JPH09200570A - 同期処理装置 - Google Patents
同期処理装置Info
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- JPH09200570A JPH09200570A JP25275896A JP25275896A JPH09200570A JP H09200570 A JPH09200570 A JP H09200570A JP 25275896 A JP25275896 A JP 25275896A JP 25275896 A JP25275896 A JP 25275896A JP H09200570 A JPH09200570 A JP H09200570A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 自動同期制御回路が正常に動作できない状況
でも、映像ソースの種類にかかわらず、安定した同期を
得ることのできる同期処理装置を提供する。 【解決手段】 位相比較器2、積分器3、水平発振回路
4に加え、デジタル周波数測定回路14等の周波数測定
部11、周波数確定処理回路15および発振周波数制御
回路16等からなる制御部12の水平同期制御回路13
で構成される。そして、周波数測定部11では入力水平
同期周波数を測定してデジタルデータとして制御部12
に伝送し、制御部12では一定時間毎の周波数データの
推移を監視しながら、周波数確定処理回路15により入
力同期周波数の真値を確定する。発振周波数制御回路1
6では確定された真値に水平発振回路4の発振周波数を
合わせる制御を行う。これにより、高精度な同期制御を
行うことが可能となる。
でも、映像ソースの種類にかかわらず、安定した同期を
得ることのできる同期処理装置を提供する。 【解決手段】 位相比較器2、積分器3、水平発振回路
4に加え、デジタル周波数測定回路14等の周波数測定
部11、周波数確定処理回路15および発振周波数制御
回路16等からなる制御部12の水平同期制御回路13
で構成される。そして、周波数測定部11では入力水平
同期周波数を測定してデジタルデータとして制御部12
に伝送し、制御部12では一定時間毎の周波数データの
推移を監視しながら、周波数確定処理回路15により入
力同期周波数の真値を確定する。発振周波数制御回路1
6では確定された真値に水平発振回路4の発振周波数を
合わせる制御を行う。これにより、高精度な同期制御を
行うことが可能となる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばモニタ装置
やプロジェクタ装置等の複数の水平・垂直同期周波数に
対応できるマルチスキャンディスプレイ装置における同
期処理装置に関するものである。
やプロジェクタ装置等の複数の水平・垂直同期周波数に
対応できるマルチスキャンディスプレイ装置における同
期処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電気通信技術の目覚ましい発展に
より、無線系、有線系のニューメディアが続々登場して
いる。高画質でアスペクト比が16:9の高品位テレビ
ジョン受像機(HDTV)、アスペクト比が16:9の
ワイドテレビジョン受像機(EDTV−II)も普及して
いる。一方、コンピュータ装置等の情報機器の普及に伴
い、CD−ROMやインターネット等のグラフィックス
画像、動画、文字情報もテレビジョン受像機に映出され
て利用されるようになった。
より、無線系、有線系のニューメディアが続々登場して
いる。高画質でアスペクト比が16:9の高品位テレビ
ジョン受像機(HDTV)、アスペクト比が16:9の
ワイドテレビジョン受像機(EDTV−II)も普及して
いる。一方、コンピュータ装置等の情報機器の普及に伴
い、CD−ROMやインターネット等のグラフィックス
画像、動画、文字情報もテレビジョン受像機に映出され
て利用されるようになった。
【0003】これらの映像信号ソースは周知のように異
なる水平・垂直同期周波数(例えば水平周波数15〜1
35KHz)を有しており、これらの映像信号ソースに
対応するためには複数の水平・垂直同期周波数に対応で
きるマルチスキャンディスプレイ装置が使用される。マ
ルチスキャンディスプレイ装置では、水平・垂直発振回
路の周波数を入力映像信号ソースの同期周波数に自動追
従させるための自動同期制御を行っている。以下、本発
明に関連する従来の同期処理装置の3例について図6な
いし図8を参照して説明する。
なる水平・垂直同期周波数(例えば水平周波数15〜1
35KHz)を有しており、これらの映像信号ソースに
対応するためには複数の水平・垂直同期周波数に対応で
きるマルチスキャンディスプレイ装置が使用される。マ
ルチスキャンディスプレイ装置では、水平・垂直発振回
路の周波数を入力映像信号ソースの同期周波数に自動追
従させるための自動同期制御を行っている。以下、本発
明に関連する従来の同期処理装置の3例について図6な
いし図8を参照して説明する。
【0004】先ず、図6を参照して従来の同期処理装置
の第1例の構成を説明する。図6は従来の同期処理装置
の第1例を示すブロック図であり、(a)は水平同期処
理装置を示す図、(b)は垂直同期処理装置を示す図で
ある。
の第1例の構成を説明する。図6は従来の同期処理装置
の第1例を示すブロック図であり、(a)は水平同期処
理装置を示す図、(b)は垂直同期処理装置を示す図で
ある。
【0005】従来の同期処理装置は、図6に示す如きF
V変換回路(周波数→電圧変換回路)を用いた構成のも
のが一般的に知られている。図6(a)における水平同
期処理装置の構成は、入力された水平同期信号の周波数
を電圧に変換する水平同期制御回路1(FV変換回路1
a)、位相比較器2、積分器3および水平発振回路4か
ら構成される。図6(b)における垂直同期処理装置の
構成は、同様に、入力された垂直同期信号の周波数を電
圧に変換する垂直同期制御回路5(垂直FV変換回路5
a)および垂直発振回路6等から構成されている。
V変換回路(周波数→電圧変換回路)を用いた構成のも
のが一般的に知られている。図6(a)における水平同
期処理装置の構成は、入力された水平同期信号の周波数
を電圧に変換する水平同期制御回路1(FV変換回路1
a)、位相比較器2、積分器3および水平発振回路4か
ら構成される。図6(b)における垂直同期処理装置の
構成は、同様に、入力された垂直同期信号の周波数を電
圧に変換する垂直同期制御回路5(垂直FV変換回路5
a)および垂直発振回路6等から構成されている。
【0006】図6(a)における水平同期処理装置の動
作について説明する。入力された水平同期信号は位相比
較器2およびFV変換回路1aに並行して入力される。
位相比較器2では入力された水平同期信号とFV変換回
路1aによって制御される水平発振回路4からフィード
バックされた信号との位相比較を行う。この比較出力は
積分器3によって積分され、次段の水平発振回路4に制
御信号として供給される。一方、水平発振回路4には前
述のFV変換回路1aが接続されており、FV変換回路
1aから周波数制御電圧が供給されることにより水平発
振回路4の自走周波数が制御するようになっている。
作について説明する。入力された水平同期信号は位相比
較器2およびFV変換回路1aに並行して入力される。
位相比較器2では入力された水平同期信号とFV変換回
路1aによって制御される水平発振回路4からフィード
バックされた信号との位相比較を行う。この比較出力は
積分器3によって積分され、次段の水平発振回路4に制
御信号として供給される。一方、水平発振回路4には前
述のFV変換回路1aが接続されており、FV変換回路
1aから周波数制御電圧が供給されることにより水平発
振回路4の自走周波数が制御するようになっている。
【0007】図6(b)における垂直同期処理装置で
は、入力された垂直同期信号周波数を垂直FV変換回路
5aに供給し、垂直発振回路6に所定の制御電圧を供給
することにより垂直発振回路6の自走周波数を制御する
ようになっている。
は、入力された垂直同期信号周波数を垂直FV変換回路
5aに供給し、垂直発振回路6に所定の制御電圧を供給
することにより垂直発振回路6の自走周波数を制御する
ようになっている。
【0008】ここで、FV変換回路の原理を説明するな
らば、FV変換回路は入力信号パルスを単安定マルチバ
イブレータ(図示省略)等で一定幅のパルスに整形した
後、電圧の積分値を得るものであり、原理的に入力周波
数に忠実に比例する特性を有している。従って、水平・
垂直発振回路の発振周波数が制御電圧に比例する特性で
あれば、このような構成により良好に入力同期周波数に
発振周波数を追従させる事ができる。しかしながら、こ
のようなFV変換回路を用いた自動同期制御回路では、
