JPH09196808A - 陸上走行体模型試験装置 - Google Patents

陸上走行体模型試験装置

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JPH09196808A
JPH09196808A JP2306396A JP2306396A JPH09196808A JP H09196808 A JPH09196808 A JP H09196808A JP 2306396 A JP2306396 A JP 2306396A JP 2306396 A JP2306396 A JP 2306396A JP H09196808 A JPH09196808 A JP H09196808A
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JP
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model
ground plate
traveling
slit
land
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JP2306396A
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English (en)
Inventor
Masami Matsuura
正己 松浦
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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  • Aerodynamic Tests, Hydrodynamic Tests, Wind Tunnels, And Water Tanks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 陸上走行体模型試験装置において、走行体の
多様な動的状態の再現が可能となり、走行体模型の計測
に必要な最短走行距離を短縮し、高精度で計測ができる
ようにする。 【解決手段】 陸上走行体模型試験装置は、水槽3と、
水槽3の内部に設置されたスリット付き地面板2と、地
面板2の下面側において上記スリットと平行に配設され
たレール7と、レール7に案内されて走行する台車6
と、台車6をレール7に沿って走行させる駆動手段12
と、地面板2の上面側において水中を走行する走行体模
型1と、上記スリットを貫通し上記地面板2の下面側に
おいて台車6に連結され、地面板2の上面側において走
行体模型1を支持し台車6の牽引力を走行体模型1に伝
達する連結手段5とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道車両や自動車
等のように走行中に地面効果を受ける陸上走行体につい
て、同走行体の模型に作用する流体力を測定することが
できるようにした、陸上走行体模型試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、陸上走行体模型試験装置として、
図6に示されるような風洞試験装置が考えられていた。
図6において、例えば列車の模型1が、地面板2上に配
置された状態で、同模型1の中央部において、同模型1
の受ける流体力を測定するためのロードセル9を介して
下部床面に固定されている。そして、ロードセル9によ
る計測時には、列車の模型1が、風吹出し口16から吹
き出された空気の流れを受けるようにして、ロードセル
9による計測が行なわれるように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の陸上走行体模型試験装置においては、地面板
2の上面に沿って空気流の境界層18が発達し、この境
界層18における空気の流速が、風吹出し口16から吹
き出されて流れる一様流に対して相対的に減速されるた
め、正確な実験を行なうことができないという不具合が
ある。
【0004】そこで、図7に示されたような陸上走行体
模型試験装置が考えられる。図7において、例えば複数
個の車両模型1aよりなる列車の模型1の後端部が、ロ
ッド9aを介して地面板2上に固定されたロードセル9
に連結され、上記模型1が、地面板2と同一レベルの無
端状ベルト19上に、同無端状ベルト19との間にきわ
めて小さな間隙を置いて配設され、上記無端状ベルト1
