JPH09207068A - ノズルホルダの燃料通路加工方法 - Google Patents
ノズルホルダの燃料通路加工方法Info
- Publication number
- JPH09207068A JPH09207068A JP3740996A JP3740996A JPH09207068A JP H09207068 A JPH09207068 A JP H09207068A JP 3740996 A JP3740996 A JP 3740996A JP 3740996 A JP3740996 A JP 3740996A JP H09207068 A JPH09207068 A JP H09207068A
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- Japan
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- nozzle holder
- passage
- fuel
- fluid
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ノズルホルダに設ける燃料通路の表面アラサ
を効率よく向上できる生産性に優れた加工方法を提供す
る。 【解決手段】 ノズルホルダ１の所要位置にドリル加工
で穿設した燃料通路１に研削材を混入した流体を加圧状
態で通流させることにより、流体中に含まれた研削材に
よる研削作用で燃料通路２の表面に残存する微小な突部
を削り取って面アラサを改善するようにした。
を効率よく向上できる生産性に優れた加工方法を提供す
る。 【解決手段】 ノズルホルダ１の所要位置にドリル加工
で穿設した燃料通路１に研削材を混入した流体を加圧状
態で通流させることにより、流体中に含まれた研削材に
よる研削作用で燃料通路２の表面に残存する微小な突部
を削り取って面アラサを改善するようにした。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はノズルホルダに設け
られる燃料通路加工方法に係り、特に、燃料通路の表面
アラサを効率よく改善して抵抗を低減することができる
加工方法に関するものである。
られる燃料通路加工方法に係り、特に、燃料通路の表面
アラサを効率よく改善して抵抗を低減することができる
加工方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】ディーゼルエンジンの燃焼を改善する方
策の一つとして、燃料の噴射率を高くすることが有効で
あり、噴射率を高くするためには燃料の噴射圧力を高く
する必要性があることはよく知られている。このため
に、従来ではノズルホルダの所定位置にドリル加工で穿
設した燃料通路にリーマ加工を施して燃料通路内の表面
アラサを向上させることにより、燃料通路の抵抗を小さ
くして燃料通路による噴射圧力の低下を抑制するように
していた。
策の一つとして、燃料の噴射率を高くすることが有効で
あり、噴射率を高くするためには燃料の噴射圧力を高く
する必要性があることはよく知られている。このため
に、従来ではノズルホルダの所定位置にドリル加工で穿
設した燃料通路にリーマ加工を施して燃料通路内の表面
アラサを向上させることにより、燃料通路の抵抗を小さ
くして燃料通路による噴射圧力の低下を抑制するように
していた。
【０００３】ところで、リーマ加工により燃料通路の表
面アラサを向上させるにも限界がある。従って、近年で
はエクスツルードホーンなどにより面アラサをさらに向
上させることが検討されているが、この場合は生産性に
劣るという不具合があった。
面アラサを向上させるにも限界がある。従って、近年で
はエクスツルードホーンなどにより面アラサをさらに向
上させることが検討されているが、この場合は生産性に
劣るという不具合があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記実情に鑑
みてなされたものであって、ノズルホルダに設ける燃料
通路の表面アラサを効率よく向上できる生産性に優れた
加工方法を提供することを課題としている。
みてなされたものであって、ノズルホルダに設ける燃料
通路の表面アラサを効率よく向上できる生産性に優れた
加工方法を提供することを課題としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、ノズルホルダの所要位置にドリル加工で穿
設した燃料通路に研削材を混入した流体を加圧状態で通
流させて該通路の表面を研掃することを特徴としてい
る。
に本発明は、ノズルホルダの所要位置にドリル加工で穿
設した燃料通路に研削材を混入した流体を加圧状態で通
流させて該通路の表面を研掃することを特徴としてい
る。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図に基
づいて詳細に説明する。図１は本発明に係る加工方法に
より製造されるノズルホルダの一実施形態を示す断面
