JPH09206721A - 自動洗浄装置 - Google Patents

自動洗浄装置

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JPH09206721A
JPH09206721A JP4058196A JP4058196A JPH09206721A JP H09206721 A JPH09206721 A JP H09206721A JP 4058196 A JP4058196 A JP 4058196A JP 4058196 A JP4058196 A JP 4058196A JP H09206721 A JPH09206721 A JP H09206721A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗浄対象の容器1の壁面に取付け、洗浄時に
は容器1内にノズル装置31を突出させて洗浄流体を噴
出し、非洗浄時にはノズル装置を容器の器壁内に格納す
る自動洗浄装置において、洗浄流体の圧力とは無関係に
ノズル装置31の格納時の締め切り圧力を設定し、任意
圧力の洗浄流体を使用可能にすると共に、ノズル装置3
1における液切れ、密閉性の悪化を防止する。 【解決手段】 上記自動洗浄装置において、ノズル装置
31を、容器1の器壁における開口を閉じる弁体33と
洗浄流体を噴出するノズル43を備え、且つ洗浄流体の
供給路からシール部材37を通して外部に導出したロッ
ド38を備えたものとする。そのノズル装置31のロッ
ド38を駆動するアクチュエータを洗浄流体の供給路外
に配し、その駆動によりノズル装置31を洗浄位置と格
納位置とに切り換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬品製造、食品
加工、化学・化粧品製造等のための液・粉体の製造装置
において、洗浄する必要のあるタンク、槽、釜、ダク
ト、その他の容器の器壁に取付けて、その内壁面や容器
内設備を洗浄する自動洗浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、上記容器内壁面の洗浄装置と
して、その容器の器壁に取付けられ、洗浄時には、器壁
の開口から容器内にノズル装置を突出させると同時に、
そのノズル装置から洗浄流体を噴出して容器内を洗浄
し、非洗浄時には、ノズル装置を容器の器壁内に格納し
て、容器内面に実質的な凹凸がない状態に保持するよう
にしたタイプのものは、例えば、特開平4−19748
2号公報等により既に知られている。
【0003】この種の既知の洗浄装置は、洗浄流体噴出
用のノズル装置の突出、格納に、洗浄流体自体の供給圧
力を利用し、その洗浄流体圧力で駆動されるアクチュエ
ータにより、ノズル装置を格納動作させるばね力に打ち
勝って、ノズル装置が被洗浄容器の器壁から該容器内に
突出するようにしている。そのため、ノズル装置を格納
動作させるばね力、即ちノズル装置の格納時の締め切り
圧力を洗浄流体の圧力によるアクチュエータの駆動力よ
りも大きくすることができず、洗浄流体が低圧の場合に
は、締め切り圧力も低くする必要があり、液切れ、密閉
性が悪化し、特に医薬品製造や食品加工のための容器に
おいては、被処理物が洗浄流体で汚染される可能性もあ
る。
【0004】また、洗浄流体でアクチュエータを直接動
作させるために、洗浄流体(蒸気や薬液)の温度、腐食
性等により、アクチュエータにおける各部材質や構造が
制限され、アクチュエータの動作をスムーズにするため
の潤滑油の供給も、アクチュエータが洗浄流体中に存在
するため困難である。しかも、アクチュエータその他の
摺動部分での摩耗は、洗浄を目的とする流体中に異物を
含ませることになるので、できるだけ避けるように配慮
されなければならない。更に、洗浄流体を数種類使用し
たり、循環使用する時には、構造が複雑なアクチュエー
タ部分に滞留する洗浄流体による汚染、コンタミネーシ
ョンが発生する可能性もある。
【0005】一方、タンク等の内壁面をむらなく洗浄す
るためには、タンク内壁面形状に合わせて均一な液膜状
の洗浄流を噴出することが有効であり、その洗浄用ノズ
ルとして、従来から、フルコーン・ノズル、扇形ノズル
等が知られているが、タンク内壁面形状に合わせて必要
な方向に液膜状の洗浄流を供給するためには、それらの
