JPH0919616A - 流体用フィルターエレメント及びその製造方法 - Google Patents
流体用フィルターエレメント及びその製造方法Info
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- JPH0919616A JPH0919616A JP7189768A JP18976895A JPH0919616A JP H0919616 A JPH0919616 A JP H0919616A JP 7189768 A JP7189768 A JP 7189768A JP 18976895 A JP18976895 A JP 18976895A JP H0919616 A JPH0919616 A JP H0919616A
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- Japan
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- filter
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- Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
- Filtration Of Liquid (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】プリーツ状の平板状濾過材を屈曲し両端部を接
合して形成する筒状濾過材を用いた流体用フィルターエ
レメントにおいて、その筒状濾過材の接合を人手や複雑
な機械を用いることなく行うこと。 【構成】プリーツ状の平板状濾過材を屈曲し両端部のブ
リーツの山を少なくとも1山重ね、摩擦力でその接触を
維持することにより筒状濾過材を形成し、その軸方向の
両端に少なくとも一方に流通口を有する一対の皿状枠体
を嵌着する。 【効果】上記目的を達成し、生産性が良く、低コストの
流体用フィルターエレメントを提供することができる。
合して形成する筒状濾過材を用いた流体用フィルターエ
レメントにおいて、その筒状濾過材の接合を人手や複雑
な機械を用いることなく行うこと。 【構成】プリーツ状の平板状濾過材を屈曲し両端部のブ
リーツの山を少なくとも1山重ね、摩擦力でその接触を
維持することにより筒状濾過材を形成し、その軸方向の
両端に少なくとも一方に流通口を有する一対の皿状枠体
を嵌着する。 【効果】上記目的を達成し、生産性が良く、低コストの
流体用フィルターエレメントを提供することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エアー、油、水等の流
体用フィルターエレメント及びその製造方法に関する。
体用フィルターエレメント及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】空気中の塵埃を濾過するために、自動車
用エアフィルター、室内空気浄化用フィルター、集塵機
用フィルター等のエアフィルターが用いられ、オイル中
の懸濁物を濾過するために、自動車用オイルフィルタ
ー、自動車用燃料フィルター等のオイルフィルターが用
いられ、さらに水中の懸濁物を濾過するために、排水用
フィルター等の水処理用フィルターが用いられ、その他
各種液体や気体の流体用フィルターが用いられている。
これらのフィルターのためのフィルターエレメントは、
例えば濾紙のような濾過材をブリーツ化し、これを一定
長さに裁断した後、円筒状に形成してその両端を重ねて
接合することにより円筒型濾過材を形成し、さらにその
軸方向の両端に皿状であってその少なくとも一方に流通
口を有する皿状枠板を嵌着することにより作製されてい
る。そして、その使用をするときは、例えばエアフィル
ターとして用いる場合には、処理しようとするエアを円
筒型濾過材の周側部に当て、そのブリーツ部を透過させ
て皿状枠体の流通口から排出させ、浄化したエアを得る
ことが行われている。
用エアフィルター、室内空気浄化用フィルター、集塵機
用フィルター等のエアフィルターが用いられ、オイル中
の懸濁物を濾過するために、自動車用オイルフィルタ
ー、自動車用燃料フィルター等のオイルフィルターが用
いられ、さらに水中の懸濁物を濾過するために、排水用
フィルター等の水処理用フィルターが用いられ、その他
各種液体や気体の流体用フィルターが用いられている。
これらのフィルターのためのフィルターエレメントは、
