JPH09203071A - 油圧ショベルの干渉防止装置 - Google Patents

油圧ショベルの干渉防止装置

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JPH09203071A
JPH09203071A JP1096596A JP1096596A JPH09203071A JP H09203071 A JPH09203071 A JP H09203071A JP 1096596 A JP1096596 A JP 1096596A JP 1096596 A JP1096596 A JP 1096596A JP H09203071 A JPH09203071 A JP H09203071A
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JP
Japan
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angle
boom
swing
interference prevention
pilot
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Application number
JP1096596A
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English (en)
Inventor
Koji Nishimura
孝治 西村
Masayuki Yugami
誠之 湯上
Katsuyoshi Nasu
且良 那須
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/20Drives; Control devices
    • E02F9/2025Particular purposes of control systems not otherwise provided for
    • E02F9/2033Limiting the movement of frames or implements, e.g. to avoid collision between implements and the cabin

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  • Operation Control Of Excavators (AREA)
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  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スイング可能なブームと運転室との干渉を安
価な費用で確実に防止でき、安全性の高い油圧ショベル
の干渉防止装置を提供する。 【解決手段】 ブーム上げ角度およびスイング角度が所
定角度を越えたことを検出する角度検出スイッチ30,
31と、この角度検出スイッチ30,31の両方が閉じ
たときに電磁切換弁20を切換える非常解除用リレー2
9とを設け、ブームと運転室との位置関係に応じて、電
磁比例減圧弁11,12によりブーム上げ動作、スイン
グ動作を制御し、さらに、マイコン10等の異常により
ブーム上げ角度およびスイング角度がそれぞれ所定角度
を越えたとき、角度検出スイッチ30,31の両方の閉
路により非常解除用リレー29をOFFし、電磁切換弁
20を切換えてパイロット油の設定圧力を減少させてす
べての動作を非常停止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブーム等が運転室
に近づいたときに、ブーム等の動作を自動停止させて両
者の衝突を回避する油圧ショベルの干渉防止装置に係
り、特に、干渉防止用の電磁弁等が故障した場合にあっ
ても運転室の安全性を確保するのに好適な油圧ショベル
の干渉防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば実開平4−46149
号公報に記載されているように、上部旋回体にブームを
スイングポストを介して装着し、スイングシリンダの操
作により作業機を左右方向に揺動させるようにしたブー
ムスイング式油圧ショベルが提案されている。
【0003】この種のブームスイング式油圧ショベル
は、運転室を有する本体と、この本体の前記運転室の側
方に左右方向へスイング可能にかつ上下方向へ回動可能
に連結されたブームと、このブームに対して回動可能に
連結されたアームと、このアームに対して回動可能に連
