JPH09197713A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

Info

Publication number
JPH09197713A
JPH09197713A JP2197796A JP2197796A JPH09197713A JP H09197713 A JPH09197713 A JP H09197713A JP 2197796 A JP2197796 A JP 2197796A JP 2197796 A JP2197796 A JP 2197796A JP H09197713 A JPH09197713 A JP H09197713A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
developing device
change
developing
component developer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2197796A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Sawada
彰 沢田
Hiroharu Suzuki
弘治 鈴木
Kazunori Karasawa
和典 唐沢
Noriyuki Koinuma
宣之 鯉沼
Atsuko Komaba
厚子 駒場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2197796A priority Critical patent/JPH09197713A/ja
Publication of JPH09197713A publication Critical patent/JPH09197713A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トナー使用開始時を基準にしたトナー経時的
な流動性低下を抑え、トナー流動性低下による経時的な
画像濃度の低下及び階調性の劣化を防止できる一成分系
現像剤を用いた非接触型の現像装置を提供する。 【解決手段】 現像ローラに担持した一成分系現像剤に
より、感光体ドラムに形成した潜像を非接触で現像する
現像装置において、該一成分系現像剤として、使用開始
時を基準にした凝集度の経時的な変化量が10以下、安
息角の経時的な変化量が8度以下、又はゆるみ見掛比重
の経時的な変化量が0.1g/cm3以下であるトナーを
用いる。上記一成分系現像剤として、球形トナーを用い
てもよい。特に、形状係数の分布のモードが1.00で
ある球形トナーを用いるのが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンター等の画像形成装置に採用される現像装
置に係り、詳しくは、一成分系現像剤を用いて像担持体
上に形成された潜像を非接触で現像する現像装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】静電潜像を像担持体上に形成し、これを
現像剤によって可視化する画像形成装置において、現像
装置の小型化、低コスト化、高信頼性等の点から一成分
系現像剤を用いた現像装置が有利である。また、この一
成分系現像剤を用いた現像装置としては、永久ひずみ、
残像、現像剤担持体の表面の削れ、駆動トルク等の問題
から、像担持体上の潜像を非接触で現像する非接触型の
現像装置が有利である。
【0003】従来、上記一成分系現像剤を用いた非接触
型の現像装置については多数知られている(例えば、特
開昭50−30537号公報、特開昭53−37656
号公報参照)が、上記一成分系現像剤の凝集度が高い場
合、該現像剤と現像剤担持体との間、及び該現像剤同士
の間の物理的な吸着力が大きいために該現像剤の飛翔性
が低く、画像濃度が低く特に中間調が出ない階調性が乏
しい画像となることが知られている。そこで、上記一成
分系現像剤の流動性を確保するために、シリカなどの第
3添加物をトナーに添加したものを上記一成分系現像剤
として用いる現像装置が知られている(例えば、特公昭
63−42787号公報参照)。この第3添加物として
は、上記シリカのほかに炭化珪素、酸化チタン等が公知
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記添加物
を用いて上記一成分系現像剤の所定の流動性を得る場
合、上記いずれの添加物も、トナーとして通常用いられ
るスチレンアクリル樹脂、ポリエステル樹脂などより硬
度が高いため、一成分系現像剤を収容している現像剤収
容部においてアジテータ等の撹拌手段で回動摩擦される
うちに、上記添加物がトナー樹脂の中に埋没してしま
い、該一成分系現像剤の使用開始時後の経時において次
第に所定の流動性が得られなくなるという不具合があっ
た。
【0005】また、上記一成分系現像剤として、上記添
加物を添加していない不定形トナーや該不定形トナーの