例えば濾紙のような濾過材をブリーツ化し、これを一定
長さに裁断した後、円筒状に形成してその両端を重ねて
接合することにより円筒型濾過材を形成し、さらにその
軸方向の両端に皿状であってその少なくとも一方に流通
口を有する皿状枠板を嵌着することにより作製されてい
る。そして、その使用をするときは、例えばエアフィル
ターとして用いる場合には、処理しようとするエアを円
筒型濾過材の周側部に当て、そのブリーツ部を透過させ
て皿状枠体の流通口から排出させ、浄化したエアを得る
ことが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、円筒型
濾過材を形成する当たって、プリーツ状の平板状濾過材
を円筒状に形成し、その両端を接合する際に、その接合
を行うには大別して、接着剤を用いて行う方法と、金属
留め具を用いて行う方法が用いられいるが、いずれの方
法も接着剤や留め具という接合用材料を用いる必要があ
り、しかもその接合を人力で行う場合にはその全作業工
程に投入する人力のかなりのウエートを占め、また、機
械力を導入する場合にはプリーツ状の平板状濾過材を円
筒状に加工するためにその加工する機械の構造が複雑に
なり、また作業が煩雑になり、結局、いずれの方法も高
価な加工方法とならざるを得ないという問題があった。
濾過材を形成する当たって、プリーツ状の平板状濾過材
を円筒状に形成し、その両端を接合する際に、その接合
を行うには大別して、接着剤を用いて行う方法と、金属
留め具を用いて行う方法が用いられいるが、いずれの方
法も接着剤や留め具という接合用材料を用いる必要があ
り、しかもその接合を人力で行う場合にはその全作業工
程に投入する人力のかなりのウエートを占め、また、機
械力を導入する場合にはプリーツ状の平板状濾過材を円
筒状に加工するためにその加工する機械の構造が複雑に
なり、また作業が煩雑になり、結局、いずれの方法も高
価な加工方法とならざるを得ないという問題があった。
【0004】本発明の第1の目的は、接着剤や留め具等
の接合用材料を用いることなく形成できる筒状濾過材を
用いた流体用フィルターエレメント及びその製造方法を
提供することにある。本発明の第2の目的は、人力の占
めるウエートが大きくなく、複雑な機械も用いず、生産
性が良く、コストを低減できる流体用フィルターエレメ
ント及びその製造方法を提供することにある。
の接合用材料を用いることなく形成できる筒状濾過材を
用いた流体用フィルターエレメント及びその製造方法を
提供することにある。本発明の第2の目的は、人力の占
めるウエートが大きくなく、複雑な機械も用いず、生産
性が良く、コストを低減できる流体用フィルターエレメ
ント及びその製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、(1)、周側部をブリーツ化した筒状濾
過材の両端を一対の皿状枠板に嵌着し、該皿状枠板の少
なくとも一方に流通口を設けた構造を有するフィルター
エレメントにおいて、上記筒状濾過材はブリーツ化した
平板状濾過材が筒状に屈曲されその両端部が少なくとも
1山重ね合わされ摩擦力のみにより接触されている流体
用フィルターエレメントを提供するものである。また、
本発明は、(2)、平板状濾過材をプリーツ化した後、
筒状に加工して筒状濾過材を形成し、該筒状濾過材の両
端を少なくとも一方に流通口を設けた一対の皿状枠板に
嵌着するフィルターエレメントの製造方法において、上
記筒状濾過材の筒状の加工を上記プリーツ化した平板状
濾過材を屈曲しその両端部を少なくとも1山重ね合わせ
摩擦力のみにより接触させることにより行う流体用フィ
ルターエレメントの製造方法を提供するものである。
決するために、(1)、周側部をブリーツ化した筒状濾
過材の両端を一対の皿状枠板に嵌着し、該皿状枠板の少
なくとも一方に流通口を設けた構造を有するフィルター
エレメントにおいて、上記筒状濾過材はブリーツ化した
平板状濾過材が筒状に屈曲されその両端部が少なくとも
1山重ね合わされ摩擦力のみにより接触されている流体
用フィルターエレメントを提供するものである。また、
本発明は、(2)、平板状濾過材をプリーツ化した後、
筒状に加工して筒状濾過材を形成し、該筒状濾過材の両
端を少なくとも一方に流通口を設けた一対の皿状枠板に
嵌着するフィルターエレメントの製造方法において、上
記筒状濾過材の筒状の加工を上記プリーツ化した平板状
濾過材を屈曲しその両端部を少なくとも1山重ね合わせ
摩擦力のみにより接触させることにより行う流体用フィ
