JPH09191085A - 強誘電体薄膜の製造方法及びその製造装置 - Google Patents

強誘電体薄膜の製造方法及びその製造装置

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JPH09191085A
JPH09191085A JP8002819A JP281996A JPH09191085A JP H09191085 A JPH09191085 A JP H09191085A JP 8002819 A JP8002819 A JP 8002819A JP 281996 A JP281996 A JP 281996A JP H09191085 A JPH09191085 A JP H09191085A
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JP
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thin film
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ferroelectric thin
vapor
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JP8002819A
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English (en)
Inventor
Akiyuki Fujii
映志 藤井
Hideo Torii
秀雄 鳥井
Ryoichi Takayama
良一 高山
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】強誘電体薄膜を構成する元素を含む化合物の蒸
気を原料ガスとし、反応ガスとしての酸素との混合ガス
をプラズマ中で分解及び化学反応させ、下地基板上に強
誘電体薄膜を形成することにより、従来法よりも低温で
強誘電体薄膜を製造する。 【解決手段】反応チャンバー1内を排気手段6によって
排気し、低圧状態にする。次いで、基板加熱用ヒータ2
によって基板3を加熱し、基板ホルダー4を回転させな
がら、強誘電体薄膜を形成するための原料ガス及び酸素
を、原料ガス供給手段8及び9によって反応チャンバー
1内に供給する。この状態で基板ホルダー4と電極5と
の間に電力を供給すると、プラズマ放電が起きる。これ
により、基板3の上に強誘電体薄膜を膜はがれやクラッ
クが生じにくいような650℃以下の低温で作製するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体メモリーの
大容量化を可能とする強誘電体薄膜の製造方法及び強誘
電体薄膜の製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体メモリーの中でもっとも集積度が
高くよく用いられているものは、電源を切ってしまえば
記憶がなくなってしまう揮発性メモリーのDRAM(Dy
namicRandom Access Memory)である。DRAMの基本
メモリーセルは、1個のMOSFET(Metal Oxide Se
miconductor Field Effect Transistor)と1個のSiO2
膜によるキャパシタで構成されている。DRAMの高集
積化は、現在3年ごとにメモリー容量(ビット数)が4
倍になるといった非常に早いペースで開発が進んでい
る。今後のさらなる高集積化、すなわち微細化に伴い、
キャパシターの必要な容量確保のために、キャパシタ材
料に従来のSiO2膜に替えて高誘電率を有するペロブスカ
イト型強誘電体酸化物の利用が検討されている(山道新
太郎他:信学技報 SDM95-54、ICD95-63(1995))。
【0003】一方、強誘電体材料の自発分極保持を利用
した不揮発性メモリーの研究が近年急速に盛んになって
いる(J.T.Evans. et al. :IEEE Journal of Solid Sta
te Circuits, Vol.23, No.5, pp.1171(1988))。この
不揮発性メモリーの強誘電体薄膜材料としては、いくつ
かの材料が考えられているが、最も数多く研究されてい
る材料がチタン酸ジルコン酸鉛PZT(PbZrxTi1-xO3
である。しかしこの材料を用いると、情報を書き換える
ために分極反転を繰り返すと、自発分極の電荷量が減少
する、いわゆる「疲労」と呼ばれる現象が起き、強誘電
体不揮発性メモリーの実用化するうえで大きな障害があ
る(T.Mihara et al.:Proc. 4th Int. Symp. on Integr
ated Ferroelectrics, pp.137 (1992))。近年、ゾル−
