JPH09204649A - 磁気ディスク及び磁気ディスク装置 - Google Patents

磁気ディスク及び磁気ディスク装置

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JPH09204649A
JPH09204649A JP2985196A JP2985196A JPH09204649A JP H09204649 A JPH09204649 A JP H09204649A JP 2985196 A JP2985196 A JP 2985196A JP 2985196 A JP2985196 A JP 2985196A JP H09204649 A JPH09204649 A JP H09204649A
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Osami Morita
修身 森田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気ディスク上における磁気ヘッドの浮上量
の変動を抑制することができる磁気ディスク及びその磁
気ディスクを備えた磁気ディスク装置を提供すること。 【解決手段】 浮上型のヘッドスライダ6に搭載されて
いる磁気ヘッドによりデータ等が記録され、表面に形成
された凹凸部によりデータ記録領域と制御信号記録領域
に区分されている磁気ディスク3に対して、前記データ
記録領域の凹部の深さと前記制御信号記録領域の凹部の
深さとの比率を、0.2以上4.7以下とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、浮上型のヘッド
スライダに搭載されている磁気ヘッドにより、データや
プログラムが記録再生される磁気ディスク及びその磁気
ディスクを備えた磁気ディスク装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】例えばコンピュータシステムにおいて
は、磁気ディスク装置としてハードディスク装置が用い
られている。このハードディスク装置に内蔵されている
磁気ディスクの両表面には磁性膜が成膜されており、磁
気ディスクの表面上を浮上するヘッドスライダに搭載さ
れている磁気ヘッドにより、磁性膜にデータ等がトラッ
ク状に記録され、また磁性膜にトラック状に記録された
データ等が再生されるようになっている。磁気ヘッドが
搭載された浮上型のヘッドスライダを駆動する機構部
と、磁気ディスクを駆動する駆動部とは、筐体の内部に
予め組み込まれているため、データ等を比較的高密度に
記録することが可能であり、また、記録されたデータ等
に対して高速にアクセスすることが可能である。
【0003】しかしながら、従来のハードディスク装置
に内蔵されている磁気ディスクは、その両表面の全面に
わたって磁性膜が形成されており、隣接するトラックか
らのクロストークを抑制するために、データトラックと
データトラックの間のガードバンドを比較的広い幅で設
けなければならなかった。その結果、トラックピッチを
狭くすることができず、小型であって大記録容量のハー
ドディスク装置を実現することが困難であるという問題
があった。
【0004】さらに、磁気ディスクに対して例えばエン
コーダを構成するクロック信号等を予め記録した後、磁
気ディスクを筐体に組み込むようにすると、組立時にお
ける偏心等の取り付け誤差が発生し、正確な位置にデー
タ等を記録することが困難になる。そこで、従来は、磁
気ディスクを筐体に組み込んだ後、エンコーダを構成す
るクロック信号等を記録するようにしていた。このた
め、ハードディスク装置の組立時間が掛かり、コスト高
になるという問題があった。
【0005】以上のような問題を解消する磁気ディスク
装置として、この出願人により以下のようなハードディ
スク装置が提案されている(特開平6−259709号
公報参照)。このハードディスク装置に内蔵されている
磁気ディスクには、凹凸部で成るデータ記録領域(以
下、データゾーンという)と制御信号記録領域(以下、
サーボゾーンという)とがそれぞれ放射状に形成されて
いる。即ち、データゾーンには、同心円状であって、デ
ータ等を記録するためのデータトラックが凸部となるよ
うに形成され、隣接するデータトラックを区分するため
のガードバンドが凹部となるように形成されている。ま
た、サーボゾーンには、データトラックを特定するため
のグレイコード、1周を等間隔に分割するクロックマー
ク及び磁気ヘッドをトラッキング制御するためのウォブ
ルドマーク等(以下、サーボトラックという)が凸部と
なるように形成され、上記コード等を区分するためのス
ペース(以下、サーボピットという)が凹部となるよう
に形成されている。
【0006】そして、これらのグレイコード、クロック
マーク及びウォブルドマークのうちの少なくとも1つ
は、磁気ヘッドの回動軌跡に沿って形成され、グレイコ
ード、クロックマーク又はウォブルドマークを再生して
得られる信号に対応して、磁気ヘッドによるデータ等の
記録再生の動作が制御される。また、磁気ヘッドは、グ
レイコード、クロックマーク又はウォブルドマークを再
生して得られる信号から、磁気ディスクの偏心に対応す
る変化量を計測し、その計測結果に対応して、磁気ヘッ
ドによるデータ等の記録再生の動作が制御される。
【0007】このような構成の磁気ディスクを内蔵した
ハードディスク装置によれば、データトラックに対して
ガードバンドが物理的な凹部として形成されているの
で、ガードバンドからデータ等が再生されるおそれが少
なくなる。従って、クロストークを軽減するために、ガ
ードバンドの幅を広くする必要が無くなるので、トラッ
クピッチを狭くして記録容量を大きくすることが可能と
なる。
【0008】さらに、グレイコード、クロックマーク又
