JPH09192135A - 内視鏡用処置具 - Google Patents

内視鏡用処置具

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JPH09192135A
JPH09192135A JP8005653A JP565396A JPH09192135A JP H09192135 A JPH09192135 A JP H09192135A JP 8005653 A JP8005653 A JP 8005653A JP 565396 A JP565396 A JP 565396A JP H09192135 A JPH09192135 A JP H09192135A
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JP
Japan
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brush
sheath
cutter
guide wire
treatment
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Withdrawn
Application number
JP8005653A
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English (en)
Inventor
Mamoru Nakada
守 中田
Takeshi Nakagawa
剛士 中川
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH09192135A publication Critical patent/JPH09192135A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明はガイドワイヤの併用を簡便にし、狭窄
部などの、処置具を誘導困難な部位での処置の操作性を
向上させることができる内視鏡用処置具を提供すること
を目的とする。 【解決手段】本発明はブラシ部17と操作部13と前記
操作部13の操作を前記ブラシ部17に伝達する操作シ
ース16とから成り、ブラシ部17が長尺方向に摺動す
ることでブラシ部17の側面の組織を採取する処置具に
おいて、前記ブラシ部17と前記操作シース16および
前記操作部13にわたりガイドワイヤ35を通す内腔2
0を有することを特徴とする内視鏡用処置具である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内視鏡の挿通用チャ
ンネルに挿通して体腔内での処置に使用される内視鏡用
処置具に関する。
【0002】
【従来の技術】内視鏡用処置具の一つであって、経内視
鏡的に体腔内に挿入して生体組織の粘膜、細胞等を採取
する細胞診ブラシが知られている。この種の細胞診ブラ
シは実開平4−75508号公報に記載されているよう
に、ワイヤの先端にブラシ部を形成したものが一般的で
あるが、特開平7−178099号公報に記載されてい
るものではブラシ部の保護と採取目的の細胞以外が付着
することを防止するためにブラシ収納用シースを付加し
たものが提案されている。
【0003】図10は収納シースを備えた細胞診ブラシ
の一般的な構造を示す。つまり、この細胞診ブラシ1は
ワイヤ2の素線間に毛材3を挟み込んでそのワイヤ2の
素線を捻り合わせることでブラシ部4を形成する。ま
た、ワイヤ2は収納シース5内を通じて手元側に導かれ
て手元側の図示しない操作部に連結されている。
【0004】そして、ワイヤ2を手元側へ引き、ブラシ
部4をシース内に引き込むことによりブラシ部4はシー
ス5内に収納しておくことができる。また、経内視鏡的
に体腔内に挿入後、シース5の先端開口からブラシ部4
を押し出して前後に移動させることで、露出したブラシ
部4で体腔内生体組織の粘膜を擦過し、目的の組織細胞
を採取する。
