JPH09203505A - 固体燃料用バーナと固体燃焼システム - Google Patents

固体燃料用バーナと固体燃焼システム

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JPH09203505A
JPH09203505A JP1333896A JP1333896A JPH09203505A JP H09203505 A JPH09203505 A JP H09203505A JP 1333896 A JP1333896 A JP 1333896A JP 1333896 A JP1333896 A JP 1333896A JP H09203505 A JPH09203505 A JP H09203505A
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solid
burner
flow
gas
flame stabilizer
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Application number
JP1333896A
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English (en)
Inventor
Noboru Takarayama
登 寳山
Shinichiro Nomura
伸一郎 野村
Noriyuki Oyatsu
紀之 大谷津
Akira Baba
彰 馬場
Shunichi Tsumura
俊一 津村
Yoshinobu Kobayashi
啓信 小林
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Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Babcock Hitachi KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固体燃料用バーナの着火と保炎を損なわず内
部保炎器を冷却し、かつ内部保炎器にスラグが付着しな
いようにすること。 【解決手段】 固体燃料用バーナの固体燃料と輸送気体
からなる固気二相流22が流れる一次流路23と燃焼用
空気がその周囲に流れる空気流路25、28を有して、
バーナ出口部分に流れに直交する末広がり状のブラフボ
ディ保炎器36を設置するが、保炎器36を1次流路出
口部の一次流路23内に設け、その形状がV又はU型を
なし、保炎器36の周方向に突起36aを設置する。突
起36aは、着火・保炎を損なわず内部保炎器36の冷
却性が良くなり、さらに溶融スラグの付着防止効果も高
くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は微粉炭などの固体燃焼装
置に関し、特に低NOx燃焼の要求される固体燃料用バ
ーナにおいて超低NOxで、かつ安定に燃焼するのに好
適な固体燃料用バーナと固体燃焼システムに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来のボイラ等に用いられる微粉炭燃焼
システムには、分級機を内蔵した微粉炭機(以下ミルと
言う。)で石炭を粉砕し、分級により所定の大きさ以下
の微粉を搬送用空気でバーナ部へ直接供給する燃焼シス
テムが実用化されている。
【0003】この微粉炭燃焼システムの低NOx化技術
としては、2段燃焼法が代表的である。この2段燃焼法
には外部式と内部式があり、外部式は燃焼炉のバーナゾ
ーンでの空気比(燃料に対する必要空気の割合で1が量
論的当量)を1以下の燃料リッチな条件に保つことで生
成NOxを還元して低NOx化を図り、未燃焼燃料につ
いては、バーナゾーン後流に設置されている空気挿入口
から空気を投入し、完全に燃焼させる方式である。
【0004】また、内部式2段燃焼法とは、二次、三次
空気流に旋回をかけて、一次空気のみで着火燃焼してい
る微粉炭流と二次、三次空気流との混合を遅らせ、バー
ナゾーンでの2段燃焼を行う方法であり、NR、NR2
等の微粉炭低NOxバーナで実用化されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の外部および内部
