JPH09187409A - 研磨ローラー - Google Patents

研磨ローラー

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JPH09187409A
JPH09187409A JP33906995A JP33906995A JPH09187409A JP H09187409 A JPH09187409 A JP H09187409A JP 33906995 A JP33906995 A JP 33906995A JP 33906995 A JP33906995 A JP 33906995A JP H09187409 A JPH09187409 A JP H09187409A
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JP
Japan
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abrasive
polishing
polishing roller
roll
support
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JP33906995A
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English (en)
Inventor
Naohiro Nagabuchi
直大 永淵
Toshihiro Funabiki
俊宏 船曳
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3M Co
Original Assignee
Minnesota Mining and Manufacturing Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 研磨材を有する研磨ローラーに関し、駆動モ
ーターの出力の小さい研磨機、洗浄機等に使用した時に
回転負荷があまりかからず、しかも研磨、洗浄等の効率
が良い研磨ローラーを提供することを目的とする。 【解決手段】 回転可能な円筒形支持体と、該支持体の
外周面上に着脱可能に取り付けられた研磨材とを有する
研磨ローラーにおいて、前記研磨材が少なくとも1本の
帯状不織布部材であり、そして前記支持体の一端から他
端まで螺旋状に巻着されているように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は研磨ローラーに関
し、さらに詳しく述べると、回転可能な円筒形支持体
と、該支持体の外周面上に着脱可能に取り付けられた研
磨材とを有する研磨ローラーに関する。本発明の研磨ロ
ーラーは、モーター駆動式の研磨機、洗浄機、そしてそ
れに類する機械類に取り付けて、木材、金属、プラスチ
ック、コンクリート、タイル等の各種の材料からなる
面、具体的には建造物の床面、屋内又屋外の通路面、そ
して場合により壁面など(以下、これらの面を総称し
て、そして被塗装面等も含めて、「被研磨面」と呼ぶ)
の研磨、艶出し、ワックス剥離、汚れ落とし、クリーニ
ング等に有利に使用することができる。
【0002】
【従来の技術】従来、金属、プラスチック、木材等の部
材の表面や塗装面等を研磨するため、研磨ローラーを研
磨機の駆動モーター軸にフランジ等を用いて装着し、研
磨ローラーを高速回転させて被研磨物に接触させること
が一般的に行われている。ここで、効果的に用いられて
いる研磨ローラーは、円筒状に加工した研磨砥石かもし
くは不織布研磨材を樹脂で固め、成形することによって
製造した不織布研磨ホイールと称される円筒状のもので
ある。しかしながら、これらの研磨砥石あるいは不織布
研磨ホイールは、それが小型でローラー幅が狭い場合に
はさほど問題とならないけれども、研磨機の大型化にと
もないローラー幅を広げなければならない場合には、重
量が増加するので取扱いが容易でなくなり、また、被接
触物に対する接触面積が拡大するので、高速回転下で研
磨作業を行うためには高トルクの駆動モーターの使用が
必要となる。
【0003】これらの研磨ローラーの欠点を回避するた
めに、研磨砥石あるいは不織布研磨ホイールに代えて、
特に床面の研磨のため、円筒形ブラシの形をした研磨ロ
ーラーが用いられている。この種の研磨ローラーは、図
5に示されるように、円筒形のローラー21とその表面
に植毛されたブラシ22とからなっている。ブラシ2
2、通常、極太ナイロン糸又は研磨粒子含有極太ナイロ
ン糸を植毛することによって形成されている。このタイ
