JPH09201958A

JPH09201958A - 画像記録装置

Info

Publication number: JPH09201958A
Application number: JP1316696A
Authority: JP
Inventors: Tomohiro Aoki; 友洋青木
Original assignee: Canon Inc
Current assignee: Canon Inc
Priority date: 1996-01-29
Filing date: 1996-01-29
Publication date: 1997-08-05

Abstract

(57)【要約】【課題】記録のために版などを用意する必要がなく、
例えば、インクジェット記録方式等により円板状の被記
録体上に画像記録が直接かつ正確に実施可能であり、コ
ンパクトで場所を取らない画像記録装置を提供する。【解決手段】円板状被記録体１１を載置状態に位置決
めする位置決め部９を有し、位置決めされた円板状被記
録体を一方向に移動可能な搬送手段１，２，３，４と、
その円板状被記録体上を前記一方向とは交差する方向に
走査しつつ記録を行う記録手段６，７Ａ，７Ｂとを具備
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、画像記録装置に関
し、特に、コンパクトディスク等円板状の被記録体上に
所定の印字や画像の記録を行うための画像記録装置に関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来、コンパクトディスク等円板状の被
記録体上に商標や分類さらにはその取扱い上の注意事項
等をレーベルとして直接印刷記録するには一般的にスク
リーン印刷やオフセット印刷等による方式のものが多く
採用されてきた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方式による画像記録装置では、記録すべき原画像に
対し、その原画像に使われている色別にスクリーン版や
オフセット版を作成しなければならず、また作成した版
を精細に位置決めしつつ印刷装置に装着する必要がある
上、要求される色が出力されるようにインクを調合しな
ければならず、さらには、使用される色数も限定され
る。従って、上記版代が経費として高価につく上、その
製作に日数を要し、印刷を行う前工程で手間が掛る。特
に印刷数量の少ないような場合の被記録体１枚あたりの
印刷経費が高くつく。また、印刷終了時に余った調合イ
ンクを洗浄したりその廃液処理に手間がかかる上、その
ための設備が必要となる。

【０００４】さらにまた、用意する版の数に比例して印
刷のための記録装置の大型化を招き、それ丈広い設置ス
ペースが要求されることになり、印刷を終えた版を必要
に応じて保存しなければならず、それ丈、保存のための
スペースも要求される。

【０００５】本発明の目的は、上述したような従来の問
題に着目し、その解決を図るべく、版などを用意する必
要がなく、例えばインクジェット記録方式等により円板
状の被記録体上に直接画像記録が正確に実施可能であ
り、かつ構成が簡単かつコンパクトで場所をとらない画
像記録装置を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、円板状被記録体を載置した状態に位置
決めする位置決め部を有し、位置決めされた前記円板状
被記録体を一方向に所定の速度で移動可能な搬送手段
と、前記円板状被記録体上を前記一方向と交差する方向
に走査しつつ、該円板状被記録体に記録を行う記録手段
とを具備することを特徴とするものである。

【０００７】本発明によれば、搬送手段上の位置決め部
に円板状被記録体を載置した状態に容易かつ正確に位置
決めすることができ、位置決めされた円板状被記録体を
搬送手段により所定の記録位置に導いた上、記録手段に
より円板状被記録体上を搬送方向とは交差する方向に走
査して画像記録を行わせることができるもので、複数の
円板状被記録体に対してずれの無い安定した記録を簡単
な構成で実施することができる。

【０００８】また、搬送手段上に位置決めされた円板状
被記録体を検知して記録を行うので、被記録材が載置さ
れない状態の搬送手段上に記録を行って搬送手段を汚す
ようなことがない。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下に、図面に従って本発明の実
施例を詳細かつ具体的に説明する。

【００１０】図４は、本発明の適用が可能な円板状被記
録体の一例として音の信号をデジタル符号に変換して円
板状レコード面上に記録したり、データ格納用に使用さ
れるコンパクトディスク（ＣＤ）の構成を示す。なお、
図示はしないがこの他、映像信号を同時に記録するレー
ザディスク（ＬＤ）等もまた本発明の適用対象となるも
のである。