はウォブルドマークを磁気ヘッドの回動軌跡に沿って凸
部により形成するようにしているため、例えば光技術等
を利用するなどして極めて正確な位置にこれらのコード
等を配置することが可能となり、トラックピッチを狭く
してもデータ等を正確に記録再生することが可能とな
る。また、磁気ディスクの偏心を計測し、これに対応し
てデータ等の記録再生の動作を制御しているので、筐体
内に磁気ディスクを組み込んだときに取り付け誤差に起
因した偏心が発生したとしても、磁気ヘッドをデータト
ラックに対して正確にアクセスさせることが可能とな
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した後者の磁気デ
ィスクによれば、データトラックに対してサーボトラッ
クを正確に配置することができる。従って、サーボ信号
ライト方式の前者の磁気ディスクに比べて容易に高密度
記録、特に高トラックピッチ密度の実現が可能である。
このような高密度記録の磁気ディスクに用いられる浮上
型のヘッドスライダは、スペイシング損失を抑圧するた
めに、極限までに小さくした浮上量、例えば50nmで
浮上させる必要がある。また、そのときの浮上変動量
も、出力変動の原因となるため小さくする必要がある。
【0010】ところが、サーボゾーンとデータゾーンと
では、凸部と凹部の比率が異なっている。ピットの高さ
はテクスチャの高さと同等かそれ以上、また、ピットの
大きさも数μm程度であり、テクスチャと同等程度であ
るといえる。このように、サーボゾーンのパターン形状
とデータゾーンのパターン形状とが異なるため、ヘッド
スライダの浮上量がサーボゾーンとデータゾーンとで異
なることになる。従って、この浮上量の差異が浮上量の
変動を引き起こし、磁気ヘッドによるデータ等の記録再
生を安定に行うことができなくなるという問題があっ
た。
【0011】この発明は、以上の点に鑑み、磁気ディス
クの表面上におけるヘッドスライダの浮上量の変動を抑
制することができる磁気ディスク及びその磁気ディスク
を備えた磁気ディスク装置を提供することを目的として
いる。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的は、この発明に
よれば、浮上型のヘッドスライダに搭載されている磁気
ヘッドによりデータ等が記録再生される磁気ディスクで
あって、表面に形成された凹凸部によりデータ記録領域
と制御信号記録領域に放射状に区分されている磁気ディ
スクにおいて、前記データ記録領域の凹部の深さと前記
制御信号記録領域の凹部の深さとの比率を、0.2以上
4.7以下とすることにより達成される。
【0013】上記構成によれば、ヘッドスライダの浮上
量に直接関係する凹部の深さをデータ記録領域と制御信
号記録領域とで所定の比率にしているので、ヘッドスラ
イダがデータゾーンからサーボゾーンへ、あるいはサー
ボゾーンからデータゾーンへ移動する際に、浮上量の変
動を抑制することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を添付図を参照しながら詳細に説明する。尚、以下に述
べる実施の形態は、この発明の好適な具体例であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、こ
の発明の範囲は、以下の説明において特にこの発明を限
定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるも
のではない。
【0015】図1は、この発明の磁気ディスク装置の実
施形態であるハードディスク装置の構成例を示す斜視図
である。このハードディスク装置1は、アルミニウム合
金等により形成された筐体2の平面部の裏側にスピンド
ルモータ9が配設されていると共に、このスピンドルモ
ータ9によって角速度一定で回転駆動される磁気ディス
ク3が備えられている。さらに、この筐体2には、アー
ム4が垂直軸4aの周りに揺動可能に取り付けられてい
る。このアーム4の一端には、ボイスコイル5が取り付
けられ、またこのアーム4の他端には、ヘッドスライダ
6が取り付けられている。筐体2上には、ボイスコイル
5を挟持するように、マグネット7a、7bが取り付け
られている。ボイスコイル5及びマグネット7a、7b
により、ボイスコイルモータ7が形成されている。
【0016】このような構成において、ボイスコイル5
に外部から電流が供給されると、アーム4は、マグネッ
ト7a、7bの磁界と、このボイスコイル5に流れる電
流とによって生ずる力に基づいて、垂直軸4aの周りを
回動する。これにより、アーム4の他端に取り付けられ
たヘッドスライダ6は、図2にて矢印Xで示すように、
磁気ディスク3の実質的に半径方向に移動する。従っ
て、このヘッドスライダ6に搭載された磁気ヘッド8
(図3参照)は、磁気ディスク3に対してシーク動作
し、磁気ディスク3の所定のデータトラック等に対して
データ等の記録再生を行なう。
【0017】ここで、ヘッドスライダ6は、図3に示す
ように、その下面の両側にエアベアリングサーフェイス
として作用するレール6a、6bが形成されていると共
に、このレール6a、6bの空気流入端側にはテーパ部
6c、6dが形成されている。これにより、ヘッドスラ
イダ6が、回転する磁気ディスク3の表面に接近したと
き、磁気ディスク3の回転に伴ってレール6a、6bと
磁気ディスク3の表面との間に流入する空気流により浮
揚力を受ける。この浮揚力によって、ヘッドスライダ6
及び磁気ヘッド8は、図4に示すように、磁気ディスク
3の表面から微小間隔(浮上量)dをもって浮上走行す
るようになっている。
【0018】図5は、図1に示すハードディスク装置の
制御部の構成例を示すブロック図である。この制御部1
