JPH09185230A - 液体現像剤を用いた現像装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

液体現像剤を用いた現像装置及びこれを備えた画像形成装置

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JPH09185230A
JPH09185230A JP35200695A JP35200695A JPH09185230A JP H09185230 A JPH09185230 A JP H09185230A JP 35200695 A JP35200695 A JP 35200695A JP 35200695 A JP35200695 A JP 35200695A JP H09185230 A JPH09185230 A JP H09185230A
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JP
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liquid
developing
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liquid developer
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JP35200695A
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English (en)
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Shinichi Horii
伸一 堀井
Hiroshi Tokunaga
洋 徳永
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 現像速度の高速化、スクイズ処理の不要化、
高速現像と濃度の均一な現像との両立を図る。 【解決手段】 液体現像剤1を現像ローラ51の表面に
一様に付着させる供給ローラ52と、現像ローラ51の
表面に付着した液体現像剤1に電界を印加することによ
って荷電トナー粒子5Bが集合された状態の液体トナー
層6を形成する電界印加手段とを備える。液体トナー層
6が保持された現像ローラ51を、静電潜像が形成され
たベルト感光体7に対して圧接し、白部をVp >V1
b 、黒部をVp >V1 +Vb が成り立つ範囲で現像を
行う。 Vp は電荷担持体の、Vb は現像剤支持体の表面電位、
1 は現像剤支持体からの残留した液体トナー層の電
位、V2 は電荷担持体からの液体トナー層のトナー電位
であり、それぞれ正負の値をとるものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の画
像形成装置等に採用される現像装置に関し、さらに詳し
くは液体現像剤を用いた現像装置及びこの現像装置を備
えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、各種プリンタや複写機等において
は、画像形成のための方式として、電子写真プロセス
(いわゆるカールソンプロセス)が広く採用されてい
る。この電子写真プロセスは、帯電工程→露光工程→現
像工程→転写・剥離工程を経て記録シート上に画像を形
成する。感光層が形成された電荷担持体は、帯電工程に
おいて表面が例えばマイナス電荷に一様に帯電され、次
の露光工程において半導体レーザ光等によって画像信号
に基づいたレーザ照射が行われて露光された部分のマイ
ナス電荷が減少又は消失することにより、表面に静電潜
像が形成される。
【0003】電荷担持体は、表面に静電潜像が形成され
た後、現像工程において現像剤が供給され、静電潜像に
対応した領域の表面に現像剤画像が形成される。この現
像工程では、例えば液体現像剤が用いられる電気泳動現
像方法を用いた現像装置によって現像が行われる。
【0004】この電気泳動現像方法を用いた現像装置
(以下、「電気泳動現像装置」という。)100では、
