JP2791430B2 - 縮合ヘテロ5員環アゼピン誘導体及びその医薬用途 - Google Patents

縮合ヘテロ5員環アゼピン誘導体及びその医薬用途

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JP2791430B2
JP2791430B2 JP8312833A JP31283396A JP2791430B2 JP 2791430 B2 JP2791430 B2 JP 2791430B2 JP 8312833 A JP8312833 A JP 8312833A JP 31283396 A JP31283396 A JP 31283396A JP 2791430 B2 JP2791430 B2 JP 2791430B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な縮合ヘテロ5
員環アゼピン化合物に関し、さらに詳しくは優れたバソ
プレッシン拮抗作用を有する新規な縮合ヘテロ5員環ア
ゼピン化合物及びその医薬用途に関する。
【0002】
【従来技術・発明が解決しようとする課題】バソプレッ
シンは下垂体後葉ホルモンの1つで、腎臓の集合尿細管
における水の再吸収促進による抗利尿作用を有し、体液
の恒常性の維持を図る。又、その一部はパラクリンホル
モンとして中枢神経系にも作用する。それ以外にも、バ
ソプレッシンは血管平滑筋収縮による昇圧作用、循環器
系に関係した血管収縮、心抑制、体温調節、血液凝固促
進、肝糖質放出作用、メサンギウム細胞増殖作用等の作
用がある。バソプレッシンの受容体はV1 及びV2 の2
種類が存在し、それぞれの生理活性発現に関与している
ことが明らかにされてきた。V1 受容体は血管平滑筋や
肝細胞を代表とする細胞群に分布し、イノシトールリン
脂質代謝系を介して、血管収縮やグリコーゲン分解を引
き起こす(M. J. Berridge, R. F. Irrine, Nature, 21
2, 315(1984). )。一方、V2 受容体は腎尿細管に分布
し、cAMP産生系を介して活性を発現する(J. Bocka
rt et al., J. Biol. Chem., 248, 5922(1973). )。こ
のような作用をもつバソプレッシンの過剰は、種々の病
態、例えば、うっ血性心不全〔ファーマコロジカルレビ
ューズ(Pharmacological Reviews )、43、p73−
108(1991)〕、脳浮腫〔ストローク(Strok
e)、23、p1767−1773(1992)、ライ
フサイエンス(Life Science)、43、p399−40
3、(1988)、脳神経、44(1)、p43(19
92)、脳神経外科、21(12)、p1103(19
93)〕、アルギニンバソプレッシン過剰分泌症候群
〔ジャーナル オブ カージオ バスキュラー ファー
マコロジー(Journal of Cardiovascular Pharmacolog
y)、8(Suppl.7)、pS36−S43(198
6)〕、高血圧等を生じる。従って優れたバソプレッシ
ン拮抗薬が開発されるならば、バソプレッシン過剰に起
因するこれらの疾患、例えば、心不全、浮腫、アルギニ
ンバソプレッシン過剰分泌症候群、腎不全、高血圧、腹
水、肝硬変、低ナトリウム血症、低カリウム血症、糖尿
病、循環不全、肺水腫、メニエル症候群、オキシトシン
関連疾患等の治療又は予防薬として、また利尿薬〔腎と
透析、p161(1993)、医薬のあゆみ、157
(3)、p166(1991)〕として有用であると考
えられ、これまでにもバソプレッシン関連疾患の予防又
は治療のために種々のバソプレッシン拮抗薬が開発され
てきた。
【0003】特に非ペプチド系化合物はペプチド系化合
物と違って経口投与可能なため、臨床的な有用性が期待
でき、これまでにも特開平7−2800号公報、特開平
4−321669号公報、特開平4−154765号公
報、特開平6−172317号公報、特開平5−132
466号公報、WO95/03305号明細書、特開平
5−320135号公報、WO94/12476号明細
書、特開平6−157480号公報、特開平6−211
800号公報、WO94/14796号明細書、WO9
4/20473号明細書、特開平6−16643号公
報、特開平7−157486号公報、特開平7−179
430号公報等で種々の化合物が提案されている。
【0004】特に特開平4−154765号公報及び特
開平4−321669号公報には、
【0005】
【化6】
【0006】
【化7】
【0007】等が開示されており、特開平7−2800
号公報には
【0008】
【化8】
【0009】等が開示されている。しかしこれらの化合
物よりさらに効果のあるものが求められていた。
【0010】本発明の目的は、バソプレッシンを拮抗す
る新規な化合物を提供することである。本発明の他の目
的は、有用なバソプレッシン拮抗剤を提供することであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らはこのような
実情に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、縮合ヘテロ5員環
アゼピン化合物類が上記目的を達成することを見出し本
発明を完成した。即ち本発明は、新規5,6,7,8−
テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン誘
導体若しくはその類縁体、新規5,6,7,8−テトラ
ヒドロ−4H−フロ〔3,2−b〕アゼピン誘導体若し
くはその類縁体、及び新規1,4,5,6,7,8−ヘ
キサヒドロピロロ〔3,2−b〕アゼピン誘導体若しく
はその類縁体、及びこれら化合物を含有してなるバソプ
レッシン拮抗剤に関するものであり、より詳しくは、下
記(1)〜(14)に示す通りである。
【0012】(1)一般式〔I〕
【0013】
【化9】
【0014】〔式中、R1 は水素原子、水酸基、低級ア
ルキル基、ハロゲン原子、ホルミル基又はカルボキシ基
を表し、R2 は水素原子又は低級アルキル基を表し、R
3 およびR4 は同一又は異なってもよく、それぞれ水素
原子、水酸基、低級アルキル基、低級アルケニル基、低
級アルコキシ基、アシル基、シアノ基又はハロゲン原子
を表し、R5 は水素原子、低級アルキル基又は置換され
てもよいフェニル基を表し、R6 は水素原子又は低級ア
ルキル基を表し、A1 は酸素原子、硫黄原子又は−NR
7 −(式中、R7 は水素原子又は低級アルキル基を表
す)を表し、A2 は−CR8 9 −(式中、R8 及びR
9 はどちらか一方が水素原子を表し、他方が水素原子、
水酸基、置換されてもよい低級アルキル基、置換されて
もよい低級アルコキシ基又は置換されてもよいアミノ基
を表すか、又はR8 とR9 が一緒になってオキソ基を表
す)又は−NR10−(式中、R10は水素原子、置換され
てもよい低級アルキル基又はアシル基を表す)を表し、
3 は酸素原子、硫黄原子又は−NR11−(式中、R11
は水素原子又は低級アルキル基を表す。)又は単結合を
表し、Zはハロゲン原子、置換されてもよいヘテロアリ
ール基、−NR1213(式中、R12、R13は同一又は異
なって水素原子又は低級アルキル基を表す。)、−CO
NR1213(式中、R12及びR13は前記と同様の意味を
表す。)、グアニジノ基、
【0015】
【化10】
【0016】{式中、R14は水素原子、水酸基で置換さ
れてもよい低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル
基、フェニル基(該フェニル基は水酸基若しくはハロゲ
ン原子で置換されてもよい。)、ベンゾイル基(該ベン
ゾイル基は水酸基若しくはハロゲン原子で置換されても
よい。)、ジメチルフェニル基、−NR1213(式中、
12及びR13は前記と同様の意味を表す。)、−CON
1213(式中、R12及びR13は前記と同様の意味を表
す。)、−C(=NH)R12(式中、R12は前記と同様
の意味を表す。)又は
【0017】
【化11】
【0018】(式中、rは3〜6の整数を表す。)を表
し、A4 はカルボニル基、−NR15−(式中、R15は水
素原子又は低級アルキル基を表す。)、−NR15CO
(CH2s −(式中、R15は前記と同様の意味を表
し、sは0又は1〜6の整数を表す。)又は単結合を表
し、W1 は窒素原子又はCH基を表し、W2 は窒素原子
又はCH基を表すかW2 −R14で酸素原子を表し、nは
1〜3の整数を表し、pは0又は1〜3の整数を表
す。}又は−Y−X{Yは酸素原子、硫黄原子、−NR
15−(式中、R15は前記と同様の意味を表す。)、−C
OO−又は−NHCO−を表し、Xは水素原子、低級ア
ルキル基{該低級アルキル基はハロゲン原子若しくは−
NR1213(式中、R12及びR13は前記と同様の意味を
表す。)で置換されてもよい。}又は置換されてもよい
ヘテロアリール基を表す。}を表し、mは0又は1〜6
の整数を表す。ただしA3 が単結合の場合はmは1〜6
の整数を表す。〕で示される縮合ヘテロ5員環アゼピン
誘導体又はその薬理上許容される塩。
【0019】(2)A1 が硫黄原子、A2 がCH2 、A
3 が酸素原子である上記(1)記載の縮合ヘテロ5員環
アゼピン誘導体又はその薬理上許容される塩。
【0020】(3)R1 、R2 、R3 、R4 、R6 が共
に水素原子である上記(2)記載の縮合ヘテロ5員環ア
ゼピン誘導体又はその薬理上許容される塩。
【0021】(4)N−[2−(2−クロロエトキシ)
−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエ
ノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フ
ェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサ
ミド、N−[2−[2−(4−メチルピペラジン−1−
イル)エトキシ]−4−[(5,6,7,8−テトラヒ
ドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イ
ル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニ
ル]−2−カルボキサミド、エチル 2−[[[1,
1’−ビフェニル]−2−カルボニル]アミノ]−5−
[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェ
ノキシアセテート、2−[[[1,1’−ビフェニル]
−2−カルボニル]アミノ]−5−[(5,6,7,8
−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン
−4−イル)カルボニル]フェノキシ酢酸、N−[2−
[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−2−オキ
ソエトキシ]−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ
−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カ
ルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2
−カルボキサミド、N−[2−(5−クロロペントキ
シ)−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−
チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニ
ル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カル
ボキサミド、N−[2−[5−(4−メチルピペラジン
−1−イル)ペントキシ]−4−[(5,6,7,8−
テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−
4−イル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフ
ェニル]−2−カルボキサミド、N−[2−[5−(4
−メチルパーヒドロ−1,4−ジアゼピン−1−イル)
ペントキシ]−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ
−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カ
ルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2
−カルボキサミド、N−[2−[2−[4−(4−フル
オロフェニル)ピペラジン−1−イル]エトキシ]−4
−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェ
ニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミ
ド、N−[2−(3−クロロプロポキシ)−4−
[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェ
ニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミ
ド、N−[2−[3−[N’−メチル−N’−(1−メ
チルピペリジン−4−イル)アミノ]プロポキシ]−4
−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェ
ニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミ
ド、N−[2−(4−クロロブトキシ)−4−[(5,
6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−
b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェニル]−
[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミド、N−
[2−[4−(4−メチルパーヒドロ−1,4−ジアゼ
ピン−1−イル)ブトキシ]−4−[(5,6,7,8
−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン
−4−イル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビ
フェニル]−2−カルボキサミド、N−[2−[4−
[N’−(2−ジメチルアミノエチル)−N’−メチル
アミノ]ブトキシ]−4−[(5,6,7,8−テトラ
ヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イ
ル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニ
ル]−2−カルボキサミド、N−[2−[4−(4−メ
チルピペラジン−1−イル)ブトキシ]−4−[(5,
6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−
b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェニル]−
[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミド、N−
[2−(ピリジン−3−イル)メトキシ−4−[(5,
6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−
b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェニル]−
[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミド、N−
[2−(2−ジメチルアミノエトキシ)−4−[(5,
6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−
b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェニル]−
[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミド、N−
[2−(2−モルホリノエトキシ)−4−[(5,6,
7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]ア
ゼピン−4−イル)カルボニル]フェニル]−[1,
1’−ビフェニル]−2−カルボキサミド、N−[2−
[2−(4−メチルパーヒドロ−1,4−ジアゼピン−
1−イル)エトキシ]−4−[(5,6,7,8−テト
ラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−
イル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニ
ル]−2−カルボキサミド、N−[2−[2−[2−
(シクロヘキシルアミノ)エトキシ]−4−[(5,
6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−
b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェニル]−
[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミド、N−
[2−[2−[4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジ
ノ]エトキシ]−4−[(5,6,7,8−テトラヒド
ロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)
カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−
2−カルボキサミド、N−[2−[2−(4−ピペリジ
ノピペリジノ)エトキシ]−4−[(5,6,7,8−
テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−
4−イル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフ
ェニル]−2−カルボキサミド、N−[2−[2−[4
−(4−ヒドロキシフェニル)ピペラジン−1−イル]
エトキシ]−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−
4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カル
ボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−
カルボキサミド、N−[2−[2−[(4−エトキシカ
ルボニル)ピペラジン−1−イル]エトキシ]−4−
[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェ
ニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミ
ド、N−[2−[2−(4−メチルパーヒドロ−1,4
−ジアゼピン−1−イル)−2−オキソエトキシ]−4
−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェ
ニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミ
ド、N−[2−[[[1,1’−ビフェニル]−2−カ
ルボニル]アミノ]−5−[(5,6,7,8−テトラ
ヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イ
ル)カルボニル]フェノキシ]アセチル]−L−プロリ
ンアミド、N−[2−[2−オキソ−2−(4−ピペリ
ジノピペリジノ)エトキシ]−4−[(5,6,7,8
−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン
−4−イル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビ
フェニル]−2−カルボキサミド、N−[2−[2−オ
キソ−2−[4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジ
ノ]エトキシ]−4−[(5,6,7,8−テトラヒド
ロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)
カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−
2−カルボキサミド、N−[2−[2−(4−ジメチル
アミノピペリジノ)−2−オキソエトキシ]−4−
[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェ
ニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミ
ド、N−[2−[2−[(1−メチル−1H−1,2,
3,4−テトラゾ−ル−5−イル)チオ]エトキシ]−
4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェ
ニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミ
ド、N−[2−(3−フタルイミドプロポキシ)−4−
[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェ
ニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミ
ド、N−[2−(3−アミノプロポキシ)−4−
[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェ
ニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミ
ド、N−[2−[3−(クロロアセチルアミノ)プロポ
キシ]−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H
−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニ
ル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カル
ボキサミド、N−[2−[3−[(4−メチルピペラジ
ン−1−イル)アセチルアミノ]プロポキシ]−4−
[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェ
ニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミ
ド、2−[[[1,1’−ビフェニル]−2−カルボニ
ル]アミノ]−5−[(5,6,7,8−テトラヒドロ
−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カ
ルボニル]フェノキシ酢酸アミド、N−[2−[2−
(4−ベンズヒドリルピペラジン−1−イル)エトキ
シ]−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−
チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニ
ル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カル
ボキサミド、N−[2−[2−[(4−フルオロベンゾ
イル)ピペリジノ]エトキシ]−4−[(5,6,7,
8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピ
ン−4−イル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−
ビフェニル]−2−カルボキサミド、エチル 4−[2
−[[[1,1’−ビフェニル]−2−カルボニル]ア
ミノ]−5−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H
−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニ
ル]フェノキシ]ブチレート、4−[2−[[[1,
1’−ビフェニル]−2−カルボニル]アミノ]−5−
[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェ
ノキシ]酪酸、N−[2−[4−(4−メチルピペラジ
ン−1−イル)−4−オキソブトキシ]−4−[(5,
6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−
b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェニル]−
[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミド、N−
[2−[4−(4−メチルパーヒドロ−1,4−ジアゼ
ピン−1−イル)−4−オキソブトキシ]−4−
[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェ
ニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミ
ド、N−[2−[4−(4−ジメチルアミノピペリジ
ノ)−4−オキソブトキシ]−4−[(5,6,7,8
−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン
−4−イル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビ
フェニル]−2−カルボキサミド、N−[2−[(ピリ
ジン−4−イル)メトキシ]−4−[(5,6,7,8
−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン
−4−イル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビ
フェニル]−2−カルボキサミド、N−[2−[2−
(インドール−3−イル)エトキシ]−4−[(5,
6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−
b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェニル]−
[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミド、N−
[2−[3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロ
ポキシ]−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4
H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボ
ニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カ
ルボキサミド、N−[2−[3−(4−メチルパーヒド
ロ−1,4−ジアゼピン−1−イル)プロポキシ]−4
−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェ
ニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミ
ド、2−[[[1,1’−ビフェニル]カルボニル]ア
ミノ]−5−[4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ
−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カ
ルボニル]フェノキシカルボキサミド、N−[2−[3
−(4−ジメチルアミノピペリジノ)プロポキシ]−4
−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェ
ニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミ
ド、N−[2−[4−(4−エチルピペラジン−1−イ
ル)ブトキシ]−4−[(5,6,7,8−テトラヒド
ロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)
カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−
2−カルボキサミド、N−[2−[4−(4−ジメチル
アミノピペリジノ)ブトキシ]−4−[(5,6,7,
8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピ
ン−4−イル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−
ビフェニル]−2−カルボキサミド、N−[2−[4−
(ピペラジン−1−イル)−4−オキソブトキシ]−4
−(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェ
ニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミ
ド、N−[2−[4−[4−(ピロリジン−1−イル)
ピペリジノ]ブトキシ]−4−[(5,6,7,8−テ
トラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4
−イル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェ
ニル]−2−カルボキサミド、N−[2−[4−[4−
(ピロリジン−1−イル)ピペリジノ]−4−オキソブ
トキシ]−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4
H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボ
ニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カ
ルボキサミド、N−[2−[4−(4−ピペリジノピペ
リジノ)−4−オキソブトキシ]−4−[(5,6,
7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]ア
ゼピン−4−イル)カルボニル]フェニル]−[1,
1’−ビフェニル]−2−カルボキサミド、N−[2−
(4−アミノブトキシ)−4−[(5,6,7,8−テ
トラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4
−イル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェ
ニル]−2−カルボキサミド、4−[2−(2−メチル
ベンズアミド)−5−[(5,6,7,8−テトラヒド
ロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)
カルボニル]フェノキシ酪酸、N−[2−[4−(4−
ジメチルアミノピペリジン−1−イル)−4−オキソブ
トキシ]−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4
H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボ
ニル]フェニル]−2−メチルベンズアミド、エチル
4−[5−[[[1,1’−ビフェニル]−2−カルボ
ニル]アミノ]−2−[(5,6,7,8−テトラヒド
ロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)
カルボニル]フェノキシ]ブチレート、4−[3−
[[[1,1’−ビフェニル]−2−カルボニル]アミ
ノ]−6−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−
チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニ
ル]フェノキシ]酪酸、N−[3−[4−(4−ジメチ
ルアミノピペリジノ)−4−オキソブトキシ]−4−
[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェ
ニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミ
ド、N−[2−[4−(4−ジエチルアミノピペリジ
ノ)−4−オキソブトキシ]−4−[(5,6,7,8
−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン
−4−イル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビ
フェニル]−2−カルボキサミド、N−[2−[4−
[N’−(3−ジメチルアミノエチル)−N’−メチル
アミノ]−4−オキソブトキシ]−4−[(5,6,
7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]ア
ゼピン−4−イル)カルボニル]フェニル]−[1,
1’−ビフェニル]−2−カルボキサミド、N−[2−
[4−[N’−(2−ジエチルアミノエチル)−N’−
エチルアミノ]−4−オキソブトキシ]−4−[(5,
6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−
b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェニル]−
[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミド、N−
[2−[4−[N’−(2−ジメチルアミノプロピル)
−N’−メチルアミノ]−4−オキソブトキシ]−4−
[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェ
ニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミ
ド、N−[2−[4−(4−メチルアミノピペリジノ)
−4−オキソブトキシ]−4−[(5,6,7,8−テ
トラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4
−イル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェ
ニル]−2−カルボキサミド、N−[2−[4−(4−
アミノピペリジノ)−4−オキソブトキシ]−4−
[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェ
ニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミ
ド、N−[2−[4−[4−(1−イミノエチル)ピペ
ラジン−1−イル]−4−オキソブトキシ]−4−
[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェ
ニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミ
ド、N−[2−(4−グアニジノブトキシ)−4−
[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェ
ニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミ
ド又はN−[2−[4−[4−(2−ヒドロキシエチ
ル)ピペラジン−1−イル]ブトキシ−4−[(5,
6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−
b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェニル]−
[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミドから選
ばれる上記(3)記載の縮合ヘテロ5員環アゼピン誘導
体又はその薬理上許容される塩。
【0022】(5)N−[2−[2−(4−メチルピペ
ラジン−1−イル)エトキシ]−4−[(5,6,7,
8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピ
ン−4−イル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−
ビフェニル]−2−カルボキサミド、2−[[[1,
1’−ビフェニル]−2−カルボニル]アミノ]−5−
[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェ
ノキシ酢酸、N−[2−[2−(4−メチルピペラジン
−1−イル)−2−オキソエトキシ]−4−[(5,
6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−
b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェニル]−
[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミド、N−
[2−[4−(4−メチルパーヒドロ−1,4−ジアゼ
ピン−1−イル)ブトキシ]−4−[(5,6,7,8
−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン
−4−イル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビ
フェニル]−2−カルボキサミド、N−[2−[4−
[N’−(2−ジメチルアミノエチル)−N’−メチル
アミノ]ブトキシ]−4−[(5,6,7,8−テトラ
ヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イ
ル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニ
ル]−2−カルボキサミド、N−[2−[4−(4−メ
チルピペラジン−1−イル)ブトキシ]−4−[(5,
6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−
b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェニル]−
[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミド、N−
[2−[2−(4−メチルパーヒドロ−1,4−ジアゼ
ピン−1−イル)エトキシ]−4−[(5,6,7,8
−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン
−4−イル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビ
フェニル]−2−カルボキサミド、N−[2−[2−
[4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジノ]エトキ
シ]−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−
チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニ
ル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カル
ボキサミド、N−[2−[2−(4−ピペリジノピペリ
ジノ)エトキシ]−4−[(5,6,7,8−テトラヒ
ドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イ
ル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニ
ル]−2−カルボキサミド、N−[2−[2−(4−メ
チルパーヒドロ−1,4−ジアゼピン−1−イル)−2
−オキソエトキシ]−4−[(5,6,7,8−テトラ
ヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イ
ル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニ
ル]−2−カルボキサミド、N−[2−[2−オキソ−
2−(4−ピペリジノピペリジノ)エトキシ]−4−
[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェ
ニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミ
ド、N−[2−[2−オキソ−2−[4−(ピロリジン
−1−イル)ピペリジノ]エトキシ]−4−[(5,
6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−
b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェニル]−
[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミド、N−
[2−[2−(4−ジメチルアミノピペリジノ)−2−
オキソエトキシ]−4−[(5,6,7,8−テトラヒ
ドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イ
ル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニ
ル]−2−カルボキサミド、N−[2−[3−[(4−
メチルピペラジン−1−イル)アセチルアミノ]プロポ
キシ]−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H
−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニ
ル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カル
ボキサミド、N−[2−[4−(4−メチルピペラジン
−1−イル)−4−オキソブトキシ]−4−[(5,
6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−
b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェニル]−
[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミド、N−
[2−[4−(4−メチルパーヒドロ−1,4−ジアゼ
ピン−1−イル)−4−オキソブトキシ]−4−
[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェ
ニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミ
ド、N−[2−[4−(4−ジメチルアミノピペリジ
ノ)−4−オキソブトキシ]−4−[(5,6,7,8
−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン
−4−イル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビ
フェニル]−2−カルボキサミド、N−[2−[3−
(4−メチルピペラジン−1−イル)プロポキシ]−4
−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェ
ニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミ
ド、N−[2−[3−(4−メチルパーヒドロ−1,4
−ジアゼピン−1−イル)プロポキシ]−4−[(5,
6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−
b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェニル]−
[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミド、N−
[2−[3−(4−ジメチルアミノピペリジノ)プロポ
キシ]−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H
−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニ
ル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カル
ボキサミド及びN−[2−[4−(4−エチルピペラジ
ン−1−イル)ブトキシ]−4−[(5,6,7,8−
テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−
4−イル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフ
ェニル]−2−カルボキサミドから選ばれる上記(4)
記載の縮合ヘテロ5員環アゼピン誘導体又はその薬理上
【0023】許容される塩。 (6)上記(1)〜(5)のいずれかに記載の縮合ヘテ
ロ5員環アゼピン誘導体又はその薬理上許容される塩、
及びキャリアーを含む医薬組成物。
【0024】(7)上記(1)〜(5)のいずれかに記
載の縮合ヘテロ5員環アゼピン誘導体又はその薬理上許
容される塩を含有してなるバソプレッシン拮抗剤。
【0025】(8)上記(1)〜(5)のいずれかに記
載の縮合ヘテロ5員環アゼピン誘導体又はその薬理上許
容される塩を含有してなるうっ血性心不全治療薬。
【0026】(9)上記(1)〜(5)のいずれかに記
載の縮合ヘテロ5員環アゼピン誘導体又はその薬理上許
容される塩を含有してなる脳浮腫治療薬。
【0027】(1)上記(1)〜(5)のいずれかに記
載の縮合ヘテロ5員環アゼピン誘導体又はその薬理上許
容される塩を含有してなるアルギニンバソプレッシン過
剰分泌症候群治療薬。
【0028】(11)上記(1)〜(5)のいずれかに
記載の縮合ヘテロ5員環アゼピン誘導体又はその薬理上
許容される塩を含有してなる利尿剤。
【0029】(12)上記(1)〜(5)のいずれかに
記載の縮合ヘテロ5員環アゼピン誘導体又はその薬理上
許容される塩を含有してなる腎不全治療薬。
【0030】(13)上記(1)〜(5)のいずれかに
記載の縮合ヘテロ5員環アゼピン誘導体又はその薬理上
許容される塩を含有してなる肺水腫治療薬。
【0031】(14)上記(1)〜(5)のいずれかに
記載の縮合ヘテロ5員環アゼピン誘導体又はその薬理上
許容される塩を含有してなるメニエル症候群治療薬。
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】本明細書で使用されている各定義について
説明する。「低級」とは、炭素数が1〜6個の炭化水素
鎖を表す。
【0041】「低級アルキル基」は、直鎖状又は分岐状
のいずれでもよく、例えば、メチル基、エチル基、プロ
ピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、s
ec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イ
ソペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル
基、1−メチルブチル基、2−メチルブチル基、1,2
−ジメチルプロピル基、ヘキシル基、イソヘキシル基、
1−(、2−あるいは3−)メチルペンチル基、1,1
−(1,2−、2,2−、1,3−、2,3−あるいは
3,3−) ジメチルブチル基、1−(あるいは2−)エ
チルブチル基、1,1,2−(あるいは1,2,2−)
トリメチルプロピル基、1−エチル−1−メチルプロピ
ル基、1−エチル−2−メチルプロピル基等が挙げられ
る。なかでもメチル基、エチル基、プロピル基、イソプ
ロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル
基、tert−ブチル基等のC1-4 アルキル基が、とり
わけメチル基、エチル基及びプロピル基が特に好まし
い。
【0042】「ハロゲン原子」としては、フッ素、塩
素、臭素及びヨウ素が挙げられ、塩素、臭素が好まし
い。
【0043】「低級アルコキシ基」としては、例えば、
メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキ
シ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ
基、tert−ブトキシ基、ペンチルオキシ基、イソペ
ンチルオキシ基、tert−ペンチルオキシ基、ネオペ
ンチルオキシ基、2−メチルブトキシ基、1,2−ジメ
チルプロポキシ基、1−エチルプロポキシ基、ヘキシル
オキシ基等が挙げられる。なかでも、メトキシ基、エト
キシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ
基、tert−ブトキシ基等のC1-4 アルコキシ基が、
とりわけメトキシ基、エトキシ基が特に好ましい。
【0044】「アリール基」としては、炭素数6〜14
個のものが好ましく、例えば、フェニル基、ナフチル
基、ビフェニル基、フルオレニル基、アントリル基、フ
ェナントリル基等が挙げられる。なかでも、フェニル
基、ナフチル基、ビフェニル基、フルオレニル基等のC
6-13のものが、とりわけフェニル基、ビフェニル基が特
に好ましい。
【0045】「ヘテロアリール基」とは、窒素原子、硫
黄原子及び酸素原子から選ばれる少なくとも1個のヘテ
ロ原子を環内に含有するものであって、縮合環であって
もよい。ヘテロアリール基の具体例として、例えば、ピ
リジル基、フタルイミド基、テトラゾリル基、キノリル
基、イソキノリル基、インドリル基、チエニル基、ベン
ゾチエニル基、フリル基、ベンゾフリル基等が挙げられ
る。なかでも、ピリジル基、キノリル基、イソキノリル
基、フタルイミド基、テトラゾリル基等が好ましく、と
りわけ、インドリル基、ピリジル基、フタルイミド基、
テトラゾリル基が特に好ましい。
【0046】「アシル基」はアロイル基を含んでもよ
く、例えば、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル
基、ブチリル基、ピバロイル基、バレリル基、パルミト
イル基、オキサリル基、ベンゾイル基、フタロイル基、
フロイル基等が挙げられる。なかでも、アセチル基、ホ
ルミル基、プロピオニル基、ブチリル基等のアルカノイ
ル基、ベンゾイル基が好ましく、とりわけアセチル基、
ホルミル基、プロオニル基が特に好ましい。
【0047】「低級アルケニル基」としては、例えば、
エテニル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基、1
−ブテニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、2−
メチル−1−プロペニル基、1−ペンテニル基、2−ペ
ンテニル基、3−ペンテニル基、2−メチル−1−ブテ
ニル基、3−メチル−1−ブテニル基、1−ヘキセニル
基、2−ヘキセニル基、3−ヘキセニル基、4−ヘキセ
ニル基、5−ヘキセニル基、2−メチル−1−ペンテニ
ル基、3−メチル−1−ペンテニル基、4−メチル−1
−ペンテニル基、2,3−ジメチル−1−ブテニル基、
3,3−ジメチル−1−ブテニル基等が挙げられる。な
かでも、炭素数2〜4のエテニル基、1−プロペニル
基、2−プロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル
基、3−ブテニル基、2−メチル−1−プロペニル基等
が好ましく、とりわけエテニル基が特に好ましい。
【0048】「アルコキシカルボニル基」のアルコキシ
部分としては、前記低級アルコキシ基として挙げたもの
が挙げられる。なかでも、メトキシ、エトキシ、プロポ
キシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、te
rt−ブトキシ等が好ましく、とりわけメトキシ、エト
キシが特に好ましい。
【0049】「一級若しくは二級低級アルキルアミノ
基」としては、前記低級アルキル基で挙げたものがアミ
ノ基に一又は二置換したもので、例えば、メチルアミノ
基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、イソプロピル
アミノ基、ブチルアミノ基、イソブチルアミノ基、se
c−ブチルアミノ基、tert−ブチルアミノ基、ペン
チルアミノ基、イソペンチルアミノ基、ネオペンチルア
ミノ基、tert−ペンチルアミノ基、ヘキシルアミノ
基、イソヘキシルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチ
ルアミノ基、ジプロピルアミノ基、ジイソプロピルアミ
ノ基、ジブチルアミノ基、ジイソブチルアミノ基、ジ−
sec−ブチルアミノ基、ジ−tert−ブチルアミノ
基、ジペンチルアミノ基、ジイソペンチルアミノ基、ジ
ネオペンチルアミノ基、ジ−tert−ペンチルアミノ
基、ジヘキシルアミノ基、ジイソヘキシルアミノ基、メ
チルエチルアミノ基、メチルプロピルアミノ基、メチル
イソプロピルアミノ基、メチルブチルアミノ基、メチル
イソブチルアミノ基、メチル−sec−ブチルアミノ
基、メチル−tert−ブチルアミノ基、エチルプロピ
ルアミノ基、エチルイソプロピルアミノ基、エチルブチ
ルアミノ基、エチルイソブチルアミノ基、エチル−se
c−ブチルアミノ基、エチル−tert−ブチルアミノ
基等が挙げられる。なかでも、メチルアミノ基、エチル
アミノ基、プロピルアミノ基、イソプロピルアミノ基、
ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジプロピルアミ
ノ基、ジイソプロピルアミノ基等が好ましく、とりわけ
ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基が特に好ましい。
【0050】フェニル基又はアリール基の置換基として
は、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級アルコキシ
基、ニトロ基、アミノ基、メチルアミノ基、ジメチルア
ミノ基、水酸基、カルボキシ基、フェノキシ基、アシル
オキシ基等が挙げられる。なかでも、低級アルキル基、
ハロゲン原子、アミノ基、メチルアミノ基、ジメチルア
ミノ基等が好ましく、とりわけ、メチル基、ジメチルア
ミノ基及びアミノ基が特に好ましい。置換位置は特に制
限はない。
【0051】ヘテロアリール基の置換基としては、アリ
ール基及びアリール基の置換基として挙げたものが挙げ
られる。なかでも、低級アルキル基、アリール基、ハロ
ゲン原子、ジメチルアミノ基、フェノキシ基等が好まし
く、とりわけ、メチル基、フェニル基及びフェノキシ基
が特に好ましい。置換位置は特に制限はない。
【0052】「水酸基の保護基」としては、通常用いら
れるものであればいかなる保護基でもよく、例えば、メ
チル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−
ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、メトキ
シメチル基、メトキシエトキシメチル基、tert−ブ
トキシメチル基、テトラヒドロピラニル(THP)基等
のアルキルあるいは置換アルキル基;ベンジル基、p−
メトキシベンジル基、3,4−ジメトキシベンジル基、
ベンジルオキシメチル基、トリチル基等のアラルキル
基;ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチロ
イル基、バレリル基、ピバロイル基、クロロアセチル
基、トリクロロアセチル基、トリフルオロアセチル基等
のアシル基;トリメチルシリル基、トリエチルシリル
基、トリイソプロピルシリル基、ジメチルイソプロピル
シリル基、ジエチルイソプロピルシリル基、tert−
ブチルジメチルシリル基、tert−ブチルジフェニル
シリル基、ジフェニルメチルシリル基、トリフェニルシ
リル基、トリベンジルシリル基、tert−ブチルメト
キシフェニルシリル基、2−(トリメチルシリル)エチ
ル基、2−(トリメチルシリル)エトキシメチル基等の
シリル基;メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル
基、プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニ
ル基、n−ブトキシカルボニル基、イソブトキシカルボ
ニル基、sec−ブトキシカルボニル基、tert−ブ
トキシカルボニル基、tert−アミルオキシカルボニ
ル基、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル基、
2−(トリメチルシリル)エトキシカルボニル基、ベン
ジルオキシカルボニル基、p−メトキシベンジルオキシ
カルボニル基、2,4−ジメトキシベンジルオキシカル
ボニル基等のカーボネート等が挙げられ、なかでも、メ
チル基、エチル基等が好ましく、とりわけ、メチル基が
特に好ましい。
【0053】一般式(I)において、好ましいR1 とし
て水素原子及びC1-4 アルキル基が挙げられ、特に好ま
しくは水素原子である。好ましいR2 として水素原子及
びC1-4 アルキル基が挙げられ、特に好ましくは水素原
子である。
【0054】好ましいR3 及びR4 として、それぞれ水
素原子、低級アルキル基等が挙げられ、特に水素原子が
好ましい。好ましいR5 としては、水素原子、C1-4
ルキル基及び低級アルキル基で置換されてもよいフェニ
ル基等が挙げられ、特に水素原子、メチル基又はメチル
基で置換されてもよいフェニル基が好ましい。好ましい
6 としては、水素原子又はメチル基等が挙げられ、特
に水素原子が好ましい。
【0055】好ましいR8 、R9 又はR10における低級
アルキル基又は低級アルコキシ基の置換基としては、ア
ミノ基、低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ
基、ピロリジニル基、ピペリジノ基、ピペラジニル基、
4−低級アルキルピペラジニル基、4−ジアルキルアミ
ノピペリジノ基、パーヒドロアゼピニル基、パーヒドロ
ジアゼピニル基、N−低級アルキルパーヒドロアゼピニ
ル基、ピリジル基、カルボニル基等が挙げられ、置換位
置及び数は特に制限はないが末端が好ましい。なかで
も、ジ低級アルキルアミノ基、ピロリジニル基、ピペリ
ジノ基、4−低級アルキルピペラジニル基、ピリジル
基、カルボニル基が好ましく、とりわけ、ジメチルアミ
ノ基、ピロリジニル基、4−メチルピペラジニル基、ピ
リジル基が特に好ましい。
【0056】なお、A4 が−NR15のとき、W1 は好ま
しくはCH基である。
【0057】化合物(I)の薬理上許容される塩は、常
法により無機酸(塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、硝
酸等)、有機酸(酢酸、プロピオン酸、コハク酸、グリ
コール酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、マレイ
ン酸、フマル酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸、アスコルビン酸等)、無
機塩基(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カ
ルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化亜鉛、水酸化ア
ンモニウム等)、有機塩基(メチルアミン、ジエチルア
ミン、トリエチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、ト
リエタノールアミン、エチレンジアミン、トリスヒドロ
キシメチルアミノメタン、キニーネ、グアニジン、シン
コニン等)又はアミノ酸(リジン、オルニチン、アルギ
ニン、アラニン等)と反応させて得ることができる。
又、場合によっては水和物、含水物であってもよい。
又、プロドラッグであってもよい。
【0058】本発明の化合物(I)の特徴は、従来知ら
れているバソプレッシン拮抗化合物の基本骨格であるベ
ンゾアゼピン類を縮合ヘテロ5員環アゼピン類に変換
し、また、中央のベンゼン環より側鎖を伸ばし、活性を
向上させることに成功した点にある。特に、本発明の化
合物(I)は優れたバソプレッシン拮抗作用を有するこ
とは勿論のこと、中枢毒性等の副作用の低減も期待され
ている。
【0059】本発明の化合物(I)の製造法を以下に説
明するが、本発明化合物(I)の製造法はこれらに限定
されるものではない。製法(1)
【0060】
【化14】
【0061】
【化15】
【0062】
【化16】
【0063】(式中、R16は低級アルキル基又は水酸基
の保護基を、Halはハロゲン原子を表し、その他の記
号は前記と同義。)
【0064】(1)化合物1から化合物2への反応 出発化合物1、即ち、4−オキソ−4,5,6,7−テ
トラヒドロチアナフテン(式中、A1 が硫黄原子である
化合物)、4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ
ベンゾ[b] フラン(式中、A1 が酸素原子である化合
物)、及び1,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イン
ドール−4−オン(式中、A1 がNHである化合物)等
は、市販品、又は文献(例えば、ジャーナル・オブ・オ
ーガニック・ケミストリー〔J. Org. Chem. 〕、53
(41)、p35、(1988)に記載されているR.
