JPH09199985A - 弾性表面波素子及びスペクトラム拡散通信復調装置 - Google Patents

弾性表面波素子及びスペクトラム拡散通信復調装置

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JPH09199985A
JPH09199985A JP8002834A JP283496A JPH09199985A JP H09199985 A JPH09199985 A JP H09199985A JP 8002834 A JP8002834 A JP 8002834A JP 283496 A JP283496 A JP 283496A JP H09199985 A JPH09199985 A JP H09199985A
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electrode
surface acoustic
acoustic wave
signal
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JP8002834A
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Inventor
Masatoshi Otsuka
正敏 大塚
Naoki Koga
直樹 古賀
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チップレートを切り替えた伝送信号に対して
も信号の復調を行うことができる弾性表面波素子及びス
ペクトラム拡散通信復調装置を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 圧電基板上に信号入力用の正規電極と櫛
形電極から所定間隔離れて配置されたチップレートの異
なる出力用符号化電極を複数個設けて,異なるチップレ
ートの信号を復調する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チップレートが異
なる複数の信号を復調することが可能な弾性表面波素子
及びそれを用いたスペクトラム拡散通信復調装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、雑音に強く秘話性、秘匿性に優れ
たスペクトラム拡散通信方式(以下SS通信方式とい
う)が民生用の通信方式として注目されている。SS通
信方式によれば、伝送すべき情報をキャリア信号で変調
した搬送波を、あらかじめ決められたチップレートの高
い所定の符号系列でSS変調をかけることにより、送信
信号となるSS信号を得ることができる。この場合、上
述の符号系列として疑似雑音(以下PNという)符号系
列やBarker符号系列が有り、SS変調方式として
直接拡散方式(以下DS方式という)や周波数ホッピン
グ方式(以下FH方式という)がある。
【0003】このようなSS通信方式においては、受信
器側では送信されてきたSS信号を復調するための復調
器が必要となる。例えば、PN符号系列を用いDS方式
によりSS変調を行った場合、受信器側では送信器と同
一のPN符号系列を用いて復調を行う。
【0004】この時に使用される復調器は、ICを用い
た復調器と弾性表面波素子を用いた復調器とに大別され
る。このうち、弾性表面波素子は、フォトリソグラフィ
技術を用いることにより安価に、しかも簡単な構成で復
調器ができることから注目されている。
【0005】さらに、弾性表面波素子は、その構成から
マッチドフィルタと弾性表面波コンボルバとに区別され
る。弾性表面波コンボルバは、復調するためのPN符号
系列が選択できるため、特に秘匿性が求められる用途に
適している。マッチドフィルタは、復調に用いるPN符
号系列が固定であるが、その分周辺回路が簡単に構成で
き、システム全体として低価格にできることから小規模
なSS通信システム(例えば構内無線LAN等)に適し
ている。
【0006】次に、図5(a)、(b)を用いて、従来
の弾性表面波マッチドフィルタ及び弾性表面波遅延線の
構成を説明する。図5(a)において、水晶、LiNb
3等からなる圧電性基板41上に、電気信号を弾性表
