JPH09194490A - シラン類の製造方法 - Google Patents

シラン類の製造方法

Info

Publication number
JPH09194490A
JPH09194490A JP8022111A JP2211196A JPH09194490A JP H09194490 A JPH09194490 A JP H09194490A JP 8022111 A JP8022111 A JP 8022111A JP 2211196 A JP2211196 A JP 2211196A JP H09194490 A JPH09194490 A JP H09194490A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
raw material
reaction
fluidized bed
reaction vessel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8022111A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Nakayama
宏 中山
Hiroshi Tsumura
寛 津村
Tetsuo Nakanishi
鉄雄 中西
Yukinori Sato
行徳 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority to JP8022111A priority Critical patent/JPH09194490A/ja
Priority to DE69715054T priority patent/DE69715054T2/de
Priority to US08/781,207 priority patent/US5712405A/en
Priority to EP97300137A priority patent/EP0784057B1/en
Publication of JPH09194490A publication Critical patent/JPH09194490A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F7/00Compounds containing elements of Groups 4 or 14 of the Periodic Table
    • C07F7/02Silicon compounds
    • C07F7/08Compounds having one or more C—Si linkages
    • C07F7/12Organo silicon halides
    • C07F7/16Preparation thereof from silicon and halogenated hydrocarbons direct synthesis

