JPH09205058A - 荷電ビーム露光用アパーチャ - Google Patents
荷電ビーム露光用アパーチャInfo
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- JPH09205058A JPH09205058A JP8010872A JP1087296A JPH09205058A JP H09205058 A JPH09205058 A JP H09205058A JP 8010872 A JP8010872 A JP 8010872A JP 1087296 A JP1087296 A JP 1087296A JP H09205058 A JPH09205058 A JP H09205058A
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Landscapes
- Electron Beam Exposure (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】荷電ビ−ム露光用アパ−チャとしての必要な性
能を備え、且つ荷電ビ−ム照射による温度上昇を抑え、
熱膨張による荷電ビ−ム露光パタ−ンの形状の劣化を防
止する荷電ビ−ム露光用アパ−チャを提供することにあ
る。 【解決手段】荷電ビ−ムの透過孔が形成された第一のシ
リコン基板と、該第一のシリコン基板を支持する第二の
シリコン基板とを、二酸化珪素膜で接着した貼り合わせ
基板を用いて作製された荷電ビ−ム露光用アパ−チャに
おいて、該第一のシリコン基板側の荷電ビ−ムの透過孔
の周囲の表面、及び該第二のシリコン基板側の開口部の
周囲の表面に、荷電ビ−ムが透過しない放熱用パタ−ン
を設けたものである。
能を備え、且つ荷電ビ−ム照射による温度上昇を抑え、
熱膨張による荷電ビ−ム露光パタ−ンの形状の劣化を防
止する荷電ビ−ム露光用アパ−チャを提供することにあ
る。 【解決手段】荷電ビ−ムの透過孔が形成された第一のシ
リコン基板と、該第一のシリコン基板を支持する第二の
シリコン基板とを、二酸化珪素膜で接着した貼り合わせ
基板を用いて作製された荷電ビ−ム露光用アパ−チャに
おいて、該第一のシリコン基板側の荷電ビ−ムの透過孔
の周囲の表面、及び該第二のシリコン基板側の開口部の
周囲の表面に、荷電ビ−ムが透過しない放熱用パタ−ン
を設けたものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路や
マイクロマシン等の製造に代表されるような、極めて微
細な回路あるいは構造物を形成する際の手段として、荷
電ビ−ム露光により微細加工を施す場合に、荷電ビ−ム
露光装置に装填され、荷電ビ−ムによる露光パタ−ンを
特定の形状に成形するための荷電ビ−ム露光用アパ−チ
ャに関する。詳しくは、繰り返しのある露光パタ−ンの
形成に際して、パタ−ンの描画速度の向上を図るべく、
繰り返しパタ−ンの基本ユニットに当たるパタ−ンが設
けられた荷電ビ−ム露光用アパ−チャ(以下アパ−チャ
と記す)に関する。
マイクロマシン等の製造に代表されるような、極めて微
細な回路あるいは構造物を形成する際の手段として、荷
電ビ−ム露光により微細加工を施す場合に、荷電ビ−ム
露光装置に装填され、荷電ビ−ムによる露光パタ−ンを
特定の形状に成形するための荷電ビ−ム露光用アパ−チ
ャに関する。詳しくは、繰り返しのある露光パタ−ンの
形成に際して、パタ−ンの描画速度の向上を図るべく、
繰り返しパタ−ンの基本ユニットに当たるパタ−ンが設
けられた荷電ビ−ム露光用アパ−チャ(以下アパ−チャ
と記す)に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路やマイクロマシン等の製
造に代表されるような、極めて微細な回路あるいは構造
物は、現在は勿論、これから将来にかけてますます微細
化が進む傾向にあり、且つとりわけ半導体集積回路につ
いてはパタ−ンの複雑さもより一層増してゆく傾向にあ
る。これらを荷電ビ−ム露光により形成する際に、荷電
ビ−ム露光で描画するパタ−ンに繰り返し性がある場合
に、繰り返し使用される図形あるいは図形群(図に限ら
ず文字や記号でもよい)を基本ユニットに当たるパタ−
ンとして、荷電ビ−ムによる一回のショットでまとめて
描画し、これを複数回繰り返して描画するという方法が
提案されている。この方法は一般的には、一括露光法、
ブロック露光法、セルプロジェクション法、あるいはキ
ャラクタプロジェクション法等と様々な名称で呼ばれて
いる。そして、露光に用いる荷電ビ−ムには電子ビ−ム
やイオンビ−ムが代表例として挙げられる。
造に代表されるような、極めて微細な回路あるいは構造
物は、現在は勿論、これから将来にかけてますます微細
化が進む傾向にあり、且つとりわけ半導体集積回路につ
いてはパタ−ンの複雑さもより一層増してゆく傾向にあ
る。これらを荷電ビ−ム露光により形成する際に、荷電
ビ−ム露光で描画するパタ−ンに繰り返し性がある場合
に、繰り返し使用される図形あるいは図形群(図に限ら
