JPH09199388A - マルチビーム電子リソグラフィ・システム用電子源 - Google Patents

マルチビーム電子リソグラフィ・システム用電子源

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JPH09199388A
JPH09199388A JP8215418A JP21541896A JPH09199388A JP H09199388 A JPH09199388 A JP H09199388A JP 8215418 A JP8215418 A JP 8215418A JP 21541896 A JP21541896 A JP 21541896A JP H09199388 A JPH09199388 A JP H09199388A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御性およびリソグラフィの解像度の向上を
図ったマルチビーム電子リソグラフィ用電子源を提供す
る。 【解決手段】 アレイ(20)の群(32)に配置され
た電子エミッタ(22)の二次元アレイと、対応する群
に隣接して取り付けられた共通制御電極(33)と、各
アレイ内のエミッタを並列に接続し、各群内の各アレイ
を他の各群内の同様のアレイに接続し、各群におけるア
レイと同数のアレイの行(36)を形成する、各群にお
けるアレイへの電気接続部(37,38)とを含む電子
源(30)。群は第1軸方向に沿って配置され、各群内
のアレイは、第1方向に対してある角度をなして第2方
向に離間され、アレイは第1方向に等しく離間される。
一実施例では、構造の各端部にダミー制御電極(74)
を用い、他の実施例では、各制御電極の対向側に電界補
償電極(34)を設け、包囲電極(35)が隣接する電
界補償電極間を延在する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子源に関し、更に
特定すれば、マルチビーム電子リソグラフィ・システム
(multibeam electron lithography system)に用いて好
適な電子源に関するものである。
【0002】
【従来の技術】リソグラフィ・システムの主要な使用分
野の1つは、集積回路等を製造するための半導体技術に
ある。通常、半導体ウエハ全体を処理する場合、同様な
集積回路(半導体チップ)をウエハ上に形成し、次にウ
エハを個々のチップに切断する。ウエハ上に集積回路を
パターニングするには、光学リソグラフィ(optical lit
hography)、X線リソグラフィ(x-ray lithography)、直
接書き込み電子ビーム・リソグラフィ(direct-write el
ectron beam lithography)等を含む種々の異なる方法を
用いることができる。光学リソグラフィは、マスクとレ
ティクル(reticle)とを利用するが、これは達成可能な
最少構造サイズに限界があり、セットにおいて後から使
用されるマスクまたはレティクルを、既にパターニング
された層に正確に合わせなければならないという別の欠
点もある。また、各工程は別個の高価な機械を用いて処
理する必要があるため、マスクの作成、検査および修復
によって、大幅なコストおよび時間的な遅れも伴うこと
になる。
【0003】リソグラフィでは、ウエハに感光性乳剤を
被覆し、光束(または他のエネルギ粒子)をマスクまた
はレティクルに通過させ、次いでウエハ上の感光乳剤内
の素子、回路、相互接続線等を露出させる。過去におい
ては、例えば、X線ビームを用いると、1ミクロン幅未
満の線の露出が可能であった。問題は、単一のX線ビー
ムを用いて複数のチップの中の全構造を露出させるに
は、多大な時間を要することである。更に、ウエハ・サ
イズが直径100mmから直径300mmに拡大するに
つれ、この問題は一層重大になりつつある。
【0004】マルチビーム電子リソグラフィ・システム
がいくつか考案されているが、これらのシステムは、書
き込むことができるウエハ・サイズに限界がある。即
ち、利用されるビーム発生および合焦手段のために、同
時に露出可能な面積が限定されるのである。通常、ビー
ム全てが同時に制御されるので、ウエハ上には単一タイ
プのパターンしか書き込むことができないが、単一タイ
プのパターンを同時に多数の集積回路上に書き込むこと
は可能である。また、多くの場合、処理対象のウエハの
サイズ毎に異なるシステムを設ける必要がある。更に、
ビーム発生手段および合焦素子のために、スポット・サ
イズおよびレジストレーション精度に限界があるので、
最終的な解像度は、他の方法を用いて生産可能なものよ
りも、多少高い程度に過ぎない。
【0005】制御性を向上させ、しかもリソグラフィの
解像度を高めた、マルチビーム電子リソグラフィ用電子
源を提供することができれば、非常に有利であろう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、従来技術の電子源よりも解像度が高い、新規で
改良された電子源を提供することである。
【0007】本発明の他の目的は、マルチビーム電子リ
ソグラフィ・システムに都合よく用いることができ、か
かるシステムの適合性および多様性を大幅に高めること
ができる、新規で改良された電子源を提供することであ
る。
【0008】本発明の更に他の目的は、実質的にあらゆ
るウエハ・サイズで使用でき、電子ビーム・リソグラフ
ィ・システムにおいて用いて、単一ウエハ上に種々の異
なる集積回路パターンを同時に書き込むことができる、
新規で改良された電子源を提供することである。
【0009】本発明の別の目的は、X−Y走査偏向板の
必要性をなくした、新規で改良された電子源を提供する
ことである。
【0010】本発明の更に別の目的は、利用される個々
の電子エミッタ各々に必要とされる電流の大幅な減少を
図った、新規で改良された電子源を提供することであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述のおよびその他の問
題の少なくとも部分的な解決、ならびに上述の目的の実