図23に示すように、液体現像剤101が保持された金
属板の現像剤支持体102に対して、静電潜像103が
表面上に形成された電荷担持体104との間に現像電界
部105を構成するように近接して現像する。現像剤支
持体102には、電荷担持体104の表面上に形成され
た静電潜像103に対し、地肌汚れ防止のため適当な電
圧が印加されている。
【0005】液体現像剤101中の荷電トナー粒子10
6は、現像剤支持体102と電荷担持体104上の静電
潜像103との間の電位差によって電気泳動現象を生
じ、現像剤支持体102から電荷担持体104上の静電
潜像103方向へと移動する。すなわち、液体現像剤1
01中の荷電トナー粒子106は、電荷担持体104上
の静電潜像に吸引されて付着し現像トナー層107を形
成する。電荷担持体104は、図24に示すように、現
像トナー層107中の荷電トナー粒子108を付着した
状態で現像剤支持体102から剥離されて、静電潜像1
03に対応した領域の表面に現像剤画像が形成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の電気泳動現像装置100では、荷電トナー粒子
106が電気泳動により現像電界部105を移動するの
で、現像速度が極めて遅く、高速現像には適していなか
った。そこで、従来は、現像の高速化を図るために、大
量の液体現像剤101を現像電界部105に供給した
り、高濃度の液体現像剤101を現像電界部105に供
給したりする必要があった。
【0007】しかし、大量の液体現像剤101を現像電
界部105に供給することは、装置の大型化を招き、ま
た、高濃度の液体現像剤101を用いることは、電気泳
動による現像トナー層107中の荷電トナー粒子108
以外の余分な荷電トナー粒子109が付着し、地肌汚れ
及び画像部への余分な荷電トナー粒子109の付着の原
因となるといった問題点があったため、高濃度化には限
界があった。
【0008】さらに、電気泳動現像装置100では、電
荷担持体104上に余分な液体現像剤層が形成されるた
め、そのスクイズ処理が必要となる。従来、このスクイ
ズ処理は、エアーナイフスクイズや、コロナスクイズ
や、逆転ローラースクイズ等を用いた装置によって行わ
れていた。
【0009】さらに、電気泳動現像装置100により濃
度の均一な画像を得るには、液体現像剤101の流れの
パターンやムラの影響をなくすために、液体現像剤10
1を静止状態として現像するなどの工夫が必要であり、
高速化と両立しなかった。
【0010】本発明者らは、電気泳動によらない液体現
像装置で、現像後の電荷担持体上に余分な液体現像剤層
が形成されず、さらに、高速現像しても濃度の均一性と
粒状性とが良好な画像を得る装置について鋭意研究し、
予め現像剤支持体に荷電トナー粒子が集合された状態の
液体トナー層を形成した後に電荷担持体と圧接して現像
することによって、その解決策を見いだした。
【0011】したがって、本発明は、現像速度の高速
化、スクイズ処理の不要化、高速現像と濃度の均一な現
像との両立を図った液体現像剤を用いた現像装置及びこ
の現像装置を備えた画像形成装置を提供することを目的
に提案されたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成した本発
明に係る液体現像剤を用いた現像装置は、少なくとも着
色剤と樹脂とからなる荷電トナー粒子を電気絶縁性液体
中に分散させた液体現像剤が収容された現像剤収容部
と、この現像剤収容部から液体現像剤を現像剤支持体の
表面に一様に付着させる現像剤供給手段と、現像剤支持
体の表面に付着した液体現像剤に電界を印加することに
よって荷電トナー粒子が集合された状態の液体トナー層
を形成する電界印加手段とを備えている。
【0013】以上のように構成された本発明に係る液体
現像剤を用いた現像装置は、この荷電トナー粒子が集合
された状態の液体トナー層が保持された現像剤支持体に
対して、静電潜像が形成された電荷担持体を圧接し、白
部をVp >V1 +Vb 、黒部をVp >V1 +Vb が成り
立つ範囲で現像を行う。
【0014】ここで、上記式におけるVp は電荷担持体