0のクロック信号生成部11は、磁気ヘッド8の再生ヘ
ッド8bにより再生された信号からクロック信号を生成
し、トラッキングサーボ部12と再生部13に出力す
る。トラッキングサーボ部12は、クロック信号生成部
11からのクロック信号を参照して、再生ヘッド8bか
らの信号によりトラッキングエラー信号を生成し、これ
に対応してアーム4を駆動する。これにより、記録ヘッ
ド8aと再生ヘッド8bが、磁気ディスク3の所定の半
径位置にトラッキング制御される。記録部14は、図示
しない回路から供給される記録信号を変調し、記録ヘッ
ド8aを介して磁気ディスク3に記録する。再生部13
は、再生ヘッド8bからの記録信号を復調し、上記回路
に出力する。トラッキングサーボ部12は、トラッキン
グエラー信号をモニタし、磁気ディスク装置に大きなシ
ョック等が加わり、記録ヘッド8aがデータトラックか
ら離脱したような場合において、記録部14を制御して
記録動作を停止させる。
【0019】図6は、この発明の磁気ディスクの実施形
態を示す平面図、図7(A)は半径方向の断面構造図、
同図(B)は円周方向の断面構造図である。この磁気デ
ィスク3の合成樹脂、ガラス、アルミニウム等より成る
基板31には、凹凸部で成るデータ記録領域(データゾ
ーン)と制御信号記録領域(サーボゾーン)とがそれぞ
れ放射状に形成され、その表面に磁性膜32が形成され
ている。即ち、データゾーンには、同心円状であって、
データ等を記録するための(データトラックDTが凸部
となるように形成され、隣接するデータトラックDTを
区分するためのガードバンドGBが凹部となるように形
成されている。また、サーボゾーンには、データトラッ
クDTを特定するためのグレイコード、1周を等間隔に
分割するクロックマーク及び磁気ヘッドをトラッキング
制御するためのウォブルドマーク等のサーボトラックS
Tが凸部となるように形成され、上記コード等を区分す
るためのスペースであるサーボピットSPが凹部となる
ように形成されている。
【0020】このような磁気ディスク3によれば、磁気
ヘッド8が内周側方向又は外周側方向に移動する場合の
移動軌跡に沿ってサーボゾーンとデータゾーンを形成す
るようにしているので、シーク動作時における等時間間
隔性を保持することができ、クロック生成のためのPL
L回路のロック外れを抑制することができる。また、ア
ジマス損失を抑制することができる。
【0021】図8は、図6に示す磁気ディスクのさらに
詳細を示す断面構造図である。基板31の両面には、例
えば200nmの段差が形成されており、この基板31
がガラスで構成されるとき、その厚さは0.65mmと
され、合成樹脂で構成されるとき、その厚さは1.2m
mとされる。さらに、基板31の両面には、磁性膜32
が成膜されており、基板31を合成樹脂で構成したとき
は、最初に基板31上に例えばSiO2より成る粒子
(球状シリカ)を1μm当たり0.5個以上100個以
下、好ましくは10個程度の粒子密度とした粒子層32
1が形成される。これは、基板31をガラス、アルミニ
ウムで構成したときは剛性や耐久性をある程度確保する
ことが可能であるが、基板31を合成樹脂で構成したと
きは必ずしも十分な剛性や耐久性を確保することができ
ないからである。また、基板31を合成樹脂で構成した
ときは基板31表面の凹凸が粗いため、磁気ヘッド8を
磁性膜32に接触しない範囲で近接配置することが困難
となるからである。
【0022】球状シリカの粒子層321の形成方法とし
ては、ディッピング法が用いられる。このときの粒子の
平均径は50nm以下、好ましくは8nm〜10nmと
する。平均径を8nmとすると、粒子径分布は標準偏差
で4.3nmとなる。粒子密度は濃度と引き上げ速度で
決定されるため、これを管理することにより凹凸の制御
が可能となる。例えば、球状シリカをイソプロピルアル
コールに濃度0.01重量%となるように分散し、これ
を引き上げ速度125mm/分で基板の表面に塗布す
る。この粒子層321の上には、約80nmの厚さのク
ロム層322が形成される。このクロム層322は、交
換結合膜として機能し、磁気特性を改善する効果があ
り、特に保磁力を高めることができる。さらに、このク
ロム層322の上には、約40nmの厚さのコバルト白
金層323が形成される。このコバルト白金層323の
上には、約10nmの厚さのSiO2から成る保護膜3
24がスピンコートあるいは塗布により形成される。そ
して、この保護膜324の上には、潤滑剤325が塗布
される。
【0023】このような磁気ディスク3は、その1周が
60セクタに区分され、各セクタは14セグメントによ
り構成されている。従って、1周は840セグメントと
なる。各セグメントはサーボゾーンとデータゾーンとに
区分される。サーボゾーンには、図9に示すように、グ
レイコードGC、クロックマークCM及びウォブルドマ
ークWMが形成される。また、各セクタの先頭セグメン
トには、さらにユニークパターンUPが付加されてい
る。但し、60セクタのうちの1つのセクタにおいて
は、ユニークパターンUPに代えてPGとしての機能を
有するホームインデックスが記録される。
【0024】クロックマークCMのトラック方向の幅を
1とするとき、グレーコードGCの幅は20、ユニーク
パターンUPの幅は16とされる。グレーコードGC
は、データトラックDTを特定する絶対アドレス(デー
タトラック番号)を表すコードである。クロックマーク
CMは、記録再生の基準となるクロックを生成するため
のマークであり、再生ヘッド8bは、このクロックマー
クCMを再生したとき、そのエッジに対応してタイミン
グ信号を出力する。クロックマークCMは、図9に示す
ように、磁気ディスク3の半径方向に放射状に連続して
形成されている。
【0025】ウォブルドマークWMは、データトラック
