JPH09195332A - 水栓操作部 - Google Patents

水栓操作部

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JPH09195332A
JPH09195332A JP3146996A JP3146996A JPH09195332A JP H09195332 A JPH09195332 A JP H09195332A JP 3146996 A JP3146996 A JP 3146996A JP 3146996 A JP3146996 A JP 3146996A JP H09195332 A JPH09195332 A JP H09195332A
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JP
Japan
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shower
switch
faucet
water
push button
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JP3146996A
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English (en)
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Atsushi Toyohara
篤 豊原
Kazuyo Nakamura
和世 中村
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 湯水混合栓の吐水口からの吐水に関する指示
を入力するスイッチ部において、高い防水性を実現する
とともに操作感を向上させる。 【解決手段】 カランおよびシャワーからの吐水に関す
る指示を入力するカラン・シャワー操作部10は、カラ
ン・シャワー操作スイッチ部11に、カラン・シャワー
操作パネル12を取り付けて構成されている。このカラ
ン・シャワー操作スイッチ部11に設けられたシャワー
操作スイッチ13およびカラン操作スイッチ15は、全
面を防水性のシートで覆われたシートスイッチであるた
め防水性に優れている。カラン・シャワー操作パネル1
2には押しボタンであるシャワー吐水ボタン14および
カラン吐水ボタン16が設けられている。これらの押し
ボタンは、操作に伴って所定のストロークを移動して、
加えられた操作力を対応するシートスイッチに伝える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水栓操作部に関
し、詳しくは混合湯水を吐水する湯水混合栓に設けられ
る水栓操作部に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置としては、吐水口か
らの混合湯水の吐出を開始または停止する手段として、
この吐水口に通じる流路に手動で開閉可能なバルブを設
ける構成に替えて、吐水口に通じる流路に電磁弁を設け
る装置が知られている。このような装置では、所定の位
置に設けられたスイッチを使用者が操作すると、この操
作によって電気的な信号が電磁弁に伝えられ、電磁弁の
開閉が行なわれる。従って、この場合には、使用者が操
作する操作部は、湯水が供給される流路の近傍に設ける
必要はなく、使用者の操作し易い位置に設けることが可
能となる。さらに、吐水に関する指示入力がスイッチ操
作となるため、手動でバルブを開閉する場合に比べて操
作性が向上する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような水回りに
係わるスイッチでは、電気配線を有するスイッチの防水
性をいかに達成するかが重要な問題となってくる。一般
的に知られる押しボタンスイッチでは、押圧操作を加え
る押しボタン部を、この押しボタン部の取り付け位置に
嵌め込む構造であるため、嵌め込み位置に隙間が生じ、
水回りに係わる設備として要求される防水性を達成する
ことは非常に困難である。
【0004】一方、防水性に優れたスイッチとしては、
シートスイッチがよく知られている。このシートスイッ
チは、押圧操作を加える位置を含めたスイッチ部全体
を、一体で形成した防水性の高いシートで覆うことによ
り、スイッチ全体としての防水性を達成している。しか
しながら、このようなシートスイッチは、スイッチの押
圧時に移動するストロークがほとんど無く、操作感が乏
しいという問題がある。さらに、シートで覆われたスイ
ッチ部全面が平坦であるため、操作力を加えるべきスイ
ッチの位置を視覚的に正確に認識した上で操作しなくて
はならないという不都合を生じる。すなわち、混合湯水
の吐水を行なう設備としては、洗面台や浴室が考えられ
るが、このような場所では、シャンプー時あるいはシャ
ワー使用時など、手探りでの吐水操作を欲する場合が多
く想定される。しかし、シートスイッチでは、このよう
な要望に応えることができないのである。
【0005】本発明の水栓操作部は、こうした問題を解
決し、防水性に優れ、かつ操作性にも優れ、操作力を加
えるべき操作部位およびこの操作部の動作状況を容易に
認識可能な水栓操作部を提供することを目的としてなさ
れ、次の構成を採った。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】本
発明の水栓操作部は、湯および水の供給を受ける水路
と、該水路の開口部に設けられ湯水を吐水する吐水口
と、該水路に設けられ該水路を開閉する電磁弁とを備え
た水栓に設けられる水栓操作部であって、前記電磁弁に
対する開閉指示を入力するスイッチと、少なくとも前記
スイッチを覆う操作パネルと、該操作パネルに設けら
れ、押圧力を受けたとき所定のストロークを移動して前
記スイッチを操作する押しボタン部とを備えたことを要
旨とする。
【0007】以上のように構成された本発明の水栓操作
部は、スイッチを覆う操作パネルに設けられた押しボタ
ン部が押圧操作を受けると、この押しボタン部は所定の