ルターエレメントの製造方法を提供するものである。
【0006】
【作用】ブリーツ状の平板状濾過材を筒状に形成し、そ
の両端部を少なくとも1山重ね合わせると、平板状濾過
材は筒状に屈曲されることによりその復元弾性力が作用
し、両端部の重ねられた山による摩擦力により相互の接
触が維持され、両者は互いによく引っ掛かりはずれるこ
とがないようにできる。
の両端部を少なくとも1山重ね合わせると、平板状濾過
材は筒状に屈曲されることによりその復元弾性力が作用
し、両端部の重ねられた山による摩擦力により相互の接
触が維持され、両者は互いによく引っ掛かりはずれるこ
とがないようにできる。
【0007】本発明において、流体用フィルターエレメ
ントは、例えば図1のように製造される。すなわち、図
1(イ)に示すように巻回した濾過材紙1をプリーツ
状、すなわち断面三角の山2、2・・・を連続して形成
した襞状に形成し、同図(ロ)に示すようにその一定長
さを裁断してプリーツ状の平板状濾過材3を形成し、同
図(ハ)に示すようこれを筒状、例えば円筒状に巻回
し、その両端の山2、2・・・を数個重ねる。濾過材1
はその復元弾性力により広がろうとするが、両端の山が
重ねられているので、お互いに引っ掛かり、その摩擦力
により両者は固定される。このようにして同図(ニ)に
示すように筒状濾過材4が得られる。次に同図(ホ)に
示すように、皿状枠体5、6を筒状濾過材4の両端に嵌
着する。両者の少なくとも一方、例えば皿状枠体5には
その中央に流通口5aを設ける。このようにして得られ
たフィルターエレメントは、例えば筒状濾過材4の周側
部に流体を加圧して透過させ、流通口5aからその濾過
した流体を排出させるようにして使用することができ
る。上記濾過材は、通常の濾過材であれば特に制約を受
けず、例えば各種の濾紙が挙げられる。また、ブリーツ
状の平板状濾過材の両端部を重ねるその山は少なくとも
1山、すなわち1山以上であれば良く、その重ねる山数
が多い程その接触面が多くなり摩擦力も多くなるので両
者は良くその接触が維持されるが、多過ぎるのは材料の
無駄になるので、好ましくは2〜5山重ねる。また、皿
状枠体は、その材質はスチール等の金属、プラスチッ
ク、紙等を使用でき、筒状濾過材の両端に嵌着され、そ
の接触面を接着剤で接合することが好ましく、この接着
剤としては熱硬化性のものが好ましいがこれに限らず、
ホットメルト接着剤であっても良い。本発明の流体用フ
ィルターエレメントは、上記した各種フィルターに使用
できる。
ントは、例えば図1のように製造される。すなわち、図
1(イ)に示すように巻回した濾過材紙1をプリーツ
状、すなわち断面三角の山2、2・・・を連続して形成
した襞状に形成し、同図(ロ)に示すようにその一定長
さを裁断してプリーツ状の平板状濾過材3を形成し、同
図(ハ)に示すようこれを筒状、例えば円筒状に巻回
し、その両端の山2、2・・・を数個重ねる。濾過材1
はその復元弾性力により広がろうとするが、両端の山が
重ねられているので、お互いに引っ掛かり、その摩擦力
により両者は固定される。このようにして同図(ニ)に
示すように筒状濾過材4が得られる。次に同図(ホ)に
示すように、皿状枠体5、6を筒状濾過材4の両端に嵌
着する。両者の少なくとも一方、例えば皿状枠体5には
その中央に流通口5aを設ける。このようにして得られ
たフィルターエレメントは、例えば筒状濾過材4の周側
部に流体を加圧して透過させ、流通口5aからその濾過
した流体を排出させるようにして使用することができ
る。上記濾過材は、通常の濾過材であれば特に制約を受
けず、例えば各種の濾紙が挙げられる。また、ブリーツ
状の平板状濾過材の両端部を重ねるその山は少なくとも
1山、すなわち1山以上であれば良く、その重ねる山数
が多い程その接触面が多くなり摩擦力も多くなるので両
者は良くその接触が維持されるが、多過ぎるのは材料の
無駄になるので、好ましくは2〜5山重ねる。また、皿
状枠体は、その材質はスチール等の金属、プラスチッ
ク、紙等を使用でき、筒状濾過材の両端に嵌着され、そ
の接触面を接着剤で接合することが好ましく、この接着
剤としては熱硬化性のものが好ましいがこれに限らず、
ホットメルト接着剤であっても良い。本発明の流体用フ
ィルターエレメントは、上記した各種フィルターに使用
できる。
【0008】
【実施例】次に本発明の実施例を説明する。 実施例1 図1に示すような工程に従って、濾過材1に厚さ2.0
mmの平板状濾紙を用い、高さ60mm、外径約60m