DTの中心線L1を挟んで内周側と外周側にずれるよう
に配置されると共に、トラック方向にも所定の距離だけ
離間して形成されている。再生ヘッド8bが、ウォブル
ドマークWMを再生するとき、そのエッジに対応して位
置パルスを出力する。この位置パルスのレベルが等しく
なるようにトラッキングサーボを掛けることにより、再
生ヘッド8bをデータトラックDTの中心線L1上に配
置することができる。
【0026】データゾーンの先頭には、ID記録領域I
Zが形成され、本来記録再生されるデータは、このID
記録領域IZに続くデータ記録領域DZに記録される。
ID記録領域IZは、セクタ番号記録領域SZとトラッ
ク番号記録領域TZとに区分されている。このうち、少
なくともセクタ番号記録領域SZは、クロックマークC
Mと同様に、磁気ディスク3の半径方向に放射状に連続
して形成されている。セクタ番号記録領域SZには、セ
クタを特定する8ビットのセクタ番号が記録され、トラ
ック番号記録領域TZには、データトラックDTを特定
する16ビットのトラック番号が2個記録される。この
40ビットのIDデータは、PR(パーシャルレスポン
ス)(−1、0、1)変調されてID記録領域IZに記
録される。再生ヘッド8bは、このID記録領域IZに
記録されているIDデータを再生することによりパルス
列を出力する。
【0027】また、トラック番号記録領域TZは、再生
動作用トラック番号記録領域TZaと記録動作用トラッ
ク番号記録領域TZbとに区分されている。再生動作用
トラック番号記録領域TZaは、その幅方向の中心がデ
ータトラックDTの中心線L1上に位置するように形成
されるが、記録動作用トラック番号記録領域TZbは、
その中心線L2がデータトラックDTの中心線L1と距
離dだけデータトラックDTと垂直な方向(磁気ディス
ク3の半径方向)に離れた位置になるように形成され
る。この距離dは、内周側にいくほど小さい値とされ、
外周側にいくほど大きい値とされる。そして、この再生
動作用トラック番号記録領域TZaと記録動作用トラッ
ク番号記録領域TZbには、同一のトラック番号が記録
される。
【0028】また、データトラックDTの中心線L1に
対して、再生ヘッド8bを位置決めするためのウォブル
ドマークWMと、記録動作用トラック番号記録領域TZ
bの中心線L2を再生ヘッド8bでトレースする場合の
位置決めのためのウォブルドマークWMがサーボゾーン
に形成されている。従って、再生モード時においては、
ウォブルドマークWMを基準にして再生ヘッド8bをト
ラッキング制御することにより、再生ヘッド8bをデー
タトラックDTの中心線L1に沿って走査させることが
できる。これに対して、記録モード時においては、ウォ
ブルドマークWMを再生ヘッド8bで再生して得られる
トラッキングエラー信号に対応してトラッキング制御す
ることにより、再生ヘッド8bを記録動作用トラック番
号記録領域TZbの中心線L2に沿って走査させること
ができる。このとき、記録ヘッド8aはデータトラック
DTの中心線L1に沿って走行する。このように、セク
タ番号又はトラック番号を記録する領域を予め形成し、
そこにセクタ番号又はトラック番号を記録するようにし
たので、再生ヘッド8bの位置決め状態にかかわらず、
セクタ番号又はトラック番号を確実に再生することがで
きる。
【0029】上述した磁気ディスク3は、光技術を利用
して製造することができ、その製造方法を図10及び図
11で説明する。先ず、ガラス原盤41の表面に例えば
フォトレジスト42をコーティングする。このフォトレ
ジスト42がコーティングされたガラス原盤41をター
ンテーブル43上に載置して回転させ、例えば凹部を形
成するフォトレジスト42の部分にのみレーザ光44を
照射してパターンカッティングする。レーザ光44を照
射した後、フォトレジスト42を現像してフォトレジス
ト42の露光部分を除去する。フォトレジスト42の露
光部分が除去されたガラス原盤41の表面にニッケル4
5をメッキする。そして、このニッケル45をガラス原
盤41から剥がしてスタンパ46とする。
【0030】次に、スタンパ46を用いて基板31を成
形する。そして、基板31の表面に磁性膜32をスパッ
タリング等により成膜して磁気ディスク3とする。そし
て、この磁気ディスク3を以下の方法により着磁する。
磁気ディスク3を着磁装置48にセットし、図12の矢
印aで示す方向に回転走行させる。そして、図12
(A)に示すように、着磁用磁気ヘッド49に第1の直
流電流を印加しながら、着磁用磁気ヘッド49を磁気デ
ィスク3上の半径方向にトラックピッチで移動させ、磁
気ディスク3の凸部と凹部の磁性膜32を全て同一方向
に一旦磁化する。その後、図12(B)に示すように、
第1の直流電流とは逆極性で、電流値が第1の直流電流
に比べ小さい第2の直流電流を着磁用磁気ヘッド49に
印加しながら、着磁用磁気ヘッド49を磁気ディスク3
上の半径方向にトラックピッチで移動させ、磁気ディス
ク3の凸部の磁性膜32のみを逆向きに磁化し、位置決
め信号(ウォブルドマーク、クロックマーク等)の書き
込みを行う。このように、1つの着磁用磁気ヘッド49
によって位置決め信号を書き込むことができることか
ら、着磁用磁気ヘッド49の交換作業を省略することが
でき、磁気ディスク3の生産性の向上を図ることができ
る。
【0031】以上説明したような構成の磁気ディスク3
を備えた磁気ディスク装置1において、ヘッドスライダ
6の浮上量を設計する場合には、ヘッドスライダ6を磁
気ディスク装置1に組み込む際の種々の機械精度による
ヘッドスライダ6の浮上量のばらつきを考慮する必要が
ある。例えば、ヘッドスライダ6の浮上量を50nmと
する場合、以下に示すような、各項目に対するヘッドス
ライダ6の浮上変動量の許容値が一般的に規定されてい