結されたバケットと、これらブーム、アームおよびバケ
ットで構成される作業機を駆動するアクチュエータと、
各アクチュエータに供給される作動油の流れを制御する
方向制御弁とを備えている。
【0004】図3はブームスイング式油圧ショベルに備
えられる従来の干渉防止装置を説明する油圧回路図、図
4は図3の干渉防止装置に備えられるマイコンのブロッ
ク図、図5は図4のマイコンに記憶される干渉防止領域
の説明図である。図3において、1は原動機、2,2a
は原動機1によりそれぞれ駆動される主ポンプおよびパ
イロットポンプ、3,4,5はそれぞれアクチュエータ
としてのブームシリンダ、スイングシリンダおよびアー
ムシリンダ、6は主ポンプ2から各シリンダ3〜5等に
供給される作動油の流れを制御する方向制御弁、7はブ
ーム操作およびバケット操作を行なうパイロット弁、8
は旋回操作およびアーム操作を行なう他のパイロット
弁、9はブームスイング操作を行なうスイング用パイロ
ット弁である。前記各シリンダ3〜5等は運転室内に配
置した操作レバー7a、8aや操作ペダル9a等の操作
体によって動作され、オペレータがこれら操作レバー7
a、8aや操作ペダル9aを適宜操作すると、その操作
量に応じた指示信号がパイロット弁7〜9から方向制御
弁6に出力され、各シリンダ3,4,5等に供給される
圧油の供給量が制御される。なお、他のバケットシリン
ダや走行モータ等の他のアクチュエータについては図示
省略してある。
【0005】また、前記ブームスイング式油圧ショベル
には干渉防止装置が備えられており、この干渉防止装置
は、前記作業機と運転室との位置関係を演算する演算手
段としてのマイコン10と、このマイコン10の演算結
果に応じて、運転室と干渉する方向への各動作、すなわ
ちブーム上げ、スイング左およびアーム引きの各動作を
制御する複数の電磁弁、例えば電磁比例減圧弁11〜1
3とを有している。
【0006】これらのうち、スイング左用電磁比例減圧
弁11は、スイング用パイロット弁9と方向制御弁6と
を接続するスイング左パイロット管路14に介設されて
いる。ブーム上げ用電磁比例減圧弁12は、パイロット
弁7と方向制御弁6とを接続するブーム上げパイロット
管路15に介設されている。アーム引き用電磁比例減圧
弁13は、他のパイロット弁8と方向制御弁6とを接続
するアーム引きパイロット管路16に介設されている。
一方、他のスイング右パイロット管路17、ブーム下げ
パイロット管路18、およびアーム押しパイロット管路
19はそれぞれ方向制御弁6に直接接続されている。
【0007】また、前記パイロットポンプ2aの吐出側
には、マイコン10により制御される非常停止用電磁切
換弁20が設けられており、この電磁切換弁20はタン
クに接続されるポートを有している。この電磁切換弁2
0はマイコン10から信号線20aを介して出力される
非常停止信号によって切換えられ、この非常停止信号を
入力した場合にのみ、パイロットポンプ2aの吐出側に
接続されるパイロット圧供給管路21を遮断してパイロ
ット油をタンクに戻すようになっている。
【0008】また図4に示すように、前記マイコン10
には、ブーム上げ角度、左スイング角度、およびアーム
引き角度をそれぞれ検出する複数の角度検出器22が接
続され、これら角度検出器22から各角度信号θが入力
される。このマイコン10は、前記角度信号θに基づい
てブーム上げ角度、左スイング角度およびアーム引き角
度を算出する角度演算部23と、前記運転室の周囲に設
定された図5に示す干渉防止領域Z1等をあらかじめ記
憶する領域記憶部24と、角度演算部23で算出された
相対的角度が領域記憶部24に記憶される干渉防止領域
Z1等内にあるか否かを判断し、その判断結果に応じて
所定の制御信号を出力する比較演算部25と、この比較
演算部25からの制御信号に基づいて電磁比例減圧弁1
1〜13へ所定の制御信号を出力する駆動制御部26と
からなっている。
【0009】前記干渉防止領域Z1は、ブーム上げ角度
とスイング角度との相互関係に応じてあらかじめ定めら
れ、ブーム上げ角度が横軸方向に、スイング角度が縦軸
方向にとられたデータマップ上に設定されており、ブー
ム上げ角度およびスイング角度の座標点P1,P2,P
3,P4,P5を順次結ぶ直線で囲まれている。また、
前記領域記憶部24には、図示を省略したが、ブーム上
げ角度とアーム角度との相互関係に応じてあらかじめ定
められる干渉防止領域や、スイング角度とアーム角度と
の相互関係に応じてあらかじめ定められる他の干渉防止
領域も記憶されており、前記角度演算部23で算出され