ストロークを移動することによって、操作パネルに覆わ
れたスイッチに操作力を伝える。このようにして操作力
が加わったスイッチは、湯および水の供給を受ける水路
に設けられた電磁弁の開閉を指示し、この指示を受けて
電磁弁が開閉することにより、水路の開口部に設けられ
た吐水口からの湯水の吐水状況が変化する。
【0008】本発明の水栓操作部によれば、操作パネル
に覆われたスイッチは、シートスイッチであるため、電
気配線を有するスイッチ内部は優れた防水性を実現する
ことができる。また、このシートスイッチを覆う操作パ
ネルに設けた押しボタン部は、操作パネルに嵌め込まれ
たボタン構造であり、押圧力を受けて所定のストローク
を移動するため、手探りによってもその位置を認識可能
であり、さらに、シートスイッチに比べてはるかに優れ
た操作感を使用者に与えることができる。
【0009】ここで、所定のストロークを移動可能な押
しボタン部を備えるためには、前記操作パネルが所定以
上の厚みを有する必要があるが、この操作パネルにおけ
る前記スイッチへの設置面と、前記押しボタン部を形成
する面とが所定の角度をなす構成としてもよい。この場
合には、前記操作パネル設置時に、前記押しボタン部を
形成する面が前記スイッチを形成する面に対して前記所
定の角度だけ傾くことになる。従って、操作パネルの設
置位置が、使用者の目線の高さと異なっていても、使用
者にとって操作パネルが認識し易くなる。また、操作パ
ネルの設置面が鉛直方向または水平方向を向いている場
合には、押しボタン部が角度を有する方が、使用者にと
って操作が容易になるという利点を有する。
【0010】また、前記押しボタン部の押圧により、前
記指示された電磁弁の開閉状態に合わせて点灯または消
灯される光源を前記スイッチ内部に備え、該押しボタン
部は光透過部材よりなる構成としてもよい。この場合に
は、押しボタン部の押圧に従って光源が点灯または消灯
し、点灯したときの光は光透過部材を透過するため、押
しボタン部の外部から認識可能となる。従って、使用者
は、それぞれの押しボタン部から入力指示を受ける吐水
口の状態を、押しボタン部の点灯状況により容易に判断
可能となる。
【0011】さらに、前記スイッチが複数存在し、各ス
イッチの内部に設けられた前記光源の発光時の色および
/または前記押しボタン部の色が各々異なる構成として
もよい。この場合、各スイッチの内部に設けられた前記
光源の発光時の色が各々異なるときには、各押しボタン
部を押圧操作したときに点灯する色が各々異なるため、
どの押しボタンから吐水指示が出されたか、すなわち、
どの吐水口から吐水が行なわれているかの認識がより容
易になる。また、押しボタン部の色が各々異なる場合に
は、いずれかの押しボタン部を押圧操作しようとする
際、所望の押しボタンの識別がより容易になる。
【0012】また、前記スイッチが複数存在し、各スイ
ッチに対応する押しボタン部が各々異なる形状を持つ構
成も良好である。この場合には、どの吐水口から吐水を
行なうか等、入力する指示の内容に応じて操作力を加え
るべき押しボタン部の形状が異なるため、視覚的にも各
押しボタン部を識別し易く、また、操作力を加えるべき
押しボタン部の認識が手探りであっても容易になる。各
押しボタンが識別し易くなることにより、誤操作を防止
する効果をも奏する。
【0013】さらに、前記スイッチが複数存在し、各ス
イッチに対応する押しボタン部が各々異なる表面処理を
施された構成としてもよい。この場合には、どの吐水口
から吐水を行なうか等、入力する指示の内容に応じて押
しボタン部に施された表面処理が異なるため、特に、手
探りの場合に、押圧すべき押しボタン部の認識が容易に
なる。
【0014】
【発明の他の態様】本発明は以下のような他の態様をと
ることも可能である。すなわち、本発明の構成に加え
て、押しボタン部に対して押圧操作を加えたときに音を
発する発音手段を備える構成を考えることができる。こ
のような態様では、使用者が押しボタン部を押圧操作し
たときに、音が発せられるため、押しボタン部に操作力
が加わったことを聴覚的にも認識可能になる。
【0015】
【発明の実施の形態】以上説明した本発明の構成・作用
を一層明らかにするために、以下本発明の実施の形態を
実施例に基づき説明する。図1は本発明の実施例である
カラン・シャワー操作部10およびバスユニット操作部
20を備える浴室用キャビネット5の概略を例示する斜
視図、図2はカラン・シャワー操作部10の構成の概略
を例示する分解斜視図、図3はバスユニット操作部20
の構成の概略を例示する分解斜視図である。
【0016】浴室内設備としての浴室用キャビネット5
は、図1に示すように、平面鏡62、小物棚64、6
6、照明装置68およびシャワーヘッド取り付け具69
からなるキャビネット60と、浴室内での湯および水の
吐水に関わる浴室内水路部30とから構成されている。
ここで、浴室内水路部30は、吐水口として、シャワー
ヘッド70、カラン80および浴槽用吐水口90を備え
ている。浴室内水路部30におけるカラン80の近傍に
は、カラン80およびシャワーヘッド70からの吐水に
関する指示の入力を受けるカラン・シャワー操作部10
が設けられており、浴槽用吐水口90の近傍には、浴槽
用吐水口からの吐水に関する指示の入力を受けるバスユ
ニット操作部20が設けられている。以下に、これら吐
水に関する指示の入力を受ける操作部の構造について説
明する。
【0017】図2に示すように、カラン・シャワー操作
部10は、カラン・シャワー操作スイッチ部11とハン
ドル40とを備えたパネル取り付け部17に、カラン・
シャワー操作パネル12を取り付けてなる。カラン・シ
ャワー操作スイッチ部11は、全面が防水性のシートに
よって覆われており、シートスイッチであるシャワー操
作スイッチ13およびカラン操作スイッチ15を備え
る。ハンドル40は、上述した各吐水口から吐水される
湯水の温度調節を行なうためのものである。また、カラ
ン・シャワー操作パネル12は、透光性の樹脂(例え
ば、アクリル樹脂、ポリカーボネイト等)により形成さ
れたカラン開閉ボタン16およびシャワー開閉ボタン1