ノズルを任意の方向に向けて洗浄流体供給配管に取付け
ることが必要になり、その場合に、取付けスペースの問
題から本来必要な方向に向けて配置できなかったり、ノ
ズル部分全体の大きさが大きくなって、被洗浄容器への
装着が制限されたりすることがある。また、2個以上の
ノズルを隣り合わせて取付けた場合に、お互いの液膜状
洗浄流体が空中で衝突、干渉し、被洗浄壁面に到達せず
に洗浄斑を生じる場合がある。そのため、洗浄用のノズ
ルとしては、コンパクトな構造で、被洗浄容器の内壁面
形状に応じて容易に各種方向に液膜状の洗浄流を噴出可
能にすることが望まれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の基本的な技術
的課題は、洗浄時に容器の器壁の開口から容器内にノズ
ル装置を突出させると同時にそのノズル装置から洗浄流
体を噴出して容器内を洗浄し、非洗浄時には上記ノズル
装置を容器の器壁内に格納して容器内面に実質的な凹凸
がない状態に保持するようにした上述の自動洗浄装置に
おいて、洗浄流体の圧力とは無関係にノズル装置の格納
時の締め切り圧力を設定可能にして、任意圧力の洗浄流
体を使用可能にすると共に、ノズル装置における液切
れ、密閉性の悪化を防止することにある。
【0007】本発明の他の技術的課題は、上記自動洗浄
装置において、ノズル装置を突出、格納するためのアク
チュエータを、洗浄流体の供給路外に置くと同時に、ノ
ズル装置を含む洗浄流体の供給路内の部材の摺動部分を
可及的に少なくし、それにより、アクチュエータにおけ
る各部の材質や構造、潤滑油の供給等についての制限を
排除し、しかも、摺動部分の摩耗等による洗浄流体中へ
の異物の混入を避け、構造が複雑な部分に滞留した洗浄
流体による汚染等の発生をも防止することにある。本発
明の更に他の技術的課題は、コンパクトなノズル構造
で、被洗浄容器の内壁面形状に応じて容易に任意の方向
に液膜状の洗浄流体の噴出を可能にし、しかも、交差し
た液膜状の洗浄流をも噴出できるようにしたノズル装置
を得ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の自動洗浄装置は、洗浄対象の容器の壁面に取
付けられ、洗浄時には上記容器の器壁の開口から容器内
にノズル装置を突出させると同時にそのノズル装置から
洗浄流体を噴出して容器内を洗浄し、非洗浄時には上記
ノズル装置を容器の器壁内に格納して容器内面に実質的
な凹凸がない状態に保持するようにした装置において、
上記ノズル装置を、容器の器壁における上記開口をシー
ル部材を介して閉じる弁体と洗浄流体を噴出するノズル
を備え、且つ洗浄流体の供給路からシール部材を通して
外部に導出したロッドを備えたものとし、そのノズル装
置を上記ロッドの駆動により容器の器壁の開口から容器
内に出没する方向に駆動するアクチュエータを洗浄流体
の供給路外に配し、その駆動により、該ノズル装置を容
器内に突出させてノズルから洗浄流体を噴出させる洗浄
位置と、該ノズル装置を容器の器壁内に格納してその弁
体により上記器壁の開口を閉じる格納位置とに切り換え
る切換駆動装置を備えたことを特徴とするものである。
【0009】上記自動洗浄装置においては、ノズル装置
における弁体を、容器の器壁の開口の口縁において弁座
部材に形成した容器内方に開く弁座にシール部材を介し
て接離可能とし、その弁体に対し、ノズルを開設したノ
ズル筒を介して、ノズル装置が洗浄位置にあるときにノ
ズル筒と弁座部材との間に洗浄流体が流入するのを抑止
する分配栓を連結し、ノズル筒を弁座部材に対して間隙
を介して嵌挿し、洗浄位置にあるノズル装置の位置決め
を上記弁座部材に対する分配栓の圧接により行い、格納
位置にあるノズル装置の位置決めを上記弁座に対する弁
体の圧接により行うことができ、また、ノズル装置にお
けるノズル筒にスリットを切設することにより洗浄流体
噴射用のノズルを形成ことができる。
【0010】上記構成を有する自動洗浄装置において
は、洗浄流体の供給路外に配した切換駆動装置のアクチ
ュエータにより、ノズル装置が容器の器壁の開口から容
器内に突出する洗浄位置と、それが容器の器壁内に格納
される格納位置とに切換駆動され、そのため、アクチュ
エータにおいて洗浄流体の圧力とは無関係にノズル装置
の格納時の締め切り圧力を設定でき、任意圧力の洗浄流