プの研磨ローラーは、多くの研磨機あるいは洗浄機のす
べてにおいて等しく有効であるというわけではなく、実
際、駆動モーターの馬力が小さい床面洗浄機において使
用した時に、作業時のモーターに対する負荷が小さいと
いう点において有効である。しかしながら、この研磨ロ
ーラーは、洗浄効果の面において改良すべき点を有して
いる。すなわち、ローラーの表面に植え込まれている極
太ナイロン糸又は研磨粒子含有極太ナイロン糸は、床面
に対しては点でしか接触せず、作業時、床面の全体を効
率的に洗浄することが不可能であるからである。また、
円筒形ブラシの形をした研磨ローラーは、その製造が煩
雑である。
【0004】洗浄効果を改良するために、また、同時に
艶出し効果をもたせるために、極太ナイロン糸又は研磨
粒子含有極太ナイロン糸のブラシに代えて不織布研磨材
を使用することも考えられている。例えば、実開平6−
72548号公報は、ロール状パッドの形をした不織布
研磨材を開示している。ロール状パッドはいろいろな構
造を有することができ、例えば、図6に示すように、円
筒形のスリーブ31に対して多数枚の細長い板状不織布
研磨材32を放射状に植え付けた構造とすることがで
き、さもなければ、図7に示すように、円筒状のスリー
ブ31に対して多数枚のドーナツ盤状不織布研磨材33
を串刺しの要領で装着した構造とすることができる。こ
のような構造の研磨ローラーの場合には、スリーブの周
囲に植え付けられたかもしくは装着された不織布研磨材
がある幅をもった面で床面と接触できるため、満足のい
く洗浄効果あるいは艶出し効果を具現することが可能で
ある。しかしながら、これらの研磨ローラーの場合に
も、駆動モーターに対する回転負荷が大きいために、適
用の対象が制限されている。すなわち、実開平6−72
548号公報に記載の研磨ローラーは、大きなトルクの
駆動モーターを装備した床面洗浄機あるいは艶出し機に
対してのみに適用が可能である。換言すると、このよう
な研磨ローラーを、例えば100ボルト電源で駆動する
かもしくはバッテリー式の小型駆動モーターを装備した
床面洗浄機あるいは艶出し機において使用するような場
合には、その研磨ローラーの幅を狭くすること、すなわ
ち、ローラーの有効作用面を縮小することなど、不利な
制限を甘受しなければならない。
【0005】また、図7に示した構造の変形として、図
8に示すように、円筒状のスリーブ31に対して多数枚
の変形ドーナツ盤状不織布研磨材34を順次装嵌し、固
着した構造とすることもできる。しかしながら、ここに
図示したように研磨材を連続体として装嵌した場合に
は、相隣れる研磨材どうしのつなぎ目の存在に原因し
て、研磨の完了後、被研磨面において進行方向に延在す
るチャターマーク(跳ね跡)を発生し易く、また、使用
中に研磨材が剥離し易い。
【0006】駆動モーターの回転負荷を小さくし、床面
研磨や艶出しなどの有効作用面を拡大することの工夫も
考えられている。例えば、実公昭61−2529号公報
は、図9(A)に示すように、円筒形のロール36の胴
周面に、所定の幅をもった研磨粒子層38を斜めストラ
イプ状に所定間隔で形成したサンドペーパー37を巻き
付けた構造を有する研磨ローラーを開示している。サン
ドペーパー37の端部は、図9(B)に示すように、ロ
ール36の胴周面に長手方向に形成された細溝にそれら
を装入し、締め付け手段39によって固定することがで
きる。なお、この際、各研磨粒子層38の端部が連続状
態となるようにサンドペーパー37の巻着を行うことが
肝要である。このような研磨ローラーを使用した場合に
は、小さなトルクの駆動モーターを装備した床面研磨機
においても、従来の研磨ローラーに較べて接触面積がか
なり小さくなるので(図9(A)の被研磨物35と研磨
粒子層38の接触状態を参照されたい)、摩擦抵抗が小
さくなり、その結果研磨粒子層の食い込みが良くなり、
床面を均一にかつ確実に研磨できると考えられる。しか
しながら、この研磨ローラーには、次のような改良すべ
き問題点がある。
【0007】1.研磨材としてサンドペーパーを用いる
ために、その寿命が非常に短く、また、サンドペーパー
の特性に原因して、その応用範囲がかなり限られてい
る。 2.使用済みのサンドペーパーを交換する場合に、ロー
ルの細溝にそれを挿入し、装着する方法をとっているの
で、手間と時間がかかる。このような問題点は、最初の
サンドペーパーをロールに巻き付ける場合にも同様に発
生する。また、ロールに細溝を形成すること自体も、加
工性や強度の面で問題がある。
【0008】3.この研磨ローラーで使用するサンドペ