入力信号に含まれるノイズ成分によって制御が不安定に
なるという欠点を潜在的に有している。即ち、テレビジ
ョン放送やVTR等の標準テレビジョン信号ソース(N
TSC、PAL等)では、電波やビデオテープ等を扱う
関係上、信号ソースにノイズが含まれる可能性があり、
そのような信号ソースの場合は上記のような自動同期制
御回路では安定した同期出力が得られない。そのため、
従来の同期処理装置では、標準テレビジョン信号を再生
する場合にはFV変換回路等の自動同期制御回路を使用
せず、発振器に与える制御電圧をテレビジョン信号用の
固定電圧に切換える方法で対応している。次に、このよ
うな対策を施した従来の同期処理装置について述べる。
らば、FV変換回路は入力信号パルスを単安定マルチバ
イブレータ(図示省略)等で一定幅のパルスに整形した
後、電圧の積分値を得るものであり、原理的に入力周波
数に忠実に比例する特性を有している。従って、水平・
垂直発振回路の発振周波数が制御電圧に比例する特性で
あれば、このような構成により良好に入力同期周波数に
発振周波数を追従させる事ができる。しかしながら、こ
のようなFV変換回路を用いた自動同期制御回路では、
入力信号に含まれるノイズ成分によって制御が不安定に
なるという欠点を潜在的に有している。即ち、テレビジ
ョン放送やVTR等の標準テレビジョン信号ソース(N
TSC、PAL等)では、電波やビデオテープ等を扱う
関係上、信号ソースにノイズが含まれる可能性があり、
そのような信号ソースの場合は上記のような自動同期制
御回路では安定した同期出力が得られない。そのため、
従来の同期処理装置では、標準テレビジョン信号を再生
する場合にはFV変換回路等の自動同期制御回路を使用
せず、発振器に与える制御電圧をテレビジョン信号用の
固定電圧に切換える方法で対応している。次に、このよ
うな対策を施した従来の同期処理装置について述べる。
【0009】図7を参照して従来の同期処理装置の第2
例の構成を説明する。図7は従来の同期処理装置の第2
例を示すブロック図である。
例の構成を説明する。図7は従来の同期処理装置の第2
例を示すブロック図である。
【0010】図7において、従来の第1例の構成要素で
ある水平同期制御回路1、位相比較器2、積分器3およ
び水平発振回路4に加え、テレビジョン用固定電圧を発
生する電圧発生回路7、水平同期制御回路1および電圧
発生回路7の出力を入力ソース切換信号によって選択的
に切換えるスイッチ素子8等を備えて構成される。
ある水平同期制御回路1、位相比較器2、積分器3およ
び水平発振回路4に加え、テレビジョン用固定電圧を発
生する電圧発生回路7、水平同期制御回路1および電圧
発生回路7の出力を入力ソース切換信号によって選択的
に切換えるスイッチ素子8等を備えて構成される。
【0011】そして、テレビジョン放送やVTR等の標
準テレビジョン信号ソースを再生する場合には、スイッ
チ素子8によって電圧発生回路7で発生するテレビ用固
定電圧に切換え、非標準テレビジョン信号ソース(例え
ばコンピュータ等のグラフィックス画像信号や高品位テ
レビジョン信号等)では前述の水平同期制御回路1の発
生する制御電圧を供給するようにする。このように、水
平発振回路4に供給する制御電圧をスイッチ素子8によ
って選択するようにしたため、標準テレビジョン信号ソ
ースの再生時には水平発振回路4に供給される制御電圧
はテレビ用の最適値に固定され、ノイズ等の影響によっ
て同期制御が不安定になる虞れはなくなる。
準テレビジョン信号ソースを再生する場合には、スイッ
チ素子8によって電圧発生回路7で発生するテレビ用固
定電圧に切換え、非標準テレビジョン信号ソース(例え
ばコンピュータ等のグラフィックス画像信号や高品位テ
レビジョン信号等)では前述の水平同期制御回路1の発
生する制御電圧を供給するようにする。このように、水
平発振回路4に供給する制御電圧をスイッチ素子8によ
って選択するようにしたため、標準テレビジョン信号ソ
ースの再生時には水平発振回路4に供給される制御電圧
はテレビ用の最適値に固定され、ノイズ等の影響によっ
て同期制御が不安定になる虞れはなくなる。
【0012】更に、従来の同期処理装置では、テレビジ
ョン受像機と同様のAFC回路によって発振回路を制御
する方法が時として用いられる。しかしながら、AFC
回路による周波数引き込み幅は数%程度しかないため、
数倍にわたる同期周波数レンジをカバーすることは困難
である。そのため、AFC回路とは別に水平発振回路4
の自走周波数自身を水平同期周波数と略一致するように
制御する必要がある。このような方法について図8を参
照して説明する。図8は従来の同期処理装置の第3例を
示すブロック図である。
ョン受像機と同様のAFC回路によって発振回路を制御
する方法が時として用いられる。しかしながら、AFC
回路による周波数引き込み幅は数%程度しかないため、
数倍にわたる同期周波数レンジをカバーすることは困難
である。そのため、AFC回路とは別に水平発振回路4
の自走周波数自身を水平同期周波数と略一致するように
制御する必要がある。このような方法について図8を参
照して説明する。図8は従来の同期処理装置の第3例を
示すブロック図である。
【0013】図8における従来の同期処理装置の第3例
の構成は、水平発振回路4、水平発振回路4の出力をフ
ィードバックして制御する、位相比較器2や積分器3等
からなるAFC回路9および制御感度調整器10等を備
えて構成される。
の構成は、水平発振回路4、水平発振回路4の出力をフ
ィードバックして制御する、位相比較器2や積分器3等
からなるAFC回路9および制御感度調整器10等を備
えて構成される。
【0014】そして、入力水平同期信号をAFC回路9
に入力するとともに、自走周波数設定電圧を制御感度調
整器10に入力する。ここで自走周波数設定電圧は例え
ば図6に示すFV変換回路1aの出力より得られる。A
FC回路9では入力された水平同期信号と水平発振回路
4からフィードバックされた同期周波数との位相比較を
行い、この比較出力によって水平発振回路4を制御す
る。制御感度調整器10では自走周波数設定電圧に対す
る水平発振回路4の発振周波数の絶対値の関係を一致さ
せる制御感度の調整を行う。つまり、水平発振回路4は
制御電圧に対する発振周波数が個々の回路毎にばらつく
ため、制御感度調整器10を設けることで自走周波数設
定電圧に対して目的の発振周波数が得られるように調整
している。このように、自走周波数設定電圧として水平
同期信号をFV変換回路等で生成した入力同期周波数に
比例した制御電圧を供給することにより、自走周波数が
入力水平同期周波数に追従するように制御することがで
きる。しかしながら、自走周波数に制御誤差が生じた
り、入力同期信号が垂直同期信号を含む複合同期信号の
場合には、AFC回路9の位相比較出力に垂直同期成分
が現出して画像の上部が曲がるなどの問題を生じてしま
う虞れがある。
に入力するとともに、自走周波数設定電圧を制御感度調
整器10に入力する。ここで自走周波数設定電圧は例え
ば図6に示すFV変換回路1aの出力より得られる。A
FC回路9では入力された水平同期信号と水平発振回路
4からフィードバックされた同期周波数との位相比較を
行い、この比較出力によって水平発振回路4を制御す
る。制御感度調整器10では自走周波数設定電圧に対す
る水平発振回路4の発振周波数の絶対値の関係を一致さ
せる制御感度の調整を行う。つまり、水平発振回路4は
制御電圧に対する発振周波数が個々の回路毎にばらつく
ため、制御感度調整器10を設けることで自走周波数設
定電圧に対して目的の発振周波数が得られるように調整
している。このように、自走周波数設定電圧として水平
同期信号をFV変換回路等で生成した入力同期周波数に
比例した制御電圧を供給することにより、自走周波数が
入力水平同期周波数に追従するように制御することがで
きる。しかしながら、自走周波数に制御誤差が生じた
り、入力同期信号が垂直同期信号を含む複合同期信号の
場合には、AFC回路9の位相比較出力に垂直同期成分
が現出して画像の上部が曲がるなどの問題を生じてしま
う虞れがある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の同期処
理装置の第1例では、ノイズ等に対する同期安定度や同
期周波数制御精度の点で以下のような問題点がある。 (1).入力同期信号にノイズ等が含まれていると、F
V変換回路の出力電圧がノイズによって変動してしま
い、水平同期系では画曲がり等の現象として表示画面に
影響を与えてしまう。また、入力映像信号の切換え等に
よって入力映像信号が瞬断された場合には、FV変換回
路の出力電圧が大きく変動するため、入力映像信号が正
常に復帰した直後の同期は大きく乱れ、同期引き込み時
間も遅くなるため、同期安定度が劣化するという問題が