ず文字や記号でもよい)を基本ユニットに当たるパタ−
ンとして、荷電ビ−ムによる一回のショットでまとめて
描画し、これを複数回繰り返して描画するという方法が
提案されている。この方法は一般的には、一括露光法、
ブロック露光法、セルプロジェクション法、あるいはキ
ャラクタプロジェクション法等と様々な名称で呼ばれて
いる。そして、露光に用いる荷電ビ−ムには電子ビ−ム
やイオンビ−ムが代表例として挙げられる。
【0003】この方法に使用されるアパ−チャの構造お
よびその製造方法については、例えば特願平2−504
990に記されている。従来のアパ−チャの構造を説明
するために、従来のアパ−チャの代表的な製造工程の例
を、図7(a)〜(d)に従って説明する。
よびその製造方法については、例えば特願平2−504
990に記されている。従来のアパ−チャの構造を説明
するために、従来のアパ−チャの代表的な製造工程の例
を、図7(a)〜(d)に従って説明する。
【0004】先ず、熱酸化等によって二酸化珪素膜23
が形成された第二のシリコン(以下Siと記す)基板2
2と第一のSi基板21とを、熱接着した貼り合わせ基
板31を用意する。このような貼り合わせ基板31は、
一般的にSOI(Silicon on insula
tor)と呼ばれ、センサ類を作製するための基板とし
て一般的に使用されている(例えば、石田誠、季栄泰:
応用物理7、p700(1995))。アパ−チャとし
て使用する場合には、通常第二のSi基板の厚さは50
0μm程度、第一のSi基板の厚さは20μm程度であ
る。
が形成された第二のシリコン(以下Siと記す)基板2
2と第一のSi基板21とを、熱接着した貼り合わせ基
板31を用意する。このような貼り合わせ基板31は、
一般的にSOI(Silicon on insula
tor)と呼ばれ、センサ類を作製するための基板とし
て一般的に使用されている(例えば、石田誠、季栄泰:
応用物理7、p700(1995))。アパ−チャとし
て使用する場合には、通常第二のSi基板の厚さは50
0μm程度、第一のSi基板の厚さは20μm程度であ
る。
【0005】次に、第一のSi基板21上に導電層24
を成膜し、第二のSi基板22側に、後工程で開口部2
7を形成する(以下この工程をバックエッチングと記
す)際の保護膜25を成膜する(図7(a)参照)。次
に、ドライエッチング等の方法によりこの保護膜25を
エッチングして、開口部27を形成する(バックエッチ
ングをする)際のマスクとなる保護膜パタ−ン25a を
形成する(図7(b)参照)。この時の保護膜25は、
アパ−チャの完成後には裏面の帯電防止に効果があるよ
うな導電性の膜が望ましい。
を成膜し、第二のSi基板22側に、後工程で開口部2
7を形成する(以下この工程をバックエッチングと記
す)際の保護膜25を成膜する(図7(a)参照)。次
に、ドライエッチング等の方法によりこの保護膜25を
エッチングして、開口部27を形成する(バックエッチ
ングをする)際のマスクとなる保護膜パタ−ン25a を
形成する(図7(b)参照)。この時の保護膜25は、
アパ−チャの完成後には裏面の帯電防止に効果があるよ
うな導電性の膜が望ましい。
【0006】次に第一のSi基板21上の導電層24を
通常のフォトパターニングプロセスによりパターン加工
し導電層パターン24aを形成する。さらに、導電層パ
ターン24aをマスクにして第1のSi基板21をドラ
イエッチング等の方法によりエッチングし、第1のSi
基板パターン21aを形成し、導電層パターン24a上
のレジストパタ−ンを剥離して荷電ビームの透過孔28
を形成する(図7(c)参照)。
通常のフォトパターニングプロセスによりパターン加工
し導電層パターン24aを形成する。さらに、導電層パ
ターン24aをマスクにして第1のSi基板21をドラ
イエッチング等の方法によりエッチングし、第1のSi
基板パターン21aを形成し、導電層パターン24a上
のレジストパタ−ンを剥離して荷電ビームの透過孔28
を形成する(図7(c)参照)。
【0007】次に保護膜パタ−ン25aをマスクとし
て、第二のSi基板22をKOH水溶液等によりバック
エッチングして、開口部27を形成した後、二酸化珪素
膜23を除去して荷電ビームの透過孔28を貫通するこ
とにより、従来のアパ−チャが完成する(図7(d)参
照)。また、アパ−チャの構成は図7(d)に示される
ものである。また、図7では省略しているが、荷電ビ−
ム露光装置に依存する露光条件によっては荷電ビームの
透過孔28上面の導電層パターン24a、もしくは裏面
の保護膜パターン25aはなくてもよい場合がある。
て、第二のSi基板22をKOH水溶液等によりバック
エッチングして、開口部27を形成した後、二酸化珪素
膜23を除去して荷電ビームの透過孔28を貫通するこ
とにより、従来のアパ−チャが完成する(図7(d)参
照)。また、アパ−チャの構成は図7(d)に示される
ものである。また、図7では省略しているが、荷電ビ−
ム露光装置に依存する露光条件によっては荷電ビームの
透過孔28上面の導電層パターン24a、もしくは裏面
