JPH09205659A - ビデオ信号処理装置、ビデオ信号処理方法、ビデオ信号記録/再生装置、並びに記録媒体 - Google Patents

ビデオ信号処理装置、ビデオ信号処理方法、ビデオ信号記録/再生装置、並びに記録媒体

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JPH09205659A
JPH09205659A JP8031488A JP3148896A JPH09205659A JP H09205659 A JPH09205659 A JP H09205659A JP 8031488 A JP8031488 A JP 8031488A JP 3148896 A JP3148896 A JP 3148896A JP H09205659 A JPH09205659 A JP H09205659A
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signal
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アナログビデオ信号に対してコピー防止用信
号を付加する場合、コピー防止効果を確実にする。 【解決手段】 コピーを禁止する場合では、カラーバー
スト信号をスイッチャ26によりすげ替える。信号発生
器31からの正規の周波数fs のバースト信号SB1
と、周波数がfs +fm にずらされたコピー防止用信号
SB2または周波数がfs −fm にずらされたコピー防
止用信号SB3とがスイッチャ26により選択され、カ
ラーバースト信号がすげ替えられる。出力端子16Y、
16Cからのアナログビデオ信号中の20ライン毎の6
ライン中にコピー防止用信号SB2、SB3が交互に含
まれるアナログビデオ信号が出力される。アナログVC
Rの低域変換用のキャリア発生回路は、このように周波
数がずらされた信号によって、正しい位相でビデオ信号
を記録/再生することができず、コピー防止を達成でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ビデオディス
ク、ディジタルVCR、ディジタル放送の受信装置等か
らのアナログビデオ信号を記録するビデオテープレコー
ダおよびその再生出力を表示するテレビジョン受像機に
対して適用されるビデオ信号処理装置、ビデオ信号処理
方法、ビデオ信号記録/再生装置、モニタ装置並びに記
録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル技術の発達に伴い、家庭にお
いても高画質のビデオ信号源を容易に入手できるように
なりつつある。例えばプリレコーディッドテープ(ソフ
トテープ)のみならず、ディジタル放送の端末、DVD
(ディジタルビデオディスク)等は、高画質のビデオ信
号をユーザに提供する。ディジタルVCR(ビデオカセ
ットテープレコーダ)も家庭用として除々に浸透しつつ
あるが、現状では、アナログVCRが格段に普及してい
る。上述したような高画質のビデオ信号の提供者として
は、著作権保護の立場から、アナログVCRによるコピ
ーの制限に対して多大な関心を払わざるを得ない。
【0003】既に、アナログVCRでは、幾つかのコピ
ー制限の方法が考えられている。例えば、マクロビジョ
ン社によるAGCパルス方式やカラーストライプ方式が
知られている。AGCパルス方式は、コピー禁止の場合
では、ビデオ信号におけるAGC基準レベル検出区間
に、通常のAGC基準レベルより大きなレベルのパルス
を挿入し制限を行うものである。すなわち、ビデオ信号
のV(垂直)ブランキング期間の一部に疑似SYNCパ
ルスが挿入される。これは例えば、図9Aに示されるよ
うに、ビデオ信号のVブランキング期間の一部に疑似同
期パルスが挿入される。図9Bは、この疑似同期パルス
が挿入された部分を拡大して示す。この疑似同期パルス
は、水平同期パルスにレベルpを加えたレベルで例えば
5波挿入される。また、このレベルpは、変化させられ
挿入される。
【0004】アナログVCR(家庭用アナログVCR)
では、図9Cに示す、Vブランキング期間における1H
の水平同期パルスを利用してAGCをかけるようにされ