る。即ち、ヘッドスライダ6の加工精度のばらつきに対
しては±10%、ヘッドスライダ6の荷重のばらつきに
対しては±20%、Z−heightのばらつきに対し
ては±10%、基板31のうねりに対しては±10%、
基板31のそりに対しては±10%、シーク時は±10
%、気圧変動に対しては±10%、サーボゾーンに対し
ては±10%、マージンに対しては−5%、グライドハ
イトに対しては35nmである。
【0032】ところで、上記各項目のうちヘッドスライ
ダ6の荷重は浮上変動量に対して敏感であるため、その
許容値は他のものに比べて大きく規定されている。とこ
ろが、近年、ヘッドスライダ6に荷重を与えるサスペン
ションの加工技術が向上したため、ヘッドスライダ6の
荷重のばらつきに対するヘッドスライダ6の浮上変動量
の許容値が±10%に修正されてきている。そして、こ
の修正により、サーボゾーンに対するヘッドスライダ6
の浮上変動量の許容値も±20%に修正可能である。従
って、ヘッドスライダ6の浮上量を50nmとする場合
には、サーボゾーンに対するヘッドスライダ6の浮上変
動量を20nm p−p、望ましくは10nm p−p
とすれば良いことになる。
【0033】ここで、ヘッドスライダ6の進行方向に対
して平行な凸部と凹部の比率及び凹部の深さと、ヘッド
スライダ6の進行方向に対して垂直な凸部と凹部の比率
及び凹部の深さが等しい場合は、平行な凹凸部を設けた
面上でのヘッドスライダ6の浮上量は、垂直な凹凸部を
設けた面上でのヘッドスライダ6の浮上量と比べて大き
くなる。さらに、ヘッドスライダ6の進行方向に対して
平行な凹凸部と垂直な凹凸部を混合して設けた面上での
ヘッドスライダ6の浮上量は、平行な凹凸部を設けた面
上でのヘッドスライダ6の浮上量と垂直な凹凸部を設け
た面上でのヘッドスライダ6の浮上量の間の値となる。
また、平行な凹部及び垂直な凹部の深さが深くなればな
るほど、ヘッドスライダ6の浮上量は小さくなる。(”
Averaged Reynolde Equatio
n Extended to Gas Lubrica
tion Possessing Surface R
oughness in the Slip Flow
Regime:Approximate Metho
d and Confirmation Experi
ments”ASME Journal of Tri
bology,vol.111,1989,pp.49
5−503,Mitsuya etc.参照)。
【0034】上述した磁気ディスク3のデータゾーンの
データトラックDTとガードバンドGBは、ヘッドスラ
イダ6の進行方向に対して平行な凹凸部と同様のもので
あるが、サーボゾーンのサーボトラックSTとサーボピ
ットSPは、ヘッドスライダ6の進行方向に対して平行
な凹凸部と垂直な凹凸部が混合されたものである。従っ
て、データゾーンのデータトラックDTとガードバンド
GBの比率、即ち凸部と凹部の比率及びガードバンドG
Bの深さ、即ち凹部の深さと、サーボゾーンのサーボト
ラックSTとサーボピットSPの比率、即ち凸部と凹部
の比率及びサーボピットSPの深さ、即ち凹部の深さが
等しい場合は、データゾーン上でのヘッドスライダ6の
浮上量は、サーボゾーン上でのヘッドスライダ6の浮上
量と比べて大きくなる。
【0035】そこで、データゾーンの凹部の深さに対し
てサーボゾーンの凹部の深さを浅くすることにより、デ
ータゾーン上でのヘッドスライダ6の浮上量と、サーボ
ゾーン上でのヘッドスライダ6の浮上量とを等しくする
ことが可能である。また、データゾーンの凹部の深さと
サーボゾーンの凹部の深さが同一であっても、サーボゾ
ーンの凹部の深さを見かけ上浅くするために、サーボゾ
ーンの凸部と凹部の比率をデータゾーンの凸部と凹部の
比率に比べて大きくする。これによっても、データゾー
ン上でのヘッドスライダ6の浮上量と、サーボゾーン上
でのヘッドスライダ6の浮上量とを等しくすることが可
能である。尚、ここでのデータゾーンのデータトラック
DTとガードバンドGBの比率、即ち凸部と凹部の比率
は、ヘッドスライダ6のレール幅における凸部の面積と
ヘッドスライダ6のレール幅における凹部の面積との比
率に等しい。また、サーボゾーンのサーボトラックST
とサーボピットSPの比率、即ち凸部と凹部の比率も、
ヘッドスライダ6のレール幅における凸部の面積とヘッ
ドスライダ6のレール幅における凹部の面積との比率に
等しい。
【0036】さらに、サーボゾーンの凸部と凹部の比率
をデータゾーンの凸部と凹部の比率に近づける。即ち、
サーボゾーン内にヘッドスライダ6の進行方向に対して
平行な凹部をできるだけ多く設けることにより、サーボ
ゾーン上でのヘッドスライダ6の浮上量を、データゾー
ン上でのヘッドスライダ6の浮上量に近づけて、ヘッド
スライダ6がサーボゾーンを通過する際の浮上量の変動
を抑制することが可能である。但し、サーボゾーン内に
ヘッドスライダ6の進行方向に対して平行な凹部を設け
るにあたり、凹部からはサーボ信号が再生されないこと
を考慮すると、サーボ信号処理回路に依存するものの、
一般的にはトラック幅との比率からサーボ能力は著しく
低下する。従って、サーボゾーン内に設けるヘッドスラ
イダ6の進行方向に対して平行な凹部の幅とトラック幅
との比率に注意する必要がある。
【0037】先ず、ヘッドスライダ6の浮上変動量と、
データゾーンの凹部の深さとサーボゾーンの凹部の深さ
の比率との関係について調べた。ここで、第1の測定用
のディスクは、ガラス製であって、実際の磁気ディスク
3と同様にデータゾーンとサーボゾーンが設けられてい
る。このガラスディスクに対するデータゾーンとサーボ
ゾーンのパターンは、実際の磁気ディスク3と同様の方
法で形成した。先ず、ガラスディスク表面にレジストを