【００１１】図４に示すように、ＣＤ１１はポリカーボ
ネート等の機械的強度および耐熱性において優れた透明
な樹脂系材料によってそのベース２１が薄板の円板状に
形成されるもので、このようなＣＤ１１の基本的形状は
規格化されており、その外径は１２０ｍｍであって、中
心部には内径１５ｍｍのＣＤ保持孔２２が穿設されてい
る。２３はかかるベースの一方の面に刻設された円弧状
の溝であり、これらの溝２３が不図示のレーザ読取装置
によってＣＤ回転中データとして読み取られ、音または
データ信号に変換される。溝２３の半径方向の幅は０．
５μｍ、深さは０．１μｍ、また周方向の長さは０．９
μｍから３．３μである。

【００１２】なお、これらの溝２３および溝２３が刻設
されている側の面には図４の（Ｃ）に示すようにアルミ
ニウムの蒸着による反射膜２４が形成されていて、これ
らの反射膜２４上にさらに保護膜２５が形成されてい
る。また、かかる反射膜２４はＣＤ１１の外径１１６ｍ
ｍ、内径４６ｍｍ間の環状領域２１Ｂに施されるもの
で、レーベルなどの画像記録は通常の場合、このような
環状領域２１Ｂの反対側の面、つまり溝形成面とは反対
側のベース面２１Ａに施されるものである。また、反射
膜２４が施される側のＣＤ保持孔２２から半径方向に沿
った孔周囲部２６に図４の（Ａ）に示すようにバーコー
ド２７を印刷し、バーコード２７によりＣＤ１１のデー
タ内容を管理可能としたものもある。

【００１３】このようなＣＤは通常プレス手段により量
産されるが、被記録体としてはまだデータが書き込まれ
ていないＣＤ−Ｒ（Ｒｅｃｏｒｄａｂｌｅ）もある。か
かるＣＤ−Ｒには前記溝２３は設けられてはいないが、
その形状はプレスにより作成されるＣＤと同じで、反射
膜２４の構成等についても同様の構成になっており、Ｃ
Ｄ−Ｗｒｉｔｅｒと呼ばれるＣＤ−Ｒへのデータ書き込
み機により前述のＣＤと同様の溝２３が作成されること
でデータが形成される。なお以上に説明したＣＤは音楽
用のＣＤ、またはコンピュータ用のＣＤ−ＲＯＭとして
広く用いられるものであり、音楽用としては他にシング
ル版用ＣＤがあるが、上述したＣＤと大きさは異なるが
全く同様の構成になっている。これらのＣＤに対し以下
に述べる記録装置により、前記溝２３が設けられている
面２１Ｂとは反対面（ベース面）２１Ａにデータの内容
等を示す画像や文字がラベルとして記録される。

【００１４】図１は本発明にかかる画像記録装置の構成
例を示すもので、以下では円板状被記録体である例えば
ＣＤ１１の記録装置への供給および排出を人手で行う基
本的な構成の概要について述べることとする。なお、以
下に述べる画像記録装置は複写機のように記録される画
像を元の原稿から読み取って記録するものであってもよ
いが、一般的には記録装置に電気的に接続されるホスト
側のコンピュータから送給される画像記録データ信号に
従って記録が行われるものである。

【００１５】図１において、１は駆動ローラ２と従動ロ
ーラ３との間に張設された無端ベルト、４は駆動ローラ
２を所定のタイミングに合わせて駆動する駆動モータで
ある。ここで、駆動ローラ２には金属軸部の表面に摩擦
係数の高いゴム系の被覆が施されたものが用いられてお
り、一方、従動ローラ３の方は全体が金属製であって、
駆動モータ４としては安定したタイミングで回転駆動が
可能なように例えばステッピングモータが使用されてい
る。また、駆動モータ４による矢印方向の回転に従って
Ａ方向に移動される無端ベルト１に一定した張力が得ら
れるようにするため従動ローラ３は不図示の張力発生手
段を介して駆動ローラ２に対し平行に保たれる。