4を備えている。ここで、カラン開閉ボタン16は緑色
に着色されており、シャワー開閉ボタン14は青色に着
色されている。
【0018】同様に、図3に示すように、バスユニット
操作部20は、バスユニット操作スイッチ部21に、バ
スユニット操作パネル22を取り付けてなる。バスユニ
ット操作スイッチ部21もまた、全面が防水性のシート
によって覆われており、シートスイッチである浴槽用吐
水口操作スイッチ23および吐水量設定スイッチ25
a、25bを備え、さらに、液晶パネル28が設けられ
ている。バスユニット操作パネル22は、やはり透光性
の樹脂により形成された浴槽用吐水口開閉ボタン24、
吐水量設定ボタン26a、26bと、さらに液晶パネル
カバー27とを備える。ここで浴槽用吐水口開閉ボタン
24は黄色に、吐水量設定ボタン26a、26bは赤色
に着色されている。
【0019】これらカラン・シャワー操作パネル12お
よびバスユニット操作パネル22は、操作パネルに設け
られた各押しボタンと、それぞれに対応するシートスイ
ッチの位置とが重なるように取り付けられる。これによ
って、それぞれの押しボタンに加えられた操作力が対応
するシートスイッチに伝達可能となる。各シートスイッ
チは、後述する制御装置に導電ラインによって接続され
ているため、各押しボタンの操作は電気的な信号によ
り、制御装置に伝えられる。また、各操作パネルの取り
付けには防水性を考慮する必要はないため、操作パネル
はネジ止めあるいは嵌め込みなどにより操作スイッチ部
上に取り付けられる。
【0020】ここで、押しボタンに加えられた操作力が
シートスイッチに伝えられる構成をさらに詳しく説明す
る。図4は、シャワー開閉ボタン14の位置におけるカ
ラン・シャワー操作部10の端面図である。カラン・シ
ャワー操作部10では、上述したように、カラン80近
傍に鉛直方向を向いて設けられたカラン・シャワー操作
スイッチ部11に対して、カラン・シャワー操作パネル
12が取り付けられている。このカラン・シャワー操作
スイッチ部11は、防水性のシートにより全面を覆われ
ているが、その一部には、シートスイッチであるシャワ
ー操作スイッチ13が形成されている。カラン・シャワ
ー操作スイッチ部11を覆うシートは、このシャワー操
作スイッチ13を形成する部位において凸部構造を成す
よう加工されている。この凸部構造を成すシート内部に
は、接点88aと接点88bとが設けられている。これ
らの接点は、通常は開放されているが、シャワー操作ス
イッチ13に対して外部から押圧力が加えられ、シート
の凸部構造が押圧力に従って変形することにより接続さ
れる。この結果、接点を介して閉回路が構成され、導電
ラインを介して信号が制御装置に伝えられる。また、シ
ャワー操作スイッチ13の内部には、LED82が設け
られており、制御装置の制御を受により点灯される構成
となっている。このLED82は、シャワー操作スイッ
チ13に対して外部から押圧力が加えられるたびに、点
灯と消灯を交互に繰り返す。
【0021】この時、LED82としては、点灯時に青
色に発光するLEDが用いられている。なお、同じくカ
ラン・シャワー操作スイッチ部11が備えるカラン操作
スイッチ15内部に設けられたLEDは、発光時の色が
緑色である。さらに、バスユニット操作スイッチ部21
における浴槽用吐水口操作スイッチ23の内部に設けた
LEDは黄色、吐水量設定スイッチ25の内部に設けた
LEDは赤色に発光するものである。
【0022】一方、カラン・シャワー操作パネル12に
は、シャワー操作スイッチ13に対応する位置にシャワ
ー開閉ボタン14が形成されている。シャワー開閉ボタ
ン14は、中空構造であって、その内側中央部には突起
部84を備えている。また、シャワー開閉ボタン14
は、その外周面に爪部86a、86bを有し、図4中に
示す矢印方向に所定のストロークで移動可能な状態で、
カラン・シャワー操作パネル12に対して嵌め込まれて
いる。シャワー開閉ボタン14が矢印方向の押圧力を受
けると、シャワー開閉ボタン14の移動にともなって、
突起部84が前記シャワー操作スイッチ13表面の凸部
構造を押さえつけ、シャワー開閉ボタン14が受けた操
作力をシャワー操作スイッチ13に伝える。また、この
シャワー開閉ボタン14は透光性の樹脂により形成され
るため、シャワー操作スイッチ13の操作に伴ったLE
D82の点灯もしくは消灯時におけるスイッチの動作状
況の視認性を高めている。ここで、カラン・シャワー操
作パネル12におけるパネル取り付け部17への設置面
と、シャワー開閉ボタン14を嵌め込んだ面とは所定の
角度を成すため(実施例では約15度)、カラン・シャ
ワー操作パネル12に嵌め込んだシャワー開閉ボタン1
4は、図4に示すように、鉛直方向よりも所定の角度だ
け上を向いている。
【0023】なお、シャワー以外の吐水口に対して指示
入力を行なうスイッチについても、これと同様の構造を
しているので説明は省略する。
【0024】次に、上述したカラン・シャワー操作部1
0およびバスユニット操作部20を備えた浴室内水路部
30の構成の概略を示すと共に、カラン・シャワー操作
部10およびバスユニット操作部20の電気的な接続に
ついて説明する。図5は、浴室内水路部30の概略を例
示するブロック図である。浴室内水路部30は、大きく
分けて、湯水の供給を受けて混合湯水を吐出するカラン
80を備えた洗い場水栓部32と、シャワーヘッド70
を備え、この洗い場水栓部32に接続してシャワーヘッ
ド70から湯水を吐出するシャワー部38と、浴槽用吐
水口90を備え、同じく洗い場水栓部32に接続して浴
槽用吐水口90から湯水を吐出する延長水路34とから
なる。
【0025】ここで、洗い場水栓部32には、各吐水口
からの吐水等の制御を行なう制御装置50が設けられて
いる。この制御装置50は、操作スイッチインターフェ
ース56、制御回路54、入出力回路52および定電圧
回路58から構成される。操作スイッチインターフェー
ス56は、カラン・シャワー操作スイッチ部11および
バスユニット操作スイッチ部21と相互に接続してい
る。制御回路54は、周知のCPU、ROM、RAMか