図、図２は研掃時に用いるショットブラストノズルの断
面図、図３は本発明により研掃した燃料通路の表面の拡
大断面図である。
づいて詳細に説明する。図１は本発明に係る加工方法に
より製造されるノズルホルダの一実施形態を示す断面
図、図２は研掃時に用いるショットブラストノズルの断
面図、図３は本発明により研掃した燃料通路の表面の拡
大断面図である。
【０００７】これらの図において、ノズルホルダ１の所
定位置には図示しない噴射ポンプから吐出された燃料を
同じく図示しないノズルに供給する燃料通路２を形成し
ている。燃料通路２を形成するに際して、まず最初にノ
ズルホルダ１の所要位置にドリル加工で穿孔する。
定位置には図示しない噴射ポンプから吐出された燃料を
同じく図示しないノズルに供給する燃料通路２を形成し
ている。燃料通路２を形成するに際して、まず最初にノ
ズルホルダ１の所要位置にドリル加工で穿孔する。
【０００８】続いて、例えば直径が0.125〜0.3mmの研削
材を混入した流体を約４Kgf/cm2に加圧して0.5〜３分程
度にわたって燃料通路２に通流させて燃料通路２の表面
を研掃する。研削材としては、砥粒あるいはショットブ
ラストで使用されるスチールビーズもしくはスチールグ
リッドなどを用い、これらの研削材を空気または水もし
くは研削油などのような流体中に混入して使用する。
材を混入した流体を約４Kgf/cm2に加圧して0.5〜３分程
度にわたって燃料通路２に通流させて燃料通路２の表面
を研掃する。研削材としては、砥粒あるいはショットブ
ラストで使用されるスチールビーズもしくはスチールグ
リッドなどを用い、これらの研削材を空気または水もし
くは研削油などのような流体中に混入して使用する。
【０００９】なお、研削材を混入した加圧流体を燃料通
路２に通流させるに際しては、例えば図２に示したよう
にショットブラストノズル３を燃料通路２の一端に密着
させることにより、小径の燃料通路２に流体を円滑に導
入させることができる。
路２に通流させるに際しては、例えば図２に示したよう
にショットブラストノズル３を燃料通路２の一端に密着
させることにより、小径の燃料通路２に流体を円滑に導
入させることができる。
【００１０】すなわち、ドリル加工で穿設されたままの
状態では図３に二点鎖線で示したように燃料通路２の表
面に多数の微小な突部が残されているために、面アラサ
が低くて通路抵抗が大きい。ところが、研削材を混入し
た加圧流体を通流させると、この流体中に混入した研削
材による研削作用で燃料通路２の表面の突部が削り取ら
れて流体とともに排出されるために、同図に実線で示し
たように燃料通路２がの表面が滑らかな状態に研掃され
て面アラサが改善される。
状態では図３に二点鎖線で示したように燃料通路２の表
面に多数の微小な突部が残されているために、面アラサ
が低くて通路抵抗が大きい。ところが、研削材を混入し
た加圧流体を通流させると、この流体中に混入した研削
材による研削作用で燃料通路２の表面の突部が削り取ら
れて流体とともに排出されるために、同図に実線で示し
たように燃料通路２がの表面が滑らかな状態に研掃され
て面アラサが改善される。
【００１１】因に、ノズルホルダ１を炭素鋼で構成して
いる場合は、加圧した流体の通流時間を0.5〜３分程度
にすれば所期の研掃作用を行なわせることができる。な
お、ノズルホルダ１を構成する素材の特性に応じて流体
の圧力および通流時間を調整すればよい。
いる場合は、加圧した流体の通流時間を0.5〜３分程度
にすれば所期の研掃作用を行なわせることができる。な
お、ノズルホルダ１を構成する素材の特性に応じて流体
の圧力および通流時間を調整すればよい。
【００１２】さらに、流体の圧力を1.5Kgf/cm2より低く
すると燃料通路２の表面を滑らかに研掃するのに５分以
上を必要とするというように研掃時間が長くなって生産
性が低下する。また、４Kgf/cm2で３分以上通流させた
場合は、燃料通路の曲り部の外側のように加圧流体の衝
突部分が必要以上に研削されて燃料通路２の表面が偏摩
耗するために断面形状の維持が困難であった。さらにま
た、加圧流体を長時間にわたって通流させても面アラサ
の改善度がさほど高くならず、燃料通路の偏摩耗が生
じ、0.5分より短くした場合は面アラサが充分に改善さ
れなかった。
すると燃料通路２の表面を滑らかに研掃するのに５分以
上を必要とするというように研掃時間が長くなって生産
性が低下する。また、４Kgf/cm2で３分以上通流させた
場合は、燃料通路の曲り部の外側のように加圧流体の衝
突部分が必要以上に研削されて燃料通路２の表面が偏摩
耗するために断面形状の維持が困難であった。さらにま
た、加圧流体を長時間にわたって通流させても面アラサ
の改善度がさほど高くならず、燃料通路の偏摩耗が生
じ、0.5分より短くした場合は面アラサが充分に改善さ
れなかった。
【００１３】このように本発明においては、研削材を混
入した加圧流体を通流させて燃料通路２の表面の研掃を
行なうようにしたものであるから、このときの流体の流
れは燃料の流れと極めて類似したものとなる。従って、