【００１６】無端ベルト１は駆動ローラ２との間の摩擦
力により保持駆動されるもので、比較的硬度の高いゴム
系の材料で形成されていて、駆動力による伸び縮みが抑
制されるようにしている。また、無端ベルト１の表面
（上面）は反射を抑制するために反射率の低い例えば黒
色に形成され、この図に示すようにＣＤ１１を位置決め
状態に保持するための突起群５が設けられている。な
お、これらの突起群５は互いに隣接するもの同士の間に
所定の間隔５Ｂがベルト１の移動方向に形成されてい
て、このような間隔５Ｂを形成することによりベルト１
が駆動ローラ２および従動ローラ３に沿って屈曲し易い
ようにしている。個々の突起５Ａはいずれもこの図に示
すように外周部と内周部とで一定幅を有するほぼ円弧状
に形成されており、その高さはＣＤ１１の厚さ以下、好
ましくはより低く設定されているので、記録を行う際の
移動に支障となることはない。さらにまた、これら突起
群５によって形成されるＣＤ１１位置決めのための内周
部はＣＤ１１の外周に合わせるようにしてある。

【００１７】６はＣＤ１１の記録領域に対して本例の場
合、インクを吐出して記録を行う記録ヘッド、７Ａおよ
び７Ｂは記録ヘッド６を矢印Ｂ方向に移動案内する平行
案内軸であり、これらの案内軸７Ａ，７Ｂは駆動ローラ
２および従動ローラ３の軸と平行する方向ないし交差す
る方向に配設されている。また、記録ヘッド６は不図示
の駆動手段によりその記録時矢印Ｂ方向に往復移動走査
する。８は反射型の位置検知センサであり、ベルト１お
よびＣＤ１１上方の所定の位置に配設されていて、ベル
ト１上に位置決めされたＣＤ１１が位置検知センサ８の
下方を通過する際にＣＤ１１の反射膜２４の移動方向側
先端部が検知される。

【００１８】以上の構成による画像記録装置１０では、
記録開始信号がその制御部（不図示）に入力されること
により駆動モータ４が駆動されるが、それに先立ち、無
端ベルト１上の突起群５によって囲まれた位置決め部９
にＣＤ１１が精度良く位置決めされる。なお、無端ベル
ト１の上面は先にも述べたように例えば黒色に形成され
ており、一方ＣＤ１１の方には反射膜２４（図４参照）
が形成されているので、モータ４の駆動による無端ベル
ト１の移動に伴い、位置検知センサ８によりＣＤ１１上
の反射膜２４の先端部が検知される。

【００１９】位置検知センサ８による検知位置と、記録
ヘッド６による記録位置との相対関係はあらかじめ精度
良く設定されているので、センサ８からの検知信号を受
けた制御部ではタイマ手段により検知位置を基準にして
記録開始位置を求め、この記録開始位置にＣＤ１１をい
ったん停止させるようにベルト駆動を制御する。しかる
後記録ヘッド６を案内軸７Ａ，７Ｂに沿って移動させて
その走査中に記録ヘッド６の有する記録幅分だけの記録
を行い、ベルト１によるＣＤ１１の移動が上記記録幅分
だけ行われる間に記録ヘッド６を復動させて、上記の動
作の繰返しによりＣＤ１１のベース面１２Ａ上記録領域
について行われる。そして、画像記録が終了し、記録領
域から外れた下流位置にまでＣＤ１１が移動されたとこ
ろで、操作者によって記録済のＣＤ１１が位置決め部９
から取出されると共に、記録領域の上流側において次の
位置決め部９に被記録体であるＣＤ１１が位置決めされ
る。