面波に変換する櫛形の入力電極42と、この入力電極4
2から所定間隔離れて弾性表面波を電気信号に変換する
出力用の符号化電極43が設けられている。
【0007】さて、符号系列としてnビットのPN符号
系列を用いた場合、符号化電極43はPN符号系列に対
応してn個の櫛形電極を持ち、各櫛形電極対はチップレ
ートに対応した間隔離れて形成され、櫛形電極対の対数
は一対である。また、入出力電極の外側には不要弾性表
面波を吸収するために、吸音材44が必要に応じて形成
されている。
【0008】図5(b)において、水晶、LiNbO3
等からなる圧電性基板45上に、電気信号を弾性表面波
に変換する櫛形の入力電極46と、入力電極46から受
信・復調する信号の一周期分「T」に対応する間隔離れ
て、弾性表面波を電気信号に変換する櫛形の出力電極4
7が設けられ、弾性表面波遅延線が構成されている。
【0009】また、入出力電極46,47の外側には、
不要弾性表面波を吸収するために、吸音材48が必要に
応じて形成されている。
【0010】また、図6において、51は弾性表面波マ
ッチドフィルタであり、52は送信・復調する信号の一
周期分「T」の遅延量を持つ弾性表面波遅延線、53は
弾性表面波マッチドフィルタ51及び弾性表面波遅延線
52からの出力を積算する積算回路、54は弾性表面波
マッチドフィルタ51の出力を増幅する増幅器である。
【0011】この復調装置の動作について簡単に説明す
る。弾性表面波マッチドフィルタ51に入力されたSS
信号は、弾性表面波マッチドフィルタ51により相関信
号に変換された後、二系統55,56に分割される。一
方の相関信号55は、直接積算回路53に入力される。
もう一方の相関信号56は増幅器54を介して弾性表面
波遅延線52に入力され、一周期分遅延された後、積算
回路53に入力される。積算回路53では相関信号55
と一周期遅れた相関信号56の積をとり、復調信号を出
力する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
スペクトラム拡散通信復調装置では、ある固定のチップ
レートの信号のみを復調していた。
【0013】ところで、無線LAN等ではデータの伝送
時間の短縮のため、チップレートを高速にして伝送時間
を短縮する方法が採られるが、チップレートを高速にす
ると誤り率も劣化するため、多量のデータを伝送する場
合はチップレートを高速にして伝送時間の短縮を図り、
少量のデータ及び正確(誤り率が良い)な伝送を行う場
合はチップレートを低速にして伝送した方が、伝送効率
を上げることができる。
【0014】従って、従来のスペクトラム拡散通信復調
装置では、一つのチップレートしか持ち得ず、チップレ
ートの切り替えが必要となるデータ伝送には適用困難で
あるという問題点があった。
【0015】そこで本発明は、チップレートを切り替え
た伝送信号に対しても信号の復調を行うことができる弾
性表面波素子及びスペクトラム拡散通信復調装置を提供
することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明では、圧電体弾性
表面波基板又は圧電性薄膜を用いた弾性表面波基板上
に、信号入力用の櫛形電極と前記櫛形電極から片側ある
いは両側に所定間隔離されて配置された複数の出力用符
号化電極を設け、複数の出力用符号化電極を異なる複数
のチップレートに対応するように形成した。
【0017】また、弾性表面波素子より得られる出力と
弾性表面波遅延線の出力を積算する積算回路とを複数の
チップレートの信号を復調すべく複数個設けた。
【0018】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の構成により、チ
ップレートに対応した複数個の符号化電極を用いて、チ
ップレートを切り替えた伝送信号の復調を行うことがで
きる。
【0019】(実施の形態1)図1に示すように、表面
を鏡面加工された圧電性の水晶基板1上には、フォトリ
ソグラフィ技術を用いてAl,Au等の電気抵抗の小さ
な材料からなる入力用正規櫛形電極2と、所定間隔離れ
て第一のチップレートに対応した出力用符号化電極3が
形成されている。
【0020】また、入力用正規櫛形電極2に対して出力
用符号化電極3が形成されているのと、反対側に第一の
