JPH09205050A - 電子ビーム描画装置における試料帯電防止方法 - Google Patents

電子ビーム描画装置における試料帯電防止方法

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JPH09205050A
JPH09205050A JP1022196A JP1022196A JPH09205050A JP H09205050 A JPH09205050 A JP H09205050A JP 1022196 A JP1022196 A JP 1022196A JP 1022196 A JP1022196 A JP 1022196A JP H09205050 A JPH09205050 A JP H09205050A
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JP
Japan
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electron beam
stylus
thin film
resist
sample
Prior art date
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Pending
Application number
JP1022196A
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English (en)
Inventor
Yoshio Suzuki
美雄 鈴木
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Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Machine Co Ltd filed Critical Toshiba Machine Co Ltd
Priority to JP1022196A priority Critical patent/JPH09205050A/ja
Publication of JPH09205050A publication Critical patent/JPH09205050A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子ビーム描画装置における試料帯電防止方
法として、比較的簡易で、且つ確実な、クロム薄膜への
アースの接続方法を提供する。 【解決手段】 本発明の電子ビーム描画装置における試
料帯電防止方法は、マスクブランク1のクロム薄膜2上
に電子線レジストを塗布した後、電子線を照射すること
によりパターン描画を行う際に、クロム薄膜2上のレジ
スト膜3の上から、二本の触針7、4を押付けて、その
内の第一の触針7をアース8に接続するとともに、第二
の触針4を、電気的に絶縁されたファラデイカップ5に
接続し、パターン描画に先立って、ファラデイカップ5
に電子ビームを入射させて、前記二本の触針7、4とク
ロム薄膜2との間に介在するレジスト膜3を絶縁破壊さ
せて、クロム薄膜3とアース8とを電気的に導通させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子ビーム描画装
置における試料帯電防止方法に係り、より具体的には、
リソグラフィプロセスに使用されるハードマスクを電子
ビーム描画装置を用いてマスクブランクから作成する
際、マスクブランクの金属薄膜上に塗布されたレジスト
膜を局部的に除去して、金属薄膜にアースを接触させる
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子ビーム描画装置を用いてハードクロ
ムマスクを作成する際、パターン描画に先立って、マス
クブランクのクロム薄膜にアースを接続する必要があ
る。このため、従来、クロム薄膜上に塗布されているレ
ジスト膜を、一部において機械的に除去した後、その部
分に触針などを押し当て、アースを接続している。
【0003】具体的には、例えば、触針の先端を鋭くし
て押当てる方法、あるいは、硬質なナイフエッジでレジ
ストを削り落として、そのナイフエッジを押当てる方法
などが採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来方
法では、アースの接続について以下の様な問題があっ
た。即ち、触針の先端を鋭利にして押当てる方法では、
レジスト膜の硬度がかなり高いので、触針の先端部の摩
耗が早く、このために度々、触針を交換する必要があ
り、また、ナイフエッジを押当てる方法でも、同様に、
刃先の摩耗の問題があった。レジスト膜の除去が不完全
な場合には、アース機能が不十分となり、その状態でパ
ターン描画を行うと、クロム薄膜に帯電が発生して、描
画パターンの精度が劣化するという問題があり、更に、
レジストを削り落とす際の力が過大になると、クロム薄
膜が損傷されて、同様にアース機能が不十分となるとい
う問題があった。
【0005】以上の様な状況に鑑み、本発明の目的は、
電子ビーム描画装置における試料帯電防止方法として、
比較的簡易で、且つ確実な、クロム薄膜へのアースの接
続方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の電子ビーム描画
装置における試料帯電防止方法は、マスクブランクの金
属薄膜上に電子線レジストを塗布した後、電子線を照射
することによりパターン描画を行う際に、金属薄膜上の
レジスト膜の上から、二本の触針を押付けて、その内の
第一の触針をアースに接続するとともに、第二の触針
を、電気的に絶縁されたファラデイカップに接続し、パ
ターン描画に先立って、ファラデイカップに電子ビーム
を入射させて、前記二本の触針と金属薄膜との間に介在
するレジスト膜を絶縁破壊させて、金属薄膜とアースと
を電気的に導通させる、ことを特徴とする。
【0007】なお、好ましくは、前記二本の触針の先端
部の径を、0.15mm以上、0.25mm以下とす
る。以下に本発明の原理を説明する。
【0008】対向平板型のコンデンサのモデルにおい
て、電荷Qを与えると、E=Q/C; 但し、Eは
電圧、Cはコンデンサ容量、で表される電圧Eが発生
し、発生した電圧がコンデンサの耐電圧を超えると、絶
縁破壊を引起こして、コンデンサは導通状態となる。本
発明は、上記の式中の電荷Qを与えるために、描画に使
用される電子ビームを利用している。
【0009】即ち、電子ビームによるパターン描画に先
立って、ファラデイカップに電子ビームを入射させる
と、ファラデイカップに接続された第二の触針と金属薄
膜との間に介在するレジスト膜が絶縁破壊され、更に、
アースに接続された第一の触針と金属薄膜との間に介在
するレジスト膜が絶縁破壊される。この結果、金属薄膜
とアースとを電気的に導通させることができる。なお、
本発明では、電子ビームによって電荷Qを与えているの
で、数μsec程度の極めて短時間で処理が完了する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の一例を図1
に示す。図1において、1はマスクブランク、2はマス
クブランク表面に形成されたクロム薄膜(金属薄膜)、
3はレジスト膜、4は第二の触針、5はファラデイカッ
