JPH09188000A - カラー記録装置およびカラー記録方法 - Google Patents

カラー記録装置およびカラー記録方法

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JPH09188000A
JPH09188000A JP330596A JP330596A JPH09188000A JP H09188000 A JPH09188000 A JP H09188000A JP 330596 A JP330596 A JP 330596A JP 330596 A JP330596 A JP 330596A JP H09188000 A JPH09188000 A JP H09188000A
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color
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line
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JP330596A
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English (en)
Inventor
Noboru Otaki
登 大瀧
Kazuyoshi Yoshida
一義 吉田
Hiroyuki Inoue
弘之 井上
Hideichiro Ogata
秀一郎 尾形
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Data Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録ヘッドを色別に複数有するカラー記録装
置において、傾き等による色ずれを補正する装置および
方法を提供する。 【解決手段】 メモリ49Y、49M、49C、49B
はインタフェース部50を介して送られてくる画像デー
タを色別に格納する。装置を制御する制御回路41に
は、ディップスイッチ56、57、58、タイミングジ
ェネレータ64、アドレス切替信号発生回路65、テス
トパターン発生回路67が接続される。ディップスイッ
チ56、57、58は色毎のLEDヘッド間の色ずれを
補正するための補正値を設定する。タイミングジェネレ
ータ64はメモリ49を制御するための各種の信号を発
生し、アドレス切替信号発生回路65は周期的にメモリ
49のアドレスを切り替えるための切替信号を発生す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は記録媒体に複数色
の画像を順次記録することにより、カラー画像を形成す
るカラー記録装置およびその記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のカラー記録装置において
は、記録素子をライン状に配列した記録ヘッドを有する
イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各画像形成手
段を配設し、記録媒体を記録素子の配列方向と直交する
方向に搬送し、各カラー画像データに基づいて、イエロ
ー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーにより、ライ
ン単位で順次カラー画像の記録を行っている。このよう
に、各色の画像形成手段によって同一の記録媒体上に順
次異なる色のトナーを重ねて転写しているため、各画像
形成手段が正規の位置からずれて取り付けられている
と、色ずれが生じ、所望の色再現が実現できず、画像品
位を劣化させていた。
【0003】ところで、前記色ずれの種類としては、記
録媒体の搬送方向(副走査方向)の位置ずれ、記録ヘッ
ドの走査方向の位置ずれ、記録媒体に対して記録ヘッド
が斜めに傾いて配置されているために発生する傾きずれ
などがある。
【0004】記録媒体の搬送方向(副走査方向)の位置
ずれ及び記録ヘッドの走査方向の位置ずれは、記録ヘッ
ドへの画像データの走査タイミングを電気的に調整して
補正し、傾きずれは各画像形成ユニットおよび記録ヘッ
ドの取り付け位置や角度を調整して行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のカラー記録装置にあっては、傾きずれを補正す
るには高精度な機構や膨大な調整時間を要するという問
題点があった。すなわち、記録ヘッドなどの取り付け位
置精度を向上させたり、かつ調整機構を設けて、記録結
果の色ずれ量を調べながら、試行錯誤的に調整作業を行
う必要があり、結果的に非常に高価なものになってい
た。以上の問題を解決するために、低コストの傾き方向
の色ずれ防止手段を備えたカラー記録装置が望まれてい
た。また記録ヘッドの走査方向の位置ずれに対してもよ
り容易な調整方法が望まれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の、主走査方向にライン状に配列した記録素子
を有する記録ヘッドを色別に複数具備し、前記複数の記
録ヘッドに色別の画像データを出力してカラー画像を記
録するカラー記録装置は、前記画像データを色別に記憶
する記憶手段と、前記複数の記録ヘッドの互いのずれ量
に応じた補正値を設定する補正値設定手段と、前記補正
値設定手段の補正値に基いて前記記憶手段を制御し、画
像データをずらして前記記録ヘッドに出力する制御手段
とを設けたものである。
【0007】上記構成の本発明によれば、記録動作を行
なう前に補正値設定手段により複数の記録ヘッドの互い
のずれ量に応じた補正値が設定される。制御手段は、設
定された補正値に基いて、記憶手段を制御し補正量に応
じて画像データがずれて記録ヘッドに出力されるように
する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら発明の
実施の形態を説明する。なお、各図面に共通する要素に
は同一の符号を附す。図1は発明の第1の実施の形態を
示す制御ブロック図、図2は第1の実施の形態のカラー
記録装置を示す構造図、図3はカラー画像形成ユニット
を示す一部切欠斜視図である。
【0009】図2において、カラー記録装置1には、4
組の印刷機構P1、P2、P3、P4が記録媒体の挿入
側から排出側へ順に並べられている。第1印刷機構P
1、第2印刷機構P2、第3印刷機構P3、第4印刷機
構P4は電子写真式LED(発光ダイオード)プリント
機構で、それぞれ同一の構成を有する。第1印刷機構P
1は、画像形成部2、画像データにしたがって後述する
感光体を露光するLEDヘッド3および画像形成部2で
形成されたトナー画像を記録媒体に転写する転写ローラ
4で構成される。画像形成部2は軸5を中心に矢印a方
向に回転する感光体6、感光体6の表面を一様に帯電さ
せる帯電ローラ7それに現像部8から構成される。この
現像部8は現像ローラ8a、現像ブレード8b、スポン
ジローラ8c、トナータンク8dから構成される。トナ
ータンク8dから供給された非磁性1成分トナーは、ス
ポンジローラ8cを経て、現像ブレード8bに達して現
像ローラ8aに円周上に薄層化され、感光体6との接触
面に達する。トナーは前記薄層形成時に現像ローラ8a
と現像ブレード8bに強く擦られて摩擦帯電される。本
実施の形態では負極性に摩擦帯電される。スポンジロー
ラ8cはトナーを適量現像ブレード8bに搬送する。な
お、現像ローラ8aは半導電ゴム材で構成されている。
トナーが無くなったときには、トナータンク8dを交換
することによりトナーを新たに供給することができる。
LEDヘッド3はLEDアレイとこのLEDアレイを駆
動するドライブICを搭載した基板3aおよびLEDア
レイの光を集光するセルフォックレンズアレイ3b等か
らなり、後述するインタフェース部から入力される画象
データ信号に対応してLEDアレイを発光させ、感光体
6の表面を露光し、感光体6の表面に静電潜像を形成す
る。この静電潜像部に現像ローラ8a円周上のトナーが
静電気力によって付着して画像が形成される。感光体6
と転写ローラ4の間には後述するキャリアベルト9が移
動可能に配設されている。
【0010】第1印刷機構P1の現像器8にはイエロー
(Y)のトナーが収容され、第2印刷機構P2の現像器
8にはマゼンタ(M)のトナーが収容され、第3印刷機
構P3の現像器8にはシアン(C)のトナーが収容さ
れ、第4印刷機構P4の現像器8にはブラック(B)の
トナーが収容されている。また、第1印刷機構P1のL
EDヘッド3にはカラー画像信号のうちイエロー画像信
号が入力され、第2印刷機構P2のLEDヘッド3には
カラー画像信号のうちマゼンタ画像信号が入力され、第
3印刷機構P3のLEDヘッド3にはカラー画像信号の
うちシアン画像信号が入力され、第4印刷機構P4のL
EDヘッド3にはカラー画像信号のうちブラック画像信
号が入力される。
【0011】また、第1印刷機構P1の画像形成部2、
第2印刷機構P2の画像形成部2、第3印刷機構P3の
画像形成部2および第4印刷機構P4の画像形成部2は
ケース40に取り付けられていて、図3に示すように、
1つのカラー画像形成ユニット15に一体的に構成され
ている。図2に示す符号18、19はカラー画像形成ユ
ニット15をカラー記録装置1内で位置決めする位置決
め部材である。このように、カラー画像形成ユニット1
5はカラー記録装置1から着脱できるようになってい
る。図3において、カラー画像形成ユニット15のケー
ス40には各LEDヘッド3の窓穴40aが開けられて
いる。またケース40には、各LEDヘッド3の案内ピ
ン穴40b、40cが設けられていて、これにより各L
EDヘッド3はカラー画像形成ユニット15に対して位
置決めできるようになっている。
【0012】キャリアベルト9は高抵抗の半導電性プラ
スチックフィルムからなり、継目なしのエンドレス状に
形成されていて、駆動ローラ10、従動ローラ11およ
び張設ローラ12に巻掛けられている。キャリアベルト
9の抵抗値は、後述する記録媒体27がキャリアベルト
9に静電吸着でき、かつこの記録媒体27がキャリアベ
ルト9から離されたときにキャリアベルト9に残存する
静電気が自然除電できるような範囲にあるものである。
駆動ローラ10は図示せぬモータに接続され、このモー
タにより矢印b方向に回転する。張設ローラ12は矢印
c方向に図示せぬバネにより付勢されていて、これによ
り常にキャリアベルト9が張設されている。キャリアベ
ルト9の上面部9aは各印刷機構P1、P2、P3、P
4の感光体6と転写ローラ4との間に掛け渡されてい
る。また、キャリアベルト9を間に挟んで従動ローラ1
1側にクリーニングブレード14が押し付けられてい
る。このクリーニングブレード14は可撓性のゴムやプ
ラスチック材から構成される。これによりクリーニング
ブレード14の先端がキャリアベルト9に圧接され、キ
ャリアベルト9の表面上に付着している残留トナーを廃
トナータンク15に削り落すようになっている。なお、
本実施の形態では感光体6と転写ローラ4はキャリアベ
ルト9に接触させる。
【0013】カラー記録装置1の右下側には給紙機構2
0が設けられている。給紙機構20は用紙収容カセット
とホッピング機構とレジストローラからなる。用紙収容
カセットは記録媒体収容箱21、押し上げ板22と押圧
手段23とからなる。ホッピング機構は弁別手段24、
バネ25と給紙ローラ26とからなり、このホッピング
機構により記録媒体27がガイド28、29に案内され
て、一対のレジストローラ30、31に達するようにな
っている。先ず、記録媒体収容箱21に収納されている
記録媒体27が押圧手段23により押し上げ板22を介
して給紙ローラ26に圧接され、弁別手段24はバネ2
5により給紙ローラ26に圧接されている。この状態で
図示せぬモータにより給紙ローラ26を矢印e方向に回
転すると、給紙ローラ26と弁別手段24に挟まってい
る記録媒体27を繰出し、繰出された記録媒体27はガ
イド28、29に案内されて、レジストローラ30、3
1に達する。さらに、図示せぬモータによりレジストロ
ーラ30、31を矢印f方向に回転させると記録媒体2
7はキャリアベルト9へ導かれる。
【0014】レジストローラ30、31と第1印刷機構
P1との間で、キャリアベルト9の上方には帯電器32
が設けられている。この帯電器32は給紙機構20によ
って送られてきた記録媒体27を帯電してキャリアベル
ト9の上面に静電吸着させるものである。帯電器32の
手前側には記録媒体27の先端を検出するフォトインタ
ラプタ60が設けてある。また従動ローラ11側のキャ
リアベルト9を介した上方には除電器33が設けられて
いる。この除電器33はキャリアベルト9に吸着されて
送られてきた記録媒体27を除電し、その吸着状態を解
除して、キャリアベルト9から分離しやすくするもので
ある。除電器33の左方には、記録媒体27の後端を検
出するフォトインタラプタ61が設けてある。
【0015】さらに、除電器33の左方には、ガイド3