【0005】一方、同じく内視鏡用処置具の一つであっ
て、経内視鏡的に体腔内に挿入して生体の組織を採取す
る生検具が知られている。内視鏡用生検具は一般的に嘴
状の一対のカップを開閉して組織を採取する鉗子を構成
している。しかし、このカップ型生検鉗子は内視鏡で管
腔の壁等にカップ部を誘導困難であり、特に狭窄した管
腔の狭窄正面壁のような部位の生検には不適なものであ
った。
【0006】そこで、特開平5−237121号公報に
記載されているようなカッタ形式の生検具が提案されて
いる。これはカッタ処置部のカッタを前後にスライドさ
せることで組織を採取するものである。図11はその一
般的な構造を示す。つまり、外シース6に挿通される操
作ワイヤ7の先端には後ろ向きの環状の刃8aを形成し
た傘状カッター8を取着し、外シース6の先端には前向
きの環状の刃9aを形成したは円筒カッター9を取着
し、その傘状カッター8と円筒カッター9の間の側方に
は開口する隙間を設けるようにしている。そして、手元
操作部において操作ワイヤ7を牽引することにより傘状
カッター8を後退させ、その傘状カッター8と円筒カッ
ター9の間の隙間に入り込む組織を挟み込んで切断採取
するようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】通常、細胞診や生検を
行おうとする部位は組織の異常が疑われる部位であり、
その部位が管腔の場合ではえてして狭窄を伴っているこ
とが多い。したがって、管腔の狭窄部の組織あるいは粘
膜を採取しようとするケースが必然的に多くなる。こう
いった狭窄部へ処置具を誘導することは極めて難しい。
【0008】このため、ガイドワイヤを併用して処置具
を狭窄部へ誘導することが行われている。この場合、収
納シースを有している細胞診ブラシの場合にはそのブラ
シ本体を収納シースから抜去し、ガイドワイヤを収納シ
ースに挿入後、ガイドワイヤに沿わせて収納シースを狭
窄部に誘導し、ついで、ガイドワイヤを抜去し、ブラシ
本体を収納シースに再挿入し、狭窄部から収納シースを
引き、ブラシ部を突出させて、ブラシ部を狭窄部に配置
させるといった手技がとられていた。しかし、この手技
はかなり煩雑であり、熟練を要すると共に時間がかかる
ものであった。
【0009】当然、収納シースのない細胞診ブラシや生
検具は操作伝達部材がワイヤであり、これのみであるた
め、ガイドワイヤを挿入する空間がなく、ガイドワイヤ
との併用は不可能なものであった。
【0010】また、カップ型生検鉗子の場合やカッタ形
式の生検具にはカップや傘状カッターを取着した操作ワ
イヤを外シースから引き抜くことができないので、前述
したようなガイドワイヤを併用する手技は本来不可能な
ものであった。したがって、カップ型生検鉗子の場合や
カッタ形式の生検具の場合にも、ガイドワイヤを用いる
ことにより処置具を狭窄部へ的確に誘導することはでき
難いものであった。
【0011】本発明は前記課題に着目してなされたもの
で、その目的とするところはガイドワイヤの併用を簡便
にし、狭窄部などの、処置具を誘導困難な部位での処置
の操作性を向上させることができる内視鏡用処置具を提
供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は処置部と手元操
作部と前記手元操作部の操作を前記処置部に伝達する伝
達部材とから成り、処置部の少なくとも一部が長尺方向
に摺動することで処置部の側面の組織を採取する処置具
において、前記処置部と前記操作伝達部材および前記手
元操作部にわたりガイドワイヤを挿通する内腔を形成し
たことを特徴とする内視鏡用処置具である。
【0013】
【発明の実施の形態】
<第1実施形態>図1〜図3を参照して、本発明の第1
の実施形態を説明する。
【0014】(構成)この実施形態は内視鏡用処置具の
一種である細胞診ブラシ11に係るものである。図1は
その細胞診ブラシ11の挿入部12を示す縦断面図であ
り、図2はその細胞診ブラシ11の手元側に位置する操