た機種が多数存在する。そのため、このように、水平同
期パルスよりも振幅の大きい疑似同期パルスが1Hに挿
入されると、AGC回路がこの疑似同期パルスの振幅を
基準レベルと判断してAGCがかけられる。その結果、
AGCレベルがこの疑似同期パルスのレベルとして検出
されるため、同期信号を振幅分離によって検出すること
ができず、正常な再生が行えなくなる。一方、テレビジ
ョンモニタは、AGC方式が異なるので、正常に再生画
像を表示することができる。
【0005】ところが、このAGCパルス方式では、V
HS方式の一部のビデオテープレコーダにしか効果が無
いという問題点があった。例えば、β方式のVCRや8
mmVCR、およびVHS方式でも、AGC時定数が長
いものなどには効果がなかった。
【0006】そこで、他のコピー制限の方法として、以
下に説明するカラーストライプ方式が提案されている。
このカラーストライプ方式とは、再生ビデオ信号に対し
て、例えば20ライン毎に2〜4ライン分、バースト信
号全体の位相を反転させる方法である。このようにバー
スト信号の位相を反転させられた再生ビデオ信号を別の
家庭用アナログVCRで録画すると、アナログVCRの
APC(自動位相制御回路)がこの位相の反転したバー
スト信号を本来のバースト信号として使用してしまうた
め、そのラインの色が反転され記録/再生されてしま
う。したがって、この録画されたビデオ信号を再生する
と、図10に示すように、色の反転した帯が20ライン
毎に画面に映出される。
【0007】一方、一般的なテレビジョン受像機におい
ては、色信号復調のための搬送波を形成するPLL(A
PC)の時定数が長いため、高々2〜4ラインにおいて
連続してバースト信号が反転されても影響が出ない。し
かしながら、機種によっては時定数の短いPLLを用い
ている場合もあり、この場合には、色の反転した帯が画
面に生じるという問題点があった。
【0008】さらに、本願出願人は、有効画面中の全ラ
インのカラーバースト信号において、その一部の期間の
位相を反転させるようにしたコピー制限方法を提案して
いる。この方法は、上述したカラーストライプ方式にお
いて、表示画像の画質が劣化するようなテレビジョンモ
ニタに対しても、そのような問題を生じない利点があ
る。
【0009】アナログ方式の家庭用VCRにおいては、
3.58MHzの周波数(NTSC方式の場合)を有す
る色副搬送波が低域変換され600〜700KHzの中
の所定の中心周波数を有する低域変換色信号とされる。
そして、この低域変換色信号と輝度信号とが周波数多重
され磁気テープ上に記録される。このように、家庭用ア
ナログVCRにおいて色信号は、テレビジョン受像機な
どに比べ非常に狭く帯域制限され、磁気テープ上に記録
される。
【0010】そのため、記録されたビデオ信号に含まれ
るカラーバースト信号は、再生されると、帯域制限のた
めに、記録前の原信号に比較して時間軸上でその前後に
拡張される性質を有する。図11は、原信号とVCRに
よる再生後の信号におけるカラーバースト信号を示す。
図11Aに示す、水平同期信号hの後に配されるカラー
バースト信号の原信号aが磁気テープに記録され再生さ
れると、図11Bに示すように、時間軸上においてカラ
ーバースト信号aが前後に拡張される。
【0011】この性質を利用して、コピー防止を図るの
がバースト信号の一部の位相を反転させる方式である。
図12Aは、通常のカラーバースト信号aを示す。これ
に対して、図12Bは、通常のカラーバースト信号aの
後ろ側に位相反転した疑似バースト信号b(斜線で示
す)を挿入した例である。また、図12Cは、原信号a
の前側に疑似バースト信号bを挿入したコピー防止用信
号の例である。さらに図12Dは、原信号aの前後に疑
似バースト信号b、cを挿入したコピー防止用信号の例
を示す。この疑似バースト信号b,cは、例えば9波あ
るカラーバースト信号に対して、例えば原信号aの前後
に挿入する場合、前後それぞれ2波ずつ挿入され、位相
が本来の位相を反転したものである。
【0012】このように疑似バースト信号b、cを含む
コピー防止用信号が付加されたビデオ信号を記録し再生
すると、上述した時間軸上における前後への拡張の性質
