JPH09189956A - カメラのクリーニング装置 - Google Patents
カメラのクリーニング装置Info
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- JPH09189956A JPH09189956A JP155596A JP155596A JPH09189956A JP H09189956 A JPH09189956 A JP H09189956A JP 155596 A JP155596 A JP 155596A JP 155596 A JP155596 A JP 155596A JP H09189956 A JPH09189956 A JP H09189956A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- cleaning device
- conductive
- camera
- case
- Prior art date
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- Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 カメラの背蓋を開けなければ、アパーチャと
圧板との間に侵入したゴミ等を除去するのが困難であ
る。 【解決手段】 クリーニング装置に収容するフィルム4
0を、絶縁材料によりフィルム状に形成された絶縁部4
0bと、この絶縁部上に形成され、互いに絶縁された複
数の導電部40a,40cとから構成する。導電部は、
絶縁部の表面および裏面の双方に形成してもよいし、表
面および裏面のそれぞれに複数ずつ形成してもよい。
圧板との間に侵入したゴミ等を除去するのが困難であ
る。 【解決手段】 クリーニング装置に収容するフィルム4
0を、絶縁材料によりフィルム状に形成された絶縁部4
0bと、この絶縁部上に形成され、互いに絶縁された複
数の導電部40a,40cとから構成する。導電部は、
絶縁部の表面および裏面の双方に形成してもよいし、表
面および裏面のそれぞれに複数ずつ形成してもよい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラに装填され
て、このカメラ内のゴミや塵を吸着除去するカメラのク
リーニング装置に関する。
て、このカメラ内のゴミや塵を吸着除去するカメラのク
リーニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カメラに装填されるフィルムカートリッ
ジには、例えば特開平4−3049号公報や米国特許
4,834,306号にて提案されているように、カメ
ラ側に設けられたモータによってフィルム装置側のスプ
ールが回転駆動されることにより、ケースからフィルム
を送り出したりケース内に巻き込んだりすることができ
るようにしたものがある。以下、この種のフィルムカー
トリッジをスラスト式フィルムカートリッジと称する。
ジには、例えば特開平4−3049号公報や米国特許
4,834,306号にて提案されているように、カメ
ラ側に設けられたモータによってフィルム装置側のスプ
ールが回転駆動されることにより、ケースからフィルム
を送り出したりケース内に巻き込んだりすることができ
るようにしたものがある。以下、この種のフィルムカー
トリッジをスラスト式フィルムカートリッジと称する。
【0003】また、このようなスラスト式カートリッジ
を用いるカメラには、フィルムの途中駒まで撮影した時
点でフィルムを巻き戻してカメラからカートリッジを取
り出す等しても、再びカメラに装填したときにフィルム
をケースから送り出して未撮影駒の撮影を行えるように
したものもある。
を用いるカメラには、フィルムの途中駒まで撮影した時
点でフィルムを巻き戻してカメラからカートリッジを取
り出す等しても、再びカメラに装填したときにフィルム
をケースから送り出して未撮影駒の撮影を行えるように
したものもある。
【0004】ここで、図13から図15に、スラスト式
カートリッジを示している。これらの図において、1は
プラスチック等からなるケースであり、2はケース1に
設けられたスリット状のフィルム排出口である。3は、
フィルム4がその一端が固定部3aに固定されて巻き付
けられ、かつケース1に回転可能に取り付けられたフィ
ルム供給スプールである。このフィルム供給スプール3
は、その軸方向端部(図13では上端部)に形成された
係合部にカメラの供給駆動軸が係合して回転することに
よって回転駆動される。
カートリッジを示している。これらの図において、1は
プラスチック等からなるケースであり、2はケース1に
設けられたスリット状のフィルム排出口である。3は、
フィルム4がその一端が固定部3aに固定されて巻き付
けられ、かつケース1に回転可能に取り付けられたフィ
ルム供給スプールである。このフィルム供給スプール3
は、その軸方向端部(図13では上端部)に形成された
係合部にカメラの供給駆動軸が係合して回転することに
よって回転駆動される。
【0005】5は可撓性材料からなる押え部材であり、
フィルム供給スプール3の上下部にこれと同心状に取り
付けられている。押え部材5は、フィルムの最外周の半
径方向の広がりを立ち上がり部5aにて規制する。ま
た、6はケース1の内壁に設けられ、上下の押え部材5
の立ち上がり部5aをそれぞれ上方向又は下方向に移動
させてフィルム供給スプール3に巻き付けられたフィル
ム4を解放する規制解除部材である。さらに、7は、フ
ィルム4の先端部を前述のフィルム排出口2へ導く誘導
部材であり、規制解除部材6と一体の部品として形成さ
れている。
フィルム供給スプール3の上下部にこれと同心状に取り
付けられている。押え部材5は、フィルムの最外周の半
径方向の広がりを立ち上がり部5aにて規制する。ま
た、6はケース1の内壁に設けられ、上下の押え部材5
の立ち上がり部5aをそれぞれ上方向又は下方向に移動
させてフィルム供給スプール3に巻き付けられたフィル
ム4を解放する規制解除部材である。さらに、7は、フ
ィルム4の先端部を前述のフィルム排出口2へ導く誘導
部材であり、規制解除部材6と一体の部品として形成さ
れている。
【0006】このように構成されたスラスト式カートリ
ッジでは、フィルム供給スプール3がフィルム4の巻き
取り方向に回転駆動されることにより、ケース1の外部
に排出されていたフィルム4がスプール3に巻き付いて
いきケース1内に収容される。一方、フィルム供給スプ
ール3がフィルム4の押し出し方向に回転駆動される