の表面電位、Vb は現像剤支持体の表面電位、V1 は現
像剤支持体からの厚さ方向における残留した液体トナー
層の電位、V2 は電荷担持体からの厚さ方向における現
像された液体トナー層のトナー電位であり、それぞれ正
負の値をとるものとする。
【0015】そして、荷電トナー粒子が集合された状態
の液体トナー層を形成していた荷電トナー粒子は、現像
剤支持体と電荷担持体との間に形成される電界の方向に
応じて分離され、電荷担持体上の潜像に応じた現像剤画
像を形成する。
【0016】このとき、この液体現像剤を用いた現像装
置は、液体トナー層を全て現像剤支持体側に残留させて
白部をつくったり、液体トナー層を全て電荷担持体側に
現像させて黒部をつくったりする。また、この液体現像
剤を用いた現像装置は、現像剤支持体への液体現像剤の
一様な付着と電界の印加が同時又は順次に行われて、現
像剤支持体に荷電トナー粒子が集合された状態の液体ト
ナー層を形成する。
【0017】また、この目的を達成した本発明に係る画
像形成装置は、電荷担持体と、作像プロセス部と、記録
シート供給部から供給されて現像剤画像が形成された電
荷担持体の表面上に密着される記録シートと、電荷担持
体の走行路に沿って配設されて記録シート供給部から供
給された記録シートを電荷担持体の表面に密着させて、
この電荷担持体に形成された現像剤画像を記録シートに
転写する転写手段と、記録シートを電荷担持体から剥離
する剥離手段とを備えている。
【0018】作像プロセス部は、電荷担持体の周囲に沿
って順に配設され、電荷担持体の表面を全面に亘って帯
電する帯電手段と、画像信号に基づいて電荷担持体の表
面を露光して静電潜像を形成する露光手段と、液体現像
剤を電荷担持体の表面に供給して静電潜像を現像する現
像手段とを有している。
【0019】現像手段は、少なくとも着色剤と樹脂とか
らなる荷電トナー粒子を電気絶縁性液体中に分散させた
液体現像剤が収容された現像剤収容部と、この現像剤収
容部から液体現像剤を現像剤支持体の表面に一様に付着
させる現像剤供給手段と、現像剤支持体の表面に付着し
た液体現像剤に電界を印加することによって荷電トナー
粒子が集合された状態の液体トナー層を形成する電界印
加手段とを備えている。
【0020】以上のように構成された本発明に係る画像
形成装置は、現像手段において、この荷電トナー粒子が
集合された状態の液体トナー層が保持された現像剤支持
体に対して、静電潜像が形成された電荷担持体を圧接
し、白部をVp >V1 +Vb 、黒部をVp >V1 +Vb
が成り立つ範囲で現像を行う。
【0021】ここで、上記式におけるVp は電荷担持体
の表面電位、Vb は現像剤支持体の表面電位、V1 は現
像剤支持体からの厚さ方向における残留した液体トナー
層の電位、V2 は電荷担持体からの厚さ方向における現
像された液体トナー層のトナー電位であり、それぞれ正
負の値をとるものとする。
【0022】そして、荷電トナー粒子が集合された状態
の液体トナー層を形成していた荷電トナー粒子は、現像
剤支持体と電荷担持体との間に形成される電界の方向に
応じて分離され、電荷担持体上の潜像に応じた現像剤画
像を形成する。
【0023】このとき、この画像形成装置は、液体トナ
ー層を全て現像剤支持体側に残留させて白部をつくった
り、液体トナー層を全て電荷担持体側に現像させて黒部
をつくったりする。また、この画像形成装置は、現像手
段において、現像剤支持体への液体現像剤の一様な付着
と電界の印加が同時又は順次に行われて、現像剤支持体
に荷電トナー粒子が集合された状態の液体トナー層を形
成する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施の形
態について、図面を参照して詳細に説明する。本発明に
係る液体現像剤を用いた現像装置は、図1乃至図6に示
すように、レーザプリンタ10に備えられている。
【0025】レーザプリンタ10は、図1に示すよう
に、複数のローラ群12乃至14間に掛け渡されて無端
走行されるベルト感光体7と、このベルト感光体7の走
行路に沿って順に配設されたクリーニング機構部15
と、作像プロセス部16と、転写・剥離機構部17と、
