JPH09206841A - 管状素材の曲げ加工装置及び加工方法 - Google Patents
管状素材の曲げ加工装置及び加工方法Info
- Publication number
- JPH09206841A JPH09206841A JP1552096A JP1552096A JPH09206841A JP H09206841 A JPH09206841 A JP H09206841A JP 1552096 A JP1552096 A JP 1552096A JP 1552096 A JP1552096 A JP 1552096A JP H09206841 A JPH09206841 A JP H09206841A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- external force
- tubular material
- bending
- mandrel
- applying means
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 浮動拡管プラグを有する管状素材の曲げ加工
において、一定半径を有する曲がり管から直管に連続的
に成形する際に、不特定な半径を有する徐変曲げ区間が
なく、目的とする曲がり管−直管の連続成形を行うこ
と。 【解決手段】 曲げ力を管状素材に付与する第1外力付
与手段と、第1外力付与手段による外力付与方向とは反
対の外力を管状素材に付与して曲がり管を直管とする第
2外力付与手段を備えた管状素材の曲げ加工装置とした
こと。
において、一定半径を有する曲がり管から直管に連続的
に成形する際に、不特定な半径を有する徐変曲げ区間が
なく、目的とする曲がり管−直管の連続成形を行うこ
と。 【解決手段】 曲げ力を管状素材に付与する第1外力付
与手段と、第1外力付与手段による外力付与方向とは反
対の外力を管状素材に付与して曲がり管を直管とする第
2外力付与手段を備えた管状素材の曲げ加工装置とした
こと。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中空状の管状素材
を曲げ加工する加工装置及び加工方法に関するものであ
る。
を曲げ加工する加工装置及び加工方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、素材円管の内径よりも小さい外径
をもつマンドレルの先端に、素材円管の内径よりも大き
い外形をもつ浮動拡管プラグを偏心可能に取付け、素材
円管をマンドレル側から通過させることにより浮動拡管
プラグ部分で拡管し、その後に外力付与手段により曲げ
加工する、所謂浮動拡管プラグ曲げは公知である(特開
平2−268927号公報)。これについて、図3を用
いて説明する。
をもつマンドレルの先端に、素材円管の内径よりも大き
い外形をもつ浮動拡管プラグを偏心可能に取付け、素材
円管をマンドレル側から通過させることにより浮動拡管
プラグ部分で拡管し、その後に外力付与手段により曲げ
加工する、所謂浮動拡管プラグ曲げは公知である(特開
平2−268927号公報)。これについて、図3を用
いて説明する。
【0003】図において、素材円管Pを案内するための
円筒状のマンドレル11の外形D1は、直管状の素材円
管Pの内径dよりもわずかに小さくなっており、このマ
ンドレルの一端部に、球体状の浮動拡管プラグ12が球
間継手13を介して浮動状態で取付けられている。浮動
拡管プラグ12の径D2は、素材円管Pの内径dよりも
大きい。
円筒状のマンドレル11の外形D1は、直管状の素材円
管Pの内径dよりもわずかに小さくなっており、このマ
ンドレルの一端部に、球体状の浮動拡管プラグ12が球
間継手13を介して浮動状態で取付けられている。浮動
拡管プラグ12の径D2は、素材円管Pの内径dよりも
大きい。
【0004】そして、素材円管P内にマンドレル11及
び浮動拡管プラグ12を挿入し、マンドレルによって素
材円管Pを案内して素材円管Pにおける拡管直後の部分
に外力付与手段14によって曲げ力Fを加えながら、浮
動拡管プラグ12と素材円管Pとを相対的に移動させて
素材円管P内に浮動拡管プラグ12を通過させると、曲
げ力Fによって、浮動拡管プラグが曲げ力Fの作用して
いる側に移動させられて、その中心がマンドレルの軸心
に対して偏心させられる。素材円管Pはこの部分におい