と、フィルム4に巻き緩みが生じてその最外周が径方向
に広がり、押え部材5に押し付けられる。押え部材5と
の摩擦によって押し出し方向に力が付与されたフィルム
4は、フィルム排出口2を通してケース1の外部に排出
される。
ッジでは、フィルム供給スプール3がフィルム4の巻き
取り方向に回転駆動されることにより、ケース1の外部
に排出されていたフィルム4がスプール3に巻き付いて
いきケース1内に収容される。一方、フィルム供給スプ
ール3がフィルム4の押し出し方向に回転駆動される
と、フィルム4に巻き緩みが生じてその最外周が径方向
に広がり、押え部材5に押し付けられる。押え部材5と
の摩擦によって押し出し方向に力が付与されたフィルム
4は、フィルム排出口2を通してケース1の外部に排出
される。
【0007】ところで、通常カメラには、ケースから排
出されたフィルムのうちアパーチャに対向する部分の平
面性を確保するため、フィルムの裏側となる位置に圧板
を設ける。そして、カメラの背蓋を開けてフィルムカー
トリッジを装填する従来のタイプのカメラでは、この背
蓋に圧板を取り付けて圧板とアパーチャとの間の空間を
開閉可能としていたため、その空間にゴミや埃が入って
も容易に掃除することができる。
出されたフィルムのうちアパーチャに対向する部分の平
面性を確保するため、フィルムの裏側となる位置に圧板
を設ける。そして、カメラの背蓋を開けてフィルムカー
トリッジを装填する従来のタイプのカメラでは、この背
蓋に圧板を取り付けて圧板とアパーチャとの間の空間を
開閉可能としていたため、その空間にゴミや埃が入って
も容易に掃除することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スラス
ト式カートリッジを用いるカメラでは、特開平4−16
1939号公報等に提案されているように、カメラの上
方からカートリッジをスプール軸方向に挿入するだけで
装填できるようになっているため、上記のような背蓋を
設けておらず、アパーチャと圧板との間の空間を開閉で
きない。したがって、この空間にゴミ等が侵入しても、
これを除去するのが容易でないという問題がある。
ト式カートリッジを用いるカメラでは、特開平4−16
1939号公報等に提案されているように、カメラの上
方からカートリッジをスプール軸方向に挿入するだけで
装填できるようになっているため、上記のような背蓋を
設けておらず、アパーチャと圧板との間の空間を開閉で
きない。したがって、この空間にゴミ等が侵入しても、
これを除去するのが容易でないという問題がある。
【0009】そこで、本発明の第1の目的は、アパーチ
ャと圧板との間の空間に侵入したゴミ等を容易に除去で
きるようにしたフィルム装置を提供することにある。
ャと圧板との間の空間に侵入したゴミ等を容易に除去で
きるようにしたフィルム装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本願第1の発明のクリーニング装置では、フィル
ムを、絶縁材料によりフィルム状に形成された絶縁部
と、この絶縁部上に形成され、互いに絶縁された複数の
導電部とを有して構成されている。具体的には、導電部
を、絶縁部の表面および裏面のうち一方の面に複数形成
したり、表面および裏面の双方に形成したり、さらには
表面および裏面のそれぞれに複数ずつ形成したりしてい
る。
めに、本願第1の発明のクリーニング装置では、フィル
ムを、絶縁材料によりフィルム状に形成された絶縁部
と、この絶縁部上に形成され、互いに絶縁された複数の
導電部とを有して構成されている。具体的には、導電部
を、絶縁部の表面および裏面のうち一方の面に複数形成
したり、表面および裏面の双方に形成したり、さらには
表面および裏面のそれぞれに複数ずつ形成したりしてい
る。
【0011】これにより、本発明では、アパーチャと圧
板との間の空間に上記フィルムを送り出した状態で、複
数の導電部間に電位差を生じさせて電荷を蓄積し、この
電荷の持つ静電気力によって上記空間のゴミや埃を吸着
除去するようにしている。
板との間の空間に上記フィルムを送り出した状態で、複
数の導電部間に電位差を生じさせて電荷を蓄積し、この
電荷の持つ静電気力によって上記空間のゴミや埃を吸着
除去するようにしている。
【0012】ここで、絶縁部の一方の面において複数の
導電部を櫛歯状に形成する等してフィルムの長手方向に
互い違いに配置し、これら導電部に面して存するゴミ等
を、その帯電極性が正負のいずれであっても効率良く吸
着させることができるようにするのが望ましい。
導電部を櫛歯状に形成する等してフィルムの長手方向に
互い違いに配置し、これら導電部に面して存するゴミ等
を、その帯電極性が正負のいずれであっても効率良く吸
着させることができるようにするのが望ましい。
【0013】また、絶縁部の表面および裏面の双方に導
電部が形成されている場合には、表面に形成された導電
部と裏面に形成された導電部とを絶縁部を挟んで互いに
対向させ、これら導電部同士が厚さ方向にて重なり合う
面積を大きくし、できるだけ大きな電荷を蓄積させて強
い吸着力を生じさせるのが望ましい。
電部が形成されている場合には、表面に形成された導電
部と裏面に形成された導電部とを絶縁部を挟んで互いに
対向させ、これら導電部同士が厚さ方向にて重なり合う
面積を大きくし、できるだけ大きな電荷を蓄積させて強
い吸着力を生じさせるのが望ましい。
【0014】さらに、絶縁層の表面および裏面に複数ず
つ形成され、かつ各面においてフィルムの長手方向に互
い違いになるように配置された導電部のうち同極用のも
のを、フィルムを挟んで千鳥状に配置して、一層高い吸
着効率を得るのが望ましい。なお、表面および裏面にお
ける同極用の導電部同士を、絶縁層に貫通形成したスル
ーホール等を介して導通させ、フィルム(導電部)に電
気を供給するための電気接片をできるだけ少なくするこ
とが望ましい。
つ形成され、かつ各面においてフィルムの長手方向に互
い違いになるように配置された導電部のうち同極用のも
のを、フィルムを挟んで千鳥状に配置して、一層高い吸
着効率を得るのが望ましい。なお、表面および裏面にお
ける同極用の導電部同士を、絶縁層に貫通形成したスル
ーホール等を介して導通させ、フィルム(導電部)に電
気を供給するための電気接片をできるだけ少なくするこ
とが望ましい。
【0015】また、フィルムに電気を供給する電源につ
いて、カメラの電源を使用することも可能であるが、ク
リーニング装置内に電源を配設して、カメラのカートリ