この転写・剥離機構部17に記録シート25を供給する
記録シート供給部18及びベルト感光体7から剥離され
た記録シート25を排出する排出機構部19とから構成
される。
【0026】ベルト感光体7は、図2に示すように、導
電性基体7Aの表面に有機光導電体或いは無機光導電体
からなる感光層7Bを形成したもので、始端と終端とを
接合して無端ベルトを構成している。このベルト感光体
7を走行させるローラ群は、駆動ローラ13を含む複数
個のローラ12乃至14から構成されている。ベルト感
光体7は、これらローラ12乃至14に掛け渡されて略
直角三角形状の走行路を形成し、図1中に矢印Rで示す
方向に走行駆動される。
【0027】クリーニング機構部15は、上述したよう
にベルト感光体7の走行方向に沿って作像プロセス部1
6に先行して第1のローラ12の外周部に配設されてい
る。クリーニング機構部15は、ベルト感光体7の表面
に付着された液体現像剤1を除去するブレード20と、
画像形成工程において帯電されたベルト感光体7の表面
を除電する除電ランプ21等から構成されている。ベル
ト感光体7は、この状態でブレード20の先端部が突き
当てられることにより、表面に残留した液体現像剤1が
除去され、除電ランプ21が照射されることによって残
留しているプラス電荷が除電される。
【0028】ベルト感光体7は、クリーニング機構部1
5において表面のクリーニング処理を施された状態で作
像プロセス部16へと走行され、表面に画像形成が行わ
れる。作像プロセス部16は、第1の帯電器22と、露
光手段を構成するレーザ露光ユニット23及び現像装置
24とから構成されている。
【0029】第1の帯電器22は、ベルト感光体7の表
面に近接して配設され、ベルト感光体7上の表面に例え
ばマイナス電荷を一様に帯電させるコロナ帯電器からな
る。
【0030】レーザ露光ユニット23は、図示しない制
御部から送出される画像信号に応じて動作され、光学系
を介してレーザ光によってベルト感光体7の表面を選択
的に照射する。ベルト感光体7は、レーザ光が照射され
ることによって露光された表面部分の帯電されたマイナ
ス電荷が除去され、画像信号に応じた静電潜像が形成さ
れる。
【0031】ベルト感光体7は、レーザ露光ユニット2
3において静電潜像が形成された後、現像装置24へと
走行されて現像処理が施される。現像装置24は、詳細
を後述するが、液体現像剤1をベルト感光体7の表面に
供給して静電潜像から現像剤画像を形成する。ベルト感
光体7は、さらに走行駆動されて第2のローラ14にお
いて折り返されて走行されるが、この折り返し部分で記
録シート供給部18から記録シート25が供給される。
【0032】記録シート供給部18は、給紙カセット2
6から収納した記録シート25を1枚ずつ送り出す詳細
を省略する給紙機構27と、送り出された記録シート2
5を搬送するガイドローラ機構28とから構成されてい
る。記録シート25は、第2のローラ14において折り
返されたベルト感光体7の表面に微圧が付与された状態
で導かれることによって、密着される。
【0033】ベルト感光体7は、駆動ローラ13と第2
のローラ14との間に構成された走行路に沿って、表面
に記録シート25を密着させた状態で走行される。した
がって、記録シート25には、このベルト感光体7の表
面に形成された現像剤画像が転写される。
【0034】このベルト感光体7の表面に記録シート2
5が重ね合わされて走行する走行路には、転写・剥離機
構部17が配設されている。転写・剥離機構部17は、
第2の帯電器29と、第2のローラ14、剥離ツメ30
とから構成されている。
【0035】第2の帯電器29は、記録シート25を非
転写面側から表面全体に亘って、ベルト感光体7の表面
に形成された現像剤画像のプラス電荷と反対極性である
マイナス電荷を一様に帯電する。
【0036】ベルト感光体7は、第2のローラ14まで
走行されると第1のローラ12側へ向かって折り返され
る。これによって、記録シート25は、ベルト感光体7
から剥離され、剥離ツメ30に沿って排出機構部19へ
と排出される。
【0037】排出機構部19は、記録シート25を搬送
する複数の搬送ベルト31及び排紙ローラ32と、搬送