A. Zambias 等の方法)記載の方法等により製造するこ
とができる。化合物1を塩酸ヒドロキシルアミンで塩基
存在下、オキシム化することによって行われる。塩基と
しては、例えば、ピリジン、2,6−ルチジン、トリエ
チルアミン、酢酸ナトリウム等が使用され、なかでもピ
リジンが特に好ましい。溶媒は、メタノール又は塩基を
そのまま溶媒として使用することができる。反応は、通
常0℃〜室温程度で行われ、反応時間は約30分〜24
時間程度である。
【0065】(2)化合物2から化合物3への反応 化合物2から化合物3を得る反応はベックマン転位反応
である。化合物2を通常のベックマン転位反応で使用さ
れる酸触媒の存在下、適当な溶媒中で行うか、又はトシ
ルクロライド、メシルクロライドと塩基性溶媒、例え
ば、ピリジン、ルチジン等を使用して、トシレート又は
メシレートとした後、加熱して転位させることによって
行われる。酸触媒としては、例えば、硫酸、スルホン
酸、無水リン酸、五塩化リン、塩化スルフリル、メタン
スルホン酸/五酸化リン等が使用することができる。溶
媒としては、反応に影響を与えないものであればいずれ
も使用でき、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン等
の芳香族炭化水素類等が挙げられる。反応は約100〜
140℃で行われるのが好ましく、一般に約30分〜1
5時間程度で終了する。
【0066】(3)化合物3から化合物4への反応 化合物3の還元は、適当な溶媒中で水素化還元剤を使用
して行われる。水素化還元剤としては、例えば、水素化
アルミニウムリチウム、ナトリウム水素化ビス(2−メ
トキシエトキシ)アルミニウム、ジボラン等が挙げら
れ、その使用量は化合物3に対して等モル以上、好まし
くは等モル〜10倍モル量である。溶媒としては、例え
ば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジイソプ
ロピルエーテル等のエーテル類(これらは混合物として
使用してもよい。)が挙げられる。反応は通常0〜70
℃で、約10分〜15時間程度で終了する。還元剤とし
て水素化アルミニウムリチウムを使用した場合は、無水
溶媒の使用が好ましい。
【0067】(4)化合物2から化合物4への反応 化合物4は、テトラヘドロンレターズ(Tetrahedron Let
ters) 、24(43)、p4711−4712、(19
83)に記載されている山本等の方法によっても製造す
ることができ、該方法は前記2段階の反応より、更に効
率よく行うことができる。即ち、化合物2を適当な有機
溶媒、好ましくはトルエン又は塩化メチレンに溶解し、
これにジイソブチルアルミニウム ハイドライド(DI
BAH)を加えることにより還元的に転位反応が起こ
り、化合物4を得ることができる。
【0068】(5)化合物4から化合物5への反応 化合物4(アミン化合物)と適当なカルボン酸とを通常
のアミド結合生成反応によりベンゾイル化させる。該ア
ミド結合生成反応には公知のアミド結合生成反応の条件
を、適宜適用できる。例えば、混合酸無水物法、活性エ
ステル法、カルボジイミド法又はその他の方法がある。
【0069】混合酸無水物法 カルボン酸にアルキルハロ炭酸エステルを反応させて混
合酸無水物とし、これにアミン(化合物4)を反応させ
る。活性エステル法 カルボン酸をp−ニトロフェニルエステル、N−ヒドロ
キシコハク酸イミドエステル、1−ヒドロキシベンゾト
リアゾールエステル等の活性エステルとし、これにアミ
ン(化合物4)を反応させる。カルボジイミド法 カルボン酸にアミン(化合物4)をジシクロヘキシルカ
ルボジイミド、カルボニルジイミダゾール等の活性化剤
の存在下に縮合させる。その他の方法 カルボン酸を、無水酢酸等の脱水剤によりカルボン酸無
水物とし、これにアミン(化合物4)を反応させる方
法、カルボン酸の低級アルコールエステルにアミン(化
合物4)を高温高圧下に反応させる方法、カルボン酸の
酸ハロゲン化物、即ちカルボン酸ハライドにアミン(化
合物4)を反応させる方法、カルボン酸とアミン(化合
物4)とをリン化合物の縮合剤の存在下に反応させる方
法等がある。
【0070】混合酸無水物法において使用される混合酸
無水物は、既知の方法により得られ、これを通常単離す
ることなく、アミン(化合物4)と反応させると化合物
5が得られる〔例えば、「ペプチド合成の基礎と実験」
泉屋信夫等著、丸善(株)出版〕。混合酸無水物法は一
般に溶媒中で行われる。使用される溶媒としては、通常
の混合酸無水物法で使用されている溶媒がいずれも使用
可能である。例えば、クロロホルム、ジクロロメタン、
ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、
トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ジエチルエ
ーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジメトキシエタン等のエーテル類、酢酸メチル、酢
酸エチル等のエステル類、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、ヘキサメ
チルリン酸トリアミド等の非プロトン性極性溶媒、また
はこれらの混合溶媒等が挙げられる。混合酸無水物法
は、通常、塩基化合物の存在下に行われる。塩基性化合
物としては、例えば、トリエチルアミン、トリメチルア
ミン、ピリジン、ジメチルアニリン、N−メチルモルホ
リン、1,5−ジアザビシクロ〔4.3.0〕ノネン−
5(DBN)、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕
ウンデセン−7(DBU)、1,4−ジアザビシクロ
〔2.2.2〕オクタン(DABCO)等の有機塩基、
炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等
の無機塩基等、公知の化合物を使用することができる。
混合酸無水物で使用されるアルキルハロ炭酸エステルと
しては、例えば、クロロギ酸メチル、クロロギ酸エチ
ル、クロロギ酸イソブチル等が挙げられる。又、カルボ
ン酸とアミン(化合物4)の使用割合は、通常等モルが
好ましいが、アルキルハロ炭酸エステル、カルボン酸と
もに、アミン(化合物4)に対して1〜1.5倍モル程
度の範囲内で使用することができる。反応は、通常−2
0〜100℃程度、好ましくは0〜50℃程度で行わ
れ、反応時間は5分〜10時間程度、好ましくは5分〜
2時間程度である。
【0071】カルボン酸ハライドにアミン(化合物4)
を反応させる方法は、塩基性化合物の存在下に、適当な
溶媒中で行われる。塩基性化合物としては、例えば、上
記混合酸無水物法で使用される塩基性化合物、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム、水素化
カリウム等公知の塩基性化合物が使用される。溶媒とし
ては、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香
族炭化水素類、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエ
チレングリコールジメチルエーテル等のエーテル類、ク
ロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、四塩化
炭素等のハロゲン化炭化水素類等が例示される。この
他、混合酸無水物法で例示した溶媒も使用可能である。
アミン(化合物4)とカルボン酸ハライドの使用割合は
特に限定がなく、適宜決定できる。通常カルボン酸ハラ
イドの使用量は、アミン(化合物4)の等モル以上、好
ましくは等モル〜5倍モル量程度がよい。反応は−20
〜180℃程度、好ましくは0〜150℃程度で行わ
れ、一般に5分〜30時間程度で完結する。
【0072】カルボン酸とアミン(化合物4)との縮合
反応で使用されるリン化合物の縮合剤として、例えば、
トリフェニルホスフィン、ジフェニルホスフィニルクロ
リド、ジエチルクロロホスフェート、シアノリン酸ジエ
チル、ジフェニルリン酸アジド、N,N−ビス(2−オ
キソ−3−オキサゾリジニル)ホスフィン酸クロリド等
が挙げられる。塩基性化合物は、カルボン酸ハライドを
反応させる方法で使用される塩基性化合物と同じものが
使用可能である。又、溶媒も、カルボン酸ハライドにア
ミン(化合物4)を反応させる方法で使用される溶媒と
同じものを使用することができ、塩基性化合物の存在下
に、通常−20〜150℃程度、好ましくは0〜100
℃程度で行われ、一般に5分〜30時間で反応は終了す
る。縮合剤及びカルボン酸の使用量はどちらもアミン
(化合物4)に対して等モル以上、好ましくは等モル〜
2倍モル量程度である。
【0073】(6)化合物5から化合物6への反応 化合物5のニトロ基のアミノ基への還元は、例えば、
(i)適当な溶媒中で接触還元触媒を使用する方法、
(ii)適当な不活性溶媒中、金属若しくは金属塩と
酸、又は金属若しくは金属塩とアルカリ金属水酸化物、
硫化物、アンモニウム塩等との混合物を還元剤として使
用する方法等によって行われる。
【0074】(i)の方法で使用される溶媒としては、
例えば、水、酢酸、メタノール、エタノール、2−プロ
パノール等のアルコール類、ヘキサン、シクロヘキサン
等の炭化水素類、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジ
エチルエーテルジエチレングリコール、ジメチルエーテ
ル等のエーテル類、酢酸メチル、酢酸エチル等のエステ
ル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の非プロトン性
極性溶媒等、又はこれらの混合溶媒等が挙げられる。使
用される還元触媒としては、例えば、パラジウム、パラ
ジウム−黒、パラジウム−炭素、白金、酸化白金、亜ク
ロム酸銅、ラネーニッケル等が挙げられる。触媒は化合
物5に対して、一般に0.02〜1倍モル程度使用する
のがよい。反応温度は、通常−20〜150℃、好まし
くは0〜100℃程度で、水素圧は通常1〜10気圧と
するのがよい。又、反応は一般に30分〜10時間程度
で終了する。該反応には塩酸等の酸を添加してもよい。
【0075】(ii)の反応における還元剤は、鉄、亜
鉛、錫若しくは塩化第一錫と塩酸、硫酸等の鉱酸との混
合物、又は鉄、硫酸第一鉄、亜鉛若しくは錫と水酸化ナ
トリウム等のアルカリ金属水酸化物、硫化アンモニウム
等の硫化物、アンモニア水、塩化アンモニウム等のアン
モニウム塩との混合物、又は塩化鉄とヒドラジンの組合
せが挙げられる。使用される不活性溶媒としては、例え
ば、水、酢酸、メタノール、エタノール、ジオキサン等
が挙げられ、好ましくはメタノールである。還元反応の
条件は、使用する還元剤によって適宜選択されるが、例
えば、鉄と塩酸との混合物を還元剤として使用する場合
は、約0〜100℃で30分〜10時間程度反応を行う
のが好ましい。還元剤は化合物5に対して等モル以上、
好ましくは等モル〜20倍モル程度使用するのがよい。
又、塩化鉄を用いる還元反応においては、活性炭を加え
ることが好ましい場合がある。
【0076】(7)化合物6から化合物7への反応 この反応は化合物6のベンゾイル化反応である。該ベン
ゾイル化反応も、化合物4から化合物5への反応と同様
に行うことができる。
【0077】(8)化合物7から化合物8への反応 化合物7のベンゼン環上の水酸基の保護基(OR16
を、脱保護することによって化合物8とすることができ
る。保護基としてのR16が低級アルキル基である場合、
脱保護に使用する試薬としては、例えば、三臭化ホウ
素、三塩化ホウ素、ビス−イソプロピルチオ臭化ホウ素
〔( iPrS)2 BBr〕(テトラヒドロンレターズ、
25、3、(1984)に記載されているE. J. Corey
等による化合物)、ヨウ化トリメチルシラン(TMS−
I)又は塩化アルミニウム等が挙げられる。また、溶媒
としては、例えば、塩化メチレン、アセトニトリル等が
挙げられる。特に、三臭化ホウ素を使用する場合、2〜
5等量、好ましくは3.5等量で、溶媒は塩化メチレン
等を使用して、0℃又は室温にて反応させることによっ
て行うことができる。また、塩化アルミニウムを用いる
場合は、ヨウ化ナトリウム等を加えてもよい。他の保護
基を使用している場合は、該保護基を除去するために通
常行われる方法を行えばよい。
【0078】(9)化合物8から化合物9への反応 化合物8から目的化合物9への反応は、化合物8にハロ
ゲン置換アルカン誘導体〔Hal−(CH2 n −Z〕
と塩基性化合物の存在下又は非存在下で行われる。又、
ヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウム等のアルカリ金属ハ
ロゲン化合物等を加えることが好ましい場合がある。使
用される溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエン、
キシレン等の芳香族炭化水素類、テトラヒドロフラン、
ジオキサン、ジエチレングリコールジメチルエーテル等
のエーテル類、クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロ
ロエタン、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、メタ
ノール、エタノール、n−プロパノール、2−プロパノ
ール等のアルコール、アセトン、アセトニトリル、ピリ
ジン、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルム
アミド、ヘキサメチルリン酸トリアミド又はこれらの混
合溶液を挙げることができる。塩基性化合物としては、
例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナト
リウム、炭酸水素カリウム等の炭酸塩、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム等の金属水酸化物、水素化ナトリウ
ム、水素化カリウム等の金属水素化物、ナトリウムアミ
ド等の金属アミド、ナトリウムメチラート、ナトリウム
エチラート等の金属アルコラート、ピリジン、N−エチ
ルジイソプロピルアミン、ジメチルアミノピリジン、ト
リエチルアミン、DBN、DBU、DABCO等の有機
塩基を挙げることができる。化合物8とハロゲン置換ア
ルカン誘導体の使用割合は、特に限定がなく、適宜選択
すればよいが、化合物〔Hal−(CH2 n −Z〕
(式中の各記号は前記と同義)を化合物8に対して等モ
ル以上、好ましくは等モル〜10倍モル量用いる。該ア
ルキル化反応は、0℃〜還流下、好ましくは還流下にて
行われ、反応は2〜5時間程度で終了する。
【0079】製法(2)
【0080】
【化17】
【0081】(10)化合物9’から化合物10への反
応 ZがZ’{Z’は−NR1112
【0082】
【化18】
【0083】(A4 が−NR15である場合。)、
【0084】
【化19】
【0085】(A4 が単結合、W1 が窒素原子である場
合。)、
【0086】−O−X(Yが酸素原子である場合。)、
−S−X(Yが硫黄原子である場合。)を表し、その他
の記号は前記と同義。}である化合物を所望の場合、Z
がハロゲン原子である化合物9’を使用し、HNR11
12
【0087】
【化20】
【0088】
【化21】
【0089】HO−X、HS−X又はそのアルカリ金属
塩を求核置換反応させることによって行うことができ
る。反応溶媒としては、例えば、N,N−ジメチルホル
ムアミド、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジメチル
スルホキシド、アセトン等が挙げられ、好ましくはN,
N−ジメチルホルムアミドである。反応は通常室温乃至
は加熱還流下で行い、反応時間は30分〜24時間程度
で終了する。塩基を用いる場合は、例えば、炭酸ナトリ
ウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カ
リウム等の炭酸塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
等の金属水酸化物、水素化ナトリウム、水素化カリウム
等の金属水素化物、ナトリウムアミド等の金属アミド、
ナトリウムメチラート、ナトリウムエチラート等の金属
アルコラート、ピリジン、N−エチルジイソプロピルア
ミン、ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン、D
BN、DBU、DABCO等の有機塩基を挙げることが
できる。またこの反応においてヨウ化カリウム、ヨウ化
ナトリウム等を加えてもよい。
【0090】製法(3)
【0091】
【化22】
【0092】(式中、R17は、低級アルキル基を表し、
その他の記号は前記と同義。)
【0093】Yが−COO−で、Xが水素原子又はZが
【0094】
【化23】
【0095】で表される化合物を所望の場合は、Yが−
COO−、Xが水素原子である化合物11を使用して以
下の工程により順次製造できる。
【0096】(1)化合物11から化合物12(Yが−
COO−、Xが低級アルキル基である化合物)への反応 化合物11を加水分解することによって、アルキル基を
脱離させることができる。化合物11の加水分解は、適
当な溶媒中又は無溶媒で、酸又は塩基性化合物の存在下
に実施することができる。溶媒としては、例えば、水、
メタノール、エタノール、n−プロパノール、2−プロ
パノール等の低級アルコール類、アセトン、メチルエチ
ルケトン等のケトン類、ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン、エチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル
類、酢酸、ギ酸等の脂肪酸類又はこれらの混合溶液等を
使用することができる。酸としては、例えば、塩酸、硫
酸、臭化水素酸等の鉱酸、ギ酸、酢酸、芳香族スルホン
酸等の有機酸等を使用することができる。塩基性化合物
としては、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の
金属炭酸塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸
化カルシウム等の金属水酸化物等を挙げることができ
る。該加水分解は、通常室温〜200℃程度、好ましく
は室温〜150℃程度で好適に進行する。反応は一般に
10分〜25時間程度で終了する。
【0097】(2)化合物12から化合物13への反応 化合物12と
【0098】
【化24】
【0099】で表されるアミン誘導体の縮合反応によっ
て、化合物13が得られる。縮合剤としては、例えば、
ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、カルボニ
ルジイミダゾール、N,N−ビス(2−オキソ−3−オ
キサゾリジニル)ホスフィン酸クロリド(BOP−C
l)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)カルボジイミド塩酸塩(WSC・HCl)、クロロ
炭酸エチル等が挙げられる。反応は塩基性化合物の存在
下又は非存在下で行われる。塩基性化合物としては、例
えば、上記した混合酸無水物法で使用される塩基性化合
物、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリ
ウム、水素化カリウム、トリエチルアミン等公知の塩基
性化合物を使用することができる。溶媒としては、例え
ば、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素
類、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチレングリ
コールジメチルエーテル等のエーテル類、クロロホル
ム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、四塩化炭素等の
ハロゲン化炭化水素類等が例示される。この他、混合酸
無水物法で例示した溶媒も使用可能である。アミン誘導
体と化合物12の使用割合は特に限定がなく、適宜決定
できる。通常アミン誘導体の使用量は、化合物12の等
モル以上、好ましくは等モル〜5倍モル量程度がよい。
縮合剤の使用量はアミン誘導体に対して等モル以上、好
ましくは等モル〜2倍モル量程度である。反応は−20
〜150℃程度、好ましくは0〜100℃程度で行わ
れ、一般に5分〜30時間程度で反応は終了する。又、
化合物12を塩化オキザリル、塩化チオニル等の試薬に
よってカルボン酸ハライドとした後、アミン誘導体をク
ロロホルム又はアセトニトリル等の有機溶媒中、トリエ
チルアミン等の塩基存在下、反応時間は30分〜24時
間程度で、0℃乃至は室温にて反応を行うことによって
化合物13を得ることもできる。
【0100】製法(4)
【0101】
【化25】
【0102】(式中、R’、R’’は同一又は異なって
メチル基、エチル基等の低級アルキル基又はベンジル基
等のアラルキル基を表し、その他の記号は前記と同
義。)
【0103】化合物4は、A1 が硫黄原子である場合、
文献公知の方法〔C. Kunick, Arch.Pharm. (Weinheim)
324, 579(1991) 〕によって化合物17を得、次いで以
下の還元法によっても製造することができる。
【0104】(1)化合物14から化合物16への反応 化合物14から化合物16への変換は、適当な溶媒中、
塩基性化合物の存在下又は非存在下でアシル体(化合物
15)を反応させることによって行われる。塩基性化合
物としては、例えば、トリエチルアミン、トリメチルア
ミン、ピリジン、N,N−ジメチルアニリン、N−メチ
ルモルホリン、DBN、DBU、DABCO等の有機塩
基、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、
炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム等の無機塩基が
挙げられる。溶媒としては、例えば、クロロホルム、ジ
クロロメタン、ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素
類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素
類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テト
ラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、
N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、アセトニトリル、ヘキサメチルリン酸トリアミド等
の非プロトン性極性溶媒又はこれらの混合溶液等を挙げ
ることができる。化合物15の使用量は、化合物14に
対して等モル〜10倍モル量使用するのがよい。反応
は、氷冷下〜200℃で行われるのが好ましく、1〜5
0時間程度で終了する。
【0105】(2)化合物16から化合物17への反応 化合物16から化合物17への変換は、トルエン、ベン
ゼン、N,N−ジメチルホルムアミド等の有機溶媒中で
化合物16に2〜3等量の金属ハイドライドまたは塩基
を、加熱攪拌することによりディークマン(Dieck
mann)縮合体を得、次いでこれを塩化ナトリウム、
塩化カリウム等の存在下、含水有機溶媒中にて、加熱還
流し脱炭酸を行うことにより化合物17を得る。金属ハ
イドライドとしては、例えば、水素化ナトリウム、水素
化カリウム等が挙げられる。塩基としては、例えば、カ
リウムtert−ブトキシド、リチウムジイソプロピル
アミド等が挙げられる。有機溶媒としては、例えば、ジ
メチルスルホキシド、スルホラン、N,N−ジメチルホ
ルムアミド、テトラヒドロフラン、ジオキサン等が挙げ
られる。加熱攪拌は60〜100℃、好ましくは70℃
で行われ、30分〜48時間程度で反応は終了する。
【0106】(3)化合物17から化合物4への反応 化合物17の還元に特別の制限はないが、水素化還元剤
を使用する還元法が好ましい。水素化還元剤としては、
例えば、リチウムアルミナムハイドライド、ジボラン等
が挙げられる。還元剤の使用量は、化合物17に対して
等モル以上、好ましくは等モル〜15倍モルである。反
応は通常適当な溶媒中で行われる。溶媒としては、例え
ば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジイソプ
ロピルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテ
ル、ジグライム等のエーテル類又はこれらの混合物等が
挙げられる。反応は通常−60〜150℃、好ましくは
−30〜100℃で、約10分〜15時間程度行われ
る。
【0107】製法(5)
【0108】
【化26】
【0109】化合物8から化合物18への反応 化合物18(mが0、Zが−CONH2 である化合物)
を所望の場合は、化合物8にクロロスルホニルイソシア
ネートを、一般に不活性溶媒中で反応させることにより
得られる。使用される不活性溶媒としては、例えば、ベ
ンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチレングリコール
ジメチルエーテル等のエーテル類、クロロホルム、ジク
ロロメタン、ジクロロエタン、四塩化炭素等のハロゲン
化炭化水素類、メタノール、エタノール、2−プロパノ
ール、ブタノール、tert−ブタノール等の低級アル
コール類、酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類、酢
酸、アセトン、アセトニトリル、ピリジン、ジメチルス
ルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、ヘキサメ
チルリン酸トリアミド又はこれらの混合溶液を挙げるこ
とができる。化合物8と、クロロスルホニルイソシアネ
ートの使用割合は特に限定がなく、適宜選択すればよい
が、クロロスルホニルイソシアネートは化合物8に対し
て等モル以上、好ましくは等モル〜10倍モル量用い
る。次いで、水を加熱下で反応させることによって、所
望の化合物18が得られる。
【0110】製法(6)
【0111】
【化27】
【0112】化合物19から化合物20への反応 化合物20(R12、R13が水素原子である場合)を所望
の場合は、化合物19(Zがフタルイミドである化合
物)に、メタノール、エタノール等のアルコール溶媒中
でヒドラジンを反応させることによっても得られる。ヒ
ドラジンの使用割合は、化合物19に対し、1〜10当
量使用すればよい。反応は加熱下、好ましくは加熱還流
下で行われ、反応は1〜10時間程度で終了する。
【0113】製法(7)
【0114】Zが、
【0115】
【化28】
【0116】で表される化合物を所望の場合は、Zがア
ミノ基である化合物を用いて、以下の工程を行えばよ
い。
【0117】
【化29】
【0118】
【化30】
【0119】(1)化合物20から化合物21への反応 化合物20に、Hal’CO(CH2 s Hal(式
中、Hal’、Halはそれぞれハロゲン原子を表し、
sは前記と同義。)で表される化合物を、不活性溶媒
中、塩基の存在下又は非存在下で反応させることによっ
て、ZがNHCO(CH2 s Halで表される化合物
21が得られる。Hal’CO(CH2 s Halの使
用割合は、化合物20に対して、1〜2当量が好まし
い。反応は加熱還流下で行われ、好ましくは0℃〜加熱
還流下であり、反応は30分〜24時間程度で終了す
る。使用される不活性溶媒としては、反応に影響を与え
ないものであれば何でもよく、例えば、ジクロロメタ
ン、クロロホルム、アセトン、テトラヒドロフラン、
N,N−ジメチルホルムアミド等が挙げられる。塩基と
しては、例えば、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム等の無機塩基やトリエチルアミン、
N,N−ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、4−
ジメチルアミノピリジン等の有機塩基を使用することが
できる。
【0120】(2)化合物21から化合物22への反応 化合物21に
【0121】
【化31】
【0122】(式中の各記号は前記と同義)で表される
アミンを不活性溶媒中、塩基の存在下又は非存在下で反
応させることによって、化合物22が得られる。使用さ
れる溶媒としては、反応に影響を与えないものであれば
何でもよく、例えば、ジクロロメタン、クロロホルム、
アセトン、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホル
ムアミド等が挙げられる。塩基としては、例えば、水素
化ナトリウム、水素化カリウム、炭酸水素ナトリウム、
炭酸水素カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機塩基やトリエ
チルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、ピ
リジン、4−ジメチルアミノピリジン等の有機塩基を使
用することができる。また、この反応においてはヨウ化
ナトリウム、ヨウ化カリウム等を加えることが好ましい
場合がある。
【0123】(3)化合物22から化合物23への反応 この工程は、R15として低級アルキル基である化合物を
所望の場合に行えばよい。化合物22をテトラヒドロフ
ラン、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトン等の溶
媒中、水素化ナトリウム、水素化カリウム、炭酸ナトリ
ウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム等の塩基の存在下、所望のアルキル残基を有するハロ
ゲン化アルキル又はジアルキル硫酸等のアルキル化剤を
反応させることにより化合物23が得られる。
【0124】製法(8)
【0125】A2 が、−CR8 9 −を表す場合であっ
て、R8 、R9 のどちらか一方が水素原子を表し、他方
が置換されてもよいアミノ基、好ましくは、
【0126】
【化32】
【0127】(式中、R19及びR20は同一又は異なって
いてもよく、それぞれ置換されていてもよいアルキル基
又はシクロアルキル基を表すか、又はR19、R20が結合
する窒素原子とともに環を形成し、更に該環内には置換
されてもよい窒素原子、酸素原子を含んでもよい)で表
される化合物を所望の場合は、化合物17を用いて、以
下の工程で得ることができる。
【0128】
【化33】
【0129】(式中、R21はハロゲン原子、アルキルス
ルホニル基又はアリールスルホニル基を表し、その他の
各記号は前記と同義)
【0130】(1)化合物17から化合物24への反応 化合物17を、水、メタノール、エタノール、イソプロ
パノール、tert−ブタノール等の低級アルコール
類、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジイソプ
ロピルエーテル、エチレングリコール、ジメチルエーテ
ル、ジグライム等のエーテル類あるいはこれらの混合溶
媒中で、水素化ホウ素ナトリウム、水素化トリメトキシ
ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム等の還元剤を
用いて、還元反応を行うことにより、化合物24が得ら
れる。この反応は通常−60〜150℃、好ましくは−
30〜100℃で、約10分〜15時間程度で終了す
る。
【0131】(2)化合物24から化合物25への反応 化合物24を、ジクロロメタン、クロロホルム、テトラ
ヒドロフラン、ジエチルエーテル等の溶媒中、塩化水
素、塩化チオニル、塩化オキザリル等のハロゲン化剤を
用いてハロゲン化を行うか、トリエチルアミン、ジイソ
プロピルエチルアミン、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の塩基存
在下、塩化メタンスルホニル、塩化ベンゼンスルホニ
ル、塩化トルエンスルホニル、無水トリフルオロメタン
スルホニル等のスルホニル化剤を反応させることによっ
て化合物25が得られる。
【0132】(3)化合物25から化合物26への反応 化合物25を、クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロ
ロエタン、ベンゼン、トルエン、キシレン、ジエチルエ
ーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジメトキシエタン、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、ヘキサメ
チルリン酸トリアミド等の溶媒中、トリエチルアミン、
ピリジン、N,N−ジメチルアニリン、N−メチルモル
ホリン、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナト
リウム、炭酸水素カリウム等の塩基の存在下、アミノ化
合物、好ましくは、
【0133】
【化34】
【0134】(式中の各記号は前記と同義)で表される
化合物と反応させることによって、化合物26が得られ
る。この反応は氷冷下〜200℃で行われるのが好まし
く、1〜50時間程度で終了する。
【0135】(4)化合物17から化合物26への反応 化合物17を、
【0136】
【化35】
【0137】(式中の各記号は前記と同義)との還元的
アミノ化反応に付すことによっても、化合物26を得る
ことができる。溶媒としては、メタノール、エタノー
ル、2−プロパノール等のアルコール類、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、クロロホル
ム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、四塩化炭素等の
ハロゲン化炭化水素類、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリ
ドン等の非プロトン性極性溶媒、これらの混合物等が使
用できる。脱水剤としては、例えば、モレキュラーシー
ブ等の通常の溶媒の乾燥に用いられる乾燥剤、塩酸、硫
酸、三フッ化ホウ素等の鉱酸、p−トルエンスルホン酸
等の有機酸、これらの混合物等が使用できる。反応は通
常、室温〜250℃、好ましくは50〜200℃程度で
行われ、一般に1〜48時間程度で終了する。
【0138】(5)化合物26から化合物27への反応 化合物26を、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ベンゼン、トルエン等の溶媒中、水素化リチウムア
ルミニウム、ジボラン、水素化ジイソブチルアルミニウ
ム等の還元剤を用いて、還元反応を行うことによって、
化合物27が得られる。この後、製法1において化合物
27を用いて、化合物5を得る反応及びそれに続く工程
を行うことにより、A2 が、
【0139】
【化36】
【0140】(式中の各記号は前記と同義)で表される
化合物が得られる。
【0141】上記の各反応において、反応終了後、目的
化合物を反応混合物中から単離、精製するには通常当該
分野において公知の手段、例えば、溶媒抽出、カラムク
ロマトグラフィー、再結晶化等を適宜選択することによ
り行うことができる。又、目的化合物の単離、精製もせ
ず、次の工程に進んでも製造することができる。なお、
