JPH09205331A - 差動増幅回路 - Google Patents

差動増幅回路

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JPH09205331A
JPH09205331A JP8033072A JP3307296A JPH09205331A JP H09205331 A JPH09205331 A JP H09205331A JP 8033072 A JP8033072 A JP 8033072A JP 3307296 A JP3307296 A JP 3307296A JP H09205331 A JPH09205331 A JP H09205331A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】次段にA/Dコンバータを接続する差動増幅回
路において、出力直流電圧をA/Dコンバータのリファ
レンス電圧と同電圧に保つことによって、DC直結を可
能とし、結合コンデンサーを不要とする。 【解決手段】複数の定電圧源とこれを選択するスイッチ
と、差動増幅回路の出力直流電圧をこの定電圧源と同レ
ベルとするための帰還増幅器と、この出力直流電圧を下
げる手段を有し、次段に接続されるA/Dコンバータの
リファレンス電圧に合わせて、スイッチ回路を切り換え
ることにより、差動増幅回路の出力直流電圧はこのリフ
ァレンス電圧と常に同レベルとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は差動増幅回路に関
し、特に後段にアナログ/ディジタル変換器(A/Dコ
ンバータ)等が接続されるシステムに適用して好適な差
動増幅回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の差動増幅回路は、例えば図3に示
すように、トランジスタQ1〜Q4、抵抗R1〜R3、
及び定電流源I1〜I4とで構成されてなる1段目の差
動増幅回路と、トランジスタQ5〜Q7、抵抗R4〜R
6、及び定電流源I6〜I8とで構成されてなる2段目
の差動増幅回路と、を直列(縦続形態)に接続すること
によって構成されている。すなわち、一段目の差動増幅
回路は、エミッタがエミッタ抵抗R3を介して接続され
ると共にそれぞれ定電流源I1、I2に接続され、ベー
スに交流入力信号viと直流電圧V2の重畳信号を入力
する差動対トランジスタQ1、Q2と、差動対トランジ
スタQ1、Q2のコレクタに接続された負荷抵抗R1、
R2における電圧降下を電源電圧から差し引いた電位を
ベース入力としエミッタフォロワ構成のトランジスタQ
3、Q4、及びエミッタフォロワ回路に定電流を供給す
る定電流源I3、I4からなり、2段目の差動増幅回路
は、エミッタがエミッタ抵抗R6を介して接続されると
共にそれぞれ定電流源I7、I8に接続され、ベースに
エミッタフォロワ構成のトランジスタQ3、Q4のエミ
ッタ電位を入力とする差動対トランジスタQ5、Q6
と、差動対トランジスタQ5、Q6のコレクタに接続さ
れた負荷抵抗R4、R5のうち抵抗R4に生じる電圧降
下を電源電圧から差し引いた電位をベース入力とするエ
ミッタフォロワ構成のトランジスタQ7、及びエミッタ
フォロワ回路に定電流を供給する定電流源I6からな
る。
【0003】入力信号viは、差動対トランジスタを構
成するトランジスタQ1、Q2のベースに直流電圧V2
に重畳して印加され、出力voはエミッタフォロワ回路
を構成するトランジスタQ7のエミッタより取り出され
る。
【0004】次に、図3に示す従来の差動増幅回路の動
作を説明する。
【0005】1段目の差動増幅回路のゲインAv1は、
次式(1)で与えられる。なお、次式(1)においてk
T/qは熱電圧VTを示し、kはボルツマン定数、qは
電子の単位電荷、Tは絶対温度を示している。
【0006】
【数1】
【0007】2段目の差動増幅回路のゲインAv2は、
同様にして、次式(2)で与えられる。
【0008】
【数2】
【0009】従って、図3の差動増幅回路のゲインAv