に従い、カラーバースト信号の原信号aの前後に付加さ
れた疑似バースト信号b,cの幅が増加する。この様子
を図13に示す。すなわち、図13Aに示す疑似バース
ト信号b、cを挿入された状態のコピー防止用信号にお
いて、疑似バースト信号b、cは、磁気テープに対する
記録/再生を経て、図13Bに示すように、幅が前後に
拡張される。
【0013】この幅が増加したコピー防止用信号を含む
ビデオ信号は、例えばVCRで再生された場合、VCR
の色同期回路においてPLLが追従できなくなり、画像
の劣化を引き起こし、これによりコピーを防止すること
ができる。勿論、このビデオ信号を別のVCRにより記
録/再生した場合にも正常な画像が得られないことは、
いうまでもない。
【0014】一方、図13Aに示される、カラーバース
ト信号の前後に疑似バースト信号b、cを挿入したコピ
ー防止用信号を含むビデオ信号は、テレビジョンモニタ
においては略正規のカラーバースト信号として検出され
使用される。そのため、この場合には、画像の劣化が生
じない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、カラ
ーバースト信号の位相を部分的に反転させることによっ
て、コピー制限を行う、本願出願人の提案による方法
は、VCRの色信号の周波数帯域が狭いことを利用して
いるので、テレビジョンモニタへの妨害が少ない利点が
ある。しかしながら、色信号の帯域が広いアナログVC
R(S−VHS等)に対しては、コピー防止効果が不充
分という問題があった。
【0016】従って、この発明の目的は、テレビジョン
モニタによる表示に対して妨害が少なく、且つコピー防
止効果を確実とすることが可能なビデオ信号処理装置、
ビデオ信号処理方法、ビデオ信号記録/再生装置、並び
に記録媒体を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述した課
題を解決するために、ビデオ信号源からのアナログ出力
用のビデオ信号の記録を制限するためのビデオ信号処理
装置であって、出力アナログビデオ信号中のカラーバー
スト信号の周波数を正規の周波数と異ならせる手段を有
し、それによって、テレビジョンモニタが出力アナログ
ビデオ信号を正常に再生でき、一方、ビデオ信号記録/
再生装置が出力アナログビデオ信号を正常に記録/再生
できないようにしたことを特徴とするビデオ信号処理装
置である。
【0018】また、この発明は、入力されるアナログビ
デオ信号を記録/再生するビデオ信号記録/再生装置に
おいて、カラーバースト信号の周波数が正規の周波数と
異なる周波数とされたアナログビデオ信号を録画再生し
たときに画質が著しく劣化するようにしたことを特徴と
するビデオ信号記録/再生装置である。
【0019】さらに、この発明は、ビデオ信号源からの
アナログ出力用のビデオ信号の記録を制限するためのビ
デオ信号処理方法であって、出力アナログビデオ信号中
のカラーバースト信号の周波数を正規の周波数と異なる
周波数とするステップを有し、それによって、テレビジ
ョンモニタが出力アナログビデオ信号を正常に再生で
き、一方、ビデオ信号記録/再生装置が出力アナログビ
デオ信号を正常に記録/再生できないようにしたことを
特徴とするビデオ信号処理方法である。
【0020】よりさらに、この発明は、ディジタルビデ
オ信号と、ディジタルビデオ信号を再生装置が再生し、
アナログビデオ信号として出力する場合に、アナログビ
デオ信号に対して記録制限用の処理を指示する情報とが
予め記録されたことを特徴とする記録媒体である。
【0021】アナログビデオ信号中のカラーバースト信
号の周波数が正規の周波数と異なる周波数とされる。ア
ナログVCRは、このようなアナログビデオ信号を記録
/再生すると、再生画像の画質の劣化が生じ、それによ
って、コピー制限が達成される。一方、このようなアナ
ログビデオ信号をモニタ装置に供給した時に、モニタ装
置は、画質劣化を生じないで、正常な画像を見ることが
できる。色信号の帯域が広いVCRの場合でも、確実な
コピー防止効果を達成できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施例につい
