JPH0919827A - 鋼管のねじ切り方法 - Google Patents

鋼管のねじ切り方法

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JPH0919827A
JPH0919827A JP17226195A JP17226195A JPH0919827A JP H0919827 A JPH0919827 A JP H0919827A JP 17226195 A JP17226195 A JP 17226195A JP 17226195 A JP17226195 A JP 17226195A JP H0919827 A JPH0919827 A JP H0919827A
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JP
Japan
Prior art keywords
steel pipe
chamfering
machine
thread cutting
processing
Prior art date
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Pending
Application number
JP17226195A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Takara
哲哉 高良
Haruhiko Kinoshita
晴彦 木下
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鋼管にテーパーねじを精度よく、かつ能率よ
く加工する。 【構成】 面取り機に鋼管を送り込み、この面取り機に
より鋼管の端面にシール部粗加工、端部内面に内面取り
加工およびテーパー外削加工を施し、次いで、この鋼管
をねじ切り機に送り込み、鋼管のシール粗加工部をこの
ねじ切り機の芯出し装置で芯出しした後、鋼管をチャッ
クで掴んで、ねじ切り機における鋼管の芯と面取り機に
おける鋼管の芯とを一致させ、次いで、ねじ切り機によ
り、鋼管端面に精密端面加工、テーパー外削加工部の端
部にシール加工およびこのシール加工に引き続づいてテ
ーパーねじ切り加工を施す鋼管のねじ切り方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、油井管等の管端
に、高精度なねじを形成するための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】油井管の管端に形成されるねじは、継手
による管相互の接続が確実で、かつ接続部が完全にシー
ルされることが必要である。図2は、このような油井管
の継手部を示す説明図であり、図2(a)は継手部を含
んだ管長手方向断面図、図2(b)は図2(a)のA部
拡大図、図2(c)は図2(a)のB部拡大図である。
鋼管21および22を接続する場合には、鋼管21およ
び22のお互いに対面する管端部に設けたテーパー雄ね
じ23および24に螺合するテーパー雌ねじ25および
26を内面に設けたリング状継手27を使用する。
【0003】リング状継手27内面のテーパー雌ねじ2
5および26の間には、これらテーパー雌ねじ25およ
び26よりも内面側に出っ張った突出部28が設けてあ
り、この突出部28の両側面28aおよび28bが、リ
ング状継手27で鋼管21と鋼管22を接続したとき
に、それぞれ鋼管21および22の管端面21aおよび
22aに接触して、管内の原油等が洩れないようにシー
ルするようになっている。なお、鋼管21の管端面21
aおよび鋼管22の管端面22aから管外面側に引き続
く部分および管内面側に引き続く部分には、それぞれ球
面部21bおよび22b、テーパー部21cおよび22
cが設けてあり、管端面21aおよび22aと相まって
シールをより強固なものにしている。
【0004】上述したように、リング状継手27によっ
て接続された鋼管21および22のシール部を形成する
管端面21a、22a、球面部21b、22bおよびテ
ーパー部21c、22cは、シール効果を高めるため、
テーパー雌ねじ25および26と相まって精密な加工が
要求される。一般に、このような精密なシール部を有す
る特殊ねじは、プレミアム・ジョイントと呼ばれてい
る。
【0005】上述したシール部を有する特殊ねじを鋼管
端部に形成する従来の技術としては、特開平5−192
818号公報に開示された方法がある。この技術に係わ
る鋼管のねじ切り方法は、固定された鋼管の中心軸の回
りに工具が回転するように構成された面取り機に鋼管を
送り込み、この面取り機により前記鋼管の端面に予備面
取り加工、前記鋼管の端部内面に内面取り加工部を形成
するための内面取り加工および前記鋼管の端部外面に少
なくとも所定の長さにわたる水平外削部を形成するため
の外削加工を施し、次いで、前記鋼管を固定された鋼管
の中心軸の回りに工具が回転するように構成されたねじ
切り機に送り込み、前記ねじ切り機で前記鋼管の水平外
削加工部をチャックすることにより、前記ねじ切り機に
おける前記鋼管の芯と前記面取り機における前記鋼管の
芯とを一致させ、次いで、前記ねじ切り機により、前記
鋼管端面に精密端面加工、前記水平外削加工部の端部に
対するシール加工およびこのシール加工に引き続づいて
ねじ切り加工を施すものである。
【0006】上述した従来のねじ切り方法を図3(a)