oは次式(3)のようになる。
【0010】
【数3】
【0011】次に、図3の差動増幅回路の出力の直流電
圧について説明する。
【0012】出力電圧voの直流電圧Voは次式(4)の
ようになる。
【0013】Vo=V1−R4×I7−VBEQ7 …(4)
【0014】上式(4)において、V1は電源電圧、V
BEQ7はエミッタフォロワ構成のトランジスタQ7のベー
ス−エミッタ間電圧、R4は負荷抵抗R4の抵抗値、I
7は定電流源I7の電流値をそれぞれ示している。
【0015】一般的に、この定電流源I7、I8の電流
値は、差動増幅回路の入力ダイナミックレンジが一定に
保たれるように、下記のような構成とされている。
【0016】入力ダイナミックレンジDrangeは、次式
(5)のようになる。
【0017】Drange≒I7×R6 …(5)
【0018】但し、I7×R6が、0.1Vより充分大き
いものとする
【0019】このため、定電流源I7、I8の電流値I
7、I8は、図5に示すように、バンドギャップレギュ
レータ電圧VREGを利用して供給する。図5において、
バンドギャップレギュレータ電圧VREGは、VBE依存型
電圧源(温度係数負)とVT(熱電圧)依存型電圧源
(温度係数正)を合成して作り出される温度特性を持た
ない定電圧でバンドギャップ電圧源回路から出力され、
これを演算増幅器(オペアンプ)OP2の非反転入力端
子に入力し、演算増幅器OP2の出力をトランジスタに
Q11ベース入力し、トランジスタQ11のエミッタ電
位を演算増幅器OP2の反転入力端子に帰還入力し、ト
ランジスタQ11のコレクタから電流Ioが取り出され
る。なお、演算増幅器OP2の反転入力及び非反転入力
端子の電位は等しく、トランジスタQ11のエミッタ電
位はVREGとなる。
【0020】図5において、電流Ioは、トランジスタ
Q11のエミッタと接地間に接続された抵抗REの抵抗
値をREとして、次式(6)で表される。
【0021】Io=VREG/RE …(6)
【0022】この電流Ioを図3の定電流I7とすれば
(すなわち定電流I7を図5に示す定電流源の出力Io
にて供給する)、入力ダイナミックレンジは次式(7)
のようになる。
【0023】Drange≒VREG/RE×R6 …(7)
【0024】従って、図5に示す抵抗REと、2段目の
差動増幅回路のエミッタ抵抗R6の相対精度が確保でき
れば、常に一定の入力ダイナミックレンジを有すること
ができる。
【0025】このような構成をとると、出力の直流電圧
Voは次式(8)で表される。
【0026】 Vo=V1−R4×VREG/RE−VBEQ7 …(8)
【0027】これは、出力の直流電圧Voが電源電圧V
1とトランジスタQ7のベース−エミッタ間電圧VBEに
依存することを意味している。
【0028】図4は、出力ダイナミックレンジを大きく
とるための回路を示す図であり、トランジスタQ5、Q
6で構成する2段目の差動増幅回路の定電流を抵抗に変
えたものである。
【0029】図3に示した差動回路と比べると、定電流
源I7、I8がない分(すなわちトランジスタのコレク
タ−エミッタ間電圧分)、2段目の差動増幅回路の入力
電圧が低く設定できるため、出力の振幅を大きくとるこ
とができる。
【0030】次に、この時の差動増幅回路の出力の直流
電圧Voを求める。
【0031】トランジスタQ1、Q2で構成する1段目
の差動増幅回路の定電流源I1、I2の電流値I1は、
前述したバンドギャップレギュレータより供給すると、
トランジスタQ5、Q6のベース電位VBは、次式
(9)で与えられる。但し、抵抗R1とR2の抵抗値は
等しく、またVBEQ3はトランジスタQ3のベース−エミ
ッタ間電圧を示している。
【0032】 VB=V1−R1×VREG/RE−VBEQ3 …(9)
【0033】次に、出力の直流電圧VoはVBを使って次
式(10)のように表わせる。
【0034】
【数4】
【0035】従って、上記VBを代入すると、差動増幅
回路の出力直流電圧Voは次式(11)となる。
【0036】
【数5】
【0037】この出力直流電圧Voは、図3の従来の差