て説明する。この発明の理解を容易とするために、コピ
ー制限の適用例について図1を参照して説明する。図1
は、ディジタルVCR2で再生されたアナログビデオ信
号をアナログVCR1により録画する例である。ディジ
タルVCR2により再生されるカセットテープが例えば
プリレコーディッドテープであって、テープ中に記録さ
れているコピー世代の制限に関する制御情報(CGMS
(Copy Generation Management System) と称する)がコ
ピー禁止を指示する場合では、アナログVCR1による
録画を禁止する必要がある。
【0023】図1Bは、DVDプレーヤ3からの再生ア
ナログビデオ信号をアナログVCR1により録画する例
である。この場合でも、DVDに記録されているCGM
Sによりコピー禁止が指示される場合では、アナログV
CR1による録画が禁止される必要がある。さらに、図
1Cは、ディジタル放送を受信するためのIRD(Integ
rated Receiver Decoder) (あるいはセットトップボッ
クス)4により受信したプログラムをディジタルVCR
5により録画し、この記録した内容をアナログVCR1
により録画する例である。一般的に、ディジタル放送の
プログラムをディジタル信号あるいはアナログ信号とし
てディジタルVCR5が1回は記録することが許容され
ることが多い。しかしながら、その記録した内容をアナ
ログVCR1によりコピーすることが制限される。勿
論、IRD4からアナログVCR1へのビデオ信号のコ
ピーを禁止する場合もある。
【0024】この発明は、図1に例示したような場合
に、アナログVCR1によるコピーを禁止し、且つディ
ジタルVCR2、DVDプレーヤ3、ディジタルVCR
5からのアナログビデオ信号をモニタ装置により支障な
く表示することを可能とするものである。図1Bの例の
ように、DVDプレーヤ3により再生されたアナログビ
デオ信号を出力する場合に対して適用したこの発明の一
実施例を図2に示す。
【0025】MPEG等により圧縮符号化されたディジ
タル信号がDVD6から光ピックアップ7により読み取
られる。光ピックアップ7の再生信号がプリアンプ、波
形整形、復号回路8を介してエラー処理回路9に供給さ
れる。エラー処理回路9では、エラー訂正符号の復号が
なされ、エラーが訂正される。エラー処理回路9の出力
がディマルチプレクサ10に供給される。ディマルチプ
レクサ10は、再生信号からビデオデータ、オーディオ
データ、制御用のディジタルデータをそれぞれ分離す
る。
【0026】ビデオデータは、ビデオデコーダ11に供
給される。ビデオデコーダ11は、圧縮符号化のデコー
ド、アナログビデオ信号への変換等の処理を行い、アナ
ログビデオ信号を出力部14に供給する。この出力部1
4は、この発明が適用されたもので、その詳細について
は、後述する。出力端子16には、出力部14からコピ
ー防止用信号が選択的に付加されたアナログビデオ信号
が出力される。オーディオデータは、オーディオデコー
ダ12において、圧縮符号化のデコード、アナログオー
ディオ信号への変換等の処理を受け、出力端子17にア
ナログオーディオ信号が得られる。ディジタルデータデ
コーダ13は、DVD6に記録されている制御用ディジ
タルデータを分離し、復号する。この制御用ディジタル
データの中にCGMSが含まれており、このCGMSに
基づいて、コピーコントロール信号が形成される。コピ
ーコントロール信号が出力部14に与えられる。この出
力部14は、DVDプレーヤ内部に設けられる。
【0027】出力部14の一例の構成を図3に示す。ビ
デオデコーダ11からの再生ビデオ信号は、例えばアナ
ログコンポーネント信号として出力部14に供給され
る。21、22、23でそれぞれ示す入力端子に対し
て、輝度信号(同期信号を含む)Y、色差信号R−Y、
B−Yがそれぞれ供給される。輝度信号Yが加算器24
を経て出力端子16Yに取り出される。色差信号がカラ
ーエンコーダ25に供給され、カラーエンコーダ25に
より直交2相変調された搬送色信号(カラーバースト信
号を含む)が形成される。カラーエンコーダ25からの
搬送色信号がスイッチャ26の一方の入力端子aに供給