体を使用できると共に、ノズル装置における液切れ、密
閉性の悪化も防止され、更に、アクチュエータが洗浄流
体に曝されないことから、洗浄流体の温度、腐食性等に
対応するアクチュエータの各部の材質や構造、潤滑油の
供給についての制限も排除され、動作の信頼性が高めら
れる。
【0011】また、上記アクチュエータを洗浄流体の供
給路外に置くと同時に、ノズル筒を弁座部材に対して間
隙を介して嵌挿して、洗浄位置にあるノズル装置の位置
決めを上記弁座部材に対する分配栓の圧接により行い、
且つ格納位置にあるノズル装置の位置決めを弁座に対す
る弁体の圧接により行うようにし、ノズル装置を含む洗
浄流体の供給路内の部材の摺動部分を可及的に少なくし
ているので、摺動部分の摩耗等による洗浄流体中への異
物の混入を避け、構造が複雑な部分に滞留した洗浄流体
による清浄な洗浄流体の汚染等の発生をも防止すること
ができる。更に、ノズル装置においては、ノズル筒にス
リットを切設することによりコンパクトなノズル構造と
しているので、被洗浄容器の内壁面形状に応じて容易に
任意の方向に液膜状の洗浄流体の噴出を可能にし、しか
も、スリットの交差により交差した液膜状の洗浄流をも
容易に噴出させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1及び図2は、本発明にかかる
自動洗浄装置の基本構成を示している。この自動洗浄装
置は、洗浄する必要のあるタンク、槽、釜、ダクト、そ
の他の洗浄対象の容器1の器壁に溶接した専用フランジ
2に取付けて使用するもので、上記専用フランジ2は、
容器1の内壁面に実質的な凹凸が生じないようにしてそ
の容器1に取付け、そして、上記専用フランジ2に取付
ける自動洗浄装置は、概略的には、ノズル・バルブ組立
体3と、それを動作させる切換駆動装置4とを備えてい
る。
【0013】上記ノズル・バルブ組立体3は、専用フラ
ンジ2内にシール部材11を介して液密に嵌着する弁座
部材10を備え、その専用フランジ2と、洗浄流体の供
給管13を設けたハウジング12との接合部を、専用フ
ランジ2における内側端周突部14とハウジング12の
周突部15との間にクランプバンド16を着脱自在に巻
着することにより接合し、その際、ハウジング12と弁
座部材10との間にもシール部材17を介在させ、弁座
部材10を専用フランジ2とハウジング12との間にシ
ール部材11,17を介して挟持させた状態で固定して
いる。
【0014】このように、ノズル・バルブ組立体3にお
ける弁座部材10を、容器1に溶接する専用フランジ2
と別体に形成すると、専用フランジ2を容器1に溶接す
るときの熱歪みの影響が弁座部材10に達することはな
く、後述する弁体33の弁座32への圧接による洗浄流
体の安定的な締め切りを保証することができる。また、
専用フランジ2の中心における弁座部材10の取付け孔
内径よりもノズル・バルブ組立体3の弁座部材10の外
径を小さくすることにより、ノズル・バルブ組立体3に
おけるノズル等のメンテナンス時に、それを容易に専用
フランジ2に対して着脱することが可能になる。
【0015】また、上記ハウジング12には、上記周突
部15と反対側の端部にも同様な周突部18を設け、そ
れと連結筒20における接合端の周突部21との間にク
ランプバンド22を巻着することにより、上記ハウジン
グ12と連結筒20とを連結し、その際、ハウジング1
2と連結筒20との間には、シール部材23を介して支
持部材24を挟持させている。更に、該連結筒20の他
端に設けた周突部25と前記切換駆動装置4におけるア
クチュエータのハウジング26に設けた周突部27との
間にクランプバンド28を巻着することにより、それら
を互いに連結している。なお、ここでは、クランプバン
ド16,22及び28を用いて、専用フランジ2、ハウ
ジング12、連結筒20及びハウジング26を連結する
場合を示しているが、上記クランプバンド以外の任意連
結手段を用いて、それらを着脱自在に連結することもで
きる。
【0016】洗浄対象の前記容器1の器壁には、上記弁
座部材10に設けた中心孔30により開口が形成され、
この開口には、ノズル装置31を嵌挿している。このノ
ズル装置31は、上記開口の口縁において弁座部材10
に形成した容器1の内方に開くテーパー状の弁座32に
