JPH09191822A - 生食品用の保存材 - Google Patents
生食品用の保存材Info
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- JPH09191822A JPH09191822A JP850596A JP850596A JPH09191822A JP H09191822 A JPH09191822 A JP H09191822A JP 850596 A JP850596 A JP 850596A JP 850596 A JP850596 A JP 850596A JP H09191822 A JPH09191822 A JP H09191822A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 さしみ類など生食品とともに包装することに
より保存性を高め得る、生食品用の保存材を提供する。 【解決手段】 吸水性シ−トにワサビオイルあるいはイ
ソチオシアン酸アリルを塗った抗菌シ−ト12を、冷却用
液体3を詰めた冷却体2の一面に重ねるとともに、その
一端部を冷却体2の端部に止着し、かつ少くとも前記抗
菌シ−ト12を前記冷却体2と直接に接触しないように水
不透性フィルムの保護袋22にて包装してなる。
より保存性を高め得る、生食品用の保存材を提供する。 【解決手段】 吸水性シ−トにワサビオイルあるいはイ
ソチオシアン酸アリルを塗った抗菌シ−ト12を、冷却用
液体3を詰めた冷却体2の一面に重ねるとともに、その
一端部を冷却体2の端部に止着し、かつ少くとも前記抗
菌シ−ト12を前記冷却体2と直接に接触しないように水
不透性フィルムの保護袋22にて包装してなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、生食品用の保存
材に関し、詳しくは、たとえば生の魚貝類と共に包装
し、包装した魚貝類の低温における保存性を良くするた
めの保存材に係るものである。
材に関し、詳しくは、たとえば生の魚貝類と共に包装
し、包装した魚貝類の低温における保存性を良くするた
めの保存材に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえばス−パ−マ−ケットにお
いて陳列販売されるさしみ類は、予め直接食べられる大
きさに切った小片の所定数を発泡スチロ−ルの皿に盛
り、パセリ及びわさびなどと共にラップ包装した形態の
商品とされ、低温にした陳列ケ−ス内に並べられる。ま
た、商品を買った人が家まで持ち帰る間、あるいは食用
に共するまでの間、商品を低温に保持するため、水を詰
めて冷却した袋(冷却袋)が商品と共に包装され、冷却
袋によりさしみ類を冷却することが行なわれている。一
方、揮発性の抗菌剤を生食品と共に包装し抗菌性ガスに
より微生物の繁殖を防ぎ、生食品の保存性を高めること
も行なわれている。
いて陳列販売されるさしみ類は、予め直接食べられる大
きさに切った小片の所定数を発泡スチロ−ルの皿に盛
り、パセリ及びわさびなどと共にラップ包装した形態の
商品とされ、低温にした陳列ケ−ス内に並べられる。ま
た、商品を買った人が家まで持ち帰る間、あるいは食用
に共するまでの間、商品を低温に保持するため、水を詰
めて冷却した袋(冷却袋)が商品と共に包装され、冷却
袋によりさしみ類を冷却することが行なわれている。一
方、揮発性の抗菌剤を生食品と共に包装し抗菌性ガスに
より微生物の繁殖を防ぎ、生食品の保存性を高めること
も行なわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】陳列したさしみの商品
は低温の陳列ケ−スに置かれてはいるが、生ものである
から、日もちの良くない問題がある。そして、冷却袋を
さしみ類と共に包装した場合は、陳列ケ−スから出した
後の所定時間の、保存性が高められる。また、さしみ類
と共に抗菌剤を包装した場合も同様な利点が認められ
る。そこで、本発明の課題は、前述した従来の日もちの
良くない問題点を解決せんとし、また、商品を陳列ケ−
スから出した後の保存性を良くしようとしたものであっ