現は、本発明の電子源によって達成される。この電子源
は、電界エミッタの二次元アレイの非直交行−列マトリ
クスと、電界エミッタ・アレイの対応する列群に隣接し
て取り付けられた制御電極アレイと、各列群からの単一
アレイをその他の各列群における対応する単一アレイと
並列に接続する電子接続部とを含む。列群は、行軸に沿
って位置付けられ、各群内のアレイが列軸に沿って行軸
に対してある角度をもって離間され、アレイが行軸に投
影されると等間隔となるように配列されている。
【0012】本発明の一実施例では、電界エミッタ・ア
レイへの行軸電子接続部の選択された1つ、および1つ
以上の制御電極に同時に活性化電位を供給することによ
って、各列群からの単一エミッタ・アレイを同時に活性
化させることができる。隣接する制御電極の電子ビーム
に対する静電効果を除去するために、フィールド補償電
極を、各制御電極の対向する両側に設け、更に隣接する
フィールド補償電極間に周囲電極が延在する。
【0013】本発明の第2実施例では、制御電極の1つ
に活性化電位を供給し、同時に1つ以上の行軸電界エミ
ッタ・アレイ指定接続部にも活性化電位を供給すること
によって、単一列群内の全エミッタ・アレイが同時に活
性化されるように、行−列の指定(addressing)が行われ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】図1を具体的に参照すると、電子
エミッタ22の二次元アレイ20が斜視図で示されてお
り、理解の便宜を図るために、その一部を除去して断面
図が示されている。この特定実施例では、アレイ20
は、導電性物質層25が上面上に形成された絶縁基板2
4上に形成されている。層25はエミッタ・ベースとし
て機能する。層25上に絶縁層26が形成され、更に絶
縁層26の表面に第2導電層27が形成されている。複
数の離間された管状開口28が層27,26を貫通して
形成されており、下方向に延びて導電層25の表面を露
出させている。電子エミッタ22は、各開口28内の導
電層25上に形成されている。
【0015】通常、上述のようなアレイ20は、199
1年4月16日に発行された、"Non-Planar Field Emis
sion Device Having an Emitter Formed With a Substa
ntially Normal Vapor Deposition Process"と題する、
米国特許第5,007,873号に記載されているような、いず
れかの好都合な手段で製造することができる。この特許
の内容は本願でも使用可能である。また、この業界では
一般的に「スピント・チップ(Spindt tip)」とよばれて
いる円錐形の電界放出先端が、この特定実施例では利用
されているが、例えば、ダイヤモンドやその他の低仕事
関数物質型のエミッタのような、多くの他のタイプの電
界放出素子および電子エミッタも利用可能であることは
理解されよう。これについては、以下の説明から理解で
きよう。
【0016】電界放出技術では周知のように、第2導電
層27はアレイ20に対して抽出または制御電極として
機能する。通常、電子エミッタ22の先端は、第2導電
層27の面内にほぼ位置付けられ、第2導電層27は各
先端から等間隔に離間され、その周囲を包囲する。電子
エミッタ22は全て、共通導電層25上に、これと接触
して形成され、更に単一の第2導電層27がアレイ20
内の各電子エミッタ22の共通制御電極を形成するの
で、アレイ20内の全電子エミッタは、並列に接続さ
れ、同時に活性化または不活性化される。
【0017】適当な電位が導電層25と第2導電層27
との間に印加されると、非常に高い電界が各先端周囲に
発生し、このために各先端は電界放出によって電子を放
出する。通常、1つのアレイ20における全電子エミッ
タ22が協同して単一電子ビームを生成するので、1つ
のアレイが画素と看做される。また、電子エミッタは全
てが並列に動作するので、単一の電子エミッタ22が生
成すべき電流量は、大幅に減少し(通常マイクロアンペ
ア未満)、ある量の冗長性がある。
【0018】通常、電子エミッタ22よりも40ボルト
ないし100ボルトの範囲で正側の電位を導電層27
(制御電極)に印加すると、適当な放出が行われること
が発見されている。また、ダイヤモンドのような低仕事
関数物質で形成された電子エミッタを利用すると、この
電位は2ないし5ボルトにまで低下することがある。説
明の都合上、以下では具体的な電位をあげて論じること
とし、この明細書を通じて、導電層27(制御電極)上
の電位が、導電層25上の電位よりも100ボルト正側
にある場合に、適正な動作が保証されると仮定する。加
えて、説明の都合上、電子エミッタ22上のバイアス電
位は、活性化時では−6000ボルト、不活性化時には
−5900ボルトとする。
【0019】素子のサイズおよび相対的位置が都合よく
理解できるように、図2に一般的な二次元電子エミッタ
・アレイ20を示す。図2(そして図3ないし図8)に
関連付けて開示される具体的なサイズおよび寸法は、ス
ピント・チップ電子エミッタを利用する実施例のための
ものであり、他のタイプの電子エミッタには異なるサイ
ズおよび形状のアレイを利用する場合もあることは、当
業者には理解されよう。図2のアレイ20は、水平方向
の各線に沿ってN個の先端と、垂直方向の各線に沿って
2N個の先端とを有する。また、水平および垂直方向に
おける隣接する先端の中心間隔は0.5μmであり、ア
レイ20の先端ベース(導電層25)の寸法は、垂直お
よび水平両方向共、更に1μm加わる。
【0020】次に図3ないし図6を参照し、図2に示さ
れたアレイの一般的モデルをよりよく理解するために、
二次元電子エミッタ・アレイの異なる具体例を2つ示
す。図3および図4に示すのは、水平および垂直方向に
おける隣接する先端の中心間隔が0.5μmである、4
x8の先端アレイである。その結果、エミッタ・ベース
の水平方向寸法は3.0μm、垂直方向寸法は5.0μ
mとなる。図4において最も明確に見ることができるよ
うに、エミッタ・ベース(導電層25)は厚さが約1.