m、プリーツの山2、2・・の数64、濾過面積690
cm2 とし、プリーツの山2、2を2山重ね合わせて筒
状濾過材4としての円筒状濾過材を形成し、その両端に
皿状枠体5、6としてスチール製皿状枠体を嵌合し、そ
の接触面を熱硬化性接着剤により接合した空気用フィル
ターエレメントを作製した。なお、流通孔5aの口径は
23mmとした。この空気用フィルターエレメントにつ
いて、後述の(a)バブル漏れ試験、(b)エア中のダ
スト捕捉試験を行った結果を表1に示す。エア中のダス
ト捕捉試験の結果では、フィルター下流部のメンブレム
に若干着色が認められたが重量増加は認られないといっ
て良い。 比較例1 実施例1において、プリーツの山を重ね合わせる代わり
に両端部のそれぞれ山に到らない部分を接着剤で接合し
た以外は同様にしてフィルターエレメントを作製し、同
様に試験した結果を表1に示す。
mmの平板状濾紙を用い、高さ60mm、外径約60m
m、プリーツの山2、2・・の数64、濾過面積690
cm2 とし、プリーツの山2、2を2山重ね合わせて筒
状濾過材4としての円筒状濾過材を形成し、その両端に
皿状枠体5、6としてスチール製皿状枠体を嵌合し、そ
の接触面を熱硬化性接着剤により接合した空気用フィル
ターエレメントを作製した。なお、流通孔5aの口径は
23mmとした。この空気用フィルターエレメントにつ
いて、後述の(a)バブル漏れ試験、(b)エア中のダ
スト捕捉試験を行った結果を表1に示す。エア中のダス
ト捕捉試験の結果では、フィルター下流部のメンブレム
に若干着色が認められたが重量増加は認られないといっ
て良い。 比較例1 実施例1において、プリーツの山を重ね合わせる代わり
に両端部のそれぞれ山に到らない部分を接着剤で接合し
た以外は同様にしてフィルターエレメントを作製し、同
様に試験した結果を表1に示す。
【0009】
【表1】
【0010】実施例2 実施例1において、厚さ1.0mm、高さ80mm、外
径約70mm、プリーツ山数60、濾過面積1440c
m2 であって、プリーツの山を表2のそれぞれの欄に示
す山数重ね合わせた以外は同様にして空気用フィルター
エレメントを5種作製し、後述の(a)バブル漏れ試
験、(b)エア中のダスト捕捉試験を行った結果を表2
に示す。この結果、フィルター下流部のメンブレムに若
干の着色が認められたが、重量増加は認められないとい
って良い。 比較例2 実施例2において、プリーツの山を重ね合わせる代わり
に両端部のそれぞれ山に到らない部分を接着剤で接合し
た以外は同様にしてフィルターエレメントを作製し、同
様に試験した結果を表2に示す。
径約70mm、プリーツ山数60、濾過面積1440c
m2 であって、プリーツの山を表2のそれぞれの欄に示
す山数重ね合わせた以外は同様にして空気用フィルター
エレメントを5種作製し、後述の(a)バブル漏れ試
験、(b)エア中のダスト捕捉試験を行った結果を表2
に示す。この結果、フィルター下流部のメンブレムに若
干の着色が認められたが、重量増加は認められないとい
って良い。 比較例2 実施例2において、プリーツの山を重ね合わせる代わり
に両端部のそれぞれ山に到らない部分を接着剤で接合し
た以外は同様にしてフィルターエレメントを作製し、同
様に試験した結果を表2に示す。
【0011】
【表2】
【0012】実施例3 実施例1において作製した空気用フィルターエレメント
と同様にしてオイル用フィルターエレメントを作製し、
後述の(a)バブル漏れ試験を行うとともに、このオイ
ル用フィルターエレメントを耐圧容器内に固定し、カー
トリッジとした。このカートリッジを用い後述の(c)
オイル中のダスト捕捉試験を行った。その結果を表3に
示す。表中、投入ダスト量は全試験機械中に投入したダ
ストの総量であり、ライフ時間は試験開始時のフィルタ
ー前後の差圧0.3Kg/cm2 が1.0Kgまで上昇
するまでの時間である。 比較例3 実施例3において、プリーツの山を重ね合わせる代わり
にその両端部のそれぞれ山に到らない部分を金属プレー
トで加締め固定接合した以外は同様にしてオイル用フィ
ルターエレメントを作製し、同様に試験した結果を表3
に示す。
と同様にしてオイル用フィルターエレメントを作製し、
後述の(a)バブル漏れ試験を行うとともに、このオイ
ル用フィルターエレメントを耐圧容器内に固定し、カー
トリッジとした。このカートリッジを用い後述の(c)
オイル中のダスト捕捉試験を行った。その結果を表3に
示す。表中、投入ダスト量は全試験機械中に投入したダ
ストの総量であり、ライフ時間は試験開始時のフィルタ