発生する。 (2).電圧−周波数制御特性が完全にリニアな発振回
路を作成することは困難であるため、発振回路は所定の
非直線性を有している。前述したようにFV変換出力は
入力周波数に忠実に比例するため、発振回路の非直線性
成分は制御誤差となって現れる。このような制御誤差は
周波数カバー範囲が広いほど大きくなるため、広範囲な
同期周波数レンジを得ることは困難となる。
理装置の第1例では、ノイズ等に対する同期安定度や同
期周波数制御精度の点で以下のような問題点がある。 (1).入力同期信号にノイズ等が含まれていると、F
V変換回路の出力電圧がノイズによって変動してしま
い、水平同期系では画曲がり等の現象として表示画面に
影響を与えてしまう。また、入力映像信号の切換え等に
よって入力映像信号が瞬断された場合には、FV変換回
路の出力電圧が大きく変動するため、入力映像信号が正
常に復帰した直後の同期は大きく乱れ、同期引き込み時
間も遅くなるため、同期安定度が劣化するという問題が
発生する。 (2).電圧−周波数制御特性が完全にリニアな発振回
路を作成することは困難であるため、発振回路は所定の
非直線性を有している。前述したようにFV変換出力は
入力周波数に忠実に比例するため、発振回路の非直線性
成分は制御誤差となって現れる。このような制御誤差は
周波数カバー範囲が広いほど大きくなるため、広範囲な
同期周波数レンジを得ることは困難となる。
【0016】従来の同期処理装置の第2例では、前述の
ような構成により標準テレビジョン信号ソースの再生時
の問題点は解決されるが、非標準テレビジョン信号ソー
スの再生時には誤動作を起こす可能性がある。即ち、テ
レビジョン信号の同期周波数を倍速に変換するスキャン
コンバータ機器等の標準テレビジョン信号に準ずる非標
準テレビジョン信号ソースや、高品位テレビジョン等の
新しい映像ソースでは、これらの映像ソースがノイズを
含む可能性は標準テレビジョン信号ソースと同等であ
り、それを自動同期制御回路によって制御するとノイズ
等によって同期が不安定になる虞れがある。このよう
に、非標準テレビジョン信号ソースの場合にもノイズが
入来するケースは多く存在し、今後このようなケースは
益々増加していくものと考えられる。
ような構成により標準テレビジョン信号ソースの再生時
の問題点は解決されるが、非標準テレビジョン信号ソー
スの再生時には誤動作を起こす可能性がある。即ち、テ
レビジョン信号の同期周波数を倍速に変換するスキャン
コンバータ機器等の標準テレビジョン信号に準ずる非標
準テレビジョン信号ソースや、高品位テレビジョン等の
新しい映像ソースでは、これらの映像ソースがノイズを
含む可能性は標準テレビジョン信号ソースと同等であ
り、それを自動同期制御回路によって制御するとノイズ
等によって同期が不安定になる虞れがある。このよう
に、非標準テレビジョン信号ソースの場合にもノイズが
入来するケースは多く存在し、今後このようなケースは
益々増加していくものと考えられる。
【0017】更に、従来の同期処理装置の第3例では、
発振回路の制御電圧に対する発振周波数の絶対値の関係
は、制御感度のばらつきや制御特性の非直線性を少なか
らず有している。そのため、上述した従来の第3例で
は、与える制御電圧に対する発振周波数の関係を合致さ
せるため、個々の回路毎に制御感度を調整しなければな
らない。また制御感度の調整を行ったとしても、制御特
性の非直線性成分による誤差が存在するため全周波数領
域で高精度な制御をすることはできず、数%の制御誤差
を生じる場合がある。この誤差の大きさがAFCの引き
込み範囲内であれば同期が外れる心配はないが、画質や
同期の安定度などの性能面から言えば、AFCで同期を
掛けるだけでは不十分である。通常のテレビジョン放送
等でも自走周波数は0.4%程度の精度で設定してお
り、設定誤差が数%もあると、その分だけAFC回路本
来の目的であるノイズ除去効果が低下してしまう。従っ
て、自走周波数はできるだけ正確に合わせる必要がある
が、アナログ回路の特性に依存しているため、制御精度
を向上させることが困難であるという問題点がある。特
に、広範囲な周波数レンジをカバーしようとする場合に
は、この誤差は許容できないものである。
発振回路の制御電圧に対する発振周波数の絶対値の関係
は、制御感度のばらつきや制御特性の非直線性を少なか
らず有している。そのため、上述した従来の第3例で
は、与える制御電圧に対する発振周波数の関係を合致さ
せるため、個々の回路毎に制御感度を調整しなければな
らない。また制御感度の調整を行ったとしても、制御特
性の非直線性成分による誤差が存在するため全周波数領
域で高精度な制御をすることはできず、数%の制御誤差
を生じる場合がある。この誤差の大きさがAFCの引き
込み範囲内であれば同期が外れる心配はないが、画質や
同期の安定度などの性能面から言えば、AFCで同期を
掛けるだけでは不十分である。通常のテレビジョン放送
等でも自走周波数は0.4%程度の精度で設定してお
り、設定誤差が数%もあると、その分だけAFC回路本
来の目的であるノイズ除去効果が低下してしまう。従っ
て、自走周波数はできるだけ正確に合わせる必要がある
が、アナログ回路の特性に依存しているため、制御精度
を向上させることが困難であるという問題点がある。特
に、広範囲な周波数レンジをカバーしようとする場合に
は、この誤差は許容できないものである。
【0018】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その課題は、ノイズ等によって自動同期制御回路
が正常に動作できないような最悪の状況においても、映
像ソースの種類にかかわらず、安定した同期を確保する
とともに、従来必要としていた回路毎の制御感度の調整
を廃止して高精度な自走周波数の設定を可能にした同期
処理装置を提供することにある。
ので、その課題は、ノイズ等によって自動同期制御回路
が正常に動作できないような最悪の状況においても、映
像ソースの種類にかかわらず、安定した同期を確保する
とともに、従来必要としていた回路毎の制御感度の調整
を廃止して高精度な自走周波数の設定を可能にした同期
処理装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに本発明による、複数の水平同期周波数に対応可能な
マルチスキャンディスプレイ装置の同期処理装置は、水
平発振回路と、水平同期信号を入力し、この入力された
水平同期信号が略一定の時に、入力された水平同期信号
に追従するように水平発振回路を制御するAFC回路
と、入力された水平周波数を計測する周波数測定手段
と、周波数測定手段において測定された周波数に基づい
て、水平同期周波数の真値を確定し、確定した真値の変
化に応じて水平発振回路の発振周波数を制御する制御手
段とを備える。
めに本発明による、複数の水平同期周波数に対応可能な
マルチスキャンディスプレイ装置の同期処理装置は、水
平発振回路と、水平同期信号を入力し、この入力された
水平同期信号が略一定の時に、入力された水平同期信号
に追従するように水平発振回路を制御するAFC回路
と、入力された水平周波数を計測する周波数測定手段
と、周波数測定手段において測定された周波数に基づい
て、水平同期周波数の真値を確定し、確定した真値の変
化に応じて水平発振回路の発振周波数を制御する制御手
段とを備える。
【0020】また他の本発明による、複数の水平同期周
波数に対応可能なマルチスキャンディスプレイ装置の同
期処理装置は、水平発振回路と、水平同期信号を入力
し、この入力された水平同期信号が略一定の時に、入力
された水平同期信号に追従するように水平発振回路を制
御するAFC回路と、水平発振回路の発振周波数を計測
する周波数検出手段と、水平同期信号の周波数の変化に
応じて、水平発振回路の自走周波数の目標値を出力する
制御手段と、自走周波数の目標値を入力した時に、AF
C回路を非動作状態にするとともに、周波数検出手段の
検出結果と自走周波数の目標値との誤差を比較し、比較
結果に応じて水平発振回路の自走発振周波数を制御する
発振周波数制御手段とを備える。
波数に対応可能なマルチスキャンディスプレイ装置の同
期処理装置は、水平発振回路と、水平同期信号を入力
し、この入力された水平同期信号が略一定の時に、入力
された水平同期信号に追従するように水平発振回路を制
御するAFC回路と、水平発振回路の発振周波数を計測
する周波数検出手段と、水平同期信号の周波数の変化に
応じて、水平発振回路の自走周波数の目標値を出力する
制御手段と、自走周波数の目標値を入力した時に、AF
C回路を非動作状態にするとともに、周波数検出手段の
検出結果と自走周波数の目標値との誤差を比較し、比較
結果に応じて水平発振回路の自走発振周波数を制御する
発振周波数制御手段とを備える。
【0021】更に他の本発明による、複数の水平同期周