5μmであり、絶縁層26は厚さが約0.4μmであ
り、制御電極(第2導電層27)は厚さが約0.15μ
mである。図5および図6には、水平および垂直方向に
隣接する先端の中心間隔が0.5μmである、10x2
0の先端アレイを示す。この場合、結果的に、エミッタ
・ベースの水平方向寸法は6.0μm、垂直方向寸法は
11.0μmとなる。厚さ寸法は、図4の場合とほぼ同
様である。
【0021】アレイ20の第3実施例を図7および図8
に示す。ここでは、従来のものに近い、中心間隔が1.
0μmのアレイが与えられている。5x10の先端アレ
イが開示されており、図8において最も明確に見ること
ができるように、エミッタ・ベース(導電層25)は厚
さが約0.30μm、絶縁層26は厚さが約1.0μ
m、そして制御電極(第2導電層27)は厚さが約0.
30μmとなっている。当業者には理解されようが、ス
ピント・チップを作成する場合、絶縁層26の厚さは、
開口28の直径、したがって、先端22の高さに直接依
存する。図7および図8に示す実施例では、先端間隔が
広いので、より厚い絶縁層26が可能となり、その結
果、エミッタ・ベース(導電層25)と抽出電極(第2
導電層27)との間の間隔が広くなる。このように間隔
が広くなると、抽出電極およびベース間のキャパシタン
スが低下し、潜在的にブランキング速度の上昇が可能と
なる(後に説明する)。
【0022】次に図9を具体的に参照すると、本発明に
よる、照明(電子)源30の拡大上面図が示されてい
る。電子源30は、電子エミッタの二次元アレイの非直
交行−列マトリクスを含み、各アレイは一般的なアレイ
20(図2参照)に類似したものである。以下で説明す
るが、各アレイ(例えば、一般的なアレイ20)は、単
一画素照明部として動作し、各照明部は、照明源30を
合焦させる表面の一部の上にある別個の画素を露出させ
る。ここでは、説明の都合上、電子エミッタのアレイ、
即ち、電界放出エミッタを照明部として使用している
が、所望であれば、他の画素照明部と交換してもよいこ
とは理解されよう。行−列マトリクス内のアレイは、複
数のアレイ列群32に配列されている。この特定実施例
では、合計16の列群32の各々が、26個の別個の電
子エミッタ・アレイを含む。16の列群32は全て共通
面内に取り付けられる。例えば、全てを共通の支持基板
24上に配置すればよい。
【0023】図9において、各列群32は、共通の細長
い制御電極、即ち、抽出電極を有する。抽出電極33
は、外部電圧源(図示せず)への接続のために、交互
に、垂直方向に下および上に向かって延びている。各抽
出電極33には、別個の細長く、全体的にU字型の電界
補償電極34が隣接して配置されており、複数の電界補
償電極34は抽出電極33と共通な面に配置されてい
る。先の図1に関する抽出電極27の説明からわかるよ
うに、抽出電極33と電界補償電極34とを含む面は、
エミッタ・ベース(導電層25)から、絶縁層26の厚
さだけ、離間されている。単一の包囲電極35が、抽出
電極33および電界補償電極34との共通面に配置され
ており、包囲電極35の部分が隣接する電界補償電極間
に延在する。図9では、包囲電極35は電子源30の各
端部を形成し、更に隣接する電界補償電極34の間を、
連続蛇行状に随行している。
【0024】以下でより詳しく説明するが、アレイ20
の各列群32は、図9の水平方向に延びる軸(通常、行
軸と呼ばれている)、即ち、X方向に沿って配置されて
おり、隣接する列群32からは離間されている。更に、
各列群32は、各列群32内のアレイ20が行軸方向に
投影された場合に等しく離間されるように、アレイ20
が行軸に対してある角度で、列軸に沿って離間されるよ
うに配列されている。したがって、各アレイ20の垂直
位置は最大±列群32の長さの半分(本実施例では±1
40μm)だけ変化するが、全アレイ20は水平方向の
行軸に沿って等しく離間されている。
【0025】次に図10を参照すると、制御電極33、
電界補償電極34および包囲電極35の部分を除去し、
列群32のアレイ20への個々の行方向接続を示す、図
9に類似した図が描かれている。各列群32は、26個
の別個の電子エミッタ・アレイ20を含み、これらのア
レイ20は、各々13個のアレイから成る2本の有角行
として配列されている。この状態は図11の拡大図にお
いて、より明確に見ることができる。各アレイ20は、
その列群32内に配置され、その最も短い寸法(N個の
先端)が水平方向に向けられ、その最も長い寸法(2N
個の先端)が垂直方向に向けられている。更に、図12
の超拡大図において最も明確に見ることができるよう
に、各列群32が水平方向の行軸に対して位置付けられ
ている角度は、アレイ20全てが、水平方向の行軸に投
影されたときに、等しく離間されるように決められてい
る。
【0026】図12を参照すると、アレイ20の単一列
行32の一部が、超拡大図で示されている。列群32の
第1有角列における13個のアレイは、「0」から始ま
る偶数の列番号を有し、一方、第2の有角列における1
3個のアレイ20は、「1」から始まる奇数の列番号を
有する。ここで特に注記すべきは、各アレイ20の水平