された記録シート25に現像剤画像を定着させる定着装
置34と、現像剤画像が定着された記録シート25を受
ける排出皿33が配設されている。定着装置34は、例
えば電熱ヒータによって構成されており、記録シート2
5に転写された液体現像剤1による現像剤画像を熱定着
してこの記録シート25に定着させる。
【0038】ベルト感光体7は、第2のローラ14にお
いて第1のローラ12側へと折り返されることによっ
て、記録シート25が剥離された後、クリーニング機構
部15へと走行される。そして、ベルト感光体7は、こ
のクリーニング機構部15において、上述したように除
電、クリーニング処理が施され、再び作像プロセス部1
6へと走行され、次の画像形成操作が行われる。また、
このベルト感光体を備えたレーザプリンタ10には、排
風ファン35が備えられている。
【0039】上述したように、レーザプリンタ10に
は、液体現像剤を用いた現像装置24が備えられてい
る。以下に、この液体現像剤を用いた現像装置24の説
明を行うが、この説明において、荷電トナー粒子は、正
に帯電しているものとする。また、荷電トナー粒子が負
に帯電している場合は、印加電圧を逆転することによ
り、全く同様に説明することができる。
【0040】この液体現像剤を用いた現像装置24は、
図2に示すように、上述した液体現像剤1、現像ローラ
51、電界印加ローラ52、現像剤容器53、回収容器
54等から構成されている。
【0041】現像ローラ51は、図2中に矢印Mで示す
方向に、導電性基体7Aが接地されたベルト感光体7の
移動速度と等しい回転速度で回転駆動されるとともに、
ベルト感光体7の表面に圧接されている。また、現像ロ
ーラ51は、金属等の導電性材料で形成されており、現
像バイアス電圧が印加されている。
【0042】ここで、この現像ローラ51は、金属のみ
で形成される他に、金属等の導電性材料で形成した後の
表面に導電性弾性層を設けたり、金属等の導電性材料で
形成した後の表面に導電性弾性層及び導電性表層を積層
して設けたりしても良い。
【0043】また、電界印加ローラ52は、現像ローラ
51の表面との間に適当なギャップを構成して近接さ
れ、図2中に矢印Nで示す方向に回転駆動される。ま
た、電界印加ローラ52は、金属等の導電性材料で形成
されており、現像ローラ51の電位に対して正の電圧が
印加されている。なお、電界印加ローラ52は、図2中
に矢印Nで示す方向と反対方向に回転駆動されることも
可能とされる。
【0044】また、現像剤容器53には、未使用の液体
現像剤1が収容されている。現像剤容器53は、電界印
加ローラ52の周面の一部が液体現像剤1に浸潤された
状態となるように配設されている。現像剤容器53は、
金属等の導電性材料で形成されており、電界印加ローラ
52と同電位の電圧が印加されている。
【0045】さらに、回収容器54は、金属等の導電性
材料で形成されており、現像剤容器53と一体に取り付
けられている。回収容器54には、弾性部材で形成され
たスクレーパ56の一端部が取り付けられている。この
スクレーパ56は、現像ローラ51及び電界印加ローラ
52に他端部が当接され、現像ローラ51及び電界印加
ローラ52の表面に残留した液体現像剤57を除去す
る。回収容器54には、スクレーパ56によって除去さ
れた現像ローラ51及び電界印加ローラ52の表面に残
留した液体現像剤57が回収される。
【0046】以上のように構成された液体現像剤を用い
た現像装置24は、まず、電界印加ローラ52が、図2
中に矢印Nで示す方向に回転駆動することによって、現
像剤容器53から多量に液体現像剤1を汲み取って付着
される。次に、電界印加ローラ52は、図3に示すよう
に、さらに回転駆動されて余分な液体現像剤1を取り除
き、現像ローラ51までの間隔寸法と略等しい厚さ寸法
を有する液体現像剤層4を現像ローラ51との間に形成
する。
【0047】さらに、電界印加ローラ52は、図3に示
すように、この液体現像剤層4を形成するのと同時に、
現像ローラ51との間の電位差に応じて液体現像剤層4
中の荷電トナー粒子5Aに電気泳動現象を生じさせる。
液体現像剤層4中の荷電トナー粒子5Aは、電界印加ロ