角をある程度丸めた球形化トナーを用いた場合において
も、現像装置内での撹拌などにより該トナーの角が取れ
て微粉化した粒子が発生するため、該一成分系現像剤の
使用開始時後の経時において次第に所定の流動性が得ら
れなくなるという不具合があった。
【0006】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、一成分系現像剤を用
いた非接触型の現像装置であって、該一成分系現像剤の
使用開始時を基準にした経時的な流動性低下を抑え、該
一成分系現像剤の流動性低下による経時的な画像濃度の
低下及び階調性の劣化を防止できる現像装置を提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、現像剤担持体に担持した一成分
系現像剤により、像担持体に形成した潜像を非接触で現
像する現像装置において、該一成分系現像剤として、使
用開始時を基準にした凝集度の経時的な変化量が10以
下のトナーを用いたことを特徴とするものである。
【0008】請求項2の発明は、現像剤担持体に担持し
た一成分系現像剤により、像担持体に形成した潜像を非
接触で現像する現像装置において、該一成分系現像剤と
して、使用開始時を基準にした安息角の経時的な変化量
が8度以下であるトナーを用いたことを特徴とするもの
である。
【0009】請求項3の発明は、現像剤担持体に担持し
た一成分系現像剤により、像担持体に形成した潜像を非
接触で現像する現像装置において、該一成分系現像剤と
して、使用開始時を基準にしたゆるみ見掛比重の経時的
な変化量が0.1g/cm3以下であるトナーを用いたこ
とを特徴とするものである。
【0010】ここで、上記トナーの凝集度、安息角及び
ゆるみ見掛比重は、ホソカワミクロン社製のパウダーテ
スタPT−N型を用い、その測定マニュアルに準拠して
測定したものである。なお、上記凝集度、安息角及びゆ
るみ見掛比重の測定方法及び装置は、上記パウダーテス
タPT−N型を用いたものに限定されるものではなく、
同等の測定結果が得られれば他の測定方法及び装置であ
っても良い。
【0011】また、請求項4の発明は、現像剤担持体に
担持した一成分系現像剤により、像担持体に形成した潜
像を非接触で現像する現像装置において、該一成分系現
像剤として球形トナーを用いたことを特徴とするもので
ある。
【0012】また、請求項5の発明は、請求項4の現像
装置において、上記球形トナーの形状係数の分布のモー
ドが1.00であることを特徴とするものである。ここ
で、トナーの形状係数は(周囲長の2乗)/(4π・投
影面積)で定義される。また、上記モード(最頻度)
は、上記球形トナーの形状係数の分布を1.00+0.
025・n±0.0125(n=0,1,2,
3,...)の区間ごとに測定して得られた値である。
【0013】請求項1乃至5の現像装置においては、一
成分系現像剤として、使用開始時を基準にした経時的な
凝集度の変化量が10以下、安息角の変化量が8度以
下、ゆるみ見掛比重の変化量が0.1g/cm3以下のト
ナー、又は不定形トナーや球形化トナーのように角が取
れて微粉化した粒子が発生することがない球形トナーを
用いることにより、一成分現像剤の使用開始時からの経
時的な流動性低下の程度を、シリカ等の添加物を添加し
たトナーを用いた場合及び不定形トナーや球形化トナー
を用いた場合よりも小さめに抑え、該一成分系現像剤の
使用開始時の流動性の程度に応じて、該一成分現像剤の
使用開始時から使用終了時までの経時において画像濃度
の低下及び階調性の劣化が発生しないような画像形成プ
ロセス条件の初期設定を容易に行うことができるように
する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を電子写真複写機の
現像装置に適用した一実施形態について説明する。ま
ず、図1を用いて、本実施形態に係る現像装置の概略構
成及び動作について説明する。像担持体としての感光体
ドラム1は例えば線速200mm/secで、矢印時計方向
に回転駆動される。この感光体ドラム1の右側方に現像
装置2が配設されている。感光体ドラム1の周囲には、
電子写真プロセスを実施するために、周知の帯電装置、
露光光学系、転写分離装置、クリーニング装置、除電装
置(いずれも不図示)が配設されている。
【0015】本実施形態に係る現像装置2は、感光体ド
ラム1表面に向けた開口を備えたケーシング3と、該開
口から一部が露出して所定の線速(例えば約200mm/s
ec)で矢印反時計方向に回転駆動される現像剤担持体と
しての現像ローラ4と、該現像ローラ4の右側方部に圧
接した状態で矢印時計方向に回転駆動される現像剤供給
部材としてのトナー供給ローラ5と、ケーシング3内の
右側方部に構成された現像剤貯溜手段としてのホッパー
部に収容されている非磁性一成分系現像剤(以下、トナ
ーという)7をトナー供給ローラ表面に供給するととも
にホッパー部内のトナーを撹拌するアジテータ6と、現