ゲル法により作製した、SrBi2Ta29に代表され
るビスマス層状構造の強誘電体薄膜が、この「疲労」特
性に優れた薄膜材料であることが見いだされた(国際特
許公表公報、(International Pub.) No. WO93/12542, I
nternational ApplicationPublished under the Patent
Cooperation Treaty (PCT))。その結果、強誘電体材
料を用いた不揮発性メモリーの実現が、かなり現実的な
ものとなった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記ビスマス
層状構造の強誘電体薄膜をゾル−ゲル法により作製する
場合、熱処理の際に基板温度を700℃といった高温に
する必要があることから、膜はがれが生じたり、膜内部
にクラックが生じるといった問題がある。
【0005】本発明は、従来技術における前記課題を解
決するために、すぐれた特性を有する高品質のビスマス
層状構造の強強誘電体薄膜を、膜はがれやクラックが生
じにくいような650℃以下の低温で作製することので
きる製造方法及びそれに用いる強誘電体薄膜の製造装置
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の強誘電体薄膜の製造方法は、下記の少なく
とも3成分を原料ガスとし、前記原料ガスと反応ガスを
プラズマを用いて分解し反応させ、排気手段を有する反
応チャンバー内の下地基板上に強誘電体酸化物薄膜を形
成するという構成を備えたものである。 A.ビスマスを含む化合物の蒸気 B.ストロンチウムを含む化合物、鉛を含む化合物及び
バリウムを含む化合物から選ばれる少なくとも一つの化
合物の蒸気 C.チタンを含む化合物、タンタルを含む化合物及びニ
オブを含む化合物から選ばれる少なくとも一つの化合物
の蒸気前記構成においては、下地基板上への原料ガスの
供給を、下記の混合蒸気を交互に繰り返しながら行うこ
とが好ましい。 a.ビスマスを含む化合物の蒸気と、チタンを含む化合
物、タンタルを含む化合物及びニオブを含む化合物から
選ばれる少なくとも一つの化合物の蒸気との混合蒸気 b.ストロンチウムを含む化合物、鉛を含む化合物及び
バリウムを含む化合物から選ばれる少なくとも一つの化
合物の蒸気と、チタンを含む化合物、タンタルを含む化
合物及びニオブを含む化合物から選ばれる少なくとも一
つの化合物の蒸気との混合蒸気 また前記構成においては、下地基板が、基板ホルダーに
保持され、400℃以上650℃以下の温度範囲にたも
たれていることが好ましい。
【0007】また前記構成においては、基板ホルダーに
対する原料ガス供給手段の傾斜角が、5°以上45°以
下の範囲であることが好ましい。また前記構成において
は、強誘電体薄膜が、ビスマスと、ストロンチウム、鉛
及びバリウムから選ばれる少なくとも一つの元素と、チ
タン、タンタル及びニオブから選ばれる少なくとも一つ
の元素とから構成される酸化物薄膜であることが好まし
い。
【0008】次に本発明の強誘電体薄膜の製造装置は、
原料ガスを発生させるための気化器と、排気手段を有す
る反応チャンバーと、前記反応チャンバー内に設けら
れ、基板加熱ヒータと下地基板とを有する回転自在の基
板ホルダーと、前記基板ホルダーに対向して前記反応チ
ャンバー内に設けられ、高周波電源に接続された電極
と、前記基板ホルダーと前記電極との間に前記基板ホル
ダーに対して所定の傾斜角を持たせて設けられた2種類
の原料ガス供給手段とを少なくとも備えた強誘電体薄膜
の製造装置であって、前記2種類の原料ガス供給手段
が、前記基板ホルダー上の異なる領域に原料ガスを供給
するように備えられていることを特徴とする。
【0009】前記構成においては、基板ホルダーに対す
る原料ガス供給手段の傾斜角が、5°以上45°以下の
範囲であることが好ましい。また前記構成においては、
強誘電体薄膜が、ビスマスと、ストロンチウム、鉛及び
バリウムから選ばれる少なくとも一つの元素と、チタ
ン、タンタル及びニオブから選ばれる少なくとも一つの
元素とから構成される酸化物薄膜であることが好まし
い。
【0010】前記した本発明の製造方法及び製造装置に
よれば、強誘電体薄膜を構成する元素を含む化合物の蒸
気を原料ガスとし、反応ガスとしての酸素との混合ガス
をプラズマ中で分解及び化学反応させ、下地基板上に強
誘電体薄膜を形成することにより、従来法よりも低温で
強誘電体薄膜を製造し、これにより、すぐれた特性を有
する高品質のビスマス層状構造の強強誘電体薄膜を作製
することができる。すなわち、膜はがれやクラックが生
じにくいような650℃以下の低温で強強誘電体薄膜を
作製することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を説明す
