JPH09192217A - 赤外線検出装置 - Google Patents

赤外線検出装置

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JPH09192217A
JPH09192217A JP8028421A JP2842196A JPH09192217A JP H09192217 A JPH09192217 A JP H09192217A JP 8028421 A JP8028421 A JP 8028421A JP 2842196 A JP2842196 A JP 2842196A JP H09192217 A JPH09192217 A JP H09192217A
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JP
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infrared
drop
detection
light emitting
pulse rate
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JP8028421A
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Hiroshi Iwamiya
宏 岩見谷
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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  • Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)
  • Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 滴下速度を測定することができるとともに、
脈拍数の測定もでき、看護作業を効率化できる赤外線検
出装置を提供する。 【解決手段】 赤外線LED15は、血液中のヘモグロ
ビンに吸収される発光波長840nmの赤外線を放射す
る。フォトトランジスタ16は、上記赤外線を受光す
る。滴下速度測定モードでは、輸液が点滴筒を滴下する
度に、上記赤外線LED15から放射される赤外線が遮
られるので、フォトトランジスタ16の受光レベルが減
衰する。また、脈拍数測定モードでは、脈拍に同期して
指の血流量が最大となる度に、赤外線LED15から放
射される赤外線がより吸収されるので、フォトトランジ
スタ16の受光レベルが減衰する。制御部23は、測定
モードに応じて、上記フォトトランジスタ16の受光レ
ベルに基づいて滴下速度または脈拍数を算出し、表示部
11に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【10001】
【発明の属する技術分野】本発明は、点滴の滴下速度を
測定するとともに、脈拍数を測定することが可能な赤外
線検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、病院等の医療機関において、
患者に輸液を点滴する場合、医師、看護婦等が経験によ
り輸液の滴下速度や輸液パックの減少量を目視で確認し
ながら、所定の滴下速度になるように流量調節器を調整
し、所定時間で点滴されるようにしていた。また、患者
の脈拍数を測定する場合には、簡単には医師、看護婦等
が患者の手首の脈をとることにより測定するか、心電計
等の高価な機器を用いて測定していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、医療機関で
は、上述した以外にも多くの医療を施さなければならな
いので、可能な限り看護作業を効率化する必要がある。
しかしながら、従来のように、医師や看護婦等が滴下速
度を目視で確認したり、脈をとるという方法では、正確
に点滴することができなかったり、非常に手間がかかる
という問題があった。特に、輸液を点滴する場合には、
常時、もしくは度々、滴下速度を確認する必要があるた
め、看護作業が非効率であったという問題があった。同
様に、脈拍数の測定においても、手作業で行っていたた
め、看護作業が非効率であったという問題があった。
【0004】そこで本発明は、滴下速度を測定すること
ができるとともに、脈拍数の測定もでき、看護作業を効
率化できる赤外線検出装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明による赤外線検出装置は、赤外線を放
射する発光手段およびこの発光手段から放射される赤外
線を受光する受光手段を有する発受光手段と、この発受
光手段からの信号に基づいて液体の滴下を検出する第1
の検出手段と、前記発受光手段からの信号に基づいて脈