プ、6は絶縁台、7は第一の触針、8はアースを表す。
【0011】マスクブランク1は、ガラス基板上にその
全面に渡ってクロム薄膜2が遮光膜として形成されたも
ので、更に、その表面上には、電子線レジストの塗布に
よってレジスト膜3が形成されている。クロム薄膜2に
は、レジスト膜3を間に挟んで、二本の触針7及び4が
押付けられていて、その内の第一の触針7はアース8に
接続され、第二の触針4はファラデイカップ5に接続さ
れている。ファラデイカップ5は、マスクブランク1に
隣接して配置された絶縁台6の上に取付けられて、周囲
からは電気的に絶縁されている。
【0012】電子ビーム照射によるパターン描画に先立
って、クロム薄膜2にアース8を接続させる必要がある
が、本発明では、ファラデイカップ5に電子ビームを照
射することによって、クロム薄膜2に第一の触針7を電
気的に導通させる。
【0013】即ち、ファラデイカップ5に電子ビームを
照射することによって、第二の触針4の先端部とクロム
薄膜2との間に発生する電圧Eは、下記の式で算定され
る; E=Q/C=i・t/C C=0.0885・ε・Z/g×10-12 ここで、 E:発生電圧[V] Q:蓄積される電荷量[クーロン] i:電子ビーム照射による入射電流[A] t:電子ビーム照射の継続時間[sec] C:触針の先端とクロム薄膜との間の電気容量[F] ε:レジスト膜の誘電率 Z:触針の先端部の接触面積[cm2 ] g:レジストの膜厚[cm] 上記の式において、触針の先端部の接触部分の直径を1
00μm、照射される電子ビームの強度を20kV、i
=100nAと仮定し、ε=2.3、g=0.5μmと
仮定すると、C=0.319×10-12 となり、発生電
圧Eは下記の式で表わされる; E=3.13・t×10+5 ここで、レジスト膜の耐圧を100Vと仮定すると、電
子ビームを約0.3ms照射することによってレジスト
膜を絶縁破壊させることができる。
【0014】以上の様に、ファラデイカップ5に電子ビ
ームを照射することによって、少量の入射電流で、極め
て短時間にレジスト膜が絶縁破壊されて、第二の触針
4、クロム薄膜2及び第一の触針7の間が電気的に導通
され、その結果、クロム薄膜2がアース8に接続され
る。
【0015】なお、触針の先端部の径については、小さ
過ぎる場合には、レジスト膜の絶縁破壊の際にその表面
が損傷して径が変化するので、絶縁破壊の条件が安定せ
ず、他方、大き過ぎる場合には、大きな入射電流が必要
となり、更に、クロム薄膜を損傷する恐れも生ずる。実
験の結果、先端部の直径として、0.15〜0.25m
m程度が適切であることが判明した。
【0016】
【発明の効果】本発明による電子ビーム描画装置におけ
る試料帯電防止方法によれば、従来の機械的な方法と比
較して、レジスト膜除去の際の触針の損耗が少ない。ま
た、絶縁破壊のエネルギ源として、パターン描画用の電
子ビームを利用しているので、装置が複雑になることも
ない。更に、レジスト膜の絶縁破壊の条件を、電子ビー
ムの強度及び照射時間によって、精度よく制御できるの
で、クロム薄膜を損傷することもなく、クロム薄膜への
アースの接続を確実、且つ安定的に行うことが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す図。
【符号の説明】
1・・・マスクブランク、2・・・クロム薄膜(金属薄
膜)、3・・・レジスト膜、4・・・第二の触針、5・
・・ファラデイカップ、6・・・絶縁台、7・・・第一
の触針、8・・・アース。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスクブランクの金属薄膜上に電子線レ
    ジストを塗布した後、電子線を照射することによりパタ
    ーン描画を行う電子ビーム描画装置における試料帯電防
    止方法であって、 金属薄膜上のレジスト膜の上から、二本の触針を押付け
    て、 その内の第一の触針をアースに接続するとともに、 第二の触針を、電気的に絶縁されたファラデイカップに
    接続し、 パターン描画に先立って、ファラデイカップに電子ビー
    ムを入射させて、前記二本の触針と金属薄膜との間に介
    在するレジスト膜を絶縁破壊させて、金属薄膜とアース
    とを電気的に導通させる、 ことを特徴とする電子ビーム描画装置における試料帯電
    防止方法。
  2. 【請求項2】 前記二本の触針の先端部の径は、0.1
    5mm以上、0.25mm以下であることを特徴とする
    請求項1に記載の電子ビーム描画装置における試料帯電
    防止方法。
JP1022196A 1996-01-24 1996-01-24 電子ビーム描画装置における試料帯電防止方法 Pending JPH09205050A (ja)

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JP1022196A JPH09205050A (ja) 1996-01-24 1996-01-24 電子ビーム描画装置における試料帯電防止方法

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JP1022196A JPH09205050A (ja) 1996-01-24 1996-01-24 電子ビーム描画装置における試料帯電防止方法

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JPH09205050A true JPH09205050A (ja) 1997-08-05

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JP1022196A Pending JPH09205050A (ja) 1996-01-24 1996-01-24 電子ビーム描画装置における試料帯電防止方法

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JP (1) JPH09205050A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7514186B2 (en) 2005-06-28 2009-04-07 Asml Netherlands B.V. System for electrically connecting a mask to earth, a mask
JP2010067781A (ja) * 2008-09-10 2010-03-25 Toppan Printing Co Ltd 電子線描画方法、電子線描画装置及びフォトマスク

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7514186B2 (en) 2005-06-28 2009-04-07 Asml Netherlands B.V. System for electrically connecting a mask to earth, a mask
JP2010067781A (ja) * 2008-09-10 2010-03-25 Toppan Printing Co Ltd 電子線描画方法、電子線描画装置及びフォトマスク

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