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 直接合成法を用いて、速い生成速度の下で高
選択性、高収率でアルキルハロシラン類を得ることがで
き、特にジアルキルジハロシランを選択性良く製造でき
る(アルキルハロ)シラン類の製造方法を開発する。 【解決手段】 原料ガス供給管と生成ガス送出管とを備
えた流動層型反応器を用い、該流動層反応器内に金属珪
素粉末と銅触媒とを含む触体を仕込んだ後、原料ガス供
給管からアルキルハライドを含む原料ガスを導入して直
接合成法により下記一般式(1) RnSiX4-n(1) (但し、式中Rは炭素数1〜4の低級アルキル基、Xは
ハロゲン原子であり、nは0〜4の整数である。)で示
される(アルキルハロ)シラン類を製造する方法におい
て、流動層型反応器の生成ガス送出管に集塵機を連設
し、集塵した触体粉末を再び反応器に循環させる設備を
設置すると共に、原料のアルキルハライド含有ガス供給
条件を供給ガス線速と供給ガス密度とを乗じた値が0.
2〜2kg/m2・secの範囲となるように設定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属珪素とアルキ
ルハライドとを直接法により反応させ、速い生成速度で
しかも高選択率かつ高収率で高品質の(アルキルハロ)
シラン類を得ることができる(アルキルハロ)シラン類
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
アルキルハロシランの合成法に関しては、米国特許第2
380995号において、ロコウが銅触媒による金属珪
素とアルキルハライドとの直接合成法を開示して以来、
銅触媒の存在下で用いる種々の助触媒に関するもの、銅
触媒とその処理に関するもの、金属珪素に関するもの、
反応装置に関するものなど様々な研究成果が報告されて
いる。
【0003】この場合、上記直接合成法は、金属珪素に
銅触媒及び助触媒を添加した触体を活性化した後、これ
にアルキルハライドを導入し、これらを直接気固接触さ
せることによってアルキルハロシランを得る方法であ
り、工業的には流動層型反応器を用いて行なわれる。
【0004】更に、アルキルハロシランの直接合成法に
て生成するアルキルハロシラン類の中では、ジアルキル
ジハロシランがシリコーン樹脂の原料として数多くの用
途があるため工業的に最も重要であり、最も広範囲に利
用されている。このジアルキルジハロシランの生産性を
向上させるためには、アルキルハロシラン類の生成速度
とジアルキルジハロシランの選択性との両方を向上させ
る必要がある。
【0005】しかしながら、上記のアルキルハロシラン
類の生成反応は、発熱反応であるために生成速度の上昇
と共に局所的に温度の高い部位が生じ、触体中の触媒粒
子のシンタリング、偏析、触媒の失活、アルキルハライ
ド及びアルキルハロシランの分解、不純物カーボンの蓄
積等の不具合を招くと共に、選択性の悪化、収率の低下
といった問題を生じる。このため、当業者は、ジアルキ
ルジハロシランの選択性維持、反応継続のために遅い生
成速度の下で操業しなければならなかった。
【0006】ところで、特公平1−40035号公報に
は、アルキルハロシランの直接合成法におけるアルキル
ハライドの導入量は反応器内触体の床を流動化するのに
十分な流量以上であればよいことが記載されている。更
に、特開平1−66439号公報にも同様にアルキルハ
ライドの導入量は、反応器内の触体を流動化するのに十
分なガス量であれば良いことが記載されている。しか
し、反応器内触体が流動化する程度の低い流速では、気
固間伝熱が不十分なため選択性の悪化、収率の低下とい
った問題が生じ、反応の継続運転が困難になるという欠
点があった。
【0007】一方、特開昭51−8219号公報には、
反応器内へのアルキルハライドを含む原料ガスの導入量
を反応器内空塔線速にして20〜80cm/secとす
ることにより、反応触体の凝集、反応器壁/分散板への
付着が防止されると共に、局所的な発熱が回避され、ジ
アルキルジハロシランの選択性が向上すると記載されて
いる。しかし、流速を向上させると、終末速度を越えた
微粉末が飛沫同伴され、反応器系外に排出されてしま
う。この微粉末は、反応に寄与する表面積が大きいた
め、系外排出により有効反応面積が減少することとな
る。また、粒径の細かい微粉末は、粒子間の伝熱が良好
であり、反応器内温度をより均一にする働きを持ってい
る。従って、微粉末の排出は反応器内温度の偏在を招
き、結果として反応速度の低下、選択性の悪化、収率の
低下といった問題が生じる。
【0008】このように従来の方法はいずれも欠点を有
しており、効率良くアルキルハロシラン類を製造するこ
とができる方法の開発が望まれている。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、速い生成速度の下でしかも高選択性、高収率で高品
質のジアルキルジハロシラン等の(アルキルハロ)シラ