シール部材34を介して接離する弁体33と、該弁体3
3に連結し、弁座部材10の中心孔30に対して間隙を
介して嵌挿したノズル筒35と、上記弁体33に対しそ
のノズル筒35を介して連結した分配栓36とを備えた
ものであり、この分配栓36を、ハウジング12内の前
記支持部材24に保持させたシール部材37を通して該
ハウジング12内に導入したロッド38の先端に嵌着
し、その分配栓36との間にノズル筒35を介在させ
て、該ロッド38の先端に上記弁体33を螺着すること
により、ノズル装置31をロッド38の先端に固定して
いる。
【0017】したがって、ロッド38は、ハウジング1
2内における洗浄流体の供給路からシール部材37を通
して連結筒20内に液密に導出され、そのロッド38が
ハウジング12内の洗浄流体の供給路外に配設した前記
切換駆動装置4におけるアクチュエータに連結されてい
る。また、上記切換駆動装置4におけるアクチュエータ
には、その動作を検出するリミットスイッチを付設し、
それをアクチュエータのハウジング26に連設したスイ
ッチケース39内に収容している。
【0018】上記切換駆動装置4におけるアクチュエー
タは、ノズル装置31を容器1の器壁から容器内に出没
する方向に駆動するもので、該アクチュエータとして
は、空気圧駆動のピストンを備えたエアシリンダを用
い、弁体33が弁座32を閉鎖する非洗浄時の格納位置
と、弁体33により弁座32を開くと共にノズル筒35
を容器1内に突出させた洗浄位置とに切換駆動できるよ
うにしているが、上記エアシリンダに代えて、電動、油
圧等の駆動力で動作するアクチュエータを用いることも
できる。このアクチュエータは、その駆動力を適宜設定
することができ、それにより、ノズル装置31の格納時
の締め切り圧力を任意に設定して、ノズル装置31にお
ける液切れ、密閉性の悪化を防止することができ、その
ため、洗浄流体の圧力も任意に設定することができる。
【0019】上記弁座部材10及び弁体33は、ノズル
装置31を容器1の器壁内に格納した非洗浄時には、容
器1の内面に実質的な凹凸が生じることなく、容器内面
が面一になるように、その容器1の内面側の形状を容器
の器壁内面形状に適合させて形成している。また、上記
ノズル筒35は、円筒状の筒体により形成し、その周面
に、弁座部材10から内方に突出させたピン40の先端
が嵌入する上記ノズル筒の軸線方向の溝41を設け、図
3ないし図5の各(A),(B)に例示するように、ノ
ズル筒35の周面に適宜方向のスリットを切設すること
により洗浄流体噴射用のノズル43を開設している。
【0020】図3の(A)(B)は、上記スリットとし
て、ノズル筒35に傾斜した一対の切れ目を施すことに
よりノズル43を形成した場合を示し、図4の(A)
(B)は、同スリットとして段違いの一対の切れ目を施
すことによりノズル43を形成した場合を示し、また、
図5の(A)(B)は、同スリットとして複数の交差す
る切れ目を施すことにより交差部分のあるノズル43を
形成した場合を示すものである。
【0021】ノズル装置31においては、円筒状のノズ
ル筒35にこのようなスリットを切設することにより、
極めてコンパクトなノズル構造とすることができ、特に
上記スリットは被洗浄容器の内壁面形状に応じて任意の
方向に切設で切るので、任意の方向に液膜状の洗浄流体
を噴出させることができ、しかも、図5に示したよう
に、スリットを交差させて切設することにより、交差し
た液膜状の洗浄流をも容易に噴出させることができる。
特に、扇形ノズル等を隣接配置して液膜状の洗浄流を噴
出させる場合に、その液膜状洗浄流が交差干渉すると、
その部分で液膜形状が壊されるが、上記ノズルによれ
ば、交差して切設したスリット形状に従って液膜状の洗
浄流を噴出させることができる。
【0022】更に、上記分配栓36は、図2に示すよう
に、ノズル装置31を洗浄位置に突出させたときに、弁
座部材10における内端のテーパー状の弁座45にシー
ル部材46を介して圧接し、ノズル筒35と弁座部材1
0との間に洗浄流体が流入するのを抑止し、ハウジング
12内の洗浄流体をその分配栓36における通孔47を
通じてノズル筒35内に供給するものである。
【0023】また、上記分配栓36は、それを弁座部材
10におけるテーパー状の弁座45にシール部材46を
介して圧接することにより、洗浄位置にあるノズル装置