波数に対応可能なマルチスキャンディスプレイ装置の同
期処理装置は、水平発振回路と、水平同期信号を入力
し、この入力された水平同期信号が略一定の時に、入力
された水平同期信号に追従するように水平発振回路を制
御するAFC回路と、入力された水平周波数を計測する
第1の周波数検出手段と、水平発振回路の発振周波数を
計測する第2の周波数検出手段と、第1の周波数検出手
段において検出された周波数に基づいて、水平発振回路
の自走周波数の目標値を決定するとともに、AFC回路
を非動作状態にし、更に第2の周波数検出手段の検出結
果と自走周波数の目標値との誤差を比較し、この比較結
果に応じて水平発振回路の自走発振周波数を制御する制
御手段とを備える。
波数に対応可能なマルチスキャンディスプレイ装置の同
期処理装置は、水平発振回路と、水平同期信号を入力
し、この入力された水平同期信号が略一定の時に、入力
された水平同期信号に追従するように水平発振回路を制
御するAFC回路と、入力された水平周波数を計測する
第1の周波数検出手段と、水平発振回路の発振周波数を
計測する第2の周波数検出手段と、第1の周波数検出手
段において検出された周波数に基づいて、水平発振回路
の自走周波数の目標値を決定するとともに、AFC回路
を非動作状態にし、更に第2の周波数検出手段の検出結
果と自走周波数の目標値との誤差を比較し、この比較結
果に応じて水平発振回路の自走発振周波数を制御する制
御手段とを備える。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の具体的な実施の形態4例
につき添付図面を参照して説明する。なお、従来の同期
処理装置と同一部分には同一参照符号を付すものとす
る。
につき添付図面を参照して説明する。なお、従来の同期
処理装置と同一部分には同一参照符号を付すものとす
る。
【0023】実施の形態例1 先ず、図1および図2を参照して本発明の同期処理装置
の実施の形態例1の構成を説明する。図1は本発明の同
期処理装置の実施の形態例1を示すブロック図であり、
図2は本発明の同期処理装置の実施の形態例1の動作を
説明するフローチャート図である。
の実施の形態例1の構成を説明する。図1は本発明の同
期処理装置の実施の形態例1を示すブロック図であり、
図2は本発明の同期処理装置の実施の形態例1の動作を
説明するフローチャート図である。
【0024】図1における本発明の同期処理装置の要部
構成は、水平同期信号が入力される位相比較器2、積分
器3、水平発振回路4に加え、周波数測定部11や制御
部12等からなる水平同期制御回路13で構成される。
周波数測定部11はデジタル周波数測定回路14で構成
され、制御部12は周波数確定処理回路(ノイズ除去)
15および発振周波数制御回路16で構成される。な
お、制御部12はハードウエアロジックで作成しても良
いが、本実施の形態例では1チップマイクロコンピュー
タで作成することを想定しており、測定データを演算処
理して入力周波数の真値を確定する処理と、確定した周
波数に水平発振回路4の周波数を追従させるための制御
は、マイコンプログラムによるソフトウエアで実現して
いる。
構成は、水平同期信号が入力される位相比較器2、積分
器3、水平発振回路4に加え、周波数測定部11や制御
部12等からなる水平同期制御回路13で構成される。
周波数測定部11はデジタル周波数測定回路14で構成
され、制御部12は周波数確定処理回路(ノイズ除去)
15および発振周波数制御回路16で構成される。な
お、制御部12はハードウエアロジックで作成しても良
いが、本実施の形態例では1チップマイクロコンピュー
タで作成することを想定しており、測定データを演算処
理して入力周波数の真値を確定する処理と、確定した周
波数に水平発振回路4の周波数を追従させるための制御
は、マイコンプログラムによるソフトウエアで実現して
いる。
【0025】次に、以上のような構成の本発明の同期処
理装置の動作を説明する。
理装置の動作を説明する。
【0026】水平同期信号が位相比較器2および周波数
測定部11に並行して入力されるとともに、周波数測定
部11では入力水平同期信号の周波数を測定してデジタ
ルデータとして制御部12に伝送する。制御部12では
一定時間ごとに得られる周波数データの推移を監視しな
がら、周波数確定処理回路(ノイズ除去)15により入
力同期周波数の真値を確定する処理を行う。この処理方
法について、図2を参照して説明する。
測定部11に並行して入力されるとともに、周波数測定
部11では入力水平同期信号の周波数を測定してデジタ
ルデータとして制御部12に伝送する。制御部12では
一定時間ごとに得られる周波数データの推移を監視しな
がら、周波数確定処理回路(ノイズ除去)15により入
力同期周波数の真値を確定する処理を行う。この処理方
法について、図2を参照して説明する。
【0027】ステップ100において、制御部12は周
波数測定部11で測定された周波数データを取込む。そ
してステップ101において、この取込んだ周波数デー
タが、対応可能な水平周波数範囲か否かを判断する。即
ち、このマルチスキャンディスプレイ装置の対応可能な
水平周波数、例えば15〜135kHzの範囲内か否か
が判断される。ここで範囲外であると判断されると、ノ
イズデータであるとしてそのデータは無視され(ステッ
プ102)、ステップ100に戻る。ステップ101に
おいて、範囲内であると判断された時には、前回測定さ
れた周波数データと同じであるか否かが判断される(ス
テップ103)。ここで、測定された周波数データには
誤差が含まれているので、前回測定された周波数データ
との差が例えば0.8%以内であれば、同じ周波数であ
ると判断される。ステップ103で前回の周波数データ
とは異なると判断された時には、ステップ104でパラ
メータNが1にセットされる。その後ステップ105か
らステップ107において、上述のステップ100から
ステップ103と同じ処理が行われる。
波数測定部11で測定された周波数データを取込む。そ
してステップ101において、この取込んだ周波数デー
タが、対応可能な水平周波数範囲か否かを判断する。即
ち、このマルチスキャンディスプレイ装置の対応可能な
水平周波数、例えば15〜135kHzの範囲内か否か
が判断される。ここで範囲外であると判断されると、ノ
イズデータであるとしてそのデータは無視され(ステッ
プ102)、ステップ100に戻る。ステップ101に
おいて、範囲内であると判断された時には、前回測定さ
れた周波数データと同じであるか否かが判断される(ス
テップ103)。ここで、測定された周波数データには
誤差が含まれているので、前回測定された周波数データ
との差が例えば0.8%以内であれば、同じ周波数であ
ると判断される。ステップ103で前回の周波数データ
とは異なると判断された時には、ステップ104でパラ
メータNが1にセットされる。その後ステップ105か
らステップ107において、上述のステップ100から
ステップ103と同じ処理が行われる。
【0028】ステップ107において、前回と同じ周波
数であると判断された時には、パラメータNが1だけイ
ンクリメントされる。そしてステップ109において、
パラメータNが3になったかが判断され、パラメータN
が3になっていれば、水平発振回路4に対して新たに測
定された周波数に対応する制御電圧を出力する。パラメ
ータNが3になっていなければ、ステップ105に戻
る。このようにステップ104からステップ109にお
いては、以前まで供給されていた周波数データとは異な
り、連続して3回同じ周波数データが供給された時に、
水平同期信号の周波数が変化したと判断し、新しい入力
同期周波数として確定して水平発振回路4に対して制御
電圧を出力するようにしている。
数であると判断された時には、パラメータNが1だけイ
ンクリメントされる。そしてステップ109において、
パラメータNが3になったかが判断され、パラメータN
が3になっていれば、水平発振回路4に対して新たに測
定された周波数に対応する制御電圧を出力する。パラメ
ータNが3になっていなければ、ステップ105に戻
る。このようにステップ104からステップ109にお
いては、以前まで供給されていた周波数データとは異な
り、連続して3回同じ周波数データが供給された時に、
水平同期信号の周波数が変化したと判断し、新しい入力
同期周波数として確定して水平発振回路4に対して制御
電圧を出力するようにしている。
【0029】発振周波数制御回路16では確定された入
力周波数に水平発振回路4の発振周波数を合わせるため
の制御を行うが、その際、水平発振回路4の制御特性に
合わせた非直線性補正等を行うこともできる。この処理
方法としては、例えば水平発振回路4の制御特性の実測
データを関数化して、周波数データを発振回路制御デー