ッジ室に掃除専用の電気接点を設ける等の設計変更をす
ることなく上記空間を掃除できるようにすることが望ま
しい。なお、この場合、電源をスプール内に配設してク
リーニング装置の大型化を抑え、さらには電源をスプー
ルと同心に配設してスプールをスムーズに回転させるこ
とが望ましい。
いて、カメラの電源を使用することも可能であるが、ク
リーニング装置内に電源を配設して、カメラのカートリ
ッジ室に掃除専用の電気接点を設ける等の設計変更をす
ることなく上記空間を掃除できるようにすることが望ま
しい。なお、この場合、電源をスプール内に配設してク
リーニング装置の大型化を抑え、さらには電源をスプー
ルと同心に配設してスプールをスムーズに回転させるこ
とが望ましい。
【0016】また、フィルムのケース外への排出長さを
検出する検出手段と、この検出手段により排出長さが所
定長さに達したことが検出されたときに導電部に電源か
らの電気を供給する、言い換えれば、フィルムがケース
内に収納されているときは電気の供給を停止させる制御
手段とを設け、電源電力の無駄な消費を防止するのが望
ましい。
検出する検出手段と、この検出手段により排出長さが所
定長さに達したことが検出されたときに導電部に電源か
らの電気を供給する、言い換えれば、フィルムがケース
内に収納されているときは電気の供給を停止させる制御
手段とを設け、電源電力の無駄な消費を防止するのが望
ましい。
【0017】また、上記電源の代わりに、フィルムに摺
接して静電気を発生させる摺接部材をケースに設けて、
低コストのクリーニング装置を作ってもよい。この場
合、摺接部材に、フィルムへの付着物をフィルムから除
去する手段を兼ねさせたり、ケースに形成されたフィル
ム排出口を通したケース内への光の侵入を防止する遮光
手段を兼ねさせたりして、部品点数の削減を図るのが望
ましい。
接して静電気を発生させる摺接部材をケースに設けて、
低コストのクリーニング装置を作ってもよい。この場
合、摺接部材に、フィルムへの付着物をフィルムから除
去する手段を兼ねさせたり、ケースに形成されたフィル
ム排出口を通したケース内への光の侵入を防止する遮光
手段を兼ねさせたりして、部品点数の削減を図るのが望
ましい。
【0018】なお、本発明は、フィルムのケース内への
巻き込みおよびケース外への排出を行うフィルム駆動手
段を備えたスラスト式フィルムカートリッジタイプのク
リーニング装置に適用することが望ましい。
巻き込みおよびケース外への排出を行うフィルム駆動手
段を備えたスラスト式フィルムカートリッジタイプのク
リーニング装置に適用することが望ましい。
【0019】
(第1実施形態)図1から図7には、本発明の第1実施
形態のクリーニング装置が用いられるカメラシステムの
概要を示している。これらの図において、1はプラスチ
ック等からなるケースであり、前述したスラスト式カー
トリッジのケース100とほぼ同様な形状をしている。
形態のクリーニング装置が用いられるカメラシステムの
概要を示している。これらの図において、1はプラスチ
ック等からなるケースであり、前述したスラスト式カー
トリッジのケース100とほぼ同様な形状をしている。
【0020】2はケース1に設けられたスリット状のフ
ィルム排出口である。3は、後述するフィルム4がその
一端が固定部3aに固定されて巻き付けられ、かつケー
ス1に回転可能に取り付けられたフィルム供給スプール
である。このフィルム供給スプール3は、その軸方向一
端部に形成された係合部にカメラの供給駆動軸が係合し
て回転することによって回転駆動される。
ィルム排出口である。3は、後述するフィルム4がその
一端が固定部3aに固定されて巻き付けられ、かつケー
ス1に回転可能に取り付けられたフィルム供給スプール
である。このフィルム供給スプール3は、その軸方向一
端部に形成された係合部にカメラの供給駆動軸が係合し
て回転することによって回転駆動される。
【0021】4はフィルムであり、ポリエステル等の可
撓性材料をベースとして作られている。なお、フィルム
4の詳細な構成については後述する。
撓性材料をベースとして作られている。なお、フィルム
4の詳細な構成については後述する。
【0022】5は可撓性材料からなる押え部材であり、
フィルム供給スプール3の上下部にこれと同心状に取り
付けられている。押え部材5は、フィルムの最外周の半
径方向の広がりを立ち上がり部5aにて規制する。
フィルム供給スプール3の上下部にこれと同心状に取り
付けられている。押え部材5は、フィルムの最外周の半
径方向の広がりを立ち上がり部5aにて規制する。
【0023】6はケース1の内壁に設けられ、上下の押
え部材5の立ち上がり部5aをそれぞれ上方向又は下方
向に移動させてフィルム供給スプール3に巻き付けられ
たフィルム4を解放する規制解除部材である。
え部材5の立ち上がり部5aをそれぞれ上方向又は下方
向に移動させてフィルム供給スプール3に巻き付けられ
たフィルム4を解放する規制解除部材である。
【0024】7は、フィルム4の先端部を、前述のフィ
ルム排出口2へ導く誘導部材である。なお、本実施形態
では、規制解除部材6と誘導部材7とを一体の部品とし
て形成している。
ルム排出口2へ導く誘導部材である。なお、本実施形態
では、規制解除部材6と誘導部材7とを一体の部品とし
て形成している。
【0025】以上の構成部品の関係は、前述した特開平
4−3049号公報にて提案されたものと同じである。
すなわち、フィルム供給スプール3が回転駆動される
と、フィルム4がケース1からフィルム排出口2を通し
て排出されあるいはケース1内に収納される。
4−3049号公報にて提案されたものと同じである。
すなわち、フィルム供給スプール3が回転駆動される
と、フィルム4がケース1からフィルム排出口2を通し
て排出されあるいはケース1内に収納される。
【0026】8,9は合成樹脂やゴム等の弾性材料から
形成されたブレードであり、固定端8a,9aがケース
1におけるフィルム排出口2につながる通路の内壁に取
り付けられ、自由端8b,9bが上記通路の内方に斜め
に突出している。このためフィルム4が排出口2を通過
して送り出されたり収納されたりする際に、自由端8
b,9bがフィルム面に摺接する。ブレード8,9がフ
ィルム面と摺接する範囲はフィルム幅方向の位置におい
てカメラのアパーチャに相当する部分を覆う範囲であ
る。
形成されたブレードであり、固定端8a,9aがケース
1におけるフィルム排出口2につながる通路の内壁に取
り付けられ、自由端8b,9bが上記通路の内方に斜め
に突出している。このためフィルム4が排出口2を通過