る。図1は、本発明に係る強誘電体薄膜製造装置を示す
断面図である。
【0012】図1に示すように、反応チャンバー1内に
は、基板ホルダー4が回転自在に設けられている。そし
て、この基板ホルダー4には、基板加熱ヒータ2が内蔵
されているとともに、その下面に基板3を保持すること
ができるようにされている。ここで、基板ホルダー4は
設置され、電極を兼ねている。また、反応チャンバー1
内には、基板ホルダー4に対向して電極5が設けられて
いる。また、反応チャンバー1の側壁には、反応チャン
バー1内を低圧状態にする為に排気手段6が設けられて
いる。基板ホルダー4と電極5との間に形成されるプラ
ズマ放電領域7内には、基板ホルダー4に対して所定の
角度θ及びφを持たせた状態で原料ガス供給手段8及び
9が設けられている。なお、図1中、10は、基板ホル
ダー4を回転させるための回転機構、11は電極5に電
力を供給するための高周波電源(13.56MHz)、
12は電極5と反応チャンバー1とを絶縁するための絶
縁体である。
【0013】以下、前記のように構成された製造装置を
用いて強誘電体薄膜を製造する方法について説明する。
まず、反応チャンバー1内を排気手段6によって排気
し、反応チャンバー1内を低圧状態にする。次いで、基
板加熱用ヒータ2によって基板3を加熱し、基板ホルダ
ー4を回転させながら、強誘電体薄膜を形成するための
原料ガス及び酸素を、原料ガス供給手段8及び9によっ
て反応チャンバー1内に供給する。この状態で基板ホル
ダー4と電極5との間に電力を供給すれば、プラズマ放
電が起きる。これにより、基板3の上に強誘電体薄膜を
形成することができる。
【0014】また図1に示したように、原料ガス供給手
段8及び9を基板ホルダー4と電極5との間(プラズマ
放電領域7内)に設け、さらに基板ホルダー4に対して
所定の傾斜角θ、φを持たせた状態とすることにより、
基板3の上で原料ガスの流れを容易に層流とすることが
でき、さらに基板ホルダーを回転させるようにしたこと
により、大面積に均一に高品質の強誘電体薄膜を形成す
ることができる。これは、原料ガス供給手段8及び9を
プラズマ放電領域7内、すなわち基板3の近傍に設ける
ことにより、蒸気圧の低い原料ガスを用いた場合におい
ても、基板3の上に原料ガスを大量に到達させることが
できるからである。
【0015】次に成膜の原理について説明する。図2
は、基板ホルダー4周りの斜視図(ただし基板3は省略
している)である。原料ガス供給手段8からは、ビスマ
スを含む化合物の蒸気と、チタンを含む化合物及びタン
タルを含む化合物及びニオブを含む化合物のうちの一種
以上の化合物の蒸気と酸素を供給する。また、原料ガス
供給手段9からは、ストロンチウムを含む化合物及び鉛
を含む化合物及びバリウムを含む化合物のうちの一種以
上の化合物の蒸気と、チタンを含む化合物及びタンタル
を含む化合物及びニオブを含む化合物のうちの一種以上
の化合物の蒸気との混合蒸気と酸素を供給する。そし
て、基板3が原料ガス供給手段8から供給された上記ガ
スと接触する領域14において、ビスマスと、チタンま
たはタンタルまたはニオブを含む酸化物膜の形成が行わ
れ、基板3が原料ガス供給手段9から供給された上記ガ
スと接触する領域13において、ストロンチウムまたは
鉛またはバリウムと、チタンまたはタンタルまたはニオ
ブを含む酸化物膜の形成が行われ、さらに基板3が原料
ガスと接触しない領域100においては膜がアニールさ
れる。そしてこれを繰り返しながら成膜すれば、高品質
のビスマス層状構造の強誘電体薄膜を形成することがで
きる。
【0016】
【実施例】前記のように構成された強誘電体薄膜製造装
置を用いて、種々の組成のビスマス層状構造の強誘電体
薄膜を製造する方法について、以下に具体的に説明す
る。
【0017】
【実施例1】図3は本発明に係る強誘電体薄膜の製造方
法の実施例に用いた強誘電体薄膜製造装置の断面図であ
る。図3に示す強誘電体薄膜製造装置は、図1に示した
強誘電体薄膜製造装置の原料ガス供給手段8及び9に、
それぞれバルブ27、28を介して酸素ボンベ34、3
5を連結し、バルブ19、20及び21、22を介して
気化器15、16及び17、18を連結したものであ
る。さらに、気化器15、16、17、18を介して窒
素ガスボンベ33が連結されている。ここで、気化器1
5、16、17、18内には、出発原料29、30、3
1、32が入っている。その他の構成は、発明の実施の
形態に示したので説明は省略する。尚、基板ホルダー4
及び電極5の直径はそれぞれ400mmであり、基板ホ
ルダー4の下面には直径が6インチのSi基板3が4枚
保持されている。
【0018】図3において、出発原料には、トリフェニ
ルビスマス(Bi(Ph)3)、Ph=C65)、ペンタエト