4および定着器35が設けられている。定着器35はキ
ャリアベルト9により搬送されて、トナー画像が転写さ
れた記録媒体27にトナー画像を定着するもので、記録
媒体27上のトナーを加熱するヒートローラ36と、ヒ
ートローラ36とともに記録媒体27を加圧する加圧ロ
ーラ37を有する。定着器35の左方は、排出口38に
なっており、その外側には排出スタッカ39が設けられ
ている。排出スタッカ39には印刷済みの記録媒体27
が排出される。
【0016】次に本実施の形態の制御部を説明する。図
1において、符号Y、M、C、Bは第1印刷機構P1、
第2印刷機構P2、第3印刷機構P3、第4印刷機構P
4の各印刷機構に対応している。符号41は制御回路で
マイクロプロセッサ等からなりカラー記録装置1全体の
動作を制御する。制御回路41は、上記各印刷機構P
1、P2、P3、P4の現像器8のスポンジローラ8c
に電力を供給するSPバイアス電源42Y、42M、4
2C、42B、各印刷機構P1、P2、P3、P4の現
像器8の現像ローラ8aに電力を供給するDBバイアス
電源43Y、43M、43C、43B、各印刷機構P
1、P2、P3、P4の帯電ローラ7に電力を供給する
帯電用電源44Y、44M、44C、44B、各印刷機
構P1、P2、P3、P4の転写ローラ4を帯電させる
電力を供給する転写用電源45Y、45M、45C、4
5Bに、それぞれ接続されている。
【0017】また制御回路41には、前記吸着帯電器3
2へ帯電用電力を供給する帯電用電源46、除電器33
へ除電用の高圧電力を供給する除電用電源47が接続さ
れている。以上の各電源は、制御回路41の指示により
オン/オフ制御される。
【0018】さらに制御回路41は、各印刷機構P1、
P2、P3、P4にそれぞれ対応する印刷制御回路48
Y、48M、48C、48Bが接続されている。これら
各印刷制御回路48Y、48M、48C、48Bは、メ
モリ49Y、49M、49C、49Bからの画像データ
を受けて、これらのデータを制御回路41からの指示に
より、LEDヘッド3へ送信して、LEDの露光時間を
制御し、感光体6表面に静電潜像を形成する制御を行う
ものである。メモリ49Y、49M、49C、49Bは
インタフェース部50を介して、外部装置より送られて
きた画像データを格納する。
【0019】インタフェース部50は、外部装置、例え
ばホストコンピュータから送信されてきた画像データを
色別に分解して、イエローの画像データはメモリ49Y
へ、マゼンタの画像データはメモリ49Mへ、シアンの
画像データはメモリ49Cへ、ブラックの画像データは
メモリ49Bへ、それぞれ格納する。
【0020】定着器ドライバ51は、定着器35内のヒ
ートローラ36の温度を一定に保つように、ヒートロー
ラ36内の図示しないヒータを駆動する。モータ駆動回
路52は、給紙ローラ26を回転させるモータ53と、
レジストローラ30、31、各印刷機構P1、P2、P
3、P4の感光体6、帯電ローラ7、現像ローラ8a、
スポンジローラ8c、転写ローラ4、駆動ローラ10お
よびヒートローラ36を回転するモータ54を駆動す
る。モータ54で回転される各ローラは、図示しないギ
ヤあるいはベルトにより連結されている。センサレシー
バドライバ55は、フォトインタラプタ60、61を駆
動し、それらの出力波形を受信して、制御回路41へ送
る。
【0021】符号56、57、58は各色毎の主走査方
向、副走査方向およびLEDヘッドの取り付け状態によ
る傾きによる色ずれを補正するための外部から設定可能
な補正値設定手段としてのディップスイッチ(以下DI
P SW)である。DIPSW56は第1印刷機構P1
と第2印刷機構P2間の色ずれを補正するためディップ
スイッチ、DIP SW57は第1印刷機構P1と第3
印刷機構P3間の色ずれを補正するためディップスイッ
チ、DIP SW58は第1印刷機構P1と第4印刷機
構P4間の色ずれを補正するためディップスイッチで、
これら設定値を制御回路41で読み取ることができる。
【0022】タイミングジェネレータ64はプログラマ
ブルカウンタ等から構成されており、後述するクロック
CL、スタート信号St、ライン信号Ls、リード信号
RD、切替ラッチクリア信号Cr等のパルス信号を発生
させるもので、必要に応じて図1の各回路へ送られる。
アドレス切替信号発生回路65はタイミングジェネレー
タ64からリード信号RDおよび切替ラッチクリア信号
Crを受けて周期的なアドレス切替信号Zmを出力する
もので、その周期は制御回路41によって設定されるデ
ータDによって決まる。テストパターン発生回路67
は、後述するテストパターン画像データを発生する。こ
のテストパターン画像データは制御回路41の指示によ
りインタフェース部50を介してメモリ49Y、49
M、49C、49Bに送られ、さらに印刷制御回路48
Y、48M、48C、48Bに送信されて、テストパタ
ーンを印刷できるようになっている。テストスイッチ6
8はこのテストパターンの印刷開始を指示する。
【0023】図4はアドレス切替信号発生回路を示すブ
ロック図である。図4において、アドレス切替信号発生
回路65は、制御回路41からのデータDをラッチする
ラッチ(A)65Aと、タイミングジェネレータ64か
らのリード信号RDに同期して出力するラッチ(B)6
5Bと、ラッチ(A)65Aとラッチ(B)65Bの出
力を周期Tで順次加算して、その加算結果をラッチ
(B)65Bに向けて出力し、加算結果がオーバーフロ
ーした場合には、アドレス切替信号Zmを出力する加算
器65Cとからなる。このようなアドレス切替信号発生
回路がY、M、C、Kの各色用に4個ある。
【0024】図5はアドレス切替信号発生回路のタイミ
ングチャートであり、アドレス切替信号発生回路65の
アドレス切替信号Zmをリード信号RDのクロック数に
対して、1/3に間引いたクロックとする場合を示す。
同図に基づいてアドレス切替信号発生回路65の動作に
ついて説明する。ラッチ(A)65A、ラッチ(B)6
5B、加算器65Cの容量が2の(N+1)剰であり、
従って各々は{2の(N+1)剰−1}の値まで設定で
きる。先ずラッチ(A)65Aに制御回路41によって
D={2の(N+1)剰×(1/3)}を書き込み、こ
の値Dを加算器65Cに向け出力させておく。ラッチ
(B)65Bは切替ラッチクリア信号Crのタイミング
で“0”にクリアし、この“0”値を加算器65Cに出
力する。すると、加算器65Cは{2の(N+1)剰×
(1/3)}+0なる加算を実施し、加算器65Cはそ
の加算結果{2の(N+1)剰×(1/3)}をラッチ
(B)65Bに向け出力する。次に、リード信号RDの
タイミングでラッチ(B)65Bはこの加算結果{2の
(N+1)剰×(1/3)}をラッチし、加算器65C
に出力する。ここで、加算器65Cはラッチ(A)65
Aの出力値D={2の(N+1)剰×(1/3)}とラ
ッチ(B)65Bの出力値{2の(N+1)剰×(1/
3)}を加算し、{2の(N+1)剰×(1/3)}+
{2の(N+1)剰×(1/3)}={2の(N+1)
剰×(2/3)}をラッチ(B)65Bに向け出力す
る。さらに、加算器65Cは、ラッチ(A)65Aの出
力値D={2の(N+1)剰×(1/3)}とラッチ
(B)65Bの出力値{2の(N+1)剰×(2/
3)}を加算し、{2の(N+1)剰×(1/3)}+
{2の(N+1)剰×(2/3)}={2の(N+1)
剰}+0なる結果を得て、オーバーフローが発生する。
このオーバーフローがアドレス切替信号Zmとして出力
される。また、その残余値“0”はラッチ(B)65B
に向け出力される。こうして、上記処理を繰り返すこと
により、図5に示すようなアドレス切替信号Zmが得ら
れる。一般に、リード信号RDのクロックから△L/W
(W>△L)に間引かれたアドレス切替信号Zmを得る
には、制御回路41によってラッチ(A)65Aに{2
の(N+1)剰×(△L/W)}なる値を書き込めばよ
いことになる。
【0025】図6はメモリ49を示すブロック図であ
る。メモリ49Y、49M、49C、49Kは同じ構成
であるので、その一例で説明する。図6において、符号
49aはRAM(ランダムアクセスメモリ)で、インタ
フェース50よりの画像データをデータバスB1介し
て、ライト信号WRのタイミングで書き込んだり、また
この書き込まれた画像データをリード信号RDのタイミ
ングでデータバスB1を介して、印刷制御部48に送ら
れる。アドレスカウンタ49bはセレクタ49cよりの
アドレスデータB3をLoad信号により取り込んで、
このアドレスデータをリード信号RDまたはライト信号
WRのタイミングでアップカウントし、アドレスバスB
2に出力し、RAM49aに送る。RAM49aはアド
レスバスB2によって指定されたアドレスに画像データ
を書き込んだり、読み出したりされる。セレクタ49c
はラッチ49dの出力バスB4またはラッチ49eの出
力バスB5のどちらか一方を選択して、アドレスバスB
3に出力するもので、この選択はラインLs信号がLo
wレベルのときB4を選択し、ラインLs信号がHig
hレベルのときB5を選択するように構成されている。
ラッチ49dはセレクタ49fの出力バスB6をライン
Ls信号のタイミングでラッチ出力するものである。セ
レクタ49fはスタート番地ラッチ49gの出力信号B
7または加算器49hの出力信号B8のいずれか一方を
選択して出力信号B6をラッチ49dに向け出力するも
ので、この選択はスタートSt信号がLowレベルのと
きB7を選択し、スタートSt信号がHighレベルの
ときB8を選択するように構成されている。スタート番
地ラッチ49gは制御回路41からの指示によりスター
ト番地データDmを出力バスB7へラッチ出力するもの
である。加算器49hはラッチ49dの出力データとW
値ラッチ49iからの出力値を加算して、その加算結果
を出力バスB8へ出す。
【0026】加算器49jはアドレスカウンタ49bの
出力としてのアドレスバスB2とセレクタ49kの出力
バスB9の値を加算して、その加算結果を出力バスB1
0に出力する。ラッチ49eはこの出力バス10の信号
をセレクタ49cに向けラッチ出力する。セレクタ49
kは補数演算49lの出力バスB11か、W値ラッチ4
9iの出力バスB12のいずれか一方を選択して、出力
バスB9へ出力するもので、R/L信号がLowレベル
のときB11を選択し、R/L信号がHighレベルの
ときB12を選択するように構成されている。R/L信
号は制御回路41によって指定される。補数演算49l
はW値ラッチ49iの出力値の補数を演算して出力バス
B11に出力し、W値ラッチ49iは制御回路41から
の指示により後述する主走査方向の印刷幅Wp(ドット
数)を出力バスB12にラッチ出力するものである。従
って、セレクタ49kによって出力バスB9に出力B1
2の値が選択出力されると、加算器49jはアドレスカ
ウンタ49bの出力結果にWpが加算され、逆に出力バ
スB9に出力バスB11が選択出力されると、アドレス
カウンタ49bの出力結果にWpが減算されて、これら
加減算結果がラッチ49eへ向けて出力される。
【0027】次に第1の実施の形態の動作について説明
する。先ず、カラー記録装置1の図示せぬ電源がオンさ
れると、制御回路41は所定の初期設定を実行した後、
DIP SW56、57、58の設定値を読取り、制御
回路41内のワーキングメモリに記憶し、次に定着ドラ
イバ51を駆動して、定着器35内のヒートローラ36
を所定温度になるまでウォーミングアップする。制御回
路41は、ヒートローラ36が常に一定温度に保たれる
ように制御している。ヒートローラ36が所定温度にな
ると、次に制御回路41は、モータ駆動回路52を介し
て、モータ54を駆動し、駆動ローラ10を回転して、
キャリアベルト9を矢印d方向に移動させる。キャリア
ベルト9が1周分より少し長く送られた時点で、モータ
54を停止し、キャリアベルト9の移動を停止する。こ
れによりキャリアベルト9の表面上に付着している残留
トナーやゴミがクリーニングブレード13によって廃ト
ナータンク14へ削り落される。
【0028】以上によりカラー記録装置1の初期設定が
終了し、インタフェース部50を介して外部装置から画
像データが送られて来るのを待つ。
【0029】外部装置、すなわち、ホストコンピュータ
から送られてきて画像データをインタフェース部50を
介して受信すると、制御回路41は、インタフェース部
50および各メモリ49Y、49M、49C、49Bに
指示を出す。この指示により、インタフェース部50
は、受信した画像データ信号を色別に分解し、色別の画
像データを色別の各メモリ49Y、49M、49C、4
9Bに記憶させる。すなわち、イエローの画像データは
メモリ49Yに、マゼンタの画像データはメモリ49M
に、シアンの画像データはメモリ49Cに、ブラックの
画像データはメモリ49Bに、それぞれ記憶される。こ
のように上記各メモリ49Y、49M、49C、49B
には、それぞれ記録媒体27上に印刷される1ページ分