た相対的角度がこれら図示せぬ干渉防止領域にあるか否
かを判断される。
【0010】前記スイング左用電磁比例減圧弁11はタ
ンクに接続されるポートを有し、前記マイコン10の駆
動制御部26から出力される制御信号の電流値に比例し
て動作される。通常は最大レベルの電流信号に応じてス
イング左パイロット管路14を全開するので、操作ペダ
ル9aの操作量に応じたパイロット圧が方向制御弁6に
供給され、スイング左動作が行なわれる。また、制御信
号として最小レベルの電流信号を入力した場合、前記ス
イング左パイロット管路14の圧油を遮断してタンクに
戻すので、操作ペダル9aの操作に何らかかわりなく、
方向制御弁6は中立状態に保たれてスイング左動作が禁
止される。また、制御信号として電流値が中間レベルの
電流信号を入力した場合、前記スイング左パイロット管
路14の圧油を絞ってパイロット圧を減圧するので、ス
イング左動作が減速される。なお、ブーム上げ用電磁比
例減圧弁12およびアーム引き用電磁比例減圧弁13も
それぞれ同様である。
【0011】このように構成された油圧ショベルの干渉
防止装置では、各角度検出器22からの相対角度信号θ
に基づいて、マイコン10によりブーム上げ角度、スイ
ング角度およびアーム引き角度を演算した後、これらの
演算した角度を干渉防止領域Z1等とを比較し、ブーム
やアームが干渉防止領域Z1等内に侵入したか否かを判
断する。
【0012】このとき、前記ブームの上げ角度およびス
イング角度の座標が干渉防止領域Z1の外側に位置して
いる場合、通常処理が行われる。すなわち、電磁比例減
圧弁11,12に最大レベルの電流を出力するため、該
電磁比例減圧弁11,12はスイング左パイロット管路
14、ブーム上げパイロット管路15を全開する。ま
た、電磁切換弁20がパイロット圧供給管路21を開く
ことにより、パイロットポンプ2aから吐出されるパイ
ロット油をパイロット弁7〜9に供給する。したがっ
て、ブームシリンダ3、スイングシリンダ4はそれぞれ
対応する操作レバー7a、操作ペダル9aの操作量に応
じた通常の動作が行われる。
【0013】次いで、ブーム上げ動作に伴って前記ブー
ム上げ角度およびスイング角度の座標が干渉防止領域Z
1に侵入した場合、マイコン10からの制御信号に応じ
て電磁比例減圧弁12はブーム上げパイロット管路15
のパイロット圧を減圧するため、ブームシリンダ3の減
速、停止動作が行われる。同様に、ブームスイング動作
に伴って前記ブーム上げ角度およびスイング角度の座標
が干渉防止領域Z1に侵入した場合、マイコン10から
の制御信号に応じて電磁比例減圧弁11はスイング左パ
イロット管路14のパイロット圧を減圧するため、スイ
ングシリンダ4の減速、停止動作が行われる。
【0014】さらに、前記電磁比例減圧弁11,12な
どに何らかの不良があり、マイコン10から作動指令を
出力したにもかかわらず、前記ブーム上げ動作およびス
イング動作が継続する場合、前記マイコン10から信号
線20aを介して非常停止信号が出力されるので、電磁
切換弁20が切換わり、パイロットポンプ2aから吐出
されるパイロット油の設定圧力をタンク圧と同等な圧力
まで漸次低減する。これによって、操作レバー7aや操
作ペダル9aの操作にかかわらず方向切換弁6が中立状
態に戻されるため、ブームシリンダ3やスイングシリン
ダ4などの各アクチュエータが全て停止する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の油圧ショベルの干渉防止装置では、電磁比例減圧弁
11、12の少なくとも一方の故障により運転室に近づ
く方向への動作が続行された場合、当該油圧ショベルの
全動作を非常停止できるが、マイコン10の故障や角度
検出器22の故障や検出位置のずれを生じた場合、ブー
ムが前記干渉防止領域Z1に侵入した後、運転室に近づ
く方向への動作が継続しても、マイコン10から前記非
常停止指令が出力されないため、前記電磁切換弁20が
作動せず、したがって、ブームが運転室と干渉する懸念
があった。
【0016】また、前記不具合を解決するため、マイコ
ン10や角度検出器22の他にそれぞれ別のマイコンや
角度検出器を設けて、安全性を高めることも考えられる
が、前記マイコンや角度検出器では、ブーム上げ角度お
よびスイング角度等をそれぞれ検出して三次元的な位置
を演算するため複雑な処理が必要であり、安全装置とし
ては異常発生の因子がさらに増えて安全上、好ましくな
いという問題があるとともに、コストが嵩むという問題
もあった。
【0017】本発明は、このような従来技術の実情に鑑
