JPH0919481A - カプセル分離装置 - Google Patents
カプセル分離装置Info
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- JPH0919481A JPH0919481A JP19260395A JP19260395A JPH0919481A JP H0919481 A JPH0919481 A JP H0919481A JP 19260395 A JP19260395 A JP 19260395A JP 19260395 A JP19260395 A JP 19260395A JP H0919481 A JPH0919481 A JP H0919481A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ボディ保持孔の周囲に付着した薬剤を良好に
取り除いて常に良好なカプセルの分離を行うことができ
るカプセル分離装置を供給する。 【構成】 上セグメントと下セグメントとを有し、吸引
手段によりカプセルをボディとキャップとに分離する構
成のカプセル分離装置において、下セグメントに設けら
れたボディ保持孔が、その上部領域と下部領域との境界
からボディ高さ寸法未満の長さに亙って内壁面に縦溝を
備え、このボディ保持孔内が前記縦溝を介して吸引可能
に構成されている。
取り除いて常に良好なカプセルの分離を行うことができ
るカプセル分離装置を供給する。 【構成】 上セグメントと下セグメントとを有し、吸引
手段によりカプセルをボディとキャップとに分離する構
成のカプセル分離装置において、下セグメントに設けら
れたボディ保持孔が、その上部領域と下部領域との境界
からボディ高さ寸法未満の長さに亙って内壁面に縦溝を
備え、このボディ保持孔内が前記縦溝を介して吸引可能
に構成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボディとキャップ
とからなる略円筒形の硬質ゼラチンカプセルをボディと
キャップとに分離する装置に関するものである。
とからなる略円筒形の硬質ゼラチンカプセルをボディと
キャップとに分離する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、内部に薬剤等の基材が充填され
た略円筒形のカプセルは、カプセル分離装置に供給され
た空のカプセルをキャップとボディとに分離し、この分
離したボディに充填装置により計量した薬剤を充填した
後、カプセル嵌合装置によりボディとキャップとを再び
組み合わせることにより得られている。
た略円筒形のカプセルは、カプセル分離装置に供給され
た空のカプセルをキャップとボディとに分離し、この分
離したボディに充填装置により計量した薬剤を充填した
後、カプセル嵌合装置によりボディとキャップとを再び
組み合わせることにより得られている。
【0003】このような工程に用いられるカプセル分離
装置は、カプセルのキャップを保持するキャップ保持孔
を複数備える上セグメントと、この上セグメントのキャ
ップ保持孔により保持されたカプセルのボディ部分を受
け入れて下部の吸引装置によりボディ部分を吸引するボ
ディ保持孔を備えた下セグメントとで構成されている。
装置は、カプセルのキャップを保持するキャップ保持孔
を複数備える上セグメントと、この上セグメントのキャ
ップ保持孔により保持されたカプセルのボディ部分を受
け入れて下部の吸引装置によりボディ部分を吸引するボ
ディ保持孔を備えた下セグメントとで構成されている。
【0004】ここで、図5にカプセル分離装置によるカ
プセルの分離工程の概略を示す。図5(a)において、
空のカプセル6は、ボディ側から上セグメント2のキャ
ップ保持孔4に挿入されるように向きが調節されてキャ
ップ保持孔4に供給される。この図では説明の為、キャ
ップ保持孔4を一つだけ示しているが、上セグメント2
には複数のキャップ保持孔4が設けられており、それぞ
れのキャップ保持孔4に対して空のカプセルがそれぞれ
供給されている。
プセルの分離工程の概略を示す。図5(a)において、
空のカプセル6は、ボディ側から上セグメント2のキャ
ップ保持孔4に挿入されるように向きが調節されてキャ
ップ保持孔4に供給される。この図では説明の為、キャ