一般式〔1〕で示される最終目的物を合成するに際し、
必要に応じて適切な段階で保護基を導入し、適切な段階
で保護基を除去してもよい。一般式〔1〕で表される化
合物の遊離体を酸付加塩にする場合、又は弱酸の塩を強
酸の塩に変換する場合は、該化合物を水、メタノール、
エタノール、n−プロパノール、2−プロパノール、ジ
エチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキ
サン、酢酸エチル、ジクロロメタン、1,2−ジクロロ
エタン又はクロロホルムあるいはこれらの混合溶媒等に
溶解し、所望の酸を溶解した上記溶媒を加えて、析出す
る結晶を濾取するか、減圧濃縮することによって、一般
式〔1〕で表される化合物の酸付加塩が得られる。
【0142】一般式〔1〕で表される化合物の酸付加塩
を変換する場合、該化合物を炭酸水素ナトリウム、炭酸
水素カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム又は水酸化リチウム等の塩
基の水溶液に溶解又は懸濁させ、酢酸エチル、ジクロロ
メタン、1,2−ジクロロエタン又はクロロホルムある
いはこれらの混合溶媒等を用いて抽出させる。次いでこ
の残渣を水、メタノール、エタノール、n−プロパノー
ル、2−プロパノール、ジエチルエーテル、テトラヒド
ロフラン、1,4−ジオキサン、酢酸エチル、ジクロロ
メタン、1,2−ジクロロエタン又はクロロホルムある
いはこれらの混合溶媒等に溶解し、所望の酸を溶解した
上記溶媒を加えて、析出する結晶を濾取するか、減圧濃
縮することによって、所望の塩に変換した一般式〔1〕
で表される化合物の酸付加塩が得られる。
【0143】また、本発明の一般式(I)で示される化
合物においては、種々の異性体が存在し得る。例えば、
幾何異性体としてのシス体及びトランス体が存在し得
る。また、不斉炭素原子が存在する場合は、これらに基
づく立体異性体としての鏡像異性体、ジアステレオマー
が存在し得る。場合によっては互変異性体が存在し得
る。従って、本発明の範囲にはこれらすべての異性体及
びそれらの混合物が包含される。
【0144】本発明の化合物(I)及びその薬理上許容
される塩は、バソプレッシンを拮抗するため、血管拡張
作用、降圧作用、肝糖質放出抑制作用、メサンギウム細
胞増殖抑制作用、水利尿作用、血小板凝集抑制作用、オ
キシトシン拮抗作用等、種々の作用を有することが期待
できる。従って、高血圧、心不全、腎不全、浮腫、腹
水、アルギニンバソプレッシン過剰分泌症候群、肝硬
変、低ナトリウム血症、低カリウム血症、糖尿病、循環
不全、肺水腫、メニエル症候群、オキシトシン関連疾患
等の治療及び/又は予防に有用であると考えられる。特
に脳浮腫、うっ血性心不全、アルギニンバソプレッシン
過剰分泌症候群、高血圧、腎不全、肺水腫、メニエル症
候群等の治療薬としての有用性が期待できる。
【0145】本発明の化合物(I)あるいはその薬理上
許容される塩は、一般的な医薬製剤の形態で用いられ
る。製剤は通常使用される充填剤、増量剤、結合剤、付
湿剤、崩壊剤、表面活性剤、滑沢剤等の希釈剤あるいは
賦形剤を用いて調製される。この医薬製剤としては、各
種の形態が治療目的に応じて選択でき、その代表的なも
のとして錠剤、丸剤、散剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒
剤、カプセル剤、座剤、注射剤(液剤、懸濁剤)等が挙
げられる。錠剤の形態に成形する場合、担体としてこの
分野で公知の各種のものを使用することができる。その
例として、例えば、乳糖、白糖、塩化ナトリウム、ブド
ウ糖、尿素、炭酸カルシウム、カオリン、結晶セルロー
ス、ケイ酸等の賦形剤、水、エタノール、プロパノー
ル、単シロップ、ブドウ糖、デンプン液、ゼラチン溶
液、カルボキシメチルセルロース、セラック、メチルセ
ルロース、リン酸カリウム、ポリビニルピロリドン等の
結合剤、乾燥デンプン、アルギン酸ナトリウム、カンテ
ン末、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、ポリオキ
シエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、ラウリル硫酸
ナトリウム、ステアリン酸モノグリセリド、デンプン、
乳糖等の崩壊剤、白糖、ステアリン、カカオバター、水
素添加油等の崩壊抑制剤、第4級アンモニウム塩基、ラ
ウリル硫酸ナトリウム等の吸収促進剤、グリセリン、デ
ンプン等の保湿剤、デンプン、乳糖、カオリン、ベント
ナイト、コロイド状ケイ酸等の吸着剤、精製タルク、ス
テアリン酸塩、ホウ酸末、ポリエチレングリコール等の
滑沢剤等を使用できる。さらに錠剤は必要に応じて通常
の剤皮を施した錠剤、例えば、糖衣錠、ゼラチン被包
錠、腸溶被錠、フィルムコーティング錠あるいは二重
錠、多層錠とすることができる。丸剤の形態に成形する
場合、担体としてこの分野で公知の各種のものを使用す
ることができる。その例として、例えば、ブドウ糖、乳
糖、デンプン、カカオ脂、硬化植物油、カオリン、タル
ク等の賦形剤、アラビアゴム末、トラガント末、ゼラチ
ン、エタノール等の結合剤、ラミナラン、カンテン等の
崩壊剤等を使用できる。坐剤の形態に成形する場合、担
体としてこの分野で公知の各種のものを使用することが
できる。その例として、例えば、ポリエチレングリコー
ル、カカオ脂、高級アルコール、高級アルコールのエス
テル類、ゼラチン、半合成グリセライド等を挙げること
ができる。カプセル剤は常法に従い、通常、有効成分化
合物を上記した各種の担体と混合して硬質ゼラチンカプ
セル、軟質カプセル等に充填して調製される。注射剤と
して調製される場合、液剤、乳剤、懸濁剤は殺菌され、
かつ血液と等張であるのが好ましく、これらの形態に成
形するに際して、希釈剤としてこの分野において慣用さ
れているもの全てが使用できる。例えば、エチルアルコ
ール、マクロゴール、プロピレングリコール、エトキシ
化イソステアリルアルコール、ポリオキシ化イソステア
リルアルコール、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸
エステル類等が使用できる。なお、この場合等張性の溶
液を調製するに充分な量の食塩、フドウ糖あるいはグリ
セリンを医薬製剤中に含有させてもよく、また通常の溶
解補助剤、緩衝剤、無痛化剤等を添加してもよい。更に
必要に応じて着色剤、保存剤、香料、風味剤、甘味剤等
や他の医薬品を医薬製剤中に含有させてもよい。
【0146】本発明のバソプレッシン拮抗剤中に含有さ
れるべき化合物(I)あるいはその塩の量は特に限定さ
れず、適宜選択されるが、通常製剤組成物中に約1〜7
0重量%、好ましくは約5〜50重量%とするのがよ
い。
【0147】本発明のバソプレッシン拮抗剤の投与方法
はとくに制限はなく、製剤形態、患者の年齢、性別その
他の条件、疾患の程度等に応じて投与される。例えば、
錠剤、丸剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤及びカプセル
剤の場合は、経口投与される。注射剤の場合は単独で、
又はブドウ糖、アミノ酸等の通常の補液と混合して静脈
内投与され、更に必要に応じて単独で筋肉内、皮内、皮
下もしくは腸腔内投与される。坐剤の場合は直腸内投与
される。
【0148】投与量は用法、患者の年齢、性別その他の
条件、疾患の程度等によって適宜選択されるが、通常、
有効成分化合物の量が一日当たり体重1kg当たり約
0.6〜50mg程度とするのがよい。また投与単位形
態の製剤中には有効成分化合物が約10〜1000mg
の範囲で含有されているのが好ましい。
【0149】以下本発明を実施例を用いて詳細に説明す
る。ただし本発明は下記実施例に限定されるものではな
い。
【0150】実施例1 N−[2−メトキシ−4−[(5,6,7,8−テトラ
ヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イ
ル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニ
ル]−2−カルボキサミド (工程a) 4,5,6,7−テトラヒドロ−4H−ベンゾ[b]チ
オフェン−4−オン オキシム
【0151】
【化37】
【0152】6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[b]チ
オフェン−4−オン (9.3 g)を、ピリジン (70 ml)に溶
かし、塩酸ヒドロキシルアミン (8.5 g)を加えて、3時
間室温下攪拌した。反応液を減圧下溶媒留去し、残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;酢酸
エチル:クロロホルム=1 : 19)により精製し、標題化
合物 (7.5 g)を得た。
【0153】(工程b) 5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2
−b]アゼピン
【0154】
【化38】
【0155】工程aで得られた4,5,6,7−テトラ
ヒドロ−4H−ベンゾ[b]チオフェン−4−オン オ
キシム (5 g)にアルゴン雰囲気下、無水ジクロロメタン
(500 ml)を加え、氷冷下、水素化ジイソブチルアルミ
ニウム (165 ml, 0.98M ヘキサン溶液) を滴下し2時間
攪拌した。反応液にフッ化ナトリウム(25 g)を加え、
氷冷下にて5分攪拌した後、水 (7.5 ml) を滴下し20
分攪拌した。反応液をセライト濾過し、セライト上の残
渣をジクロロメタンで洗い、濾液と洗液を合わせ、減圧
下溶媒留去し、標題化合物 (3.6 g)を得た。
【0156】NMR(CDCl3 )δppm,300M
Hz:1.60 - 1.75 (2H, m), 1.75 - 1.90 (2H, m), 2.
65 - 2.80 (2H, m),3.00 - 3.15 (2H, m), 6.31 (1H,
d, J=5.0Hz), 6.82 (1H, d, J=5.0Hz) MS(M+ ) : 153
【0157】(工程c) 4−(3−メトキシ−4−ニトロベンゾイル)−5,
6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−
b]アゼピン
【0158】
【化39】
【0159】3−メトキシ−4−ニトロ安息香酸 (2
g)、塩化チオニル (2 ml) 、クロロホルム (2 ml) 、
N,N−ジメチルホルムアミド (0.2 ml) の混合液を3
時間加熱還流した後、減圧濃縮し、酸クロリド体を得
た。この酸クロリド体をクロロホルム (10 ml)に溶解
し、氷冷下5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエ
ノ[3,2−b]アゼピン (1.1 g)、トリエチルアミン
(3 ml) 、クロロホルム (10 ml)の混合液を10分にわ
たって滴下して加えた。12時間室温攪拌後、反応液を
減圧下溶媒留去し、クロロホルムを加え、水、1N−塩
酸、飽和食塩水、1N−水酸化ナトリウム水溶液および
飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、減圧下溶媒留去して得られる残渣をエタノールより
再結晶し、標題化合物 (2.2 g)を得た。
【0160】mp(soln.):無色結晶、123.4 - 124.6
℃(EtOH) NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.55 -
1.65 (2H, m), 1.75 - 1.85 (2H, m), 2.90 - 3.00 (2
H, m),3.81 (3H, s), 3.70 - 4.00 (2H, brs), 6.19 (1
H, d, J=5.1Hz),6.71 (1H, d, J=5.1Hz), 6.87 (1H, d,
J=8.4Hz), 7.03 (1H, s),7.66 (1H, d, J=8.4Hz) MS(M+ ) : 332
【0161】(工程d) N−[2−メトキシ−4−[(5,6,7,8−テトラ
ヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イ
ル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニ
ル]−2−カルボキサミド
【0162】
【化40】
【0163】2−フェニル安息香酸 (320 mg) を、クロ
ロホルム (3 ml) に溶かし、塩化チオニル (3 ml) を加
え4時間加熱還流した。反応液を減圧下溶媒留去し、残
渣にトルエンを加え溶解させた後、減圧下溶媒留去する
ことにより、塩化2−フェニルベンゾイルを調製した。
他方、工程cで得られた4−(3−メトキシ−4−ニト
ロベンゾイル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H
−チエノ[3,2−b]アゼピン (430 mg) をエタノー
ル (30 ml)に溶かし、10%パラジウム炭素 (43 mg)を
加え、水素雰囲気下にて10時間、室温下で攪拌した。
反応液をセライト濾過し、セライト上の残渣をエタノー
ルで洗い、濾液と洗液を合わせ、減圧下にて溶媒留去し
た。これをクロロホルム (5 ml) に溶解し、無水硫酸ナ
トリウム乾燥後、減圧下にて溶媒を留去することによ
り、4−(3−メトキシ−4−アミノベンゾイル)−
5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2
−b]アゼピンを得た。
【0164】IR(KBr): 3469, 3344, 1617, 152
3, 1379 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm:1.67 - 1.79 (2H, m),
1.95 - 2.02 (2H, m), 2.90 - 2.94 (2H, m),3.68 (3
H, s), 3.80 - 4.00 (2H, brs), 3.94 (2H, brs),6.27
(1H, d, J=4.8Hz), 6.45 - 6.47 (1H, m), 6.67 (1H,
d, J=4.6Hz),6.76 - 6.82 (2H, m) MS(M+ ) : 302
【0165】次いで、この残渣に、クロロホルム (5 m
l) を加え溶液とした。これに、先に調製した塩化2−
フェニルベンゾイルのクロロホルム (5 ml) 溶液、およ
びトリエチルアミン (0.4 ml) を加え12時間室温下に
て攪拌した。反応液を減圧下にて溶媒留去し、クロロホ
ルムを加え、水、飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥後、減圧下にて溶媒留去して得られる残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;酢酸エ
チル:n−ヘキサン= 1 : 3)により精製し、標題化合
物 (420 mg) を得た。
【0166】mp(soln.):無色針状晶、157.6 - 158.
8 ℃ (MeOH) IR(KBr): 3397, 1641, 1523 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.73 -
1.82 (2H, m), 1.94 - 2.04 (2H, m), 2.85 - 2.95 (2
H, m),3.42 (3H, s), 3.70 - 4.00 (2H, brs), 6.19 (1
H, brs), 6.66 (1H, s),6.75 (1H, d, J=5.1Hz), 6.82
(1H, d, J=8.5Hz), 7.31 - 7.55 (8H, m),7.68 (1H,
s), 7.83 (1H, d, J=5.9Hz), 8.26 (1H, d, J=8.4Hz) MS(M+ ) : 482
【0167】実施例2 N−[2−ヒドロキシ−4−[(5,6,7,8−テト
ラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−
イル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニ
ル]−2−カルボキサミド
【0168】
【化41】
【0169】実施例1で得られたN−[2−メトキシ−
4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェ
ニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミ
ド (100 mg) にアルゴン雰囲気下、無水ジクロロメタン
(5 ml) を加え、−78℃の下、三臭化ホウ素(0.72ml,
1.0Mヘキサン溶液) を滴下し、3時間かけて室温まで
昇温した。反応液にメタノール (1.0 ml) を加え、5分
攪拌した後、クロロホルムを加え、水、飽和食塩水で洗
浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下にて溶媒留去
して得られる残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶出溶媒;酢酸エチル:n−ヘキサン= 1 : 1)に
より精製し、標題化合物 (90 mg)を得た。
【0170】mp(soln.):非結晶性固体 IR(KBr): 3225, 1610, 1528 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.71 -
1.81 (2H, m), 1.92 - 2.02 (2H, m), 2.88 - 2.95 (2
H, m),3.70 - 4.00 (2H, brs), 6.20 (2H, brs), 6.52
(1H, brs),6.65 (1H, brs), 6.94 (1H, s), 7.30 - 7.6
0 (8H, m),7.85 (1H, d, J=7.7Hz), 8.99 (1H, s) MS(M+ ) : 468
【0171】実施例3 N−[2−(2−クロロエトキシ)−4−[(5,6,
7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]ア
ゼピン−4−イル)カルボニル]フェニル]−[1,
1’−ビフェニル]−2−カルボキサミド
【0172】
【化42】
【0173】実施例2で得られたN−[2−ヒドロキシ
−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエ
ノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フ
ェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサ
ミド (3.0 g)をアセトン (250 ml) に溶かし、1−ブロ
モ−2−クロロエタン (1.3 g)、炭酸カリウム (2.6
g)、ヨウ化カリウム (212 mg) を加え、12時間加熱還
流した。反応液にクロロホルムを加え、水、飽和食塩水
で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下にて溶媒
留去して得られる残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(溶出溶媒;酢酸エチル:n−ヘキサン= 1 :
3)により精製し、標題化合物 (2.9 g)を得た。
【0174】mp(soln.):非結晶性固体 IR(KBr): 3403, 1640, 1521 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.72 -
1.82 (2H, m), 1.93 - 2.03 (2H, m), 2.89 - 2.93 (2
H, m),3.49 (2H, m), 3.83 - 4.00 (4H, m), 6.19 (1H,
brs),6.68 (1H, d, J=5.1Hz), 6.75 (1H, s), 6.89 (1
H, d, J=8.4Hz),7.30 - 7.55 (8H, m), 7.71 (1H, s),
7.78 (1H, d, J=7.7Hz),8.32 (1H, d, J=8.5Hz) MS(M+ ) : 530
【0175】実施例4 N−[2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)
エトキシ]−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−
4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カル
ボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−
カルボキサミド
【0176】
【化43】
【0177】実施例3で得られたN−[2−(2−クロ
ロエトキシ)−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ
−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カ
ルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2
−カルボキサミド (400 mg)をN,N−ジメチルホルム
アミド (6 ml) に溶かし、N−メチルピペラジン (90m
g)、ヨウ化カリウム (12 mg)を加え、3時間加熱還流し
た。反応液にクロロホルムを加え、飽和炭酸水素ナトリ
ウム水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に
て溶媒留去して得られる残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(溶出溶媒;クロロホルム:メタノール=
19 : 1 )により精製し、標題化合物 (250 mg) を得
た。
【0178】mp(soln.):無色結晶、117.0 - 118.0
℃ (アセトン) IR(KBr): 3404, 2934, 2800, 1673, 1640, 152
3 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.72 -
1.82 (2H, m), 1.93 - 2.03 (2H, m), 2.17 (3H, s),
2.25 (4H, brs), 2.35 - 2.48 (6H, m), 2.88 - 2.95
(2H, m),3.70 - 3.80 (2H, m), 3.70 - 3.91 (2H, s),
6.20 (1H, brs),6.67 (1H, d, J=5.2Hz), 6.79 (1H, br
s), 6.88 (1H, d, J=8.4Hz),7.25 - 7.55 (8H, m), 7.7
4 (1H, d, J=6.2Hz), 8.10 (1H, brs),8.26 (1H, d, J=
8.5Hz) MS(M+ ) : 594
【0179】実施例5 エチル 2−[[[1,1’−ビフェニル]−2−カル
ボニル]アミノ]−5−[(5,6,7,8−テトラヒ
ドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イ
ル)カルボニル]フェノキシアセテート
【0180】
【化44】
【0181】実施例3で得られたN−[2−ヒドロキシ
−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエ
ノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フ
ェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサ
ミド (936 mg) をアセトン (25 ml)、N,N−ジメチル
ホルムアミド (25 ml)の混合溶液に溶かし、ブロモ酢酸
エチル (500 mg) 、炭酸カリウム (280 mg) 、ヨウ化ナ
トリウム (300 mg) を加え、5時間加熱還流した。反応
液にクロロホルムを加え、水、飽和食塩水で洗浄、無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下にて溶媒留去して得ら
れる残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出
溶媒;酢酸エチル:n−ヘキサン= 1 :3)により精製
し、標題化合物 (1.2 g)を得た。
【0182】mp(soln.):非結晶性固体 IR(KBr): 3407, 1754, 1687, 1643 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.24
(3H, t, J=7.0Hz), 1.72 - 1.82 (2H, m), 1.91 - 2.01
(2H, m),2.86 - 2.92 (2H, m), 3.70 - 3.90 (2H, br
s), 4.18 (2H, s),4.19 (2H, q, J=7.0Hz), 6.17 (1H,
brs), 6.64 - 6.72 (2H, m),6.90 (1H, d, J=8.4Hz),
7.22 - 7.55 (8H, m), 7.80 (1H, d, J=7.7Hz),8.00 (1
H, s), 8.27 (1H, d, J=8.4Hz) MS(M+ ) : 554
【0183】実施例6 2−[[[1,1’−ビフェニル]−2−カルボニル]
アミノ]−5−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4
H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボ
ニル]フェノキシ酢酸
【0184】
【化45】
【0185】実施例5で得られたエチル 2−
[[[1,1’−ビフェニル]−2−カルボニル]アミ
ノ]−5−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−
チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニ
ル]フェノキシアセテート (560 mg) をメタノール (10
0 mg) に溶かし、水酸化カリウム (140 mg) を加え、2
時間加熱還流した。減圧下にて溶媒留去し、反応液にク
ロロホルムを加え、塩酸を用いて水層を酸性とし、抽出
した有機層を飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥後、標題化合物 (350 mg) を得た。
【0186】mp(soln.):非結晶性固体 IR(KBr): 3397, 1600, 1523 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.70 -
1.80 (2H, m), 1.90 - 2.00 (2H, m), 2.86 - 2.90 (2
H, m),3.70 - 3.90 (2H, brs), 4.26 (2H, s), 6.16 (2
H, brs),6.62 - 6.80 (3H, m), 7.30 - 7.55 (8H, m),
7.80 (1H, d, J=6.6Hz),7.97 (1H, s), 8.13 (1H, d, J
=8.4Hz) MS(M+ ) : 526
【0187】実施例7 N−[2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)
−2−オキソエトキシ]−4−[(5,6,7,8−テ
トラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4
−イル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェ
ニル]−2−カルボキサミド
【0188】
【化46】
【0189】実施例6で得られた2−[[[1,1’−
ビフェニル]−2−カルボニル]アミノ]−5−
[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェ
ノキシ酢酸 (180 mg) をクロロホルム (5 ml) に溶か
し、N−メチルピペラジン (37 mg)、N,N−ビス(2
−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスフィン酸 クロ
リド (130 mg) 、トリエチルアミン(140 ml) を加え、
12時間室温にて攪拌した。反応液にクロロホルムを加
え、飽和炭酸水素ナトリウム水で洗浄、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥後、減圧下にて溶媒留去して得られる残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;クロ
ロホルム:メタノール= 19 : 1 )により精製し、標題
化合物 (127 mg) を得た。
【0190】mp(soln.):無色針状結晶、183.0 - 18
4.7 ℃(イソプロピルエーテル) IR(KBr): 3440, 1651, 1523 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.72 -
1.82 (2H, m), 1.93 - 2.03 (2H, m), 2.27 (3H, s),
2.25 - 2.40 (4H, m), 2.90 - 2.93 (2H, m), 3.27 (2
H, m),3.59 (2H, m), 3.75 - 4.00 (2H, m), 4.31 (2H,
s), 6.20 (1H, brs),6.67 (1H, d, J=5.1Hz), 6.90 (1
H, d, J=7.7Hz), 7.25 - 7.55 (8H, m),7.78 (1H, d, J
=7.7Hz), 8.23 (1H, d, J=8.4Hz), 8.48 (1H, s) MS(M+ ) : 608
【0191】実施例8 N−[2−(5−クロロペントキシ)−4−[(5,
6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−
b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェニル]−
[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミド
【0192】
【化47】
【0193】実施例2で得られたN−[2−ヒドロキシ
−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエ
ノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フ
ェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサ
ミド (1.50 g) 及び1−ブロモ−5−クロロペンタン
(2.37 g) を用いて、実施例3と同様にして、標題化合
物 (1.80 g) を得た。
【0194】mp(soln.):油状物 IR(Neat): 1639 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.30 -
1.50 (2H, m), 1.50 - 1.70 (2H, m), 1.70 - 1.90 (4
H, m),1.90 - 2.10 (2H, m), 2.80 - 3.00 (2H, m), 3.
51 (2H, t, J=6.5Hz),3.63 (2H, t, J=6.4Hz), 3.70 -
4.10 (2H, m), 6.20 (1H, brs),6.67 (1H, d, J=5.2H
z), 6.76 (1H, s), 6.83 (1H, d, J=8.4Hz),7.10 - 7.6
0 (8H, m), 7.66 (1H, s), 7.76 (1H, d, J=8.3Hz),8.2
9 (1H, d, J=8.3Hz) MS(M+ ) : 573
【0195】実施例9 N−[2−[5−(4−メチルピペラジン−1−イル)
ペントキシ]−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ
−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カ
ルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2
−カルボキサミド
【0196】
【化48】
【0197】実施例8で得られたN−[2−(5−クロ
ロペントキシ)−4−[(5,6,7,8−テトラヒド
ロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)
カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−
2−カルボキサミド (300 mg) 及び1−メチルピペラジ
ン (63 mg)を用いて、実施例4と同様にして、標題化合
物 (70 mg)を得た。
【0198】mp(soln.):油状物 IR(Neat): 1640 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.20 -
1.40 (2H, m), 1.40 - 1.65 (4H, m), 1.65 - 1.90 (2
H, m),1.90 - 2.10 (2H, m), 2.20 - 2.80 (13H, m),
2.80 - 3.00 (2H, m),3.61 (2H, t, J=6.6Hz), 3.65 -
4.20 (2H, m), 6.20 (1H, brs),6.67 (1H, d, J=5.2H
z), 6.75 (1H, s), 6.81 (1H, d, J=8.3Hz),7.20 - 7.6
0 (8H, m), 7.67 (1H, s), 7.76 (1H, d, J=8.3Hz),8.2
8 (1H, d, J=8.3Hz) MS(M+ ) : 636
【0199】実施例10 N−[2−[5−(4−メチルパーヒドロ−1,4−ジ
アゼピン−1−イル)ペントキシ]−4−[(5,6,
7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]ア
ゼピン−4−イル)カルボニル]フェニル]−[1,
1’−ビフェニル]−2−カルボキサミド
【0200】
【化49】
【0201】実施例8で得られたN−[2−(5−クロ
ロペントキシ)−4−[(5,6,7,8−テトラヒド
ロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)
カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−
2−カルボキサミド (300 mg) 及び1−メチルホモピペ
ラジン (72 mg)を用いて、実施例4と同様にして、標題
化合物 (100 mg) を得た。
【0202】mp(soln.):非結晶性固体 IR(Neat): 1636 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.15 -
1.35 (2H, m), 1.45 - 1.65 (4H, m), 1.65 - 1.85 (2
H, m),1.85 - 2.05 (2H, m), 2.05 - 2.20 (2H, m), 2.