方向における配置において、各アレイ20(例えば
「0」アレイ)内のエミッタ先端の最も右側の列は、次
のアレイ20(例えば、「1」アレイ)内のエミッタ先
端の最も左側の列から、当該アレイ20自体(即ち
「0」アレイ)におけるエミッタ先端の最も右側の列と
最も右側の列の次の列との間の離間距離と同じだけ、水
平方向に離間されていることである。
【0027】更に図11および図12に最も明確に図示
されているように、各列群32において同様の列番号が
付されたアレイ20は、共通導電体に電気的に接続さ
れ、アレイ20の行群36を形成する。このように、各
列群32における第1アレイ(最下部から始まり、垂直
方向に上に向かって移動する)は、他の15本の列群3
2の各々における第1アレイ20と接続され、行群36
を形成する。図12において最も明確に見ることができ
るように、幅5ミクロンの行導体37が、列番号「1」
を有する16個のアレイ20全てを接続し、行群36を
形成する。同様に、幅5μmの行導体38が、列番号
「3」を有する16個のアレイ20全てを接続し、第2
の行群36を形成する。このように、各列群32におい
て複数のアレイ20と同数の(本実施例では26)複数
の行導電体37,38等が、アレイ20を接続して行群
36を形成するために用いられている。
【0028】本実施例では、隣接する行導体37,38
等の間に5μmの空間が設けられている。これは、各ア
レイ20と次に隣接する行導体との間に2μmのギャッ
プを残すのに十分な幅である。当業者には理解されよう
が、行導体37,38等は、基板(例えば、図1の基板
24)上でパターニングされ、先端のベース(図1の層
25)が、行導体37,38等の一体部分として、基板
上でパターニングされる。したがって、電子源30にお
ける個々のアレイ20は、特定の行導体37,38等、
および特定の抽出電極33を選択することによって、個
別にしかも排他的に指定可能となっている。また、複数
のアレイ20(各列群32から1つ)を同時に活性化で
きるので、1から16までのいかなる数のビームでも、
同時に発生することができる。
【0029】具体的に13図を参照すると、図9の照明
源30の一部の拡大図が、様々な角度およびサイズの素
子を示している。図示のアレイ20の列群32と対応す
る制御電極33は、水平方向の行軸に対して、アークタ
ンジェント(2)=63.434の角度で位置付けられ
ていることがわかる。列群32と行軸との間に規定した
角度は、素子の間隔およびサイズの相違に応じて、45
度ないし80度の間で変化させることができる。ここ
で、最も重要な構造は、行軸に投影される際の、隣接す
るアレイ間の間隔である。
【0030】本特定実施例では、制御電極33の幅は4
2μmであり、幅が21μmの電界補償電極34が、そ
の各側に配置されており、制御電極33から2μmのギ
ャップだけ離間されている。また、包囲電極35の部分
が隣接する電界補償電極34間に延在し、それから2μ
mのギャップだけ離間されている。このように、制御電
極33、電界補償電極34および包囲電極35は、全て
互いに離間されており、かつ電気的に分離されているの
で、異なる電位をこれらに印加することができる。
【0031】以下にあげる電子源30の動作の具体例お
よび使用する電位は、動作説明の目的のためにのみ示す
のであって、本発明を限定することは全く意図していな
い。再び図12を参照して、行導体37に接続されてい
る各アレイ20は、列ラベル「1」を有し、行導体38
に接続されている各アレイ20は、列ラベル「3」を有
する、等となっている。まず最初に、26本の行導体3
7,38全てに、オフ状態の−5900ボルトのバイア
スをかける。制御電極33(図13)は、−5900ボ
ルトまたは−6000ボルトのいずれでもよい。電界補
償電極34(図13)も、−5900ボルトまたは−5
800ボルトのいずれでもよい。これについては、以下
でより詳細に説明する。包囲電極35は、常に−590
0ボルトである。
【0032】最初に、行導体37,38等全ての電圧を
−5900ボルトに設定する。ある列群の列「1」のア
レイ20を活性化する場合、16本の列群32の各々に
ついて、抽出電極33および電界補償電極34を双方と
も−5900ボルトに設定する。その列群の列「1」の
アレイを活性化しない場合、当該列群に対する抽出電極
33を−6000ボルトに設定し、電界補償電極34を
−5800ボルトに設定する。電圧を所望のレベルに設
定し、電圧を安定させる時間を与えた後、行導体37
(行「1」)上の電位を、−5900ボルトから−60
00ボルトに変化させ、抽出電極が−5900ボルト
(正味で+100ボルトの電位差)のアレイ全てをON
にする。必要な書き込み時間(ブランキング速度に基づ
く)を与えた後、行導体37上の電位を−5900ボル
トに戻す。列番号「3」,「0」,「5」,「2」等を
有する残りの25本の行各々について、上述の手順を繰
り返す(行導体38等)。
【0033】電子源30が、半導体ウエハに書き込みを
行うリソグラフィ・システムにおける電子源に用いられ
ていると仮定すると、上述の手順が26本の列全て(列