ン類を得ることができる(アルキルハロ)シラン類の製
造方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結
果、原料ガス供給管と生成ガス送出管とを備えた流動層
型反応器を用い、該流動層反応器内に金属珪素粉末と銅
触媒とを含む触体を仕込んだ後、原料ガス供給管からア
ルキルハライドを含む原料ガスを導入して直接合成法に
より下記一般式(1) RnSiX4-n (1) (但し、式中Rは炭素数1〜4の低級アルキル基、Xは
ハロゲン原子であり、nは0〜4の整数である。)で示
される(アルキルハロ)シラン類を製造する方法におい
て、原料ガス供給管と生成ガス送出管とを備えた流動層
型反応器の生成ガス送出管に集塵機を連設し、集塵した
触体粉末を再び反応器に循環させると共に、原料のアル
キルハライド含有ガス供給条件を供給ガス線速と供給ガ
ス密度とを乗じた値が0.2〜2kg/m2・secの
範囲となるように設定することにより、上記直接合成法
を用いて、速い生成速度の下でしかも高選択性、高収率
で高品質のジアルキルジハロシラン等の(アルキルハ
ロ)シラン類を得ることができ、特にジアルキルジハロ
シランを選択性良く製造できることを知見し、本発明を
なすに至った。
【0011】従って、本発明は、原料ガス供給管と生成
ガス送出管とを備えた流動層型反応器を用い、該流動層
反応器内に金属珪素粉末と銅触媒とを含む触体を仕込ん
だ後、原料ガス供給管からアルキルハライドを含む原料
ガスを導入して直接合成法により上記一般式(1)で示
される(アルキルハロ)シラン類を製造する方法におい
て、流動層型反応器の生成ガス送出管に集塵機を連設
し、集塵した触体粉末を再び反応器に循環させると共
に、原料のアルキルハライド含有ガス供給条件を供給ガ
ス線速と供給ガス密度とを乗じた値が0.2〜2kg/
2・secの範囲となるように設定することを特徴と
する(アルキルハロ)シラン類の製造方法を提供する。
【0012】以下、本発明につき更に詳細に説明する
と、本発明の(アルキルハロ)シラン類の製造方法は、
原料ガス供給管と生成ガス送出管とを備えた流動層型反
応器内に金属珪素粉末と銅触媒とを含む触体を仕込んだ
後、原料ガス供給管からアルキルハライドを含む原料ガ
スを導入して直接合成法により下記一般式(1) RnSiX4-n (1) (但し、式中Rは炭素数1〜4の低級アルキル基、Xは
ハロゲン原子であり、nは0〜4の整数である。)で示
される(アルキルハロ)シラン類を製造する方法であ
り、特に前記流動層型反応器の生成ガス送出管に集塵機
を連設し、集塵した触体粉末を再び反応器に循環させる
と共に、原料のアルキルハライドガス供給条件を特定条
件に設定するものである。
【0013】ここで、本発明に使用する金属珪素粉末
は、通常珪素の純度が97重量%以上、特に純度が98
重量%以上のものが好ましく使用される。また、金属珪
素粉末の平均粒径は10〜500μm、特に20〜15
0μmの範囲が好適である。
【0014】また、銅触媒としては、例えば粒状銅粉
末、フレーク状銅等の単体銅、Cu−Zn、Cu−S
i、Cu−Sb等の銅合金、酸化第一銅、酸化第二銅、
ハロゲン化銅等の銅化合物など種々の形態のものを用い
ることができる。
【0015】これら銅触媒の配合量は、金属珪素粉末1
00部(重量部、以下同様)に対して銅に換算して1〜
10部、特に2〜8部とすることが好ましい。
【0016】また、銅触媒と共に公知の方法に基づいて
亜鉛、アンチモン、錫等の反応促進剤を添加してもよ
い。なお、これら反応促進剤の添加量は、通常量とする
ことができる。
【0017】更に、原料として使用するアルキルハライ
ドとしては、具体的に塩化メチル、塩化エチル、臭化メ
チル、臭化エチル等を例示することができるが、この中
では塩化メチルが工業的に最も有用であり、この塩化メ
チルを用いて製造されるジメチルジクロロシランは、多
くのシリコーン樹脂の原料として数多くの用途がある。
【0018】なお、上記原料のアルキルハライドは、予
め昇温し、ガス化した後、流動層型反応器へ送入するこ
とが望ましい。この場合、アルキルハライドガス単独で
使用しても良いし、不活性ガスとの混合ガスとして使用
しても良い。なお、不活性ガスとしては、例えば窒素ガ
ス、アルゴンガス、ヘリウムガス等が挙げられる。
【0019】本発明では、このような原料から下記一般
式(1) RnSiX4-n (1) (但し、式中Rは炭素数1〜4の低級アルキル基、Xは
ハロゲン原子であり、nは0〜4の整数である。)で示
される(アルキルハロ)シラン類を製造するものであ
る。
【0020】上記式(1)において、Rは炭素数1〜4
の低級アルキル基であり、例えばメチル基、エチル基、
プロピル基、ブチル基が挙げられる。Xはハロゲン原子
であり、例えば塩素原子、臭素原子、フッ素原子等が挙
げられる。
【0021】次に、本発明方法で用いる製造装置は、原
料ガス供給管と生成ガス送出管とを備えた流動層型反応