50 - 2.70 (5H, m),2.75 - 3.15 (10H, m), 3.64 (2H,
t, J=6.5Hz), 3.70 - 4.20 (2H, m),6.20 (1H, brs),
6.69 (1H, d, J=5.2Hz), 6.70 - 6.90 (2H, m),7.20 -
7.60 (8H, m), 7.65 (1H, s), 7.77 (1H, d, J=8.2Hz),
8.26 (1H, d, J=8.2Hz) MS(M+ ) : 650
【0203】実施例11 N−[2−[2−[4−(4−フルオロフェニル)ピペ
ラジン−1−イル]エトキシ]−4−[(5,6,7,
8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピ
ン−4−イル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−
ビフェニル]−2−カルボキサミド
【0204】
【化50】
【0205】実施例3で得られたN−[2−(2−クロ
ロエトキシ)−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ
−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カ
ルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2
−カルボキサミド (200 mg)及び4−(4−フルオロ)
フェニルピペラジン (68 mg)を用いて、実施例4と同様
にして、標題化合物 (200 mg) を得た。
【0206】mp(soln.):非結晶性固体 IR(KBr): 1638 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.70 -
1.85 (2H, m), 1.90 - 2.10 (2H, m), 2.50 - 2.60 (6
H, m),2.80 - 3.00 (6H, m), 3.75 - 4.00 (4H, m), 6.
21 (1H, brs),6.67 (1H, brs), 6.75 - 7.00 (6H, m),
7.27 - 7.50 (8H, m),7.72 (1H, d, J=7.2Hz), 8.10 (1
H, s), 8.26 (1H, d, J=8.4Hz) MS(M+ ) : 674
【0207】実施例12 N−[2−(3−クロロプロポキシ)−4−[(5,
6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−
b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェニル]−
[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミド
【0208】
【化51】
【0209】実施例2で得られたN−[2−ヒドロキシ
−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエ
ノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フ
ェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサ
ミド (600 mg) のアセトン溶液に炭酸カリウム (531 m
g) 、ヨウ化カリウム (43 mg)、1−ブロモ−3−クロ
ロプロパン (0.19 ml)を加え、還流下15時間撹拌し
た。放冷後、反応液を濃縮し、残渣を酢酸エチルに溶解
し、水、飽和食塩水で洗浄後無水硫酸ナトリウムで乾燥
した。濾過後濾液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル= 3 : 1)に
より精製し、標題化合物 (581 mg) を得た。
【0210】mp(soln.):無色結晶, 178.6 - 179.2
℃ (Et2 O) IR(KBr): 3403, 1621, 1523 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.69 -
1.81 (2H, m), 1.90 - 2.02 (4H, m), 2.87 - 2.91 (2
H, m),3.45 (2H, t, J=6.8Hz), 3.73 - 3.77 (2H, m),
3.92 (2H, brs),6.18 (1H, brs), 6.65 (1H, d, J=5.1H
z), 6.75 (1H, s),6.83 (1H, d, J=8.4Hz), 7.27 - 7.5
7 (9H, m), 7.75 (1H, d, J=7.5Hz),8.30 (1H, d, J=8.
4Hz) MS(M+ ) : 544
【0211】実施例13 N−[2−[3−[N’−メチル−N’−(1−メチル
ピペリジン−4−イル)アミノ]プロポキシ]−4−
[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェ
ニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミ
【0212】
【化52】
【0213】実施例12で得られたN−[2−(3−ク
ロロプロポキシ)−4−[(5,6,7,8−テトラヒ
ドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イ
ル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニ
ル]−2−カルボキサミド (300mg) 及び1−メチル−
4−メチルアミノピペリジン (82 mg)を用いて、実施例
4と同様にして、標題化合物 (80 mg)を得た。
【0214】mp(soln.):非結晶性固体 IR(Neat): 1639 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.45 -
1.85 (8H, m), 1.85 - 2.10 (4H, m), 2.15 - 2.35 (6
H, m),2.35 - 2.50 (2H, m), 2.80 - 3.10 (5H, m), 3.
55 - 4.05 (4H, m),6.20 (1H, brs), 6.66 (1H, d, J=
5.1Hz), 6.75 - 6.85 (2H, m),7.20 - 7.35 (3H, m),
7.35 - 7.60 (5H, m), 7.68 (1H, s),7.75 (1H, d, J=
7.7Hz), 8.26 (1H, d, J=8.2Hz) MS(M+ ) : 636
【0215】実施例14 N−[2−(4−クロロブトキシ)−4−[(5,6,
7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]ア
ゼピン−4−イル)カルボニル]フェニル]−[1,
1’−ビフェニル]−2−カルボキサミド
【0216】
【化53】
【0217】実施例2で得られたN−[2−ヒドロキシ
−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエ
ノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フ
ェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサ
ミド (300 mg) 及び1−ブロモ−4−クロロブタン (0.
11 ml)を用いて、実施例12と同様にして、標題化合物
(320 mg) を得た。
【0218】mp(soln.):非結晶性固体 IR(CHCl3 ): 1671, 1637 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.65 -
1.85(6H, m), 1.90 - 2.10(2H, m), 2.85 - 2.95(2H,
m),3.45 - 4.15(6H, m), 6.10 - 6.25(1H, m), 6.60 -
6.85(3H, m),7.25 - 7.80(10H, m), 8.25 - 8.40(1H,
m) MS(M+ ) : 558
【0219】実施例15 N−[2−[4−(4−メチルパーヒドロ−1,4−ジ
アゼピン−1−イル)ブトキシ]−4−[(5,6,
7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]ア
ゼピン−4−イル)カルボニル]フェニル]−[1,
1’−ビフェニル]−2−カルボキサミド
【0220】
【化54】
【0221】実施例14で得られたN−[2−(4−ク
ロロブトキシ)−4−[(5,6,7,8−テトラヒド
ロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)
カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−
2−カルボキサミド (300 mg) のアセトニトリル (3.0
ml) 、ジメチルホルムアミド (1.5 ml) 混合溶液にヨウ
化カリウム (9 mg) 、1−メチルホモピペラジン (0.09
ml)を加え、還流下24時間撹拌する。放冷後、反応液
を濃縮し、残渣を酢酸エチルに溶解し、飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液、水、飽和食塩水で洗浄後無水硫酸ナト
リウムで乾燥する。濾過後濾液を濃縮し、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノ
ール= 10 : 1 )で精製し、標題化合物 (270 mg) を得
た。
【0222】mp(soln.):非結晶性固体 IR(CHCl3 ): 1672, 1639 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.35 -
2.30 (12H, m), 2.35 - 2.55 (5H, m), 2.60 - 2.80
(6H, m),2.85 - 3.00 (2H, m), 3.50 - 4.10 (4H, m),
6.10 - 6.30 (1H, m),6.60 - 6.90 (3H, m), 7.20 - 7.
60 (8H, m), 7.66 (1H, brs),7.70 - 7.80 (1H, m), 8.
20 - 8.35 (1H, m) MS(M+ ) : 636
【0223】実施例16 N−[2−[4−[N’−(2−ジメチルアミノエチ
ル)−N’−メチルアミノ]ブトキシ]−4−[(5,
6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−
b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェニル]−
[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミド
【0224】
【化55】
【0225】実施例14で得られたN−[2−(4−ク
ロロブトキシ)−4−[(5,6,7,8−テトラヒド
ロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)
カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−
2−カルボキサミド (300 mg) 及びN,N,N’−トリ
メチルエチレンジアミン (0.11 ml)を用いて、実施例1
5と同様にして、標題化合物 (103 mg) を得た。
【0226】mp(soln.):非結晶性固体 IR(CHCl3 ): 1672, 1640 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.35 -
1.65 (4H, m), 1.80 - 2.10 (4H, m), 2.15 - 2.55 (1
5H, m),2.80 - 2.95 (2H, m), 3.50 - 4.10 (4H, m),
6.10 - 6.30 (1H, m),6.60 - 6.90 (3H, m), 7.20 - 7.
60 (8H, m), 7.67 (1H, brs),7.70 - 7.80 (1H, m), 8.
20 - 8.35 (1H, m) MS(M+ ) : 624
【0227】実施例17 N−[2−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)
ブトキシ]−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−
4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カル
ボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−
カルボキサミド
【0228】
【化56】
【0229】実施例14で得られたN−[2−(4−ク
ロロブトキシ)−4−[(5,6,7,8−テトラヒド
ロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)
カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−
2−カルボキサミド (300 mg) 及び1−メチルピペラジ
ン (0.08 ml)を用いて、実施例15と同様にして、標題
化合物 (150 mg) を得た。
【0230】mp(soln.):無色結晶、134.7 - 135.4
℃(AcOEt) IR(CHCl3 ): 1672, 1639 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.40 -
2.05 (10H, m), 2.20 - 2.65 (11H, m), 2.85 - 3.00
(2H, m),3.50 - 4.10 (4H, m), 6.10 - 6.30 (1H, m),
6.60 - 6.90 (3H, m),7.20 - 7.60 (8H, m), 7.65 (1H,
brs), 7.70 - 7.80 (1H, m),8.20 - 8.35 (1H, m) MS(M+ ) : 622
【0231】実施例18 N−[2−(ピリジン−3−イル)メトキシ−4−
[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェ
ニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミ
【0232】
【化57】
【0233】実施例2で得られたN−[2−ヒドロキシ
−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエ
ノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フ
ェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサ
ミド (140 mg) 及び3−クロロメチルピリジン (70 mg)
を用いて、実施例3と同様にして、標題化合物 (40 mg)
を得た。
【0234】mp(soln.):非結晶性固体 IR(KBr): 3405, 1638, 1521 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.68 -
1.78 (2H, m), 1.90 - 2.00 (2H, m), 2.81 - 2.95 (2
H, m),3.70 - 3.91 (2H, brs), 4.68 (2H, s), 6.15 (1
H, brs),6.68 (1H, d, J=5.1Hz), 6.73 (1H, brs), 6.9
1 (1H, d, J=8.4Hz),7.20 - 7.55 (10H, m), 7.60 (1H,
brs), 7.79 (1H, d, J=7.7Hz),8.36 (1H, d, J=8.4H
z), 8.44 (1H, brs), 8.61 (1H, d, J=3.3Hz) MS(M+ ) : 559
【0235】実施例19 N−[2−(2−ジメチルアミノエトキシ)−4−
[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェ
ニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミ
【0236】
【化58】
【0237】実施例2で得られたN−[2−ヒドロキシ
−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエ
ノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フ
ェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサ
ミド (140 mg) 及び2−クロロエチルジメチルアミン
(50 mg)を用いて、実施例3と同様にして、標題化合物
(110 mg) を得た。
【0238】mp(soln.):非結晶性固体 IR(KBr): 2931, 1640, 1524 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.70 -
1.80 (2H, m), 1.90 - 2.00 (2H, m), 2.08 (6H, s),
2.37 - 2.47 (2H, m), 2.85 - 2.95 (2H, m), 3.72 -
3.82 (2H, m),3.73 - 3.93 (2H, s), 6.21 (1H, brs),
6.66 (1H, brs),6.82 (1H, brs), 6.92 (1H, d, J=8.4H
z), 7.30 - 7.55 (8H, m),7.70 (1H, d, J=7.0Hz), 8.2
6 (1H, d, J=8.1Hz), 8.85 (1H, brs) MS(M+ ) : 539
【0239】実施例20 N−[2−(2−モルホリノエトキシ)−4−[(5,
6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−
b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェニル]−
[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミド
【0240】
【化59】
【0241】実施例3で得られたN−[2−(2−クロ
ロエトキシ)−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ
−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カ
ルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2
−カルボキサミド (400 mg)及びモルホリン (160 mg)
を用いて、実施例4と同様にして、標題化合物 (230mg)
を得た。
【0242】mp(soln.):非結晶性固体 IR(KBr): 2931, 2852, 1638, 1522 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.72 -
1.82 (2H, m), 1.94 - 2.01 (2H, m), 2.35 - 2.39 (4
H, m),2.45 - 2.49 (2H, m), 2.88 - 2.95 (2H, m), 3.
48 - 3.51 (4H, m),3.48 - 3.51 (2H, m), 3.61 - 3.91
(2H, s), 6.20 (1H, brs),6.66 (1H, d, J=5.2Hz), 6.
80 (1H, brs), 6.87 (1H, d, J=8.0Hz),7.25 - 7.55 (7
H, m), 7.74 (1H, d, J=7.3Hz), 8.02 (1H, brs),8.26
(1H, d, J=8.5Hz) MS(M+ ) : 581
【0243】実施例21 N−[2−[2−(4−メチルパーヒドロ−1,4−ジ
アゼピン−1−イル)エトキシ]−4−[(5,6,
7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]ア
ゼピン−4−イル)カルボニル]フェニル]−[1,
1’−ビフェニル]−2−カルボキサミド
【0244】
【化60】
【0245】実施例3で得られたN−[2−(2−クロ
ロエトキシ)−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ
−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カ
ルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2
−カルボキサミド (200 mg)及びN−ホモピペラジン (5
1 mg)を用いて、実施例4と同様にして、標題化合物(15
0 mg) を得た。
【0246】mp(soln.):非結晶性固体 IR(KBr): 3405, 2930, 1641, 1522 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.60 -
1.80 (4H, m), 1.93 - 2.03 (2H, m), 2.33 (3H, s),
2.50 - 2.70 (10H, m), 2.87 - 2.93 (2H, m), 3.72 (2
H, m),3.70 - 3.90 (2H, m), 6.19 (1H, brs), 6.66 (1
H, d, J=5.3Hz),6.80 (1H, s), 6.86 (1H, d, J=8.1H
z), 7.25 - 7.55 (8H, m),7.77 (1H, d, J=7.0Hz), 8.0
2 (1H, s), 8.26 (1H, d, J=8.4Hz) MS(M+ ) : 608
【0247】実施例22 N−[2−[2−[2−(シクロヘキシルアミノ)エト
キシ]−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H
−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニ
ル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カル
ボキサミド
【0248】
【化61】
【0249】実施例3で得られたN−[2−(2−クロ
ロエトキシ)−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ
−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カ
ルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2
−カルボキサミド (400 mg)及びシクロヘキシルアミン
(100 mg) を用いて、実施例4と同様にして、標題化合
物 (95 mg)を得た。
【0250】mp(soln.):非結晶性固体 IR(KBr): 3287, 1670, 1524 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:0.90 -
1.40 (1H, m), 1.50 - 2.00 (8H, m), 2.32 (1H, m),
2.75 (2H, m), 2.90 (2H, m), 3.70 (2H, m), 3.80 -
3.90 (2H, m),5.79 - 6.00 (2H, brs), 6.19 (1H, br
s), 6.66 (1H, d, J=5.18Hz),6.78 (1H, s), 6.87 (1H,
d, J=8.1Hz), 7.25 - 7.55 (5H, m),7.72 (1H, d, J=
6.6Hz), 8.00 - 8.15 (2H, m), 8.25 (1H, d, J=8.4Hz) MS(M+ ) : 593
【0251】実施例23 N−[2−[2−[4−(ピロリジン−1−イル)ピペ
リジノ]エトキシ]−4−[(5,6,7,8−テトラ
ヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イ
ル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニ
ル]−2−カルボキサミド
【0252】
【化62】
【0253】実施例3で得られたN−[2−(2−クロ
ロエトキシ)−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ
−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カ
ルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2
−カルボキサミド (400 mg)及び4−ピロリジノピペリ
ジン (225 mg) を用いて、実施例4と同様にして、標題
化合物 (225 mg) を得た。
【0254】mp(soln.):非結晶性固体 IR(KBr): 3406, 1643, 1522 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.30 -
1.50 (4H, m), 1.50 - 1.82 (8H, m), 1.90 - 2.05 (4
H, m),2.22 (1H, m), 2.43 - 2.47 (4H, m), 2.82 - 2.
92 (4H, m),3.73 (2H, m), 3.80 - 3.95 (2H, m), 6.20
(1H, brs),6.55 (1H, d, J=5.2Hz), 6.78 (1H, s), 6.
85 (1H, d, J=8.1Hz),7.25 - 7.55 (8H, m), 7.74 (1H,
d, J=7.3Hz), 8.03 (1H, s),8.25 (1H, d, J=8.4Hz) MS(M+ ) : 648
【0255】実施例24 N−[2−[2−(4−ピペリジノピペリジノ)エトキ
シ]−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−
チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニ
ル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カル
ボキサミド
【0256】
【化63】
【0257】実施例3で得られたN−[2−(2−クロ
ロエトキシ)−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ
−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カ
ルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2
−カルボキサミド (400 mg)及び4−ピペリジノピペリ
ジン (240 mg) を用いて、実施例4と同様にして、標題
化合物 (350 mg) を得た。
【0258】mp(soln.):非結晶性固体 IR(KBr): 3405, 1633, 1523 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.30 -
2.10 (15H, m), 2.48 - 2.52 (4H, m), 2.85 - 2.95
(8H, m),3.73 (2H, m), 3.70 - 4.00 (2H, brs), 6.20
(1H, brs),6.67 (1H, d, J=4.8Hz), 6.79 (1H, s), 6.8
5 (1H, d, J=8.1Hz),7.25 - 7.55 (8H, m), 7.74 (1H,
d, J=7.3Hz), 7.99 (1H, s),8.25 (1H, d, J=8.1Hz) MS(M+ ) : 662
【0259】実施例25 N−[2−[2−[4−(4−ヒドロキシフェニル)ピ
ペラジン−1−イル]エトキシ]−4−[(5,6,
7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]ア
ゼピン−4−イル)カルボニル]フェニル]−[1,
1’−ビフェニル]−2−カルボキサミド
【0260】
【化64】
【0261】実施例3で得られたN−[2−(2−クロ
ロエトキシ)−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ
−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カ
ルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2
−カルボキサミド (500 mg)及び1−(4−ヒドロキシ
フェニル)ピペラジン (200 mg) を用いて、実施例4と
同様にして、標題化合物 (390 mg) を得た。
【0262】mp(soln.):非結晶性固体 IR(KBr): 2929, 1697, 1676 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.72 -
1.82 (2H, m), 1.93 - 2.03 (2H, m), 2.52 (4H, m),
2.80 - 2.85 (2H, m), 2.88 (4H, s), 2.95 (4H, s),
3.79 (2H, m),6.20 (1H, brs), 6.65 - 6.90 (3H, m),
7.25 - 7.50 (9H, m),7.71 (1H, d, J=7.7Hz), 8.01 (4
H, s), 8.11 (1H, s),8.26 (1H, d, J=8.4Hz) MS(M+ ) : 672
【0263】実施例26 N−[2−[2−[(4−エトキシカルボニル)ピペラ
ジン−1−イル]エトキシ]−4−[(5,6,7,8
−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン
−4−イル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビ
フェニル]−2−カルボキサミド
【0264】
【化65】
【0265】実施例3で得られたN−[2−(2−クロ
ロエトキシ)−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ
−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カ
ルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2
−カルボキサミド (500 mg)及び1−エトキシカルボニ
ルピペラジン (200 mg) を用いて、実施例4と同様にし
て、標題化合物 (400 mg) を得た。
【0266】mp(soln.):油状物 IR(Neat): 3270, 2933, 1666, 1514 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.26
(3H, t, J=7.1Hz), 1.72 - 1.82 (2H, m), 1.93 - 2.03
(2H, m),2.33 (2H, m), 2.49 (2H, m), 2.87 - 3.25
(2H, m), 3.28 (2H, brs),3.35 (2H, m), 3.45 - 3.53
(4H, m), 3.75 - 3.85 (2H, m),4.16 (2H, q, J=7.1H
z), 6.20 (1H, brs), 6.62 (1H, d, J=6.9Hz),6.80 (1
H, brs), 6.88 (1H, brs), 7.20 - 7.60 (7H, m),7.70
- 7.80 (1H, m), 7.95 (1H, brs), 8.08 (1H, brs),8.2
4 (1H, d, J=8.4Hz) MS(M+ ) : 653
【0267】実施例27 N−[2−[2−(4−メチルパーヒドロ−1,4−ジ
アゼピン−1−イル)−2−オキソエトキシ]−4−
[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェ
ニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミ
【0268】
【化66】
【0269】実施例6で得られた2−[[[1,1’−
ビフェニル]−2−カルボニル]アミノ]−5−
[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェ
ノキシ酢酸 (200 mg) 及びN−メチルホモピペラジン
(51 mg)を用いて、実施例7と同様にして、標題化合物
(150 mg)を得た。
【0270】mp(soln.):非結晶性固体 IR(KBr): 3420, 1644, 1520 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.50 -
1.90 (2H, brs), 1.72 - 1.82 (2H, m), 1.90 - 2.00
(2H, m),2.36 (3H, d, J=7.3Hz), 2.50 - 2.65 (4H,
m), 2.89 - 2.93 (2H, m),3.32 - 3.38 (2H, m), 3.57
- 3.61 (2H, m), 3.66 (1H, brs),3.70 - 4.00 (1H, br
s), 4.32 (2H, d, J=9.1Hz), 6.20 (1H, brs),6.66 (2
H, brs), 6.80 - 6.90 (2H, m), 7.25 - 7.50 (7H, m),
7.78 (1H, d, J=7.3Hz), 8.23 (1H, m), 8.56 (1H, s) MS(M+ ) : 622
【0271】実施例28 N−[2−[[[1,1’−ビフェニル]−2−カルボ
ニル]アミノ]−5−[(5,6,7,8−テトラヒド
ロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)
カルボニル]フェノキシ]アセチル]−L−プロリンア
ミド
【0272】
【化67】
【0273】実施例6で得られた2−[[[1,1’−
ビフェニル]−2−カルボニル]アミノ]−5−
[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェ
ノキシ酢酸 (520 mg) 及びL−プロリンアミド (150 m
g) を用いて、実施例7と同様にして、標題化合物 (380
mg) を得た。
【0274】mp(soln.):非結晶性固体 IR(KBr): 3400, 1658, 1524 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.72 -
1.82 (2H, m), 1.85 - 2.04 (4H, m), 1.95 - 2.05 (2
H, m),2.85 - 2.91 (2H, m), 3.26 (1H, m), 3.44 (1H,
m),3.75 - 4.00 (2H, m), 4.30 (2H, s), 4.45 (1H,
d, J=5.5Hz),5.58 (1H, brs), 6.18 (1H, brs), 6.67
(1H, d, J=4.8Hz),6.79 (2H, brs), 6.87 (1H, d, J=8.
4Hz), 7.25 - 7.55 (8H, m),7.76 (1H, d, J=8.4Hz),
8.22 (1H, d, J=8.4Hz), 8.54 (1H, s) MS(M+ ) : 622
【0275】実施例29 N−[2−[2−オキソ−2−(4−ピペリジノピペリ
ジノ)エトキシ]−4−[(5,6,7,8−テトラヒ
ドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イ
ル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニ
ル]−2−カルボキサミド
【0276】
【化68】
【0277】実施例6で得られた2−[[[1,1’−
ビフェニル]−2−カルボニル]アミノ]−5−
[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェ
ノキシ酢酸 (300 mg) 及び4−ピペリジノピペリジン
(140 mg) を用いて、実施例7と同様にして、標題化合
物 (270 mg) を得た。
【0278】mp(soln.):非結晶性固体 IR(KBr): 3399, 1651, 1522 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.35 -
1.50 (6H, m), 1.50 - 1.65 (4H, m), 1.75 - 1.90 (4
H, m),1.95 - 2.00 (2H, m), 2.40 - 2.50 (4H, brs),
2.60 (1H, m),2.85 - 3.00 (2H, m), 3.56 (1H, d, J=1
2.8Hz), 3.70 - 4.00 (2H, brs),4.31 (2H, s), 4.52
(1H, d, J=12.8Hz), 6.19 (1H, brs),6.67 (1H, d, J=
4.8Hz), 6.80 (1H, s), 6.91 (1H, d, J=8.4Hz),7.25 -
7.50 (8H, m), 7.78 (1H, d, J=7.7Hz), 8.23 (1H, d,
J=8.4Hz),8.56 (1H, s) MS(M+ ) : 676
【0279】実施例30 N−[2−[2−オキソ−2−[4−(ピロリジン−1
−イル)ピペリジノ]エトキシ]−4−[(5,6,
7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]ア
ゼピン−4−イル)カルボニル]フェニル]−[1,
1’−ビフェニル]−2−カルボキサミド
【0280】
【化69】
【0281】実施例6で得られた2−[[[1,1’−
ビフェニル]−2−カルボニル]アミノ]−5−
[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェ
ノキシ酢酸 (300 mg) 及び4−ピロリジノピペリジン
(150 mg) を用いて、実施例7と同様にして、標題化合
物 (250 mg) を得た。
【0282】mp(soln.):非結晶性固体 IR(KBr): 3429, 1652, 841 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.55 -
1.65 (2H, m), 1.70 - 1.80 (2H, m), 1.82 - 2.20 (9
H, m),2.55 - 2.65 (2H, m), 2.85 - 2.95 (2H, m), 3.
00 - 3.20 (4H, m),3.60 - 3.90 (3H, m), 4.32 - 4.40
(2H, m), 4.45 - 4.50 (1H, m),6.19 (1H, brs), 6.67
(1H, brs), 6.77 (1H, brs), 6.81 - 6.90 (1H, m),7.
20 - 7.55 (7H, m), 7.70 - 7.80 (2H, m), 8.15 (1H,
m),8.48 (1H, brs) MS(M+ ) : 662
【0283】実施例31 N−[2−[2−(4−ジメチルアミノピペリジノ)−
2−オキソエトキシ]−4−[(5,6,7,8−テト
ラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−
イル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニ
ル]−2−カルボキサミド
【0284】
【化70】
【0285】実施例6で得られた2−[[[1,1’−
ビフェニル]−2−カルボニル]アミノ]−5−
[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェ
ノキシ酢酸 (300 mg) 及び4−ジメチルアミノピペリジ
ン (150 mg) を用いて、実施例7と同様にして、標題化
合物 (280 mg) を得た。
【0286】mp(soln.):非結晶性固体 IR(KBr): 3434, 1654 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.40 -
1.50 (4H, m), 1.72 - 1.82 (2H, m), 1.90 - 2.00 (2
H, m),2.49 (6H, s), 2.50 - 2.60 (2H, m), 2.90 - 3.
00 (4H, m),3.70 - 3.90 (2H, m), 4.20 - 4.30 (2H,
m), 4.54 (1H, m),6.19 (1H, brs), 6.66 (1H, brs),
6.80 (1H, brs), 6.90 (1H, m),7.25 - 7.60 (7H, m),
7.76 - 7.90 (2H, m), 8.20 (1H, m), 8.41 (1H, m) MS(M+ ) : 636
【0287】実施例32 N−[2−[2−[(1−メチル−1H−1,2,3,
4−テトラゾ−ル−5−イル)チオ]エトキシ]−4−
[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェ
ニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミ
【0288】
【化71】
【0289】実施例3で得られたN−[2−(2−クロ
ロエトキシ)−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ
−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カ
ルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2
−カルボキサミド (200 mg)をジメチルホルムアミド (5
ml) に溶解し、5−メルカプト−1−メチルテトラゾ
ール ナトリウム塩 2水和物 (78 mg)を加え100
℃、4時間加熱した後、5−メルカプト−1−メチルテ
トラゾール ナトリウム塩 2水和物 (78 mg)を追加し
120℃、5時間加熱した。ジメチルホルムアミドを留
去した後、残渣をクロロホルムに溶かし水洗し、有機層
を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒留去後、シリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;酢酸エチ
ル:ヘキサン= 2 : 1)により精製し、標題化合物 (13
0 mg) を得た。
【0290】mp(soln.):油状物 IR(Neat): 1672, 1638, 1522 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.70 -
1.80 (2H, m), 1.90 - 2.10 (2H, m), 2.80 - 3.00 (2
H, m),3.40 (2H, t, J=6Hz), 3.60 - 4.10 (4H, m), 3.
82 (3H, s),6.18 (1H, brs), 6.68 (1H, d, J=5Hz), 6.
73 (1H, s),6.90 (1H, d, J=8Hz), 7.30 - 7.60 (8H,
m), 7.69 (1H, s),7.75 - 7.85 (1H, m), 8.33 (1H, d,
J=8Hz) MS(M+ ) : 610
【0291】実施例33 N−[2−(3−フタルイミドプロポキシ)−4−
[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェ
ニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミ
【0292】
【化72】
【0293】実施例2で得られたN−[2−ヒドロキシ
−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエ
ノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フ
ェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサ
ミド (530 mg) 及びN−(3−ブロモプロピル)フタル
イミド (607 mg) を用いて、実施例3と同様にして、標
題化合物 (600 mg) を得た。
【0294】mp(soln.):油状物 IR(Neat) : 1770, 1721, 1674, 1638(cm-1) NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.65 -
1.80 (2H, m), 1.90 - 2.10 (4H, m), 2.80 - 3.00 (2
H, m),3.50 - 4.10 (6H, m), 6.19 (1H, brs), 6.50 -
6.80 (2H, m),6.86 (1H, d, J=8Hz), 7.20 - 7.40 (3
H, m), 7.40 - 7.60 (5H, m),7.60 - 7.80 (6H, m), 8.
29 (1H, d, J=8Hz) MS(M+ ) : 655
【0295】実施例34 N−[2−(3−アミノプロポキシ)−4−[(5,
6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−
b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェニル]−
[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミド
【0296】
【化73】
【0297】実施例33で得られたN−[2−(3−フ
タルイミドプロポキシ)−4−[(5,6,7,8−テ
トラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4
−イル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェ
ニル]−2−カルボキサミド(520 mg) をエタノール (1
0 ml)に溶解し、ヒドラジン1水和物 (58μl)を加え3
時間加熱還流した。ヒドラジン1水和物 (174 μl)を追
加し、さらに4時間加熱還流した。溶媒を留去した後、
残渣に1N水酸化ナトリウム水溶液を加えた後クロロホ
ルムで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒留去後シリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出溶媒;メタノール:クロロホルム=1 :10)によ
り精製し、標題化合物 (274 mg) を得た。
【0298】mp(soln.):油状物 IR(Neat) : 1672, 1633, 1523 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.60 -
1.80 (4H, m), 1.90 - 2.10 (2H, m), 2.69 (2H, t, J
=6.6Hz),2.80 - 3.00 (2H, m), 3.60 - 4.00 (4H, m),
6.20 (1H, brs),6.67 (1H, d, J=5Hz), 6.75 - 6.90 (2
H, m), 7.20 - 7.60 (8H, m),7.73 (1H, d, J=8Hz), 8.
00 (1H, s), 8.28 (1H, d, J=8Hz) MS(M+ ) : 525
【0299】実施例35 N−[2−[3−(クロロアセチルアミノ)プロポキ
シ]−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−
チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニ
ル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カル
ボキサミド
【0300】
【化74】
【0301】実施例34で得られたN−[2−(3−ア
ミノプロポキシ)−4−[(5,6,7,8−テトラヒ
ドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イ
ル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニ
ル]−2−カルボキサミド (214mg) 及びトリエチルア
ミン (170 μl)をクロロホルム (5 ml) に溶解し、氷冷
下クロロアセチルクロリド (39μl)を加え、室温で2時
間撹拌した。冷却後反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液を加えた後、クロロホルムで抽出し、有機層を飽和
食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶
媒留去後シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶
媒;酢酸エチル:ヘキサン= 2 : 3〜 1 : 1)により精
製し、標題化合物 (186 mg) を得た。
【0302】mp(soln.):油状物 IR(Neat): 1660, 1641 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.70 -
1.85 (4H, m), 1.90 - 2.00 (2H, m), 2.80 - 3.00 (2
H, m),3.28 (2H, q, J=6Hz), 3.60 - 4.10 (4H, m), 4.