の保護膜パターン25aはなくてもよい場合がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記の従来の
アパ−チャでは、アパ−チャに照射された荷電ビ−ムの
うち、露光に寄与しない、つまりアパ−チャの荷電ビ−
ムの透過孔以外の部分に入射した荷電ビ−ムのエネルギ
−は、そのほとんどが熱エネルギ−に変換されるために
アパ−チャの温度が上昇するといった問題があった。ア
パ−チャの温度の上昇は、アパ−チャの熱膨張によって
荷電ビ−ムの透過孔からなるパタ−ンの変形(伸び縮
み)を引き起こすために、荷電ビ−ムの透過孔を透過し
て露光に供される荷電ビ−ムパタ−ンは本来の形状(寸
法)から歪んでしまうといった問題が生じる。
アパ−チャでは、アパ−チャに照射された荷電ビ−ムの
うち、露光に寄与しない、つまりアパ−チャの荷電ビ−
ムの透過孔以外の部分に入射した荷電ビ−ムのエネルギ
−は、そのほとんどが熱エネルギ−に変換されるために
アパ−チャの温度が上昇するといった問題があった。ア
パ−チャの温度の上昇は、アパ−チャの熱膨張によって
荷電ビ−ムの透過孔からなるパタ−ンの変形(伸び縮
み)を引き起こすために、荷電ビ−ムの透過孔を透過し
て露光に供される荷電ビ−ムパタ−ンは本来の形状(寸
法)から歪んでしまうといった問題が生じる。
【0009】一般的に熱の移動は、伝導、対流、輻射に
よる。しかし、アパ−チャが使用される低圧力の環境で
は対流による熱の移動は小さいので、アパ−チャの温度
上昇を抑えるためには、伝導や輻射によって効率よく熱
を移動させてやることが望ましい。ステファン−ボルツ
マン(Stefan−Boltzman)の輻射の法則
によると、温度Tの表面はT4 に比例するエネルギ−を
常に放射し、一方で他の物体より放出されるエネルギ−
を吸収している。この結果T1 、T2 の二つの温度の異
なる面がある時、高温側(T2 )から低温側(T1 )へ
の輻射による熱エネルギ−の移動速度Qは、Q=5. 6
7×10-12 εA(T2 4−T1 4)で与えられ、εは二つ
の面の平均の放射率、Aは面の面積(ここでは等しいと
した場合)であって、それぞれの面のε1 、ε2 によっ
て表される(例えば、田沼静一編:実験物理学講座15
全33巻,「低温」、共立出版、p73)。しかる
に、アパ−チャの輻射による熱の移動を容易にするに
は、アパ−チャを構成する物質(材料)は熱の放射率が
大きく、面の面積は広い方が望ましい。しかしながら、
アパ−チャを構成する物質は、アパ−チャの製造工程、
コストなどにより制約される。したがって、アパ−チャ
の輻射による熱の移動を容易にするには、アパ−チャの
表面積を広くすることが望ましい。
よる。しかし、アパ−チャが使用される低圧力の環境で
は対流による熱の移動は小さいので、アパ−チャの温度
上昇を抑えるためには、伝導や輻射によって効率よく熱
を移動させてやることが望ましい。ステファン−ボルツ
マン(Stefan−Boltzman)の輻射の法則
によると、温度Tの表面はT4 に比例するエネルギ−を
常に放射し、一方で他の物体より放出されるエネルギ−
を吸収している。この結果T1 、T2 の二つの温度の異
なる面がある時、高温側(T2 )から低温側(T1 )へ
の輻射による熱エネルギ−の移動速度Qは、Q=5. 6
7×10-12 εA(T2 4−T1 4)で与えられ、εは二つ
の面の平均の放射率、Aは面の面積(ここでは等しいと
した場合)であって、それぞれの面のε1 、ε2 によっ
て表される(例えば、田沼静一編:実験物理学講座15
全33巻,「低温」、共立出版、p73)。しかる
に、アパ−チャの輻射による熱の移動を容易にするに
は、アパ−チャを構成する物質(材料)は熱の放射率が
大きく、面の面積は広い方が望ましい。しかしながら、
アパ−チャを構成する物質は、アパ−チャの製造工程、
コストなどにより制約される。したがって、アパ−チャ
の輻射による熱の移動を容易にするには、アパ−チャの
表面積を広くすることが望ましい。
【0010】本発明は、かかる従来の問題に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、アパ−チャ
としての必要な性能を備え、且つ荷電ビ−ム照射による
温度上昇を抑え、熱膨張による荷電ビ−ム露光パタ−ン
の形状の劣化を防止するアパ−チャを提供することにあ
る。
れたものであり、その目的とするところは、アパ−チャ
としての必要な性能を備え、且つ荷電ビ−ム照射による
温度上昇を抑え、熱膨張による荷電ビ−ム露光パタ−ン
の形状の劣化を防止するアパ−チャを提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に於いて上記課題
を解決するために、荷電ビ−ムの透過孔が形成された第
一のシリコン基板と、該第一のシリコン基板を支持する
第二のシリコン基板とを、二酸化珪素膜で接着した貼り
合わせ基板を用いて作製された荷電ビ−ム露光用アパ−
チャにおいて、該第一のシリコン基板側の荷電ビ−ムの