2段燃焼法を併用した低NOx技術も開発され、この燃
焼法を用いれば、ボイラ出口でのNOx排出量は100
〜150ppm前後(燃料比(固定炭素/揮発分)=
2、石炭中の窒素分1.5%の基準炭で、灰中未燃分5
%以下)まで下げられるようになった。しかしながら、
環境対策としての燃焼排ガスに含まれるNOx排出量の
規制は厳しくなる一方で、ボイラ出口NOx排出濃度も
100ppm以下の低い値が要求されている。
【0006】NOx排出量100ppm以下の低NOx
対策としては、バーナ部での内部2段燃焼法の一層の改
善を図って、微粉炭を搬送している一次空気の流れの中
に保炎器(以下内部保炎器と称す)を設置して着火・保
炎を強化する方法あるいはボイラ燃焼システムのミルか
らバーナへ搬送する途中で微粉炭を微粒粉と粗粒粉に分
級し、さらに空気と排ガスの混合ガスで微粒粉を搬送す
る燃焼装置などがある。
【0007】このような低NOx化のための保炎強化を
図ったバーナによってバーナ出口のガス温度はより高温
になり、従来の微粉炭バーナに無い新たな問題点が生じ
る。例えば、このようなバーナのバーナ出口雰囲気温度
が従来の微粉炭バーナより高温になることで、内部保炎
器への放射熱のフィードバックも大きく、燃焼装置が損
傷する危険性がある。濃縮機構を持ったバーナの濃縮流
側に内部保炎器を設置した場合、微粉炭の巻き込みも多
く、スラグ付着の可能性も大きくなる。
【0008】したがって、従来外周保炎器として用いら
れる流れに直角な平板型ブラフボディ形状をした保炎器
を用いると、高温スラグが付着したり保炎板前流側に淀
み点形状部分が生じ、この部分では冷却不足が生じやす
くなり、燃損するおそれがある。
【0009】また、微粉炭と空気からなる固気二相流の
前流側に燃料流れに対して断面V字型又はU字型の保炎
器を配置した微粉炭バーナ(特願平7−29120号)
では、固気二相流の流れがV字型又はU字型の保炎器で
平滑化され、保炎器へのスラグの付着を防止することは
できる。しかし、図14に示すように保炎器のV字型又
はU字型部分の開き角度が180゜以下のものを用いる
と固気二相流の流れが平滑化される度合いが大きくな
り、微粉炭の巻き込み量が少なくなるため、着火及び保
炎性が悪くなる。
【0010】さらに、内部保炎器は一次空気の流路内に
設置されているため燃焼用空気よりも低い温度の一次空
気により冷却されるが、図15に示すようにV型内部保
炎器では開き角度が180゜以下のものを用いると、固
気二相流の乱れが小さく、熱伝達率が悪くなり冷却効果
も不良になることがある。
【0011】本発明の課題は固体燃料用バーナの着火と
保炎を損なわず内部保炎器を冷却し、かつ内部保炎器に
スラグが付着しないようにすることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記本発明の課題は次の
構成によって達成される。すなわち、固体燃料と輸送気
体からなる固気二相流が流れる一次流路と燃焼用空気が
その周囲に流れる空気流路を有し、バーナ出口部分に流
れに直交する宝幸に平面を有する保炎器を設置した固体
燃料用バーナにおいて、保炎器を一次流路出口部の固気
二相流路内に設け、該保炎器の形状を固気二相流の流路
の上流側から下流側に向けて末広がり状にし、その保炎
器の周方向に複数の突起部を設けた固体燃料用バーナ、
または、
【0013】固体燃料と輸送気体からなる固気二相流が
流れる一次流路と燃焼用空気がその周囲に流れる空気流
路を有し、バーナ出口部分に流れに直交する宝幸に平面
を有する保炎器を設置した固体燃料用バーナにおいて、
保炎器を一次流路出口部の固気二相流路内に設け、該保
炎器の形状を固気二相流の流れ方向に対して垂直方向に
平面を有する平板型とし、その保炎器の平板の前流側に
フィンを設置した固体燃料用バーナ、または、
【0014】固体燃料と輸送用気体からなる固気二相流
が流れる流路を有する固体燃料用バーナにおいて、前記
固気二相流の流路内に固気二相流の固体濃度の濃縮装置
と固気二相流の流路を固体濃度の濃縮流と希薄流とに分
離する仕切部を設け、該仕切部の前記濃縮流側の出口部
分に固気二相流の流路の上流側から下流側に向けて末広