て、さしみ類など生食品とともに包装することにより冷
却作用と、揮発性抗菌剤による抗菌作用との両者により
保存性を高め得てかつ取扱い易い、生食品用の保存材を
提供することにある。
は低温の陳列ケ−スに置かれてはいるが、生ものである
から、日もちの良くない問題がある。そして、冷却袋を
さしみ類と共に包装した場合は、陳列ケ−スから出した
後の所定時間の、保存性が高められる。また、さしみ類
と共に抗菌剤を包装した場合も同様な利点が認められ
る。そこで、本発明の課題は、前述した従来の日もちの
良くない問題点を解決せんとし、また、商品を陳列ケ−
スから出した後の保存性を良くしようとしたものであっ
て、さしみ類など生食品とともに包装することにより冷
却作用と、揮発性抗菌剤による抗菌作用との両者により
保存性を高め得てかつ取扱い易い、生食品用の保存材を
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に、請求項1の発明となる生食品用の保存材は、吸水性
シ−トにワサビオイルまたはイソチオシアン酸アリルを
塗着または含浸した抗菌シ−トを、冷却用液体を詰めた
冷却体の一面に重ねるとともにその一端部を冷却体の端
部に止着し、かつ少くとも前記抗菌シ−トを前記冷却体
と直接に接触しないように水不透性フィルムの保護袋に
て包装してなることを特徴とする。
に、請求項1の発明となる生食品用の保存材は、吸水性
シ−トにワサビオイルまたはイソチオシアン酸アリルを
塗着または含浸した抗菌シ−トを、冷却用液体を詰めた
冷却体の一面に重ねるとともにその一端部を冷却体の端
部に止着し、かつ少くとも前記抗菌シ−トを前記冷却体
と直接に接触しないように水不透性フィルムの保護袋に
て包装してなることを特徴とする。
【0005】前記課題を達成するために、請求項2の発
明の保存材は、請求項1の発明において、抗菌シ−トお
よび冷却体を両者が直接に接触しないように水不透性フ
ィルムにて包装してなることを特徴とする。
明の保存材は、請求項1の発明において、抗菌シ−トお
よび冷却体を両者が直接に接触しないように水不透性フ
ィルムにて包装してなることを特徴とする。
【0006】そして前記課題を達成するための請求項3
の発明の保存材は、請求項1または請求項2の発明にお
いて、包装が水不透性のフィルムにより取外し可能にさ
れてなることを特徴とする。なお、生食品としては生の
魚貝類,生肉,ハム,ソ−セ−ジ,生野菜などをあげる
ことができる。
の発明の保存材は、請求項1または請求項2の発明にお
いて、包装が水不透性のフィルムにより取外し可能にさ
れてなることを特徴とする。なお、生食品としては生の
魚貝類,生肉,ハム,ソ−セ−ジ,生野菜などをあげる
ことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】ワサビオイルまたはその辛味成分
であるイソチオシアン酸アリルはワサビやカラシより得
られる揮発性で抗菌性の成分である。この成分は水に接
触するとガス化して抗菌性ガスとなり、食品の表面全体
に抗菌効果を発揮する。この抗菌性ガスはワサビやカラ
シ(食品)に由来するものであり、食品衛生法上の使用
が許されているものである。抗菌とは菌の増殖を遅らせ
る抑制効果のことである。この抗菌性ガスは少くとも約
0.03ppm から抗菌作用を発揮し、ガス濃度が高いほど菌
の増殖抑制効果が大きい。
であるイソチオシアン酸アリルはワサビやカラシより得
られる揮発性で抗菌性の成分である。この成分は水に接
触するとガス化して抗菌性ガスとなり、食品の表面全体
に抗菌効果を発揮する。この抗菌性ガスはワサビやカラ
シ(食品)に由来するものであり、食品衛生法上の使用
が許されているものである。抗菌とは菌の増殖を遅らせ
る抑制効果のことである。この抗菌性ガスは少くとも約
0.03ppm から抗菌作用を発揮し、ガス濃度が高いほど菌
の増殖抑制効果が大きい。
【0008】抗菌シ−トは紙、布、不織布などの吸水性
シ−トに、ワサビオイルまたはイソチオシアン酸アリル
を塗ったシ−トである。なお、抗菌シ−トとしてはワサ