して送り出されたり収納されたりする際に、自由端8
b,9bがフィルム面に摺接する。ブレード8,9がフ
ィルム面と摺接する範囲はフィルム幅方向の位置におい
てカメラのアパーチャに相当する部分を覆う範囲であ
る。
【0027】これらブレード8,9はフィルム4が後述
する方法によりカメラ内のゴミを吸着除去した後、フィ
ルム4がケース1内に収納されるのに伴い、付着したゴ
ミを自由端8b,9bによって払い落とす役割を有す
る。また、ケース1における上記通路を形成する部分に
は、ブレード8,9の自由端8b,9bに近い位置に貫
通穴1b,1cが形成されている。これら貫通穴1b,
1cは、ブレード8,9によって払い落されたゴミを使
用者が取り除くために用いられる。
する方法によりカメラ内のゴミを吸着除去した後、フィ
ルム4がケース1内に収納されるのに伴い、付着したゴ
ミを自由端8b,9bによって払い落とす役割を有す
る。また、ケース1における上記通路を形成する部分に
は、ブレード8,9の自由端8b,9bに近い位置に貫
通穴1b,1cが形成されている。これら貫通穴1b,
1cは、ブレード8,9によって払い落されたゴミを使
用者が取り除くために用いられる。
【0028】10は第1検出接片であり、一端10aが
ケース1の内壁に取り付けられ、他端の導電部10bが
フィルム供給スプール3に巻き付いたフィルム4のうち
最外周の表面に接触する。
ケース1の内壁に取り付けられ、他端の導電部10bが
フィルム供給スプール3に巻き付いたフィルム4のうち
最外周の表面に接触する。
【0029】図5に示す21は、第2検出接片であり、
第1検出接片10に対してケース1の軸方向外側に配置
されている。この第2検出接片も、第1検出接片10と
同様に、ケース1の内壁に一端21bが取り付けられ、
他端の導電部21bがフィルム4のうち最外周の表面に
接触するようになっている。
第1検出接片10に対してケース1の軸方向外側に配置
されている。この第2検出接片も、第1検出接片10と
同様に、ケース1の内壁に一端21bが取り付けられ、
他端の導電部21bがフィルム4のうち最外周の表面に
接触するようになっている。
【0030】図2に示す11はフィルム供給スプール3
他端部にねじ結合する電池蓋、12は後述の電気回路1
5に電気を供給する電池、13,14は電池12の電極
に接触する電池接片、15は公知の昇圧回路等からなる
電気回路である。
他端部にねじ結合する電池蓋、12は後述の電気回路1
5に電気を供給する電池、13,14は電池12の電極
に接触する電池接片、15は公知の昇圧回路等からなる
電気回路である。
【0031】16,17は電池接片13,14と電気回
路15をつなぐリード線である。18,19はフィルム
供給スプール3に固着され電気回路15により昇圧され
た電圧が供給される接続接片である。20はプリント基
板で、ケース1の軸方向一端側の端面の内側にフィルム
供給スプール3と同心状に取り付けられている。
路15をつなぐリード線である。18,19はフィルム
供給スプール3に固着され電気回路15により昇圧され
た電圧が供給される接続接片である。20はプリント基
板で、ケース1の軸方向一端側の端面の内側にフィルム
供給スプール3と同心状に取り付けられている。
【0032】図3に示すように、プリント基板20の表
面には、導通パターン20a,20bが同心円状に形成
されており、外側のパターン20aに接片18が、内側
パターン20bに接片19がそれぞれ摺接する。
面には、導通パターン20a,20bが同心円状に形成
されており、外側のパターン20aに接片18が、内側
パターン20bに接片19がそれぞれ摺接する。
【0033】また、導通パターン20aは、不図示のリ
ード線で前述の第1検出接片10の導電部10bに、ま
た導通パターン20bは第2検出接片21の導電部21
bにそれぞれ導通されている。すなわち、電池12を電
源として電気回路15により昇圧された電圧は、第1お
よび第2検出接片10,21間に供給される。
ード線で前述の第1検出接片10の導電部10bに、ま
た導通パターン20bは第2検出接片21の導電部21
bにそれぞれ導通されている。すなわち、電池12を電
源として電気回路15により昇圧された電圧は、第1お
よび第2検出接片10,21間に供給される。
【0034】図2に示すように電池12及び電気回路1
5をフィルム供給スプール3内に収納するレイアウトと
することでケース1を大きくすることなく、すなわち、
従来のフィルムカートリッジと同じ外形寸法のものとす
ることができる。
5をフィルム供給スプール3内に収納するレイアウトと
することでケース1を大きくすることなく、すなわち、
従来のフィルムカートリッジと同じ外形寸法のものとす
ることができる。
【0035】フィルム4は、図4にその断面を示すよう
に、ポリエステルやポリイミド等の可撓性を有する絶縁
材料からフィルム状に形成された絶縁部4bと、この絶
縁部4bの表面および裏面の双方に設けられ、導電材料
からなる第1導電部および第2導電部4a,4cとから
なる3層構造となっており、第1および第2導電部4
a,4c間は電気的に絶縁されている。なお、導電部4
a,4cは、例えば銅メッキやアルミ箔等からなる。
に、ポリエステルやポリイミド等の可撓性を有する絶縁
材料からフィルム状に形成された絶縁部4bと、この絶
縁部4bの表面および裏面の双方に設けられ、導電材料
からなる第1導電部および第2導電部4a,4cとから
なる3層構造となっており、第1および第2導電部4
a,4c間は電気的に絶縁されている。なお、導電部4
a,4cは、例えば銅メッキやアルミ箔等からなる。
【0036】図5は、フィルム4をフィルム供給スプー
ル3に巻いた場合の外周方向から見た展開図である。な
おこの状態は未だフィルム4がケース1から排出されて
いない状態を示している。4dはフィルム4における第
1導電部4aと同じ側の面に絶縁部4b内に設けられた
導通パターンである。
ル3に巻いた場合の外周方向から見た展開図である。な
おこの状態は未だフィルム4がケース1から排出されて
いない状態を示している。4dはフィルム4における第
1導電部4aと同じ側の面に絶縁部4b内に設けられた
導通パターンである。
【0037】図5に示す状態では導通パターン4dと第
2検出接片21とは非接触状態である。また、導通パタ
ーン4dは、絶縁部4bを貫通して形成された不図示の
スルーホール等を介して第2導電部4cと導通してい
る。
2検出接片21とは非接触状態である。また、導通パタ
ーン4dは、絶縁部4bを貫通して形成された不図示の
