JPH0919724A - プレス式切削工具およびこれを用いた鋳物部品の加工方法 - Google Patents

プレス式切削工具およびこれを用いた鋳物部品の加工方法

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JPH0919724A
JPH0919724A JP17066395A JP17066395A JPH0919724A JP H0919724 A JPH0919724 A JP H0919724A JP 17066395 A JP17066395 A JP 17066395A JP 17066395 A JP17066395 A JP 17066395A JP H0919724 A JPH0919724 A JP H0919724A
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JP
Japan
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press
cutting tool
blades
blade
type cutting
Prior art date
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Pending
Application number
JP17066395A
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English (en)
Inventor
Daiji Yoshida
大二 吉田
Yukimasa Kumagai
幸正 熊谷
Takashi Nakaya
孝 中家
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YOSHIDA SANGYO KK
Proterial Ltd
Yoshida Industry Co Ltd
Original Assignee
YOSHIDA SANGYO KK
Hitachi Metals Ltd
Yoshida Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by YOSHIDA SANGYO KK, Hitachi Metals Ltd, Yoshida Industry Co Ltd filed Critical YOSHIDA SANGYO KK
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Publication of JPH0919724A publication Critical patent/JPH0919724A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ある程度の寸法精度が要求される鋳物部品を
短時間で高効率に加工するのに最適な、プレス式切削工
具およびこれを用いた鋳物部品の加工方法を得る。 【構成】 1刃当たり0.5mm以上の切り込み、かつ
前記刃が少なくとも3個以上連続しており、好ましくは
刃を運動方向にほぼ対称に形成する。そして、このプレ
ス式切削工具を用いて鋳物部品を加工する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プレス式切削工具およ
びこれを用いた鋳物部品の加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鋳物部品には、例えば図3の平面図、図
4の側面図で示す自動車のディスクブレーキ部品の一つ
であるブレーキサポート3など、直線や円弧から立設す
る壁(G)を持つものがある。そしてこの直線や円弧か
ら立設する壁(G)の幅(E)が±0.5mm以下/1
00mm程度など、ある程度の寸法精度が要求される場
合、通常はドリルやエンドミルで加工を行っている。ま
た、鋳型の数を少なく、例えば中子を使わずに鋳造する
場合には、図3の(D)部より外側にある(F)部の加
工も、ドリルやエンドミルで加工を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】どころが、ドリル加工