の各色の画像データが記憶される。
【0030】この状態から画像データを印刷する動作に
ついて説明する。制御回路41はモータ駆動回路52を
介して、モータ53を駆動し、給紙ローラ26を回転さ
せる。給紙ローラ26の回転により用紙収納箱21の記
録媒体27が1枚だけ繰出されてガイド28、29へ送
られ、記録媒体27の先端がレジストローラ30、31
に到達する距離より若干長く記録媒体27を搬送させる
べくモータ駆動回路52を制御する。これにより記録媒
体27は、先端をレジストローラ30、31のローラの
間に押し当てて若干撓んだ状態になり、この撓みにより
記録媒体27のスキューが修正される。
【0031】次に制御回路41は、モータ駆動回路52
を介してモータ54を駆動し、レジストローラ30、3
1、各印刷機構P1、P2、P3、P4の感光体6、帯
電ローラ7、現像ローラ8a、スポンジローラ8c、転
写ローラ4、駆動ローラ10および定着器35のヒート
ローラ36をそれぞれ回転させる。これと同時に、各印
刷機構P1、P2、P3、P4の帯電ローラ7および現
像ローラ8a、スポンジローラ8cに電圧を供給するた
めに、制御回路41はそれぞれ帯電用電源44Y、44
M、44C、44B、DBバイアス電源43Y、43
M、43C、43B、SPバイアス電源42Y、42
M、42C、42Bをオンする。以上により、各印刷機
構P1、P2、P3、P4の感光体6表面は帯電ローラ
7を介して、均一に帯電され、各印刷機構P1、P2、
P3、P4のスポンジローラ8cおよび現像ローラ8a
は所定の高電圧に帯電される。
【0032】次に制御回路41は、イエローの画像デー
タが記憶しているメモリ49Yに指令を出し、1ライン
分のイエローの画像データをメモリ49Yから、第1印
刷機構P1の印刷制御回路48Yへ送信する。第1印刷
機構P1の印刷制御回路48Yは、制御回路41からの
指令により、メモリ49Yから送られてきた画像データ
を、第1印刷機構P1のLEDヘッド3へ送信できる形
に変えて、このLEDヘッド3へ送信する。LEDヘッ
ド3は、送られてきた画像データに対応するLEDを点
灯させ、帯電した感光体6表面に画像データに応じた1
ライン分の静電潜像を形成する。このようにして、1ラ
イン毎にメモリ49Yから送られてくるイエローの画像
データは、次々に感光体6表面に静電潜像化され、副走
査方向の長さ分のイエローの画像データが潜像化されて
露光が終了する。静電潜像が形成された感光体6表面に
は、帯電した現像ローラ8aにイエロートナーが付着さ
れる。感光体6の回転により、静電潜像は次々にイエロ
ーのトナーにより現像される。
【0033】記録媒体27の先端が感光体6と転写ロー
ラ4の間に到達した時点で、制御回路41は、第1印刷
機構P1の転写用電源45Yをオンする。これにより感
光体6表面のトナー画像は、転写ローラ4により電気的
に記録媒体27上に転写される。感光体6の回転によ
り、トナー画像は次々に記録媒体27上に転写され、1
ページ分のイエロー画像が記録媒体27に転写される。
以上により、第1印刷機構P1による記録媒体27への
イエローのトナー画像の転写が終了する。そして、記録
媒体27の後端が感光体6と転写ローラ4の間に到達し
た時点で、制御回路41は、第1印刷機構P1の転写用
電源45Y、帯電用電源44Y、SPバイアス電源42
Y、DBバイアス電源43Yをオフにする。
【0034】キャリアベルト9は引続き移動しており、
記録媒体27は、第1印刷機構P1から第2印刷機構P
2へ移り、次に第2印刷機構P2によるマゼンタのトナ
ー画像の転写が行われる。
【0035】制御回路41は、マゼンタの画像データが
記憶しているメモリ49Mに指令を出し、1ライン分の
マゼンタの画像データをメモリ49Mから、第2印刷機
構P2の印刷制御回路48Mへ送信する。第2印刷機構
P2の印刷制御回路48Mは、制御回路41からの指令
により、メモリ49Mから送られてきた画像データを、
第2印刷機構P2のLEDヘッド3へ送信できる形に変
えて、このLEDヘッド3へ送信する。LEDヘッド3
は、送られてきた画像データに対応するLEDを点灯さ
せ、帯電した感光体6表面に画像データに応じた1ライ
ン分の静電潜像を形成する。このようにして、1ライン
毎にメモリ49Mから送られてくるマゼンタの画像デー
タは、次々に感光体6表面に静電潜像化され、副走査方
向の長さ分のマゼンタの画像データが潜像化されて露光
が終了する。以下、マゼンタの転写に関する動作は、上
述したイエローと同様に行なわれる。
【0036】記録媒体27は、さらに第2印刷機構P2
から第3印刷機構P3へ移り、次に第3印刷機構P3に
よるシアンのトナー画像の転写が行われる。このシアン
のトナー画像の転写が終了すると、記録媒体27は、第
3印刷機構P3から第4印刷機構P4へ移り、次に第4
印刷機構P4によるブラックのトナー画像の転写が行わ
れる。
【0037】以上のように、各色のトナー画像が記録媒
体27上に重ねて転写される。その後記録媒体27は、
キャリアベルト9により除電気33へ送られ、ここで制
御回路41は除電用電源47をオンし、記録媒体27を
除電する。これにより記録媒体27は、キャリアベルト
9から離れ易くなり、従動ローラ11の上部でキャリア
ベルト9から離れ、用紙ガイド34により定着器35へ
案内される。記録媒体27が除電器33から離れた時点
で、制御回路41は除電用電源をオフする。
【0038】定着器35では、既に定着可能な温度に達
しているヒートローラ36と、これに圧接する加圧ロー
ラ37により、トナー画像が記録媒体27に定着され
る。定着が終了すると、記録媒体27は排出スタッカ3
9へ排出される。この排出はフォトインタラプタ61が
記録媒体27の後端を検出することにより制御回路41
は知ることができる。
【0039】排出が終了すると、制御回路41はモータ
駆動回路52を介してモータ54を停止する。なお、各
印刷機構でトナーの転写が終了した時点で、帯電用電源
44Y、44M、44C、44B、SPバイアス電源4
2Y、42M、42C、42K、DBバイアス電源43
Y、43M、43C、43B転写用電源45Y、45
M、45C、45Kはオフにされる。以上のようにして
印刷動作が実行される。
【0040】さて、本カラー記録装置1は、テストスイ
ッチ68がオンされると、制御回路41によって、テス
トパターン発生回路67よりインタフェース部50を介
して、メモリ49に図7に示すテストパターンを書き込
むことができるようになっている。このテストパターン
画像データにより記録媒体上にカラー画像を重ね印刷す
る。図7はテストパターンを示す説明図である。
【0041】先ず、DIP SW56〜58を中央値に
設定しておき、制御回路41はメモリ49に格納したテ
ストパターンの画像データを印刷制御部48に送信しな
がら、前述した印刷動作に従って、図7に示すテストパ
ターンを印刷する。図7において、直線H1、H2、H
3、H4は記録媒体27が各印刷機構P1、P2、P
3、P4の各感光体6と各転写ローラ4の間に挟まった
ときに、LEDヘッド3のLEDアレイの1ライン分の
全ドット(Wドット)を駆動して、各感光体6上に同時
に静電潜像し、この静電潜像に各色トナーを付着させ、
このトナーを転写ローラ4によって記録媒体27に転写
し、さらに定着器35によって定着することによって得
られた主走査方向の線である。H1線は第1印刷機構P
1によって印刷されたイエローの水平線となり、H2線
は第2印刷機構P2によって印刷されたマゼンタの水平
線となり、H3線は第3印刷機構P3によって印刷され
たシアンの水平線となり、H4線は第4印刷機構P4に
よって印刷されたブラックの水平線となる。これらH1
〜H4の主走査方向線により各印刷機構P1〜P4の取
り付け誤差(距離、傾き)を知ることができる。図7の
例では、第1印刷機構P1によって印刷されたイエロー
のH1線を基準線に選べば、H2線はH1線に対して距
離L2だけ離れており、右肩上がりに△L2傾いてい
る。同様にH3線はH1線に対して距離L3だけ離れて
おり、左肩上がりに△L3傾いていて、H4線はH1線
に対して距離L4だけ離れており、左肩上がりに△L4
傾いていることが判る。これにより第1印刷機構P1に
対して第2、第3、第4印刷機構P2、P3、P4が離
れている距離および傾きを知ることができる。また、第
1印刷機構P1のLEDヘッド3の最左端ドットのみを
駆動して、連続印刷したものが図7に示すV1線であ
る。このV1線とH2線の左端との差△W2により、印
刷機構P2が印刷機構P1に対して△W2だけ右方にず
れていることが判る。また、V1線とH3線の左端との
差△W3により、印刷機構P3が印刷機構P1に対して
△W3だけ右方にずれていることが判る。さらに、V1
線とH4線の左端との差△W4により、印刷機構P4が
印刷機構P1に対して△W4だけ左方にずれて取り付い
ていることが判る。以上のように、図7に示すテストパ
ターンを印刷することにより、各印刷機構P1〜P4の
取り付けずれ量を知ることができる。上記L2、L3、
L4、△L2、△L3、△L4(右肩上がり、左肩上が
りの情報も含む)および△W2、△W3、△W4の量を
DIP SW56、57、58に設定しておき、これら
の値を制御回路41によって、予め読んで記憶してお
き、この値に従って前記ずれを補正すれば色ずれは無く
なる。なお、Wpは主走査方向の印刷幅(ドット数)
で、第1印刷機構P1(イエロー)については△W1ド
ットは非印刷ドットである。
【0042】次に、図7に示したずれ量を例にして、こ
れら補正動作について説明する。先ず、主走査方向のず
れについて述べると、第1印刷機構P1は△W1ドット
後にメモリ49Yからの画像データをWpドットだけ印
刷するように印刷制御部48Yによって制御される。第
2印刷機構P2は(△W1−△W2)ドット後にメモリ
49Mからの画像データをWpドットだけ印刷するよう
に印刷制御部48Mによって制御され、第3の印刷機構
P3は(△W1−△W3)ドット後にメモリ49Cから
の画像データをWpドットだけ印刷するように印刷制御
部48Cによって制御され、第4印刷機構P4は(△W
1+△W4)ドット後にメモリ49Kからの画像データ
をWpドットだけ印刷するように印刷制御部48Mによ
って制御される。以上のようにして、主走査方向の印刷
開始位置は1ドット以内に合わせることができる。
【0043】次に、図6、図7、図8、図9を用いて、
副走査方向のずれおよび傾きずれを補正する動作につい
て説明する。図8は右肩上がり時の記録方法を示す説明
図、図9は左肩上がり時の記録方法を示す説明図であ
る。図7のH2線のように、第2印刷機構P2が第1印
刷機構P1に対してθ2 =sin-1(△L2 /W)だけ
傾いている場合を考えると、第2印刷機構P2のLED
ヘッド3にそのまま画像データを送信して印刷すれば第
1印刷機構P1に対してθ2 傾いて印刷される。ここ
で、WはLEDヘッド3の1ライン分のドット数であ
る。
【0044】先ず、H2線のようにH1線に対して、右
肩上がりにLEDヘッドが傾いている場合を説明する。
図8に示すように、記録用紙の幅方向の印刷ドット数
は、説明上分かりやすくするため、Wp=80ドットと
し、傾き量は3ドットとする。図8(a)は、この時記
録される画像データのRAM49a上の配置を示すもの
で、図中の数字はRAM49aのアドレス番地を示す。
図8(b)は、このRAM49aに格納されている画像
データをLEDヘッドで実際に記録する様子を示したも
のである。LEDヘッドは印刷ドット幅Wp=80ドッ
トに対して、3ドット傾いている。LEDヘッドは1ラ
イン目を記録した後、記録媒体が走行されて、2ライン
目、3ライン目と次々に記録していく。RAM49aの
番地0、1、2〜19は、予め白地データを書き込まれ
ていて、第1ラインの画像データは番地20、21〜2
9に格納され、第2ラインの画像データは次の番地30
〜39に格納され、さらに第3ラインの画像データは番
地40〜49に格納されている。このように、画像デー
タはRAM49aの番地に順序通りに格納されている。
この状態で、図8(a)の斜線部で示す第1ラインの画
像データが、図8(b)で示すLEDヘッドの1ライン
目、2ライン目、3ライン目の斜線部で示す位置で記録
されれば、プリンタ機構P1によって印刷された線H1
と1ドット以内の誤差で一致することは、図8のRAM
とLEDの対応図から明らかである。
【0045】以上から分かるように第1のプリント機構
P1によって潜像を開始してL2ライン後に第2のプリ
ント機構P2を図8(b)に従うように潜像すれば第1
のプリント機構P1と第2のプリント機構P2は1ライ
ン内で合わせることができる。このようにして、第1の
プリント機構P1に対する第2のプリント機構P2の色
ずれを1ライン内に補正することができる。なお、潜像
開始のタイミング距離L2は駆動モータの回転数で決定
できる。
【0046】以下、上記メモリ動作について、詳細に説
明する。 《右肩上がりの傾きの場合》 〈メモリクリア〉図6を用いてRAM49aを全てクリ