〜(e)により説明すると、次のとおりである。すなわ
ち、図3(a)に示すように、鋼管21を、固定された
鋼管の中心軸の回りに工具が回転するように構成された
面取り機に送り込む。面取り機では、刃物台上に、端面
加工チップ31、内面取り加工チップ32、傾斜面外削
加工チップ33および水平面外削加工チップ34が所定
の位置に固定されている。そして、刃物台は回転しなが
ら軸方向に移動し、端面加工チップ31による端面取り
加工によって、鋼管21の端面に対して、予備面取り加
工部35が形成され、内面取り加工チップ32による内
面取り加工によって、鋼管21の端部内面に内面取り部
36が形成され、傾斜面外削加工チップ33および水平
面外削加工チップ34によって、鋼管21の端部外面
に、予備傾斜外削部37aとこれに続く水平外削部37
bとからなる外削部37が形成される。
【0007】次いで、上述した面取り機によって予備面
取り加工、内面取り加工および外削加工が施された鋼管
21を、固定された鋼管の中心軸の回りに工具が回転す
るように構成されたねじ切り機に送り込む。そして、図
3(b)に示すように、ねじ切り機の芯出しチャック3
8により、水平外削部37bをチャックする。このよう
にチャックするので、ねじ切り機における鋼管21の芯
と、面取り機における鋼管21の芯とは一致することに
なる。
【0008】ねじ切り機は、図3(c)に示すように、
回転する切削工具として、シール加工チップ39、外削
加工チップ40およびチェザー41を有している。そし
て、芯出しチャック38を開放した後、シール加工チッ
プ39によって、鋼管21端面の予備面取り加工部35
に対する精密加工が施される。
【0009】次いで、図3(d)に示すように、予備傾
斜外削部37aに対する精密なシール加工および傾斜外
削加工が施される。このような加工をとおして、鋼管2
1にシールのための端面21a、球面部21bが形成さ
れる。 次いで、図3(e)に示すように、外削加工チ
ップ40によってねじ部余肉が除去された後、チェザー
41によりねじ切り加工がほぼ同時に施され、鋼管21
の端部外面に精密なテーパー雄ねじ25が形成される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特開平5−192818号公報に開示された鋼管のね
じ切り方法には、次のような問題点があった。すなわ
ち、面取り機における鋼管の芯とねじ切り機における鋼
管の芯とを一致させることができるので、鋼管に対し精
密なシール加工およびねじ切り加工を施すことができる
という利点はあるが、面取り機で水平外削加工した水平
外削部に、チェザーでテーパーねじを加工することにな
るので、ねじ切り時には、管端部に近い部分ほど余肉が
ついていることになる。そして、チェザーの切削負荷が
大きくなるので、外削加工チップを取り除けないことも
あって、チェザーとシール加工チップ間の距離が増え、
鋼管のオーバーハング量が大きくなり過ぎ、小径サイズ
を加工する際に、ビビリが発生するという問題点があ
る。
【0011】この発明は、従来技術の上述のような問題
点を解消するためになされたものであり、精密なシール
加工およびねじ切り加工ができると同時に、ねじ切り加
工能率も向上する鋼管のねじ切り方法を提供することを
目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係る鋼管のね
じ切り方法は、固定された鋼管の中心軸の回りに工具が
回転するように構成された面取り機に鋼管を送り込み、
この面取り機により前記鋼管の端面にシール部粗加工、
端部内面に内面取り加工および長手方向端部から中央に
向かう所定の長さにわたって外径が拡大するテーパー外
削加工を施し、次いで、この鋼管を固定された鋼管の中
心軸の回りに工具が回転するように構成されたねじ切り
機に送り込み、前記面取り機で加工した鋼管の前記シー
ル部粗加工部を、ねじ切り機の芯だし装置で芯だしの
後、鋼管をチャックで掴んで、前記ねじ切り機における
前記鋼管の芯と前記面取り機における前記鋼管の芯とを
一致させ、次いで、前記ねじ切り機により、前記鋼管端
面に精密端面加工、前記テーパー外削加工部の端部にシ
ール加工およびこのシール加工に引き続づいてテーパー
ねじ切り加工を施すものである。
【0013】面取り機でシール部粗加工をした部分を、
ねじ切り機の芯だし装置で芯だしの後、鋼管をチャック
で掴むので、面取り機における鋼管の芯とねじ切り機に
おける鋼管の芯が一致して、精密なシール加工およびね
じ切り加工ができ、かつ面取り機でテーパー外削加工し
たテーパー外削部に、チェザーでテーパーねじを加工す
るので、ねじ切り機でねじ切り加工するときのねじ切り
加工能率が向上する。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の一例である
鋼管のねじ切り方法を、図1(a)〜(f)により説明
する。この鋼管のねじ切り方法においては、すなわち、
図1(a)に示すように、鋼管1を、固定された鋼管の
中心軸の回りに工具が回転するように構成された面取り
機に送り込む。面取り機は刃物台2上に、端面加工チッ
プ3、内面取り加工チップ4、外面加工チップ5を有し
ている。そして、図1(b)に示すように、端面加工チ
ップ3による端面取り加工によって、鋼管1の端面に対
して、予備面取り加工部6が形成され、図1(c)に示