ーパーは、斜めストライプ状に研磨粒子をコーティング
した特別なものであるので、その入手困難性の面でロー
ラーの汎用性に乏しい。 4.用いられるサンドペーパーが連続したものではない
ので、相隣れるサンドペーパーどうしのつなぎ目の存在
に原因して、研磨の完了後、被研磨面において進行方向
に延在するチャターマークを発生し易い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記したよ
うな従来の研磨ローラーに認められる多くの問題点に鑑
みて、特に、駆動モーターの出力の小さい研磨機、洗浄
機等に使用した時に回転負荷があまりかからず、しかも
研磨、洗浄等の効率が良い研磨ローラーを提供すること
を目的とする。
【0010】本発明のもう1つの目的は、研磨材の材料
及び形状の必要に応じた選択を通じて被研磨面の制限の
問題を排除することのできる研磨ローラーを提供するこ
とにある。本発明のさらにもう1つの目的は、研磨材に
つなぎ目がある場合に発生するチャターマークや使用途
中の研磨材の剥離の問題を解消した研磨ローラーを提供
することにある。
【0011】本発明のいま1つの目的は、特に工具を使
用することなく、研磨材の取り付け及び交換を容易に実
施可能な研磨ローラーを提供することにある。本発明の
その他の目的は、以下に記載する本発明の詳細な説明か
ら容易に理解されるであろう。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記した目的は、本発明
に従えば、回転可能な円筒形支持体と、該支持体の外周
面上に着脱可能に取り付けられた研磨材とを有する研磨
ローラーであって、前記研磨材が少なくとも1本の帯状
不織布部材であり、そして前記支持体の一端から他端ま
で螺旋状に巻着されていることを特徴とする研磨ローラ
ーによって解決することができる。
【0013】本願明細書において「研磨」なる語を用い
た場合、それは広義で用いられており、被研磨面の研
磨、研削に加えて、被研磨面の艶出し、バフィング、ワ
ックス剥離、錆び取り、汚れ落とし、クリーニングなど
も包含している。これらの研磨作業は、本発明による研
磨ローラーの研磨材の材料及び形状を適宜選択すること
によって任意に達成することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明による研磨ローラーは、回
転可能な円筒形支持体と、この支持体の胴周面上に螺旋
状に着脱可能に巻着されている少なくとも1本の帯状不
織布研磨材とを含んで構成される。円筒形の支持体は、
この技術分野において一般的に使用されているロールの
形状である。このロールの材料としては、使用に耐え得
る高い機械的強度がありかつ駆動モーターに負荷のかか
らないような軽い材料が好ましく、一例として、金属、
プラスチック、ガラス繊維強化プラスチック(FRP)
等の汎用の材料を挙げることができる。さらに具体的に
は、好ましくは金属としてはアルミニウム及びその合金
などを、プラスチックとしてはナイロン樹脂、ポリエス
テル樹脂、ベークライト樹脂などを、ガラス繊維強化プ
ラスチックとしてはポリエステル系樹脂などを、それぞ
れあげることができる。
【0015】円筒形支持体としてのロールの形状は、中
空もしくは中実のいずれであってもよい。しかし、取扱
い性などの面を考慮した場合、より軽量な中空のロール
を使用することが推奨される。このロールは、研磨ロー
ラーを研磨機等の回転シャフトに挿入、装着できるよう
なものであれば、形状の詳細は制限されない。上記した
中空のロールは、必要に応じて、多孔質の部材から構成
されていてもよく、さもなければ、そのロールの内側と
外側を連通する細孔あるいはパーフォレーションを有し
ていてもよい。このような場合には、例えばロールの内
側に液状の処理剤の容器を収容しておいて、ロール壁の
細孔等から処理剤が徐々に放出されるように構成するこ
とが可能である。
【0016】円筒形支持体は、好ましくは、その両端に
切り欠きを有していて、その部分に帯状不織布研磨材の
始端部及び終端部を挿入し、係止することができる。こ
の切り欠きはまた、研摩材のロール表面への巻着を補強
し、また、研摩ローラーの高速回転時、研摩材がロール
の表面から脱離したりズレたりしたりするのを防止する
働きも有している。ここで、支持体の端部に形成される
切り欠きは、好ましくは、不織布研磨材の厚さにほぼ等
しい幅及びその研磨材の幅にほぼ等しい深さを有してい
る。切り欠きの幅は、研摩材を適切に係止するため、一
定とすることが好ましい。また、必要に応じて、切り欠
