〔式中、A2 ’はCR10’R
11' (R10’、R11’はどちらか一方が水素原子を表
し、他方が水素原子、水酸基、置換されてもよいアルキ
ル基、置換されてもよいアルコキシ基、置換されてもよ
いアミノ基を表す)又はNR12(R12は前記と同義)を
表す。〕 アミン(2)とカルボン酸(4)とのアシル化反応は、
方法1のアミン(2)とカルボン酸(3)とのアシル化
反応と同様に行なうことができる。得られる化合物
(5)は、一般式〔II〕のR13がニトロ基である化合
物に相当し、本発明の化合物〔I〕を合成するための中
間体として特に有用な化合物である。化合物(5)の還
元は、例えば、(i)適当な溶媒中で接触還元触媒を用
いる方法、(ii)適当な不活性溶媒中、金属もしくは
金属塩と酸、又は金属もしくは金属塩とアルカリ金属水
酸化物、硫化物、アンモニウム塩等との混合物を還元剤
として用いる方法等によって行われる。
【0104】(i)の方法で使用される溶媒としては、
例えば、水、酢酸、メタノール、エタノール、イソプロ
パノール等のアルコール類、ヘキサン、シクロヘキサン
等の炭化水素類、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジ
エチルエーテルジエチレングリコール、ジメチルエーテ
ル等のエーテル類、酢酸エチル、酢酸メチル等のエステ
ル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の非プロトン性
極性溶媒等、これらの混合溶媒等が挙げられる。使用さ
れる還元触媒としては、例えば、パラジウム、パラジウ
ム−黒、パラジウム−炭素、白金、酸化白金、亜クロム
酸銅、ラネーネッケル等が挙げられる。触媒は化合物
(5)に対して一般に0.02〜1倍モル程度用いるの
がよい。反応温度は、通常−20〜150℃、好ましく
は0〜100℃程度で、水素圧は通常1〜10気圧とす
るのがよい。又、反応は一般に0.5〜10時間程度で
終了する。該反応には塩酸等の酸を添加してもよい。
【0105】(ii)の反応における還元剤は、鉄、亜
鉛、錫もしくは塩化第一錫と塩酸、硫酸等の鉱酸との混
合物、又は鉄、硫酸第一鉄、亜鉛もしくは錫と水酸化ナ
トリウム等のアルカリ金属水酸化物、硫化アンモニウム
等の硫化物、アンモニア水、塩化アンモニウム等のアン
モニウム塩との混合物が挙げられる。使用される不活性
溶媒として、例えば、水、酢酸、メタノール、エタノー
ル、ジオキサン等が挙げられる。還元反応の条件は使用
する還元剤によって適宜選択されるが、例えば、鉄と塩
酸との混合物を還元剤として用いる場合は、約0〜10
0℃で0.5〜10時間程度反応を行なうのが好まし
い。還元剤は化合物(5)に対して等モル以上、好まし
くは等モル〜20倍モル量用いる。得られる化合物
(6)は、一般式〔II〕のR13がアミノ基である化合
物に相当し、本発明の化合物〔I〕を合成するための中
間体として特に有用な化合物である。
【0106】化合物(6)と化合物(7)のアシル化反
応は、方法1のアミン(2)とカルボン酸(3)とのア
シル化反応と同様に行なうことができる。このようにし
て、本発明の化合物の一つである化合物(Ib−1)が
得られる。
【0107】方法2−b 化合物(Ib−1)をアルキル化反応することによって
本発明化合物(Ib−2)が得られる。
【0108】
【化31】
【0109】(式中、haloはハロゲン原子を表し、
他の各記号は前記と同義) 化合物(Ib−1)と化合物(8)とのアルキル化反応
は、一般に適当な不活性溶媒中で塩基性化合物の存在下
又は非存在下で行われる。不活性溶媒として、例えば、
ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、
テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチレングリコー
ルジメチルエーテル等のエーテル類、クロロホルム、ジ
クロロメタン、ジクロロエタン、四塩化炭素等のハロゲ
ン化炭化水素類、メタノール、エタノール、イソプロパ
ノール、ブタノール、tert−ブタノール等の低級ア
ルコール類、酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類、
酢酸、アセトン、アセトニトリル、ピリジン、ジメチル
スルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、ヘキサ
メチルリン酸トリアミド又はこれらの混合物を挙げるこ
とができる。塩基性化合物として、例えば、炭酸ナトリ
ウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カ
リウム等の炭酸塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
等の金属水酸化物、水素化ナトリウム、水素化カリウム
等の金属水素化物、ナトリウムアミド等の金属アミド、
ナトリウムメチラート、ナトリウムエチラート等の金属
アルコラート、ピリジン、N−エチルジイソプロピルア
ミン、ジメチルアミノピリジン、DBN、DBU、DA
BCO等の有機塩基を挙げることができる。化合物(I
b−1)と化合物(8)の使用割合は特に限定がなく、
広い範囲から適宜選択すればよいが、化合物(8)を化
合物(Ib−1)に対して等モル以上、好ましくは等モ
ル〜10倍モル量用いる。該アルキル化反応は、通常0
〜200℃程度、好ましくは0〜170℃程度で行われ
る。反応は30分〜30時間程度で終了する。該反応系
にはヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウム等のアルカリ金
属ハロゲン化合物等を添加してもよい。
【0110】方法2−c 化合物(6)をアルキル化、続いてアシル化することに
よって、本発明の化合物(Ib−3)が得られる。
【0111】
【化32】
【0112】(式中の各記号は前記と同義) 化合物(6)と化合物(8)とのアルキル化反応は、方
法2−bの化合物(Ib−1)と化合物(8)との反応
と同様に行なうことができる。
【0113】化合物(9)と化合物(7)とのアシル化
反応は、方法1のアミン(2)とカルボン酸(3)との
反応と同様に行なうことができる。
【0114】方法3 一般式〔I〕中の
【0115】
【化33】
【0116】が単結合の化合物(Ia)の合成は以下の
方法でも行なうことができる。
【0117】
【化34】
【0118】(式中、R14はアルキル基を、L1 はカル
ボキシル基の保護基を、L2 は低級アルキル基(直鎖あ
るいは分枝)又は置換されてもよいベンジル基を表し、
他の記号は前記と同義)
【0119】アミン(2)と化合物(10)のアシル化
反応は、方法1のアミン(2)とカルボン酸(3)との
アシル化反応と同様に行なうことができる。
【0120】化合物(11)を加水分解することによっ
て、カルボキシル基の保護基を脱離させることができ
る。化合物(11)の加水分解は、適当な溶媒中又は無
溶媒で、酸又は塩基性化合物の存在下に実施することが
できる。溶媒として、例えば、水、メタノール、エタノ
ール、イソプロパノール等の低級アルコール類、アセト
ン、メチルエチルケトン等のケトン類、ジオキサン、テ
トラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテ
ル等のエーテル類、酢酸、ギ酸等の脂肪酸類、これらの
混合物等を用いることができる。酸としては、例えば、
塩酸、硫酸、臭化水素酸等の鉱酸、ギ酸、酢酸、芳香族
スルホン酸等の有機酸等を用いることができる。塩基性
化合物としては、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム等の金属炭酸塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化カルシウム等の金属水酸化物等を挙げること
ができる。該加水分解は、通常室温〜200℃程度、好
ましくは室温〜150℃程度で好適に進行する。反応は
一般に10分〜25時間程度で終了する。なお、カルボ
キシル基の保護基L1 が、置換された又は無置換のベン
ジルエステル基のときは、接触還元することにより保護
基を脱離することができる。該接触還元は、方法2−a
の化合物(5)の接触還元反応と同様に行なうことがで
きる。
【0121】化合物(12)と第三級アミン(14)及
びアルコール(15)とを、アジド系縮合剤であるジフ
ェニルリン酸アジド(DPPA)(13)の存在下で反
応させ、化合物(16)を得る。反応は加熱下で行わ
れ、まず、化合物(12)と第三級アミン(14)とが
反応、クルチウス転移して生成するイソシアナートにア
ルコール(15)が付加したカルバミン酸エステル化合
物(ウレタン型保護基が導入された化合物)(16)が
生成する。アミン(14)としては、例えば、トリエチ
ルアミン、トリメチルアミン、ジイソプロピルエチルア
ミン等の3級アミンが挙げられる。アルコール(15)
としては、例えば、エタノール、メタノール、tert
−ブチルアルコール等の低級アルコール、置換されてい
てもよいベンジルアルコール等が挙げられる。化合物
(12)とアミン(14)の使用割合は、通常等モルが
好ましいが、化合物(12)に対して1〜2倍モル程度
の範囲内で使用することができる。アルコール(15)
は溶媒を兼ねており、等モル〜大過剰量で用いられる。
縮合剤の割合は、化合物(12)に対して1〜2倍モル
程度の範囲内で使用することができる。反応は、通常6
0〜150℃程度で行われ、反応時間は1〜24時間程
度、好ましくは1〜15時間程度である。
【0122】化合物(12)を塩化チオニル又はクロロ
炭酸エチル等を用いて反応性誘導体とし、これをアジド
化剤でアジド化し、これに加熱下、アルコール(15)
を付加することによりカルバミン酸エステル化合物(1
6)を得ることもできる。溶媒としては、ベンゼン、ト
ルエン等の芳香族炭化水素類、クロロホルム、ジクロロ
メタン、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類が挙げら
れる。またアルコール(15)は溶媒としても使用でき
る。アジド化剤としては、ナトリウムアジド、ヒドラジ
ン等が挙げられる。アジド化剤の使用量は等モル〜2倍
モル程度の範囲内で使用する。アルコール(15)は、
上記したように、溶媒を兼ねており、等モル〜大過剰量
を使用する。反応は通常60〜150℃、好ましくは8
0〜130℃で、約1〜25時間程度行われる。
【0123】化合物(16)のウレタン型保護基の除去
によって化合物(6)を得る。保護基の除去は、通常行
われている方法によって行われる。例えば、トリフルオ
ロ酢酸で処理する方法、ヨウ化メチル等によりカルバミ
ン酸エステルに分解する方法、あるいは接触還元する方
法等がある。化合物(16)中のL2 がベンジル基のと
きは接触還元が好ましい。このようにして得られた化合
物(6)を使用して、以後、方法2−a、方法2−b、
方法2−cと同様の条件、手順で反応を行い、本発明の
化合物(Ia)を得ることができる。
【0124】方法4
【0125】
【化35】
【0126】(式中の各記号は前記と同義)
【0127】化合物(Ic)の還元に特別の制限はない
が、水素化還元剤を用いる還元法が好ましい。化合物
(Ic)は、前述の方法1に従って製造することができ
る。水素化還元剤としては、例えば、水素化ホウ素ナト
リウム、水素化トリメトキシホウ素ナトリウム、水素化
ホウ素リチウム等が挙げられる。還元剤の使用量は、化
合物(Ic)に対して等モル以上、好ましくは等モル〜
15倍モルである。反応は通常適当な溶媒中で行われ
る。溶媒として、例えば、水、メタノール、エタノー
ル、イソプロパノール、tert−ブタノール等の低級
アルコール類、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテ
ル、ジイソプロピルエーテル、エチレングリコールジメ
チルエーテル、ジグライム等のエーテル類、これらの混
合物等が挙げられる。反応は通常−60〜150℃、好
ましくは−30〜100℃で、約10分〜15時間程度
行われる。
【0128】方法5
【0129】
【化36】
【0130】(式中、R15及びR16は同一又は異なって
いてもよく、それぞれ水素原子、低級アルキル基又はシ
クロアルキル基を表すか、又は一緒になって5〜7員環
を形成し、そのうち環内に置換された窒素原子を含んで
もよい。Arは置換されてもよい芳香環又は複素環を表
し、aは0又は1、bは1、2又は3であり、その他の
記号は前記と同義)
【0131】化合物(Id)と化合物(17)又は化合
物(18)の反応は、一般に適当な不活性溶媒中で塩基
性化合物の存在下又は非存在下で行われる。用いられる
不活性溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエン、キ
シレン等の芳香族炭化水素類、テトラヒドロフラン、ジ
オキサン、ジエチレングリコールジメチルエーテル等の
エーテル類、クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロ
エタン、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、酢酸メ
チル、酢酸エチル等のエステル類、酢酸、アセトン、ア
セトニトリル、ピリジン、ジメチルスルホキシド、N,
N−ジメチルホルムアミド、ヘキサメチルリン酸トリア
ミド又はこれらの混合物を挙げることができる。塩基性
化合物として、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の炭酸
塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の金属水酸化
物、水素化ナトリウム、水素化カリウム等の金属水素化
物、ナトリウムアミド等の金属アミド、ナトリウムメチ
ラート、ナトリウムエチラート等の金属アルコラート、
ピリジン、N−エチルジイソプロピルアミン、ジメチル
アミノピリジン、トリエチルアミン、DBN、DBU、
DABCO等の有機塩基を挙げることができる。化合物
(Id)と、化合物(17)あるいは(18)の使用割
合は特に限定がなく、適宜選択すればよいが、化合物
(17)あるいは(18)を化合物(Id)に対して等
モル以上、好ましくは等モル〜10倍モル量用いる。該
アルキル化反応は、通常0〜200℃程度、好ましくは
0〜170℃程度で行われる。反応は30分〜30時間
程度で終了する。該反応系にはヨウ化ナトリウム、ヨウ
化カリウム等のアルカリ金属ハロゲン化合物等を添加し
てもよい。
【0132】方法6
【0133】
【化37】
【0134】(式中の各記号は前記と同義)
【0135】化合物(Id)と化合物(17’)のアル
キル化反応は方法5と同様に行なうことができる。
【0136】方法7
【0137】
【化38】
【0138】(式中の各記号は前記と同義)
【0139】化合物(Ig)の加水分解は、方法3中の
化合物(11)の加水分解反応と同様に行なうことがで
きる。
【0140】方法8
【0141】
【化39】
【0142】(式中の各記号は前記と同義)
【0143】化合物(Ih)と化合物(19)とのアシ
ル化反応は、方法2中のアミン(2)とカルボン酸
(3)とのアシル化反応と同様に行なうことができる。
【0144】方法9
【0145】
【化40】
【0146】(式中の各記号は前記と同義)
【0147】化合物(Ic)をアミン(19)との反応
は、無溶媒又は適当な溶媒中で脱水剤の存在下又は非存
在下で行われる。溶媒として、メタノール、エタノー
ル、イソプロパノール等のアルコール類、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、クロロホル
ム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、四塩化炭素等の
ハロゲン化炭化水素類、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリ
ドン等の非プロトン性極性溶媒、これらの混合物等が使
用できる。脱水剤としては、例えば、モレキュラーシー
ブ等の通常の溶媒の乾燥に用いられる乾燥剤、塩酸、硫
酸、三フッ化ホウ素などの鉱酸、p−トルエンスルホン
酸等の有機酸、これらの混合物等が使用できる。反応は
通常、室温〜250℃、好ましくは50〜200℃程度
で行われ、一般に1〜48時間程度で終了する。化合物
(19)の使用量は特に制限されないが、通常、化合物
(Ic)に対して等モル〜大過剰量用いるのが好まし
い。脱水に際し、乾燥剤を用いる場合は、大過剰量、酸
を用いる場合は触媒量用いるのが好ましい。
【0148】引き続いて行なう還元反応は、種々の方法
が適用できる。なかでも、適当な溶媒中で触媒の存在下
で接触還元するのが好ましい。溶媒としては、水、酢
酸、メタノール、エタノール、イソプロパノール等のア
ルコール類、ヘキサン、シクロヘキサン等の炭化水素
類、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジオキサ
ン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等のエーテ
ル類、酢酸エチル、酢酸メチル等のエステル類、N,N
−ジメチルホルムアミド等の非プロトン性極性溶媒、こ
れらの混合物等が挙げられる。触媒として、パラジウ
ム、パラジウム−黒、パラジウム−炭素、白金、酸化白
金、亜クロム酸銅、ラネーニッケル等が用いられる。触
媒の使用量は、化合物(Ic)に対して0.02〜1倍
モル量程度用いるのが好ましい。反応温度は、通常−2
0〜100℃付近、好ましくは0〜70℃付近で、水素
圧は、通常1〜10気圧とするのが好ましい。還元反応
は、一般に0.5〜20時間程度で終了する。
【0149】又、水素化還元剤を用いる還元法は好まし
く適用できる。水素化還元剤として、例えば、水素化ホ
ウ素ナトリウム、水素化シアノホウ素ナトリウム等が挙
げられ、使用量は化合物(Ic)に対して等モル以上、
好ましくは等モル〜10倍モル程度である。該反応は、
通常、適当な溶媒、例えば、水、メタノール、エタノー
ル、イソプロパノール等の低級アルコール類、テトラヒ
ドロフラン、ジエチルエーテル、ジグライム等のエーテ
ル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の非プロトン性
極性溶媒、これらの混合物等を用いて行われ、通常−6
0〜50℃、好ましくは−30℃〜室温で、10分〜1
5時間程度行われる。
【0150】方法10
【0151】
【化41】
【0152】(式中の各記号は前記と同義) 化合物(Id)のハロゲン化は、既知の方法で行われ
る。ハロゲン化剤としては、例えば、塩酸、臭酸等のハ
ロゲン化水素類、三塩化リン、五塩化リン、オキシ塩化
リン、三臭化リン、五臭化リン等のリンハロゲン化物
類、トリフェニルホスフィンと四塩化炭素、ヨードホル
ム等のハロゲン化炭素類との組み合わせ、塩化チオニル
等が用いられる。適当な溶媒としては、例えば、ベンゼ
ン、トルエン等の芳香族炭化水素類、クロロホルム、ジ
クロロメタン、ジクロロエタン、四塩化炭素等のハロゲ
ン化炭化水素類等が使用できる。反応は、通常−10℃
〜100℃、好ましくは室温〜50℃で、10分〜15
時間程度行われる。引き続き、化合物(19)とのアミ
ノ化反応が行われる。該アミノ化反応は、方法5におけ
る化合物(Id)と化合物(17)、(18)の反応と
同様に行なうことができる。
【0153】方法11
【0154】
【化42】
【0155】(式中の各記号は前記と同義)
【0156】該脱水反応は、酸性化合物の存在下又は非
存在下で加熱・脱水させる方法、水酸基をメタンスルホ
ニル基、p−トルエンスルホニル基、ハロゲン原子等に
置換して活性化し、これを塩基性化合物で処理する方法
等が挙げられる。酸性化合物として、例えば、塩酸、硫
酸、リン酸、硫酸水素カリウム、硝酸、p−トルエンス
ルホン酸、三フッ化ホウ素エーテル錯体等が挙げられ
る。塩基性化合物として、例えば、ピリジン、DBU等
の有機塩基、カリウムtert−ブトキシド等のアルコ
ラート等が挙げられる。酸性化合物の使用量は触媒量〜
過剰量が好ましく、塩基性化合物の使用量は等モル〜過
剰量が好ましい。反応は室温ないし加熱下で行うことが
でき、10分〜50時間程度で終了する。他にも、後述
する化合物(43a)を用いて、方法2、方法3のごと
く誘導し、化合物(Il)とすることもできる。
【0157】方法12
【0158】
【化43】
【0159】
【化44】
【0160】(式中の各記号は前記と同義)
【0161】化合物(100)と化合物(4)のアシル
化反応は、方法1のアミン(2)とカルボン酸(3)と
のアシル化反応と同様に行うことができる。
【0162】化合物(102)と化合物(103)のア
ルキル化又はアシル化反応は、方法2−bの化合物(I
b−1)と化合物(8)との反応と同様に行うことがで
きる。
【0163】化合物(104)の還元反応は、種々の方
法が適用できる。溶媒としては、例えば、水、酢酸、メ
タノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコー
ル類、ヘキサン、シクロヘキサン等の炭化水素類、ジエ
チレングリコールジメチルエーテル、ジオキサン、テト
ラヒドロフラン、ジエチルエーテル等のエーテル類、酢
酸エチル、酢酸メチル等のエステル類、N,N−ジメチ
ルホルムアミド等の非プロトン性極性溶媒、これらの混
合物等が挙げられる。触媒としては、例えば、、パラジ
ウム、パラジウム−黒、パラジウム−炭素、白金、酸化
白金、亜クロム酸銅、ラネーニッケル等が用いられ、好
ましくは10%パラジウム−炭素である。触媒の使用量
は、化合物(104)に対して0.1〜10倍重量程度
用いるのが好ましい。反応温度は、通常室温〜100℃
付近、好ましくは室温で、水素圧は、通常1〜10気圧
とするのが好ましい。還元反応は、一般に0.5〜20
時間程度で終了する。
【0164】化合物(105)と化合物(8)とのアル
キル化反応は、方法2−bの化合物(Ib−1)と化合
物(8)との反応と同様に行うことができる。
【0165】化合物(106)と化合物(7)とのアシ
ル化反応は、方法1のアミン(2)とカルボン酸(3)
とのアシル化反応と同様に行うことができる。
【0166】方法13
【0167】
【化45】
【0168】
【化46】
【0169】(式中、X’は水素原子、低級アルコキシ
基又はニトロ基を表し、その他の各記号は前記と同義)
【0170】化合物(108)の還元反応には、種々の
方法が適用できる。該反応に使用すべき好適な還元剤
は、金属(例えば、錫、亜鉛、鉄等)、上記金属及び/
又は金属化合物(例えば、塩化クロム、酢酸クロム等)
と有機酸もしくは無機酸(例えば、ギ酸、酢酸、プロピ
オン酸、トリフルオロ酢酸、p−トルエンスルホン酸、
塩酸、臭化水素酸等)との組合せ、上記の金属及び/又
は金属化合物と塩基(例えば、アンモニア、塩化アンモ
ニウム、水酸化ナトリウム等)との組合せ、水素化アル
ミニウム化合物(例えば、水素化アルミニウムリチウ
ム、水素化アルミニウムナトリウム、水素化アルミニウ
ム、水素化トリメトキシアルミニウムリチウム、水素化
トリ−t−ブトキシアルミニウムリチウム、水素化ビス
(2−メトキシエトキシ)アルミニウムナトリウム〔R
ed−Al〕等)、水素化ホウ素化合物(例えば、水素
化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム、水素化シ
アノホウ素ナトリウム、水素化ホウ素テトラメチルアン
モニウム、ボラン、ジボラン等)等の水素化金属化合
物、リン化合物(例えば、三塩化リン、三臭化リン、ト
リフェニルホスフィン、トリエチルホスフィン等)、水
素化ホウ素ナトリウム/鉱酸等が挙げられ、なかでも、
水素化アルミニウムリチウムが好ましい。使用すべき好
適な溶媒としては、水、アルコール(例えば、メタノー
ル、エタノール、プロパノール等)、アセトニトリル、
ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン等
の慣用の有機溶媒、又はこれらの混合物が挙げられる。
反応温度は特に限定されず、冷却下ないし加熱下に反応
を実施するのが好ましく、反応は0.1〜10時間で終
了する。
【0171】化合物(109)と化合物(4)とのアシ
ル化反応は、方法1のアミン(2)とカルボン酸(3)
とのアシル化反応と同様に行うことができる。
【0172】化合物(110)の還元反応は、方法12
の化合物(104)の還元反応と同様に行うことができ
る。好ましい還元剤として、10%パラジウム−炭素が
挙げられる。
【0173】化合物(111)と化合物(8)とのアル
キル化反応は、方法2−bの化合物(Ib−1)と化合
物(8)との反応と同様に行うことができる。
【0174】化合物(112)と化合物(7)とのアシ
ル化反応は、方法1のアミン(2)とカルボン酸(3)
とのアシル化反応と同様に行うことができる。
【0175】方法14
【0176】
【化47】
【0177】
【化48】
【0178】
【化49】
【0179】(式中、R17b はメタンスルホニル基又は
p−トルエンスルホニル基を表し、pは1〜6の整数を
表し、R29は低級アルキル基を表し、R15b 及びR16b
は同一又は異なっていてもよく、それぞれ置換してもよ
いアルキル基又はシクロアルキル基を表すか、又はR
15b 、R16b が結合する窒素原子とともに環を形成し、
更に環内に置換されてもよい窒素原子、酸素原子を含ん
でもよく、その他の各記号は前記と同義)
【0180】化合物(114)とアミノアルコール化合
物(115)との求核置換反応は、適当な溶媒中、塩基
性化合物の存在下にて行われる。塩基性化合物として、
例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナト
リウム、炭酸水素カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム等の無機
塩基、水素化ナトリウム、水素化カリウム、ナトリウム
アミド、ナトリウムメチラート、ナトリウムエチラート
等の金属アルコラート、ピリジン、N−エチルジイソプ
ロピルアミン、ジメチルアミノピリジン、DBN、DB
U、DABCO等の有機塩基を挙げることができる。溶
媒としては、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン等
の芳香族炭化水素類、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、ジエチレングリコールジメチルエーテル等のエーテ
ル類、クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタ
ン、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、メタノー
ル、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、te
rt−ブタノール等の低級アルコール類、酢酸メチル、
酢酸エチル等のエステル類、酢酸、アセトン、アセトニ
トリル、ピリジン、ジメチルスルホキシド、N,N−ジ
メチルホルムアミド、ヘキサメチルリン酸トリアミド又
はこれらの混合物を用いられる挙げることができる。化
合物(114)と化合物(115)の使用割合は特に限
定がなく、広い範囲から適宜選択すればよいが、化合物
(115)を化合物(114)に対して等モル以上、好
ましくは等モル〜10倍モル量用いる。該求核置換反応
は、通常0〜190℃程度、好ましくは40〜100℃
程度で行われる。反応は1〜24時間程度で終了する。
【0181】化合物(116)と化合物(117)との
アシル化反応は、化合物(116)に化合物(117)
を非極性溶媒中で反応させることにより行われる。非極
性溶媒としては、例えば、ベンゼン、ヘキサン、四塩化
炭素、トルエン、キシレン、ジクロロベンゼン、ジクロ
ロエタン等が挙げられる。反応は、通常加熱還流下で行
われ、反応時間は1〜24時間程度、好ましくは2〜5
時間程度である。
【0182】化合物(118)から化合物(119)へ
の変換は、化合物(118)を還元的閉環反応に付すこ
とにより行われる。即ち、化合物(118)を還元剤と
処理する。還元剤としては、鉄、亜鉛、錫もしくは塩化
第一錫と塩酸、硫酸等の鉱酸又は酢酸等の有機酸との混
合物、又は鉄、硫酸第一鉄、亜鉛もしくは錫と水酸化ナ
トリウム等のアルカリ金属水酸化物、硫化アンモニウム
等の硫化物、アンモニア水、塩化アンモニウム等のアン
モニウム塩との混合物が挙げられる。使用される不活性
溶媒として、例えば、水、酢酸、メタノール、エタノー
ル、ジオキサン等が挙げられる。還元反応の条件は使用
する還元剤によって適宜選択されるが、例えば、鉄と酢
酸との混合物を、化合物(118)に対して還元剤とし
て用いる場合は、約60〜80℃、好ましくは70℃程
度で12〜48時間程度、好ましくは24時間程度で反
応は終了する。還元剤は化合物(118)に対して5〜
10当量用いる。
【0183】化合物(119)の還元反応は、方法13
の化合物(108)の還元反応と同様に行うことができ
る。好ましい還元剤としては、水素化リチウムアルミニ
ウム、ジボラン及びRed−Al等が挙げられる。溶媒
としては、エーテル、テトラヒドロフラン及びジオキサ
ン等が挙げられる。
【0184】化合物(120)と化合物(4)とのアシ
ル化反応は、方法1のアミン(2)とカルボン酸(3)
とのアシル化反応と同様に行うことができる。
【0185】化合物(121)と化合物(122)との
メシル化又はトシル化反応は、常法に従って行うことが
できる。好ましいメシル化剤として、メタンスルホニル
クロライド、好ましいトシル化剤として、パラトルエ
ンスルホニル クロライドが挙げられる。
【0186】化合物(123)と1級又は2級アミンで
ある化合物(124)との反応は、方法14の化合物
(114)から化合物(116)への求核置換反応と同
様に行うことができる。場合によっては反応を促進させ
るためにヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウム等の添加剤
を加えてもよい。
【0187】化合物(125)の還元反応は、方法12
の化合物(104)の還元反応と同様に行うことができ
る。
【0188】化合物(126)と化合物(8)とのアル
キル化反応は、方法2−bの化合物(Ib−1)と化合
物(8)との反応と同様に行うことができる。
【0189】化合物(127)と化合物(7)とのアシ
ル化反応は、方法1のアミン(2)とカルボン酸(3)
とのアシル化反応と同様に行うことができる。
【0190】方法151 がホルミル基、ニトロビニル基、R1516Nで置換
されたメチル基又はヒドロキシイミノメチル基で、R2
が水素原子である化合物は、以下の方法で製造すること
もできる。
【0191】
【化50】
【0192】
【化51】
【0193】
【化52】
【0194】(式中の各記号は前記と同義)
【0195】一般式〔I〕のうち、R1 、R2 が水素原
子である化合物〔I’’〕を、N,N−ジメチルホルム
アミド中で、オキシ塩化リンを反応させると、化合物
(134)が得られる。反応は0〜150℃の範囲、好
ましくは室温で行われ、1〜5日反応を行うとイミニウ
ム塩が形成される。次いで水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム等の無機塩基の水溶液中で加水分解させることに
より反応は完結する。化合物(134)を適当な溶媒中
で、ヒドロキシルアミン又はその塩と反応させると化合
物(135)が得られる。使用される溶媒はピリジン、
N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、メタノール、エタノール、プロパノール等が挙げら
れる。ヒドロキシルアミンの塩を用いる場合はピリジ
ン、トリエチルアミン、酢酸ナトリウム等の塩基を加え
るとよい。化合物(134)を酢酸アンモニウム、酢酸
ナトリウム、酢酸カリウム又はカリウムtert−ブト
キシド等の塩基の存在下でニトロメタンと反応させる
と、化合物(136)が得られる。反応は室温〜加熱
下、好ましくは加熱下で行われ、数時間〜2日間程度で
終了する。又、公知のマンニッヒ反応を行ってもよい。
すなわち、化合物(19)とホルムアルデヒドを酢酸、
メタノール、エタノール、プロパノール、水等あるいは
これらの混合溶媒中で反応を行い、これと化合物
〔I’’〕を反応させると化合物(137)が得られ
る。
【0196】次に、出発化合物の製造法を説明する。方法a 出発化合物であるアミン(2)は、例えば以下の方法で
製造される。
【0197】
【化53】
【0198】(式中の各記号は前記と同義) 化合物(20)から化合物(21)を得る反応はベック
マン転位反応である。この反応でも通常のベックマン転
位反応で使用される酸触媒の存在下、適当な溶媒中で行
われるか、又は化合物(20)をトシルクロライド、メ
シルクロライドと塩基性溶媒、たとえばピリジン、ルチ
ジン等を用いて、トシレート又はメシレートとした後、
加熱で転位させることによって行われる。酸触媒とし
て、例えば、硫酸、スルホン酸、無水リン酸、五塩化リ
ン、塩化スルフリル等が使用できる。溶媒としては、反
応に影響を与えないものであればいずれも使用できる。
例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族非プ
ロトン溶媒等が挙げられる。反応は約100〜140℃
で行われるのが好ましく、一般に0.5〜15時間程度
で終了する。
【0199】化合物(21)の還元は、適当な溶媒中で
水素化還元剤を用いて行われる。水素化還元剤として
は、水素化アルミニウムリチウム、ナトリウム水素化ビ
ス(2−メトキシエトキシ)アルミニウム、ジボラン等
が挙げられ、その使用量は化合物(21)に対して等モ
ル以上、好ましくは等モル〜10倍モル量である。溶媒
として、例えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテ
ル、ジイソプロピルエーテル等のエーテル類(これらは
混合物として使用してもよい)が挙げられる。反応は通
常0〜70℃で、約10分〜15時間程度で終了する。
還元剤として水素化アルミニウムリチウムを用いた場合
は、無水溶媒の使用が好ましい。
【0200】又、テトラヘドロンレターズ(Tetrahedron
Letters) 、24(43)、p4711−4712、
(1983)に記載されている山本らの方法によっても
製造することができる。即ち、化合物(20)を適当な
有機溶媒、好ましくは塩化メチレン、トルエン、キシレ
ン又はベンゼン等に溶解し、これにジイソブチルアルミ
ナム ハイドライド(DIBAH)を加えることにより
還元的に転位反応が起こり、化合物(2)を得ることが
できる。化合物(2)のなかでも、R1 、R2 及びA2
が水素でA2 が硫黄原子である化合物、即ち式〔II
I〕で表される化合物は、本発明の化合物〔I〕の反応
中間体として特に好ましい。
【0201】以下に述べる方法b〜方法fはアミン
(2)のうちA2 がそれぞれ、C=O
【0202】
【化54】
【0203】
【化55】
【0204】
【化56】
【0205】
【化57】
【0206】である化合物を製造するのに適する。
【0207】方法b アミン(30)の製造法を以下に示す。
【0208】
【化58】
【0209】(式中、R17はアミノ基の保護基を、R
17a はハロゲン原子、アルキルスルホニル基又はアリー
ルスルホニル基を、L1 はカルボキシル基の保護基を、
Xはハロゲン原子、アルキルスルホニル基又はアリール
スルホニル基を表し、その他の記号は前記と同義)
【0210】化合物(22)から化合物(25)への変
換は、適当な溶媒中、塩基性化合物の存在下又は非存在
下で行われる。塩基性化合物としては、トリエチルアミ
ン、トリメチルアミン、ピリジン、N,N−ジメチルア
ニリン、N−メチルモルホリン、DBN、DBU、DA
BCO等の有機塩基、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、
炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム等の無機塩基が
挙げられる。溶媒として、例えば、クロロホルム、ジク
ロロメタン、ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素
類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素
類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テト
ラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、
N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、アセトニトリル、ヘキサメチルリン酸トリアミド等
の非プロトン性極性溶媒、これらの混合物等を挙げるこ
とができる。化合物(23)及び化合物(24)の使用
量は、化合物(22)に対して等モル〜10倍モル量使
用するのがよい。反応は、氷冷下〜200℃で行われる
のが好ましく、1〜50時間程度で終了する。
【0211】化合物(25)から化合物(27)への変
換は、適当な溶媒中で塩基性化合物の存在下に行なうこ
とができる。この際、使用される塩基性化合物、溶媒は
化合物(22)から化合物(25)への変換反応で使用
されたものと同じものが使用できる。化合物(26)の
使用量は、化合物(25)に対して等モル以上、好まし
くは等モル〜10倍モル量を使用するのがよい。反応
は、氷冷下〜200℃で行われるのが好ましく、1〜5
0時間程度で終了する。
【0212】化合物(27)から化合物(28)への変
換は、適当な溶媒中で塩基性化合物の存在下に行なうこ
とができる。塩基化合物としては、例えば、金属ナトリ
ウム、金属カリウム、水素化ナトリウム、水素化カリウ
ム、ナトリウムアミド等の無機塩基、ナトリウムメトキ
シド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブト
キシド、リチウムジイソプロピルアミド、n−ブチルリ
チウム等の有機塩基等を例示できる。溶媒としては、反
応に影響を与えないものであれば、いずれも使用可能で
ある。例えば、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラ
ヒドロフラン、モノグライム、ジグライム等のエーテル
類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素
類、n−ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン等の脂肪
族炭化水素類、ピリジン、N,N−ジメチルアニリン、
N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、ヘキサメチルリン酸トリアミド等の非プロトン性極
性溶媒、メタノール、エタノール、イソプロパノール等
が使用できる。反応は、−80〜200℃で行われるの
が好ましく、0.5〜50時間程度で反応は終了する。
【0213】化合物(28)から化合物(29)への変
換は、酸性物質存在下又はシアン化カリウム、塩化リチ
ウム等の塩の存在下で加熱する方法、アルカリ加水分解
等でカルボン酸にした後加熱する方法等、公知の脱炭酸
反応が適用できる。
【0214】化合物(29)から化合物(30)への変
換は、酸又はアルカリを用いた加水分解反応、触媒によ
る接触水素添加する方法等公知のアミノ保護基の脱保護
反応が適用できる。
【0215】方法c アミン(35)の製造法を以下に示す。
【0216】
【化59】
【0217】(式中、R18、R19は同一又は異なってい
てもよく、それぞれ水素、置換されてもよいアルキル
基、低級アルコキシカルボニル基を、R20はアルキル基
を、phはフェニル基を表し、その他の記号は前記と同
義) 化合物(29)から化合物(33)への変換は、ホスホ
ニウム塩(31)又はホスホナート(32)を反応させ
ることにより得ることができる。ホスホニウム塩(3
1)との反応は、Wittig反応によるオレフィンの
合成反応が特に制限なく適用できる。例えば、ジエチル
エーテル、テトラヒドロフラン、ベンゼン、トルエン、
ジクロロメタン、クロロホルム等の溶媒中で、室温〜加
温下で行われる。反応系に塩基を添加するのが好まし
く、例えば、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム等の無
機塩基、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシ
ド、カリウムtert−ブトキシド等のアルコラート、
トリエチルアミン、ピリジン等の有機塩基、n−ブチル
リチウム等の有機金属等である。
【0218】ホスホナート(32)との反応は、メタノ
ール、エタノール、ベンゼン、トルエン、テトラヒドロ
フラン、ジエチルエーテル、N,N−ジメチルホルムア
ミド、ジメチルスルホキシド等のような反応に不活性な
溶媒中で、水素化ナトリウム、ナトリウムアミド、ナト
リウムメトキシド、ナトリウムエトキシド等の塩基を添
加して行われる。
【0219】化合物(33)から化合物(34)への変
換は、適当な溶媒中、触媒で接触水素還元する方法、適
当な溶媒中で塩化ニッケル等の金属ハロゲン化合物物の
共存下に、水素化還元剤を用いて還元する方法等があ
る。接触還元は、方法2−aにおける化合物(5)の接
触還元法と同様に行なうことができる。水素化還元剤を
用いる方法は、方法4の方法と同様に行なうことができ
る。
【0220】化合物(34)から化合物(35)への変
換は、酸又はアルカリを用いて加水分解する方法、触媒
存在下の接触水素添加する方法等公知のアミノ基の保護
基の脱離反応が適用できる。
【0221】方法d
【0222】
【化60】
【0223】(式中、R18a 、R19a は同一又は異なっ
ていてもよく、それぞれ水素又は置換してもよい低級ア
ルキル基を表す。他の記号は前記と同義) 化合物(29a)から化合物(33a)への反応は、化
合物(29)から化合物(33)への反応と同様に行う
ことができる。化合物(33a)から化合物(34a)
への反応は、化合物(33)から化合物(34)への反
応と同様に行うことができる。化合物(34a)から化
合物(35a)への反応は、適当な溶媒中、水素化還元
剤存在下に行うことができる。水素化還元剤としては、
水素化リチウムアルミニウム、ジボラン、水素化ジイソ
ブチルアルミニウム等が挙げられる。使用される溶媒と
しては、反応に悪影響を与えないものであればよく、例
えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエー
テル類、ベンゼン、トルエン等の芳香族系炭化水素等を
用いることができる。反応温度は特に限定されず、冷却
下ないし加熱下に行うことができる。
【0224】方法e アミン(38)の製造法を以下に示す。
【0225】
【化61】
【0226】(式中、R17b は水酸基の保護基を表し、
その他の記号は前記と同義) 化合物(29)の還元は方法4と同様に行われる。
【0227】化合物(36)から化合物(37)の反応
は、適当な溶媒中で適当な塩基性化合物の存在下に、ハ
ロゲン化物又はスルホン酸エステルを反応させたり、ミ
ツノブ反応条件下、アルコールと反応させる等の方法で
行なうことができる。ハロゲン化物やスルホン酸エステ
ルとの反応は、方法bの化合物(22)から化合物(2
5)に導く反応と同様に行なうことができる。ミツノブ
反応を行なう場合に用いられる溶媒は、テトラヒドロフ
ラン等のエーテル類やベンゼン、トルエン等の芳香族炭
化水素等が使用できる。
【0228】化合物(37)のアミノ基の保護基の脱離
反応は、酸又はアルカリを用いた加水分解反応や触媒の
存在下の接触水素添加反応等公知のアミノ基の保護基の
脱離反応が適用される。
【0229】方法f アミン(41)の製造法を以下に示す。
【0230】
【化62】
【0231】(式中、R21はハロゲン原子、アルキルス
ルホニル基又はアリールスルホニル基を表し、その他の
記号は前記と同義) 化合物(29)から化合物(39)への変換は、方法9
における化合物(Ic)から化合物(Ik)に導く反応
と同様に行なうことができる。又、化合物(29)から
化合物(36)、次に化合物(40)を経て化合物(3
9)とすることもできる。化合物(36)から化合物
(40)に変換する方法は、通常のアルコールからハロ
ゲン化物やスルホン酸エステルを得る方法を、制限なく
適用することができる。化合物(40)から化合物(3
9)への反応は、化合物(22)から化合物(25)に
導く反応と同様に行うことができる。化合物(39)か
ら化合物(41)を得る反応も、化合物(37)から化
合物(38)を得る方法と同様、公知のアミノ基の保護
基の脱離反応が適用される。
【0232】方法g
【0233】
【化63】
【0234】(式中の各記号は前記と同義) 化合物(29a)から化合物(39a)への反応は、化
合物(29)から化合物(39)への反応と同様に行う
ことができる。化合物(29a)から化合物(36a)
への反応は、化合物(29)から化合物(36)への反
応と同様に行うことができる。化合物(36a)から化
合物(40a)への反応は、化合物(36)から化合物
(40)への反応と同様に行うことができる。化合物
(40a)から化合物(39a)への反応は、化合物
(40)から化合物(39)への反応と同様に行うこと
ができる。化合物(39a)から化合物(41)への反
応は、化合物(34a)から化合物(35a)への反応
と同様に行うことができる。
【0235】方法h
【0236】
【化64】
【0237】(式中の各記号は前記と同義) 化合物(36a)から化合物(42a)への反応は、化
合物(1d)から化合物(1l)への反応と同様に行う
ことができる。又、化合物(36a)をクロロホルム等
の溶媒中で三臭化リン等の脱水剤を用いることによって
も化合物(42a)が得られる。化合物(42a)から
化合物(43a)への反応は化合物(34a)から化合
物(35a)への反応と同様に行うことができる。
【0238】次に一般式〔I〕中の下記一般式
〔I’〕:
【0239】
【化65】
【0240】(式中の各記号は前記と同義) で表される化合物の製造法を説明する。方法イ
【0241】
【化66】
【0242】(式中、R12a はアミノ、低級アルキルア
ミノ、保護されたアミノもしくは複素環基によって置換
されてもよい低級アルキル基を、R22はカルボキシ又は
エステル化されたカルボキシを表し、他の記号は前記の
通り)
【0243】〔反応1〕化合物(44)は、化合物(4
2)と(43)を塩基性化合物の存在下で反応させるこ
とにより製造できる。塩基性化合物としては、例えば、
酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸アンモニウム、ト
リエチルアミン、ピリジン、N−メチルモルホリン等の
有機塩基、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナ
トリウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等の無機
塩基が挙げられる。反応は通常アルコール(例えば、メ
タノール、エタノール、プロパノール等)、ジオキサ
ン、テトラヒドロフラン、クロロホルム、N,N−ジメ
チルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ピリジン、
その他反応に悪影響を及ぼさない任意の有機溶媒中で実
施する。反応温度は特に限定されず、室温ないし加熱下
に反応を行うことができる。中でも、ジメチルスルホキ
シドを溶媒として加熱下に行うのが好適である。
【0244】〔反応2〕目的化合物(45)は化合物
(44)を還元に付すことにより製造できる。還元に
は、化学還元及び接触還元があり、常法に従って行われ
る。化学還元に使用すべき好適な還元剤は、金属(例え
ば錫、亜鉛、鉄等)、上記金属及び/又は金属化合物
(例えば塩化クロム、酢酸クロム等)と有機酸もしくは
無機酸(例えば蟻酸、酢酸、プロピオン酸、トリフルオ
ロ酢酸、p−トルエンスルホン酸、塩酸、臭化水素酸
等)との組合せ、上記の金属及び/又は金属化合物と塩
基(例えばアンモニア、塩化アンモニウム、水酸化ナト
リウム等)との組合せ、水素化アルミニウム化合物(例
えば水素化アルミニウムリチウム、水素化アルミニウム
ナトリウム、水素化アルミニウム、水素化トリメトキシ
アルミニウムリチウム、水素化トリ−t−ブトキシアル
ミニウムリチウム等)、水素化ホウ素化合物(例えば水
素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム、水素化
シアノホウ素ナトリウム、水素化ホウ素テトラメチルア
ンモニウム、ボラン、ジボラン等)等の水素化金属化合
物、リン化合物(例えば三塩化リン、三臭化リン、トリ
フェニルホスフィン、トリエチルホスフィン等)等であ
る。接触還元に使用すべき好適な触媒は、白金触媒(例
えば白金板、海綿状白金、白金黒、白金コロイド、酸化
白金、白金線等)、パラジウム触媒(例えば海綿状パラ
ジウム、パラジウム黒、酸化パラジウム、パラジウム
炭、パラジウムコロイド、パラジウム/硫酸バリウム、
パラジウム/炭酸バリウム等)、ニッケル触媒(例えば
還元ニッケル、酸化ニッケル、ラネーニッケル等)、コ
バルト触媒(例えば還元コバルト、ラネーコバルト
等)、鉄触媒(例えば還元鉄、ラネー鉄等)、銅触媒
(例えば還元銅、ラネー銅、ウルマン銅等)等の慣用の
ものである。還元は、通常溶媒中で実施する。使用すべ
き好適な溶媒としては、水、アルコール(例えばメタノ
ール、エタノール、プロパノール等)、アセトニトリ
ル、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン等の慣用の有機溶媒、これらの混合物が挙げられる。
反応温度は特に限定されず、冷却下ないし加熱下に反応
を実施するのが好ましい。反応圧力は、常圧〜中圧によ
り適宜行うことができる。
【0245】〔反応3〕化合物(47)は化合物(4
5)を塩基性化合物存在下、化合物(46)でアルキル
化することによって製造できる。塩基性化合物として
は、例えば、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素
カリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化カリウム、水酸
化ナトリウム等の無機塩基、酢酸ナトリウム、酢酸カリ
ウム、酢酸アンモニウム、トリエチルアミン、トリメチ
ルアミン、N−メチルモルホリン、ピリジン等の有機塩
基が挙げられる。反応は通常アルコール(例えばメタノ
ール、エタノール、プロパノール等)、ジオキサン、テ
トラヒドロフラン、クロロホルム、ジクロロメタン、四
塩化炭素、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキシド、その他反応に悪影響を及ぼさない任意の有
機溶媒中で実施する。反応温度は特に限定されず、室温
ないし加熱下に反応を実施することができる。
【0246】〔反応4〕化合物(48)は化合物(4
7)を還元することにより製造できる。還元剤として
は、例えば、水素化アルミニウムリチウム、ナトリウム
水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウム、水
素化アルミニウム、ジボラン等が挙げられる。反応は通
常、エーテル、テトラヒドロフラン、ジグライム、その
他反応に悪影響を及ぼさない任意の溶媒中で行われる。
反応温度は特に限定されず、冷却ないし加熱下に反応を
実施できる。
【0247】〔反応5〕化合物(5a)は化合物(4
8)を化合物(4)又はそのカルボキシル基における反
応性誘導体あるいはそれらの塩と反応させることにより
製造できる。この反応は方法1の化合物(2)と化合物
(3)との反応と同様に行うことができる。
【0248】〔反応6〕化合物(6a)は化合物(5
a)を還元に付すことにより製造できる。この反応は
〔反応2〕と実質的に同様にして実施できる。以下化合
物(6a)を出発化合物として、方法2と同様にして反
応を行い、本発明の化合物〔I’〕を得ることができ
る。
【0249】方法ロ
【0250】
【化67】
【0251】
【化68】
【0252】〔式中、R23は低級アルキル基を、R24
びR25は同一又は異なってもよく、それぞれ水素原子又
は複素環基で置換されてもよいアルキル基を、R26は水
素原子又は低級アルキル基を、Lは低級アルキレン基
を、
【0253】
【化69】
【0254】は窒素原子を2個以上含んでもよく、酸素
原子を含んでいてもよい3〜10員環の含窒素飽和複素
環基を、R12b
【0255】
【化70】
【0256】(式中の各記号は前記と同義)を表し、そ
の他の記号は前記と同義〕
【0257】〔反応7〕化合物(50)は化合物(4
5)を塩基性化合物存在下でハロゲン化物(49)と反
応させることにより製造できる。塩基性化合物として
は、例えば、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸
カリウム、炭酸水素ナトリウム、トリエチルアミン、ピ
リジン等が使用できる。反応は通常ジクロロメタン、ア
セトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジクロ
ロエタン、アセトン、その他反応に悪影響を及ぼさない
任意の有機溶媒中で、室温〜加温下に行うことが好まし
い。
【0258】〔反応8〕化合物(51)は化合物(5
0)を還元に付すことにより製造できる。還元剤として
は、水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム等が挙げら
れる。反応は通常エーテル、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン、ジグライム、酢酸エチル、反応に悪影響を及ぼ
さないその他任意の溶媒中で行われる。反応温度は特に
限定されず、冷却ないし加温下に反応を実施することが
できる。
【0259】〔反応9〕化合物(5b)は化合物(5
1)を化合物(4)又はそのカルボキシル基における反
応性誘導体あるいはそれらの塩と反応させることにより
製造できる。この反応は、方法1の化合物(2)と化合
物(3)との反応と実質的に同様にして実施できる。
【0260】〔反応10〕遊離カルボン酸化合物(5
c)は、対応するエステル化合物(5b)のエステル加
水分解によって容易に製造することができる。この反応
においては、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム等の塩
基又はトリフルオロ酢酸、塩酸等の酸の存在下に加水分
解する常法が適用でき、室温〜100℃の温度条件下に
行うことが好適である。
【0261】〔反応11〕化合物(5d)は化合物(5
c)とアミノ化合物(52)あるいは(53)を反応さ
せることにより製造できる。この反応は、方法1での化
合物(2)と化合物(3)との反応と実質的に同様にし
て実施できる。
【0262】〔反応12〕化合物(5d)は化合物(5
b)をアミノ化合物(52)あるいは(53)と反応さ
せることによっても製造できる。化合物(5b)のカル
ボン酸エステル体としては、メチルエステル、エチルエ
ステル、プロピルエステル、n−ブチルエステル、ベン
ジルエステルなどの一級アルコールとのエステルが好ま
しく、特にエチルエステルが好ましい。反応は溶媒を用
いなくてもよいが、通常水、アルコール類、グリコール
類、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド等
の溶媒中、室温〜加熱下に行われる。又、アミン化合物
(52)あるいは(53)が気体あるいは低沸点の場合
は、封管中加熱下に行うのが好ましい。なお、本反応に
触媒としてナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシ
ド等を用いるとより円滑に反応を進行させることができ
る。
【0263】〔反応13〕化合物(6b)は化合物(5
d)を還元に付すことにより製造できる。この反応は
〔反応2〕と実質的に同様にして実施できる。以下化合
物(6b)を出発化合物として、方法2と同様にして反
応を行い、本発明の化合物〔I’〕を得ることができ
る。
【0264】方法ハ
【0265】
【化71】
【0266】(式中、R27はアシル基を、R28は低級ア
ルキル基を、Phはフェニル基を表し、その他の記号は
前記と同義)
【0267】〔反応14〕化合物(56)は、化合物
(54)と化合物(55)を塩基性化合物存在下で反応
させることにより製造できる。塩基性化合物としては、
例えば、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸アンモニ
ウム、トリエチルアミン、トリメチルアミン、N−メチ
ルモルホリン、水酸化ベンジルトリメチルアンモニウム
(Triton B)、ナトリウムエトキシド、ナトリ
ウムメトキシド等の有機塩基、炭酸カリウム、炭酸ナト
リウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化
ナトリウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム等の無
機塩基が挙げられる。反応は通常アルコール(例えばメ
タノール、エタノール、プロパノール等)、アセトニト
リル、クロロホルム、ジクロロメタン、四塩化炭素、
N,N−ジメチルホルムアミド、その他反応に悪影響を
及ぼさない任意の有機溶媒中、室温ないし加熱下に実施
される。
【0268】〔反応15〕化合物(57)は化合物(5
6)を加水分解することにより製造できる。この反応は
〔反応10〕と実質的に同様にして実施できる。 〔反応16〕化合物(58)は化合物(57)を酸触媒
存在下、フリーデル・クラフツ反応に付すことにより製
造できる。酸触媒としては、三フッ化ほう素、フッ化水
素、トリフルオロ酢酸、過塩素酸、塩化アルミニウム、
ポリリン酸、五酸化二リン−メタンスルホン酸などが挙
げられる。反応は通常塩化メチレン、1,2−ジクロロ
エタン、クロロホルム、ニトロベンゼン、その他反応に
悪影響を及ぼさない任意の有機溶媒中で行われる。反応
温度は特に限定されず、冷却下〜加熱下に反応を実施す
るのが好ましい。
【0269】〔反応17〕化合物(59)は化合物(5
8)を加水分解することにより製造できる。この反応は
炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム等の塩基による加水分解、トリフルオロ酢
酸、塩酸等の酸による加水分解が適用でき、室温〜10
0℃の温度条件下に行うことができる。
【0270】〔反応18〕化合物(61)は化合物(5
9)と化合物(60)を塩基性化合物存在下で反応させ
ることにより製造できる。この反応は〔反応1〕と実質
的に同様にして実施できる。
【0271】〔反応19〕化合物(63)は化合物(6
1)と塩化ヒドロキシルアンモニウム(62)を常法に
従い反応させることにより製造できる。
【0272】〔反応20〕化合物(64)は化合物(6
3)を原料として方法aに示した方法と実質的に同様に
して実施できる。
【0273】〔反応21〕化合物(66)は化合物(6
4)と化合物(65)とを塩基性化合物存在下反応させ
ることにより製造できる。この反応は〔反応1〕に示し
た方法と実質的に同様にして実施できる。
【0274】〔反応22〕化合物(67)は化合物(6
6)のアミノ保護基であるベンジル基を常法に従い脱ベ
ンジル化することにより製造できる。
【0275】〔反応23〕化合物(5e)は化合物(6
7)と化合物(4)又はそのカルボキシル基における反
応性誘導体あるいはそれらの塩とを反応させることによ
り製造できる。この反応は、方法1の化合物(2)と化
合物(3)との反応と実質的に同様にして実施できる。
【0276】〔反応24〕化合物(6c)は化合物(5
e)を還元に付すことにより製造できる。この反応は
〔反応2〕と実質的に同様にして実施できる。以下化合
物(6c)を出発化合物として、方法2と同様にして反
応を行い、本発明の化合物〔I’〕を得ることができ
る。
【0277】方法i 化合物(100)の製造法を以下に示す。
【0278】
【化72】
【0279】
【化73】
【0280】(式中の各記号は前記と同義)
【0281】化合物(114)から化合物(130)へ
の変換は、化合物(114)のベンゼン環上に所望の置
換基を有するベンジルアミン〔化合物(129)〕と無
機塩基を、適当な有機溶媒中で反応させることにより行
われる。無機塩基としては、例えば、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウ
ム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリ
ウム、水素化カリウム等が挙げられ、好ましいものとし
ては、炭酸カリウムが挙げられる。有機溶媒としては、
例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、
tert−ブタノール等の低級アルコール類、テトラヒ
ドロフラン、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテ
ル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジグライム
等のエーテル類、これらの混合物等が挙げられ、好まし
いものとしては、テトラヒドロフランが挙げられる。ベ
ンジルアミン(129)の使用量は、化合物1に対して
3〜6当量の範囲内で使用する。無機塩基の使用割合
は、化合物1に対して2〜4当量の範囲内で使用する。
反応は、通常室温で行われ、反応時間は1〜4日間程度
で終了する。
【0282】化合物(130)から化合物(131)へ
の変換は、方法14の化合物(116)と化合物(11
7)とのアシル化反応と同様に行うことができる。
【0283】化合物(131)から化合物(108)へ
の変換は、方法14の化合物(118)の還元反応と同
様に行うことができる。還元剤は化合物(131)に対
して等モル以上、好ましくは5〜10当量用いる。
【0284】化合物(108)から化合物(133)へ
の変換は、化合物(108)をバーチ還元に付すことに
より行うことができる。使用される還元剤は、ベリリウ
ム、マグネシウムを除くアルカリ及びアルカリ土類金属
の液体アンモニア溶液が挙げられる。
【0285】化合物(133)から化合物(100)へ
の変換は、方法13の化合物(108)の還元反応と同
様に行うことができる。
【0286】化合物(100)は、化合物(108)の
アミドを先に還元した後、バーチ還元を行っても得るこ
とができる。
【0287】上記の各反応において、反応終了後、目的
化合物を反応混合物中から単離、精製するには通常当該
分野において公知の手段、例えば、溶媒抽出、カラムク
ロマトグラフィー、再結晶化等を適宜選択することによ
り行うことができる。又、目的化合物の単離、精製もせ
ず、次の工程に進んでも製造することができる。なお、
一般式〔I〕で示される最終目的物を合成するに際し、
必要に応じて適切な段階で保護基を導入し、適切な段階
で保護基を除去してもよい。また、本発明の一般式
〔I〕で示される化合物においては、種々の異性体が存
在し得る。例えば、幾何異性体としてのシス体及びトラ
ンス体が存在し得る。また、不斉炭素原子が存在する場
合は、これらに基づく立体異性体としての鏡像異性体、
ジアステレオマーが存在し得る。したがって、本発明の
範囲にはこれらすべての異性体及びそれらの混合物が包
含される。
【0288】本発明の化合物〔I〕及びその薬理上許容
される塩は、バソプレッシンを拮抗するため、血管拡張
作用、降圧作用、肝糖質放出抑制作用、メサンギウム細
胞増殖抑制作用、水利尿作用、血小板凝集抑制作用、オ
キシトシン拮抗作用等、種々の作用を有する。従って、
高血圧、心不全、腎不全、浮腫、腹水、アルギニンバソ
プレッシン過剰分泌症候群、肝硬変、低ナトリウム血
症、低カリウム血症、糖尿病、循環不全、オキシトシン
関連疾患等の治療及び/又は予防に有用である。特に脳
浮腫、うっ血性心不全、アルギニンバソプレッシン過剰
分泌症候群、高血圧等の治療薬として有用である。
【0289】本発明の化合物〔I〕あるいはその薬理上
許容される塩は一般的な医薬製剤の形態で用いられる。
製剤は通常使用される充填剤、増量剤、結合剤、付湿
剤、崩壊剤、表面活性剤、滑沢剤等の希釈剤あるいは賦
形剤を用いて調製される。この医薬製剤としては、各種
の形態が治療目的に応じて選択でき、その代表的なもの
として錠剤、丸剤、散剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒
剤、カプセル剤、座剤、注射剤(液剤、懸濁剤)等が挙
げられる。錠剤の形態に成形する場合、担体としてこの
分野で公知の各種のものを使用することができる。その
例として、例えば、乳糖、白糖、塩化ナトリウム、ブド
ウ糖、尿素、炭酸カルシウム、カオリン、結晶セルロー
ス、ケイ酸等の賦形剤、水、エタノール、プロパノー
ル、単シロップ、ブドウ糖、デンプン液、ゼラチン溶
液、カルボキシメチルセルロース、セラック、メチルセ
ルロース、リン酸カリウム、ポリビニルピロリドン等の
結合剤、乾燥デンプン、アルギン酸ナトリウム、カンテ
ン末、タミナラン末、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシ
ウム、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル
類、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸モノグリセ
リド、デンプン、乳糖等の崩壊剤、白糖、ステアリン、
カカオバター、水素添加油等の崩壊抑制剤、第4級アン
モニウム塩基、ラウリル硫酸ナトリウム等の吸収促進
剤、グリセルン、デンプン等の保湿剤、デンプン、乳
糖、カオリン、ペントナイト、コロイド状ケイ酸等の吸
着剤、精製タルク、ステアリン酸塩、ホウ酸末、ポリエ
チレングリコール等の滑沢剤等を使用できる。さらに錠
剤は必要に応じて通常の剤皮を施した錠剤、例えば、糖
衣錠、ゼラチン被包錠、腸溶被錠、フィルムコーティン
グ錠あるいは二重錠、多層錠とすることができる。丸剤
の形態に成形する場合、担体としてこの分野で公知の各
種のものを使用することができる。その例として、ブド
ウ糖、乳糖、デンプン、カカオ脂、硬化植物油、カオリ
ン、タルク等の賦形剤、アラビアゴム末、トラガント
末、ゼラチン、エタノール等の結合剤、ラミナラン、カ
ンテン等の崩壊剤等を使用できる。坐剤の形態に成形す
る場合、担体としてこの分野で公知の各種のものを使用
することができる。その例として、ポリエチレングリコ
ール、カカオ脂、高級アルコール、高級アルコールのエ
ステル類、ゼラチン、半合成グリセライド等を挙げるこ
とができる。カプセル剤は常法に従い、通常、有効成分
化合物を上記した各種の担体と混合して硬質ゼラチンカ
プセル、軟質カプセル等に充填して調製される。注射剤
として調製される場合、液剤、乳剤、懸濁剤は殺菌さ
れ、かつ血液と等張であるのが好ましく、これらの形態
に成形するに際して、希釈剤としてこの分野において慣
用されているもの全てがしようできる。例えば、エチル
アルコール、マクロゴール、プロピレングリコール、エ
トキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキシ化イソ
ステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビタン
脂肪酸エステル類等が使用できる。なお、この場合等張
性の溶液を調製するに充分な量の食塩、フドウ糖あるい
はグリセリンを医薬製剤中に含有させてもよく、また通
常の溶解補助剤、緩衝剤、無痛化剤等を添加してもよ
い。更に必要に応じて着色剤、保存剤、香料、風味剤、
甘味剤等や他の医薬品を医薬製剤中に含有させてもよ
い。
【0290】本発明のバソプレッシン拮抗剤中に含有さ
れるべき化合物〔I〕あるいはその塩の量は特に限定さ
れず、適宜選択されるが、通常製剤組成物中に約1〜7
0重量%、好ましくは約5〜50重量%とするのがよ
い。
【0291】本発明のバソプレッシン拮抗剤の投与方法
はとくに制限はなく、製剤形態、患者の年齢、性別その
他の条件、疾患の程度等に応じて投与される。例えば、
錠剤、丸剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤及びカプセル
剤の場合は、経口投与される。注射剤の場合は単独で、
又はブドウ糖、アミノ酸等の通常の補液と混合して静脈
内投与され、更に必要に応じて単独で筋肉内、皮内、皮
下もしくは腸腔内投与される。坐剤の場合は直腸内投与
される。
【0292】投与量は用法、患者の年齢、性別その他の
条件、疾患の程度等によって適宜選択されるが、通常、
有効成分化合物の量が一日当たり体重1kg当たり約
0.6〜50mg程度とするのがよい。また投与単位形
態の製剤中には有効成分化合物が約10〜1000mg
の範囲で含有されているのが好ましい。
【0293】以下本発明を実施例を用いて詳細に説明す
る。ただし本発明は下記実施例に限定されるものではな
い。
【0294】実施例1 N−〔4−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−
チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニ
ル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カル
ボキサミド (工程a)6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ〔b〕チオ
フェン−4−オン オキシム
【0295】
【化74】
【0296】6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ〔b〕チ
オフェン−4−オン (9.3 g)を、ピリジン (70 ml)に溶
かし、塩酸ヒドロキシルアミン (8.5 g)を加え、3時間
室温下撹拌した。反応液を減圧下溶媒留去し、残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;酢酸エ
チル:クロロホルム=1:19)により精製し、標題化
合物 (7.5 g)を得た。
【0297】(工程b)4−(4−ニトロベンゾイル)
−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,
2−b〕アゼピン
【0298】
【化75】
【0299】工程aで得られた6,7−ジヒドロ−5H
−ベンゾ〔b〕チオフェン−4−オン オキシム (1.86
g) にアルゴン雰囲気下、無水ジクロロメタン(400 m
l) を加え、氷冷下、水素化ジイソブチルアルミニウム
(60 ml、0.98 Mヘキサン溶液)を滴下し、2時間攪拌し
た。反応液にフッ化ナトリウム(10 g)を加え、氷冷下5
分間攪拌した後、水(3.2 g)を滴下し、20分攪拌し
た。反応液をセライト濾過し、セライト上の残渣をジク
ロロメタンで洗い、濾液と洗液を合わせて、5,6,
7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕ア
ゼピンのジクロロメタン溶液を得た。このジクロロメタ
ン溶液に、塩化p−ニトロベンゾイル (4.4 g)及びトリ
エチルアミン (6.3 ml) を加え、1時間室温下撹拌し
た。反応液を減圧下溶媒留去し、クロロホルムを加え、
水、1N−塩酸、飽和食塩水、1N−水酸化ナトリウム
水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥後、減圧下溶媒留去して得られた残渣をエタノ
ールより再結晶し、標題化合物 (1.98 g) を得た。
【0300】融点:148.5-149.5 ℃(エタノール) NMR(δ)ppm (CDCl3,300MHz) 1.65 - 1.95 (2H, m), 1.95 - 2.15 (2H, m), 2.85 -
3.00 (2H, m),3.50 - 4.30 (2H, m), 6.14 (1H, d, J=
5.3Hz), 6.67 (1H, d, J=5.3Hz),7.41 (2H, d, J=8.6H
z), 8.07 (2H, d, J=8.6Hz)
【0301】(工程c)N−〔4−〔(5,6,7,8
−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン
−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビ
フェニル〕−2−カルボキサミド
【0302】
【化76】
【0303】2−フェニル安息香酸 (260 mg) を、クロ
ロホルム (30 ml)に溶かし、塩化チオニル (320 mg) を
加え4時間加熱還流した。反応液を減圧下溶媒留去し、
残渣にトルエンを加え、溶解させた後、減圧下溶媒留去
することにより、塩化2−フェニルベンゾイルを調製し
た。他方、工程bで得られた4−(4−ニトロベンゾイ
ル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
〔3,2−b〕アゼピン(200 mg)をエタノール (30 ml)
に溶かし、酸化白金 (200 mg) を加え、水素雰囲気下2
0分室温下撹拌した。反応液をセライト濾過し、セライ
ト上の残渣をエタノールで洗い、濾液と洗液を合わせ減
圧下溶媒留去した。これをクロロホルム (50 ml)に溶解
し、無水硫酸ナトリウム乾燥後、減圧下溶媒留去した残
渣にジクロロメタン (50 ml)を加え、溶液とした。これ
に、先に調製した塩化2−フェニルベンゾイルのジクロ
ロメタン(20 ml)溶液、及びトリエチルアミン (526 ml)
を加え、1時間室温下撹拌した後、さらに1時間加熱
還流した。反応液を減圧下溶媒留去し、クロロホルムを
加え、水洗、飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで
乾燥後、減圧下溶媒留去して得られた残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;酢酸エチル:ク
ロロホルム=3:97)により精製し、標題化合物 (14
0 mg) を得た。
【0304】融点:230.0-231.0 ℃(ジクロロメタン−
n−ヘキサン) IR(KBr)cm-1:1690, 1618 NMR(δ)ppm (DMSO−d6, 300MHz) 1.60 - 1.75 (2H, m), 1.80 - 1.95 (2H, m), 2.85 -
2.95 (2H, m),3.45 - 3.90 (2H, m), 6.25 (1H, brs),
6.94 (1H, d, J=4.9Hz),7.15 (2H, d, J=7.6Hz), 7.23
- 7.60 (12H, m) MS(m/z): 452(M+
【0305】実施例2 4’−メチル−N−〔4−〔(5,6,7,8−テトラ
ヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イ
ル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェニ
ル〕−2−カルボキサミド
【0306】
【化77】
【0307】4’−メチルビフェニル−2−カルボン酸
を用い、実施例1の工程cと同様にして標題化合物を得
た。
【0308】融点:177.5-178.5 ℃(ジクロロメタン−
n−ヘキサン) IR(KBr)cm-1:1623 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.70 - 1.90 (2H, m), 1.90 - 2.10 (2H, m), 2.37 (3
H, s),2.80 - 3.00 (2H, m), 3.60 - 4.00 (2H, m), 6.