される。スイッチャ26は、カラーバースト信号のすげ
替えのために設けられている。スイッチャ26の出力が
出力端子16Cに取り出される。
【0028】この発明の一実施例では、コピー防止の効
果をより確実とするために、周波数が正規の周波数から
ずれたコピー防止用信号をカラーバースト信号に代えて
挿入する方式と、前述したAGCパルス方式を併用して
いる。このコピー防止用信号は、正規のカラーバースト
信号と同様のタイミングで挿入されるもので、疑似カラ
ーバースト信号とも言えるものである。加算器24で
は、AGCパルス発生器28からのAGCパルスが供給
され、このAGCパルスが輝度信号Yに対して付加され
る。AGCパルスとして、正規のレベルのものと、コピ
ー禁止のための大レベルのものとの一方をAGCパルス
発生器28が発生する。その選択は、データデコーダ1
3(図2参照)から入力端子36に供給されるコピーコ
ントロール信号によりなされる。
【0029】スイッチャ26の入力端子bに対して供給
されるカラーバースト信号は、スイッチャ27から出力
される。スイッチャ26は、タイミングコントローラ3
5の出力により制御される。すなわち、コピーコントロ
ール信号によってコピーの許可が指示される場合では、
入力端子aが常に選択され、カラーバースト信号のすげ
替えがなされない。一方、コピーコントロール信号によ
ってコピーの禁止が指示される場合では、カラーバース
ト信号の期間よりやや広い期間で入力端子bが選択さ
れ、カラーバースト信号のすげ替えがなされる。従っ
て、出力端子16Y、16Cに取り出されたビデオ信号
をアナログVCRによって録画する場合に、録画を禁止
することができる。このようにコピーの許可/禁止に対
応してスイッチャ26の制御の態様が異なるので、タイ
ミングコントローラ35には、同期分離回路34で分離
された同期信号と入力端子36からのコピーコントロー
ル信号が供給される。
【0030】スイッチャ27の入力端子cには、信号発
生器31で生成された正規のカラーサブキャリア周波数
s (NTSC方式の場合では、3.58MHz)のカラ
ーバースト信号SB1が供給される。スイッチャ27の
入力端子dには、信号発生器32で生成された、周波数
(fs +fm )のコピー防止用信号SB2が供給され、
スイッチャ27の入力端子eには、信号発生器33で生
成された、周波数(fs −fm )のコピー防止用信号S
B3が供給される。正規の周波数fs に対する周波数ズ
レfm としては、任意の周波数を選択することが可能で
あるが、ここでは、水平走査周波数fh の整数倍例えば
4倍(4fh )に選定している。
【0031】なお、図示が省略されているが、信号発生
器31で発生する正規の周波数のカラーバースト信号S
B1は、正規のカラーバースト信号と同様に、カラーエ
ンコーダ25において使用されるカラーサブキャリア信
号と一定の位相関係を有する。そこで、信号発生器31
を設けずに、コピー防止用信号SB2、SB3を付加す
るラインのみでカラーバースト信号をすげ替えるように
しても良い。また、図3の構成では、輝度信号Yが同期
信号を含み、カラーエンコーダ25がカラーバースト信
号を発生するものとしているが、同期信号およびカラー
バースト信号を発生する回路を設け、発生した同期信号
およびカラーバースト信号を輝度信号および搬送色信号
に対してそれぞれ付加するようにしても良い。
【0032】図4は、この発明におけるコピー防止用信
号を付加する態様の一例を示す。コピー禁止がコピーコ
ントロール信号により指示される時には、図4に示すよ
うな20ライン周期でもってカラーバースト信号のすげ
替えがなされる。20ラインの最初の14ラインの各ラ
インに対しては、正規の周波数のカラーバースト信号S
B1が付加される。第15ラインから第20ラインまで
は、コピー防止用信号SB2とSB3が交互に付加され
る。次の20ラインの周期においても同様にカラーバー
スト信号がすげ替えられる。
【0033】図5は、カラーバースト信号SB1とコピ
ー防止用信号例えばSB3の具体的波形を示す。水平同
期信号HDのバックポーチに例えば正弦波の8サイクル
からなるカラーバースト信号SB1が挿入される。コピ
