JPH0919842A - 工具ハンド及びそれを用いた工作機械 - Google Patents

工具ハンド及びそれを用いた工作機械

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JPH0919842A
JPH0919842A JP19410695A JP19410695A JPH0919842A JP H0919842 A JPH0919842 A JP H0919842A JP 19410695 A JP19410695 A JP 19410695A JP 19410695 A JP19410695 A JP 19410695A JP H0919842 A JPH0919842 A JP H0919842A
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哲郎 渋川
Taizo Toyama
退三 遠山
Miki Mizuno
幹 水野
Motoyuki Suzuki
基之 鈴木
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Toyoda Koki KK
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 工具装着の工具ハンドを具備した工作機械に
おける工具ハンドの可動範囲及び最大移動速度を可変に
し、多種類の加工及び工作物に対応させる。 【構成】 工作機械に具備された工具ハンド10は、工作
機械の機枠に吊設された基台と11、工具ユニットTが装
着されるトラベリングプレート12と、基台とトラベリン
グプレートとを三方放射状配置で連結する3本のアーム
13とから構成され、各アームは、基部が基台に枢着さ
れ、個別に傾動自在で且つ傾動駆動部21a ,21b 又は手
動で個別に傾動された任意の傾動位置で固締可能な2本
1対の傾動案内部15a ,15b 、各傾動案内部上で個別に
変位駆動される移動部材23a ,23b と、各傾動案内部上
の2個1対の移動部材の夫々に対偶により一端が結合さ
れ、他端がトラベリングプレートに対偶により結合され
た2本1対のロッド14a ,14bとから構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パラレルリンク
機構の工具ハンドを利用した工作機械に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術におけるパラレルリンク機構
の工具ハンドを利用した工作機械には、例えば、特願平
6−293591号において開示されたもの、即ち図7
及び図8に示されているようなものがある。
【0003】図7に示される工作機械の工具ハンドは、
主に外部に固定される基台11、基台11に所定の傾斜
角をもって放射状に120度円周等配で基台11に取り
付けられている2本1組の6本のガイド71a,71b
と、該ガイド71a,71bの夫々に設けられ、ガイド
71a,71bの長手方向に移動可能な6個のスライド
テーブル72a,72bと、6個のスライドテーブル7
2a,72bを個別に独立して移動させる駆動装置73
a,73bと、各スライドテーブル72a,72bに一
端がボールジョイント28を介して連結された6本のロ
ッド14a,14bと、各ロッド14a,14bの他端
をボールジョイント29によって同一平面に取り付ける
と共に、所望の工具ユニットTを取り付けるトラベリン
グプレート12とから構成されている。
【0004】上記の工作機械は、駆動装置73a,73
bを駆動することにより、各ガイド71a,71bに設
けられた6つのスライドテーブル72a,72bが個別
に移動され、これにより6本のロッド14a,14bが
夫々独立して揺動される。すると、6本のロッド14
a,14bの先端に支持されたトラベリングプレート1
2を6自由度制御することができ、トラベリングプレー
ト12に取り付けられた工具ユニットTを工作物に対し
て所望の位置へ所望の径路で且つ所望の姿勢で移動でき
る。
【0005】又、図8に示される工作機械の工具ハンド
は、外部に固定される基台11と、基台11に所定の傾
斜で放射状に固定され、等間隔に配置された3本のガイ
ド81と、ガイド81の各々に設けられ、ガイド81の
長手方向に移動可能な3つのスライドテーブル82と、
スライドテーブル82を個別に独立して移動させる駆動
装置83と、スライドテーブル82の各々に所定の間隔
で2本宛設けられ、ボールジョイント28を介して一端
が連結された6本のロッド14a,14bと、スライド
テーブル82に支持された2本のロッド14a,14b
が平行をなすように6本のロッドの各々の他端をボール
ジョイント29によって同一平面に取り付けると共に、
所望の工具ユニットTを取り付けるトラベリングプレー
ト12とから構成されいる。
【0006】2本1組のロッド14a,14bとスライ
ドテーブル82とトラベリングプレート12とは、平行
リンク機構をなし、トラベリングプレート12は、基台
11に対し常に平行が保たれるようになっている。。上
記の工作機械は、駆動装置83を駆動することにより、
各ガイド81に設けられた3つのスライドテーブル82