像ローラ4の回転で感光体ドラム1との対向部である現
像領域Aに搬送される現像ローラ4上のトナー層の厚み
を均一にならす現像剤規制部材としての層厚ならし板8
とを有している。上記現像ローラ4は、現像領域Aで感
光体ドラム1表面と所定間隙をおいて対向して非接触現
像を行うように配置している。
【0016】上記現像装置2において、ホッパー部に収
容されているトナーはアジテータ6により撹拌されなが
ら現像ローラ4の方向に搬送される。ここで、アジテー
タ6は現像で消費される量よりも過剰にトナー7を搬送
するので、トナー7が何度もアジテータ6により撹拌さ
れることになる。トナー7は、トナー供給ローラ5と現
像ローラ4との間、及び現像ローラ4と層厚ならし板8
との間及びアジテータ6による撹拌部の3カ所でストレ
スを受ける。本発明者らの検討によると、これらのトナ
ーが受けるストレスのうち、アジテータ6によって受け
たストレスの割合は40%である。
【0017】上記トナー供給ローラ5は、現像ローラ4
の線速の約0.5〜2.0倍の線速で、現像ローラ4と
順方向に回転している。このトナー供給ローラ5と現像
ローラ4との間の接触部Bにおいて、トナー7と現像ロ
ーラ4及びトナー供給ローラ5との間の摩擦により、ト
ナーが摩擦帯電される。この摩擦帯電されたトナー7は
現像ローラ表面に担持され、現像ローラ4の回転により
層厚ならし板8の当接部に搬送される。この当接部で
は、現像ローラ4上のトナー層がならされてその厚みが
均一に規制される。そして、更に現像ローラ4が回転す
ることにより、現像ローラ4上の均一なトナー層が現像
領域Aに到達する。この現像領域Aでは非接触現像法に
より現像が行われ、感光体ドラム1上に形成されている
静電潜像が可視像化される。ここで、現像ローラ4、ト
ナー供給ローラ5及び層厚ならし板8には、必要に応じ
てバイアス電源21、22により直流電圧、交流電圧、
直流重畳交流電圧又はパルス電圧等のバイアス電圧が印
加される。
【0018】上記構成の非接触型の現像装置で用いるト
ナーにシリカなどの第3添加物を添加することは、トナ
ー使用開始時の初期に所望の画像品質が得られ点では優
れているが、経時においては添加したシリカなどの第3
添加物がトナー粒子に埋没して流動性が低下することに
より所望の画像品質を保つことが困難である。トナー使
用開始初期だけでなく経時的に所望の画像品質を保つた
めには、上記第3添加物に頼ることなくトナー単体で流
動性が優れた一成分系現像剤を用いることが望ましい。
トナー単体での流動性を比較してみると、図11
(a),(b)に示すように、安息角及びゆるみ見掛比
重の点から重合法で製造した球形トナー(■)の方が粉
砕法で製造した不定形トナー(□)よりもトナー単体で
の流動性が良いことが知られている(第38回電子写真
学会講習会における富士通(株)の木村氏の報告参
照)。そこで、本発明者らは、球形トナーを用いること
により、シリカなどの第3添加物の添加量を不定形トナ
ーを用いる場合よりも減らすことができ、トナーの流動
性を経時的に安定させることができる点に着目した。例
えば、第3添加物の添加量が0.2重量%のトナーと2
重量%のトナーとを比べた場合、経時変化により第3添
加物の半分がトナーの中に埋没したとしてしまったとし
ても、そのトナー流動性に寄与する添加物の添加量の変
化量はそれぞれ0.1重量%と1重量%になり、該添加
量絶対的な変化量としては10倍の変化が起きているこ
とになる。この例からも、第3添加物の添加量を減らす
ことが経時的なトナー流動性の劣化を抑えるという点で
効果があることが分かる。
【0019】次に、図2乃至図10を用いて、上記構成
の現像装置2に球形トナーを使用して20000枚のプ
リントテストを行った結果について説明する。比較例と
して、球形化トナー及び不定形トナーを使用した場合の
結果についても示す。各図において、球形トナーを使用
した場合のテスト結果を記号「〇」でプロットし、不定
形トナーを使用した場合のテスト結果を記号「×」でプ
ロットし、球形化トナーを使用した場合のテスト結果を
記号「△」でプロットしている。球形トナーとしては、
懸濁重合法によって得られた平均体積粒径9μmのトナ
ーにシリカを0.2重量%添加したものを使用した。不
定形トナーとしては、粉砕法によって得られた平均体積
粒径9μmのトナーにシリカを0.7重量%添加したも
のを使用した。また、球形化トナーとしては、川崎重工
製のクリプトロンにより粉砕トナーの角を機械的に球形
化処理したものを使用した。
【0020】図2は、20000枚のプリントテストの
際の画像濃度の推移である。画像濃度について可と不可
の区別を付けることは困難であるが、本発明者らが調査
した結果によると、ベタ画像の画像濃度は1.2以上が
必須であり、1.4程度以上が好ましい。そこで、上記
プリントテスト(実験)は、初期の画像濃度を1.4付
近に設定して行った。本プリントテストの結果によれ
ば、球形トナーを使したときは画像濃度が安定して1.