みてなされたもので、その目的は、スイング可能なブー
ムと運転室との干渉を安価な費用で確実に防止でき、安
全性の高いブームスイング式油圧ショベルを提供するこ
とにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、ブーム上げ角
度およびスイング角度がそれぞれ所定角度を越えたこと
を検出する角度検出スイッチと、この角度検出スイッチ
から出力される角度検出信号に応じて、電磁切換弁に切
換指令を出力する指令出力手段とを備え、演算手段や角
度検出器の異常によりブーム上げ動作およびスイング動
作の少なくとも一方が継続される場合、前記角度検出ス
イッチから角度検出信号を出力し、前記指令出力手段か
ら電磁切換弁に切換指令を出力することにより前記ブー
ム上げ動作およびスイング動作の非常停止を行なうこと
とする。
【0019】このようにすると、例えば、ブームが運転
室側に近づく方向に動作され、ブームが干渉防止領域に
侵入した場合、ブーム上げ動作やスイング動作が制御さ
れる。しかしながら、演算装置や角度検出器の異常によ
りブームが干渉防止領域に侵入したにもかかわらず、ブ
ーム上げ動作やスイング動作が継続され、それぞれ所定
角度を越えて干渉危険領域に侵入したとき、角度検出ス
イッチが作動し、この角度検出スイッチから出力される
角度検出信号に応じて、指令出力手段により電磁切換弁
に切換指令を出力される。その結果、パイロットポンプ
から吐出されるパイロット油の設定圧力が減少するた
め、ブームシリンダやスイングシリンダへ作動油を送る
方向切換弁が中立状態に保たれ、ブーム上げ動作やスイ
ング動作は禁止される。したがって、スイング可能なブ
ームと運転室との干渉を確実に防止できる。また、前記
角度検出スイッチがON−OFF動作で済むとともに、
前記指令出力手段が複雑な演算処理を必要としないた
め、安全装置としての異常発生の因子が少なく信頼性が
高いとともに、費用が安価である。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の油圧ショベルの干渉防止
装置では、ブームの上げ角度が所定角度を越えたことを
検出する第1の角度検出スイッチと、前記ブームのスイ
ング角度が所定角度を越えたことを検出する第2の角度
検出スイッチと、これら角度検出スイッチから出力され
る角度検出信号に応じてパイロット油の設定圧力を減少
させる電磁切換弁に切換指令を出力する指令出力手段と
を備え、前記ブームが干渉防止領域を越えてこの干渉防
止領域の内側の干渉危険領域に侵入し、前記角度検出ス
イッチの両方から位置検出信号が出力されたとき、この
位置検出信号に応じて前記指令出力手段から前記電磁切
換弁に切換指令を出力することにより、前記ブームを駆
動するアクチュエータを非常停止する。
【0021】また、前記干渉防止領域の内側の干渉危険
領域を、前記ブームの上げ角度が所定値を越える範囲内
で、かつ前記ブームのスイング角度が所定値を越える範
囲内に設定した。
【0022】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1は本発明の一実施例に係る干渉防止装置を備えた油
圧ショベルの油圧回路図、図2はマイコンに記憶される
干渉防止領域および干渉危険領域を示す説明図であり、
図1、図2において前述した図3〜図5に対応する部分
には同一符号を付してある。
【0023】図1に示すように、本実施例に係る干渉防
止装置は、マイコン10からの信号線20aと電磁切換
弁20との間に介設されるリレー27と、このリレー2
7と電源28との間に介設され、電磁切換弁20に切換
指令を出力する指令出力手段としての非常解除用リレー
29と、ブーム上げ角度が所定角度を越えたことを検出
する第1の角度検出スイッチ30と、ブームスイング角
度が所定角度を越えたことを検出する第2の角度検出ス
イッチ31とからなっている。これら角度検出スイッチ
30,31は、電源28および非常解除用リレー29間
で直列接続されており、角度検出スイッチ30,31の
両方が閉路すると非常解除用リレー29がOFFするよ
うになっている。通電時に前記リレー27,29の両方
がそれぞれONされ、電源28−リレー27−非常解除
用リレー29−電磁切換弁20の回路が閉成されるの
で、この電磁切換弁20の付勢によりパイロットポンプ
2aから吐出されるパイロット油が所定の設定圧力に保
たれ、このパイロット油が電磁切換弁20を介してパイ
ロット弁7〜9に供給される。
【0024】また、この干渉防止装置では、図2に示す
ように、運転室2aの周囲に干渉防止領域Z1が設定さ