きに代えてその他の係止手段、例えば接着剤を使用して
もよい。支持体の切り欠きに不織布研磨材を挿入し、係
止した後、支持体のそれぞれの端部に金属製のカプラー
等の蓋あるいは封止手段を嵌合して、研磨材のより確実
な係止を図ることができる。
【0017】円筒形支持体は、その外周面における帯状
不織布研摩材の着脱を容易にしかつ研摩材の係止を確実
にするため、その支持体の外周面上に面ファスナーを有
しているのが好ましい。面ファスナーは、支持体の外周
面の全面に施しても、さもなければ、その一部分のみに
施してもよい。例えば、前者の場合には、支持体の外周
面上にその全面を覆って、不織布研摩材を係止可能な表
面を有しているシート状面ファスナーが固着されてお
り、その面ファスナー上に不織布研摩材が巻着されてい
るように構成することができる。この場合には、シート
状面ファスナーの上に研摩材を適切な間隔で巻着するこ
となどを保証するため、面ファスナーの表面に予めスケ
ールを目盛っておくなどの工夫を施すことが推奨され
る。そして、後者の場合には、支持体の外周面上に帯状
不織布研摩材とほぼ同一な形状を有しておりかつその不
織布研摩材を係止可能な表面を有している帯状面ファス
ナーが固着されており、その面ファスナー上に不織布研
摩材が巻着されているように構成することができる。
【0018】本発明の実施において用いられる面ファス
ナーは、特に限定されないというものの、本発明者らの
今までの経験から、きのこ状、鈎状、棒状等の形状の係
合部を有する、例えばポリプロピレン、ナイロン等の合
成樹脂からなる一般的な面ファスナーを有利に使用する
ことができる。このような面ファスナーは、具体的に
は、米国スリーエム社から「デュアルロックTM」とし
て、そしてカネボウベルタッチ株式会社から「マジクロ
TM」として、それぞれ入手可能である。このような面
ファスナーは、常用の手段によって支持体の外周面上に
固着し得るというものの、一般的には、両面粘着テープ
あるいはエポキシ等の合成樹脂系接着剤を使用してしっ
かりと固着することが推奨される。
【0019】さらに、面ファスナーは、支持体の外周面
上に対する帯状不織布研摩材の結合をさらに強化するた
めに、帯状不織布研摩材の裏面に、少なくともその一部
分にも取り付けられていてもよい。特に、不織布研摩材
の裏面に、支持体の外周面上に螺旋状に巻着した帯状面
ファスナーと係合可能な同形状の帯状面ファスナーを積
層すると、支持体の回転力に対して研摩材がズレにくく
なるので、より好ましい。このような場合の面ファスナ
ーの取り付けは、上記したように両面粘着テープ等の固
着手段を使用してもよく、さもなければ、強靱な糸など
で縫い付けてもよい。
【0020】本発明の研摩ローラーにおいて円筒形支持
体の外周面上に着脱可能に取り付けられる不織布研摩材
は、繊維工業の分野で一般的に用いられているいろいろ
な不織布材料から構成することができる。適当な不織布
材料は、以下に列挙するものに限定されるわけではない
けれども、ナイロン、ポリエステル等の合成繊維で構成
された不織布を挙げることができる。本発明の不織布研
摩材は、このような不織布を加工して、不織布の表面
に、例えばエポキシレジン、フェノールレジン、ウレタ
ンレジン、メラミンレジン、SBR(スチレン−ブタジ
エンゴム)ラテックス、NBR(アクリロニトリル−ブ
タジエンゴム)ラテックス等の合成樹脂系接着剤を使用
して、酸化アルミニウム、シリコンカーバイト、フリン
ト等の研磨粒子を塗布することによって、さもなけれ
ば、上記のような合成樹脂系接着剤のみを塗布すること
によって、調製することができる。このような不織布研
磨材は、最初から所望の幅を有する帯状部材として製造
してもよく、さもなければ、最初にシート状部材として
製造して、使用前に必要なサイズに細断してもよい。適
当な不織布研磨材の一例として、例えば、米国スリーエ
ム社製の「スコッチブライトTM」等を挙げることができ
る。
【0021】帯状不織布研磨材の幅、厚さ及び長さは、
それが取り付けられる支持体ロールの大きさ及び研磨ロ
ーラー上におけるその研磨材の配置パターン等のファク
ターに応じて広く変更し得るというものの、通常、約2
0〜100mmの幅、約5〜35mmの厚さ、そして約20
0〜1000mmもしくはそれ以上の長さであるのが好ま
しい。なお、これらのサイズは一般的に好ましい値を示
しただけであり、必要に応じてより小さなサイズも、反
対により大きなサイズも、適用可能であることを理解さ
れたい。
【0022】円筒形支持体の外周面上に取り付けられる
帯状不織布研磨材は、1本のみであってもよく、あるい