ー前後の差圧0.3Kg/cm2 が1.0Kgまで上昇
するまでの時間である。 比較例3 実施例3において、プリーツの山を重ね合わせる代わり
にその両端部のそれぞれ山に到らない部分を金属プレー
トで加締め固定接合した以外は同様にしてオイル用フィ
ルターエレメントを作製し、同様に試験した結果を表3
に示す。
【0013】
【表3】
【0014】上記各種試験方法は次のとおりである。 (a)バブル漏れ試験 灯油中に横向きに上記実施例、比較例の流体用フィルタ
ーエレメントを配置し、さらに流通口5aにパイプを接
続して円筒状フィルターを灯油中に設置する。上記パイ
プから加圧空気(約0.5Kg/cm2 )を圧送し続
け、空気の漏れ状態を目視した。正常なフィルターであ
れば、円筒状濾過材の全面から細かい空気の泡が均一に
発生するが、ピンホール等が存在すると、そこから大き
な泡が局所的に発生する。円筒状濾過材の重ね合わせた
ところからの気泡が均一か、局所的かにより前者を○、
後者を×として評価する。 (b)エア中のガスト捕捉試験 JIS D1612(自動車用空気清浄機試験方法)を
参考にして試験を行った。試験はフィルター濾過面積約
700cm2 か、1500cm2 かのいずれかで行う。
いずれもブロワー吸引空気量0.05m3 /分、ダスト
投入量0.2g/分、試験時間90分で試験した。この
試験では、流体用フィルターエレメントを空気中に配置
し、(a)の試験と同様にパイプを設け、このパイプか
ら空気を吸引し、メンブレム(透過ダストがブロワーを
汚染しないように細かいダストも捕捉する保護用濾過材
を試験用フィルターとブロワーの中間に挟んでいる)に
捕捉される重量を透過ダスト量として計量した。投入ダ
スト量からこの透過ダスト量を引いた値が捕捉ダスト量
である。 (c)オイル中のダスト捕捉試験 JIS D1611(自動車用濾過器試験方法)に従っ
て試験を行った。すなわち、一定量のオイルをポンプに
より一定量循環させた油流通回路を設け、この回路中に
上記実施例3のカートリッジを直列に接続し、その両端
に圧力計P1、P2を接続する。そして、上記回路のオ
イルに単位時間当たり一定量のダストを投入しながらオ
イルを循環させ、ダストを投入する前のP1の圧力を3
Kg/cm2 として、そのときの差圧P1−P2=0.
3Kg/cm2 がダスト投入により1.0Kg/cm2
になる時間を測定することによりライフ時間を測定す
る。差圧の上昇時間が短いということは、ダストによる
フィルターの詰まりがそれだけ激しいことを示し、寿命
が短いことになる。その試験前後のフィルターの重量差
が捕捉ダスト量となる。フィルターに洩れがある場合、
ライフ時間が伸びても、捕捉ダスト量も少なくなる。
ーエレメントを配置し、さらに流通口5aにパイプを接
続して円筒状フィルターを灯油中に設置する。上記パイ
プから加圧空気(約0.5Kg/cm2 )を圧送し続
け、空気の漏れ状態を目視した。正常なフィルターであ
れば、円筒状濾過材の全面から細かい空気の泡が均一に
発生するが、ピンホール等が存在すると、そこから大き
な泡が局所的に発生する。円筒状濾過材の重ね合わせた
ところからの気泡が均一か、局所的かにより前者を○、
後者を×として評価する。 (b)エア中のガスト捕捉試験 JIS D1612(自動車用空気清浄機試験方法)を
参考にして試験を行った。試験はフィルター濾過面積約
700cm2 か、1500cm2 かのいずれかで行う。
いずれもブロワー吸引空気量0.05m3 /分、ダスト
投入量0.2g/分、試験時間90分で試験した。この
試験では、流体用フィルターエレメントを空気中に配置
し、(a)の試験と同様にパイプを設け、このパイプか
ら空気を吸引し、メンブレム(透過ダストがブロワーを
汚染しないように細かいダストも捕捉する保護用濾過材
を試験用フィルターとブロワーの中間に挟んでいる)に
捕捉される重量を透過ダスト量として計量した。投入ダ
スト量からこの透過ダスト量を引いた値が捕捉ダスト量
である。 (c)オイル中のダスト捕捉試験 JIS D1611(自動車用濾過器試験方法)に従っ
て試験を行った。すなわち、一定量のオイルをポンプに
より一定量循環させた油流通回路を設け、この回路中に
上記実施例3のカートリッジを直列に接続し、その両端
に圧力計P1、P2を接続する。そして、上記回路のオ
イルに単位時間当たり一定量のダストを投入しながらオ
イルを循環させ、ダストを投入する前のP1の圧力を3
Kg/cm2 として、そのときの差圧P1−P2=0.