4以上を超えている。しかし、不定形トナーを使用した
ときにはトナーの流動性が落ち、ファンデルワールス力
等の物理的な力が増大するために、感光体ドラム1と現
像ローラ4との間の現像ギャップに形成される電界の力
によってはトナーが感光体ドラム1側に飛翔しなくな
り、20000枚のプリント後には画像濃度は1.2以
下になってしまう。
【0021】図3は、上記球形トナー(〇)、球形化ト
ナー(△)及び不定形トナー(×)の形状係数の分布を
示している。なお、図3中の球形化トナーは粉砕法で得
られた不定形トナーを熱により丸め処理したトナーであ
る。また、トナー粒子の形状係数は、周囲長の2乗/
(4π・投影面積)で定義される。図3から、各トナー
の形状係数の分布のモード(最頻値)は、球形トナーが
1.00、球形化トナーが1.08、不定形トナーが
1.12であることが分かる。また、図2に示すよう
に、形状係数のモードが1.00である球形(重合)ト
ナーは画像濃度の低下がほとんどないが、形状係数のモ
ードが1.08である球形化トナー及び1.12の不定
形トナーは、画像濃度の低下が発生している。上記球形
(重合)トナーの場合で画像濃度の低下が発生せず、上
記球形化トナーで画像濃度が低下してしまう原因は、不
定形トナーを球形化しても角が残り、その角が現像装置
内の撹拌により取れて微粉になり、この微粉が流動性の
低下につながるからであると考えられる。従って、経時
的な画像濃度の低下を防止するためには、球形(重合)
トナーのように完全に球状にしてトナーの角がないもの
が望まれる。
【0022】図4は、20000枚のプリントテストの
際のグレースケール再現段数の推移である。グレースケ
ールにはコダック社製の16段グレースケールを用い
た。グレースケール再現段数についても可と不可の区別
をつけることは困難であるが、本発明者らが調査した結
果によると、グレースケール再現段数は5段以上が必須
であり、10段以上が好ましい。本プリントテストの結
果によれば、球形トナーを使用したときは再現段数が1
0段前後でその変化も少ない。しかし、不定形トナーを
使用したときは、初期の段階で10段の中間調を再現で
きたものが、20000枚のプリント後では3段しか再
現できなくなってきている。この結果は、トナーの流動
性が落ちて飛翔性の悪くなったトナーでは、現像ポテン
シャルが小さい中間調を正確に再現できなくなっている
ことを示している。
【0023】図5は、20000枚のプリントテストの
際のトナーの凝集度の推移である。トナーの凝集度は、
(株)ホソカワミクロン製のパウダーテスターにより測
定した。測定方法については、上記パウダーテスターの
測定マニュアルに準拠した。本プリントテストの結果に
よれば、球形トナーを使用したときは経時での凝集度は
10前後でほとんど変化がない。しかし、不定形トナー
使用したときは、トナーにシリカを多く添加しているた
めに初期のトナーの流動性には優れているが、経時での
変化量が大きい。
【0024】図6は、20000枚のプリントテストの
際のトナーの安息角の推移である。トナーの安息角は、
(株)ホソカワミクロン製のパウダーテスターにより測
定した。測定方法については、上記パウダーテスターの
測定マニュアルに準拠した。本プリントテストの結果に
よれば、球形トナーを使用したときは経時での安息角は
42度前後でほとんど変化がない。しかし、不定形トナ
ー使用したときは、トナーにシリカを多く添加している
ために初期のトナーの流動性には優れているが、経時で
の変化量が大きく、NGになった20000枚プリント
時には安息角のトナー使用開始時を基準にした変化量は
10度を超えている。
【0025】図7は、20000枚のプリントテストの
際のトナーのゆるみ見掛比重の推移である。トナーのゆ
るみ見掛比重は、(株)ホソカワミクロン製のパウダー
テスターPT−N型により測定した。測定方法について
は、上記パウダーテスターの測定マニュアルに準拠し
た。本プリントテストの結果によれば、球形トナーを使
用したときは経時でのゆるみ見掛比重は0.40g/cm
3前後でほとんど変化がない。しかし、不定形トナー使
用したときは、トナーにシリカを多く添加しているため
に初期のトナーの流動性には優れているが、経時での変
化量が大きく、NGになった20000枚プリント時に
はゆるみ見掛比重のトナー使用開始時を基準にした変化
量は0.1g/cm3を超えている。
【0026】図8は、上記プリントテストの結果に基づ
いてプロットしたトナーの凝集度の変化量と画像濃度の
変化量との関係を示すグラフである。本発明者らが使用
した初期凝集度が5〜10程度のトナーでは凝集度の変
化量と画像濃度の変化量はほぼ直線関係になる。通常画
像濃度では画像濃度の変化量が0.2より大きくなると
初期と比べて特に薄いと感じられてくるので、許容の画
