JPH09192952A - 組立ライン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、例えばモータサイクルのエンジン
本体に組付部品を組立るラインを簡素に構成し且つ組立
作業の容易化を図ることを目的とする。 【解決手段】 ラインコンベア３上に搬送方向に沿って
複数の組付ユニット４、…を配置し、この組付ユニット
４を、エンジン本体Ｗを搭載せしめる組立台５と、この
組立台５の搬路下流側に隣接する部品パレット６ａと、
搬路上流側に隣接する部品パレット６ｂにて構成する。
そしてこれら前後の部品パレット６ａ、６ｂ内に組立１
セット分の部品Ｂ、…を搭載する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えばモータサイ
クルエンジンの組立ラインの改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、例えばモータサイクルエンジンの
組立ラインにおいては、図５に示すように、組付本体と
してのエンジン本体Ｗを本ライン５１に沿って流動さ
せ、このエンジン本体Ｗに組付けられる組付部品Ｂ、…
を、本ライン５１と平行な搬路である部品供給ライン５
２の部品パレット５３、…上に載せて同調させて流動さ
せ、作業者Ｐが部品パレット５３から所望の部品を取り
出してエンジン本体Ｗに順次組立てていくようにしてい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の場合
は本ライン５１と部品供給ライン５２の２本のラインを
同調させながら駆動しなければならず、設備が複雑化す
るとともに、ライン全体が大型化するという問題があっ
た。また、作業者Ｐの手の届く範囲が限られて部品パレ
ット５３の幅をあまり広く出来ないため、細長い部品パ
レット５３に窮屈に部品Ｂ、…を搭載しなければならな
らず、作業者Ｐが部品Ｂ、…を取り出しにくくなるとい
う問題もあった。

【０００４】そこで、ラインの小型化が可能で且つ作業
者が部品を取出して作業しやすい組立ラインが望まれて
いた。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、請求項１において、ラインに沿って流動する
組立台上に組付本体を搭載する一方、ラインに沿って流
動する部品パレット内に組付部品を搭載し、ラインの途
中で組立台上の組付本体に対して部品パレット内の組付
部品を順次組み付けていくようにした組立ラインにおい
て、前記組立台を中心にして搬送方向の前後に夫々部品
パレットを隣接せしめて配置して組立ユニットを構成
し、この組立ユニットをラインコンベア上に搬送方向に
沿って複数配置するようにした。

【０００６】そして、このように１本のラインに沿って
組立台と前後の部品パレットからなる組立ユニットを次
々と流動させ、例えば組立台上の組付本体が作業者の前
方に来た時点で、作業者が部品パレットから組付部品を
取り出して組み付け作業を行う。この際、部品パレット
は組立台に隣接しているため作業者が部品を取り出しや
すく、しかも１本のラインであるため設備の簡素化が図
られる。

【０００７】また請求項２では、組立ユニットの前後一
対の部品パレット上に、組立１セット分の組付部品を搭
載するようにした。そしてラインの途中では夫々の作業
者が予め割り当てられた組付部品を組み付けていき、ラ
インの下流端では組立１セット分の組付部品がすべて組
付けられるようにする。この際、例えば作業者の前方に
早く到達する搬路下流側の部品パレットに、早期に組み
付けるべき部品を搭載しておき、後から到達する搬路上
流側の部品パレットに、後から組み付けるべき部品を搭
載しておけば、組付作業がスムーズに行える。

【０００８】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について添付
した図面に基づき説明する。ここで図１は本発明の組立
ラインの全体概要図、図２は同組立ラインの平面図、図
３は組立ラインの変形例を示す部分図、図４は図２の一
部拡大図である。本発明の組立ラインは、例えばモータ
ーサイクルエンジンを組み立てる際、組付本体としての
エンジン本体に組付部品を組み付けてゆく組立ラインに
適用され、ラインのシンプル化と組付作業の容易化を図
っている。

【０００９】すなわち、図１及び図２に示すように、本
組立ライン１は、ライン１の上流側の作業スポット２で
例えばベアリング圧入作業とかナンバー打刻作業等を行
ったエンジン本体Ｗをラインコンベア３上に載置し、こ
れをライン１の下流に向けて搬送しながら、ラインコン
ベア３の側方に所定間隔で待機する作業者Ｐ、…がそれ
ぞれ所定の組付部品Ｂ、…を組み付けてゆき、ライン１
下流でオイル漏れ検査等を行ってオイルを注入するよう
にライン構成されている。