ップ保持孔4を一つだけ示しているが、上セグメント2
には複数のキャップ保持孔4が設けられており、それぞ
れのキャップ保持孔4に対して空のカプセルがそれぞれ
供給されている。
【0005】このキャップ保持孔4は、上部領域Aがキ
ャップ径γとほぼ同径で下部領域Bが上部領域Aの境界
位置においてボディ径αとほぼ同径となるように構成さ
れており、その下側には、上セグメント2の下部領域B
側の開口と繋がるようにボディ保持孔5を配置した下セ
グメント3が近接配置されている。
ャップ径γとほぼ同径で下部領域Bが上部領域Aの境界
位置においてボディ径αとほぼ同径となるように構成さ
れており、その下側には、上セグメント2の下部領域B
側の開口と繋がるようにボディ保持孔5を配置した下セ
グメント3が近接配置されている。
【0006】従って、キャップ保持孔4にカプセル6が
ボディ部分側から挿入されると、キャップ6aはキャッ
プ保持孔4の下部領域Bで保持されるので、ボディ6b
が下セグメント3に向って上セグメント2の下側から突
出した状態となり、このボディ6bは、上セグメント2
の下側に近接配置された下セグメント3のボディ保持孔
5に入り込むこととなる。
ボディ部分側から挿入されると、キャップ6aはキャッ
プ保持孔4の下部領域Bで保持されるので、ボディ6b
が下セグメント3に向って上セグメント2の下側から突
出した状態となり、このボディ6bは、上セグメント2
の下側に近接配置された下セグメント3のボディ保持孔
5に入り込むこととなる。
【0007】ボディ保持孔5は、上部領域Xがボディ径
αとほぼ同径で下部領域Yがボディ径より小さい径βと
なるように構成され、更にその下側に真空吸引装置7が
設けられている。真空吸引装置7は、ボディ6bを吸引
することにより、図5(b)に示したようにボディ6b
とキャップ6aとの嵌合を外して、ボディ保持孔5の内
部までボディ6bを引き込んでいる。
αとほぼ同径で下部領域Yがボディ径より小さい径βと
なるように構成され、更にその下側に真空吸引装置7が
設けられている。真空吸引装置7は、ボディ6bを吸引
することにより、図5(b)に示したようにボディ6b
とキャップ6aとの嵌合を外して、ボディ保持孔5の内
部までボディ6bを引き込んでいる。
【0008】先程述べたように、ボディ保持孔5は上部
領域Xよりも下部領域Yの方が小さい径を持つため、ボ
ディ保持孔5の内部に引き込まれたボディ6bは、上部
領域Xと下部領域Yとの境界で留められることとなる。
領域Xよりも下部領域Yの方が小さい径を持つため、ボ
ディ保持孔5の内部に引き込まれたボディ6bは、上部
領域Xと下部領域Yとの境界で留められることとなる。
【0009】このようなカプセル分離装置により分離さ
れたボディは、その後、薬剤を充填するために、下セグ
メントごと充填装置の計量円盤の下側に配置されて(図
示せず)、プランジャにより予め定められた量の薬剤が
充填された後、キャップ保持孔内にキャップを保持した
上セグメントの下側に配置される。すると、カプセル嵌
合装置の押出ピン(図示せず)が下セグメントの下側か
らそれぞれのボディ保持孔に装入されて、ボディを上セ
グメントに向って押出するので、結果としてボディとキ
ャップとが嵌合することとなる。
れたボディは、その後、薬剤を充填するために、下セグ
メントごと充填装置の計量円盤の下側に配置されて(図
示せず)、プランジャにより予め定められた量の薬剤が
充填された後、キャップ保持孔内にキャップを保持した
上セグメントの下側に配置される。すると、カプセル嵌
合装置の押出ピン(図示せず)が下セグメントの下側か
らそれぞれのボディ保持孔に装入されて、ボディを上セ
グメントに向って押出するので、結果としてボディとキ
ャップとが嵌合することとなる。
【0010】カプセル嵌合装置により形成されたカプセ
ルは、薬剤が内部に充填された製品となり、上下セグメ
ントから外され包装工程に搬送される。カプセルが除か
れた上下セグメントは、再び空のカプセルを受け入れ
て、先程述べた工程を進むことになる。このように、カ
プセルの中に薬剤を充填する装置として、間欠的に駆動
する構成のものが挙げられる。
ルは、薬剤が内部に充填された製品となり、上下セグメ
ントから外され包装工程に搬送される。カプセルが除か