拍を検出する第2の検出手段とを具備したことを特徴と
する。
【0006】また、好ましい態様として、前記発光手段
は、例えば請求項2記載のように、発光波長840nm
の赤外線を放射するようにしてもよい。また、好ましい
態様として、例えば請求項3記載のように、前記液体の
滴下または指が挿入される凹部を有し、前記発光手段と
受光手段とは、前記凹部の相対向する内面に配設されて
いるようにしてもよい。
【0007】また、好ましい態様として、前記受光手段
は、例えば請求項4記載のように、受光信号の増幅手段
を具備し、さらに、前記第1の検出手段による検出の際
と前記第2の検出手段の際とで前記増幅手段の増幅率を
変える増幅率可変手段を具備するようにしてもよい。ま
た、好ましい態様として、例えば請求項5記載のよう
に、前記第1の検出手段からの検出信号に基づいて滴下
する液体の滴下量データ、滴下数データもしくは滴下速
度データを演算する第1の演算手段と、前記第2の検出
手段からの検出信号に基づいて脈拍数データを演算する
第2の演算手段と、前記第1および第2の演算手段で得
られた滴下量データ、滴下数データもしくは滴下速度デ
ータ、および脈拍数データを表示する表示手段とを具備
するようにしてもよい。また、好ましい態様として、前
記演算手段は、例えば請求項6記載のように、滴下速度
に加えて、滴下量および輸液パックの輸液残量を算出す
るようにしてもよい。
【0008】また、請求項6記載の発明による赤外線検
出装置は、内部で輸液パックの輸滴が滴下する点滴筒ま
たは指が配置可能な凹部が形成された機器ケースと、こ
の機器ケースの前記凹部に配置された波長840nmの
赤外線を放射する発光手段およびこの発光手段から放射
される赤外線を受光する受光手段を有する発受光手段
と、前記受光手段からの信号に基づいて前記点滴筒内部
の輸滴の滴下を検出する第1の検出手段と、前記受光手
段からの信号に基づいて脈拍を検出する第2の検出手段
と、前記第1の検出手段による滴下の検出に基づいて輸
液の滴下量データ、滴下数データもしくは滴下速度デー
タを演算する第1の演算手段と、前記第2の検出手段か
らの信号に基づいて脈拍数データを演算する第2の演算
手段と、前記第1および第2の演算手段で得られた滴下
量データ、滴下数データもしくは滴下速度データ、およ
び脈拍数データを表示する表示手段とを具備することを
特徴とする。
【0009】本発明では、発受光手段の発光手段は、赤
外線を放射し、受光手段は、該放射された赤外線を受光
する。このとき、受光手段は、受光した赤外線の強度に
応じた信号を出力する。第1の検出手段は、発受光手段
からの信号に基づいて液体の滴下を検出する。また、第
2の検出手段は、発受光手段からの信号に基づいて脈拍
を検出する。したがって、1つの装置で液体の滴下速度
および脈拍数を測定することが可能になり、看護作業を
効率化することが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、滴
下速度または脈拍数を測定する赤外線検出装置に適用し
た一実施例として、図面を参照して説明する。
【0011】A.赤外線検出装置の一使用形態 図1は本発明の赤外線検出装置を滴下速度の測定に用い
ている場合における外観構成を示す概念図である。図に
おいて、1は、輸液が封入された輸液パックであり、図
示しない道具により吊り下げられ、密封蓋1aに貫通さ
せた針2により輸液が取り出される。点滴筒3は、上記
輸液パック1から滴下した輸液Aが所定量溜まる容器で
あり、溜まった輸液Aは、下方に取り付けられたチュー
ブ4を介して流量調節器5に供給される。流量調節器5
は、流量調整ダイヤル5aを操作することにより、管の
開口面積を変えて通過する流量を調節する。流量調節器
5を通った輸液は、チューブ6、ゴム管7、たこ管8、
患者に刺された針9を介して患者に投与される。赤外線
検出装置10は、その本体に設けられた凹部に挿入され
た点滴筒3の内部を滴下する輸液Bを光学的に検出し、
滴下数をカウントすることにより、滴下速度を算出し、
本体の表示部11に表示する。なお、赤外線検出装置1
0は、滴下速度の測定に限らず、モード切換スイッチ1
2を押下することで、患者の指先で脈拍数を測定するこ
とも可能となっているもので、この脈拍数の測定につい
ては後述する。
【0012】B.赤外線検出装置の概略構造 次に、図2(a)は、上述した赤外線検出装置10の構
造を示す断面図であり(但し、電子回路や電池等の部品
は省略している)、同図(b)はその正面図であり、同
図(c)は外観を示す正面図である。また、図3(a)
は、上記赤外線検出装置10を脈拍計として用いた場合
の断面図であり、同図(b)は、その正面図である。図
2(a)〜(c)において、赤外線検出装置10は、そ
の本体の一部に上述した点滴筒3または指13が挿入さ