ア(“0”データを書き込み)させる動作について説明
する。先ず、制御回路41はスタート番地ラッチ49g
にスタート番地データDm=0をラッチ出力させる。次
に、スタート信号STとライン信号LSを同時に出すこ
とにより、前記Dm=0なる値がセレクタ49f、ラッ
チ49d、セレクタ49cを介してアドレスカウンタ4
9bへ出力される。ここで、Loadのタイミングすな
わちライン信号LSのタイミングで、アドレスカウンタ
49bはスタートアドレスを0番地(Dm=0)とし
て、ライト信号WRのクロックタイミングでアップカウ
ントを開始する。そのとき、制御回路41は前もってイ
ンタフェース部50に指示を出し、データバスB1に
“0”を出力させてあるので、RAM49aにはアドレ
スカウンタ49bで指定される番地にデータバスB1で
指定されたデータ“0”を書き込み記憶する。次に、ラ
イト信号WRのクロックタイミングでアドレスカウンタ
49bは前記スタートアドレスを1インクリメントし、
その値がRAM49aのアドレスとなり、そのアドレス
番地にデータバスB1上の値を書き込む。
【0047】以上のようにして、アドレスを1インクリ
メントされる度にデータバスB1のデータ“0”を書き
込み、RAM49aの全番地に“0”が書き込まれる。
すなわち、RAM49aがクリアされる。なお、図示は
していないが、制御回路41によってアドレスカウンタ
49bに最終アドレス値を指定しておき、アドレスカウ
ンタ49bがこの最終アドレス値に達したら、アップカ
ウント(1インクリメント)を中止し、また制御回路4
1はこの中止情報を知ることができるようになってい
る。なお、RAMクリア動作に先だって、制御回路41
はタイミングジェネレータ64およびアドレス切替信号
発生回路65に指示を出し、アドレス切替信号Zm、リ
ード信号RDをハイレベルとする。このRAMクリアは
電源オン時の1回だけ実行すればよい。
【0048】〈メモリへのデータ書き込み〉次にインタ
フェース部50を介して外部装置から送られてくる画像
データをRAM49aに書き込み、格納させる動作につ
いて説明する。DIP SW56、57、58の情報よ
り各LEDヘッドの傾きを知ることができる。RAM4
9aの画像データ書き込み開始アドレスはLEDの傾き
ライン数後になる。すなわち、LEDヘッドの傾きが線
幅Wに対して△L2 ドットであれば、印刷幅Wpに対す
る傾きドット数△Lは、△L=△L2×Wp/Wとな
る。この計算は制御回路41がDIP SW56、5
7、58の情報を読み取った後に、制御回路41によっ
てなされる。ここで、(△L−1)×Wp/8番地が書
き込み開始アドレスとなる。図8の例では、Wp=8
0、△L=3であるから、20番地が書き込み開始番地
になる。制御回路41は、この(△L−1)×Wp/8
をスタート番地ラッチ49gへ向けて出力し、この(△
L−1)×Wp/8番地が次のライト信号WRのクロッ
クタイミングでアップカウントを開始することになる。
【0049】外部装置より画像データを受信すると、イ
ンタフェース部50はこの画像データをデータバスB1
に出力すると共にWR信号を出す。このため、先ず(△
L−1)×Wp/8番地に最初の画像データが書き込ま
れ、次いでアドレスカウンタ49bはライト信号WRの
タイミングで1インクリメントした(△L−1)×Wp
/8+1なる値をRAM49aのアドレスとして出力
し、次の画像データをRAM49aに書き込む。以上の
ようにスタートアドレス(△L−1)×Wp/8番地か
ら順に画像データを書き込まれることになる。なお、書
き込み先の最終アドレスは外部装置からの画像データ数
の指定値をインタフェース部50を介して制御回路41
が判読し、アドレスカウンタ49bに予め指定してある
ため、最終アドレスのRAM49aに書き込んだら、書
き込み動作を終了する。
【0050】また、Y、M、C、Kの画像データ別に各
メモリ49Y、49M、49C、49Kに書き込まれる
が、このスタートアドレスはそれぞれに対応するプリン
タ機構のLEDの傾きにより決定される。この傾きはD
IP SW56〜58により設定されている。なお、上
記動作の間は、RAMクリア動作時と同様にして、アド
レス切替信号Zm、RD信号はハイレベルのままになっ
ている。
【0051】以上のRAMクリア動作およびメモリへの
データ書き込み動作により、図8の例では、番地0〜1
9は、“0”が書き込まれ、インタフェース部50で受
信した第1ラインの画像データは番地20〜29、第2
ラインの画像データは番地30〜39と順番に各ライン
の画像データが次々に格納されることになる。
【0052】〈メモリからの画像データ読みだし〉次
に、上記によってRAM49aに書き込まれた画像デー
タを読みだし印刷する動作について、右肩上がりの図8
を例にして、図10のタイミングチャートを用いて説明
する。図10は右肩上がりの場合のメモリの動作を示す
タイミングチャートである。
【0053】LEDヘッドに送信される画像データが、
図8(b)に示すように読み出さればよい。すなわち、
1ライン目にはRAM49a上の番地20、21、2
2、13、14、15、16、7、8、9の順に読みだ
し、印刷制御回路48に出力するようにすればよい。な
お、印刷制御回路48は、バイト単位で送られてきた画
像データをパラレル/シリアル変換してから、LEDヘ
ッドに送信するようになっている。まず、リードスター
ト番地は番地20であるから、制御回路41はこの番地
20をリードスタート番地としてスタート番地ラッチ4
9gからラッチ出力する。また、制御回路41はW値ラ
ッチ49iに向け、Wp値/8すなわち数値10を出力
する。このWp値/8すなわち数値10は加算器49
h、補数演算49l、セレクタ49kに向け常時出力さ
れている。
【0054】図6において、R/L信号は前記右肩上が
りであるから、R/L信号は制御回路41によってロー
レベル指定されていて、セレクタ49kとしては出力バ
スB11すなわちWp/8の補数値が選択されて、出力
バスB9に出力される。この状態で図11(b)(c)
(e)に示すようにスタート信号ST、ライン信号L
S、切替ラッチクリア信号Crが同時に、制御回路41
の指示により、タイミングジェネレータ64から出力さ
れると、スタート番地ラッチ49gの出力値(△L−
1)×Wp/8すなわち20は、スタート信号St、ラ
イン信号Lsのローレベルのタイミングでセレクタ49
f、ラッチ49d、セレクタ49cを介してアドレスカ
ウンタ38bに向け出力される。このときLs信号のロ
ーレベルのタイミングでこの(△L−1)×Wp/8す
なわち20がアドレスカウンタ49bに取り込まれ、ア
ドレスバスB2に出力される。さらに、切替ラッチクリ
ア信号Crにより、ラッチ(B)65Bは“0”にクリ
アされ、この“0”値を加算器65Cに出力する。
【0055】次いで、図10(f)に示すRD信号がタ
イミングジェネレータ64から出力され、RAM49a
から(△L−1)×Wp/8すなわち20番地の画像デ
ータが出力される。なお、RD信号はタイミングジェネ
レータ64内で図10(a)のクロックCLと図10
(d)のゲート信号の論理積によって作ることができ
る。ゲート信号Gがハイレベルとなる幅は1ラインの印
刷ドット数によって決り、この場合80ドットすなわち
10バイト分となる。このようにRD信号のタイミング
で順次1アップカウントされ、これによって指定された
画像データを次々にデータバスB1に出力し、印刷制御
回路48へ取り込まれるようになっている。
【0056】さて、ここでRD信号のタイミングでアド
レスカウンタ49bがアップカウントされている間に、
アドレス切替信号発生回路65は図10(g)に示すア
ドレス切替信号Zmを出力することになる。ここで説明
を簡単にするために、図4の加算器65Cの容量を2の
8剰すなわち加算結果が256を越えたらキャリーを発
生するものとして説明する。ラッチA65Aには間引き
量が設定されるが、この例では間引き量は主走査方向に
10バイトに対して副走査方向3ドットとなる。実際に
は、主走査方向に1バイトを加えて、11バイトに対し
て傾き量である3ドットとした方が都合がよい。したが
って、一般には主走査方向の印刷バイト数をWp/8、
副走査方向の傾き量を△Lとすると、ラッチA65Aに
は、(2のN剰)×(△L)/(Wp/8+1)を設定
する。図8の例では、加算器65Cの容量を2の8剰と
すると、(256)×(3)/(11)=69.8とな
る。制御回路41は、小数点以下を切り上げた値70を
ラッチA65Aに設定する。リード信号RDのタイミン
グで加算器65Cで次々に加算され、この加算結果に従
って、アドレス切替信号Zmを発生する。この加算結果
とアドレス切替信号Zmを図10(g)に示す。
【0057】ところで、現在のアドレスカウンタ49b
のアドレスバスB2の出力値をAdとすると、B9には
Wp/8値の補数が選択されているから、加算器49j
は(Ad−Wp/8)なる加算を行い、その結果をラッ
チ49eに向け出力する。ラッチ49eはアドレス切替
信号Zmのローレベルのタイミングで(Ad−Wp/
8)値がセレクタ49cに向けラッチ出力する。このタ
イミングではセレクタ49cはライン信号Lsがハイレ
ベルであるため出力バスB5すなわち(Ad−Wp/
8)値を選択して出力バスB3に送ることになる。アド
レスカウンタ49bのLoad入力としてはライン信号
Lsとアドレス切替信号Zmの論理和信号であるため、
アドレス切替信号Zmのローレベルのタイミングで前記
(Ad−Wp)値をアドレスカウンタ49bが取込み、
RAM49aに向け出力する。従って、このときは1つ
前のアドレスはAd番地であり、今回のアドレスは(A
d−Wp/8)番地となり、1ライン前の画像データが
読み出される。
【0058】図10(f)に示すように、第1ラインで
は、先ずスタート信号Stおよびライン信号Lsのタイ
ミングでアドレスカウンタ49bの出力値Adは“2
0”となり、つぎにリード信号RDの立ち下がりのタイ
ミングでアドレスカウンタ49bの出力値Adは、“2
1”、“22”、“23”と切り替わる。次にアドレス
切替信号Zmがローレベルになった瞬間に(Ad−Wp
/8)=23−10=“13”となり、更にリード信号
RDの立ち下がりのタイミング毎に“14”、“1
5”、“16”,“17”となり、またアドレス切替信
号Zmがローレベルになった瞬間に加算器49jの加算
値(17−10)=“7”となり、更にリード信号RD
の立ち下がり毎に“8”、“9”、“10”となる。
【0059】なお、RAM49a内に格納されている画
像データはリード信号がハイレベルの間データバスB1
上へ読み出され、印刷制御回路48に向け出力される。
従って、Ad値が“20”、“21”、“22”、“1
3”、“14”、“15”、“16”、“7”、
“8”、“9”で指定される番地の画像データが印刷制
御回路48に向け送信される。以上で、図8に示す第1
ラインの読み出しが終了する。次いで、この画像データ
が印刷制御回路48からLEDヘッドに送信されて、さ
らにLED素子を発光駆動させるためのストローブ信号
が印刷制御回路48から出されて第1ラインの印刷が行
なわれる。
【0060】第1ライン分の画像データの読み出しが終
了すると、タイミングジェネレータ64によって図10
(c)(e)に示すようにライン信号Lsと切替ラッチ
クリア信号Crを出力されることになる。ラッチ(B)
65Bはこの切替ラッチクリア信号Crのタイミングで
“0”にクリアされ、この“0”値を加算器65Cに出
力する。
【0061】ここで、第2ライン目の画像データが読み
出される前は、ラッチ49dは第1ライン目で指定され
た(△L−1)×Wp/8すなわち20をラッチ出力し
ているので加算器49hの加算結果は(△L−1)×W
p/8+(Wp/8)=30となる。スタート信号St
はハイレベルのままであるので、この加算結果はセレク
タ49fを介してラッチ49dに向け出力される。この
状態で、Ls信号のローレベルのタイミングでこの(△
L−1)×Wp/8+(Wp/8)すなわち30がラッ
チ49dおよびセレクタ49cを介してアドレスカウン
タ49bに取り込まれ、アドレスバスB2に出力され
る。
【0062】次いで、図10(f)に示すRD信号がタ
イミングジェネレータ64から出力され、RAM49a
から(△L−1)×Wp/8+(Wp/8)すなわち3
0番地の画像データが出力される。
【0063】ここでRD信号のタイミングでアドレスカ
ウンタ49bがアップカウントされている間に、第1ラ
インと全く同じように、アドレス切替信号発生回路65
は図10(g)に示すアドレス切替信号Zmを出力する
ことになる。ラッチA65Aには、第1ライン時に設定
された“70”がラッチ出力されている。リード信号R
Dのタイミングで加算器65Cで次々に加算され、この
加算結果に従って、アドレス切替信号Zmを発生する。
この加算結果とアドレス切替信号Zmを図10(g)に
示す。
【0064】第2ライン目も、第1ライン目と同様にし