キシニオブ(Nb(OC255)、バリウムジピバロ
イルメタン(Ba(DPM)2、DPM=C11192
をもちいた。気化器15、16、17、18にそれぞれ
トリフェニルビスマス(出発原料29)、ペンタエトキ
シニオブ(出発原料30)、バリウムジピバロイルメタ
ン(出発原料31)、ペンタエトキシニオブ(出発原料
32)を入れ、それぞれを130℃、45℃、230
℃、45℃に加熱保持した。また、基板ホルダー4と原
料ガス供給手段8及び9との傾斜角(基板−ノズル角度
θ及びφ)をいずれも15゜に設定した。また、反応チ
ャンバー内は、排気手段によって1Torrに減圧され
ている。また、基板としては表面にスパッタ法によりチ
タン膜(厚さ:100nm)を形成し、その上に電極とし
ての白金膜(厚さ:300nm)を形成したSiウエハを
用い、基板加熱用ヒータ2によって500℃に加熱し
た。
【0019】まず、バルブ23、24を開き、窒素ガス
ボンベ33からキャリアガスとして窒素ガスを、気化器
15、16にそれぞれ流量8、10sccmで供給した。次
いで、バルブ19、20を開き、トリフェニルビスマス
の蒸気とペンタエトキシニオブの蒸気を、窒素ガスとと
もに原料ガス供給手段8より反応チャンバー1内に供給
した。さらにバルブ27を開き反応ガスとしての酸素ガ
スを酸素ボンベ34から流量15sccmで原料ガス供給手
段8より反応チャンバー1内に供給した。次に、バルブ
25、26を開き、窒素ガスボンベ33からキャリアガ
スとして窒素ガスを、気化器17、18にそれぞれ流量
5、10sccmで供給した。次いで、バルブ21、22を
開き、バリウムジピバロウルメタンの蒸気とペンタエト
キシニオブの蒸気を、窒素ガスとともに原料ガス供給手
段9より反応チャンバー1内に供給した。さらにバルブ
28を開き反応ガスとしての酸素ガスを酸素ボンベ35
から流量25sccmで原料ガス供給手段9より反応チャン
バー内に供給した。これにより、トリフェニルビスマス
の蒸気とペンタエトキシニオブの蒸気とバリウムジピバ
ロイルメタンの蒸気、窒素ガス及び酸素ガスからなる混
合ガスが反応チャンバー1内に導入され、プラズマが発
生した(rfパワー:1.2W/cm2)。60分間反応さ
せた結果、基板3の上に酸化物薄膜が形成された。な
お、このときの基板3の回転数は1200回転/分とし
た。その後、基板を室温付近まで冷却し、反応チャンバ
ー1から取り出した。
【0020】得られた膜の膜厚及び組成を走査型電子顕
微鏡(SEM)及びプラズマ質量分析法により解析した
結果、膜厚が550nm、組成はBaBi2Nb29
あった。その他の不純物は検出されなかった。また、得
られた薄膜には膜はがれやクラックは見られなかった。
【0021】次に、上部電極として白金膜をスパッタ法
により200nmの厚さに形成し、得られたBaBi2
29膜の強誘電特性をソーヤ・タワー回路を用いて調
べた。その結果、残留分極12.4μC/cm2、抗電
界39.2kV/cmであった。また、周波数1MHz
で測定した比誘電率は94であった。下記の表1に本実
施例の製造条件と解析結果を示す。
【0022】
【実施例2】前記実施例1において、一部の製造条件を
変更して、基板3の上に酸化物薄膜を作製した。すなわ
ち、出発原料に、トリフェニルビスマス、ペンタエトキ
シニオブ、ストロンチウムジピバロイルメタン(Sr
(DPM)2)をもちい、気化器15、16、17、1
8にそれぞれトリフェニルビスマス、ペンタエトキシニ
オブ、ストロンチウムジピバロイルメタン、ペンタエト
キシニオブを入れ、気化温度とキャリアガス流量をそれ
ぞれ132℃と10sccm、40℃と10sccm、218℃
と6sccm、39℃と8sccmとした。そして酸素流量を原
料ガス供給手段8より30sccm、原料ガス供給手段9よ
り5sccmとし、基板ホルダー4と原料ガス供給手段8及
び9との傾斜角(基板−ノズル角度θ及びφ)をいずれ
も15゜に設定した。基板3の温度は600℃に、基板
回転数は1500回転/分にした。rfパワーは0.8
W/cm2 、成膜時の真空度は0.5Torrであっ
た。そして、基板3の上に酸化物薄膜を作製した。その
結果、下記の表1に示すようにSrBi2Nb29膜が
得られた。
【0023】
【実施例3】前記実施例1において、一部の製造条件を
変更して、基板3の上に酸化物薄膜を作製した。すなわ
ち、出発原料に、トリフェニルビスマス、ペンタメトキ
シタンタル(Ta(OC255)、ストロンチウムジ
ピバロイルメタンをもちい、気化器15、16、17、
18にそれぞれトリフェニルビスマス、ペンタメトキシ
タンタル、ストロンチウムジピバロイルメタン、ペンタ
メトキシタンタルを入れ、気化温度とキャリアガス流量
をそれぞれ130℃と10sccm、50℃と10sccm、2