10 (2H, s),6.21 (1H, brs), 6.60 (1H, s), 6.68 (1H,
d, J=6Hz),6.75 - 6.80 (1H, m), 6.85 (1H, d, J=8.4
Hz), 7.20 - 7.60 (8H, m),7.62 (1H, s), 7.75 - 7.80
(1H, m), 8.30 (1H, d, J=8.4Hz) MS(M+ ) : 601
【0303】実施例36 N−[2−[3−[(4−メチルピペラジン−1−イ
ル)アセチルアミノ]プロポキシ]−4−[(5,6,
7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]ア
ゼピン−4−イル)カルボニル]フェニル]−[1,
1’−ビフェニル]−2−カルボキサミド
【0304】
【化75】
【0305】実施例35で得られたN−[2−[3−
(クロロアセチルアミノ)プロポキシ]−4−[(5,
6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−
b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェニル]−
[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミド (186
mg) 及びN−メチルピペラジン (55μl)をアセトン (5
ml)に溶解し、ヨウ化カリウム (18 mg)を加え、4時間
加熱還流した。冷却後反応液に水を加えた後、クロロホ
ルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。溶媒留去後シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶出溶媒;酢酸エチル:ヘキサ
ン= 2 : 1)により精製し、標題化合物 (56 mg)を得
た。
【0306】mp(soln.):非結晶性固体 IR(KBr): 1671, 1640 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.70 -
1.80 (4H, m), 1.90 - 2.10 (2H, m), 2.23 (3H, s),
2.30 - 2.60 (8H, m), 2.85 - 3.00 (2H, m), 3.00 (2
H, s),3.25 (2H, q, J=6.6Hz), 3.50 - 4.00 (4H, m),
6.20 (1H, brs),6.68 (1H, d, J=5Hz), 6.75 - 6.90 (2
H, m), 7.10 - 7.20 (1H, m),7.25 - 7.40 (3H, m), 7.
40 - 7.60 (5H, m), 7.67 (1H, s),7.75 - 7.85 (1H,
m), 8.29 (1H, d, J=8.4Hz) MS(M+ ) : 665
【0307】実施例37 2−[[[1,1’−ビフェニル]−2−カルボニル]
アミノ]−5−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4
H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボ
ニル]フェノキシ酢酸アミド
【0308】
【化76】
【0309】実施例2で得られたN−[2−ヒドロキシ
−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエ
ノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フ
ェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサ
ミド(299mg)及び2−ブロモアセトアミド(17
6mg)を用いて、実施例3と同様にして、標題化合物
(120mg)を得た。
【0310】mp(soln.):非結晶性固体 IR(KBr): 1681, 1633, 1523 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.60 -
1.85 (2H, m), 1.85 - 2.05 (2H, m), 2.80 - 3.00 (2
H, m),3.50 - 4.20 (2H, m), 4.02 (2H, s), 5.38 (1H,
s), 5.85 (1H, s),6.16 (1H, brs), 6.52 (1H, s), 6.
65 (1H, d, J=5Hz),7.07 (1H, d, J=5Hz), 7.20 - 7.60
(9H, m), 7.86 (1H, d, J=8Hz),8.18 (1H, d, J=8Hz) MS(M+ ) : 525
【0311】実施例38 N−[2−[2−(4−ベンズヒドリルピペラジン−1
−イル)エトキシ]−4−[(5,6,7,8−テトラ
ヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イ
ル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニ
ル]−2−カルボキサミド
【0312】
【化77】
【0313】実施例3で得られたN−[2−(2−クロ
ロエトキシ)−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ
−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カ
ルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2
−カルボキサミド (150 mg)及びN−(ジフェニルメチ
ル)ピペラジン (107 mg) を用いて、実施例4と同様に
して、標題化合物 (120 mg) を得た。
【0314】mp(soln.):非結晶性固体 IR(KBr): 1673, 1641, 1596, 1522 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.60 -
1.80 (2H, m), 1.80 - 2.05 (2H, m), 2.05 - 2.50 (8
H, m),2.80 - 2.95 (2H, m), 3.50 - 4.10 (4H, m), 4.
00 (2H, s),6.20 (1H, brs), 6.64 (1H, d, J=5Hz), 6.
77 (1H, s),6.88 (1H, d, J=8Hz), 7.15 - 7.60 (18H,
m), 7.70 - 7.75 (1H, m),8.17 (1H, s), 8.25 (1H, d,
J=8Hz) MS(M+ ) : 746
【0315】実施例39 N−[2−[2−[4−(4−フルオロベンゾイル)ピ
ペリジノ]エトキシ]−4−[(5,6,7,8−テト
ラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−
イル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニ
ル]−2−カルボキサミド
【0316】
【化78】
【0317】実施例3で得られたN−[2−(2−クロ
ロエトキシ)−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ
−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カ
ルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2
−カルボキサミド (150 mg)及び4−(4−フルオロベ
ンゾイル)ピペリジン (88 mg)を用いて、実施例4と同
様にして、標題化合物 (120 mg) を得た。
【0318】mp(soln.):非結晶性固体 IR(KBr): 1680, 1643, 1597 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.50 -
1.85 (6H, m), 1.90 - 2.05 (2H, m), 2.05 - 2.20 (2
H, m),2.52 (2H, t, J=6Hz), 2.80 - 2.95 (4H, m), 3.
00 - 3.20 (1H, m),3.77 (2H, t, J=6Hz), 3.60 - 4.00
(2H, m), 6.20 (1H, brs),6.67 (1H, d, J=5Hz), 6.80
(1H, s), 6.85 (1H, d, J=9Hz),7.10 - 7.20 (2H, m),
7.25 - 7.55 (8H, m), 7.70 - 7.75 (1H, m),7.90 -
8.05 (3H, m), 8.26 (1H, d, J=8Hz) MS(M+ ) : 701
【0319】実施例40 エチル 4−[2−[[[1,1’−ビフェニル]−2
−カルボニル]アミノ]−5−[(5,6,7,8−テ
トラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4
−イル)カルボニル]フェノキシ]ブチレート
【0320】
【化79】
【0321】実施例2で得られたN−[2−ヒドロキシ
−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエ
ノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フ
ェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサ
ミド (1.0 g)及び4−ブロモブタン酸エチルエステル
(1.2 g)を用いて、実施例3と同様にして、標題化合物
(921 mg) を得た。
【0322】mp(soln.):無色結晶 IR(Neat): 1731, 1675, 1639 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.24
(3H, t, J=7.2Hz), 1.70 - 2.05 (6H, m), 2.27 (2H,
t, J=7.2Hz),2.90 - 3.00 (2H, m), 3.60 - 4.00 (4H,
m), 4.08 (2H, q, J=7.2Hz),6.20 (1H, brs), 6.68 (1
H, d, J=5.4Hz), 6.75 - 6.80 (1H, m),6.82 (1H, d, J
=9.0Hz), 7.25 - 7.60 (8H, m), 7.65 (1H, s),7.75 -
7.80 (1H, m), 8.30 (1H, d, J=8Hz) MS(M+ ) : 583
【0323】実施例41 4−[2−[[[1,1’−ビフェニル]−2−カルボ
ニル]アミノ]−5−[(5,6,7,8−テトラヒド
ロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)
カルボニル]フェノキシ]酪酸
【0324】
【化80】
【0325】実施例40で得られたエチル 4−[2−
[[[1,1’−ビフェニル]−2−カルボニル]アミ
ノ]−5−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−
チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニ
ル]フェノキシ]ブチレート (820 mg) を用いて、実施
例6と同様にして、標題化合物 (614 mg) を得た。
【0326】mp(soln.):無色結晶 IR(KBr): 1718, 1643, 1528 cm-1 NMR(DMSO−d6 )δppm,300MHz:1.
50 - 2.00 (6H, m), 2.25 - 2.40 (2H, m), 2.75 - 3.0
0 (2H, m),3.50 - 4.00 (2H, m), 6.30 (1H, brs), 6.7
0 - 7.00 (3H, m),7.25 - 7.70 (9H, m), 7.70 - 7.85
(1H, m), 9.03 (1H, s),12.2 (1H, s) MS(M+ ) : 554
【0327】実施例42 N−[2−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)
−4−オキソブトキシ]−4−[(5,6,7,8−テ
トラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4
−イル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェ
ニル]−2−カルボキサミド
【0328】
【化81】
【0329】実施例41で得られた4−[2−
[[[1,1’−ビフェニル]−2−カルボニル]アミ
ノ]−5−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−
チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニ
ル]フェノキシ]酪酸 (180 mg) 及びN−メチルピペラ
ジン (43μl)を用いて、実施例7と同様にして、標題化
合物 (131 mg) を得た。
【0330】mp(soln.): 188.0 - 190.0℃(イソプ
ロパノール) IR(KBr): 1641 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.70 -
1.85 (2H, m), 1.85 - 2.05 (4H, m), 2.20 - 2.40 (9
H, m),2.85 - 3.00 (2H, m), 3.35 (2H, t, J=5Hz), 3.
55 (2H, t, J=5Hz),3.69 (2H, t, J=6Hz), 3.70 - 4.10
(2H, m), 6.20 (1H, brs),6.70 - 6.90 (4H, m), 7.25
- 7.40 (3H, m), 7.40 - 7.60 (5H, m),7.70 - 7.80
(2H, m), 8.26 (1H, d, J=8Hz) MS(M+ ) : 636
【0331】実施例43 N−[2−[4−(4−メチルパーヒドロ−1,4−ジ
アゼピン−1−イル)−4−オキソブトキシ]−4−
[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェ
ニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミ
【0332】
【化82】
【0333】実施例41で得られた4−[2−
[[[1,1’−ビフェニル]−2−カルボニル]アミ
ノ]−5−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−
チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニ
ル]フェノキシ]酪酸 (180 mg) 及びN−メチルホモピ
ペラジン (48μl)を用いて、実施例7と同様にして、標
題化合物(171 mg) を得た。
【0334】mp(soln.):非結晶性固体 IR(KBr): 1638 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.70 -
2.00 (8H, m), 2.20 - 2.40 (5H, m), 2.40 - 2.60 (4
H, m),2.80 - 3.00 (2H, m), 3.30 - 3.50 (2H, m), 3.
50 - 4.10 (6H, m),6.20 (1H, brs), 6.60 - 6.70 (1H,
m), 6.70 - 6.90 (2H, m),7.20 - 7.60 (8H, m), 7.70
- 7.80 (2H, m), 8.27 (1H, d, J=9Hz) MS(M+ ) : 650
【0335】実施例44 N−[2−[4−(4−ジメチルアミノピペリジノ)−
4−オキソブトキシ]−4−[(5,6,7,8−テト
ラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−
イル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニ
ル]−2−カルボキサミド
【0336】
【化83】
【0337】実施例41で得られた4−[2−
[[[1,1’−ビフェニル]−2−カルボニル]アミ
ノ]−5−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−
チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニ
ル]フェノキシ]酪酸 (180 mg) 及び4−ジメチルアミ
ノピペリジン2塩酸塩 (89 mg)を用いて、実施例7と同
様にして、標題化合物 (98 mg)を得た。
【0338】mp(soln.):非結晶性固体 IR(KBr): 1640 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.20 -
1.50 (2H, m), 1.50 - 2.10 (11H, m), 2.20 - 2.40
(8H, m),2.45 - 2.60 (1H, m), 2.80 - 3.00 (2H, m),
3.60 - 4.20 (4H, m),4.50 (1H, d, J=12Hz), 6.20 (1
H, brs), 6.67 (1H, d, J=5Hz),6.70 - 6.85 (2H, m),
7.25 - 7.60 (8H, m), 7.70 - 7.80 (2H, m),8.26 (1H,
d, J=8Hz) MS(M+ ) : 664
【0339】実施例45 N−[2−[(ピリジン−4−イル)メトキシ]−4−
[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェ
ニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミ
【0340】
【化84】
【0341】実施例2で得られたN−[2−ヒドロキシ
−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエ
ノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フ
ェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサ
ミド (180 mg) 及び4−クロロメチルピリジン塩酸塩
(158 mg) を用いて、実施例3と同様にして、標題化合
物 (201 mg) を得た。
【0342】mp(soln.):非結晶性固体 IR(KBr): 1673, 1639 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.60 -
1.80 (2H, m), 1.80 - 2.00 (2H, m), 2.60 - 2.80 (2
H, m),3.50 - 4.00 (2H, m), 4.67 (2H, s), 6.12 (1H,
brs), 6.55 (1H, s)6.67 (1H, d, J=5Hz), 6.90 - 7.0
5 (3H, m), 7.20 - 7.30 (3H, m),7.30 - 7.60 (5H,
m), 7.68 (1H, s), 7.73 (1H, dd, J=7.7Hz and 1.5H
z),8.39 (1H, d, J=8Hz), 8.55 - 8.65 (2H, m) MS(M+ ) : 559
【0343】実施例46 N−[2−[2−(インドール−3−イル)エトキシ]
−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエ
ノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フ
ェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサ
ミド
【0344】
【化85】
【0345】実施例2で得られたN−[2−ヒドロキシ
−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエ
ノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フ
ェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサ
ミド (200 mg) 及び3−(2−ブロモエチル)インドー
ル (191 mg) を用いて、実施例12と同様にして、標題
化合物 (288 mg) を得た。
【0346】mp(soln.):淡黄色非結晶性固体 IR(Neat): 3399, 3316, 1632, 1523 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.68 -
1.80 (2H, m), 1.91 - 2.01 (2H, m), 2.84 - 2.88 (2
H, m),2.98 (2H, t, J=13.5Hz), 3.82 (2H, brs), 3.95
(2H, t, J=13.5Hz),6.18 (1H, brs), 6.64 (1H, d, J=
5.1Hz), 6.80 - 6.84 (3H, m),7.00 - 7.03 (1H, m),
7.14 - 7.20 (1H, m), 7.28 - 7.32 (5H, m),7.40 - 7.
59 (5H, m), 7.68 - 7.70 (2H, m), 7.79 (1H, s),8.25
(1H, d, J=8.4Hz) MS(M+ ) : 611
【0347】実施例47 N−[2−[3−(4−メチルピペラジン−1−イル)
プロポキシ]−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ
−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カ
ルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2
−カルボキサミド
【0348】
【化86】
【0349】実施例12で得られたN−[2−(3−ク
ロロプロポキシ)−4−[(5,6,7,8−テトラヒ
ドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イ
ル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニ
ル]−2−カルボキサミド (280mg) 及びN−メチルピ
ペラジン (0.09 ml)を用いて、実施例15と同様にし
て、標題化合物 (260 mg) を得た。
【0350】mp(soln.):黄色非結晶性固体 IR(Neat): 3404, 1640, 1522 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.71 -
1.75 (4H, m), 1.91 - 2.02 (2H, m), 2.30 (3H, s),
2.32 - 2.35 (2H, m), 2.38 - 2.50 (8H, m), 2.89 -
2.93 (2H, m),3.65 - 3.70 (2H, m), 3.83 (2H, brs),
6.20 (1H, brs),6.66 (1H, d, J=5.1Hz), 6.71 - 6.82
(2H, m), 7.30 - 7.56 (8H, m),7.65 (1H, s), 7.75 (1
H, d, J=7.5Hz), 8.25 (1H, d, J=8.4Hz) MS(M+ ) : 608
【0351】実施例48 N−[2−[3−(4−メチルパーヒドロ−1,4−ジ
アゼピン−1−イル)プロポキシ]−4−[(5,6,
7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]ア
ゼピン−4−イル)カルボニル]フェニル]−[1,
1’−ビフェニル]−2−カルボキサミド
【0352】
【化87】
【0353】実施例12で得られたN−[2−(3−ク
ロロプロポキシ)−4−[(5,6,7,8−テトラヒ
ドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イ
ル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニ
ル]−2−カルボキサミド (280mg) 及びN−メチルホ
モピペラジン (0.10 ml)を用いて、実施例15と同様に
して、標題化合物 (244 mg) を得た。
【0354】mp(soln.):黄色油状物 IR(Neat): 3404, 1639, 1522 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.69 -
2.02 (8H, m), 2.37 - 2.50 (2H, m), 2.42 (3H, s),
2.65 - 2.74 (8H, m), 2.89 - 2.93 (2H, m), 3.65 -
3.71 (2H, m),3.82 (2H, brs), 6.20 (1H, brs), 6.67
(1H, d, J=5.1Hz),6.75 - 6.82 (2H, m), 7.30 - 7.56
(8H, m), 7.66 (1H, s),7.75 (1H, d, J=7.8Hz), 8.26
(1H, d, J=7.5Hz) MS(M+ ) : 622
【0355】実施例49 2−[[[1,1’−ビフェニル]カルボニル]アミ
ノ]−5−[4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−
4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カル
ボニル]フェノキシカルボキサミド
【0356】
【化88】
【0357】実施例2で得られたN−[2−ヒドロキシ
−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエ
ノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フ
ェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサ
ミド (290 mg) をクロロホルム (2.5 ml) に懸濁させ、
氷冷下クロロスルホニルイソシアネート (59μl)のクロ
ロホルム溶液 (500 μl)を滴下し、氷冷下で25分、室
温でさらに2時間15分攪拌した。反応液に水を加え、
クロロホルム抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。減圧下にて溶媒留去して得られる残渣に水
(20 ml)を加え、70℃にて3時間加熱した。冷却後反
応液をクロロホルム抽出し、有機層を無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。減圧下にて溶媒留去して得られる残渣
をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒;酢酸エチ
ル:n−ヘキサン= 1: 3 )により精製し、標題化合物
(37 mg)を得た。
【0358】mp(soln.):非結晶性固体 IR(KBr): 1729, 1651, 1632 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.65 -
2.10 (4H, m), 2.80 - 3.00 (2H, m), 3.40 - 4.20 (2
H, m),5.00 (2H, s), 6.23 (1H, brs), 6.60 - 6.80 (1
H, m),6.85 - 7.05 (1H, m), 7.05 - 7.60 (10H, m),
7.77 (1H, d, J=7.8Hz),8.18 (1H, d, J=7.8Hz) MS(M+ ) :511
【0359】実施例50 N−[2−[3−(4−ジメチルアミノピペリジノ)プ
ロポキシ]−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−
4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カル
ボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−
カルボキサミド
【0360】
【化89】
【0361】実施例12で得られたN−[2−(3−ク
ロロプロポキシ)−4−[(5,6,7,8−テトラヒ
ドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イ
ル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニ
ル]−2−カルボキサミド (150mg) 及びジメチルアミ
ノピペリジン (75 mg)を用いて、実施例4と同様にし
て、標題化合物 (105 mg) を得た。
【0362】mp(soln.):非結晶性固体 IR(KBr): 1641, 1522 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.70 -
1.80 (6H, m), 1.95 - 2.10 (6H, m), 2.34 (2H, t,J=
6.6Hz),2.59 (6H, s), 2.70 - 3.00 (5H, m), 3.70 -
3.75 (2H, m),3.75 - 4.00 (2H, brs), 6.19 (1H, br
s), 6.69 (1H, d, J=5.1Hz),6.75 (1H, d, J=8.1Hz),
6.87 (1H, s), 7.25 - 7.35 (3H, m),7.35 - 7.55 (5H,
m), 7.64 (1H, s), 7.75 (1H, d, J=7.3Hz),8.23 (1H,
d, J=8.8Hz) MS(M+ ) :636
【0363】実施例51 N−[2−[4−(4−エチルピペラジン−1−イル)
ブトキシ]−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−
4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カル
ボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−
カルボキサミド
【0364】
【化90】
【0365】実施例14で得られたN−[2−(4−ク
ロロブトキシ)−4−[(5,6,7,8−テトラヒド
ロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)
カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−
2−カルボキサミド (650 mg) 及びN−エチルピペラジ
ン (222 μl)を用いて、実施例4と同様にして、標題化
合物 (181 mg) を得た。
【0366】mp(soln.):油状物 IR(Neat): 1675, 1639 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.09
(3H, t, J=7.2Hz), 1.40 - 1.70 (4H, m), 1.70 - 1.90
(2H, m),1.90 - 2.10 (2H, m), 2.20 - 2.60 (12H,
m), 2.85 - 2.95 (2H, m),3.55 - 4.20 (4H, m), 6.10
- 6.40 (1H, m), 6.60 - 6.90 (3H, m),7.20 - 7.60 (8
H, m), 7.65 (1H, s), 7.70 - 7.80 (1H, m),8.20 - 8.
35 (1H, m) MS(M+ ) :636
【0367】実施例52 N−[2−[4−(4−ジメチルアミノピペリジノ)ブ
トキシ]−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4
H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボ
ニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カ
ルボキサミド
【0368】
【化91】
【0369】実施例14で得られたN−[2−(4−ク
ロロブトキシ)−4−[(5,6,7,8−テトラヒド
ロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)
カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−
2−カルボキサミド (300 mg) 及びジメチルアミノピペ
リジン(150 mg)を用いて、実施例4と同様にして、標題
化合物 (200 mg) を得た。
【0370】mp(soln.):非結晶性固体 IR(KBr): 1640, 1525 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.40 -
1.70 (11H, m), 1.75 - 1.85 (4H, m), 1.95 - 2.00
(2H, m),2.10 - 2.20 (2H, m), 2.35 - 2.40 (2H, m),
2.60 - 2.65 (4H, m),2.90 - 2.95 (2H, m), 2.98 - 3.
10 (2H, m), 3.62 - 3.72 (2H, brs),6.20 (1H, brs),
6.79 (1H, m), 7.26 - 7.65 (10H, m),7.77 (1H, d, J=
7.4Hz), 8.25 (1H, d, J=6.9Hz) MS(M+ ) :650
【0371】実施例53 N−[2−[4−[(4−ジメチルアミノ)ピペリジ
ノ]−4−オキソブトキシ]−4−[(5,6,7,8
−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン
−4−イル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビ
フェニル]−2−カルボキサミド塩酸塩
【0372】
【化92】
【0373】実施例44で得られたN−[2−[4−
[(4−ジメチルアミノ)ピペリジノ]−4−オキソブ
トキシ]−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4
H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボ
ニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カ
ルボキサミド(330 mg)の酢酸エチル(3 ml)溶液に、4N
塩化水素−酢酸エチル (0.25 ml)を滴下した。滴下終了
後30分間攪拌し、析出した固体を濾取し、アセトンを
用いて再結晶を行い、標題化合物 (250 mg) を得た。
【0374】mp(soln.):無色結晶、 211.5 - 213.5
℃(アセトン) IR(KBr): 3429, 2374, 1635, 1525, 1381 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.39 -
1.59 (2H, m), 1.67 - 1.87 (4H, brs), 1.90 - 2.05
(5H, m),2.25 - 2.30 (3H, m), 2.46 (1H, t, J=12.3H
z), 2.63 (3H, s),2.73 (3H, s), 2.89 - 3.00 (3H,
m), 3.24 (1H, t, J=12.2Hz),3.85 (2H, d, J=13.2Hz),
3.87 (2H, brs), 4.67 (2H, d, J=13.2Hz),6.18 (1H,
brs), 6.72 (1H, d, J=5.7Hz), 7.24 - 7.35 (4H, m),
7.42 - 7.58 (4H, m), 7.74 - 7.78 (2H, m), 8.24 (1
H, d, J=7.8Hz),12.70 (1H, brs) MS(M+ ) :664
【0375】実施例54 N−〔4−〔〔8−ジメチルアミノ−5,6,7,8−
テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−
4−イル)カルボニル〕−2−メトキシフェニル〕−
〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミド (工程a) 8−ヒドロキシ−4,6,7,8−テトラヒドロチエノ
〔3,2−b〕アゼピン−5−オン
【0376】
【化93】
【0377】6,7−ジヒドロチエノ〔3,2−b〕ア
ゼピン−5,8−ジオン(1.58 g)のメタノール(30 ml)
懸濁液に、水素化ホウ素ナトリウム(330 mg)を加え、室
温下3時間攪拌した。反応液に水を加え、クロロホルム
で抽出し、有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下で濃縮し、非結晶
性固体として標題化合物(996 mg) を得た。
【0378】NMR(δ)ppm (DMSO−d6, 30
0MHz) 1.95 - 2.25 (2H, m), 2.30 - 2.45 (1H, m), 2.50 -
2.65 (1H, m),4.60 (1H, t, J=4.5Hz), 6.70 (1H, d, J
=5.4Hz),7.39 (1H, d, J=5.4Hz), 9.84 (1H, brs) MS(M+ ) :182
【0379】(工程b) 8−ジメチルアミノ−4,6,7,8−テトラヒドロチ
エノ〔3,2−b〕アゼピン−5−オン
【0380】
【化94】
【0381】工程aで得られた8−ヒドロキシ−4,
6,7,8−テトラヒドロチエノ〔3,2−b〕アゼピ
ン−5−オン(500 mg)をピリジン(20 ml) に溶かし、氷
冷下、塩化メタンスルホニル(473 mg)を加え、氷冷〜室
温にて4時間攪拌した。減圧下で溶媒を留去した後、残
渣をN,N−ジメチルホルムアミド(30 ml) に溶かし、
氷冷下、炭酸カリウム(3.8 g) 、ジメチルアミン塩酸塩
(2.2 g) を加え、室温下で終夜攪拌した。反応液を減圧
下溶媒留去後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、
クロロホルムで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で順次
洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧
下、溶媒を留去して標題化合物(270 mg)を得た。
【0382】NMR(δ)ppm (DMSO−d6, 30
0MHz) 1.60 - 1.85 (1H, m), 1.95 - 2.15 (1H, m), 2.20 (6
H, s),2.30 - 2.60 (2H, m), 3.92 (1H, dd, J=12.0Hz
and 6.0Hz),6.65 (1H, d, J=6.0Hz), 7.29 (1H, d, J=
6.0Hz), 9.69 (1H, brs) MS(M+ ) :209
【0383】(工程c) 8−ジメチルアミノ−4−(3−メトキシ−4−ニトロ
ベンゾイル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−
チエノ〔3,2−b〕アゼピン
【0384】
【化95】
【0385】水素化アルミニウムリチウム(184 mg)のテ
トラヒドロフラン(40 ml) 懸濁液に、工程bで得られた
8−ジメチルアミノ−4,6,7,8−テトラヒドロチ
エノ〔3,2−b〕アゼピン−5−オン(510 mg)を加
え、還流下3時間攪拌した。放冷後反応液をジエチルエ
ーテル (80 ml)で希釈し、過剰の水素化アルミニウムリ
チウムを水で分解した。溶液をセライト濾過し、濾液を
無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、濾液を濃縮
し、残渣をクロロホルム(25 ml)に溶解し、室温下でト
リエチルアミン(1.0 ml)を加えた。ここに3−メトキシ
−4−ニトロ安息香酸(575 mg)と塩化チオニル(3.0 ml)
より調製した塩化3−メトキシ−4−ニトロベンゾイル
を加え、14時間攪拌した。反応液を水、飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後濾液を
濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製し、非結晶性
固体として標題化合物(884 mg)を得た。
【0386】NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MH
z) 1.80 - 2.05 (4H, m), 2.17 - 2.40 (1H, m), 2.37 (6
H, s),3.50 - 3.60 (1H, m), 3.86 (3H, s), 6.17 (1H,
d, J=3.7Hz),6.87 (1H, d, J=3.7Hz), 6.98 (1H, d, J
=6.8Hz), 7.13 (1H, brs),7.65 (1H, d, J=6.8Hz) MS(M+ ) :375
【0387】(工程d)N−〔4−〔〔8−ジメチルア
ミノ−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕−2
−メトキシフェニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2
−カルボキサミド
【0388】
【化96】
【0389】工程cで得られた8−ジメチルアミノ−4
−(3−メトキシ−4−ニトロベンゾイル)−5,6,
7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕ア
ゼピン(417 mg)の酢酸(4.0 ml)溶液に、還元鉄(186 mg)
及び水 (0.06 ml)を加え、50℃にて1時間40分攪拌
した後、更に還元鉄 (62 mg)を加え、50℃にて2時間
攪拌した。クロロホルム (20 ml)で希釈した該反応液を
セライト濾過し、濾液を1N水酸化ナトリウム水溶液(1
50 ml)で塩基性とした。得られた溶液を酢酸エチルで抽
出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した。濾過後濾液を濃縮し、残渣をクロロホル
ム (15 ml)に溶解し、室温下にてトリエチルアミン (0.
46 ml)及び2−フェニル安息香酸(264 mg)より調製した
塩化2−フェニルベンゾイルを加え、3時間攪拌した。
反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後濾液
を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製し、標題化合
物(374 mg)を得た。
【0390】mp(soln.): 168.2 - 168.8℃ (ジエチ
ルエーテル) IR(KBr): 1665, 1635cm -1 NMR(δ)ppm (CDCl3, 300MHz) 1.70 - 2.03 (4H, m), 2.14 - 2.30 (1H, m), 2.37 (6
H, s),3.44 (3H, s), 3.64 (1H, s), 4.05 (1H, m), 6.
15 (1H, brs),6.78 (1H, d, J=5.0Hz), 6.82 (1H, s),
6.90 (1H, d, J=8.3Hz),7.29 - 7.53 (8H, m), 7.69 (1
H, s), 7.81 (1H, d, J=7.6Hz),8.26 (1H, d, J=8.3Hz) MS(M+ ) :525
【0391】実施例55 N−〔2−〔4−(ピペラジン−1−イル)−4−オキ
ソブトキシ〕−4−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ
−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カ
ルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2
−カルボキサミド
【0392】
【化97】
【0393】実施例41で得られた4−〔2−
〔〔〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボニル〕アミ
ノ〕−5−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−
チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニ
ル〕フェノキシ〕酪酸(1.1g)及びピペラジン(1
89mg)を用いて、実施例7と同様にして、標題化合
物(500mg)を得た。
【0394】mp(soln.):非結晶性固体 IR(KBr): 3408, 1636, 1522, 1262, 747 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm:1.60 - 2.00 (9H, m),
2.46 - 2.29 (2H, m), 2.74 - 2.80 (4H, m),2.89 -
2.92 (2H, m), 3.25 - 3.35 (2H, m), 3.45 - 3.55 (2
H, m),3.65 - 3.75 (2H, m), 3.70 - 4.00 (2H, brs),
6.19 (1H, brs),6.67 - 6.78 (3H, m), 7.20 - 7.55 (7
H, m), 7.73 - 7.77 (2H, m),8.26 (1H, d, J=7.6Hz) MS(M+ ): 622
【0395】実施例56 N−〔2−〔4−〔4−ピロリジン−1−イル)ピペリ
ジノ〕ブトキシ〕−4−〔(5,6,7,8−テトラヒ
ドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イ
ル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェニ
ル〕−2−カルボキサミド
【0396】
【化98】
【0397】実施例14で得られたN−〔2−(4−ク
ロロブトキシ)−4−〔(5,6,7,8−テトラヒド
ロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)
カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−
2−カルボキサミド(559mg)及び4−ピロリジノ
ピペリジン(227mg)を用いて、実施例4と同様に
して、標題化合物(270mg)を得た。
【0398】mp(soln.):非結晶性固体 IR(KBr): 3405, 2930, 1674, 1641, 1521, 746
cm-1 NMR(CDCl3 )δppm:1.40 - 1.50 (2H, m),
1.50 - 1.60 (2H, m), 1.70 - 1.82 (2H, m),1.95 -
2.05 (2H, m), 2.29 - 2.56 (12H, m), 2.88 - 2.95 (5
H, m),3.59 - 3.63 (5H, m), 3.70 - 4.00 (2H, brs),
6.19 (1H, brs),6.66 (1H, d, J=4.8Hz), 6.70 - 6.81
(2H, m), 7.20 - 7.56 (7H, m),7.65 (1H, s), 7.76 (1
H, d, J=7.0Hz), 8.27 (1H, d, J=7.3Hz) MS(M+ ): 676
【0399】実施例57 N−〔2−〔4−〔4−(ピロリジン−1−イル)ピペ
リジノ〕−4−オキソブトキシ〕−4−〔(5,6,
7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕ア
ゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,
1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミド
【0400】
【化99】
【0401】実施例41で得られた4−〔2−
〔〔〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボニル〕アミ
ノ〕−5−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−
チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニ
ル〕フェノキシ〕酪酸(554mg)及び4−ピロリジ
ノピペリジン(272mg)を用いて、実施例7と同様
にして、標題化合物(607mg)を得た。
【0402】mp(soln.):非結晶性固体 IR(KBr): 3411, 2926, 1638, 1522, 746 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm:1.40 - 1.60 (2H, m),
1.80 - 1.98 (13H, m), 2.17 (1H, brs),2.30 (2H, t,
J=6.5Hz), 2.55 - 2.65 (5H, m), 2.89 - 2.90 (3H,
m),3.60 - 4.00 (4H, m), 4.41 (1H, d, J=10.8Hz), 6.