れる凹部14を有している。該凹部14の対向する面に
は、発光波長840nmの赤外線LED15と可視光カ
ット型フォトトランジスタ16とが配設されている。赤
外線LED15およびフォトトランジスタ16を保護す
るケース部の前面には、赤外線を透過させる窓が設けら
れており、赤外線LED15から放射された赤外線は、
フォトトランジスタ16に入射するようになっている。
【0013】例えば、滴下速度を測定する場合には、凹
部14に挿入された点滴筒3の内部を滴下する輸液Bが
上記赤外線LED15から放射された赤外線を遮るた
め、滴下の度に、フォトトランジスタ16の受光レベル
が減少することになる。また、脈拍数を測定する場合に
は、凹部14に挿入された指13の血量が脈拍に同期し
て変化すること、血液中のヘモグロビンが波長840n
mの赤外線を吸収する特性を有しているという特徴を利
用し、指13を流れる血液量の変化に同期して上記赤外
線LED15から放射された赤外線が上記ヘモグロビン
によって吸収されるため、脈拍に同期してフォトトラン
ジスタ16での受光レベルが減少することになる。
【0014】また、凹部14の奥には、点滴筒3または
指13が挿入されていることを検出するための測定ボタ
ン17が配設されている。該測定ボタン17は、点滴筒
3または指13が凹部14に挿入された際に押下される
と、検出信号を本体に内蔵された後述する制御部に供給
する。
【0015】C.赤外線検出装置のブロック構成 次に、図4は、上記赤外線検出装置の構成を示すブロッ
ク図である。なお、図1ないし図3に対応する部分には
同一の符号を付けて説明を省略する。図4において、キ
ー入力部20は、前述したモード切換スイッチ12およ
び測定ボタン17に相当し、測定ボタン17によって制
御部23に測定開始を指示するとともに、モード切換ス
イッチ12によって制御部23に滴下速度を測定する滴
下速度測定モード、脈拍数を測定する脈拍数測定モード
の切り換えを指示する。
【0016】次に、トランジスタ21は、制御部23か
らの駆動信号S1が供給されるとオン状態となる。赤外
線LED15は、上記トランジスタ21がオン状態にな
ることで、発光波長840nmの赤外線を放射する。フ
ォトトランジスタ16は、上記発光波長840nmの赤
外線を受光すると、コレクタ−エミッタ間に受光レベル
に応じた電流が流れる。アンプ22は、上記フォトトラ
ンジスタ16のコレクタ電圧を増幅することにより、受
光レベルに応じた検出電圧V1を制御部23に供給す
る。該アンプ22は、滴下速度を測定する滴下速度測定
モード、または脈拍数を測定する脈拍数測定モードに応
じて、制御部23からの制御信号C1によって、増幅率
が制御されるようになっている。
【0017】ここで、図5は、滴下速度を測定するとき
の赤外線LED15の照射レベル、フォトトランジスタ
16のコレクタ電圧および脈拍を測定するときのフォト
トランジスタ16のコレクタ電圧を示す波形図である。
図示するように、当該装置の凹部14に、点滴筒3が挿
入された場合と指13が挿入された場合とでは、赤外線
LED15の発光レベルが同じであっても、フォトトラ
ンジスタ16でのコレクタ電圧には差が現れる。これ
は、点滴筒3と指13とでは、赤外線の透過率が異なる
ためであり、図示の如く、滴下速度測定モードに比べ
て、脈拍数測定モードでのフォトトランジスタ16のコ
レクタ電圧は低くなる。そこで、上述したように、測定
モードに応じて、アンプ22の増幅率を変えるようにし
ており、滴下速度測定モードでのアンプの増幅率よりも
脈拍数測定モードでのアンプの増幅率の方が極めて高く
なるように設定を変えるようになっている。
【0018】次に、図4に戻り、制御部23は、所定の
プログラムを実行することにより、当該装置の各部を制
御し、後述する計数値、予め定められた時間に基づい
て、滴下速度または脈拍数を算出する。特に、赤外線L
ED15を駆動するための例えば256Hzの駆動信号
S1を送出したり、測定モードに応じてアンプ22の増
幅率を変えるための制御信号C1を送出する。ROM2
4は、上記制御部23によって実行される所定のプログ
ラムを格納している。また、RAM25は、上記制御部
23によるプログラムの実行に伴って各種データや算出
した滴下速度、あるいは脈拍を測定した場合には、脈拍
数等を格納するワークエリアとして用いられる。次に、
前述した表示部11は、本体の前面に設けられた液晶表
示器等から構成されており、制御部23から供給される
各種データを表示する。
【0019】ここで、図6は、上述したRAM25のデ
ータ構成を示す概念図である。図において、表示レジス
タは、表示部11に各種データを表示するために用いら
れる。モードMは、測定モードを示すレジスタであり、
滴下速度測定モードで「0」となり、脈拍数測定モード