17 (1H, brs),6.65 (1H, d, J=4.7Hz), 6.90 - 7.25 (7
H, m), 7.28 - 7.58 (5H, m),7.85 (1H, d, J=7.4Hz) MS(m/z): 466(M+
【0309】実施例3 2’,4’−ジメチル−N−〔4−〔(5,6,7,8
−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン
−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビ
フェニル〕−2−カルボキサミド
【0310】
【化78】
【0311】2’,4’−ジメチルビフェニル−2−カ
ルボン酸を用い、実施例1の工程cと同様にして、標題
化合物を得た。
【0312】融点:156.0-157.0 ℃(ジクロロメタン−
n−ヘキサン) IR(KBr)cm-1:1623 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.70 - 1.85 (2H, m), 1.90 - 2.10 (5H, m), 2.38 (3
H, s),2.85 - 2.95 (2H, m), 3.60 - 4.10 (2H, m), 6.
16 (1H, brs),6.64 (1H, d, J=5.0Hz), 6.91 (2H, d, J
=8.1Hz), 7.05 - 7.30 (7H, m),7.45 - 7.60 (2H, m),
8.05 - 8.15 (1H, m) MS(m/z) : 480(M+
【0313】実施例4 4’−ニトロ−N−〔4−〔(5,6,7,8−テトラ
ヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イ
ル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェニ
ル〕−2−カルボキサミド
【0314】
【化79】
【0315】4’−ニトロビフェニル−2−カルボン酸
を用い、実施例1の工程cと同様にして、標題化合物を
得た。
【0316】融点:257.0-259.0 ℃(メタノール) IR(KBr)cm-1:1679, 1622, 1513 NMR(δ)ppm (DMSO−d6, 300MHz) 1.60 - 1.75 (2H, m), 1.80 - 1.95 (2H, m), 2.85 -
2.95 (2H, m),3.50 - 3.90 (2H, m), 6.27 (1H, brs),
6.91 (1H, d, J=5.2Hz),7.16 (2H, d, J=8.0Hz), 7.41
(2H, d, J=8.0Hz),7.50 - 7.70 (6H, m), 8.22 (2H, d,
J=8.7Hz), 10.46 (1H, s) MS(m/z): 497(M+
【0317】実施例5 3−フェニル−N−〔4−〔(5,6,7,8−テトラ
ヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イ
ル)カルボニル〕フェニル〕ベンゾ〔b〕チオフェン−
2−カルボキサミド
【0318】
【化80】
【0319】3−フェニルベンゾ〔b〕チオフェン−2
−カルボン酸を用い、実施例1の工程cと同様にして、
標題化合物を非結晶性固体として得た。
【0320】IR(KBr)cm-1:1637 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.70 - 1.85 (2H, m), 1.90 - 2.05 (2H, m), 2.85 -
3.00 (2H, m),3.60 - 4.10 (2H, m), 6.15 (1H, brs),
6.64 (1H, d, J=5.0Hz),6.96 (2H, d, J=8.3Hz), 7.17
(2H, d, J=8.3Hz),7.30 - 7.70 (9H, m), 7.92 (1H, d,
J=7.7Hz) MS(m/z): 508(M+
【0321】実施例6 2−フェノキシ−N−〔4−〔(5,6,7,8−テト
ラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−
イル)カルボニル〕フェニル〕ベンズアミド
【0322】
【化81】
【0323】2−フェノキシ安息香酸を用い、実施例1
の工程cと同様にして、標題化合物を非結晶性固体とし
て得た。
【0324】IR(Neat)cm-1:1635 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.65 - 1.85 (2H, m), 1.90 - 2.10 (2H, m), 2.80 -
3.00 (2H, m),3.60 - 4.20 (2H, m), 6.20 (1H, brs),
6.65 (1H, d, J=5.2Hz),6.86 (1H, d, J=8.0Hz), 7.11
(2H, d, J=8.7Hz),7.15 - 7.35 (4H, m), 7.35 - 7.55
(5H, m),8.30 (1H, dd, J=7.8Hz, J'=1.9Hz), 9.71 (1
H, brs) MS(m/z): 468(M+
【0325】実施例7
【0326】2−フェノキシ−N−〔4−〔(5,6,
7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕ア
ゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕ニコチンア
ミド
【0327】
【化82】
【0328】2−フェノキシニコチン酸を用い、実施例
1の工程cと同様にして、標題化合物を得た。
【0329】融点:190.8-193.2 ℃(ジエチルエーテル
−n−ヘキサン) IR(KBr)cm-1: 1639 NMR(δ)ppm (DMSO−d6, 300MHz) 1.60 - 1.80 (2H, m), 1.80 - 2.00 (2H, m), 2.85 -
3.00 (2H, m),3.50 - 3.90 (2H, br), 6.27 (1H, brs),
6.92 (1H, d, J=5.1Hz),7.10 - 7.30 (6H, m), 7.35 -
7.45 (2H, m), 7.60 (2H, d, J=8.3Hz),8.08 (1H, dd,
J=7.4 and 1.9Hz), 8.22 (1H, dd, J=4.9 and 1.9Hz),
10.54 (1H, s) MS(m/z): 469(M+
【0330】実施例8 4−アセトキシ−N−〔4−〔(5,6,7,8−テト
ラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−
イル)カルボニル〕フェニル〕ベンズアミド
【0331】
【化83】
【0332】4−アセトキシ安息香酸(794 mg)を用
い、実施例1の工程cと同様にして、標題化合物(115
mg)を非結晶性固体として得た。
【0333】IR(KBr)cm-1: 1752, 1671, 162
5 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.70 - 1.90 (2H, m), 1.90 - 2.10 (2H, m), 2.85 -
3.00 (2H, m),3.60 - 4.10 (2H, m), 6.21 (1H, brs),
6.67 (1H, d, J=4.4Hz),7.20 (2H, d, J=8.4Hz), 7.30
(2H, d, J=8.6Hz),7.50 (2H, d, J=8.6Hz), 7.86 (2H,
d, J=8.4Hz),7.80 - 7.95 (1H, m) MS(m/z): 434(M+
【0334】実施例9 N−〔4−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−
チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニ
ル〕フェニル〕−1−ナフトアミド
【0335】
【化84】
【0336】1−ナフトエ酸(114 mg)を用い、実施例
1の工程cと同様にして、標題化合物(70 mg)を非結晶
性固体として得た。
【0337】IR(KBr)cm-1: 1671, 1606 NMR(δ)ppm (DMSO−d6, 300MHz) 1.60 - 1.80 (2H, m), 1.80 - 2.00 (2H, m), 2.90 -
3.00 (2H, m),3.75 (2H, brs), 6.31 (1H, brs), 6.96
(1H, d, J=6.0Hz),7.20 - 7.30 (2H, m), 7.55 - 7.65
(3H, m), 7.60 - 7.80 (3H, m),7.95 - 8.05 (1H, m),
8.05 - 8.10 (1H, d, J=8.3Hz),8.10 - 8.20 (1H, m),
10.65 (1H, s) MS(m/z): 426(M+
【0338】実施例10 N−〔4−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−
チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニ
ル〕フェニル〕ナフタレン−2−イルアセトアミド
【0339】
【化85】
【0340】2−ナフチル酢酸(123 mg)を用い、実施
例1の工程cと同様にして標題化合物(81 mg)を得た。
【0341】融点:176.0-177.2 ℃(クロロホルム−n
−ヘキサン) IR(KBr)cm-1: 1691, 1622 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.70 - 1.85 (2H, m), 1.90 - 2.05 (2H, m), 2.80 -
2.95 (2H, m),3.50 - 4.10 (4H, 1m), 6.05 - 6.20 (1
H, m), 6.62 (1H, d, J=5.3Hz),7.05 - 7.30 (7H, m),
7.40 (1H, dd, J=8.3Hz, 2.3Hz),7.45 - 7.55 (2H, m),
7.70 - 7.90 (4H, m) MS(m/z): 440(M+
【0342】実施例11 N−〔4−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−
チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニ
ル〕フェニル〕−9H−フルオレン−9−カルボキサミ
【0343】
【化86】
【0344】9−フルオレンカルボン酸を用い、実施例
1の工程cと同様にして、標題化合物を得た。
【0345】融点:223.7-224.9 ℃(メタノール) IR(KBr)cm-1: 1645 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.65 - 1.85 (2H, m), 1.85 - 2.05 (2H, m), 2.80 -
2.95 (2H, m),3.83 (2H, brs), 4.90 (1H, s), 6.12 (1
H, brs),6.61 (1H, d, J=5.0Hz), 6.85 (1H, s), 7.10
- 7.25 (4H, m),7.38 (2H, ddd, J=7.6Hz, 7.5Hz, 1.1H
z), 7.48 (2H, t, J =7.5Hz),7.73 (2H, d, J=7.6Hz),
7.81 (2H, d, J=7.5Hz) MS(m/z): 464(M+
【0346】実施例12
【0347】2,6−ジクロロ−N−〔4−〔(5,
6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−
b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕ベン
ズアミド
【0348】
【化87】
【0349】2,6−ジクロロ安息香酸を用い、実施例
1の工程cと同様にして、標題化合物を得た。
【0350】融点:275.0-276.7 ℃(メタノール) IR(KBr)cm-1: 1679, 1621 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.70 - 1.85 (2H, m), 1.90 - 2.10 (2H, m), 2.85 -
3.00 (2H, m),3.85 (2H, brs), 6.24 (1H, brs), 6.71
(1H, d, J=5.0Hz),7.20 -7.40 (5H, m), 7.49 (2H, d,
J=8.4Hz), 7.64 (1H, brs) MS(m/z): 444(M+
【0351】実施例13 2,3−ジクロロ−N−〔4−〔(5,6,7,8−テ
トラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4
−イル)カルボニル〕フェニル〕ベンズアミド
【0352】
【化88】
【0353】2,3−ジクロロ安息香酸を用い、実施例
1の工程cと同様にして、標題化合物を得た。
【0354】融点:229.9-232.2 ℃(酢酸エチル) IR(KBr)cm-1: 1684, 1625 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.65 - 1.90 (2H, m), 1.90 - 2.10 (2H, m), 2.85 -
3.05 (2H, m),3.86 (2H, brs), 6.23 (1H, brs), 6.69
(1H, d, J=5.1Hz),7.20 -7.40 (3H, m), 7.40 - 7.65
(4H, m), 7.85 (1H, brs), MS(m/z): 444(M+
【0355】実施例14 3−ニトロ−N−〔4−〔(5,6,7,8−テトラヒ
ドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イ
ル)カルボニル〕フェニル〕ベンズアミド
【0356】
【化89】
【0357】実施例1の工程bで得られた4−(4−ニ
トロベンゾイル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−4
H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン (150 mg) をエタノ
ール(15 ml) に溶かし、10%パラジウム炭素 (150 m
g) を加え、水素雰囲気下、室温で7時間撹拌した。反
応液をセライト濾過し、セライト上の残渣をエタノール
で洗い、濾液と洗液を合わせ減圧下溶媒留去した。残渣
をジクロロメタン (10 ml)に溶かし、トリエチルアミン
(103 mg) 、及び塩化3−ニトロベンゾイル (110 mg)
を加え、室温下12時間撹拌した。反応液を、1N−塩
酸、水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー (溶出溶媒;n−ヘキサ
ン: 酢酸エチル=3:1)により精製し、標題化合物
(83 mg)を得た。
【0358】融点:220.4-221.3 ℃(メタノール) IR(KBr)cm-1: 1671, 1615 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.70 - 1.85 (2H, m), 1.85 - 2.10 (2H, m), 2.85 -
3.00 (2H, m),3.87 (2H, brs), 6.20 (1H, brs), 6.67
(1H, d, J=4.5Hz),7.35 (2H, d, J=8.4Hz), 7.48 (2H,
d, J=8.4Hz),7.67 (1H, dd, J=8.2Hz, 7.8Hz), 8.26 (1
H, d, J=7.8Hz),8.38 (1H, ddd, J=8.2Hz, 2.2Hz, 1.0
Hz), 8.51 (1H,brs),8.73 (1H, brs) MS(m/z): 421(M+
【0359】実施例15 2−クロロ−N−〔4−〔(5,6,7,8−テトラヒ
ドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イ
ル)カルボニル〕フェニル〕ベンズアミド
【0360】
【化90】
【0361】塩化2−クロロベンゾイルを用い、実施例
14と同様にして、標題化合物を非結晶性固体として得
た。
【0362】IR(Neat)cm-1: 1623, 1597 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.71 - 1.86 (2H, m), 1.94 - 2.09 (2H, m), 2.92 -
2.96 (2H, m),3.67 - 4.07 (2H, m), 6.21 (1H, brs),
6.69 (1H, d, J=5.2Hz),7.26 (6H, m), 7.76 (1H, br
s), 7.91 (1H, brs) MS(m/z) : 410(M+
【0363】実施例16 2−メチル−N−〔4−〔(5,6,7,8−テトラヒ
ドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イ
ル)カルボニル〕フェニル〕ベンズアミド
【0364】
【化91】
【0365】塩化2−メチルベンゾイルを用い、実施例
14と同様にして、標題化合物を非結晶性固体として得
た。
【0366】IR(Neat)cm-1: 1698, 1674, 1
641 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.70 - 1.85 (2H, m), 1.92 - 2.07 (2H, m), 2.37 (3
H, s),2.89 - 2.92 (2H, m), 3.64 - 3.84 (2H, m), 6.
10 (1H, brs),6.64 (1H, brs), 7.05 - 7.43 (8H, m) MS(m/z): 390(M+
【0367】実施例17 N−〔4−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−
チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニ
ル〕フェニル〕シクロヘキサンカルボキサミド
【0368】
【化92】
【0369】シクロヘキサンカルボン酸 クロリドを用
い、実施例14と同様にして、標題化合物を非結晶性固
体として得た。
【0370】IR(Neat)cm-1: 1622, 1525 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.25 - 1.29 (4H, m), 1.48 - 1.52 (2H, m), 1.69 -
2.24 (9H, m),2.90 - 2.94 (2H, m), 3.86 - 3.98 (2H,
m), 6.18 (1H, brs),6.65 (1H, d, J=4.8Hz), 7.21 -
7.61 (4H, m) MS(m/z) : 382(M+
【0371】実施例18 2−ブロモ−N−〔4−〔(5,6,7,8−テトラヒ
ドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イ
ル)カルボニル〕フェニル〕ベンズアミド
【0372】
【化93】
【0373】塩化2−ブロモベンゾイルを用い、実施例
14と同様にして、標題化合物を得た。
【0374】融点:233.0-236.0 ℃(クロロホルム) IR(Neat)cm-1: 1624 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.70 - 1.90 (2H, m), 1.90 - 2.10 (2H, m), 2.85 -
3.00 (2H, m),3.50 -4.00 (2H, m), 6.23 (1H, brs),
6.69 (1H, d, J=5.2Hz),7.20 - 7.75 (9H, m) MS(m/z): 454, 456 (M+ ,M+ +2)
【0375】実施例19 4’−ジメチルアミノ−N−〔4−〔(5,6,7,8
−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン
−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビ
フェニル〕−2−カルボキサミド
【0376】
【化94】
【0377】実施例1の工程bで得られた4−(4−ニ
トロベンゾイル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−4
H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン(200 mg)を1,4−
ジオキサン (30 ml)に溶かし、酸化白金 (50 mg)を加
え、水素雰囲気下1.5時間室温下撹拌した。反応液を
セライト濾過し、セライト上の残渣を1,4−ジオキサ
ンで洗い、濾液と洗液を合わせ、ジクロロメタン (50 m
l)を加え溶液とした。これに、4’−ジメチルアミノ-
ビフェニル−2−カルボン酸 (195 mg) 、N,N−ビス
(2−オキソ−3−オキサゾリジニル) ホスフィン酸
クロリド (220 mg) 、トリエチルアミン (400 mg) を加
え2日間室温下撹拌した。反応液を減圧下溶媒留去して
得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出溶媒;酢酸エチル:クロロホルム=1:19)に
より精製し、標題化合物 (150 mg) を得た。
【0378】融点:249.5-250.5 ℃(エタノール) IR(Neat)cm-1: 1684, 1612 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.65 - 1.85 (2H, m), 1.85 - 2.05 (2H, m), 2.85 -
2.94 (2H, m),2.97 (2H, s), 3.60 - 4.10 (2H, m), 6.
18 (1H, brs),6.64 (1H, d, J=5.1Hz), 6.73 (2H, d, J
=8.8Hz),6.95 - 7.55 (10H, m), 7.86 (1H, d, J=7.7H
z) MS(m/z) : 495(M+
【0379】実施例20 1−メチル−2−フェニル−N−〔4−〔(5,6,
7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕ア
ゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−1H−イ
ンドール−3−カルボキサミド
【0380】
【化95】
【0381】1−メチル−2−フェニル−1H−インド
ール−3−カルボン酸を用い、実施例19と同様にし
て、標題化合物を得た。
【0382】融点:232.0-234.0 ℃(ジクロロメタン−
n−ヘキサン) IR(KBr)cm-1: 1642 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.65 - 1.85 (2H, m), 1.85 - 2.05 (2H, m), 2.80 -
2.95 (2H, m),3.57 (3H, s), 3.65 - 4.05 (2H, m), 6.
18 (1H, brs),6.64 (1H, d, J=5.1Hz), 6.99 (2H, d, J
=8.5Hz), 7.03 (1H, brs),7.15 (2H, d, J=8.5Hz), 7.2
7 - 7.70 (8H, m), 8.40 - 8.50 (1H, m) MS(m/z) : 505(M+
【0383】実施例21 3,3−ジフェニル−N−〔4−〔(5,6,7,8−
テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−
4−イル)カルボニル〕フェニル〕プロピオンアミド
【0384】
【化96】
【0385】3,3−ジフェニルプロピオン酸を用い、
実施例19と同様にして、標題化合物を得た。
【0386】融点:110.5-112.5 ℃(トルエン) IR(KBr)cm-1: 1666, 1621 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.65 - 1.80 (2H, m), 1.85 - 2.00 (2H, m), 2.80 -
2.95 (2H, m),3.01 (2H, d, J=7.8Hz), 3.50 - 4.05 (2
H, m), 4.57 (1H, t, J=7.8Hz),6.12 (1H, brs), 6.50
- 6.65 (1H, m), 7.00 - 7.30 (14H, m) MS(m/z): 480(M+
【0387】実施例22 (N’−エチル−N’−フェニルアミノ)−N−〔4−
〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェ
ニル〕アセトアミド
【0388】
【化97】
【0389】(エチルフェニルアミノ) 酢酸を用い、実
施例19と同様にして、標題化合物を非結晶性固体とし
て得た。
【0390】IR(Neat): 1599, 1502 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.19 - 1.25 (2H, m), 1.23 (3H, t, J=7.2Hz), 1.70 -
1.80 (2H, m),1.85 - 1.95 (2H, m), 2.89 - 2.92 (2
H, m), 3.48 (2H, q, J=7.1Hz),3.80 - 3.90 (2H, m),
6.18 (1H, brs), 6.65 (1H, brs),6.80 - 7.40 (9H, m) MS(m/z): 433(M+
【0391】実施例23 2’−〔〔〔4−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−
4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カル
ボニル〕フェニル〕アミノ〕カルボニル〕−〔1,1’
−ビフェニル〕−2−カルボン酸
【0392】
【化98】
【0393】実施例1の工程bで得られた4−(4−ニ
トロベンゾイル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−4
H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン(150 mg)をエタノー
ル (15 ml)に溶かし、10%パラジウム炭素 (150 mg)
を加え、水素雰囲気下、室温で7時間撹拌した。反応液
をセライト濾過し、セライト上の残渣をエタノールで洗
い、濾液と洗液を合わせ減圧下溶媒を留去した。残渣を
トルエン (10 ml)に溶かし、ジフェン酸無水物 (114 m
g) を加え、加熱還流下12時間撹拌した。反応液を減
圧下溶媒留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー (溶出溶媒;クロロホルム:メタノー
ル:酢酸=10:1:1)により精製し、濃縮後エーテ
ルにより結晶化させ、標題化合物 (117 mg) を得た。
【0394】融点:251 ℃(分解)(ジエチルエーテ
ル) IR(KBr)cm-1: 1681, 1595, 1523 NMR(δ)ppm (DMSO−d6, 300MHz) 1.50 - 1.80 (2H, m), 1.80 - 2.00 (2H, m), 2.80 -
3.05 (2H, m),3.69 (2H, brs), 6.25 (1H, brs), 6.92
(1H, d, J=5.0Hz),7.05 - 7.25 (4H, m), 7.25 - 7.55
(6H, m),7.61 (1H, dd, J=6.8Hz, 1.7Hz), 7.81 (1H,
d, J=7.6Hz), 10.05 (1H, s),12.72 (1H, s) MS(m/z): 496(M+
【0395】実施例24 N−〔4−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−
チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニ
ル〕フェニル〕−(9H−フルオレン−9−イル) アセ
トアミド
【0396】
【化99】
【0397】9−フルオレン酢酸を用い、実施例1の工
程cと同様にして、標題化合物を得た。
【0398】融点:245.5 - 247.2 ℃(メタノール) IR(KBr)cm-1: 1690, 1624 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.70 - 1.85 (2H, m), 1.85 - 2.05 (2H, m), 2.79 (2
H, d, J=7.1Hz),2.85 - 2.95 (2H, m), 3.83 (2H, br
s), 4.54 (1H, t, J=7.1Hz),6.19 (1H, brs), 6.66 (1
H, d, J=4.9Hz), 7.10 - 7.45 (7H, m),7.50 (2H, d, J
=7.4Hz), 7.76 (2H, d, J=7.5Hz) MS(m/z) : 478(M+
【0399】実施例25 4−ヒドロキシ−N−〔4−〔(5,6,7,8−テト
ラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−
イル)カルボニル〕フェニル〕ベンズアミド
【0400】
【化100】
【0401】実施例8で得られた4−アセトキシ−N−
〔4−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエ
ノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フ
ェニル〕ベンズアミド(70 mg) をメタノールに懸濁し、
4N−水酸化ナトリウム水溶液(200μl)を加え、室温に
て1時間攪拌したこの反応液を水に加え、2N−塩酸で
中和した後、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食
塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧
下に溶媒を留去して得られた粉末をエタノールで洗浄
し、乾燥して標題化合物(24 mg) を得た。
【0402】IR(KBr)cm-1: 1645, 1622 NMR(δ)ppm (DMSO−d6, 300MHz) 1.65 - 1.75 (2H, m), 1.85 - 1.95 (2H, m), 2.85 -
3.00 (2H, m),3.50 - 3.95 (2H, m), 6.28 (1H, brs),
6.85 (1H, d, J=8.9Hz),6.93 (1H, d, J=7.1Hz), 7.20
(2H, d, J=8.6Hz),7.64 (2H, d, J=8.6Hz), 7.82 (2H,
d, J=8.9Hz), 10.04 (1H, brs),10.09 (1H, s) MS(m/z) : 393(M+
【0403】実施例26 N−〔4−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−
チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニ
ル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−4−カル
ボキサミド
【0404】
【化101】
【0405】4−フェニル安息香酸を用い、実施例1の
工程cと同様にして、標題化合物を無色結晶として得
た。
【0406】融点: 205-207℃ (ジクロロメタン−エタ
ノール) IR(KBr)cm-1: 1639, 1606, 1552 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.70 - 1.85 (2H, m), 1.95 - 2.10 (2H, m), 2.90 -
3.0 (2H, m),3.70 - 4.05 (2H, m), 6.22 (1H, brs),
6.60 - 6.70 (1H, m),7.28 - 8.00 (14H, m) MS(m/z): 452 (M+
【0407】実施例27 N−〔4−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−
チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニ
ル〕フェニル〕シンナムアミド
【0408】
【化102】
【0409】シンナモイルクロライドを用い、実施例1
の工程cと同様にして、黄色結晶として標題化合物を得
た。
【0410】融点: 117-119℃ (ジクロロメタン−n−
ヘキサン) IR(KBr)cm-1: 1680, 1626, 1530 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.70 - 1.85 (2H, m), 1.95 - 2.10 (2H, m), 2.85 -
3.00 (2H, m),3.70 - 4.05 (2H, m), 6.15 - 6.25 (1H,
brs), 6.51 (1H, d, J=16Hz),6.65 - 6.70 (1H, m),
7.25 - 7.60 (10H, m), 7.74 (1H, d, J=16Hz) MS(m/z): 401 (M+
【0411】実施例28 2−アニリノ−N−〔4−〔(5,6,7,8−テトラ
ヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イ
ル)カルボニル〕フェニル〕ベンズアミド
【0412】
【化103】
【0413】2−フェニルアミノ安息香酸を用い、実施
例1の工程cと同様にして、標題化合物を非結晶粉末と
して得た。
【0414】IR(KBr)cm-1: 1588, 1510 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.70 - 1.85 (2H, m), 1.90 - 2.10 (2H, m), 2.85 -
3.00 (2H, m),3.88 (2H, brs), 6.21 (1H, brs), 6.67
(1H, d, J=5.0Hz),6.75 - 6.85 (1H, m), 6.95 - 7.10
(1H, m), 7.10 - 7.40 (8H, m),7.40 - 7.50 (2H, m),
7.50 - 7.60 (1H, m), 7.94 (1H, s), 9.03 (1H, s) MS(m/z): 466(M+
【0415】実施例29 N−〔2−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−
チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニ
ル〕ピリジン−5−イル〕−〔1,1’−ビフェニル〕
−2−カルボキサミド (工程a)5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエ
ノ〔3,2−b〕アゼピン
【0416】
【化104】
【0417】実施例1の工程aで得られた6,7−ジヒ
ドロ−5H−ベンゾ〔b〕チオフェン−4−オン オキ
シム(5 g) にアルゴン雰囲気下、無水ジクロロメタン(5
00 ml)を加え、氷冷下、水素化ジイソブチルアルミニウ
ム(165 ml, 0.98 M ヘキサン溶液) を滴下し、2時間攪
拌した。反応液にフッ化ナトリウム(25 g) を加え、氷
冷下、5分攪拌した。それに水(7.5 ml)を滴下し、20
分攪拌した。反応液をセライト濾過し、セライト上の残
渣を少量のジクロロメタンで洗い、濾液と洗液を合わ
せ、減圧濃縮し標題化合物(3.6 g)を得た。
【0418】NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MH
z) 1.60 - 1.75 (2H, m), 1.75 - 1.90 (2H, m), 2.65 -
2.80 (2H, m),3.00 - 3.15 (2H, m), 6.31 (1H, d, J=
5.0Hz), 6.82 (1H, d, J=5.0Hz) MS(m/z): 153(M+
【0419】(工程b)メチル 2−〔(5,6,7,
8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピ
ン−4−イル) カルボニル] ピリジン−5−カルボキシ
レート
【0420】
【化105】
【0421】5−メトキシカルボニルピリジン−2−カ
ルボン酸(3.6 g) 、塩化チオニル(31 μl)、N,N−ジ
メチルホルムアミド(0.1 ml)の混合液を1時間加熱還流
した後、減圧濃縮し、酸クロリド体を得た。この酸クロ
リド体をジクロロメタン(50ml)に溶解し、氷冷下、
5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2
−b〕アゼピン(3.6 g) 、トリエチルアミン(14 ml) 、
ジクロロメタン(100 ml)の混合液に、10分にわたって
滴下した。1時間室温で攪拌した後、水を加え、有機層
を分離し、炭酸水素ナトリウム水で洗浄し、有機層を硫
酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、濾液を減圧濃縮し、
標題化合物(6.0 g) を得た。
【0422】IR(KBr)cm-1: 1726, 1650 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.75 - 1.85 (2H, m), 2.00 - 2.10 (2H, m), 2.88 -
2.96 (2H, m),3.92 (3H, s), 3.80 - 4.00 (2H, m), 6.