ビオイルをサイクロデキストリンに包接(吸収)させて
吸水性シ−トに塗った市販品(たとえば積水化成品工業
(株)販売の「ワサパワ−」(シ−トタイプ、商品名)
を用いることができる。
シ−トに、ワサビオイルまたはイソチオシアン酸アリル
を塗ったシ−トである。なお、抗菌シ−トとしてはワサ
ビオイルをサイクロデキストリンに包接(吸収)させて
吸水性シ−トに塗った市販品(たとえば積水化成品工業
(株)販売の「ワサパワ−」(シ−トタイプ、商品名)
を用いることができる。
【0009】冷却体は水などの冷却用液体を水不透性の
袋などの容器に密封状に詰めた構造のもので、予じめ冷
却して使用される。本発明においては、水不透性のフィ
ルムにより、冷却体に対して抗菌シ−トを直接に接触さ
せない分離状態に保持したため、冷却体の使用前の冷却
などにおいて結露水などの水分が抗菌シ−トに付着する
ことを防ぎ、ワサビオイルあるいはイソチオシアン酸ア
リルのガス化を防止することができる。この包装は、単
に冷却体と抗菌シ−トを分離させるための包装にとどま
らず、両者が各々汚れないように包装されること、ある
いは取扱われることが好ましい。保存材は使用前に予じ
め冷却した後、保護袋を除去し、生食品と共に包装され
る。この包装は密封状が好ましい。
袋などの容器に密封状に詰めた構造のもので、予じめ冷
却して使用される。本発明においては、水不透性のフィ
ルムにより、冷却体に対して抗菌シ−トを直接に接触さ
せない分離状態に保持したため、冷却体の使用前の冷却
などにおいて結露水などの水分が抗菌シ−トに付着する
ことを防ぎ、ワサビオイルあるいはイソチオシアン酸ア
リルのガス化を防止することができる。この包装は、単
に冷却体と抗菌シ−トを分離させるための包装にとどま
らず、両者が各々汚れないように包装されること、ある
いは取扱われることが好ましい。保存材は使用前に予じ
め冷却した後、保護袋を除去し、生食品と共に包装され
る。この包装は密封状が好ましい。
【0010】以下に、本発明の実施例を図面に基づいて
説明する。本例の保存材1は冷却体2と抗菌シ−ト12
と、これらを接触させないように包装する保護袋22とよ
り構成される。図2に示すように、前記冷却体2は水な
どの冷却用液体3を液もれしない袋4に密封状に詰めた
ものである。本例の袋4は樹脂フィルムのチュ−ブを用
いているため両端部にシ−ル部5を有している。前記抗
菌シ−ト12は、図3および図4に示すように、不織布13
の片面に樹脂シ−ト14をラミネ−トした複層のシ−トよ
りなり、ワサビオイルあるいはデキストリンに含ませた
ワサビオイルが不織布13に塗着あるいは含浸させてある
(図示せず)。樹脂シ−ト14の全面には多数の貫孔ある
いはスリット、本例では図3に示すようにスリット15が
貫けられていて、不織布13のワサビオイルが抗菌性ガス
Gにガス化した場合に、貫孔あるいはスリット15より樹
脂シ−ト14の外面に抗菌性ガスGが放出されるようにさ
れている。抗菌シ−ト12は樹脂シ−ト14側を上向き(外
向き)として冷却体2の上面に重ねられ、一端部におい
て冷却体2のシ−ル部5に止着される。止着はシ−ル部
5に沿って接着してもよいし、ホッチキスピンなどのピ
ン16による止め手段としてもよい(図2の仮想線部分参
照)。
説明する。本例の保存材1は冷却体2と抗菌シ−ト12
と、これらを接触させないように包装する保護袋22とよ
り構成される。図2に示すように、前記冷却体2は水な
どの冷却用液体3を液もれしない袋4に密封状に詰めた
ものである。本例の袋4は樹脂フィルムのチュ−ブを用
いているため両端部にシ−ル部5を有している。前記抗
菌シ−ト12は、図3および図4に示すように、不織布13
の片面に樹脂シ−ト14をラミネ−トした複層のシ−トよ
りなり、ワサビオイルあるいはデキストリンに含ませた
ワサビオイルが不織布13に塗着あるいは含浸させてある
(図示せず)。樹脂シ−ト14の全面には多数の貫孔ある
いはスリット、本例では図3に示すようにスリット15が
貫けられていて、不織布13のワサビオイルが抗菌性ガス
Gにガス化した場合に、貫孔あるいはスリット15より樹