器を主体とし、この生成ガス送出管に集塵機を連設し、
集塵した触体粉末を再び反応器に循環させる設備が設置
されたもので、このような装置を使用することにより、
供給ガスにより飛沫同伴される微粉末が集塵機により捕
捉され、デップレーグ等を介して反応器内に循環するの
で、効率良く(アルキルハロ)シラン類を製造すること
ができる。
【0022】具体的には、図1に示すような製造装置を
好適に使用することができる。即ち、この製造装置は、
流動層型反応器1を具備するもので、この流動層型反応
器1は原料ガス供給管2及び生成ガス送出管3を備え、
更に、生成ガス供給管3に集塵機としてのサイクロン4
とフィルター5が連結され、このフィルター5にはフィ
ルター洗浄用ガス供給管6と生成ガス排出管7が備えら
ている。また、サイクロン4、フィルター5と流動層型
反応器1の下部との間はそれぞれ回収微粉末送入管8で
連結されている。
【0023】この場合、集塵機としては、集塵効率の高
いもの程好適であり、特に集塵効率98%以上の集塵能
力を持つものが好ましく使用される。このような集塵機
として具体的には、サイクロンが好適に使用される。
【0024】また、集塵機としてサイクロンを用いる場
合には、サイクロンの後方(下流側)に焼結金属フィル
ター等のフィルターを設置することにより、微粉末の系
外排出による金属珪素のロス等の不利をより軽減するこ
とができ、更に有利である。
【0025】本発明方法を利用してこの製造装置で(ア
ルキルハロ)シラン類を製造するには、例えば上記金属
珪素粉末と銅触媒を含む触体を流動層型反応器1に仕込
むと共に、原料ガス供給管2から不活性ガスを導入して
触体の流動化を開始する。次いで、流動層型反応器1を
加熱し、触体を所定の温度に加熱した後、一定時間触体
の流動化を継続することにより、触体への触媒活性付与
を行う。その後、原料ガス供給管2からアルキルハライ
ドを流動層型反応器1に導入し、触体との気−固接触反
応により(アルキルハロ)シラン類を製造する。生成ガ
スは生成ガス送出管3から送出され、サイクロン4及び
フィルター5を通って生成ガス排出管から排出される
が、この際、供給ガスにより飛沫同伴される触体微粉末
は、サイクロン4及びフィルター5により捕捉され、デ
ップレーグ等を介して回収微粉末送入管8から流動層型
反応器1内に送入、循環するものである。
【0026】本発明では、原料ガス供給管2から供給さ
れる原料ガスのアルキルハライド含有ガスの供給ガス線
速と供給ガス密度との積を0.2〜2kg/m2・se
c、特に0.25〜1.5kg/m2・secの範囲と
することが必要である。供給ガス線速と供給ガス密度の
積が0.2kg/m2・sec未満では、速い生成速度
の下で高選択性をあげることができず、2kg/m2
secを越えると圧縮機の容量が大きくなり過ぎたり、
集塵機も過大なものとなるため、設備上好ましくない。
また、供給ガス密度は、ガス組成、温度及び圧力により
制御可能であるが、アルキルハロシラン類の直接合成法
における反応温度は公知のとおり250〜350℃とす
ることが好ましく、この温度範囲内で圧力を調整するこ
とにより供給ガス密度を制御することが好ましい。
【0027】なお、上記範囲において、供給ガス線速は
0.05〜1.5m/sec、特に0.1〜0.8m/
secの範囲であることが好ましく、供給ガス密度は
1.1〜11kg/m3、特に1.6〜5.4kg/m3
の範囲であることが好ましい。
【0028】更に、本発明では、供給ガス中のアルキル
ハライド濃度を管理することにより反応速度を50〜1
000kg/t・hrとすることが望ましく、反応速度
が50kg/t・hr未満では生産上効率が悪くなり、
1000kg/t・hrを超えるとアルキルハライドの
分解等により、ジアルキルジハロシランの選択性が低下
する場合がある。
【0029】
【発明の効果】本発明の(アルキルハロ)シラン類の製
造方法によれば、速い生成速度の下で、しかも高選択
性、高収率で高品質のジアルキルジハロシラン等の(ア
ルキルハロ)シラン類を得ることができる。
【0030】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示して本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるも
のではない。なお、各例中の部はいずれも重量部であ
る。また、各例中で標記した語は以下のように定義され
る。 D:生成有効アルキルハロシラン中のジアルキルジハロ
シランの重量パーセント T:生成有効アルキルハロシラン中のアルキルトリハロ
シランの重量パーセント
【0031】
【数1】
【0032】〔実施例1〕図1に示したような集塵設備
を有する直径80mm、高さ1150mmのカーボンス
チール製の流動層型反応器1に原料ガス供給管2から窒
素ガスを導入し、反応器内温度を280℃まで上げた。
この流動層型反応器1に平均粒径60μmの工業グレー
ドの金属珪素粉を100部、金属銅粉、金属アンチモン