20 (1H, brs),6.68 (1H, d, J=4.6Hz), 6.66 (1H, br
s), 6.77 (1H, brs),7.26 - 7.60 (7H, m), 7.73 - 7.7
8 (2H, m), 8.27 (1H, d, J=7.5Hz) MS(M+ ): 690
【0403】実施例58 N−〔2−〔4−(4−ピペリジノピペリジノ)−4−
オキソブトキシ〕−4−〔(5,6,7,8−テトラヒ
ドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イ
ル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェニ
ル〕−2−カルボキサミド
【0404】
【化100】
【0405】実施例41で得られた4−〔2−
〔〔〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボニル〕アミ
ノ〕−5−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−
チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニ
ル〕フェノキシ〕酪酸(554mg)及び4−ピペリジ
ノピペリジン(336mg)を用いて、実施例7と同様
にして、標題化合物(612mg)を得た。
【0406】mp(soln.):非結晶性固体 IR(KBr): 3408, 2930, 1638, 1522, 806 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm:1.25 - 1.60 (7H, m),
1.77 (4H, m), 1.91 (2H, t, J=5.9Hz),1.95 - 2.05
(2H, m), 2.27 (2H, t, J=6.2Hz), 2.40 - 2.60 (6H,
m),2.80 - 2.85 (3H, m), 3.60 - 3.80 (6H, m), 4.53
(1H, d, J=10.8Hz),6.19 (1H, brs), 6.67 (1H, d, J=
4.6Hz), 6.78 (1H, brs),6.80 (1H, brs), 7.26 - 7.60
(7H, m), 7.75 - 7.77 (2H, m),8.26 (1H, d, J=7.0H
z) MS(M+ ): 704
【0407】実施例59 N−〔2−(4−アミノブトキシ)−4−〔(5,6,
7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕ア
ゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,
1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミド
【0408】
【化101】
【0409】実施例2で得られたN−〔2−ヒドロキシ
−4−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエ
ノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フ
ェニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサ
ミド(1.8g)及びN−(4−ブロモブチル)フタル
イミド(1.6g)を用いて、実施例3と同様の操作を
行いN−〔2−(4−フタルイミドブトキシ)−4−
〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェ
ニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミ
ドを得た。ついで実施例34と同様の操作でヒドラジン
1水和物(570mg)を用いて、標題化合物(720
mg)を得た。
【0410】mp(soln.):非結晶性固体 IR(KBr): 3397, 2926, 1643, 1523, 747 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm:1.38 - 1.50 (4H, m),
1.53 - 1.61 (2H, m), 1.70 - 1.82 (2H, m),1.90 -
2.02 (2H, m), 2.69 (2H, t, J=6.5Hz), 2.80 - 2.92
(2H, m),3.63 (2H, t, J=5.9Hz), 3.70 - 4.00 (2H, br
s), 6.20 (1H, brs),6.66 (1H, d, J=5.1Hz), 6.76 (1
H, s), 6.82 (1H, d, J=7.6Hz),7.20 - 7.60 (8H, m),
7.75 - 7.85 (1H, m), 8.28 (1H, d, J=7.6Hz) MS(M+ ): 539
【0411】実施例60 N−〔2−メトキシ−4−〔(5,6,7,8−テトラ
ヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イ
ル)カルボニル〕フェニル〕−2−メチルベンズアミド
【0412】
【化102】
【0413】実施例1の工程cで得られた4−(3−メ
トキシ−4−ニトロベンゾイル)−5,6,7,8−テ
トラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン
(2.00g)を、テトラヒドロフラン(20ml)に
溶解した後、水(10ml)、塩化アンモニウム(16
mg)、及び、還元鉄(840mg)を加え、加熱還流
下5時間攪拌した。反応液に、セライト(2g)を加
え、室温下30分攪拌後、濾紙濾過し、残渣をテトラヒ
ドロフラン(10ml)で洗った。濾液と洗液を合わせ
た後、炭酸カリウム(1.50g)を加え、室温下攪拌
し溶解させた。溶解液に、塩化2−トルオイル(1.1
2g)のテトラヒドロフラン(4ml)溶液を加え、室
温下1時間攪拌した。反応液を、有機層と水層に分層
し、有機層を1N−水酸化ナトリウム水溶液にて洗浄
後、水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒
留去した。得られた残渣を、トルエン−ヘキサンにて再
結晶し、標題化合物(2.30g)を得た。
【0414】mp(soln.):122.5 - 124.5 ℃ (トルエ
ン- ヘキサン) IR(KBr): 1689, 1642, 1522, 1409, 1377 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm:1.70 - 1.90 (2H, m),
1.90 - 2.10 (2H, m), 2.50 (3H, s),2.95 (2H, t, J=
4.8Hz), 3.70 - 4.10 (5H, m), 6.27 (1H, br),6.71 (1
H, d, J=5.3Hz), 6.85 - 7.00 (2H, m), 7.20 - 7.40
(3H, m),7.49 (1H, d, J=7.4Hz), 8.11 (1H, br), 8.37
(1H, br) MS(M+ ): 420
【0415】実施例61 N−〔2−ヒドロキシ−4−〔(5,6,7,8−テト
ラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−
イル)カルボニル〕フェニル〕−2−メチルベンズアミ
【0416】
【化103】
【0417】実施例60で得られたN−〔2−メトキシ
−4−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエ
ノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フ
ェニル〕−2−メチルベンズアミド(2.30g)に、
アセトニトリル(23ml)、及び、ヨウ化ナトリウム
(2.05g)を加え、室温下攪拌し溶解させた。溶解
液を、氷浴下10分攪拌した後、塩化アルミニウム
(2.56g)を加え、60℃加熱下3時間攪拌した。
反応液を、氷浴下30分攪拌した後、氷(25g)を加
え、室温下30分攪拌して粗結晶を析出させた後、濃塩
酸(2ml)加え、更に、室温下30分攪拌した。析出
した粗結晶を濾紙濾取し、水(25ml)で洗った後、
テトラヒドロフラン−トルエンにて再結晶し、標題化合
物(2.08g)を得た。
【0418】mp(soln.):220.5 - 222.5 ℃ (テトラ
ヒドロフラン−トルエン) IR(KBr): 1672, 1618, 1504, 1429, 1395 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm:1.60 - 1.90 (2H, m),
1.90 - 2.10 (2H, m), 2.48 (3H, s),2.91 (2H, t, J=
4.8Hz), 3.60 - 4.10 (2H, m), 6.27 (1H, br),6.57 (1
H, d, J=7.5Hz), 6.70 (1H, d, J=4.5Hz), 7.15 - 7.40
(3H, m),7.46 (1H, d, J=7.8Hz), 7.75 (1H, br), 8.1
9 (1H, br), 9.27 (1H, br) MS(M+ ): 406
【0419】実施例62 4−〔2−(2−メチルベンズアミド)−5−〔(5,
6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−
b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェノキシ〕酪
【0420】
【化104】
【0421】実施例61で得られたN−〔2−ヒドロキ
シ−4−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チ
エノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕
フェニル〕−2−メチルベンズアミド(1.00g)
に、4−ブロモ−n−酪酸エチル(0.64g)、炭酸
カリウム(0.68g)、ヨウ化カリウム(0.41
g)、及び、アセトン(50ml)を加え、加熱還流下
7時間攪拌した。反応液をセライト濾過し、残渣をアセ
トン(50ml)にて洗い、濾液と洗液を合わせた後、
減圧下溶媒留去した。得られる濃縮残渣を、クロロホル
ム(100ml)に溶解し、水洗、無水硫酸ナトリウム
乾燥後、減圧下溶媒留去した。得られた残渣に、エタノ
ール(45ml)、及び、4N−水酸化ナトリウム水溶
液を加え、68℃加熱下3時間攪拌した。反応液を減圧
下溶媒留去後、水(50ml)を加え、エチルエーテル
にて洗浄後、2N−塩酸にてpH1に調整し、析出した
粗結晶を濾紙濾取し、水(25ml)で洗った。得られ
た粗結晶を、クロロホルム(50ml)に溶解させ、有
機層と水層に分層し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾
燥後、減圧下溶媒留去した。得られた残渣を、トルエン
−ヘキサンにて再結晶し、標題化合物(1.20g)を
得た。
【0422】mp(soln.):148.0 - 150.0 ℃ (トルエ
ン- ヘキサン) IR(KBr): 1705, 1682, 1642, 1526, 1425, 138
3 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm:1.70 - 1.90 (2H, m),
1.90 - 2.15 (4H, m), 2.46 (2H, t, J=7.5Hz),2.51
(3H, s), 2.94 (2H, t, J=6.0Hz), 2.60 - 4.10 (4H,
m),6.25 (1H, br), 6.70 (1H, d, J=5.4Hz), 6.89 (1H,
d, J=7.8Hz),6.97 (1H, br), 7.10 - 7.40 (4H, m),
7.49 (1H, d, J=6.6Hz),8.13 (1H, s), 8.34 (1H, s) MS(M+ ): 492
【0423】実施例63 N−〔2−〔4−(4−ジメチルアミノピペリジン−1
−イル)−4−オキソブトキシ〕−4−〔(5,6,
7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕ア
ゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−2−メチ
ルベンズアミド
【0424】
【化105】
【0425】実施例62で得られた4−〔2−(2−メ
チルベンズアミド)−5−〔(5,6,7,8−テトラ
ヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イ
ル)カルボニル〕フェノキシ〕酪酸(600mg)に、
4−ジメチルアミノピペリジン2塩酸塩(270m
g)、N,N−ビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニ
ル)ホスフィン酸 クロリド(375mg)、トリエチ
ルアミン(620mg)、及び、クロロホルム(100
ml)を加え、室温下一週間攪拌した。反応液を減圧下
溶媒留去して得られる残渣を、クロロホルム(100m
l)に溶解し、水洗後、無水硫酸ナトリウム乾燥後、減
圧下溶媒留去した。得られた残渣を、シリカゲルカラム
クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=9
5:5)を用いて精製し、標題化合物(250mg)を
得た。
【0426】mp(soln.):非結晶性固体 IR(KBr): 1676, 1637, 1523, 1423, 1380 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm:1.70 - 1.90 (4H, m),
1.90 - 2.20 (4H, m), 2.20 - 2.70 (15H, m),2.85 -
3.05 (3H, m), 3.60 - 4.10 (5H, m), 4.39 (1H, d, J=
14.1Hz),6.26 (1H, br), 6.71 (1H, d, J=5.1Hz), 6.90
(1H, d, J=8.1Hz),6.96 (1H, s), 7.20 - 7.40 (3H,
m), 7.51 (1H, d, J=7.2Hz),8.28 (1H, s), 8.35 (1H,
br) MS(M+ ): 602
【0427】実施例64 4−(3−メトキシ−4−ニトロベンゾイル)−5,
6,7,8−テトラヒドロ−4H−フロ〔3,2−b〕
アゼピン
【0428】
【化106】
【0429】6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ〔b〕フ
ラン−4−オン オキシム(4.53g)と3−メトキ
シ−4−ニトロ安息香酸(5.90g)を用いて実施例
1の工程b及び工程cと同様にして、標題化合物(4.
31g)を得た。
【0430】mp(soln.):無色結晶、122.5 - 124.0
℃ (EtOH) IR(KBr): 1644, 1522 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.75 -
1.85 (2H, m), 1.95 - 2.10 (2H, m), 2.85 - 2.95 (2
H, m),3.90 (3H, s), 4.00 - 4.05 (2H, m), 5.56 (1H,
s),6.90 - 7.00 (2H, m), 7.19 (1H, s), 7.65 - 7.75
(1H, m) MS(M+ ): 316
【0431】実施例65 N−〔2−メトキシ−4−〔(5,6,7,8−テトラ
ヒドロ−4H−フロ〔3,2−b〕アゼピン−4−イ
ル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェニ
ル〕−2−カルボキサミド
【0432】
【化107】
【0433】実施例64で得られた4−(3−メトキシ
−4−ニトロベンゾイル)−5,6,7,8−テトラヒ
ドロ−4H−フロ〔3,2−b〕アゼピン(4.00
g)及び2−フェニル安息香酸(1.16g)を用い
て、実施例1工程dと同様にして、標題化合物(2.0
3g)を得た。
【0434】mp(soln.):無色非結晶性固体 IR(KBr): 1627, 1596, 1523 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.70 -
1.80 (2H, m), 1.85 - 2.10 (2H, m), 2.85 - 2.90 (2
H, m),3.49 (3H, s), 3.80 - 3.90 (2H, m), 5.60 (1H,
brs),6.85 - 7.00 (3H, m), 7.30 - 7.55 (8H, m), 7.
71 (1H, s),7.85 (1H, dd, J=1.5, 7.8Hz), 8.32 (1H,
d, J=8.1Hz) MS(M+ ): 466
【0435】実施例66 N−〔2−ヒドロキシ−4−〔(5,6,7,8−テト
ラヒドロ−4H−フロ〔3,2−b〕アゼピン−4−イ
ル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェニ
ル〕−2−カルボキサミド
【0436】
【化108】
【0437】実施例65で得られたN−〔2−メトキシ
−4−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−フロ
〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェ
ニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミ
ド(2.01g)を用いて、実施例2と同様にして、標
題化合物(1.83g)を得た。
【0438】mp(soln.):無色非結晶性固体 NMR(DMSO−d6 )δppm,300MHz:1.
60 - 1.75 (2H, m), 1.80 - 1.95 (2H, m), 2.75 - 2.9
0 (2H, m),3.65 - 3.80 (2H, m), 5.73 (1H, brs), 6.7
4 (1H, d, J=7.5Hz),6.81 (1H, s), 7.18 (1H, s), 7.3
0 - 7.65 (10H, m), 9.14 (1H, s),9.91 (1H, s) MS(M+ ): 452
【0439】実施例67 エチル 4−〔2−〔〔〔1,1’−ビフェニル〕−2
−カルボニル〕アミノ〕−5−〔(5,6,7,8−テ
トラヒドロ−4H−フロ〔3,2−b〕アゼピン−4−
イル)カルボニル〕フェノキシ〕ブチレート
【0440】
【化109】
【0441】実施例66で得られたN−〔2−ヒドロキ
シ−4−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−フ
ロ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フ
ェニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサ
ミド(1.80g)及び4−ブロモブタン酸エチルエス
テル(0.74ml)を用いて、実施例3と同様にし
て、標題化合物(2.13g)を得た。
【0442】mp(soln.):無色非結晶性固体 IR(KBr): 1732, 1646, 1598, 1523 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.24
(3H, t, J=7.1Hz), 1.65 - 1.75 (2H, m), 1.80 - 1.95
(4H, m),2.29 (2H, t, J=7.3Hz), 2.80 - 2.90 (2H,
m), 3.75 (2H, t, J=6.2Hz),3.85 (2H, brs), 4.08 (2
H, q, J=7.1Hz), 5.56 (1H, brs),6.80 - 6.95 (3H,
m), 7.25 - 7.65 (8H, m), 7.69 (1H, s),7.79 (1H, d,
J=7.6Hz), 8.35 (1H, d, J=8.4Hz) MS(M+ ): 566
【0443】実施例68 4−〔2−〔〔〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボ
ニル〕アミノ〕−5−〔(5,6,7,8−テトラヒド
ロ−4H−フロ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カ
ルボニル〕フェノキシ〕酪酸
【0444】
【化110】
【0445】実施例67で得られたエチル 4−〔2−
〔〔〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボニル〕アミ
ノ〕−5−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−
フロ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕
フェノキシ〕ブチレート(2.10g)を用いて、実施
例6と同様にして、標題化合物(1.75g)を得た。
【0446】mp(soln.):無色結晶、202.5 - 203.5
℃ (2-プロパノール) IR(KBr): 1720, 1649, 1526 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.70 -
1.80 (2H, m), 1.85 - 2.00 (4H, m), 2.34 (2H, t, J
=7.4Hz),2.80 - 2.90 (2H, m), 3.78 (2H, t, J=6.2H
z), 3.85 (2H, brs),5.58 (1H, brs), 6.85 - 6.95 (3
H, m), 7.25 - 7.60 (8H, m),7.67 (1H, s), 7.78 (1H,
d, J=7.8Hz), 8.35 (1H, d, J=8.4Hz) MS(M+ ): 538
【0447】実施例69 N−〔2−〔4−(4−ジメチルアミノピペリジノ)−
4−オキソブトキシ〕−4−〔(5,6,7,8−テト
ラヒドロ−4H−フロ〔3,2−b〕アゼピン−4−イ
ル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェニ
ル〕−2−カルボキサミド
【0448】
【化111】
【0449】実施例68で得られた4−〔2−
〔〔〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボニル〕アミ
ノ〕−5−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−
フロ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕
フェノキシ〕酪酸(1.00g)及び4−ジメチルアミ
ノピペリジン(286mg)を用いて、実施例7と同様
にして、標題化合物(1.17g)を得た。
【0450】mp(soln.):無色非結晶性固体 IR(KBr): 3404, 1642, 1522 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.20 -
1.40 (2H, m), 1.70 - 1.85 (4H, m), 1.85 - 2.00 (4
H, m),2.27 (6H, s), 2.25 - 2.40 (3H, m), 2.45 - 2.
60 (1H, m),2.80 - 3.00 (3H, m), 3.70 - 3.90 (5H,
m), 4.50 (1H, d, J=12.3Hz),5.60 (1H, brs), 6.85 -
6.90 (3H, m), 7.25 - 7.60 (8H, m),7.75 - 7.80 (2H,
m), 8.33 (1H, d, J=8.7Hz) MS(M+ ): 648
【0451】実施例70 4−(2−メトキシ−4−ニトロベンゾイル)−5,
6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−
b〕アゼピン
【0452】
【化112】
【0453】6,7−ジヒドロ−5H−ベンゾ〔b〕チ
オフェン−4−オン オキシム(3.27g)と2−メ
トキシ−4−ニトロ安息香酸(3.86g)を用いて実
施例1の工程b及び工程cと同様にして、標題化合物
(4.82g)を得た。
【0454】mp(soln.):無色結晶、138.5 - 140.0
℃ (EtOH) IR(KBr): 1649, 1524 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.70 -
1.85 (2H, m), 2.00 - 2.10 (2H, m), 2.85 - 2.95 (2
H, m),3.77 (3H, s), 3.70 - 4.00 (2H, brs), 6.24 (1
H, d, J=5.4Hz),6.58 (1H, d, J=5.4Hz), 7.35 (1H, d,
J=8.1Hz), 7.56 (1H, d, J=1.8Hz),7.76 (1H, dd, J=
1.8, 8.1Hz) MS(M+ ): 332
【0455】実施例71 N−〔3−メトキシ−4−〔(5,6,7,8−テトラ
ヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イ
ル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェニ
ル〕−2−カルボキサミド
【0456】
【化113】
【0457】実施例70で得られた4−(2−メトキシ
−4−ニトロベンゾイル)−5,6,7,8−テトラヒ
ドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン(4.65
g)及び2−フェニル安息香酸(3.33g)を用い
て、実施例1工程dと同様にして、標題化合物(5.5
3g)を得た。
【0458】mp(soln.):無色非結晶性固体 (アモル
ファス) IR(KBr): 3292, 1680, 1602 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.65 -
1.80 (2H, m), 1.90 - 2.05 (2H, m), 2.80 - 2.90 (2
H, m),3.50 (1H, brs), 3.55 (3H, s), 3.72 (1H, br
s), 6.18 (1H, d, J=5.4Hz),6.25 (1H, d, J=8.1Hz),
6.53 (1H, d, J=5.4Hz), 6.90 - 7.00 (3H, m),7.30 -
7.60 (7H, m), 7.85 (1H, d, J=7.5Hz) MS(M+ ): 482
【0459】実施例72 N−〔3−ヒドロキシ−4−〔(5,6,7,8−テト
ラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−
イル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェニ
ル〕−2−カルボキサミド
【0460】
【化114】
【0461】実施例71で得られたN−〔3−メトキシ
−4−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエ
ノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フ
ェニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサ
ミド(3.00g)を用いて、実施例2と同様にして、
標題化合物(2.58g)を得た。
【0462】mp(soln.):無色結晶、216.5 - 218.0
℃ (Et2O) IR(KBr): 3447, 1614 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.70 -
1.80 (2H, m), 1.90 - 2.05 (2H, m), 2.90 - 2.95 (2
H, m),3.50 - 4.50 (2H, brs), 6.35 (1H, d, J=5.1H
z), 6.40 - 6.70 (3H, m),6.79 (1H, d, J=5.1Hz), 6.8
4 (1H, s), 7.35 - 7.60 (8H, m),7.86 (1H, d, J=7.5H
z), 11.17 (1H, s) MS(M+ ): 468
【0463】実施例73 エチル 4−〔5−〔〔〔1,1’−ビフェニル〕−2
−カルボニル〕アミノ〕−2−〔(5,6,7,8−テ
トラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4
−イル)カルボニル〕フェノキシ〕ブチレート
【0464】
【化115】
【0465】実施例72で得られたN−〔3−ヒドロキ
シ−4−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チ
エノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕
フェニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキ
サミド(1.50g)及び4−ブロモブタン酸エチルエ
ステル(0.60ml)を用いて、実施例3と同様にし
て、標題化合物(1.42g)を得た。
【0466】mp(soln.):無色結晶、83.5 - 85.5 ℃
(EtOH) IR(KBr): 1731, 1602, 1527 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.27
(3H, t, J=7.2Hz), 1.70 - 1.85 (2H, m), 1.90 - 2.10
(4H, m),2.47 (2H, t, J=7.4Hz), 2.80 - 2.90 (2H,
m), 3.82 (1H, brs),3.88 (2H, t, J=6.2Hz), 4.02 (1
H, brs), 4.15 (2H, q, J=7.2Hz),6.21 (1H, d, J=8.1H
z), 6.25 (1H, d, J=5.1Hz), 6.56 (1H, d, J=5.1Hz),
6.82 (1H, s), 6.89 (1H, d, J=8.1Hz), 6.92 (1H, s),
7.30 - 7.60 (8H, m), 7.87 (1H, d, J=7.5Hz) MS(M+ ): 582
【0467】実施例74 4−〔3−〔〔〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボ
ニル〕アミノ〕−6−〔(5,6,7,8−テトラヒド
ロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)
カルボニル〕フェノキシ〕酪酸
【0468】
【化116】
【0469】実施例73で得られたエチル 4−〔5−
〔〔〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボニル〕アミ
ノ〕−2−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−
チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニ
ル〕フェノキシ〕ブチレート(1.40g)を用いて、
実施例6と同様にして、標題化合物(1.38g)を得
た。
【0470】mp(soln.):無色結晶、150.0 - 152.5
℃ (CHCl3 ) IR(KBr): 1729, 1600, 1527 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.70 -
1.85 (2H, m), 1.90 - 2.10 (4H, m), 2.47 (2H, t, J
=7.0Hz),2.75 - 2.90 (2H, m), 3.83 (2H, t, J=5.9H
z), 4.0 - 5.0 (2H, brs),6.20 - 6.25 (1H, m), 6.27
(1H, d, J=5.4Hz), 6.58 (1H, d, J=5.4Hz),6.77 (1H,
d, J=8.1Hz), 6.90 - 7.60 (10H, m), 7.75 (1H, d, J=
7.4Hz) MS(M+ ): 554
【0471】実施例75 N−〔3−〔4−(4−ジメチルアミノピペリジノ)−
4−オキソブトキシ〕−4−〔(5,6,7,8−テト
ラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−
イル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェニ
ル〕−2−カルボキサミド
【0472】
【化117】
【0473】実施例74で得られた4−〔5−
〔〔〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボニル〕アミ
ノ〕−2−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−
チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニ
ル〕フェノキシ〕酪酸(1.38g)及び4−ジメチル
アミノピペリジン(370mg)を用いて、実施例7と
同様にして、標題化合物(1.14g)を得た。
【0474】mp(soln.):無色非結晶性固体 IR(KBr): 3468, 1638, 1527 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.20 -
1.35 (2H, m), 1.65 - 1.80 (4H, m), 1.80 - 2.00 (4
H, m),2.20 (6H, s), 2.30 - 2.40 (1H, m), 2.43 (2H,
t, J=7.1Hz),2.70 - 2.90 (4H, m), 3.55 - 3.65 (2H,
m), 3.90 (2H, t, J=6.5Hz),4.00 - 4.20 (2H, brs),
6.52 (1H, brs), 6.87 (1H, d, J=5.1Hz),6.90 - 7.00
(2H, m), 7.10 (1H, s), 7.25 - 7.60 (9H, m),9.66 (1
H, s) MS(M+ ): 664
【0475】実施例76 4−(3−メトキシ−4−ニトロベンゾイル)−5,
6,7,8−テトラヒドロ−1H−ピロロ〔3,2−
b〕アゼピン
【0476】
【化118】
【0477】3−メトキシ−4−ニトロ安息香酸(4.
33g)、塩化チオニル(1.75ml)、トルエン
(20ml)、N,N−ジメチルホルムアミド(0.1
ml)の混合液を3時間加熱還流した後、減圧濃縮し、
酸クロリド体を得た。一方、6,7−ジヒドロ−5H−
ベンゾ〔b〕ピロール−4−オン オキシム(3.00
g)にアルゴン雰囲気下、無水トルエン(300ml)
を加え、氷冷下、水素化ジイソブイチルアルミニウム
(100ml、1.0Mトルエン溶液)を滴下し、3時
間攪拌した。この反応溶液を、氷冷下、4N水酸化ナト
リウム水溶液(50ml)に滴下し、30分攪拌した
後、トルエンを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、溶
液の体積が約200mlになるまで減圧下濃縮した。こ
れを、氷冷下、トリエチルアミン(4.2ml)と先に
調製した酸クロリド体のトルエン(10ml)溶液を加
え、室温にて12時間攪拌した。反応液を減圧下にて溶
液留去し、クロロホルムを加え、水、2N塩酸、2N水
酸化ナトリウム水溶液、飽和食塩水にて順次洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去し、得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
出溶媒;ヘキサン−酢酸エチル=2:1)により精製し
て、標題化合物(1.59g)を得た。
【0478】mp(soln.):無色結晶、199.5 - 200.5
℃ (CHCl3 - ヘキサン) IR(KBr): 3236, 1629, 1608 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.70 -
1.85 (2H, m), 1.95 - 2.10 (2H, m), 2.70 - 2.75 (2
H, m),3.86 (3H, s), 3.85 - 3.95 (2H, m), 5.35 - 5.
40 (1H, m),6.20 - 6.25 (1H, m), 6.88 (1H, dd, J=1.
2, 8.3Hz),7.14 (1H, d, J=1.2Hz), 7.65 (1H, d, J=8.
3Hz), 7.80 (1H, brs) MS(M+ ): 315
【0479】実施例77 4−(3−メトキシ−4−ニトロベンゾイル)−1−メ
チル−5,6,7,8−テトラヒドロ−1H−ピロロ
〔3,2−b〕アゼピン
【0480】
【化119】
【0481】実施例76で得られた4−(3−メトキシ
−4−ニトロベンゾイル)−5,6,7,8−テトラヒ
ドロ−1H−ピロロ〔3,2−b〕アゼピン(2.20
g)をテトラヒドロフラン(15ml)とN,N−ジメ
チルホルムアミド(1ml)に溶かし、氷冷下、水素化
ナトリウム(335mg、60%鉱油分散物)を加え、
10分攪拌した後、よう化メチル(0.87ml)を加
え、室温にて64時間攪拌した。反応液にクロロホルム
を加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去し、得られた残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキ
サン−酢酸エチル=5:2)により精製し、標題化合物
(1.97g)を得た。
【0482】mp(soln.):無色結晶、120.0 - 122.0
℃ (Et2O) IR(KBr): 1639, 1607 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.70 -
1.85 (2H, m), 1.95 - 2.10 (2H, m), 2.70 - 2.80 (2
H, m),3.49 (3H, s), 3.87 (3H, s), 3.90 - 4.10 (2H,
m),5.27 (1H, d, J=3.0Hz), 6.11 (1H, d, J=3.0Hz),
6.86 (1H, dd, J=1.5, 8.4Hz), 7.16 (1H, d, J=1.5H
z),7.65 (1H, d, J=8.4Hz) MS(M+ ): 329
【0483】実施例78 N−〔2−メトキシ−4−〔(1−メチル−5,6,
7,8−テトラヒドロ−1H−ピロロ〔3,2−b〕ア
ゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,
1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミド
【0484】
【化120】
【0485】実施例77で得られた4−(3−メトキシ
−4−ニトロベンゾイル)−1−メチル−5,6,7,
8−テトラヒドロ−1H−ピロロ〔3,2−b〕アゼピ
ン(1.90g)及び2−フェニル安息香酸(1.37
g)を用いて、実施例1工程dと同様にして、標題化合
物(2.20g)を得た。
【0486】mp(soln.):油状物 IR(KBr): 3403, 1673, 1630 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.70 -
1.85 (2H, m), 1.90 - 2.00 (2H, m), 2.70 - 2.80 (2
H, m),3.47 (3H, s), 3.48 (3H, s), 3.86 (2H, brs),
5.25 (1H, s),6.08 (1H, s), 6.70 - 6.80 (1H, m), 6.