が個別に移動される。すると、各スライドテーブル82
に2本宛支持されたロッド14a,14bは、2本1組
で揺動され、6本のロッドの先端に支持されたトラベリ
ングプート12は3自由度の制御ができ、トラベリング
プレート12に取り付けられた工具ユニットTを工作物
に対して所望の位置に所望の径路で移動できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の技術にお
ける工具ハンドを利用した工作機械においては、ガイド
71a,71b,81は、一定の傾斜角に固定されてい
るため、トラベリングプレート12、即ち工具ユニット
Tの可動範囲が固定されると同時に、各軸線方向への工
具ユニットTの最大移動速度が固定される。従って、種
々の加工条件に対応するための汎用性に限界がある。ト
ラベリングプレート12、即ち工具ユニットTの可動範
囲及び最大移動速度を変更するためには、基台11を傾
斜角度可変にしたり、ロッド14a,14bの長さを変
更しなければならず、機構構造的に不便である。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の工具ハンド
は、基台と、工具ユニットが装着されるトラベリングプ
レートと、基台とトラベリングプレートとを連結する複
数のアームと、基台に設けられて個別に基台に対して傾
動自在で、且つ任意の傾動角度で固定可能な複数の傾動
案内部とから構成され、各傾動案内部には傾動案内部に
沿って変位自在に設けられる移動部材と、移動部材を変
位させるための移動駆動部とが設けられ、複数のアーム
の一端が移動部材に取り付けられると共に、アームの他
端がトラベリングプレートに取り付けられている。
【0009】上記の工具ハンドにおいては、各移動駆動
部を作動するこしにより、トラベリングプレートが所望
の1つの位置から他の位置に所望の経路で移動された
り、所望の方向に向けられる。又、傾動案内部を所望の
角度に傾動させて固定することにより、トラベリングプ
レートの可動範囲が変更される。
【0010】この発明の工作機械は、工作物を載置する
テーブルに対向してフレームに設けられた工具ハンドを
具備した工作機械であり、工具ハンドは、基台と、工具
ユニットが装着されるトラベリングプレートと、基台と
トラベリングプレートとを連結する複数のアームと、基
台に設けられて個別に基台に対して傾動自在で、且つ任
意の傾動角度で固定可能な複数の傾動案内部とを備え、
各傾動案内部には傾動案内部に沿って変位自在に設けら
れる移動部材と、移動部材を変位させるための移動駆動
部とが設けられ、複数のアームの一端が移動部材に取り
付けられると共に、アームの他端がトラベリングプレー
トに取り付けられている。
【0011】上記の工作機械においては、工作物を載置
し、工具ハンドにおける各移動駆動部を作動することに
より、トラベリングプレート、即ち工具ユニットを所望
の1つの位置から他の位置に所望の経路で移動させた
り、、所望の方向に向けたりして、工作物に対し加工を
行う。
【0012】上記の工作機械に具備された工具ハンドの
複数のアームの一形態としては、三方放射状配置で連結
する3本のアームから構成され、各アームは、各基部が
基台に枢着され、個別に傾動自在で且つ任意の傾動位置
で固締可能な2本1対の傾動案内部と、各傾動案内部に
個別に変位自在に設けられた移動部材と、各傾動案内部
の移動部材を個別に移動駆動する移動駆動部と、一端が
各傾動案内部上の2個1対の移動部材の夫々に対偶によ
り結合され、他端がトラベリングプレートに対偶により
結合された2本1対のロッドとから構成されている。上
記の3本のアームの一形態としては、6本の傾動案内部
を個別に傾動する傾動駆動部を具備している。
【0013】工作物を載置するテーブルに対向してフレ
ームに設けられた工具ハンドを具備した工作機械の別の
実施の形態においては、工具ハンドは、基台と、工具ユ
ニットが装着されるトラベリングプレートと、基台とト
ラベリングプレートとを三方放射状配置で連結する3本
のアームとから構成され、各アームは、各基部が基台に
枢着され、傾動自在で且つ任意の傾動位置で固締可能な
1本又は2本1対の傾動案内部と、各傾動案内部に個別
に変位自在に設けられた2個1対の移動部材と、各傾動
案内部の移動部材を個別に移動駆動する移動駆動部と、
一端が各移動部材に対偶により結合され、他端がトラベ
リングプレートに対偶により結合された2本1対のロッ
ドとから構成され、全傾動案内部は一斉に同一方向に傾
動され且つ固締されるようになっている。そして、全傾
動案内部を一斉に傾動・固締する傾動駆動部を具備して
もよい。
【0014】工作物を載置するテーブルに対向してフレ
ームに設けられた工具ハンドを具備した工作機械の更に
別の実施の形態においては、工具ハンドは、基台と、工
具ユニットが装着されるトラベリングプレートと、基台
とトラベリングプレートとを三方放射状配置で連結する
3本のアームとから構成されている。
【0015】そして、各アームは、各基部が基台に枢着
され、傾動自在で且つ任意の傾動位置で固締可能な傾動
案内部と、傾動案内部に変位自在に設けられたの移動部
材と、傾動案内部の移動部材を移動駆動する移動駆動部