て塑性変形を起こして拡管されながら浮動拡管プラグ1
2の偏心側に曲げられる。
び浮動拡管プラグ12を挿入し、マンドレルによって素
材円管Pを案内して素材円管Pにおける拡管直後の部分
に外力付与手段14によって曲げ力Fを加えながら、浮
動拡管プラグ12と素材円管Pとを相対的に移動させて
素材円管P内に浮動拡管プラグ12を通過させると、曲
げ力Fによって、浮動拡管プラグが曲げ力Fの作用して
いる側に移動させられて、その中心がマンドレルの軸心
に対して偏心させられる。素材円管Pはこの部分におい
て塑性変形を起こして拡管されながら浮動拡管プラグ1
2の偏心側に曲げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の浮動拡管プ
ラグ曲げ加工では、一定曲げ半径を有する部分と直管部
分とが連続した曲がり管を成形する場合、外力付与手段
により外力を付与して一定曲げ半径を有する部分を成形
した後に、外力付与手段による外力の付与を解除して直
管部を成形することになる。しかしながら、一定曲げ半
径を有する曲がり管から直管になるまでの間は、重力等
により浮動拡管プラグが軸心位置に戻るまで、半径が不
特定の徐変曲げ区間となる。このため一定曲げ半径を有
する部分と直管部分の間の部分が不特定の曲げ半径とな
り、目的とする曲がり管を製造することが困難であっ
た。
ラグ曲げ加工では、一定曲げ半径を有する部分と直管部
分とが連続した曲がり管を成形する場合、外力付与手段
により外力を付与して一定曲げ半径を有する部分を成形
した後に、外力付与手段による外力の付与を解除して直
管部を成形することになる。しかしながら、一定曲げ半
径を有する曲がり管から直管になるまでの間は、重力等
により浮動拡管プラグが軸心位置に戻るまで、半径が不
特定の徐変曲げ区間となる。このため一定曲げ半径を有
する部分と直管部分の間の部分が不特定の曲げ半径とな
り、目的とする曲がり管を製造することが困難であっ
た。
【0006】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であり、目的とする曲げ形状を正確に成形することを技
術的課題とするものである。
であり、目的とする曲げ形状を正確に成形することを技
術的課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために、本発明の請求項1において講じた技術的手段
は、長尺状の管状素材の内部に挿通され前記管状素材を
内側からガイドするマンドレルと、前記マンドレルの先
端に偏心可能に支承され前記管状素材の内径よりも大き
な外径を有する拡管部を備えた浮動拡管プラグと、前記
管状素材に外力を付与する第1外力付与手段とを備え、
前記マンドレルにより案内された前記管状素材を前記浮
動拡管プラグにより拡管させ、前記拡管された管状素材
に前記第1外力付与手段により外力を加えて曲がり管と
する、管状素材の曲げ加工装置において、前記管状素材
の曲げ加工装置は、第2外力付与手段を備え、前記第2
外力付与手段は前記第1外力付与手段による前記管状素
材への外力付与方向と反対側の方向の外力を前記管状素
材に付与して曲がり管を強制的に直管状に矯正すること
を特徴とする、管状素材の曲げ加工装置としたことであ
る。
るために、本発明の請求項1において講じた技術的手段
は、長尺状の管状素材の内部に挿通され前記管状素材を
内側からガイドするマンドレルと、前記マンドレルの先
端に偏心可能に支承され前記管状素材の内径よりも大き
な外径を有する拡管部を備えた浮動拡管プラグと、前記
管状素材に外力を付与する第1外力付与手段とを備え、
前記マンドレルにより案内された前記管状素材を前記浮
動拡管プラグにより拡管させ、前記拡管された管状素材
に前記第1外力付与手段により外力を加えて曲がり管と
する、管状素材の曲げ加工装置において、前記管状素材
の曲げ加工装置は、第2外力付与手段を備え、前記第2
外力付与手段は前記第1外力付与手段による前記管状素
材への外力付与方向と反対側の方向の外力を前記管状素
材に付与して曲がり管を強制的に直管状に矯正すること
を特徴とする、管状素材の曲げ加工装置としたことであ
る。
【0008】上記構成の曲げ加工装置では、第1外力付
与手段により管状素材に曲げ力を付与して所定の曲げ半
径を有する曲がり管を成形した後連続して直管を成形す
る場合、第1外力付与手段による外力を解除し、それと