動増幅回路に比べるとベース−エミッタ間電圧VBEに対
する依存度が高くなる。
【0038】
【発明が解決しようとする課題】この従来の差動増幅回
路では出力の直流電圧(Vo)は、次式(12)とな
る。
【0039】 Vo=V1−R4×VREG/RE−VBEQ7 …(12)
【0040】このため、電源電圧V1とトランジスタの
ベース−エミッタ間電圧VBEに依存してしまうという問
題があった。
【0041】さらに、トランジスタのベース−エミッタ
間電圧VBEは、一般的には、−2mV/℃程度の温度特
性を持っていることから、温度によっても変動してしま
うという問題点があった。
【0042】これは、差動増幅回路の後段に、アナログ
/ディジタル変換器(A/Dコンバータ)等を直流結合
するようなシステムにおいて、大きな問題点となる。
【0043】A/Dコンバータのリファレンス電圧Vre
fは、一般的に、A/Dコンバータ自身でレギュレータ
を内蔵しているもの、単に電源とグランド間に抵抗分割
で作っているもの、あるいはリファレンス電圧を外部か
ら供給するものがあるが、いずれの場合にも、先に述べ
た出力直流電圧の変動(電源電圧V1とベース−エミッ
タ間電圧VBEの変動)と合致しない。
【0044】このため、電源電圧及び周囲温度の変動に
対して、A/Dコンバータのリファレンス電圧と直流電
圧とがずれてしまい、正確なA/D変換ができないとい
う問題点があった。
【0045】従って、本発明は、上記事情に鑑みて為さ
れたものであって、その目的は、次段に例えばA/Dコ
ンバータを接続する差動増幅回路において、出力直流電
圧をA/Dコンバータのリファレンス電圧と同電圧に保
つことによって、DC直結を可能とし、結合コンデンサ
ー不要とする差動増幅回路を提供することにある。
【0046】
【課題を解決するための手段】前記目的は、本発明の差
動増幅回路によれば、ベースに直流電圧を重畳して入力
信号源を入力し、コレクタからダブルエンド出力とし
て、それぞれ出力信号を取り出す第1、第2のトランジ
スタを有する第1の差動増幅回路と前記第1の差動増幅
回路の2つの出力を各々入力とする第3、第4のトラン
ジスタを有する第1、第2のエミッタフォロワ回路と、
前記第1、第2のエミッタフォロワ回路の出力をそれぞ
れ入力とし、コレクタからダブルエンド出力として出力
信号を取り出す第5、第6のトランジスタを有する第2
の差動増幅回路と、前記第2の差動増幅回路の出力を各
々入力とする第7、第8のトランジスタを有する第3、
第4のエミッタフォロワ回路を有し、前記第3、第4の
エミッタフォロワ回路の一方もしくは両方を出力とする
差動増幅回路において、前記第3、第4のエミッタフォ
ロワ回路のそれぞれの出力をほぼ同一抵抗値の第1、第
2の抵抗をそれぞれ介して第1の帰還増幅回路の反転入
力端子に接続し、前記第1の帰還増幅回路の非反転入力
端子は、第1のスイッチを介して、複数個の定電圧源に
接続し、前記第1の帰還増幅回路の出力は、前記第2の
差動増幅回路の2つの出力直流電圧を可変させる回路に
入力し、前記第1の帰還増幅回路の出力と前記第2の差
動増幅回路の2つの出力直流電圧とは同極性にすること
により負帰還をかける、ように構成することによって達
成される。
【0047】本発明においては、好ましくは、前記複数
個の定電圧源は、バンドギャップレギュレータ電圧源も
しくは電源と接地間を抵抗分割で生成した定電圧源もし
くは外部からの供給定電圧源等とし、後段に接続するA
/Dコンバータ等のリファレンス電圧と同電圧、同一形
式の定電圧源を前記複数個の定電圧源より前記第1のス
イッチにより選択することで、後段のA/Dコンバータ
等のリファレンス電圧と、前記第2の差動増幅回路の出
力直流電圧とを一致させる手段を有する。
【0048】
【作用】本発明の差動増幅回路によれば、出力直流電圧
がスイッチで選択された任意の定電圧源の電圧と等しく
なるように帰還制御されるために、例えば次段にA/D
コンバータを接続した場合に、このA/Dコンバータの
リファレンス電圧と同等の定電圧源を接続し、スイッチ