21 (1H, d, J=5.1Hz),6.59 (1H, d, J=5.1Hz), 7.34 (1
H, d, J=8.1Hz), 8.18 (1H, d, J=8.1Hz),9.03 (1H, s) MS(m/z): 315 (M+
【0423】(工程c)2−〔(5,6,7,8−テト
ラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−
イル) カルボニル〕ピリジン−5−カルボン酸
【0424】
【化106】
【0425】メチル 2−〔(5,6,7,8−テトラ
ヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イ
ル) カルボニル〕ピリジン−5−カルボキシレート(6.0
g)、メタノール (1000 ml)、水酸化カリウム(8.7 g)
の混合溶液を2時間加熱還流した後、減圧濃縮した。残
渣をクロロホルムに溶解し、飽和食塩水で洗浄後、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後濾液を減圧濃縮
し、非結晶性固体として標題化合物(4.7 g) を得た。
【0426】IR(KBr)cm-1: 1721, 1644 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.75 - 1.85 (2H, m), 2.00 - 2.10 (1H, m), 2.35 -
2.45 (1H, m),2.90 - 3.00 (1H, m), 3.00 - 3.10 (1H,
m), 3.30 - 3.40 (1H, m),3.75 - 3.85 (1H, m), 6.22
(1H, d, J=5.1Hz), 6.60 (1H, d, J=5.1Hz),7.30 (1H,
d, J=8.1Hz), 8.22 (1H, d, J=8.1Hz), 9.08 (1H, s) MS(m/z): 301 (M+
【0427】(工程d)tert−ブチル 〔2−
〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕ピリ
ジン−5−イル〕アミノカルボキシレート
【0428】
【化107】
【0429】2−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−
4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル) カル
ボニル] ピリジン−5−カルボン酸(4.0 g) 、tert
−ブタノール(17.4 ml) 、トリエチルアミン(2.3 ml)、
ジフェニルホスホリルアジド(4.6 g) の混合溶液を15
時間加熱還流した。冷却後、減圧濃縮して得られた残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;酢
酸エチル:n−ヘキサン=1:1)により精製し、非結
晶性固体として標題化合物(2.1 g) を得た。
【0430】IR(KBr)cm-1: 1725, 1639 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.50 (9H, brs), 1.70 - 1.85 (2H, m), 2.00 - 2.15
(2H, m),2.90 - 2.93 (2H, m), 3.70 - 4.00 (2H, m),
6.21 (1H, d, J=5.2Hz),6.61 (1H, d, J=5.2Hz), 7.25
(1H, d, J=9.8Hz), 7.88 (1H, d, J=9.8Hz),8.20 (1H,
s) MS(m/z): 372 (M+
【0431】(工程e)2−〔(5,6,7,8−テト
ラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−
イル)カルボニル〕ピリジン−5−イルアミン
【0432】
【化108】
【0433】tert−ブチル 〔2−〔(5,6,
7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕ア
ゼピン−4−イル)カルボニル〕ピリジン−5−イル〕
アミノカルボキシレート(410 mg)にトリフルオロ酢酸(5
ml)を加え、室温で6時間攪拌した後、減圧濃縮した。
残渣をクロロホルムに溶解し、飽和炭酸ナトリウム水溶
液で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後
濾液を減圧濃縮し、非結晶性固体として標題化合物(27
0 mg) を得た。
【0434】IR(KBr)cm-1: 3262, 1660, 160
2 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.70 - 1.80 (2H, m), 1.95 - 2.05 (2H, m), 2.90 -
2.95 (2H, m),3.80 - 3.90 (2H, m), 6.23 (1H, brs),
6.63 (1H, brs), 7.12 (1H, brs),7.80 - 8.00 (2H, m) MS(m/z):272 (M+
【0435】(工程f)N−〔2−〔(5,6,7,8
−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン
−4−イル) カルボニル〕ピリジン−5−イル〕−
〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミド
【0436】
【化109】
【0437】2−フェニル安息香酸(95 mg) をクロロホ
ルム(10 ml) に溶かし、塩化チオニル(10 ml) を加え、
4時間加熱還流した。反応液を減圧下溶媒留去し、残渣
にトルエンを加えて溶解させた後、減圧下で溶媒を留去
し、酸クロリド体を調製した。この酸クロリド体をクロ
ロホルム(1 ml)に溶解し、氷冷下、1−〔(5−アミノ
−2−ピリジル) カルボニル〕−5,6,7,8−テト
ラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン(90 m
g) 、トリエチルアミン(66 μl)、クロロホルム(1 ml)
の混合溶液に滴下した。1時間、室温下で攪拌した後、
反応液から減圧下で溶媒を留去し、クロロホルムを加
え、水洗、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥した。有機層を減圧濃縮して得られた残渣を、シ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;酢酸エ
チル:n−ヘキサン=1:1)により精製し、非結晶性
固体として標題化合物(75 mg) を得た。
【0438】IR(KBr)cm-1: 3247, 1640, 152
7 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.70 - 1.85 (2H, m), 1.90 - 2.05 (2H, m), 2.85 -
2.95 (2H, m),3.60 - 4.00 (2H, m), 6.17 (1H, d, J=
5.1Hz), 6.60 (1H, d, J=5.1Hz),7.40 - 7.60 (10H,
m), 7.90 (2H, brs) MS(m/z): 452 (M+
【0439】実施例30 2’,4’−ジメチル−N−〔2−〔(5,6,7,8
−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン
−4−イル) カルボニル〕ピリジン−5−イル〕−
〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミド
【0440】
【化110】
【0441】2’,4’−ジメチルビフェニル−2−カ
ルボン酸を用い、実施例29と同様にして、非結晶性固
体として標題化合物を得た。
【0442】IR(KBr)cm-1: 3287, 1643, 152
0 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.70 - 1.85 (2H, m), 1.95 - 2.10 (2H, m), 2.04 (3
H, s), 2.40 (3H, s),2.85 - 2.95 (2H, m), 3.60 - 4.
00 (2H, m), 6.18 (1H, d, J=5.0Hz),6.60 (1H, d, J=
5.1Hz), 7.20 - 7.40 (4H, m), 7.50 - 7.60 (3H, m),
7.91 (1H, m), 8.13 (1H, m) MS(m/z):480 (M+
【0443】実施例31 N−〔4−〔(8−ジメチルアミノ−5,6,7,8−
テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−
4−イル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフ
ェニル〕−2−カルボキサミド (工程a)8−ヒドロキシ−4,6,7,8−テトラヒ
ドロチエノ〔3,2−b〕アゼピン−5−オン
【0444】
【化111】
【0445】6,7−ジヒドロチエノ〔3,2−b〕ア
ゼピン−5,8−ジオン(1.58 g)のメタノール(30 ml)
懸濁液に、水素化ホウ素ナトリウム(330 mg)を加え、室
温下3時間攪拌した。反応液に水を加え、クロロホルム
で抽出し、有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下で濃縮し、非結晶
性固体として標題化合物(996 mg) を得た。
【0446】NMR(δ)ppm (DMSO−d6, 30
0MHz) 1.95 - 2.25 (2H, m), 2.30 - 2.45 (1H, m), 2.50 -
2.65 (1H, m),4.60 (1H, t, J=4.5Hz), 6.70 (1H, d, J
=5.4Hz),7.39 (1H, d, J=5.4Hz), 9.84 (1H, brs) MS(m/z): 182(M+
【0447】(工程b)8−ジメチルアミノ−4,6,
7,8−テトラヒドロチエノ〔3,2−b〕アゼピン−
5−オン
【0448】
【化112】
【0449】工程aで得られた8−ヒドロキシ−4,
6,7,8−テトラヒドロチエノ〔3,2−b〕アゼピ
ン−5−オン(500 mg)をピリジン(20 ml) に溶かし、氷
冷下、塩化メタンスルホニル(473 mg)を加え、氷冷〜室
温にて4時間攪拌した。減圧下で溶媒を留去した後、残
渣をN,N−ジメチルホルムアミド(30 ml) に溶かし、
氷冷下、炭酸カリウム(3.8 g) 、ジメチルアミン塩酸塩
(2.2 g) を加え、室温下で終夜攪拌した。反応液を減圧
下溶媒留去後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、
クロロホルムで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で順次
洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧
下、溶媒を留去して標題化合物(270 mg)を得た。
【0450】NMR(δ)ppm (DMSO−d6, 30
0MHz) 1.60 - 1.85 (1H, m), 1.95 - 2.15 (1H, m), 2.20 (6
H, s),2.30 - 2.60 (2H, m), 3.92 (1H, dd, J=12.0Hz
and 6.0Hz),6.65 (1H, d, J=6.0Hz), 7.29 (1H, d, J=
6.0Hz), 9.69 (1H, brs) MS(m/z):209 (M+
【0451】(工程c)8−ジメチルアミノ−4−(4
−ニトロベンゾイル)−5,6,7,8−テトラヒドロ
−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン
【0452】
【化113】
【0453】工程bで得られた8−ジメチルアミノ−
4,6,7,8−テトラヒドロチエノ〔3,2−b〕ア
ゼピン−5−オン(270 mg)を氷冷下、水素化リチウムア
ルミニウム(97 mg) のテトラヒドロフラン(20 ml) 懸濁
液に加え、1.5時間加熱還流した。反応液を氷冷し、
水(100μl)、15%水酸化ナトリウム水溶液(100μl)、
水(300μl)を順次加え、室温下30分攪拌した。反応液
を濾過し、濾液を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、
減圧下に溶媒を留去した。得られた残渣をクロロホルム
(25 ml) に溶かし、氷冷下、塩化p−ニトロベンゾイル
(286 mg)、トリエチルアミン(387 mg)を加え、室温下で
1時間攪拌した。反応液に水を加え、クロロホルムで抽
出し、有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、得ら
れた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出
溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)により精製
し、標題化合物(300 mg)を得た。
【0454】NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MH
z) 1.70 - 2.10 (3H, m), 2.20 - 2.50 (7H, m), 3.10 -
3.90 (3H, m),6.13 (1H, d, J=6.0Hz), 6.77 (1H, d, J
=6.0Hz), 7.56 (2H, d, J=9.0Hz),8.08 (2H, d, J=9.0H
z) MS(m/z): 344 (M+
【0455】(工程d)N−〔4−〔(8−ジメチルア
ミノ−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェ
ニル] −〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミ
【0456】
【化114】
【0457】2−フェニル安息香酸(106 mg)をクロロホ
ルム(4 ml)に溶かし、塩化チオニル(120μl)を加え、2
時間加熱還流した。反応液を減圧下溶媒留去し、残渣に
トルエンを加え溶解した後、減圧下で溶媒を留去するこ
とにより塩化2−フェニルベンゾイルを調製した。他
方、工程cで得られた8−ジメチルアミノ−4−(4−
ニトロベンゾイル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−
4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン(300 mg)を酢酸(5
ml)に溶かし、還元鉄(243 mg)、水(50 μl)を加え、5
0℃で1.5時間攪拌した。反応液に酢酸エチル(50 m
l) 、クロロホルム(50 ml) を加え、セライト濾過し、
濾液から減圧下で溶媒を留去した。得られた残渣に1N
水酸化ナトリウム水溶液を加え、アルカリ性とした後、
クロロホルムで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去
して得られた残渣を、クロロホルム(10 ml) に溶かし、
氷冷下、先に調製した塩化2-フェニルベンゾイルのクロ
ロホルム(2 ml)溶液、及びトリエチルアミン(186μl)を
加え、室温下で終夜攪拌した。反応液に飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出し、有機層
を水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧
下、溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(溶出溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチ
ル=2:3)により精製し、無色結晶として標題化合物
(105 mg)を得た。
【0458】融点: 203.5-206.9℃ (メタノール) IR(KBr)cm-1: 1686, 1605 NMR(δ)ppm (DMSO−d6, 300MHz) 1.60 - 2.00 (3H, m), 2.00 - 2.15 (1H, m), 2.31 (3
H, s),3.50 - 3.70 (2H, m), 3.80 - 4.00 (1H, m), 6.
30 (1H, d, J=5.5Hz),6.98 (1H, d, J=5.5Hz), 7.15 -
7.60 (13H, m), 9.73 (1H, brs) MS(m/z): 494 (M+
【0459】実施例32 N−〔4−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−
フロ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕
フェニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキ
サミド (工程a)6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾフラン−4
−オン オキシム
【0460】
【化115】
【0461】6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾフラン−
4−オンを用い、実施例1の工程aと同様にして、標題
化合物を得た。
【0462】(工程b)4−(4−ニトロベンゾイル)
−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−フロ〔3,2
−b〕アゼピン
【0463】
【化116】
【0464】工程aで得られた6,7−ジヒドロ−5H
−ベンゾフラン−4−オン オキシムを用い、実施例1
の工程bと同様にして、標題化合物を得た。
【0465】融点:165.5-166.5 ℃(エタノール) NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.70 - 1.90 (2H, m), 1.95 - 2.15 (2H, m), 2.85 -
3.00 (2H, m),3.80 - 4.00 (2H, m), 5.47 (1H, brs),
6.87 (1H, brs),7.53 (2H, d, J=8.4Hz), 8.07 (2H, d,
J=8.4Hz)
【0466】(工程c)N−〔4−〔(5,6,7,8
−テトラヒドロ−4H−フロ〔3,2−b〕アゼピン−
4−イル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフ
ェニル〕−2−カルボキサミド
【0467】
【化117】
【0468】工程bで得られた4−(4−ニトロベンゾ
イル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−フロ
〔3,2−b〕アゼピンを用い、実施例1の工程cと同
様にして、標題化合物を非結晶性固体として得た。
【0469】IR(KBr)cm-1: 1625 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.70 - 1.80 (2H, m), 1.80 - 2.00 (2H, m), 2.80 -
3.00 (2H, m),3.75 - 3.95 (2H, m), 5.54 (1H, brs),
6.80 - 7.10 (4H, m),7.20 - 7.60 (10H, m), 7.89 (1
H, d, J=6.9Hz) MS(m/z) : 436 (M+
【0470】実施例33 2’,4’−ジメチル−N−〔4−〔(5,6,7,8
−テトラヒドロ−4H−フロ〔3,2−b〕アゼピン−
4−イル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフ
ェニル〕−2−カルボキサミド
【0471】
【化118】
【0472】2’,4’−ジメチル−ビフェニル−2−
カルボン酸を用い、実施例32の工程cと同様にして、
標題化合物を得た。
【0473】融点:180.5 - 181.5 ℃(ジクロロメタン
−n−ヘキサン) IR(KBr)cm-1: 1690, 1619 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.70 - 1.85 (2H, m), 1.85 - 2.00 (2H, m), 2.06 (3
H, s),2.39 (3H, s), 2.85 - 3.00 (2H, m), 3.70 - 4.
00 (2H, m),5.53 (1H, brs), 6.80 - 7.05 (3H, m), 7.
10 - 7.30 (7H, m),7.45 - 7.60 (2H, m), 8.12 (1H, d
d, J=8.1Hz, J'=1.2Hz) MS(m/z) : 464(M+
【0474】実施例34 N−〔4−〔(1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ
ピロロ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニ
ル〕フェニル] −〔1,1’−ビフェニル〕−2−カル
ボキサミド (工程a)1,5,6,7−テトラヒドロインドール−
4−オン オキシム
【0475】
【化119】
【0476】1,5,6,7−テトラヒドロインドール
−4−オンを用い、実施例1の工程aと同様にして、標
題化合物を得た。
【0477】(工程b)4−(4−ニトロベンゾイル)
−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロピロロ〔3,
2−b〕アゼピン
【0478】
【化120】
【0479】工程aで得られた1,5,6,7−テトラ
ヒドロインドール−4−オン オキシムを用い、実施例
1の工程bと同様にして、標題化合物を得た。
【0480】融点:232.0 - 233.0 ℃(ジクロロメタン
−n−ヘキサン) NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.70 - 1.85 (2H, m), 1.95 - 2.10 (2H, m), 2.70 -
2.85 (2H, m),3.85 - 4.00 (2H, m), 5.29 (1H, t, J=
3.0Hz), 6.18 (1H, t, J=3.0Hz),7.47 (2H, d, J=9.0H
z), 7.74 (1H, brs), 8.07 (2H, d, J=9.0Hz) MS(m/z) : 285(M+
【0481】(工程c)N−〔4−〔(1,4,5,
6,7,8−テトラヒドロピロロ〔3,2−b〕アゼピ
ン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−
ビフェニル〕−2−カルボキサミド
【0482】
【化121】
【0483】工程bで得られた4−(4−ニトロベンゾ
イル)−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロピロロ
〔3,2−b〕アゼピンを用い、実施例1の工程cと同
様にして、標題化合物を非結晶性固体として得た。
【0484】IR(Neat)cm-1: 1661, 1604 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.65 - 1.80 (2H, m), 1.85 - 2.05 (2H, m), 2.65 -
2.80 (2H, m),3.75 - 4.00 (2H, m), 5.32 (1H, brs),
6.17 (1H, brs), 6.92 (1H, brs),6.98 (2H, d, J=8.4H
z), 7.22 (2H, d, J=8.4Hz), 7.30 - 7.60 (8H, m),7.7
5 (1H, brs), 7.85 (1H, d, J=7.7Hz) MS(m/z) : 435(M+
【0485】実施例35 N−〔4−〔(1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ
ピロロ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニ
ル〕フェニル〕−4−ニトロ−〔1,1’−ビフェニ
ル〕−2−カルボキサミド
【0486】
【化122】
【0487】4’−ニトロビフェニル−2−カルボン酸
を用い、実施例34の工程cと同様にして、標題化合物
を非結晶性固体として得た。
【0488】IR(Neat)cm-1: 1597, 1518 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.65 - 1.80 (2H, m), 1.85 - 2.05 (2H, m), 2.65 -
2.80 (2H, m),3.80 - 4.00 (2H, m), 5.34 (1H, brs),
6.21 (1H, brs),7.10 - 7.85 (12H, m), 8.23 (2H, d,
J=8.4Hz) MS(m/z) : 480(M+
【0489】実施例36 (N’−エチル−N’−フェニルアミノ)−N−〔4−
〔(1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロピロロ
〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェ
ニル〕−2−アセトアミド
【0490】
【化123】
【0491】実施例34の工程bで得られた4−(4−
ニトロベンゾイル)−1,4,5,6,7,8−ヘキサ
ヒドロピロロ〔3,2−b〕アゼピンと (N−エチル−
N−フェニルアミノ) 酢酸を用い、実施例19と同様に
して、標題化合物を非結晶性固体として得た。
【0492】IR(Neat)cm-1: 1683, 1602 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.22 (3H, t, J=6.9Hz), 1.65 - 1.80 (2H, m), 1.85 -
2.05 (2H, m),2.70 - 2.80 (2H, m), 3.49 (2H, q, J=
6.9Hz), 3.80 - 4.00 (4H, m),5.35 (1H, brs), 6.19
(1H, brs), 6.79 (2H, d, J=7.3Hz),6.88 (1H, t, J=7.
4Hz), 7.20 - 7.40 (6H, m), 7.70 (1H, brs),8.37 (1
H, brs) MS(m/z) : 416(M+
【0493】実施例37 N−〔4−〔(1−メチル−1,4,5,6,7,8−
ヘキサヒドロピロロ〔3,2−b〕アゼピン−4−イ
ル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェニ
ル〕−2−カルボキサミド (工程a)1−メチル−1,5,6,7−テトラヒドロ
インドール−4−オン オキシム
【0494】
【化124】
【0495】1−メチル−1,5,6,7−テトラヒド
ロインドール−4−オンを用い、実施例1の工程aと同
様にして、標題化合物を得た。
【0496】(工程b)1−メチル−4−(4−ニトロ
ベンゾイル)−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ
ピロロ〔3,2−b〕アゼピン
【0497】
【化125】
【0498】工程aで得られた1−メチル−1,5,
6,7−テトラヒドロインドール−4−オン オキシム
を用い、実施例1の工程bと同様にして、標題化合物を
得た。
【0499】融点:164.0 - 166.0 ℃(ジクロロメタン
−ジエチルエーテル) IR(KBr)cm-1: 3442, 1638 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.70 - 1.90 (2H, m), 1.95 - 2.10 (2H, m), 2.70 -
2.85 (2H, m),3.49 (3H, s), 3.80 - 4.00 (2H, m), 5.
19 (1H, d, J=2.9Hz),6.07 (1H, d, J=2.9Hz), 7.47 (2
H, d, J=8.8Hz),8.07 (2H, d, J=8.8Hz) MS(m/z) : 300(M+
【0500】(工程c)N−〔4−〔(1−メチル−
1,4,5,6,7,8−テトラヒドロピロロ〔3,2
−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−
〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミド
【0501】
【化126】
【0502】工程bで得られた1−メチル−4−(4−
ニトロベンゾイル)−1,4,5,6,7,8−ヘキサ
ヒドロピロロ〔3,2−b〕アゼピンを用い、実施例1
の工程cと同様にして、標題化合物を得た。
【0503】融点:223.0 - 225.0 ℃(ジエチルエーテ
ル−n−ヘキサン) IR(KBr)cm-1:1684, 1618 NMR(δ)ppm (DMSO−d6, 300MHz) 1.60 - 1.75 (2H, m), 1.75 - 1.90 (2H, m), 2.65 -
2.80 (2H, m),3.45 (3H, s), 3.60 - 3.75 (2H, m), 5.
17 (1H, brs), 6.23 (1H, brs),7.16 (2H, d, J=8.4H
z), 7.20 - 7.60 (12H, m), 10.27 (1H, s) MS(m/z) : 450 (M+
【0504】実施例38 N−〔4−〔〔8−(2−ピロリジン−1−イルエチ
ル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼピン−4−イル〕カル
ボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−
カルボキサミド 工程a 2−(3−ニトロチオフェン−2−イル)アミノエタノ
ール
【0505】
【化127】
【0506】2−クロロ−3−ニトロチオフェン(10.0
g)を、ジメチルスルホキシド(110 ml)に溶解し、炭酸カ
リウム(17.0 g)及び2−アミノエタノール (4.5 g)を加
え、3時間80℃で攪拌した。反応液に水を加え、酢酸
エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄し、50%酢酸エチ
ル−クロロホルム混合溶媒を溶出溶媒とするシリカゲル
カラムクロマトグラフィーにより精製し、非結晶性固体
として標題化合物(4.37 g)を得た。
【0507】NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MH
z) 2.29 (1H, s), 3.40 - 3.60 (2H, m), 3.96 (2H, t, J=
6Hz),6.24 (1H, d, J=6Hz), 7.25 (1H, d, J=6Hz), 8.6
4 (1H, brs) MS(m/z) : 188(M+
【0508】工程b エチル 3−〔2−〔N−エトキシカルボニルアセチル
−N−(3−ニトロチオフェン−2−イル)アミノ〕エ
トキシ〕−3−オキソプロピオネ−ト
【0509】
【化128】
【0510】工程aで得られた2−(3−ニトロチオフ
ェン−2−イル)アミノエタノール(4.31 g)に1,2−
ジクロロエタン(200 ml)、ベンゼン(200 ml)を加え、塩
化エチルマロニル(11.1 g)を加え、3時間加熱還流し
た。反応液を減圧下溶媒留去し、クロロホルムを加え、
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減
圧下溶媒留去して得られた残渣を20%酢酸エチル−ク
ロロホルム混合溶媒を溶出溶媒とするシリカゲルカラム
クロマトグラフィーにより精製し、ついで、50%酢酸
エチル−ヘキサン混合溶媒を溶出溶媒とするシリカゲル
カラムクロマトグラフィーにより精製し、非結晶性固体
として標題化合物(8.26 g)を得た。
【0511】NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MH
z) 1.15 - 1.35 (6H, m), 3.30 (2H, s), 3.34 (2H, s),3.
80 - 4.50 (8H, m), 7.31 (1H, d, J=6Hz), 7.57 (1H,
d, J=6Hz) MS(m/z) : 416(M+
【0512】工程c エチル 3−(6,8−ジヒドロ−4H−チエノ〔2,
3−b〕〔1,4〕ジアゼピン−5,7−ジオン−8−
イル)エトキシ−3−オキソプロピオネート
【0513】
【化129】
【0514】工程bで得られたエチル 3−〔2−〔N
−エトキシカルボニルアセチル−N−(3−ニトロチオ
フェン−2−イル)アミノ〕エトキシ〕−3−オキソプ
ロピオネ−ト(8.25 g)を酢酸(200 ml)に溶かし、還元鉄
(8.1g)を加え、70℃にて1日攪拌した。反応液にクロ
ロホルム、水を加え、炭酸カリウムでpH10とし、セ
ライトで漉過した後、飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナト
リウムで乾燥後、減圧下溶媒留去して得られた残渣を2
0%(v/v)酢酸エチル−クロロホルム混合溶媒を溶
出溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーによ
り精製し、非結晶性固体として標題化合物(4.78 g)を得
た。
【0515】NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MH
z) 1.26 (3H, t, J=6Hz), 3.31 (2H, s), 3.45 (2H, s),4.