40℃と10sccm、50℃と10sccmとした。そして酸
素流量を原料ガス供給手段8より10sccm、原料ガス供
給手段9より7sccmとし、基板ホルダー4と原料ガス供
給手段8及び9との傾斜角(基板−ノズル角度θ及び
φ)をいずれも45゜に設定した。基板3の温度は40
0℃に、基板回転数は3000回転/分にした。rfパ
ワーは0.6W/cm2 、成膜時の真空度は5.0To
rrである。そして、基板3の上に酸化物薄膜を作製し
た。その結果、下記の表1に示すようにSrBi2Ta2
9膜が得られた。
【0024】
【実施例4】前記実施例1において、一部の製造条件を
変更して、基板3の上に酸化物薄膜を作製した。すなわ
ち、出発原料に、トリフェニルビスマス、ペンタイソプ
ロポキシニオブ(Nb(O-i-C375)、ストロン
チウムジピバロイルメタン、ペンタイソプロポキシタン
タルをもちい、気化器15、16、17、18にそれぞ
れトリフェニルビスマス、ペンタイソプロポキシニオ
ブ、ストロンチウムジピバロイルメタン、ペンタイソプ
ロポキシメタンを入れ、気化温度とキャリアガス流量を
それぞれ130℃と8sccm、38℃と8sccm、220℃
と14sccm、46℃と9sccmとした。そして酸素流量を
原料ガス供給手段8より15sccm、原料ガス供給手段9
より9sccmとし、基板ホルダー4と原料ガス供給手段8
及び9との傾斜角(基板−ノズル角度θ及びφ)をいず
れも5゜に設定した。基板3の温度は650℃に、基板
回転数は900回転/分にした。rfパワーは1.0W
/cm2 、成膜時の真空度は0.6Torrであった。
そして、基板3の上に酸化物薄膜を作製した。その結
果、下記の表1の第5行目に示すようにSrBi2Ta
NbO9膜が得られた。
【0025】
【実施例5】前記実施例1において、一部の製造条件を
変更して、基板3の上に酸化物薄膜を作製した。すなわ
ち、出発原料に、トリフェニルビスマス、ペンタメトキ
シタンタル、バリウムジピバロイルメタンをもちい、気
化器15、16、17、18にそれぞれトリフェニルビ
スマス、ペンタメトキシタンタル、バリウムジピバロイ
ルメタン、ペンタメトキシタンタルを入れ、気化温度と
キャリアガス流量をそれぞれ135℃と3sccm、50℃
と4sccm、250℃と5sccm、40℃と4sccmとした。
そして酸素流量を原料ガス供給手段8より2sccm、原料
ガス供給手段9より3sccmとし、基板ホルダー4と原料
ガス供給手段8及び9との傾斜角(基板−ノズル角度θ
及びφ)をいずれも15゜に設定した。基板3の温度は
520℃に、基板回転数は100回転/分にした。rf
パワーは1.2W/cm2 、成膜時の真空度は1.0T
orrであった。そして、基板3の上に酸化物薄膜を作
製した。その結果、下記の表1に示すようにBaBi2
Ta29膜が得られた。
【0026】
【表1】
【0027】
【実施例6】前記実施例1において、一部の製造条件を
変更して、基板3の上に酸化物薄膜を作製した。すなわ
ち、出発原料に、トリフェニルビスマス、ペンタメトキ
シタンタル、ストロンチウムジピバロイルメタンをもち
い、気化器15、16、17、18にそれぞれトリフェ
ニルビスマス、ペンタメトキシタンタル、ストロンチウ
ムジピバロイルメタン、ペンタメトキシタンタルを入
れ、気化温度とキャリアガス流量をそれぞれ125℃と
8sccm、30℃と10sccm、200℃と5sccm、50℃
と10sccmとした。そして酸素流量を原料ガス供給手段
8より15sccm、原料ガス供給手段9より25sccmと
し、基板ホルダー4と原料ガス供給手段8及び9との傾
斜角(基板−ノズル角度θ及びφ)をいずれも15゜に
設定した。基板3の温度は550℃に、基板回転数は1
200回転/分にした。rfパワーは2.0W/c
2 、成膜時の真空度は0.1Torrであった。そし
て、基板3の上に酸化物薄膜を作製した。その結果、下
記の表2に示すようにSrBi2Ta29膜が得られ
た。
【0028】
【実施例7】前記実施例1において、一部の製造条件を
変更して、基板3の上に酸化物薄膜を作製した。すなわ
ち、出発原料に、トリフェニルビスマス、チタンテトラ
イソプロポキシド、ストロンチウムジピバロイルメタン
をもちい、気化器15、16、17、18にそれぞれト
リフェニルビスマス、チタンテトライソプロポキシド、
ストロンチウムジピバロイルメタン、チタンテトライソ
プロポキシドを入れ、気化温度とキャリアガス流量をそ
れぞれ140℃と7sccm、24℃と5sccm、210℃と
15sccm、40℃と4sccmとした。そして酸素流量を原
料ガス供給手段8より8sccm、原料ガス供給手段9より
9sccmとし、基板ホルダー4と原料ガス供給手段8及び
9との傾斜角(基板−ノズル角度θ及びφ)をいずれも