がり形状の保炎器を設け、該末広がり状保炎器の周方向
に複数の突起部を設けた固体燃料用バーナ、または、
【0015】固体燃料と輸送用気体からなる固気二相流
が流れる流路を有する固体燃料用バーナにおいて、前記
固気二相流の流路内に固気二相流の固体濃度の濃縮装置
と固気二相流の流路を固体濃度の濃縮流と希薄流とに分
離する仕切部を設け、該仕切部の前記濃縮流側の出口部
分に固気二相流に垂直な平面を有する平板型保炎器を設
け、該平板型保炎器の平板の前流側にフィンを設置した
固体燃料用バーナである。
【0016】本発明の固体燃料用バーナの保炎器の末広
がり形状は断面がU型、V型、コの字型形状または半円
形状などの形状とすることができる。また、本発明に
は、固体燃料と輸送用気体とを混合して固気二相流とし
た後、外部濃縮装置を用いて前記固気二相流を固体燃料
の濃縮流と希薄流とに分離して、固体燃料用バーナに供
給し、該固体燃料の濃縮流の流路出口部分に固気二相流
の流路の上流側から下流側に向けて末広がり形状の保炎
器または固気二相流に垂直な平面を有する平板型保炎器
を設けた固体燃焼システム、または、前述のいずれかの
固体燃料用バーナを備えた固体燃焼システムである。
【0017】本発明の固体燃料用バーナにおいて、内部
保炎器の形状が燃料流れに対して直交する平板部または
末広がり状部材を備えた保炎器では、固気二相流からな
る燃料流が、平板部の前流側に淀み点を形成し、冷却が
不十分となって内部保炎器が燃損する可能性がある。ま
た内部保炎器が燃料流に対してV型又はU型形状などの
末広がり状の断面を有するものは、内部保炎器へのスラ
グの付着は防止できても微粉炭などの固体燃料の巻き込
みが少なく燃料の着火性とバーナの保炎性が悪くなる。
【0018】したがって、平板型内部保炎器については
放熱用のフィンを、V型又はU型などの末広がり状保炎
器については着火・保炎を強化する突起をそれぞれ平板
部または末広がり状部材に付設すれば、着火・保炎を損
なわず内部保炎器の冷却性が良くなり、さらに溶融スラ
グの付着防止効果も高くなる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
面と共に説明する。図5に本実施例のバーナが適用され
る微粉炭焚きボイラの系統図を示す。燃料の石炭は石炭
バンカ1に一時貯蔵された後にミル2で微粉炭に加工さ
れる。一方、この微粉炭を風箱3内のバーナ4まで搬送
する一次空気はPAF(Primary Air Fan)5によって
加圧された後に、ボイラ出口部分に設けられた熱交換器
6で高温のボイラ燃焼排ガスと熱交換されて、約300
℃まで昇温された後にミル2に送られる。昇温空気はミ
ル2内部で石炭の付着水分を蒸発させた後に、微粉炭と
ともにバーナ4まで送られる。バーナ4入口部分におけ
る一次空気温度は約80℃まで低下する。
【0020】また、二次空気、三次空気などの燃焼用空
気はFDF(Forced Draft Fan)14により熱交換器8
を経由してバーナ4の配置される風箱3に供給される。
また、ボイラ排ガスの一部には燃焼用の高温空気が残っ
ており、GRF(排ガス混合ファン)9によりボイラ火
炉10の底部に供給される。
【0021】図1に本発明の一実施例として、一次流路
23壁に外周保炎器を有する低NOxバーナ(NRバー
ナ)に複数の突起36aがリング状に保炎器の外周に設
けられたV型内部保炎器36を追設したバーナの断面図
(図1(a))と正面図(図1(b))を示しており、
図1には、その上半分を示したものである。
【0022】バーナ中心部分には、重油を燃料とする起
動用バーナ21が設置してあり、その周囲に一次空気と
微粉炭の混合流22が流れる一次流路23が設けられて
いる。さらにその周囲に二次空気25の流路26、三次
空気28の流路29という順に環状の流路を有する。二
次空気流路26と三次空気流路29内での空気流の旋回
は各々の流路26、29に設けた旋回器としての機能を
持つレジスタダンパ30、31でそれぞれ行う。したが
って、二次空気25と三次空気28はレジスタダンパ3
0、31で旋回がかけられて、ボイラ火炉10の壁面3
2内に送り込まれる。また、二次空気流路26の火炉内
出口部には旋回流形成用の二次空気旋回ベーン34を設
けている。
