JPH09188351A - 塗料撹拌機の塗料ボックスの撹拌蓋装置 - Google Patents

塗料撹拌機の塗料ボックスの撹拌蓋装置

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JPH09188351A
JPH09188351A JP8280660A JP28066096A JPH09188351A JP H09188351 A JPH09188351 A JP H09188351A JP 8280660 A JP8280660 A JP 8280660A JP 28066096 A JP28066096 A JP 28066096A JP H09188351 A JPH09188351 A JP H09188351A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 塗料撹拌機上の塗料ボックスの撹拌蓋装置。 【構成】 この撹拌蓋装置は撹拌蓋装置を塗料ボックス
（５）上に閉鎖する際に、塗料ボックス（５）の開口を
画成する環状フランジ（７、７’）の外周外側縁（１
３、１３’）上に圧着される柔軟な外周継手（１１）を
下側面に含み、本発明によれば前記継手（１１）は、前
記蓋部材（１）の下側面に取付けられて前記蓋部材
（１）の閉鎖に際して前記塗料ボックス（５）の前記環
状フランジの外周縁（１３、１３’）上に密着させられ
る外側の環状継手本体部分（１７）と、前記継手本体部
分（１７）と同軸に一体を成して撹拌蓋装置の閉鎖に際
して塗料ボックスの環状フランジ（７、７’）の内側縁
（１５、１５’）上に圧着される内側の環状リップ（１
９）とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は塗料撹拌機に備えら
れる塗料ボックスの撹拌蓋装置に係り、さらに詳しくは
塗料ボックスの開口の上縁に対して密着される柔軟な外
周閉鎖継手を底部に備えた型の撹拌蓋装置において、現
存の種々の塗料ボックスに使用する事ができまた塗料ボ
ックスのフランジ上の密封状態を改良する事のできる撹
拌蓋装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】公知のように、塗料ボックスはその閉鎖
に際して閉鎖蓋部材と協働する開口上部の外周フランジ
を備え、このフランジの断面輪郭は本来のＵ形から逆Ｖ
型まで変動する。
【０００３】下方の塗料ボックス上に配置される柔軟な
閉鎖継手を有する型の公知の撹拌蓋装置は、閉鎖に際し
て塗料ボックスの開口フランジの環状締付縁の平縁にの
み当接する。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような塗
料ボックスの開口フランジの締付縁の平縁上の当接は、
例えば蓋部材から塗料を排出する際に塗料ボックスを傾
斜した時に塗料がフランジのキャビティの中に導入さ
れ、乾燥中にアマルガム形成によって塗料ボックス中の
塗料の汚染を生じる事を防止できない。
【０００５】本発明は上記問題点を解消する塗装ボック
スの撹拌蓋装置を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点を解決するため、撹拌蓋装置を塗料ボックス上に閉鎖
する際に、塗料ボックスの開口を画成する環状フランジ
の外側外周縁上に圧着される柔軟な外周継手を下側面に
含む型の、塗料撹拌器に備えられる塗料ボックスの撹拌
蓋装置において、前記継手は、前記蓋部材の下側面に取
付けられて前記蓋部材の閉鎖に際して前記塗料ボックス
の前記環状フランジの外周縁上に密着させられる外側の
環状継手本体部分と、前記継手本体部分と同軸に一体を
成して撹拌蓋装置の閉鎖に際して塗料ボックスの環状フ
ランジの内側縁上に圧着される内側の環状リップとを含
む撹拌蓋装置を提供する。
【０００７】このような構造により、塗料ボックスの蓋
部材の閉鎖に際して、柔軟なリップが塗料ボックスの開
口フランジの内側縁上に当接して、その輪郭にならい、
このようにして、塗料ボックスと外周縁に対する継手本