91 (1H, d, J=1.5Hz),7.20 - 7.55 (8H, m), 7.68 (1H,
s), 7.80 (1H, d, J=6.0Hz),8.20 (1H, d, J=8.4Hz) MS(M+ ): 479
【0487】実施例79 N−〔2−ヒドロキシ−4−〔(1−メチル−5,6,
7,8−テトラヒドロ−1H−ピロロ〔3,2−b〕ア
ゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,
1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミド
【0488】
【化121】
【0489】実施例78で得られたN−〔2−メトキシ
−4−〔(1−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ
−1H−ピロロ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カ
ルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2
−カルボキサミド(2.20g)を用いて、実施例2と
同様にして、標題化合物(802mg)を得た。
【0490】mp(soln.):非結晶性固体 IR(KBr): 3404, 2934, 1609 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.70 -
1.80 (2H, brs), 1.85 - 2.00 (2H, m), 2.65 - 2.75
(2H, m),3.45 (3H, s), 3.84 (2H, brs), 5.23 (1H,
s), 5.98 (1H, d, J=7.6Hz),6.05 (1H, s), 6.70 (1H,
d, J=7.6Hz), 6.87 (1H, s), 7.14 (1H, s),7.40 - 7.6
0 (8H, m), 7.87 (1H, d, J=6.9Hz), 8.89 (1H, s) MS(M+ ): 465
【0491】実施例80 エチル 4−〔2−〔〔〔1,1’−ビフェニル〕−2
−カルボニル〕アミノ〕−5−〔(1−メチル−5,
6,7,8−テトラヒドロ−1H−ピロロ〔3,2−
b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェノキシ〕ブ
チレート
【0492】
【化122】
【0493】実施例79で得られたN−〔2−ヒドロキ
シ−4−〔(1−メチル−5,6,7,8−テトラヒド
ロ−1H−ピロロ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)
カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−
2−カルボキサミド(1.15g)及び4−ブロモブタ
ン酸エチルエステル(0.46ml)を用いて、実施例
3と同様にして、標題化合物(1.00g)を得た。
【0494】mp(soln.):油状物 IR(KBr): 1731, 1676, 1631, 1522 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.24
(3H, t, J=7.2Hz), 1.70 - 1.80 (2H, m), 1.85 - 2.00
(4H, m),2.28 (2H, t, J=7.4Hz), 2.70 - 2.80 (2H,
m), 3.49 (3H, s),3.75 (2H, t, J=6.2Hz), 3.80 - 3.9
5 (2H, m), 4.08 (2H, q, J=7.2Hz),5.27 (1H, s), 6.1
0 (1H, s), 6.80 (1H, d, J=7.2Hz), 6.91 (1H, s),7.2
5 - 7.60 (8H, m), 7.67 (1H, s), 7.76 (1H, d, J=7.2
Hz),8.25 (1H, d, J=7.2Hz) MS(M+ ): 579
【0495】実施例81 4−〔2−〔〔〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボ
ニル〕アミノ〕−5−〔(1−メチル−5,6,7,8
−テトラヒドロ−1H−ピロロ〔3,2−b〕アゼピン
−4−イル)カルボニル〕フェノキシ〕酪酸
【0496】
【化123】
【0497】実施例80で得られたエチル 4−〔2−
〔〔〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボニル〕アミ
ノ〕−5−〔(1−メチル−5,6,7,8−テトラヒ
ドロ−1H−ピロロ〔3,2−b〕アゼピン−4−イ
ル)カルボニル〕フェノキシ〕ブチレート(1.00
g)を用いて、実施例6と同様にして、標題化合物(9
70mg)を得た。
【0498】mp(soln.):非結晶性固体 IR(KBr): 1728, 1637, 1603, 1525 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.70 -
1.85 (2H, m), 1.85 - 2.00 (4H, m), 2.33 (2H, t, J
=7.2Hz),2.70 - 2.80 (2H, m), 3.48 (3H, s), 3.66 -
4.00 (4H, m),5.27 (1H, s), 6.10 (1H, s), 6.79 (1H,
d, J=7.5Hz), 6.95 (1H, s),7.25 - 7.60 (8H, m), 7.
66 (1H, s), 7.76 (1H, d, J=7.8Hz),8.23 (1H, d, J=
7.5Hz) MS(M+ ): 551
【0499】実施例82 N−〔2−〔4−(4−ジメチルアミノピペリジノ)−
4−オキソブトキシ〕−4−〔(1−メチル−5,6,
7,8−テトラヒドロ−1H−ピロロ〔3,2−b〕ア
ゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,
1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミド
【0500】
【化124】
【0501】実施例81で得られた4−〔2−
〔〔〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボニル〕アミ
ノ〕−5−〔(1−メチル−5,6,7,8−テトラヒ
ドロ−1H−ピロロ〔3,2−b〕アゼピン−4−イ
ル)カルボニル〕フェノキシ〕酪酸(970mg)及び
4−ジメチルアミノピペリジン(266mg)を用い
て、実施例7と同様にして、標題化合物(504mg)
を得た。
【0502】mp(soln.):無色非結晶性固体 IR(KBr): 3408, 1634, 1523 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.20 -
1.40 (2H, m), 1.70 - 1.85 (4H, m), 1.85 - 2.00 (4
H, m),2.27 (6H, s), 2.30 - 2.40 (3H, m), 2.50 - 2.
60 (1H, m),2.70 - 2.80 (2H, m), 2.85 - 2.95 (1H,
m), 3.49 (3H, s),3.70 - 3.90 (5H, m), 4.51 (1H, br
d, J=12.3Hz), 5.27 (1H, s),6.10 (1H, s), 6.77 (1H,
d, J=8.2Hz), 6.92 (1H, s),7.25 - 7.60 (8H, m), 7.
75 - 7.80 (2H, m), 8.22 (1H, d, J=8.2Hz) MS(M+ ): 661
【0503】実施例83 (工程a) 1−ベンジル−4−ジエチルアミノピペリジン2塩酸塩
【0504】
【化125】
【0505】1−ベンジル−4−ピペリジノン(2.0
0ml)を1,2−ジクロロエタンに溶解し、窒素気流
下ジエチルアミン(1.23ml)と、酢酸(0.62
ml)を順次加えた。ここに、トリアセトキシ水素化ほ
う素ナトリウム(3.37g)を加え、室温にて5日間
攪拌した。反応混合物を水、飽和食塩水で順次洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し
た。得られた結晶をエタノールから再結晶することによ
り標題化合物(2.08g)を得た。
【0506】mp(soln.):無色結晶、232.5 - 234.0
℃ (EtOH) IR(KBr): 3418, 1636, 1458 cm-1 NMR(DMSO−d6 )δppm,300MHz:1.
25 (6H, t, J=7.4Hz), 2.15 - 2.30 (4H, m), 2.90 -
3.20 (4H, m),3.30 - 3.60 (5H, m), 4.20 - 4.30 (2H,
m), 7.45 - 7.50 (3H, m),7.60 - 7.65 (2H, m), 10.7
2 (1H, brs), 11.41 (1H, brs) MS(M+ ): 318
【0507】(工程b) 4−ジエチルアミノピペリジン2塩酸塩
【0508】
【化126】
【0509】工程aにより得られた1−ベンジル−4−
ジエチルアミノピペリジン2塩酸塩(1.60g)をエ
タノール(16ml)と水(9ml)に溶解した。ここ
にシクロヘキセン(7.60ml)と5%パラジウム炭
素(320mg)を加え、窒素雰囲気下14時間加熱還
流した。反応混合物をセライト濾過しエタノールで洗浄
した。濾液と洗液を合わせて減圧下、溶媒を留去した。
得られた結晶をジエチルエーテルで洗浄し標題化合物
(903mg)を得た。
【0510】mp(soln.):無色結晶、231.0 - 235.0
℃ IR(KBr): 1618, 1588, 1471 cm-1 NMR(DMSO−d6 )δppm,300MHz:1.
26 (6H, t, J=7.2Hz), 1.85 - 2.10 (2H, m), 2.15 -
2.30 (2H, m),2.80 - 3.00 (2H, m), 3.00 - 3.20 (2H,
m), 3.20 - 3.40 (2H, m),3.50 - 3.65 (1H, m), 9.19
(2H, brs), 10.72 (1H, brs) MS(M+ ): 228
【0511】(工程c) N−〔2−〔4−(4−ジエチルアミノピペリジノ)−
4−オキソブトキシ〕−4−〔(5,6,7,8−テト
ラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−
イル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェニ
ル〕−2−カルボキサミド
【0512】
【化127】
【0513】実施例41で得られた4−〔2−
〔〔〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボニル〕アミ
ノ〕−5−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−
チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニ
ル〕フェノキシ〕酪酸(941mg)及び工程bで得ら
れた4−ジエチルアミノピペリジン2塩酸塩(428m
g)を用いて、実施例7と同様にして、標題化合物(7
41mg)を得た。
【0514】mp(soln.):無色非結晶性固体 IR(KBr): 3401, 1640, 1522 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.00
(6H, t, J=7.2Hz), 1.20 - 1.40 (2H, m), 1.65 - 2.00
(8H, m),2.21 (2H, t, J=7.1Hz), 2.35 - 2.60 (5H,
m), 2.60 - 2.90 (4H, m),3.55 - 3.95 (5H, m), 4.48
(1H, d, J=12.6Hz), 6.13 (1H, brs),6.60 (1H, d, J=
4.8Hz), 6.65 - 6.80 (2H, m), 7.20 - 7.50 (8H, m),
7.65 - 7.70 (2H, m), 8.19 (1H, d, J=8.1Hz) MS(M+ ): 692
【0515】実施例84 N−〔2−〔4−〔N’−(2−ジメチルアミノエチ
ル)−N’−メチルアミノ〕−4−オキソブトキシ〕−
4−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェ
ニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミ
【0516】
【化128】
【0517】実施例41で得られた4−〔2−
〔〔〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボニル〕アミ
ノ〕−5−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−
チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニ
ル〕フェノキシ〕酪酸(500mg)及びN,N,N’
−トリメチルエチレンジアミン(0.12ml)を用い
て、実施例7と同様にして、標題化合物(495mg)
を得た。
【0518】mp(soln.):無色非結晶性固体 IR(KBr): 3402, 1641, 1522 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.70 -
1.80 (2H, m), 1.85 - 2.10 (4H, m), 2.16 (2H, s),
2.25 - 2.45 (4H, m), 2.26 (4H, m), 2.85 - 2.95 (5
H, m),3.25 - 3.45 (2H, m), 3.65 - 3.75 (2H, m), 3.
85 (2H, brs),6.21 (1H, brs), 6.67 (1H, d, J=5.1H
z), 6.75 - 6.85 (2H, m),7.30 - 7.55 (8H, m), 7.65
- 7.80 (2H, m), 8.27 (1H, d, J=7.8Hz) MS(M+ ): 638
【0519】実施例85 N−〔2−〔4−〔N’−(2−ジエチルアミノエチ
ル)−N’−エチルアミノ〕−4−オキソブトキシ〕−
4−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェ
ニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミ
【0520】
【化129】
【0521】実施例41で得られた4−〔2−
〔〔〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボニル〕アミ
ノ〕−5−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−
チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニ
ル〕フェノキシ〕酪酸(500mg)及びN,N,N’
−トリエチルエチレンジアミン(0.17ml)を用い
て、実施例7と同様にして、標題化合物(527mg)
を得た。
【0522】mp(soln.):無色非結晶性固体 IR(KBr): 3403, 1639, 1523 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:0.93 -
1.11 (9H, m), 1.70 - 2.05 (6H, m), 2.20 - 2.35 (2
H, m),2.40 - 2.50 (2H, m), 2.50 - 2.65 (4H, m), 2.
90 - 3.00 (2H, m),3.20 - 3.40 (4H, m), 3.60 - 3.75
(2H, m), 3.85 (2H, brs),6.20 (1H, brs), 6.66 (1H,
d, J=4.5Hz), 6.75 - 6.85 (2H, m),7.25 - 7.55 (8H,
m), 7.65 - 7.80 (2H, m), 8.25 - 8.30 (1H, m) MS(M+ ): 680
【0523】実施例86 N−〔2−〔4−〔N’−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)−N’−メチルアミノ〕−4−オキソブトキシ〕−
4−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェ
ニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミ
【0524】
【化130】
【0525】実施例41で得られた4−〔2−
〔〔〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボニル〕アミ
ノ〕−5−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−
チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニ
ル〕フェノキシ〕酪酸(500mg)及びN,N,N’
−トリメチルプロピレンジアミン(0.14ml)を用
いて、実施例7と同様にして、標題化合物(531m
g)を得た。
【0526】mp(soln.):無色非結晶性固体 IR(KBr): 3402, 1641, 1522 cm-1 NMR(CDCl3 )δppm,300MHz:1.60 -
2.00 (8H, m), 2.14 (3H, s), 2.15 - 2.35 (4H, m),
2.25 (3H, s), 2.85 - 2.95 (5H, m), 3.20 - 3.40 (2
H, m),3.60 - 3.70 (2H, m), 3.75 - 3.95 (2H, brs),
6.19 (1H, brs),6.67 (1H, d, J=4.8Hz), 6.70 - 6.85
(2H, m), 7.25 - 7.55 (8H, m),7.70 - 7.80 (2H, m),
8.27 (1H, d, J=8.1Hz) MS(M+ ): 652
【0527】実施例87 N−〔2−〔4−(4−ジメチルアミノピペリジノ)−
4−オキソブトキシ〕−4−〔(5,6,7,8−テト
ラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−
イル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェニ
ル〕−2−カルボキサミドマレイン酸塩
【0528】
【化131】
【0529】実施例44で得られたN−〔2−〔4−
(4−ジメチルアミノピペリジノ)−4−オキソブトキ
シ〕−4−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−
チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニ
ル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カル
ボキサミド(5.0g)のエタノール(20ml)溶液
にマレイン酸(0.87g)エタノール(5ml)溶液
を加え1時間室温で攪拌した。減圧下溶媒留去し、残渣
にアセトンを加え濃縮後アセトン及びヘプタンを加え濃
縮した。得られた粉体を減圧乾燥し標題化合物(6.0
g)を得た。
【0530】mp(soln.):無色結晶、139.5 - 141.5
℃(酢酸エチル) NMR(CDCl3 )δppm:1.40 - 1.55 (2H, m),
1.70 - 1.80 (2H, brs), 1.90 - 2.10 (6H, m),2.67 -
2.31 (2H, m), 2.47 (1H, t, J=12.3Hz), 2.70 (6H,
s),2.85 - 3.05 (3H, m), 3.32 (1H, t, J=11.9Hz), 3.
72 (2H, brs),3.60 - 4.2 (2H, brs), 3.85 (1H, d, J=
14.2Hz),4.67 (1H, d, J=12.1Hz), 6.19 (1H, brs), 6.
27 (2H, s),6.68 - 6.79 (3H, m), 7.26 - 7.35 (3H,
m), 7.42 - 7.57 (4H, m),7.75 - 7.78 (2H, m), 8.24
(1H, d, J=8.5Hz)
【0531】実施例87と同様にして、実施例88〜実
施例91の化合物を得た。 実施例88 N−〔2−〔4−(4−ジメチルアミノピペリジノ)−
4−オキソブトキシ〕−4−〔(5,6,7,8−テト
ラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−
イル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェニ
ル〕−2−カルボキサミド メタンスルホン酸塩
【0532】NMR(DMSO−d6 )δppm 1.23 - 1.30 (2H, m), 1.77 (2H, brs), 1.85 - 2.10
(6H, m),2.40 - 2.55 (2H, m), 2.55 - 2.60 (1H, m),
2.60 - 3.05 (13H, m),3.42 (1H, brs), 3.74 (2H, br
s), 3.86 (2H, m), 4.55 - 4.65 (1H, m),6.19 (1H, br
s), 6.72 (2H, brs), 6.80 (1H, brs), 7.20 - 7.60 (7
H, m),7.70 - 7.80 (2H, m), 8.22 (1H, d, J=7.2Hz),
10.08 (1H, brs)
【0533】実施例89 N−〔2−〔4−(4−ジメチルアミノピペリジノ)−
4−オキソブトキシ〕−4−〔(5,6,7,8−テト
ラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−
イル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェニ
ル〕−2−カルボキサミド フマル酸塩
【0534】NMR(DMSO−d6 )δppm 1.10 - 1.35 (2H, m), 1.60 - 1.95 (8H, m), 2.33 (6
H, s),2.35 - 2.45 (2H, m), 2.60 - 2.70 (1H, m), 2.
80 - 2.95 (4H, m),3.80 - 3.85 (4H, m), 4.33 (2H,
d, J=12.3Hz), 6.29 (1H, brs),6.54 (2H, s), 6.75 -
6.85 (2H, m), 6.90 - 6.95 (1H, m),7.25 - 7.60 (10
H, m), 7.70 - 7.80 (1H, m), 9.07 (1H, s)
【0535】実施例90 N−〔2−〔4−(4−ジメチルアミノピペリジノ)−
4−オキソブトキシ〕−4−〔(5,6,7,8−テト
ラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−
イル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェニ
ル〕−2−カルボキサミド クエン酸塩
【0536】NMR(CDCl3 )δppm:1.15 -
1.25 (2H, m), 1.65 - 1.80 (2H, m), 1.80 - 2.10 (6
H, m),2.30 - 2.40 (2H, m), 2.40 - 2.60 (1H, m), 2.
65 (6H, brs),2.73 (2H, brs), 2.82 (2H, brs), 2.87
(4H, brs), 3.20 - 3.30 (1H, m),3.70 - 3.80 (2H, br
s), 3.70 - 3.85 (2H, m), 4.54 - 4.65 (1H, m),6.16
(1H, brs), 6.67 - 6.80 (2H, brs), 6.82 (1H, brs),
6.80 - 7.30 (2H, brs), 7.20 - 7.40 (4H, m), 7.40 -
7.60 (6H, m),7.72 (1H, d, J=7.5Hz), 7.81 (1H, br
s), 8.18 - 8.22 (1H, m)
【0537】実施例91 N−〔2−〔4−(4−ジメチルアミノピペリジノ)−
4−オキソブトキシ〕−4−〔(5,6,7,8−テト
ラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−
イル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェニ
ル〕−2−カルボキサミド L−酒石酸塩
【0538】NMR(CDCl3 )δppm:1.30 -
1.40 (2H, m), 1.65 - 1.75 (2H, brs), 1.80 - 2.10
(6H, m),2.27 (3H, brs), 2.40 - 2.50 (1H, m), 2.63
(6H, brs),2.82 - 3.05 (3H, m), 3.27 (1H, brs), 3.6
9 (2H, brs),3.75 - 3.95 (2H, m), 4.45 (2H, s), 4.5
7 - 4.65 (1H, m),5.60 - 6.10 (4H, brs), 6.16 (1H,
brs), 6.68 (1H, d, J=4.8Hz),6.78 (2H, brs), 7.20 -
7.40 (4H, m), 7.40 - 7.55 (4H, m),7.72 (1H, d, J=
7.2Hz), 7.80 (1H, brs), 8.20 (1H, d, J=7.5Hz)
【0539】実施例92 ビフェニル−2−カルボン酸 {2−〔4−(4−メチ
ルアミノピペリジニル)−4−オキソブトキシ〕−4−
(5,6,7,8−テトラヒドロチエノ〔3,2−b〕
アゼピン−4−カルボニル)フェニル}アミド 塩酸塩 (工程a) (1−ベンジルピペリジン−4−イル)メチルカルバミ
ン酸 tert−ブチルエステル
【0540】
【化132】
【0541】メチルアミン 塩酸塩(802mg)をメ
タノール(10ml)に溶解し、1−ベンジル−4−ピ
ペリドン(2.00ml)を加えた。5%パラジウム炭
素(200mg)を加え、水素雰囲気下、室温、3気圧
で18時間攪拌した。反応液をセライト濾過し、濾液を
濃縮した。得られた残渣を1,4−ジオキサン(10.
00ml)と水(6.00ml)の混液に溶解し、4N
−水酸化ナトリウム水溶液(5.94ml)を加えた。
次いでジ−tert−ブチルジカルボネート(3.06
g)を加え、室温下終夜攪拌した。有機層と水層を分離
し、水層より酢酸エチルで抽出した。全有機層を水、飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾
過後濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(クロロホルム:メタノール=20:1)で精製し、
標題化合物(1.18g)を得た。
【0542】mp(soln.):無色油状物1 H−NMR(CDCl3 ):1.45 (9H, s), 1.50 - 1.
80 (5H, m), 1.95 - 2.10 (2H, m),2.73 (3H, s), 2.85
- 2.95 (2H, m), 3.49 (2H, s),7.20 - 7.35 (5H, m) MS(M+ ): 304
【0543】(工程b) メチル(ピペリジン−4−イル)カルバミン酸 ter
t−ブチルエステル塩酸塩
【0544】
【化133】
【0545】工程aで得られた(1−ベンジルピペリジ
ン−4−イル)メチルカルバミン酸tert−ブチルエ
ステル(545mg)をエタノール(5.5ml)に溶
解した。シクロヘキセン(2.50ml)、5%パラジ
ウム炭素(600mg)、1N−塩酸水溶液(1.80
ml)を順次加え、還流下終夜攪拌した。反応液をセラ
イト濾過し、濾液を濃縮した。得られた結晶をジエチル
エーテルで洗浄し、標題化合物(371mg)を得た。
【0546】mp(soln.): 223.2℃(分解)1 H−NMR(D2 O):1.42 (9H, s), 1.75 - 2.05
(4H, m), 2.74 (3H, s),3.00 - 3.20 (2H, m), 3.35 -
3.65 (2H, m), 4.05 - 4.20 (1H, m) MS(M+ ): 214 (Free体のM+
【0547】(工程c) N−〔2−〔4−〔4−(N’−tert−ブトキシカ
ルボニル−N’−メチルアミノピペリジノ〕−4−オキ
ソブトキシ〕−4−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ
−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カ
ルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2
−カルボキサミド
【0548】
【化134】
【0549】実施例41で得られた4−〔2−
〔〔〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボニル〕アミ
ノ〕−5−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−
チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニ
ル〕フェノキシ〕酪酸(300mg)をジメチルホルム
アミド(4.00ml)に溶解し、トリエチルアミン
(0.08ml)を加えた。氷冷下でクロロギ酸イソブ
チル(0.08ml)を滴下し、15分攪拌した。次い
で工程bで得られたメチル(ピペリジン−4−イル)カ
ルバミン酸 tert−ブチルエステル 塩酸塩(15
0mg)、トリエチルアミン(0.17ml)を順次加
え、室温下で1時間攪拌した。反応液を水にあけ、酢酸
エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後濃縮し、残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で
精製し、標題化合物(325mg)を得た。
【0550】mp(soln.):非結晶性固体1 H−NMR(CDCl3 ):1.47 (9H, s), 1.55 - 1.
85 (4H, m), 1.85 - 2.10 (5H, m),2.20 - 2.40 (2H,
m), 2.40 - 2.55 (1H, m), 2.65 (3H, s),2.85 - 3.05
(4H, m), 3.60 - 4.40 (6H, m), 4.50 - 4.70 (1H, m),
6.20 (1H, brs), 6.67 (1H, d, J=5.2Hz), 6.75 - 6.85
(2H, m),7.20 - 7.60 (8H, m), 7.70 - 7.85 (2H, m),
8.26 (1H, d, J=8.4Hz) MS(M+ ): 750
【0551】(工程d) N−〔2−〔4−(4−メチルアミノピペリジノ)−4
−オキソブトキシ〕−4−〔(5,6,7,8−テトラ
ヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イ
ル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェニ
ル〕−2−カルボキサミド 塩酸塩
【0552】
【化135】
【0553】工程cで得られたN−〔2−〔4−〔4−
(N’−tert−ブトキシカルボニル−N’−メチル
アミノピペリジノ〕−4−オキソブトキシ〕−4−
〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェ
ニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミ
ド(600mg)をメタノール(10ml)に溶解し、
4N−塩酸−酢酸エチル溶液(1.00ml)を加えた
後、室温下で9時間攪拌した。反応液を濃縮し、残渣に
4N−水酸化ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで
抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過
後濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(クロロホルム:メタノール=10:1)で精製し、
標題化合物のフリー体(475mg)を得た。これを酢
酸エチル(10ml)に溶解し、氷冷、攪拌下で4N−
塩酸−酢酸エチル溶液(0.4ml)を加え、30分攪
拌した。反応液を濃縮、乾燥し、標題化合物(431m
g)を得た。
【0554】mp(soln.):非結晶性固体 IR(KBr): 3414, 1637 cm-1 1 H−NMR(DMSO−d6 ,100℃):1.35 - 1.
50 (2H, m), 1.65 - 2.05 (8H, m), 2.30 - 2.40 (2H,
m),2.51 (3H, s), 2.65 - 3.00 (4H, m), 3.10 - 3.20
(1H, m),3.65 - 3.75 (2H, m), 3.75 - 3.85 (2H, m),
4.08 (2H, brs),6.34 (1H, d, J=4.0Hz), 6.70 - 6.85
(2H, m), 6.90 (1H, d, J=4.2Hz),7.25 - 7.50 (7H,
m), 7.50 - 7.65 (2H, m), 7.76 (1H, d, J=6.2Hz),8.5
4 (1H, brs), 8.89 (2H, brs) MS(M+ ): 650 (Free体のM+
【0555】実施例93 ビフェニル−2−カルボン酸 {2−〔4−(4−アミ
ノピペリジニル)−4−オキソブトキシ〕−4−(5,
6,7,8−テトラヒドロチエノ〔3,2−b〕アゼピ
ン−4−カルボニル)フェニル}アミド 塩酸塩 (工程a) (1−ベンジルピペリジン−4−イル)カルバミン酸
tert−ブチルエステル
【0556】
【化136】
【0557】4−アミノ−1−ベンジルピペリジン
(5.00ml)を1,4−ジオキサン(25.0m
l)と水(15.0ml)の混液に溶解し、室温攪拌
下、4N−水酸化ナトリウム水溶液(21.5ml)を
加えた。次いでジ−tert−ブチルジカルボネート
(6.96g)を加え、終夜攪拌した。不溶物を濾別
し、濾液を濃縮した。残渣を酢酸エチルに溶解し、水、
飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。濾過後濃縮し、得られた粗結晶をメタノールで再結
晶し、標題化合物(1.41g)を得た。
【0558】mp(soln.): 122.8 - 123.1℃(メタノ
ール)1 H−NMR(CDCl3 ):1.30 - 1.55 (11H, m),
1.80 - 1.95 (2H, m), 2.00 - 2.20 (2H, m),2.70 - 2.
90 (2H, m), 3.35 - 3.60 (1H, m), 3.48 (3H, s),4.41
(1H, brs), 7.15 - 7.35 (5H, m) MS(M+ ): 290
【0559】(工程b) ピペリジン−4−イルカルバミン酸 tert−ブチル
エステル 塩酸塩
【0560】
【化137】
【0561】工程aで得られた(1−ベンジルピペリジ
ン−4−イル)カルバミン酸 tert−ブチルエステ
ル(1.30g)を出発原料として、実施例92の工程
bと同様の手法により標題化合物(922mg)を得
た。
【0562】mp(soln.): 223.5℃(分解)1 H−NMR(D2 O):1.39 (9H, s), 1.55 - 1.75
(2H, m), 2.00 - 2.15 (2H, m),3.00 - 3.20 (2H, m),
3.30 - 3.50 (2H, m), 3.55 - 3.70 (1H, m) MS(M+ ): 200 (Free体のM+
【0563】(工程c) N−〔2−〔4−〔4−(N’−tert−ブトキシカ
ルボニルアミノ)ピペリジノ〕−4−オキソブトキシ〕
−4−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエ
ノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フ
ェニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサ
ミド
【0564】
【化138】
【0565】実施例41で得られた4−〔2−
〔〔〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボニル〕アミ
ノ〕−5−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−
チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニ
ル〕フェノキシ〕酪酸(800mg)及び、工程bで得
られたピペリジン−4−イルカルバミン酸 tert−
ブチルエステル 塩酸塩を用いて、実施例92の工程c
と同様の方法により標題化合物(1.00g)を得た。
【0566】mp(soln.):非結晶性固体1 H−NMR(CDCl3 ):1.05 - 1.35 (2H, m), 1.
45 (9H, s), 1.60 - 2.10 (8H, m),2.20 - 2.40 (2H,
m), 2.60 - 2.75 (1H, m), 2.85 - 3.10 (4H, m),3.50
- 4.00 (4H, m), 4.30 - 4.80 (2H, m), 6.20 (1H, br
s),6.60 - 6.85 (3H, m), 7.20 - 7.65 (9H, m), 7.70
- 7.85 (2H, m),8.26 (1H, d, J=8.4Hz) MS(M+ ): 736
【0567】(工程d) N−〔2−〔4−(4−アミノピペリジノ)−4−オキ
ソブトキシ〕−4−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ
−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カ
ルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2
−カルボキサミド 塩酸塩
【0568】
【化139】
【0569】工程cで得られたN−〔2−〔4−〔4−
(N’−tert−ブトキシカルボニルアミノ)ピペリ
ジノ〕−4−オキソブトキシ〕−4−〔(5,6,7,
8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピ
ン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−
ビフェニル〕−2−カルボキサミド(900mg)を用
い、実施例92の工程dと同様の方法により標題化合物
(661mg)を得た。
【0570】mp(soln.):非結晶性固体 IR(KBr): 3405, 1637 cm-1 1 H−NMR(DMSO−d6 ,100℃):1.35 - 1.
50 (2H, m), 1.65 - 2.00 (8H, m), 2.30 - 2.40 (2H,
m),2.65 - 3.00 (4H, m), 3.15 - 3.30 (1H, m), 3.65
- 3.75 (2H, m),3.75 - 3.85 (2H, m), 3.90 - 4.10 (2
H, m), 6.35 (1H, d, J=4.1Hz),6.75 - 6.85 (2H, m),
6.90 (1H, d, J=4.1Hz), 7.25 - 7.50 (7H, m),7.50 -
7.65 (2H, m), 7.76 (1H, d, J=6.2Hz), 8.03 (3H, br
s),8.54 (1H, brs) MS(M+ ): 636 (Free体のM+
【0571】実施例94 N−〔2−〔4−〔4−(1−イミノエチル)ピペラジ
ン−1−イル〕−4−オキソブトキシ〕−4−〔(5,
6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−
b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−
〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミド
【0572】
【化140】
【0573】実施例55で得られた N−〔2−〔4−
(ピペラジン−1−イル)−4−オキソブトキシ〕−4
−〔(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェ
ニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミ
ド(350mg)をエタノール(10ml)に溶解し、
トリエチルアミン(197mg)、エチルアセトイミデ
ート塩酸塩(172mg)を加え5時間室温攪拌した。
エタノールを留去した後、残渣をクロロホルムに溶かし
飽和食塩水にて洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウム
で乾燥した。溶媒留去後シリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(クロロホルム:メタノール=9:1)により精
製し、標題化合物(320mg)を得た。
【0574】mp(soln.):非結晶性固体 IR(KBr): 3401, 1626, 1522, 1423, 747 cm -1 1 H−NMR(CDCl3 ):1.70 - 1.82 (2H, m), 1.8
5 - 2.02 (4H, m), 2.22 - 2.32 (2H, m),2.46 (3H,
s), 2.90 - 2.95 (2H, m), 3.05 - 3.15 (1H, m),3.40
- 4.05 (13H, m), 6.19 (1H, m), 6.68 (1H, m), 6.77
(2H, brs),7.26 - 7.60 (6H, m), 7.73 - 7.78 (1H,
m), 9.80 - 9.95 (1H, brs) MS(M+ ): 663
【0575】実施例95 N−〔2−(4−グアニジノブトキシ)−4−〔(5,
6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−
b〕アゼピン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−
〔1,1’−ビフェニル〕−2−カルボキサミド
【0576】
【化141】
【0577】実施例59で得られたN−〔2−(4−ア
ミノブトキシ)−4−〔(5,6,7,8−テトラヒド
ロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)
カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−
2−カルボキサミド(350mg)をジメチルホルムア
ミド(10ml)に溶解し、トリエチルアミン(298
mg)、3,5−ジメチルピラゾール−1−カルボキサ
ミジ硝酸塩(297mg)を加え60℃にて15時間攪
拌した。ジメチルホルムアミドを留去した後、残渣をク
ロロホルムに溶かし飽和食塩水にて洗浄し、有機層を無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒留去後シリカゲル
カラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール
=9:1)により精製し標題化合物(347mg)を得
た。
【0578】mp(soln.):非結晶性固体 IR(KBr): 3311, 3159, 1694, 1651, 1384 cm
-1 1 H−NMR(CDCl3 ):1.40 - 2.00 (8H, m), 2.8
9 (2H, brs), 3.16 (2H, brs),3.60 - 4.00 (4H, m),
6.00 - 6.20 (3H, m), 6.60 - 6.95 (6H, m),7.20 - 7.
