JPH09190922A - 積層型電子部品 - Google Patents
積層型電子部品Info
- Publication number
- JPH09190922A JPH09190922A JP8002884A JP288496A JPH09190922A JP H09190922 A JPH09190922 A JP H09190922A JP 8002884 A JP8002884 A JP 8002884A JP 288496 A JP288496 A JP 288496A JP H09190922 A JPH09190922 A JP H09190922A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hole
- conductor pattern
- coil
- green sheet
- pattern
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
- Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 位置ずれが生じても導体の接続不良が生じな
い構造を、極めて簡単な構造にて達成する。 【構成】 内部にコイル用導体パターン電極を有する積
層型電子部品において、前記コイル用導体パターンは、
内部に設けたスルーホールを介して接続された構造を有
し、前記スルーホールを、前記コイル用導体パターン電
極の接続される部分の伸びる方向に対して垂直方向に長
い形状とするものである。
い構造を、極めて簡単な構造にて達成する。 【構成】 内部にコイル用導体パターン電極を有する積
層型電子部品において、前記コイル用導体パターンは、
内部に設けたスルーホールを介して接続された構造を有
し、前記スルーホールを、前記コイル用導体パターン電
極の接続される部分の伸びる方向に対して垂直方向に長
い形状とするものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部に積層構造の
コイル用導体パターンを有する積層型電子部品に関する
ものである。
コイル用導体パターンを有する積層型電子部品に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、積層構造のコイル用導体パターン
を有する積層型電子部品は、積層チップインダクタ、積
層トランス、積層型複合部品など多種存在する。
を有する積層型電子部品は、積層チップインダクタ、積
層トランス、積層型複合部品など多種存在する。
【0003】この従来の積層チップインダクタを図aに
示す。この従来例は、磁性体グリーンシート51上にコ
イル用導体パターン61が印刷形成され、その上に磁性
体グリーンシート52が積層される。この磁性体グリー
ンシート52上にはコイル用導体パターン62が印刷形
成され、そのコイル用導体パターン62の一端部62a
にはスルーホールが形成されており、このスルーホール
によってコイル用導体パターン62と61が接続され
る。ついで、磁性体グリーンシート53が積層される。
この磁性体グリーンシート53上にはコイル用導体パタ
ーン63が印刷形成され、そのコイル用導体パターン6
3の一端部63aにはスルーホールが形成されており、
このスルーホールによってコイル用導体パターン63と
62が接続される。ついで、磁性体グリーンシート54
が積層される。この磁性体グリーンシート54上にはコ
イル用導体パターン64が印刷形成され、そのコイル用
導体パターン64の一端部64aにはスルーホールが形
成されており、このスルーホールによってコイル用導体
パターン64と63が接続される。この上下には、導体
パターンの印刷されていない磁性体グリーンシート5
5、56が積層される。そして、コイル用導体パターン
61の一端部61aがその磁性体グリーンシート51の
端面まで引き出され、またコイル用導体パターン64の
他端部64bがその磁性体グリーンシート54の端面ま
で引き出され、この積層体の端面に形成される外部電極
と導通し、積層チップインダクタが構成される。
示す。この従来例は、磁性体グリーンシート51上にコ
イル用導体パターン61が印刷形成され、その上に磁性
体グリーンシート52が積層される。この磁性体グリー
ンシート52上にはコイル用導体パターン62が印刷形
成され、そのコイル用導体パターン62の一端部62a
にはスルーホールが形成されており、このスルーホール
によってコイル用導体パターン62と61が接続され
る。ついで、磁性体グリーンシート53が積層される。
この磁性体グリーンシート53上にはコイル用導体パタ
ーン63が印刷形成され、そのコイル用導体パターン6
3の一端部63aにはスルーホールが形成されており、
このスルーホールによってコイル用導体パターン63と
62が接続される。ついで、磁性体グリーンシート54
が積層される。この磁性体グリーンシート54上にはコ
イル用導体パターン64が印刷形成され、そのコイル用
導体パターン64の一端部64aにはスルーホールが形
成されており、このスルーホールによってコイル用導体
パターン64と63が接続される。この上下には、導体
パターンの印刷されていない磁性体グリーンシート5
5、56が積層される。そして、コイル用導体パターン
61の一端部61aがその磁性体グリーンシート51の
端面まで引き出され、またコイル用導体パターン64の
他端部64bがその磁性体グリーンシート54の端面ま
で引き出され、この積層体の端面に形成される外部電極
と導通し、積層チップインダクタが構成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この積層構造におい