作部13を示す縦断面図であり、図3は細胞診ブラシ1
1の使用状況を示す作用の説明図である。
【0015】まず、図1を用いて挿入部12を説明す
る。挿入部12は可撓性の収納シース14と、この収納
シース14内にスライド自在に挿通されたブラシ本体1
5とを備える。ブラシ本体15は操作伝達部材である操
作シース16の先端にブラシ部17を接続した構成であ
る。ブラシ部17は操作シース16の先端に接続された
パイプ18の外周に多数の毛材19を接着して形成され
ている。ブラシ部17は処置具における処置部を構成す
る。
【0016】ここで、ブラシ部17は生体粘膜を確実に
採取でき、かつ生体を傷付けないような外径のものであ
り、具体的にはφ(直径)1mmからφ5mmであり、
毛材19の素線径はφ0.05mmからφ0.2mmで
ある。毛材19の材質は可撓性のあるいわゆるナイロン
が使われる。
【0017】また、操作シース16とパイプ18には同
軸的に連通する内腔20が形成され、この内腔20は先
端処置部のブラシ部17から後述する操作部13にわた
り直線的に貫通するように形成されている。内腔20は
ブラシ部17を貫通し、そのブラシ部17の先端中央で
先端が前方に開口している。また、内腔20は後述する
ガイドワイヤを挿通できる内径を有し、その内径は具体
的にはφ0.7mmからφ1.5mmである。パイプ1
8の材質はステンレス、あるいはプラチナ、タングステ
ンといったX線不透過の材質で、X線透視下でブラシ部
5の位置を確認できるようにしている。操作シース16
の材質は熱可塑性樹脂、例えばPTFE、FEP等の表
面摩擦抵抗が小さく、柔軟で潰れにくいフッ素系の樹脂
である。
【0018】前記収納シース14はブラシ部17を引き
込んで収納し、そのブラシ部17を保護するとともに採
取目的の細胞以外が付着することを防止する。また、収
納シース14は内視鏡チャンネルに挿通できる外径を有
し、具体的にはφ1.5mmからφ3mmである。収納
シース14の材質は操作シース16と同様な理由でPT
FE、FEP等の熱可塑性樹脂からなる。さらにX線透
視下で位置が確認できるよう造影剤をシースに混合した
り、あるいはX線不透過チップやX線不透過のマーキン
グが施す場合もある。
【0019】次に、図2を用いて手元操作部13を説明
する。この手元操作部13において前記収納シース14
の基端には口金21が固定的に設けられている。操作シ
ース16の基端には接続パイプ22を介して操作コック
23が接続されている。そして、操作コック23を収納
シース14に対して前後に移動させることで、操作シー
ス16を介して先端処置部のブラシ部17を前後にスラ
イドさせ得るようになっている。
【0020】操作コック23の後端には、後述するガイ
ドワイヤを固定するための手段の固定用コック25が接
続されている。この固定用コック25は操作コック23
の後端に係着する環状の固定用係着部材26とこの固定
用係着部材26にねじ込む口金部材27とからなり、口
金部材27にはルアーテーパー孔28が形成されてい
る。
【0021】固定用コック25の内部において環状の固
定用係着部材26と口金部材27と間にはリング状のシ
リコンチューブ29が配置されている。固定用コック2
5の口金部材27を係着部材26にねじ込むことで、シ
リコンチューブ29を押し潰し、ガイドワイヤを操作シ
ース16に対して位置的に固定することができる。この
固定用コック25の後端のルアーテーパー孔28には図
示しない注射筒が接続可能であり、操作シース16の内
腔20を通して造影剤をブラシ部17の先端開口からフ
ラッシュできるようになっている。
【0022】(作用)上述のように構成した細胞診ブラ
シ11の作用を図3を参照して説明する。まず、生体
内、例えば十二指腸31に内視鏡32を挿入し、予め収
納シース14にブラシ部17を収納させた状態で細胞診
ブラシ11を内視鏡32の処置具挿通用チャンネルに挿
入する。そして、処置具挿通用チャンネルの先端開口か