【００２０】なお、位置検知センサ８は位置決め部９に
位置決めされるべきＣＤ１１の有無をも検知するので、
例えば操作者が記録されるべきＣＤ１１を位置決め部９
に載置しなかったような場合、誤ってベルト１上に記録
を実施するのを防止でき、また、所定時間内にＣＤ１１
が検知されなかった場合警告するように構成することも
可能である。

【００２１】また、上記の実施例ではＣＤ１１の無端ベ
ルト１上の位置決め部９への位置決めは人手によって行
うようにしたが、その供給および取出し動作を自動的に
行わせるよう構成できることはいうまでもない。

【００２２】続いて、図２および図３により無端ベルト
１上に形成される突起群による位置決め部９の他の構成
例について説明する。

【００２３】図２はＣＤ１１の保持孔２２を利用した位
置決め部９の構成を示す。本例の場合、ＣＤ１１の外周
を位置決めするための突起群５に代えて、ＣＤ１１を保
持孔２２の孔形状に合わせて形成した円形リブ突起１２
により位置決めするようにしたものである。なお、円形
リブ突起１２としてはその高さをＣＤ１１の厚さより低
く形成すると共に、この図に示すように複数の部分突起
群１２Ａとその間にベルト移動方向の幅を有する間隔１
２Ｂとの組合せで形成することによりベルト１の屈曲時
における曲げ抵抗が少なくなるようにした。ただし、部
分突起群１２Ａおよび間隔１２Ｂの形状や大きさについ
ては、ＣＤ１１を保持孔２２を介して正確に位置決めす
るのに支障がなく、かつ、ベルト１の曲げ抵抗を少なく
するように形成される限りどのような形態のものであっ
てもよい。

【００２４】図３の（Ａ）〜（Ｄ）に位置決め部９のさ
らに他の形態の実施例を示す。図３の（Ａ）はＣＤ１１
の外周に沿ってこれに接する３個からなる円柱状の突起
群１３を位置決め部９の外周等分位置に配置したもの、
また、図３の（Ｂ）はＣＤ１１の外周に沿ってその移動
方向の上流側および下流側に円弧状の２つの突起群１４
を配置したものである。さらにまた、図３の（Ｃ）およ
び（Ｄ）はＣＤ保持孔２２を利用して位置決めするよう
にしたものであり、図３の（Ｃ）は保持孔２２の内周に
沿ってこれに接する円柱状の突起群１５を形成したも
の、図３の（Ｄ）は同じく保持孔２２の周囲に沿ってそ
の上流側と下流側とでそれぞれ接する円弧状の突起群１
６を形成したものである。なお、これらの形状や数等に
ついても図示したものに限られるものでないことはいう
までもない。

【００２５】なお、以上に述べてきた実施例において
は、画像記録手段としてインクを吐出して記録を行うイ
ンクジェット記録装置を例にあげて説明したが、本発明
はこれに限るものではなく、熱転写記録装置等直接被記
録体に画像記録できる記録装置であってもよい。

【００２６】また、記録ヘッドおよび記録装置を公知の
カラー記録や階調記録が可能なものとすることができる
ことは勿論である。さらにまた、円弧状被記録体もＣＤ
やＬＤに限られるものではなく、平坦なレコード状ある
いは円弧状の被記録体に対して広く画像記録を実施する
ことができる。

【００２７】

【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、円板状被記録体を載置した状態に位置決めする位置
決め部を有し、位置決めされた前記円板状被記録体を一
方向に所定の速度で移動可能な搬送手段と、前記円板状
被記録体上を前記一方向と交差する方向に走査しつつ、
該円板状被記録体に記録を行う記録手段とを具備するの
で、円板状被記録体上に版等を必要とせず直接画像を記
録できるので記録をするためのコストが低減できるほ
か、記録作成の手順や日程等を短縮できる。