れた上下セグメントは、再び空のカプセルを受け入れ
て、先程述べた工程を進むことになる。このように、カ
プセルの中に薬剤を充填する装置として、間欠的に駆動
する構成のものが挙げられる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】粉体状の薬剤をこのよ
うな装置によりカプセル内に充填した場合、プランジャ
が薬剤をボディ内に供給すると、薬剤が粉体状であるこ
とから多少ボディの外側に向って飛散する。
うな装置によりカプセル内に充填した場合、プランジャ
が薬剤をボディ内に供給すると、薬剤が粉体状であるこ
とから多少ボディの外側に向って飛散する。
【0012】そのため、ボディを保持する下セグメント
のボディ保持孔は、カプセル内に充填した薬剤の量が変
わってしまうことを防ぐために、その上部領域の寸法が
ボディ寸法よりも若干深くなるように構成されており、
充填した薬剤がボディの外部に飛散してもボディ保持孔
の内壁に当たってボディ内に入るようにしている。
のボディ保持孔は、カプセル内に充填した薬剤の量が変
わってしまうことを防ぐために、その上部領域の寸法が
ボディ寸法よりも若干深くなるように構成されており、
充填した薬剤がボディの外部に飛散してもボディ保持孔
の内壁に当たってボディ内に入るようにしている。
【0013】しかしながら、飛散した薬剤のうちにはボ
ディ保持孔の上側内壁に付着してボディ内に入らないも
のもある。この内壁に付着した薬剤は、ボディの外側と
ボディ保持孔の内壁との間に挟まってボディの外側とボ
ディ保持孔の内壁との摩擦力を大きくしてしまうので、
ボディ保持孔が次に空のボディを受け入れるために真空
吸引装置によりボディを吸引しても、ボディの底部が上
部領域Xと下部領域Yとの境界に達する前にボディ保持
孔内部で留まってしまい、カプセルの分離を良好に行う
ことができないという問題を引き起こしている。
ディ保持孔の上側内壁に付着してボディ内に入らないも
のもある。この内壁に付着した薬剤は、ボディの外側と
ボディ保持孔の内壁との間に挟まってボディの外側とボ
ディ保持孔の内壁との摩擦力を大きくしてしまうので、
ボディ保持孔が次に空のボディを受け入れるために真空
吸引装置によりボディを吸引しても、ボディの底部が上
部領域Xと下部領域Yとの境界に達する前にボディ保持
孔内部で留まってしまい、カプセルの分離を良好に行う
ことができないという問題を引き起こしている。
【0014】そこで本発明は、ボディ保持孔の周囲に付
着した薬剤を良好に取り除いて常に良好なカプセルの分
離を行うことができるカプセル分離装置を供給すること
をその目的とする。
着した薬剤を良好に取り除いて常に良好なカプセルの分
離を行うことができるカプセル分離装置を供給すること
をその目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1のカプセル分離装置は、一方が開口する略円柱形
のボディと前記ボディよりも大きな径を持ち前記ボディ
の開口を塞ぐ略円柱形のキャップとからなる硬質ゼラチ
ンカプセルをボディとキャップとに分離させるためのカ
プセル分離装置であって、キャップ径とほぼ同径の上部
領域とボディ径とほぼ同径の下部領域とを持ち、上部領
域側から供給された前記カプセルのキャップ部分を保持
するキャップ保持孔を複数持つ上セグメントと、ボディ
径とほぼ同径の上部領域とボディ径より小さい径の下部
領域とを持つと共に、前記上セグメントを介して供給さ
れた前記カプセルを下部領域側へ吸引手段により吸引し
てキャップからボディを外すためのボディ保持孔を複数
持つ下セグメントとを備えたものにおいて、前記ボディ
保持孔の上部領域と下部領域との境界からボディ高さ寸
法未満の深さに亙って、ボディ保持孔の内壁面に縦溝が
開口し、前記縦溝が前記吸引手段により吸引可能に構成
されていることを特徴とするものである。
求項1のカプセル分離装置は、一方が開口する略円柱形
のボディと前記ボディよりも大きな径を持ち前記ボディ
の開口を塞ぐ略円柱形のキャップとからなる硬質ゼラチ
ンカプセルをボディとキャップとに分離させるためのカ
プセル分離装置であって、キャップ径とほぼ同径の上部
領域とボディ径とほぼ同径の下部領域とを持ち、上部領