と、一端が移動部材に対偶により結合され、他端がトラ
ベリングプレートに対偶により結合された2本1対のロ
ッドとから構成されている。そして、全傾動案内部を一
斉に傾動させる傾動駆動部を具備してもよい。
【0016】上記の6本の傾動案内部が基台に対して個
別に傾動する工具ハンドにおいては、手動操作又は傾動
駆動部により6本の傾動案内部は、基台において傾動し
て個別に夫々の所望傾斜角に傾動され、その傾斜角に固
定され、個別に所望の傾斜角で傾いた状態に保持され
る。それから、各移動部材は、各傾動案内部上で所望の
移動をする。
【0017】かくして、所望の移動をする各移動部材と
ロッドとにより周辺各位置が連結されたトラベリングプ
レートは、6自由度をもって所望の向きに傾いたり、所
望の移動をする。即ち、トラベリングプレートに取り付
けられた工具ユニットも、同様な所望の傾動や移動を行
う。2本1対の6本の傾動案内部が基台において一斉に
傾動する形式の場合には、傾動と共に所望の傾斜角への
固締が一斉に行われる。
【0018】傾動案内部が基台において全て同一の所望
の傾斜角で傾いた状態に保持され、2本1対の傾動案内
部は同一平面内に位置するので、各アームにおいて、個
別に移動する2個1対の移動部材と、トラベリングプレ
ートと、移動部材とトラベリングプレートの周辺各位置
とを連結する一定長のロッドは、リンク機構を構成す
る。
【0019】それから、移動部材は、傾動案内部上で所
望の移動をする。かくして、個別に所望の移動をする各
移動部材と一定長のロッドにより周辺各位置が連結され
たトラベリングプレートは、所望の向きに傾いたり、所
望の移動をする。即ち、トラベリングプレートに取り付
けられた工具ユニットも、同様な所望の傾動や移動を行
う。
【0020】3本のアームの各アームにおいて、移動部
材が単一である形式の場合、一定長の各対のロッドが単
一の移動部材に結合されているので、移動部材、ロッド
及びトラベリングプレートにより平行リンクが形成さ
れ、結果的に、3本の傾動案内部材の傾斜角は等しく、
トラベリングプレートは、基台に対し平行状態が維持さ
れる。
【0021】従って、3本の傾動案内部材の傾斜角は等
しく保たれたまま傾動して、所望の傾斜角に固締され
る。それから、移動部材は、傾動案内部上で所望の移動
をする。すると、トラベリングプレートは、基台に対し
平行状態を保ったまま、即ち工具ユニットは、所望の向
きを保ったまま三次元的に所望の移動をする。
【0022】上記のいずれの形式の工具ハンドを具備す
る工作機械においても、傾動案内部の各傾斜角の設定変
更が行われると、トラベリングプレート、即ち工具ユニ
ットの移動可能範囲及び最大移動速度が変更される。な
お、加工に際し、切削加工における切削抵抗により工具
ユニットTに加わる加工反力は、結合部を介して全てロ
ッドに作用する圧縮力又は引張力に変換され、更に結合
部及び移動部材を介して傾動案内部に加わる軸線方向の
荷重となる。従って、アームに対する曲げ荷重ともなら
ず、駆動部への負荷ともならないので、高精度の重切削
も可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態における工
具ハンドを利用した工作機械を図面に従って説明する。
図1に示すように、工作機械Mに具備された第1の実施
の形態の工具ハンド10(後述の第2の実施の形態の工
具ハンド30、同じく第3の実施の形態の工具ハンド5
0)は、工作物Wを載置するテーブル1を具備した門型
フレーム2の天井に支持柱3を介して吊設されており、
先端に装着された工具ユニットTを所望の1つの位置か
ら他の位置に所望の経路で移動させたり、特に工具ハン
ド10及び工具ハンド30の場合、移動に加えて所望の
方向に向けたりして、工作物Wに対し加工を行うのであ
る。
【0024】図2に従って第1の実施の形態における工
具ハンド10について説明する。工具ハンド10は、主
に、門型フレーム2の天井に支持柱3を介して吊設され
ている六角形状部材である基台11と、基台11の下方
にあって、例えばドリルやエンドミル等のような刃物と
回転駆動手段とを備えた工具ユニットTが下面に装着さ
れる六角形状部材であるトラベリングプレート12と、
トラベリングプレート12を基台11に連結する放射状
配置の3本のアーム13,13,13とから構成され、
各アーム13は、2本1対のロッド14a,14bと、
2本1対の傾動案内部15a,15bとから構成されて
いる。
【0025】アーム13について詳述すると、アーム1
3の2本1対の傾動案内部15a,15bは、六角形状
部材である基台11の1つ置きの辺部に設けられ、次の
ように構成されている。上記の1つ置きの辺部に等間隔
に3つの耳部16a,16b,16cが夫々突出形成さ
れ、辺部の一端の耳部16aと中央の耳部16bとには
回転軸の両端部が回転自在に支持され、辺部の他端の耳
部16cと中央の耳部16bとには別の回転軸の両端部
が回転自在に支持され、両回転軸は、同軸線関係にあ
る。
【0026】そして、両端の耳部16a,16cの外側
には、夫々減速機付きの第1サーボモータ18a,18
bが取り付けられ、両回転軸の外側端は、夫々の第1サ
ーボモータ18a,18bの出力軸に結合され、個別に