共に第2外力付与手段により管状素材に外力を加える。
この第2外力付与手段による管状素材への外力の方向
は、第1外力付与手段による外力の方向と反対方向であ
る。第1外力付与手段の外力によって管状素材は曲げら
れるため、これと反対方向である第2外力付与手段の外
力によって管状素材は直管状に強制的に強制される。こ
れにより、一定の半径を有する曲がり管から連続して直
管状の管を成形することができる。
与手段により管状素材に曲げ力を付与して所定の曲げ半
径を有する曲がり管を成形した後連続して直管を成形す
る場合、第1外力付与手段による外力を解除し、それと
共に第2外力付与手段により管状素材に外力を加える。
この第2外力付与手段による管状素材への外力の方向
は、第1外力付与手段による外力の方向と反対方向であ
る。第1外力付与手段の外力によって管状素材は曲げら
れるため、これと反対方向である第2外力付与手段の外
力によって管状素材は直管状に強制的に強制される。こ
れにより、一定の半径を有する曲がり管から連続して直
管状の管を成形することができる。
【0009】上記技術的課題を解決するために、本発明
の請求項2において講じた技術的手段は、長尺状の管状
素材の内部に挿通され前記管状素材を内側からガイドす
るマンドレルと、前記マンドレルの先端に偏心可能に支
承され前記管状素材の内径よりも大きな外径を有する拡
管部を備えた浮動拡管プラグと、前記浮動拡管プラグに
より拡管された前記管状素材に外力を付与する第1外力
付与手段と、前記浮動拡管プラグにより拡管された前記
管状素材に外力を付与する第2外力付与手段と、を備
え、前記第1外力付与手段による前記管状素材への外力
付与方向は前記マンドレルの軸線から前記軸線の外部に
向かう方向であり、前記第2外力付与手段による前記管
状素材への外力付与方向は前記軸線の外部から前記軸線
に向かう方向である、管状素材の曲げ加工装置としたこ
とである。
の請求項2において講じた技術的手段は、長尺状の管状
素材の内部に挿通され前記管状素材を内側からガイドす
るマンドレルと、前記マンドレルの先端に偏心可能に支
承され前記管状素材の内径よりも大きな外径を有する拡
管部を備えた浮動拡管プラグと、前記浮動拡管プラグに
より拡管された前記管状素材に外力を付与する第1外力
付与手段と、前記浮動拡管プラグにより拡管された前記
管状素材に外力を付与する第2外力付与手段と、を備
え、前記第1外力付与手段による前記管状素材への外力
付与方向は前記マンドレルの軸線から前記軸線の外部に
向かう方向であり、前記第2外力付与手段による前記管
状素材への外力付与方向は前記軸線の外部から前記軸線
に向かう方向である、管状素材の曲げ加工装置としたこ
とである。
【0010】第1外力付与手段による外力の付与方向
は、マンドレルの軸線から該軸線の外部に向かう方向で
ある。このような力を管状素材に付与すると、管状素材
はマンドレルの軸線から離れる方向に力を受け、曲がり
管となる。従って、第1外力付与手段は管状素材に曲げ
力を作用させ、直管を曲がり管とするものである。一
方、第2外力付与手段による外力の付与方向は、マンド
レルの軸線の外部から該軸線に向かう方向である。曲げ
られた管状素材にこのような方向への外力を付与する
と、管状素材はマンドレルの軸線に近づく方向に力を受
け、このため管状素材は曲がり管から直管に矯正され
る。従って、第2外力付与手段は管状素材に矯正力を作
用させ、曲がり管を直管とするものである。
は、マンドレルの軸線から該軸線の外部に向かう方向で
ある。このような力を管状素材に付与すると、管状素材
はマンドレルの軸線から離れる方向に力を受け、曲がり
管となる。従って、第1外力付与手段は管状素材に曲げ
力を作用させ、直管を曲がり管とするものである。一
方、第2外力付与手段による外力の付与方向は、マンド
レルの軸線の外部から該軸線に向かう方向である。曲げ
られた管状素材にこのような方向への外力を付与する
と、管状素材はマンドレルの軸線に近づく方向に力を受
け、このため管状素材は曲がり管から直管に矯正され
る。従って、第2外力付与手段は管状素材に矯正力を作
用させ、曲がり管を直管とするものである。
【0011】上記技術的課題を解決するために、本発明
の請求項3において講じた技術的手段は、前記第1外力
付与手段による前記管状素材への外力付与方向及び前記
第2外力付与手段による前記管状素材への外力付与方向