て、図10(f)に示すように、先ずLs信号のタイミ
ングでアドレスカウンタ49bの出力値Adは“30”
となり、つぎにリード信号RDの立ち下がりのタイミン
グでアドレスカウンタ49bの出力値Adは、“3
1”、“32”、“33”と切り替わる。次にアドレス
切替信号Zmがローレベルになった瞬間に(Ad−Wp
/8)=33−10=“23”となり、更にリード信号
RDの立ち下がりのタイミング毎に“24”、“2
5”、“26”,“27”となり、またアドレス切替信
号Zmがローレベルになった瞬間に加算器49jの加算
値(27−10)=“17”となり、更にリード信号R
Dの立ち下がり毎に“18”、“19”、“20”とな
る。
【0065】なお、RAM49a内に格納されている画
像データはリード信号がハイレベルの間データバスB1
上へ読み出され、印刷制御回路48に向け出力される。
従って、Ad値が“30”、“31”、“32”、“2
3”、“24”、“25”、“26”、“17”、“1
8”、“19”で指定される番地の画像データが印刷制
御回路48に向け送信される。以上で、図9に示す第2
ラインの読み出しが終了する。次いで、この画像データ
が印刷制御回路48からLEDヘッドに送信されて、さ
らにLED素子を発光駆動させるためのストローブ信号
が印刷制御回路48から出されて第2ラインの画像デー
タが印刷される。
【0066】第3ライン目以下も同様にしてRAM49
aからデータが読み出され、この読み出された画像デー
タが各ライン単位でLEDヘッドに送られて、次々に印
刷される。最終ラインの画像データが印刷された時点で
画像データの読取動作が終了する。
【0067】以上のようにして、第1の印刷機構P1の
LEDヘッドに対して第2の印刷機構P2のLEDヘッ
ドの取り付けが、右肩上がりに傾いていても、RAMの
アドレス操作により、1ドット以内の誤差で色ずれを合
わせることができる。
【0068】《左肩上がり》次に、第9に示すように、
第1の印刷機構P1のLEDヘッドに対して第3の印刷
機構P3のLEDヘッドの取り付けが、左肩上がりに傾
いている場合について説明する。
【0069】〈メモリクリア〉メモリクリアについて
は、右肩上がりで説明したのと同様であるので、説明を
省略する。
【0070】〈メモリへのデータ書き込み〉この場合
は、Wp=80、△L=2であるから、10番地が書き
込み開始番地になる。制御回路41は、この“10”を
スタート番地ラッチ49gへ向けて出力し、この10番
地が次のライト信号WRのクロックタイミングでアップ
カウントを開始することになる。外部装置より画像デー
タを受信すると、インタフェース部50はこの画像デー
タをデータバスB1に出力すると共にWR信号を出す。
このため、先ず10番地に最初の画像データが書き込ま
れ、次いでアドレスカウンタ49bはWR信号のタイミ
ングで1インクリメントした11なる値をRAM49a
のアドレスとして出力し、次の画像データをRAM49
aに書き込む。以上のようにスタートアドレス(10番
地)から順に画像データを書き込まれることになる。な
お、書き込み先の最終アドレスは外部装置からの画像デ
ータ数の指定値をインタフェース部50を介して制御回
路41が判読し、アドレスカウンタ49bに予め指定し
てあるため、最終アドレスのRAM49aに書き込んだ
ら、書き込み動作を終了する。
【0071】以上のRAMクリア動作およびメモリへの
データ書き込み動作により、図9の例では、番地0〜9
は、“0”が書き込まれ、インタフェース部50で受信
した第1ラインの画像データは番地10〜19、第2ラ
インの画像データは番地20〜29と順番に各ラインの
画像データが次々に格納されることになる。
【0072】〈メモリからの画像データ読みだし〉次
に、上記によってRAM49aに書き込まれた画像デー
タを読みだし印刷する動作について、左肩上がりの図9
の場合について、図11を用いて説明する。図11は左
肩上がりの場合のメモリの動作を示すタイミングチャー
トである。
【0073】LEDに送信される画像データが、図9
(b)に示すように読み出さればよい。すなわち、1ラ
イン目にはRAM49a上の番地0、1、2、3、4、
15、16、17、18、19の順に読みだし、印刷制
御回路48に出力するようにすればよい。リードスター
ト番地は番地0であるから、制御回路41はこの番地0
をリードスタート番地としてスタート番地ラッチ49g
からラッチ出力する。また、制御回路41はW値ラッチ
49iに向け、Wp値/8すなわち数値10を出力す
る。このWp値/8すなわち数値10は加算器49h、
補数演算49l、セレクタ49kに向け常時出力されて
いる。
【0074】図6において、R/L信号は前記左肩上が
りであるから、R/L信号は制御回路41によってハイ
レベル指定されて、セレクタ49kとしては出力バスB
12すなわちWp/8が選択されて、出力バスB9に出
力される。この状態で図11(b)(c)(e)で示す
ようにスタート信号St、ライン信号Ls、切替ラッチ
クリア信号Crが同時に、制御回路41の指示により、
タイミングジェネレータ64から出力されると、スター
ト番地ラッチ49gの出力値“0”は、St信号、Ls
信号のローレベルのタイミングでセレクタ49f、ラッ
チ49d、セレクタ49cを介してアドレスカウンタ3
8bに向け出力される。このときLs信号のローレベル
のタイミングでこの“0”がアドレスカウンタ49bに
取り込まれ、アドレスバスB2に出力される。さらに、
切替ラッチクリア信号Crにより、ラッチ(B)65B
は“0”にクリアされ、この“0”値を加算器65Cに
出力する。
【0075】次いで、図11(f)に示すRD信号がタ
イミングジェネレータ64から出力され、RAM49a
から0番地の画像データが出力される。このようにRD
信号のタイミングで順次1アップカウントされ、これに
よって指定された画像データが次々にデータバスB1に
出力し、印刷制御回路48へ取り込まれる。
【0076】ここで、RD信号のタイミングでアドレス
カウンタ49bがアップカウントされている間に、アド
レス切替信号発生回路65は図11(g)に示すアドレ
ス切替信号Zmを出力することになる。右肩上がりのと
きに説明したように、図4の加算器65Cの容量を2の
8剰すなわち加算結果が256を越えたらキャリーを発
生するものとする。ラッチA65Aには間引き量が設定
されるが、この例では間引き量は主走査方向に10バイ
トに対して副走査方向2ドットとなる。前述したよう
に、実際には、主走査方向に1バイトを加えて、11バ
イトに対して傾き量である2ドットとした方が都合がよ
い。図9の例では、加算器65Cの容量を2の8剰とす
ると、(256)×(2)/(11)=46.5とな
る。制御回路41は、小数点以下を切り上げた値47を
ラッチA65Aに設定する。リード信号RDのタイミン
グで加算器65Cで次々に加算され、この加算結果に従
って、アドレス切替信号Zmを発生する。この加算結果
とアドレス切替信号Zmを図11(g)に示す。
【0077】ところで、B9にはWp/8値が選択され
ているから、加算器49jは(Ad+Wp/8)なる加
算を行い、その結果をラッチ49eに向け出力されてい
る。ラッチ49eはアドレス切替信号Zmのローレベル
のタイミングで(Ad+Wp/8)値がセレクタ49c
に向けラッチ出力する。このタイミングではセレクタ4
9cはライン信号Lsがハイレベルであるため出力バス
B5すなわち(Ad+Wp/8)値を選択して出力バス
B3に送ることになる。アドレスカウンタ49bのLo
ad入力としてはライン信号Lsとアドレス切替信号Z
mの論理和信号であるため、アドレス切替信号Zmのロ
ーレベルのタイミングで前記(Ad+Wp/8)値をア
ドレスカウンタ49bが取込み、RAM49aに向け出
力する。従って、このときは1つ前のアドレスはAd番
地であり、今回のアドレスは(Ad+Wp/8)番地と
なり、1ライン前の画像データが読み出される。
【0078】図11(f)に示すように、第1ラインで
は、先ずSt信号およびLs信号のタイミングでアドレ
スカウンタ49bの出力値Adは“0”となり、つぎに
リード信号RDの立ち下がりのタイミングでアドレスカ
ウンタ49bの出力値Adは、“1”、“2”、
“3”、“4”、“5”と切り替わる。次にアドレス切
替信号Zmがローレベルになった瞬間に(Ad+Wp/
8)=5+10=“15”となり、更にリード信号RD
の立ち下がりのタイミング毎に“16”、“17”、
“18”,“19”、“20”となる。
【0079】なお、RAM49a内に格納されている画
像データはリード信号がハイレベルの間データバスB1
上へ読み出され、印刷制御回路48に向け出力される。
従って、Ad値が0、1、2、3、4、15、16、1
7、18、19で指定される番地の画像データが印刷制
御回路48に向け送信される。以上で、図9に示す第1
ラインの読み出しが終了する。次いで、この画像データ
が印刷制御回路48からLEDヘッドに送信されて、さ
らにLED素子を発光駆動させるためのストローブ信号
が印刷制御回路48から出されて第1ラインの画像デー
タが印刷される。
【0080】第1ライン分の画像データの読み出しが終
了すると、タイミングジェネレータ64によって図11
(c)(e)に示すようにライン信号Lsと切替ラッチ
クリア信号Crを出力されることになる。ラッチ(B)
65Bはこの切替ラッチクリア信号Crのタイミングで
“0”にクリアされ、この“0”値を加算器65Cに出
力する。
【0081】ここで、第2ライン目の画像データが読み
出される前は、ラッチ49dは第1ライン目で指定され
た“0”をラッチ出力しているので加算器49hの加算
結果は“0”+(Wp/8)=10となる。スタート信
号Stはハイレベルのままであるので、この加算結果は
セレクタ49fを介してラッチ49dに向け出力され
る。この状態で、Ls信号のローレベルのタイミングで
この“0”+(Wp/8)すなわち10がラッチ49d
およびセレクタ49cを介してアドレスカウンタ49b
に取り込まれ、アドレスバスB2に出力される。
【0082】次いで、図11(f)に示すRD信号がタ
イミングジェネレータ64から出力され、RAM49a
から10番地の画像データが出力される。
【0083】ここでRD信号のタイミングでアドレスカ
ウンタ49bがアップカウントされている間に、第1ラ
インと全く同じように、アドレス切替信号発生回路65
は図11(g)に示すアドレス切替信号Zmを出力する
ことになる。ラッチA65Aには、第1ライン時に設定
された“47”がラッチ出力されている。リード信号R
Dのタイミングで加算器65Cで次々に加算され、この
加算結果に従って、アドレス切替信号Zmを発生する。
この加算結果とアドレス切替信号Zmを図11(g)に
示す。
【0084】第2ライン目も、第1ライン目と同様にし
て、図11(f)に示すように、先ずLsのタイミング
でアドレスカウンタ49bの出力値Adは“10”とな
り、つぎにリード信号RDの立ち下がりのタイミングで
アドレスカウンタ49bの出力値Adは、“11”、
“12”、“13”、“14”、“15”と切り替わ
る。次にアドレス切替信号Zmがローレベルになった瞬
間に(Ad+Wp/8)=15+10=“25”とな
り、更にリード信号RDの立ち下がりのタイミング毎に
“26”、“27”、“28”,“29”、“30”と
なる。
【0085】なお、RAM49a内に格納されている画
像データはリード信号がハイレベルの間データバスB1
上へ読み出され、印刷制御回路48に向け出力される。
従って、Ad値が10、11、12、13、14、2
5、26、27、28、29で指定される番地の画像デ
ータが印刷制御回路48に向け送信される。以上で、図
10に示す第2ラインの読み出しが終了する。次いで、
この画像データが印刷制御回路48からLEDヘッドに
送信されて、さらにLED素子を発光駆動させるための
ストローブ信号が印刷制御回路48から出されて第2ラ
インの画像データが印刷される。
【0086】第3ライン目以下も同様にしてRAM49
aからがデータが読み出され、この読み出された画像デ
ータが各ライン単位でLEDヘッドに送られて、次々に
印刷される。最終ラインの画像データが印刷された時点
で画像データの読取動作が終了する。
【0087】以上のようにして、第1の印刷機構P1の
LEDヘッドに対して第3の印刷機構P3のLEDヘッ
ドの取り付けが、左肩上がりに傾いていても、RAMの
アドレス操作により、1ドット以内の誤差で色ずれを合
わせることができる。
【0088】次に第2の実施の形態のカラー記録装置に
ついて説明する。第2の実施の形態で使用する機構につ
いては、図2で説明した第1の実施の形態のものと全く
同じであるので説明を省略する。第1の実施の形態と第
2の実施の形態との違いは、第2の実施の形態が、後述
するように1ライン間に2回LEDヘッドで印刷し、副
走査方向の分解能を向上させて、傾き補正誤差が0.5
ドットのピッチ単位になるようにして、印刷品位を向上