透過孔の周囲の表面、および該第二のシリコン基板側の
開口部の周囲の表面に、荷電ビ−ムが透過しない放熱用
パタ−ンを設けたものである。
を解決するために、荷電ビ−ムの透過孔が形成された第
一のシリコン基板と、該第一のシリコン基板を支持する
第二のシリコン基板とを、二酸化珪素膜で接着した貼り
合わせ基板を用いて作製された荷電ビ−ム露光用アパ−
チャにおいて、該第一のシリコン基板側の荷電ビ−ムの
透過孔の周囲の表面、および該第二のシリコン基板側の
開口部の周囲の表面に、荷電ビ−ムが透過しない放熱用
パタ−ンを設けたものである。
【0012】本発明のアパ−チャにおいて、第一のSi
基板表面と第二のSi基板表面の片面または両面に、荷
電ビ−ムが透過しない輻射放熱用パタ−ンを合わせ有し
ていることにより、従来のアパ−チャに比べて表面積が
広くなり、荷電ビ−ム照射によって発生した熱を放熱
(詳しくは輻射伝熱による放熱)し易くなる。したがっ
て、従来のアパ−チャに比べて荷電ビ−ム照射中のアパ
−チャの温度上昇を抑え、熱膨張による荷電ビ−ム露光
パタ−ン形状の劣化を防止することができる。また、こ
れらの荷電ビ−ムが透過しない放熱パタ−ンは、荷電ビ
−ムの透過孔や開口部を形成する際に同時に形成するの
で、わざわざ工程を追加する必要がない。
基板表面と第二のSi基板表面の片面または両面に、荷
電ビ−ムが透過しない輻射放熱用パタ−ンを合わせ有し
ていることにより、従来のアパ−チャに比べて表面積が
広くなり、荷電ビ−ム照射によって発生した熱を放熱
(詳しくは輻射伝熱による放熱)し易くなる。したがっ
て、従来のアパ−チャに比べて荷電ビ−ム照射中のアパ
−チャの温度上昇を抑え、熱膨張による荷電ビ−ム露光
パタ−ン形状の劣化を防止することができる。また、こ
れらの荷電ビ−ムが透過しない放熱パタ−ンは、荷電ビ
−ムの透過孔や開口部を形成する際に同時に形成するの
で、わざわざ工程を追加する必要がない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態につき説
明する。図1、図2、図3は本発明のアパ−チャの例を
示す断面図である。図1、図2、図3は全て、第一のS
i基板1と第二のSi基板2とを二酸化珪素膜3にて接
着した貼り合わせ基板を用いて作製されている。図1
は、第一のSi基板1に形成された荷電ビ−ムの透過孔
8の周囲に荷電ビ−ムが透過しない放熱用パタ−ン9及
び第二のSi基板2の開口部7の周囲にも荷電ビ−ムが
透過しない放熱用パタ−ン10が形成されている。ま
た、図1の導電層パターン4a、もしくは保護膜パター
ン5aはなくてもよい。
明する。図1、図2、図3は本発明のアパ−チャの例を
示す断面図である。図1、図2、図3は全て、第一のS
i基板1と第二のSi基板2とを二酸化珪素膜3にて接
着した貼り合わせ基板を用いて作製されている。図1
は、第一のSi基板1に形成された荷電ビ−ムの透過孔
8の周囲に荷電ビ−ムが透過しない放熱用パタ−ン9及
び第二のSi基板2の開口部7の周囲にも荷電ビ−ムが
透過しない放熱用パタ−ン10が形成されている。ま
た、図1の導電層パターン4a、もしくは保護膜パター
ン5aはなくてもよい。
【0014】図2は、第一のSi基板1に形成された荷
電ビ−ムの透過孔8の周囲にのみ、荷電ビ−ムが透過し
ない放熱用パタ−ン9が形成されている。図3は、第二
のSi基板2aの開口部7の周囲にのみ、荷電ビ−ムが
透過しない放熱用パタ−ン10が形成されている。ま
た、図2および図3において、導電層パターン4a、も
しくは保護膜パターン5aはなくてもよいことは図1と
同様である。
電ビ−ムの透過孔8の周囲にのみ、荷電ビ−ムが透過し
ない放熱用パタ−ン9が形成されている。図3は、第二
のSi基板2aの開口部7の周囲にのみ、荷電ビ−ムが
透過しない放熱用パタ−ン10が形成されている。ま
た、図2および図3において、導電層パターン4a、も
しくは保護膜パターン5aはなくてもよいことは図1と
同様である。
【0015】図1、図2、図3には示さなかったが、必
要に応じて、第一のSi基板1側の荷電ビ−ムが透過し
ない放熱用パタ−ン9や第二のSi基板2側の放熱用パ
タ−ン10を形成した後(アパ−チャ作製工程の途中で
も、完成後でも構わない)、導電層4と同じ材料もしく
は他の導電性材料で、アパ−チャの上面および下面を被
覆してもよい。この際、放熱用パタ−ン9や放熱用パタ
−ン10が埋まらない程度の薄い膜で被覆するのが好ま
しい。
要に応じて、第一のSi基板1側の荷電ビ−ムが透過し
ない放熱用パタ−ン9や第二のSi基板2側の放熱用パ
タ−ン10を形成した後(アパ−チャ作製工程の途中で
も、完成後でも構わない)、導電層4と同じ材料もしく
は他の導電性材料で、アパ−チャの上面および下面を被
覆してもよい。この際、放熱用パタ−ン9や放熱用パタ
−ン10が埋まらない程度の薄い膜で被覆するのが好ま
しい。
【0016】次に本発明のアパ−チャのうち、図2およ
び図3の構造を合わせ持つ図1のアパ−チャの製造工程
を図4、図5に従って説明する。先ず、第一のSi基板
1と第二のSi基板2とを、二酸化珪素膜3にて接着し