10 - 4.30 (4H, m), 4.40 (2H, t, J=6Hz), 6.78 (1H,
d, J=3Hz),7.08 (1H, d, J=3Hz), 9.58 (1H, s) MS(m/z) : 340(M+
【0516】工程d 8−(2−ヒドロキシエチル)−4−(4−ニトロベン
ゾイル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエ
ノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼピン
【0517】
【化130】
【0518】工程cで得られたエチル 3−(6,8−
ジヒドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジア
ゼピン−5,7−ジオン−8−イル)エトキシ−3−オ
キソプロピオネート (2.0 g)にテトラヒドロフラン(200
ml)を加え、水素化アルミニウムリチウム (2.0 g)を加
え、4時間還流攪拌した。反応液に氷冷下、水(2 ml)、
15%水酸化ナトリウム水溶液(2 ml)、水(6 ml)を順次
加え、濾紙濾過して得られた溶液に、ジクロロメタン(2
00 ml)、トリエチルアミン(1.2 g) 、塩化4−ニトロベ
ンゾイル (1.2 g)を加え、室温下30分攪拌した。反応
液を減圧下溶媒留去して得られた残渣に、クロロホルム
を加え、飽和食塩水、飽和重曹水及び飽和食塩水で順次
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒留去
して得られた残渣を50%(v/v)酢酸エチル−クロ
ロホルム混合溶媒を溶出溶媒とするシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーにより精製し、非結晶性固体として標
題化合物(1.87 g)を得た。
【0519】NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MH
z) 1.90 - 2.40 (3H, m), 3.05 - 3.30 (2H, m), 3.41 (2
H, t, J=6Hz),3.50 - 4.30 (4H, m), 6.05 (1H, d, J=6
Hz), 6.32 (1H, d, J=6Hz),7.46 (2H, d, J=9Hz), 8.06
(2H, d, J=9Hz) MS(m/z) : 347(M+
【0520】工程e 4−(4−ニトロベンゾイル)−8−(2−ピロリジン
−1−イルエチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−
4H−チエノ[2,3−b][1,4]ジアゼピン
【0521】
【化131】
【0522】工程dで得られた8−(2−ヒドロキシエ
チル)−4−(4−ニトロベンゾイル)−5,6,7,
8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,
4〕ジアゼピン(500 mg)にピリジン (15 ml)を加え、塩
化メタンスルホニル(250 mg)のジクロロメタン(2 ml)溶
液を加え、室温下1時間攪拌した。反応液を減圧下溶媒
留去しクロロホルムを加え、飽和食塩水で洗浄し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒留去して得られた
残渣をN,N−ジメチルホルムアミド (20 ml)に溶解
し、ピロリジン(2.05 g)、ヨウ化カリウム(1.0 g) 、炭
酸カリウム(3.95g)を加え、40℃にて18時間攪拌し
た。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩
水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒
留去して得られた残渣を、5%(v/v)エタノール−
クロロホルム混合溶媒を溶出溶媒とするシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーにより精製し、非結晶性固体とし
て標題化合物(440 mg)を得た。
【0523】NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MH
z) 1.60 - 1.95 (4H, m), 1.95 - 2.15 (2H, m), 2.50 -
2.75 (4H, m),2.80 (2H, t, J=6.9Hz), 3.05 - 3.30 (2
H, m), 3.40 (2H, t, J=6.9Hz),3.50 - 4.20 (2H, m),
6.02 (1H, d, J=5.8Hz), 6.26 (1H, d, J=5.8Hz),7.48
(2H, d, J=8.7Hz), 8.06 (2H, d, J=8.7Hz) MS(m/z) : 400(M+
【0524】工程f N−〔4−〔〔8−(2−ピロリジン−1−イルエチ
ル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼピン−4−イル〕カル
ボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−
カルボキサミド
【0525】
【化132】
【0526】2−フェニル安息香酸(300 mg)を、クロロ
ホルム (30 ml)に溶かし、塩化チオニル(350 mg)を加え
5時間加熱還流した。反応液を減圧下溶媒留去し、残渣
にトルエンを加え溶解させた後、減圧下溶媒留去するこ
とにより塩化2−フェニルベンゾイルを調製した。他
方、工程eで得られた4−(4−ニトロベンゾイル)−
8−(2−ピロリジン−1−イルエチル)−5,6,
7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[2,3−b]
[1,4]ジアゼピン(300 mg)をジオキサン (50 ml)に
溶かし、酸化白金(150 mg)を加え、水素雰囲気下、室温
にて4.5時間攪拌した。反応液をセライト濾過して得
られた濾液にジクロロメタン(100 ml)、トリエチルアミ
ン(300 mg)を加え、これに、先に調製した塩化2−フェ
ニルベンゾイルのジクロロメタン (30 ml)溶液を加え、
室温下にて1時間攪拌した。反応液を減圧下溶媒留去
し、クロロホルムを加え、飽和食塩水、飽和重曹水、飽
和食塩水、1N−水酸化ナトリウム水溶液、飽和食塩水
で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶
媒留去して得られた残渣を、5%(v/v)エタノール
−クロロホルム混合溶媒を溶出溶媒とするシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーにより精製し、非結晶性固体と
して標題化合物(110 mg)を得た。
【0527】IR(KBr)cm-1: 1629 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.70 - 1.90 (4H, m), 1.90 - 2.05 (2H, m), 2.50 -
2.75 (4H, m),2.80 (2H, t, J=7.2Hz), 3.05 - 3.25 (2
H, m), 3.39 (2H, t, J=7.2Hz),3.50 - 4.10 (2H, m),
6.03 (1H, brs), 6.27 (1H, d, J=4.8Hz),6.98 (2H, d,
J=7.9Hz), 7.05 (1H, brs), 7.20 (2H, d, J=7.9Hz),
7.30 - 7.60 (8H, m), 7.84 (1H, d, J=7.5Hz) MS(m/z) : 550(M+
【0528】実施例39 2−メチル−N−〔4−〔〔8−(2−ピロリジン−1
−イルエチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H
−チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼピン−4−イ
ル〕カルボニル〕フェニル〕ベンズアミド
【0529】
【化133】
【0530】実施例38の工程eで得られた4−(4−
ニトロベンゾイル)−8−(2−ピロリジン−1−イル
エチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエ
ノ[2,3−b][1,4]ジアゼピン (91 mg)をジオ
キサン (30 ml)に溶かし、酸化白金 (46 mg)を加え、水
素雰囲気下、室温にて5時間攪拌した。反応液をセライ
ト濾過して得られた濾液にジクロロメタン(30 ml) 、ト
リエチルアミン(70 mg) 、及び塩化o−トルオイル (70
mg)を加え、室温下にて2時間攪拌した。反応液を減圧
下溶媒留去し、クロロホルムを加え、飽和食塩水、飽和
重曹水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥後、減圧下溶媒留去して得られた残渣を、5%
(v/v)エタノール−クロロホルム混合溶媒を溶出溶
媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精
製し、非結晶性固体として標題化合物 (87 mg)を得た。
【0531】IR(KBr)cm-1: 1621 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.70 - 1.90 (4H, m), 1.90 - 2.10 (2H, m), 2.47 (3
H, s),2.55 - 2.75 (4H, m), 2.82 (2H, t, J=7.4Hz),
3.05 - 3.30 (2H, m),3.41 (2H, t, J=7.4Hz), 3.50 -
4.10 (2H, m), 6.10 (1H, brs),6.31 (1H, d, J=5.3H
z), 7.15 - 7.60 (8H, m), 7.87 (1H, s) MS(m/z) : 488(M+
【0532】実施例40 2’,4’−ジメチル−N−〔4−〔〔8−(2−ピロ
リジン−1−イルエチル)−5,6,7,8−テトラヒ
ドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼピ
ン−4−イル〕カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−
ビフェニル〕−2−カルボキサミド
【0533】
【化134】
【0534】2’,4’−ジメチルビフェニル−2−カ
ルボン酸を用い、実施例38の工程fと同様にして、非
結晶性固体として標題化合物を得た。
【0535】IR(KBr)cm-1: 1627 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.65 - 1.85 (4H, m), 1.90 - 2.05 (2H, m), 2.05 (3
H, s),2.39 (3H, s), 2.50 - 2.70 (4H, m), 2.79 (2H,
t, J=7.4Hz),3.05 - 3.30 (2H, m), 3.38 (2H, t, J=
7.4Hz), 3.50 - 4.10 (2H, m),6.02 (1H, brs), 6.26
(1H, d, J=5.2Hz), 6.90 (2H, d, J=8.3Hz),7.10 - 7.3
0 (7H, m), 7.51 (2H, m), 8.10 (1H, dd, J=7.4Hz, 1.
6Hz) Anal: MS(m/z) : 578(M+
【0536】実施例41 N−〔4−〔〔8−〔2−(4−メチルピペラジン−1
−イル)エチル〕−5,6,7,8−テトラヒドロ−4
H−チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼピン−4−
イル〕カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェニ
ル〕−2−カルボキサミド 工程a 8−〔2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチ
ル〕−4−(4−ニトロベンゾイル)−5,6,7,8
−テトラヒドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,
4〕ジアゼピン
【0537】
【化135】
【0538】1−メチルピペラジンを用い、実施例38
の工程eと同様にして、非結晶性固体として標題化合物
を得た。
【0539】NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MH
z) 1.95 - 2.10 (2H, m), 2.29 (3H, s), 2.35 - 2.70 (8
H, m),2.69 (2H, t, J=6.0Hz), 3.10 - 3.30 (2H, m),
3.37 (2H, t, J=6.0Hz),3.60 - 4.10 (2H, m), 6.02 (1
H, d, J=6.0Hz), 6.26 (1H, d, J=6.0Hz),7.48 (2H, d,
J=9.0Hz), 8.07 (2H, d, J=9.0Hz) MS(m/z) : 429(M+
【0540】工程b N−〔4−〔〔8−〔2−(4−メチルピペラジン−1
−イル)エチル〕−5,6,7,8−テトラヒドロ−4
H−チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼピン−4−
イル〕カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェニ
ル〕−2−カルボキサミド
【0541】
【化136】
【0542】工程aで得られた8−〔2−(4−メチル
ピペラジン−1−イル)エチル〕−4−(4−ニトロベ
ンゾイル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チ
エノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼピンを用い、実施
例38の工程fと同様にして、非結晶性固体として標題
化合物を得た。
【0543】IR(KBr)cm-1: 1630 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.85 - 2.05 (2H, m), 2.29 (3H, s), 2.35 - 2.75 (10
H, m),3.05 - 3.25 (2H, m), 3.35 (2H, t, J=6.8Hz),
3.55 - 4.05 (2H, m),6.03 (1H, brs), 6.26 (1H, br
s), 6.90 (1H, s), 6.97 (2H, d, J=8.0Hz),7.21 (2H,
d, J=8.0Hz), 7.30 - 7.60 (8H, m), 7.87 (1H, d, J=
7.4Hz) MS(m/z) : 579(M+
【0544】実施例42 N−〔4−〔〔8−(2−ジメチルアミノエチル)−
5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔2,3
−b〕〔1,4〕ジアゼピン−4−イル〕カルボニル〕
フェニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキ
サミド 工程a 8−(2−ジメチルアミノエチル)−4−(4−ニトロ
ベンゾイル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−
チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼピン
【0545】
【化137】
【0546】ジメチルアミン塩酸塩を用い、実施例38
の工程eと同様にして、非結晶性固体として標題化合物
を得た。
【0547】NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MH
z) 2.04 (2H, q, J=5.5Hz), 2.33 (6H, s), 2.61 (2H, t,
J=6.8Hz),3.10 - 3.30 (2H, m), 3.35 (2H, t, J=6.8H
z), 3.50 - 4.20 (2H, m),6.02 (1H, d, J=5.8Hz), 6.2
7 (1H, d, J=5.8Hz), 7.52 (2H, d, J=8.8Hz),8.07 (2
H, d, J=8.8Hz) MS(m/z) : 374(M+
【0548】工程b N−〔4−〔〔8−(2−ジメチルアミノエチル)−
5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔2,3
−b〕〔1,4〕ジアゼピン−4−イル〕カルボニル〕
フェニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキ
サミド
【0549】
【化138】
【0550】工程aで得られた8−(2−ジメチルアミ
ノエチル)−4−(4−ニトロベンゾイル)−5,6,
7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕
〔1,4〕ジアゼピンを用い、実施例38の工程fと同
様にして、非結晶性固体として標題化合物を得た。
【0551】IR(KBr)cm-1: 1625 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.90 - 2.10 (2H, m), 2.31 (6H, s), 2.59 (2H, t, J=
7.2Hz),3.05 - 3.20 (2H, m), 3.33 (2H, t, J=7.2Hz),
3.60 - 4.00 (2H, m),6.02 (1H, brs), 6.27 (1H, d,
J=5.4Hz), 6.90 (1H, s),6.96 (2H, d, J=8.1Hz), 7.22
(2H, d, J=8.1Hz), 7.30 - 7.60 (8H, m),7.87 (1H,
d, J=6.5Hz) MS(m/z) : 524(M+
【0552】実施例43 N−〔2−メトキシ−4−〔〔8−(2−ピロリジン−
1−イルエチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−4
H−チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼピン−4−
イル〕カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェニ
ル〕−2−カルボキサミド 工程a 8−(2−ヒドロキシエチル)−4−(3−メトキシ−
4−ニトロベンゾイル)−5,6,7,8−テトラヒド
ロ−4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼピン
【0553】
【化139】
【0554】3−メトキシ−4−ニトロ安息香酸(700 m
g)に、クロロホルム (35 ml)を加え塩化チオニル(900 m
g)及び、N,N−ジメチルホルムアミド(1滴)を加え
4時間加熱還流した。反応液を減圧下溶媒留去し、残渣
にトルエンを加え溶解させた後、減圧下溶媒留去するこ
とにより塩化3−メトキシ−4−ニトロベンゾイルを調
製した。他方、実施例38の工程cで得られたエチル
3−(6,8−ジヒドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕
〔1,4〕ジアゼピン−5,7−ジオン−8−イル)エ
トキシ−3−オキソプロピオネ−ト(1.0 g) にテトラヒ
ドロフラン(100 ml)を加え、水素化アルミニウムリチウ
ム (1.0 g)を加え4時間還流攪拌した。反応液に氷冷
下、水(1 ml)、15%水酸化ナトリウム水溶液(1 ml)、
水(3 ml)を順次加え、濾紙濾過して得られた溶液に、ジ
クロロメタン(200 ml)、トリエチルアミン(800 mg)及
び、先に調製した塩化3−メトキシ−4−ニトロベンゾ
イルのジクロロメタン (30 ml)溶液を加え、室温下30
分攪拌した。反応液を減圧下溶媒留去して得られる残渣
に、クロロホルムを加え飽和食塩水、飽和重曹水及び飽
和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、
減圧下溶媒留去して得られる残渣を50%(v/v)酢
酸エチル−クロロホルム混合溶媒を溶出溶媒とするシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、油状物
質として標題化合物(920 mg)を得た。
【0555】NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MH
z) 1.95 - 2.15 (2H, m), 3.10 - 3.25 (2H, m), 3.39 (2
H, t, J=5.5Hz),3.60 - 4.00 (5H, m), 6.11 (1H, d, J
=5.9Hz), 6.39 (1H, d, J=5.9Hz),6.95 - 7.05 (2H,
m), 7.70 (1H, d, J=8.8Hz) MS(m/z) : 377(M+
【0556】工程b 4−(3−メトキシ−4−ニトロベンゾイル)−8−
(2−ピロリジン−1−イルエチル)−5,6,7,8
−テトラヒドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,
4〕ジアゼピン
【0557】
【化140】
【0558】工程aで得られた8−(2−ヒドロキシエ
チル)−4−(3−メトキシ−4−ニトロベンゾイル)
−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔2,
3−b〕〔1,4〕ジアゼピンを用い、実施例38の工
程eと同様にして、油状物質として標題化合物を得た。
【0559】NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MH
z) 1.60 - 1.90 (4H, m), 1.95 - 2.15 (2H, m), 2.50 -
2.70 (4H, m),2.79 (2H, t, J=7.2Hz), 3.10 - 3.30 (2
H, m), 3.38 (2H, t, J=7.2Hz),3.60 - 4.10 (5H, m),
6.07 (1H, d, J=5.7Hz), 6.32 (1H, d, J=5.7Hz),6.98
(1H, dd, J=8.1, 1.5Hz), 7.06 (1H, d, J=1.5Hz),7.67
(1H, d, J=8.1Hz) MS(m/z) : 430(M+
【0560】工程c N−〔2−メトキシ−4−〔〔8−(2−ピロリジン−
1−イルエチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−4
H−チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼピン−4−
イル〕カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェニ
ル〕−2−カルボキサミド
【0561】
【化141】
【0562】工程bで得られた4−(3−メトキシ−4
−ニトロベンゾイル)−8−(2−ピロリジン−1−イ
ルエチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チ
エノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼピンを用い、実施
例38の工程fと同様にして、非結晶性固体として標題
化合物を得た。
【0563】IR(KBr)cm-1: 1637 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.70 - 1.90 (4H, m), 1.90 - 2.00 (2H, m), 2.50 -
2.80 (4H, m),2.79 (2H, t, J=7.6Hz), 3.05 - 3.25 (2
H, m), 3.38 (2H, t, J=7.6Hz),3.44 (3H, s), 3.50 -
4.10 (2H, m), 6.06 (1H, brs),6.29 (1H, d, J=5.3H
z), 6.78 (1H, s), 6.90 (1H, d, J=8.4Hz),7.27 - 7.6
0 (8H, m), 7.70 (1H, s), 7.83 (1H, dd, J=8.3Hz, 1.
4Hz),8.28 (1H, d, J=8.3Hz) MS(m/z) : 580(M+
【0564】実施例44 N−〔2−メトキシ−4−〔〔8−〔2−(4−メチル
ピペラジン−1−イル)エチル〕−5,6,7,8−テ
トラヒドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジ
アゼピン−4−イル〕カルボニル〕フェニル〕−〔1,
1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミド 工程a 4−(3−メトキシ−4−ニトロベンゾイル)−8−
〔2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル〕−
5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔2,3
−b〕〔1,4〕ジアゼピン
【0565】
【化142】
【0566】1−メチルピペラジンを用い、実施例38
の工程eと同様にして、油状物質として標題化合物を得
た。
【0567】NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MH
z) 1.95 - 2.15 (2H, m), 2.29 (3H, s), 2.35 - 2.80 (10
H, m),3.10 - 3.30 (2H, m), 3.36 (2H, t, J=7.3Hz),
3.60 - 4.10 (5H, m),6.07 (1H, d, J=5.9Hz), 6.32 (1
H, d, J=5.9Hz),6.96 (1H, dd, J=8.4, 1.5Hz), 7.06
(1H, d, J=1.5Hz),7.67 (1H, d, J=8.4Hz) MS(m/z) : 457(M+
【0568】工程b N−〔2−メトキシ−4−〔〔8−〔2−(4−メチル
ピペラジン−1−イル)エチル〕−5,6,7,8−テ
トラヒドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジ
アゼピン−4−イル〕カルボニル〕フェニル〕−〔1,
1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミド
【0569】
【化143】
【0570】工程aで得られた4−(3−メトキシ−4
−ニトロベンゾイル)−8−〔2−(4−メチルピペラ
ジン−1−イル)エチル〕−5,6,7,8−テトラヒ
ドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼピ
ンを用い、実施例38の工程fと同様にして、非結晶性
固体として標題化合物を得た。
【0571】IR(KBr)cm-1: 1638 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.80 - 1.95 (2H, m), 1.95 - 2.05 (2H, m), 2.30 (3
H, s),2.40 - 2.70 (10H, m), 3.05 - 3.20 (2H, m),
3.34 (2H, t, J=6.9Hz),3.43 (3H, s), 3.60 - 4.00 (2
H, m), 6.06 (1H, brs),6.29 (1H, d, J=5.7Hz), 6.78
(1H, d, J=1.5Hz), 6.90 (1H, d, J=8.4Hz),7.27 - 7.6
0 (8H, m), 7.69 (1H, s), 7.85 (1H, d, J=8.4Hz),8.2
7 (1H, d, J=8.4Hz) MS(m/z) : 609(M+
【0572】実施例45 N−〔4−〔〔2−ホルミル−8−〔2−(4−メチル
ピペラジン−1−イル)エチル〕−5,6,7,8−テ
トラヒドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジ
アゼピン−4−イル〕カルボニル〕フェニル〕−〔1,
1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミド
【0573】
【化144】
【0574】N,N−ジメチルホルムアミド (9.436 g)
にオキシ塩化リン (0.852 g)を氷冷下にて加え、室温下
3時間攪拌して得られた溶液 (2.4 g)を、実施例41の
工程bで得られたN−〔4−〔〔8−〔2−(4−メチ
ルピペラジン−1−イル)エチル〕−5,6,7,8−
テトラヒドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕
ジアゼピン−4−イル〕カルボニル〕フェニル〕−
〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミド(150 m
g)のN,N−ジメチルホルムアミド(3 ml)溶液に加え、
室温下3日間攪拌した。反応液に水を加え、15%水酸
化ナトリウム水溶液にてpH10とし、室温下1.5時
間攪拌した後、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒留去して
得られた残渣を5%(v/v)エタノール−クロロホル
ム混合溶媒を溶出溶媒とするシリカゲルカラムクロマト
グラフィーにより精製し、非結晶性固体として標題化合
物 (90mg)を得た。
【0575】IR(KBr)cm-1: 1637 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.90 - 2.25 (4H, m), 2.30 (3H, s), 2.35 - 2.75 (8
H, m),3.40 - 4.20 (6H, m), 6.63 (1H, s), 6.90 - 7.
20 (3H, m),7.20 - 7.60 (13H, m), 7.86 (1H, d, J=6.
5Hz), 9.18 (1H, s) MS(m/z) : 607(M+
【0576】実施例46 N−〔4−〔〔8−(2−ジメチルアミノエチル)−2
−ホルミル−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チ
エノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼピン−4−イル〕
カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−
2−カルボキサミド
【0577】
【化145】
【0578】実施例42の工程bで得られたN−〔4−
〔〔8−(2−ジメチルアミノエチル)−5,6,7,
8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,
4〕ジアゼピン−4−イル〕カルボニル〕フェニル〕−
〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミドを用
い、実施例45と同様にして、非結晶性固体として標題
化合物を得た。
【0579】IR(KBr)cm-1: 1637 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 2.00 - 2.20 (2H, m), 2.31 (6H, s), 2.62 (2H, t, J=
6.5Hz),3.49 (2H, t, J=6.5Hz), 3.50 - 4.30 (4H, m),
6.60 (1H, brs),6.90 - 7.20 (3H, m), 7.20 - 7.60
(10H, m), 7.84 (1H, d, J=7.3Hz),9.16 (1H, s) MS(m/z) : 552(M+
【0580】実施例47 N−〔4−〔〔8−(4−メトキシベンジル)−5,
6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔2,3−
b〕〔1,4〕ジアゼピン−4−イル〕カルボニル〕フ
ェニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサ
ミド 工程a N−(4−メトキシベンジル)−3−ニトロチオフェン
−2−イルアミン
【0581】
【化146】
【0582】4−メトキシベンジルアミンを用い、実施
例38の工程aと同様にして、非結晶性固体として標題
化合物を得た。
【0583】NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MH
z) 3.82 (3H, s), 4.46 (2H, d, J=6Hz), 6.21 (1H, d, J=
6Hz),6.91 (2H, d, J=9Hz), 7.25 - 7.35 (3H, m), 8.6
5 (1H, brs) MS(m/z) : 264(M+
【0584】工程b エチル 3−〔N−(4−メトキシベンジル)−N−
(3−ニトロチオフェン−2−イル)アミノ〕−3−オ
キソプロピオネート
【0585】
【化147】
【0586】工程aで得られたN−(4−メトキシベン
ジル)−3−ニトロチオフェン−2−イルアミンを用
い、実施例38の工程bと同様にして、非結晶性固体と
して標題化合物を得た。
【0587】NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MH
z) 1.25 (3H, t, J=7.0Hz), 3.35 (2H, s), 3.78 (3H, s),
4.15 (2H, q, J=7.0Hz), 4.42 (1H, d, J=14.3Hz),5.35
(1H, d, J=14.3Hz), 6.80 (2H, d, J=8.8Hz),7.10 (2
H, d, J=8.8Hz), 7.16 (1H, d, J=6.2Hz), 7.49 (1H,
d, J=6.2Hz) MS(m/z) : 378(M+
【0588】工程c 6,8−ジヒドロ−8−(4−メトキシベンジル)−4
H−チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼピン−5,
7−ジオン
【0589】
【化148】
【0590】工程bで得られたエチル 3−〔N−(4
−メトキシベンジル)−N−(3−ニトロチオフェン−
2−イル)アミノ〕−3−オキソプロピオネ−トを用
い、実施例38の工程cと同様にして、非結晶性固体と
して標題化合物を得た。
【0591】NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MH
z) 3.50 (2H, s), 3.76 (3H, s), 4.99 (2H, s), 6.64 (1
H, d, J=5.8Hz),6.81 (2H, d, J=8.6Hz), 6.97 (1H, d,
J=5.8Hz), 7.19 (2H, d, J=8.6Hz) MS(m/z) : 302(M+
【0592】工程d 5,6,7,8−テトラヒドロ−8−(4−メトキシベ
ンジル)−4−(4−ニトロベンゾイル)−4H−チエ
ノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼピン
【0593】
【化149】
【0594】工程cで得られた6,8−ジヒドロ−8−
(4−メトキシベンジル)−4H−チエノ〔2,3−
b〕〔1,4〕ジアゼピン−5,7−ジオンを用い、実
施例38の工程dと同様にして、非結晶性固体として標
題化合物を得た。
【0595】NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MH
z) 1.95 - 2.05 (2H, m), 3.00 - 3.20 (2H, m), 3.84 (3
H, s), 4.30 (2H,s),6.05 (1H, d, J=6Hz), 6.29 (1H,
d, J=6Hz), 6.92 (2H, d, J=9Hz),7.30 - 7.40 (4H,
m), 7.97 (2H, d, J=9Hz) MS(m/z) : 422(M+
【0596】工程e N−〔4−〔〔8−(4−メトキシベンジル)−5,
6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔2,3−
b〕〔1,4〕ジアゼピン−4−イル〕カルボニル〕フ
ェニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサ
ミド
【0597】
【化150】
【0598】工程dで得られた5,6,7,8−テトラ
ヒドロ−8−(4−メトキシベンジル)−4−(4−ニ
トロベンゾイル)−4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,
4〕ジアゼピンを用い、実施例38の工程fと同様にし
て、非結晶性固体として標題化合物を得た。
【0599】IR(KBr)cm-1: 1686, 1619 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.80 - 2.00 (2H, m), 2.90 - 3.10 (2H, m), 3.50 -
4.10 (5H, m),4.28 (2H, s), 6.06 (1H, brs), 6.28 (1
H, d, J=5.5Hz),6.80 - 7.00 (5H, m), 7.17 (2H, d, J
=8.3Hz), 7.30 - 7.60 (10H, m),7.86 (1H, d, J=7.4H
z) MS(m/z) : 573(M+
【0600】実施例48 N−〔4−〔〔8−(4−メトキシベンジル)−5,
6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔2,3−
b〕〔1,4〕ジアゼピン−4−イル〕カルボニル〕フ
ェニル〕−2−メチルベンズアミド
【0601】
【化151】
【0602】実施例47の工程dで得られた5,6,
7,8−テトラヒドロ−8−(4−メトキシベンジル)
−4−(4−ニトロベンゾイル)−4H−チエノ〔2,
3−b〕〔1,4〕ジアゼピンを用い、実施例1の工程
cと同様にして、非結晶性固体として標題化合物を得
た。
【0603】IR(KBr)cm-1: 1677, 1624 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.80 - 2.10 (2H, m), 2.48 (3H, s), 2.90 - 3.20 (2
H, m),3.50 - 4.20 (5H, m), 4.30 (2H, s), 6.14 (1H,
brs),6.32 (1H, d, J=3.8Hz) MS(m/z) : 511(M+
【0604】実施例49 4’−メトキシメトキシ−N−〔4−〔(5,6,7,
8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピ
ン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−
ビフェニル〕−2−カルボキサミド
【0605】
【化152】
【0606】4’−メトキシメチルビフェニル−2−カ
ルボン酸を用い、実施例19と同様にして、非結晶性固
体として標題化合物を得た。
【0607】IR(KBr)cm-1: 1686, 1606 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.65 - 1.85 (2H, m), 1.85 - 2.05 (2H, m), 2.80 -
3.00 (2H, m),3.47 (3H, s), 3.60 - 4.10 (2H, m), 5.
18 (2H, s), 6.15 (1H, brs),6.66 (1H, d, J=5.1Hz),
6.90 - 7.10 (5H, m), 7.16 (2H, d, J=8.3Hz),7.30 -
7.55 (5H, m), 7.84 (1H, d, J=7.5Hz) MS(m/z) : 512(M+
【0608】実施例50 N−〔4−〔(2−ホルミル−5,6,7,8−テトラ
ヒドロ−4H−フロ〔3,2−b〕アゼピン−4−イ
ル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェニ
ル〕−2−カルボキサミド
【0609】
【化153】
【0610】実施例32で得られたN−〔4−〔(5,
6,7,8−テトラヒドロ−4H−フロ〔3,2−b〕
アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,
1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミドを用いて、実
施例45と同様にして、非結晶性固体として標題化合物
を得た。
【0611】IR(KBr)cm-1: 1676, 1606 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.80 - 2.00 (4H, m), 2.90 - 3.00 (2H, m), 3.80 -
4.00 (2H, m),6.20 - 6.80 (1H, brs), 6.90 - 7.60 (1
3H, m), 7.88 (1H, d, J=7.2Hz),9.31 (1H, s) MS(m/z) : 464(M+
【0612】実施例51 N−〔4−〔(2−ヒドロキシイミノメチル−5,6,
7,8−テトラヒドロ−4H−フロ〔3,2−b〕アゼ
ピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’
−ビフェニル〕−2−カルボキサミド
【0613】
【化154】
【0614】実施例50で得られたN−〔4−〔(2−
ホルミル−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−フロ
〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェ
ニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミ
ド(100 mg)をピリジン(6ml)に溶かし、塩酸ヒドロ
キシルアミン(30 mg)を加え、12時間室温下攪拌し
た。反応液を減圧下溶媒留去し、トルエンを加え、再度
減圧下溶媒留去し、残渣を40%(v/v)酢酸エチル
−クロロホルム混合溶媒を溶出溶媒とするシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーにより精製し、非結晶性固体と
して標題化合物(70 mg)を得た。
【0615】IR(KBr)cm-1: 1610 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.70 - 2.00 (4H, m), 2.80 - 3.00 (2H, m), 3.70 -
3.95 (2H, m),5.60 - 5.90 (1H, brs), 6.30 - 6.60 (1
H, brs), 6.90 - 7.60 (11H, m),7.70 - 8.00 (3H, m),
8.25 - 8.60 (1H, brs) MS(m/z) : 477(M+
【0616】実施例52 N−〔4−〔〔2−(2−ニトロビニル)−5,6,
7,8−テトラヒドロ−4H−フロ〔3,2−b〕アゼ
ピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’
−ビフェニル〕−2−カルボキサミド
【0617】
【化155】
【0618】実施例50で得られたN−〔4−〔(2−
ホルミル−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−フロ
〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェ
ニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミ
ド (50 mg)をニトロメタン(5 ml) に溶かし、酢酸アン
モニウム(10 mg)を加え、12時間室温下攪拌した。反
応液を減圧下溶媒留去し、クロロホルムを加え、飽和重
曹水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで
乾燥後、減圧下溶媒留去して得られた残渣を20%(v
/v)酢酸エチル−クロロホルム混合溶媒を溶出溶媒と
するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製
し、非結晶性固体として標題化合物(30 mg)を得た。
【0619】IR(KBr)cm-1: 1598, 1524 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.70 - 2.05 (4H, m), 2.85 - 3.00 (2H, m), 3.70 -
4.00 (2H, m),5.80 - 6.50 (1H, brs), 6.97 (1H, s),
7.00 - 7.60 (14H, m),7.86 (1H, d, J=1.4Hz) MS(m/z) : 506(M+
【0620】実施例53 N−〔4−〔(1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロ
ピロロ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニ
ル〕フェニル〕−4’−メチル−〔1,1’−ビフェニ
ル〕−2−カルボキサミド
【0621】
【化156】
【0622】実施例34の工程bで得られた4−(4−
ニトロベンゾイル)−1,4,5,6,7,8−ヘキサ
ヒドロピロロ〔3,2−b〕アゼピンと4’−メチル−
ビフェニル−2−カルボン酸を用い、実施例1の工程c
と同様にして、非結晶性固体として標題化合物を得た。
【0623】IR(KBr)cm-1: 1663, 1603 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.65 - 1.80 (2H, m), 1.85 - 2.05 (2H, m), 2.37 (3
H, s),2.70 - 2.80 (2H, m), 3.75 - 4.00 (2H, m), 5.
33 (1H, brs),6.17 (1H, brs), 6.90 - 7.10 (3H, m),
7.20 - 7.60 (8H, m),7.70 - 7.90 (2H, m) MS(m/z) : 449(M+
【0624】実施例54 N−〔4−〔(2−ホルミル−1,4,5,6,7,8
−ヘキサヒドロピロロ〔3,2−b〕アゼピン−4−イ
ル)カルボニル〕フェニル〕−4’−メチル−〔1,
1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミド
【0625】
【化157】
【0626】実施例53で得られたN−〔4−〔(1,
4,5,6,7,8−ヘキサヒドロピロロ〔3,2−
b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−
4’−メチル−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボ
キサミドを用い、実施例45と同様にして、非結晶性固
体として標題化合物を得た。
【0627】IR(KBr)cm-1: 1630 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.70 - 1.85 (2H, m), 1.85 - 2.05 (2H, m), 2.35 (3
H, s),2.80 - 3.00 (2H, m), 3.70 - 4.00 (2H, m), 6.