域側から供給された前記カプセルのキャップ部分を保持
するキャップ保持孔を複数持つ上セグメントと、ボディ
径とほぼ同径の上部領域とボディ径より小さい径の下部
領域とを持つと共に、前記上セグメントを介して供給さ
れた前記カプセルを下部領域側へ吸引手段により吸引し
てキャップからボディを外すためのボディ保持孔を複数
持つ下セグメントとを備えたものにおいて、前記ボディ
保持孔の上部領域と下部領域との境界からボディ高さ寸
法未満の深さに亙って、ボディ保持孔の内壁面に縦溝が
開口し、前記縦溝が前記吸引手段により吸引可能に構成
されていることを特徴とするものである。
【0016】また、請求項2のカプセル分離装置は、請
求項1のカプセル分離装置において、前記縦溝は、前記
ボディ保持孔の内壁面の周方向に等角度間隔で複数配置
されていることを特徴とするものである。
求項1のカプセル分離装置において、前記縦溝は、前記
ボディ保持孔の内壁面の周方向に等角度間隔で複数配置
されていることを特徴とするものである。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明では、上セグメントと下セ
グメントとを有し、吸引手段によりカプセルをボディと
キャップとに分離する構成のカプセル分離装置におい
て、下セグメントに設けられたボディ保持孔が、その内
壁面に上部領域と下部領域との境界からボディ高さ寸法
未満の深さに亙る縦溝を備えており、下部領域側からボ
ディを吸引する共に、縦溝からボディとボディ保持孔内
壁との間にある薬剤を吸引するものとしている。
グメントとを有し、吸引手段によりカプセルをボディと
キャップとに分離する構成のカプセル分離装置におい
て、下セグメントに設けられたボディ保持孔が、その内
壁面に上部領域と下部領域との境界からボディ高さ寸法
未満の深さに亙る縦溝を備えており、下部領域側からボ
ディを吸引する共に、縦溝からボディとボディ保持孔内
壁との間にある薬剤を吸引するものとしている。
【0018】図1及び図2は、このような本発明の概要
を示す説明図である。本発明のカプセル分離装置は、図
1に示したように、カプセル6のキャップ6aを保持す
るキャップ保持孔4を複数備える上セグメント2と、こ
の上セグメント2のキャップ保持孔4により保持された
カプセル6のボディ6bを受け入れるボディ保持孔5を
備える下セグメント3とを有し、更に、この下セグメン
ト3には、下部に吸引手段である真空吸引装置7が設け
られている。
を示す説明図である。本発明のカプセル分離装置は、図
1に示したように、カプセル6のキャップ6aを保持す
るキャップ保持孔4を複数備える上セグメント2と、こ
の上セグメント2のキャップ保持孔4により保持された
カプセル6のボディ6bを受け入れるボディ保持孔5を
備える下セグメント3とを有し、更に、この下セグメン
ト3には、下部に吸引手段である真空吸引装置7が設け
られている。
【0019】これらの図では図2が、下セグメント2に
設けられたボディ保持孔5の上面図を示しており、図1
の断面図は図2における破線Mでの断面である。また、
説明の為、キャップ保持孔4を一つだけ示しているが、
上セグメント2には複数のキャップ保持孔4が設けられ
ており、それぞれのキャップ保持孔4に対して空のカプ
セルがそれぞれ供給されている。
設けられたボディ保持孔5の上面図を示しており、図1
の断面図は図2における破線Mでの断面である。また、
説明の為、キャップ保持孔4を一つだけ示しているが、
上セグメント2には複数のキャップ保持孔4が設けられ
ており、それぞれのキャップ保持孔4に対して空のカプ
セルがそれぞれ供給されている。
【0020】このキャップ保持孔4は、上部領域Aがキ
ャップ径γとほぼ同径で下部領域Bが上部領域Aの境界
位置においてボディ径αとほぼ同径となるように構成さ
れており、その下側には、上セグメント2の下部領域B
側の開口と繋がるようにボディ保持孔5を配置した下セ
グメント3が近接配置されている。
ャップ径γとほぼ同径で下部領域Bが上部領域Aの境界
位置においてボディ径αとほぼ同径となるように構成さ
れており、その下側には、上セグメント2の下部領域B
側の開口と繋がるようにボディ保持孔5を配置した下セ
グメント3が近接配置されている。