塗布し、このレジスト上にカッティングデータを基にデ
ータゾーンとサーボゾーンのパターンを露光する。そし
て、この露光後、例えばRIE(反応性イオンエッチン
グ)により1回目の現像をしてデータゾーンとサーボゾ
ーンのパターンを形成する。次に、予め作製しておいた
データゾーンのみがカッティングされているマスクを用
いて2回目の現像をしてデータゾーンの凹部の深さをサ
ーボゾーンの凹部の深さより深く形成する。
【0038】データゾーンはガラスディスクの円周方向
に7つの領域にサーボゾーンを挟んで分割されており、
各領域ではデータゾーンのガードバンドGBの深さ、即
ち凹部の深さが以下のように異なっている。また、デー
タゾーンのトラックピッチは4.8μm、トラック幅は
3.2μmであり、データトラックDTとガードバンド
GBの比率、即ち凸部と凹部の比率LGR(Land−
Groove Ratio)は2.0である。 領域No. 凹部の深さ 1 100nm 2 200nm 3 267nm 4 333nm 5 400nm 6 600nm 7 734nm
【0039】サーボゾーンは、実際のサーボゾーンのよ
うに内周から外周に向かって直線状に形成されているの
ではなく、ヘッドスライダ6のシーク軌跡に沿った曲線
状に64本形成されている。そして、サーボゾーンのサ
ーボピットSPの深さ、即ち凹部の深さは200nmで
あり、サーボトラックSTとサーボピットSPの比率、
即ち凸部と凹部の比率LGRは2.0である。
【0040】また、ヘッドスライダは一般的な2本レー
ルのテーパフラットの50%ナノスライダであり、スラ
イダ長は2.0mm、スライダ幅は1.6mm、レール
幅は200μm、荷重は3.5gfである。このような
ヘッドスライダを磁気ディスクの半径30.2mmに位
置させ、磁気ディスクを4000rpmで回転させたと
きのヘッドスライダと磁気ディスクの相対速度は7.0
m/sとなり、ヘッドスライダの浮上量は約50nm程
度となる。
【0041】図13は、ヘッドスライダ6の浮上変動量
と、データゾーンの凹部の深さとサーボゾーンの凹部の
深さの比率との関係を示す図である。基準となる参照光
をガラスディスク表面(半径方向の幅0.4mm、半径
位置20mm、25mm、30mmに設けたフラットな
領域)に照射し、測定光をヘッドスライダ6の後端部に
照射して差動を取るレーザバイブロメータを用いて測定
しており、同図からも明らかなように、データゾーンの
凹部の深さが深くなるとヘッドスライダ6の浮上変動量
は一旦小さくなるが、一定値を境に、データゾーンの凹
部の深さが深くなり過ぎるとヘッドスライダ6の浮上変
動量は大きくなる。上述したように、サーボゾーンによ
る浮上変動量は、ヘッドスライダ6の浮上量が50nm
の場合、20nm p−p、望ましくは10nm p−
pであれば良いので、データゾーンの凹部の深さ/サー
ボゾーンの凹部の深さの値を0.2以上4.7以下、望
ましくは0.8以上3.0以下とすれば良い。
【0042】次に、ヘッドスライダ6の浮上変動量と、
データゾーンの凸部と凹部の比率とサーボゾーンの凸部
と凹部の比率との関係について調べた。第2の測定用の
ディスクは、ガラス製であって、ディスクの全周面には
データゾーンとサーボゾーンが設けられている。このガ
ラスディスクに対するデータゾーンとサーボゾーンのパ
ターンは、実際の磁気ディスク3と同様の方法で形成し
た。
【0043】データゾーンはガラスディスクの円周方向
に7つの領域にサーボゾーンを挟んで分割されており、
各領域ではデータトラックDTとガードバンドGBの比
率、即ちヘッドスライダ6のレール幅における凸部の面
積とヘッドスライダ6のレール幅における凹部の面積と
の比率が以下のように異なっている。データゾーンのガ
ードバンドGBの深さ、即ち凹部の深さは200nmで
ある。 領域No. 凸部の面積と凹部の面積との比率 1 0.5 2 2.0 3 3.0 4 4.0 5 5.0 6 8.0 7 10.0
【0044】サーボゾーンは、実際のサーボゾーンのよ
うに内周から外周に向かって直線状に形成されているの
ではなく、ヘッドスライダ6のシーク軌跡に沿った曲線
状に形成されている。そして、サーボゾーンのサーボピ
ットSPの深さ、即ち凹部の深さは200nmであり、
サーボトラックSTとサーボピットSPの比率、即ちヘ
ッドスライダ6のレール幅における凸部の面積とヘッド
スライダ6のレール幅における凹部の面積との比率は
2.0である。また、ヘッドスライダ6は一般的な2本
レールのテーパフラットの50%ナノスライダであり、
スライダ長は2.0mm、スライダ幅は1.6mm、レ
ール幅は200μm、荷重は3.5gfである。このよ
うなヘッドスライダ6をガラスディスクの半径30.2
mmに位置させ、ガラスディスクを4000rpmで回
転させたときのヘッドスライダ6とガラスディスクの相
対速度は7m/sとなり、ヘッドスライダ6の浮上量は
約50nm程度となる。
【0045】図14は、ヘッドスライダ6の浮上変動量
と、データゾーンのデータトラックDTとガードバンド
GBの比率、即ちヘッドスライダ6のレール幅における
凸部の面積とヘッドスライダ6のレール幅における凹部
の面積との比率を、サーボゾーンのサーボトラックST
とサーボピットSPの比率、即ちヘッドスライダ6のレ
ール幅における凸部の面積とヘッドスライダ6のレール
幅における凹部の面積との比率で除算した値との関係を
示す図である。レーザバイブロメータを用いて測定して
おり、同図からも明らかなように、上記除算値が大きく
なるとヘッドスライダ6の浮上変動量は一旦小さくなる
が、一定値を境に、上記除算値が大きくなり過ぎるとヘ
ッドスライダ6の浮上変動量は大きくなる。上述したよ
うに、サーボゾーンによる浮上変動量は、ヘッドスライ