3Kg/cm2 がダスト投入により1.0Kg/cm2
になる時間を測定することによりライフ時間を測定す
る。差圧の上昇時間が短いということは、ダストによる
フィルターの詰まりがそれだけ激しいことを示し、寿命
が短いことになる。その試験前後のフィルターの重量差
が捕捉ダスト量となる。フィルターに洩れがある場合、
ライフ時間が伸びても、捕捉ダスト量も少なくなる。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、筒状濾過材をプリーツ
状平板状濾過材を筒状に屈曲し、その両端部の山を重ね
合わせることにより形成したので、接着剤や金属留め具
等の接合用材料を用いることなく筒状濾過材を形成で
き、これを用いた流体用フィルターエレメントを簡単な
方法により提供することができる。これにより、人力の
占めるウエートが大きくなく、複雑な機械も用いず、生
産性を向上させて、コストを低減できるフィルターエレ
メント及びその製造方法を提供することができる。
状平板状濾過材を筒状に屈曲し、その両端部の山を重ね
合わせることにより形成したので、接着剤や金属留め具
等の接合用材料を用いることなく筒状濾過材を形成で
き、これを用いた流体用フィルターエレメントを簡単な
方法により提供することができる。これにより、人力の
占めるウエートが大きくなく、複雑な機械も用いず、生
産性を向上させて、コストを低減できるフィルターエレ
メント及びその製造方法を提供することができる。
【図1】本発明の一実施例の方法の工程説明図である。
1 濾過材 2 プリーツの山 3 プリーツ状の平板状濾過材 4 筒状濾過材 5、6 皿状枠体
Claims (2)
- 【請求項1】 周側部をブリーツ化した筒状濾過材の両
端を一対の皿状枠板に嵌着し、該皿状枠板の少なくとも
一方に流通口を設けた構造を有するフィルターエレメン
トにおいて、上記筒状濾過材はブリーツ化した平板状濾
過材が筒状に屈曲されその両端部が少なくとも1山重ね
合わされ摩擦力のみにより接触されている流体用フィル
ターエレメント。 - 【請求項2】 平板状濾過材をプリーツ化した後、筒状
に加工して筒状濾過材を形成し、該筒状濾過材の両端を
少なくとも一方に流通口を設けた一対の皿状枠板に嵌着
するフィルターエレメントの製造方法において、上記筒
状濾過材の筒状の加工を上記プリーツ化した平板状濾過
材を屈曲しその両端部を少なくとも1山重ね合わせ摩擦
力のみにより接触させることにより行う流体用フィルタ
ーエレメントの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7189768A JPH0919616A (ja) | 1995-07-04 | 1995-07-04 | 流体用フィルターエレメント及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7189768A JPH0919616A (ja) | 1995-07-04 | 1995-07-04 | 流体用フィルターエレメント及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0919616A true JPH0919616A (ja) | 1997-01-21 |
Family
ID=16246872
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7189768A Pending JPH0919616A (ja) | 1995-07-04 | 1995-07-04 | 流体用フィルターエレメント及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0919616A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001327823A (ja) * | 2000-05-24 | 2001-11-27 | Nippon Muki Co Ltd | エアフィルタ並びにエアフィルタ用ろ材の加工方法 |
KR20030087125A (ko) * | 2002-05-06 | 2003-11-13 | 김주연 | 에어크리너 여과지 제조방법 및 그 여과지 |
CN104958968A (zh) * | 2015-05-26 | 2015-10-07 | 杭州南方环境净化设备有限公司 | 扁形滤筒及其制造方法 |
-
1995
- 1995-07-04 JP JP7189768A patent/JPH0919616A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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