タに変換する関数に組み込めば良い。このような処理に
よって、発振回路の全領域に渡って高精度な同期制御を
行うことが可能となり、広範囲な同期周波数レンジを得
ることができる。なお、本発明はこの実施の形態例のみ
に限定されることなく、例えば上記の一連の処理におい
てソフトウェアで実現しているノイズ除去や発振周波数
制御の処理には様々な論理演算手段が考えられるし、こ
れらをハードウエアロジックで作成することもできる。
また、これと同様の制御方式を垂直同期制御に適用する
ことも当然可能である。
力周波数に水平発振回路4の発振周波数を合わせるため
の制御を行うが、その際、水平発振回路4の制御特性に
合わせた非直線性補正等を行うこともできる。この処理
方法としては、例えば水平発振回路4の制御特性の実測
データを関数化して、周波数データを発振回路制御デー
タに変換する関数に組み込めば良い。このような処理に
よって、発振回路の全領域に渡って高精度な同期制御を
行うことが可能となり、広範囲な同期周波数レンジを得
ることができる。なお、本発明はこの実施の形態例のみ
に限定されることなく、例えば上記の一連の処理におい
てソフトウェアで実現しているノイズ除去や発振周波数
制御の処理には様々な論理演算手段が考えられるし、こ
れらをハードウエアロジックで作成することもできる。
また、これと同様の制御方式を垂直同期制御に適用する
ことも当然可能である。
【0030】実施の形態例2 本実施の形態例は、発振回路から負帰還制御ループを構
成し、負帰還動作により水平発振回路4の制御感度の調
整を不要とするとともに、発振回路の全領域に渡って高
精度な自走周波数の設定を可能とした例であり、これを
図3を参照して説明する。図3は本発明の同期処理装置
の実施の形態例2を示すブロック図である。
成し、負帰還動作により水平発振回路4の制御感度の調
整を不要とするとともに、発振回路の全領域に渡って高
精度な自走周波数の設定を可能とした例であり、これを
図3を参照して説明する。図3は本発明の同期処理装置
の実施の形態例2を示すブロック図である。
【0031】図3における本発明の同期処理装置の要部
構成は、水平同期信号が入力される位相比較器2や積分
器3からなるAFC回路9、水平発振回路4に加え、水
平発振回路4の出力周波数を検出してデジタル計測する
周波数検出回路31、水平発振回路4の発振周波数を制
御する水平発振周波数制御回路32で構成される。ま
た、AFC回路9内にはスイッチ素子30を備え、スイ
ッチ素子30は水平発振周波数制御回路32の指示によ
りAFC動作を非動作状態にできる機能を有している。
水平発振周波数制御回路32は周波数比較器33、誤差
演算器34およびDA変換器35等から構成される。
構成は、水平同期信号が入力される位相比較器2や積分
器3からなるAFC回路9、水平発振回路4に加え、水
平発振回路4の出力周波数を検出してデジタル計測する
周波数検出回路31、水平発振回路4の発振周波数を制
御する水平発振周波数制御回路32で構成される。ま
た、AFC回路9内にはスイッチ素子30を備え、スイ
ッチ素子30は水平発振周波数制御回路32の指示によ
りAFC動作を非動作状態にできる機能を有している。
水平発振周波数制御回路32は周波数比較器33、誤差
演算器34およびDA変換器35等から構成される。
【0032】次に、以上のような構成の本発明の同期処
理装置の動作を説明する。
理装置の動作を説明する。
【0033】水平同期信号がAFC回路9に入力され、
水平同期信号が安定している時には、AFC回路9によ
る水平発振回路4の制御動作が行われる。入力映像信号
の切換え等で自走周波数の設定が必要になった場合に
は、水平発振周波数制御回路32に対して自走周波数設
定データの設定指示がマイクロコンピュータ(図示省
略)から与えられる。ここでマイクロコンピュータは水
平同期信号の周波数の変化を例えば映像ソース切換え動
作により検出する。そして後述するように、予め各映像
ソースに対応して水平同期周波数がメモリ等に記憶され
ており、マイクロコンピュータは切換えられた映像ソー
スに対応する水平同期周波数を読み出し、自走周波数設
定データを出力する。これを受けて水平発振周波数制御
回路32ではスイッチ素子30を制御してAFC回路9
を非動作状態とするとともに、周波数検出回路31から
発振周波数の測定データを取り込む。この時、AFC回
路9は非動作状態であるためこのデータは自走周波数と
なっている。
水平同期信号が安定している時には、AFC回路9によ
る水平発振回路4の制御動作が行われる。入力映像信号
の切換え等で自走周波数の設定が必要になった場合に
は、水平発振周波数制御回路32に対して自走周波数設
定データの設定指示がマイクロコンピュータ(図示省
略)から与えられる。ここでマイクロコンピュータは水
平同期信号の周波数の変化を例えば映像ソース切換え動
作により検出する。そして後述するように、予め各映像
ソースに対応して水平同期周波数がメモリ等に記憶され
ており、マイクロコンピュータは切換えられた映像ソー
スに対応する水平同期周波数を読み出し、自走周波数設
定データを出力する。これを受けて水平発振周波数制御
回路32ではスイッチ素子30を制御してAFC回路9
を非動作状態とするとともに、周波数検出回路31から
発振周波数の測定データを取り込む。この時、AFC回
路9は非動作状態であるためこのデータは自走周波数と
なっている。
【0034】水平発振周波数制御回路32の周波数比較
器33では周波数検出回路31により測定した自走周波
数データと、指示された自走周波数設定データを比較す
る。誤差演算器34では周波数比較器33によって得ら
れた誤差量から水平発振回路4の制御電圧をどの程度変
化させれば誤差が最小になるかを演算処理して算出す
る。DA変換器35では演算結果をデジタル→アナログ
変換して水平発振回路4に供給し、水平発振回路4の発
振周波数を変化させる。水平発振周波数制御回路32で
はこのような一連の処理を繰り返す事によって負帰還制
御ループを構成する。負帰還制御により数回のループ処
理で自走周波数は設定目標値と一致するようになるた
め、一致したらループを抜けてAFC回路9を動作状態
に戻し、自走周波数設定処理を終了する。このような処
理によって、水平発振回路4の制御感度のばらつき等は
負帰還ループによって吸収されるため、従来必要として
いた制御感度の調整は不要となる。
器33では周波数検出回路31により測定した自走周波
数データと、指示された自走周波数設定データを比較す
る。誤差演算器34では周波数比較器33によって得ら
れた誤差量から水平発振回路4の制御電圧をどの程度変
化させれば誤差が最小になるかを演算処理して算出す
る。DA変換器35では演算結果をデジタル→アナログ
変換して水平発振回路4に供給し、水平発振回路4の発
振周波数を変化させる。水平発振周波数制御回路32で
はこのような一連の処理を繰り返す事によって負帰還制
御ループを構成する。負帰還制御により数回のループ処
理で自走周波数は設定目標値と一致するようになるた
め、一致したらループを抜けてAFC回路9を動作状態
に戻し、自走周波数設定処理を終了する。このような処
理によって、水平発振回路4の制御感度のばらつき等は
負帰還ループによって吸収されるため、従来必要として
いた制御感度の調整は不要となる。
【0035】このように、本実施の形態例によれば、デ
ジタルによる高精度な周波数検出と負帰還動作によっ
て、従来必要としていた水平発振回路4の制御感度の調
整を不要とするとともに、発振回路の全領域に渡って高
精度な自走周波数の設定を可能とすることができる。な
お、本発明はこの実施の形態例のみに限定されることな
く、例えばAFC回路を非動作状態にする手段は同期信
号を遮断する等の方法もあるし、発振回路の周波数測定
は発振回路の次段のドライブ回路を測定しても良く、ま
た、スキャンコンバータ機能を内蔵している場合等では
周波数測定は整数倍で処理するというような種々の変形
が考えられる。
ジタルによる高精度な周波数検出と負帰還動作によっ
て、従来必要としていた水平発振回路4の制御感度の調
整を不要とするとともに、発振回路の全領域に渡って高
精度な自走周波数の設定を可能とすることができる。な
お、本発明はこの実施の形態例のみに限定されることな
く、例えばAFC回路を非動作状態にする手段は同期信
号を遮断する等の方法もあるし、発振回路の周波数測定
は発振回路の次段のドライブ回路を測定しても良く、ま
た、スキャンコンバータ機能を内蔵している場合等では
周波数測定は整数倍で処理するというような種々の変形
が考えられる。
【0036】実施の形態例3 ところで、上記図1を参照して説明した実施の形態例1
と、図3を参照して説明した実施の形態例2とを組み合
わせることも可能である。この例について図4を参照し
て説明する。図4は本発明の同期処理装置の実施の形態