ら細胞診ブラシ11の先端を突出させる。
【0023】次に、内視鏡32の湾曲操作や処置具起上
装置の操作により細胞診ブラシ11の先端部を膵管33
に挿入する。膵管33に細胞診ブラシ11の先端が挿入
されたことはX線透視下において、収納シース14やブ
ラシ部17のパイプ18が造影されることで確認でき
る。
【0024】この状態で、手元操作部13のルアーテー
パー孔28に造影剤注入具を装着して造影剤を膵管33
に注入し、X線透視下で膵管33の形態を確認し、その
後、さらにブラシ部17を目的部位に進める。
【0025】ここで、膵管33に狭窄部34があり、そ
の管腔の奥へ挿入しようとする場合は細胞診ブラシ11
を進めることは困難である。このため、ガイドワイヤ3
5を併用する。
【0026】まず、固定用コック25の後端からワイヤ
ガイド35を挿入し、さらにガイドワイヤ35を操作シ
ース16の中空内部、つまり内腔20に通し、膵管33
の狭窄部34を越えるまで先端を進めていく。ガイドワ
イヤ35の先端が狭窄部34を越えたことを確認した
後、細胞診ブラシ11全体をガイドワイヤ35に沿わせ
て押し進め、先端部を狭窄部34に到達させる。ここ
で、操作コック23を前方に押し、ブラシ部17を収納
シース14の先端開口から突出させる。さらに操作コッ
ク23を前後させ、ブラシ部17を生体粘膜に擦過させ
て細胞を採取する。
【0027】細胞採取後は再びブラシ部17を収納シー
ス14内に引き込んで収納し、細胞診ブラシ11を内視
鏡32から抜去し、採取した細胞を分析し、医学的診断
を行う。
【0028】手技の簡便化から最初からガイドワイヤ3
5を細胞診ブラシ11に挿入した状態ですべての手技を
行うこともあるが、この場合には、ワイヤガイド35を
ブラシ部17の先端から所望の長さを突出させた状態
で、固定用コック25を用いてガイドワイヤ35を固定
する。この状態で、細胞診ブラシ11を内視鏡32ある
いは膵管33に挿入する。
【0029】(効果)一般に狭窄部34や細い管腔の奥
へ細胞診ブラシ11を挿入する場合はガイドワイヤ35
を併用しないと挿入が困難である。ここでは操作伝達部
材である操作シース16等を中空とし、ガイドワイヤ3
5を挿通できる空間を確保する内腔20を形成してある
ため、その内腔20を利用してガイドワイヤ35を挿通
できることで、ブラシ本体15を収納シース14から抜
かずにガイドワイヤ35との併用が可能になり、手技が
簡便で容易となる。また、ブラシ部17の内腔20を通
して送液できるため、ブラシ部17の毛材19に触れず
に造影剤を前方へフラッシュできるため、送液の抵抗が
少ない。
【0030】また、収納シース14付きの細胞診ブラシ
11においてガイドワイヤ35を併用しようとした場合
は収納シース14を通じてブラシ部17を狭窄部34に
誘導していたが、ここではブラシ部17を収納シース1
4の先端付近から直接的に狭窄部34へ誘導できるた
め、その操作が簡便であり、狙撃性が高い。
【0031】<第2実施形態>図4を参照して、本発明
の第2の実施形態を説明する。
【0032】(構成)図4はこの実施形態の細胞診ブラ
シ11の先端部分を示す縦断面図である。このブラシ本
体15は操作伝達部材である操作シース16が密巻きコ
イルにより構成され、そのブラシ部17以外のコイル部
分の外周はテフロンチューブ36で被覆してある。操作
シース16をテフロンチューブ36で被覆してあるた
め、造影剤を送液した際、そのコイル素線の隙間から造
影剤が洩れない。ブラシ部17の毛材19はコイル素線
の間に挟み込まれて固定され、かつ接着されている。そ
の他の構成は第1の実施形態と同じだが、収納シース1
4やパイプ18は存在しない。
【0033】(作用)収納シース14を使用しないこと
以外は前述した第1の実施形態の場合と同じである。
【0034】(効果)前述した第1の実施形態と同じ効
果が得られる。さらに、ブラシ部17の毛材19がコイ
ル素線に捻りこむことで毛材19が固定しやすい。ま