ーラ52より電位の低い現像ローラ51に吸引されると
ともに、電界印加ローラ52及び現像ローラ51によっ
てプラスに帯電される。帯電された荷電トナー粒子5B
は、図4に示すように、現像ローラ51へと移動され、
現像ローラ51側に集合して液体トナー層6を形成す
る。
【0048】そして、この液体トナー層6が表面に形成
された現像ローラ51は、さらに図2中に矢印Nで示す
方向に回転駆動される。この際に、現像ローラ51は、
図5に示すように、ベルト感光体7の導電性基体7Aに
対し、負の電圧−Vb が印加される。ベルト感光体7
は、この状態で、現像ローラ51上の液体トナー層6の
表面に接触される。この際に、液体トナー層6は、詳細
を以下説明するが、図6に示すように、ベルト感光体7
の表面に供給され、ベルト感光体7上の静電潜像から現
像剤画像を形成する。
【0049】なお、ベルト感光体7は、導電性基体7A
の表面に感光層7Bを形成したものに限られるものでは
なく、誘電体の表面に静電潜像層を例えば帯電針等によ
り形成したものであっても良い。
【0050】上述したように、液体現像剤を用いた現像
装置24によれば、現像ローラ51に液体現像剤1を付
着させるとともに、電界を印加することによって液体ト
ナー層6を形成した後に、ベルト感光体7と圧接して現
像するので、電気泳動現像装置100のように荷電トナ
ー粒子5Aを移動するのではなく、圧接とともに液体ト
ナー層6中に形成される電界の方向により液体トナー層
6が分離されて現像が行われ、高速現像が可能とされ
る。
【0051】また、この液体現像剤を用いた現像装置2
4は、現像ローラ51上に液体トナー層6を形成した後
にベルト感光体7と圧接するので、ベルト感光体7上に
余分な液体現像剤層4が形成されず、従来の電気泳動現
像装置100では必要であった、余分な液体現像剤層4
のスクイズ処理が不要とされる。
【0052】さらに、この液体現像剤を用いた現像装置
24は、液体トナー層6が現像ローラ51上に形成され
ていれば、圧接とともに液体トナー層6中に形成される
電界の方向により液体トナー層6が分離されて現像が行
われるので、ベルト感光体7上の電荷の密度に忠実に対
応した帯電された荷電トナー粒子5Bが現像され、これ
により容易に白部及び黒部の濃度の均一な現像剤画像を
得ることが可能とされる。
【0053】さらにまた、この液体現像剤を用いた現像
装置24は、現像ローラ51に液体トナー層6が形成さ
れればよいので、使用する液体現像剤1の帯電された荷
電トナー粒子5Bの濃度が高くても、従来の電気泳動現
像装置100における地肌汚れ、画像部への余分な帯電
された荷電トナー粒子5Bの付着といった問題がなく、
高濃度の液体現像剤1の使用が可能とされる。
【0054】したがって、液体現像剤を用いた現像装置
24によれば、現像速度が速く、スクイズ処理が不要
で、濃度の均一性と粒状性とが容易に得られ、さらに、
高濃度の液体現像剤を用いることができるので、液体現
像の高精細画像を、高速に、かつ小型の現像装置で容易
に実現することが可能とされる。
【0055】また、この液体現像剤を用いた現像装置2
4は、2値画像の各画素の大きさ及び濃度の均一性が図
られる。さらに、この液体現像剤を用いた現像装置24
は、画素の大きさを変えて階調記録するバリアブルドッ
ト方式において、それぞれの画素の大きさが変わっても
微視的な濃度を均一にできるため、良好な高精細画像が
得られる。
【0056】また、液体現像剤を用いた現像装置24
は、図7に示すように、これに限定されるものではな
く、第1及び第2の実施例液体現像剤を用いた現像装置
60、70に展開される。第1及び第2の実施例現像装
置60、70は、図7乃至図16に示すように、基本的
な構成を上述した液体現像剤を用いた現像装置と同様と
する。なお、以下の説明において、上述した液体現像剤
を用いた現像装置と同一部材、同一構成部については、
同一符号を付すことにより、説明を省略する。
【0057】第1の実施例として示す現像装置60は、
図7に示すように、電界印加ローラ52を用いず、現像
ローラ51に付着した液体現像剤層4に対してコロナ帯
電によって帯電処理を施すことに特徴を有している。こ