させる点にある。
【0089】図12は第2の実施の形態の右肩上がり時
の記録方法を示す説明図である。第1の実施の形態で説
明したものと同じように、H2線がH1線に対して、右
肩上がりにLEDヘッドが傾いている場合を説明する。
図12において、第1の実施の形態と同様に、記録用紙
の幅方向の印刷ドット数は、説明上分かりやすくするた
めWp=80ドットとし、傾き量は3ドットとする。図
12(a)は、この時記録される画像データのRAM上
の配置を示すもので、図中の数字はRAMのアドレス番
地を示す。図12(b)は、このRAMに格納されてい
る画像データをLEDヘッドで実際に記録する様子を示
したものである。LEDヘッドは印刷ドット幅Wp=8
0ドットに対して、3ドット傾いている。LEDヘッド
は1ライン目を記録した後、0.5ライン(ハーフライ
ン)分だけ記録媒体を走行させて、1.5ライン目を記
録する。このように、2回の記録で1ライン分のデータ
が記録される。2ライン目、3ライン目以降も同様であ
る。
【0090】図12では、RAMの番地0、1、2〜1
9は、予め白地データを書き込まれていて、第1ライン
の画像データは番地20、21〜29に格納され、第2
ラインの画像データは次の番地30〜39に格納され、
さらに第3ラインの画像データは番地40〜49に格納
されている。このように、画像データはRAMの番地に
順序通りに格納されている。この状態で、図12(a)
の斜線部で示す第1ラインの画像データが、図12
(b)で示すLEDヘッドの1ライン目、1. 5ライン
目、2ライン目、2. 5ライン目、3ライン目、3. 5
ライン目の斜線部で示す位置で記録されれば、プリンタ
機構P1によって印刷された線H1と0. 5ドット以内
の誤差で一致することは、図12のRAMとLEDの対
応図から明らかである。
【0091】以上から分かるように第1のプリント機構
P1によって潜像を開始したがL2ライン後に第2のプ
リント機構P2を図12(b)に従うように潜像すれば
第1のプリント機構P1と第2のプリント機構P2は
0. 5ライン以内で合わせることができる。このように
して、第1のプリント機構P1に対する第2のプリント
機構P2の色ずれを1ライン以内に補正することができ
る。なお、潜像開始のタイミング距離L2は駆動モータ
の回転数で決定できる。
【0092】図13は第2の実施の形態の制御部のブロ
ック図である。なお、図において、符号Y、M、C、B
は第1印刷機構P1、第2印刷機構P2、第3印刷機構
P3、第4印刷機構P4の各印刷機構に対応している。
また、第1の実施の形態で説明した回路には、同じ符号
を付し、説明を省略する。
【0093】図13において、制御回路81はマイクロ
プロセッサ等からなり、カラー記録装置1全体の動作を
制御する。第1の実施の形態と同じく、SPバイアス電
源42Y、42M、42C、42B、DBバイアス電源
43Y、43M、43C、43B、帯電用電源44Y、
44M、44C、44B、転写用電源45Y、45M、
45C、45B、帯電用電源46、除電用電源47が制
御回路81に接続されている。
【0094】以上の各電源は、制御回路81の指示によ
りオン/オフ制御される。さらに制御回路81は、各印
刷機構P1、P2、P3、P4にそれぞれ対応する印刷
制御回路48Y、48M、48C、48Bが接続されて
いる。これら各印刷制御回路48Y、48M、48C、
48Bのうち、48M、48C、48Bは、それぞれ画
データ抽出回路82M、82C、82Bを介して、メモ
リ83M、83C、83Bからの画像データを受けて、
これらのデータを制御回路81からの指示により、LE
Dヘッド3へ送信して、LEDの露光時間を制御し、感
光体6表面に静電潜像を形成する制御を行うものであ
る。メモリ83Y、83M、83C、83Bはインタフ
ェース部50を介して、外部装置より送られてきた画像
データを色別に格納する。
【0095】インタフェース部50は、外部装置、例え
ばホストコンピュータから送信されてきた画像データを
色別に分解して、イエローの画像データはメモリ83Y
へ、マゼンタの画像データはメモリ83Mへ、シアンの
画像データはメモリ83Cへ、ブラックの画像データは
メモリ83Bへ、それぞれ格納する。定着器ドライバ5
1、モータ駆動回路52、センサレシーバドライバ55
は、第1実施例のもの全く同じ構成であるので、説明を
省略する。
【0096】DIP SW56、DIP SW57、D
IP SW58の機能は第1の実施の形態と同じである
が、傾き量および副走査方向のずれ量は、0.5ライン
単位で指定される。タイミングジェネレータ84はプロ
グラマブルカウンタ等から構成されており、後述するク
ロックCL、スタート信号St、ライン信号Ls、リー
ド信号RD、ゲート信号G、切替ラッチクリア信号C
r、ライン選択信号LL等のパルス信号を発生させるも
ので、必要に応じて図13の各回路へ送られる。アドレ
ス切替信号発生回路65はタイミングジェネレータ84
からリード信号RDおよび切替ラッチクリア信号Crを
受けて周期的なアドレス切替信号Zmを出力するもの
で、その周期は制御回路81によって設定されるデータ
Dによって決まる。アドレス切替回路85の構成はアド
レス切替信号発生回路65と全く同じであり、タイミン
グジェネレータ84からのリード信号RDおよび切替ラ
ッチクリア信号Crを受けて周期的な切替信号Zm´を
出力するもので、その周期は制御回路81によって設定
されるデータD´によって決まる。テストパターン発生
回路67、テストスイッチ68は第1の実施の形態で説
明したものと同じである。
【0097】さて、前記アドレス切替信号発生回路65
およびアドレス切替回路85は、第1の実施の形態で説
明したように、詳細には図4に示したブロック図により
構成される。同図に示すように制御回路81からのデー
タDおよびD´をラッチするラッチ(A)65Aと、タ
イミングジェネレータ84からのリード信号RDに同期
して出力するラッチ(B)65Bと、ラッチ(A)65
Aとラッチ(B)65Bの出力を周期Tで順次加算し
て、その加算結果をラッチ(B)65Bに向けて出力
し、加算結果がオーバーフローした場合には、アドレス
切替信号ZmおよびZm´を出力する加算器65Cとか
らなる。上記回路は、M、C、Bの3色分の信号Zm
(M)、Zm(C)、Zm(B)、Zm´(M)、Zm
´(C)、Zm´(B)を発生するようになっている。
【0098】図14は第2の実施の形態のメモリ83を
構成するブロック図である。メモリ83M、83C、8
3Bは同じ構成であるので、その代表例で説明する。な
お、図6で説明した回路と同じものには、同一符号を付
し、説明を省略する。図6で示した第1の実施の形態と
の違いは、セレクタ83aを新たに設けた点であり、セ
レクタ83aは、ラッチ49dの出力バスB4または加
算器49hの出力バスB13のどちらか一方を選択し
て、バスB8に出力するもので、この選択はハーフライ
ン選択信号HsがLowレベルのときB4を選択し、H
s信号がHighレベルのときB13を選択するように
構成されている。その他は、第1の実施の形態のものと
同じである。
【0099】図13において、抽出信号発生回路86
は、上記アドレス切替信号Zm、Zm´を受けて、これ
らZm、Zm´信号から抽出信号E0を出力する。具体
的には、抽出信号発生回路86は、フリップフロップ、
アンドゲート、オアゲートなどから構成される。88
M、88C、88Bはインバータで、E0信号を反転さ
せた抽出信号E1を出す。87M、87C、87Bはセ
レクタであり、ライン選択信号LLがハイレベルのとき
抽出信号E0を、ローレベルのとき抽出信号E1を選択
して出力するものである。
【0100】次に第2の実施の形態の記録動作について
詳細に説明する。 《右肩上がり》メモリクリア及びメモリへの画データ書
き込みについては、第1の実施の形態の場合と同じであ
るので、説明を省略する。メモリクリア及びメモリへの
画データ書き込みにより、画データのRAM配置は、図
12(a)に示すように格納されることになる。
【0101】〈メモリからの画像データ読みだし〉次
に、上記によってRAM49aに書き込まれた画像デー
タを読みだし印刷する動作について、右肩上がりの図1
2を例にして、図15のタイミングチャートを用いて説
明する。図15は第2の実施の形態のメモリの動作を示
すタイミングチャートである。
【0102】LEDヘッドに送信される画像データが、
図12(b)に示すようにRAMから読み出され、記録
されればよい。即ち、1ライン目は図12(b)の第1
バイト、第4バイト、第5バイト、第8バイト及び第9
バイト目の画データのみが記録され、残りの第2バイ
ト、第3バイト、第6バイト、第7バイト、第10バイ
ト目を非印刷データすなわちNULLデータ“0”が送
られて、画データは記録されないようにする。そして、
1.5ライン目を記録するときは、逆に第2バイト、第
3バイト、第6バイト、第7バイト、第10バイト目の
画データのみが記録され、残りの第1バイト、第4バイ
ト、第5バイト、第8バイト、第9バイト目を非印刷デ
ータすなわちNULLデータ“0”が送られて、画デー
タは記録されないようにする。このように、各ラインの
画データは2回に分けて記録される。すなわち、第1バ
イト目にはRAM49a上の番地20の画データ、第2
バイト及び第3バイトにはNULLデータ、第4バイト
及び第5バイト目には番地13、14の画データ、第6
バイト及び第7バイトにはNULLデータ、第8バイト
及び第9バイト目には番地7、8の画データ、第10バ
イトにはNULLデータが順にLEDヘッドに送られ、
そして記録される。その後、記録媒体はハーフライン
(0.5ライン)走行されてる。次いで、1.5ライン
目の記録が行われる。第1バイト目にはNULLデー
タ、第2バイト及び第3バイトには番地21、22の画
データ、第4バイト及び第5バイト目にはNULLデー
タ、第6バイト及び第7バイトには番地15、16の画
データ、第8バイト及び第9バイト目には番地7、8、
第10バイトには番地9の画データが順にLEDヘッド
に送られ、そして記録される。その後、また記録媒体は
ハーフライン(0.5ライン)走行され、LEDヘッド
の2ライン目が記録される。以上のようにして、3.5
ライン目の印刷が終了すると、図12から明らかなよう
に、第1ラインの画データが記録が終了することにな
る。
【0103】以上の順にメモリから画データを読み出し
たり、NULLデータを作成する動作について説明す
る。まず、リードスタート番地は番地20であるから、
制御回路81はこの番地20をリードスタート番地とし
て図14のスタート番地ラッチ49gからラッチ出力す
る。また、制御回路81はW値ラッチ49iに向け、W
p値/8すなわち数値10を出力する。このWp値/8
すなわち数値10は加算器49h、補数演算49l、セ
レクタ49kに向け常時出力されている。図14におい
て、R/L信号は前記右肩上がりであるから、R/L信
号は制御回路41によってローレベルに指定されてい
て、セレクタ49kとしては出力バスB11すなわちW
p/8の補数値が選択されて、出力バスB9に出力され
る。この状態で図15(b)(c)(f)に示すように
スタート信号St、ライン信号Ls、切替ラッチクリア
信号Crが同時に、制御回路81の指示により、タイミ
ングジェネレータ84から出力されると、スタート番地
ラッチ49gの出力値(△L−1)×Wp/8すなわち
20は、St信号、Ls信号のローレベルのタイミング
でセレクタ49f、ラッチ49d、セレクタ49cを介
してアドレスカウンタ38bに向け出力される。このと
きLs信号のローレベルのタイミングでこの(△L−
1)×Wp/8すなわち20がアドレスカウンタ49b
に取り込まれ、アドレスバスB2に出力される。さら
に、切替ラッチクリア信号Crにより、ラッチ(B)6
5Bは“0”にクリアされ、この“0”値を加算器65
Cに出力される。
【0104】次いで、図15(f)に示すRD信号がタ
イミングジェネレータ84から出力され、RAM49a
から(△L−1)×Wp/8すなわち20番地の画像デ
ータが出力される。なお、RD信号はタイミングジェネ
レータ84内で図15(a)のクロックCLと図10
(d)のゲート信号Gの論理積によって作ることができ
る。ゲート信号Gがハイレベルとなる幅は1ラインの印
刷ドット数によって決り、この場合80ドットすなわち
10バイト分となる。このようにRD信号のタイミング
で順次1アップカウントされ、これによって指定された
画像データを次々にデータバスB1に出力し、画データ
抽出回路82へ送信されるようになっている。
【0105】さて、ここでRD信号のタイミングでアド
レスカウンタ49bがアップカウントされている間に、
アドレス切替信号発生回路65及びアドレス切替回路8
5は図15(g)に示すアドレス切替信号Zm、Zm´
を出力することになる。ここで説明を簡単にするため
に、図4の加算器65Cの容量を2の8剰すなわち加算
結果が256を越えたらキャリーを発生するものとして