実際の燃料の流れに沿った状態で燃料通路の表面が研掃
されて燃料の流れが改善される。
入した加圧流体を通流させて燃料通路２の表面の研掃を
行なうようにしたものであるから、このときの流体の流
れは燃料の流れと極めて類似したものとなる。従って、
実際の燃料の流れに沿った状態で燃料通路の表面が研掃
されて燃料の流れが改善される。
【００１４】また、曲がった部分の燃料通路２の表面の
面アラサをも直線部分と同様にきわめて容易に改善する
ことができる。よって、例えばリーマ加工あるいはエク
スツルードホーンなどによる面アラサの改善作業に対比
して生産性および改善効果が高くなり、ノズルホルダの
製造コストを低減できるとともに、ノズルホルダによる
圧力損失の抑制効果が高くなる。
面アラサをも直線部分と同様にきわめて容易に改善する
ことができる。よって、例えばリーマ加工あるいはエク
スツルードホーンなどによる面アラサの改善作業に対比
して生産性および改善効果が高くなり、ノズルホルダの
製造コストを低減できるとともに、ノズルホルダによる
圧力損失の抑制効果が高くなる。
【００１５】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、ノズルホルダの所要位置にドリル加工で穿設し
た燃料通路に研削材を混入した加圧流体を通流させて燃
料通路の表面を研掃するようにしたものであるから、直
線部分はもとより、曲がった部分の燃料通路の表面の面
アラサをもきわめて容易に改善することができる。従っ
て、燃料通路の生産性および面アラサの改善効果を高く
してノズルホルダによる圧力損失の抑制効果を向上でき
るとともに、ノズルホルダの製造コストを低減すること
ができる。
よれば、ノズルホルダの所要位置にドリル加工で穿設し
た燃料通路に研削材を混入した加圧流体を通流させて燃
料通路の表面を研掃するようにしたものであるから、直
線部分はもとより、曲がった部分の燃料通路の表面の面
アラサをもきわめて容易に改善することができる。従っ
て、燃料通路の生産性および面アラサの改善効果を高く
してノズルホルダによる圧力損失の抑制効果を向上でき
るとともに、ノズルホルダの製造コストを低減すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る加工方法により製造されるノズル
ホルダの一実施形態を示す断面図である。
ホルダの一実施形態を示す断面図である。
【図２】研掃に使用されるショットブラストノズルの組
合せ状態を示す断面図である。
合せ状態を示す断面図である。
【図３】本発明により研掃した燃料通路の表面の拡大断
面図である。
面図である。
１ ノズルホルダ ２ 燃料通路 ３ ショットブラストノズル
Claims (1)
- 【請求項１】 ノズルホルダの所要位置にドリル加工で
穿設した燃料通路に研削材を混入した流体を加圧状態で
通流させて該通路の表面を研掃することを特徴とするノ
ズルホルダの燃料通路加工方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3740996A JPH09207068A (ja) | 1996-01-31 | 1996-01-31 | ノズルホルダの燃料通路加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3740996A JPH09207068A (ja) | 1996-01-31 | 1996-01-31 | ノズルホルダの燃料通路加工方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09207068A true JPH09207068A (ja) | 1997-08-12 |
Family
ID=12496735
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3740996A Pending JPH09207068A (ja) | 1996-01-31 | 1996-01-31 | ノズルホルダの燃料通路加工方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09207068A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107891372A (zh) * | 2017-10-18 | 2018-04-10 | 国营第六六厂 | 针阀体油道孔和喷孔磨料挤压研磨连接装置 |
-
1996
- 1996-01-31 JP JP3740996A patent/JPH09207068A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107891372A (zh) * | 2017-10-18 | 2018-04-10 | 国营第六六厂 | 针阀体油道孔和喷孔磨料挤压研磨连接装置 |
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