は、2本もしくはそれ以上であってもよい。このような
不織布研磨材を支持体上に巻着した時の隣接する研磨材
どうしの間隔は、所望とする研磨効果等の結果に依存し
て広く変更することができ、具体的には、支持体の大き
さ、研磨材の長さなどを調整することによって所望の間
隔とすることができる。
【0023】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明のいくつか
の実施例を説明する。なお、本発明はこれらの実施例に
限定されるものではないことを理解されたい。図1は、
本発明による研磨ローラーの好ましい1例を示したもの
である。図1(A)に示されるように、そして図1
(B)から理解されるように、本発明の研磨ローラー1
0は、中空のロール1から構成されている。ここで使用
したロール1の材料は、強度及び重量を考慮してベーク
ライトとした。このベークライト製のロール1の胴周面
に、1本の帯状不織布研磨材4、米国スリーエム社製の
「スコッチブライトTM」が螺旋状に巻着されている。研
磨材4の両端は、図1(B)から理解されるように、ロ
ール1に設けられた切り込み(図示せず)に挿入し、そ
れに係止されている。なお、これも図示しないけれど
も、研磨材4の下方にはは、それとほぼ同じサイズを有
していて、ロール1の胴周面に固着された帯状面ファス
ナーが存在している。
【0024】図2は、図1に示した研磨ローラー10の
変更例で、ロール1の胴周面に1本の帯状不織布研磨材
4が図1の場合よりも間隔を広くあけて螺旋状に固着さ
れている。図3も、図1に示した研磨ローラー10の変
更例で、この例ではロール1の胴周面に2本の帯状不織
布研磨材4が適当な間隔をとってそれぞれ螺旋状に固着
されている。
【0025】図1に示した研磨ローラー10は、例え
ば、図4に示したようにして製造することができる。先
ず、図4(A)に示すように、切り欠き2を有するベー
クライト製中空ロール1の胴周面上に帯状面ファスナー
3、米国スリーエム社製の「デュアルロックTM」を固着
した後、その面ファスナー3に重ね合わせるようにして
帯状不織布研磨材4、「スコッチブライトTM」を螺旋状
に巻着していく。次いで、図4(B)に示すように、不
織布研磨材4の端部を切り欠き2に差し込み、確実に係
止させる。最後に、中空ロール1の端面にアルミニウム
製のカプラー(図示せず)を嵌合させて、図1に図示の
研磨ローラーを完成する。
【0026】本発明者らは、完成した研磨ローラーを用
いていろいろな被研磨面について研磨試験を行ったけれ
ども、いずれの場合においても、スムーズに研磨を行う
ことができ、チャターマークの発生も認められなかっ
た。また、被研磨面に凹凸が存在していても、研磨効果
に悪影響がでることもなかった。さらに、本発明者らの
知見によると、ランド比(研磨ローラーを回転方向に関
して垂直に見た時の、不織布研磨材の接触長さ/研磨ロ
ーラーの全体長さ)が、負荷電流値、研磨力、研磨ロー
ラーの周速度に関係があるものと予測された。すなわ
ち、負荷電流値、研磨力ともにランド比に比例している
ものと理解された。また、駆動モーターの負荷と研磨力
は、ランド比に関係なく一定となっていた。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
研磨ローラーの支持体の外周面上に帯状不織布部材から
なる研磨材を螺旋状に巻着しているので、駆動モーター
の出力の小さい研磨機、洗浄機等に使用した時に回転負
荷があまりかからず、しかも研磨、洗浄等の良好な効率
を達成することができる。すなわち、研磨材の負荷を受
ける接触面積が小さくなって研磨材単位面積当たりの接
地圧を大幅に増加できるために、研磨を容易かつ均一に
できるとともに、摩擦抵抗が小さくなるために、比較的
に小さな出力の駆動モーターを装備した床面洗浄機、床
面研磨機等に対して非常に有効である。また、帯状不織
布部材からなる研磨材を使用しているので、不織布の使
用によって奏される優れた耐久性に加えて、研磨材の材
料及び形状の必要に応じた選択を通じて、各種の被研磨
面のいずれにおいても満足すべき研磨、洗浄等の効率を
達成することができる。具体的には、例えば、研磨材の
不織布の種類を変更することで、被研磨面の錆び落と
し、酸化膜やワックス皮膜の洗浄、艶出しバフィング等
を、同じ支持体を使用して確実に行うことができる。さ
らに、研磨材が不織布部材であるので、被研磨面に凹凸
が存在してても、その被研磨面と研磨材表面との良好な
なじみを達成することができ、良好な研磨、洗浄等を行
うことができる。そして、この研磨材が螺旋状に巻着さ