像濃度変化幅を0.2とすると、図8のグラフから許容
の凝集度の変化量は10となる。即ち、トナー凝集度の
使用開始初期からの変化量が10以下であれば、画像濃
度の変化量を許容範囲内に保つことができる。
【0027】図9は、上記プリントテストの結果に基づ
いてプロットしたトナーの安息角の変化量と画像濃度の
変化量との関係を示すグラフである。本発明者らが使用
した初期安息角が35〜45度程度のトナーでは安息角
の変化量と画像濃度の変化量はほぼ直線関係になる。通
常画像濃度では画像濃度の変化量が0.2より大きくな
ると初期と比べて特に薄いと感じられてくるので、許容
の画像濃度変化幅を0.2とすると、図9のグラフから
許容の凝集度の変化量は8度となる。即ち、トナーの安
息角の使用開始初期からの変化量が8度以下であれば、
画像濃度の変化量を許容範囲内に保つことができる。
【0028】図10は、上記プリントテストの結果に基
づいてプロットしたトナーのゆるみ見掛比重の変化量と
画像濃度の変化量との関係を示すグラフである。本発明
者らが使用した初期ゆるみ見掛比重が0.35〜0.5
g/cm3程度のトナーではゆるみ見掛比重の変化量と画
像濃度の変化量はほぼ直線関係になる。通常画像濃度で
は画像濃度の変化量が0.2より大きくなると初期と比
べて特に薄いと感じられてくるので、許容の画像濃度変
化幅を0.2とすると、図10のグラフから許容のゆる
み見掛比重の変化量は10g/cm3となる。即ち、トナ
ー凝集度の使用開始初期からの変化量が10g/cm3
下であれば、画像濃度の変化量を許容範囲内に保つこと
ができる。
【0029】以上、本実施形態に係る現像装置によれ
ば、トナー使用開始時を基準にした、凝集度の経時的な
変化量が10以下、安息角の経時的な変化量が8度以
下、又はゆるみ見掛比重の経時的な変化量が0.1g/
cm3以下である球形(重合)トナーを用いることによ
り、トナー使用開始時からの経時的な流動性低下の程度
を、シリカ等の添加物を添加したトナーを用いた場合及
び不定形トナーや球形化トナーを用いた場合よりも抑え
ることができるため、トナーの使用開始時の流動性の程
度に応じて、トナー使用開始時から使用終了時までの経
時において画像濃度の低下及び階調性の劣化が発生しな
いように現像バイアスや露光量等の画像形成プロセス条
件の初期設定を容易に行うことができる。また、上記ト
ナーの使用開始時の流動性の程度に応じて画像形成プロ
セス条件の初期設定を行うだけで、トナー使用開始時か
ら使用終了時までの経時において画像濃度の低下及び階
調性の劣化が発生しないようになる。また、所定のタイ
ミングで画像濃度を検知し、その検知結果に基づいて現
像バイアスや露光量等の画像形成プロセス条件の設定を
変更するというような画像形成プロセス制御装置を設け
なくても、トナー使用開始時から使用終了時までの経時
におけるトナーの流動性低下による画像濃度の低下及び
階調性の劣化を防止できる。
【0030】また、感光体ドラム1上からクリーニング
して除去したトナーを再利用する場合には、クリーニン
グブレードやクリーニング器から現像器への搬送オーガ
等で現像器内部よりも大きなストレスを受けるため、流
動性の悪化が発生しやすい。また、クリーニング器から
現像器に戻ってきたリサイクルトナーと新トナーの流動
性が大きく異なると、新トナーとリサイクルトナーがう
まく混合されないために帯電不良が発生し、地汚れやト
ナー飛散が発生しやすい。従って、リサイクルトナーを
再使用するような現像装置においても、上記実施形態の
ようにシリカなどの第3添加物をなるべく添加せず、凝
集度が10以下、安息角が8度以下又はゆるみ見掛比重
が0.1g/cm3以下である球形(重合)トナーを用い
るのが望ましい。 (以下、余白)
【0031】
【発明の効果】請求項1乃至5の発明によれば、一成分
系現像剤として、使用開始時を基準にした経時的な凝集
度の変化量が10以下、安息角の変化量が8度以下、ゆ
るみ見掛比重の変化量が0.1g/cm3以下のトナ
ー、又は球形トナーを用いることにより、一成分現像剤
の使用開始時からの経時的な流動性低下の程度を、シリ
カ等の添加物を添加したトナーを用いた場合及び不定形
トナーや球形化トナーを用いた場合よりも抑えることが
できるため、該一成分系現像剤の使用開始時の流動性の
程度に応じて、該一成分現像剤の使用開始時から使用終
了時までの経時において画像濃度の低下及び階調性の劣
化が発生しないように画像形成プロセス条件を初期設定
することが可能となる。このように上記一成分系現像剤
の使用開始時の流動性の程度に応じて画像形成プロセス
条件の初期設定を行うだけで、一成分現像剤の使用開始
時から使用終了時までの経時における画像濃度の低下及
び階調性の劣化の発生を防止できる。
【0032】また、請求項1乃至5の現像装置によれ