番号「0」ないし「25)」において完了した後に、書
き込み対象ウエハを、X方向に直交するY方向に、1画
素の距離(例えば、ウエハ表面上に写し出されるアレイ
20の長さ)だけ移動させる。次いで、上述の手順を、
列番号「0」ないし「25」を有する26本の列全てに
おいて繰り返す。更に、この手順を、Y方向にウエハの
全幅にわたって繰り返すことによって、X(行)方向に
約100μmの幅のストリップを書き込む。次にウエハ
をX方向に、書き込まれたストリップの幅に等しい距離
だけ歩進させ、Y軸に平行な逆方向に戻しながら、上述
の手順全体を繰り返す。
【0034】隣接する制御電極33が非常に近接してい
るため、アレイ20の16個の群から同時に発光される
種々のビーム間に「クロストーク」が生じる潜在的可能
性がある。照明源30を適正に動作させるためには、こ
の影響に対してほぼ完全な補正が必要であり、そのため
に、電界補償電極34が照明源30に含まれている。図
14および図15を参照し、電界補償電極34の動作原
理を説明するために、電子源30の一部の簡略断面図を
2通り示す。
【0035】図14に示す動作モードにおいては、抽出
電極33は、OFFのアレイ20に対応する−6000
ボルトに設定されている。電界補償電極34は−590
0ボルトに設定されている。即ち、これらは活性化され
ている。更に、包囲電極35は通常の−5900ボルト
に設定されている。抽出電極33上の電位は、電界補償
電極34および包囲電極35に対して−100ボルトと
なっているので、これは、アレイ20の列群32よりも
はるかに長い、抽出電極33の長さにわたって分布され
る相対的に負の正味電荷に対応する。したがって、アレ
イ20の隣接するあらゆる列群32から発する電子ビー
ムに対して、事実上無限に長い線形電荷分布として現わ
れる。抽出電極33からの距離をRとすると、線状電荷
分布からの電界は1/Rに減衰するので(抽出電極33
の軸に垂直に測定する)、この線状電荷のビーム偏向効
果は、潜在的に非常に長い範囲にわたる可能性がある。
【0036】ここで図15を参照すると、補償電極34
が活性化されている、第2動作モードが示されている。
この動作モードでは、抽出電極33は再び、OFFのア
レイ20に対応する−6000ボルトに設定されてい
る。電界補償電極34は−5800ボルトに設定されて
いる。即ち、これらは活性化されている。更に、包囲電
極35は通常の−5900ボルトに設定されている。2
つの電界補償電極34各々の幅は、抽出電極33の幅の
半分であり、−5800ボルトの電位が印加されている
結果、包囲電極35に対して正味+100ボルトの電位
差が生じる。電界補償電極34と抽出電極33との組み
合わせは、抽出電極33のみの線形単極電界(linear mo
nopole field)(先の図14)とは対照的に、線形四分
極電界(linear quadrapole field)に対応する。線形四
分極からの電界は1/R3に減衰するので、隣接する電
子ビームへの静電偏向効果は大幅に減少する。
【0037】電界補償電極34は、対応する抽出電極3
3がONである(これも−5900ボルトに設定されて
いる)ときは、常に不活性状態であることを注記してお
く。対応する抽出電極33がOFF(−6000ボルト
に設定されている)ときには、特定の電界補償電極34
はアクティブとなる(−5800ボルト)。
【0038】次に図16ないし図19に移って、図9の
電子源30とは多少異なる電子源50の実施例を示す。
ここでも、電子源50は複数の列群52に配列された電
子エミッタ・アレイ51の行−列マトリクスを含み、各
列群52は、対応する制御電極53、電界補償電極5
4、および包囲電極55を有する。電子源50における
主要な相違は、電子源30よりも小さいサイズの画素
(リソグラフィの解像度は高い)のために設計されたも
のであり、したがって、各列群52に含まれる電子エミ
ッタ・アレイ51の数が多いことである。この特定実施
例では、16本の列群52があり、各列群52は、64
個のアレイ51を含む(図17参照)。図18において
見ることができるように、アレイ51は互いにより密接
して配置されているので、行導体57の幅は僅かに3μ
mであり、導体間の間隔は1μmに過ぎない。抽出電極
の行軸に対する傾斜角(tilt angle)は、ここでも、アー
クタンジェント(2)、即ち、63.434度である。
しかしながら、図19に最も明確に示すように、抽出電
極53の幅は24μmに過ぎず、電界補償電極54の幅
は12μm(抽出電極53の幅の半分)である。
【0039】電子源の第3実施例を図20ないし図24
に示す。ここでは、図9ないし図19に示したものとは
異なる画素指定モードを利用する。図20を参照する
と、電子源70は、電子エミッタの二次元アレイの非直
交行−列マトリクスを含み、各アレイは一般的なアレイ
20(図2参照)に類似したものである。行−列マトリ
クス内のアレイは、複数のアレイの列群72に配列され
ている。この特定実施例では、合計16本の列群72が
あり、各々26個の別個の電子源アレイ20を含んでい
る。16本の列群72は全て共通面内に取り付けられて
おり、例えば、共通の支持基板24上に配置すればよ
い。
【0040】各列群は、外部電圧源(図示せず)に接続
するために、図20において垂直方向に延びる共通の細
長い抽出電極73を有する。複数の列群の各端部におい
て、ダミー抽出電極74が、隣接する抽出電極73に対
して、隣接する抽出電極73の各対間の間隔に等しい間
隔で、配置されている。抽出電極73の各対間、および
各ダミー抽出電極74とその隣接する抽出電極73との
間には、細長い包囲電極75がある。電極73,74,
75は、共通面内に配置してもよい。図1に関する抽出
電極27についての先の説明から理解されようが、電極
73,74,75を含む共通面は、絶縁層26の厚さだ
け、エミッタ・ベース(導電層25)から離間されてい
る。
【0041】アレイ20の列群72の各々は、図20に
おいて水平方向に延びる行軸に沿って配置されており、
隣接する列群72から離間されている。更に、各列群7
2の配列では、アレイ20が、行軸方向に投影されたと
き、等しく離間されるように、各列群72内のアレイ2
0が、行軸に対してある角度をなして、列軸に沿って離
間されている。
【0042】電子源70内部における各アレイ20への
電気的接続を、図21の超拡大図に示す。隣接する行導
体77,78等の間には5μmの間隔が設けられてお
り、これは各アレイ20と次に隣接する行導体との間に
2μmのギャップを残すには十分である。当業者には理
解されようが、行導体77,78等は基板(例えば、図
24の基板24)上でパターニングされ、先端ベース
(図1の層25)は、基板上で、行導体77,78等の
一体部分としてパターニングされる。したがって、電子
源70内の個々のアレイ20は、特定の行導体77,7
8等、および特定の抽出電極73を選択することによっ
て、各々別個にかつ排他的に指定可能となっている。ま
た、複数のアレイ20(全て単一の列群から)は同時に
活性化することができるので、1ないし26までのあら
ゆる数のビームでも同時に発生することができる。
【0043】以下にあげる電子源70の動作の具体例お
よび使用する電位は、動作説明の目的のためにのみ示す
のであって、本発明を限定することは全く意図していな
い。図20および図21を参照すると、行導体77に接
続されている各アレイ20は、列ラベル「1」を有し、
行導体78に接続されている各アレイ20は、列ラベル
「3」を有する、等となっている。まず最初に、26本
の行導体77,78等全てに、OFF状態の−5900
ボルトのバイアスをかける。制御電極73(図20)を
−6000ボルトに設定する。ダミー抽出電極74を−
6000ボルトに設定し、包囲電極74を−5900ボ
ルトに設定する。
【0044】列「1」アレイを活性化する場合には、行
導体77を−6000ボルトに設定し、列「1」アレイ
を不活性化する場合には、行導体77を−5900ボル
トに設定する。同様に、行導体78等も、列アレイ
「3」,「0」等の所望状態に応じて設定する。所望レ
ベルの電圧を設定し、この電圧を安定させるための時間
を与えた後、最も左側の抽出電極73を−6000ボル
トから−5900ボルトに変化させ、行導体が−600
0ボルトに設定されている、最も左側の列群72内のア
レイ全てをONにする(正味+100ボルトの電位
差)。必要な書き込み時間(ブランキング速度に基づ
く)を与えた後、最も左側の制御電極73上の電位を−
6000ボルトに戻す。上述の手順を、残りの15個の
制御電極73の各々について繰り返す。
【0045】電子源70が、半導体ウエハに書き込みを
行うためのリソグラフィ・システムにおける電子源に用
いられていると仮定すると、上述の手順が16本の列群
全てにおいて完了した後、書き込み対象のウエハを、Y
方向(行軸に垂直)に1画素の距離だけ移動させる。次
いで、上述の手順を、16本の列群全てについて繰り返
す。次に、この手順を、Y方向にウエハの全幅にわたっ
て繰り返すことによって、X(行)方向に幅約100μ
mのストリップを書き込み、Y軸方向に平行な逆方向に
戻しながら、これまでの手順全体を繰り返す。
【0046】隣接する制御電極73が非常に近接してい
るため、電子源70の単一列群72内の26個のアレイ
20から同時に発光される種々のビームに電子光学合焦
および偏向効果(electron optical focusing and defle
ction effect)が生じる。殆どの列群72では、図22
に示すように、ONの抽出導体76(−5900ボル
ト)の各側に1つ、対称的に配置された2つの隣接する
OFF抽出電極73(−6000ボルト)がある。これ
によって、列群72から放出される電子ビーム80に、
対称的な合焦および偏向力が誘発される。最も左側およ
び最も右側の列群72については、図23に示すよう
に、隣接するOFF制御電極73(−6000ボルト)
は1つしかない。これが、列群72から放出される電子
ビーム82に、非対称的な偏向力が生じる原因となる。
【0047】図24は、ダミー電極74の動作を示す。
両ダミー電極は常に−6000ボルトに設定されてい
る。抽出電極76が活性化されるとき(−5900ボル
トに設定される)、この電子源の構造では、一度に1つ
の制御電極しか活性化されないので、隣接する抽出電極
73は常にOFF(−6000ボルトに設定される)と
なる。ダミー制御電極74および制御電極73からの電
子ビーム84上の静電力の組み合わせにより、電子ビー
ム80には、図22に示すのと同一の対称的な力が作用
することになる。
【0048】以上のように、従来技術の光学リソグラフ
ィ・システムよりも高い解像度を可能にし、従来技術の
電子源よりも書き込みを大幅に高速化する、新規で改良
された電子源が開示された。即ち、この新規で改良され
た電子源は、マルチビーム電子リソグラフィ・システム
に都合よく用いることができ、かかるシステムの適合性
および多様性を大幅に高めるものである。これが実現で
きるのは、新規で改良された電子源が電子源のX−Yマ
トリクスで構成されており、各電子源が単一の集積回路
をパターニングするために用いられ、あらゆるサイズの
ウエハ全体を同時にパターニング可能な十分な電子源が
設けられているからである。更に、この新規で改良され
た電子源は、X−Yビーム走査偏向板の必要性をなくす
るので、電子光学系構造全体が簡素化され、使用される
個々の電子エミッタに必要な電流も少なくて済むため、
電界放出素子のような超小型電子エミッタの使用が可能
となる。
【0049】以上本発明の特定実施例について示しかつ
説明してきたが、それ以外の変更や改良も当業者には想
起されよう。したがって、本発明はここに示した特定形
態には限定されないと理解されることを望み、本発明の
精神および範囲から逸脱しない全ての変更は、特許請求
の範囲に含まれることを意図するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子エミッタの二次元アレイの一部を示す分解
斜視図。
【図2】図1に示したものと同様の電子エミッタの二次
元アレイについて、その典型的な寸法と多数の素子とを
示す平面図。
【図3】電子エミッタの二次元アレイを示す、図2に類
似した平面図。
【図4】図3における4−4線見た断面図。
【図5】他の電子エミッタの二次元アレイを示す平面
図。
【図6】図5の6−6線断面図。
【図7】他の電子エミッタの二次元アレイを示す、図2
に類似した平面図。
【図8】図7の8−8線断面図。
【図9】本発明による電子源の拡大平面図。
【図10】図9に類似した図において、内部接続を示す
省略平面図。
【図11】図10に示した内部接続部の拡大平面図。
【図12】図11の部分拡大図。
【図13】角度およびサイズの例を示す、図9の部分拡
大図。
【図14】ある動作モードにおける、図13の部分断面
図。
【図15】別の動作モードにおける、図13の部分断面
図。
【図16】本発明による電子源の他の実施例を示す、図
10に類似した図。
【図17】本発明による電子源の他の実施例を示す、図
11に類似した図。
【図18】本発明による電子源の他の実施例を示す、図
12に類似した図。
【図19】本発明による電子源の他の実施例を示す、図
13に類似した図。
【図20】本発明による電子源の他の実施例を示す図。
【図21】本発明による電子源の他の実施例を示す図。
【図22】ダミー制御電極の動作を説明する図。
【図23】ダミー制御電極の動作を説明する図。
【図24】ダミー制御電極の動作を説明する図。
【符号の説明】
20 二次元アレイ 22 電子エミッタ 24 絶縁基板 25 導電性物質層 26 絶縁層 27 第2導電層 28 管状開口 30 電子源 32 アレイ列群 33 抽出電極 34 電界補償電極 35 包囲電極 36 行群 37,38 行導体 50 電子源 51 電子エミッタ・アレイ 52 列群 53 制御電極 54 電界補償電極 55 包囲電極 57 行導体 70 電子源 72 列群 73 抽出電極 74 ダミー抽出電極 75 包囲電極 76 抽出電極 77,78 行導体 80 電子ビーム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子ビーム・リソグラフィ・システムに使
    用するための電子源(30)であって、複数の独立制御
    可能な電子エミッタ・アレイ(20)を含み、各アレイ
    (20)は前記電子源(30)を合焦する表面の一部分
    上で個々の画素を露出させ、前記電子源は:第1平面
    (24,25)内に取り付けられ、電子エミッタ・アレ
    イ(20)の複数の列群(32)を含む、電子エミッタ
    (22)の二次元アレイ(20)の非直交行−列マトリ
    クスであって、前記アレイ(20)の複数の列群(3
    2)は各々複数のアレイ(20)を含む、前記マトリク
    ス;前記第1平面(24,25)と平行で離間された第
    2平面内に取り付けられた複数の制御電極(33)であ
    って、前記複数の制御電極(33)の各制御電極(3
    3)は、前記アレイ(20)の複数の列群(32)の対
    応する1つに隣接して取り付けられ、前記アレイ(2
    0)の列群(32)の対応する1つにおける各電子エミ
    ッタ(22)から離間した位置関係で配置された、前記
    複数の制御電極(33);および各列群(32)内の前
    記複数のアレイ(20)と少なくとも同数の複数の電子
    接続部(37,38)であって、各アレイ(20)内の
    電子エミッタ(22)を並列に接続し、かつ、各列群
    (32)内の単一のアレイ(20)を、前記アレイ(2
    0)の行−列マトリクス内の他の列群(32)内の同様
    な単一アレイ(20)に接続し、各列群(32)におけ
    る前記複数のアレイ(20)と同数の、アレイ(20)
    の複数の行群(36)を形成する、前記複数の電気接続
    部(37,38);から成ることを特徴とする電子源
    (30)。
  2. 【請求項2】複数の独立して制御可能な画素照明部(2
    0)を含む照明源(30)であって、各照明部(20)
    は、前記照明源(30)を合焦する表面の一部分上で個
    々の画素を露出させる前記照明源(30)であって:第
    1平面(24,25)内に取り付けられ、照明部(2
    0)の複数の列群(32)を含み、各列群(32)が複
    数の照明部(20)を含む、画素照明部(20)の非直
    交行−列マトリクスであって、前記照明部(20)の複
    数の列群(32)の各々は、離間された位置関係で行方
    向の軸に沿って配置され、前記照明部(20)の列群
    (32)は、各列群(32)内の前記複数の照明部(2
    0)が列方向の軸に沿って前記行方向の軸に対してある
    角度をなして離間され、前記照明部(20)が前記行方
    向の軸に投影されたときに等しく離間されるように配列
    された、前記マトリクス;前記第1平面(24,25)
    と平行に離間された第2平面に取り付けられた複数の制
    御電極(33)であって、前記複数の制御電極(33)
    の各制御電極(33)は対応する照明部(20)の関連
    する列群(32)に隣接して取り付けられ、前記照明部
    (20)の対応する列群(32)における各照明部(2
    0)から離間された位置関係で配置された、前記複数の
    制御電極(33);および各照明部(20)の列群(3
    2)における前記複数の照明部(20)と少なくとも同
    数の複数の電気接続部(37,38)であって、前記照
    明部(20)の行−列マトリクスにおける、照明部(2
    0)の他の列群(32)の各々の中の前記照明部(2
    0)を接続し、各列群(32)における前記複数の照明
    部(20)と同数の照明部(20)の複数の行群(3
    6)を形成する、前記複数の電気接続部(37,3
    8);から成ることを特徴とする照明源(30)。
  3. 【請求項3】電子ビーム・リソグラフィ・システムに使
    用するための電子源(30)であって、複数の独立して
    制御可能な電子エミッタアレイ(20)を含み、各アレ
    イ(20)は前記電子源(30)を合焦する表面の一部
    分上で個々の画素を露出させる前記電子源(30)であ
    って:第1平面(24,25)内に取り付けられた電界
    放出型電子エミッタ(22)の二次元アレイ(20)の
    非直交行−列マトリクスであって、照明部(20)の複
    数の列群(32)を含み、各列群(32)は複数の照明
    部(20)を含み、前記アレイ(20)の行−列マトリ
    クス内の前記アレイ(20)の列群(32)の各々は、
    離間された位置関係で行方向の軸に沿って配置され、各
    列群(32)内のアレイ(20)が列方向の軸に沿っ
    て、前記行方向の軸に対してある角度をなして離間さ
    れ、各列群(32)内の前記アレイ(20)が、前記行
    方向の軸に投影されたときに、等しく離間されるように
    配列された、前記マトリクス;前記第1平面(24,2
    5)と平行で離間された第2平面内に取り付けられた複
    数の制御電極(33)であって、各制御電極(33)
    は、対応するアレイ(20)の列群(32)に隣接して
    取り付けられ、前記アレイ(20)の対応する列群(3
    2)内の各電子エミッタ(22)から離間された位置関
    係で配置された、前記複数の制御電極(33);および
    各列群(32)における前記複数のアレイ(20)と少
    なくとも同数の複数の電気接続部(37,38)であっ
    て、各アレイ(20)内の前記電子エミッタ(22)を
    並列に接続し、各列群(32)内の各アレイ(20)
    を、前記アレイ(20)の行−列マトリクス内の他の列
    群(32)内の同様のアレイ(20)に各々接続し、各
    列群(32)内の前記複数のアレイ(20)と同数の、
    アレイ(20)の複数の行群(36)を形成する、前記
    複数の電気接続部(37,38);から成ることを特徴
    とする電子源(30)。
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