た、収納シース14がないので、その分、細胞診ブラシ
11の外径を細くでき、細い内視鏡や細い管腔に挿入す
るのに適している。
【0035】<第3実施形態>図5を参照して、本発明
の第3の実施形態を説明する。 (構成)図5はこの実施形態の細胞診ブラシ11の先端
部分を示す縦断面図である。操作シース16の先端部分
には複数のフラップ37を設け、このフラップ37をブ
ラシ部17の毛材の代わりを成している。その他の構成
は前述した第1の実施形態と同じである。
【0036】(作用)第1の実施形態に同じである。
【0037】(効果)第1の実施形態と同様な効果が得
られるが、操作シース16と毛材が一体であるため、そ
の毛材が抜け難い。また、細胞診ブラシ11の部品点数
が少なくなるので、廉価な細胞診ブラシ11を提供する
ことができる。
【0038】<第4実施形態>図6〜図8を参照して、
本発明の第4の実施形態を説明する。 (構成)この実施形態は内視鏡用処置具である生検具4
1の例である。図6はその生検具41の挿入部42を示
す縦断面図であり、図7はその生検具41の手元側に位
置する操作部43を示す縦断面図であり、図8はその生
検具41の使用状況を示す作用の説明図である。
【0039】まず、図6を用いて挿入部42を説明す
る。挿入部42は可撓性の外シース44を有しており、
この外シース44は密巻きコイル45とこれを気密的に
被覆するいわゆるテフロン製のチューブ46とで構成し
てある。外シース44のコイル45は特に内視鏡の鉗子
台を通過時に外シース44が潰れないようにする補強の
ためのものであり、チューブ46はその外シース44内
に後述する吸引コックにて吸引圧をかけた際、コイル4
5の素線の隙間から吸引圧が抜けないようにするための
ものである。
【0040】前記外シース44内には操作シース47が
進退自在に移動するように挿入されている。外シース4
4の手元側端は吸引コック48に接続している。また、
操作シース47の手元側端は操作コック49が接続され
ている。
【0041】生検具41の先端には傘状カッター51と
それに当接可能な円筒カッター52からなるカッタ処置
部が構成されている。傘状カッター51は操作パイプ5
3を介して前記操作シース47の先端に接続されてい
る。また、円筒カッター52は外シース44のコイル4
5の先端部に固定的に取着されている。そして、操作シ
ース47を進退させることにより固定側の円筒カッター
52に対して傘状カッター51を移動させることができ
るようになっている。
【0042】傘状カッター51はステンレス鋼から成
り、その後端の外縁部には斜めにカットされて後方に向
けた刃54が形成されている。また、傘状カッター51
の内側部分には採取した生検組織片を収容するための収
容室55が形成されている。
【0043】一方、円筒カッター52もステンレス鋼か
ら成り、その先端の外縁部には斜めにカットされて前方
に向けた刃56が形成されている。傘状カッター51は
円筒カッター52に対して進退自在であるが、互いの刃
54,56は同径であるため、傘状カッター51は円筒
カッター52に当たりそれより後方への移動は規制され
る。互いの刃54,56を形成する先端カット面の傾斜
方向は同じであるため、その傾斜端面同志が突き当た
る。
【0044】前記操作パイプ53の材質はステンレス、
あるいはプラチナ、タングステンといったX線不透過の
材質であり、X線透視下で傘状カッター51の位置を確
認できるようになっている。
【0045】操作シース47の材質は熱可塑性樹脂、例
えばPTFE、FEP等の表面摩擦抵抗が小さく、柔軟
で潰れにくいフッ素系樹脂からなる。
【0046】傘状カッター51、円筒カッター52、及
び外シース44は内視鏡チャンネルに挿通できる外径を
有する。具体的にはφ1.5mmからφ3mmである。
【0047】また、操作パイプ53、操作シース47は
その内空部によって後述するガイドワイヤを挿通できる
内径を有した内腔57を同軸的に形成している。内腔5