ら構成され、予め設定された制御プログラムに従って所
定の演算処理を実行する。入出力回路52は、シャワー
ヘッド70に設けられたシャワー開閉ボタン72や後述
する流速計94からの信号等を入力すると共に、各吐水
口に開口する流路に設けた各電磁弁に駆動信号を出力す
る。定電圧回路58は、浴室内水路部30に取り付けた
バッテリ100からの電力を所定の定電圧として各部に
電源として供給する。
【0026】図6は、図5に示した構成の中から、カラ
ン・シャワー操作スイッチ部11およびバスユニット操
作スイッチ部21と、操作スイッチインターフェース5
6との接続の部分だけを示したブロック図である。例え
ば、カラン・シャワー操作スイッチ部11に設けたシャ
ワー操作スイッチ13内部の接点が接続されると、この
電気的な信号は操作スイッチインターフェース56に伝
えられる。この信号はさらに制御回路54に伝わり、入
出力回路52を介して所定の電磁弁に対して駆動信号が
送られシャワーヘッド70からの吐水が行なわれる。ま
た、シャワー操作スイッチ13内部のLED82は、逆
に制御回路54からの信号を受けるため、シャワー操作
スイッチ13の接点が接続されたときにはこのLED8
2が点灯する。
【0027】ここで、カラン・シャワー操作部10およ
びバスユニット操作部20が操作されたときの吐水に関
わる構造について説明する。図7は、浴室内水路部30
の構成の概略を例示する分解斜視図である。図5および
図7に示すように、洗い場水栓部32は、止水栓46B
を内蔵する湯側取付金具46と、止水栓48Bおよび調
圧部48Cを有する水側取付金具48とを介して、浴室
壁面に配管された給湯管および給水管に取り付けられ
る。なお、水側取付金具48の調圧部48Cの背圧室
は、連絡管48Dにより湯側取付金具46の止水栓46
Bの下流側に接続されており、湯側取付金具46から洗
い場水栓部32に供給される湯圧と水側取付金具48か
ら洗い場水栓部32に供給される水圧とが所定の水圧差
となるよう調節されている。
【0028】洗い場水栓部32は、湯側取付金具46お
よび水側取付金具48から湯水の供給を受ける混合弁4
9により混合された混合湯水を、カラン80から吐水す
ると共に、混合弁49からの水路が開口する接続継手4
4B、44Cにより他の吐水部材に給水可能となってい
る。洗い場水栓部32の接続継手44Bにはシャワー部
38のシャワー接続継手76が接続され、同じく洗い場
水栓部32の接続継手44Cには延長水路34の浴槽用
吐水口接続継手96が接続される。これらを接続するこ
とにより、それぞれ、シャワーヘッド70および浴槽用
吐水口90から吐水可能となる。ここで、洗い場水栓部
32は、混合弁49により混合された混合湯水をカラン
80に送る主水路41と、主水路41から分岐して接続
継手44Bに開口する第一分岐水路41Bと、同じく主
水路41から分岐して接続継手44Cに開口する第二分
岐水路41Cとを備えている。主水路41の分岐部の下
流側および各分岐水路には、カラン吐水用電磁弁42
A、第一分岐水路電磁弁42B、第二分岐水路電磁弁4
2Cが設けられているが、これらはいずれも電力が供給
されていないときには閉となる常時閉の電磁弁として構
成されている。これらの電磁弁は、導電ラインにより制
御装置50に接続されており、制御装置50による駆動
制御を受けて、それぞれ、カラン80、シャワーヘッド
70、浴槽用吐水口90からの吐水の開始および停止を
行なう。
【0029】シャワー部38は、シャワー接続継手76
と、シャワーヘッド70と、シャワー接続継手76とシ
ャワーヘッド70とを連絡するシャワーホース74とを
備える。このシャワー接続継手76は、洗い場水栓部3
2の接続継手44Bとともに接続部37を形成する。シ
ャワーヘッド70には、シャワーヘッド70からの吐水
をオン・オフするシャワー開閉ボタン72が設けられて
おり、このシャワー開閉ボタン72は導電ラインにより
接続部37を介して制御装置50に接続されている。こ
のシャワー開閉ボタン72またはカラン・シャワー操作
部に設けられたシャワー開閉ボタン14が操作されて前
述の第一分岐水路電磁弁42Bが開弁されると、接続部
37を介して混合湯水が供給され、シャワーヘッド70
からの吐水が開始される。
【0030】延長水路34は、図7に示すように、洗い
場水栓部32と接続した後、この洗い場水栓部32と共
にカウンタ36に覆われる。その一端には、洗い場水栓
部32の接続継手44Cに接続される浴槽用吐水口接続
継手96が設けられており、他端には浴槽110の上方
に配置される浴槽用吐水口90が設けられている。この
浴槽用吐水口接続継手96は接続継手44Cとともに接
続部35を形成する。さらに、浴槽用吐水口90の近傍
には、前述したバスユニット操作スイッチ部21を備え
る。この延長水路34の内部には、浴槽用吐水口接続継
手96と浴槽用吐水口90とを連絡する連絡管92と、
この連絡管92内を流れる混合湯水の流速を検出する流
速計94とが設けられている。この流速計94は導電ラ
インにより、接続部35を介して制御装置50と接続し
ている。また、延長水路34には、図7に示すように、
延長水路34を浴室の壁に取り付けるための取付部97
が設けられており、ネジによる壁面への取り付けが可能
となっている。
【0031】接続部35および接続部37は、各部材間
の水路を開くと共に、導電ラインを接続している。接続
部35および接続部37で接続される導電ラインは、前
述したシャワー開閉ボタン72からの信号を制御装置5
0に伝える信号線と、同じく流速計94からの信号を制
御装置50に伝える信号線の他に、洗い場水栓部32か
ら供給される電力を伝える電力供給ラインと、各吐水口
からの吐水の形態を電気的な信号として制御装置50に
伝える信号線とからなる。制御装置50は、吐水の指示
を入力された吐水口がどれであるか、あるいは吐水させ
るべき吐水口がどれであるかを、この接続部からの信号
に基づいて判断する。この接続部からの信号による吐水
の形態(吐水口)の識別は、吐水の形態に応じて各接続
部からの信号線の電圧を変えたり、また、吐水の形態に