9が、プーリ19aの回転駆動により、風吹出し口16
からの風の流速と同じ速度で走行される。この図7に示
された陸上走行体模型試験装置においても、列車の模型
1に対し一様な空気の流れを形成することは難しく、ま
た各車両模型1aについて詳細に計測を行なうことがで
きないという不具合がある。しかも、上記図6および図
7のいずれの陸上走行体模型試験装置においても、陸上
走行体のすれ違い状態等の種々の運動状態を再現するこ
とができない。
【0005】上述の各不具合を解消するため、列車の模
型を走行させることが考えられるが、空気中を走行する
列車の模型について空気力を測定するためには、測定精
度を確保する上で、列車の模型の走行速度を20m/s
程度にする必要があり、計測に必要な約10秒間の時間
を確保するためには、列車の模型を案内するためのレー
ルの長さが300m程度必要となって、試験設備が著し
く大掛かりになるという不具合がある。
【0006】そこで、本発明は、従来の風洞試験におい
て発生したような境界層により、正確な測定が困難とな
るという不具合がなく、走行体の多様な動的状態の再現
が可能となり、しかも走行体模型の、計測に必要な最短
走行距離を大幅に短縮することができ、走行体の模型の
各部についての計測も行なうことができ、高い精度で計
測をすることができるような陸上走行体模型試験装置を
提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明の陸上走行体模型試験装置は、水槽と、同水
槽の内部に設置されたスリット付き地面板と、同地面板
の一面側において上記スリットに沿って走行する台車
と、上記スリットを貫通し上記地面板の上記一面側にお
いて上記台車に連結され、上記地面板の他面側において
水中を走行する走行体模型を支持し上記台車の牽引力を
上記走行体模型に伝達する連結手段とを備えたことを特
徴としている。また、本発明の陸上走行体模型試験装置
は、水槽と、同水槽の内部に設置されたスリット付き地
面板と、上記地面板の下面側において上記スリットと平
行に配設されたレールと、同レールに案内されて走行す
る台車と、同台車を上記レールに沿って走行させる駆動
手段と、上記地面板の上面側において水中を走行する走
行体模型と、上記スリットを貫通し上記地面板の下面側
において上記台車に連結され、上記地面板の上面側にお
いて上記走行体模型を支持し上記台車の牽引力を上記走
行体模型に伝達する連結手段とを備えたことを特徴とし
ている。さらに、本発明の陸上走行体模型試験装置は、
水槽と、同水槽の内部に設置されたスリット付き地面板
と、上記地面板の上面側において上記スリットと平行に
配設されたレールと、同レールに案内されて走行する台
車と、同台車を上記レールに沿って走行させる駆動手段
と、上記地面板の下面側において倒立状態で水中を走行
する走行体模型と、上記スリットを貫通し上記地面板の
上面側において上記台車に連結され、上記地面板の下面
側において上記走行体模型を支持し上記台車の牽引力を
上記走行体模型に伝達する連結手段とを備えたことを特
徴としている。また、本発明の陸上走行体模型試験装置
は、上記地面板の表裏両面のうち上記走行体模型が走行
する側の面に関し模擬地形を形成する地形模型を備えた
ことを特徴としている。さらに、本発明の陸上走行体模
型試験装置は、上記連結手段がロッドにより構成されて
おり、同ロッドは、走行方向の抵抗を低減するような流
線形状の横断面を有していることを特徴としている。ま
た、本発明の陸上走行体模型試験装置は、上記連結手段
が、上記陸上走行体模型の試験データを得るための計測
器を支持していることを特徴としている。さらに、本発
明の陸上走行体模型試験装置は、上記連結手段が配線空
間を形成する中空部を有することを特徴としている。ま
た、本発明の陸上走行体模型試験装置は、上記地面板
が、上記連結手段が通過しない間は上記スリットを閉塞
し上記連結手段の通過時には上記連結手段の自由な通過
を許容する仕切り手段を備えていることを特徴としてい
る。さらに、本発明の陸上走行体模型試験装置は、上記
仕切り手段が、上記スリットに沿って展設された可撓性
の帯状材により構成されていることを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の実施の
形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施の