7の先端は傘状カッター51の先端に開口している。内
腔57の内径は具体的にはφ0.7mmからφ1.5m
mである。
【0048】次に、図7を用いて手元操作部43を説明
する。外シース44は吸引コック48に接続されている
が、この吸引コック48の後部には吸引圧をかけた際、
その吸引コック48の後端から吸引圧が抜けないようO
リング58が配置されている。操作シース44は接続パ
イプ59を介し、操作コック49に接続されている。操
作コック49を前後することで円筒カッター52に対し
傘状カッター51がスライドする。さらに操作コック4
9の後端には内視鏡挿入時の挿入部42の座屈防止のス
タイレット60が付いたつまみ61が接続されている。
また、操作コック49の後端は注射筒も接続可能であ
り、操作シース47の内腔57を通して造影剤を傘状カ
ッター51の先端からフラッシュできる。
【0049】(作用)上述のように構成した生検具41
の作用を図8を参照して説明する。内視鏡32から膵管
33への挿入までは第1の実施形態と同じである。
【0050】まず、生体内、例えば十二指腸31に挿入
される内視鏡32の処置具挿通用チャンネルに生検具4
1を、その傘状カッター51と円筒カッター52が当接
した閉じた状態で挿入する。内視鏡32を操作し、生検
具41を膵管33に挿入する。膵管33に生検具41が
挿入されたことはX線透視下において、傘状カッター5
1、円筒カッター52、外シース44や操作パイプ53
が造影されるので、確認できる。
【0051】この状態で一旦、スタイレット60を引き
抜き、手元から造影剤を膵管33に注入し、X線透視下
で膵管33の形態を確認した後、さらに生検具41を目
的部位に進める。ここで膵管33に狭窄部34があった
り、管腔の奥へ挿入しようとする場合には生検具41を
進めることが一般に困難である。このため、ガイドワイ
ヤ35を併用する。
【0052】すなわち、操作コック49の後端からガイ
ドワイヤ35を挿入し、さらにガイドワイヤ35を操作
シース47の中空内部を通し、膵管33の狭窄部34を
越えるまで進めていく。ガイドワイヤ35が狭窄部34
を越えたことを確認した後、生検具41をガイドワイヤ
35を沿わせて押し進め、狭窄部34に到達させる。こ
こで操作コック49の操作で傘状カッター51を前方に
押し、傘状カッター51と円筒カッター52の間に目的
の組織を位置させる。さらに吸引コック48から陰圧を
かけ組織両カッター51,52の間に十分引き込む。こ
の状態で操作コック49を引き、傘状カッター51を後
退させて円筒カッター52の間にある組織を挟み、切断
した組織を採取する。組織採取後は生検具41を内視鏡
32から抜去し、採取した組織を分析し、医学的診断を
行う。
【0053】(効果)狭窄部34や細い管腔の奥へ生検
具41を挿入する場合は一般にガイドワイヤ35を併用
しないと挿入が困難である。ここでは操作伝達部材であ
る操作シース47等を中空にし、その内部にガイドワイ
ヤ35を挿通できる空間を確保する内腔57を設けたこ
とで、ガイドワイヤ35との併用が可能になり、手技が
容易となる。
【0054】<第5実施形態>図9を参照して、本発明
の第5の実施形態を説明する。
【0055】(構成)この実施形態は生検具の例であ
り、図9はその生検具70の挿入部を示すものである。
挿入部の先端には以下の如くのカッタ処置部が構成され
ている。つまり、外シース44の先端には外カッター7
1が配設されている。外カッター(固定刃)71は側面
の一部を切り欠いた円筒形状のものであり、切り欠いた
開口部72の切断縁は全周にわたりその切り欠きの内側
に向かって刃73が形成されている。
【0056】また、操作シース47の先端には円筒形状
の内カッター(移動刃)74が配置されている。内カッ
ター74の外径は外カッター71の内径と同径であり、
内カッター74は外カッター71の内面に摺動して進退
自在である。操作シース47から内カッター74、外カ
ッター71にわたりその内部には同軸的に連通するとと