【0023】ミル2(図5)から燃焼用空気である一次
空気でバーナに搬送されてきた微粉炭は一次流路23に
送られる。このバーナの特徴は、一次空気と微粉炭の混
合流22に対して垂直な方向に複数の突起部36aを向
けたV型内部保炎器36によって、保炎器36自体の冷
却効果を高めると同時に微粉炭流の巻き込み及び流れの
乱れを増大させ、着火・保炎性を強化させて燃焼ガスの
低NOx化を図るものである。
【0024】図2には平板型内部保炎器36に放熱用の
フィン36bを付設した内部保炎器36を低NOXバー
ナに設けた例を示す。図2(a)にはバーナの断面図、
図2(b)には図2(a)のA−A線矢視図を示す。
【0025】このバーナの特徴は、バーナ出口の外周保
炎器35以外にフィン36b付きの内部保炎器36を一
次空気と微粉炭の混合流22の流路23内に持っている
ことである。この内部保炎器36によりバーナ出口にお
いて、保炎強化すると共に二次空気流路26、三次空気
流路29内でのそれぞれ二次空気25、三次空気28の
強旋回により、バーナ外周部での燃料と空気との混合を
遅延させて還元領域を拡大することができ、燃焼ガスの
低NOx化ができる。
【0026】図3にバーナの断面図で示す実施例は、濃
縮機能を備えた低NOxバーナ(NR2バーナ)の一次
空気と微粉炭の混合流路23内に突起36aを有するV
型保炎器36が設置されている。また一次流路23内に
設けられた内部濃縮器37によって一次空気と微粉炭の
混合流22の一次流路23の断面積を一次流路23の外
周部側に濃縮流が形成されている。そして、突起付V型
保炎器36の設置位置は、前記濃縮流に包み込まれる位
置である。また、保炎器36の先端部の形状は図1に示
すものと同様のものである。
【0027】図4には濃縮流と希薄流に分割供給する低
NOxバーナに突起36aのあるV型保炎器36を設け
た低NOxバーナの断面図を示す。バーナ中心部には微
粉炭と空気と排ガスからなる混合流(希薄流)22aを
搬送する配管38が設置されている。その配管38と一
次流路壁39の間には微粉炭の濃度が濃い微粉炭と空気
の混合流(濃縮流)22bが通っており、混合流22
a、22bの間の配管38の先端にはV型の突起36a
付きの保炎器36を設置している。
【0028】図4に示す微粉炭バーナを用いる実施例の
場合、図5に示すミル2とバーナ4間に前記濃縮流22
b形成用の図示しない外部濃縮器が別途設置される。あ
るいは、ミル2で粉砕された微粉炭を図示しないビンに
貯蔵し、濃縮流と希薄流に別々に供給することもでき
る。
【0029】図1に示すバーナは一次流路23外壁に外
周保炎器35を有している例に挙げたが、図6に示すバ
ーナは、図1に示すバーナの外周保炎器35の無い内部
保炎器36を一次流路23に設けた例を示す。V型内部
保炎器36を追設したバーナの断面図を図6(a)に、
正面図を図6(b)に示しており、図6には、その上半
分を示したものである。
【0030】図6に示すバーナは微粉炭流流出流路(一
次流路)23内に突起36a付きのV型保炎器36を有
するものであり、ミル2(図5)から燃焼用空気で搬送
されたきた微粉炭と一次空気流との混合流22は一次流
路23に送られる。この時の混合流22の温度は約80
℃であり、該混合流22が突起36a付きのV型保炎器
36を冷却する。
【0031】内部保炎器36の断面形状については、V
型、平板型の他に、V型を変形した図7及び図8に示し
たコの字型、図9及び図10に示したU型に突起を付設
した内部保炎器36を用いることもできる。
【0032】図3に示すバーナの例は、濃縮機能を有す
るバーナに突起36a付きのV型保炎器36を設置する
ものであったが、図示はしてないが、微粉炭などの固体
粒子流と空気流との混合流23がバーナ部へ旋回しなが
ら搬送され、そのときの固体粒子とガスの慣性力の差を
利用した濃縮機能を有するバーナで、その濃縮流に包み
込まれる位置、または濃縮流と希薄流の境界の位置に内
部保炎器36を設置したものも本発明の範囲内のもので
ある。
【0033】さらに、濃縮機能付きバーナのその他の実
施例として、燃焼用混合ガスの流路が円筒形以外の図1
2、図13に示すような形状を有する微粉炭バーナも用
いることができる。図12、図13には断面が四角形の