ば、上記一成分系現像剤の使用開始時の流動性の程度に
応じて画像形成プロセス条件の初期設定を行うだけで、
一成分現像剤の使用開始時から使用終了時までの経時に
おいて画像濃度の低下及び階調性の劣化が発生しないよ
うになるので、経時的な画像濃度の低下及び階調性の劣
化を防止するために、例えば画像濃度の検知結果に基づ
いて現像バイアスや露光量等の画像形成プロセス条件の
設定を変更するような画像形成プロセス制御手段を設け
なくても良い。
【0033】特に請求項5の現像装置によれば、上記一
成分系現像剤として、形状係数の分布のモードが1.0
0である角の無い球形トナーを用いることにより、現像
装置内での撹拌などで微粉化した粒子が発生しないよう
にし、上記該一成分系現像剤の経時的な流動性の低下を
更に確実に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る現像装置の概略構成を示す正
面図。
【図2】同現像装置を用いたプリントテストにおける画
像濃度の推移を示すグラフ。
【図3】トナーの形状係数の分布を示すグラフ。
【図4】同プリントテストにおけるグレースケール再現
段数の推移を示すグラフ。
【図5】同プリントテストにおけるトナーの凝集度の推
移を示すグラフ。
【図6】同プリントテストにおけるトナーの安息角の推
移を示すグラフ。
【図7】同プリントテストにおけるトナーのゆるみ見掛
比重の推移を示すグラフ。
【図8】トナーの凝集度の変化量と画像濃度の変化量と
の関係を示すグラフ。
【図9】トナーの安息角の変化量と画像濃度の変化量と
の関係を示すグラフ。
【図10】トナーのゆるみ見掛比重の変化量と画像濃度
の変化量との関係を示すグラフ。
【図11】(a)トナーの体積平均粒径と安息角との関
係を示すグラフ。 (b)トナーの体積平均粒径とゆるみ見掛比重との関係
を示すグラフ。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 現像装置 3 ケーシング 4 現像ローラ 5 トナー供給ローラ 6 アジテーター 7 トナー 8 層厚ならし板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鯉沼 宣之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 駒場 厚子 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】現像剤担持体に担持した一成分系現像剤に
    より、像担持体に形成した潜像を非接触で現像する現像
    装置において、 該一成分系現像剤として、使用開始時を基準にした凝集
    度の経時的な変化量が10以下のトナーを用いたことを
    特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】現像剤担持体に担持した一成分系現像剤に
    より、像担持体に形成した潜像を非接触で現像する現像
    装置において、 該一成分系現像剤として、使用開始時を基準にした安息
    角の経時的な変化量が8度以下であるトナーを用いたこ
    とを特徴とする現像装置。
  3. 【請求項3】現像剤担持体に担持した一成分系現像剤に
    より、像担持体に形成した潜像を非接触で現像する現像
    装置において、 該一成分系現像剤として、使用開始時を基準にしたゆる
    み見掛比重の経時的な変化量が0.1g/cm3以下であ
    るトナーを用いたことを特徴とする現像装置。
  4. 【請求項4】現像剤担持体に担持した一成分系現像剤に
    より、像担持体に形成した潜像を非接触で現像する現像
    装置において、 該一成分系現像剤として球形トナーを用いたことを特徴
    とする現像装置。
  5. 【請求項5】請求項4の現像装置において、 上記球形トナーの形状係数の分布のモードが1.00で
    あることを特徴とする現像装置。
JP2197796A 1996-01-12 1996-01-12 現像装置 Pending JPH09197713A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2197796A JPH09197713A (ja) 1996-01-12 1996-01-12 現像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2197796A JPH09197713A (ja) 1996-01-12 1996-01-12 現像装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09197713A true JPH09197713A (ja) 1997-07-31