で選択することによって、差動増幅回路の出力直流電圧
とA/Dコンバータのリファレンス電圧とを常に一定に
保つことができるようにしたものである。
【0049】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して以下に詳細に説明する。図1は本発明の一実
施形態の回路構成を示す図である。図1を参照して、本
実施形態に係る差動増幅回路は、トランジスタQ1〜Q
4、抵抗R1〜R3、定電流源I1〜I4とで構成され
てなる1段目の差動増幅回路と、トランジスタQ5〜Q
8、抵抗R4〜R8、定電流源I5、I6とで構成され
てなる2段目の差動増幅回路とを直列形態に接続するこ
とによって構成されており、出力は2段目の差動増幅回
路の出力部であるトランジスタQ7、Q8により構成さ
れるエミッタフォロワ回路の出力から取り出し、入力信
号v1は1段目の差動増幅回路を構成するトランジスタ
Q1、Q2のベースに直流電圧V2に重畳して入力す
る。
【0050】また、トランジスタQ7、Q8により構成
されるエミッタフォロワ回路の出力は、同一の抵抗値で
ある抵抗R11、R12を介して、オペアンプOP1の
反転入力端子に入力され、一方、オペアンプOP1の非
反転入力端子には、複数の定電圧源V3、V4、V5を
スイッチSW1により切り換えた出力が入力され、オペ
アンプOP1の出力は、同一タイプのトランジスタQ
9、Q10のベースに入力され、トランジスタQ9、Q
10のエミッタは同一の抵抗値である抵抗R9、R10
を介して接地され、コレクタは1段目の差動増幅回路の
出力端(すなわち負荷抵抗R1、R2と差動対トランジ
スタQ1、Q2のコレクタとの接続点)にそれぞれ接続
されている。
【0051】次に、本実施形態の動作について説明す
る。
【0052】1段目の差動増幅回路のゲインAv1は次
式(13)で与えられる。
【0053】
【数6】
【0054】2段目の増幅回路のゲインAv2は次式
(14)で与えられる。
【0055】
【数7】
【0056】従って、全体のゲインAvoは次式(1
5)となる。
【0057】
【数8】
【0058】次に、本実施形態の差動増幅回路の出力の
直流電圧について説明する。
【0059】トランジスタQ7、Q8によって構成する
エミッタフォロワ回路のそれぞれの出力は同一抵抗値で
ある抵抗R11、R12を介してオペアンプOP1の反
転入力端子に接続されているため、この反転入力端子に
はトランジスタQ7、Q8のエミッタの直流電圧のみが
入力される(理論的には交流信号は入力されない)。
【0060】一方、オペアンプOP1の非反転入力端子
はスイッチSW1を介して定電圧源V3、V4、V5に
接続しているため、スイッチSW1の切り換えによって
V3、V4、V5のいずれかの電圧が非反転入力端子に
入力される。
【0061】また、オペアンプOP1の出力端子はトラ
ンジスタQ9、Q10のベースに接続し、トランジスタ
Q9、Q10のコレクタはそれぞれ1段目の差動増幅
回路の負荷抵抗R1、R2に接続しているため、オペア
ンプOP1の帰還が成立すると、トランジスタQ7、Q
8のエミッタ電圧が、定電圧源V3、V4、またはV5
の電圧となるように、1段目の差動増幅回路の出力が制
御される。
【0062】例えば、オペアンプOP1の反転入力端子
の電圧よりも非反転入力端子の電圧が低い時には、オペ
アンプOP1の出力電圧は高くなる。するとトランジス
タQ9、Q10のベース電圧が上昇し、コレクタ電流が
多く流れる。このため、1段目の差動増幅回路の出力
(エミッタフォロワ型のトランジスタQ3、Q4のエミ
ッタ電圧)が下がり、2段目の差動増幅回路を構成する
差動対トランジスタQ5、Q6のコレクタ電流も下が
り、このため負荷抵抗R4、R5における電圧降下が減
少してトランジスタQ7、Q8のベース電位が上昇し、
最終的にトランジスタQ7、Q8のエミッタ電圧が上昇
する。
【0063】従って、オペアンプOP1の反転入力端子
の電圧が高くなることによって、帰還が成立する。
【0064】これは、2段目の差動増幅回路の出力の直
流電圧(Vo)が、常にオペアンプOP1の非反転入力