31の位置決めを行い、洗浄時におけるノズル43から
の洗浄流体の噴出に伴う反力を支持し、その反力による
軸振れを防止するために機能し、これに対し、前記弁座
部材10におけるテーパー状の弁座32に対する弁体3
3の圧接は、格納位置にあるノズル装置の位置決めを行
い、弁体33による弁座32のシールを確実にするもの
である。なお、図2において、48は、支持部材24に
保持させたシール部材37に隣接して配設したロッド3
8のガイドリングを示している。
【0024】上記構成を有する自動洗浄装置は、それを
洗浄対象の容器1の壁面に取付け、ノズル43から洗浄
流体を噴出させる洗浄位置と、ノズル装置31を容器1
の器壁内に格納して器壁の開口を閉じる格納位置とに切
り換え使用するものであり、即ち、洗浄時には、洗浄流
体の供給路外に配した切換駆動装置4のアクチュエータ
の駆動により、その容器1の器壁の開口から容器1内に
ノズル装置31を突出させると同時に、そのノズル装置
31から洗浄流体を噴出して容器内を自動洗浄し、非洗
浄時には、上記アクチュエータの逆方向への駆動あるい
は切換駆動装置4における復帰ばねの作用により、容器
1内における処理対象物の加工、その他の処理のため
に、上記ノズル装置31を容器1の器壁内に格納して、
容器1内面に実質的な凹凸がない状態に保持するもので
ある。
【0025】洗浄流体としては、蒸気等の気体あるいは
必要に応じて薬液を含む水その他の各種液体等を使用す
ることができ、それらを適宜温度に設定した状態で使用
することができる。これらの洗浄流体は、供給管13か
らハウジング12内に入り、分配栓36における通孔4
7を通じてノズル筒35内に供給され、そのノズル筒3
5に切設した洗浄流体噴出用のノズル43から噴出され
る。
【0026】そして、上記切換駆動装置4のアクチュエ
ータにおいては、洗浄流体の圧力とは無関係にノズル装
置31を駆動でき、そのため、ノズル装置31の格納時
における締め切り圧力を任意に設定でき、任意圧力の洗
浄流体を使用できると共に、圧力を異にする洗浄流体を
逐次使用することもでき、更に、ノズル装置31におけ
る液切れ、密閉性の悪化も防止することができる。ま
た、アクチュエータが洗浄流体に曝されないことから、
蒸気等の気体あるいは薬液等の洗浄流体の温度、腐食性
に対応するアクチュエータの各部の材質や構造、潤滑油
の供給についての制限も排除され、動作の信頼性を高め
ることができる。
【0027】しかも、洗浄流体の供給、遮断を行う弁体
33の動作と、ノズル装置31の突出、格納の動作を同
一のアクチュエータで行うようにしているので、洗浄流
体の供給、遮断を行う手段を別途設けるのを省略するこ
ともでき、従来のノズル装置の突出、格納に洗浄流体自
体の供給圧力を利用する場合に比して、装置が複雑化す
ることもなく、むしろ、安定的な動作を簡単な装置によ
って実現することができる。
【0028】更に、上記切換駆動装置4のアクチュエー
タを洗浄流体の供給路外に置くと同時に、ノズル筒35
を弁座部材10に対して間隙を介して嵌挿し、洗浄位置
にあるノズル装置31の位置決めを上記弁座部材10に
対する分配栓36の圧接により行い、格納位置にあるノ
ズル装置31の位置決めを上記弁座32に対する弁体3
3の圧接により行うようにしているので、ノズル装置3
1を含む洗浄流体の供給路内の部材の摺動部分が殆どな
くなり、アクチュエータの動作を円滑化すると共に、摺
動部分の摩耗等による洗浄流体中への異物の混入を避
け、構造が複雑な部分に滞留した洗浄流体による清浄な
洗浄流体の汚染等の発生をも防止することができ、しか
も、テーパー状の弁座32,45に弁体33及び分配栓
36を接離させるので、ノズル装置31の突出、格納動
作時における異物の噛み込みや摩耗を避けることができ
る。
【0029】また、ノズル装置31においては、ノズル
筒35にスリットを切設することによりコンパクトなノ
ズル構造としているので、被洗浄容器1の内壁の面形状
に応じて容易に任意の方向に液膜状の洗浄流体を噴出さ
せることが可能になり、しかも、スリットの交差により
交差した液膜状の洗浄流をも容易に噴出させることがで
きる。
【0030】
【発明の効果】以上に詳述した本発明の自動洗浄装置に
よれば、自動洗浄装置において、洗浄流体の圧力とは無