【0021】従って、キャップ保持孔4にカプセル6が
ボディ部分側から挿入されると、キャップ6aはキャッ
プ保持孔4の下部領域Bで保持されるので、ボディ6b
が下セグメント3に向って上セグメント2の下側から突
出した状態となり、カプセル6のボディ6bは、下セグ
メント3のボディ保持孔5に入り込むこととなる。
ボディ部分側から挿入されると、キャップ6aはキャッ
プ保持孔4の下部領域Bで保持されるので、ボディ6b
が下セグメント3に向って上セグメント2の下側から突
出した状態となり、カプセル6のボディ6bは、下セグ
メント3のボディ保持孔5に入り込むこととなる。
【0022】このボディ保持孔5は、図1に示したよう
に、上部領域Xがボディ径αとほぼ同径で下部領域Yが
ボディ径より小さい径βとなるように構成され、更にそ
の内壁面に上部領域Xと下部領域Yとの境界からボディ
高さ寸法未満の深さに亙る縦溝1a〜1eが形成されて
いる。ここでは、一例として、ボディ保持孔5が縦溝を
五つ備えたものとしているが、勿論、縦溝の数は限定的
なものではなく、単数でも複数でも構わない。
に、上部領域Xがボディ径αとほぼ同径で下部領域Yが
ボディ径より小さい径βとなるように構成され、更にそ
の内壁面に上部領域Xと下部領域Yとの境界からボディ
高さ寸法未満の深さに亙る縦溝1a〜1eが形成されて
いる。ここでは、一例として、ボディ保持孔5が縦溝を
五つ備えたものとしているが、勿論、縦溝の数は限定的
なものではなく、単数でも複数でも構わない。
【0023】従って、ボディ保持孔5にボディ6bが入
り込むと、ボディ保持孔5の下側に連通して設けられた
真空吸引装置7がボディ6bを吸引してキャップ6aと
の嵌合を外すので、ボディ6bが下部領域Yに向って移
動し、図1(b)に示したように上部領域Xと下部領域
Yとの境界で留められることとなる。
り込むと、ボディ保持孔5の下側に連通して設けられた
真空吸引装置7がボディ6bを吸引してキャップ6aと
の嵌合を外すので、ボディ6bが下部領域Yに向って移
動し、図1(b)に示したように上部領域Xと下部領域
Yとの境界で留められることとなる。
【0024】この時、既にボディ保持孔5内の上側内壁
に付着している薬剤は、ボディ6bの移動と共に下側領
域Yに向って移動するが、ボディ保持孔5の上部領域X
と下部領域Yとの境界からボディ高さ寸法未満の深さの
縦溝1a〜1eに吸引され外部に排出されてしまうこと
となる。そのため、ボディ6bの受入れの際に、ボディ
6bの外側とボディ保持孔5の内壁との間に前回充填し
た薬剤が挟まることがなくカプセルの分離を良好に行う
ことが可能である。
に付着している薬剤は、ボディ6bの移動と共に下側領
域Yに向って移動するが、ボディ保持孔5の上部領域X
と下部領域Yとの境界からボディ高さ寸法未満の深さの
縦溝1a〜1eに吸引され外部に排出されてしまうこと
となる。そのため、ボディ6bの受入れの際に、ボディ
6bの外側とボディ保持孔5の内壁との間に前回充填し
た薬剤が挟まることがなくカプセルの分離を良好に行う
ことが可能である。
【0025】この縦溝の数は、単数よりも複数設けた方
がボディの保持孔5内の薬剤を効率よく取り除くことが
できるので好ましく、更に、図2に示したように、縦溝
をボディ保持孔5の内壁面に対して等角度間隔で複数配
置すれば、ボディの保持孔5内に付着している薬剤を効
率よく取り除くことができると共に、ボディの保持孔5
がボディの外側面をバランス良く吸引することになり好
ましい。
がボディの保持孔5内の薬剤を効率よく取り除くことが
できるので好ましく、更に、図2に示したように、縦溝
をボディ保持孔5の内壁面に対して等角度間隔で複数配
置すれば、ボディの保持孔5内に付着している薬剤を効
率よく取り除くことができると共に、ボディの保持孔5
がボディの外側面をバランス良く吸引することになり好
ましい。
【0026】勿論、縦溝を吸引する吸引手段としてはボ
ディbを吸引するための吸引装置7がボディ保持孔5内
だけでなく、縦溝1a〜1e内も吸引する構成としても
良いし、別の構成として、例えば、ボディbを吸引する
ための吸引装置7とは別の吸引装置を設け、これが縦溝
1a〜1e内を吸引する構成としても良い。図1では、
縦溝1a〜1e内を吸引する吸引手段として、ボディb