説明する。ラッチA65Aには間引き量が設定される
が、この例では間引き量は主走査方向に10バイトに対
して副走査方向3ドットとなる。第1の実施の形態で説
明したように、実際には、主走査方向に1バイトを加え
て、11バイトに対して傾き量である3ドットとした方
が都合がよい。したがって、一般には主走査方向の印刷
バイト数をWp/8、副走査方向の傾き量を△Lとする
と、アドレス切替信号発生回路65のラッチA65Aに
は、(2のN剰)×(△L)/(Wp/8+1)を設定
する。図12の例では、加算器65Cの容量を2の8剰
とすると、(256)×(3)/(11)=69.8と
なる。制御回路81は、小数点以下を切り上げた値70
をアドレス切替信号発生回路65のラッチA65Aに設
定する。リード信号RDのタイミングでアドレス切替信
号発生回路65の加算器65Cで次々に加算され、この
加算結果に従って、アドレス切替信号Zmを発生する。
アドレス切替回路85側のラッチA65Aには、前記の
2倍の値である2×(2のN剰)×(△L)/(Wp/
8+1)を設定する。図12の例では、加算器65Cの
容量を2の8剰とすると、2×(256)×(3)/
(11)=139.6となる。制御回路81は、小数点
以下を切り上げた値140をアドレス切替回路85のラ
ッチA65Aに設定する。リード信号RDのタイミング
でアドレス切替回路85の加算器65Cで次々に加算さ
れ、この加算結果に従って、切替信号Zm´を発生す
る。これらアドレス切替信号Zm、Zm´を図15
(h)、(i)に示す。抽出信号発生回路86はこれら
Zm、Zm´信号を受けて、抽出信号E0を出力する。
この抽出信号発生回路86は、図15(f)、(h)、
(i),(j)に示すように、切替ラッチクリア信号C
rおよびアドレス切替信号Zmの立ち下がりエッジでハ
イレベルとなり、切替信号Zm´の立ち下がりエッジで
ローレベルとなる抽出信号E0を発生させる。図15
(k)に示す抽出信号E1は、インバータ88によっ
て、抽出信号E0を反転したものである。セレクタ87
は、図15(d)のライン選択信号LLがハイレベルの
とき、抽出信号E0を出力し、ライン選択信号LLがロ
ーレベルのとき、抽出信号E1を選択して、図15
(l)に示す抽出信号Eとして、各画データ抽出回路8
2へ向け出力する。
【0106】図14に戻って、現在のアドレスカウンタ
49bのアドレスバスB2の出力値をAdとすると、B
9にはWp/8値の補数が選択されているから、加算器
49jは(Ad−Wp/8)なる加算を行い、その結果
をラッチ49eに向け出力する。ラッチ49eはアドレ
ス切替信号Zmのローレベルのタイミングで(Ad−W
p/8)値をセレクタ49cに向けラッチ出力する。こ
のタイミングではセレクタ49cはライン信号Lsがハ
イレベルであるため出力バスB5すなわち(Ad−Wp
/8)値を選択して出力バスB3に送ることになる。ア
ドレスカウンタ49bのLoad入力としてはライン信
号Lsとアドレス切替信号Zmの論理和信号であるた
め、信号Zmのローレベルのタイミングで前記(Ad−
Wp)値をアドレスカウンタ49bが取込み、RAM4
9aに向け出力される。従って、このときは1つ前のア
ドレスはAd番地であり、今回のアドレスは(Ad−W
p/8)番地となり、1ライン前の画像データが読み出
される。
【0107】第1ラインでは、先ずSt信号およびLs
信号のタイミングでアドレスカウンタ49bの出力値A
dは“20”となり、つぎにリード信号RDの立ち下が
りのタイミングでアドレスカウンタ49bの出力値Ad
は、“21”、“22”、“23”と切り替わる。次に
アドレス切替信号Zmがローレベルになった瞬間に(A
d−Wp/8)=23−10=“13”となり、更にリ
ード信号RDの立ち下がりのタイミング毎に“14”、
“15”、“16”,“17”となり、またアドレス切
替信号Zmがローレベルになった瞬間に加算器49jの
加算値(17−10)=“7”となり、更にリード信号
RDの立ち下がり毎に“8”、“9”、“10”とな
る。
【0108】なお、RAM49a内に格納されている画
像データはリード信号RDがハイレベルの間データバス
B1上へ読み出され、画データ抽出回路82に向け出力
される。従って、1ライン目は、Ad値が20、21、
22、13、14、15、16、7、8、9で指定され
る番地の画像データが画データ抽出回路82に向け送信
される。ここで、画データ抽出回路82に送られてきた
画データは、抽出信号Eと論理和される。これにより、
図15(l)から分かるように、第1バイト目の番地2
0の画データはそのまま印刷制御回路48に送られ、第
2、3バイト目の番地21、22の画データは、抽出信
号Eのローレベルと論理和されるから、NULL
(“0”値)データとなる。同様にして、第4、5バイ
ト目の番地14、15の画データは有効となり、第6、
7バイト目の番地15、16の画データは無効となり、
NULLデータにされる。さらに、第8、9バイト目の
番地7、8の画データは有効となり、そのまま印刷制御
回路48に送られ、第10バイト目の番地9の画データ
はNULLデータとして、印刷制御回路48に送られ
る。そして、LEDヘッドの1ライン目が記録される。
次に、記録媒体が0.5ライン分走行される。
【0109】その後、図15(m)に示すハーフライン
信号Hsがタイミングジェネレータ84から、図14の
セレクタ83aに送られる。このハーフライン信号Hs
のローレベルのタイミングで、セレクタ83aは、今ま
でラッチ49dでラッチしていたバスB4のDm=20
を選択して、セレクタ49fに向け出力する。同時に、
ライン信号Lsのタイミングでラッチ49d、セレクタ
49c、アドレスカウンタ49bを介して、前記アドレ
ス信号Dm=20がRAM49aに向け出力される。し
たがって、1.5ライン目も1ライン目と同様にして、
Ad値が順に20、21、22、13、14、15、1
6、7、8、9で指定される番地の画像データが画デー
タ抽出回路82に向け送信される。1.5ライン目の抽
出信号Eは、抽出信号E1が選択されるため、第1バイ
ト目はNULLデータ、第2、3バイト目は番地21、
22の画データ、第4、5バイト目はNULLデータ、
第6、7バイト目は番地15、16の画データ、第8、
9バイト目はNULLデータ、第10バイト目は番地9
の画データが画データ抽出回路82に向け送信される。
その後に、これら画像データが印刷制御回路48からL
EDヘッドに送信されて、さらにLED素子を発光駆動
させるためのストローブ信号が印刷制御回路48から出
されて第1.5ライン目の画像データが印刷される。
【0110】第1.5ライン目の画像データの印刷が終
了すると、タイミングジェネレータ84によって図15
(c)(f)に示すようにライン信号Lsと切替ラッチ
クリア信号Crを出力されることになる。両アドレス切
替信号発生回路65、85のラッチ(B)65Bはこの
切替ラッチクリア信号Crのタイミングで“0”にクリ
アされ、この“0”値を加算器65Cに出力する。
【0111】ここで、2ライン目の画像データが読み出
される前は、ラッチ49dは1.5ライン目で指定され
た(△L−1)×Wp/8すなわち20をラッチ出力し
ているので加算器49hの加算結果は(△L−1)×W
p/8+(Wp/8)=30となる。1.5ライン目と
2ライン目の間のハーフライン信号Hsは、ハイレベル
であるので、セレクタ83aは、加算器49hの加算結
果30を選択して、セレクタ49fへ送られる。ここ
で、スタート信号Stはハイレベルのままであるので、
この加算結果30はセレクタ49fを介してラッチ49
dに向け出力される。この状態で、Ls信号のローレベ
ルのタイミングでこの(△L−1)×Wp/8+(Wp
/8)すなわち30がラッチ49dおよびセレクタ49
cを介してアドレスカウンタ49bに取り込まれ、アド
レスバスB2に出力される。
【0112】次いで、図15(g)に示すRD信号がタ
イミングジェネレータ84から出力され、RAM49a
から(△L−1)×Wp/8+(Wp/8)すなわち3
0番地の画像データが出力される。
【0113】ここでRD信号のタイミングでアドレスカ
ウンタ49bがアップカウントされている間に、1ライ
ン目と全く同じように、アドレス切替信号発生回路6
5、85は図15(h)(i)に示すアドレス切替信号
Zm,Zm´を出力することになる。
【0114】第2ライン目も、第1ライン目と同様にし
て、先ずLs信号のタイミングでアドレスカウンタ49
bの出力値Adは“30”となり、つぎにリード信号R
Dの立ち下がりのタイミングでアドレスカウンタ49b
の出力値Adは、“31”、“32”、“33”と切り
替わる。次にアドレス切替信号Zmがローレベルになっ
た瞬間に(Ad−Wp/8)=33−10=“23”と
なり、更にリード信号RDの立ち下がりのタイミング毎
に“24”、“25”、“26”,“27”となり、ま
たアドレス切替信号Zmがローレベルになった瞬間に加
算器49jの加算値(27−10)=“17”となり、
更にリード信号RDの立ち下がり毎に“18”、“1
9”、“20”となる。
【0115】なお、RAM49a内に格納されている画
像データはリード信号RDがハイレベルの間データバス
B1上へ読み出され、印刷制御回路48に向け出力され
る。従って、Ad値が30、31、32、23、24、
25、26、17、18、19で指定される番地の画像
データが画データ抽出回路82に向け送信される。以上
で、図12に示す第2ライン目の読み出しが終了する。
【0116】次いで、この画像データが画データ抽出回
路82において、抽出信号Eと論理積されるため、第1
ライン目と同様にして、第2、3、6、7、10バイト
目がNULLデータとなって、印刷制御回路48に送ら
れる。さらに、印刷制御回路48からLEDヘッドに送
信されて、さらにLED素子を発光駆動させるためのス
トローブ信号が印刷制御回路48から出されて第2ライ
ン目の画像データが印刷される。
【0117】以上から分かるように、第2.5ライン目
も第2ライン目と同じ番地の画データがデータ抽出回路
82に送られる。今度は第1.5ライン目と同様にし
て、第1、4、5、8、9バイト目がNULLデータと
なって、印刷制御回路48に送られる。
【0118】以上のように、1、2、3…ライン目は第
2、3、6、7、10バイト目がNULLデータとな
り、ハーフラインである1.5,2.5,3.5…ライ
ン目は、第1、4、5、8、9バイト目がNULLデー
タとなって、同一画データが重なることはない。3ライ
ン目、3.5ライン目以降も同様にして、画データの読
みだし及び印刷が行われる。最終ラインの画像データが
印刷された時点で画像データの読取動作が終了する。
【0119】以上のようにして、第1の印刷機構P1の
LEDヘッドに対して第2の印刷機構P2のLEDヘッ
ドの取り付けが、右肩上がりに傾いていても、RAMの
アドレス制御により、0.5ドット内の誤差で色ずれを
合わせることができる。
【0120】《左肩上がり》左肩上がりの場合は、R/
L信号が反転し、スタートアドレスが0番地から始まる
ことを除けば、第1の実施の形態と第2の実施の形態の
組み合せから同様に行うことができるので、説明を省略
する。
【0121】上記第1、第2の実施の形態では、LED
ヘッドの発光素子を80ドットで説明したが、実際に
は、例えば記録媒体がA4サイズであれば、解像度30
0DPI(ドット・パー・インチ)として、2560ド
ット、即ち2560個配列してある。
【0122】上記第1、第2の実施の形態によれば、以
下の効果を奏する。即ち、カラー画像を重ね、所望の色
でカラー画像記録しようとした場合に、カラー画像の位
置ずれよって、色ずれが生じても、補正設定手段により
カラー画像の位置ずれを補正できるので、所望の色再現
が簡単に実現できる。また、製造工程で記録ヘッドの取
り付けが傾いていても、その傾き量および傾き方向を機
械的手段による微調整でなく、電気的手段により簡単に
補正できるので、調整工数が大幅に削減され、安価なカ
ラー記録装置を提供できるという効果がある。
【0123】なお上記各実施の形態では補正設定手段と
してディップスイッチを使用したが、カラー画像記録装
置外部に補正値を入力できる走査部を設け、その補正量
を制御回路のメモリに記憶させるようにしてもよい。
【0124】また、傾き量の補正精度を第1の実施の形
態では1ライン単位、第2の実施の形態では1ラインを
2回印刷することにより、0.5ライン単位で説明した
が、第2の実施の形態のハード構成であれば、ライン選
択信号をもう1つ設け、切替信号Zm´を更に2倍細か
く設定し、これらライン選択信号の指示により、かつ4
種類の抽出信号から選択された抽出信号によって、画デ
ータを抽出することにより、1ラインを4回印刷すれ
ば、0.25ライン単位と精度を上げることができる。
なお副走査方向は如何様にも精度を上げることができ
る。
【0125】次に本発明の第3の実施の形態を説明す
る。第3の実施の形態は、LEDヘッドの主走査方向の