は、いずれも前記マンドレルの軸線に対して軸直角方向
であることを特徴とする、請求項2に記載の管状素材の
曲げ加工装置としたことである。
の請求項3において講じた技術的手段は、前記第1外力
付与手段による前記管状素材への外力付与方向及び前記
第2外力付与手段による前記管状素材への外力付与方向
は、いずれも前記マンドレルの軸線に対して軸直角方向
であることを特徴とする、請求項2に記載の管状素材の
曲げ加工装置としたことである。
【0012】第1外力付与手段と第2外力付与手段とが
いずれもマンドレルの軸線対して軸直角方向に往復動す
るため、これら外力付与手段の制御が容易となる。
いずれもマンドレルの軸線対して軸直角方向に往復動す
るため、これら外力付与手段の制御が容易となる。
【0013】上記技術的課題を解決するために、本発明
の請求項4において講じた技術的手段は、長尺状の管状
素材を前記管状素材の内径よりも小さな外形をもつマン
ドレルに通過させ、前記マンドレルの先端に偏心可能に
支承され前記管状素材の内径よりも大きな外径を有する
拡管部を備えた浮動拡管プラグに前記管状素材を通過さ
せて拡管し、拡管後の前記管状素材に第1外力付与手段
により外部から曲げ力を付与して曲げ加工を行うパイプ
曲げ加工方法において、目的とする曲げ半径を有する曲
がり管を成形した後に前記第1外力付与手段による外力
の付与を解除し、第2外力付与手段により前記管状素材
に前記マンドレルの軸心方向への矯正力を付与すること
を特徴とする、管状素材の曲げ加工方法としたことであ
る。
の請求項4において講じた技術的手段は、長尺状の管状
素材を前記管状素材の内径よりも小さな外形をもつマン
ドレルに通過させ、前記マンドレルの先端に偏心可能に
支承され前記管状素材の内径よりも大きな外径を有する
拡管部を備えた浮動拡管プラグに前記管状素材を通過さ
せて拡管し、拡管後の前記管状素材に第1外力付与手段
により外部から曲げ力を付与して曲げ加工を行うパイプ
曲げ加工方法において、目的とする曲げ半径を有する曲
がり管を成形した後に前記第1外力付与手段による外力
の付与を解除し、第2外力付与手段により前記管状素材
に前記マンドレルの軸心方向への矯正力を付与すること
を特徴とする、管状素材の曲げ加工方法としたことであ
る。
【0014】この方法によれば、第1外力付与手段によ
り管状素材に曲げ力を付与して所定の曲げ半径を有する
曲がり管を成形した後連続して直管を成形する場合、第
1外力付与手段による外力を解除し、第2外力付与手段
によりマンドレルの軸心方向に向かう方向に管状素材に
外力を付与する。これにより、一定の半径を有する曲が
り管から連続して直管状の管を成形することができる。
り管状素材に曲げ力を付与して所定の曲げ半径を有する
曲がり管を成形した後連続して直管を成形する場合、第
1外力付与手段による外力を解除し、第2外力付与手段
によりマンドレルの軸心方向に向かう方向に管状素材に
外力を付与する。これにより、一定の半径を有する曲が
り管から連続して直管状の管を成形することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。
面に基づいて説明する。
【0016】図1は、本発明の実施形態を示すパイプ曲
げ加工装置の主要部分を示す部分断面概略図である。図
において、素材円管1を案内するための円筒状のマンド
レル2の外径は、管状素材1の直管部の内径よりも僅か
に小さくなっており、このマンドレル2の一端部に、球
体状の浮動拡管プラグ3が継手4を介して偏心可能に連
結されている。浮動拡管プラグ3の最大径は、管状素材
1の直管部の内径よりも大きくなっている。ガイドホル
ダー5は、管状素材1の直管部の外径よりも僅かに大き
い貫通孔5aを有し、貫通孔5a内に、管状素材1が挿
通されている。従って、管状素材1は、その内側をマン
ドレル2で、その外側をガイドホルダー5で支持されて
いる。
げ加工装置の主要部分を示す部分断面概略図である。図
において、素材円管1を案内するための円筒状のマンド
レル2の外径は、管状素材1の直管部の内径よりも僅か
に小さくなっており、このマンドレル2の一端部に、球
体状の浮動拡管プラグ3が継手4を介して偏心可能に連
結されている。浮動拡管プラグ3の最大径は、管状素材
1の直管部の内径よりも大きくなっている。ガイドホル
ダー5は、管状素材1の直管部の外径よりも僅かに大き