例3を示すブロック図である。
と、図3を参照して説明した実施の形態例2とを組み合
わせることも可能である。この例について図4を参照し
て説明する。図4は本発明の同期処理装置の実施の形態
例3を示すブロック図である。
【0037】図4における本発明の同期処理装置の要部
構成は、水平同期信号が入力される位相比較器2、スイ
ッチ素子30、積分器3、水平発振回路4、デジタル周
波数測定回路14、周波数確定処理回路(ノイズ除去)
15、周波数検出回路31、周波数比較器33、誤差演
算器34およびDA変換器35から構成される。
構成は、水平同期信号が入力される位相比較器2、スイ
ッチ素子30、積分器3、水平発振回路4、デジタル周
波数測定回路14、周波数確定処理回路(ノイズ除去)
15、周波数検出回路31、周波数比較器33、誤差演
算器34およびDA変換器35から構成される。
【0038】次に、図4に示す本発明の同期処理装置の
動作を説明する。
動作を説明する。
【0039】水平同期信号が位相比較器2およびデジタ
ル周波数測定回路14に並行して入力されるとともに、
デジタル周波数測定回路14では入力水平周波数を測定
してデジタルデータとして周波数確定処理回路15に伝
送する。周波数確定処理回路15では図1および図2で
説明したように、一定時間毎に得られる周波数データの
推移を監視し、入力同期周波数の真値を確定する処理を
行う。
ル周波数測定回路14に並行して入力されるとともに、
デジタル周波数測定回路14では入力水平周波数を測定
してデジタルデータとして周波数確定処理回路15に伝
送する。周波数確定処理回路15では図1および図2で
説明したように、一定時間毎に得られる周波数データの
推移を監視し、入力同期周波数の真値を確定する処理を
行う。
【0040】周波数確定処理回路15において、映像ソ
ースの切換え等により水平同期信号の周波数が変化した
ことが検出されると、先ずDA変換器35に対して水平
発振回路4の制御電圧データを伝送し、DA変換器35
から水平発振回路4に制御電圧が供給される。これによ
り、水平発振回路4からは入力された水平同期信号にか
なり近い周波数の信号を発振するようになる。
ースの切換え等により水平同期信号の周波数が変化した
ことが検出されると、先ずDA変換器35に対して水平
発振回路4の制御電圧データを伝送し、DA変換器35
から水平発振回路4に制御電圧が供給される。これによ
り、水平発振回路4からは入力された水平同期信号にか
なり近い周波数の信号を発振するようになる。
【0041】周波数確定処理回路15は水平発振回路4
の自走周波数設定データを周波数比較器33に供給す
る。更に周波数確定処理回路15はスイッチ素子30を
制御して位相比較器2および積分器3からなるAFC回
路を非動作状態とするとともに、周波数検出回路31か
ら発振周波数の測定データを取り込む。この時、AFC
回路は非動作状態であるためこのデータは自走周波数と
なっている。
の自走周波数設定データを周波数比較器33に供給す
る。更に周波数確定処理回路15はスイッチ素子30を
制御して位相比較器2および積分器3からなるAFC回
路を非動作状態とするとともに、周波数検出回路31か
ら発振周波数の測定データを取り込む。この時、AFC
回路は非動作状態であるためこのデータは自走周波数と
なっている。
【0042】周波数比較器33では周波数検出回路31
により測定した自走周波数データと指示された自走周波
数設定データを比較する。誤差演算器34では周波数比
較器33によって得られた誤差量から水平発振回路4の
制御電圧をどの程度変化させれば誤差が最小になるかを
演算処理して算出する。DA変換器35では演算結果を
デジタル→アナログ変換して水平発振回路4に供給し、
水平発振回路4の発振周波数を変化させる。以上説明し
た回路はこのような一連の処理を繰り返す事によって負
帰還制御ループを構成する。負帰還制御により数回のル
ープ処理で自走周波数は設定目標値と一致するようにな
るため、一致したらスイッチ素子30を閉じた状態に制
御することによりループを抜けてAFC回路を動作状態
に戻し、自走周波数設定処理を終了する。このような処
理によって、水平発振回路4の制御感度のばらつき等は
負帰還ループによって吸収されるため、従来必要として
いた制御感度の調整は不要となる。この実施の形態例の
場合にも、周波数確定処理回路15、周波数比較器3
3、誤差演算器34を1チップマイクロコンピュータで
構成し、マイコンプログラムによるソフトウェアで実現
することができる。
により測定した自走周波数データと指示された自走周波
数設定データを比較する。誤差演算器34では周波数比
較器33によって得られた誤差量から水平発振回路4の
制御電圧をどの程度変化させれば誤差が最小になるかを
演算処理して算出する。DA変換器35では演算結果を
デジタル→アナログ変換して水平発振回路4に供給し、
水平発振回路4の発振周波数を変化させる。以上説明し
た回路はこのような一連の処理を繰り返す事によって負
帰還制御ループを構成する。負帰還制御により数回のル
ープ処理で自走周波数は設定目標値と一致するようにな
るため、一致したらスイッチ素子30を閉じた状態に制
御することによりループを抜けてAFC回路を動作状態
に戻し、自走周波数設定処理を終了する。このような処
理によって、水平発振回路4の制御感度のばらつき等は
負帰還ループによって吸収されるため、従来必要として
いた制御感度の調整は不要となる。この実施の形態例の
場合にも、周波数確定処理回路15、周波数比較器3
3、誤差演算器34を1チップマイクロコンピュータで
構成し、マイコンプログラムによるソフトウェアで実現
することができる。
【0043】実施の形態例4 本実施の形態例は、入力チャンネル1、2、3毎の同期
周波数の制御データをメモリ若しくは通信ポート25か
ら供給して安定した同期周波数データが得られるように
した例であり、これを図5を参照して説明する。図5は
本発明の同期処理装置の実施の形態例4を示すブロック
図である。
周波数の制御データをメモリ若しくは通信ポート25か
ら供給して安定した同期周波数データが得られるように
した例であり、これを図5を参照して説明する。図5は
本発明の同期処理装置の実施の形態例4を示すブロック
図である。
【0044】図5における本発明の同期処理装置の要部
構成は、水平同期信号が入力される位相比較器2、積分
器3、発振手段たる水平発振回路4に加え、入力チャン
ネル1、2、3の切換えを行うスイッチ素子21、自動
同期制御回路22、水平発振回路4を自動同期制御回路
22によって制御する他、後述するメモリ若しくは通信
手段としての通信ポート25から与えられる制御データ
によって制御するための発振周波数制御回路23、入力
チャンネル1、2、3に対応した制御データを記憶する
記憶手段たるメモリ24および本マルチスキャンディス
プレイ装置の外部から同期周波数をデジタルデータとし
て与えるための通信用ポート25等を備えて構成され
る。
構成は、水平同期信号が入力される位相比較器2、積分
器3、発振手段たる水平発振回路4に加え、入力チャン
ネル1、2、3の切換えを行うスイッチ素子21、自動
同期制御回路22、水平発振回路4を自動同期制御回路
22によって制御する他、後述するメモリ若しくは通信
手段としての通信ポート25から与えられる制御データ
によって制御するための発振周波数制御回路23、入力
チャンネル1、2、3に対応した制御データを記憶する
記憶手段たるメモリ24および本マルチスキャンディス
プレイ装置の外部から同期周波数をデジタルデータとし
て与えるための通信用ポート25等を備えて構成され
る。
【0045】かかる構成の本発明の同期処理装置の動作
を説明する。
を説明する。
【0046】入力チャンネル1、2、3・・・がスイッ
チ素子21に入力されるとともに、同期信号が位相比較
器2および自動同期制御回路22に入力される。入力信
号ノイズの心配がない映像ソースの場合には自動同期制
御回路22によって前述の如く水平発振回路4の制御を
行う。チャンネル選択によって所定の入力チャンネルが
選択され、その入力チャンネルの入力信号がノイズによ
って自動同期制御回路22が安定に動作できない状況に
おいては、予め記憶された入力チャンネル毎の入力信号
の同期周波数に相当するデジタルデータで同期周波数を
決定して水平発振回路4を制御する。
チ素子21に入力されるとともに、同期信号が位相比較
器2および自動同期制御回路22に入力される。入力信
号ノイズの心配がない映像ソースの場合には自動同期制
御回路22によって前述の如く水平発振回路4の制御を
行う。チャンネル選択によって所定の入力チャンネルが
選択され、その入力チャンネルの入力信号がノイズによ
って自動同期制御回路22が安定に動作できない状況に
おいては、予め記憶された入力チャンネル毎の入力信号