ー防止用信号SB3は、周波数(fs −fm )であるの
で、等しいサイクル数が挿入された時に、バースト信号
期間が若干長くなる。図示しないが、コピー防止用信号
SB2は、周波数(fs +fm )であるので、等しいサ
イクル数が挿入された時に、バースト信号期間が若干短
くなる。
【0034】上述したように、この発明の一実施例で
は、カラーバースト信号の周波数を正規の周波数に対し
てずらしたコピー防止用信号を挿入している。この周波
数のずれの量は、テレビジョンモニタに対しては妨害が
少なく、ビデオ信号記録/再生装置(より具体的には、
アナログVCR)の低域変換用キャリア発生回路が誤動
作する程度に選定される。具体的な例としては、連続す
る数ライン(より具体的には、3〜8ライン)にコピー
防止用信号を挿入する場合では、正規のカラーサブキャ
リア周波数fs に対して、数十kHz(より具体的には、
50〜60kHz)のずれを持つようにされる。
【0035】このように周波数が正規のものと異ならさ
れたアナログビデオ信号がモニタに供給される時には、
モニタのAPCの時定数が比較的長いので、色復調用の
カラーサブキャリアの生成に支障が生じることがなく、
正常なカラー画像を見ることができる。一方、アナログ
VCRでは、搬送色信号のサブキャリアを低域キャリア
周波数へ周波数変換する。そのために、カラーバースト
信号を分離し、PLLの構成の変換用キャリア信号発生
回路に分離したカラーバースト信号を供給する。このカ
ラーバースト信号の周波数が正規のものからずれている
と、変換用キャリア発生回路がロックできない等の誤動
作が生じ、発生した変換用キャリア信号も正規のものと
位相あるいは周波数がずれたものとなる。このような変
換用キャリアによって低域変換を行うので、テープ上に
記録された低域変換色信号の位相も正規のものとはずれ
たものとなり、場合によっては反転した位相となる。従
って、このように記録された信号を再生しても、正常な
再生画像を見ることができず、前述したカラーストライ
プ方式と同様に、再生画面中に色が正しくない帯状の領
域が生じる。このようにしてコピー防止を行うことがで
きる。この発明は、アナログVCRにいては、色信号の
帯域が狭いことを利用するものではないので、アナログ
VCRがS−VHS等の広帯域VCRであっても、コピ
ー防止効果が損なわれることがない。
【0036】上述した例では、20ラインを周期として
コピー防止用信号を挿入しており、再生画面中に20ラ
イン毎に色が異常となる。従って、どの程度の間隔で色
が異常な帯を出すかは、周期の長さによって適宜設定で
きる。また、上述した一実施例では、隣接するライン毎
に周波数のずれを±fm のように、対称としている。そ
れによって、隣接するラインに関して平均的には周波数
のずれをなくすことができ、テレビジョンモニタのAP
Cに対する悪影響を少なくすることが可能となる。さら
に、上述した一実施例のように、この周波数のずれを水
平走査周波数fh の整数倍に選ぶことによって、コピー
防止用信号を水平走査にロックさせることができる。そ
の結果、コピー防止用信号を輝度信号として誤って処理
することにより発生する妨害が画面上において流れるこ
とを防止でき、この妨害を目立たなくすることができ
る。さらに、周波数のずれの方向を隣接するラインに限
らず、フレーム毎に反対とするようにしても良い。
【0037】DVD6に記録されるディジタルビデオ信
号と付随して、予め記録されているCGMSの一例を図
6Aに示す。この図6Aに示すように、CGMSは、下
記のように定義される。 00:コピー可能 01:未使用 10:コピー1世代可能 11:コピー不可
【0038】このCGMSにおけるコピーがディジタル
コピー制限のみを規定する場合では、アナログコピーの
可否を示すフラグ、すなわち、アナログコピー制限信号
発生を指示するトリガービットを別に規定しても良い。
図6Bは、その一例であって、トリガービットが`0' で
あれば、アナログコピー制限信号を発生しないことが指
示され、このビットが`1' であれば、アナログコピー制
限信号を発生することが指示される。この場合では、C
GMSおよびトリガービットの合計3ビットによって、