を吸引する吸引装置7を用いた場合の例を示している。
ディbを吸引するための吸引装置7がボディ保持孔5内
だけでなく、縦溝1a〜1e内も吸引する構成としても
良いし、別の構成として、例えば、ボディbを吸引する
ための吸引装置7とは別の吸引装置を設け、これが縦溝
1a〜1e内を吸引する構成としても良い。図1では、
縦溝1a〜1e内を吸引する吸引手段として、ボディb
を吸引する吸引装置7を用いた場合の例を示している。
【0027】また、縦溝の寸法を、上部領域と下部領域
との境界からボディ高さ寸法未満の深さとしているの
で、ボディが上部領域と下部領域との境界により留めら
れた状態の時に、ボディの上側から空気が流入して吸引
力を損ねることがなく、常に良好にボディを吸引保持す
ることが可能である。
との境界からボディ高さ寸法未満の深さとしているの
で、ボディが上部領域と下部領域との境界により留めら
れた状態の時に、ボディの上側から空気が流入して吸引
力を損ねることがなく、常に良好にボディを吸引保持す
ることが可能である。
【0028】このようなカプセル分離装置により分離さ
れたボディ6bは、その後、薬剤を充填するために、下
セグメント3ごと充填装置の計量円盤の下側に配置され
て(図示せず)、図示しないプランジャにより予め定め
られた量の薬剤が充填された後、キャップ保持孔4内に
キャップ6aを保持した上セグメント2の下側に配置さ
れる。
れたボディ6bは、その後、薬剤を充填するために、下
セグメント3ごと充填装置の計量円盤の下側に配置され
て(図示せず)、図示しないプランジャにより予め定め
られた量の薬剤が充填された後、キャップ保持孔4内に
キャップ6aを保持した上セグメント2の下側に配置さ
れる。
【0029】すると、カプセル嵌合装置の押出ピン(図
示せず)が下セグメント3の下側からそれぞれのボディ
保持孔5に装入されて、ボディ6bを上セグメント2に
向って押出するので、結果としてボディ6bとキャップ
6aとが嵌合することとなる。
示せず)が下セグメント3の下側からそれぞれのボディ
保持孔5に装入されて、ボディ6bを上セグメント2に
向って押出するので、結果としてボディ6bとキャップ
6aとが嵌合することとなる。
【0030】このように、本発明のカプセル分離装置
は、ボディ6bとボディの保持孔5内壁との間に付着し
ていた薬剤を良好に取り除くことができるので、ボディ
6bの外側とボディ保持孔5の内側との摩擦力が大きく
なることに起因する諸々の問題の発生を防止することが
でき、良好なカプセルの分離を行うことができる。
は、ボディ6bとボディの保持孔5内壁との間に付着し
ていた薬剤を良好に取り除くことができるので、ボディ
6bの外側とボディ保持孔5の内側との摩擦力が大きく
なることに起因する諸々の問題の発生を防止することが
でき、良好なカプセルの分離を行うことができる。
【0031】また、本発明のボディ保持孔5は、以下の
手順で下セグメント3に形成することができる。 (1)下セグメント3に下部領域Yと同径βの穴を穿設
する。 (2)上部領域X側から上部領域Xと同じ径αの穴をボ
ディ6bの高さ寸法以上の寸法となるように繰り抜く。 (3)下部領域Yから縦溝1a〜1eの部分を上部領域
Xと下部領域Yとの境界からボディ高さ寸法未満の深さ
となるように繰り抜く。勿論、上セグメント2のキャッ
プ保持孔4も同様の方法で形成させることができるのは
言うまでもない。
手順で下セグメント3に形成することができる。 (1)下セグメント3に下部領域Yと同径βの穴を穿設
する。 (2)上部領域X側から上部領域Xと同じ径αの穴をボ
ディ6bの高さ寸法以上の寸法となるように繰り抜く。 (3)下部領域Yから縦溝1a〜1eの部分を上部領域
Xと下部領域Yとの境界からボディ高さ寸法未満の深さ
となるように繰り抜く。勿論、上セグメント2のキャッ
プ保持孔4も同様の方法で形成させることができるのは
言うまでもない。
【0032】また、本発明の別の構成例として、以下の
手順で下セグメント3にボディ保持孔5を形成させたカ
プセル分離装置を挙げることができる。 (1)下セグメント3に上部領域Xと同径αの穴を穿設
する。 (2)下部領域Y側から上部領域Xの上部分を残して縦
溝1a〜1eを繰り抜く。 (3)下部領域Y側から下部領域Yと同径βの内径を備