い貫通孔5aを有し、貫通孔5a内に、管状素材1が挿
通されている。従って、管状素材1は、その内側をマン
ドレル2で、その外側をガイドホルダー5で支持されて
いる。
【0017】管状素材1は、マンドレル2から浮動拡管
プラグ3に向かう方向(図示、矢印A方向)に供給され
る。従って、マンドレル2に案内されてガイドホルダー
5の貫通孔5a内に挿通された管状素材1は、その後に
図示右方向に相対移動して浮動拡管プラグ3に向かう。
浮動拡管プラグ3の最大径は管状素材1の内径よりも大
きいため、管状素材1は浮動拡管プラグ3に沿って径方
向に膨張し、拡管される。
プラグ3に向かう方向(図示、矢印A方向)に供給され
る。従って、マンドレル2に案内されてガイドホルダー
5の貫通孔5a内に挿通された管状素材1は、その後に
図示右方向に相対移動して浮動拡管プラグ3に向かう。
浮動拡管プラグ3の最大径は管状素材1の内径よりも大
きいため、管状素材1は浮動拡管プラグ3に沿って径方
向に膨張し、拡管される。
【0018】浮動拡管プラグ3の図示右側には、曲げ具
6が配置されている。曲げ具6は、曲げられた管状素材
1の図示下側に位置しており、図示せぬ駆動手段により
図示上下方向に駆動可能である。このため図1に示すよ
うに、曲げ具6をマンドレル2の軸心Bよりも上方向に
駆動させれば、管状素材1に曲げ力を付与する。この曲
げ力は、図示矢印C方向で示す上方向である。管状素材
1はこの曲げ具6により付与された曲げ力により曲げら
れ、曲がり管が成形される。この状態で、曲げ具6を停
止させておけば、一定半径を有する曲がり管が成形でき
る。尚、曲げ具6は、本発明における、第1外力付与手
段に相当する。
6が配置されている。曲げ具6は、曲げられた管状素材
1の図示下側に位置しており、図示せぬ駆動手段により
図示上下方向に駆動可能である。このため図1に示すよ
うに、曲げ具6をマンドレル2の軸心Bよりも上方向に
駆動させれば、管状素材1に曲げ力を付与する。この曲
げ力は、図示矢印C方向で示す上方向である。管状素材
1はこの曲げ具6により付与された曲げ力により曲げら
れ、曲がり管が成形される。この状態で、曲げ具6を停
止させておけば、一定半径を有する曲がり管が成形でき
る。尚、曲げ具6は、本発明における、第1外力付与手
段に相当する。
【0019】所定の曲げ半径を有する曲がり管を所定量
成形した後、連続した直管部を成形する場合、図2に示
すように、曲げ具6が図示せぬ駆動手段により図示下方
に移動する。次に、浮動拡管プラグ3と曲げ具6との間
であり、かつ曲げられた管状素材1よりも図示上側に配
置された矯正具7が図示せぬ駆動手段により図示下方に
移動する。すると、矯正具7は管状素材1に接し、管状
素材に図示矢印D方向で示す下方向への力が管状素材1
に付与される。このため管状素材1は、強制的に曲がり
管が矯正され、直管状となる。尚、矯正具7は、本発明
における、第2外力付与手段に相当する。
成形した後、連続した直管部を成形する場合、図2に示
すように、曲げ具6が図示せぬ駆動手段により図示下方
に移動する。次に、浮動拡管プラグ3と曲げ具6との間
であり、かつ曲げられた管状素材1よりも図示上側に配
置された矯正具7が図示せぬ駆動手段により図示下方に
移動する。すると、矯正具7は管状素材1に接し、管状
素材に図示矢印D方向で示す下方向への力が管状素材1
に付与される。このため管状素材1は、強制的に曲がり
管が矯正され、直管状となる。尚、矯正具7は、本発明
における、第2外力付与手段に相当する。
【0020】ここで、図1において、マンドレル2の軸
線Bからみた曲げ具6による曲げ力の方向Cは、軸線B
から遠ざかる方向、即ち、軸線Bから軸線Bの外部に向
かう方向である。この方向の力が管状素材1に作用する
ことにより、管状素材1が曲げられる。また、図2にお
いて、マンドレル2の軸線Bからみた矯正具7による矯
正力の方向Dは、軸線Bに近づく方向、即ち、軸線Bの
外部から軸線Bに向かう方向である。この方向の力が管
状素材1に作用することにより、曲げられた管状素材1
が直管状に矯正される。このような構成とすることによ
り、曲がり管を正確にマンドレル2の軸心位置に矯正可
能であり、曲がり管から連続した直管の成形が可能とな
る。
線Bからみた曲げ具6による曲げ力の方向Cは、軸線B
から遠ざかる方向、即ち、軸線Bから軸線Bの外部に向
かう方向である。この方向の力が管状素材1に作用する