濃縮機能を有する固体燃料バーナを示すが、このバーナ
の火炉内出口に設置された内部保炎器36も燃損、高温
スラグ付着の可能性がある。そこで、このようなバーナ
の内部保炎器36もV型として、さらにこれに複数の突
起36aを設けることで前記問題の解決を図ることがで
きる。
【0034】図12には、濃縮流22cと希薄流22d
を仕切る仕切板41上に突起36a付きのV型内部保炎
器36が設置されたバーナの一例を示し、図13は濃縮
流と希薄流22dを仕切る仕切板41の濃縮流22c側
に突起36a付きのV型内部保炎器36を設置した一例
を示す。
【0035】従来技術の微粉炭バーナに内部保炎器36
を追設すると、バーナ出口雰囲気温度がより高温にな
る。そのため、放射による内部保炎器への熱のフィード
バックも大きく、燃損の危険性が生じる。しかも、濃縮
機構を持ったバーナの濃縮流側に内部保炎器36を設置
した場合、微粉炭の巻き込みも多く、スラグ付着の危険
性も大きくなる。したがって、乱れを促進し、着火・保
炎を強化する流れに直角な面をもつ平板型ブラフボディ
形状の内部保炎器36は、複数のフィン36b(図2)
を設けた方が保炎器36自身の表面積が増え、冷却効果
を高めることができ、同時にスラグの付着も防止でき
る。また、内部保炎器36の表面積を大きくし、冷却効
果を持たせた図1などに示す複数の突起36a付きのV
型保炎器36を用いる場合は、突起36aとは別に燃焼
用流体の流れに垂直な方向の突起部を持たせることによ
り乱れを促進し、着火・保炎を強化することができる。
【0036】
【発明の効果】本発明になる、超低NOx微粉炭燃焼装
置によれば、通常の微粉炭バーナでなし得なかったバー
ナ部での超低NOx化が内部保炎器燃損、スラグ付着無
しに可能となり、脱硝装置におけるアンモニア消費量を
削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の突起付V型保炎器を追設
した超低NOxバーナの断面図(図1(a))と正面図
(図1(b))である。
【図2】 本発明の一実施例のフィン付保炎器を追設し
た低NOxバーナの断面図(図2(a))と図2(a)
のA−A線矢視図(図2(b))である。
【図3】 本発明の一実施例の突起付V型保炎器を追設
した濃縮機能型低NOxバーナの断面図である。
【図4】 本発明の一実施例の突起付V型保炎器付き微
粒粉搬送パイプを設置した低NOxバーナの断面図であ
る。
【図5】 本発明の低NOxバーナを有する微粉炭燃焼
装置系統図である。
【図6】 本発明の一実施例の突起付V型保炎器付き微
粒粉バーナの断面図(図1(a))と正面図(図1
(b))である。
【図7】 本発明の一実施例の低NOxバーナのV型保
炎器を変形した突起付コの字型保炎器部分を示す側面図
(図7(a))と正面図(図7(b))である。
【図8】 本発明の一実施例の低NOxバーナのV型保
炎器を変形した突起付コの字型保炎器部分を示す側面図
(図8(a))と正面図(図8(b))である。
【図9】 本発明の一実施例の低NOxバーナのV型保
炎器を変形した突起付コの字型保炎器部分を示す側面図
(図9(a))と正面図(図9(b))である。
【図10】 本発明の一実施例の低NOxバーナのV型
保炎器を変形した突起付コの字型保炎器部分を示す側面
図(図10(a))と正面図(図10(b))である。
【図11】 本発明の一実施例の低NOxバーナのフィ
ン付内部保炎器のフィンを螺旋状に追設したとき保炎器
部分の側面図(図11(a))と図11(a)のA−A
線矢視図(図11(b))である。
【図12】 本発明の一実施例の濃縮流と希薄流との仕
切板上に設置された突起付V型保炎器を有する低NOx
バーナの断面図(図12(a))と正面図(図12
(b))である。
【図13】 本発明の一実施例の濃縮流と希薄流との仕
切板上の濃縮流側に設置された突起付V型保炎器を有す
る低NOxバーナの断面図(図13(a))と正面図
(図12(b))である。
【図14】 V型保炎器の開き角度に対する燃料流の巻
き込み量の関係を示す図である。
【図15】 V型保炎器の開き角度による冷却効果を示
す図である。
【符号の説明】
1 石炭バンカ 2 ミル 3 風箱 4 バーナ 5 PAF 6、8 熱交換