15゜に設定した。基板3の温度は480℃に、基板回
転数は1000回転/分にした。rfパワーは1.5W
/cm2 、成膜時の真空度は0.01Torrであっ
た。そして、基板3の上に酸化物薄膜を作製した。その
結果、下記の表2に示すようにSrBi4Ti415膜が
得られた。
【0029】
【実施例8】前記実施例1において、一部の製造条件を
変更して、基板3の上に酸化物薄膜を作製した。すなわ
ち、出発原料に、トリフェニルビスマス、ペンタメトキ
シタンタル、鉛ジピバロイルメタンをもちい、気化器1
5、16、17、18にそれぞれトリフェニルビスマ
ス、ペンタメトキシタンタル、鉛ジピバロイルメタン、
ペンタメトキシタンタルを入れ、気化温度とキャリアガ
ス流量をそれぞれ140℃と5sccm、40℃と5sccm、
130℃と5sccm、40℃と5sccmとした。そして酸素
流量を原料ガス供給手段8より10sccm、原料ガス供給
手段9より10sccmとし、基板ホルダー4と原料ガス供
給手段8及び9との傾斜角(基板−ノズル角度θ及び
φ)をいずれも25゜に設定した。基板3の温度は50
0℃に、基板回転数は500回転/分にした。rfパワ
ーは1.9W/cm2 、成膜時の真空度は0.02To
rrであった。そして、基板3の上に酸化物薄膜を作製
した。その結果、下記の表2に示すようにPbBi2
29膜が得られた。
【0030】
【実施例9】前記実施例1において、一部の製造条件を
変更して、基板3の上に酸化物薄膜を作製した。すなわ
ち、出発原料に、トリフェニルビスマス、ペンタエトキ
シニオブ、テトラエチル鉛をもちい、気化器15、1
6、17、18にそれぞれトリフェニルビスマス、ペン
タメトキシニオブ、テトラエチル鉛、ペンタメトキシニ
オブを入れ、気化温度とキャリアガス流量をそれぞれ1
30℃と4sccm、60℃と8sccm、10℃と2sccm、6
5℃と3sccmとした。そして酸素流量を原料ガス供給手
段8より9sccm、原料ガス供給手段9より7sccmとし、
基板ホルダー4と原料ガス供給手段8及び9との傾斜角
(基板−ノズル角度θ及びφ)をいずれも10゜に設定
した。基板3の温度は500℃に、基板回転数は500
回転/分にした。rfパワーは1.0W/cm2 、成膜
時の真空度は1.0Torrであった。そして、基板3
の上に酸化物薄膜を作製した。その結果、下記の表2に
示すようにPbBi2Nb29膜が得られた。
【0031】
【実施例10】前記実施例1において、一部の製造条件
を変更して、基板3の上に酸化物薄膜を作製した。すな
わち、出発原料に、トリフェニルビスマス、ペンタエト
キシタンタル、バリウムジピバロウルメタン、ペンタエ
トキシニオブをもちい、気化器15、16、17、18
にそれぞれトリフェニルビスマス、ペンタメトキシタン
タル、バリウムジピバロウルメタン、ペンタメトキシニ
オブを入れ、気化温度とキャリアガス流量をそれぞれ1
30℃と8sccm、45℃と4sccm、240℃と8sccm、
60℃と5sccmとした。そして酸素流量を原料ガス供給
手段8より10sccm、原料ガス供給手段9より10sccm
とし、基板ホルダー4と原料ガス供給手段8及び9との
傾斜角(基板−ノズル角度θ及びφ)をいずれも15゜
に設定した。基板3の温度は550℃に、基板回転数は
1000回転/分にした。rfパワーは1.1W/cm
2 、成膜時の真空度は1.0Torrであった。そし
て、基板3の上に酸化物薄膜を作製した。その結果、下
記の表2に示すようにBaBi 2TaNbO9膜が得られ
た。
【0032】
【表2】
【0033】
【実施例11】前記実施例1〜10に示した製造条件
で、それぞれ100回ずつ成膜を行い、生成膜の膜質や
強誘電特性についてのばらつきについて調べた。その結
果、すべての実験において、得られた薄膜には膜はがれ
やクラックは見られなかった。また、組成や強誘電特性
のばらつきも、すべて3%以内であった。
【0034】なお、本発明において、基板ホルダー4に
対する原料ガス供給手段8及び9の傾斜角θ及びφを5
゜より小さくしても、表1及び表2に示したのと同様に
高品質の強誘電体薄膜を基板温度650℃以下の低温で
得ることができるが、成膜条件による組成の制御が困難
であった。また、基板ホルダー4に対する原料ガス供給
手段8及び9の傾斜角θ及びφを45゜より大きくする
と、良好な強誘電特性を示す強誘電体薄膜が得られにく
かった。
【0035】また本発明において、成膜時の基板温度を
650℃以上にした場合も、表1や表2に示したのと同
様に高品質の強誘電体薄膜が得られたが、まれに、薄膜
内に発生する応力によってクラックが生じることがあっ
た。
【0036】なお、本発明における実施例においては、
原料ガス供給手段8及び9の基板ホルダとの傾斜角のθ
及びφを同じ角度としたが、5〜45゜での異なる角度