た貼り合わせ基板11を用意する(図4(a)参照)。
び図3の構造を合わせ持つ図1のアパ−チャの製造工程
を図4、図5に従って説明する。先ず、第一のSi基板
1と第二のSi基板2とを、二酸化珪素膜3にて接着し
た貼り合わせ基板11を用意する(図4(a)参照)。
【0017】次に、前記貼り合わせ基板11の上面、す
なはち第一のSi基板1側の表面にスパッタリング法等
の公知の方法により、導電層4を成膜する。この導電層
4は、多層レジスト法に於ける下層レジストの役割を兼
ね備える。続いて、前記貼り合わせ基板11の下面、す
なはち第二のSi基板2側の下面に、同じくスパッタリ
ング法等の公知の方法により、保護膜5を成膜する(図
4(b)参照)。
なはち第一のSi基板1側の表面にスパッタリング法等
の公知の方法により、導電層4を成膜する。この導電層
4は、多層レジスト法に於ける下層レジストの役割を兼
ね備える。続いて、前記貼り合わせ基板11の下面、す
なはち第二のSi基板2側の下面に、同じくスパッタリ
ング法等の公知の方法により、保護膜5を成膜する(図
4(b)参照)。
【0018】次に、前記保護膜5を通常のフォトパター
ニングプロセスによりパターン加工し、保護膜パタ−ン
5aを形成する(図4(c)参照)。保護膜パタ−ン5
aは、基板の端部から数ミリ程度内側、必要ならばそれ
以上内側に形成するのが好ましい。これは、アパ−チャ
完成後にアパ−チャが荷電ビ−ム露光装置に装填され、
保持あるいは固定される際に、アパ−チャの保持あるい
は固定された接触面の面積を大きくするためである。ま
た、第二のSi基板2に、例えば主面の面方位が<10
0>面で、厚さが500μmのSi基板を用いた場合、
放熱用パタ−ン10を形成するための保護膜パタ−ンの
寸法は、700μm以下にすることが望ましい。
ニングプロセスによりパターン加工し、保護膜パタ−ン
5aを形成する(図4(c)参照)。保護膜パタ−ン5
aは、基板の端部から数ミリ程度内側、必要ならばそれ
以上内側に形成するのが好ましい。これは、アパ−チャ
完成後にアパ−チャが荷電ビ−ム露光装置に装填され、
保持あるいは固定される際に、アパ−チャの保持あるい
は固定された接触面の面積を大きくするためである。ま
た、第二のSi基板2に、例えば主面の面方位が<10
0>面で、厚さが500μmのSi基板を用いた場合、
放熱用パタ−ン10を形成するための保護膜パタ−ンの
寸法は、700μm以下にすることが望ましい。
【0019】この理由を、第二のSi基板2に放熱用パ
タ−ン10を形成した拡大図(図6)を用いて説明す
る。主面の面方位が<100>面である第二のSi基板
2は、例えばKOH水溶液でバックエッチングする際に
54. 7゜の角度でエッチングされる。したがって、放
熱用パタ−ン10の先端が二酸化珪素膜3に到達した場
合の放熱用パタ−ン10の開口幅Xは、708μmと計
算される。荷電ビ−ムが透過しない放熱用パタ−ン10
の形成に於いては、後工程で形成される荷電ビ−ムの透
過孔8の周囲の荷電ビ−ムが透過しない放熱用パタ−ン
9との位置関係や第一のSi基板1を支持する第二のS
i基板2の強度を考慮しなければならない。したがっ
て、荷電ビ−ムが透過しない放熱用パタ−ン10は、少
なくともバックエッチングの際に二酸化珪素膜3へ到達
しないように設計する方が望ましいため、放熱用パタ−
ン10を形成するための保護膜5のパタ−ン寸法、すな
はち放熱用パタ−ン10の開口幅Xは、700μm以下
にすることが望ましい。
タ−ン10を形成した拡大図(図6)を用いて説明す
る。主面の面方位が<100>面である第二のSi基板
2は、例えばKOH水溶液でバックエッチングする際に
54. 7゜の角度でエッチングされる。したがって、放
熱用パタ−ン10の先端が二酸化珪素膜3に到達した場
合の放熱用パタ−ン10の開口幅Xは、708μmと計
算される。荷電ビ−ムが透過しない放熱用パタ−ン10
の形成に於いては、後工程で形成される荷電ビ−ムの透
過孔8の周囲の荷電ビ−ムが透過しない放熱用パタ−ン
9との位置関係や第一のSi基板1を支持する第二のS
i基板2の強度を考慮しなければならない。したがっ
て、荷電ビ−ムが透過しない放熱用パタ−ン10は、少
なくともバックエッチングの際に二酸化珪素膜3へ到達
しないように設計する方が望ましいため、放熱用パタ−
ン10を形成するための保護膜5のパタ−ン寸法、すな
はち放熱用パタ−ン10の開口幅Xは、700μm以下
にすることが望ましい。
【0020】次に、前記導電層4の上に上層レジストを
塗布し、フォトリソグラフィもしくは電子線リソグラフ
ィ等の公知の手段により、荷電ビームの透過孔8及び放
熱用パターン9を形成するための、レジストパタ−ン6
aを形成する(図4(d)参照)。放熱用パターン9
は、前記保護膜パタ−ン5aと同様の理由により、基板
の端部から数ミリ程度内側、必要ならばそれ以上内側に
形成するのが好ましい。
塗布し、フォトリソグラフィもしくは電子線リソグラフ
ィ等の公知の手段により、荷電ビームの透過孔8及び放
熱用パターン9を形成するための、レジストパタ−ン6