チップレートと異なる第二のチップレートに対応した出
力用符号化電極4が形成されている。また、水晶基板1
の弾性表面波が伝搬する方向の端面には、不要弾性表面
波を吸収する目的で吸音材5が必要に応じて形成されて
いる。また、電磁誘導ノイズを低減させるために、入力
用正規櫛形電極2、出力用符号化電極3を囲むように、
アースパターン6が必要に応じて形成される。
【0021】ここでは、出力用符号化電極3,4の位置
を入力用の入力用正規櫛形電極2に対して対向させたが
図2に示したように同一方向に形成しても構わない。ま
た、ここでは2種類のチップレートについて示したが、
3種類以上になっても構わない。また、吸音材5及びア
ースパターン6は、その特性が得られれば、特に形状に
こだわるものではない。
【0022】さて、前記出力用符号化電極3,4の各符
号に対応した櫛形電極対の対数は1対よりも多く、かつ
用いるキャリア周波数とチップレートとの比以下になる
ようにすることにより、出力用符号化電極3,4での弾
性表面波から電気信号に変換する出力効率を高くするこ
とができる。特に水晶基板は、弾性表面波の温度係数が
ゼロであるため、弾性表面波マッチドフィルタに適して
いるが、電気機械結合係数が0.17%程度と非常に小
さいため、符号化電極の各符号に対応した櫛形電極対の
対数を多くするとよい。
【0023】このような構成にすることにより、チップ
レートの異なるSS信号を受信しても1つの弾性表面波
素子で相関信号を得ることができる。つまり、一方のチ
ップレートのSS信号を受信した時は、出力用符号化電
極3で相関信号が得られ、他方のチップレートのSS信
号を受信した時は、出力用符号化電極4で相関信号が得
られることにより、異なるチップレートのSS信号を受
信しても相関信号を得ることが可能にしてある。
【0024】(実施の形態2)次にBPSK方式に対応
した、弾性表面波マッチドフィルタと弾性表面波遅延線
の機能を一体化した弾性表面波素子及び復調装置につい
て説明する。
【0025】図3において、表面を鏡面加工された圧電
性基板11(水晶等)上には、フォトリソグラフィ技術
を用いてAl,Au等の電気抵抗の小さな材料からなる
入力用正規櫛形電極12と所定間隔離れて第一のチップ
レートに対応した出力用符号化電極13が形成されてい
る。さらに、第一の出力用符号化電極13から第一のチ
ップレートに対応した受信・復調する信号の一周期をT
aとして、この周期Ta分離れて第一の出力用符号化電
極13と同一極性の第二の出力用符号化電極14が形成
されている。
【0026】即ち、第一のチップレートに対応した第一
の出力用符号化電極13と、第二の出力用符号化電極1
4からなる一組の出力用符号化電極が形成される。
【0027】また、入力用正規櫛形電極12に対して第
一の出力用符号化電極13が形成されているのと反対側
に、第一のチップレートと異なる第二のチップレートに
対応した第三の出力用符号化電極15が形成されてい
る。
【0028】さらに、第三の出力用符号化電極15から
第二のチップレートに対応した受信・復調する信号の一
周期をTbとして周期Tb分離れて第三の出力用符号化
電極15と同一極性の第四の出力用符号化電極16が形
成されている。また、水晶基板の弾性表面波が伝搬する
方向の端面には不要弾性表面波を吸収する目的で吸音材
17が必要に応じて形成されている。
【0029】ここでは、2組の出力用符号化電極13,
14、15,16を2種類のチップレートに対応して入
力用の櫛形電極に対して対向させたが、図2に示したよ
うに同一方向に形成しても構わない。また、ここでは2
種類のチップレートについて示したが、3種類以上にな
っても構わない。以上の構成により、BPSK方式に対
応した弾性表面波素子18が形成されている。また、こ
の弾性表面波素子と積算回路19,20により本形態の
復調装置が構成されている。
【0030】弾性表面波素子18の入力用正規櫛形電極
12に入力されたSS信号は、第一のチップレートの場
合、第一の出力用符号化電極13により相関信号に変換
され直接積算回路19に入力され、第二の出力符号化電
極14により第一の出力符号化電極13よりも周期Ta
だけ遅延して相関信号に変換されて積算回路19に入力