10 (1H, brs),6.90 - 7.60 (12H, m), 7.81 (1H, d, J=
7.2Hz), 9.10 (1H, s),10.04 (1H, s) MS(m/z) : 477(M+
【0628】実施例55 N−〔4−〔(2−ジメチルアミノメチル−1,4,
5,6,7,8−ヘキサヒドロピロロ〔3,2−b〕ア
ゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−4’−メ
チル−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミド
【0629】
【化158】
【0630】酢酸(20.411g )に、37%ホルマリン水
溶液 (451 mg)、50%ジメチルアミン水溶液 (526 m
g)を氷冷下にて加え、室温下2時間攪拌して得られた
溶液 (1.03g )を、実施例53で得られたN−〔4−
〔(1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロピロロ
〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェ
ニル〕−4’−メチル−〔1,1’−ビフェニル〕−2
−カルボキサミド (100 mg)の酢酸 (10 ml)溶液に加え
室温下6時間攪拌した。反応液を減圧下溶媒留去して得
られる残渣を10%(v/v)エタノール−クロロホル
ム混合溶媒を溶出溶媒とするシリカゲルカラムクロマト
グラフィーにより精製し、非結晶性固体として標題化合
物 (50 mg)を得た。
【0631】IR(KBr)cm-1: 1654, 1608 NMR(δ)ppm (DMSO−d6, 300MHz) 1.60 - 1.70 (2H, m), 1.75 - 2.00 (8H, m), 2.29 (3
H, s),2.60 - 2.75 (2H, m), 3.02 (2H, s), 3.60 - 3.
80 (2H, m),4.99 (1H, s), 7.05 - 7.60 (12H, m), 10.
28 (1H, s), 10.35 (1H, s) MS(m/z) : 506(M+
【0632】実施例56 N−〔4−〔(2−ジエチルアミノメチル−1,4,
5,6,7,8−ヘキサヒドロピロロ〔3,2−b〕ア
ゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−4’−メ
チル−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミド
【0633】
【化159】
【0634】ジエチルアミンを用い、実施例55と同様
にして、非結晶性固体として標題化合物を得た。
【0635】IR(KBr)cm-1: 1608 NMR(δ)ppm (DMSO−d6, 300MHz) 0.90 - 1.20 (6H, m), 1.50 - 1.75 (2H, m), 1.75 -
1.95 (2H, m),2.29 (3H, s), 2.40 - 2.80 (6H, m), 3.
55 - 4.10 (4H, m),5.35 (1H, brs), 7.05 - 7.60 (12
H, m), 10.35 (1H, s), 10.90 (1H, brs) MS(m/z) : 534(M+
【0636】実施例57 4’−メチル−N−〔4−〔(2−ピロリジン−1−イ
ルメチル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロピロ
ロ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フ
ェニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサ
ミド
【0637】
【化160】
【0638】ピロリジンを用い、実施例55と同様にし
て、非結晶性固体として標題化合物を得た。
【0639】IR(KBr)cm-1: 1606 NMR(δ)ppm (DMSO−d6, 300MHz) 1.50 - 1.70 (4H, m), 1.75 - 1.90 (2H, m), 2.10 -
2.40 (5H, m),2.50 (2H, s), 2.60 - 2.80 (2H, m), 3.
30 - 3.50 (2H, m),3.60 - 3.80 (2H, m), 5.05 (1H,
s), 7.00 - 7.70 (12H, m),10.32 (1H, s), 10.50 (1H,
s) MS(m/z) : 532(M+
【0640】実施例58 4’−メチル−N−〔4−〔(1−メチル−1,4,
5,6,7,8−ヘキサヒドロピロロ〔3,2−b〕ア
ゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,
1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミド
【0641】
【化161】
【0642】実施例37の工程bで得られた1−メチル
−4−(4−ニトロベンゾイル)−1,4,5,6,
7,8−ヘキサヒドロピロロ〔3,2−b〕アゼピンと
4’−メチルビフェニル−2−カルボン酸を用い、実施
例1の工程cと同様にして、非結晶性固体として標題化
合物を得た。
【0643】IR(KBr)cm-1: 1676, 1604 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.70 - 1.85 (2H, m), 1.85 - 2.05 (2H, m), 2.37 (3
H, s),2.65 - 2.80 (2H, m), 3.48 (3H, s), 3.75 - 4.
00 (2H, m),5.23 (1H, brs), 6.08 (1H, brs), 6.85 -
7.10 (3H, m),7.15 - 7.60 (9H, m), 7.84 (1H, d, J=
7.4Hz) MS(m/z) : 463(M+
【0644】実施例59 2’,4’−ジメチル−N−〔4−〔(1−メチル−
1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロピロロ〔3,2
−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−
〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミド
【0645】
【化162】
【0646】2’,4’−メチルビフェニル−2−カル
ボン酸を用い、実施例1の工程cと同様にして、非結晶
性固体として標題化合物を得た。
【0647】IR(KBr)cm-1: 1676, 1618 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.70 - 1.85 (2H, m), 1.85 - 2.00 (2H, m), 2.05 (3
H, s),2.38 (3H, s), 2.65 - 2.80 (2H, m), 3.47 (3H,
s),3.70 - 4.00 (2H, m), 5.23 (1H, brs), 6.07 (1H,
brs),6.85 - 6.95 (2H, m), 7.05 - 7.30 (7H, m), 7.
40 - 7.60 (2H, m),8.09 (1H, dd, J=7.4, 1.7Hz) MS(m/z) : 477(M+
【0648】実施例60 メチルアミノ−N−〔4−〔(1−メチル−1,4,
5,6,7,8−ヘキサヒドロピロロ〔3,2−b〕ア
ゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,
1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミド
【0649】
【化163】
【0650】4’−ジメチルアミノビフェニル−2−カ
ルボン酸を用い、実施例19と同様にして、非結晶性固
体として標題化合物を得た。
【0651】IR(KBr)cm-1: 1684, 1612 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.70 - 1.85 (2H, m), 1.85 - 2.05 (2H, m), 2.65 -
2.80 (2H, m),2.97 (6H, s), 3.48 (3H, s), 3.70 - 4.
00 (2H, m), 5.24 (1H, brs),6.07 (1H, brs), 6.73 (2
H, d, J=8.7Hz), 6.95 - 7.15 (3H, m),7.15 - 7.55 (7
H, m), 7.85 (1H, d, J=7.3Hz) MS(m/z) : 492(M+
【0652】実施例61 N−〔4−〔(8−ベンジル−5,6,7,8−テトラ
ヒドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼ
ピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−2−メチル
ベンズアミド 工程a N−ベンジル−3−ニトロチオフェン−2−イルアミン
【0653】
【化164】
【0654】2−クロロ−3−ニトロチオフェン(15.2
g)のテトラヒドロフラン(300 ml)溶液に、氷冷下で炭酸
カリウム(25.7 g)とベンジルアミン (30.4 ml)を加え、
室温下攪拌した。16時間後ベンジルアミン (10.1 ml)
を加え、室温下で更に17時間攪拌した。反応液に水(1
00 ml)を加え、ジエチルエ−テルで抽出し、有機層を飽
和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。濾過後濾液を濃縮し、残渣をトルエンで共沸した。
得られた結晶をジエチルエーテルで再結晶し、標題化合
物(19.6 g)を得た。
【0655】工程b エチル 3−(N−ベンジル−3−ニトロチオフェン−
2−イルアミノ)−3−オキソプロピオネート
【0656】
【化165】
【0657】工程aで得られたN−ベンジル−3−ニト
ロチオフェン−2−イルアミン(3.00 g)のベンゼン (60
ml)溶液に、室温下にて、窒素気流下で塩化エチルマロ
ニル(2.65 ml)を加え、還流下で24時間攪拌した。放
冷後反応液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製
し、標題化合物(3.76 g)を得た。
【0658】NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MH
z) 1.26 (3H, t, J=7.1Hz), 3.36 (2H, s), 4.16 (2H, q,
J=7.2Hz),4.46 (1H, d, J=14.5Hz), 5.44 (1H, d, J=1
4.5Hz), 7.10 - 7.40 (5H, m),7.49 (1H, d, J=6.2Hz) MS(m/z): 348(M+
【0659】工程c 8−ベンジル−6,8−ジヒドロ−4H−チエノ〔2,
3−b〕〔1,4〕ジアゼピン−5,7−ジオン
【0660】
【化166】
【0661】工程bで得られたエチル 3−(N−ベン
ジル−3−ニトロチオフェン−2−イルアミノ)−3−
オキソプロピオネート(13.0 g)の酢酸(350 ml)溶液に、
70℃で鉄粉(14.6 g)を加え、24時間攪拌した。放冷
後反応液をセライト濾過し濾液を濃縮した。残渣に飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出
した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥した。濾過後濾液を濃縮し、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノ
ール=40:1)で精製し、標題化合物(7.39 g)を得
た。
【0662】NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MH
z) 3.53 (2H, s), 5.07 (2H, s), 6.67 (1H, d, J=5.9Hz),
6.97 (1H, d, J=5.8Hz), 7.20 - 7.40 (5H, m), 8.96
(1H, brs) MS(m/z): 272(M+
【0663】工程d 8−ベンジル−4−(4−ニトロベンゾイル)−5,
6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔2,3−
b〕〔1,4〕ジアゼピン
【0664】
【化167】
【0665】水素化アルミニウムリチウム(550 mg)のテ
トラヒドロフラン (40 ml)懸濁液に、工程cで得られた
8−ベンジル−6,8−ジヒドロ−4H−チエノ〔2,
3−b〕〔1,4〕ジアゼピン−5,7−ジオン(1.53
g)を加え、還流下3時間攪拌した。放冷後反応液をジエ
チルエーテル(400 ml)で希釈し、過剰の水素化アルミニ
ウムリチウムを水で分解した。溶液をセライト濾過し、
濾液を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、濾液を
濃縮し、残渣をジクロロメタン (50 ml)に溶解し、室温
下でトリエチルアミン (1.76 ml)と塩化4−ニトロベン
ゾイル(1.15 g)を加え、3時間撹拌した。反応液を水、
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。
濾過後濾液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で精製
し、標題化合物(1.33 g)を得た。
【0666】NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MH
z) 1.95 - 2.10 (2H, m), 3.00 - 3.15 (2H, m), 3.85 (2
H, brs),4.37 (2H, s), 6.04 (1H, d, J=5.8Hz), 6.29
(1H, d, J=5.8Hz),7.30 - 7.50 (7H, m), 7.90 - 8.00
(2H, m) MS(m/z): 393(M+
【0667】工程e N−〔4−〔(8−ベンジル−5,6,7,8−テトラ
ヒドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼ
ピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−2−メチル
ベンズアミド
【0668】
【化168】
【0669】工程dで得られた8−ベンジル−4−(4
−ニトロベンゾイル)−5,6,7,8−テトラヒドロ
−4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼピン(1
50 mg)のエタノール (10 ml)懸濁液に10%パラジウム
炭素(150 mg)を加え、水素気流下、室温下にて、3気圧
で5.5時間攪拌した。反応液をセライト濾過し、濾液
を濃縮後、残渣をトルエンで共沸した。残渣をジクロロ
メタン(10ml)に溶解し、室温下トリエチルアミン (0.08
ml)、塩化o−トルオイル (0.06 ml)を加え、2.5時
間攪拌した。反応液を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。濾過後濾液を濃縮し、残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢
酸エチル=3:1)で精製し、標題化合物 (54 mg)を得
た。
【0670】mp(solv.):140.0-142.0 ℃(EtO
H) IR(CHCl3 )cm-1: 1621 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.90 - 2.05 (2H, m), 2.48 (3H, s), 2.95 - 3.20 (2
H, m),3.83 (2H, brs), 4.37 (2H, s), 6.05 - 6.20 (1
H, m),6.25 - 6.40 (1H, m), 7.20 - 7.60 (14H, m) MS(m/z) : 482(M+
【0671】実施例62 N−〔4−〔(8−ベンジル−5,6,7,8−テトラ
ヒドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼ
ピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−2−クロロ
ベンズアミド
【0672】
【化169】
【0673】実施例61の工程dで得られた8−ベンジ
ル−4−(4−ニトロベンゾイル)−5,6,7,8−
テトラヒドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕
ジアゼピン(150 mg)と塩化2−クロロベンゾイル (0.06
ml)を用いて、実施例61の工程eと同様の方法によ
り、標題化合物 (95 mg)を得た。
【0674】mp(solv.):130.0 ℃(分解)(EtO
H) IR(CHCl3 )cm-1: 1621, 1597 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.85 - 2.10 (2H, m), 2.95 - 3.20 (2H, m), 3.85 (2
H, brs),4.37 (2H, s), 6.05 - 6.20 (1H, m), 6.25 -
6.40 (1H, m),7.20 - 7.55 (12H, m), 7.65 - 7.80 (1
H, m), 7.91 (1H, brs) MS(m/z) : 501(M+
【0675】実施例63 N−〔4−〔(8−ベンジル−5,6,7,8−テトラ
ヒドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼ
ピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−2’,4’
−ジメチル−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキ
サミド
【0676】
【化170】
【0677】実施例61の工程fで得られた8−ベンジ
ル−4−(4−ニトロベンゾイル)−5,6,7,8−
テトラヒドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕
ジアゼピン(150 mg)のエタノール (10 ml)懸濁液に10
%パラジウム炭素(150 mg)を加え、水素気流下、室温下
にて、3気圧で8時間攪拌した。反応液をセライト濾過
し、濾液を濃縮後、残渣をトルエンで共沸した。残渣を
ジクロロメタン (10 ml)に溶解し、室温下トリエチルア
ミン (0.08 ml)を加えた。これに2−(2,4−ジメチ
ル)フェニル安息香酸(104 mg)と塩化チオニル(1.0 ml)
より調製した塩化2−(2,4−ジメチルフェニル)ベ
ンゾイルを加え、24時間攪拌した。反応液を水、飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾
過後濾液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で精製し、
標題化合物 (24 mg)を得た。
【0678】mp(solv.):161.3-163.0 ℃(EtO
H) IR(CHCl3 )cm-1: 1624 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.80 - 2.00 (2H, m), 2.04 (3H, s), 2.36 (3H, s),2.
95 - 3.15 (2H, m), 3.80 (2H, brs), 4.34 (2H, s),5.
95 - 6.15 (1H, m), 6.20 - 6.35 (1H, m), 6.75 - 6.9
5 (2H, m),7.05 - 7.60 (14H, m), 8.00 - 8.10 (1H,
m) MS(m/z) : 571(M+
【0679】実施例64 N−〔4−〔(8−ベンジル−5,6,7,8−テトラ
ヒドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼ
ピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−2−ブロモ
ベンズアミド
【0680】
【化171】
【0681】実施例61の工程fで得られた8−ベンジ
ル−4−(4−ニトロベンゾイル)−5,6,7,8−
テトラヒドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕
ジアゼピン(150 mg)と塩化2−ブロモベンゾイル (0.06
ml)を用いて、実施例61の工程eと同様の方法によ
り、標題化合物(109 mg)を得た。
【0682】mp(solv.):145.4 ℃(分解)(EtO
H) IR(CHCl3 )cm-1: 1620, 1598 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.85 - 2.10 (2H, m), 2.95 - 3.20 (2H, m), 3.85 (2
H, brs),4.37 (2H, s), 6.05 - 6.20 (1H, m), 6.25 -
6.40 (1H, m),7.20 - 7.50 (11H, m), 7.55 - 7.80 (3
H, m) MS(m/z) : 545(M+
【0683】実施例65 N−〔4−〔(8−ベンジル−5,6,7,8−テトラ
ヒドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼ
ピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’
−ビフェニル〕−2−カルボキサミド
【0684】
【化172】
【0685】実施例61の工程fで得られた8−ベンジ
ル−4−(4−ニトロベンゾイル)−5,6,7,8−
テトラヒドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕
ジアゼピン(150 mg)と2−フェニル安息香酸 (91 mg)を
用いて、実施例61の工程eと同様の方法により、標題
化合物 (70 mg)を得た。
【0686】mp(solv.):229.0-230.0 ℃(EtO
H) IR(CHCl3 )cm-1: 1623 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.85 - 2.10 (2H, m), 2.95 - 3.20 (2H, m), 3.83 (2
H, brs),4.36 (2H, s), 5.95 - 6.15 (1H, m), 6.20 -
6.35 (1H, m),6.75 - 7.00 (3H, m), 7.10 - 7.60 (15
H, m), 7.80 - 7.95 (1H, m) MS(m/z) : 543(M+
【0687】実施例66 N−〔4−〔(8−ベンジル−5,6,7,8−テトラ
ヒドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼ
ピン−4−イル)カルボニル〕−2−メトキシフェニ
ル〕−2−メチルベンズアミド 工程a 8−ベンジル−4−(3−メトキシ−4−ニトロベンゾ
イル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼピン
【0688】
【化173】
【0689】水素化アルミニウムリチウム(540 mg)のテ
トラヒドロフラン (40 ml)懸濁液に、実施例61の工程
cで得られた8−ベンジル−6,8−ジヒドロ−4H−
チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼピン−5,7−
ジオン(1.50 g)を加え、還流下3時間攪拌した。放冷後
反応液をジエチルエーテル(400 ml)で希釈し、過剰の水
素化アルミニウムリチウムを水で分解した。溶液をセラ
イト濾過し、濾液を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾
過後、濾液を濃縮し、残渣をジクロロメタン (50 ml)に
溶解し、室温下でトリエチルアミン (2.00 ml)を加え
た。ここに3−メトキシ−4−ニトロ安息香酸(1.33 g)
と塩化チオニル (1.50 ml)より調整した塩化3−メトキ
シ−4−ニトロベンゾイルを加え、3時間撹拌した。反
応液を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで
乾燥した。濾過後濾液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:
1)で精製し、標題化合物(1.54 g)を得た。
【0690】NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MH
z) 1.90 - 2.10 (2H, m), 3.11 (2H, brs), 3.61 (3H, s),
4.85 (2H, brs),4.36 (2H, s), 6.11 (1H, d, J=5.8H
z), 6.35 (1H, d, J=5.7Hz),6.85 - 7.00 (2H, m), 7.2
5 - 7.45 (5H, m), 7.50 - 7.65 (1H, m) MS(m/z): 423(M+
【0691】工程b N−〔4−〔(8−ベンジル−5,6,7,8−テトラ
ヒドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼ
ピン−4−イル)カルボニル〕−2−メトキシフェニ
ル〕−2−メチルベンズアミド
【0692】
【化174】
【0693】工程aで得られた8−ベンジル−4−(3
−メトキシ−4−ニトロベンゾイル)−5,6,7,8
−テトラヒドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,
4〕ジアゼピン(150 mg)と塩化o−トルオイル (0.06 m
l)を用いて、実施例61の工程eと同様の方法により、
非結晶性固体として標題化合物 (40 mg)を得た。
【0694】IR(CHCl3 )cm-1: 1680, 1634 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.85 - 2.05 (2H, m), 2.50 (3H, s), 2.95 - 3.20 (2
H, m),3.56 (3H, s), 3.86 (2H, brs), 4.37 (2H, s),
6.10 - 6.25 (1H, m),6.30 - 6.40 (1H, m), 6.85 - 6.
95 (1H, m), 7.00 - 7.10 (1H, m),7.20 - 7.55 (9H,
m), 8.10 (1H, brs), 8.30 - 8.45 (1H, m) MS(m/z) : 511(M+
【0695】実施例67 N−〔4−〔(8−ベンジル−5,6,7,8−テトラ
ヒドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼ
ピン−4−イル)カルボニル〕−2−メトキシフェニ
ル〕−2−クロロベンズアミド
【0696】
【化175】
【0697】実施例66の工程aで得られた8−ベンジ
ル−4−(3−メトキシ−4−ニトロベンゾイル)−
5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔2,3
−b〕〔1,4〕ジアゼピン(150 mg)と塩化2−クロロ
ベンゾイル (0.06 ml)を用いて、実施例61の工程eと
同様の方法により、非結晶性固体として標題化合物 (50
mg)を得た。
【0698】IR(CHCl3 )cm-1: 1676, 1634 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.90 - 2.05 (2H, m), 3.00 - 3.20 (2H, m), 3.58 (3
H, s),3.87 (2H, brs), 4.37 (2H, s), 6.10 - 6.25 (1
H, m),6.30 - 6.40 (1H, m), 6.85 - 6.95 (1H, m), 7.
00 - 7.10 (1H, m),7.25 - 7.50 (8H, m), 7.70 - 7.80
(1H, m), 8.30 - 8.45 (1H, m),8.58 (1H, brs) MS(m/z) : 531(M+
【0699】実施例68 N−〔4−〔(8−ベンジル−5,6,7,8−テトラ
ヒドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼ
ピン−4−イル)カルボニル〕−2−メトキシフェニ
ル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミド
【0700】
【化176】
【0701】実施例66の工程aで得られた8−ベンジ
ル−4−(3−メトキシ−4−ニトロベンゾイル)−
5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔2,3
−b〕〔1,4〕ジアゼピン(150 mg)と2−フェニル安
息香酸(105 mg)を用いて、実施例63と同様の方法によ
り、非結晶性固体として標題化合物 (57 mg)を得た。
【0702】IR(CHCl3 )cm-1: 1671, 1633 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.85 - 2.00 (2H, m), 2.95 - 3.10 (2H, m), 3.25 (3
H, s),3.80 (2H, brs), 4.35 (2H, s), 6.05 - 6.20 (1
H, m),6.25 - 6.35 (1H, m), 6.65 - 6.75 (1H, m), 6.
90 - 7.00 (1H, m),7.20 - 7.60 (13H, m), 7.65 (1H,
brs), 7.75 - 7.90 (1H, m),8.20 - 8.30 (1H, m) MS(m/z) : 573(M+
【0703】実施例69 N−〔4−〔(8−ピリジン−3−イルメチル−5,
6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔2,3−
b〕〔1,4〕ジアゼピン−4−イル)カルボニル〕フ
ェニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサ
ミド 工程a 6,8−ジヒドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,
4〕ジアゼピン−5,7−ジオン
【0704】
【化177】
【0705】実施例61の工程cで得られた8−ベンジ
ル−6,8−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−b]
[1,4]ジアゼピン−5,7−ジオン(8.45 g)の液体
アンモニア(300 ml)懸濁液に、−78℃で金属ナトリウ
ムを反応液の青色が10分間消えなくなるまで加えた。
その後−78℃で1時間攪拌した。反応液を室温下放冷
し、液体アンモニアを蒸発させた。残渣に水を加え、不
溶物を濾取し、水、エタノール、ヘキサンで洗浄後乾燥
し、標題化合物(5.30 g)を得た。
【0706】NMR(δ)ppm (DMSO−d6, 30
0MHz) 3.21 (2H, s), 6.68 (1H, d, J=5.7Hz), 7.17 (1H, d,
J=5.8Hz),10.04 (2H, brs) MS(m/z): 182(M+
【0707】工程b 4−(4−ニトロベンゾイル)−5,6,7,8−テト
ラヒドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジア
ゼピン
【0708】
【化178】
【0709】水素化アルミニウムリチウム(2.76 g)のテ
トラヒドロフラン(150 ml)懸濁液に、工程aで得られた
6,8−ジヒドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,
4〕ジアゼピン−5,7−ジオン(5.30 g)を加え、還流
下3時間攪拌した。放冷後反応液をジエチルエーテル(1
000ml)で希釈し、過剰の水素化アルミニウムリチウムを
水で分解した。溶液をセライト濾過し、濾液を無水硫酸
ナトリウムで乾燥した。濾過後、濾液を濃縮し、残渣を
ジクロロメタン(150 ml)に溶解し、室温下でトリエチル
アミン (16.6 ml)と塩化4−ニトロベンゾイル(5.40 g)
を加え、3時間撹拌した。反応液を水、飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後濾液を濃
縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘ
キサン:酢酸エチル=3:1)で精製し、標題化合物
(6.08 g)を得た。
【0710】NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MH
z) 1.95 - 2.10 (2H, m), 3.15 - 3.30 (2H, m), 3.88 (2
H, brs),4.06 (1H, brs), 5.99 (1H, d, J=5.7Hz), 6.1
3 (1H, d, J=5.7Hz),7.46 (2H, d, J=8.7Hz), 8.07 (2
H, d, J=8.7Hz), MS(m/z): 303(M+ ) 工程c 4−(4−ニトロベンゾイル)−8−ピリジン−3−イ
ルメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエ
ノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼピン
【0711】
【化179】
【0712】工程bで得られた4−(4−ニトロベンゾ
イル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼピン(650 mg)のN,N
−ジメチルホルムアミド (15 ml)溶液に、炭酸カリウム
(1.77 g)、ヨウ化カリウム(711 mg)、3−クロロメチル
ピリジン塩酸塩(732 mg)を加え、120℃にて、20時
間攪拌した。反応液を水 (30 ml)にあけ、酢酸エチルで
抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。濾過後濾液を濃縮し、残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸
エチル=3:2)で精製し、標題化合物(163 mg)を得
た。
【0713】NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MH
z) 2.00 - 2.15 (2H, m), 3.05 - 3.25 (2H, m), 3.90 (2
H, brs),4.39 (2H, s), 6.06 (1H, d, J=5.8Hz), 6.33
(1H, d, J=5.7Hz),7.30 - 7.40 (3H, m), 7.75 - 7.85
(1H, m), 7.90 - 8.05 (2H, m),8.55 - 8.65 (1H, m),
8.65 - 8.75 (1H, m), MS(m/z): 394(M+
【0714】工程d N−〔4−〔(8−ピリジン−3−イルメチル−5,
6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔2,3−
b〕〔1,4〕ジアゼピン−4−イル)カルボニル〕フ
ェニル)−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサ
ミド
【0715】
【化180】
【0716】工程cで得られた4−(4−ニトロベンゾ
イル)−8−ピリジン−3−イルメチル−5,6,7,
8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,
4〕ジアゼピン(200 mg)の1,4−ジオキサン (10 ml)
懸濁液に酸化白金(100 mg)を加え、水素気流下、室温、
1気圧で6時間攪拌した。反応液をセライト濾過し、濾
液に室温下トリエチルアミン (0.04 ml)を加えた。これ
に2−フェニル安息香酸(151 mg)と塩化チオニル(1.0 m
l)より調製した塩化2−フェニルベンゾイルを加え、2
4時間攪拌した。反応液を濃縮し、残渣をクロロホルム
(30 ml)に溶解し、水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。濾過後濾液を濃縮し、残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸
エチル=1:2)で精製し、標題化合物 (50 mg)を得
た。
【0717】mp(solv.):225.3-226.1 ℃(EtO
H) IR(CHCl3 )cm-1: 1626, 1597 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.85 - 2.05 (2H, m), 2.95 - 3.15 (2H, m), 3.82 (2
H, brs),4.37 (2H, s), 5.95 - 6.20 (1H, m), 6.25 -
6.40 (1H, m),6.80 - 7.00 (3H, m), 7.05 - 7.20 (2H,
m), 7.25 - 7.60 (9H, m),7.70 - 7.90 (2H, m), 8.50
- 8.70 (2H, m) MS(m/z) : 544(M+
【0718】実施例70 2−メチル−N−〔4−〔(8−ピリジン−3−イルメ
チル−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼピン−4−イル)カル
ボニル〕フェニル〕ベンズアミド
【0719】
【化181】
【0720】実施例69の工程cで得られた4−(4−
ニトロベンゾイル)−8−ピリジン−3−イルメチル−
5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔2,3
−b〕〔1,4〕ジアゼピン(190 mg)の1,4−ジオキ
サン (10 ml)懸濁液に酸化白金(100 mg)を加え、水素気
流下、室温、1気圧で6時間攪拌した。反応液をセライ
ト濾過し、濾液に室温下トリエチルアミン (0.04 ml)、
塩化o−トルオイル (0.07 ml)を加え、6時間攪拌し
た。反応液を濃縮し、残渣をクロロホルム (30 ml)に溶
解し、水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥した。濾過後濾液を濃縮し、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:
2)で精製し、標題化合物 (50 mg)を得た。
【0721】mp(solv.):175.6-176.5 ℃(EtO
H) IR(CHCl3 )cm-1: 1624 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.90 - 2.10 (2H, m), 2.48 (3H, s), 3.00 - 3.20 (2
H, m),3.85 (2H, brs), 4.38 (2H, s), 6.05 - 6.25 (1
H, m),6.30 - 6.45 (1H, m), 7.20 - 7.50 (9H, m), 7.
62 (1H, brs),7.75 - 7.85 (1H, m), 8.50 - 8.60 (1H,
m), 8.65 - 8.70 (1H, m) MS(m/z) : 482(M+
【0722】実施例71 N−〔4−〔〔8−(4−メチルパーヒドロジアゼピン
−1−イルアセチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ
−4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼピン−
4−イル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフ
ェニル〕−2−カルボキサミド 工程a 8−クロロアセチル−4−(4−ニトロベンゾイル)−
5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔2,3
−b〕〔1,4〕ジアゼピン
【0723】
【化182】
【0724】実施例69の工程bで得られた4−(4−
ニトロベンゾイル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−
4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼピン(360
mg)のジクロロメタン (15 ml)溶液に、氷冷下でトリエ
チルアミン (0.34 ml)と塩化クロロアセチル (0.11 ml)
を加え、室温下3時間攪拌した。反応液を水、飽和食塩
水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後濾
液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製し、標題化
合物(340 mg)を得た。
【0725】NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MH
z) 1.90 - 2.30 (2H, m), 3.25 - 4.40 (6H, m), 6.05 -
6.50 (1H, m),6.80 - 7.10 (1H, m), 7.45 - 7.65 (2H,
m), 8.05 - 8.30 (2H, m) MS(m/z): 379(M+
【0726】工程b 8−(4−メチルパーヒドロ−1,4−ジアゼピン−1
−イルアセチル)−4−(4−ニトロベンゾイル)−
5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔2,3
−b〕〔1,4〕ジアゼピン
【0727】
【化183】
【0728】工程aで得られた8−クロロアセチル−4
−(4−ニトロベンゾイル)−5,6,7,8−テトラ
ヒドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼ
ピン(340 mg)のアセトニトリル(5 ml)溶液に、室温下で
ヨウ化カリウム(触媒量)と1−メチルホモピペラジン
(0.24 ml)を加え、還流下で24時間攪拌した。放冷後
反応液を濃縮し、残渣を酢酸エチルに溶解し、飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で洗浄後、無水
硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後濾液を濃縮し、残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホル
ム:メタノール=10:1)で精製し、標題化合物(343
mg)を得た。
【0729】NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MH
z) 1.70 - 2.00 (4H, m), 2.65 - 3.00 (8H, m), 3.30 -
4.50 (6H, m),6.00 - 6.35 (1H, m), 6.75 - 7.00 (1H,
m), 7.50 - 7.60 (2H, m),8.05 - 8.30 (2H, m) MS(m/z): 457(M+
【0730】工程c N−〔4−〔〔8−(4−メチルパーヒドロジアゼピン
−1−イルアセチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ
−4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼピン−
4−イル〕カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフ
ェニル〕−2−カルボキサミド
【0731】
【化184】
【0732】工程bで得られた8−(4−メチルパーヒ
ドロ−1,4−ジアゼピン−1−イルアセチル)−4−
(4−ニトロベンゾイル)−5,6,7,8−テトラヒ
ドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼピ
ン(343 mg)の1,4−ジオキサン (10 ml)懸濁液に酸化
白金(400 mg)を加え、水素気流下、室温下にて、3気圧
で6時間攪拌した。反応液をセライト濾過し、濾液に室
温下トリエチルアミン(0.05 ml)を加えた。これに2−
フェニル安息香酸(223 mg)と塩化チオニル(1.0ml)より
調製した塩化2−フェニルベンゾイルを加え、12時間
攪拌した。反応液を濃縮し、残渣をクロロホルム (30 m
l)に溶解し、水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した。濾過後、濾液を濃縮し、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノ
ール=10:1)で精製し、非結晶性固体として標題化
合物(250 mg)を得た。
【0733】IR(CHCl3 )cm-1: 1666 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.65 - 2.40 (4H, m), 2.70 - 4.20 (17H, m), 6.30 -
6.65 (1H, m),6.85 - 7.00 (1H, m), 7.10 - 7.65 (13
H, m), 7.80 - 7.90 (1H, m),MS(m/z) : 607
(M+
【0734】実施例72 4−(N’−エチル−N’−フェニルアミノ)−N−
〔4−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエ
ノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フ
ェニル〕ブチルアミド
【0735】
【化185】
【0736】4−(N−エチル−N−フェニルアミノ)
ブタン酸(400 mg)を用いて、実施例19と同様にして、
非結晶性固体として標題化合物(195 mg)を得た。
【0737】IR(KBr)cm-1: 1693, 1621 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.12 (3H, t, J=6.9Hz), 1.70 - 1.85 (2H, m), 1.90 -
2.10 (4H, m),2.37 (2H, t, J=6.9Hz), 2.85 - 3.00
(2H, m), 3.20 - 3.40 (4H, m),3.60 - 4.20 (2H, m),
6.20 (1H, brs), 6.60 - 6.75 (4H, m),7.15 - 7.40 (7
H, m) MS(m/z) : 461(M+
【0738】実施例73 2−ベンジルオキシ−N−〔4−〔(5,6,7,8−
テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−
4−イル)カルボニル〕フェニル〕ベンズアミド
【0739】
【化186】
【0740】2−ベンジルオキシ安息香酸(900 mg)を用
いて、実施例19と同様にして、非結晶性固体として標
題化合物 (1.02g)を得た。
【0741】IR(KBr)cm-1: 1672, 1634 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.70 - 1.90 (2H, m), 1.90 - 2.10 (2H, m), 2.80 -
3.00 (2H, m),3.60 - 4.10 (2H, m), 5.20 (2H, s), 6.