粉及び金属亜鉛粉よりなる混合物2.7部を仕込み、2
時間放置した後、反応器内に原料ガス供給管2から塩化
メチルと不活性ガスからなる混合ガスを導入し、反応温
度を290℃とした。サイクロン4及びフィルター5を
稼働させ、フィルター洗浄用ガス供給管6から窒素ガス
を供給して反応を進めた。
【0033】反応開始後、供給ガス空塔線速(ρ)を
0.141m/sec、供給ガス密度(υ)を1.62
kg/m3に制御した(供給ガス空塔線速と供給ガス密
度の積(ρυ)=0.228kg/m2・sec)。ま
た、供給ガス中のアルキルハライド濃度を管理すること
により、反応速度を138kg/t・hrに管理した。
仕込んだ金属珪素の10重量%が消費されたところで反
応を停止した。
【0034】金属珪素20%消費時における生成物の組
成は、生成した有効メチルクロロシランに対してジメチ
ルジクロロシラン(D)が91.1重量%、メチルトリ
クロロシラン(T)が4.5重量%であった。T/Dは
0.0494であった。
【0035】〔実施例2〕実施例1と同様に反応容器内
に原料を供給して反応開始後、供給ガス空塔線速を0.
07m/sec、供給ガス密度を3.61kg/m3
制御した(供給ガス空塔線速と供給ガス密度の積=0.
253kg/m2・sec)。また、供給ガス中のアル
キルハライド濃度を管理することにより、反応速度を3
00kg/t・hrに管理した。仕込んだ金属珪素の2
0重量%が消費されたところで反応を停止した。
【0036】金属珪素20%消費時における生成物の組
成は、生成した有効メチルクロロシランに対してジメチ
ルジクロロシランが90.5重量%、メチルトリクロロ
シランが4.8重量%であった。T/Dは0.0530
であった。
【0037】〔実施例3〕実施例1と同様に反応容器内
に原料を供給して反応開始後、供給ガス空塔線速を0.
135m/sec、供給ガス密度を1.92kg/m3
に制御した(供給ガス空塔線速と供給ガス密度の積=
0.259kg/m2・sec)。また、供給ガス中の
アルキルハライド濃度を管理することにより、反応速度
を480kg/t・hrに管理した。仕込んだ金属珪素
の20重量%が消費されたところで反応を停止した。
【0038】金属珪素20%消費時における生成物の組
成は、生成した有効メチルクロロシランに対してジメチ
ルジクロロシランが91.2重量%、メチルトリクロロ
シランが4.4重量%であった。T/Dは0.0482
であった。
【0039】〔実施例4〕実施例1と同様に反応容器内
に原料を供給して反応開始後、供給ガス空塔線速を0.
135m/sec、供給ガス密度を2.14kg/m3
に制御した(供給ガス空塔線速と供給ガス密度の積=
0.289kg/m2・sec)。また、供給ガス中の
アルキルハライド濃度を管理することにより、反応速度
を720kg/t・hrに管理した。仕込んだ金属珪素
の20重量%が消費されたところで反応を停止した。
【0040】金属珪素20%消費時における生成物の組
成は、生成した有効メチルクロロシランに対してジメチ
ルジクロロシランが92.2重量%、メチルトリクロロ
シランが3.8重量%であった。T/Dは0.0412
であった。
【0041】〔比較例1〕実施例1と同様に反応容器内
に原料を供給して反応開始後、供給ガス空塔線速を0.
045m/sec、供給ガス密度を1.31kg/m3
に制御した(供給ガス空塔線速と供給ガス密度の積=
0.059kg/m2・sec)。また、供給ガス中の
アルキルハライド濃度を管理することにより、反応速度
を278kg/t・hrに管理した。仕込んだ金属珪素
の20重量%が消費されたところで反応を停止した。
【0042】金属珪素20%消費時における生成物の組
成は、生成した有効メチルクロロシランに対してジメチ
ルジクロロシランが85.5重量%、メチルトリクロロ
シランが8.2重量%であった。T/Dは0.0960
であった。
【0043】〔比較例2〕実施例1と同様に反応容器内
に原料を供給して反応開始後、供給ガス空塔線速を0.
045m/sec、供給ガス密度を1.80kg/m3
に制御した(供給ガス空塔線速と供給ガス密度の積=
0.081kg/m2・sec)。また、供給ガス中の
アルキルハライド濃度を管理することにより、反応速度
を308kg/t・hrに管理した。仕込んだ金属珪素
の20重量%が消費されたところで反応を停止した。
【0044】金属珪素20%消費時における生成物の組
成は、生成した有効メチルクロロシランに対してジメチ
ルジクロロシランが87.5重量%、メチルトリクロロ
シランが6.9重量%であった。T/Dは0.0789
であった。
【0045】〔比較例3〕実施例1と同様に反応容器内
に原料を供給して反応開始後、供給ガス空塔線速を0.
07m/sec、供給ガス密度を1.31kg/m3
制御した(供給ガス空塔線速と供給ガス密度の積=0.
092kg/m2・sec)。また、供給ガス中のアル
キルハライド濃度を管理することにより、反応速度を3
38kg/t・hrに管理した。仕込んだ金属珪素の2