では、鋳物部品の円弧を切削する際、切削抵抗によりド
リルが逃げるため、ドリルを案内するガイドが必要であ
り、また、切削送りが0.2〜0.4mm/回転、送り
速度が50〜100mm/min程度しかとれず、図
3、図4に示すブレーキサポート1のように送り長さ
(H)が約70mmあるものでは、切削に30〜60秒
かかり、一部位を加工するにしては加工時間が多くかか
る。
【0004】エンドミルでは、ドリルのようにガイドを
必要としないが、送り速度はドリルと同程度、またはエ
ンドミルが切削抵抗で逃げる場合には遅くなり、これも
ドリル加工と同様、加工時間が多くかかる。本発明は、
上記課題を解決し、ある程度の寸法精度が要求される鋳
物部品を短時間で高効率に加工するのに最適な、プレス
式切削工具およびこれを用いた鋳物部品の加工方法を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のプレス式切削工具は、刃の少なくとも1つ
が1刃当たり0.5mm以上の切り込みを有し、前記刃
が少なくとも3個以上連続していることを特徴とする。
そして好ましくは、刃の少なくとも1つが1刃当たり2
〜5mmの切り込みとし、刃を運動方向にほぼ対称に形
成する。更に、本発明の鋳物部品の加工方法は、前記プ
レス式切削工具を用いることを特徴とする。
【0006】
【作用】刃の少なくとも1つが1刃当たり0.5mm以
上の切り込みであれば、鋳物部品を、プレスにより効率
良く切削でき、刃が少なくとも3個以上連続していれ
ば、鋳物部品の加工代の片側ほぼ1.5mm以上を一気
に切削する。そして、1刃当たり2mm以上の切り込み
であれば、鋳物部品の加工代の片側ほぼ6mm以上を一
気に切削して更に効率的に加工できる。1刃当たり5m
m以下の切り込みとすれば、刃が切削抵抗で破損するこ
とがない。刃の数は鋳物部品の加工代に応じて適宜決め
ることができる。プレス式切削工具であれば、プレスに
よる押圧力で切削加工できる。また、刃が運動方向にほ
ぼ対称であれば、左右の切削力がバランスして、刃がど
ちらかに逃げることが少ない。更に、前記プレス式切削
工具を用いれば、形状・寸法の精度を±0.5mm以下
/100mm程度、更に、3個以上連続した刃の最終刃
での切り込みを、他の刃の切り込みより少なくした仕上
げ刃とすれば、形状・寸法の精度を±0.05mm/1
00mm程度に、鋳物部品を加工することも可能であ
る。
【0007】
【実施例】以下、本発明を一実施例により詳細に説明す
る。図1は本発明のプレス式切削工具1をプレス機10
に取り付けた状態を示す正面見取図である。図2は同じ
く本発明のプレス式切削工具1と、前記図3、図4で示
す鋳物部品(ブレーキサポート1)をプレス機10に取
り付けて加工を開始する状態を示す斜視見取図である。
また、図3は鋳物部品の一例のブレーキサポートの加工
前を示す正面見取図であり、図4は図3のブレーキサポ
ートを加工(斜線(F部)で示す)後の正面見取図であ
る。更に、図5はプレス式切削工具1の単体の正面図で
あり、図6はプレス式切削工具1単体の側面図である。
【0008】先ず、図5、図6のプレス式切削工具単体
について説明する。図5、図6で、1は、合金工具鋼
(JIS)SKD11材からなり、寸法が、A:140
mm、B:50mm、C:125mmのプレス式切削工
具である。プレス式切削工具1には、両側面に刃2を形
成している。この刃2は、鋳物部品の加工形状にあわ
せ、7個の刃2a〜2gを両側に計14個設け、同じR
7.5で2aから2gにかけてCからAと徐々に幅寸法
を大きく、2gで最終寸法をとなるようにしている。刃
2a〜2gの各ピッチは20mm、切り込みは片側2m
m/1刃、掬い角は0度、横掬い角8度、逃げ角は4度
とし、熱処理により硬度HRC53としている。また、プ
レス式切削工具1の表裏には、熱処理により硬度HRC5
0とした摺動部11を設けている。
【0009】図5、図6では、刃2a〜2gを一体とし
ているが、刃の摩耗状況や形状・寸法の精度を考慮し、
2a〜2g全てのブロック化により交換できるようにし
たり、または最終刃の2gのみ交換することができる。
また、最終刃2gを他の刃2a〜2fより切り込みを少
なくした仕上げ刃とすれば、形状・寸法の精度を±0.