スルーホール等を介して第2導電部4cと導通してい
る。
【0038】図6は、第1導電部4aと導通パターン4
dとを省略して示したフィルム4の展開図であり、第1
導電部4aと第2導電部4cとは絶縁部4bを挟んで対
向する。つまり、第1導電部4a、絶縁部4b、および
第2導電部4cはコンデンサーと同じ働きをするよう構
成されている。フィルム4は、ケース1から所定量排出
されていくと第2検出接片21が導通パターン4dと接
触し、第1導電部4aと第2導電部4cとの間に所定の
電位差が生じて電荷が蓄積される。これにより、カメラ
の内にあるゴミやほこり等が吸引され、第1および第2
導電部4a,4cの表面に付着する。そしてケース1内
にフィルム4を巻き戻していくと、前述したようにブレ
ード8,9によりフィルム4からゴミや埃等が除去され
る。
dとを省略して示したフィルム4の展開図であり、第1
導電部4aと第2導電部4cとは絶縁部4bを挟んで対
向する。つまり、第1導電部4a、絶縁部4b、および
第2導電部4cはコンデンサーと同じ働きをするよう構
成されている。フィルム4は、ケース1から所定量排出
されていくと第2検出接片21が導通パターン4dと接
触し、第1導電部4aと第2導電部4cとの間に所定の
電位差が生じて電荷が蓄積される。これにより、カメラ
の内にあるゴミやほこり等が吸引され、第1および第2
導電部4a,4cの表面に付着する。そしてケース1内
にフィルム4を巻き戻していくと、前述したようにブレ
ード8,9によりフィルム4からゴミや埃等が除去され
る。
【0039】(第2実施形態)第1実施形態では電池1
2の電圧をフィルム4に印加する場合について説明した
が、電池12を用いずに、ブレード8,9がフィルム4
に摺接する際に発生する静電気を用いても良い。これに
より、電池12を用いる場合に比べてコストを低く抑え
ることができる。この場合、フィルム4に電荷が蓄積さ
れ易いように、第1実施形態のように互いに絶縁された
2つの導電部をフィルム4の表裏に設けるのが望まし
い。
2の電圧をフィルム4に印加する場合について説明した
が、電池12を用いずに、ブレード8,9がフィルム4
に摺接する際に発生する静電気を用いても良い。これに
より、電池12を用いる場合に比べてコストを低く抑え
ることができる。この場合、フィルム4に電荷が蓄積さ
れ易いように、第1実施形態のように互いに絶縁された
2つの導電部をフィルム4の表裏に設けるのが望まし
い。
【0040】(第3実施形態)図8は本発明の第3実施
形態であるクリーニング装置に用いられるフィルム40
を示している。フィルム40は、絶縁材料からなる絶縁
部40bの表面にそれぞれくし歯状に形成された第1導
電部40aおよび第2導電部40cとが接することなく
互い違いに配置されるように形成されてなる。第1導電
部40aには、陽極の電荷が、第2導電部40cには陰
極の電荷がそれぞれ蓄積されるようになっており、フィ
ルム4の各面に面して存する陰極に帯電しているゴミと
陽極に帯電しているゴミの両方を付着させることができ
るようになっている。
形態であるクリーニング装置に用いられるフィルム40
を示している。フィルム40は、絶縁材料からなる絶縁
部40bの表面にそれぞれくし歯状に形成された第1導
電部40aおよび第2導電部40cとが接することなく
互い違いに配置されるように形成されてなる。第1導電
部40aには、陽極の電荷が、第2導電部40cには陰
極の電荷がそれぞれ蓄積されるようになっており、フィ
ルム4の各面に面して存する陰極に帯電しているゴミと
陽極に帯電しているゴミの両方を付着させることができ
るようになっている。
【0041】なお、このフィルム40が用いられるカー
トリッジは、第1実施形態とほぼ同じであるが、第1お
よび第2検出接片10,21に相当する接片を第1導電
部40aおよび第2導電部40bのうちフィルム延長方
向に延びる部分(上下の帯状部分)に摺接させる必要が
ある。
トリッジは、第1実施形態とほぼ同じであるが、第1お
よび第2検出接片10,21に相当する接片を第1導電
部40aおよび第2導電部40bのうちフィルム延長方
向に延びる部分(上下の帯状部分)に摺接させる必要が
ある。
【0042】(第4実施形態)図9から図12には、本
発明の第4実施形態のクリーニング装置に用いられるフ
ィルム140を示している。
発明の第4実施形態のクリーニング装置に用いられるフ
ィルム140を示している。
【0043】このフィルム140は、絶縁材料からなる
絶縁部140bの表面にそれぞれくし歯状に形成され、
互いに接することなくフィルム140の長手方向に互い
違いに配置された第1導電部140aおよび第2導電部
140cを有する。一方、絶縁部140bの裏面にも、
同様に互い違いになるよう第3導電部140dおよび第
4導電部140eが形成されている。
絶縁部140bの表面にそれぞれくし歯状に形成され、
互いに接することなくフィルム140の長手方向に互い
違いに配置された第1導電部140aおよび第2導電部
140cを有する。一方、絶縁部140bの裏面にも、
同様に互い違いになるよう第3導電部140dおよび第
4導電部140eが形成されている。
【0044】ここで、第3導電部140dのくし歯部
は、第2導電部140cのくし歯部と絶縁部140bを
挟んで対向するように、また、第4導電部140eのく
し歯部は第1導電部140aのくし歯部と絶縁部140
bを挟んで対向するように位置している。
は、第2導電部140cのくし歯部と絶縁部140bを
挟んで対向するように、また、第4導電部140eのく
し歯部は第1導電部140aのくし歯部と絶縁部140
bを挟んで対向するように位置している。
【0045】図9は、本実施形態のフィルム140を表
面側から見たときの図であり、図10は、第2導電部1
40cおよび第4導電部140eを省略して示した図、
さらに図11は、第1導電部140a及び第3導電部1
40dを省略して示した図である。
面側から見たときの図であり、図10は、第2導電部1
40cおよび第4導電部140eを省略して示した図、
さらに図11は、第1導電部140a及び第3導電部1
40dを省略して示した図である。
【0046】本実施形態では、第1導電部140aおよ
び第3導電部140dが陽極に、第4導電部140eお
よび第2導電部140cが陰極になるように電圧を印加
する。すなわち、図12に平面視にて示すように、陽極
(同極)用の第1導電部140aおよび第3導電部14
0dは絶縁部140bを挟んで千鳥配列状に並んでお