て、スルーホールと導体パターンの位置関係がずれる
と、コイルの断線につながる。これを図を用いて説明す
る。図bは、正常な位置関係を示している。つまり、グ
リーンシート71上に印刷されたコイル用導体パターン
72と、その導体パターン72の端部に形成されたスル
ーホール74と、そのグリーンシート71の下層のグリ
ーンシートに形成されたコイル用導体パターン73とが
積層方向に一致して形成されている。この場合、スルー
ホールの穴開け、コイル用導体パターンの印刷、及び積
層が精度良く行われた場合である。
て、スルーホールと導体パターンの位置関係がずれる
と、コイルの断線につながる。これを図を用いて説明す
る。図bは、正常な位置関係を示している。つまり、グ
リーンシート71上に印刷されたコイル用導体パターン
72と、その導体パターン72の端部に形成されたスル
ーホール74と、そのグリーンシート71の下層のグリ
ーンシートに形成されたコイル用導体パターン73とが
積層方向に一致して形成されている。この場合、スルー
ホールの穴開け、コイル用導体パターンの印刷、及び積
層が精度良く行われた場合である。
【0005】しかしながら、印刷の位置ずれ、積層ずれ
などは生じる可能性があり、その場合の一例を図cに示
す。この場合、グリーンシート81上に形成されたコイ
ル用導体パターン82、スルーホール83、及び下層の
グリーンシート上に印刷されたコイル用導体パターン8
4が全てずれた状態であり、この場合、コイル用導体パ
ターン82と84は、完全に断線した状態となる。ま
た、別の例を図dに示す。この例では、グリーンシート
91上に印刷されたコイル用導体パターン92と下層の
グリーンシートに印刷されたコイル用導体パターン94
とは一致しているが、スルーホール93の位置がずれた
場合である。このとき、コイル用導体パターン92と9
4は、不完全な接続となり、実装時の半田付け工程の熱
ショック等により、実装通電時に断線不良を発生する危
険性を含んでいる。
などは生じる可能性があり、その場合の一例を図cに示
す。この場合、グリーンシート81上に形成されたコイ
ル用導体パターン82、スルーホール83、及び下層の
グリーンシート上に印刷されたコイル用導体パターン8
4が全てずれた状態であり、この場合、コイル用導体パ
ターン82と84は、完全に断線した状態となる。ま
た、別の例を図dに示す。この例では、グリーンシート
91上に印刷されたコイル用導体パターン92と下層の
グリーンシートに印刷されたコイル用導体パターン94
とは一致しているが、スルーホール93の位置がずれた
場合である。このとき、コイル用導体パターン92と9
4は、不完全な接続となり、実装時の半田付け工程の熱
ショック等により、実装通電時に断線不良を発生する危
険性を含んでいる。
【0006】本発明は、上記のことを鑑みて、位置ずれ
が生じても導体の接続不良が生じない構造を、極めて簡
単な構造にて達成することを目的とするものである。
が生じても導体の接続不良が生じない構造を、極めて簡
単な構造にて達成することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、内部にコイル
用導体パターン電極を有する積層型電子部品において、
前記コイル用導体パターンは、内部に設けたスルーホー
ルを介して接続された構造を有し、前記スルーホール
を、前記コイル用導体パターン電極の接続される部分の
伸びる方向に対して垂直方向に長い形状とするものであ
る。また、そのスルーホールを楕円形状とするものであ
る。
用導体パターン電極を有する積層型電子部品において、
前記コイル用導体パターンは、内部に設けたスルーホー
ルを介して接続された構造を有し、前記スルーホール
を、前記コイル用導体パターン電極の接続される部分の
伸びる方向に対して垂直方向に長い形状とするものであ
る。また、そのスルーホールを楕円形状とするものであ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に係る一実施形態を図面を
用いて説明する。図1は、本発明に係る一実施形態を示
す平面図である。この実施例は、グリーンシート1上に
コイル用導体パターン2が形成され、下層のグリーンシ
ート上にコイル用導体パターン4が形成され、スルーホ
ール3で接続されたものである。このスルーホール3
は、コイル用導体パターン2のスルーホール3で接続さ
れる部分の前後でのパターン電極の伸びる方向(図中矢
印c)に対して、垂直方向に長い楕円形状となってい
る。この楕円形状の大きさは、図2に示すように、長手
方向の寸法aをパターン電極2の幅の2倍程度とした。
この寸法aは、パターン電極2の1.5〜3倍程度が好
ましい。
用いて説明する。図1は、本発明に係る一実施形態を示
す平面図である。この実施例は、グリーンシート1上に
コイル用導体パターン2が形成され、下層のグリーンシ
ート上にコイル用導体パターン4が形成され、スルーホ
ール3で接続されたものである。このスルーホール3
は、コイル用導体パターン2のスルーホール3で接続さ
れる部分の前後でのパターン電極の伸びる方向(図中矢
印c)に対して、垂直方向に長い楕円形状となってい
る。この楕円形状の大きさは、図2に示すように、長手
方向の寸法aをパターン電極2の幅の2倍程度とした。
この寸法aは、パターン電極2の1.5〜3倍程度が好
ましい。
【0009】この本発明は、コイル用導体パターンの伸
びる方向の垂直方向に長いスルーホールとしたので、こ
の方向にパターンずれを生じても、断線不良を生じるこ
とはない。また、コイル用導体パターンの伸びる方向に
生じるずれに対しては、導体パターンを予め長く設定し