(例えばθを5゜、φを15゜)とした場合において
も、表1及び表2に示すような、良好な強誘電特性を示
す強誘電体薄膜が低温で得られた。
【0037】なお、本発明において、下地基板上への原
料ガスの供給を、ビスマス含む化合物の蒸気とチタンを
含む化合物及びタンタルを含む化合物及びニオブを含む
化合物のうちの一種以上の化合物の蒸気との混合蒸気の
供給と、ストロンチウムを含む化合物及び鉛を含む化合
物及びバリウムを含む化合物のうちの一種以上の化合物
の蒸気と、チタンを含む化合物及びタンタルを含む化合
物及びニオブを含む化合物のうちの一種以上の化合物の
蒸気との混合蒸気の供給を、交互に繰り返しながら行っ
たが、前記原料ガスの供給を同時に行った場合は、表1
及び表2に示すような良好な強誘電特性を示す強誘電体
薄膜が得られたものの、低温では得られにくく、再現性
良く得るためには650℃以上の高温にする必要があっ
た。
【0038】なお、本発明における実施例においては、
反応ガスに酸素を用いたが、酸素の代わりにN2O、H2
O、O3を用いた場合においても、表1及び表2に示す
ような、良好な強誘電特性を示す強誘電体薄膜が低温で
得られた。
【0039】なお、本発明の強誘電体薄膜の製造方法に
おける実施例においては、プラズマをrf(13.56
MHz)放電により発生させたが、マイクロ波(2.4
5GHz)または電子サイクロトロン共鳴(ECR)に
よるプラズマを用いた場合においても表1及び表2に示
すような、良好な強誘電特性を示す強誘電体薄膜が低温
で得られた。
【0040】なお、本発明の強誘電体薄膜の製造方法に
おける実施例においては、ビスマス含む化合物の蒸気と
チタンを含む化合物及びタンタルを含む化合物及びニオ
ブを含む化合物のうちの一種以上の化合物の蒸気との混
合蒸気の下地基板上への供給と、ストロンチウムを含む
化合物及び鉛を含む化合物及びバリウムを含む化合物の
うちの一種以上の化合物の蒸気と、チタンを含む化合物
及びタンタルを含む化合物及びニオブを含む化合物のう
ちの一種以上の化合物の蒸気との混合蒸気の下地基板上
への供給を、交互に繰り返しながら行うために、2種類
の異なる原料ガス供給手段を用いたが、1種類の原料ガ
ス供給手段を用いて、交互に供給しても表1及び表2に
示すような、良好な強誘電特性を示す強誘電体薄膜が低
温で得られた。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る強誘
電体薄膜の製造方法によれば、ビスマスを含む化合物の
蒸気と、ストロンチウムを含む化合物及び鉛を含む化合
物及びバリウムを含む化合物のうちの一種以上の化合物
の蒸気と、チタンを含む化合物及びタンタルを含む化合
物及びニオブを含む化合物のうちの一種以上の化合物の
蒸気を原料ガスとし、前記原料ガスと反応ガスをプラズ
マを用いて分解し反応させ、排気手段を有する反応チャ
ンバー内に設けた基板ホルダーに保持した所定温度の下
地基板上に酸化物薄膜を形成する強誘電体薄膜の製造方
法であり、下地基板上への原料ガスの供給が、ビスマス
含む化合物の蒸気とチタンを含む化合物の蒸気及びタン
タルを含む化合物及びニオブを含む化合物のうちの一種
以上の化合物の蒸気との混合蒸気の供給と、ストロンチ
ウムを含む化合物及び鉛を含む化合物及びバリウムを含
む化合物のうちの一種以上の化合物の蒸気とチタンを含
む化合物の蒸気及びタンタルを含む化合物及びニオブを
含む化合物のうちの一種以上の化合物の蒸気との混合蒸
気の供給を、交互に繰り返しながら行うようにしたこと
により、低温で高品質の強誘電体薄膜を得ることができ
る。
【0042】また、本発明に係る強誘電体薄膜製造装置
によれば、原料ガスを発生させるための気化器と、排気
手段を有する反応チャンバーと、前記反応チャンバー内
に設けられ、基板加熱ヒータと下地基板とを有する回転
自在の基板ホルダーと、前記基板ホルダーに対向して前
記反応チャンバー内に設けられ、高周波電源に接続され
た電極と、前記基板ホルダーと前記電極との間に前記基
板ホルダーに対して所定の傾斜角を持たせて設けられた
2種類の原料ガス供給手段とを少なくとも備えた強誘電
体薄膜の製造装置であって、前記2種類の原料ガス供給
手段が、前記基板ホルダー上の異なる領域に原料ガスを
供給するように設置したことにより、これを用いて上記
本発明方法を実施することができるので、高品質な強誘
電体薄膜を低温で製造することにできる強誘電体薄膜製
造装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の強誘電体薄膜製造装置の
断面図である。
【図2】 本発明の一実施例の強誘電体薄膜製造装置の
基板ホルダー周りの斜視図である。
【図3】 本発明の一実施例の強誘電体薄膜製造装置の