され復調信号が得られる。第二のチップレートの場合、
第三の出力用符号化電極15により相関信号に変換され
直接積算回路20に入力され、第四の出力符号化電極1
6により前記第三の出力符号化電極15より周期Tbだ
け遅延して相関信号に変換されて積算回路20に入力さ
れ復調信号が得られる。
【0031】ここでは第二、第四の出力用符号化電極1
4,16によりそれぞれのチップレートに対応した遅延
時間Ta,Tbを規定したが、実際に用いる回路基板上
のパターンの長さや用いる部品により遅延量が異なり、
遅延量に誤差が生じることがある。そのため、積算回路
19,20の入力信号にて遅延量を規定することもでき
る。
【0032】図3を用いて、ある1つのチップレートの
場合(周期Ta)について説明すると、積算回路19の
入力時において第二の出力用符号化電極14の出力信号
が第一の出力用符号化電極13の出力信号に対して周期
Ta分遅延されるように第二の出力用符号化電極14の
配置を設定する。このようにすることによって遅延量に
誤差のない復調装置を得ることができる。
【0033】第一の実施の形態と同様に出力用符号化電
極13,14、15,16の各符号に対応した櫛形電極
対の対数は1対よりも多く、かつ用いるキャリア周波数
とチップレートとの比以下になるようにすることによ
り、出力用符号化電極13,14、15,16での弾性
表面波から電気信号に変換する出力効率を高くすること
ができる。特に水晶基板は弾性表面波の温度係数がゼロ
であるため弾性表面波マッチドフィルタに適している
が、電気機械結合係数が0.17%程度と非常に小さい
ため、符号化電極の各符号に対応した櫛形電極対の対数
を多くすることは有効である。
【0034】このような構成にすることによりBPSK
方式でチップレートの異なる信号の復調が可能となる。
【0035】(実施の形態3)次にQPSK方式に対応
した、弾性表面波マッチドフィルタと弾性表面波遅延線
の機能を一体化した弾性表面波素子及び復調装置につい
て説明する。
【0036】図4(a)において、表面を鏡面加工され
た圧電性の水晶基板21上にフォトリソグラフィ技術を
用いてAl,Au等の電気抵抗の小さな材料からなる入
力用正規櫛形電極22と所定間隔離れて第一のチップレ
ートに対応した第一の出力用符号化電極23が形成され
ている。さらに、前記第一の出力用符号化電極23から
受信・復調する信号の一周期をTa、使用するキャリア
周波数をfcとして、(Ta−1/fc/8)分離れて
第一の出力用符号化電極23と同一極性の第二の出力用
符号化電極24が形成されている。即ち、第一のチップ
レートに対応した第一の出力用符号化電極23と第二の
出力用符号化電極24からなる一組の出力用符号化電極
が形成される。
【0037】また、入力用正規櫛形電極22に対して第
一の出力用符号化電極23が形成されているのと反対側
に、第一のチップレートと異なる第二のチップレートに
対応した第三の出力用符号化電極25が形成されてい
る。さらに第三の出力用符号化電極25から受信・復調
する信号の一周期をTb、使用するキャリア周波数をf
cとして(Tb−1/fc/8)分離れて第三の出力用
符号化電極25と同一極性の第四の出力用符号化電極2
6が形成されている。即ち、第二のチップレートに対応
した第三の出力用符号化電極25と第四の出力用符号化
電極26からなる一組の出力用符号化電極が形成され
る。
【0038】また、水晶基板の弾性表面波が伝搬する方
向の端面には、不要弾性表面波を吸収する目的で吸音材
27が必要に応じて形成されている。ここでは2組の出
力用符号化電極23,24、25,26を2種類のチッ
プレートに対応して入力用の櫛形電極に対して対向させ
たが、図2に示したように同一方向に形成しても構わな
い。また、ここでは2種類のチップレートについて示し
たが、3種類以上になっても構わない。
【0039】また、図4(b)において表面を鏡面加工
された圧電性の水晶基板21上にフォトリソグラフィ技
術を用いてAl,Au等の電気抵抗の小さな材料からな
る入力用正規櫛形電極22と所定間隔離れて第一のチッ
プレートに対応した第一の出力用符号化電極23が形成
されている。さらに、第一の出力用符号化電極23から
受信・復調する信号の一周期をTa、使用するキャリア