形態としての陸上走行体模型試験装置の要部縦断側面
図、図2は、図1の陸上走行体模型試験装置の横断面
図、図3は図1の陸上走行体模型試験装置の連結ロッド
の横断面図である。図1ないし図3において、陸上走行
体模型試験装置は、試験時には水面4の位置まで水が満
たされる水槽3と、同水槽3の内部に水没状態で設置さ
れて水槽3に対して固定されたスリット11付き地面板
2とを備えている。地面板2は、通常は、水平状態ある
いはほぼ水平状態にして設置されて固定される。スリッ
ト11は、通常は、地面板2の横幅方向の中央部に沿っ
て地面板2の長手方向に形成される。しかしながら、多
様な動的状態の試験を行なうために、スリット11を複
数本並設するようにしても良い。地面板2の下面側にお
いて、水槽3の底部にはスリット11に対応して同スリ
ット11と平行にレール7が配設されており、このレー
ル7上を転動する車輪8を備えた台車6が、例えば図示
されていないモータやプーリにより作動されて牽引力を
伝達する駆動手段としての牽引ワイヤ12により駆動さ
れ、レール7に案内されてレール7上を走行するように
構成されている。スリット11を貫通し地面板2の下面
側において台車6に連結された連結手段としての連結ロ
ッド5は、必要に応じて台車6の長さ方向すなわちスリ
ット11の長さ方向に相互間隔を置いて複数本配設され
ており、各連結ロッド5は、地面板2の上面側におい
て、例えば走行体模型としての列車模型1を、地面板2
の上面からわずかな間隙を介して水中走行させるように
支持し、台車6の牽引力を列車模型1に伝達する。
【0009】図3に示されるように、連結手段としての
連結ロッド5は、横断面形状が走行方向の抵抗を低減す
る流線形状の横断面を有している。他方、スリット11
には例えばゴム等の可撓性材料により構成された帯状材
よりなる仕切り手段としての塞ぎ板10が、列車模型1
の側の地面板2の表面上において、スリット11の両側
縁部から相互に向かい合うようにして展設されており、
連結ロッド5が通過しないときは、スリット11を塞い
で地面板2の上面側および下面側の水がスリット11を
通して自由に流通するのを防止し、連結ロッド5が通過
するときは、連結ロッド5の自由な通過を許容するよう
になっている。また、連結ロッド5の列車模型1側の端
部には列車模型1の試験データを得るための計測器とし
てのロードセル9が設けられており、このロードセル9
により列車模型1が走行中に列車模型1に作用する流体
力を計測することができるようになっている。
【0010】上述のように連結ロッド5の横断面形状が
流線形状となっていることにより、図3に示されるよう
に、水の流れ13が連結ロッド5の周りで乱れるのを防
止することができ、その結果、流体力の計測精度を向上
することができる。また、連結ロッド5の内部を中空構
造とすることにより、この連結ロッド5の中空部に、例
えばロードセル9等の計測器に接続された計測ケーブル
等の配線を通すことができる。
【0011】台車6を走行させるための駆動装置として
は、牽引ワイヤ12により台車6を牽引あるいは曳引す
る型式の駆動装置とするのが最も容易であり、上述のよ
うにモータやプーリを用いて牽引ワイヤ12を牽引する
ことができる。このような牽引ワイヤによる駆動装置
は、台車6を一定速度で牽引するのに適している。台車
6を走行させるための別の駆動装置として、例えば台車
6の内部にモータを内蔵させて、このモータにより台車
6の車輪8を回転駆動することにより台車6を自走させ
る型式の駆動装置とすることも考えられる。このように
台車6内のモータにより車輪8を回転駆動する型式の駆
動装置を採用した場合には、台車6の速度を自在に変化
させることが容易となるため、試験目的に応じて最適な
駆動装置を選択して採用することができる。
【0012】以上のように構成された陸上走行体模型試
験装置においては、走行体模型としての列車模型1が、
台車6とともに地面板2に沿って走行するため、列車模
型1の周りの流体の流れは、実際の陸上走行体の場合と
同様となる。そして、水中走行試験において、空気中に
おける走行試験の場合における流体力と同等の流体力を
得るために必要な速度は、[数1]式により求めること
ができる。
【数1】 (1/2)ρWW 2DA=(1/2)ρAA 2DA ここで、ρWは水の密度、ρAは空気の密度、VW は水中
における走行体の走行速度、VA は空気中における走行
体の走行速度、CD は抵抗係数、Aは走行体の流体流れ