0重量%が消費されたところで反応を停止した。
【0046】金属珪素20%消費時における生成物の組
成は、生成した有効メチルクロロシランに対してジメチ
ルジクロロシランが87.2重量%、メチルトリクロロ
シランが6.8重量%であった。T/Dは0.0780
であった。
【0047】〔比較例4〕実施例1と同様に反応容器内
に原料を供給して反応開始後、供給ガス空塔線速を0.
135m/sec、供給ガス密度を1.20kg/m3
に制御した(供給ガス空塔線速と供給ガス密度の積=
0.162kg/m2・sec)。また、供給ガス中の
アルキルハライド濃度を管理することにより、反応速度
を420kg/t・hrに管理した。仕込んだ金属珪素
の20重量%が消費されたところで反応を停止した。
【0048】金属珪素20%消費時における生成物の組
成は、生成した有効メチルクロロシランに対してジメチ
ルジクロロシランが88.5重量%、メチルトリクロロ
シランが6.3重量%であった。T/Dは0.0712
であった。
【0049】〔比較例5〕実施例1の反応器から集塵設
備を取り外す以外は実施例1と同様に反応容器内に原料
を供給して反応開始後、供給ガス空塔線速を0.135
m/sec、供給ガス密度を1.91kg/m3に制御
した(供給ガス空塔線速と供給ガス密度の積=0.25
8kg/m2・sec)。また、供給ガス中のアルキル
ハライド濃度を管理したが、反応速度は84kg/t・
hrしか出なかった。仕込んだ金属珪素の20重量%が
消費されたところで反応を停止した。
【0050】金属珪素20%消費時における生成物の組
成は、生成した有効メチルクロロシランに対してジメチ
ルジクロロシランが84.3重量%、メチルトリクロロ
シランが9.5重量%であった。T/Dは0.113で
あった。
【0051】上記実施例、比較例の結果は表1に示すと
おりであり、表1の結果より、反応器に集塵設備を備
え、飛散粉を反応器内に循環させることにより、反応性
が著しく向上する上、供給ガス空塔線速と供給ガス密度
の積を本発明範囲内とすることにより、速い反応速度の
下で高選択率でジメチルジクロロシランが得られること
がわかった。
【0052】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法で使用する製造装置の概略図であ
る。
【図2】実施例及び比較例の製造法における製造条件と
生成物質との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 流動層型反応器 2 原料ガス供給管 3 生成ガス送出管 4 サイクロン 5 フィルター 6 フィルター洗浄用ガス供給管 7 生成ガス排出管 8 回収微粉末送入管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中西 鉄雄 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内 (72)発明者 佐藤 行徳 群馬県安中市磯部2丁目13番1号 信越化 学工業株式会社群馬事業所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料ガス供給管と生成ガス送出管とを備
    えた流動層型反応器を用い、該流動層型反応器内に金属
    珪素粉末と銅触媒とを含む触体を仕込んだ後、原料ガス
    供給管からアルキルハライドを含む原料ガスを導入して
    直接合成法により下記一般式(1) RnSiX4-n (1) (但し、式中Rは炭素数1〜4の低級アルキル基、Xは
    ハロゲン原子であり、nは0〜4の整数である。)で示
    されるシラン類を製造する方法において、流動層型反応
    器の生成ガス送出管に集塵機を連設し、集塵した触体粉
    末を再び反応器に循環させると共に、原料のアルキルハ
    ライド含有ガス供給条件を供給ガス線速と供給ガス密度
    とを乗じた値が0.2〜2kg/m2・secの範囲と
    なるように設定することを特徴とするシラン類の製造方
    法。
JP8022111A 1996-01-12 1996-01-12 シラン類の製造方法 Pending JPH09194490A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8022111A JPH09194490A (ja) 1996-01-12 1996-01-12 シラン類の製造方法
DE69715054T DE69715054T2 (de) 1996-01-12 1997-01-10 Herstellung von Silanen
US08/781,207 US5712405A (en) 1996-01-12 1997-01-10 Preparation of silanes
EP97300137A EP0784057B1 (en) 1996-01-12 1997-01-10 Preparation of silanes