周波数をfcとして(Ta+1/fc/8)分離れて第
一の出力用符号化電極23と同一極性の第二の出力用符
号化電極24が形成されている。
【0040】即ち、第一のチップレートに対応した第一
の出力用符号化電極23と第二の出力用符号化電極24
からなる一組の出力用符号化電極が形成される。
【0041】また、入力用正規櫛形電極22に対して第
一の出力用符号化電極23が形成されているのと反対側
に、第一のチップレートと異なる第二のチップレートに
対応した第三の出力用符号化電極25が形成されてい
る。さらに、第三の出力用符号化電極25から受信・復
調する信号の一周期をTb、使用するキャリア周波数を
fcとして(Tb+1/fc/8)分離れて第三の出力
用符号化電極25と同一極性の第四の出力用符号化電極
26が形成されている。即ち、チップレートに対応した
第三の出力用符号化電極25と第四の出力用符号化電極
26からなる一組の出力用符号化電極が形成される。
【0042】また、水晶基板の弾性表面波が伝搬する方
向の端面には、不要弾性表面波を吸収する目的で吸音材
27が必要に応じて形成されている。ここでは2組の出
力用符号化電極23,24、25,26を2種類のチッ
プレートに対応して入力用の櫛形電極に対して対向させ
たが、図2に示したように同一方向に形成しても構わな
い。また、ここでは2種類のチップレートについて示し
たが、3種類以上になっても構わない。以上の構成によ
りQPSK方式に対応した弾性表面波素子28,29が
形成されている。また、この弾性表面波素子と積算回路
30,31,32,33により本形態の復調装置が構成
されている。
【0043】QPSK方式では、90度位相の異なる4
つの状態を判別する必要があるが、本形態では、第一の
出力用符号化電極23と第二の出力用符号化電極24及
び積算回路30により同相成分を判別し、第三の出力用
符号化電極25と第四の出力用符号化電極26及び積算
回路31により直交成分を判別するものである。同相成
分と直交成分を状態を判定することによりQPSK方式
の復調が可能となる。
【0044】弾性表面波素子28,29の入力用正規櫛
形電極22に入力されたSS信号は、第一のチップレー
トの場合第一の出力用符号化電極23により相関信号に
変換され直接積算回路30,31に入力され、第二の出
力符号化電極24により第一の出力符号化電極23より
(Ta−1/fc/8)分遅延して相関信号に変換され
て積算回路30に入力され同相成分の復調信号が得ら
れ、第二の出力符号化電極24により第一の出力符号化
電極23より(Ta+1/fc/8)分遅延して相関信
号に変換されて積算回路31に入力され直交成分の復調
信号が得られ、第二のチップレートの場合第三の出力用
符号化電極25により相関信号に変換され直接積算回路
32,33に入力され、第四の出力符号化電極26によ
り第三の出力符号化電極25より(Tb−1/fc/
8)分遅延して相関信号に変換されて積算回路32に入
力され同相成分の復調信号が得られ、第四の出力符号化
電極26により第三の出力符号化電極25より(Tb+
1/fc/8)分遅延して相関信号に変換されて積算回
路33に入力され直交成分の復調信号が得られる。
【0045】ここでは、出力用符号化電極24,26に
よりそれぞれのチップレートに対応した遅延時間(Ta
±1/fc/8,Tb±1/fc/8)を規定したが、
実際に用いる回路基板上のパターンの長さや用いる部品
により遅延量が異なり、遅延量に誤差が生じることがあ
る。そのため積算回路30,31,32,33の入力信
号にて遅延量を規定することもできる。図4を用いて、
ある1つのチップレートの場合(周期Ta)について説
明すると、積算回路30の入力時において第二の出力用
符号化電極24の出力信号が第一の出力用符号化電極2
3の出力信号に対して(Ta−1/fc/8)分遅延さ
れるように、第二の出力用符号化電極24の配置を設定
する。また、図4(b)において、積算回路31の入力
時において第二の出力用符号化電極24の出力信号が第
一の出力用符号化電極23の出力信号に対して(Ta+
1/fc/8)分遅延されるように第二の出力用符号化
電極24配置を設定する。このようにすることによって
遅延量に誤差のない復調装置を得ることができる。