方向の投影面積である。
【0013】[数1]式より、次の[数2]式が成り立
つ。
【数2】 VW =VA (ρA/ρW1/2 ≒VA (1/30) すなわち、走行体の水中速度は、空気中速度の約1/3
0で済むこととなる。したがって、同じ測定時間を得る
ための水中における走行体模型の走行距離も、空気中に
おける走行体模型の走行距離の約1/30となり、水中
における走行体模型の、試験測定に必要な最短走行距離
が大幅に短縮される。その結果、試験設備全体としても
著しく小型化され、設備コストを大幅に低減させること
が可能となる。
【0014】図1および図2には、列車模型1が1編成
である場合が示されているが、スリット11を互いに平
行な複数条のスリットにより構成し、各スリット毎に台
車6および列車模型1と同様な台車および列車模型を互
いに同方向あるいは異方向に走行させるようにして、列
車のすれ違い状態のような多様な走行状態を再現させる
ことも可能であり、列車ばかりでなく例えば自動車の追
い越し状態のような各種の走行状態を再現させて試験を
行なうこともできる。そのほか、地面板2の表裏両面の
うち走行体模型が走行する側の面上に、さまざまな模擬
地形を形成する地形模型を配置した状態で走行体模型の
走行試験を行なうようにすると、さらに多様な走行条件
の下での走行体模型の走行試験を実施することができ
る。
【0015】図4および図5は、本発明の第2の実施の
形態としての陸上走行体模型試験装置を示し、図4は、
同陸上走行体模型試験装置の要部縦断側面図、図5は、
図4の陸上走行体模型試験装置の横断面図である。図4
および図5において、水槽3内の水面4よりも上方に位
置する水槽3の左右両側壁の上面上には、水槽3の長手
方向に沿ってレール7が配設されており、これら左右の
レール7上を台車6の車輪8が転動することによって、
台車6が水槽3の長手方向に走行することができるよう
になっている。水槽3内において、水面4よりも下方の
位置には、地面板2が水平状態で水槽3に対して固定さ
れて支持されている。地面板2には、水槽3の長手方向
と平行にスリット11が形成されており、地面板2の上
面側において台車6に上端部が連結された連結手段とし
ての複数本の連結ロッド5は、スリット11を貫通して
下方へ延び、その下端部において、倒立状態の走行体模
型としての列車模型1を、地面板2の下面からわずかな
間隙を置いた状態で支持している。連結ロッド5は、台
車6の牽引力を列車模型1へ伝達する。連結ロッド5の
列車模型1の側の端部にはロードセル9が設けられてお
り、このロードセル9により、列車模型1の走行中に列
車模型1に対して作用する流体の流体力を計測すること
ができるようになっている。
【0016】ところで、各連結ロッド5の横断面形状
が、走行方向の抵抗を低減する流線形状の横断面を有し
ている点、および各連結ロッド5の内部が中空構造とな
っていて、この連結ロッド5の中空部に、例えばロード
セル9等の計測器に接続された計測ケーブル等の配線を
通すことができる点は、図1ないし図3に示された第1
の実施の形態に係る陸上走行体模型試験装置における連
結ロッド5と同様である。また、スリット11には例え
ばゴム等の可撓性材料により構成された帯状材よりなる
仕切り手段としての塞ぎ板10が、列車模型1の側の地
面板2の表面上において、スリット11の両側縁部から
相互に向かい合うようにして展設されており、連結ロッ
ド5が通過しないときは、スリット11を塞いで地面板
2の下面側および上面側の水がスリット11を通して自
由に流通するのを防止し、連結ロッド5が通過するとき
は、連結ロッド5の自由な通過を許容するようになって
いる。
【0017】台車6を走行させるための駆動装置として
は、図示されていない牽引ワイヤにより台車6を牽引あ
るいは曳引するようにした駆動装置が最も簡便である
が、図4および図5に示された陸上走行体模型試験装置
においては、台車6が空気中にあるため、台車6にモー
タを内蔵させ、このモータに車輪8を回転駆動させるこ
とによって台車6を自走させるような駆動装置を採用す
ることもできる。モータにより台車6を自走させるよう
にした場合には、モータの速度を制御することにより、
台車の速度制御を高い精度で行なうことができる。
【0018】図4および図5に示された陸上走行体模型
試験装置においても、図1ないし図3に示された陸上走
行体模型試験装置の場合と同様に、列車模型1が、台車
6とともに移動しながら、地面板2に沿って走行するた