の同期周波数に相当するデジタルデータで同期周波数を
決定して水平発振回路4を制御する。
【0047】このデジタルデータは入力チャンネル毎に
記憶されているもので、チャンネルの切換えと同期して
対応したメモリ24のデジタルデータが自動的に選択さ
れるようにしておけば、実際の使用感覚は自動同期制御
している場合と何らかわることはない。上記メモリ24
は、入力チャンネルが特定の映像ソースに限定されてい
る場合にはデータの固定されたROMでもよいが、書換
えと記憶が可能なEEPROMを使用すれば、あらゆる
映像ソースに柔軟に対応できるようになる。また、チャ
ンネルごとに自動同期制御を行うか、メモリ24に記憶
されたデジタルデータを用いるかを予め設定できるよう
にしておけば、必要に応じて使いわけができる。
記憶されているもので、チャンネルの切換えと同期して
対応したメモリ24のデジタルデータが自動的に選択さ
れるようにしておけば、実際の使用感覚は自動同期制御
している場合と何らかわることはない。上記メモリ24
は、入力チャンネルが特定の映像ソースに限定されてい
る場合にはデータの固定されたROMでもよいが、書換
えと記憶が可能なEEPROMを使用すれば、あらゆる
映像ソースに柔軟に対応できるようになる。また、チャ
ンネルごとに自動同期制御を行うか、メモリ24に記憶
されたデジタルデータを用いるかを予め設定できるよう
にしておけば、必要に応じて使いわけができる。
【0048】また、本発明の同期処理装置では、複数の
ディスプレイ装置を使ってシステムを組み、コンピュー
ター等の制御装置によりシステムを集中制御するような
アプリケーションでの利用が容易なように、外部の制御
装置から同期周波数をデジタルデータとして供給するた
めの通信ポート25を設けており、この通信ポート25
によって複数のディスプレイ装置の同期周波数を確実に
かつ自由に制御することができる。なお、本発明はこの
実施の形態例に限定されるものではなく、例えば周波数
データを記憶するメモリは入力チャンネル毎に独立した
複数個のメモリで構成しても良く、メモリに記憶するデ
ータは1つのチャンネルに対して複数のデータを保持し
ても良いし、記憶するデータは周期を表すデータであっ
ても良い。また、前述の制御方式を垂直同期制御に適用
する事も当然可能である。
ディスプレイ装置を使ってシステムを組み、コンピュー
ター等の制御装置によりシステムを集中制御するような
アプリケーションでの利用が容易なように、外部の制御
装置から同期周波数をデジタルデータとして供給するた
めの通信ポート25を設けており、この通信ポート25
によって複数のディスプレイ装置の同期周波数を確実に
かつ自由に制御することができる。なお、本発明はこの
実施の形態例に限定されるものではなく、例えば周波数
データを記憶するメモリは入力チャンネル毎に独立した
複数個のメモリで構成しても良く、メモリに記憶するデ
ータは1つのチャンネルに対して複数のデータを保持し
ても良いし、記憶するデータは周期を表すデータであっ
ても良い。また、前述の制御方式を垂直同期制御に適用
する事も当然可能である。
【0049】本発明は前記実施の形態例に限定されず、
種々の実施形態を採ることができる。例えば、本実施の
形態例ではディスプレイ装置を例示して説明したが、無
論複数の入力信号に対応した他のAV機器、例えばビデ
オ機器、記録媒体一体型モニタ装置等にも応用が可能で
ある。即ち、これらのAV機器に本発明の同期処理装置
を集積回路IC化して搭載したり、マイコンプログラム
によるソフトウエアを内蔵することにより、これらのA
V機器の同期処理を確実に行うことができる。更に、本
発明は以上示した一実施形態にとらわれず様々な形態に
発展できることは言うまでもない。
種々の実施形態を採ることができる。例えば、本実施の
形態例ではディスプレイ装置を例示して説明したが、無
論複数の入力信号に対応した他のAV機器、例えばビデ
オ機器、記録媒体一体型モニタ装置等にも応用が可能で
ある。即ち、これらのAV機器に本発明の同期処理装置
を集積回路IC化して搭載したり、マイコンプログラム
によるソフトウエアを内蔵することにより、これらのA
V機器の同期処理を確実に行うことができる。更に、本
発明は以上示した一実施形態にとらわれず様々な形態に
発展できることは言うまでもない。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の同期処理
装置によれば、周波数測定手段によって入力同期周波数
をデジタルデータとして測定し、制御手段によってデジ
タル的に演算処理を行うことにより、以下のような効果
が得られる。 (1).入力同期信号にノイズが含まれていても、周波
数データの演算処理による高度なノイズ除去動作が可能
なため、同期周波数が固定されたディスプレイ装置と同
等レベルのノイズに対する同期安定度が実現できる。 (2).入力同期周波数データが高精度であるととも
に、水平発振回路の電圧対周波数制御特性の非直線性補
正などが容易にできるので、発振回路の全領域に渡って
高精度な同期制御を行うことが可能となり、広範囲な同
期周波数レンジをカバーしたディスプレイ装置を実現で
きる。
装置によれば、周波数測定手段によって入力同期周波数
をデジタルデータとして測定し、制御手段によってデジ
タル的に演算処理を行うことにより、以下のような効果
が得られる。 (1).入力同期信号にノイズが含まれていても、周波
数データの演算処理による高度なノイズ除去動作が可能
なため、同期周波数が固定されたディスプレイ装置と同
等レベルのノイズに対する同期安定度が実現できる。 (2).入力同期周波数データが高精度であるととも
に、水平発振回路の電圧対周波数制御特性の非直線性補
正などが容易にできるので、発振回路の全領域に渡って
高精度な同期制御を行うことが可能となり、広範囲な同
期周波数レンジをカバーしたディスプレイ装置を実現で
きる。
【0051】また、周波数検出手段による周波数検出と
負帰還ループによる負帰還制御動作によって、以下のよ
うな効果が得られる。 (1).従来必要としていた制御感度の調整を無調整化
できる。 (2).発振回路の全領域に渡って高精度な自走周波数
の設定が可能になり、AFCが最適状態で動作するた
め、ノイズに強い安定した同期を得ることが可能とな
る。
負帰還ループによる負帰還制御動作によって、以下のよ
うな効果が得られる。 (1).従来必要としていた制御感度の調整を無調整化
できる。 (2).発振回路の全領域に渡って高精度な自走周波数
の設定が可能になり、AFCが最適状態で動作するた
め、ノイズに強い安定した同期を得ることが可能とな
る。
【0052】更に、入力信号の同期周波数をデジタルデ
ータとして記憶できる記憶手段や、装置の外部から同期
周波数を設定できる通信手段を備えたことにより、以下
のような効果が得られる。 (1).入力同期信号にノイズが含まれ自動同期制御回
路が正常に動作できないような最悪の状況においても、
安定した同期が得られるようになる。 (2).従来の方法のように映像ソースの種類に依存し
た制御方式ではないため、あらゆる映像ソースに柔軟に
対応できる。 (3).同期周波数が固定された映像ソース等で自動同
期制御が不必要な場合は、記憶手段を用いることにより
自動同期制御より高速で確実な制御が可能となる。
ータとして記憶できる記憶手段や、装置の外部から同期
周波数を設定できる通信手段を備えたことにより、以下
のような効果が得られる。 (1).入力同期信号にノイズが含まれ自動同期制御回
路が正常に動作できないような最悪の状況においても、
安定した同期が得られるようになる。 (2).従来の方法のように映像ソースの種類に依存し
た制御方式ではないため、あらゆる映像ソースに柔軟に
対応できる。 (3).同期周波数が固定された映像ソース等で自動同
期制御が不必要な場合は、記憶手段を用いることにより
自動同期制御より高速で確実な制御が可能となる。
【図1】本発明の同期処理装置の実施の形態例1を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図2】本発明の同期処理装置の実施の形態例1の動作
を説明するフローチャート図である。
を説明するフローチャート図である。
【図3】本発明の同期処理装置の実施の形態例2を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図4】本発明の同期処理装置の実施の形態例3を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図5】本発明の同期処理装置の実施の形態例4を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図6】従来の同期処理装置の第1例を示すブロック図