【００１０】このため、ラインコンベア３上には、図４
に示すように、エンジン本体Ｗを載置せしめた組立台５
を中心とする組立ユニット４が搬送方向に沿って複数配
設されている。そしてこの組立ユニット４は、組立台５
と、この組立台５に隣接する下流側の部品パレット６
ａ、及び上流側の部品パレット６ｂからなり、この前後
一対の部品パレット６ａ、６ｂ内には組立１セット分の
部品Ｂ、…が搭載されている。尚、部品パレット６ａ、
６ｂは、隣り合う組立台５、５に挟まれる一対のものを
一体に形成し、この一体にした部品パレットを前後に区
画するようにしても良い。

【００１１】また、ラインコンベア３の側方であって作
業者Ｐ、…がいる側には、図３に示すような部品ストッ
カ部７が側方に張り出して固設される場合があり、この
部品ストッカ部７内には、エンジン組立に際して共通の
小物部品、例えばボルト、ワッシャ等が予め準備されて
いることもある。

【００１２】以上のような組立ライン１において、エン
ジン本体Ｗ、…は組立台５、…上に搭載され、また組付
部品Ｂ、…は部品パレット６ａ、６ｂ内に搭載されて搬
送される。そして、エンジン本体Ｗが各作業者Ｐの前方
に搬送されてくると、作業者Ｐは部品パレット６ａ、６
ｂから予め割り当てられた所定の部品Ｂ、…を取り出
し、エンジン本体Ｗに組み付けていくが、部品パレット
６ａ、６ｂは組立台５に隣接しているため容易に取り出
すことが出来、楽に作業出来る。

【００１３】この際、作業者Ｐの前方に早期に到達する
下流側の部品パレット６ａに、早期に組み付けるべき部
品Ｂ、…を搭載しておき、後から到達する上流側の部品
パレット６ｂに、後から組み付ける部品Ｂ、…を搭載し
ておけば、作業がよりスムーズに行える。勿論、隣り合
う組立台５、５に挟まれる一対の部品パレット６ｂ、６
ａに組立１セット分の組付部品Ｂ、…を搭載して運用す
ることも可能である。

【００１４】そして、各作業者Ｐ、…がそれぞれ自分に
割り当てられた部品Ｂ、…を組み付けていき、ライン１
の下流端では部品パレット６ａ、６ｂ内が空になるよう
にしている。そして組立られたエンジン本体Ｗは払いだ
され、ラインコンベア３と組立ユニット４、…は上流側
に向けて循環する。

【００１５】そして、このように１本のラインコンベア
３上に組立台５と部品パレット６ａ、６ｂを取付け、エ
ンジン本体Ｗと組付部品Ｂ、…を同時に搬送しながら組
み付けるようにすれば、ラインが極めてシンプルとな
り、設備の簡素化が図られる。

【００１６】

【発明の効果】以上のように本発明は、請求項１のよう
に、組付本体を搭載した組立台を中心にして搬送方向の
上流側と下流側に夫々部品パレットを配置して組立ユニ
ットを構成し、この組立ユニットをラインコンベア上に
搬送方向に沿って複数隣接せしめて配置するようにした
ため、１本のラインに沿って組立ユニットが流動し、部
品パレット内の部品を組付本体に効率良く組み付けるこ
とが出来る。しかも１本のラインであるため設備の簡素
化が図られる。また請求項２のように、組立ユニットの
前後一対の部品パレット内に、組立１セット分の組付部
品を搭載すれば、一層円滑に組み付けることが可能とな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の組立ラインの全体概要図

【図２】同組立ラインの平面図

【図３】組立ラインの変形例の部分図

【図４】図２の部分拡大図

【図５】従来のライン構成図

【符号の説明】

１…組立ライン、３…ラインコンベア、４…組立ユニッ
ト、５…組立台、６ａ、６ｂ…部品パレット、Ｐ…作業
者。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ラインに沿って流動する組立台上に組付
   本体を搭載する一方、ラインに沿って流動する部品パレ
   ット内に組付部品を搭載し、ラインの途中で前記組立台
   上の組付本体に対して部品パレット内の組付部品を順次
   組み付けていくようにした組立ラインにおいて、前記各
   組立台を中心にして搬送方向の前後に夫々前記部品パレ
   ットを隣接せしめて配置して組立ユニットを構成し、こ
   の組立ユニットをラインコンベア上に搬送方向に沿って
   複数配設することを特徴とする組立ライン。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の組立ラインにおいて、
   前記組立ユニットの前後一対の部品パレット内に、組立
   １セット分の組付部品を搭載することを特徴とする組立
   ライン。