もにそれらを貫通して処置部の先端に開口する内腔57
が形成されている。
【0057】なお、操作シース47は超弾性パイプ、詳
しくはニッケル・チタン合金より成る。その他の構成は
前述した第4の実施形態と同じである。
【0058】(作用)ここで、外カッター71が第4の
実施形態での円筒カッター52、内カッター74が第4
の実施形態での傘状カッター51と同じ作用をする。つ
まり、操作シース47により内カッター74を外カッタ
ー71に対して移動することにより開口部72に取り込
んだ組織を切断して採取することができる。ただし、内
カッター74を前に移動させても、後ろへ移動させても
組織を採取できる。また、組織を開口部72内に取り込
むため、吸引作用を働かしてもよい。それ以外は第1の
実施形態に同じである。
【0059】(効果)前述した第1の実施形態に同じ効
果が得られるが、さらに、操作シース47を超弾性パイ
プとすることにより、フッ素樹脂チューブのように引っ
張ることで伸びることがない。そのため、ダイクレトに
かつ強い力で内カッター74を操作でき、硬い組織でも
採取可能である。また、内カッター74は前後どちらに
移動しても生検可能であるので、複数の組織を採取でき
る。
【0060】なお、開口部72の開口縁に形成する刃7
3はその開口縁全周ではなく、前端及び後端、またはそ
の一方に形成するようにしてもよいものである。
【0061】[付記] (1)処置部と手元操作部と前記手元操作部の操作を前
記処置部に伝達する伝達部材とから成り、処置部の少な
くとも一部が長尺方向に摺動することで処置部の側面の
組織を採取する処置具において、前記処置部と前記操作
伝達部材および前記手元操作部にわたりガイドワイヤを
挿通する内腔を形成したことを特徴とする内視鏡用処置
具。 (2)ブラシ部と手元操作部と前記手元操作部の操作を
前記ブラシ部に伝達する伝達部材から成る内視鏡用細胞
診ブラシにおいて、前記ブラシ部と前記操作伝達部材お
よび前記手元操作部にわたりガイドワイヤを挿通する内
腔を形成したことを特徴とする内視鏡用細胞診ブラシ。 (3)可撓性シースと前記可撓性シースの先端に設けら
れた先端部材と前記先端部材に対し長尺方向に摺動可能
なカッターと手元操作部と前記可撓性シースの内腔に配
置され前記手元操作部の操作を前記カッターに伝達する
伝達部材から成る内視鏡用生検具において、前記カッタ
ーと前記操作伝達部材および前記手元操作部にわたりガ
イドワイヤを挿通する内腔を形成したことを特徴とする
内視鏡用生検具。
【0062】(4)前記内腔の径はφ0.7mmからφ
1.7mmである第1項に記載の内視鏡用処置具。 (5)前記操作伝達部材は熱可塑性のチューブである第
1項に記載の内視鏡用処置具。 (6)前記操作熱可塑性のチューブはPTFEである第
1項に記載の内視鏡用処置具。 (7)前記操作伝達部材はコイルである第1項に記載の
内視鏡用処置具。これによれば、毛材をコイルに捻りこ
むことで毛材を固定しやすい。 (8)前記操作伝達部材は超弾性パイプである第1項に
記載の内視鏡用処置具。
【0063】これによれば、超弾性パイプとすることに
より、フッ素樹脂チューブの様に引っ張ることで伸びる
ことがない。そのためダイレクトにかつ強い力で処置部
を操作でき、硬い組織でも採取可能である。
【0064】(9)前記の超弾性パイプはニッケル、チ
タン合金から成る第1項に記載の内視鏡用処置具。 (10)操作部にガイドワイヤ固定手段を設けたことを
特徴とする第1項に記載の内視鏡用処置具。これによれ
ば、処置具とガイドワイヤを一緒に操作できるため手技
が簡便となる。
【0065】(11)前記ブラシ部は前記熱可塑性のチ
ューブに設けたフラップより成ることを特徴とする第2
項に記載の内視鏡用細胞診ブラシ。これによれば、操作
シースと毛材が一体であるため毛材が抜けない。また部
品点数が少ないので廉価である。
【0066】(12)前記ブラシ部を収納可能なシース
を有することを特徴とする第2項に記載の内視鏡用細胞