り、また、陰極(同極)用の第4導電部140eおよび
第2導電部140cも絶縁部140bを挟んで千鳥配列
状に並んでいる。
び第3導電部140dが陽極に、第4導電部140eお
よび第2導電部140cが陰極になるように電圧を印加
する。すなわち、図12に平面視にて示すように、陽極
(同極)用の第1導電部140aおよび第3導電部14
0dは絶縁部140bを挟んで千鳥配列状に並んでお
り、また、陰極(同極)用の第4導電部140eおよび
第2導電部140cも絶縁部140bを挟んで千鳥配列
状に並んでいる。
【0047】これにより、第1および第2導電部140
a,140c間、第3および第4導電部140d,14
0e間、さらには第1および第4導電部140a,14
0e間、第2および第3導電部140c,140d間に
電荷が蓄えられ、第2実施形態と同様にフィルム140
の両面において各面付近に存する陰極に帯電しているゴ
ミと陽極に帯電しているゴミ等の両方を付着させること
ができる。
a,140c間、第3および第4導電部140d,14
0e間、さらには第1および第4導電部140a,14
0e間、第2および第3導電部140c,140d間に
電荷が蓄えられ、第2実施形態と同様にフィルム140
の両面において各面付近に存する陰極に帯電しているゴ
ミと陽極に帯電しているゴミ等の両方を付着させること
ができる。
【0048】なお、第1導電部140aと第4導電部1
40eとの間の距離及び第2導電部140cと第3導電
部140dとの間の距離は、絶縁材料の140bの厚さ
であるがその厚さをできるだけ薄くすることで、第2実
施形態に比べて多くの電荷を各導電部間に蓄積すること
ができ、効率良くゴミの吸着除去を行うことができる。
40eとの間の距離及び第2導電部140cと第3導電
部140dとの間の距離は、絶縁材料の140bの厚さ
であるがその厚さをできるだけ薄くすることで、第2実
施形態に比べて多くの電荷を各導電部間に蓄積すること
ができ、効率良くゴミの吸着除去を行うことができる。
【0049】また、本実施形態では、各導電部に摺接す
る接片が必要であるが、同極である第1導電部140a
と第3導電部140d間および第2導電部140cと第
4導電部14e間をスルーホールメッキ等により導通さ
せておけば、第3実施形態と同様な摺接接片を設けるだ
けで足り、各導電部への電圧印加のための配線が単純な
ものとなる。
る接片が必要であるが、同極である第1導電部140a
と第3導電部140d間および第2導電部140cと第
4導電部14e間をスルーホールメッキ等により導通さ
せておけば、第3実施形態と同様な摺接接片を設けるだ
けで足り、各導電部への電圧印加のための配線が単純な
ものとなる。
【0050】また、電池により各導電部に電圧を印加す
るのではなく、第2実施形態にて説明したようにブレー
ド8,9とフィルム140との摩擦により静電気を発生
させるようにした場合でも、フィルム140の各面に陽
極に帯電した導電部と陰極に帯電した導電部とが必ず存
在することになり、低コストで陰極に帯電したゴミ等と
陽極に帯電したゴミ等の両方を除去することができる。
つまり、第1導電部140aと第2導電部140cと
が同極にまた第3導電部140dと第4導電部140e
とが同極に帯電することはない。
るのではなく、第2実施形態にて説明したようにブレー
ド8,9とフィルム140との摩擦により静電気を発生
させるようにした場合でも、フィルム140の各面に陽
極に帯電した導電部と陰極に帯電した導電部とが必ず存
在することになり、低コストで陰極に帯電したゴミ等と
陽極に帯電したゴミ等の両方を除去することができる。
つまり、第1導電部140aと第2導電部140cと
が同極にまた第3導電部140dと第4導電部140e
とが同極に帯電することはない。
【0051】なお、上記各実施形態では、本発明をスラ
スト式カートリッジタイプのクリーニング装置に適用し
た場合について説明したが、本発明はこのクリーニング
装置以外のものにも適用することができる。
スト式カートリッジタイプのクリーニング装置に適用し
た場合について説明したが、本発明はこのクリーニング
装置以外のものにも適用することができる。
【0052】また、本発明は、以上の実施形態および変
形例、またはそれら技術要素を必要に応じて組み合わせ
て用いてもよい。
形例、またはそれら技術要素を必要に応じて組み合わせ
て用いてもよい。
【0053】(実施形態と請求の範囲との関係)上記実
施形態において、フィルム供給スプール3が請求の範囲
にいうスプールに、絶縁部4bが請求の範囲にいう絶縁
部に、第1から第4導電部4a,4c,40a,40
c,140a,140c,140d,140eが請求の
範囲にいう導電部に、電池12が請求の範囲にいう電源
に、導電パターン4d,検出接片10,21および電気
回路15が請求の範囲にいう検出手段および制御手段
に、ブレード8,9が請求の範囲にいう摺接部材に、フ
ィルム供給スプール3および押え部材5が請求の範囲に
いうフィルム駆動手段にそれぞれ相当する。
施形態において、フィルム供給スプール3が請求の範囲
にいうスプールに、絶縁部4bが請求の範囲にいう絶縁
部に、第1から第4導電部4a,4c,40a,40
c,140a,140c,140d,140eが請求の
範囲にいう導電部に、電池12が請求の範囲にいう電源
に、導電パターン4d,検出接片10,21および電気
回路15が請求の範囲にいう検出手段および制御手段
に、ブレード8,9が請求の範囲にいう摺接部材に、フ
ィルム供給スプール3および押え部材5が請求の範囲に
いうフィルム駆動手段にそれぞれ相当する。
【0054】なお、以上が本発明の各構成と実施形態の
各構成の対応関係であるが、本発明はこれら実施形態の
構成に限られるものではなく、請求項に示した機構また
は実施形態の構成が持つ機能が達成できる構成であれば
どのようなものであってもよい。
各構成の対応関係であるが、本発明はこれら実施形態の
構成に限られるものではなく、請求項に示した機構また
は実施形態の構成が持つ機能が達成できる構成であれば
どのようなものであってもよい。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本願第1の発明の
クリーニング装置は、フィルム状絶縁部の表面等に複数
の導電部を形成したフィルムを用いている。このため、
本発明におけるフィルムをカメラのアパーチャと圧板と
の間の空間に送り出した状態で、導電部間に電位差を生
じさせれば、蓄積された電荷の持つ静電気力によって上