アナログコピーの制限情報が構成される。しかしなが
ら、CGMSによってアナログおよびディジタルの両者
を規定するようにしたり、CGMSの未使用の2ビット
(01)を使用して、2ビットでもって、アナログVC
Rによるコピーの制限情報を構成しても良い。
【0039】このようなコピー制限情報を記録媒体に実
際に記録する形態としては、種々のものが可能である。
ディジタルVCRの場合では、図7および図8に示すデ
ータ構成が採用されている。図7は、VAUX(ビデオ
補助データ)の構成を示し、(01100001)(6
1h)(hは16進表示を表す)のパックヘッダを持つ
パックである。
【0040】このパックには、PC1の上位2ビットと
して、CGMSが記録される。このCGMSの定義は、
例えば図6Aに示すものと同一である。また、PC1中
のコピーソースが下記のように規定される。 00:アナログ入力によるコピー 01:ディジタル入力によるコピー 10:予備 11:情報なし
【0041】PC1中のコピー世代の定義を下記に示
す。 00:第1世代 01:第2世代 10:第3世代 11:第4世代
【0042】図8は、ディジタルVCRにおけるオーデ
ィオ信号に関する補助データ(AAUXデータ)の一例
を示す。このパックのヘッダは、(01010001)
(51h)である。このパックPC1には、VAUXと
同様の構成で、コピー世代制限に関する情報が記録され
る。なお、入力ビデオ信号に付随するCGMSが1世代
コピー可能とされている場合に、この入力ビデオ信号を
記録した場合には、テープ上のCGMSがコピー禁止へ
書き換えられる。
【0043】この発明の一実施例におけるDVDの場合
は、図示しないが、記録データがセクタ等の区切りを有
し、この区切りの先頭に同期信号およびヘッダが付加さ
れる。このヘッダ中にコピー制限のための情報を記録す
るようになされる。
【0044】なお、図3の構成では、通常のバースト信
号SB1、第1および第2のコピー防止用信号SB2、
SB3の生成回路が別々のブロックとして示されている
が、上述したように、正規の周波数に対するずれの量を
等しくして、その方向を切り換える場合では、これらの
生成回路の一部のハードウエアを共用することが可能で
ある。また、カラーバースト信号の周波数を異ならせる
ための構成としては、周波数変調回路、周波数変換回路
等を使用しても良い。さらに、この発明は、コンポーネ
ント信号の形式ではなく、輝度信号と搬送色信号とが重
畳されたコンポジット信号の形式に対して、コピー防止
用信号を付加しても良い。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、カラーバースト信号の周波数を正規のものと異なら
せることによってコピーを防止するので、広帯域のビデ
オ信号記録/再生装置の場合でも、確実にコピーを防止
することができる。また、この発明では、プリレコーデ
ィッドテープ、DVD等の記録媒体において、ディジタ
ルビデオ信号と共に、コピーの制限を指示するための情
報を記録しているので、これらの記録媒体に記録された
著作権を確実に保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適用できるビデオ信号記録システム
の幾つかの例を示すブロック図である。
【図2】DVDプレーヤの再生アナログ信号を記録する
場合に対してこの発明を適用した一実施例のブロック図
である。
【図3】この発明が適用された出力部のブロック図であ
る。
【図4】コピー防止用の信号を付加する態様の一例を説
明するための略線図である。
【図5】コピー防止用信号の一例の波形を示す略線図で
ある。
【図6】CGMSの一例およびコピー制限用信号の発生
を指示するトリガービットの説明に用いる略線図であ
る。
【図7】ディジタルVCRにおいて採用されているCG
MSの記録方法の一例の説明に用いる略線図である。
【図8】ディジタルVCRにおいて採用されているCG
MSの記録方法の一例の説明に用いる略線図である。
【図9】AGCパルス方式を説明するための波形図であ
る。再生後においてコピー防止用信号の幅が増えたこと
を示す波形図である。
【図10】カラーストライプ方式を説明するための略線