で「1」となる。次に、カウンタレジスタは、アンプ2
2から供給される検出電圧V1に基づいて、図5に示す
検出電圧V1が低下した部分、すなわち、滴下数または
脈拍数の計数値を格納するために用いられるレジスタで
ある。測定時間レジスタは、滴下数または脈拍数を計数
する時間を格納するためのレジスタであり、例えば、1
0秒、15秒、あるいは30秒といった予め定められた
時間を計時する。該測定時間レジスタで計時される予め
定められた時間は、1分当たりの滴下速度データまたは
1分当たりの脈拍数データを算出する際に用いられるも
ので、滴下速度の場合には、「カウンタの計数値×60
(秒)÷予め定められた時間」となる式より算出し、脈
拍数の場合には、「カウンタの計数値×60(秒)÷予
め定められた時間」となる式より算出する。次に、1分
当たりの滴下速度レジスタは、上記算出した滴下速度デ
ータを順次格納する領域であり、1分当たりの脈拍数レ
ジスタは、上記算出した脈拍数データを順次格納する領
域である。
【0020】D.実施例の動作 次に、上述した実施例の動作について説明する。ここ
で、図7ないし図9は本発明の実施例による赤外線検出
装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【0021】(a)測定モード変更動作 以下に述べるステップS10,S12は、モード切換ス
イッチ12が操作された際に測定モードを変更する処理
である。制御部23は、まず、ステップS10におい
て、モード切換スイッチ12が押下されたか否を判断
し、モード切換スイッチ12が押下された場合には、ス
テップS12に進み、RAM25のモードMを反転す
る。例えば、モードMが「0」の場合には「1」とし、
「1」の場合には「0」とする。したがって、モード切
換スイッチ12が押下される度に、滴下速度測定モード
→脈拍数測定モード→滴下速度測定モード→脈拍数測定
モード→……と測定モードが巡回することになる。どち
らの測定モードに設定されたかは、表示部11に表示さ
れる。上記ステップS12の処理が終了すると、ステッ
プS10に戻る。
【0022】また、制御部23は、ステップS10でモ
ード切換スイッチ12が押下されていないと、ステップ
S16に進み、測定ボタン17がオンとなったか否かを
判断する。ここで、測定ボタン17がオフである場合に
は、その他の処理を実行する。一方、滴下筒3または指
13が当該装置の凹部14に挿入され、測定ボタン17
がオンとなると、ステップS18に進み、モードMが
「0」であるか否か、すなわち、滴下速度測定モードで
あるか否かを判断する。ここで、前述した処理で測定モ
ードが滴下速度測定モードに設定されていれば、モード
Mが「0」であるので、ステップS20に進み、図8に
示す滴下速度測定処理を実行する。一方、前述した処理
で測定モードが脈拍数測定モードに設定されていれば、
モードMが「1」であるので、ステップS22に進み、
図9に示す脈拍数測定処理を実行する。
【0023】(b)滴下速度測定モードの動作 以下に述べる図8に示すステップS30〜S46は、滴
下速度を測定する滴下速度測定モードにおける処理であ
る。まず、図8に示すステップS30において、滴下速
度測定モードにおける増幅率をアンプ22に設定する。
次に、ステップS32において、駆動信号S1をトラン
ジスタ21に送出することにより、赤外線LED15を
駆動し、発光波長840nmの赤外線を放射させ、続い
て、ステップS34において、タイマ、すなわち、測定
時間レジスタによる時間計測をスタートさせる。
【0024】上記赤外線は、凹部14に挿入された滴下
筒3を通過し、対向した位置に配設されているフォトト
ランジスタ16で受光される。このとき、輸液パック1
から滴下する輸液Bによって上記赤外線が遮断されるた
め、前述したように、フォトトランジスタ16の受光レ
ベルが低下する。制御部23は、ステップS36におい
て、上記受光レベルの低下に基づいて、滴下があったか
否かを判断する。そして、受光レベルの低下、すなわ
ち、滴下があったことを検出すると、ステップS38に
進み、RAM25のカウントレジスタの値をインクリメ
ント(+1)する。
【0025】次に、ステップS40において、タイマに
よる経過時間が予め定められた時間に達したか否かを判
断し、予め定められた時間に達していなければ、ステッ
プS36に戻り、以降、ステップS36,S38で、予
め定められた時間に達するまで、滴下を検出する度にカ
ウンタをインクリメントする。そして、予め定められた
時間に達すると、ステップS42に進み、前述した式に
よって1分当たりの滴下速度(1分当たり何滴、滴下し
たか)を算出し、RAM25の1分当たりの滴下速度レ
ジスタに格納した後、カウントレジスタの値をクリアす
る。次に、ステップS44で上記算出した滴下速度を表