80 (8H, m), 7.70 (1H, brs), MS(M+ ): 581
【0579】実施例96 N−〔2−〔4−〔4−(2−ヒドロキシエチル)ピペ
ラジン−1−イル〕ブトキシ〕−4−〔(5,6,7,
8−テトラヒドロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピ
ン−4−イル)カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−
ビフェニル〕−2−カルボキサミド
【0580】
【化142】
【0581】実施例14で得られたN−〔2−(4−ク
ロロブトキシ)−4−〔(5,6,7,8−テトラヒド
ロ−4H−チエノ〔3,2−b〕アゼピン−4−イル)
カルボニル〕フェニル〕−〔1,1’−ビフェニル〕−
2−カルボキサミド(559mg)及び1−ピペラジン
エタノール(130mg)を用いて、実施例4と同様に
して、標題化合物(150mg)を得た。
【0582】mp(soln.):非結晶性固体 IR(KBr): 3404, 2933, 1673, 1640, 1522, 138
1, 746 cm -1 1 H−NMR(CDCl3 ):1.25 - 1.58 (6H, m), 1.7
9 - 2.04 (8H, brs), 2.20 - 2.30(3H, m), 2.61 (4H,
brs), 2.83 - 2.92 (4H, m), 3.60 - 3.64 (2H, m),3.8
4 (1H, brs), 6.20 (1H, brs), 6.67 (1H, d, J=4.6H
z), 6.71(1H, brs), 6.81 (1H, d, J=7.3Hz), 7.22 -
7.56 (7H, m), 7.66 (1H,brs), 7.76 (1H, d, J=7.0H
z), 8.27 (1H, d, J=7.8Hz) MS(M+ ): 652
【0583】次に、本発明の化合物(I)のバソプレッ
シン受容体結合活性について試験した。
【0584】試験例1 バソプレッシン(V1)受容体結合 Sprague Dawley雄性ラット(チャールスリバージャパ
ン)の肝臓を細切し、20mM HEPES (pH 7.4), 1mM EGTA,
5μg/ml antipain 及び 5μg/ml leupeptinを含有する
氷冷250mM スクロース緩衝液4倍体積中でホモジナイズ
する。脱標本の作成の過程は全て4℃で行った。ホモジ
ネートを8000g で15分間遠心分離する。上澄み画分を
分離し、40000 g で60分間遠心分離する。残留ペレッ
トを4倍体積の20mM HEPES , 5μg/ml antipain 及び 5
μg/ml leupeptinを含有する氷冷250 μM スクロース緩
衝液(pH 7.4)に懸濁させ、再び40000 g で60分間遠
心分離する。最終ペレットを20mM HEPES、5 μg/ml ant
ipain 及び 5μg/ml leupeptinを含有する氷冷250mM ス
クロース緩衝液(pH 7.4)に再懸濁する。得られた膜試料
は−80℃で保存する。膜試料は解凍後結合試験に使用
する。競合拮抗測定を、100mM トリス-HCl(pH 8.0)緩衝
液中の1.0 nM〔3H〕−バソプレッシン(〔フェニルア
ラニル−3,4,5−3H−〕−バソプレッシン;40〜
87Ci/mmol;ニューイングランド・ヌクリアー)を用い
て、平衡状態(37℃で20分)で実施する。1 μM バ
ソプレッシン(ペプチド研究所;大阪)を用いて、非特
異的結合を測定する。インキュベーション後、氷冷 100
mMトリス−HCl(pH 8.0)緩衝液2.5ml を加えて反応を
停止させ、ワットマンガラスフィルター(GF/B)を
通して迅速に濾過する。フィルターを同じ緩衝液(2.5 m
l)で3回洗う。フィルターに結合した放射活性は、液体
シンチレーションカクテルと混合し、液体シンチレーシ
ョンカウンター(WALLAC 1410)中で放射能を計測する。
試験化合物が50%の結合を阻害する濃度(IC50)と
して表1に示した。
【0585】試験例2 バソプレッシン(V2)受容体結合 Sprague Dawley雄性ラット(チャールスリバージャパ
ン)の腎臓の髄質乳頭部を細切し、 0.1mMフェニルメチ
ルスルホニルフルオリド(α-PMSF)を含有する100mM ト
リス−HCl緩衝液(pH 8.0)20倍体積中でホモジナイ
ズする。ホモジネートを直径150 μm のナイロンメッシ
ュで濾過する。濾液を500 xg で5分間遠心分離する。
上澄み画分を分取し20000 xg で20分間遠心分離す
る。残留ペレットを20倍体積の氷冷100mM トリス−H
Cl(pH 8.0)緩衝液(5mM MgCl2, 1mTA, 5 μg/ml antip
ain 及び 5μg/ml leupeptinを含有)に再懸濁し、再度
20000 xg で20分間遠心分離する。最終ペレットを同
じ緩衝液に再懸濁する。得られた膜試料は−80℃で保
存する。膜試料は解凍後結合試験に使用する。競合測定
を、100mM トリス−HCl(pH 8.0)緩衝液中の1.0nM
〔3H〕−バソプレッシン(〔フェニルアラニル−3,
4,5−3H〕−バソプレッシン;40〜87Ci/mmol ;ニ
ューイングランド・ヌクリアー)を用いて、平衡状態
(37℃で20分)で実施する。1 μM バソプレッシン
(ペプチド研究所;大阪)を用いて、非特異的結合を測
定する。インキュベーション後、氷冷 100mMトリス−H
Cl(pH 8.0)緩衝液2.5ml を加えて反応を停止させ、ワ
ットマンガラスフィルター(GF/B)を通して迅速に
濾過する。フィルターを同じ緩衝液(2.5 ml)で3回洗
う。フィルターに結合した放射活性は、液体シンチレー
ションカクテルと混合し、液体シンチレーションカウン
ター(WALLAC 1410) 中で放射能を計測する。試験化合物
が50%の結合阻害する濃度(IC50)として表1に示
した。
【0586】試験化合物として、実施例1〜2、4、6
〜7、15〜17、21、23〜24、27、29〜3
1、36、42〜44、47〜48、50〜51及び5
3〜55で得られた化合物を用いた。又、対照化合物と
して、下記の式で表される公知化合物を用いて、試験例
1及び試験例2と同様にしてバソプレッシン受容体結合
活性を調べた。結果を表1に示す。 比較例1の化合物
【0587】
【化143】
【0588】比較例2の化合物
【0589】
【化144】
【0590】
【表1】
【0591】試験例3 利尿試験 18時間前より絶食絶水を施した雄性Sprague-Dawleyラ
ットに試験化合物を投与し、直ちに代謝ケージに入れて
尿量を測定した。経口投与試験の場合は、試験化合物は
蒸留水または10%(v/v)ジメチルスルホキシド溶
液に溶解させ投与し、4時間後までの尿量を合計して計
測した。静脈内投与試験の場合は、試験化合物は生理食
塩水に溶解させ、静脈内より投与し、2時間後までの尿
量を合計して計測した。コントロールは試験化合物を含
まない溶媒を投与し、同様に尿量を測定した。結果を、
表2に示す。又、対照化合物として、比較例1の化合物
と同じ化合物を用いた。
【0592】
【表2】
【0593】
【発明の効果】本発明の化合物(I)及びその薬理上許
容される塩は、上述の通りV1 受容体、V2 受容体共に
強い結合活性を有する。従って、本発明の化合物(I)
はバソプレッシンに関連する疾患、例えば、うっ血性心
不全、浮腫、特に脳浮腫、アルギニンバソプレッシン過
剰分泌症候群(アルギニンバソプレシッシン分泌不適切
症候群)、高血圧、腎不全、肺水腫、メニエル症候群等
の予防又は治療薬、及び利尿剤として優れた効果を発揮
するものと期待される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/55 ACV A61K 31/55 ACV ACX ACX AED AED C07D 487/04 150 C07D 487/04 150 152 152 491/048 491/048 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07D 495/04 A61K 31/55 C07D 487/04 C07D 491/048 CAPLUS(STN) REGISTRY(STN) WPIDS(STN)

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式〔I〕 【化1】〔式中、Rは水素原子、水酸基、低級アルキ
    ル基、ハロゲン原子、ホルミル基又はカルボキシ基を表
    し、 Rは水素原子又は低級アルキル基を表し、 RおよびRは同一又は異なってもよく、それぞれ水
    素原子、水酸基、低級アルキル基、低級アルケニル基、
    低級アルコキシ基、アシル基、シアノ基又はハロゲン原
    子を表し、 Rは水素原子、低級アルキル基又は置換されてもよい
    フェニル基を表し、 Rは水素原子又は低級アルキル基を表し、 Aは酸素原子、硫黄原子又は−NR−(式中、R
    は水素原子又は低級アルキル基を表す)を表し、 Aは−CR−(式中、R及びRはどちらか
    一方が水素原子を表し、他方が水素原子、水酸基、置換
    されてもよい低級アルキル基、置換されてもよい低級ア
    ルコキシ基又は置換されてもよいアミノ基を表すか、又
    はRとRが一緒になってオキソ基を表す)又は−N
    10−(式中、R10は水素原子、置換されてもよい
    低級アルキル基又はアシル基を表す)を表し、 Aは酸素原子、硫黄原子又は−NR11−(式中、R
    11は水素原子又は低級アルキル基を表す。)又は単結
    合を表し、 Zはハロゲン原子、置換されてもよいヘテロアリール
    基、−NR1213(式中、R12、R13は同一又
    は異なって水素原子又は低級アルキル基を表す。)、−
    CONR1213(式中、R12及びR13は前記と
    同様の意味を表す。)、グアニジノ基、 【化2】{式中、R14は水素原子、水酸基で置換され
    てもよい低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル
    基、フェニル基(該フェニル基は水酸基若しくはハロゲ
    ン原子で置換されてもよい。)、ベンゾイル基(該ベン
    ゾイル基は水酸基若しくはハロゲン原子で置換されても
    よい。)、ジメチルフェニル基、−NR1213(式
    中、R12及びR13は前記と同様の意味を表す。)、
    −CONR1213(式中、R12及びR13は前記
    と同様の意味を表す。)、−C(=NH)R12(式
    中、R12は前記と同様の意味を表す。)又は 【化3】(式中、rは3〜6の整数を表す。)を表し、
    はカルボニル基、−NR15−(式中、R15は水
    素原子又は低級アルキル基を表す。)、−NR15CO
    (CH−(式中、R15は前記と同様の意味を表
    し、sは0又は1〜6の整数を表す。)又は単結合を表
    し、Wは窒素原子又はCH基を表し、Wは窒素原子
    又はCH基を表すかW−R14で酸素原子を表し、n
    は1〜3の整数を表し、pは0又は1〜3の整数を表
    す。}又は−Y−X{Yは酸素原子、硫黄原子、−NR
    15−(式中、R15は前記と同様の意味を表す。)、
    −COO−又は−NHCO−を表し、Xは水素原子、低
    級アルキル基{該低級アルキル基はハロゲン原子若しく
    は−NR1213(式中、R12及びR13は前記と
    同様の意味を表す。)で置換されてもよい。}又は置換
    されてもよいヘテロアリール基を表す。}を表し、 mは0又は1〜6の整数を表す。ただしAが単結合の
    場合はmは1〜6の整数を表す。〕で示される縮合ヘテ
    ロ5員環アゼピン誘導体又はその薬理上許容される塩。
  2. 【請求項2】 Aが硫黄原子、AがCH、A
    酸素原子である請求項1記載の縮合ヘテロ5員環アゼピ
    ン誘導体又はその薬理上許容される塩。
  3. 【請求項3】 R、R、R、R、Rが共に水
    素原子である請求項2記載の縮合ヘテロ5員環アゼピン
    誘導体又はその薬理上許容される塩。
  4. 【請求項4】 N−[2−(2−クロロエトキシ)−4
    −[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
    [3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェ
    ニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミ
    ド、 N−[2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)
    エトキシ]−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−
    4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カル
    ボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−
    カルボキサミド、 エチル 2−[[[1,1’−ビフェニル]−2−カル
    ボニル]アミノ]−5−[(5,6,7,8−テトラヒ
    ドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イ
    ル)カルボニル]フェノキシアセテート、 2−[[[1,1’−ビフェニル]−2−カルボニル]
    アミノ]−5−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4
    H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボ
    ニル]フェノキシ酢酸、 N−[2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)
    −2−オキソエトキシ]−4−[(5,6,7,8−テ
    トラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4
    −イル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェ
    ニル]−2−カルボキサミド、 N−[2−(5−クロロペントキシ)−4−[(5,
    6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−
    b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェニル]−
    [1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミド、 N−[2−[5−(4−メチルピペラジン−1−イル)
    ペントキシ]−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ
    −4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カ
    ルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2
    −カルボキサミド、 N−[2−[5−(4−メチルパーヒドロ−1,4−ジ
    アゼピン−1−イル)ペントキシ]−4−[(5,6,
    7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]ア
    ゼピン−4−イル)カルボニル]フェニル]−[1,
    1’−ビフェニル]−2−カルボキサミド、 N−[2−[2−[4−(4−フルオロフェニル)ピペ
    ラジン−1−イル]エトキシ]−4−[(5,6,7,
    8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピ
    ン−4−イル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−
    ビフェニル]−2−カルボキサミド、 N−[2−(3−クロロプロポキシ)−4−[(5,
    6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−
    b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェニル]−
    [1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミド、 N−[2−[3−[N’−メチル−N’−(1−メチル
    ピペリジン−4−イル)アミノ]プロポキシ]−4−
    [(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
    [3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェ
    ニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミ
    ド、 N−[2−(4−クロロブトキシ)−4−[(5,6,
    7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]ア
    ゼピン−4−イル)カルボニル]フェニル]−[1,
    1’−ビフェニル]−2−カルボキサミド、 N−[2−[4−(4−メチルパーヒドロ−1,4−ジ
    アゼピン−1−イル)ブトキシ]−4−[(5,6,
    7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]ア
    ゼピン−4−イル)カルボニル]フェニル]−[1,
    1’−ビフェニル]−2−カルボキサミド、 N−[2−[4−[N’−(2−ジメチルアミノエチ
    ル)−N’−メチルアミノ]ブトキシ]−4−[(5,
    6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−
    b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェニル]−
    [1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミド、 N−[2−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)
    ブトキシ]−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−
    4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カル
    ボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−
    カルボキサミド、 N−[2−(ピリジン−3−イル)メトキシ−4−
    [(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
    [3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェ
    ニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミ
    ド、 N−[2−(2−ジメチルアミノエトキシ)−4−
    [(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
    [3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェ
    ニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミ
    ド、 N−[2−(2−モルホリノエトキシ)−4−[(5,
    6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−
    b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェニル]−
    [1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミド、 N−[2−[2−(4−メチルパーヒドロ−1,4−ジ
    アゼピン−1−イル)エトキシ]−4−[(5,6,
    7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]ア
    ゼピン−4−イル)カルボニル]フェニル]−[1,
    1’−ビフェニル]−2−カルボキサミド、 N−[2−[2−[2−(シクロヘキシルアミノ)エト
    キシ]−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H
    −チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニ
    ル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カル
    ボキサミド、 N−[2−[2−[4−(ピロリジン−1−イル)ピペ
    リジノ]エトキシ]−4−[(5,6,7,8−テトラ
    ヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イ
    ル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニ
    ル]−2−カルボキサミド、 N−[2−[2−(4−ピペリジノピペリジノ)エトキ
    シ]−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−
    チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニ
    ル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カル
    ボキサミド、 N−[2−[2−[4−(4−ヒドロキシフェニル)ピ
    ペラジン−1−イル]エトキシ]−4−[(5,6,
    7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]ア
    ゼピン−4−イル)カルボニル]フェニル]−[1,
    1’−ビフェニル]−2−カルボキサミド、 N−[2−[2−[(4−エトキシカルボニル)ピペラ
    ジン−1−イル]エトキシ]−4−[(5,6,7,8
    −テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン
    −4−イル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビ
    フェニル]−2−カルボキサミド、 N−[2−[2−(4−メチルパーヒドロ−1,4−ジ
    アゼピン−1−イル)−2−オキソエトキシ]−4−
    [(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
    [3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェ
    ニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミ
    ド、 N−[2−[[[1,1’−ビフェニル]−2−カルボ
    ニル]アミノ]−5−[(5,6,7,8−テトラヒド
    ロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)
    カルボニル]フェノキシ]アセチル]−L−プロリンア
    ミド、 N−[2−[2−オキソ−2−(4−ピペリジノピペリ
    ジノ)エトキシ]−4−[(5,6,7,8−テトラヒ
    ドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イ
    ル)カルボニル]フェニル]一[1,1’−ビフェニ
    ル]−2−カルボキサミド、 N−[2−[2−オキソ−2−[4−(ピロリジン−1
    −イル)ピペリジノ]エトキシ]−4−[(5,6,
    7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]ア
    ゼピン−4−イル)カルボニル]フェニル]−[1,
    1’−ビフェニル]−2−カルボキサミド、 N−[2−[2−(4−ジメチルアミノピペリジノ)−
    2−オキソエトキシ]−4−[(5,6,7,8−テト
    ラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−
    イル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニ
    ル]−2−カルボキサミド、 N−[2−[2−[(1−メチル−1H−1,2,3,
    4−テトラゾール−5−イル)チオ]エトキシ]−4−
    [(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
    [3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェ
    ニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミ
    ド、 N−[2−(3−フタルイミドプロポキシ)−4−
    [(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
    [3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェ
    ニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミ
    ド、 N−[2−(3−アミノプロポキシ)−4−[(5,
    6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−
    b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェニル]−
    [1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミド、 N−[2−[3−(クロロアセチルアミノ)プロポキ
    シ]−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−
    チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニ
    ル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カル
    ボキサミド、 N−[2−[3−[(4−メチルピペラジン−1−イ
    ル)アセチルアミノ]プロポキシ]−4−[(5,6,
    7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]ア
    ゼピン−4−イル)カルボニル]フェニル]−[1,
    1’−ビフェニル]−2−カルボキサミド、 2−[[[1,1’−ビフェニル]−2−カルボニル]
    アミノ]−5−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4
    H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボ
    ニル]フェノキシ酢酸アミド、 N−[2−[2−(4−ベンズヒドリルピペラジン−1
    −イル)エトキシ]−4−[(5,6,7,8−テトラ
    ヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イ
    ル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニ
    ル]−2−カルボキサミド、 N−[2−[2−[(4−フルオロベンゾイル)ピペリ
    ジノ]エトキシ]−4−[(5,6,7,8−テトラヒ
    ドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イ
    ル)カルボニル]フェニル]一[1,1’−ビフェニ
    ル]−2−カルボキサミド、 エチル 4−[2−[[[1,1’−ビフェニル]−2
    −カルボニル]アミノ]−5−[(5,6,7,8−テ
    トラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4
    −イル)カルボニル]フェノキシ]ブチレート、 4−[2−[[[1,1’−ビフェニル]−2−カルボ
    ニル]アミノ]−5−[(5,6,7,8−テトラヒド
    ロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)
    カルボニル]フェノキシ]酪酸、 N−[2−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)
    −4−オキソブトキシ]−4−[(5,6,7,8−テ
    トラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4
    −イル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェ
    ニル]−2−カルボキサミド、 N−[2−[4−(4−メチルパーヒドロ−1,4−ジ
    アゼピン−1−イル)−4−オキソブトキシ]−4−
    [(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
    [3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェ
    ニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミ
    ド、 N−[2−[4−(4−ジメチルアミノピペリジノ)−
    4−オキソブトキシ]−4−[(5,6,7,8−テト
    ラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−
    イル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニ
    ル]−2−カルボキサミド、 N−[2−[(ピリジン−4−イル)メトキシ]−4−
    [(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
    [3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェ
    ニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミ
    ド、 N−[2−[2−(インドール−3−イル)エトキシ]
    −4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエ
    ノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フ
    ェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサ
    ミド、 N−[2−[3−(4−メチルピペラジン−1−イル)
    プロポキシ]−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ
    −4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カ
    ルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2
    −カルボキサミド、 N−[2−[3−(4−メチルパーヒドロ−1,4−ジ
    アゼピン−1−イル)プロポキシ]−4−[(5,6,
    7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]ア
    ゼピン−4−イル)カルボニル]フェニル]−[1,
    1’−ビフェニル]−2−カルボキサミド、 2−[[[1,1’−ビフェニル]カルボニル]アミ
    ノ]−5−[4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−
    4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カル
    ボニル]フェノキシカルボキサミド、 N−[2−[3−(4−ジメチルアミノピペリジノ)プ
    ロポキシ]−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−
    4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カル
    ボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−
    カルボキサミド、 N−[2−[4−(4−エチルピペラジン−1−イル)
    ブトキシ]−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−
    4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カル
    ボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−
    カルボキサミド、 N−[2−[4−(4−ジメチルアミノピペリジノ)ブ
    トキシ]−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4
    H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボ
    ニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カ
    ルボキサミド、 N−[2−[4−(ピペラジン−1−イル)−4−オキ
    ソブトキシ]−4−(5,6,7,8−テトラヒドロ−
    4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カル
    ボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−
    カルボキサミド、 N−[2−[4−[4−(ピロリジン−1−イル)ピペ
    リジノ]ブトキシ]−4−[(5,6,7,8−テトラ
    ヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イ
    ル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニ
    ル]−2−カルボキサミド、 N−[2−[4−[4−(ピロリジン−1−イル)ピペ
    リジノ]−4−オキソブトキシ]−4−[(5,6,
    7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]ア
    ゼピン−4−イル)カルボニル]フェニル]−[1,
    1’−ビフェニル]−2−カルボキサミド、 N−[2−[4−(4−ピペリジノピペリジノ)−4−
    オキソブトキシ]−4−[(5,6,7,8−テトラヒ
    ドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イ
    ル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニ
    ル]−2−カルボキサミド、 N−[2−(4−アミノブトキシ)−4−[(5,6,
    7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]ア
    ゼピン−4−イル)カルボニル]フェニル]−[1,
    1’−ビフェニル]−2−カルボキサミド、 4−[2−(2−メチルベンズアミド)−5−[(5,
    6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−
    b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェノキシ酪
    酸、 N−[2−[4−(4−ジメチルアミノピペリジン−1
    −イル)−4−オキソブトキシ]−4−[(5,6,
    7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]ア
    ゼピン−4−イル)カルボニル]フェニル]−2−メチ
    ルベンズアミド、 エチル 4−[5−[[[1,1’−ビフェニル]−2
    −カルボニル]アミノ]−2−[(5,6,7,8−テ
    トラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4
    −イル)カルボニル]フェノキシ]ブチレート、 4−[3−[[[1,1’−ビフェニル]−2−カルボ
    ニル]アミノ]−6−[(5,6,7,8−テトラヒド
    ロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)
    カルボニル]フェノキシ]酪酸、 N−[3−[4−(4−ジメチルアミノピペリジノ)−
    4−オキソブトキシ]−4−[(5,6,7,8−テト
    ラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−
    イル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニ
    ル]−2−カルボキサミド、 N−[2−[4−(4−ジエチルアミノピペリジノ)−
    4−オキソブトキシ]−4−[(5,6,7,8−テト
    ラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−
    イル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニ
    ル]−2−カルボキサミド、 N−[2−[4−[N’−(2−ジメチルアミノエチ
    ル)−N’−メチルアミノ]−4−オキソブトキシ]−
    4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
    [3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェ
    ニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミ
    ド、 N−[2−[4−[N’−(2−ジエチルアミノエチ
    ル)−N’−エチルアミノ]−4−オキソブトキシ]−
    4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
    [3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェ
    ニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミ
    ド、 N−[2−[4−[N’−(3−ジメチルアミノプロピ
    ル)−N’−メチルアミノ]−4−オキソブトキシ]−
    4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
    [3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェ
    ニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミ
    ド、 N−[2−[4−(4−メチルアミノピペリジノ)−4
    −オキソブトキシ]−4−[(5,6,7,8−テトラ
    ヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イ
    ル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニ
    ル]−2−カルボキサミド、 N−[2−[4−(4−アミノピペリジノ)−4−オキ
    ソブトキシ]−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ
    −4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カ
    ルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2
    −カルボキサミド、 N−[2−[4−[4−(1−イミノエチル)ピペラジ
    ン−1−イル]−4−オキソブトキシ]−4−[(5,
    6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−
    b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェニル]−
    [1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミド、 N−[2−(4−グアニジノブトキシ)−4−[(5,
    6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−
    b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェニル]−
    [1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミド及び
    −[2−[4−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラ
    ジン−1−イル]ブトキシ−4−[(5,6,7,8−
    テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−
    4−イル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフ
    ェニル]−2−カルボキサミドから選ばれる請求項3記
    載の縮合ヘテロ5員環アゼピン誘導体又はその薬理上許
    容される塩。
  5. 【請求項5】 N−[2−[2−(4−メチルピペラジ
    ン−1−イル)エトキシ]−4−[(5,6,7,8−
    テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−
    4−イル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフ
    ェニル]−2−カルボキサミド、 2−[[[1,1’−ビフェニル]−2−カルボニル]
    アミノ]−5−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4
    H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボ
    ニル]フェノキシ酢酸、 N−[2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)
    −2−オキソエトキシ]−4−[(5,6,7,8−テ
    トラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4
    −イル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェ
    ニル]−2−カルボキサミド、 N−[2−[4−(4−メチルパーヒドロ−1,4−ジ
    アゼピン−1−イル)ブトキシ]−4−[(5,6,
    7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]ア
    ゼピン−4−イル)カルボニル]フェニル]−[1,
    1’−ビフェニル]−2−カルボキサミド、 N−[2−[4−[N’−(2−ジメチルアミノエチ
    ル)−N’−メチルアミノ]ブトキシ]−4−[(5,
    6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−
    b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェニル]−
    [1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミド、 N−[2−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)
    ブトキシ]−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−
    4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カル
    ボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−
    カルボキサミド、 N−[2−[2−(4−メチルパーヒドロ−1,4−ジ
    アゼピン−1−イル)エトキシ]−4−[(5,6,
    7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]ア
    ゼピン−4−イル)カルボニル]フェニル]−[1,
    1’−ビフェニル]−2−カルボキサミド、 N−[2−[2−[4−(ピロリジン−1−イル)ピペ
    リジノ]エトキシ]−4−[(5,6,7,8−テトラ
    ヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イ
    ル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニ
    ル]−2−カルボキサミド、 N−[2−[2−(4−ピペリジノピペリジノ)エトキ
    シ]−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−
    チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニ
    ル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カル
    ボキサミド、 N−[2−[2−(4−メチルパーヒドロ−1,4−ジ
    アゼピン−1−イル)−2−オキソエトキシ]−4−
    [(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
    [3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェ
    ニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミ
    ド、 N−[2−[2−オキソ−2−(4−ピペリジノピペリ
    ジノ)エトキシ]−4−[(5,6,7,8−テトラヒ
    ドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イ
    ル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニ
    ル]−2−カルボキサミド、 N−[2−[2−オキソ−2−[4−(ピロリジン−1
    −イル)ピペリジノ]エトキシ]−4−[(5,6,
    7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]ア
    ゼピン−4−イル)カルボニル]フェニル]−[1,
    1’−ビフェニル]−2−カルボキサミド、 N−[2−[2−(4−ジメチルアミノピペリジノ)−
    2−オキソエトキシ]−4−[(5,6,7,8−テト
    ラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−
    イル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニ
    ル]−2−カルボキサミド、 N−[2−[3−[(4−メチルピペラジン−1−イ
    ル)アセチルアミノ]プロポキシ]−4−[(5,6,
    7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]ア
    ゼピン−4−イル)カルボニル]フェニル]−[1,
    1’−ビフェニル]−2−カルボキサミド、 N−[2−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)
    −4−オキソブトキシ]−4−[(5,6,7,8−テ
    トラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4
    −イル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェ
    ニル]−2−カルボキサミド、 N−[2−[4−(4−メチルパーヒドロ−1,4−ジ
    アゼピン−1−イル)−4−オキソブトキシ]−4−
    [(5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ
    [3,2−b]アゼピン−4−イル)カルボニル]フェ
    ニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキサミ
    ド、 N−[2−[4−(4−ジメチルアミノピペリジノ)−
    4−オキソブトキシ]−4−[(5,6,7,8−テト
    ラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−
    イル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニ
    ル]−2−カルボキサミド、 N−[2−[3−(4−メチルピペラジン−1−イル)
    プロポキシ]−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ
    −4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カ
    ルボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2
    −カルボキサミド、 N−[2−[3−(4−メチルパーヒドロ−1,4−ジ
    アゼピン−1−イル)プロポキシ]−4−[(5,6,
    7,8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]ア
    ゼピン−4−イル)カルボニル]フェニル]−[1,
    1’−ビフェニル]−2−カルボキサミド、 N−[2−[3−(4−ジメチルアミノピペリジノ)プ
    ロポキシ]−4−[(5,6,7,8−テトラヒドロ−
    4H−チエノ[3,2−b]アゼピン−4−イル)カル
    ボニル]フェニル]−[1,1’−ビフェニル]−2−
    カルボキサミド及びN−[2−[4−(4−エチルピペ
    ラジン−1−イル)ブトキシ]−4−[(5,6,7,
    8−テトラヒドロ−4H−チエノ[3,2−b]アゼピ
    ン−4−イル)カルボニル]フェニル]−[1,1’−
    ビフェニル]−2−カルボキサミドから選ばれる請求項
    4記載の縮合ヘテロ5員環アゼピン誘導体又はその薬理
    上許容される塩。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の縮合ヘ
    テロ5員環アゼピン誘導体又はその薬理上許容される
    塩、及びキャリアーを含む医薬組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれかに記載の縮合ヘ
    テロ5員環アゼピン誘導体又はその薬理上許容される塩
    を含有してなるバソプレッシン拮抗剤。
  8. 【請求項8】 請求項1〜5のいずれかに記載の縮合ヘ
    テロ5員環アゼピン誘導体又はその薬理上許容される塩
    を含有してなるうっ血性心不全治療薬。
  9. 【請求項9】 請求項1〜5のいずれかに記載の縮合ヘ
    テロ5員環アゼピン誘導体又はその薬理上許容される塩
    を含有してなる脳浮腫治療薬。
  10. 【請求項10】 請求項1〜5のいずれかに記載の縮合
    ヘテロ5員環アゼピン誘導体又はその薬理上許容される
    塩を含有してなるアルギニンバソプレッシン過剰分泌症
    候群治療薬。
  11. 【請求項11】 請求項1〜5のいずれかに記載の縮合
    ヘテロ5員環アゼピン誘導体又はその薬理上許容される
    塩を含有してなる利尿剤。
  12. 【請求項12】 請求項1〜5のいずれかに記載の縮合
    ヘテロ5員環アゼピン誘導体又はその薬理上許容される
    塩を含有してなる腎不全治療薬。
  13. 【請求項13】 請求項1〜5のいずれかに記載の縮合
    ヘテロ5員環アゼピン誘導体又はその薬理上許容される
    塩を含有してなる肺水腫治療薬。
  14. 【請求項14】 請求項1〜5のいずれかに記載の縮合
    ヘテロ5員環アゼピン誘導体又はその薬理上許容される
    塩を含有してなるメニエル症候群治療薬。
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US5532235A (en) 1995-01-17 1996-07-02 American Cyanamid Company Tricyclic benzazepine vasopressin antagonists

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