図である。
【図11】原信号と再生後の信号におけるカラーバース
ト信号をそれぞれ示す波形図である。
【図12】先に提案されているコピー防止用信号の幾つ
かの例を示す波形図である。
【図13】先に提案されているコピー防止用信号による
コピー防止動作を説明するための略線図である。
【符号の説明】
6・・・DVD、14・・・再生アナログビデオ信号を
出力するための出力部、16、16Y、16C・・・出
力端子、24・・・加算器、26、27・・・スイッチ
ャ、31・・・正規のバースト信号を発生する信号発生
器、32、33・・・コピー防止用信号を発生する信号
発生器

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビデオ信号源からのアナログ出力用のビ
    デオ信号の記録を制限するためのビデオ信号処理装置で
    あって、 出力アナログビデオ信号中のカラーバースト信号の周波
    数を正規の周波数と異ならせる手段を有し、 それによって、テレビジョンモニタが上記出力アナログ
    ビデオ信号を正常に再生でき、一方、ビデオ信号記録/
    再生装置が上記出力アナログビデオ信号を正常に記録/
    再生できないようにしたことを特徴とするビデオ信号処
    理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の装置において、 アナログビデオ信号に付随するコピー世代制限情報がコ
    ピー禁止状態を示すときに、上記カラーバースト信号の
    周波数を正規の周波数と異ならせるようにしたことを特
    徴とするビデオ信号処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の装置において、 所定数のライン毎に数ライン分のカラーバースト信号の
    周波数を正規の周波数と異ならせるようにしたことを特
    徴とするビデオ信号処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の装置において、 隣接するライン毎に交互に周波数を変更するように、カ
    ラーバースト信号の周波数を正規の周波数と異ならせる
    ようにしたことを特徴とするビデオ信号処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の装置において、 隣接するライン毎に交互に周波数を変更するように、カ
    ラーバースト信号の周波数を正規の周波数と異ならせる
    場合に、 カラーサブキャリア周波数に対して対称となるように、
    ±fm だけ周波数を偏移させるようにしたことを特徴と
    するビデオ信号処理装置。
  6. 【請求項6】 入力されるアナログビデオ信号を記録/
    再生するビデオ信号記録/再生装置において、 カラーバースト信号の周波数が正規の周波数と異なる周
    波数とされたアナログビデオ信号を録画再生したときに
    画質が著しく劣化するようにしたことを特徴とするビデ
    オ信号記録/再生装置。
  7. 【請求項7】 ビデオ信号源からのアナログ出力用のビ
    デオ信号の記録を制限するためのビデオ信号処理方法で
    あって、 出力アナログビデオ信号中のカラーバースト信号の周波
    数を正規の周波数と異ならせるステップを有し、 それによって、テレビジョンモニタが上記出力アナログ
    ビデオ信号を正常に再生でき、一方、ビデオ信号記録/
    再生装置が上記出力アナログビデオ信号を正常に記録/
    再生できないようにしたことを特徴とするビデオ信号処
    理方法。
  8. 【請求項8】 ディジタルビデオ信号と、上記ディジタ
    ルビデオ信号を再生装置が再生し、アナログビデオ信号
    として出力する場合に、記録制限のために、上記アナロ
    グビデオ信号中のカラーバースト信号の周波数を正規の
    周波数と異ならせることを指示する情報とが予め記録さ
    れたことを特徴とする記録媒体。
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