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8022111A JPH09194490A (ja) 1996-01-12 1996-01-12 シラン類の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09194490A true JPH09194490A (ja) 1997-07-29

Family

ID=12073783

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8022111A Pending JPH09194490A (ja) 1996-01-12 1996-01-12 シラン類の製造方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5712405A (ja)
EP (1) EP0784057B1 (ja)
JP (1) JPH09194490A (ja)
DE (1) DE69715054T2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6768018B2 (en) 2002-11-22 2004-07-27 Shin Etsu Chemical Co., Ltd. Preparation of organohalosilanes
JP2005053911A (ja) * 2003-08-05 2005-03-03 Ge Bayer Silicones Gmbh & Co Kg クロロシランの製造法
JP2011522821A (ja) * 2008-06-04 2011-08-04 ダウ・コーニング・コーポレイション オルガノハロシランおよびハロシランの製造における改良

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3346222B2 (ja) * 1997-05-13 2002-11-18 信越化学工業株式会社 アルキルハロシラン製造用触体の製造方法及びアルキルハロシランの製造方法
US5880307A (en) * 1998-02-17 1999-03-09 Dow Corning Corporation Process for the preparation of alkylhalosilanes
DE19951773C1 (de) 1999-10-27 2001-03-15 Wacker Chemie Gmbh Verfahren zur Herstellung von Methylchlorsilanen
DE10118483C1 (de) * 2001-04-12 2002-04-18 Wacker Chemie Gmbh Staubrückführung bei der Direktsynthese von Chlor- und Methylchlorsilanen in Wirbelschicht
AU2003236776A1 (en) * 2002-04-17 2003-10-27 Dow Corning Corporation Method for producing halosilanes by impinging microwave energy
US6717004B2 (en) * 2002-07-30 2004-04-06 General Electric Company Method for making alkylhalosilanes
US20100129281A1 (en) * 2007-04-25 2010-05-27 Per Bakke A process for the recycling of high purity silicon metal
CN101456877B (zh) * 2008-12-08 2011-05-11 江苏宏达新材料股份有限公司 一种甲基氯硅烷合成过程中触体的处理方法
NL1039007C2 (en) * 2011-08-26 2013-02-27 Klaas Gerrit Smit A process and a reaction apparatus for the gasification of wet biomass.
US9249165B2 (en) 2013-08-30 2016-02-02 Momentive Performance Materials Inc. Slurry phase direct synthesis of organohalosilanes from cyclone fines
WO2016099833A1 (en) 2014-12-19 2016-06-23 Dow Corning Corporation Process for preparing monohydrogentrihalosilanes