応じた識別信号を各接続部から送る構成とすることによ
り実現される。あるいは、レベルの異なる電圧を有する
複数の信号線を設けて、その信号レベルの組合わせによ
り吐水の形態を識別する構成としてもよい。
【0032】カウンタ36は、樹脂(例えば、ポリフェ
ニレンスルフィドやポリアリレート、ポリエーテルイミ
ド、ポリスルホン、ポリエーテルケトン、ポリイミド、
ふっ素樹脂、液晶プラスチック等のエンジニアリングプ
ラスチック等)により、延長水路34をほぼ収納するよ
うに、かつ洗い場水栓部32の上面を覆うように(図7
参照)射出一体成形で形成されている。カウンタ36の
上面は、継ぎ目がない平坦な形状をしており、石鹸やシ
ャンプー等の浴室内小物などを載置可能なカウンタとし
て使用できるようになっている。
【0033】次に、浴室内水路部30の動作について説
明する。図8は、制御装置50により実行される吐水制
御ルーチンを例示するフローチャートである。この吐水
制御ルーチンは、カラン・シャワー操作パネル12のカ
ラン開閉ボタン16やシャワー開閉ボタン14、バスユ
ニット操作パネル22の浴槽用吐水口開閉ボタン24お
よびシャワーヘッド70のシャワー開閉ボタン72のい
ずれかが押されたときに実行される。
【0034】いずれかの開閉ボタンが押されて吐水制御
ルーチンが実行されると、制御装置50のCPUは、ま
ず各接続継手44B、44Cに接続された各吐水部材
(シャワー部38および延長水路34)および洗い場水
栓部32の吐水口の吐水の形態を、各接続継手44B、
44C等から入出力回路52を介して入力する(ステッ
プS300)。吐水部材の吐水の形態は、前述したよう
に、吐水部材が接続された接続継手44B、44Cから
の信号線の電圧や信号の種類、信号レベルの組み合わせ
等により識別することができる。
【0035】各吐水部材の吐水口の吐水の形態を認識し
たら、この吐水の形態と、押された開閉ボタンの種類と
に基づいて吐水を開始あるいは停止しようとする吐水口
を判定すると共に(ステップS302)、駆動する電磁
弁を判定する(ステップS304)。
【0036】例えば、カラン・シャワー操作パネル12
のシャワー開閉ボタン14が押されると、各接続継手4
4B、44Cから入力される信号に基づいて各接続継手
44B、44Cに接続された吐水部材(シャワー部38
や延長水路34)および洗い場水栓部32の吐水口の吐
水の形態が判断される。そして、この吐水の形態の判断
に基づいて接続継手44Bに接続されている吐水部材
(シャワー部38)の吐水口がシャワー開閉ボタン14
に対応する吐水口であると判定し、接続継手44Bに至
る管路に設けられた第一分岐水路電磁弁42Bが駆動す
る電磁弁であると判定する。
【0037】シャワー部38のシャワーヘッド70に設
けられたシャワー開閉ボタン72が押されると、接続継
手44Bの導電ラインを介してシャワー開閉ボタン72
の操作が制御装置50に入力され、本ルーチンが起動さ
れる。シャワー開閉ボタン72の操作は、制御装置50
ではシャワー開閉ボタン14が押されたときと同様に吐
水の形態がシャワーである吐水口からの吐水の開始ある
いは停止の操作と認識されるから、シャワー開閉ボタン
14が押されたときと同一の処理がなされる。
【0038】延長水路34に取り付けたバスユニット操
作パネル22に設けられた浴槽用吐水口開閉ボタン24
が押されると、接続継手44Cの導電ラインを介して浴
槽用吐水口開閉ボタン24の操作が制御装置50に入力
され、本ルーチンが起動される。この場合、浴槽用吐水
口開閉ボタン24の操作は、制御装置50では吐水の形
態が浴槽用吐水口からの吐水の開始あるいは停止の操作
と認識されるから、吐水の形態の認識が異なる点を除い
て上述のシャワー開閉ボタン14が押されたときと同様
に処理される。すなわち接続継手44Cに接続されてい
る吐水部材(延長水路34)の吐水口が浴槽用吐水口開
閉ボタン24に対応する吐水口であると判定し、接続継
手44Cに至る管路に設けられた第二分岐水路電磁弁4
2Cが駆動する電磁弁であると判定する。
【0039】また、カラン・シャワー操作パネル12の
カラン開閉ボタン16が押されると、洗い場水栓部32
内部の配線を介してカラン開閉ボタン16の操作が制御
装置50に入力され、同様に本ルーチンが起動される。
そこで制御装置50は、洗い場水栓部32に設けた吐水
口(カラン80)がカラン開閉ボタン16に対応する吐
水口であると判定し、カラン80に至る管路に設けられ
たカラン吐水用電磁弁42Aが駆動する電磁弁であると
判定する。
【0040】次に、駆動する電磁弁の開閉状態を調べて
吐水を開始あるいは停止しようとする吐水口が現在吐水
中であるか否かを判断する(ステップS306)。カラ
ン吐水用電磁弁42A等の各電磁弁は、上述したよう
に、実施例では常時閉の電磁弁であり、オンのとき、即
ち電圧を作用させているときのみが開であるから、電磁
弁へ電圧を作用させているか否かを調べることにより、
その電磁弁の開閉状態を判断することができる。
【0041】駆動する電磁弁の開閉状態を調べ、電磁弁
が閉のときには、吐水の開始であると判断して、入出力
回路52から押された開閉ボタンとステップS304で
判定された電磁弁に駆動信号を出力し、押された開閉ボ
タンに対応するスイッチ内部のLEDを点灯すると共に
(ステップS308)、電磁弁を開弁して(ステップS
310)、本ルーチンを終了する。一方、電磁弁が開の
ときには、吐水の停止であると判断して、入出力回路5
2から押された開閉ボタンとステップS304で判定さ
れた電磁弁に駆動信号を出力し、押された開閉ボタンを
消灯すると共に(ステップS312)、電磁弁を閉弁し
て(ステップS314)、本ルーチンを終了する。
【0042】こうして、カラン・シャワー操作パネル1
2やバスユニット操作パネル22等の開閉ボタンが押さ
れることにより、各開閉ボタンに対応した吐水口からの
吐水の開始あるいは停止がなされる。
【0043】また、バスユニット操作パネル22には、
吐水量設定ボタン26a、26bが設けられているが、
これを操作して所望の吐水量を入力し、液晶パネル28