17 (1H, brs),6.60 - 6.70 (1H, m), 7.00 - 7.20 (6H,
m), 7.40 - 7.60 (6H, m),8.30 (1H, dd, J=7.7, 1.7H
z), 10.03 (1H, s) MS(m/z) : 482(M+
【0742】実施例74 2−ヒドロキシ−N−〔4−〔(5,6,7,8−テト
ラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−
イル)カルボニル〕フェニル〕ベンズアミド
【0743】
【化187】
【0744】10%パラジウム炭素(1.0g)のメタノール
懸濁液 (10 ml)に実施例73で得られた2−ベンジルオ
キシ−N−〔4−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−
4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カル
ボニル〕フェニル〕ベンズアミド(1.0g)のメタノール
(20 ml)溶液にギ酸(2 ml)を加え、加熱還流した。不溶
物を濾別後、濾液を減圧下濃縮した。得られた残渣をエ
タノール中で懸濁させ、不溶物を濾取、エタノール洗浄
後乾燥し、非結晶性固体として標題化合物(520 mg)を得
た。
【0745】IR(KBr)cm-1: 1633, 1590 NMR(δ)ppm (DMSO−d6, 300MHz) 1.60 - 1.80 (2H, m), 1.80 - 2.00 (2H, m), 2.85 -
3.00 (2H, m),3.50 - 4.00 (2H, m), 6.29 (1H, brs),
6.85 - 7.05 (3H, m),7.25 (2H, d, J=8.0Hz), 7.35 -
7.45 (1H, m), 7.60 (2H, d, J=8.0Hz),7.90 (1H, d, J
=7.3Hz), 10.44 (1H, s) MS(m/z) : 392(M+
【0746】実施例75 2−カルバモイルメトキシ−N−〔4−〔(5,6,
7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕ア
ゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕ベンズアミ
【0747】
【化188】
【0748】実施例74で得られた2−ヒドロキシ−N
−〔4−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チ
エノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕
フェニル〕ベンズアミド(145 mg)、2−クロロアセトア
ミド(69 mg) 、炭酸カリウム(153 mg)、ヨウ化カリウム
(123 mg)をアセトン中(15 ml)5時間加熱還流した。反
応液に水を加え、クロロホルムで抽出し、水洗後無水硫
酸ナトリウムで乾燥した。減圧下濃縮し得られた残渣を
シリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒;酢酸エチ
ル)により精製して、非結晶性固体として標題化合物(1
01 mg)を得た。
【0749】IR(KBr)cm-1: 1708, 1683, 165
9, 1631 NMR(δ)ppm (DMSO−d6, 300MHz) 1.60 - 1.80 (2H, m), 1.80 - 2.00 (2H, m), 2.85 -
3.00 (2H, m),3.50 - 4.00 (2H, m), 4.75 (2H, s), 6.
28 (1H, brs),6.93 (1H, d, J=6.0Hz), 7.10 - 7.30 (4
H, m), 7.45 - 7.60 (2H, m),7.65 - 7.85 (4H, m), 1
0.91 (1H, s) MS(m/z) : 449(M+
【0750】実施例76 4−カルバモイルメトキシ−N−〔4−〔(5,6,
7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕ア
ゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕ベンズアミ
【0751】
【化189】
【0752】実施例25で得られた4−ヒドロキシ−N
−〔4−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チ
エノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕
フェニル〕ベンズアミド(232 mg)及び2−クロロアセト
アミド (72 mg)を用いて、実施例75と同様にして、非
結晶性固体として標題化合物 (50 mg)を得た。
【0753】IR(KBr)cm-1: 1681, 1639 NMR(δ)ppm (DMSO−d6, 300MHz) 1.60 - 1.80 (2H, m), 1.80 - 2.00 (2H, m), 2.80 -
3.00 (2H, m),3.50 - 4.00 (2H, m), 4.51 (2H, s), 6.
27 (1H, brs),6.92 (1H, d, J=6.0Hz), 7.05 (2H, d, J
=9.0Hz), 7.21 (2H, d, J=9.0Hz),7.40 (1H, s), 7.50
(1H, s), 7.63 (2H, d, J=9.0Hz),7.90 (2H, d, J=9.0H
z), 10.15 (1H, s) MS(m/z) : 449(M+
【0754】実施例77 2−フルオロ−N−〔4−〔(5,6,7,8−テトラ
ヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イ
ル)カルボニル〕フェニル〕ベンズアミド
【0755】
【化190】
【0756】2−フルオロ安息香酸(321 mg)を用いて、
実施例1の工程cと同様にして、非結晶性固体として標
題化合物(557 mg)を得た。
【0757】IR(KBr)cm-1: 1678, 1628 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.70 - 1.90 (2H, m), 1.90 - 2.10 (2H, m), 2.90 -
3.00 (2H, m),3.60 - 4.20 (2H, m), 6.21 (1H, brs),
6.67 (1H, d, J=4.8Hz),7.10 - 7.35 (4H, m), 7.45 -
7.60 (3H, m),8.15 (1H, dt, J=8.0, 1.9Hz), 8.45 (1
H, d, J=16.0Hz) MS(m/z) : 394(M+
【0758】実施例78 2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−N−〔4−
〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェ
ニル〕ベンズアミド
【0759】
【化191】
【0760】実施例76で得られた2−フルオロ−N−
〔4−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエ
ノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フ
ェニル〕ベンズアミド(407 mg)とN−メチルピペラジン
(517 mg)をN,N−ジメチルホルムアミド(10 ml) に溶
かし、炭酸カリウム(418 mg)を加え、6時間120℃で
撹拌した。減圧下溶媒留去後、残渣にクロロホルムを加
え、水洗、飽和食塩水洗浄後無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。減圧下濃縮し得られた残渣をシリカゲルクロマ
トグラフィー(溶出溶媒;クロロホルム:メタノール=
10:1)により精製して、非結晶性固体として標題化
合物 (83 mg)を得た。
【0761】IR(KBr)cm-1: 1673, 1639 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.70 - 1.85 (2H, m), 1.85 - 2.10 (2H, m), 2.38 (3
H, s),2.50 - 2.80 (4H, m), 2.85 - 3.05 (2H, m), 3.
05 - 3.20 (4H, m),3.70 - 4.20 (2H, m), 6.23 (1H, b
rs), 6.65 (1H, d, J=5.0Hz),7.20 - 7.40 (4H, m), 7.
40 - 7.50 (1H, m), 7.65 (2H, d, J=8.5Hz),8.20 - 8.
30 (1H, m), 12.2 (1H, s) MS(m/z) : 474(M+
【0762】実施例79 2−ピロール−1−イル−N−〔4−〔(5,6,7,
8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピ
ン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕ベンズアミド
【0763】
【化192】
【0764】2−ピロール−1−イル安息香酸(258 mg)
を用いて、実施例19と同様にして、標題化合物(160 m
g)を得た。
【0765】mp(solv.):206.0-207.8 ℃(n−ヘキ
サン−CHCl3 ) IR(KBr)cm-1: 1672, 1625 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.70 - 1.90 (2H, m), 1.90 - 2.10 (2H, m), 2.80 -
3.00 (2H, m),3.60 - 4.20 (2H, m), 6.05 - 6.30 (1H,
m), 6.40 (2H, t, J=6.0Hz),6.60 - 6.75 (1H, m), 6.
75 - 6.95 (3H, m), 7.05 - 7.25 (4H, m),7.35 - 7.45
(1H, m), 7.45 - 7.65 (2H, m), 8.00 - 8.10 (1H, m) MS(m/z) : 441(M+
【0766】実施例80 2−クロロ−N−〔4−〔(8−ジメチルアミノ−5,
6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−
b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕ベン
ズアミド
【0767】
【化193】
【0768】2−クロロ安息香酸(163 mg)を用いて、実
施例31の工程dと同様にして、非結晶性固体として標
題化合物を得た。
【0769】IR(KBr)cm-1: 1682, 1603 NMR(δ)ppm (DMSO−d6, 300MHz) 1.60 - 2.00 (3H, m), 2.00 - 2.20 (1H, m), 2.43 (6
H, s),3.50 - 4.00 (3H, m), 6.25 (1H, brs), 6.95 -
7.10 (1H, m),7.20 - 7.70 (2H, m), 10.58 (1H, s) MS(m/z) : 453(M+
【0770】実施例81 N−〔4−〔(8−ジメチルアミノ−5,6,7,8−
テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−
4−イル)カルボニル〕フェニル〕−2−ピロール−1
−イルベンズアミド
【0771】
【化194】
【0772】実施例31の工程cで得られた8−ジメチ
ルアミノ−4−(4−ニトロベンゾイル)−5,6,
7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕ア
ゼピン(536 mg)及び2−ピロール−1−イル安息香酸(2
18 mg)を用いて、実施例31の工程dと同様にして、非
結晶性固体として標題化合物(170 mg)を得た。
【0773】IR(KBr)cm-1: 1625, 1601 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.70 - 2.10 (3H, m), 2.10 - 2.30 (1H, m), 2.38 (6
H, s),3.62 (2H, d, J=7.5Hz), 3.70 - 4.40 (1H, m),
6.14 (1H, brs),6.40 (2H, t, J=2.0Hz), 6.78 (1H, d,
J=4.6Hz), 6.85 - 6.95 (3H, m),7.05 - 7.20 (2H,
m), 7.20 - 7.35 (2H, m),7.40 (1H, dd, J=7.6, 1.2H
z), 7.45 - 7.65 (2H, m),8.03 (1H, dd, J=7.6, 1.5H
z)1 MS(m/z) : 484(M+
【0774】実施例82 N−〔4−〔(8−ジメチルアミノ−5,6,7,8−
テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−
4−イル)カルボニル〕フェニル〕−2−(N’−エチ
ル−N’−フェニルアミノ)アセトアミド
【0775】
【化195】
【0776】実施例31の工程cで得られた8−ジメチ
ルアミノ−4−(4−ニトロベンゾイル)−5,6,
7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕ア
ゼピン(556 mg)及び(N−エチル−N−フェニル)グリ
シン(216 mg)を用いて、実施例31の工程dと同様にし
て、油状物質として標題化合物 (47 mg)を得た。
【0777】IR(Neat)cm-1: 1681, 1631 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.10 (3H, t, J=4.5Hz), 1.70 - 2.05 (3H, m), 2.10 -
2.30 (1H, m),2.36 (6H, s), 3.49 (2H, q, J=6.9Hz),
3.60 - 4.40 (5H, m),6.14 (1H, brs), 6.70 - 6.90
(3H, m), 7.20 - 7.45 (7H, m),8.40 (1H, s) MS(m/z) : 476(M+
【0778】実施例83 〔4−〔(5,6−ジヒドロ−4H−チエノ〔3,2−
b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−
〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミド 工程a 4,6−ジヒドロチエノ〔3,2−b〕アゼピン−5−
オン
【0779】
【化196】
【0780】実施例31の工程aで得られた8−ヒドロ
キシ−4,6,7,8−テトラヒドロチエノ〔3,2−
b〕アゼピン−5−オンのクロロホルム (30 ml)懸濁液
に氷冷下三臭化リン(520μl)を加え、室温で1時間撹拌
した。反応液に水を加え、クロロホルムで抽出し、有機
層水洗した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧
下濃縮し得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(溶出溶媒;酢酸エチル:n−ヘキサン=1:
1)により精製し、非結晶性固体として標題化合物(783
mg)を得た。
【0781】IR(KBr)cm-1: 1692 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 3.02 (2H, d, J=6.0Hz), 5.77 (1H, dt, J=9.0, 6.0H
z),6.73 (1H, d, J=9.0Hz), 6.80 (1H, d, J=6.0Hz),
7.25 - 7.30 (1H, m),8.77 (1H, brs) MS(m/z) : 165(M+
【0782】工程b 4−(4−ニトロベンゾイル)−5,6−ジヒドロ−4
H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン
【0783】
【化197】
【0784】水素化リチウムアルミニウム(105 mg)のテ
トラヒドロフラン懸濁液 (15 ml)に、工程aで得られた
4,6−ジヒドロチエノ〔3,2−b〕アゼピン−5−
オン(456 mg)のテトラヒドロフラン溶液(5 ml)を加え、
1.5時間加熱還流した。冷却後水素化リチウムアルミ
ニウム(100 mg)追加し、さらに1時間加熱還流した。氷
冷下、水(200μl)、15%水酸化ナトリウム水溶液(200
μl)、水(600μl)を加え、室温で30分撹拌した。不溶
物を濾別し、減圧下濃縮して得られた残渣にトリエチル
アミン (1.15 ml)を加え、クロロホルム (25 ml)に溶か
した。氷冷下、塩化p−ニトロベンゾイル(708 mg)を加
え、室温で3時間撹拌した。反応液に水を加え、クロロ
ホルムで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。減圧下濃縮し得られた残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;酢
酸エチル:n−ヘキサン=1:2)により精製し、非結
晶性固体として標題化合物(598 mg)を得た。
【0785】IR(KBr)cm-1: 1652 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 2.70 - 2.90 (2H, m), 3.80 - 4.20 (2H, m), 5.90 -
6.20 (2H, m),6.40 - 6.55 (1H, m), 6.82 (1H, d, J=
5.0Hz), 7.44 (2H, d, J=8.7Hz),8.10 (2H, d, J=8.7H
z), 8.15 - 8.35 (1H, m) MS(m/z) : 300(M+
【0786】工程c 〔4−〔(5,6−ジヒドロ−4H−チエノ〔3,2−
b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−
〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミド
【0787】
【化198】
【0788】工程bで得られた4−(4−ニトロベンゾ
イル)−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ〔3,2−
b〕アゼピン(598 mg)を用いて、実施例31の工程d
と同様にして、非結晶性固体として標題化合物(200 mg)
を得た。
【0789】IR(KBr)cm-1: 1690, 1619 NMR(δ)ppm (DMSO−d6, 300MHz) 2.50 - 2.70 (2H, m), 3.70 - 4.00 (2H, m), 5.90 -
6.10 (1H, m),6.20 - 6.30 (1H, m), 6.51 (1H, d, J=1
2.0Hz), 7.00 - 7.20 (3H, m),7.20 - 7.60 (11H, m),
10.36 (1H, s) MS(m/z) : 450(M+
【0790】実施例84 N−〔4−〔〔8−〔N’−メチル−N’−(2−ピリ
ジン−2−イルエチル)アミノ〕−5,6,7,8−テ
トラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4
−イル〕カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェ
ニル〕−2−カルボキサミド 工程a 8−〔N−メチル−N−(2−ピリジン−2−イルエチ
ル)アミノ〕−4,6,7,8−テトラヒドロチエノ
〔3,2−b〕アゼピン−5−オン
【0791】
【化199】
【0792】実施例31の工程aで得られた8−ヒドロ
キシ−4,6,7,8−テトラヒドロ−チエノ〔3,2
−b〕アゼピン−5−オン(750 mg)及び2−(2−メチ
ルアミノエチル)ピリジン (1.13 ml)を用い、実施例3
1の工程bと同様にして、非結晶性固体として標題化合
物(1.23 g)を得た。
【0793】IR(KBr)cm-1: 1667 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.90 - 2.05 (1H, m), 2.10 - 2.25 (1H, m), 2.35 (3
H, s),2.40 - 2.55 (1H, m), 2.65 - 2.80 (1H, m), 2.
80 - 3.10 (4H, m),4.00 - 4.10 (1H, m), 6.50 (1H,
d, J=5.4Hz), 7.05 - 7.20 (3H, m),7.60 (1H, dt, J=
7.5, 1.8Hz), 7.80 - 7.95 (1H, m),8.45 - 8.55 (1H,
m) MS(m/z) : 301(M+
【0794】工程b 8−〔N−メチル−N−(2−ピリジン−2−イルエチ
ル)アミノ〕−4−(4−ニトロベンゾイル)−5,
6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−
b〕アゼピン
【0795】
【化200】
【0796】工程aで得られた8−〔N−メチル−N−
(2−ピリジン−2−イルエチル)アミノ〕−4,6,
7,8−テトラヒドロチエノ〔3,2−b〕アゼピン−
5−オン(1.23 g)を用い、実施例31の工程cと同様に
して、非結晶性固体として標題化合物 (1.2 g)を得た。
【0797】IR(KBr)cm-1: 1634 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.70 - 2.00 (2H, m), 2.00 - 2.55 (6H, m), 2.80 -
3.20 (5H, m),3.80 - 3.95 (1H, m), 6.05 (1H, d, J=
5.5Hz), 6.75 (1H, d, J=5.5Hz),7.05 - 7.25 (2H, m),
7.35 - 7.50 (2H, m),7.60 (1H, dt, J=8.3, 2.7Hz),
8.00 - 8.15 (2H, m),8.50 - 8.60 (1H, m) MS(m/z) : 435(M+
【0798】工程c N−〔4−〔〔8−〔N’−メチル−N’−(2−ピリ
ジン−2−イルエチル)アミノ〕−5,6,7,8−テ
トラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4
−イル〕カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェ
ニル〕−2−カルボキサミド
【0799】
【化201】
【0800】工程bで得られた8−〔N−メチル−N−
(2−ピリジン−2−イルエチル)アミノ〕−4−(4
−ニトロベンゾイル)−5,6,7,8−テトラヒドロ
−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン(435 mg)を用
い、実施例31の工程dと同様にして、非結晶性固体と
して標題化合物 (73 mg)を得た。
【0801】IR(KBr)cm-1: 1685, 1621 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.60 - 2.30 (5H, m), 2.46 (3H, s), 2.80 - 3.10 (5
H, m),3.90 (1H, d, J=9.0Hz), 6.07 (1H, brs), 6.70
- 6.80 (1H, m),6.90 - 7.25 (6H, m), 7.25 - 7.70 (1
0H, m), 7.90 (1H, m),8.52 (1H, m) MS(m/z) : 576(M+
【0802】実施例85 N−〔4−〔〔8−ジメチルアミノ−5,6,7,8−
テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−
4−イル)カルボニル〕−2−メトキシフェニル〕−
〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミド 工程a 8−ジメチルアミノ−4−(3−メトキシ−4−ニトロ
ベンゾイル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−
チエノ〔3,2−b〕アゼピン
【0803】
【化202】
【0804】実施例31の工程bで得られた8−ジメチ
ルアミノ−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエ
ノ〔3,2−b〕アゼピン−5−オン(510 mg)及び3−
メトキシ−4−ニトロ安息香酸(575 mg)を用い、実施例
66の工程aと同様にして、非結晶性固体として標題化
合物(884 mg)を得た。
【0805】NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MH
z) 1.80 - 2.05 (4H, m), 2.17 - 2.40 (1H, m), 2.37 (6
H, s),3.50 - 3.60 (1H, m), 3.86 (3H, s), 6.17 (1H,
d, J=3.7Hz),6.87 (1H, d, J=3.7Hz), 6.98 (1H, d, J
=6.8Hz), 7.13 (1H, brs),7.65 (1H, d, J=6.8Hz) MS(m/z) : 375(M+
【0806】工程b N−〔4−〔〔8−ジメチルアミノ−5,6,7,8−
テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−
4−イル)カルボニル〕−2−メトキシフェニル〕−
〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミド
【0807】
【化203】
【0808】工程aで得られた8−ジメチルアミノ−4
−(3−メトキシ−4−ニトロベンゾイル)−5,6,
7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕ア
ゼピン(417 mg)及び2−フェニル安息香酸(264 mg)より
調製した塩化2−フェニルベンゾイルを用い、実施例6
1の工程eと同様にして、標題化合物(374 mg)を得た。
【0809】mp: 168.2-168.8℃(Et2 O) IR(KBr)cm-1: 1665, 1635 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.70 - 2.03 (4H, m), 2.14 - 2.30 (1H, m), 2.37 (6
H, s),3.44 (3H, s), 3.64 (1H, s), 4.05 (1H, m), 6.
15 (1H, brs),6.78 (1H, d, J=5.0Hz), 6.82 (1H, s),
6.90 (1H, d, J=8.3Hz),7.29 - 7.53 (8H, m), 7.69 (1
H, s), 7.81 (1H, d, J=7.6Hz),8.26 (1H, d, J=8.3Hz) MS(m/z) : 525(M+
【0810】実施例86 N−〔4−〔〔8−ジメチルアミノ−5,6,7,8−
テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−
4−イル)カルボニル〕フェニル〕−2−メチルベンズ
アミド
【0811】
【化204】
【0812】実施例31の工程cで得られた8−ジメチ
ルアミノ−4−(4−ニトロベンゾイル)−5,6,
7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕ア
ゼピン(84 mg) 及び塩化o−トルオイル(0.042 ml)を用
い、実施例39と同様にして、非結晶性固体として標題
化合物 (43 mg)を得た。
【0813】IR(Neat)cm-1: 1622 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.76 - 2.03 (4H, m), 2.18 - 2.40 (1H, m), 2.38 (6
H, s),2.49 (3H, s), 3.62 (1H, brs), 6.20 (1H, br
s), 6.80 (1H, brs),7.23 - 7.28 (2H, m), 7.34 - 7.5
1 (7H, m) MS(m/z) : 433(M+
【0814】実施例87 N−〔4−〔(1−ピリジン−3−イルメチル−1,
4,5,6,7,8−ヘキサヒドロピロロ〔3,2−
b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−
〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミド 工程a 4−(4−ニトロベンゾイル)−1−ピリジン−3−イ
ルメチル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロピロ
ロ〔3,2−b〕アゼピン
【0815】
【化205】
【0816】実施例34の工程bで得られた4−(4−
ニトロベンゾイル)−1,4,5,6,7,8−ヘキサ
ヒドロピロロ〔3,2−b〕アゼピン(285 mg)をN,N
−ジメチルホルムアミド(5 ml)に溶解し、氷冷下、水素
化ナトリウム(80 mg) 及び3−クロロメチルピリジン塩
酸塩(164 mg)を加え、2時間攪拌した。反応液に水を加
え、クロロホルムにて抽出し、飽和塩化ナトリウム水溶
液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒
留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(溶出溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=1:
1)により精製し、非結晶性固体として標題化合物(360
mg)を得た。
【0817】NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MH
z) 1.57 (2H, m), 1.91 (2H, m), 2.58 (2H, m), 3.90 (2
H, brs),5.01 (2H, s), 5.30 (1H, brs), 6.25 (1H, br
s), 6.95 - 7.60 (8H, m) MS(m/z) : 376(M+
【0818】工程b N−〔4−〔(1−ピリジン−3−イルメチル−1,
4,5,6,7,8−ヘキサヒドロピロロ〔3,2−
b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−
〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミド
【0819】
【化206】
【0820】工程aで得られた4−(4−ニトロベンゾ
イル)−1−ピリジン−3−イルメチル−1,4,5,
6,7,8−ヘキサヒドロピロロ〔3,2−b〕アゼピ
ン(185 mg)及び2−フェニル安息香酸(160 mg)を用い、
実施例1の工程cと同様にして、非結晶性固体として標
題化合物(120 mg)を得た。
【0821】IR cm-1: 3424, 1625, 1524, 1407 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.58 (2H, m), 1.91 (2H, m), 2.58 (2H, m), 3.87 (2
H, brs),5.01 (2H, s), 5.37 (1H, brs), 6.24 (1H, br
s), 6.95 - 7.87 (14H, m),7.88 (1H, d, J=6.0Hz), 8.
38 (1H, brs), 8.56 (1H, brs) MS(m/z) : 526(M+
【0822】実施例88 N−〔4−〔〔1−(4−メチルピペラジン−1−イル
ブチル)−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロピロ
ロ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル〕カルボニル〕フ
ェニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサ
ミド 工程a 1−(4−クロロブチル)−4−(4−ニトロベンゾイ
ル)−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロピロロ
〔3,2−b〕アゼピン
【0823】
【化207】
【0824】実施例34の工程bで得られた4−(4−
ニトロベンゾイル)−1,4,5,6,7,8−ヘキサ
ヒドロピロロ〔3,2−b〕アゼピン(500 mg)及び1−
ブロモ−4−クロロブタン(300 mg)を用い、実施例87
の工程aと同様にして、非結晶性固体として標題化合物
(502 mg)を得た。
【0825】NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MH
z) 1.70 (2H, m), 2.00 (2H, m), 2.05 - 2.15 (4H, m),
3.90 (2H, brs),5.19 (1H, d, J=2.9Hz), 6.07 (1H, d,
J=2.9Hz), 7.48 (2H, d, J=8.8Hz),8.07 (2H, d, J=8.
8Hz) MS(m/z) : 375(M+
【0826】工程b N−〔4−〔〔1−(4−クロロブチル)−1,4,
5,6,7,8−ヘキサヒドロピロロ〔3,2−b〕ア
ゼピン−4−イル〕カルボニル〕フェニル〕−〔1,
1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミド
【0827】
【化208】
【0828】工程aで得られた1−(4−クロロブチ
ル)−4−(4−ニトロベンゾイル)−1,4,5,
6,7,8−ヘキサヒドロピロロ〔3,2−b〕アゼピ
ン(450 mg)及び2−フェニル安息香酸(390 mg)を用い、
実施例1の工程cと同様にして、非結晶性固体として標
題化合物(420 mg)を得た。
【0829】NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MH
z) 1.76 (2H, m), 1.96 (2H, m), 2.05 - 2.15 (4H, m),
2.74 (2H, m),3.40 (2H, m), 3.86 (2H, brs), 3.96 (2
H, t, J=7.0Hz), 5.28 (1H, brs),6.15 (1H, brs), 6.8
7 - 7.54 (14H, m), 7.89 (7H, d, J=6.6Hz) MS(m/z) : 526(M+
【0830】工程c N−〔4−〔〔1−(4−メチルピペラジン−1−イル
ブチル)−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロピロ
ロ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フ
ェニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサ
ミド
【0831】
【化209】
【0832】工程bで得られたN−〔4−〔〔1−(4
−クロロブチル)−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒ
ドロピロロ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル〕カルボ
ニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カ
ルボキサミド(173 mg)をN,N−ジメチルホルムアミド
(6 ml)に溶解し、N−メチルピペラジン(65 mg) 及びヨ
ウ化カリウム(12 mg) を加え、3時間加熱還流した。反
応液にクロロホルムを加え、飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶
媒留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(溶出溶媒;クロロホルム:メタノール=1
9:1)により精製し、非結晶性固体として標題化合物
(100 mg)を得た。
【0833】IR cm-1: 3416, 1616, 1602 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.40 - 1.50 (2H, m), 1.60 - 1.70 (2H, m), 1.70 -
1.80 (2H, m),1.90 - 2.00 (2H, m), 2.27 (3H, s), 2.
32 - 2.45 (4H, m),2.65 - 2.75 (2H, m), 3.72 - 3.82
(2H, m), 3.70 - 3.96 (2H, m),5.20 - 5.31 (1H, br
s), 6.05 - 6.15 (1H, brs), 6.93 - 6.97 (3H, m),7.1
0 - 7.20 (2H, m), 7.39 - 7.55 (8H, m), 7.85 - 7.87
(2H, m) MS(m/z) : 590(M+
【0834】実施例89 N−〔4−〔〔1−(4−ジエチルアミノブチル)−
1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロピロロ〔3,2
−b〕アゼピン−4−イル〕カルボニル〕フェニル〕−
〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミド
【0835】
【化210】
【0836】実施例88の工程bで得られたN−〔4−
〔〔1−(4−クロロブチル)−1,4,5,6,7,
8−ヘキサヒドロピロロ〔3,2−b〕アゼピン−4−
イル〕カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェニ
ル〕−2−カルボキサミド(173 mg)及びジエチルアミン
(47 mg) を用い、実施例88の工程cと同様にして、非
結晶性固体として標題化合物(100 mg)を得た。
【0837】IR cm-1: 3439, 1622, 1525 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.13 (6H, t, J=7.0Hz), 1.49 - 1.58 (2H, m), 1.66 -
1.75 (4H, m),1.91 - 2.01 (2H, m), 2.55 - 2.60 (2
H, m), 2.69 - 2.81 (4H, m),3.76 (4H, q, J=7.0Hz),
3.80 - 3.85 (2H, m), 5.25 (1H, brs),6.12 (1H, br
s), 6.97 (3H, m), 7.21 (2H, m), 7.39 - 7.54 (8H,
m),7.85 (1H, m) MS(m/z) : 562(M+
【0838】本発明には、例えば以下のような化合物も
包含される。
【0839】
【化211】
【0840】
【化212】
【0841】
【化213】
【0842】
【化214】
【0843】次に、本発明の化合物〔I〕のバソプレッ
シン受容体結合活性について試験した。
【0844】試験例1 バソプレッシン(V1)受容体結合 スプラーグドーリー(Sprague Dawley)雄性ラット(チ
ャールスリバージャパン)の肝臓を細切し、20mM
HEPES(pH7.4),1mM EDTA,5μg
/mlアンチパイン(antipain)及び5μg/mlロイ
ペプチン(leupeptin )を含有する氷冷250mMスク
ロース緩衝液4倍体積中でホモジナイズする。ホモジネ
ートを8000gで15分間遠心分離する。上澄み画分
を分離し、40000gで60分間遠心分離する。残留
ペレットを4倍体積の20mMHEPES(pH7.