えたスリーブ8を挿入する。この時、スリーブ8の上部
領域X側の端部から上部領域Xの上セグメント側端部ま
での寸法がボディ6bの高さ寸法以上の寸法となるよう
にスリーブ8を挿入する。
手順で下セグメント3にボディ保持孔5を形成させたカ
プセル分離装置を挙げることができる。 (1)下セグメント3に上部領域Xと同径αの穴を穿設
する。 (2)下部領域Y側から上部領域Xの上部分を残して縦
溝1a〜1eを繰り抜く。 (3)下部領域Y側から下部領域Yと同径βの内径を備
えたスリーブ8を挿入する。この時、スリーブ8の上部
領域X側の端部から上部領域Xの上セグメント側端部ま
での寸法がボディ6bの高さ寸法以上の寸法となるよう
にスリーブ8を挿入する。
【0033】このような方法でボディ保持孔5を形成さ
せた場合を図3及び図4に示す。これらの図では図4
が、下セグメント2に設けられたボディ保持孔5の上面
図を示しており、図3の断面図は図4における破線Mで
の断面である。また、説明の為、キャップ保持孔4を一
つだけ示しているが、上セグメント2には複数のキャッ
プ保持孔4が設けられており、それぞれのキャップ保持
孔4に対して空のカプセルがそれぞれ供給されている。
せた場合を図3及び図4に示す。これらの図では図4
が、下セグメント2に設けられたボディ保持孔5の上面
図を示しており、図3の断面図は図4における破線Mで
の断面である。また、説明の為、キャップ保持孔4を一
つだけ示しているが、上セグメント2には複数のキャッ
プ保持孔4が設けられており、それぞれのキャップ保持
孔4に対して空のカプセルがそれぞれ供給されている。
【0034】図3からも明確なように、この場合の下部
領域Yはスリーブ8により構成されており、上部領域X
と下部領域Yとの境界はスリーブ8の端部により決定さ
れている。勿論、ボディ保持孔としての働きは、上述し
た図1及び図2の場合と同様であることは言うまでもな
い。
領域Yはスリーブ8により構成されており、上部領域X
と下部領域Yとの境界はスリーブ8の端部により決定さ
れている。勿論、ボディ保持孔としての働きは、上述し
た図1及び図2の場合と同様であることは言うまでもな
い。
【0035】この場合、前述の方法よりも形成方法が簡
単であると共に、下セグメント3に穿設する回数が少な
いので偏心が生じる確率が低く、より高精度にボディ保
持孔5を形成させることができ好ましい。
単であると共に、下セグメント3に穿設する回数が少な
いので偏心が生じる確率が低く、より高精度にボディ保
持孔5を形成させることができ好ましい。
【0036】勿論、本発明はこれら二つに限らず、別の
形成方法、例えば、上部領域Xと下部領域Yを形成させ
る別の方法として、互いに中心を合致させて、上部領域
Xは上側から、下部領域Yは下側から、それぞれ予め定
められた径の穴を開てボディ保持孔5を形成させても良
く、前述した構成のボディ保持孔が形成できれば特に限
定はしない。
形成方法、例えば、上部領域Xと下部領域Yを形成させ
る別の方法として、互いに中心を合致させて、上部領域
Xは上側から、下部領域Yは下側から、それぞれ予め定
められた径の穴を開てボディ保持孔5を形成させても良
く、前述した構成のボディ保持孔が形成できれば特に限
定はしない。
【0037】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明のカプセル
分離装置は、下セグメントのボディ保持孔の周囲に付着
した薬剤を良好に取り除いて常に良好なカプセルの分離
を行うことができるという効果を達成する。
分離装置は、下セグメントのボディ保持孔の周囲に付着
した薬剤を良好に取り除いて常に良好なカプセルの分離
を行うことができるという効果を達成する。
【0038】特に、間欠的に駆動される装置において
は、カプセルの良好な分離を高い率で行うことが出来る
ので、製造歩留を向上するという効果を達成する。
は、カプセルの良好な分離を高い率で行うことが出来る
ので、製造歩留を向上するという効果を達成する。
【図1】本発明の一構成例を示す断面図である。
【図2】本発明のボディ保持孔の上面図である。
【図3】本発明の別の構成例を示す断面図である。
【図4】図3で示したボディ保持孔の上面図である。