に設定吐水量を表示させ、定量止水を行なうことが可能
である。この定量止水は以下のようにして実行される。
すなわち、延長水路34には、連絡管92内を流れる混
合湯水の流速を検出する流速計94が設けられており、
この流速計94が検知した流速は電気的な信号により導
電ラインを介して制御装置50に伝えられる。制御装置
50は、これを基に連絡管92内を流れた混合湯水の流
量を積算し、この流量と予め設定した所望の吐水量とを
比較して、浴槽用吐水口90からの吐水を制御する。
【0044】以上説明した実施例のカラン・シャワー操
作部10およびバスユニット操作部20によれば、カラ
ン・シャワー操作スイッチ部11およびバスユニット操
作スイッチ部21は、それぞれ一体で形成された防水性
の高いフィルムによって表面を覆っているため、電気配
線を有するスイッチの内部構造は高い防水性を実現して
いる。また、各操作スイッチ部に対し、押しボタンを備
えたカラン・シャワー操作パネル12およびバスユニッ
ト操作パネル22を取り付けたため、使用者は、操作感
の乏しいシートスイッチではなく、所定のストロークで
移動可能な押しボタンを操作することになる。従って、
各吐水口からの吐水に関する指示を入力するときの操作
感が向上した。さらに、使用者の操作部位が押しボタン
であるため、表面が平坦なシートスイッチに比べて触覚
によっても操作部位が認識しやすい。そのため、押圧時
のストロークの感触や押しボタンの凸部の感触によっ
て、操作していることを容易に確認することができる。
さらに、各操作スイッチ部に取り付けた各操作パネル
は、既述したようにネジ止めあるいは嵌め込みにより取
り付けられているため取り外しが容易であり、使用者は
各操作パネルの内側や各操作スイッチ部の表面等を簡単
に掃除することができる。従って、カビ等の汚れがつき
易い水回り設備である本実施例の水栓操作部を、清潔に
保守することができるという効果を奏する。
【0045】また、本実施例のカラン・シャワー操作部
10およびバスユニット操作部20によれば、カラン・
シャワー操作パネル12およびバスユニット操作パネル
22における各操作スイッチ部への設置面と、押しボタ
ンを備えた面とが平行ではなく、所定の角度を有してい
る。これにより、各操作パネルを対応する操作スイッチ
部に取り付けたときには、各操作スイッチ部が鉛直方向
を向いているにもかかわらず、取り付けた操作パネルは
鉛直方向よりも所定の角度だけ上方を向いて傾いてい
る。操作パネルの取り付け位置は、図1に示すように、
浴槽用吐水口90の設置に要するスペースだけ浴槽11
0の高さよりも高い位置であり、これは洗い場に腰を下
ろす使用者の目線よりも低い。従って、操作パネルに上
記のような傾きを持たせたことにより、操作パネルが見
やすくなるという効果を奏する。さらに、操作パネルが
上記のように傾いていることによって、押しボタンを押
圧する操作も容易になる。
【0046】本実施例のカラン・シャワー操作部10お
よびバスユニット操作部20に備えられた各押しボタン
は、各々異なる色に着色されており、操作しようとする
ボタンに対する視認性が高められている。さらに、各シ
ートスイッチは、各スイッチの動作と連動して点灯と消
灯とが切り替わるLEDを内蔵しており、各スイッチに
対応する押しボタンは、透光性の樹脂により形成されて
いるため、各スイッチの動作状態の視認性が高められて
いる。また、各スイッチに内蔵されたLEDの点灯時の
色が各々異なり、それぞれ押しボタンを形成する樹脂が
着色されている色と同色で発光する構成であるため、点
灯しているスイッチの色によって、動作中のスイッチの
種類の区別がさらに容易になる。これにより、誤ったス
イッチを操作した場合にも直ちに気付くことができるた
め、誤操作を軽減することができる。
【0047】本実施例のカラン・シャワー操作部10お
よびバスユニット操作部20におけるカラン・シャワー
操作パネル12およびバスユニット操作パネル22は、
図2および図3に示すように、互いに異なる形状の押し
ボタンを備えている。従って、目で見たときに各押しボ
タンが識別し易いだけでなく、手で触れたときの感触に
よって各押しボタンを識別可能であり、手探りで操作す
る際の誤操作を防止することができる。さらに、図9に
示したカラン・シャワー操作パネルの変形例12B、1
2Cのように、押しボタンの形状を互いに大きく変える
ことによって、目で見たときあるいは手探りでの識別が
より容易になる。
【0048】また、各押しボタンの表面処理を各々変え
る構成も好適である。例えば、各押しボタンの表面の滑
らかさを各々異ならせる構成や、あるいは、各押しボタ
ンの表面に、対応する吐水口が認識可能な凸部を設ける
構成などである。図10はこのような表面処理を施した
押しボタンを備えたカラン・シャワー操作パネル12
D、12Eを例示する断面図である。カラン・シャワー
操作パネル12Dでは、シャワー開閉ボタン14Dの表
面には細かい凹凸が設けてあり、カラン開閉ボタン16
Dの表面はコート材を塗布することにより滑らかさを与
え、両者の表面の手触りを異ならしめている。カラン・
シャワー操作パネル12Eでは、シャワー開閉ボタン1
4Eの表面には2個の凸部を設け、カラン開閉ボタン1
6Eの表面には1個の凸部を設ける構成となっている。
これにより、各押しボタンに触れた感触によって各々を
容易に識別可能になり、手探りで操作する際の誤操作を
防止することができる。さらに、視覚障害者の使用の便
を図る目的で、各押しボタンに施す表面処理を、各押し
ボタンに対応する吐水口を表わす点字としてもよい。
【0049】また、本実施例において、カラン・シャワ
ー操作部10およびバスユニット操作部20に発音装置
を設け、押しボタンを押圧操作したときに所定の音を発
する構成としてもよい。例えば、洗い場水栓部32の内
部にブザーを設け、スイッチが操作されたときにはブザ
ー音を発し、いずれかの操作が入力されたことを知らせ
ることとしてもよい。また、押圧されたボタンによって
「ピー」「ピッピッ」「ピーピー」等のように異なる音
を発することにより押圧されたボタンを識別可能とした
り、吐水と止水とで発する音を変えることとしてもよ