ことにより、管状素材1が曲げられる。また、図2にお
いて、マンドレル2の軸線Bからみた矯正具7による矯
正力の方向Dは、軸線Bに近づく方向、即ち、軸線Bの
外部から軸線Bに向かう方向である。この方向の力が管
状素材1に作用することにより、曲げられた管状素材1
が直管状に矯正される。このような構成とすることによ
り、曲がり管を正確にマンドレル2の軸心位置に矯正可
能であり、曲がり管から連続した直管の成形が可能とな
る。
【0021】尚、本実施形態において、曲げ具6による
外力の付与方向(図1における矢印C)及び矯正具7に
よる外力の付与方向(図2における矢印D)は、いずれ
もマンドレル2の軸線Bに対して軸直角方向である。マ
ンドレル2は通常水平方向に配置されるため、曲げ具6
及び矯正具7による外力の付与方向は鉛直方向となる。
このように構成することにより、曲げ具6及び矯正具7
の駆動制御が容易となる。しかしながら、本発明はこれ
に限定されることはなく、曲げ具6による外力の方向が
マンドレル2の軸線Bの外部に向かう方向であり、矯正
具7による外力の方向がマンドレル2の軸線Bに向かう
方向であれば、本発明が可能である。
外力の付与方向(図1における矢印C)及び矯正具7に
よる外力の付与方向(図2における矢印D)は、いずれ
もマンドレル2の軸線Bに対して軸直角方向である。マ
ンドレル2は通常水平方向に配置されるため、曲げ具6
及び矯正具7による外力の付与方向は鉛直方向となる。
このように構成することにより、曲げ具6及び矯正具7
の駆動制御が容易となる。しかしながら、本発明はこれ
に限定されることはなく、曲げ具6による外力の方向が
マンドレル2の軸線Bの外部に向かう方向であり、矯正
具7による外力の方向がマンドレル2の軸線Bに向かう
方向であれば、本発明が可能である。
【0022】
【発明の効果】請求項1の発明は、以下の如く効果を有
する。
する。
【0023】第2外力付与手段によって曲げ方向と反対
側の方向に矯正力を管状素材に付与して曲がり管を強制
的に直管状に強制した。これにより、一定半径を有する
曲がり管から連続して直管部を形成する場合、不特定な
半径を有する徐変曲げ区間が形成されることはなく、目
的とした曲がり管−直管の連続成形が行える。
側の方向に矯正力を管状素材に付与して曲がり管を強制
的に直管状に強制した。これにより、一定半径を有する
曲がり管から連続して直管部を形成する場合、不特定な
半径を有する徐変曲げ区間が形成されることはなく、目
的とした曲がり管−直管の連続成形が行える。
【0024】請求項2の発明は、以下の如く効果を有す
る。
る。
【0025】第1外力付与手段からの外力付与方向はマ
ンドレルの軸線から外部に向かう方向であり、第2外力
付与手段からの外力付与方向は外部からマンドレルの軸
線に向かう方向とした。このため第1外力付与手段が管
状素材に曲げ力を付与し、第2外力付与手段が曲げられ
た管状素材を直管状に矯正する矯正力を付与する。従っ
て、一定半径を有する曲がり管から連続して直管部を形
成する場合、不特定な半径を有する徐変曲げ区間が形成
されることはなく、目的とした曲がり管−直管の連続成
形が行える。
ンドレルの軸線から外部に向かう方向であり、第2外力
付与手段からの外力付与方向は外部からマンドレルの軸
線に向かう方向とした。このため第1外力付与手段が管
状素材に曲げ力を付与し、第2外力付与手段が曲げられ
た管状素材を直管状に矯正する矯正力を付与する。従っ
て、一定半径を有する曲がり管から連続して直管部を形
成する場合、不特定な半径を有する徐変曲げ区間が形成
されることはなく、目的とした曲がり管−直管の連続成
形が行える。
【0026】請求項3の発明は、以下の如く効果を有す
る。
る。
【0027】請求項2に記載の管状素材の曲げ加工装置
において、第1外力付与手段による管状素材への外力付
与方向と、第2外力付与手段による管状素材への外力付
与方向とは、いずれもマンドレルの軸線に対して軸直角
方向とした。これにより、基本的には、第1外力付与手
段及び第2外力付与手段の駆動方向は鉛直方向への駆動
でよく、これらの制御が容易となる。
において、第1外力付与手段による管状素材への外力付
与方向と、第2外力付与手段による管状素材への外力付
与方向とは、いずれもマンドレルの軸線に対して軸直角
方向とした。これにより、基本的には、第1外力付与手
段及び第2外力付与手段の駆動方向は鉛直方向への駆動