aを形成する(図4(d)参照)。放熱用パターン9
は、前記保護膜パタ−ン5aと同様の理由により、基板
の端部から数ミリ程度内側、必要ならばそれ以上内側に
形成するのが好ましい。
【0021】次に、前記レジストパタ−ン6aをマスク
として、導電層4を公知の反応性イオンエッチング等の
手段によりエッチングし、導電層パタ−ン4aを形成す
る。この後、前記レジストパタ−ン6aを有機溶剤等の
剥離液にて剥離する(図4(e)参照)。尚、前記レジ
ストパタ−ン6aは、この工程で剥離せずに後工程にて
剥離しても構わない。
として、導電層4を公知の反応性イオンエッチング等の
手段によりエッチングし、導電層パタ−ン4aを形成す
る。この後、前記レジストパタ−ン6aを有機溶剤等の
剥離液にて剥離する(図4(e)参照)。尚、前記レジ
ストパタ−ン6aは、この工程で剥離せずに後工程にて
剥離しても構わない。
【0022】次に、前記導電層パタ−ン4aをマスクに
して、第一のSi基板1を公知の反応性イオンエッチン
グ等の手段によりエッチングし、第一のSi基板1に荷
電ビームの透過孔8及び放熱用パタ−ン9となる第一の
Si基板1aパタ−ンを形成する(図4(f)参照)。
導電層パタ−ン4aは剥離せずにそのまま残しておくこ
とにより、アパ−チャ完成後の上面の導電層とする。
して、第一のSi基板1を公知の反応性イオンエッチン
グ等の手段によりエッチングし、第一のSi基板1に荷
電ビームの透過孔8及び放熱用パタ−ン9となる第一の
Si基板1aパタ−ンを形成する(図4(f)参照)。
導電層パタ−ン4aは剥離せずにそのまま残しておくこ
とにより、アパ−チャ完成後の上面の導電層とする。
【0023】次に、保護膜パタ−ン5aをマスクとし
て、第二のSi基板2をKOH水溶液によりバックエッ
チングして開口部7及び開口部7の周囲に荷電ビ−ムが
透過しない放熱用パタ−ン10を形成する(図4(g)
参照)。その後、開口部7の二酸化珪素膜3を緩衝フッ
酸処理により除去して荷電ビ−ムの透過孔8を貫通し
て、図1のアパ−チャが完成する(図4(h)参照)。
この場合の緩衝フッ酸処理は、全面にわたって行われて
おり、放熱用パタ−ン9の下部の二酸化珪素膜3もエッ
チング除去されている。この際、放熱用パタ−ン9の間
隔が狭いと二酸化珪素膜3の膜厚によっては、第一のS
i基板1からなるパタ−ンが崩れたり、剥離されたりす
る可能性がある。したがって、放熱用パタ−ン9を形成
するためのパタ−ン設計を容易にするために、二酸化珪
素膜3の膜厚はなるべく薄い方が好ましい。以下に実施
例を示して、本発明を更に説明する。
て、第二のSi基板2をKOH水溶液によりバックエッ
チングして開口部7及び開口部7の周囲に荷電ビ−ムが
透過しない放熱用パタ−ン10を形成する(図4(g)
参照)。その後、開口部7の二酸化珪素膜3を緩衝フッ
酸処理により除去して荷電ビ−ムの透過孔8を貫通し
て、図1のアパ−チャが完成する(図4(h)参照)。
この場合の緩衝フッ酸処理は、全面にわたって行われて
おり、放熱用パタ−ン9の下部の二酸化珪素膜3もエッ
チング除去されている。この際、放熱用パタ−ン9の間
隔が狭いと二酸化珪素膜3の膜厚によっては、第一のS
i基板1からなるパタ−ンが崩れたり、剥離されたりす
る可能性がある。したがって、放熱用パタ−ン9を形成
するためのパタ−ン設計を容易にするために、二酸化珪
素膜3の膜厚はなるべく薄い方が好ましい。以下に実施
例を示して、本発明を更に説明する。
【0024】
【実施例】主面の面方位が<111>面で、厚さ20μ
mの第一のSi基板1と、主面の面方位が<100>面
で、厚さ500μmの第二のSi基板2とを、第二のS
i基板表面の二酸化珪素膜(厚さ100nmの熱酸化
膜)3にて接着した貼り合わせ基板11を用意した(図
4(a)参照)。
mの第一のSi基板1と、主面の面方位が<100>面
で、厚さ500μmの第二のSi基板2とを、第二のS
i基板表面の二酸化珪素膜(厚さ100nmの熱酸化
膜)3にて接着した貼り合わせ基板11を用意した(図
4(a)参照)。
【0025】前記貼り合わせ基板11の上面、すなはち
第一のSi基板1側の表面に、荷電ビームの透過孔8及
び放熱用パタ−ン9を形成すための下層レジストとして
クロム(以下Crと記す)膜4を、スパッタリング法に
より約200nmの厚さに成膜した。その後、貼り合わ
せ基板11の下面、すなはち第二のSi基板側の下面
に、保護膜5としてCr膜を同じくスパッタリング法に
より約180nmの厚さに成膜した(図4(b)参
照)。Cr膜はアルカリ水溶液に対して耐性があり、導
電性も備えているので選択した。
第一のSi基板1側の表面に、荷電ビームの透過孔8及
び放熱用パタ−ン9を形成すための下層レジストとして
クロム(以下Crと記す)膜4を、スパッタリング法に
より約200nmの厚さに成膜した。その後、貼り合わ
せ基板11の下面、すなはち第二のSi基板側の下面
に、保護膜5としてCr膜を同じくスパッタリング法に
より約180nmの厚さに成膜した(図4(b)参