回転駆動されるようになっている。
【0027】両回転軸には、長手方向に伸びた案内溝が
形成された夫々の回動枠20a,20bの基端部が固着
されており、回動枠20a,20bの先端部には減速機
付きの第2サーボモータ21a,21bが取り付けられ
ている。なお、第1サーボモータ18a,18bを省略
して、回動枠20a,20bを手動操作により回動し得
るようにしてもよい。
【0028】回動枠20a,20bの案内溝には、回動
枠20a,20bの基端部・先端部に亘る送りねじが回
転自在に架設されていると共に、各送りねじに螺合し、
各案内溝に沿って滑動自在の夫々の第1滑動駒23a,
23bが取り付けられている。そして、各送りねじは第
2サーボモータ21a,21bの出力軸に結合されてい
る。
【0029】更に、基台11上には、各回動枠20a,
20bに対応した位置に、計6本の固定案内棒24が植
設されている。各固定案内棒24には、スリーブ状の第
2滑動駒25が滑動自在に嵌合しており、前記の回動枠
20a,20bは、支持リンク26,26により第2滑
動駒25,25に連結されている。即ち支持リンク2
6,26の両端は、回動枠20a,20bの背面の適宜
の箇所と第2滑動駒25,25とに枢着されている。
又、各固定案内棒24には、第2滑動駒25に対するロ
ック部材27が設けられている。
【0030】第2滑動駒25は、上部大径部25aと中
間テーパ部25bと外周面にねじが刻設さけた下部小径
部25cとが形成され、上部大径部25aに支持リンク
26が枢着されているのである。ロック部材27は、第
2滑動駒25同様に固定案内棒24に滑動自在に嵌挿さ
れたスリーブ状であり、その内周面には、第2滑動駒2
5の中間テーパ部25bに嵌合する上部テーパ面部27
a、第2滑動駒25の下部小径部25cに螺合するねじ
孔部27b及び固定案内棒24に滑動自在に嵌合する下
部滑動孔部27cとが形成されている。
【0031】ロック部材27を第2滑動駒25に対し、
相対回転操作をすると、螺合関係でによりロック部材2
7の上部テーパ面部27aは、第2滑動駒25の中間テ
ーパ部25bとに接離する。上部テーパ面部27aの中
間テーパ部25bへの接近により第2滑動駒25の中間
テーパ部25bの内周面は、弾性変形により縮径され、
第2滑動駒25は固定案内棒24に固定され、上部テー
パ面部27aの中間テーパ部25bからの離隔により第
2滑動駒25の中間テーパ部25bは解放され、弾性変
形が戻り、第2滑動駒25は、ロック部材27共々固定
案内棒24上を滑動自在になる。
【0032】各アーム13の2本1対のロッド14a,
14bは、上端が第1滑動駒23a,23bにボールジ
ョイント28を介して結合され、下端が六角形状部材で
あるトラベリングプレート12の1つ置きの辺部に適宜
の間隔をあけた2点の結合点でボールジョイント29を
介して結合されている。
【0033】図3に従って第2の実施の形態における工
具ハンド30について説明する。工具ハンド30は、主
に、門型フレーム2の天井に支持柱3を介して吊設され
ている六角形状部材である基台11と、基台11の下方
にあって、例えばドリルやエンドミル等のような刃物と
回転駆動手段とを備えた工具ユニットTが下面に装着さ
れる六角形状部材であるトラベリングプレート12と、
トラベリングプレート12を基台11に連結する3本の
アーム31,31,31とから構成され、各アーム31
は、2本1対のロッド14a,14bと、2本1対の傾
動案内部32a,32bとから構成されている。
【0034】アーム31について詳述すると、アーム3
1の1対の傾動案内部32a,32bは、六角形状部材
である基台11の1つ置きの辺部に設けられ、次のよう
に構成されている。上記の基台11の1つ置きの辺部に
等間隔に3つの耳部16a,16b,16cが夫々突出
形成され、辺部の耳部16a、耳部16b、耳部16c
を通して支持軸33が支持されている。
【0035】支持軸33には、夫々が長手方向に伸びた
案内長孔34a,34bを形成する長ロ字形腕状となっ
た1対の回動枠35a,35bの基端部が回転自在に枢
着されており、各回動枠35a,35bの両側面には、
案内長孔34a,34bと平行して長手方向に伸びた係
合溝36が夫々形成されている。回動枠35a,35b
の先端部には減速機付きの第2サーボモータ37a,3
7bが取り付けられている。
【0036】各案内長孔34a,34bには、回動枠3
5a,35bの基端部・先端部に亘る送りねじが回転自
在に架設されていると共に、各送りねじに螺合し、案内
長孔34a,34bに沿って滑動自在の滑動駒39a,
39bが取り付けられている。そして、両送りねじは第
2サーボモータ37a,37bの出力軸に結合されてい
る。
【0037】更に、支持柱3には、基台11の上方にお
いて六角形状部材である昇降板40が基台11と平行状
態で上下動するように設けられ、即ち昇降板40の中心
孔が34a,34b支持柱3に嵌合し、昇降板40の各
辺部は、基台11の各辺部と平行である。
【0038】そして、昇降板40は、例えば図4に示す
ような昇降駆動装置により上下動される。即ち、基台1
1における空いている辺部に第1サーボモータ41が取