ダ6の浮上量が50nmの場合、20nm p−p、望
ましくは10nm p−pであれば良いので、上記除算
値を6.7以下、望ましくは1.0以上4.0以下とす
れば良い。
【0046】最後に、サーボゾーン内にヘッドスライダ
6の進行方向に対して平行な凹部をさらに設けたときの
ヘッドスライダ6の浮上変動量について調べた。第3の
測定用のディスクは、ガラス製であって、ディスクの全
周面にはデータゾーンとサーボゾーンが設けられてい
る。このガラスディスクに対するデータゾーンとサーボ
ゾーンのパターンは、実際の磁気ディスク3と同様の方
法で形成した。
【0047】データゾーンのトラックピッチは4.8μ
m、トラック幅は3.2μmであり、ガードバンドGB
の深さ、即ち凹部の深さは200nmである。サーボゾ
ーンは、ガラスディスク上に64本/周形成されてお
り、図15に示す4つの領域に設けられているヘッドス
ライダ6の進行方向に対して平行な凹部(黒部が凸部、
白部が凹部)が以下のように異なっている。サーボゾー
ンは、実際のサーボゾーンのように内周から外周に向か
って直線状に形成されているのではなく、ヘッドスライ
ダ6のシーク軌跡に沿った曲線状に形成されている。そ
して、サーボゾーンのサーボピットSPの深さ、即ち凹
部の深さは200nmである。 領域No. 凹部の間隔 凹部の幅 1 − − 2 1トラックピッチ 0.4μm 3 1/2トラックピッチ 0.8μm 4 1トラックピッチ 0.8μm
【0048】また、ヘッドスライダ6は一般的な2本レ
ールのテーパフラットの50%ナノスライダであり、ス
ライダ長は2.0mm、スライダ幅は1.6mm、レー
ル幅は200μm、荷重は3.5gfである。このよう
なヘッドスライダ6をガラスディスクの半径29.3m
mに位置させ、ガラスディスクを4000rpmで回転
させたときのヘッドスライダ6とガラスディスクの相対
速度は7m/sとなり、ヘッドスライダ6の浮上量は約
50nm程度となる。
【0049】図16は、ヘッドスライダ6の浮上変動量
と、ヘッドスライダ6の進行方向に対して平行な凹部の
幅とトラック幅との比率との関係を示す図である。レー
ザバイブロメータを用いて測定しており、同図からも明
らかなように、凹部の幅とトラックの幅との比率が大き
くなるとヘッドスライダの浮上変動量は小さくなる。上
述したように、サーボゾーンによる浮上変動量は、ヘッ
ドスライダ6の浮上量が50nmの場合、20nm p
−p、望ましくは10nm p−pであれば良いので、
凹部の幅とトラック幅との比率を0.05以上、望まし
くは0.27以上とすれば良い。
【0050】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
磁気ディスク上における磁気ヘッドの浮上量の変動を抑
制することができるので、磁気ヘッドによるデータ等の
記録再生を安定に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の磁気ディスク装置の実施形態である
ハードディスク装置の構成例を示す斜視図。
【図2】図1に示すハードディスク装置のヘッドスライ
ダの動作例を示す斜視図。
【図3】図1に示すハードディスク装置のヘッドスライ
ダの詳細例を示す斜視図。
【図4】図1に示すハードディスク装置のヘッドスライ
ダの動作例を示す側面図。
【図5】図1に示すハードディスク装置の制御部の構成
例を示すブロック図。
【図6】この発明の磁気ディスクの実施形態を示す平面
図。
【図7】図6に示す磁気ディスクの半径方向の断面構造
図及び円周方向の断面構造図。
【図8】図6に示す磁気ディスクのさらに詳細を示す断
面構造図。
【図9】図6に示す磁気ディスクの表面の詳細を示す平
面図。
【図10】図6に示す磁気ディスクの製造方法を説明す
るための第1の図。
【図11】図6に示す磁気ディスクの製造方法を説明す
るための第2の図。
【図12】図6に示す磁気ディスクの製造方法を説明す
るための第3の図。
【図13】図1のハードディスク装置のヘッドスライダ
の浮上変動量と、データゾーンの凹部の深さとサーボゾ
ーンの凹部の深さとの比率との関係を示す図。
【図14】図1のハードディスク装置のヘッドスライダ
の浮上変動量と、データゾーンのデータトラックDTと
ガードバンドGBの比率を、サーボゾーンのサーボトラ
ックSTとサーボピットSPの比率で除算した値との関
係を示す図。
【図15】ガラスディスクの複数の領域毎のサーボゾー
ンに設けられる凹凸部を示す図。
【図16】図1のハードディスク装置のヘッドスライダ
の浮上変動量と、ヘッドスライダの進行方向に対して平
行な凹部の幅とトラック幅との比率との関係を示す図。
【符号の説明】
1・・・ハードディスク装置、2・・・筐体、3・・・
磁気ディスク、4・・・アーム、4a・・・垂直軸、5
・・・ボイスコイル、6・・・ヘッドスライダ、6a・
・・レール、6b・・・レール、6c・・・テーパ部、
6d・・・テーパ部、7・・・ボイスコイルモータ、7
a・・・マグネット、7b・・・マグネット、8・・・
磁気ヘッド、9・・・モータ、10・・・制御部、11
・・・クロック信号生成部、12・・・トラッキングサ
ーボ部、13・・・再生部、14・・・記録部、31・
・・基板、32・・・磁性膜、41・・・ガラス原盤、
42・・・フォトレジスト、43・・・ターンテーブ
ル、44・・・レーザ光、45・・・ニッケル、46・
・・スタンパ、47・・・着磁装置、48・・・着磁用
磁気ヘッド

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浮上型のヘッドスライダに搭載されてい
    る磁気ヘッドによりデータ等が記録再生される磁気ディ
    スクであって、表面に形成された凹凸部によりデータ記