め、列車模型1の周りの流体の流れは、実際の陸上走行
体の周りの流れと同じになる。 図4および図5には、
列車模型1が1編成である場合が示されているが、スリ
ット11を互いに平行な複数条のスリットにより構成
し、各スリット毎に台車6および列車模型1と同様な台
車および列車模型を互いに同方向あるいは異方向に走行
させるようにして、列車のすれ違い状態のような多様な
走行状態を再現させることも可能であり、列車ばかりで
なく例えば自動車の追い越し状態のような各種の走行状
態を再現させて試験を行なうこともできる。そのほか、
地面板2の表裏両面のうち走行体模型が走行する側の面
上に、さまざまな模擬地形を形成する地形模型を配置し
た状態で走行体模型の走行試験を行なうようにすると、
さらに多様な走行条件の下での走行体模型の走行試験を
実施することができる。
【0019】図4および図5に示された陸上走行体模型
試験装置においては、台車6およびレール7が水面4よ
りも上方の空気中に位置しているため、台車6を走行駆
動するためのモータ等の駆動装置の配置を容易に行なう
ことができる。また、ロードセル9およびその計測用ケ
ーブルを除いて他の計測機器類をすべて空気中に配置す
ることができるため、これらの計測機器類に対する防水
処理等の特別な処置が殆ど不要となるため、実験や測定
を実行する上で非常に都合が良い。さらに、連結ロッド
5は、図4に示されるように、必要に応じて列車模型1
の部分的な区分毎に配設することができ、このようにす
ることによって、各区分あるいは各部分毎に作用する流
体力を個別に分離して計測することができる。
【0020】
【発明の効果】以上のように、本発明の陸上走行体模型
試験装置によれば、以下のような効果が得られる。 (1)水槽と、同水槽の内部に設置されたスリット付き
地面板と、同地面板の一面側において上記スリットに沿
って走行する台車と、上記スリットを貫通し上記地面板
の上記一面側において上記台車に連結され、上記地面板
の他面側において水中を走行する走行体模型を支持し上
記台車の牽引力を上記走行体模型に伝達する連結手段と
を備えているので、従来の風洞試験において発生したよ
うな境界層により、正確な測定が困難となるという不具
合がなく、走行体模型に作用する流体力の計測を高い精
度で行なうことができ、走行体の多様な動的状態の再現
が可能となり、しかも走行体模型の、計測に必要な最短
走行距離を大幅に短縮することができ、それに伴って所
要の設備の小型化および設備コストの低減を図ることが
でき、走行体の各部についての計測を行なって流体力の
成分の分離を行なうことにより走行体の各部の改良のた
めに必要な計測値を効率良く得ることが可能となる(請
求項1)。 (2)水槽と、同水槽の内部に設置されたスリット付き
地面板と、上記地面板の下面側において上記スリットと
平行に配設されたレールと、同レールに案内されて走行
する台車と、同台車を上記レールに沿って走行させる駆
動手段と、上記地面板の上面側において水中を走行する
走行体模型と、上記スリットを貫通し上記地面板の下面
側において上記台車に連結され、上記地面板の上面側に
おいて上記走行体模型を支持し上記台車の牽引力を上記
走行体模型に伝達する連結手段とを備えているので、台
車がレールに沿って安定して走行駆動され、走行体模型
が地面板によって台車から隔絶されることとなって走行
体模型に作用する流体の流れが台車によって影響を受け
ることがなく、また、走行体模型が地面板に沿って走行
することとなって、従来の風洞試験において発生したよ
うな境界層により、正確な測定が困難となるという不具
合がなく、走行体模型に作用する流体力の計測を高い精
度で行なうことができ、走行体の多様な動的状態の再現
が可能となり、しかも走行体模型の、計測に必要な最短
走行距離を大幅に短縮することができ、それに伴って所
要の設備の小型化および設備コストの低減を図ることが
でき、走行体の各部についての計測を行なって流体力の
成分の分離を行なうことにより走行体の各部の改良のた
めに必要な計測値を効率良く得ることが可能となる(請
求項2)。 (3)水槽と、同水槽の内部に設置されたスリット付き
地面板と、上記地面板の上面側において上記スリットと
平行に配設されたレールと、同レールに案内されて走行
する台車と、同台車を上記レールに沿って走行させる駆
動手段と、上記地面板の下面側において倒立状態で水中
を走行する走行体模型と、上記スリットを貫通し上記地