器 9 GRF 10 ボイラ火
炉 14 FDF 21 起動用バーナ 22一次空気
と微粉炭の混合流 23 一次流路 25 二次空
気 26 二次空気流路 28 三次空
気 29 三次空気流路 30、31
レジスタダンパ 32 火炉壁面 34 二次空
気旋回ベーン 35 外周保炎器 36 V型内
部保炎器 37 内部濃縮器 38、39 微粉炭と空気混合流の搬送用配管 41 仕切板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 馬場 彰 広島県呉市宝町3番36号 バブコック日立 株式会社呉研究所内 (72)発明者 津村 俊一 広島県呉市宝町6番9号 バブコック日立 株式会社呉工場内 (72)発明者 小林 啓信 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社日 立製作所日立研究所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固体燃料と輸送気体からなる固気二相流
    が流れる一次流路と燃焼用空気がその周囲に流れる空気
    流路を有し、バーナ出口部分に流れに直交する平面を有
    する保炎器を設置した固体燃料用バーナにおいて、 保炎器を一次流路出口部の固気二相流路内に設け、該保
    炎器の形状を固気二相流の流路の上流側から下流側に向
    けて末広がり状にし、その保炎器の周方向に複数の突起
    部を設けたことを特徴とした固体燃料用バーナ。
  2. 【請求項2】 固体燃料と輸送気体からなる固気二相流
    が流れる一次流路と燃焼用空気がその周囲に流れる空気
    流路を有し、バーナ出口部分に流れに直交する方向に平
    面を有する保炎器を設置した固体燃料用バーナにおい
    て、 保炎器を一次流路出口部の固気二相流路内に設け、該保
    炎器の形状を固気二相流の流れ方向に対して垂直方向に
    平面を有する平板型とし、その保炎器の平板の前流側に
    フィンを設置することを特徴とした固体燃料用バーナ。
  3. 【請求項3】 固体燃料と輸送用気体からなる固気二相
    流が流れる流路を有する固体燃料用バーナにおいて、 前記固気二相流の流路内に固気二相流の固体濃度の濃縮
    装置と固気二相流の流路を固体濃度の濃縮流と希薄流と
    に分離する仕切部を設け、該仕切部の前記濃縮流側の出
    口部分に固気二相流の流路の上流側から下流側に向けて
    末広がり形状の保炎器を設け、該末広がり状保炎器の周
    方向に複数の突起部を設けたことを特徴とする固体燃料
    用バーナ。
  4. 【請求項4】 固体燃料と輸送用気体からなる固気二相
    流が流れる流路を有する固体燃料用バーナにおいて、 前記固気二相流の流路内に固気二相流の固体濃度の濃縮
    装置と固気二相流の流路を固体濃度の濃縮流と希薄流と
    に分離する仕切部を設け、該仕切部の前記濃縮流側の出
    口部分に固気二相流に垂直な平面を有する平板型保炎器
    を設け、該平板型保炎器の平板の前流側にフィンを設置
    したことを特徴とする固体燃料用バーナ。
  5. 【請求項5】 保炎器の末広がり形状は断面がU型、V
    型、コの字型形状または半円形状であることを特徴とす
    る請求項1ないし3のいずれかに記載の固体燃料用バー
    ナ。
  6. 【請求項6】 固体燃料と輸送用気体とを混合して固気
    二相流とした後、外部濃縮装置を用いて前記固気二相流
    を固体燃料の濃縮流と希薄流とに分離して、固体燃料用
    バーナに供給し、該固体燃料の濃縮流の流路出口部分に
    固気二相流の流路の上流側から下流側に向けて末広がり
    形状の保炎器または固気二相流に垂直な平面を有する平
    板型保炎器を設けたことを特徴とする固体燃焼システ
    ム。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし5のいずれかに記載の固
    体燃料用バーナを備えたことを特徴とする固体燃焼シス
    テム。
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