記空間のゴミや埃を吸着除去することができる。
クリーニング装置は、フィルム状絶縁部の表面等に複数
の導電部を形成したフィルムを用いている。このため、
本発明におけるフィルムをカメラのアパーチャと圧板と
の間の空間に送り出した状態で、導電部間に電位差を生
じさせれば、蓄積された電荷の持つ静電気力によって上
記空間のゴミや埃を吸着除去することができる。
【0056】なお、絶縁部の同一面において、複数の導
電部を櫛歯状に形成する等してフィルムの長手方向に互
い違いに配置すれば、その面に正極と負極の導電部を設
けることができ、これら導電部に面して存するゴミ等を
その帯電極性が正負のいずれであっても効率良く吸着す
ることができる。
電部を櫛歯状に形成する等してフィルムの長手方向に互
い違いに配置すれば、その面に正極と負極の導電部を設
けることができ、これら導電部に面して存するゴミ等を
その帯電極性が正負のいずれであっても効率良く吸着す
ることができる。
【0057】また、絶縁部の表面および裏面の双方に導
電部が形成されている場合に、表面に形成された導電部
と裏面に形成された導電部とを絶縁部を挟んで互いに対
向させれば、導電部同士を最大面積で重なり合わせるこ
とができ、大きな電荷を蓄積させて強い吸着力を生じる
させることができる。
電部が形成されている場合に、表面に形成された導電部
と裏面に形成された導電部とを絶縁部を挟んで互いに対
向させれば、導電部同士を最大面積で重なり合わせるこ
とができ、大きな電荷を蓄積させて強い吸着力を生じる
させることができる。
【0058】さらに、絶縁部の表面および裏面に複数ず
つ形成され、かつ各面においてフィルムの長手方向に互
い違いになるように配置された導電部のうち同極用のも
のを、フィルムを挟んで千鳥状に配置すれば、より一層
高い吸着効率を得ることができる。
つ形成され、かつ各面においてフィルムの長手方向に互
い違いになるように配置された導電部のうち同極用のも
のを、フィルムを挟んで千鳥状に配置すれば、より一層
高い吸着効率を得ることができる。
【0059】また、表面および裏面における同極用の導
電部同士を、絶縁部に貫通形成されたスルーホール等を
介して導通させれば、フィルムに摺接して導電部に通電
するための電気接片の数を少なくすることができる。
電部同士を、絶縁部に貫通形成されたスルーホール等を
介して導通させれば、フィルムに摺接して導電部に通電
するための電気接片の数を少なくすることができる。
【0060】また、クリーニング装置内に専用の電源を
配設すれば、カメラを設計変更することなく上記空間を
掃除できるようにすることができる。そして、この場
合、電源をスプール内に配設すれば、クリーニング装置
の大型化を防止でき、さらに電源をスプールと同心に配
設すれば、スプールの重心のずれがなくなりスプールを
スムーズに回転させることができる。
配設すれば、カメラを設計変更することなく上記空間を
掃除できるようにすることができる。そして、この場
合、電源をスプール内に配設すれば、クリーニング装置
の大型化を防止でき、さらに電源をスプールと同心に配
設すれば、スプールの重心のずれがなくなりスプールを
スムーズに回転させることができる。
【0061】さらに、フィルムのケース外への排出長さ
が所定長さに達したときに導電部に通電するようにすれ
ば、電源電力の無駄な消費を防止することができる。
が所定長さに達したときに導電部に通電するようにすれ
ば、電源電力の無駄な消費を防止することができる。
【0062】また、上記電源の代わりに、フィルムに摺
接して静電気を発生させる摺接部材を設ければ、低コス
トのクリーニング装置を作ることができる。この場合、
摺接部材に、フィルムへの付着物をフィルムから除去す
る手段を兼ねさせたり、ケースに形成されたフィルム排
出口を通したケース内への光の侵入を防止する遮光手段
を兼ねさせたりすれば、部品点数を削減することがで
き、より一層の低コスト化を図ることができる。
接して静電気を発生させる摺接部材を設ければ、低コス
トのクリーニング装置を作ることができる。この場合、
摺接部材に、フィルムへの付着物をフィルムから除去す
る手段を兼ねさせたり、ケースに形成されたフィルム排
出口を通したケース内への光の侵入を防止する遮光手段
を兼ねさせたりすれば、部品点数を削減することがで
き、より一層の低コスト化を図ることができる。
【図1】本発明の第1実施形態のクリーニング装置の平
面断面図である。
面断面図である。
【図2】上記第1実施形態の側面断面図である。
【図3】上記第1実施形態におけるプリント基板と電気
接片との関係を示す斜視図である。
接片との関係を示す斜視図である。
【図4】上記第1実施形態におけるフィルムの平面断面
図である。
図である。
【図5】上記第1実施形態におけるフィルムと検出接片
との関係を示す側面図である。
との関係を示す側面図である。
【図6】上記第1実施形態におけるフィルムの側面図で
ある。
ある。
【図7】上記第1実施形態の外観斜視図である。
【図8】本発明の第2実施形態におけるフィルムの側面
図である。
図である。
【図9】本発明の第3実施形態におけるフィルムの側面
図である。
図である。
【図10】上記第3実施形態におけるフィルムの側面図
である。
である。
【図11】上記第3実施形態におけるフィルムの側面図
である。
である。
【図12】上記第3実施形態におけるフィルムの平面断
面図である。
面図である。
【図13】従来のスラスト式カートリッジの側面断面図
である。
である。
【図14】従来のスラスト式カートリッジの平面断面図
である。
である。
【図15】従来のスラスト式カートリッジの側面断面図
である。
である。
1 ケース 2 フィルム排出口 3 フィルム供給スプール 4 フィルム 4a,4c,40a,40c,140a,140c,1
40d,140e 導電部 4b 絶縁部 4d 導電パターン 5 押え部材 6 規制解除部材 7 誘導部材 8,9 ブレード 10,21 検出接片 12 電池 15 電気回路
40d,140e 導電部 4b 絶縁部 4d 導電パターン 5 押え部材 6 規制解除部材 7 誘導部材 8,9 ブレード 10,21 検出接片 12 電池 15 電気回路
Claims (19)
- 【請求項1】 カメラに装填可能であって、フィルムと
このフィルムを収容するケースとを有してなり、 前記フィルムは、絶縁材料によりフィルム状に形成され
た絶縁部と、この絶縁部上に形成されて互いに絶縁され
た複数の導電部とを有して構成されることを特徴とする