05mm/100mm程度に、鋳物部品を加工すること
ができる。
【0010】次に、図5、図6のプレス式切削工具1に
よるブレーキサポート3の加工について説明する。図3
は加工前のブレーキサポート1を示し、ハッチングで示
す部位をプレス式切削工具で加工する。加工寸法は、
D:126mm、E:142±1mm、F:8mm、厚
さ:23mmと16mmの2段である。次に、図5、図
6のプレス式切削工具を用いての、図3、図4のブレー
キサポート3の加工方法を、図1および図2で説明す
る。図1は100トン油圧プレス機10にプレス式切削
工具1取り付けて上昇した状態を示す。プレス機10の
スライド部(図示せず)にプレス式切削工具1を取り付
け、プレス機10のテーブル(図示せず)上にブレーキ
サポート3の取付具5を取り付けている。取付具5に
は、支点8を介し、クランプシリンダ7によりクランプ
6でブレーキサポート3をクランプしている。また、取
付具5には、プレス式切削工具1の摺動部11を案内す
るガイド孔9を形成している。
【0011】プレス機10が上昇した図1の状態で、ブ
レーキサポート3を取付具5にクランプしてセットす
る。次に、プレス機10を下降させると、プレス式切削
工具1の摺動部11がガイド孔9で案内されながら、刃
2a〜2gでブレーキサポート3の厚さ16mmと23
mm2段の加工部(G)を一気に除去する。切削が終わ
るとプレス式切削工具1は上昇し、その後、クランプ6
を緩め、ブレーキサポート3を取り外す。この切削に要
する時間は約5〜10秒であり、100個連続加工した
後、立設する壁(G)の幅(E)を測定したところ、バ
ラツキは0.03mmであった。なお、プレス式切削工
具1を用いた鋳物部品の加工は、自動で連続して行うこ
とができ、更にプレス式切削工具1を交換することによ
り、別の鋳物部品も加工できる。
【0012】比較として、このブレーキサポート3のよ
うに、加工部(G)が半円形状のものをエンドミルで加
工した場合は、エンドミルが逃げるため、送り速度を通
常よりも遅くしなけらばならず、切削時間が60〜12
0秒程度かかる。
【0013】
【発明の効果】以上、詳細に説明のとおり、本発明のプ
レス式切削工具は、刃の少なくとも1つが1刃当たり
0.5mm以上の切り込み、好ましくは刃の少なくとも
1つが1刃当たり2〜5mmの切り込み、かつ刃が少な
くとも3個以上連続しており、また必要に応じ刃をほぼ
対称に形成しているので、ある程度の寸法精度が要求さ
れる鋳物部品をプレス機により高効率に加工することが
でき、産業上極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例のプレス式切削工具をプレ
ス機に取り付けた状態を示す正面見取図である。
【図2】 同じく本発明のプレス式切削工具と、図3、
図4に示す鋳物部品(ブレーキサポート)をプレス機に
取り付けて加工を開始する状態を示す斜視見取図であ
る。
【図3】 鋳物部品の一例のブレーキサポートを示す正
面見取図である。
【図4】 図3のブレーキサポートの側面図である。
【図5】 本発明の一実施例のプレス式切削工具の単体
正面図である。
【図6】 本発明の一実施例のプレス式切削工具の単体
側面図である。
【符号の説明】
1:プレス式切削工具、2a〜2g:刃、 3:
ブレーキサポート、5:取付具、
6:クランプ、 7:シリンダ、8:支点、
9:ガイド孔、10:プレス機、11:摺動
部、 F:加工部、 G:立設する
壁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中家 孝 栃木県真岡市鬼怒ケ丘13番地 日立金属株 式会社真岡工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刃の少なくとも1つが1刃当たり0.5
    mm以上の切り込みを有し、前記刃が少なくとも3個以
    上連続していることを特徴とするプレス式切削工具。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のプレス式切削工具におい
    て、前記刃の少なくとも1つが1刃当たり2〜5mmの
    切り込みであるプレス式切削工具。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載のプレス式
    切削工具において、前記刃を運動方向にほぼ対称に形成
    するプレス式切削工具。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3いずれかに記載の
    プレス式切削工具を用いて切削する鋳物部品の加工方
    法。
JP17066395A 1995-07-06 1995-07-06 プレス式切削工具およびこれを用いた鋳物部品の加工方法 Pending JPH0919724A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007000910A (ja) * 2005-06-24 2007-01-11 Mooka Seisakusho:Kk プレス機械を用いた鋳造品の余肉除去方法及び同方法に用いるカッター
CN106825524A (zh) * 2017-03-31 2017-06-13 厦门大学嘉庚学院 一种用于切割平底容器浇冒口的自动带锯切割机床及其加工方法

Cited By (4)

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US7810548B2 (en) 2005-06-24 2010-10-12 Mohka Mfg. Co., Ltd. Method of removing excess metal from casting with press, and cutter used therefore
US7975749B2 (en) 2005-06-24 2011-07-12 Mohka Mfg. Co., Ltd. Method of removing excess metal from casting with press, and cutter used therefore
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Effective date: 20040615