【0046】第一の実施の形態と同様に、出力用符号化
電極23,24、25,26の各符号に対応した櫛形電
極対の対数は1対よりも多く、かつ用いるキャリア周波
数とチップレートとの比以下になるようにすることによ
り出力用符号化電極23,24、25,26での弾性表
面波から電気信号に変換する出力効率を高くすることが
できる。特に水晶基板は弾性表面波の温度係数がゼロで
あるため弾性表面波マッチドフィルタに適しているが電
気機械結合係数が0.17%程度と非常に小さいため、
符号化電極の各符号に対応した櫛形電極対の対数を多く
することは有効である。
【0047】このような構成にすることによりQPSK
方式でチップレートの異なる信号の復調が可能となる。
【0048】
【発明の効果】本発明では、弾性表面波素子にチップレ
ートに対応した複数個の符号化電極を設けることによ
り、チップレートを切り替えた伝送信号の復調を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における弾性表面波
素子の平面図
【図2】本発明の第2の実施の形態における弾性表面波
素子の平面図
【図3】本発明の第3の実施の形態における弾性表面波
素子及びスペクトラム拡散通信復調装置を示すブロック
【図4】(a)本発明の第4の実施の形態における弾性
表面波素子及びスペクトラム拡散通信復調装置を示すブ
ロック図 (b)本発明の第4の実施の形態における弾性表面波素
子及びスペクトラム拡散通信復調装置を示すブロック図
【図5】(a)従来の弾性表面波マッチドフィルタの平
面図 (b)従来の弾性表面波マッチドフィルタの平面図
【図6】従来のスペクトラム拡散通信復調回路を示すブ
ロック図
【符号の説明】
1,11,21 圧電性基板 2,12,22 入力用正規櫛形電極 3,13,14,23,24 出力用符号化電極 4,15,16,25,26 出力用符号化電極 5,17,27 吸音材 18,19,30,31,32,33 積算回路

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧電体弾性表面波基板又は圧電性薄膜を用
    いた弾性表面波基板上に、信号入力用の櫛形電極と、前
    記櫛形電極から所定間隔離されて配置された複数の出力
    用符号化電極とを有する弾性表面波素子であって、前記
    複数の出力用符号化電極が異なる複数のチップレートに
    対応するように形成されていることを特徴とする弾性表
    面波素子。
  2. 【請求項2】圧電体弾性表面波基板又は圧電性薄膜を用
    いた弾性表面波基板上に、信号入力用の櫛形電極と、前
    記櫛形電極から所定間隔離されて配置された第一の出力
    用符号化電極と受信・復調する信号の伝送レートに対応
    した一周期分離れて配置された第二の出力用符号化電極
    とからなる一組の出力用符号化電極を複数のチップレー
    トに対応して複数組設けたことを特徴とする弾性表面波
    素子。
  3. 【請求項3】圧電体弾性表面波基板又は圧電性薄膜を用
    いた弾性表面波基板上に、信号入力用の櫛形電極と、前
    記櫛形電極から所定間隔離されて配置された第一の出力
    用符号化電極と受信・復調する信号の伝送レートに対応
    した一周期分離れて配置された第二の出力用符号化電極
    とからなる一組の出力用符号化電極を複数のチップレー
    トに対応して複数組設けた弾性表面波素子を用いて、前
    記チップレートに対応した前記第一の出力用符号化電極
    からの出力信号と前記第二の出力用符号化電極からの出
    力信号を積算する回路を用いて複数のチップレートの信
    号を復調することを特徴とするスペクトラム拡散通信復
    調装置。
  4. 【請求項4】圧電体弾性表面波基板又は圧電性薄膜を用
    いた弾性表面波基板上に、信号入力用の櫛形電極を形成
    し、前記櫛形電極から所定間隔離されて配置された第一
    の出力用符号化電極と、前記第一の出力用符号化電極か
    ら所定間隔離されて配置された第二の出力用符号化電極
    からなる一組の出力用符号化電極を、複数のチップレー