れているので、もしも被研磨面の表面に異物が存在して
いても、螺旋状の研磨材の回転につれて外側の方向に搬
出することができ、また、同様に、もしも使用するなら
ば、研削液も同様に排出することができる。また、この
研磨材は、研磨ローラーの支持体の外周面上につなぎ目
を付けずに巻着できるので、研磨完了後における被研磨
面上のチャターマークの発生や使用途中の研磨材の剥離
を防止することができる。
【0028】また、研磨材の係止のために研磨ローラー
の支持体の外周面上に帯状面ファスナーを固定した場合
には、研磨材の取り付け及び交換をさらに容易に実施す
ることができ、その作業に熟練度を求めることが必要な
くなる。また、これに関連して、支持体の両側に切り欠
きを設けることを通じて、特別な工具を使用することな
く、研磨材を支持体に対して容易かつ確実に装着するこ
とができる。このような切り欠きの存在は、また、研磨
材の確実な係止にとどまらず、研磨材のズレの防止にも
有効である。
【0029】さらにまた、研磨材に研磨ローラーの所望
とする使途に適した処理剤を含浸することにより、得ら
れる研磨ローラーの応用範囲を飛躍的に広げることがで
きる。すなわち、本発明の研磨ローラーは、先に定義し
た「研磨」の範囲に制限されることなく、いろいろな分
野において有利に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による研磨ローラーの好ましい一例を示
した斜視図及び右側面図である。
【図2】本発明による研磨ローラーのもう1つの好まし
い例を示した斜視図である。
【図3】本発明による研磨ローラーのさらにもう1つの
好ましい例を示した斜視図である。
【図4】本発明の好ましい1態様による研磨ローラーの
構成を順を追って示した斜視図である。
【図5】従来の研磨ローラーの一例を示した斜視図であ
る。
【図6】従来の研磨ローラーのもう1つの例を示した斜
視図である。
【図7】従来の研磨ローラーのもう1つの例を示した斜
視図である。
【図8】従来の研磨ローラーのさらにもう1つの例を示
した斜視図である。
【図9】従来の研磨ローラーのさらにもう1つの例を示
した斜視図及び部分断面図である。
【符号の説明】
1…ロール 2…切り欠き 3…面ファスナー 4…研磨材 10…研磨ローラー

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転可能な円筒形支持体と、該支持体の
    外周面上に着脱可能に取り付けられた研磨材とを有する
    研磨ローラーであって、前記研磨材が少なくとも1本の
    帯状不織布部材であり、そして前記支持体の一端から他
    端まで螺旋状に巻着されていることを特徴とする研磨ロ
    ーラー。
  2. 【請求項2】 前記支持体の外周面上に前記帯状不織布
    部材とほぼ同一な形状を有しておりかつ前記不織布部材
    を係止可能な表面を有している帯状面ファスナーが固定
    されており、前記面ファスナー上に前記不織布部材が巻
    着されていることを特徴とする、請求項1に記載の研磨
    ローラー。
  3. 【請求項3】 前記支持体の外周面上にその全面を覆っ
    て、前記不織布部材を係止可能な表面を有しているシー
    ト状面ファスナーが固定されており、前記面ファスナー
    上に前記不織布部材が巻着されていることを特徴とす
    る、請求項1に記載の研磨ローラー。
  4. 【請求項4】 前記支持体の両端に、それぞれ、前記不
    織布部材の厚さにほぼ等しい幅を有する切り欠きが設け
    られており、この切り欠きに前記不織布部材の端部が係
    止されていることを特徴とする、請求項2又は3に記載
    の研磨ローラー。
  5. 【請求項5】 前記不織布部材の裏面の少なくとも一部
    分にさらに面ファスナーが取り付けられていることを特
    徴とする、請求項2〜4のいずれか1項に記載の研磨ロ
    ーラー。
  6. 【請求項6】 前記不織布部材に該研磨ローラーの使途
    に適した処理剤が含浸せしめられていることを特徴とす
    る、請求項1〜5のいずれか1項に記載の研磨ローラ
    ー。
  7. 【請求項7】 モーター駆動式の研磨機に取り付けて用
    いられることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1
    項に記載の研磨ローラー。
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