い。あるいは、洗い場水栓部32に音声合成および出力
ユニットと、スピーカとを設け、さらにそれぞれのスイ
ッチに応じた「シャワーです」「カランからお湯がでま
す」等の所定の音声を登録しておき、スイッチが操作さ
れたときには対応する音声を発する構成も好ましい。ま
た、このような音声の代わりに、シャワーから吐水する
音やカランから吐水する音の擬音を登録しておき、スイ
ッチを操作したときに発する音のイメージで吐水が開始
される吐水口を識別可能にしてもよい。
【0050】これらの場合には、スイッチを操作したと
きに音や音声を発するため、吐水に関する指示が入力さ
れたことを聴覚によっても確認することが可能となる。
また、音が発せられない場合には入力が正しく行なわれ
なかったことを直ちに知ることができる。さらに、スイ
ッチごとに発する音や音声を変える構成とした場合に
は、誤った操作を行なったときには直ちに気付いて操作
をやり直すことができる。
【0051】以上述べたようなスイッチの識別を容易に
する構成を合わせ持つことにより、本実施例の水栓操作
部は、高齢者や視覚障害者など視覚を充分に有しない操
作者の操作性を大きく向上させることができる。水栓操
作部の構成として、シートスイッチを備えた操作スイッ
チ部を操作パネルで覆い、この操作パネルが備える各押
しボタンの形状、色および表面処理を各々変え、各押し
ボタンの動作時には内部に備えたLEDにより各々異な
る色で各押しボタンを点灯し、各押しボタンが操作され
たときには内部に備えた発音装置によりブザー音等の各
種の音や音声などを発して入力された指示を知らせる。
これによって、目の見えない操作者であっても、各ボタ
ンの表面処理や形状の違いなど触覚による情報で、所望
の押しボタンの識別がより容易になる。また、操作時の
ストロークの移動といった触覚による情報や操作時に発
する音や音声のような聴覚による情報から、所望の指示
が入力されたことを容易に確認することができる。これ
によって、例えば浴槽に湯を溜めたい場合に、浴槽用吐
水口90から実際に湯がでていることを手で湯に触れて
確かめなくても、触覚や聴覚からの情報によって確認す
ることができるようになる。
【0052】また、高齢や障害のため視力が衰えて目の
見えにくい操作者にあっては、上記した触覚や聴覚によ
る情報の他、各押しボタンスイッチの形状、色、点灯時
の光の色が各々異なるといった視覚に明確に訴える情報
を補って、各押しボタンの識別をより容易にすることが
できる。もちろんこのような構成は、視覚を充分に有す
る操作者にあっても、シャンプーやシャワー使用時な
ど、視覚による認識を充分に行なえない場合の操作性を
向上させるのに役立つという効果を奏する。
【0053】本実施例では、各操作部の位置が使用者の
目線よりも下にあるため、操作部に備えた操作パネルが
仰角を成す構成としたが、俯角を成す構成とすることも
できる。例えば、立ったまま使用するための固定式のシ
ャワーを、シャワーヘッドが頭上に来る高さに設置し
て、このシャワーヘッドからの吐水の指示を入力するた
めの操作部をシャワーの設置箇所の近傍に設ける場合等
に適している。すなわち、操作部を目線以上の高さに設
ける場合には、操作部が備える操作パネルが俯角を成す
構成とすることによって、操作者にとって操作パネルが
見やすく、押しボタンの操作が容易になる。
【0054】実施例のカラン・シャワー操作部10およ
びバスユニット操作部20が備える各操作パネルにおい
て、形状・模様・色彩などが異なる操作パネルを各種用
意するならば、使用者は複数のデザインの中から好みに
応じたデザインの操作パネルを選択することができる。
さらに、浴室内水路部30は、ユニット構造の洗い場水
栓部32および延長水路34をカウンタ36で覆い、さ
らにカラン・シャワー操作パネル12およびバスユニッ
ト操作パネル22を取り付ける構成となっているため、
操作パネルを含む各構成要素について、形状・模様・色
彩などが異なるものを各種用意するならば、単に操作パ
ネルのデザインを好みに合わせるだけでなく、浴室内設
備全体のデザイン的な調和を図ることができる。
【0055】実施例のカラン・シャワー操作部10およ
びバスユニット操作部20では、バスユニット操作パネ
ル22に、浴槽用吐水口90からの吐水を指示する浴槽
用吐水口開閉ボタン24と、設定吐水量を10リットル
単位で設定する吐水量設定ボタン26a、26bと、吐
水量設定ボタン26a、26bを操作する毎に変更され
る設定吐水量を表示する液晶パネル28とを配置した
が、これらの機能をカラン・シャワー操作部10側に持
たせてもよい。すなわち、図11に示すように、カラン
・シャワー操作パネル12に替えて、カラン開閉ボタン
16Fおよびシャワー開閉ボタン14Fに加えて、浴槽
用吐水口開閉ボタン24Fと、吐水量設定ボタン26a
F、26bFと、液晶パネル28Fとを配置する操作パ
ネル12Fを備える構成としてもよい。こうすれば、洗
い場水栓部32の操作パネル12Fで浴槽用吐水口90
からの吐水を指示することができる。
【0056】実施例のバスユニット操作部20では、設
定吐水量を10リットル単位で設定する吐水量設定ボタ
ン26a、26bと、この吐水量設定ボタン26a、2
6bを操作する毎に変更される設定吐水量を表示する液
晶パネル28とを設け、浴槽用吐水口90からの吐水に
ついて吐水定量止水を行なうことができる構成とした
が、定量止水を行なわない構成としてもよい。この場合
には、バスユニット操作パネル22には、吐水量設定ボ
タン26a、26bと液晶パネル28とを設ける必要が
なく、また、延長水路34においても、流速計94を備
える必要はない。
【0057】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内におい
て、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるカラン・シャワー操作
部10およびバスユニット操作部20を備える浴室用キ
ャビネット5の概略を例示する斜視図である。
【図2】カラン・シャワー操作部10の概略を例示する
分解斜視図である。
【図3】バスユニット操作部20の概略を例示する分解
斜視図である。
【図4】カラン・シャワー操作部10の構造の概略を例
示する端面図である。
【図5】浴室内水路部30の構成の概略を例示するブロ
ック図である。
【図6】浴室内水路部30の構成のうち、操作スイッチ
部に関する要部を例示するブロック図である。
【図7】浴室内水路部30の概略を例示する分解斜視図
である。
【図8】制御装置50により実行される吐水制御ルーチ
ンを例示するフローチャートである。
【図9】カラン・シャワー操作パネル12の変形例であ
るカラン・シャワー操作パネル12Bおよび12Cを例
示する説明図である。
【図10】カラン・シャワー操作パネル12の変形例で
あるカラン・シャワー操作パネル12Dおよび12Eを
例示する断面図である。
【図11】カラン・シャワー操作パネル12の変形例で
ある操作パネル12Fを例示する説明図である。
【符号の説明】
5…浴室用キャビネット 10…カラン・シャワー操作部 11…カラン・シャワー操作スイッチ部 12、12B、12D、12E、12F…カラン・シャ
ワー操作パネル 13…シャワー操作スイッチ 14、14D、14E、14F…シャワー開閉ボタン 15…カラン操作スイッチ 16、16D、16E、16F…カラン開閉ボタン 17…パネル取り付け部 20…バスユニット操作部 21…バスユニット操作スイッチ部 22…バスユニット操作パネル 23…浴槽用吐水口操作スイッチ 24、24F…浴槽用吐水口開閉ボタン 25a、25b…吐水量設定スイッチ 26a、26b、26aF…吐水量設定ボタン 27…液晶パネルカバー 28、28F…液晶パネル 30…浴室内水路部 32…洗い場水栓部 34…延長水路 35…接続部 36…カウンタ 37…接続部 38…シャワー部 40…ハンドル 41…主水路 41B…第一分岐水路 41C…第二分岐水路 42A…カラン吐水用電磁弁 42B…第一分岐水路電磁弁 42C…第二分岐水路電磁弁 44B、44C…接続継手 46…湯側取付金具 46B…止水栓 48…水側取付金具 48B…止水栓 48C…調圧部 48D…連絡管 49…混合弁 50…制御装置 52…入出力回路 54…制御回路 56…操作スイッチインターフェース 58…定電圧回路 60…キャビネット 62…平面鏡 64…小物棚 68…照明装置 69…シャワー取り付け具 70…シャワーヘッド 72…シャワー開閉ボタン 74…シャワーホース 76…シャワー接続継手 80…カラン 82…LED 84…突起部 86a…爪部 88a、88b…接点 90…浴槽用吐水口 92…連絡管 94…流速計 96…浴槽用吐水口接続継手 97…取付部 100…バッテリ 110…浴槽

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湯および水の供給を受ける水路と、該水
    路の開口部に設けられ湯水を吐水する吐水口と、該水路
    に設けられ該水路を開閉する電磁弁とを備えた水栓に設
    けられる水栓操作部であって、 前記電磁弁に対する開閉指示を入力するスイッチと、 少なくとも前記スイッチを覆う操作パネルと、 該操作パネルに設けられ、押圧力を受けたとき所定のス
    トロークを移動して前記スイッチを操作する押しボタン
    部とを備えた水栓操作部。
  2. 【請求項2】 前記操作パネルにおける前記スイッチへ
    の設置面と、前記押しボタン部を形成する面とが所定の
    角度を成す請求項1記載の水栓操作部。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の水栓操作部であ
    って、 前記押しボタン部の押圧により、前記指示された電磁弁
    の開閉状態に合わせて点灯または消灯される光源を前記
    スイッチ内部に備え、 該押しボタン部は光透過部材よりなる水栓操作部。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の水栓操作部であって、 前記スイッチが複数存在し、 各スイッチの内部に設けられた前記光源の発光時の色お
    よび/または前記押しボタン部の色が各々異なる水栓操
    作部。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4いずれか記載の水栓操
    作部であって、 前記スイッチが複数存在し、 各スイッチに対応する押しボタン部が各々異なる形状を
    持つ水栓操作部。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5いずれか記載の水栓操
    作部であって、 前記スイッチが複数存在し、 各スイッチに対応する押しボタン部が各々異なる表面処
    理を施された水栓操作部。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6いずれか記載の水栓操
    作部であって、 前記スイッチが複数存在し、 各スイッチが操作されたときに各々異なる音または同一
    の音を発する水栓操作部。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002004369A (ja) * 2000-06-21 2002-01-09 Kvk Corp 吐水具
JP2006016811A (ja) * 2004-06-30 2006-01-19 Toto Ltd 水栓装置
JP2006144320A (ja) * 2004-11-18 2006-06-08 Inax Corp 湯水混合水栓
JP2007108891A (ja) * 2005-10-12 2007-04-26 Fuji Electric Fa Components & Systems Co Ltd 警報機器
JP2015214848A (ja) * 2014-05-12 2015-12-03 パナソニックIpマネジメント株式会社 水栓装置

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