脂シ−ト14の外面に抗菌性ガスGが放出されるようにさ
れている。抗菌シ−ト12は樹脂シ−ト14側を上向き(外
向き)として冷却体2の上面に重ねられ、一端部におい
て冷却体2のシ−ル部5に止着される。止着はシ−ル部
5に沿って接着してもよいし、ホッチキスピンなどのピ
ン16による止め手段としてもよい(図2の仮想線部分参
照)。
【0011】保護袋22は抗菌シ−ト12と冷却体2を接触
させないように、分離するとともに、冷却体2と抗菌シ
−ト12を包んで清潔に保つためのものである。図5に示
すように、保護袋22は水不透性フィルムを、の字状に巻
き、中間フィルム部分23を上下に包んだ形状とし、フィ
ルムの重なる一方側をシ−ル部25とし、他方側を開口部
26とし、冷却体2より少し大きい寸法に形成されてい
る。保護袋22は抗菌シ−ト12を止着した冷却体2に対
し、抗菌シ−ト12を止着しない側より開口部26を冷却体
2に差し込んで、冷却体2を抗菌シ−ト12の間に、中間
フィルム部23を挟み、かつ保護袋22の上下のフィルム部
分24が抗菌シ−ト12および冷却体2の外面を被うように
挿入して保存材1とされる。保護袋22の挿入後は挿入側
の袋端部を、冷却体2のシ−ル部5にピン16などにて止
着するか、両フィルム端部を適宜に接合することが望ま
しい(図1,図6参照)。
させないように、分離するとともに、冷却体2と抗菌シ
−ト12を包んで清潔に保つためのものである。図5に示
すように、保護袋22は水不透性フィルムを、の字状に巻
き、中間フィルム部分23を上下に包んだ形状とし、フィ
ルムの重なる一方側をシ−ル部25とし、他方側を開口部
26とし、冷却体2より少し大きい寸法に形成されてい
る。保護袋22は抗菌シ−ト12を止着した冷却体2に対
し、抗菌シ−ト12を止着しない側より開口部26を冷却体
2に差し込んで、冷却体2を抗菌シ−ト12の間に、中間
フィルム部23を挟み、かつ保護袋22の上下のフィルム部
分24が抗菌シ−ト12および冷却体2の外面を被うように
挿入して保存材1とされる。保護袋22の挿入後は挿入側
の袋端部を、冷却体2のシ−ル部5にピン16などにて止
着するか、両フィルム端部を適宜に接合することが望ま
しい(図1,図6参照)。
【0012】保存材1は保護袋22で被った状態で取扱わ
れる。この保存材1を使用する場合は、予じめ冷蔵庫な
どにて冷却する。冷却時においては、抗菌シ−ト12は中
間フィルム部分23により冷却体2と分離されていて、冷
却体2の結露水が抗菌シ−ト12に作用しないので、抗菌
性ガスGを発生しない。しかる後、図7に示すように、
保護袋22を除去し、図8に示すように、さしみなどの生
食品30とともに透明なラップフィルム31にてラップして
冷却および抗菌作用を発揮させ、包装した生食品30の保
存性を良好にすることができる。すなわち、図8におい
て、後面部が高くなった、樹脂製の皿板32内には不織布
よりなる吸水シ−ト33が敷かれ、その上に、保護袋22を
除去した保存材1、すなわち抗菌シ−ト12を止着した冷
却体2、が置かれる。そして、抗菌シ−ト12上に生食品
30の適数片が並べられ、しその葉、わさび袋35などの添
え物34が添えられて、ラップフィルム31にて全体が包装
される。この包装品36すなわち商品は冷却した陳列ケ−
スに並べられる。
れる。この保存材1を使用する場合は、予じめ冷蔵庫な
どにて冷却する。冷却時においては、抗菌シ−ト12は中
間フィルム部分23により冷却体2と分離されていて、冷
却体2の結露水が抗菌シ−ト12に作用しないので、抗菌
性ガスGを発生しない。しかる後、図7に示すように、
保護袋22を除去し、図8に示すように、さしみなどの生
食品30とともに透明なラップフィルム31にてラップして
冷却および抗菌作用を発揮させ、包装した生食品30の保
存性を良好にすることができる。すなわち、図8におい
て、後面部が高くなった、樹脂製の皿板32内には不織布
よりなる吸水シ−ト33が敷かれ、その上に、保護袋22を
除去した保存材1、すなわち抗菌シ−ト12を止着した冷
却体2、が置かれる。そして、抗菌シ−ト12上に生食品
30の適数片が並べられ、しその葉、わさび袋35などの添