端子に与えられる定電圧源V3、V4、V5と等しくな
ることを意味する。
【0065】定電圧源V3、V4、V5をそれぞれバン
ドギャップレギュレータ電圧(例えばIC内部により生
成)、電源とグランド間の抵抗分割により生成する電
圧、IC外部からの印加電圧等に設定すると、スイッチ
SW1の選択により、差動増幅回路の出力(トランジス
タQ8のエミッタ出力)の直流電圧は、これら複数の定
電圧源V3、V4、V5のそれぞれ特性の異なる電圧源
に等しい特性を有する。
【0066】図2は、本発明の第2の実施形態の回路構
成を示す図である。本実施形態の差動増幅回路の基本的
な動作は、前記第1の実施形態と同様であるため、以下
では相違点のみを説明する。
【0067】本実施形態においては、抵抗R13、R1
4を、一段目のエミッタフォロワ回路を構成するトラン
ジスタエミッタQ3、Q4のエミッタと、2段目の差動
増幅回路の差動対トランジスタQ5、Q6のベース間に
追加し、オペアンプOP1の出力端子にベースを接続し
たトランジスタQ9、Q10のコレクタを、この差動対
トランジスタQ5、Q6のベースにそれぞれ接続してい
る。
【0068】本実施形態においては、図1に示した前記
第1の実施形態と比較して、1段目の差動増幅回路の出
力部の動作点(差動対トランジスタQ1、Q2のコレク
タ電圧)が高く保たれることから、1段目の差動増幅回
路の動作点の設計は容易となる。但し、2段目の差動増
幅回路の差動対トランジスタQ5、Q6のベースに抵抗
R14、R13が直列に入っているため、高周波での周
波数特性には不利となる。これは、抵抗R13、R14
と、トランジスタQ5、Q6の入力容量により高周波の
信号は減衰するためである。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
出力直流電圧が任意の定電圧源となるように設定できる
ために、例えば本発明に係る差動増幅器の次段にA/D
コンバータを接続した場合に、このA/Dコンバータの
リファレンス電圧と同等の定電圧源を接続し、スイッチ
回路で選択することによって、増幅回路の出力直流電圧
とA/Dコンバータのリファレンス電圧とが常に一定と
なるように保つことができる。このため正確なA/D変
換が行えることになる。
【0070】このため、本発明に係る差動増幅回路と次
段のA/Dコンバータとは直流結合できることになり、
結合コンデンサーを必要としないという利点を有し、ま
た直流成分から信号を伝達できるため、かなり低周波の
信号も減衰させることなく、A/Dコンバータに伝達で
きるという利点を有する。
【0071】また、次段のA/Dコンバータが、バンド
ギャップレギュレータや、IC内部で電源とグランド間
を抵抗分割でリファレンス電圧を生成し、外部にリファ
レンス電圧を出力しないような構成の場合には、本発明
の差動増幅回路を内蔵しているIC内部で生成するバン
ドギャップレギュレータ電圧や、電源とグランド間を抵
抗分割で生成する電圧源をスイッチにより選択すること
で、このようなA/Dコンバータにも同様の効果を奏す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の回路構成を示す図で
ある。
【図2】本発明の第2の実施形態の回路構成を示す図で
ある。
【図3】第1の従来の差動増幅回路の回路構成を示す図
である。
【図4】第2の従来の差動増幅回路の回路構成を示す図
である。
【図5】定電流源の回路構成を示す図である。
【符号の説明】
I1〜I6 定電流源 OP1 オペアンプ Q1〜Q10 トランジスタ R1〜R14 抵抗 SW1 スイッチ V1〜V5 定電圧源 vi 入力信号源 vo 出力

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベースに直流電圧を重畳して入力信号源を
    入力し、コレクタからダブルエンド出力としてそれぞれ
    出力信号を取り出す第1、第2のトランジスタを有する
    第1の差動増幅回路と、 前記第1の差動増幅回路の2つの出力をそれぞれ入力と