関係にノズル装置の格納時の締め切り圧力を設定でき、
任意圧力の洗浄流体を使用可能にすると共に、ノズル装
置における液切れ、密閉性の悪化を防止することにあ
る。また、ノズル装置を突出、格納するためのアクチュ
エータを、洗浄流体の供給路外に置くと同時に、ノズル
装置を含む洗浄流体の供給路内の部材の摺動部分を可及
的に少なくしているので、アクチュエータにおける各部
の材質や構造、潤滑油の供給等についての制限を排除
し、しかも、摺動部分の摩耗等による洗浄流体中への異
物の混入を避け、構造が複雑な部分に滞留した洗浄流体
による汚染等の発生をも防止することができる。また、
本発明のノズル装置によれば、コンパクトなノズル構造
で、被洗浄容器の内壁面形状に応じて容易に任意の方向
に液膜状の洗浄流体の噴出を可能にすることができ、交
差した液膜状の洗浄流をも噴出させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動洗浄装置の一実施例における
ノズル装置の格納状態を示す部分断面図である。
【図2】同洗浄状態を示す要部部分断面図である。
【図3】(A)は上記ノズル装置におけるノズル筒の構
成例を示す平面図、(B)は同側面図である。
【図4】(A)は上記ノズル装置における他のノズル筒
の構成例を示す平面図、(B)は同側面図である。
【図5】(A)は上記ノズル装置における更に他のノズ
ル筒の構成例を示す平面図、(B)は同側面図である。
【符号の説明】
1 容器 4 切換駆動装置 10 弁座部材 31 ノズル装置 32 弁座 33 弁体 34,37 シール部材 35 ノズル筒 36 分配栓 38 ロッド 43 ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒 田 歩 茨城県稲敷郡阿見町吉原3586 株式会社ツ ムラ内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】洗浄対象の容器の壁面に取付けられ、洗浄
    時には上記容器の器壁の開口から容器内にノズル装置を
    突出させると同時にそのノズル装置から洗浄流体を噴出
    して容器内を洗浄し、非洗浄時には上記ノズル装置を容
    器の器壁内に格納して容器内面に実質的な凹凸がない状
    態に保持するようにした装置において、 上記ノズル装置を、容器の器壁における上記開口をシー
    ル部材を介して閉じる弁体と洗浄流体を噴出するノズル
    を備え、且つ洗浄流体の供給路からシール部材を通して
    外部に導出したロッドを備えたものとし、 そのノズル装置を上記ロッドの駆動により容器の器壁の
    開口から容器内に出没する方向に駆動するアクチュエー
    タを洗浄流体の供給路外に配し、その駆動により、該ノ
    ズル装置を容器内に突出させてノズルから洗浄流体を噴
    出させる洗浄位置と、該ノズル装置を容器の器壁内に格
    納してその弁体により上記器壁の開口を閉じる格納位置
    とに切り換える切換駆動装置を備えた、ことを特徴とす
    る自動洗浄装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の装置において、 ノズル装置における弁体を、容器の器壁の開口の口縁に
    おいて弁座部材に形成した容器内方に開く弁座にシール
    部材を介して接離可能とし、 その弁体に対し、ノズルを開設したノズル筒を介して、
    ノズル装置が洗浄位置にあるときにノズル筒と弁座部材
    との間に洗浄流体が流入するのを抑止する分配栓を連結
    し、 ノズル筒を弁座部材に対して間隙を介して嵌挿し、 洗浄位置にあるノズル装置の位置決めを上記弁座部材に
    対する分配栓の圧接により行い、格納位置にあるノズル
    装置の位置決めを上記弁座に対する弁体の圧接により行
    う、ことを特徴とする自動洗浄装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の装置において、 ノズル装置におけるノズル筒にスリットを切設すること
    により洗浄流体噴射用のノズルを形成した、ことを特徴
    とする自動洗浄装置。
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