え物34が添えられて、ラップフィルム31にて全体が包装
される。この包装品36すなわち商品は冷却した陳列ケ−
スに並べられる。
【0013】しかして、この包装品36において、冷却体
2は予じめ冷却してあるので、生食品30を皿板32に並べ
る時より冷却作用をなし、また、包装品36が陳列ケ−ス
より取出された場合も、ある程度の時間は冷却作用をな
す。一方、抗菌シ−ト12は包装品36内において、生食品
30より液分が生じ、また、包装品36内には冷却による結
露水を生ずるため、ラップした内部が湿り状態となり、
この水分が吸水シ−ト33および抗菌シ−ト12の不織布13
に吸水される。不織布13に水分が吸水されると、不織布
13に塗布または含浸させたワサビオイルがガス化して抗
菌性ガスGとなりラップした包装品36内に広がり、抗菌
作用を発揮するため、内部の微生物(菌類)の増殖を防
止し保存性を良化する。
2は予じめ冷却してあるので、生食品30を皿板32に並べ
る時より冷却作用をなし、また、包装品36が陳列ケ−ス
より取出された場合も、ある程度の時間は冷却作用をな
す。一方、抗菌シ−ト12は包装品36内において、生食品
30より液分が生じ、また、包装品36内には冷却による結
露水を生ずるため、ラップした内部が湿り状態となり、
この水分が吸水シ−ト33および抗菌シ−ト12の不織布13
に吸水される。不織布13に水分が吸水されると、不織布
13に塗布または含浸させたワサビオイルがガス化して抗
菌性ガスGとなりラップした包装品36内に広がり、抗菌
作用を発揮するため、内部の微生物(菌類)の増殖を防
止し保存性を良化する。
【0014】前記した実施例において保護袋22は中間フ
ィルム部分23を上下に包んだ、の字状とし、フィルムの
重なる一方側をシ−ルした構造としたが、図9に示すよ
うに、保護袋22A は冷却体2に止着した抗菌シ−ト12の
みを包む構造としてもよい。なお、図9において25A は
シ−ル部である。図9の保護袋22A は抗菌シ−ト12に先
に挿入し、この抗菌シ−ト12が冷却体2に止着されてい
て、使用時には保護袋22A のみを除去する。
ィルム部分23を上下に包んだ、の字状とし、フィルムの
重なる一方側をシ−ルした構造としたが、図9に示すよ
うに、保護袋22A は冷却体2に止着した抗菌シ−ト12の
みを包む構造としてもよい。なお、図9において25A は
シ−ル部である。図9の保護袋22A は抗菌シ−ト12に先
に挿入し、この抗菌シ−ト12が冷却体2に止着されてい
て、使用時には保護袋22A のみを除去する。
【0015】
【発明の効果】請求項1〜請求項3の発明によれば、冷
却体の冷却用液体により低温にされ、かつワサビオイル
あるいはその主成分であるイソチオシアン酸アリルの抗
菌性ガスによって腐敗を遅らせることができるため生食
品の保存性を高めることができる。また、請求項1〜請
求項3の発明は、冷却体と抗菌シ−トとを重ねて止着し
てあるので、保護袋を除去して生食品と共に包装し易
く、取扱い易いものである。
却体の冷却用液体により低温にされ、かつワサビオイル
あるいはその主成分であるイソチオシアン酸アリルの抗
菌性ガスによって腐敗を遅らせることができるため生食
品の保存性を高めることができる。また、請求項1〜請
求項3の発明は、冷却体と抗菌シ−トとを重ねて止着し
てあるので、保護袋を除去して生食品と共に包装し易
く、取扱い易いものである。
【図1】保存材の断面図である。
【図2】冷却体の斜視図である。
【図3】抗菌シ−トの斜視図である。
【図4】図3のIV−IV線における拡大断面図である。
【図5】保護袋の斜視図である。
【図6】保存材の斜視図である。
【図7】保存材の保護袋を除去する工程図である。
【図8】保護袋を除去した保存材の使用状態図である。
【図9】保存材の別例を示す断面図である。
1 保存材 2 冷却体 3 冷却用液体 4 袋 12 抗菌シ−ト 16 ピン 22,22A 保護袋 23 中間フィルム部分 30 生食品 G 抗菌性ガス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A23B 7/14 9282−4B A23B 7/16 7/16 A23L 3/36 Z A23L 3/36 B65D 81/18 B B65D 81/18 81/28 C 81/28 A23B 4/14 B