て置くことにより、対応が可能である。
びる方向の垂直方向に長いスルーホールとしたので、こ
の方向にパターンずれを生じても、断線不良を生じるこ
とはない。また、コイル用導体パターンの伸びる方向に
生じるずれに対しては、導体パターンを予め長く設定し
て置くことにより、対応が可能である。
【0010】上記実施例では、スルーホール部のみ説明
したが、例えば、積層チップインダクタであれば、他の
構造は従来例と同様で良く、その他の積層部品であって
も本発明を利用出来ることは、明白である。上記の如く
本発明は、スルーホールの形状を横長、あるいは縦長に
形成するという単純な構造でありながら、導体パターン
の接続不良を無くすことが出来るものである。上記実施
例では、スルーホールを楕円形状としたが、楕円形状に
限られるものではなく、例えば多角形であっても、同様
の効果を得ることが出来る。また、本発明は、例えばス
ルーホール径を大きくする方法に比べ、一方向のみに拡
大するものであり、スペースを無駄にすることはない。
したが、例えば、積層チップインダクタであれば、他の
構造は従来例と同様で良く、その他の積層部品であって
も本発明を利用出来ることは、明白である。上記の如く
本発明は、スルーホールの形状を横長、あるいは縦長に
形成するという単純な構造でありながら、導体パターン
の接続不良を無くすことが出来るものである。上記実施
例では、スルーホールを楕円形状としたが、楕円形状に
限られるものではなく、例えば多角形であっても、同様
の効果を得ることが出来る。また、本発明は、例えばス
ルーホール径を大きくする方法に比べ、一方向のみに拡
大するものであり、スペースを無駄にすることはない。
【0011】
【発明の効果】本発明によれば、簡単な構造により、内
部コイルが断線する危険性を排除することが出来、積層
型電子部品として極めて有益なものである。
部コイルが断線する危険性を排除することが出来、積層
型電子部品として極めて有益なものである。
【図1】本発明に係る一実施形態例の平面図である。
【図2】本発明に係る一実施形態例の平面図である。
【図3】従来の一例の分解斜視図である。
【図4】従来例の説明用平面図である。
【図5】従来例の説明用平面図である。
【図6】従来例の説明用平面図である。
1 グリーンシート 2 コイル用導体パターン 3 スルーホール 4 コイル用導体パターン
Claims (2)
- 【請求項1】 内部にコイル用導体パターン電極を有す
る積層型電子部品において、前記コイル用導体パターン
は、内部に設けたスルーホールを介して接続された構造
を有し、前記スルーホールが、前記コイル用導体パター
ン電極の接続される部分の伸びる方向に対して垂直方向
に長い形状であることを特徴とする積層型電子部品。 - 【請求項2】 請求項1記載の積層型電子部品におい
て、前記スルーホールが楕円形状であることを特徴とす
る積層型電子部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8002884A JPH09190922A (ja) | 1996-01-11 | 1996-01-11 | 積層型電子部品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8002884A JPH09190922A (ja) | 1996-01-11 | 1996-01-11 | 積層型電子部品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09190922A true JPH09190922A (ja) | 1997-07-22 |
Family
ID=11541793
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8002884A Pending JPH09190922A (ja) | 1996-01-11 | 1996-01-11 | 積層型電子部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09190922A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001044033A (ja) * | 1999-05-25 | 2001-02-16 | Hitachi Metals Ltd | 積層型コモンモードチョークコイル |
US8193894B2 (en) | 2009-04-02 | 2012-06-05 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Electronic component and method of manufacturing same |
-
1996
- 1996-01-11 JP JP8002884A patent/JPH09190922A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001044033A (ja) * | 1999-05-25 | 2001-02-16 | Hitachi Metals Ltd | 積層型コモンモードチョークコイル |
US8193894B2 (en) | 2009-04-02 | 2012-06-05 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Electronic component and method of manufacturing same |
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