り付けられ、基台11上に回転自在に立設された昇降ね
じ42の下端に取り付けられた歯車43が第1サーボモ
ータ41の出力軸に取り付けられた歯車44に噛み合っ
ている。そして、昇降ねじ42は、昇降板40を貫通し
て上方に伸び、昇降板40に固着されたナット部45に
螺合している。
【0039】昇降板40の1つ置きの辺部には、各回動
枠35a,35bに対応した位置に、2個1対の凹欠
部、即ち計6個の凹欠部が形成され、各凹欠部には回動
枠35a,35bが嵌まり、凹欠部の両側面に対向して
植設された案内ピン47,47は、回動枠35a,35
bの係合溝36,36に係合している。基台11の耳部
16bを除去し、回動枠35a,35bを一体化して単
一の回動枠35とし、回動枠35に平行に1対の送りね
じ38a,38bを設けてもよい。その場合、昇降板4
0の1つ置きの辺部の凹欠部も3個となる。
【0040】各アーム31の2本1対のロッド14a,
14bは、上端が滑動駒39a,39bにボールジョイ
ント28,28を介して結合され、下端が六角形状部材
であるトラベリングプレート12の1つ置きの辺部に適
宜の間隔をあけた2点の結合点でボールジョイント2
9,29を介して結合されている。
【0041】図5に従って第3の実施の形態における工
具ハンド50について説明する。工具ハンド50は、主
に、門型フレーム2の天井に支持柱3を介して吊設され
ている六角形状部材である基台11と、基台11の下方
にあって、例えばドリルやエンドミル等のような刃物と
回転駆動手段とを備えた工具ユニットTが下面に装着さ
れる六角形状部材であるトラベリングプレート12と、
トラベリングプレート12を基台11に連結する3本の
アーム51,51,51とから構成され、各アーム51
は、2本1対のロッド14a,14bと、1本の傾動案
内部52とから構成されている。
【0042】アーム51について詳述すると、アーム5
1の傾動案内部52は、六角形状部材である基台11の
1つ置きの辺部に設けられ、次のように構成されてい
る。上記の1つ置きの辺部の両端に耳部53a,53b
が突出形成され、耳部53a,53bには、支持軸54
が支持されている。
【0043】支持軸54には、長手方向に伸びた案内長
孔55を形成する長ロ字形腕状となった回動枠56の基
端部が回転自在に枢着されており、回動枠56の先端部
には減速機付きのサーボモータ57が取り付けられてい
る。案内長孔55には、回動枠56の基端部・先端部に
亘る送りねじ58が回転自在に架設されていると共に、
送りねじ58に螺合し、案内長孔55に沿って滑動自在
の滑動駒59が取り付けられている。そして、送りねじ
58はサーボモータ57の出力軸に結合されている。
【0044】支持柱3には、基台11の上方において六
角形状部材である固定板60が基台11と平行状態で固
定して設けられている。そして、固定板60と各回動枠
56の先端部とは夫々流体圧シリンダ61を介して連結
されている。即ち、流体圧シリンダ61のシリンダ部6
1aの基端は、固定板60上で各回動枠52に対応した
位置に枢着され、ピストン棒61bの突出端は、回動枠
56の先端部に枢着されている。
【0045】各アーム51の2本1対のロッド14a,
14bは、平行状態で、上端が滑動駒59にボールジョ
イント28,28を介して結合され、下端が六角形状部
材であるトラベリングプレート12の1つ置きの辺部に
適宜の間隔をあけた2点の結合点でボールジョイント2
9,29を介して結合されている。
【0046】各実施の形態の工具ハンド10,30,5
0における各駆動手段、即ち第1の実施の形態の第1サ
ーボモータ18a,18b及び第2サーボモータ21
a,21b、第2の実施の形態の第1サーボモータ41
及び第2サーボモータ37a,37b並びに第3の実施
の形態のサーボモータ57及び流体圧シリンダ61は、
図示しない制御装置により制御されて作動されるように
なっている。
【0047】そして、いずれの実施の形態においても、
ロッド14a,14bは、ボールジョイント28を支点
として滑動駒23a,23b;39a,39b;59に
対し、ボールジョイント29を支点としてトラベリング
プレート12に対して夫々3次元的な方向に揺動するこ
とができる。上記の実施の形態においては、球対偶とし
てボールジョイント28,29が用いられているが、ユ
ニバーサルジョイントが用いられてもよい。又、上記の
各実施の形態の各部については、適宜、互に他の実施の
形態に適用できることは設計的に理解できよう。0
【0048】上記の各実施の形態における工具ハンド1
0,30,50を利用した工作機械Mの作用について説
明する。図1において、工作機械Mのテーブル1上に工
作物Wを載置し、工具ハンド10,30,50における
各駆動手段(第1サーボモータ18a,18b;第2サ
ーボモータ21a,21b)(第2サーボモータ37
a,37b;第1サーボモータ41)、(サーボモータ
57;流体圧シリンダ61)を作動することにより、ト
ラベリングプレート12、即ち工具ユニットTを所望の
1つの位置から他の位置に所望の経路で移動させたり、
特に工具ハンド10,30の場合、移動に加えて所望の
方向に向けたりして、工作物Wに対し切削加工を行う。