Claims (3)
- 【請求項1】 吸水性シ−トにワサビオイルまたはイソ
チオシアン酸アリルを塗着または含浸した抗菌シ−ト
を、冷却用液体を詰めた冷却体の一面に重ねるとともに
その一端部を冷却体の端部に止着し、かつ少くとも前記
抗菌シ−トを前記冷却体と直接に接触しないように水不
透性フィルムの保護袋にて包装してなることを特徴とし
た生食品用の保存材。 - 【請求項2】 抗菌シ−トおよび冷却体を両者が直接に
接触しないように水不透性フィルムにて包装してなるこ
とを特徴とした請求項1に記載の生食品用の保存材。 - 【請求項3】 包装が水不透性のフィルムにより取外し
可能にされてなることを特徴とした請求項1または請求
項2に記載の生食品用の保存材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP850596A JP3027328B2 (ja) | 1996-01-22 | 1996-01-22 | 生食品用の保存材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP850596A JP3027328B2 (ja) | 1996-01-22 | 1996-01-22 | 生食品用の保存材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09191822A true JPH09191822A (ja) | 1997-07-29 |
JP3027328B2 JP3027328B2 (ja) | 2000-04-04 |
Family
ID=11694985
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP850596A Expired - Fee Related JP3027328B2 (ja) | 1996-01-22 | 1996-01-22 | 生食品用の保存材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3027328B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2794107A1 (fr) * | 1999-05-25 | 2000-12-01 | Jean Routhiau Sa | Procede de presentation et de conservation en plaques minces de produits alimentaires |
WO2001006876A1 (fr) * | 1999-07-27 | 2001-02-01 | Matsushita Refrigeration Company | Dispositif antibacterien et refrigerateur equipe de ce dispositif |
NL1016552C2 (nl) * | 2000-11-07 | 2002-05-14 | Willem Abraham Verwijs | Verpakking voor verse schelpdieren. |
KR101297647B1 (ko) * | 2011-07-12 | 2013-08-19 | 한국식품연구원 | 곶감의 유통기간 연장을 위한 포장방법 |
CN107364635A (zh) * | 2017-06-30 | 2017-11-21 | 嘉兴华悦包装用品有限公司 | 具有制冷功能的食品包装拉链袋 |
-
1996
- 1996-01-22 JP JP850596A patent/JP3027328B2/ja not_active Expired - Fee Related
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