れるとともに、該干渉防止領域Z1の内側に干渉危険領
域Z2が設定されており、これら各領域Z1,Z2はマ
イコン10に記憶されている。前記干渉危険領域Z2
は、ブーム上げ角度およびスイング角度の座標点P6,
P7,P8,P5を順次結ぶ直線で囲まれており、ブー
ムの上げ角度が所定値(座標点P7,P8を結ぶ直線で
示す角度)以下の範囲では第1の角度検出スイッチ30
がOFFし、前記所定値を越える範囲では第1の角度検
出スイッチ30がONする。また、前記ブームのスイン
グ角度が所定値(座標点P6,P7を結ぶ直線で示す角
度)以下の範囲では第2の角度検出スイッチ31がOF
Fして、前記所定値を越える範囲では第2の角度検出ス
イッチ31がONする。
【0025】次に、本実施例の動作を説明すると、まず
ブーム上げ角度およびスイング角度の座標が干渉防止領
域Z1の外側に位置している場合、従来の場合と同様
に、通常処理としてブームシリンダ3、スイングシリン
ダ4はそれぞれ対応する操作レバー7a、操作ペダル9
aの操作量に応じた通常の動作が行われる。次いで、ブ
ーム上げ動作やスイング動作に伴って前記ブーム上げ角
度およびスイング角度の座標が干渉防止領域Z1に侵入
した場合、ブームシリンダ3やスイングシリンダ4の減
速、停止動作が行われる。さらに、前記電磁比例減圧弁
11,12などに何らかの不良があり、マイコン10か
ら作動指令を出力したにもかかわらず、前記ブーム上げ
動作およびスイング動作が継続する場合、非常停止信号
の出力により電磁切換弁20が切換わり、パイロットポ
ンプ2aから吐出されるパイロット油の設定圧力がタン
ク圧と同等な圧力まで漸次低減する。その結果、ブーム
シリンダ3やスイングシリンダ4へ作動油を送る方向切
換弁6が中立状態に保たれるので、ブームシリンダ3や
スイングシリンダ4などの各アクチュエータが全て停止
する。
【0026】さらに、マイコン10や角度検出器22の
異常により、ブーム上げ動作のスイング動作の少なくと
も一方が継続し、ブーム上げ角度およびスイング角度の
座標が干渉危険領域Z2に侵入した場合、第1の角度検
出スイッチ30および第2の角度検出スイッチ31の両
方がONする。これに伴って、非常解除用リレー29が
OFFするので、電磁切換弁20が切換わり、パイロッ
トポンプ2aから吐出されるパイロット油の設定圧力が
タンク圧と同等な圧力まで漸次低減する。その結果、ブ
ームシリンダ3やスイングシリンダ4へ作動油を送る方
向切換弁6が中立状態に保たれるので、ブームシリンダ
3やスイングシリンダ4などの各アクチュエータが全て
停止する。
【0027】このように構成した実施例にあっては、マ
イコン10や角度検出器22の異常が発生した場合であ
っても、角度検出スイッチ30,31によりブーム上げ
角度およびスイング角度を検出して非常解除用リレー2
9により電磁切換弁20を切換えることができるため、
ブームと運転室との干渉を確実に防止できる。また、前
記角度検出スイッチ30,31がON−OFF動作で済
むとともに、これら角度検出スイッチ30,31からの
角度検出信号を入力する非常解除用リレー29が複雑な
演算処理を必要としないため、安全装置としての異常発
生の因子が少なく信頼性が高いとともに、費用が安価で
ある。
【0028】また、前記角度検出スイッチ30,31お
よび非常解除用リレー29は、前記マイコン10とは独
立しており、このマイコン10の影響による誤動作の可
能性が少なく、この点からも信頼性が高い。さらに、前
記リレー27および非常解除用リレー29は常時通電タ
イプであるため、電磁切換弁20の構成は従来と同様で
あり、既存の油圧ショベルへの組込みを容易に行なえる
とともに、電磁切換弁20等に関する信頼性の低下が少
なくて済む。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
演算手段や角度検出器の異常が発生した場合であって
も、角度検出スイッチによりブーム上げ角度およびスイ
ング角度を検出して非常解除用リレーにより電磁切換弁
を切換えてパイロット圧を減圧できるため、ブームと運
転室との干渉を確実に防止できる。また、前記角度検出
スイッチがON−OFF動作で済むとともに、この角度
検出スイッチからの角度検出信号を入力する指令出力手
段が複雑な演算処理を必要しないため、安全装置として
の異常発生の因子が少なく信頼性が高いとともに、費用
が安価である。したがって、安全性が高く、しかも低コ
ストな油圧ショベルの干渉防止装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る干渉防止装置を備えた