    する第3、第4のトランジスタを有する第1、第2のエ
    ミッタフォロワ回路と、 前記第1、第2のエミッタフォロワ回路の出力をそれぞ
    れベース入力とし、コレクタからダブルエンド出力とし
    て出力信号を取り出す第5、第6のトランジスタを有す
    る第2の差動増幅回路と、 前記第2の差動増幅回路の出力をそれぞれ入力とする第
    7、第8のトランジスタを有する第3、第4のエミッタ
    フォロワ回路と、 を有し、前記第3、第4のエミッタフォロワ回路の一方
    又は両方を出力とする差動増幅回路において、 前記第3、第4のエミッタフォロワ回路のそれぞれの出
    力をほぼ同一の抵抗値を持つ第1、第2の抵抗をそれぞ
    れ介して帰還増幅回路の反転入力端子に接続し、前記帰
    還増幅回路の非反転入力端子は、スイッチを介して、複
    数個の定電圧源に接続され、前記帰還増幅回路の出力
    は、前記第2の差動増幅回路の2つの出力直流電圧を可
    変させる回路に入力され、 前記帰還増幅回路の出力と、前記第2の差動増幅回路の
    2つの出力直流電圧とは、同極性にすることにより負帰
    還をかける、ように構成してなることを特徴とする差動
    増幅回路。
  2. 【請求項2】前記複数個の定電圧源は、バンドギャップ
    レギュレータ電圧源、高位側電源と低位側電源間を抵抗
    分割で生成した定電圧源、又は外部からの供給定電圧源
    のいずれか一又はその組み合わせからなり、後段に接続
    する装置のリファレンス電圧と、同電圧、同一形式の定
    電圧源を前記複数個の定電圧源の中より、前記スイッチ
    で選択することにより、前記後段に接続する装置のリフ
    ァレンス電圧と、前記第2の差動増幅回路の出力直流電
    圧とが一致することを特徴とする請求項1記載の差動増
    幅回路。
  3. 【請求項3】前記後段に接続する装置が、アナログ/デ
    ィジタル(A/D)変換器とされ、前記アナログ/ディ
    ジタル変換器のリファレンス電圧が前記差動増幅回路の
    前記スイッチに入力され、前記リファレンス電圧と前記
    差動増幅回路の出力直流電圧とが等しくなるようにされ
    たことを特徴とする請求項1記載の差動増幅回路。
  4. 【請求項4】ベースに入力信号を入力しコレクタに負荷
    素子を備えエミッタが共通に接続されてなるトランジス
    タ対を含む第1の差動対と、 該第1の差動対の出力電位をそれぞれベース入力とする
    トランジスタからなる第1段のエミッタフォロワ回路
    と、 ベースに前記第1段のエミッタフォロワ回路の出力を入
    力しコレクタに負荷素子を備えエミッタが共通に接続さ
    れてなるトランジスタ対を含む第2の差動対と、 前記第2の差動対の出力電位をそれぞれベース入力とす
    るトランジスタからなる第2段のエミッタフォロワ回路
    と、 を備え、前記第2段のエミッタフォロワ回路を構成する
    トランジスタの少なくとも一つのトランジスタのエミッ
    タから出力を取り出すように構成された差動増幅回路に
    おいて、 前記第2段のエミッタフォロワ回路の出力と、一又は複
    数の定電圧源から選択された一の定電圧とを入力し、そ
    の出力を、トランジスタを介して前記第1の差動対の出
    力端に接続した演算増幅器を備え、前記第2段のエミッ
    タフォロワ回路の出力直流電圧を選択された前記定電圧
    源の電圧と同レベルとするように帰還制御することを特
    徴とする差動増幅回路。
  5. 【請求項5】前記第1段のエミッタフォロワ回路の出力
    と前記第2の差動対の入力端との間に抵抗を挿入し、前
    記演算増幅器の出力を入力とするトランジスタの出力を
    前記第2の差動対の入力端に接続したことを特徴とする
    請求項1記載の差動増幅回路。
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