示部11に表示する。
【0026】次に、ステップS46で、測定ボタン17
がオフとなったか否か、すなわち、滴下筒3が取り外さ
れた否かを判断し、測定ボタン17がオンのままである
なら、ステップS36に戻る。以下、測定ボタン17が
オフとなるまで、ステップS36〜S46を繰り返し実
行し、測定時間レジスタの時間が予め定められた値にな
る毎に、滴下速度を算出して、RAM25に格納すると
ともに、表示部11に表示するという動作を繰り返す。
そして、滴下筒3が当該装置の凹部14から外される
と、測定ボタン17がオフとなるので、ステップS46
から図7に示すステップS10へ戻る。
【0027】(b)脈拍数測定モード 以下に述べる図9に示すステップS60〜S76は、脈
拍数を測定する脈拍数測定モードにおける処理である。
まず、図9に示すステップS60において、脈拍数測定
モードにおける増幅率をアンプ22に設定する。次に、
ステップS62において、駆動信号S1をトランジスタ
21に送出することにより、赤外線LED15を駆動
し、発光波長840nmの赤外線を放射させ、ステップ
S64において、タイマをスタートさせる。
【0028】上記赤外線は、凹部14に挿入された指1
3を通過し、対向した位置に配設されているフォトトラ
ンジスタ16で受光される。このとき、指13の血量が
脈拍に応じて増減し、ヘモグロビン量が変化することに
より、該ヘモグロビンによって上記発光波長840nm
の赤外線が吸収されるため、前述したように、脈拍に同
期してフォトトランジスタ16の受光レベルが低下す
る。制御部23は、ステップS66において、上記受光
レベルの低下に基づいて、脈拍が検出されたか否かを判
断する。そして、受光レベルの低下、すなわち脈拍を検
出すると、ステップS68に進み、RAM25のカウン
トレジスタの値をインクリメントする。
【0029】次に、ステップS70において、タイマに
よる経過時間が予め定められた時間に達したか否かを判
断し、予め定められた時間に達していなければ、ステッ
プS66に戻り、以降、ステップS66,S68で、予
め定められた時間に達するまで、脈拍を検出する度にカ
ウンタをインクリメントする。そして、予め定められた
時間に達すると、ステップS72に進む。ステップS7
2では、予め定められた時間およびカウンタの計数値に
基づいて、前述した式によって1分当たりの脈拍数を算
出し、RAM25の1分当たりの脈拍数レジスタに格納
した後、ステップS74において、上記算出した脈拍数
を表示部11に表示する。
【0030】次に、ステップS76で、測定ボタン17
がオフとなったか否か、すなわち、指13が取り外され
た否かを判断し、測定ボタン17がオンのままであるな
ら、ステップS66に戻る。以下、測定ボタン17がオ
フとなるまで、ステップS66〜S76を繰り返し実行
し、予め定められた時間毎に、脈拍をカウントし、脈拍
数を算出して、RAM25に格納するとともに、表示部
11に表示するという動作を繰り返す。そして、指13
が当該装置の凹部14から外されると、測定ボタン17
がオフとなるので、ステップS76から図7に示すステ
ップS10へ戻る。
【0031】このように、上述した実施例では、測定に
用いる光線を発光波長840nmの赤外線としたので、
滴下速度の測定だけでなく、脈拍数も測定できる。ま
た、1つの装置で異なる2つの作業を自動化できるの
で、看護作業の効率化を実現できる。
【0032】なお、上述した実施例では、予め定められ
た時間内に、滴下数や脈拍数がいくつあったかによって
1分当たりの値を求めているが、例えば滴下や脈拍が検
出されてから次の滴下、脈拍までの時間間隔をタイマで
測定し、60秒を時間間隔で除算して1分当たりの値を
求めるようにしてもよい。また、滴下速度測定モードで
は、滴下速度を算出し表示するだけであったが、これに
限らず、輸液パック1に入っている総輸液量等を入力す
るキースイッチを設け、滴下速度、1滴当たりの滴下量
に基づいて、滴下した全量、輸液の残量を算出し、表示
部11に表示するようにしてもよい。具体的には、滴下
量は、滴下数×1滴当たりの量(ml)を累計することで
得られ、該累計量を輸液パック1の総輸液量から減ずれ
ば、輸液パック1の輸液残量が得られる。輸液パック1
が1つの場合には、上記滴下量がそのまま総滴下量とな
る。さらに、複数の輸液パックを交換しながら用いる場
合には、例えば、輸液パック1を交換する度に、キー入
力部20で指示させることで、上記元となるパラメータ
を更新することにより、常に、正確な残量および総滴下
量を取得することができる。さらに、輸液パック1の残
量が少なくなった場合には、アラーム音を鳴らすように
し、交換を促すようにしてもよい。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