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2380995A (en) 1941-09-26 1945-08-07 Gen Electric Preparation of organosilicon halides
US3133109A (en) * 1960-11-28 1964-05-12 Gen Electric Silicon compound process and apparatus
JPS518219A (en) 1974-07-11 1976-01-23 Shinetsu Chemical Co Harogenoshiranruino seizohoho
US4500724A (en) 1983-07-28 1985-02-19 General Electric Company Method for making alkylhalosilanes
BR8504396A (pt) * 1984-09-13 1986-07-08 Union Carbide Corp Processo direto para a preparacao de siloxanos
JPS6466439A (en) 1987-09-08 1989-03-13 Honda Motor Co Ltd Air-fuel ratio controlling method of internal combustion engine
DE3809784C1 (ja) * 1988-03-23 1989-07-13 Huels Ag, 4370 Marl, De
DE3841417A1 (de) * 1988-12-08 1990-06-13 Bayer Ag Verfahren zur herstellung von organosilanen
US5312948A (en) * 1993-10-08 1994-05-17 Dow Corning Corporation Particle size distribution for fluidized-bed process for making alkylhalosilanes

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6768018B2 (en) 2002-11-22 2004-07-27 Shin Etsu Chemical Co., Ltd. Preparation of organohalosilanes
KR100921315B1 (ko) * 2002-11-22 2009-10-13 신에쓰 가가꾸 고교 가부시끼가이샤 오르가노할로실란의 제조 방법
JP2005053911A (ja) * 2003-08-05 2005-03-03 Ge Bayer Silicones Gmbh & Co Kg クロロシランの製造法
JP2011522821A (ja) * 2008-06-04 2011-08-04 ダウ・コーニング・コーポレイション オルガノハロシランおよびハロシランの製造における改良

Also Published As

Publication number Publication date
EP0784057B1 (en) 2002-09-04
US5712405A (en) 1998-01-27
EP0784057A1 (en) 1997-07-16
DE69715054D1 (de) 2002-10-10
DE69715054T2 (de) 2003-05-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4500724A (en) Method for making alkylhalosilanes
JPH09194490A (ja) シラン類の製造方法
JP5492878B2 (ja) オルガノハロシランおよびハロシランの製造における改良
JP3159029B2 (ja) シラン類の製造方法
USRE33452E (en) Method for making alkylhalosilanes
EP0878232B1 (en) Preparation of contact mass for alkylhalosilane production and process for producing alkylhalosilanes
US7521574B2 (en) Making of contact mass for organohalosilane preparation and preparation of organohalosilanes
JP2003531007A (ja) 触体の製造方法
EP0647646A1 (en) Particle size distribution for fluidized-bed process for making alkylhalosilanes
US6365766B1 (en) Metallic copper catalyst and process for the synthesis of organohalosilanes
US6288258B1 (en) Preparation of organohalosilanes
EP1508571B1 (en) Preparation of organohalosilanes
JPH10279584A (ja) アルキルハロシランの製造方法
JP2851588B2 (ja) ジメチルジクロルシランの製造法
JPH035396B2 (ja)
EP0602850A1 (en) Method for making organohalosilanes
EP0900802A2 (en) Preparation of alkylhalosilanes
JP3248390B2 (ja) ハロシランの製造方法
JP2003313191A (ja) 有機ハロシランの製造方法
KR20010065810A (ko) 알킬할로실란의 제조방법
JPH1171384A (ja) アルキルハロシランの製造方法
JPH10152493A (ja) アルキルハロシランの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050303

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050330

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050727