【図5】従来の概念を示す断面図である。
1a〜1e 縦溝 2 上セグメント 3 下セグメント 4 キャップ保持孔 5 ボディ保持孔 6 カプセル 6a キャップ 6b ボディ 7 真空吸引装置 8 スリーブ
Claims (2)
- 【請求項1】 一方が開口する略円柱形のボディと前記
ボディよりも大きな径を持ち前記ボディの開口を塞ぐ略
円柱形のキャップとからなる硬質ゼラチンカプセルをボ
ディとキャップとに分離させるためのカプセル分離装置
であって、 キャップ径とほぼ同径の上部領域とボディ径とほぼ同径
の下部領域とを持ち、上部領域側から供給された前記カ
プセルのキャップ部分を保持するキャップ保持孔を複数
持つ上セグメントと、 ボディ径とほぼ同径の上部領域とボディ径より小さい径
の下部領域とを持つと共に、前記上セグメントを介して
供給された前記カプセルを下部領域側へ吸引手段により
吸引してキャップからボディを外すためのボディ保持孔
を複数持つ下セグメントとを備えたものにおいて、 前記ボディ保持孔の上部領域と下部領域との境界からボ
ディ高さ寸法未満の長さに亙って、ボディ保持孔の内壁
面に縦溝が開口し、前記縦溝が前記吸引手段により吸引
可能に構成されていることを特徴とするカプセル分離装
置。 - 【請求項2】 前記縦溝は、前記ボディ保持孔の内壁面
の周方向に等角度間隔で複数配置されていることを特徴
とする請求項1に記載のカプセル分離装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19260395A JP2689320B2 (ja) | 1995-07-06 | 1995-07-06 | カプセル分離装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19260395A JP2689320B2 (ja) | 1995-07-06 | 1995-07-06 | カプセル分離装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0919481A true JPH0919481A (ja) | 1997-01-21 |
JP2689320B2 JP2689320B2 (ja) | 1997-12-10 |
Family
ID=16294016
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19260395A Expired - Fee Related JP2689320B2 (ja) | 1995-07-06 | 1995-07-06 | カプセル分離装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2689320B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108674763A (zh) * | 2018-03-14 | 2018-10-19 | 冯春堂 | 一种精密调节式儿科用胶囊药物处理装置 |
CN108995930A (zh) * | 2018-08-24 | 2018-12-14 | 冯勇 | 一种麻醉科用胶囊处理装置 |
-
1995
- 1995-07-06 JP JP19260395A patent/JP2689320B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108674763A (zh) * | 2018-03-14 | 2018-10-19 | 冯春堂 | 一种精密调节式儿科用胶囊药物处理装置 |
CN108674763B (zh) * | 2018-03-14 | 2020-06-12 | 吉林大学第一医院 | 一种精密调节式儿科用胶囊药物处理装置 |
CN108995930A (zh) * | 2018-08-24 | 2018-12-14 | 冯勇 | 一种麻醉科用胶囊处理装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2689320B2 (ja) | 1997-12-10 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |