JPH09189731A - 変調精度測定方法 - Google Patents
変調精度測定方法Info
- Publication number
- JPH09189731A JPH09189731A JP8003274A JP327496A JPH09189731A JP H09189731 A JPH09189731 A JP H09189731A JP 8003274 A JP8003274 A JP 8003274A JP 327496 A JP327496 A JP 327496A JP H09189731 A JPH09189731 A JP H09189731A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- frequency
- data
- phase
- time
- input signal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Testing Electric Properties And Detecting Electric Faults (AREA)
- Monitoring And Testing Of Transmission In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 データクロック位相(シンボル判定点)を正
確に求める。 【解決手段】 入力GMSK変調信号をデジタル系列と
し(13)、これを直交変換し(14)、その隣りの位
相を求め、更に順次位相差を求めて瞬時周波数列を得
(15)、その各瞬時周波数を2乗し、その2乗列を、
シンボル周波数で離散的フーリエ変換し、その実部と虚
部の逆正接から変調データのクロック位相を求め(1
6)、この位相でデータを復調し(18)、その復調デ
ータで理想信号を生成し(21)、これと入力のデジタ
ル系列との位相差の変化から搬送波周波数誤差を求め、
切片から初期位相を求める(22)。
確に求める。 【解決手段】 入力GMSK変調信号をデジタル系列と
し(13)、これを直交変換し(14)、その隣りの位
相を求め、更に順次位相差を求めて瞬時周波数列を得
(15)、その各瞬時周波数を2乗し、その2乗列を、
シンボル周波数で離散的フーリエ変換し、その実部と虚
部の逆正接から変調データのクロック位相を求め(1
6)、この位相でデータを復調し(18)、その復調デ
ータで理想信号を生成し(21)、これと入力のデジタ
ル系列との位相差の変化から搬送波周波数誤差を求め、
切片から初期位相を求める(22)。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばデジタル
移動通信における機器の規格を満しているかの検査に利
用され、データによりFSK,MSK,GMSKなどの
周波数シフト変調された入力信号、特にGMSK(Ga
ussian−filtered Minimum S
hift Keying)変調された入力信号の変調精
度を測定する変調精度測定方法に関する。
移動通信における機器の規格を満しているかの検査に利
用され、データによりFSK,MSK,GMSKなどの
周波数シフト変調された入力信号、特にGMSK(Ga
ussian−filtered Minimum S
hift Keying)変調された入力信号の変調精
度を測定する変調精度測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】変調精度測定は、送信機から送信された
送信信号を受信入力し、その入力信号の位相及び周波数
を求めると共に、その入力信号を復調して、その復調デ
ータから理想的な送信信号の位相及び周波数を求め、入
力送信信号と理想送信信号との位相差、また周波数差を
求めることが行われる。
送信信号を受信入力し、その入力信号の位相及び周波数
を求めると共に、その入力信号を復調して、その復調デ
ータから理想的な送信信号の位相及び周波数を求め、入
力送信信号と理想送信信号との位相差、また周波数差を
求めることが行われる。
【0003】従来のこの種の変調精度測定方法は例えば
米国特許第5,187,719号(1993年2月16
日発行)明細書に示されている。この従来の測定方法に
おいては、入力信号をデジタル信号に変換し、そのデジ
タル信号をヒルベルト変換などの直交変換を行って同相
信号I(k)と直交信号Q(k)とに変換し、これら信
号の逆正接(tan-1Q(k)/I(k))を求め、各
サンプル点(以下各時刻ともいう)での入力信号の搬送
波の位相を求め、この位相変化から、例えばGMSK変
調信号の搬送波の周波数偏移を求め、この周波数偏移が
ゼロを切るタイミングを求め、このタイミングを入力信
号の変調データのクロック位相とし、このクロック位相
(タイミング)で入力信号のデータを復調している。
米国特許第5,187,719号(1993年2月16
日発行)明細書に示されている。この従来の測定方法に
おいては、入力信号をデジタル信号に変換し、そのデジ
タル信号をヒルベルト変換などの直交変換を行って同相
信号I(k)と直交信号Q(k)とに変換し、これら信
号の逆正接(tan-1Q(k)/I(k))を求め、各
サンプル点(以下各時刻ともいう)での入力信号の搬送
波の位相を求め、この位相変化から、例えばGMSK変
調信号の搬送波の周波数偏移を求め、この周波数偏移が
ゼロを切るタイミングを求め、このタイミングを入力信
号の変調データのクロック位相とし、このクロック位相
(タイミング)で入力信号のデータを復調している。
【0004】入力信号がバースト波の場合はそのバース
ト波の範囲で変調精度の測定を行うが、そのバースト波
の先頭を検出するため、従来においては、入力されたサ
ンプル値のレベルが所定値以上か否かを順次調べ、所定
値を越えた時点をバースト波の先頭と決定していた。
ト波の範囲で変調精度の測定を行うが、そのバースト波
の先頭を検出するため、従来においては、入力されたサ
ンプル値のレベルが所定値以上か否かを順次調べ、所定
値を越えた時点をバースト波の先頭と決定していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の変調精度測定方
法においては、データ復調のためのデータクロック位相
の検出を、周波数偏移がゼロを交差するタイミングを求
めていたが、復調データによる補正が必要であり、搬送
波の周波数誤差が大きい場合はデータを復調できず、補
正を行うことができず、正しいデータクロック位相を得
ることはできなかった。
法においては、データ復調のためのデータクロック位相
の検出を、周波数偏移がゼロを交差するタイミングを求
めていたが、復調データによる補正が必要であり、搬送
波の周波数誤差が大きい場合はデータを復調できず、補
正を行うことができず、正しいデータクロック位相を得
ることはできなかった。
【0006】また同様の理由によりデータの復調が不能
であれば、搬送波周波数の誤差を補正することができな
いため搬送波周波数を正しく求めることができなかっ
た。バースト波の先頭を検出する場合、所定レベル以上
の雑音によってもバースト波の先頭と誤検出するおそれ
があった。更にバースト有効範囲を、バースト波の先頭
が所定レベルとなってから、所定時間としているため、
バースト波全体のレベル変動によってバースト有効範囲
が時間軸方向においてずれてしまい、バースト有効範囲
を正しく検出できない。
であれば、搬送波周波数の誤差を補正することができな
いため搬送波周波数を正しく求めることができなかっ
た。バースト波の先頭を検出する場合、所定レベル以上
の雑音によってもバースト波の先頭と誤検出するおそれ
があった。更にバースト有効範囲を、バースト波の先頭
が所定レベルとなってから、所定時間としているため、
バースト波全体のレベル変動によってバースト有効範囲
が時間軸方向においてずれてしまい、バースト有効範囲
を正しく検出できない。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明によればデータ
(シンボル)により周波数シフト変調された入力信号を
ベースバンド信号のデジタル系列に変換し、そのベース
バンド信号の位相系列を第2過程で求め、その位相系列
の変化から周波数系列を第3過程で求め、その周波数系
列を第4過程で2乗し、その2乗された周波数系列を上
記データのクロック周波数で離散的フーリエ変換を第5
過程で行い、その離散的フーリエ変換結果の実部と虚部
の逆正接を求めてデータのクロック位相(シンボル判定
点)を第6過程で求め、そのクロック位相で上記ベース
バンド信号よりデータを第7過程で復調し、その復調デ
ータから理想ベースバンド信号を第8過程で生成し、そ
の理想ベースバンド信号と第1過程のベースバンド信号
との位相差を求めて変調精度を第9過程で得る。
(シンボル)により周波数シフト変調された入力信号を
ベースバンド信号のデジタル系列に変換し、そのベース
バンド信号の位相系列を第2過程で求め、その位相系列
の変化から周波数系列を第3過程で求め、その周波数系
列を第4過程で2乗し、その2乗された周波数系列を上
記データのクロック周波数で離散的フーリエ変換を第5
過程で行い、その離散的フーリエ変換結果の実部と虚部
の逆正接を求めてデータのクロック位相(シンボル判定
点)を第6過程で求め、そのクロック位相で上記ベース
バンド信号よりデータを第7過程で復調し、その復調デ
ータから理想ベースバンド信号を第8過程で生成し、そ
の理想ベースバンド信号と第1過程のベースバンド信号
との位相差を求めて変調精度を第9過程で得る。
【0008】第6過程で得たクロック位相に近いデジタ
ル系列の時刻を基準として第4過程で2乗した周波数系
列を第10過程で再度離散的フーリエ変換してその変換
結果を第6過程で用いる変換結果とする。第10過程の
変換結果にもとづき得たデータクロック位相に近く、か
つこれを、第10過程の基準時刻とで挟むデータ時刻を
基準として上記2乗した周波数系列を再々度離散的フー
リエ変換し、その変換結果の実部と虚部の逆正接と、先
に求めた逆正接との比で上記データ時刻間隔を分割した
点を第7過程でのクロック位相とする。
ル系列の時刻を基準として第4過程で2乗した周波数系
列を第10過程で再度離散的フーリエ変換してその変換
結果を第6過程で用いる変換結果とする。第10過程の
変換結果にもとづき得たデータクロック位相に近く、か
つこれを、第10過程の基準時刻とで挟むデータ時刻を
基準として上記2乗した周波数系列を再々度離散的フー
リエ変換し、その変換結果の実部と虚部の逆正接と、先
に求めた逆正接との比で上記データ時刻間隔を分割した
点を第7過程でのクロック位相とする。
【0009】周波数系列からその直流成分を除去して第
4過程での周波数系列とする。バースト波の入力信号の
レベルが、少なくともその1搬送波周期にわたって所定
値以下か判定し、所定値以下であればそのレベル判定点
をバースト波の周期の1/2ずつずらして判定し、所定
値以上であればその直前の判定位置に戻り、これよりそ
れまでの判定位置シフト量の半分だけずらして判定する
ことを繰り返し、最終分解能となった時の所定レベルを
越えた判定位置をバースト波の立上りとし、これより第
2過程を実行する。
4過程での周波数系列とする。バースト波の入力信号の
レベルが、少なくともその1搬送波周期にわたって所定
値以下か判定し、所定値以下であればそのレベル判定点
をバースト波の周期の1/2ずつずらして判定し、所定
値以上であればその直前の判定位置に戻り、これよりそ
れまでの判定位置シフト量の半分だけずらして判定する
ことを繰り返し、最終分解能となった時の所定レベルを
越えた判定位置をバースト波の立上りとし、これより第
2過程を実行する。
【0010】前記レベル判定の最初に所定値以上であれ
ば、判定点をバースト波長の1.5倍ずらして、同様の
ことを行う。バースト波の有効範囲と入力信号時系列の
時刻間隔との和だけ離れた2つの時刻について、入力信
号のレベルをそれぞれ第19過程で検出し、その先の時
刻のレベルが後の時刻のレベルより大でなければレベル
検出時刻を1時刻ずらして第19過程に戻り、先の時刻
のレベルの方が大であればその先の時刻をバースト有効
範囲の先頭とし、そのバースト有効範囲の間第9過程を
実行させる。
ば、判定点をバースト波長の1.5倍ずらして、同様の
ことを行う。バースト波の有効範囲と入力信号時系列の
時刻間隔との和だけ離れた2つの時刻について、入力信
号のレベルをそれぞれ第19過程で検出し、その先の時
刻のレベルが後の時刻のレベルより大でなければレベル
検出時刻を1時刻ずらして第19過程に戻り、先の時刻
のレベルの方が大であればその先の時刻をバースト有効
範囲の先頭とし、そのバースト有効範囲の間第9過程を
実行させる。
【0011】第7過程で得られた復調データ系列の時刻
より小さい間隔で、ガウシアンフィルタのインパルス応
答を、順次ずらしたものを複数加算して補間フィルタと
し、その補間フィルタで第7過程の復調データをフィル
タ処理して第8過程での復調データとする。
より小さい間隔で、ガウシアンフィルタのインパルス応
答を、順次ずらしたものを複数加算して補間フィルタと
し、その補間フィルタで第7過程の復調データをフィル
タ処理して第8過程での復調データとする。
【0012】
【発明の実施の形態】図1にこの発明をGMSK変調信
号に適用した実施例の処理手順を示す。受信された送信
信号は中間周波数信号に変換されて、入力端子11から
A/D変換器12に供給されてデジタル信号に変換され
る。この中間周波数信号の周波数は例えば1.92MH
z、A/D変換器12のサンプリング周波数は9.75
MHz、各サンプル値は12ビットのデジタル信号とさ
れる。このデジタル信号は必要に応じて順次メモリ13
に一旦蓄積される。メモリ13よりのデジタル信号は直
交変換手段14により例えばヒルベルト変換されてベー
スバンドの同期(実数)成分の信号I(k)と直交(虚
数)成分の信号Q(k)とに変換される。前記数値例で
は中間周波信号周波数をサンプリング周波数の1/4に
選定したから直交変換の際にsin、cosの各関数値
を用いず、+1、0、−1、0の繰り返しでsin、c
os信号との乗算がなされる。これら乗算結果は低域通
過フィルタに通されてベースバンド信号I(k)、Q
(k)が得られるが、低域フィルタでのフィルタリング
を9サンプル置きに掛けて36倍のサンプリングを4倍
サンプリングにリサンプリングしたベースバンド信号を
得ている。
号に適用した実施例の処理手順を示す。受信された送信
信号は中間周波数信号に変換されて、入力端子11から
A/D変換器12に供給されてデジタル信号に変換され
る。この中間周波数信号の周波数は例えば1.92MH
z、A/D変換器12のサンプリング周波数は9.75
MHz、各サンプル値は12ビットのデジタル信号とさ
れる。このデジタル信号は必要に応じて順次メモリ13
に一旦蓄積される。メモリ13よりのデジタル信号は直
交変換手段14により例えばヒルベルト変換されてベー
スバンドの同期(実数)成分の信号I(k)と直交(虚
数)成分の信号Q(k)とに変換される。前記数値例で
は中間周波信号周波数をサンプリング周波数の1/4に
選定したから直交変換の際にsin、cosの各関数値
を用いず、+1、0、−1、0の繰り返しでsin、c
os信号との乗算がなされる。これら乗算結果は低域通
過フィルタに通されてベースバンド信号I(k)、Q
(k)が得られるが、低域フィルタでのフィルタリング
を9サンプル置きに掛けて36倍のサンプリングを4倍
サンプリングにリサンプリングしたベースバンド信号を
得ている。
【0013】これら信号I(k)及びQ(k)は周波数
生成手段15にて各サンプル値の位相がこれらの逆正接
(tan-1Q(k)/I(k))演算により求められ、
その位相の変化状態が微分(順次位相差を求めること)
により求められ、ベースバンド信号の周波信号の周波数
が求められる。この周波数列を求めるには、直交変換手
段14において、ベースバンド信号に変換する際に、サ
ンプリング時刻に対して前後にΔt/2だけずれた、つ
まりインパルス応答のピークが0点に対し、Δt/2前
後にずれた二つの低域通過フィルタでフィルタ処理を行
い、その両フィルタ処理結果の位相差を、そのサンプリ
ング時刻における周波数としてもよい。つまり隣りあっ
た二つのサンプル列に対して低域通過フィルタ処理を行
い、これらフィルタ処理の結果の位相差を求める。これ
はその隣接サンプリング時刻の各周波数の平均値とな
り、その時刻は、その隣接サンプリング時刻の中央値と
なる。この場合は2度のフィルタ処理を行い演算量が多
くなるが、より正しい周波数が得られる。
生成手段15にて各サンプル値の位相がこれらの逆正接
(tan-1Q(k)/I(k))演算により求められ、
その位相の変化状態が微分(順次位相差を求めること)
により求められ、ベースバンド信号の周波信号の周波数
が求められる。この周波数列を求めるには、直交変換手
段14において、ベースバンド信号に変換する際に、サ
ンプリング時刻に対して前後にΔt/2だけずれた、つ
まりインパルス応答のピークが0点に対し、Δt/2前
後にずれた二つの低域通過フィルタでフィルタ処理を行
い、その両フィルタ処理結果の位相差を、そのサンプリ
ング時刻における周波数としてもよい。つまり隣りあっ
た二つのサンプル列に対して低域通過フィルタ処理を行
い、これらフィルタ処理の結果の位相差を求める。これ
はその隣接サンプリング時刻の各周波数の平均値とな
り、その時刻は、その隣接サンプリング時刻の中央値と
なる。この場合は2度のフィルタ処理を行い演算量が多
くなるが、より正しい周波数が得られる。
【0014】次に周波数生成手段15で求められたベー
スバンド周波数列(前記補正されたもの又は補正されて
いないもの)はシンボル判定点推定手段16でシンボル
判定点、つまりデータクロックの位相が求めれられる。
つまりデータクロック位相は、前記ベースバンド周波数
列がデータクロック周波数成分の1/2を含んでいるこ
とを求めたベースバンド周波数列を用いて求める。この
ためこの実施例ではこのベースバンド周波数列の各値を
2乗し、その2乗された周波数列をデータクロック周波
数について離散的フーリエ変換し、そのフーリエ変換結
果の実部と虚部の逆正接を求める。この位相がデータク
ロックの位相とデータの先頭時刻との差になる。前記2
乗演算を行うに先立ち、先に求めた周波数、例えば各位
相差をバースト区間、又は適当な長さにわたって算述平
均して、周波数列中の直流分を求め、この直流分を周波
数列から除去し、その直流除去された周波数列に対して
2乗演算を行うとよい。このように前記ベースバンド周
波数列から直流分を除去しておかないと、2乗演算の際
に大きな値となり、最大演算桁数が制限されている点か
ら、データクロック位相推定に大きな誤差を伴う場合が
ある。
スバンド周波数列(前記補正されたもの又は補正されて
いないもの)はシンボル判定点推定手段16でシンボル
判定点、つまりデータクロックの位相が求めれられる。
つまりデータクロック位相は、前記ベースバンド周波数
列がデータクロック周波数成分の1/2を含んでいるこ
とを求めたベースバンド周波数列を用いて求める。この
ためこの実施例ではこのベースバンド周波数列の各値を
2乗し、その2乗された周波数列をデータクロック周波
数について離散的フーリエ変換し、そのフーリエ変換結
果の実部と虚部の逆正接を求める。この位相がデータク
ロックの位相とデータの先頭時刻との差になる。前記2
乗演算を行うに先立ち、先に求めた周波数、例えば各位
相差をバースト区間、又は適当な長さにわたって算述平
均して、周波数列中の直流分を求め、この直流分を周波
数列から除去し、その直流除去された周波数列に対して
2乗演算を行うとよい。このように前記ベースバンド周
波数列から直流分を除去しておかないと、2乗演算の際
に大きな値となり、最大演算桁数が制限されている点か
ら、データクロック位相推定に大きな誤差を伴う場合が
ある。
【0015】ベースバンド周波数列をS(t)、データ
クロックの角周波数をω1 とすると、離散的フーリエ変
換により求まる実部はΣS(t)cos(ω1 t)、虚
部はΣS(t)sin(ω1 t)となる。この実施例で
はこの離散的フーリエ変換を4倍サンプリングデータに
対して行っているから、cos、sinの関数として+
1、0、−1、0の繰り返しを用いればよい。
クロックの角周波数をω1 とすると、離散的フーリエ変
換により求まる実部はΣS(t)cos(ω1 t)、虚
部はΣS(t)sin(ω1 t)となる。この実施例で
はこの離散的フーリエ変換を4倍サンプリングデータに
対して行っているから、cos、sinの関数として+
1、0、−1、0の繰り返しを用いればよい。
【0016】離散的フーリエ変換結果の位相によるデー
タクロック位相(シンボル判定点タイミング)の推定
は、シンボル判定点近くのサンプリング点データから離
散的フーリエ変換を行った方が精度がよい。この点から
入力信号に対し、図2Aに示す手順でデータクロック位
相を求めるとよい。つまり入力信号はまずデジタル信号
に変換され(S1 )、その各サンプル点デジタル信号は
それぞれ2乗され(S2)、その2乗されたデジタル信
号について任意の時刻(サンプル)から、データクロッ
ク周波数について離散的フーリエ変換がなされる
(S3 )。そのフーリエ変換結果によりクロック位相P
が推定される(S4 )。これまでの処理が前述したもの
である。
タクロック位相(シンボル判定点タイミング)の推定
は、シンボル判定点近くのサンプリング点データから離
散的フーリエ変換を行った方が精度がよい。この点から
入力信号に対し、図2Aに示す手順でデータクロック位
相を求めるとよい。つまり入力信号はまずデジタル信号
に変換され(S1 )、その各サンプル点デジタル信号は
それぞれ2乗され(S2)、その2乗されたデジタル信
号について任意の時刻(サンプル)から、データクロッ
ク周波数について離散的フーリエ変換がなされる
(S3 )。そのフーリエ変換結果によりクロック位相P
が推定される(S4 )。これまでの処理が前述したもの
である。
【0017】この実施例では、ステップS4 で推定した
クロック位相により位相ゼロの位置に最も近いサンプル
点を選び(S5 )、その選んだサンプル点t1 を先頭と
して前記2乗されたデジタル信号について離散的フーリ
エ変換をデータクロック周波数について行う(S6 )。
このフーリエ変換結果からデータクロック位相φ1 を推
定する(S7 )。この位相φ1 をデータクロック位相と
してもよいが、更に精度よく求めるには、先の離散的フ
ーリエ変換における先頭サンプル時刻t1 とサンプル時
刻t2 とにより前記推定位相φ1 を挟む前記サンプル時
刻t2 のデジタル信号を選び(S8 )、このデジタル信
号を先頭として前記2乗したデジタル信号をデータクロ
ック周波数で再び離散的フーリエ変換する(S9 )。こ
のフーリエ変換結果からデータクロック位相φ2 を推定
し(S10)、この位相φ2 と前記推定位相φ1 とを用い
て、図2Bで示すように時刻t1 とt2 の間のサンプリ
ング間隔dをφ1 :φ2 で分割した点φx =P+d・φ
1 /(φ1 −φ2 )を推定データクロック位相(シンボ
ル判定点)とする(S11)。
クロック位相により位相ゼロの位置に最も近いサンプル
点を選び(S5 )、その選んだサンプル点t1 を先頭と
して前記2乗されたデジタル信号について離散的フーリ
エ変換をデータクロック周波数について行う(S6 )。
このフーリエ変換結果からデータクロック位相φ1 を推
定する(S7 )。この位相φ1 をデータクロック位相と
してもよいが、更に精度よく求めるには、先の離散的フ
ーリエ変換における先頭サンプル時刻t1 とサンプル時
刻t2 とにより前記推定位相φ1 を挟む前記サンプル時
刻t2 のデジタル信号を選び(S8 )、このデジタル信
号を先頭として前記2乗したデジタル信号をデータクロ
ック周波数で再び離散的フーリエ変換する(S9 )。こ
のフーリエ変換結果からデータクロック位相φ2 を推定
し(S10)、この位相φ2 と前記推定位相φ1 とを用い
て、図2Bで示すように時刻t1 とt2 の間のサンプリ
ング間隔dをφ1 :φ2 で分割した点φx =P+d・φ
1 /(φ1 −φ2 )を推定データクロック位相(シンボ
ル判定点)とする(S11)。
【0018】次に必要に応じて周波数生成手段15で得
られた周波数を周波数推定・補正手段17で補正する。
つまりおおよその周波数誤差を求めて、周波数補正をす
る。この補正により位相誤差測定における搬送波周波数
のずれに対する測定範囲限界が広がる。このおおよその
周波数誤差の推定は次のようになされる。即ち、入力信
号がバースト波の場合、前記ベースバンド信号周波数の
バースト内の最大値と、最小値とを求め、これら最大値
と最小値との平均値を搬送波周波数誤差とする。あるい
は前記ベースバンド信号周波数の変調データごと、つま
り各1シンボル期間(先に求めたデータクロック位相で
決まる)ごとの各周波数値を加算平均し、その加算平均
の最大値と最小値との平均値を求め、更にその平均値を
1シンボルにおける加算回数で割算して搬送波周波数誤
差とする。このようにして求めた誤差を、先に求めたベ
ースバンド信号周波数の各値から引算して補正する。
られた周波数を周波数推定・補正手段17で補正する。
つまりおおよその周波数誤差を求めて、周波数補正をす
る。この補正により位相誤差測定における搬送波周波数
のずれに対する測定範囲限界が広がる。このおおよその
周波数誤差の推定は次のようになされる。即ち、入力信
号がバースト波の場合、前記ベースバンド信号周波数の
バースト内の最大値と、最小値とを求め、これら最大値
と最小値との平均値を搬送波周波数誤差とする。あるい
は前記ベースバンド信号周波数の変調データごと、つま
り各1シンボル期間(先に求めたデータクロック位相で
決まる)ごとの各周波数値を加算平均し、その加算平均
の最大値と最小値との平均値を求め、更にその平均値を
1シンボルにおける加算回数で割算して搬送波周波数誤
差とする。このようにして求めた誤差を、先に求めたベ
ースバンド信号周波数の各値から引算して補正する。
【0019】次に復調手段18で補正された又は補正さ
れない周波数列から原データを復調する。つまりシンボ
ル判定点推定手段16で求めたデータクロック位相で各
1データ(シンボル)期間ごとに、周波数列の各周波数
を加算し、その加算値が正か負かの判定をする。この種
の入力信号は通常バースト波であり、その前縁はランプ
アップし、後縁はランプダウンし、有効範囲の長さが例
えば148シンボル(データクロック)と決められてい
る。バースト振幅同期手段19において、直交変換手段
14からのベースバンド信号のバースト波のタイミング
が検出される。ベースバンド信号I(k)、Q(k)の
二乗和をとり振幅と対応した振幅系列を得、シンボル判
定点推定手段16で求めたデータタイミング(位相)と
同期し、バースト波(図3A)の有効範囲TBUより1デ
ータ長Td だけ長い間隔TBU+Td をもったサンプル点
a,bを図3Aに示すように決定し、図3Bのステップ
S1 に示すようにa=1、b=1+P(Pは有効範囲T
BUのデータ数に1を加えた値)を設定し、これらサンプ
ル点a,bでのベースバンド信号振幅系列のレベルx,
yをそれぞれ求め(S2 )、x>yかを調べ(S3 )、
これを満たさなければ、a,bをそれぞれ+1してステ
ップS2 に戻る(S4 )。ステップS3 でx>yであれ
ばその時のa点がバーストの立上りの最初のタイミング
と決定する(S5 )。つまりサンプル点a,bの間隔は
有効範囲TBUより1データ長Td だけ長いため、サンプ
ル点aが、バースト波の有効範囲TBUの始点tS より前
で、バースト波から外れ、サンプル点bがバースト波中
であれば必ずx<yとなり、サンプル点aが有効範囲の
始点tS と一致すると、サンプル点bは有効範囲の終点
tE より1データ長後であるから、x>yとなり、有効
範囲TBUの始め(先頭)が検出される。
れない周波数列から原データを復調する。つまりシンボ
ル判定点推定手段16で求めたデータクロック位相で各
1データ(シンボル)期間ごとに、周波数列の各周波数
を加算し、その加算値が正か負かの判定をする。この種
の入力信号は通常バースト波であり、その前縁はランプ
アップし、後縁はランプダウンし、有効範囲の長さが例
えば148シンボル(データクロック)と決められてい
る。バースト振幅同期手段19において、直交変換手段
14からのベースバンド信号のバースト波のタイミング
が検出される。ベースバンド信号I(k)、Q(k)の
二乗和をとり振幅と対応した振幅系列を得、シンボル判
定点推定手段16で求めたデータタイミング(位相)と
同期し、バースト波(図3A)の有効範囲TBUより1デ
ータ長Td だけ長い間隔TBU+Td をもったサンプル点
a,bを図3Aに示すように決定し、図3Bのステップ
S1 に示すようにa=1、b=1+P(Pは有効範囲T
BUのデータ数に1を加えた値)を設定し、これらサンプ
ル点a,bでのベースバンド信号振幅系列のレベルx,
yをそれぞれ求め(S2 )、x>yかを調べ(S3 )、
これを満たさなければ、a,bをそれぞれ+1してステ
ップS2 に戻る(S4 )。ステップS3 でx>yであれ
ばその時のa点がバーストの立上りの最初のタイミング
と決定する(S5 )。つまりサンプル点a,bの間隔は
有効範囲TBUより1データ長Td だけ長いため、サンプ
ル点aが、バースト波の有効範囲TBUの始点tS より前
で、バースト波から外れ、サンプル点bがバースト波中
であれば必ずx<yとなり、サンプル点aが有効範囲の
始点tS と一致すると、サンプル点bは有効範囲の終点
tE より1データ長後であるから、x>yとなり、有効
範囲TBUの始め(先頭)が検出される。
【0020】この検出したバースト先頭位置と同期し
て、復調手段18で復調したデータをもつ変調信号を理
想信号生成手段21において生成する。復調データと対
応した矩形波信号をサンプリングし、そのサンプリング
列をガウシアンフィルタに通し更に2πを法とする積分
を行って理想位相信号を得る。この場合なるべく理想的
な波形の信号を得るには、サンプリングを1データ当
り、2回ではなく、3回以上となるべく多くし、つまり
オーバサンプリングした方がよい。しかしサンプリング
の回数が多くなると、ガウシアンフィルタ処理は前後の
データの影響も受け、かつその後の積分のため演算量が
著しく多くなる。
て、復調手段18で復調したデータをもつ変調信号を理
想信号生成手段21において生成する。復調データと対
応した矩形波信号をサンプリングし、そのサンプリング
列をガウシアンフィルタに通し更に2πを法とする積分
を行って理想位相信号を得る。この場合なるべく理想的
な波形の信号を得るには、サンプリングを1データ当
り、2回ではなく、3回以上となるべく多くし、つまり
オーバサンプリングした方がよい。しかしサンプリング
の回数が多くなると、ガウシアンフィルタ処理は前後の
データの影響も受け、かつその後の積分のため演算量が
著しく多くなる。
【0021】このような点から、演算量を増加すること
なく、サンプリング間隔を等価的に2分の1にする場合
を以下に述べる。図4に示すように、ガウシアンフィル
タのインパルス応答曲線aは、サンプリング間隔Sでレ
ベル係数h-2,h-1,h0 ,h1 ,h2 を有するが、イ
ンパルス応答曲線aを時間軸方向に間隔S/2だけずら
した曲線bを作り、これら両曲線aとbとを加算し、そ
の加算曲線における間隔S/2ごとのレベル係数H1 =
h-2,H2 =h-2+h-1.5,H3 =h-1.5+h -1,…H
9 =h1.5 +h2 ,H10=h2 を求め、この合成インパ
ルス応答波形cを復調データの矩形信号dのS間隔のサ
ンプル列に畳み込んでフィルタ処理する。矩形信号dの
例えばサンプル値g3 はこのフィルタ処理によりf3 =
g1 H2+g2 H4 +g3 H6 +g4 H8 +g5 H10=
g1 (h-2+h-1.5)+g2 (h -1+h-0.5)+g
3 (h0 +h0.5 )+g4 (h1 +h1.5 )+g5 h2
となり、サンプル値g2 とg3 との中点でのサンプル値
g2.5 に対するフィルタ処理をすることなく、この処理
を考慮した出力が得られる。理想位相信号は、前述のよ
うにフィルタ処理された各サンプル点(データクロック
位相)の瞬時周波数の系列を時間積分した値であり、サ
ンプル値g1 ,g2 …の瞬時周波数をf1 ,f2,…と
し、その各時点の位相をP1 ,P2 …とすると、P2 =
P1 +f2 S,P 3 =P2 +f3 S,…となる。このよ
うにして間隔Sごとの演算で間隔S/2ごとの演算と等
価な理想位相信号を得る。
なく、サンプリング間隔を等価的に2分の1にする場合
を以下に述べる。図4に示すように、ガウシアンフィル
タのインパルス応答曲線aは、サンプリング間隔Sでレ
ベル係数h-2,h-1,h0 ,h1 ,h2 を有するが、イ
ンパルス応答曲線aを時間軸方向に間隔S/2だけずら
した曲線bを作り、これら両曲線aとbとを加算し、そ
の加算曲線における間隔S/2ごとのレベル係数H1 =
h-2,H2 =h-2+h-1.5,H3 =h-1.5+h -1,…H
9 =h1.5 +h2 ,H10=h2 を求め、この合成インパ
ルス応答波形cを復調データの矩形信号dのS間隔のサ
ンプル列に畳み込んでフィルタ処理する。矩形信号dの
例えばサンプル値g3 はこのフィルタ処理によりf3 =
g1 H2+g2 H4 +g3 H6 +g4 H8 +g5 H10=
g1 (h-2+h-1.5)+g2 (h -1+h-0.5)+g
3 (h0 +h0.5 )+g4 (h1 +h1.5 )+g5 h2
となり、サンプル値g2 とg3 との中点でのサンプル値
g2.5 に対するフィルタ処理をすることなく、この処理
を考慮した出力が得られる。理想位相信号は、前述のよ
うにフィルタ処理された各サンプル点(データクロック
位相)の瞬時周波数の系列を時間積分した値であり、サ
ンプル値g1 ,g2 …の瞬時周波数をf1 ,f2,…と
し、その各時点の位相をP1 ,P2 …とすると、P2 =
P1 +f2 S,P 3 =P2 +f3 S,…となる。このよ
うにして間隔Sごとの演算で間隔S/2ごとの演算と等
価な理想位相信号を得る。
【0022】誤差算出手段22で周波数生成手段15中
に得られている各サンプル点の入力信号の位相と、理想
信号生成手段21から対応サンプル点の理想信号の位相
との差を求め、その位相差と時間との特性直線を最小二
乗法により求め、その直線の傾きを求めて入力信号の搬
送周波数誤差を得、またその直線の位相軸との交点によ
り入力信号の初期位相を求める。その推定した搬送周波
数誤差と初期位相推定値で入力信号より得た位相差系列
を補正し、その補正位相から理想位相を引いた値から位
相誤差を求める。
に得られている各サンプル点の入力信号の位相と、理想
信号生成手段21から対応サンプル点の理想信号の位相
との差を求め、その位相差と時間との特性直線を最小二
乗法により求め、その直線の傾きを求めて入力信号の搬
送周波数誤差を得、またその直線の位相軸との交点によ
り入力信号の初期位相を求める。その推定した搬送周波
数誤差と初期位相推定値で入力信号より得た位相差系列
を補正し、その補正位相から理想位相を引いた値から位
相誤差を求める。
【0023】バースト波においてはバースト波の立上り
をバースト探査手段23で検出し、そのバースト波に対
して直交変換手段14での処理を開始するようにするこ
とができる。バースト波の周期は、そのバースト波の長
さよりも可成り長く、例えばバースト波長の8倍程度あ
る。従って、バッファメモリ13よりの入力信号のデジ
タル系列をサンプリングする時、そのサンプル点はバー
スト波以外の部分となることが多い。従ってバースト波
の立上りの検出は例えば図5Aに示すように処理する。
をバースト探査手段23で検出し、そのバースト波に対
して直交変換手段14での処理を開始するようにするこ
とができる。バースト波の周期は、そのバースト波の長
さよりも可成り長く、例えばバースト波長の8倍程度あ
る。従って、バッファメモリ13よりの入力信号のデジ
タル系列をサンプリングする時、そのサンプル点はバー
スト波以外の部分となることが多い。従ってバースト波
の立上りの検出は例えば図5Aに示すように処理する。
【0024】まず評価位置(サンプル点)をバッファメ
モリ13の最初のアドレスとし(S 1 )、その評価位置
がバースト波中でないかを調べ(S2 )、バースト波中
でなければ、aをバースト長の1/2とし(S3 )、評
価位置をaサンプル(メモリ13のアドレス)だけ進め
(S4 )、その評価位置がバースト波中でないかを調べ
る(S5 )。バースト波中でなければステップS4 に戻
る。従って評価位置がバースト中に位置するまで評価位
置をバースト波長の1/2ずつ進めることになる。
モリ13の最初のアドレスとし(S 1 )、その評価位置
がバースト波中でないかを調べ(S2 )、バースト波中
でなければ、aをバースト長の1/2とし(S3 )、評
価位置をaサンプル(メモリ13のアドレス)だけ進め
(S4 )、その評価位置がバースト波中でないかを調べ
る(S5 )。バースト波中でなければステップS4 に戻
る。従って評価位置がバースト中に位置するまで評価位
置をバースト波長の1/2ずつ進めることになる。
【0025】評価位置がバースト波中に位置すると、評
価位置をaだけ戻し(S6 )、aが必要な分解能以下、
最高でaがAD変換器12におけるサンプリグ周期Sと
なったかを調べ(S7 )、その分解能になっていなけれ
ばaを小さく、例えば更に1/2にしてステップS4 に
戻る(S8 )。従って評価位置がバースト波でない位置
から、順次バースト波への近ずく程度を小さくしながら
バースト波に近ずくことになり、ステップS7 でaが分
解能以下になれば、その時の評価位置がバーストの立上
り(先頭)となる(S9 )。
価位置をaだけ戻し(S6 )、aが必要な分解能以下、
最高でaがAD変換器12におけるサンプリグ周期Sと
なったかを調べ(S7 )、その分解能になっていなけれ
ばaを小さく、例えば更に1/2にしてステップS4 に
戻る(S8 )。従って評価位置がバースト波でない位置
から、順次バースト波への近ずく程度を小さくしながら
バースト波に近ずくことになり、ステップS7 でaが分
解能以下になれば、その時の評価位置がバーストの立上
り(先頭)となる(S9 )。
【0026】ステップS2 で評価位置が最初にバースト
中であると判定されると、評価位置をバースト長の1.
5倍だけ進め(S10)、その評価位置がバースト波中で
ないかを調べ(S11)、バースト波中でなければステッ
プS3 に移り、バースト波中であればその評価位置はバ
ースト波でない誤りとする(S12)。つまり最初の評価
位置がバースト波中であれば、その立上りはデータとし
て取込れていないから次のバースト波を探す。
中であると判定されると、評価位置をバースト長の1.
5倍だけ進め(S10)、その評価位置がバースト波中で
ないかを調べ(S11)、バースト波中でなければステッ
プS3 に移り、バースト波中であればその評価位置はバ
ースト波でない誤りとする(S12)。つまり最初の評価
位置がバースト波中であれば、その立上りはデータとし
て取込れていないから次のバースト波を探す。
【0027】ステップS2 ,S5 ,S11で評価位置がバ
ースト波中でないかの判定を行っているが、この判定は
例えば図5Bに示すようにして行う。先ず計数nをNに
初期化する(S21)、端子11の入力信号の周期を入力
信号のサンプリング周期Sで割った値に適当な小さな数
を加算した値をNとする。これは入力信号のサンプリン
グ周波数は例えば、入力信号周波数の4倍程度とされ、
そのサンプリングが入力信号がゼロレベルを切る付近で
行われることがあるから、入力信号の1周期以上にわた
って入力信号のサンプル値が所定値以上であるかを調べ
る。つまり評価位置でのメモリ13中のサンプル値L1
がしきい値Lt 以上かを調べ(S22)、Lt 以上でなけ
れば計数値nを−1し、かつ評価位置、つまりメモリ1
3のアドレスを+1する(S23)。次に計数値nが0以
下となったかを調べ、0以下になっていなければステッ
プS22に戻る(S24)。このようにして評価位置からそ
のサンプル値L1 がしきい値Lt 以上かを順次調べ、L
t 以上になればその位置を、バーストの立上り(バース
トON)とする(S25)。nが0以下になってもL 1 >
Lt にならなければ、この評価位置はバースト波中でな
い、つまりバーストOFFと判定する(S26)。
ースト波中でないかの判定を行っているが、この判定は
例えば図5Bに示すようにして行う。先ず計数nをNに
初期化する(S21)、端子11の入力信号の周期を入力
信号のサンプリング周期Sで割った値に適当な小さな数
を加算した値をNとする。これは入力信号のサンプリン
グ周波数は例えば、入力信号周波数の4倍程度とされ、
そのサンプリングが入力信号がゼロレベルを切る付近で
行われることがあるから、入力信号の1周期以上にわた
って入力信号のサンプル値が所定値以上であるかを調べ
る。つまり評価位置でのメモリ13中のサンプル値L1
がしきい値Lt 以上かを調べ(S22)、Lt 以上でなけ
れば計数値nを−1し、かつ評価位置、つまりメモリ1
3のアドレスを+1する(S23)。次に計数値nが0以
下となったかを調べ、0以下になっていなければステッ
プS22に戻る(S24)。このようにして評価位置からそ
のサンプル値L1 がしきい値Lt 以上かを順次調べ、L
t 以上になればその位置を、バーストの立上り(バース
トON)とする(S25)。nが0以下になってもL 1 >
Lt にならなければ、この評価位置はバースト波中でな
い、つまりバーストOFFと判定する(S26)。
【0028】以上のようにして、バーストの立上り(先
頭)を、メモリ13中のサンプル値を単に順次に所定値
Lt 以上になるものを探す場合より高速に探すことがで
きる。試験の場合は試験信号として、疑似ランダム符号
でGMSK変調した信号が入力されることがある。この
場合は図1においてバーストPN同期手段24で送信側
のPN符号発生器と同一のPN符号発生器を設け、その
PN符号発生器を復調手段18よりの復調出力に同期さ
せ、その同期が確定されると、そのPN符号発生器より
のPN符号を復調データとして理想信号生成手段21へ
供給して理想信号を生成する。
頭)を、メモリ13中のサンプル値を単に順次に所定値
Lt 以上になるものを探す場合より高速に探すことがで
きる。試験の場合は試験信号として、疑似ランダム符号
でGMSK変調した信号が入力されることがある。この
場合は図1においてバーストPN同期手段24で送信側
のPN符号発生器と同一のPN符号発生器を設け、その
PN符号発生器を復調手段18よりの復調出力に同期さ
せ、その同期が確定されると、そのPN符号発生器より
のPN符号を復調データとして理想信号生成手段21へ
供給して理想信号を生成する。
【0029】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば入力
信号の位相系列から周波数系列を求め、その各周波数を
2乗した系列をデータクロック周波数で離散的フーリエ
変換してデータクロック位相(シンボル判定点)を求め
ているため、従来において周波数系列のゼロ点を求める
場合のように復調データによる補正を行う必要がない。
この場合、特に前述したように離散的フーリエ変換の基
準時刻をずらすことにより、クロック位相を一層正確に
求めることができる。
信号の位相系列から周波数系列を求め、その各周波数を
2乗した系列をデータクロック周波数で離散的フーリエ
変換してデータクロック位相(シンボル判定点)を求め
ているため、従来において周波数系列のゼロ点を求める
場合のように復調データによる補正を行う必要がない。
この場合、特に前述したように離散的フーリエ変換の基
準時刻をずらすことにより、クロック位相を一層正確に
求めることができる。
【0030】また、バースト波の有効範囲を図4で説明
したようにして有効範囲よりわずか大きい間隔で2点の
レベルを求め、その両レベルの相対的大きさの比較から
求めているため、単にレベルが判定値以上に立上る時点
と、レベルが所定値以下に立下る時点とを求める場合よ
り、バースト波のレベル変動に影響を受けることなく従
来より正確に求めることができる。
したようにして有効範囲よりわずか大きい間隔で2点の
レベルを求め、その両レベルの相対的大きさの比較から
求めているため、単にレベルが判定値以上に立上る時点
と、レベルが所定値以下に立下る時点とを求める場合よ
り、バースト波のレベル変動に影響を受けることなく従
来より正確に求めることができる。
【0031】更にガウシアンフィルタより補間フィルタ
を作り、これにてデータ信号を処理しているため、少な
い演算量で忠実な理想信号を得ることができる。
を作り、これにてデータ信号を処理しているため、少な
い演算量で忠実な理想信号を得ることができる。
【図1】この発明の実施例の処理手順を示すブロック
図。
図。
【図2】Aは請求項3の発明の処理手順を示す流れ図、
Bはその位相決定の様子を示す図である。
Bはその位相決定の様子を示す図である。
【図3】Aは請求項7の発明の処理手順の例を示す流れ
図、Bはバースト有効範囲と二つのレベル検出点の関係
例を示す図である。
図、Bはバースト有効範囲と二つのレベル検出点の関係
例を示す図である。
【図4】請求項8の発明に用いる補間フィルタの作成例
を示す図。
を示す図。
【図5】Aは請求項5及び6の発明の処理手順の例を示
す流れ図、Bはその評価位置がバースト波中でないかの
判定手順の例を示す図である。
す流れ図、Bはその評価位置がバースト波中でないかの
判定手順の例を示す図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 データにより周波数シフト変調された入
力信号をベースバンド信号のデジタル系列に変換する第
1過程と、 上記ベースバンド信号の位相系列を求める第2過程と、 その第2過程で求めた位相系列の変化から周波数系列を
求める第3過程と、 上記周波数系列を2乗する第4過程と、 上記2乗された周波数系列を上記データのクロック周波
数について離散的フーリエ変換する第5過程と、 上記離散的フーリエ変換結果の実部と虚部の逆正接を求
めて上記データのクロック位相を得る第6過程と、 上記クロック位相で上記ベースバンド信号より上記デー
タを復調する第7過程と、 上記復調データから理想ベースバンド信号を生成する第
8過程と、 上記理想ベースバンド信号と上記第1過程で得られたベ
ースバンド信号との位相差を求めて変調精度を得る第9
過程とを有する変調精度測定方法。 - 【請求項2】 請求項1の測定方法において、 上記第6過程で得たクロック位相に近い、上記デジタル
系列の時刻を基準として上記第4過程で2乗した周波数
系列を再度離散的フーリエ変換する第10過程と、 その第10過程で得られた実部と虚部の逆正接を求めて
上記データのクロック位相を得、これを上記第7過程で
用いるクロック位相とする第11過程とを有する変調精
度測定方法。 - 【請求項3】 請求項2の測定方法において、 上記第11過程で得たデータクロックの位相に近く、か
つこれを、上記第10過程の基準時刻とで挟むデータ時
刻を基準として上記第4過程で2乗した周波数系列を再
々度離散的フーリエ変換する第12過程と、 その第12過程で得られた実部と虚部の逆正接を求め、
この逆正接と上記第11過程で求めた逆正接との比で上
記データ時刻間隔を分割した点を上記第7過程での上記
クロック位相とする第13過程とを有する変調精度測定
方法。 - 【請求項4】 請求項1乃至3の何れかの測定方法にお
いて、 上記第3過程で得られた周波数系列からその直流成分を
差し引き、その差し引かれた周波数系列を上記第4過程
での上記周波数系列として用いる第14過程を有する変
調精度測定方法。 - 【請求項5】 請求項1乃至4の何れかの測定方法にお
いて、 上記入力信号はバースト波であり、 上記入力信号のレベルがその少なくとも1搬送波周期に
わたって所定値以下であるかを判定する第15過程と、 その第15過程で所定値以下と判定されると上記入力信
号の判定位置を、その時刻から上記バースト周期の半分
離れた位置にずらしてその少なくとも1搬送波周期にわ
たって所定値以上であるかを判定する第16過程と、 その第16過程で所定値以上でないと判定されると、上
記入力信号のレベル判定位置の移動を、前回と同一と
し、所定値以上であると判定されると、前回の位置に戻
り、前回の移動の半分だけとして同様のことを行い、以
上のことを必要な分解能になるまで繰り返し、最後に所
定値以上となった時刻位置を上記バーストの先頭とする
第17過程とを有する変調精度測定方法。 - 【請求項6】 請求項5の測定方法において、 上記第15過程で所定値以下でないと判定されると、上
記入力信号レベルの判定位置を上記バースト長の1.5
倍ずらして所定値以上でないかを判定して上記第17過
程に移る第18過程を有する変調精度測定方法。 - 【請求項7】 請求項1乃至5の何れかの測定方法にお
いて、 上記入力信号はバースト波であり、 上記バースト波の有効範囲と上記入力信号の時系列の時
刻間隔との和だけ離れた2つの時刻について、上記入力
信号のレベルをそれぞれ検出する第19過程と、 その第19過程で検出した二つのレベルを比較する第2
0過程と、 上記比較で先の時刻のレベルが後の時刻のレベルより大
でなければレベル検出の時刻を1時刻ずらして上記第1
9過程に戻り、先の時刻のレベルの方が大であればその
先の時刻を上記バースト有効範囲の最初とする第21過
程と、 その第21過程で得られたバースト有効範囲の最初から
バースト有効範囲の間、上記第9過程を実行させる第2
2過程を有する変調精度測定方法。 - 【請求項8】 請求項1乃至4の何れかの測定方法にお
いて、 上記第7過程で得られた復調データ系列の時刻間隔での
ガウシアンフィルタのインパルス応答を、上記時刻間隔
より小さい間隔で順次ずらして複数加算した補間フィル
タで上記復調データをフィルタリングして、上記第8過
程での上記復調データとする第23過程を有する変調精
度測定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8003274A JPH09189731A (ja) | 1996-01-11 | 1996-01-11 | 変調精度測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8003274A JPH09189731A (ja) | 1996-01-11 | 1996-01-11 | 変調精度測定方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09189731A true JPH09189731A (ja) | 1997-07-22 |
Family
ID=11552869
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8003274A Withdrawn JPH09189731A (ja) | 1996-01-11 | 1996-01-11 | 変調精度測定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09189731A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022531890A (ja) * | 2019-09-30 | 2022-07-12 | 中▲興▼通▲訊▼股▲ふぇん▼有限公司 | 信号サンプリング方法、装置及び光受信機 |
CN115993484A (zh) * | 2023-02-27 | 2023-04-21 | 南京天朗防务科技有限公司 | 一种带限信号瞬时频率测量方法 |
-
1996
- 1996-01-11 JP JP8003274A patent/JPH09189731A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022531890A (ja) * | 2019-09-30 | 2022-07-12 | 中▲興▼通▲訊▼股▲ふぇん▼有限公司 | 信号サンプリング方法、装置及び光受信機 |
CN115993484A (zh) * | 2023-02-27 | 2023-04-21 | 南京天朗防务科技有限公司 | 一种带限信号瞬时频率测量方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0378405B1 (en) | Method and apparatus for measuring phase accuracy and amplitude profile of a continuous-phase-modulation signal | |
US5946359A (en) | Parameter measuring apparatus for digital quadrature modulation signals | |
CA2166599C (en) | Method of transmitting orthogonal frequency division multiplexing signal and receiver thereof | |
US4527278A (en) | Method for correcting the frequency of a local carrier in a receiver of a data transmission system and receiver using this method | |
EP0473282A2 (en) | Method for measuring modulation accuracy | |
EP0333266A2 (en) | A direct conversion receiver | |
US5303262A (en) | Method and apparatus for triggering measurements from a TDMA signal | |
US5799038A (en) | Method for measuring modulation parameters of digital quadrature-modulated signal | |
JP3271504B2 (ja) | 周波数推定回路およびそれを用いたafc回路 | |
US6263028B1 (en) | Apparatus and method for measuring modulation accuracy | |
CN110912847A (zh) | 一种gmsk信号解调方法 | |
JP3586493B2 (ja) | 符号クロックの位相を定めるための装置と方法 | |
US7460618B2 (en) | System and method for obtaining accurate symbol rate and carrier phase, frequency, and timing acquisition for minimum shift keyed waveform | |
JP2773562B2 (ja) | 信号系列検出方法 | |
JPH06205062A (ja) | 遅延検波回路 | |
EP0487701A4 (en) | Signal acquisition | |
US5867059A (en) | Demodulating system for MSK and GMSK signal using a fast fourier transform converter | |
JPH09189731A (ja) | 変調精度測定方法 | |
US7092456B2 (en) | Process for synchronization | |
US7298202B2 (en) | FSK demodulator | |
US20060008033A1 (en) | Demodulation of a frequency-modulated received signal by mapping the zero crossings to a sequence of parameter values | |
JPH1198108A (ja) | Cdma信号測定方法 | |
US7623598B2 (en) | Demodulation of a frequency-modulated received signal by means of a Viterbi algorithm | |
JP2540931B2 (ja) | Psk信号復調方法 | |
JP3449281B2 (ja) | マルチキャリア受信装置用同期回路及びマルチキャリア受信装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030401 |