4),5μg/mlアンチパイン及び5μg/mlロイ
ペプチンを含有する氷冷250mMスクロース緩衝液
(pH8.0)に懸濁させ、再び40000gで60分
間遠心分離する。最終ペレットを20mM HEPES
(pH7.4), 5μg/mlアンチパイン及び5μg
/mlロイペプチンを含有する氷冷250mMスクロー
ス緩衝液(pH8.0)に再懸濁する。得られた膜試料
は凍結し保存する。膜試料は低温で解凍後結合試験に使
用する。競合測定を、100mMトリス−塩酸(pH
8.0)緩衝液中の1.0nM〔 3H〕−バソプレッシ
ン(〔フェニルアラニル−3,4,5− 3H〕−バソプ
レッシン;40〜87Ci/mmol;ニューイングラ
ンド・ヌクリアー)を用いて、平衡状態(37℃で20
分)で実施する。1 μMバソプレッシン(ペプチド研究
所;大阪)を用いて、非特異的結合を測定する。インキ
ュベーション後、氷冷100mMトリス−塩酸(pH
8.0)緩衝液(2.5ml) を加えて反応を停止させ、ワッ
トマンガラスフィルター(GF/B)を通して迅速に濾
過する。フィルターを同じ緩衝液 (2.5ml)で3回洗う。
ガラスフィルターを液体シンチレーションカクテルと混
合し、液体シンチレーションカウンター(WALLAC
1410)中で放射能を計測する。試験化合物が50
%の結合を阻害する濃度(IC50)として表1および表
2に示した。
【0845】試験例2 バソプレッシン(V2)受容体結合 スプラーグドーリー(Sprague Dawley)雄性ラット(チ
ャールスリバージャパン)の腎臓の髄質乳頭部を細切
し、0.1mMフェニルメチルスルホニルフルオリド
(α−PMSF)を含有する100mMトリス−塩酸緩
衝液(pH8.0)20倍体積中でホモジナイズする。
ホモジネートを直径150μmのナイロンメッシュで濾
過する。濾液を500gで5分間遠心分離する。上澄み
画分を分取し20000gで20分間遠心分離する。残
留ペレットを20倍体積の氷冷100mMトリス−塩酸
(pH8.0)緩衝液(5mM MgCl2 ,1mM
EDTA, 5μg/mlアンチパイン及び5μg/ml
ロイペプチンを含有)に再懸濁し、再度20000gで
20分間遠心分離する。最終ペレットを同じ緩衝液に再
懸濁する。得られた膜試料は凍結し保存する。膜試料は
低温で解凍後結合試験に使用する。競合測定を、100
mMトリス−塩酸(pH8.0)緩衝液中の1.0nM
3H〕−バソプレッシン(〔フェニルアラニル−3,
4,5− 3H〕−バソプレッシン;40〜87Ci/m
mol;ニューイングランド・ヌクリアー)を用いて、
平衡状態(37℃で20分)で実施する。1μMバソプ
レッシン(ペプチド研究所;大阪)を用いて、非特異的
結合を測定する。インキュベーション後、氷冷100m
Mトリス−塩酸(pH8.0)緩衝液(2.5ml )を加え
て反応を停止させ、ワットマンガラスフィルター(GF
/B)を通して迅速に濾過する。フィルターを同じ緩衝
液(2.5 ml)で3回洗う。ガラスフィルターを液体シン
チレーションカクテルと混合し、液体シンチレーション
カウンター(WALLAC 1410)中で放射能を計
測する。試験化合物が50%の結合阻害する濃度(IC
50)として表1および表2に示した。
【0846】試験化合物として、実施例1〜85で得ら
れた化合物を用いた。又、対照化合物として、下記の式
で表される公知化合物を用いて、試験例1及び試験例2
と同様にしてバソプレッシン受容体結合活性を調べた。
結果を表1および表2に示す。 比較例1の化合物
【0847】
【化215】
【0848】比較例2の化合物
【0849】
【化216】
【0850】
【表1】
【0851】
【表2】
【0852】
【発明の効果】本発明の化合物〔I〕及びその薬理上許
容される塩は、バソプレッシンに関連する疾患、例え
ば、うっ血性心不全、浮腫、特に脳浮腫、アルギニンバ
ソプレッシン過剰分泌症候群、高血圧等の予防又は治療
薬、及び利尿剤として優れた効果を発揮する。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年3月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項25
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正内容】
【0058】(25)AがNR (Rは前記と同
様の意味を表す。)である上記(22)記載の縮合ヘテ
ロ5員環アゼピン化合物類。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/55 AEF A61K 31/55 AEF C07D 491/048 9271−4C C07D 491/048 495/04 108 495/04 108 //(C07D 491/048 223:04 307:36) (C07D 491/048 243:08 307:36)

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式〔I〕 【化1】 〔式中、R1 は水素原子、水酸基、置換されてもよい低
    級アルキル基、ハロゲン原子、ニトロビニル基、ホルミ
    ル基、ヒドロキシイミノメチル基又はカルボキシ基を表
    し、R2 は水素原子又は低級アルキル基を表し、R3
    びR4 は同一又は異なっていてもよく、それぞれ水素原
    子、水酸基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロ
    ゲン原子、置換されてもよいアミノ基を表すか、又はR
    3 とR4 が一緒になって5〜6員環を表し、R5 は水素
    原子、低級アルキル基又は置換されてもよいアリール基
    を表し、R6 はシクロアルキル基、置換されてもよい低
    級アルケニル基、置換されてもよいアルキニル基、置換
    されてもよいアリール基、置換されてもよいヘテロアリ
    ール基、式 【化2】 (R7 及びR8 は同一又は異なっていてもよく、それぞ
    れ水素原子、低級アルキル基又は置換されてもよいアリ
    ール基を表し、A5 は窒素原子又はCH基を表し、mは
    0〜6の整数を表す。)で表される基、又は式 【化3】 (nはA5 が窒素原子を表す場合、1〜6の整数を表
    し、A5 がCH基を表す場合、0〜6の整数を表し、R
    7 、R8 及びA5 はそれぞれ前記と同様の意味を表
    す。)で表される基を表し、 【化4】 は単結合又は二重結合を表し、A1 は酸素原子、硫黄原
    子又はNR9 基(R9 は水素原子又は置換されてもよい
    低級アルキル基を表す。)を表し、A2 は 【化5】 が単結合を表す場合、CR1011基(R10、R11はどち
    らか一方が水素原子を表し、他方が水素原子、水酸基、
    置換されてもよい低級アルキル基、置換されてもよい低
    級アルコキシ基、置換されてもよいアミノ基を表すか、
    又はR10とR11が一緒になってオキソ基を表す。)、又
    はNR12基(R12は置換されてもよい低級アルキル基、
    又は置換されてもよいアシル基を表す。)を表し、 【化6】 が二重結合を表す場合、CH基を表し、A3 、A4 はど
    ちらか一方が窒素原子を表し、他方がCH基を表すか、
    又は同時にCH基を表す。〕で示される縮合ヘテロ5員
    環アゼピン化合物類、又はその薬理上許容される塩。
  2. 【請求項2】 R3 及びR4 が同時に水素原子である請
    求項1記載の縮合ヘテロ5員環アゼピン化合物類又はそ
    の薬理上許容される塩。
  3. 【請求項3】 R6 が置換されてもよいアリール基であ
    る請求項2記載の縮合ヘテロ5員環アゼピン化合物類又
    はその薬理上許容される塩。
  4. 【請求項4】 【化7】 が単結合であり、A2 がCR1011基(R10及びR11
    前記と同様の意味を表す。)である請求項3記載の縮合
    ヘテロ5員環アゼピン化合物又はその薬理上許容される
    塩。
  5. 【請求項5】 R10、R11のどちらか一方が水素原子
    で、他方が水素原子、置換されてもよい低級アルキル基
    又は置換されてもよいアミノ基である請求項4記載の縮
    合ヘテロ5員環アゼピン化合物又はその薬理上許容され
    る塩。
  6. 【請求項6】 A1 が硫黄原子である請求項5記載の縮
    合ヘテロ5員環アゼピン化合物又はその薬理上許容され
    る塩。
  7. 【請求項7】 A1 が酸素原子である請求項5記載の縮
    合ヘテロ5員環アゼピン化合物又はその薬理上許容され
    る塩。
  8. 【請求項8】 A1 がNR9 基(R9 は前記と同様の意
    味を表す。)である請求項5記載の縮合ヘテロ5員環ア
    ゼピン化合物又はその薬理上許容される塩。
  9. 【請求項9】 N−〔4−〔(5,6,7,8−テトラ
    ヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イ
    ル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェニ
    ル〕−2−カルボキサミド、4’−メチル−N−〔4−
    〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
    〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェ
    ニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミ
    ド、2’,4’−ジメチル−N−〔4−〔(5,6,
    7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕ア
    ゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,
    1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミド、4’−ニト
    ロ−N−〔4−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4
    H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボ
    ニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カ
    ルボキサミド、3−フェニル−N−〔4−〔(5,6,
    7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕ア
    ゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕ベンゾ
    〔b〕チオフェン−2−カルボキサミド、2−フェノキ
    シ−N−〔4−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4
    H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボ
    ニル〕フェニル〕ベンズアミド、2−フェノキシ−N−
    〔4−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエ
    ノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フ
    ェニル〕ニコチンアミド、4−アセトキシ−N−〔4−
    〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
    〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェ
    ニル〕ベンズアミド、N−〔4−〔(5,6,7,8−
    テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−
    4−イル)カルボニル〕フェニル〕−1−ナフトアミ
    ド、N−〔4−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4
    H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボ
    ニル〕フェニル〕ナフタレン−2−イルアセトアミド、
    N−〔4−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−
    チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニ
    ル〕フェニル〕−9H−フルオレン−9−カルボキサミ
    ド、2,6−ジクロロ−N−〔4−〔(5,6,7,8
    −テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン
    −4−イル)カルボニル〕フェニル〕ベンズアミド、
    2,3−ジクロロ−N−〔4−〔(5,6,7,8−テ
    トラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4
    −イル)カルボニル〕フェニル〕ベンズアミド、3−ニ
    トロ−N−〔4−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−
    4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カル
    ボニル〕フェニル〕ベンズアミド、2−クロロ−N−
    〔4−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエ
    ノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フ
    ェニル〕ベンズアミド、2−メチル−N−〔4−
    〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
    〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェ
    ニル〕ベンズアミド、N−〔4−〔(5,6,7,8−
    テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−
    4−イル)カルボニル〕フェニル〕シクロヘキサンカル
    ボキサミド、2−ブロモ−N−〔4−〔(5,6,7,
    8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピ
    ン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕ベンズアミド、
    4’−ジメチルアミノ−N−〔4−〔(5,6,7,8
    −テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン
    −4−イル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビ
    フェニル〕−2−カルボキサミド、1−メチル−2−フ
    ェニル−N−〔4−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ
    −4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カ
    ルボニル〕フェニル〕−1H−インドール−3−カルボ
    キサミド、3,3−ジフェニル−N−〔4−〔(5,
    6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−
    b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕プロ
    ピオンアミド、(N’−エチル−N’−フェニルアミ
    ノ)−N−〔4−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−
    4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カル
    ボニル〕フェニル〕アセトアミド、2’−〔〔〔4−
    〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
    〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェ
    ニル〕アミノ〕カルボニル〕−〔1,1’−ビフェニ
    ル〕−2−カルボン酸、N−〔4−〔(5,6,7,8
    −テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン
    −4−イル)カルボニル〕フェニル〕−(9H−フルオ
    レン−9−イル)アセトアミド、4−ヒドロキシ−N−
    〔4−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエ
    ノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フ
    ェニル〕ベンズアミド、N−〔4−〔(5,6,7,8
    −テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン
    −4−イル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビ
    フェニル〕−4−カルボキサミド、N−〔4−〔(5,
    6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−
    b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕シン
    ナムアミド、2−アニリノ−N−〔4−〔(5,6,
    7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕ア
    ゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕ベンズアミ
    ド、N−〔2−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4
    H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボ
    ニル〕ピリジン−5−イル〕−〔1,1’−ビフェニ
    ル〕−2−カルボキサミド、2’,4’−ジメチル−N
    −〔2−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チ
    エノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕
    ピリジン−5−イル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2
    −カルボキサミド、N−〔4−〔(8−ジメチルアミノ
    −5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,
    2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕
    −〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミド、
    4’−メトキシメトキシ−N−〔4−〔(5,6,7,
    8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピ
    ン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−
    ビフェニル〕−2−カルボキサミド、4−(N’−エチ
    ル−N’−フェニルアミノ)−N−〔4−〔(5,6,
    7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕ア
    ゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕ブチルアミ
    ド、2−ベンジルオキシ−N−〔4−〔(5,6,7,
    8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピ
    ン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕ベンズアミド、
    2−ヒドロキシ−N−〔4−〔(5,6,7,8−テト
    ラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−
    イル)カルボニル〕フェニル〕ベンズアミド、2−カル
    バモイルメトキシ−N−〔4−〔(5,6,7,8−テ
    トラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4
    −イル)カルボニル〕フェニル〕ベンズアミド、4−カ
    ルバモイルメトキシ−N−〔4−〔(5,6,7,8−
    テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−
    4−イル)カルボニル〕フェニル〕ベンズアミド、2−
    フルオロ−N−〔4−〔(5,6,7,8−テトラヒド
    ロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)
    カルボニル〕フェニル〕ベンズアミド、2−(4−メチ
    ルピペラジン−1−イル)−N−〔4−〔(5,6,
    7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕ア
    ゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕ベンズアミ
    ド、2−ピロール−1−イル−N−〔4−〔(5,6,
    7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕ア
    ゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕ベンズアミ
    ド、2−クロロ−N−〔4−〔(8−ジメチルアミノ−
    5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2
    −b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕ベ
    ンズアミド、N−〔4−(8−ジメチルアミノ−5,
    6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−
    b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−2
    −ピロール−1−イル−ベンズアミド、N−〔4−(8
    −ジメチルアミノ−5,6,7,8−テトラヒドロ−4
    H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボ
    ニル〕フェニル〕−2−(N’−エチル−N’−フェニ
    ルアミノ)アセトアミド、N−〔4−〔〔8−〔N’−
    メチル−N’−(2−ピリジン−2−イルエチル)アミ
    ノ〕−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
    〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェ
    ニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミ
    ド、N−〔4−(8−ジメチルアミノ−5,6,7,8
    −テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン
    −4−イル)カルボニル〕−2−メトキシフェニル〕−
    〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミド及びN
    −〔4−(8−ジメチルアミノ−5,6,7,8−テト
    ラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−
    イル)カルボニル〕フェニル〕−2−メチルベンズアミ
    ドから選ばれる請求項1又は6記載の縮合ヘテロ5員環
    アゼピン化合物又はその薬理上許容される塩。
  10. 【請求項10】 N−〔4−〔(5,6,7,8−テト
    ラヒドロ−4H−フロ〔3,2−b〕アゼピン−4−イ
    ル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェニ
    ル〕−2−カルボキサミド、2’,4’−ジメチル−N
    −〔4−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−フ
    ロ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フ
    ェニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサ
    ミド、N−〔4−〔(2−ホルミル−5,6,7,8−
    テトラヒドロ−4H−フロ〔3,2−b〕アゼピン−4
    −イル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェ
    ニル〕−2−カルボキサミド、N−〔4−〔(2−ヒド
    ロキシイミノメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−
    4H−フロ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボ
    ニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カ
    ルボキサミド及びN−〔4−〔〔2−(2−ニトロビニ
    ル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−フロ
    〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェ
    ニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミ
    ドから選ばれる請求項7記載の縮合ヘテロ5員環アゼピ
    ン化合物又はその薬理上許容される塩。
  11. 【請求項11】 N−〔4−〔(1,4,5,6,7,
    8−ヘキサヒドロピロロ〔3,2−b〕アゼピン−4−
    イル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェニ
    ル〕−2−カルボキサミド、N−〔4−〔(1,4,
    5,6,7,8−ヘキサヒドロピロロ〔3,2−b〕ア
    ゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−4−ニト
    ロ−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミド、
    (N’−エチル−N’−フェニルアミノ)−N−〔4−
    〔(1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロピロロ
    〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェ
    ニル〕アセトアミド、N−〔4−〔(1−メチル−1,
    4,5,6,7,8−ヘキサヒドロピロロ〔3,2−
    b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−
    〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミド、N−
    〔4−〔(1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロピロ
    ロ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フ
    ェニル〕−4’−メチル−〔1,1’−ビフェニル〕−
    2−カルボキサミド、N−〔4−〔(2−ホルミル−
    1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロピロロ〔3,2
    −b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−
    4’−メチル−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボ
    キサミド、N−〔4−〔(2−ジメチルアミノメチル−
    1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロピロロ〔3,2
    −b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−
    4’−メチル−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボ
    キサミド、N−〔4−〔(2−ジエチルアミノメチル−
    1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロピロロ〔3,2
    −b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−
    4’−メチル−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボ
    キサミド、4’−メチル−N−〔4−〔(2−ピロリジ
    ン−1−イルメチル−1,4,5,6,7,8−ヘキサ
    ヒドロピロロ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カル
    ボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−
    カルボキサミド、4’−メチル−N−〔4−〔(1−メ
    チル−1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロピロロ
    〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェ
    ニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミ
    ド、2’,4’−ジメチル−N−〔4−〔(1−メチル
    −1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロピロロ〔3,
    2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕
    −〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミド、
    4’−ジメチルアミノ−N−〔4−〔(1−メチル−
    1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロピロロ〔3,2
    −b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−
    〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミド、N−
    〔4−〔(1−ピリジン−3−イルメチル−1,4,
    5,6,7,8−ヘキサヒドロピロロ〔3,2−b〕ア
    ゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,
    1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミド、N−〔4−
    〔〔1−(4−メチルピペラジン−1−イルブチル)−
    1,4,5,6,7,8−ヘキサヒドロピロロ〔3,2
    −b〕アゼピン−4−イル〕カルボニル〕フェニル〕−
    〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミド及びN
    −〔4−〔〔1−(4−ジエチルアミノブチル)−1,
    4,5,6,7,8−ヘキサヒドロピロロ〔3,2−
    b〕アゼピン−4−イル〕カルボニル〕フェニル〕−
    〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミドから選
    ばれる請求項8記載の縮合ヘテロ5員環アゼピン化合物
    又はその薬理上許容される塩。
  12. 【請求項12】一般式〔I〕中の 【化8】 が単結合であり、A2 がNR12の縮合ヘテロ5員環ジア
    ゼピン化合物である請求項1記載の縮合ヘテロ5員環ア
    ゼピン化合物又はその薬理上許容される塩。
  13. 【請求項13】 N−〔4−〔〔8−(2−ピロリジン
    −1−イルエチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−
    4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼピン−4
    −イル〕カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェ
    ニル〕−2−カルボキサミド、2−メチル−N−〔4−
    〔〔8−(2−ピロリジン−1−イルエチル)−5,
    6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔2,3−
    b〕〔1,4〕ジアゼピン−4−イル〕カルボニル〕フ
    ェニル〕ベンズアミド、2’,4’−ジメチル−N−
    〔4−〔〔8−(2−ピロリジン−1−イルエチル)−
    5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔2,3
    −b〕〔1,4〕ジアゼピン−4−イル〕カルボニル〕
    フェニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキ
    サミド、N−〔4−〔〔8−〔2−(4−メチルピペラ
    ジン−1−イル)エチル〕−5,6,7,8−テトラヒ
    ドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼピ
    ン−4−イル〕カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−
    ビフェニル〕−2−カルボキサミド、N−〔4−〔〔8
    −(2−ジメチルアミノエチル)−5,6,7,8−テ
    トラヒドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジ
    アゼピン−4−イル〕カルボニル〕フェニル〕−〔1,
    1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミド、N−〔2−
    メトキシ−4−〔〔8−(2−ピロリジン−1−イルエ
    チル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
    〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼピン−4−イル〕カル
    ボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−
    カルボキサミド、N−〔2−メトキシ−4−〔〔8−
    〔2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル〕−
    5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔2,3
    −b〕〔1,4〕ジアゼピン−4−イル〕カルボニル〕
    フェニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキ
    サミド、N−〔4−〔〔2−ホルミル−8−〔2−(4
    −メチルピペラジン−1−イル)エチル〕−5,6,
    7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕
    〔1,4〕ジアゼピン−4−イル〕カルボニル〕フェニ
    ル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミ
    ド、N−〔4−〔〔8−(2−ジメチルアミノエチル)
    −2−ホルミル−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H
    −チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼピン−4−イ
    ル〕カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェニ
    ル〕−2−カルボキサミド、N−〔4−〔〔8−(4−
    メトキシベンジル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−
    4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼピン−4
    −イル〕カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェ
    ニル〕−2−カルボキサミド、N−〔4−〔〔8−(4
    −メトキシベンジル)−5,6,7,8−テトラヒドロ
    −4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼピン−
    4−イル〕カルボニル〕フェニル〕−2−メチルベンズ
    アミド、N−〔4−〔(8−ベンジル−5,6,7,8
    −テトラヒドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,
    4〕ジアゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−
    2−メチルベンズアミド、N−〔4−〔(8−ベンジル
    −5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔2,
    3−b〕〔1,4〕ジアゼピン−4−イル)カルボニ
    ル〕フェニル〕−2−クロロベンズアミド、N−〔4−
    〔(8−ベンジル−5,6,7,8−テトラヒドロ−4
    H−チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼピン−4−
    イル)カルボニル〕フェニル〕−2’,4’−ジメチル
    −〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミド、N
    −〔4−〔(8−ベンジル−5,6,7,8−テトラヒ
    ドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼピ
    ン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−2−ブロモベ
    ンズアミド、N−〔4−〔(8−ベンジル−5,6,
    7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕
    〔1,4〕ジアゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニ
    ル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミ
    ド、N−〔4−〔(8−ベンジル−5,6,7,8−テ
    トラヒドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジ
    アゼピン−4−イル)カルボニル〕−2−メトキシフェ
    ニル〕−2−メチルベンズアミド、N−〔4−〔(8−
    ベンジル−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエ
    ノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼピン−4−イル)カ
    ルボニル〕−2−メトキシフェニル〕−2−クロロベン
    ズアミド、N−〔4−〔(8−ベンジル−5,6,7,
    8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,
    4〕ジアゼピン−4−イル)カルボニル〕−2−メトキ
    シフェニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボ
    キサミド、N−〔4−〔(8−ピリジン−3−イルメチ
    ル−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
    〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼピン−4−イル)カル
    ボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−
    カルボキサミド、2−メチル−N−〔4−〔(8−ピリ
    ジン−3−イルメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ
    −4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼピン−
    4−イル)カルボニル〕フェニル〕ベンズアミド及びN
    −〔4−〔〔8−(4−メチルパーヒドロジアゼピン−
    1−イルアセチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−
    4H−チエノ〔2,3−b〕〔1,4〕ジアゼピン−4
    −イル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェ
    ニル〕−2−カルボキサミドから選ばれる請求項12記
    載の縮合ヘテロ5員環ジアゼピン化合物又はその薬理上
    許容される塩。
  14. 【請求項14】 【化9】 が二重結合である請求項1記載の縮合ヘテロ5員環アゼ
    ピン化合物又はその薬理上許容される塩。
  15. 【請求項15】 〔4−(5,6−ジヒドロ−4H−チ
    エノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕
    フェニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキ
    サミドである請求項14記載の縮合ヘテロ5員環アゼピ
    ン化合物又はその薬理上許容される塩。
  16. 【請求項16】 請求項1〜15のいずれかに記載の縮
    合ヘテロ5員環アゼピン化合物類又はその薬理上許容さ
    れる塩、及びキャリアーを含む医薬組成物。
  17. 【請求項17】 請求項1〜15のいずれかに記載の縮
    合ヘテロ5員環アゼピン化合物類又はその薬理上許容さ
    れる塩を含有してなるバソプレッシン拮抗剤。
  18. 【請求項18】 請求項1〜15のいずれかに記載の縮
    合ヘテロ5員環アゼピン化合物類又はその薬理上許容さ
    れる塩を含有してなるうっ血性心不全治療薬。
  19. 【請求項19】 請求項1〜15のいずれかに記載の縮
    合ヘテロ5員環アゼピン化合物類又はその薬理上許容さ
    れる塩を含有してなる脳浮腫治療薬。
  20. 【請求項20】 請求項1〜15のいずれかに記載の縮
    合ヘテロ5員環アゼピン化合物類又はその薬理上許容さ
    れる塩を含有してなるアルギニンバソプレッシン過剰分
    泌症候群治療薬。
  21. 【請求項21】 請求項1〜15のいずれかに記載の縮
    合ヘテロ5員環アゼピン化合物類又はその薬理上許容さ
    れる塩を含有してなる利尿薬。
  22. 【請求項22】 一般式〔II〕 【化10】 (式中、R13はニトロ基又はアミノ基を表し、R1 、R
    2 、R3 、R4 、A1 、A2 、A3 及びA4 はそれぞれ
    前記と同様の意味を表す。)で示される縮合ヘテロ5員
    環アゼピンアミド化合物類。
  23. 【請求項23】 A1 が硫黄原子である請求項22記載
    の縮合ヘテロ5員環アゼピンアミド化合物類。
  24. 【請求項24】 A1 が酸素原子である請求項22記載
    の縮合ヘテロ5員環アゼピンアミド化合物類。
  25. 【請求項25】 A1 がNR6 基である請求項22記載
    の縮合ヘテロ5員環アゼピン化合物類。
  26. 【請求項26】 式〔III〕 【化11】 で表される化合物。
JP7351538A 1995-05-01 1995-12-25 縮合ヘテロ5員環アゼピン化合物類及びその医薬用途 Pending JPH0920779A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7351538A JPH0920779A (ja) 1995-05-01 1995-12-25 縮合ヘテロ5員環アゼピン化合物類及びその医薬用途

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10748595 1995-05-01
JP7-107485 1995-05-01
JP7351538A JPH0920779A (ja) 1995-05-01 1995-12-25 縮合ヘテロ5員環アゼピン化合物類及びその医薬用途

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0920779A true JPH0920779A (ja) 1997-01-21

Family

ID=26447516

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7351538A Pending JPH0920779A (ja) 1995-05-01 1995-12-25 縮合ヘテロ5員環アゼピン化合物類及びその医薬用途

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0920779A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999037637A1 (en) * 1998-01-27 1999-07-29 Fujisawa Pharmaceutical Co., Ltd. Benzamide derivatives as vasopressin antagonists
US7589206B2 (en) 2004-06-09 2009-09-15 Glaxo Group Limited Pyrrolopyridine derivatives
JP2010514726A (ja) * 2006-12-28 2010-05-06 エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー インドール
CN103483270A (zh) * 2013-09-24 2014-01-01 西安近代化学研究所 一种2-(4,6-二甲基嘧啶-2-基氨基甲酰氨基磺酰基)苯甲酸甲酯的合成方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999037637A1 (en) * 1998-01-27 1999-07-29 Fujisawa Pharmaceutical Co., Ltd. Benzamide derivatives as vasopressin antagonists
US6495542B1 (en) 1998-01-27 2002-12-17 Fujisawa Pharmaceutical Co., Ltd. Benzamide derivatives as vasopressin antagonists
US7589206B2 (en) 2004-06-09 2009-09-15 Glaxo Group Limited Pyrrolopyridine derivatives
JP2010514726A (ja) * 2006-12-28 2010-05-06 エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー インドール
CN103483270A (zh) * 2013-09-24 2014-01-01 西安近代化学研究所 一种2-(4,6-二甲基嘧啶-2-基氨基甲酰氨基磺酰基)苯甲酸甲酯的合成方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE60132235T2 (de) Tetrahydrobenzazepin-derivate zur verwendung als dopamin-d3-rezeptor-modulatoren (antipsychotische mittel)
US7973026B2 (en) Thienopyrroles as antiviral agents
AU772397B2 (en) Tricyclic benzodiazepines as vasopressin receptor antagonists
JP4494205B2 (ja) カルシウム受容体調節化合物およびその用途
JP4163252B2 (ja) 三環式ベンゾアゼピンバソプレッシンアンタゴニスト類
KR910002583B1 (ko) 피페라진 유도체 또는 이의 염, 이의 제조방법 및 활성 성분으로서 이를 함유하는 약제학적 조성물
DE602004008945T2 (de) Thienopyrrole als antivirale mittel
SK2592003A3 (en) Bicyclic pyrrolyl amides as glucogen phosphorylase inhibitors
PL181918B1 (pl) N o w e z w i a z k i a z a h e t e r o t r i c y k l i c z n e , s p o s ó b i c h w y t w a r z a n i a , o r a z s r o d e k f a r m a c e u t y c z n y z a w i e r a j a c y t e z w i a z k i PL PL PL PL PL PL PL PL
CZ224597A3 (en) Tricyclic diazepine derivatives
KR20040010762A (ko) 옥시토신 작용제
KR19980703098A (ko) 바소프레신 길항제로서의 바이사이클릭 벤즈아제핀 유도체
PL211341B1 (pl) Skondensowane azepiny, zawierające je kompozycje farmaceutyczne i ich zastosowanie
KR20170021883A (ko) 무기질코르티코이드 수용체 조절제로서의 벤족사지논 아미드
MXPA04001447A (es) Diazacicloalcanos como agonistas de oxitocina.
JPH0920779A (ja) 縮合ヘテロ5員環アゼピン化合物類及びその医薬用途
AU2004212140B2 (en) Benzamide derivatives as oxytocin agonists and vasopressin antagonists
CA1321996C (en) Condensed diazepinones, processes for preparing them and pharmaceutical compositions containing these compounds
JP5159630B2 (ja) 縮環複素環誘導体
HUT54162A (en) Process for producing new substituted thienopyran derivatives and pharmaceutical compositions comprising such compounds
EP1509528A2 (en) 1,3-diaza-dibenzoazulenes as inhibitors of tumour necrosis factor production and intermediates for the preparation thereof
JP2791430B2 (ja) 縮合ヘテロ5員環アゼピン誘導体及びその医薬用途
EP0008950A2 (en) Pyrimido(1,6-a)indole derivatives and intermediates therefor, processes for their preparation, pharmaceutical compositions containing the derivatives and their use
WO1997017351A1 (en) Spiro piperidine derivatives as 5mt receptor antagonists
JP2000513013A (ja) ピロロピロロン誘導体