【0049】例えば、穴加工の場合、工具ユニットTを
1つの位置に移動して、その位置において主軸軸線を所
望の方向に向け、回転駆動される刃物をその方向に所望
の深さにまで前進させて工作物Wに穴加工を施す。又、
フライス加工の場合には、刃物を所望の刃先位置で所望
の方向にしながら、所望の経路で工具ユニットT、即ち
回転駆動される刃物を移動して、工作物Wにフライス加
工を施す。
【0050】そこで、上記の工具ハンド10,30,5
0の作用について説明する。トラベリングプレート1
2、即ちその下面に取り付けられた工具ユニットTの移
動や方向変更について述べる。先ず第1の実施の形態の
工具ハンド10においては、3対6個の第1サーボモー
タ18a,18bが図示しない制御装置により夫々個別
に所望回転角(零回転も含む)だけ回転駆動され、夫々
の回転軸は、個別に所望の角度回転し、6本の回動枠2
0a,20bは、基台11において回転軸の軸線回りに
傾動して個別に所望の角度に傾斜する。
【0051】第1サーボモータ18a,18bが省略さ
れている場合には、6本の回動枠20a,20bは、手
動操作で傾動する。傾動の際、回動枠20a,20bを
外広がりにする荷重は、支持リンク26及び第2滑動駒
25を介して固定案内棒24に支持されているが、第2
滑動駒25は、ロック部材27により錠止されていない
で、固定案内棒24上を上下に滑動変位し得るので、回
動枠20a,20bの傾動を抑止しない。
【0052】そして、回動枠20a,20bが所望傾斜
に傾動すると、第2滑動駒25は、ロック部材27を操
作することにより固定案内棒24に固定され、回動枠2
0a,20bが所望傾斜角に固定され、第1サーボモー
タ18a,18bには、回動枠20a,20bを外広が
りにする荷重が加わらない。かくして、6本の回動枠2
0a,20bが基台11において個別に所望の傾斜角で
傾いた状態に保持される。
【0053】それから、3対6台の第2サーボモータ、
即ち各対の21a,21bが図示しない制御装置により
夫々個別に回転駆動され、夫々の送りねじは、個別に所
望の回転をし、第1滑動駒23a,23bは、夫々の案
内溝に沿って所望の移動をする。
【0054】かくして、傾斜した回動枠20a,20b
上で個別に所望の移動をする各第1滑動駒23a,23
bと一定長のロッド14a,14bにより周辺各位置が
連結されたトラベリングプレート12は、所望の向きに
傾動したり、所望の位置に所望の経路で移動をする。即
ち、トラベリングプレート12の下面に取り付けられた
工具ユニットTも、同様な所望の傾動や所望の移動を行
う。
【0055】次に、第2の実施の形態の工具ハンド30
においては、第1サーボモータ41が図示しない制御装
置により所望回転(零回転も含む)だけ回転駆動される
と、歯車44,43を介して昇降ねじ42が回転し、ナ
ット部45、即ち昇降板40が支持柱3に沿って所望位
置にまで昇降(零変位も含む)する。すると、昇降板4
0の案内ピン47が回動枠35a,35bに沿って所望
位置にまで昇降するので、6本の回動枠35a,35b
は、基台11において支持軸33の軸線回りに傾動して
全て同一の所望の角度に傾斜する。そして、ねじ機構の
不可逆性により、昇降板40はその位置に、即ち回動枠
35a,35bはその傾斜角に固締される。
【0056】その際、回動枠35a,35bを外広がり
にする荷重は、案内ピン47及び昇降板40を介して昇
降ねじ42により支持され、回動枠35a,35bが基
台11において全て同一の所望の傾斜角で傾いた状態に
保持される。回動枠35a,35bが基台11において
全て同一の所望の傾斜角で傾いた状態に保持され、2本
1対の回動枠35a,35bは同一平面内に位置するの
で、両送りねじが位置する同一平面上で個別に移動する
各滑動駒39a,39bとトラベリングプレート12の
周辺各位置とを連結する一定長のロッド14a,14b
は、リンク機構を構成する。
【0057】それから、3対6台の第2サーボモータ3
7a,37bが図示しない制御装置により夫々個別に回
転駆動され、夫々の送りねじは、個別に所望の回転を
し、滑動駒39a,39bは、案内長孔34a,34b
に沿って所望の移動をする。かくして、両送りねじが位
置する傾動平面上で個別に所望の移動をする各滑動駒3
9a,39bと一定長のロッド14a,14bにより周
辺各位置が連結されたトラベリングプレート12は、所
望の向きに傾動したり、所望の位置へ所望の経路で移動
をする。即ち、トラベリングプレート12の下面に取り
付けられた工具ユニットTも、同様な所望の傾動や移動
を行う。
【0058】第3の実施の形態の工具ハンド50におい
ては、流体圧シリンダ61が図示しない制御装置により
作動されると、ピストン棒61aは、シリンダ部61
b、即ち固定板60に対し伸長・退縮する。それにより
3本の回動枠52は、基台11において支持軸54の軸
線回りに傾動して所望の角度に傾斜する。
【0059】一定長の各対のロッド14a,14bが単
一の滑動駒59に結合されているので、滑動駒59、ロ
ッド14a,14b及びトラベリングプレート12によ
り平行リンクが形成され、結果的に、トラベリングプレ
ート12は、基台11に対し平行状態が維持される。そ
の際、回動枠52を外広がりにする荷重は、流体圧回路
で固定される流体圧シリンダ61により支持され、回動
枠52が基台11において所望の傾斜角で傾いた状態に
保持される。
【0060】それから、3台の第サーボモータ57が図
示しない制御装置により夫々個別に回転駆動され、夫々
の送りねじ58は、個別に所望の回転をし、滑動駒59
は、案内長孔55に沿って所望の移動をする。すると、
トラベリングプレート12は、基台11に対し平行状態
を保ったまま、即ち工具ユニットTは、所望の向きを保
ったまま三次元的に所望の位置に移動をする。
【0061】上記のように、各実施の形態の工具ハンド
10,30,50において、回動枠20a,20bの各
傾斜角の設定変更が行われると、トラベリングプレート
12、即ち工具ユニットTの移動可能範囲及び最大移動
速度が変更される。要するに、図6に示すように、傾動
案内部の各傾斜角(図6における角度α)を拡大するこ
とによりトラベリングプレート、即ち工具ユニットの横
方向(図中X−Y平面)の移動可能範囲が拡大すると共
に、横方向の最大移動速度が増大する。
【0062】他方、傾動案内部の各傾斜角αを縮小する
ことにより、トラベリングプレート(工具ユニット)の
縦方向(図中Z軸線方向)の移動可能範囲が拡大すると
共に、縦方向の最大移動速度が増大する。そこで、工作
物の加工位置が横方向に広い場合等には、傾動案内部の
各傾斜角αを拡大させ、逆に縦長の工作物の側面を加工
したり、縦方向に深い穴加工を行う場合等においては、
傾動案内部の各傾斜角αを縮小させて、所望の移動可能
範囲及び最大移動速度を設定し、工作物に対して切削加
工を行う。
【0063】なお、加工に際し、切削加工における切削
抵抗により工具ユニットTに加わる加工反力は、ボール
ジョイント29を介して全てロッド14a,14bに作
用する圧縮力又は引張力に変換され、更にボールジョイ
ント28及び第1滑動駒23a,23b;滑動駒39
a,39b;滑動駒59を介して夫々の送りねじに加わ
る軸線方向の荷重となる。従って、アーム13に対する
曲げ荷重ともならず、サーボモータへの負荷ともならな
いので、高精度の重切削も可能となる。
【0064】
【発明の効果】この発明の工作機械は、工具ハンドを操
作することにより、トラベリングプレートの工具ユニッ
トを所望の1つの位置から他の位置に所望の経路で移動
させたり、移動に加えて所望の方向に向けたりして、工
作物に対し加工を行うのであるが、傾動案内部の傾斜角
度を変更し得るので、加工及び工作物の種類に応じて、
トラベリングプレート、即ち工具ユニットの可動範囲及
びX,Y,Z軸線方向の最大速度を変化させることがで
き、多種類の加工及び工作物に対応し得る。
【0065】特に特許請求の範囲の請求項3,4の発明
においては、特に各傾動案内部の傾斜角度を傾動案内部
毎に個別に変更し得るので、工具ユニットの向きの変化
及び移動を複雑にし得る。特許請求の範囲の請求項5,
6の発明においては、単一の駆動手段によって全傾動案
内部が一斉に同一傾斜角度に傾動され、全傾動案内部独
自の固締手段を要しないで、その状態に固締される。
【0066】更に、特許請求の範囲の請求項7,8の発
明においては、工具ユニットの向きを変更することがで
きないが、構造が簡略化される。請求項5,6の発明と
同様に全傾動案内部が一斉に同一傾斜角度に傾動され、
全傾動案内部独自の固締手段を要しないで、その状態に
固締される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態における工具ハンドを利
用した工作機械の斜視図である。
【図2】この発明の第1の実施の形態における工作機械
の工具ハンドの斜視図である。
【図3】この発明の第2の実施の形態における工作機械
の工具ハンドの斜視図である。
【図4】この発明の第2の実施の形態における工作機械
の工具ハンドの作動機構部分の構成図である。
【図5】この発明の第3の実施の形態における工作機械
の工具ハンドの斜視図である。
【図6】この発明の実施の形態における工作機械の工具
ハンドの作業説明図である。
【図7】従来の技術における工作機械の工具ハンドの斜
視図である。
【図8】従来の技術における別形の工作機械の工具ハン
ドの斜視図である。
【符号の説明】
10,30,50 工具ハンド 1 テーブル 2 門型フレーム 3 支持柱 11 基台 12 トラベリングプレート 13,31,51 アーム 14a,14b ロッド 15a,15b;32a,32b;52 傾動案内部 16a,16b,16c;53a,53b 耳部 18a,18b;41 第1サーボモータ 20a,20b;35a,35b;56 回動枠 21a,21b;37a,37b 第2サーボモータ 23a,23b 第1滑動駒 24 固定案内棒 25 第2滑動駒 25a 上部大径部 25b 中間テーパ部 25c 下部小径部 26 支持リンク 27 ロック部材 27a 上部テーパ面部 27b ねじ孔部 27c 下部滑動孔部 28,29 ボールジョイント(対偶) 33 支持軸 34a,34b;55 案内長孔 36 係合溝 39a,39b;59 滑動駒 40 昇降板 42 昇降ねじ 43,44 歯車 45 ナット部 54 支持軸 57 サーボモータ 58 送りねじ 60 固定板 61 流体圧シリンダ 61a シリンダ部 61b ピストン棒 W 工作物 T 工具ユニット
フロントページの続き (72)発明者 水野 幹 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 (72)発明者 鈴木 基之 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台と、工具ユニットが装着されるトラ
    ベリングプレートと、前記基台と前記トラベリングプレ
    ートとを連結する複数のアームと、前記基台に設けられ
    て個別に該基台に対して傾動自在で、且つ任意の傾動角
    度で固定可能な複数の傾動案内部とから構成され、 各傾動案内部には前記傾動案内部に沿って変位自在に設
    けられる移動部材と、該移動部材を変位させるための移
    動駆動部とが設けられ、複数の前記アームの一端が前記
    移動部材に取り付けられると共に、該アームの他端が前
    記トラベリングプレートに取り付けられていることを特
    徴とする工具ハンド。
  2. 【請求項2】 工作物を載置するテーブルに対向してフ
    レームに設けられた工具ハンドを具備した工作機械であ
    り、 前記工具ハンドは、基台と、工具ユニットが装着される
    トラベリングプレートと、前記基台と前記トラベリング
    プレートとを連結する複数のアームと、前記基台に設け
    られて個別に該基台に対して傾動自在で、且つ任意の傾
    動角度で固定可能な複数の傾動案内部とを備え、 各傾動案内部には該傾動案内部に沿って変位自在に設け
    られる移動部材と、該移動部材を変位させるための移動
    駆動部とが設けられ、複数の前記アームの一端が前記移
    動部材に取り付けられると共に、該アームの他端が前記
    トラベリングプレートに取り付けられていることを特徴
    とする工作機械。
  3. 【請求項3】 工作物を載置するテーブルに対向してフ
    レームに設けられた工具ハンドを具備した工作機械であ
    り、前記工具ハンドは、基台と、工具ユニットが装着さ
    れるトラベリングプレートと、前記基台と前記トラベリ
    ングプレートとを三方放射状配置で連結する3本のアー
    ムとから構成され、各アームは、各基部が前記基台に枢
    着され、個別に傾動自在で且つ任意の傾動位置で固締可
    能な2本1対の傾動案内部と、各傾動案内部に個別に変
    位自在に設けられた移動部材と、各傾動案内部の該移動
    部材を個別に移動駆動する移動駆動部と、一端が前記の
    各傾動案内部上の2個1対の前記移動部材の夫々に対偶
    により結合され、他端が前記トラベリングプレートに対
    偶により結合された2本1対のロッドとから構成されて
    いる工作機械。
  4. 【請求項4】 6本の傾動案内部を個別に傾動する傾動
    駆動部を具備した請求項2に記載の工作機械。
  5. 【請求項5】 工作物を載置するテーブルに対向してフ
    レームに設けられた工具ハンドを具備した工作機械であ
    り、前記工具ハンドは、基台と、工具ユニットが装着さ
    れるトラベリングプレートと、前記基台と前記トラベリ
    ングプレートとを三方放射状配置で連結する3本のアー
    ムとから構成され、 各アームは、各基部が前記基台に枢着され、傾動自在で
    且つ任意の傾動位置で固締可能な1本又は2本1対の傾
    動案内部と、各傾動案内部に個別に変位自在に設けられ
    た2個1対の移動部材と、前記の各傾動案内部の移動部
    材を個別に移動駆動する移動駆動部と、一端が前記の各
    移動部材に対偶により結合され、他端が前記トラベリン
    グプレートに対偶により結合された2本1対のロッドと
    から構成され、全傾動案内部は一斉に同一方向に傾動さ
    れ且つ固締される工作機械。
  6. 【請求項6】 全傾動案内部を一斉に傾動・固締する傾
    動駆動部を具備した請求項5に記載の工作機械。
  7. 【請求項7】 工作物を載置するテーブルに対向してフ
    レームに設けられた工具ハンドを具備した工作機械であ
    り、前記工具ハンドは、基台と、工具ユニットが装着さ
    れるトラベリングプレートと、前記基台と前記トラベリ
    ングプレートとを三方放射状配置で連結する3本のアー
    ムとから構成され、 各アームは、各基部が前記基台に枢着され、傾動自在で
    且つ任意の傾動位置で固締可能な傾動案内部と、該傾動
    案内部に変位自在に設けられたの移動部材と、前記傾動
    案内部の移動部材を移動駆動する移動駆動部と、一端が
    前記移動部材に対偶により結合され、他端が前記トラベ
    リングプレートに対偶により結合された2本1対のロッ
    ドとから構成された工作機械。
  8. 【請求項8】 全傾動案内部を一斉に傾動させる傾動駆
    動部を具備した請求項7に記載の工作機械。
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