    録領域と制御信号記録領域に放射状に区分されている磁
    気ディスクにおいて、 前記データ記録領域の凹部の深さと前記制御信号記録領
    域の凹部の深さとの比率を、0.2以上4.7以下とし
    たことを特徴とする磁気ディスク。
  2. 【請求項2】 前記データ記録領域の凹部の深さと前記
    制御信号記録領域の凹部の深さとの比率を、0.8以上
    3.0以下とした請求項1に記載の磁気ディスク。
  3. 【請求項3】 表面に形成された凹凸部によりデータ記
    録領域と制御信号記録領域に放射状に区分されている磁
    気ディスクと、 前記磁気ディスクの表面上で浮上して前記磁気ディスク
    の半径方向へ移動するヘッドスライダと、 前記ヘッドスライダに搭載され、前記磁気ディスクに対
    してデータ等を記録再生する磁気ヘッドとを備えた磁気
    ディスク装置において、 前記データ記録領域の凹部の深さと前記制御信号記録領
    域の凹部の深さとの比率を、0.2以上4.7以下とし
    たことを特徴とする磁気ディスク装置。
  4. 【請求項4】 前記データ記録領域の凹部の深さと前記
    制御信号記録領域の凹部の深さとの比率を、0.8以上
    3.0以下とした請求項3に記載の磁気ディスク装置。
  5. 【請求項5】 浮上型のヘッドスライダに搭載されてい
    る磁気ヘッドによりデータ等が記録再生される磁気ディ
    スクであって、表面に形成された凹凸部によりデータ記
    録領域と制御信号記録領域に放射状に区分されている磁
    気ディスクにおいて、 前記データ記録領域の凹凸部の比率と前記制御信号記録
    領域の凹凸部の比率ととの除算値を、6.7以下とした
    ことを特徴とする磁気ディスク。
  6. 【請求項6】 前記データ記録領域の凹凸部の比率と前
    記制御信号記録領域の凹凸部の比率ととの除算値を、
    1.0以上4.0以下とした請求項5に記載の磁気ディ
    スク。
  7. 【請求項7】 表面に形成された凹凸部によりデータ記
    録領域と制御信号記録領域に放射状に区分されている磁
    気ディスクと、 前記磁気ディスクの表面上で浮上して前記磁気ディスク
    の半径方向へ移動するヘッドスライダと、 前記ヘッドスライダに搭載され、前記磁気ディスクに対
    してデータ等を記録再生する磁気ヘッドとを備えた磁気
    ディスク装置において、 前記データ記録領域の凹凸部の比率と前記制御信号記録
    領域の凹凸部の比率ととの除算値を、6.7以下とした
    ことを特徴とする磁気ディスク装置。
  8. 【請求項8】 前記データ記録領域の凹凸部の比率と前
    記制御信号記録領域の凹凸部の比率ととの除算値を、
    1.0以上4.0以下とした請求項7に記載の磁気ディ
    スク装置。
  9. 【請求項9】 浮上型のヘッドスライダに搭載されてい
    る磁気ヘッドによりデータ等が記録再生される磁気ディ
    スクであって、表面に形成された凹凸部によりデータ記
    録領域と制御信号記録領域に放射状に区分されている磁
    気ディスクにおいて、 前記ヘッドスライダの進行方向に平行な凹部を、前記制
    御信号記録領域に設けたことを特徴とする磁気ディス
    ク。
  10. 【請求項10】 前記ヘッドスライダの進行方向に平行
    な凹部の幅とトラック幅との比率を、0.05以上とし
    た請求項9に記載の磁気ディスク。
  11. 【請求項11】 前記ヘッドスライダの進行方向に平行
    な凹部の幅とトラック幅との比率を、0.27以上とし
    た請求項9に記載の磁気ディスク。
  12. 【請求項12】 表面に形成された凹凸部によりデータ
    記録領域と制御信号記録領域に放射状に区分されている
    磁気ディスクと、 前記磁気ディスクの表面上で浮上して前記磁気ディスク
    の半径方向へ移動するヘッドスライダと、 前記ヘッドスライダに搭載され、前記磁気ディスクに対
    してデータ等を記録再生する磁気ヘッドとを備えた磁気
    ディスク装置において、 前記ヘッドスライダの進行方向に平行な凹部を、前記制
    御信号記録領域に設けたことを特徴とする磁気ディスク
    装置。
  13. 【請求項13】 前記ヘッドスライダの進行方向に平行
    な凹部の幅とトラック幅との比率を、0.05以上とし
    た請求項12に記載の磁気ディスク装置。
  14. 【請求項14】 前記ヘッドスライダの進行方向に平行
    な凹部の幅とトラック幅との比率を、0.27以上とし
    た請求項12に記載の磁気ディスク装置。
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KR1019970002022A KR100423215B1 (ko) 1996-01-24 1997-01-24 자기디스크및자기디스크장치
CN97110924A CN1169005A (zh) 1996-01-24 1997-01-24 磁盘和磁盘装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009091030A1 (ja) * 2008-01-17 2009-07-23 Showa Denko K.K. 磁気記録媒体および磁気記録再生装置
US7672075B2 (en) 2005-03-10 2010-03-02 Tdk Corporation Magnetic recording medium, recording/reproducing apparatus, and stamper

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