面板の上面側において上記台車に連結され、上記地面板
の下面側において上記走行体模型を支持し上記台車の牽
引力を上記走行体模型に伝達する連結手段とを備えてい
るので、レール、台車、台車の駆動手段、連結手段の上
方部分および計測用機器やケーブルの少なくとも一部を
水面よりも上方の空気中に配設することが可能となっ
て、水面から上方の空気中に配設される部分についての
防水対策が不要となり、また、台車がレールに沿って安
定して走行駆動され、走行体模型が地面板によって台車
から隔絶されることとなって、走行体模型に作用する流
体の流れが台車によって影響を受けることがなく、さら
に、走行体模型が地面板に沿って走行することとなっ
て、従来の風洞試験において発生したような境界層によ
り、正確な測定が困難となるという不具合がなく、走行
体模型に作用する流体力の計測を高い精度で行なうこと
ができ、走行体の多様な動的状態の再現が可能となり、
しかも走行体模型の、計測に必要な最短走行距離を大幅
に短縮することができ、それに伴って所要の設備の小型
化および設備コストの低減を図ることができ、走行体の
各部についての計測を行なって流体力の成分の分離を行
なうことにより走行体の各部の改良のために必要な計測
値を効率良く得ることが可能となる(請求項3)。 (4)陸上走行体模型試験装置が、上記地面板の表裏両
面のうち上記走行体模型が走行する側の面に関し模擬地
形を形成する地形模型を備えているので、多様な地形環
境条件の下での走行体模型の走行試験を実施することが
できる(請求項4)。 (5)上記連結手段が、走行方向の抵抗を低減するよう
な流線形状の横断面を有するロッドにより構成されてい
るので、流体の流れが連結ロッドの周りで乱れるのを防
止することができ、その結果、流体力の計測精度を向上
することができる(請求項5)。 (6)上記連結手段が、上記走行体模型の試験データを
得るための計測器を支持しているので、走行体模型に作
用する流体力の計測を効率良く行なうことができる(請
求項6)。 (7)上記連結手段が、配線空間を形成する中空部を有
しているので、連結ロッドの中空部に、例えばロードセ
ル等の計測器に接続された計測ケーブル等の配線を通す
ことができ、計測器や配線の防水を確保することができ
る(請求項7)。 (8)上記地面板が、上記連結手段が通過しない間は上
記スリットを閉塞し上記連結手段の通過時には上記連結
手段の自由な通過を許容する仕切り手段を備えているの
で、地面板よりも走行体模型側の水と地面板よりも台車
側の水とがスリットを通して自由に流通して走行体模型
の周りに作用する流体の流れを乱し、計測の精度に影響
を及ぼすことを未然に防止することができる(請求項
8)。 (9)上記仕切り手段が、上記スリットに沿って展設さ
れた可撓性の帯状材により構成されているので、仕切り
手段の構成が簡単であり、可撓性の帯状材の作用によ
り、走行体模型と台車とを連結する連結手段が通過しな
いときには確実にスリットを閉塞し、連結手段が通過す
るときには連結手段を確実に通過させることができる
(請求項9)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る陸上走行体模
型試験装置の要部縦断側面図である。
【図2】図1の実施の形態に係る陸上走行体模型試験装
置の横断面図である。
【図3】図1の実施の形態に係る陸上走行体模型試験装
置において使用される連結ロッドの横断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る陸上走行体模
型試験装置の要部縦断側面図である。
【図5】図4の実施の形態に係る陸上走行体模型試験装
置の横断面図である。
【図6】従来の陸上走行体模型試験装置の要部縦断側面
図である。
【図7】図6の陸上走行体模型試験装置とは異なった構
成の陸上走行体模型試験装置の要部縦断側面図である。
【符号の説明】
1 走行体模型としての列車模型 1a 車両模型 2 地面板 3 水槽 4 水面 5 連結手段としての連結ロッド 6 台車 7 レール 8 車輪 9 計測器としてのロードセル 9a ロッド 10 仕切り手段としての塞ぎ板 11 スリット 12 駆動手段としての牽引ワイヤ 13 流体の流れ 16 風吹出し口 18 境界層 19 無端状ベルト 19a プーリ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水槽と、同水槽の内部に設置されたスリ