でよく、これらの制御が容易となる。
【0028】請求項4の発明は、以下の如く効果を有す
る。
る。
【0029】目的とする曲げ半径を有する曲がり管を成
形した後、第1外力付与手段による外力を開放し、第2
外力付与手段により管状素材を直管状に矯正する方法と
した。これにより、一定半径を有する曲がり管から連続
して直管部を形成する場合、不特定な半径を有する徐変
曲げ部が形成されることはなく、理想的な曲がり管−直
管の連続成形が行える。
形した後、第1外力付与手段による外力を開放し、第2
外力付与手段により管状素材を直管状に矯正する方法と
した。これにより、一定半径を有する曲がり管から連続
して直管部を形成する場合、不特定な半径を有する徐変
曲げ部が形成されることはなく、理想的な曲がり管−直
管の連続成形が行える。
【図1】本発明の実施形態における、管状素材の曲げ加
工装置の主要部の部分断面概略図であり、管状素材の曲
げ加工時の作動を示すものである。
工装置の主要部の部分断面概略図であり、管状素材の曲
げ加工時の作動を示すものである。
【図2】本発明の実施形態における、管状素材の曲げ加
工装置の主要部の部分断面概略図であり、曲げられた管
状素材を矯正するときの作動を示すものである。
工装置の主要部の部分断面概略図であり、曲げられた管
状素材を矯正するときの作動を示すものである。
【図3】従来技術における、浮動拡管プラグ曲げを示す
図である。
図である。
1 管状素材 2 マンドレル 3 浮動拡管プラグ 4 連結具 5 ガイドホルダー 5a 貫通孔 6 曲げ具(第1外力付与手段) 7 矯正具(第2外力付与手段)
Claims (4)
- 【請求項1】 長尺状の管状素材の内部に挿通され前記
管状素材を内側からガイドするマンドレルと、前記マン
ドレルの先端に偏心可能に支承され前記管状素材の内径
よりも大きな外径を有する拡管部を備えた浮動拡管プラ
グと、前記管状素材に外力を付与する第1外力付与手段
とを備え、前記マンドレルにより案内された前記管状素
材を前記浮動拡管プラグにより拡管させ、前記拡管され
た管状素材に前記第1外力付与手段により外力を加えて
曲がり管とする、管状素材の曲げ加工装置において、 前記管状素材の曲げ加工装置は、第2外力付与手段を備
え、前記第2外力付与手段は前記第1外力付与手段によ
る前記管状素材への外力付与方向と反対側の方向の外力
を前記管状素材に付与して曲がり管を強制的に直管状に
矯正することを特徴とする、管状素材の曲げ加工装置。 - 【請求項2】 長尺状の管状素材の内部に挿通され前記
管状素材を内側からガイドするマンドレルと、 前記マンドレルの先端に偏心可能に支承され前記管状素
材の内径よりも大きな外径を有する拡管部を備えた浮動
拡管プラグと、 前記浮動拡管プラグにより拡管された前記管状素材に外
力を付与する第1外力付与手段と、 前記浮動拡管プラグにより拡管された前記管状素材に外
力を付与する第2外力付与手段と、を備え、 前記第1外力付与手段による前記管状素材への外力付与
方向は前記マンドレルの軸線から前記軸線の外部に向か
う方向であり、 前記第2外力付与手段による前記管状素材への外力付与
方向は前記軸線の外部から前記軸線に向かう方向であ
る、管状素材の曲げ加工装置。 - 【請求項3】 前記第1外力付与手段による前記管状素
材への外力付与方向及び前記第2外力付与手段による前
記管状素材への外力付与方向は、いずれも前記マンドレ
ルの軸線に対して軸直角方向であることを特徴とする、
請求項2に記載の管状素材の曲げ加工装置。 - 【請求項4】 長尺状の管状素材を前記管状素材の内径
よりも小さな外形をもつマンドレルに通過させ、前記マ
ンドレルの先端に偏心可能に支承され前記管状素材の内
径よりも大きな外径を有する拡管部を備えた浮動拡管プ
ラグに前記管状素材を通過させて拡管し、拡管後の前記
管状素材に第1外力付与手段により外部から曲げ力を付
与して曲げ加工を行うパイプ曲げ加工方法において、 目的とする曲げ半径を有する曲がり管を成形した後に前
記第1外力付与手段による外力の付与を解除し、第2外
力付与手段により前記管状素材に前記マンドレルの軸心
方向への矯正力を付与することを特徴とする、管状素材