みの色ずれを補正するものである。図16は第3の実施
の形態を示すブロック図である。第3の実施の形態の機
構的構成は上記第1、第2の実施の形態と同様である。
【0126】図16において、制御部91はマイクロプ
ロセッサ、タイマー、ROM、RAM、DMAコントロ
ーラ、割込みコントローラ、I/Oポート等から構成さ
れ、すべての動作を制御する。制御部91には、インタ
フェース線92、操作パネル93、EEPROM94が
接続されている。インタフェース線92は、これを介し
て外部から画像データを入力するもので、操作パネル9
3は後述の色ずれ補正値を入力できるようになってい
る。EEPROM94は、電気的に消去可能なメモリ
で、後述の色ずれ補正値が格納される。
【0127】制御部91にはまた、画像メモリ95Y、
95M、95C、95Bが接続され、画像メモリ95
Y、95M、95C、95BにはそれぞれPS変換部9
6Y、96M、96C、96Bが接続されている。PS
変換部96Y、96M、96C、96Bは、画像メモリ
95Y、95M、95C、95Bから読み出されたバイ
ト単位の画像データをシリアルデータに変換する回路
で、それぞれ色ずれ補正回路97Y、97M、97C、
97Bに接続されている。色ずれ補正回路97Y、97
M、97C、97BはそれぞれLEDヘッド98Y、9
8M、98C、98Bに接続されている。
【0128】高圧電源回路99は各画像形成ユニットの
必要箇所に高圧電源を供給するもので、制御部91によ
りオン/オフ制御可能となっている。パルスモータドラ
イバ回路100は、ドラムモータ101、レジストモー
タ102を駆動し、画像形成ユニットを動作させるとと
もに記録媒体を搬送させる。ヒータドライバ103は、
熱定着用のヒートローラ104を駆動する。A/Dコン
バータ105は、サーミスタ106からの温度検出信号
をディジタル信号に変換して制御部91へ送る。
【0129】図17は色ずれ補正回路97を示すブロッ
ク図である。図17において、色ずれ補正回路97は、
AND回路107、OR回路108およびプログラマブ
ルタイマーカウンタ109により構成される。AND回
路107の一方の入力端子にはPS変換部96から送ら
れるシリアルデータが入力され、他方の入力端子には制
御部91から出力されるADJUST信号が入力され
る。プログラマブルタイマーカウンタ109は、ADJ
UST信号と制御部91から出力したCOUNT信号が
入力され、COUNT信号により設定された値のパルス
数をADJUST信号がハイからローに変化したときに
所定の周波数で発生する回路である。ADJUST信号
がハイのときは、記録データの転送が行なわれ、ローに
することにより記録データの転送がなされずに所定のパ
ルス数がLEDヘッド98に送られる。またOR回路1
08には、クロックとタイマーカウンタ109の出力信
号が入力される。
【0130】図18は第3の実施の形態のLEDヘッド
を示す回路図である。同図において、シフトレジスタ回
路110は色ずれ補正回路97の出力信号であるHDC
LOCK信号に同期して、同様に色ずれ補正回路97の
出力信号であるHDDATA信号を順次データシフトし
て1ライン分の記録データを入力する回路である。シフ
トレジスタ回路110に入力された1ライン分の記録デ
ータは、LATCH信号にパルスを入力することによ
り、ラッチ回路111に転送され、シフトレジスタ回路
110は次のラインの記録データを入力可能になる。L
EDドライバ回路112は、ラッチ回路111の出力が
ハイで、ストローブ信号STB0〜3がハイのときに、
電源VHから供給される電流を抵抗113を介して発光
素子114に供給し、発光素子114を発光させる。
【0131】シフトレジスタ回路110に入力された記
録データは、順次矢印方向にシフトされ、1ライン分の
記録データ入力後にHDDATA信号をローとして任意
の数のHDCLOCK信号を入力することにより、入力
済みのデータは任意の数のドット数だけ矢印方向にシフ
トする。この動作により、記録媒体に対する記録位置の
補正を行なうわけである。
【0132】ここで主走査方向の色ずれについて説明す
る。図19は主走査方向に色ずれを説明するための説明
図である。同図はLEDヘッド98Y、98M、98
C、98Bを上部から見た図であり、4本のLEDヘッ
ドがすべて主走査方向に同じ位置であれば4色の記録画
像を重ねると同じ位置に重なるが、図に示すように第1
印刷機構のLEDヘッド98Yに対して、その他のLE
Dヘッド98M、98C、98BがそれぞれΔYM、Δ
YC、ΔYBの位置ずれがある場合、図20に示すよう
に、各色とも主走査方向にずれた画像となり、記録品質
が低下する。なお図20は色ずれ画像を示す説明図であ
る。
【0133】次に第3の実施の形態の動作を説明する。
図21は第3の実施の形態の動作を示すタイミングチャ
ートであり、1色のみの動作を示す。図21において、
ドラムモータ104を(i−1)から(i)に回転させ
た後、LEDヘッドにラッチ信号をパルス出力して、前
ラインでシフトレジスタ回路110に転送した記録デー
タをラッチ回路111に転送する。次にHDCLOCK
信号に同期しながら、次に記録データをHDDATA信
号に出力する。このとき、ADJUST信号はハイレベ
ルであり、データ転送終了後、ADJUST信号をロー
レベルにして色ずれ補正パルスを出力する。
【0134】データ転送と並行して、ストローブ信号S
TB0、STB1、STB2、STB3を順次所定の時
間ハイレベルにしてLEDヘッド98の発光素子114
を発光させ、感光体の表面を露光させる。
【0135】以上の動作を1ライン毎に繰り返し行な
い、1ページの画像データを記録する。4色のLEDヘ
ッドについて、記録媒体の搬送速度に合わせて順次上記
の動作を行なう。各色の色ずれ補正値は、予め電気的に
消去可能なEEPROM94に格納された内容に基い
て、各色の色ずれ補正回路97のプログラマブルタイマ
ーカウンタ109に設定される。EEPROM109の
色ずれ補正値の変更は、操作パネル93により行ない、
装置のオペレータが試験印刷を行なって、その結果の色
ずれ量に基いて各色の補正値を操作パネル93から入力
する。
【0136】以上のように、第3の実施の形態では、1
ライン分の画像データ転送後に、データをブランクとし
た補正パルスを送出して主走査方向の記録位置を変える
ようにしたので、主走査方向の色ずれが補正できる。
【0137】次に、主走査方向の色ずれを補正する変形
例を説明する。この変形例は、主走査方向の色ずれ量を
試験印刷等により予め計測し、この色ずれ量の対応する
補正値を装置の制御部が読み取れる状態に設定してお
く。この設定は、上記各実施の形態と同様に、補正値が
可変にできるように行なう。そして画像データをメモリ
に格納する場合に、まず一旦メモリをクリアし、補正値
に対応する分だけブランクデータをメモリに書き込み、
これにより画像データをずらしてメモリに書き込むよう
にする。メモリから画像データを読み出すときは画像デ
ータの位置はずれており、これをそのままLEDヘッド
で記録することにより、主走査方向に補正した記録が得
られる。
【0138】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、画像データを色別に記憶する記憶手段と、複数の記
録ヘッドの互いのずれ量に応じた補正値を設定する補正
値設定手段と、該補正値設定手段の補正値に基いて記憶
手段を制御し、画像データをずらして記録ヘッドに出力
する制御手段を設けたので、傾きによる色ずれおよび主
走査方向のずれによる色ずれの補正が簡単に実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の制御部を示すブロック図で
ある。
【図2】第1の実施の形態のカラー記録装置を示す構造
図である。
【図3】カラー画像形成ユニットを示す一部切欠斜視図
である。
【図4】アドレス切替信号発生回路を示すブロック図で
ある。
【図5】アドレス切替信号発生回路のタイミングチャー
トである。
【図6】メモリ回路を示すブロック図である。
【図7】テストパターンを示す説明図である。
【図8】右肩上がり時の記録方法を示す説明図である。
【図9】左肩上がり時の記録方法を示す説明図である。
【図10】右肩上がりの場合のメモリの動作を示すタイ
ミングチャートである。
【図11】左肩上がりの場合のメモリの動作を示すタイ
ミングチャートである。
【図12】第2の実施の形態の右肩上がり時の記録方法
を示す説明図である。
【図13】第2の実施の形態の制御部を示すブロック図
である。
【図14】第2の実施の形態のメモリ回路を示すブロッ
ク図である。
【図15】第2の実施の形態のメモリの動作を示すタイ
ミングチャートである。
【図16】第3の実施の形態を示すブロック図である。
【図17】色ずれ補正回路を示すブロック図である。
【図18】第3の実施の形態のLEDヘッドを示す回路
図である。
【図19】主走査方向の色ずれを示す説明図である。
【図20】色ずれ画像を示す説明図である。
【図21】第3の実施の形態の動作を示すタイミングチ
ャートである。
【符号の名称】
1 カラー記録装置 2 画像形成部 3 LEDヘッド 27 記録媒体 41 制御回路 49Y、49M、49C、49B メモリ 49a RAM 49b アドレスカウンタ 64 タイミングジェネレータ 65 アドレス切替信号発生回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/01 112 H04N 1/46 Z H04N 1/04 1/46 (72)発明者 尾形 秀一郎 東京都港区芝浦4丁目11番地22号 株式会 社沖データ内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主走査方向にライン状に配列した記録素
    子を有する記録ヘッドを色別に複数具備し、前記複数の
    記録ヘッドに色別の画像データを出力してカラー画像を
    記録するカラー記録装置において、 前記画像データを色別に記憶する記憶手段と、 前記複数の記録ヘッドの互いのずれ量に応じた補正値を
    設定する補正値設定手段と、 前記補正値設定手段の補正値に基いて前記記憶手段を制
    御し、画像データをずらして前記記録ヘッドに出力する
    制御手段とを設けたことを特徴とするカラー記録装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記補正値設定手段の
    補正値に基いて前記記憶手段から画像データを読み出す
    ためのアドレスを切り替えるアドレス切替手段を含む請
    求項1記載のカラー記録装置。
  3. 【請求項3】 前記ずれ量は傾き量であり、前記補正値
    のずれ量を副走査方向の解像度の1/N(Nは整数)単
    位で補正した請求項2記載のカラー記録装置。
  4. 【請求項4】 主走査方向にライン状に配列した記録素
    子を有する記録ヘッドを色別に複数具備し、前記複数の
    記録ヘッドに色別の画像データを出力してカラー画像を
    記録するカラー記録装置において、 前記複数の記録ヘッドの互いのずれ量に応じた補正値を
    設定する補正値設定手段と、 前記補正値設定手段の補正値に対応したデータを画像デ
    ータの転送後に前記複数の記録ヘッドに転送する補正回
    路とを設けたことを特徴とするカラー記録装置。
  5. 【請求項5】 前記ずれ量は主走査方向のずれ量である
    請求項4記載のカラー記録装置。
  6. 【請求項6】 主走査方向にライン状に配列した記録素
    子を有する記録ヘッドを色別に複数具備し、前記複数の
    記録ヘッドに色別の画像データを出力してカラー画像を
    記録するカラー記録装置のカラー記録方法において、 記憶手段に前記画像データを色別に記憶し、 補正値設定手段により前記複数の記録ヘッドの互いのず
    れ量に応じた補正値を設定し、 制御手段により、前記補正値設定手段の補正値に基いて
    前記記憶手段を制御して画像データをずらして前記記録
    ヘッドに出力することを特徴とするカラー記録方法。
JP330596A 1996-01-11 1996-01-11 カラー記録装置およびカラー記録方法 Pending JPH09188000A (ja)

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JP330596A JPH09188000A (ja) 1996-01-11 1996-01-11 カラー記録装置およびカラー記録方法

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JPH09188000A true JPH09188000A (ja) 1997-07-22

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