であり、(a)は水平同期処理装置を示す図、(b)は
垂直同期処理装置を示す図である。
であり、(a)は水平同期処理装置を示す図、(b)は
垂直同期処理装置を示す図である。
【図7】従来の同期処理装置の第2例を示すブロック図
である。
である。
【図8】従来の同期処理装置の第3例を示すブロック図
である。
である。
1,13……水平同期制御回路、2……位相比較器、3
……積分器、4……水平発振回路、5……垂直同期制御
回路、6……垂直発振回路、7……電圧発生回路、8,
21,30……スイッチ素子、9……AFC回路、10
……制御感度調整器、11……周波数測定部、12……
制御部、14……デジタル周波数測定回路、15……周
波数確定処理回路(ノイズ除去)、16,23……発振
周波数制御回路、22……自動同期制御回路、24……
メモリ、25……通信ポート、31……周波数検出回
路、32……水平発振周波数制御回路、33……周波数
比較器、34……誤差演算器、35……DA変換器
……積分器、4……水平発振回路、5……垂直同期制御
回路、6……垂直発振回路、7……電圧発生回路、8,
21,30……スイッチ素子、9……AFC回路、10
……制御感度調整器、11……周波数測定部、12……
制御部、14……デジタル周波数測定回路、15……周
波数確定処理回路(ノイズ除去)、16,23……発振
周波数制御回路、22……自動同期制御回路、24……
メモリ、25……通信ポート、31……周波数検出回
路、32……水平発振周波数制御回路、33……周波数
比較器、34……誤差演算器、35……DA変換器
Claims (11)
- 【請求項1】 複数の水平同期周波数に対応可能なマル
チスキャンディスプレイ装置の同期処理装置であって、 水平発振回路と、 水平同期信号を入力し、入力された水平同期信号が略一
定のとき、入力された水平同期信号に追従するように前
記水平発振回路を制御するAFC回路と、 入力された水平周波数を計測する周波数測定手段と、 前記周波数測定手段において測定された周波数に基づい
て、水平同期周波数の真値を確定し、確定した真値の変
化に応じて前記水平発振回路の発振周波数を制御する制
御手段とを具備したことを特徴とする同期処理装置。 - 【請求項2】 前記AFC回路は、水平同期信号と前記
水平発振回路からの出力とを入力する位相比較回路と、 前記位相比較回路の出力を入力し、前記水平発振回路に
制御信号を供給する積分回路とからなることを特徴とす
る請求項1に記載の同期処理装置。 - 【請求項3】 前記制御手段は、 マイクロコンピュータで構成されることを特徴とする請
求項1に記載の同期処理装置。 - 【請求項4】 前記マイクロコンピュータは、 前記周波数測定手段において測定された周波数データが
前記マルチスキャンディスプレイ装置の対応可能な周波
数範囲内にあるか否かを判断し、測定された周波数デー
タが周波数範囲外のときには、ノイズであるとして処理
するようにしたことを特徴とする請求項3に記載の同期
処理装置。 - 【請求項5】 前記マイクロコンピュータは、 前記周波数測定手段から供給された周波数データが、以
前まで供給されていた周波数データとは異なり、連続し
て複数回同じ周波数データが供給されたとき、水平同期
信号の周波数が変化したと判断し、前記水平発振回路の
発振周波数を制御するようにしたことを特徴とする請求
項3に記載の同期処理装置。 - 【請求項6】 複数の水平同期周波数に対応可能なマル
チスキャンディスプレイ装置の同期処理装置であって、 水平発振回路と、 水平同期信号を入力し、入力された水平同期信号が略一
定のとき、入力された水平同期信号に追従するように前
記水平発振回路を制御するAFC回路と、 前記水平発振回路の発振周波数を計測する周波数検出手
段と、 水平同期信号の周波数に応じて、前記水平発振回路の自
走周波数の目標値を出力する制御手段と、 前記自走周波数の目標値を入力したとき、前記AFC回
路を非動作状態にするとともに、前記周波数検出手段の
検出結果と前記自走周波数の目標値との誤差を比較し、
比較結果に応じて前記水平発振回路の自走発振周波数を
制御する発振周波数制御手段とを具備したことを特徴と
する同期処理装置。 - 【請求項7】 前記制御手段は、 前記マルチスキャンディスプレイ装置に入力され得る複
数の映像ソースそれぞれに対して、水平同期周波数デー
タを記憶する記憶手段を備え、 映像ソースの切換え動作に応じて、前記記憶手段から切
換えられた映像ソースに対応する水平同期周波数データ
を読み出し、前記水平発振回路の自走周波数の目標値を
出力するようにしたことを特徴とする請求項6に記載の
同期処理装置。 - 【請求項8】 複数の水平同期周波数に対応可能なマル
チスキャンディスプレイ装置の同期処理装置であって、 水平発振回路と、 水平同期信号を入力し、入力された水平同期信号が略一
定のとき、入力された水平同期信号に追従するように前
記水平発振回路を制御するAFC回路と、 入力された水平周波数を計測する第1の周波数検出手段
と、 前記水平発振回路の発振周波数を計測する第2の周波数
検出手段と、 前記第1の周波数検出手段において検出された周波数に
基づいて、前記水平発振回路の自走周波数の目標値を決
定するとともに、前記AFC回路を非動作状態にし、更
に前記第2の周波数検出手段の検出結果と前記自走周波
数の目標値との誤差を比較し、比較結果に応じて前記水
平発振回路の自走発振周波数を制御する制御手段とを具
備したことを特徴とする同期処理装置。 - 【請求項9】 前記制御手段は、 マイクロコンピュータで構成されることを特徴とする請
求項8に記載の同期処理装置。 - 【請求項10】 前記マイクロコンピュータは、 前記第1の周波数検出手段において測定された周波数デ
ータが前記マルチスキャンディスプレイ装置の対応可能
な周波数範囲内にあるか否かを判断し、測定された周波
数データが周波数範囲外のときには、ノイズであるとし
て処理するようにしたことを特徴とする請求項9に記載
の同期処理装置。 - 【請求項11】 前記マイクロコンピュータは、 前記第1の周波数検出手段から供給された周波数データ
が、以前まで供給されていた周波数データとは異なり、
連続して複数回同じ周波数データが供給されたとき、水
平同期信号の周波数が変化したと判断し、前記水平発振
回路の発振周波数を制御するようにしたことを特徴とす
る請求項9に記載の同期処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25275896A JPH09200570A (ja) | 1995-11-17 | 1996-09-25 | 同期処理装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7-300059 | 1995-11-17 | ||
JP30005995 | 1995-11-17 | ||
JP25275896A JPH09200570A (ja) | 1995-11-17 | 1996-09-25 | 同期処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09200570A true JPH09200570A (ja) | 1997-07-31 |
Family
ID=26540860
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25275896A Pending JPH09200570A (ja) | 1995-11-17 | 1996-09-25 | 同期処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09200570A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006110018A1 (en) * | 2005-04-15 | 2006-10-19 | Lg Electronics Inc. | Tuning control method for digital multimedia broadcasting receiver |
-
1996
- 1996-09-25 JP JP25275896A patent/JPH09200570A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006110018A1 (en) * | 2005-04-15 | 2006-10-19 | Lg Electronics Inc. | Tuning control method for digital multimedia broadcasting receiver |
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