以下の効果を得ることができる。 (1)滴下速度を自動的に測定することができる。 (2)同一の装置で、脈拍数を自動的に測定することがで
きる。 (3)したがって、看護作業を効率化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の赤外線検出装置を滴下速度の測定に用
いている場合における外観構成を示す概念図である。
【図2】同赤外線検出装置の構造を示す断面図、その正
面図、およびその外観を示す正面図である。
【図3】同赤外線検出装置を脈拍計として用いた場合の
断面図、およびその正面図である。
【図4】同赤外線検出装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】上述したRAMの構成を示す概念図である。
【図6】本実施例による赤外線検出装置の赤外線LED
の出力レベル、滴下速度を測定するときのフォトトラン
ジスタの出力電圧、および脈拍を測定するときのフォト
トランジスタの出力電圧を示す波形図である。
【図7】同赤外線検出装置の全体動作を説明するための
フローチャートである。
【図8】同赤外線検出装置による滴下速度測定モードに
おける動作を説明するためのフローチャートである。
【図9】同赤外線検出装置による脈拍数測定モードにお
ける動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
11 表示部(表示手段) 12 モード切換スイッチ 14 凹部 15 赤外線LED(検出手段、発光手段) 16 フォトトランジスタ(検出手段、受光手段) 17 測定ボタン 20 キー入力部 21 トランジスタ 22 アンプ(増幅手段) 23 制御部(演算手段) 24 ROM 25 RAM

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 赤外線を放射する発光手段およびこの発
    光手段から放射される赤外線を受光する受光手段を有す
    る発受光手段と、 この発受光手段からの信号に基づいて液体の滴下を検出
    する第1の検出手段と、 前記発受光手段からの信号に基づいて脈拍を検出する第
    2の検出手段とを具備したことを特徴とする赤外線検出
    装置。
  2. 【請求項2】 前記発光手段は、発光波長840nmの
    赤外線を放射することを特徴とする請求項1記載の赤外
    線検出装置。
  3. 【請求項3】 前記液体の滴下または指が挿入される凹
    部を有し、前記発光手段と受光手段とは、前記凹部の相
    対向する内面に配設されていることを特徴とする請求項
    1記載の赤外線検出装置。
  4. 【請求項4】 前記受光手段は、受光信号の増幅手段を
    具備し、さらに、前記第1の検出手段による検出の際と
    前記第2の検出手段の際とで前記増幅手段の増幅率を変
    える増幅率可変手段を具備したことを特徴とする請求項
    1記載の赤外線検出装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の検出手段からの検出信号に基
    づいて滴下する液体の滴下量データ、滴下数データもし
    くは滴下速度データを演算する第1の演算手段と、 前記第2の検出手段からの検出信号に基づいて脈拍数デ
    ータを演算する第2の演算手段と、 前記第1および第2の演算手段で得られた滴下量デー
    タ、滴下数データもしくは滴下速度データ、および脈拍
    数データを表示する表示手段とを具備することを特徴と
    する請求項1記載の赤外線検出装置。
  6. 【請求項6】 内部で輸液パックの輸滴が滴下する点滴
    筒または指が配置可能な凹部が形成された機器ケース
    と、 この機器ケースの前記凹部に配置された波長840nm
    の赤外線を放射する発光手段およびこの発光手段から放
    射される赤外線を受光する受光手段を有する発受光手段
    と、 前記受光手段からの信号に基づいて前記点滴筒内部の輸
    滴の滴下を検出する第1の検出手段と、 前記受光手段からの信号に基づいて脈拍を検出する第2
    の検出手段と、 前記第1の検出手段による滴下の検出に基づいて輸液の
    滴下量データ、滴下数データもしくは滴下速度データを
    演算する第1の演算手段と、 前記第2の検出手段からの信号に基づいて脈拍数データ
    を演算する第2の演算手段と、 前記第1および第2の演算手段で得られた滴下量デー
    タ、滴下数データもしくは滴下速度データ、および脈拍
    数データを表示する表示手段とを具備することを特徴と
    する赤外線検出装置。
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