【００２８】また、搬送手段上の位置決め手段により円
板状被記録体の載置位置を規制するために、被記録体上
の予め設定されている位置に正確に画像記録を行うこと
ができる。従って、複数の画像記録を行った際にもバラ
ツキがなく安定して均一な記録が得られ、また記録位置
がずれて円板上からはみ出して記録され、載置部を汚す
といった問題も解決できる。

【００２９】さらにまた、前記位置決め手段を前記搬送
手段と一体的に作成できるので、複雑な位置決めのため
の手段を要しない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の構成を示す概略図である。

【図２】本発明の位置決め手段の他の実施例を示す平面
図である。

【図３】本発明の位置決め手段のさらに他の実施例を
（Ａ）〜（Ｄ）によって示す平面図である。

【図４】コンパクトディスクの構成を平面図（Ａ）、部
分拡大平面部（Ｂ）および断面図（Ｃ）によって示す説
明図である。

【符号の説明】

１無端ベルト２駆動ローラ３従動ローラ４駆動モータ５，１２，１３，１４，１５，１６突起群５Ａ突起５Ｂ間隔６記録ヘッド８位置検知センサ９位置決め部１０画像記録装置１１ＣＤ（コンパクトディスク）２１ベース２１Ａベース面２２ＣＤ保持孔２３溝２４反射膜２５保護膜２６孔周囲部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】円板状被記録体を載置した状態に位置決
めする位置決め部を有し、位置決めされた前記円板状被
記録体を一方向に所定の速度で移動可能な搬送手段と、前記円板状被記録体上を前記一方向と交差する方向に走
査しつつ、該円板状被記録体に記録を行う記録手段とを
具備することを特徴とする画像記録装置。
【請求項２】前記搬送手段上に位置決めされた前記円
板状被記録体を検知する手段を有することを特徴とする
請求項１に記載の画像記録装置。
【請求項３】前記位置決め部は、前記円板状被記録体
の形状に基づき配設された複数の突起で形成され、該複
数の突起の前記搬送手段上の高さは前記円板状被記録体
の厚さ以下であることを特徴とする請求項１または２に
記載の画像記録装置。
【請求項４】前記複数の突起は前記円板状被記録体の
外周面および／または該円板状被記録体の中心部に穿設
された孔の周囲部に沿って配設されることを特徴とする
請求項３に記載の画像記録装置。
【請求項５】前記搬送手段は前記円板状被記録体を位
置決め可能な硬質ゴムの無端ベルトを有し、前記位置決
め部は該無端ベルト上に一体に形成されることを特徴と
する請求項１ないし４のいずれかの項に記載の画像記録
装置。
【請求項６】前記円板状被記録体はコンパクトディス
クまたはレーザディスクであることを特徴とする請求項
１ないし５のいずれかの項に記載の画像記録装置。
【請求項７】前記円板状被記録体はコンパクトディス
クまたはレーザディスクのラベルであることを特徴とす
る請求項１ないし５のいずれかの項に記載の画像記録装
置。
【請求項８】前記記録手段は記録液を前記円板状被記
録体に向けて吐出しインク滴を着弾させて記録を行うイ
ンクジェット方式の記録手段であることを特徴とする請
求項１ないし７のいずれかの項に記載の画像記録装置。
【請求項９】前記インクジェット方式の記録手段は前
記記録液を吐出させる吐出エネルギとして利用される熱
エネルギを発生する電気熱変換体を有することを特徴と
する請求項８に記載の画像記録装置。
【請求項１０】前記インクジェット方式の記録手段
は、前記電気熱変換体の発生する熱を利用してインクに
発泡を生ぜしめ、該発泡による圧力変動にともなってイ
ンクを吐出するものであることを特徴とする請求項９に
記載の画像記録装置。
【請求項１１】前記記録手段はカラー記録が可能であ
ることを特徴とする請求項１ないし１０のいずれかの項
に記載の画像記録装置。
【請求項１２】前記記録手段は熱転写により前記円板
状被記録体に記録を行うものであることを特徴とする請
求項１ないし７のいずれかの項に記載の画像記録装置。