実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 反応チャンバー 2 基板加熱用ヒーター 3 基板 4 基板ホルダ− 5 電極 6 排気手段 7 プラズマ放電域 8,9 原料ガス供給手段 10 回転機構 11 高周波電源 12 絶縁体 13,14 成膜領域 15,16,17,18 気化器 19,20,21,22 原料ガス供給バルブ 23,24,25,26 キャリアガス供給バルブ 27,28 酸素ガス供給バルブ 29,30,31,32 出発原料 33 窒素ガスボンベ 34,35 酸素ガスボンベ 100 アニール領域 θ,φ 傾斜角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C23C 16/40 H01B 3/00 F H01B 3/00 H01L 21/316 U H01L 21/316 29/78 371 21/8247 29/788 29/792

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の少なくとも3成分を原料ガスと
    し、前記原料ガスと反応ガスをプラズマを用いて分解し
    反応させ、排気手段を有する反応チャンバー内の下地基
    板上に強誘電体酸化物薄膜を形成する強誘電体薄膜の製
    造方法。 A.ビスマスを含む化合物の蒸気 B.ストロンチウムを含む化合物、鉛を含む化合物及び
    バリウムを含む化合物から選ばれる少なくとも一つの化
    合物の蒸気 C.チタンを含む化合物、タンタルを含む化合物及びニ
    オブを含む化合物から選ばれる少なくとも一つの化合物
    の蒸気
  2. 【請求項2】 下地基板上への原料ガスの供給を、下記
    の混合蒸気を交互に繰り返しながら行う請求項1に記載
    の強誘電体薄膜の製造方法。 a.ビスマスを含む化合物の蒸気と、チタンを含む化合
    物、タンタルを含む化合物及びニオブを含む化合物から
    選ばれる少なくとも一つの化合物の蒸気との混合蒸気 b.ストロンチウムを含む化合物、鉛を含む化合物及び
    バリウムを含む化合物から選ばれる少なくとも一つの化
    合物の蒸気と、チタンを含む化合物、タンタルを含む化
    合物及びニオブを含む化合物から選ばれる少なくとも一
    つの化合物の蒸気との混合蒸気
  3. 【請求項3】 下地基板が、基板ホルダーに保持され、
    400℃以上650℃以下の温度範囲に保たれている請
    求項1に記載の強誘電体薄膜の製造方法。
  4. 【請求項4】 基板ホルダーに対する原料ガス供給手段
    の傾斜角が、5°以上45°以下の範囲である請求項1
    に記載の強誘電体薄膜の製造方法。
  5. 【請求項5】 強誘電体薄膜が、ビスマスと、ストロン
    チウム、鉛及びバリウムから選ばれる少なくとも一つの
    元素と、チタン、タンタル及びニオブから選ばれる少な
    くとも一つの元素とから構成される酸化物薄膜である請
    求項1に記載の強誘電体薄膜の製造方法。
  6. 【請求項6】 原料ガスを発生させるための気化器と、
    排気手段を有する反応チャンバーと、前記反応チャンバ
    ー内に設けられ、基板加熱ヒータと下地基板とを有する
    回転自在の基板ホルダーと、前記基板ホルダーに対向し
    て前記反応チャンバー内に設けられ、高周波電源に接続
    された電極と、前記基板ホルダーと前記電極との間に前
    記基板ホルダーに対して所定の傾斜角を持たせて設けら
    れた2種類の原料ガス供給手段とを少なくとも備えた強
    誘電体薄膜の製造装置であって、前記2種類の原料ガス
    供給手段が、前記基板ホルダー上の異なる領域に原料ガ
    スを供給するように備えられていることを特徴とする強
    誘電体薄膜の製造装置。
  7. 【請求項7】 基板ホルダーに対する原料ガス供給手段
    の傾斜角が、5°以上45°以下の範囲である請求項6
    に記載の強誘電体薄膜の製造装置。
  8. 【請求項8】 強誘電体薄膜が、ビスマスと、ストロン
    チウム、鉛及びバリウムから選ばれる少なくとも一つの
    元素と、チタン、タンタル及びニオブから選ばれる少な
    くとも一つの元素とから構成される酸化物薄膜である請
    求項6に記載の強誘電体薄膜の製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010087598A (ko) * 2000-03-08 2001-09-21 황 철 주 Hdp-cvd 장치 및 이를 이용한 갭 필링 방법

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