Family

ID=12070094

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2197796A Pending JPH09197713A (ja) 1996-01-12 1996-01-12 現像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09197713A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6608984B1 (en) 1999-04-23 2003-08-19 Ricoh Company, Ltd. Image forming method and apparatus using developer carrier pressed into engagement with image carrier
US6855468B1 (en) 1999-11-19 2005-02-15 Fujitsu Limited Color image formation method
JP2006154256A (ja) * 2004-11-29 2006-06-15 Fuji Xerox Co Ltd 現像装置及びこれを用いた画像形成装置
US7099610B2 (en) 2003-05-14 2006-08-29 Oki Data Corporation Image forming apparatus

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6608984B1 (en) 1999-04-23 2003-08-19 Ricoh Company, Ltd. Image forming method and apparatus using developer carrier pressed into engagement with image carrier
US6855468B1 (en) 1999-11-19 2005-02-15 Fujitsu Limited Color image formation method
US7099610B2 (en) 2003-05-14 2006-08-29 Oki Data Corporation Image forming apparatus
US7261990B2 (en) 2003-05-14 2007-08-28 Oki Data Corporation Toner particles for image forming apparatus
JP2006154256A (ja) * 2004-11-29 2006-06-15 Fuji Xerox Co Ltd 現像装置及びこれを用いた画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2843660B2 (ja) 現像装置
US7313351B2 (en) One-component type developing apparatus
JP3420505B2 (ja) 現像装置
JP2006208807A (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JPH1020544A (ja) 現像装置
JPH09197713A (ja) 現像装置
JP2001337521A (ja) 現像装置及び現像方法、並びに、画像形成装置
JP2843651B2 (ja) 現像装置
JP5115143B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP2000305343A (ja) 画像形成装置
JP2951773B2 (ja) 現像装置及びそれに使用する現像ローラ
JP3734844B2 (ja) 電子写真方法
JPH07295282A (ja) 磁性トナー及び電子写真方法
JPH08211741A (ja) 画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2644489B2 (ja) 現像装置
JP4159905B2 (ja) 現像装置
JP2005308899A (ja) 画像形成方法
JPH07306543A (ja) 電子写真方法
JP2005308900A (ja) 現像装置
JPH0980910A (ja) 画像形成装置
JPS61204647A (ja) 静電現像方法
JPH0962028A (ja) 画像形成装置
JPH05289403A (ja) 静電潜像現像剤
JP2001337517A (ja) 画像形成装置
JPH05333676A (ja) 現像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030905