    トに対応して複数組設けた弾性表面波素子を用いて、前
    記チップレートに対応した前記第一の出力用符号化電極
    からの出力信号と前記第二の出力用符号化電極からの出
    力信号を積算する積算回路とを有し、前記積算回路の入
    力時において、前記第二の出力用符号化電極の出力が前
    記第一の出力用符号化電極の出力よりも前記チップレー
    トに対応した遅延時間だけ遅延されていることを特徴と
    するスペクトラム拡散通信復調装置。
  5. 【請求項5】圧電体弾性表面波基板又は圧電性薄膜を用
    いた弾性表面波基板上に、信号入力用の櫛形電極と、前
    記櫛形電極から所定間隔離されて配置された第一の出力
    用符号化電極と、前記第一の出力用符号化電極から受信
    ・復調する信号の一周期をT、使用するキャリア周波数
    をfcとして「T+1/fc/8」分離れて配置された
    第二の出力用符号化電極とからなる一組の出力用符号化
    電極を複数のチップレートに対応して複数組設けたこと
    を特徴とする弾性表面波素子。
  6. 【請求項6】圧電体弾性表面波基板又は圧電性薄膜を用
    いた弾性表面波基板上に、信号入力用の櫛形電極と、前
    記櫛形電極から所定間隔離されて配置された第一の出力
    用符号化電極と、前記第一の出力用符号化電極から受信
    ・復調する信号の一周期をT、使用するキャリア周波数
    をfcとして「T−1/fc/8」分離れて配置された
    第二の出力用符号化電極とからなる一組の出力用符号化
    電極を複数のチップレートに対応して複数組設けたこと
    を特徴とする弾性表面波素子。
  7. 【請求項7】圧電体弾性表面波基板又は圧電性薄膜を用
    いた弾性表面波基板上に、信号入力用の櫛形電極と、前
    記櫛形電極から所定間隔離されて配置された第一の出力
    用符号化電極と、前記第一の出力用符号化電極から受信
    ・復調する信号の一周期をT、使用するキャリア周波数
    をfcとして「T−1/fc/8」分離れて配置された
    第二の出力用符号化電極とからなる一組の出力用符号化
    電極を、複数のチップレートに対応して複数組設けた第
    一の弾性表面波素子と、 信号入力用の櫛形電極と、前記櫛形電極から所定間隔離
    されて配置された第三の出力用符号化電極と前記第三の
    出力用符号化電極から受信・復調する信号の一周期を
    T、使用するキャリア周波数をfcとして「T+1/f
    c/8」分離れて配置された第四の出力用符号化電極と
    からなる一組の出力用符号化電極を複数のチップレート
    に対応して複数組設けた第二の弾性表面波素子と、 積算回路とを有することを特徴とするスペクトラム拡散
    通信復調装置。
  8. 【請求項8】圧電体弾性表面波基板又は圧電性薄膜を用
    いた弾性表面波基板上に、信号入力用の櫛形電極と、前
    記櫛形電極から所定間隔離されて配置された第一の出力
    用符号化電極と、前記第一の出力用符号化電極から所定
    間隔離されて配置された第二の出力用符号化電極からな
    る一組の出力用符号化電極を複数のチップレートに対応
    して複数組設けた弾性表面波素子を用い、 前記チップレートに対応した前記第一の出力用符号化電
    極からの出力信号と前記第二の出力用符号化電極からの
    出力信号を積算する積算回路とを有し、前記積算回路の
    入力時において、前記第二の出力用符号化電極の出力が
    前記第一の出力用符号化電極に対してそれぞれのチップ
    レートに対して、「チップレートに対応した遅延時間+
    1/fc/8」又は「チップレートに対応した遅延時間
    −1/fc/8」だけ遅延されていることを特徴とする
    スペクトラム拡散通信復調装置。
  9. 【請求項9】前記出力用符号化電極の1符号に対応する
    櫛形電極対の対数を1対よりも多く、かつ用いるキャリ
    ア周波数とチップレートの比以下にしたことを特徴とす
    る請求項1、2いずれか1記載の弾性表面波素子。
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