油圧ショベルの油圧回路図である。
【図2】マイコンに記憶される干渉防止領域および干渉
危険領域を示す説明図である。
【図3】ブームスイング式油圧ショベルに備えられる従
来の干渉防止装置を説明する油圧回路図である。
【図4】図3の干渉防止装置に備えられるマイコンのブ
ロック図である。
【図5】図4のマイコンに記憶される干渉防止領域の説
明図である。
【符号の説明】
2a パイロットポンプ 3 ブームシリンダ 4 スイングシリンダ 5 アームシリンダ 7a 操作レバー(操作体) 9a 操作ペダル(操作体) 7、9 パイロット弁 10 マイコン(演算手段) 11、12 電磁比例減圧弁(電磁弁) 20 電磁切換弁 22 角度検出器 27 リレー 29 非常解除用リレー(指令出力手段) 30 第1の角度検出スイッチ 31 第2の角度検出スイッチ Z1 干渉防止領域 Z2 干渉危険領域

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転室の側方に左右方向へスイング可能
    にかつ上下方向へ回動可能に設けられたブームの上げ角
    度とスイング角度とをそれぞれ検出する複数の角度検出
    器と、前記運転室の周囲に設定された干渉防止領域を記
    憶し、前記角度検出器から出力される検出値に基づいて
    前記ブームが前記干渉防止領域に侵入したか否かを判断
    する演算手段と、この演算手段からの制御信号に応じて
    ブームシリンダ用およびスイングシリンダ用の方向制御
    弁に供給される各パイロット圧をそれぞれ減少させる電
    磁弁と、前記演算手段からの非常停止信号に応じてパイ
    ロットポンプから吐出されるパイロット油の設定圧力を
    減少させる電磁切換弁とを備え、前記ブームが前記干渉
    防止領域に侵入した場合、前記電磁弁の作動により前記
    ブームが前記運転席と干渉する方向への動作を制御し、
    前記電磁弁が故障したとき、前記電磁切換弁の作動によ
    り前記パイロット油の設定圧力を減少させて前記方向切
    換弁を中立状態に保つようにした油圧ショベルの干渉防
    止装置において、 前記ブームの上げ角度が所定角度を越えたことを検出す
    る第1の角度検出スイッチと、前記ブームのスイング角
    度が所定角度を越えたことを検出する第2の角度検出ス
    イッチと、これら角度検出スイッチから出力される角度
    検出信号に応じて、前記電磁切換弁に切換指令を出力す
    る指令出力手段とを設け、 前記ブームの上げ動作およびスイング動作の少なくも一
    方によりブームが前記干渉防止領域を越えてこの干渉防
    止領域の内側の干渉危険領域に侵入し、前記角度検出ス
    イッチの両方から位置検出信号が出力されたとき、この
    位置検出信号に応じて前記指令出力手段から前記電磁切
    換弁に切換指令を出力することにより、前記パイロット
    油の設定圧力を減少させて前記方向切換弁を中立状態に
    保ち、前記ブームの上げ動作およびスイング動作の少な
    くも一方を非常停止することを特徴とする油圧ショベル
    の干渉防止装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、前記干渉防止領
    域の内側の干渉危険領域を、前記ブームの上げ角度が所
    定値を越える範囲内で、かつ前記ブームのスイング角度
    が所定値を越える範囲内に設定したことを特徴とする油
    圧ショベルの干渉防止装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005042395A (ja) * 2003-07-22 2005-02-17 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械の運転室干渉防止装置
JP2020101053A (ja) * 2018-12-25 2020-07-02 株式会社クボタ 作業機

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JP2005042395A (ja) * 2003-07-22 2005-02-17 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械の運転室干渉防止装置
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