の曲げ加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1552096A JPH09206841A (ja) | 1996-01-31 | 1996-01-31 | 管状素材の曲げ加工装置及び加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1552096A JPH09206841A (ja) | 1996-01-31 | 1996-01-31 | 管状素材の曲げ加工装置及び加工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09206841A true JPH09206841A (ja) | 1997-08-12 |
Family
ID=11891100
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1552096A Pending JPH09206841A (ja) | 1996-01-31 | 1996-01-31 | 管状素材の曲げ加工装置及び加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09206841A (ja) |
-
1996
- 1996-01-31 JP JP1552096A patent/JPH09206841A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8474292B2 (en) | Straightening a tube on an expander | |
EP1377396B1 (en) | Method of manufacturing structural components having variable wall thickness from tube blanks | |
CA2175822A1 (en) | Process for forming hollow stepped shafts of cold-formable metal by internal high pressure | |
US6044678A (en) | Method and device for manufacturing a tubular hollow body with spaced-apart increased diameter portions | |
EP1121998A4 (en) | METHOD AND DEVICE FOR EXPANDING A TUBE MATERIAL | |
US5622071A (en) | Method for forming a flange on a tube | |
JPH09206841A (ja) | 管状素材の曲げ加工装置及び加工方法 | |
CN109940067A (zh) | 管件折弯处塌陷部的整形机构 | |
CN109791029B (zh) | 散热片内置管的制造方法和双层管的制造方法 | |
JPH1119743A (ja) | コイルばねの製造方法およびその装置 | |
JPS61245914A (ja) | 厚肉の管端を有する管を製作する方法 | |
JP2566049B2 (ja) | 多重管を曲げる方法 | |
JP3448390B2 (ja) | 非円形断面の曲がり管の製造方法及び製造装置 | |
US20020125302A1 (en) | Process for producing longitudinally welded tubes | |
JPH02268927A (ja) | 円管の曲げ加工法 | |
JPH0724870B2 (ja) | 管曲げ機 | |
JP2681249B2 (ja) | 曲げ加工チューブの端部整形方法 | |
JP2002301515A (ja) | 縦方向に溶接された管を製造するための方法 | |
CN211437519U (zh) | 眼镜管成型加工装置 | |
JPS62212016A (ja) | 同芯異径二重管の製造方法 | |
JPH0655386A (ja) | 軟質ホース自動挿入装置 | |
RU2152283C1 (ru) | Способ изготовления угольника | |
EP0540159A1 (en) | Manufacture of spark plugs | |
JP2001061969A (ja) | 金属リング固定方法 | |
JPH07214179A (ja) | 曲がり管の製造方法および曲がり管の製造装置 |