体部分の当接による第１密封区域を補足する第２閉鎖密
封区域を形成する。これは、塗料ボックスを有する撹拌
蓋装置の排出操作に際して塗料がフランジのキャビティ
の中に導入される事を防止する。
【０００８】本発明の望ましい特性によれば、前記柔軟
リップは前記継手本体部分と共に例えば塗料溶剤に対し
て抵抗性の柔軟な合成材料から成形する事によって、前
記継手本体部分と一体的に形成される。
【０００９】この柔軟リップは内側に向かって先細にな
った規則的断面輪郭を有し、その自然状態においては継
手の面に対して特定の傾斜角度で下方に配向され、この
傾斜角度は現存の塗料ボックスの環状フランジの外側縁
と内側縁との間の最大傾斜線の傾斜角度より少し大き
く、約３０゜とする事ができる。
【００１０】さらにこのリップはその弾性戻し力によっ
てその自然位置まで角度移動して、塗料ボックスのフラ
ンジの種々の輪郭に適合し、最大限ほぼ水平位置まで移
動して常に塗料ボックス開口のフランジの内側縁上に当
接している。またリップは、塗料ボックスの開口の環状
フランジの外側縁と内側縁との間の現存の放射方向距離
より少し長い放射方向長さ、例えば約１５ｍｍを有す
る。このような構造の故に、本発明の蓋部材は市販され
ている現存の塗料ボックス組立体の閉鎖に適している。
【００１１】継手の外側本体部分は好ましくは蓋部材の
底部に形成された補形の溝の中に嵌合して弾性係合によ
り固定される。
【００１２】塗料ボックス上の蓋部材の定心を生じるた
め、蓋部材は継手に対して下方に突出した外周垂直スカ
ートを含む。このような構造は塗料ボックス上の継手の
急速な取付けおよび蓋部材の取付け操作を容易にする。
【００１３】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態について詳細に説明するが本発明はこれに限定され
ない。
【００１４】図１は本発明による蓋部材１の閉鎖縁部材
３の水準における部分的放射方向断面図であって、蓋部
材１が塗料ボックス５の実線Ｕ形の開口フランジ７と破
線Ｕ形の開口フランジ７’上に圧着された状態を示す図
である。この組立体は蓋部材（または塗料ボックス）の
軸線に対して回転対称を成す。撹拌蓋装置１は下方に向
かって開いた全体として球帽型の本体９を含み、この本
体９は注出先端と撹拌軸を軸方向に通すためのスリーブ
（図示されていない）とを備える。この本体９はその外
周縁部材３から短距離に、その底部に環状密封継手１１
を備え、本体はこの継手によって下方の塗料ボックス５
の開口上に密着される。この塗料ボックス５は前述のよ
うにその開口において内側環状フランジ７を備え、この
環状フランジ７はメーカによって種々の形状を示し、従
来のＵ形とする事ができ（実線）または逆Ｖ形に展開す
る事ができる（破線）。この金属環状フランジ７は塗料
ボックス５の壁体に対して環状外側締付部材１３によっ
て固着され、さらにこの環状フランジ７は上方に丸くな
った内側末端縁１５を備え、この内側縁１５の折り曲げ
稜部が下方に垂直に反転されている。
【００１５】環状密封継手１１は圧下噴入される溶剤に
対して抵抗性の熱可塑性合成エラストマー材料から成
る。ポリスルフォン複合体がこの目的に適している。こ
の継手１１は断面において、厚い本体部分１７と下方に
向けられた薄いリップ１９とを含み、継手組立体は蓋部
材１の軸線に対して対称的に環状に形成されている。環
状本体１７は全体として正方形の断面を有し、リップ１
９は先端２１を備えた三角形断面を有する。このリップ
１９はその後側面２３によって継手本体部分１７に連結
し、この面２３は下方水準において軽度のセットバック
部分を有し上部水準においてショルダ２５を備える。継
手１１はその上部が蓋部材１の補形溝２７の中に弾性的
に嵌合する事によって蓋部材の下側面に対して固着され
る。蓋部材１の縁の垂直スカート３１の内側面上に形成
された内側保持突起２９の作用で、またこの突起２９と
反対側において蓋部材１の内側面に形成された環状リブ
３３が継手のショルダ２５と係合する事により、溝２７