照)。Cr膜はアルカリ水溶液に対して耐性があり、導
電性も備えているので選択した。
【0026】次に、第二のSi基板側の表面のCr膜上
に、通常のフォトリソグラフィによりフォトレジストパ
タ−ンを作製し、このフォトレジストパタ−ンをマスク
としてCr膜を通常のクロムエッチング水溶液でエッチ
ングし、開口部7及び放熱用パタ−ン10を形成するた
めの保護膜パタ−ン5aを形成した。その後フォトレジ
ストパターンは専用の剥離液にて剥離した(図4(c)
参照)。この際、保護膜パタ−ン5aは、第二のSi基
板の端部から7mm内側に形成し、パタ−ン幅は250
μmとした。
に、通常のフォトリソグラフィによりフォトレジストパ
タ−ンを作製し、このフォトレジストパタ−ンをマスク
としてCr膜を通常のクロムエッチング水溶液でエッチ
ングし、開口部7及び放熱用パタ−ン10を形成するた
めの保護膜パタ−ン5aを形成した。その後フォトレジ
ストパターンは専用の剥離液にて剥離した(図4(c)
参照)。この際、保護膜パタ−ン5aは、第二のSi基
板の端部から7mm内側に形成し、パタ−ン幅は250
μmとした。
【0027】次に、第一のSi基板側の表面のCr膜4
上に、上層レジストとして電子線レジストを塗布し、通
常の電子線リソグラフィにより荷電ビームの透過孔8及
び放熱用パタ−ン9を形成するための電子線レジストパ
タ−ン6aを形成した(図4(d)参照)。この際、放
熱用パタ−ン9を形成するための電子線レジストパタ−
ン6aは、第一のSi基板の端部から5mm内側に、一
辺20μmの正方形の形状で、40μmピッチに(いわ
ゆるドット状に)形成した。その後、前記電子線レジス
トパタ−ン6aをマスクとして、下層のCr膜4をCH
2CL2とO2混合ガスを用いたドライエッチングによ
りエッチングしてCr膜パタ−ン4aを形成した。その
後、有機溶剤にて電子線レジストパターン6aを剥離し
た(図5(e)参照)。
上に、上層レジストとして電子線レジストを塗布し、通
常の電子線リソグラフィにより荷電ビームの透過孔8及
び放熱用パタ−ン9を形成するための電子線レジストパ
タ−ン6aを形成した(図4(d)参照)。この際、放
熱用パタ−ン9を形成するための電子線レジストパタ−
ン6aは、第一のSi基板の端部から5mm内側に、一
辺20μmの正方形の形状で、40μmピッチに(いわ
ゆるドット状に)形成した。その後、前記電子線レジス
トパタ−ン6aをマスクとして、下層のCr膜4をCH
2CL2とO2混合ガスを用いたドライエッチングによ
りエッチングしてCr膜パタ−ン4aを形成した。その
後、有機溶剤にて電子線レジストパターン6aを剥離し
た(図5(e)参照)。
【0028】次に、前記Cr膜パタ−ン4aをマスクと
して、第一のSi基板1をSF6ガスを用いたドライエ
ッチングによりエッチングし、荷電ビームの透過孔8及
び放熱用パタ−ン9となる第一のSi基板パタ−ン1a
を形成した(図5(f)参照)。この際、SF6ガスを
用いたドライエッチングによりCr膜も若干エッチング
されるが、約180nmの厚さのCr膜が残っており、
第一のSi基板上面の導電層として充分使用が可能であ
る。
して、第一のSi基板1をSF6ガスを用いたドライエ
ッチングによりエッチングし、荷電ビームの透過孔8及
び放熱用パタ−ン9となる第一のSi基板パタ−ン1a
を形成した(図5(f)参照)。この際、SF6ガスを
用いたドライエッチングによりCr膜も若干エッチング
されるが、約180nmの厚さのCr膜が残っており、
第一のSi基板上面の導電層として充分使用が可能であ
る。
【0029】次に、保護膜パタ−ン5aをマスクとし
て、第二のSi基板を30重量%のKOH水溶液により
バックエッチングして、開口部7及び放熱用パタ−ン1
0を形成した(図5(g)参照)。その後、開口部7の
二酸化珪素膜を緩衝フッ酸により除去して、本発明の図
1の構造のアパ−チャが完成する。
て、第二のSi基板を30重量%のKOH水溶液により
バックエッチングして、開口部7及び放熱用パタ−ン1
0を形成した(図5(g)参照)。その後、開口部7の
二酸化珪素膜を緩衝フッ酸により除去して、本発明の図
1の構造のアパ−チャが完成する。
【0030】
【発明の効果】本発明は以上の構成であるから、下記の
示す如き効果がある。すなはち、本発明のアパ−チャに
おいて、第一のSi基板表面と第二のSi基板表面の片
面または両面に、荷電ビ−ムが透過しない放熱用パタ−
ンを合わせ有していることにより、従来のアパ−チャに
比べて表面積が広くなり、荷電ビ−ム照射によって発生
した熱を輻射伝熱によって放熱し易くなる。したがっ
て、従来のアパ−チャに比べて荷電ビ−ム照射中のアパ
−チャの温度上昇を抑え、熱膨張による露光パタ−ン形
状の劣化を防止することができ、結果的に荷電ビ−ム露
光による転写精度が向上する。また、これらの荷電ビ−
ムが透過しない放熱用パタ−ンを、荷電ビ−ムの透過孔
や開口部を形成する際に同時に形成するので、従来の工
程に何ら別の工程を追加することなく簡単に作製でき
る。
示す如き効果がある。すなはち、本発明のアパ−チャに