    ット付き地面板と、同地面板の一面側において上記スリ
    ットに沿って走行する台車と、上記スリットを貫通し上
    記地面板の上記一面側において上記台車に連結され、上
    記地面板の他面側において水中を走行する走行体模型を
    支持し上記台車の牽引力を上記走行体模型に伝達する連
    結手段とを備えたことを特徴とする、陸上走行体模型試
    験装置。
  2. 【請求項2】 水槽と、同水槽の内部に設置されたスリ
    ット付き地面板と、上記地面板の下面側において上記ス
    リットと平行に配設されたレールと、同レールに案内さ
    れて走行する台車と、同台車を上記レールに沿って走行
    させる駆動手段と、上記地面板の上面側において水中を
    走行する走行体模型と、上記スリットを貫通し上記地面
    板の下面側において上記台車に連結され、上記地面板の
    上面側において上記走行体模型を支持し上記台車の牽引
    力を上記走行体模型に伝達する連結手段とを備えたこと
    を特徴とする、陸上走行体模型試験装置。
  3. 【請求項3】 水槽と、同水槽の内部に設置されたスリ
    ット付き地面板と、上記地面板の上面側において上記ス
    リットと平行に配設されたレールと、同レールに案内さ
    れて走行する台車と、同台車を上記レールに沿って走行
    させる駆動手段と、上記地面板の下面側において倒立状
    態で水中を走行する走行体模型と、上記スリットを貫通
    し上記地面板の上面側において上記台車に連結され、上
    記地面板の下面側において上記走行体模型を支持し上記
    台車の牽引力を上記走行体模型に伝達する連結手段とを
    備えたことを特徴とする、陸上走行体模型試験装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1つに記載
    された陸上走行体模型試験装置において、上記地面板の
    表裏両面のうち上記走行体模型が走行する側の面に関し
    模擬地形を形成する地形模型を備えたことを特徴とす
    る、陸上走行体模型試験装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1つに記載
    された陸上走行体模型試験装置において、上記連結手段
    は、走行方向の抵抗を低減するような流線形状の横断面
    を有するロッドにより構成されたことを特徴とする、陸
    上走行体模型試験装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1つに記載
    された陸上走行体模型試験装置において、上記連結手段
    は、上記走行体模型の試験データを得るための計測器を
    支持していることを特徴とする、陸上走行体模型試験装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれか1つに記載
    された陸上走行体模型試験装置において、上記連結手段
    は配線空間を形成する中空部を有することを特徴とす
    る、陸上走行体模型試験装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれか1つに記載
    の陸上走行体模型試験装置において、上記地面板は、上
    記連結手段が通過しない間は上記スリットを閉塞し上記
    連結手段の通過時には上記連結手段の自由な通過を許容
    する仕切り手段を備えていることを特徴とする、陸上走
    行体模型試験装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の陸上走行体模型試験装
    置において、上記仕切り手段は、上記スリットに沿って
    展設された可撓性の帯状材により構成されていることを
    特徴とする、陸上走行体模型試験装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114348203A (zh) * 2022-01-25 2022-04-15 大连理工大学 一种深度可调的简易水下轨道装置及其使用方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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