の中に押し込まれた継手１１が自動的に保持される。突
起２９は継手本体部分１７を固定する事のできる内側上
方に向いた先端を有する三角形断面を有し、この継手本
体部分１７は補形断面形状の環状グルーブ３５によって
突起２９を受けて保持される。さらに、蓋部材１がプラ
スチック成形されるので、その内側突起の故に型抜きに
際して蓋部材を金型から離脱させるため上部エゼクタ手
段を備える必要があり、このエゼクタ手段を持ち上げる
と中空部分３７を露出し、この中空部分が継手本体部分
１７によって閉鎖される事は理解されよう。
【００１６】これらの突起２９は３乃至４ｍｍの小さい
幅を有し、蓋部材の外周にそって例えば約３０−４０゜
の角度で規則的に配置され、継手本体部分１７の面３９
のほぼ中央に係合する。
【００１７】継手本体部分１７の下側面４１は大きな幅
を有する必要はない。市販の塗料ボックスの開口縁の締
付縁部材１３の位置はほとんど変動しないからである。
これは付図において、それぞれ実線１３と破線１３’で
示す縁の位置がこれらの縁の限界を示し、相互にわずか
に離間されている事から明かである。塗料ボックス５上
に蓋部材１を閉鎖する際に、締付縁部材１３が継手本体
部分１７の下側面４１のほぼ中央に当接するように、従
って隅部から離間された位置に配置されるように、継手
本体部分１７が蓋部材１の底部上に備えられる事が望ま
しい。
【００１８】継手本体部分１７の下方に突出した蓋部材
１の外周垂直スカート３１は、同時に継手の継手本体部
分１７とリップ１９との上に継手１１を配置する際の定
心を改良する。
【００１９】このリップの放射方向断面の長さは、現在
市販の塗料ボックス５の開口縁のすべてのプロフィルに
適合するように比較的大であり、例えば１．５ｃｍであ
る。特に開口フランジ７の実線で示されたＵ形プロフィ
ルは環状フランジ７の限界１３、１５の間の最大距離を
成す。
【００２０】リップ１９は弾性金属心線（図示されてい
ない）を含み、内側縁１５に対する加圧弾発力を生じ、
この水準での閉鎖の密封性を促進する。
【００２１】もちろん、このリップ９は継手本体部分１
７に対して角度的に弾性移動し、環状フランジ７の内側
縁１５の高さに適合する。最大高さは破線の逆Ｖ形の環
状フランジ７’によって示され、この場合リップ９は内
側縁１５’上にほぼ水平位置にある。リップ９はその自
然位置においては、継手１１の面に対して約３０゜の角
度で内側下方に向けられている。
【００２２】蓋部材１の閉鎖は従来のように、蓋部材１
の外周に規則的に配置されて塗料ボックス５の環状フラ
ンジ７の下側面に当接する回転カム４３によって、蓋部
材１を下方の塗料ボックス５の開口縁の上に締付ける事
によって実施される。
【００２３】
【発明の効果】蓋部材１をその塗料ボックス５上に閉鎖
する際に、継手本体部分１７によって外周締付縁１３に
対して、またリップ１９によって開口フランジ７の内側
縁１５に対して加えられる二重閉鎖密封の故に、従来の
ように塗料が縁の中に入って汚染を生じまた塗料ボック
ス５中の塗料を乾燥させるリスクが避けられる。
【図面の簡単な説明】
【図１】塗料ボックス上の閉鎖位置に配置された本発明
による蓋部材の部分的断面図であって、その円形対称性
の故にその基部または塗料ボックスのフランジの縁の水
準のみを示し、それぞれ塗料ボックスの開口フランジの
両端位置を実線および破線で示す図。
【符号の説明】
１ 蓋部材 ３ 閉鎖縁 ５ 塗料ボックス ７、７’ 環状フランジ １１ 継手 １３、１３’ 環状フランジの外周外側縁 １５、１５’ 環状フランジの内側縁 １７ 継手本体部 １９ リップ部分 ２１ リップ部分の先端 ２３ リップの外側面 ２５ ショルダ ２７ 蓋部材の溝 ２９ 蓋部材の突起 ３１ 蓋部材のスカート ３３ 蓋部材の軸方向環状リブ ４１ 継手本体部分の下側面

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】撹拌蓋装置を塗料ボックス（５）上に閉鎖
    する際に、塗料ボックス（５）の開口を画成する環状フ
    ランジ（７、７’）の外側外周縁（１３、１３’）上に