おいて、第一のSi基板表面と第二のSi基板表面の片
面または両面に、荷電ビ−ムが透過しない放熱用パタ−
ンを合わせ有していることにより、従来のアパ−チャに
比べて表面積が広くなり、荷電ビ−ム照射によって発生
した熱を輻射伝熱によって放熱し易くなる。したがっ
て、従来のアパ−チャに比べて荷電ビ−ム照射中のアパ
−チャの温度上昇を抑え、熱膨張による露光パタ−ン形
状の劣化を防止することができ、結果的に荷電ビ−ム露
光による転写精度が向上する。また、これらの荷電ビ−
ムが透過しない放熱用パタ−ンを、荷電ビ−ムの透過孔
や開口部を形成する際に同時に形成するので、従来の工
程に何ら別の工程を追加することなく簡単に作製でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるアパ−チャの構造の例を示す断面
図である。
図である。
【図2】本発明によるアパ−チャの構造の例を示す断面
図である。
図である。
【図3】本発明によるアパ−チャの構造の例を示す断面
図である。
図である。
【図4】本発明によるアパ−チャの製造工程の例を示す
断面図である。
断面図である。
【図5】本発明によるアパ−チャの製造工程の例を示す
断面図である。
断面図である。
【図6】本発明によるアパ−チャの第二のSi基板側の
放熱パタ−ンの拡大図を示す部分断面図である。
放熱パタ−ンの拡大図を示す部分断面図である。
【図7】従来のアパ−チャの構造および製造工程例を示
す断面図である。
す断面図である。
1、21………第一のSi基板 1a、21a………第一のSi基板パターン 2、22………第二のSi基板 2a、22a………第二のSi基板パターン 3、23………二酸化珪素膜 3a、23a………二酸化珪素膜パターン 4、24………導電層 4a、24a………導電層パターン 5、25………保護膜 5a,25a………保護膜パターン 6a………レジストパタ−ン 7、27………開口部 8、28………荷電ビ−ムの透過孔 9………第一のSi基板側の放熱用パタ−ン 10………第二のSi基板側の放熱用パタ−ン
Claims (1)
- 【請求項1】荷電ビ−ムの透過孔が形成された第一のシ
リコン基板と、該第一のシリコン基板を支持する第二の
シリコン基板とを、二酸化珪素膜で接着した貼り合わせ
基板を用いて作製された荷電ビ−ム露光用アパ−チャに
おいて、該第一のシリコン基板側の荷電ビームの透過孔
の周囲の表面、および該第二のシリコン基板側の開口部
の周囲の表面に、荷電ビ−ムが透過しない放熱用パタ−
ンを設けたことを特徴とする荷電ビ−ム露光用アパ−チ
ャ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8010872A JPH09205058A (ja) | 1996-01-25 | 1996-01-25 | 荷電ビーム露光用アパーチャ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8010872A JPH09205058A (ja) | 1996-01-25 | 1996-01-25 | 荷電ビーム露光用アパーチャ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09205058A true JPH09205058A (ja) | 1997-08-05 |
Family
ID=11762438
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8010872A Pending JPH09205058A (ja) | 1996-01-25 | 1996-01-25 | 荷電ビーム露光用アパーチャ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09205058A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004207385A (ja) * | 2002-12-24 | 2004-07-22 | Rohm Co Ltd | マスク、その製造方法およびこれを用いた半導体装置の製造方法 |
-
1996
- 1996-01-25 JP JP8010872A patent/JPH09205058A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004207385A (ja) * | 2002-12-24 | 2004-07-22 | Rohm Co Ltd | マスク、その製造方法およびこれを用いた半導体装置の製造方法 |
US7344805B2 (en) | 2002-12-24 | 2008-03-18 | Rohm Co., Ltd. | Mask and method for producing thereof and a semiconductor device using the same |
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