カメラのクリーニング装置。 - 【請求項2】 前記導電部が、前記絶縁部の表面および
裏面のうち一方の面に複数形成されていることを特徴と
する請求項1に記載のカメラのクリーニング装置。 - 【請求項3】 前記絶縁部の一方の面に形成された複数
の導電部が、前記フィルムの長手方向に互い違いに配置
されていることを特徴とする請求項2に記載のカメラの
クリーニング装置。 - 【請求項4】 前記導電部が、前記絶縁部の表面および
裏面の双方に形成されていることを特徴とする請求項1
に記載のカメラのクリーニング装置。 - 【請求項5】 前記表面に形成された導電部と前記裏面
に形成された導電部とが、前記絶縁部を挟んで互いに対
向して位置することを特徴とする請求項4に記載のカメ
ラのクリーニング装置。 - 【請求項6】 前記導電部が、前記絶縁部の表面および
記裏面のそれぞれに複数ずつ形成されていることを特徴
とする請求項1に記載のカメラのクリーニング装置。 - 【請求項7】 前記表面に形成された複数の導電部と前
記裏面に形成された複数の導電部とが、前記絶縁部を挟
んで互いに対向して位置することを特徴とする請求項6
に記載のカメラのクリーニング装置。 - 【請求項8】 前記表面および前記裏面のそれぞれの面
において、複数の導電部が前記フィルムの長手方向に互
い違いに配置されていることを特徴とする請求項6又は
7に記載のカメラのクリーニング装置。 - 【請求項9】 前記表面および前記裏面に形成された複
数の導電部のうち、同極用の導電部が前記絶縁部を挟ん
で千鳥状に配置されていることを特徴とする請求項8に
記載のカメラのクリーニング装置。 - 【請求項10】 前記表面および前記裏面における同極
用の導電部同士が導通していることを特徴とする請求項
6から9のいずれかに記載のカメラのクリーニング装
置。 - 【請求項11】 前記表面および前記裏面における同極
用の導電部同士が、前記絶縁層を貫通して形成されたス
ルーホールを介して導通していることを特徴とする請求
項10に記載のカメラのクリーニング装置。 - 【請求項12】 前記複数の導電部間に電位差を生じさ
せる電源を有したことを特徴とする請求項1から11の
いずれかに記載のカメラのクリーニング装置。 - 【請求項13】 前記フィルムを巻き取るスプールを有
しており、前記電源を前記スプール内に収容したことを
特徴とする請求項12に記載のカメラのクリーニング装
置。 - 【請求項14】 前記電源を前記スプールと同心に配設
したことを特徴とする請求項13に記載のカメラのクリ
ーニング装置。 - 【請求項15】 前記フィルムの前記ケース外への排出
長さを検出する検出手段と、この検出手段により前記排
出長さが所定長さに達したことが検出されたときに、前
記電源により前記複数の導電部に電位差を生じさせる制
御手段とを有することを特徴とする請求項12から14
のいずれかに記載のカメラのクリーニング装置。 - 【請求項16】 前記ケースに取り付けられ、前記フィ
ルムに摺接して静電気を発生させる摺接部材を有するこ
とを特徴とする請求項1から15のいずれかに記載のカ
メラのクリーニング装置。 - 【請求項17】 前記摺接部材は、前記フィルムへの吸
着物を除去する手段を兼ねていることを特徴とする請求
項16に記載のカメラのクリーニング装置。 - 【請求項18】 前記摺接部材は、前記ケースに形成さ
れたフィルム排出口を通した前記ケース内への光の侵入
を防止する遮光手段を兼ねていることを特徴とする請求
項16又は17に記載のカメラのクリーニング装置。 - 【請求項19】 前記フィルムの前記ケース内への巻き
込みおよび前記ケース外への排出を行うフィルム駆動手
段を備えたことを特徴とする請求項1から18のいずれ
かに記載のカメラのクリーニング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP155596A JPH09189956A (ja) | 1996-01-09 | 1996-01-09 | カメラのクリーニング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP155596A JPH09189956A (ja) | 1996-01-09 | 1996-01-09 | カメラのクリーニング装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09189956A true JPH09189956A (ja) | 1997-07-22 |
Family
ID=11504780
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP155596A Pending JPH09189956A (ja) | 1996-01-09 | 1996-01-09 | カメラのクリーニング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09189956A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005284243A (ja) * | 2003-09-09 | 2005-10-13 | Fuji Photo Film Co Ltd | 撮影装置およびレンズ鏡胴 |
CN102231394A (zh) * | 2011-07-01 | 2011-11-02 | 北京理工大学 | 一种太阳能电池板除尘梳状电路及其工作系统 |
CN102319627A (zh) * | 2011-07-19 | 2012-01-18 | 苏州清莲纳米环保科技有限公司 | 多平面除尘装置 |
CN102319695A (zh) * | 2011-07-19 | 2012-01-18 | 苏州清莲纳米环保科技有限公司 | 电磁场除尘装置 |
CN104028509A (zh) * | 2014-06-18 | 2014-09-10 | 苏州昊枫环保科技有限公司 | 多片太阳能电池板的智能控制电磁风力除尘系统 |
CN104028507A (zh) * | 2014-06-12 | 2014-09-10 | 苏州昊枫环保科技有限公司 | 基于主机射频调控的风力电磁除尘系统 |
-
1996
- 1996-01-09 JP JP155596A patent/JPH09189956A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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