    圧着される柔軟な外周継手（１１）を下側面に含む型
    の、塗料撹拌器に備えられる塗料ボックスの撹拌蓋装置
    において、前記継手（１１）は、前記蓋部材（１）の下
    側面に取付けられて前記蓋部材（１）の閉鎖に際して前
    記塗料ボックス（５）の前記環状フランジの外周縁（１
    ３、１３’）上に密着させられる外側の環状継手本体部
    分（１７）と、前記継手本体部分（１７）と同軸に一体
    を成して撹拌蓋装置の閉鎖に際して塗料ボックスの環状
    フランジ（７、７’）の内側縁（１５、１５’）上に圧
    着される内側の環状リップ（１９）とを含む事を特徴と
    する撹拌蓋装置。
  2. 【請求項２】前記柔軟リップ（１９）は、前記継手本体
    部分（１７）と共に例えば塗料溶剤に対して抵抗性の柔
    軟な合成材料から成形する事によって、前記継手本体部
    分（１７）と一体的に形成される事を特徴とする請求項
    １に記載の撹拌蓋装置。
  3. 【請求項３】前記柔軟リップ（１９）は内側に向かって
    先細になった規則的断面輪郭を有し、その自然状態にお
    いては継手（１１）の面に対して特定の傾斜角度で、例
    えば３０゜下方に配向され、この傾斜角度は現存の塗料
    ボックスの環状フランジ（７、７’）の外側縁（１３、
    １３’）と内側縁（１５、１５’）との間の最大傾斜線
    の傾斜角度より少し大きい事を特徴とする請求項１に記
    載の撹拌蓋装置。
  4. 【請求項４】リップ（１９）は、塗料ボックスの開口の
    環状フランジの外側縁（１３）と内側縁（１５）との間
    の現存の放射方向距離より少し長い放射方向長さ、例え
    ば約１５ｍｍを有する事を特徴とする請求項１乃至３の
    いずれかに記載の撹拌蓋装置。
  5. 【請求項５】リップ（１９）は弾性心線を含む事を特徴
    とする請求項１乃至４のいずれかに記載の撹拌蓋装置。
  6. 【請求項６】継手（１１）の外側本体部分（１７）が蓋
    部材（１）の下側面に形成された補形の溝（２７）の中
    に嵌合して弾性係合する事によって固定されている事を
    特徴とする請求項１に記載の撹拌蓋装置。
  7. 【請求項７】蓋部材（１）の下側面が、継手（１１）に
    対して下方に突出した外周垂直スカート（３１）を含む
    事を特徴とする請求項１乃至６のいずれかに記載の撹拌
    蓋装置。
  8. 【請求項８】外側継手本体部分（１７）がほぼ正方形の
    断面を有し、前記リップ（１９）は先端部分（２１）を
    有する三角形断面を有し、リップ（１９）はその外側面
    （２３）によって継手本体部分（１７）に連結され、こ
    のリップ外側面（２３）は下方水準において軽度の段型
    引き込み部分を有し上部水準においてショルダ（２５）
    を備える事を特徴とする請求項１乃至７のいずれかに記
    載の撹拌蓋装置。
  9. 【請求項９】継手（１１）の継手本体部分（１７）は、
    その外側面（３９）の中央の水準において、上方内側に
    向けられた先端を有する蓋部材（１）の突起（２９）に
    よって、また反対側において、そのショルダ（２５）が
    蓋部材（１）の内側面に形成された軸方向環状リブ（３
    ３）上に当接する事により、その溝（２７）の中に固定
    保持される事を特徴とする請求項８に記載の撹拌蓋装
    置。
  10. 【請求項１０】塗料ボックス（５）上に蓋部材（１）を
    閉鎖する際に、環状フランジ（７）の締付縁（１３、１
    ３’）が継手本体部分（１７）の下側面（４１）のほぼ
    中央部分に、従って隅部から離れた位置に当接するよう
    に、蓋部材（１）の底部に継手本体部分（１７）が配置
    される事を特徴とする請求項８または９に記載の撹拌蓋
    装置。
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