すように、内面取り加工チップ4による内面取り加工に
よって、鋼管1の端部内面に内面取り部7が形成され、
図1(d)に示すように、外面加工チップ5によって、
鋼管1の端部外面に、第一の外削部8aとこれに続く第
二の傾斜外削部8bとからなる外削部8が、鋼管1の外
径方向および管軸方向に制御可能なNC面取り機により
形成される。したがって、従来のような、傾斜面外削加
工チップは不要となり、内面取り加工チップは総型加工
チップから単加工チップとなる。
【0015】次いで、上述した面取り機によって予備面
取り加工、内面取り加工および外削加工が施された鋼管
1を、固定された鋼管の中心軸の回りに工具が回転する
ように構成されたねじ切り機に送り込む。そして、図1
(e)に示すように、ねじ切り機の芯出し装置により、
第一の外削部8aを基準に芯出し後、鋼管1をチャック
する。したがって、前記面取り機における鋼管1の芯
と、ねじ切り機における鋼管1の芯とを一致させること
ができる。
【0016】ねじ切り機は、図1(e)に示すように、
回転する切削工具として、シール加工チップ9とチェザ
ー10を有している。そして、シール加工チップ9によ
って、鋼管1端面の予備面取り加工部6に対する精密加
工が施される。前述したように、面取り機においてあら
かじめ外面がテーパー加工されているので、従来のよう
に外削加工チップは不要である。
【0017】次いで、第一の外削部8aに対する精密な
シール加工および傾斜外削加工が施される。このような
加工をとおして、鋼管1にシールのための端面1a、球
面部1bが形成される。
【0018】次いで、図1(f)に示すように、面取り
機による外面テーパー加工により、余肉が残っていない
外面テーパー部に、チェザー10によりねじ切り加工が
ほぼ同時に施され、鋼管1の端部外面に精密なテーパー
雄ねじ11が形成される。
【0019】本発明の鋼管のねじ切り加工方法において
は、上述したようにして加工が行われるので、面取り機
における鋼管の芯とねじ切り機における鋼管の芯が一致
して、精密なシール加工およびねじ切り加工ができると
ともに、面取り機でテーパー外削加工したテーパー外削
部に、チェザーでテーパーねじを加工するので、ねじ切
り機でねじ切り加工するときの切削負荷の均一化が図ら
れ、ねじ切り加工精度および能率が向上する。また、ね
じ切り機でテーパー外削部を加工しないため、発生する
切粉の量が減少するので、切粉処理が容易となる。
【0020】
【発明の効果】この発明により、精密なシール加工およ
びねじ切り加工ができるとともに、ねじ切り加工精度が
向上し、かつ切粉処理が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例である鋼管のねじ切
り方法の説明図であり、(a)〜(f)は加工手順を示
す。
【図2】シール部を有する特殊ねじの断面図である。
【図3】従来の鋼管のねじ切り方法の説明図であり、
(a)〜(e)は加工手順を示す。
【符号の説明】
1 鋼管 1a 端面 1b 球面部 2 刃物台 3 端面加工チップ 4 内面取り加工チップ 5 外面加工チップ 6 予備面取り加工部 7 内面取り部 8a 第一の外削部 8b 第二の傾斜外削部 9 シール加工チップ 10 チェザー 11 テーパー雄ねじ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定された鋼管の中心軸の回りに工具が
    回転するように構成された面取り機に鋼管を送り込み、
    この面取り機により前記鋼管の端面にシール部粗加工、
    端部内面に内面取り加工および長手方向端部から中央に
    向かう所定の長さにわたって外径が拡大するテーパー外
    削加工を施し、 次いで、この鋼管を固定された鋼管の中心軸の回りに工
    具が回転するように構成されたねじ切り機に送り込み、
    前記面取り機で加工した鋼管の前記シール部粗加工部
    を、ねじ切り機の芯だし装置で芯だしの後、鋼管をチャ
    ックで掴んで、前記ねじ切り機における前記鋼管の芯と
    前記面取り機における前記鋼管の芯とを一致させ、 次いで、前記ねじ切り機により、前記鋼管端面に精密端
    面加工、前記テーパー外削加工部の端部にシール加工お
    よびこのシール加工に引き続づいてテーパーねじ切り加
    工を施すことを特徴とする鋼管のねじ切り方法。
JP17226195A 1995-07-07 1995-07-07 鋼管のねじ切り方法 Pending JPH0919827A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1318978C (zh) * 2003-07-25 2007-05-30 华为技术有限公司 一种存储异常信息的方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1318978C (zh) * 2003-07-25 2007-05-30 华为技术有限公司 一种存储异常信息的方法

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Legal Events

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Effective date: 20001024