診ブラシ。これによれば、ブラシ部を保護するととも
に、目的以外の細胞の付着を防止する。
【0067】(13)前記シースにX線不透過部材を有
することを特徴とする第2項に記載の内視鏡用細胞診ブ
ラシ。これによれば、X線透視下で収納シース位置を確
認できる。
【0068】(14)前記ブラシ部にX線不透過部材を
配置したことを特徴とする第2項に記載の内視鏡用細胞
診ブラシ。これによれば、X線透視下でブラシ部の位置
を確認できる。
【0069】(15)前記カッターの後端および前記先
端部材の先端に刃を設け、互いの刃はほぼ同径であるこ
とを特徴とする第3項に記載の内視鏡用生検具。これに
よれば、組織を確実に切断採取できる。
【0070】(16)前記カッターは前記先端部材の内
部を摺動可能であることを特徴とする第3項に記載の内
視鏡用生検具。これによれば、カッターが前後どちらに
移動しても生検可能であるので、複数の組織を採取でき
る。
【0071】(17)前記カッターの外径と前記先端部
材の内径はほぼ同径であることを特徴とする第16項に
記載の内視鏡用生検具。 (18)前記シースはコイルにチューブ被覆されたもの
であることを特徴とする第3項に記載の内視鏡用生検
具。これによれば、内視鏡の鉗子台を通過する際、シー
スがつぶれず、また手元で陰圧をかけ先端組織を吸引す
る際、コイルの隙間から陰圧が洩れることがなく吸引を
確実に行える。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、処
置部から操作伝達部材および手元操作部にわたり中空の
内腔を形成し、ガイドワイヤを挿通できる空間を確保す
ることで、一般に挿入が困難な狭窄部や細い管腔の奥へ
処置具を挿入する際にガイドワイヤを併用することがで
き、簡便な手技で処置具の挿入することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の細胞診ブラシの挿入部の先端
部付近の縦断面図。
【図2】第1の実施形態の細胞診ブラシの操作部の縦断
面図。
【図3】第1の実施形態の細胞診ブラシの使用状況を示
す作用の説明図。
【図4】第2の実施形態の細胞診ブラシの挿入部の先端
部付近の縦断面図。
【図5】第3の実施形態の細胞診ブラシの挿入部の先端
部付近の縦断面図。
【図6】第4の実施形態の生検具の挿入部の先端部付近
の縦断面図。
【図7】第4の実施形態の生検具の操作部の縦断面図。
【図8】第4の実施形態の生検具の使用状況を示す作用
の説明図。
【図9】第5の実施形態の生検具の挿入部の先端部付近
の縦断面図。
【図10】従来の細胞診ブラシの挿入部の先端部付近の
縦断面図。
【図11】従来の生検具の挿入部の先端部付近の縦断面
図。
【符号の説明】
11…細胞診ブラシ、12…挿入部、13…操作部、1
4…収納シース、15…ブラシ本体、16…操作シー
ス、17…ブラシ部、18…パイプ、19…毛材、20
…内腔、32…内視鏡、33…膵管、34…狭窄部、3
5…ガイドワイヤ、36…テフロンチューブ、37…フ
ラップ、41…生検具、42…挿入部、43…操作部、
44…外シース、57…内腔、71…外カッター、72
…開口部、73…刃。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】処置部と手元操作部と前記手元操作部の操
    作を前記処置部に伝達する伝達部材とから成り、処置部
    の少なくとも一部が長尺方向に摺動することで処置部の
    側面の組織を採取する処置具において、前記処置部と前
    記操作伝達部材および前記手元操作部にわたりガイドワ
    イヤを挿通する内腔を形成したことを特徴とする内視鏡
    用処置具。
JP8005653A 1996-01-17 1996-01-17 内視鏡用処置具 Withdrawn JPH09192135A (ja)

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