の液体現像剤を用いた現像装置60では、現像ローラ5
1の周面の一部が直接液体現像剤1に浸潤された状態と
なるように現像剤容器53が配設されている。この現像
剤容器53は、現像ローラ51と同電位の電圧が印加さ
れている。また、この液体現像剤を用いた現像装置60
では、液体現像剤1が現像ローラ51に付着して形成し
た液体現像剤層4に対してコロナ帯電器61によってコ
ロナ帯電を行う。
【0058】このコロナ帯電に用いるコロナ帯電器61
は、現像ローラ51の表面に近接して配設され、現像ロ
ーラ51上に形成した液体現像剤層4の表面にプラス電
荷を一様に帯電させる。このコロナ帯電器61は、ベル
トベルト感光体7の表面に対向して開口部が形成された
チャージャ筐体の内部にコロナ帯電を起こす放電ワイヤ
が配設されている。
【0059】以上のように構成された第1の実施例液体
現像剤を用いた現像装置60は、まず、現像ローラ51
が図7中に矢印Mで示す方向に回転駆動することによっ
て、図8に示すように、現像剤容器53から多量に液体
現像剤1を汲み取って液体現像剤層4を形成する。次
に、コロナ帯電器61は、放電ワイヤに印加された電圧
を次第に上げていって電界が臨界値を越えるとこの放電
ワイヤからコロナ帯電が生じ、現像ローラ51上に形成
した液体現像剤層4の表面にプラス電荷を帯電させる。
【0060】この際に、コロナ帯電器61は、現像ロー
ラ51が図9中に矢印Mで示す方向に回転駆動すること
により、現像ローラ51上に形成された液体現像剤層4
の表面全体に亘ってプラス電荷を均一な状態で帯電させ
る。液体現像剤層4中の荷電トナー粒子5Aは、このコ
ロナ帯電器7による帯電処理によってプラスに帯電され
る。そして、帯電された荷電トナー粒子5Bは、図10
に示すように、現像ローラ51へと移動され、現像ロー
ラ51側に集合して液体トナー層6を形成する。
【0061】そして、この液体トナー層6が表面に形成
された現像ローラ51は、さらに図7中に矢印Mで示す
方向に回転駆動され、ベルト感光体7に接触される。こ
の際に、液体トナー層6は、ベルト感光体7の表面に供
給され、ベルト感光体7上の静電潜像から現像剤画像を
形成する。
【0062】この際に、上述した現像装置60を階調を
表現するプリンターとして実施する場合は、この液体現
像剤を用いた現像装置60は、ベルト感光体7の表面電
位を連続的に変えることで、ベルト感光体7に現像され
る液体トナー層6の厚さを連続的に変えることができ
る。
【0063】また、上述した現像装置60をこの2値の
プリンタとして実施する場合は、マージンをもって、液
体トナー層6を全て現像ローラ51の側に残留させて白
部をつくったり、液体トナー層6を全てベルト感光体7
側に現像させて黒部をつくったりすることができる。
【0064】この後、現像ローラ51に残留した液体現
像剤57は、スクレーパによって電界印加ローラ52の
表面からかきとられて、回収容器54に回収される。回
収された液体現像剤1は、トナー粒子の濃度の適性を図
った後に再使用される。
【0065】また、第1の実施例液体現像剤を用いた現
像装置60は、液体現像剤1を現像ローラ51に直接汲
み取って液体現像剤層4を形成したが、図11に示すよ
うに、供給ローラ52を介して液体現像剤層4を形成し
ても良い。
【0066】この際に、供給ローラ52は、現像ローラ
51と同電位の電圧が印加されている。まず、供給ロー
ラ52は、図11中に矢印Pで示す方向に回転駆動する
ことによって現像剤容器53から多量に液体現像剤1を
汲み取って付着される。次に、供給ローラ52は、さら
に回転駆動されて余分な液体現像剤1を取り除き、現像
ローラ51までの間隔寸法と略等しい厚さ寸法を有する
液体現像剤層4を現像ローラ51との間に形成する。
【0067】上述したように、第1の実施例液体現像剤
を用いた現像装置60によれば、現像ローラ51に液体
現像剤1を付着させるとともに、電界を印加することに
よって液体トナー層6を形成した後に、ベルト感光体7
と圧接して現像するので、電気泳動現像のように荷電ト
ナー粒子5Bを移動するのではなく、圧接とともに液体
トナー層6中に形成される電界の方向に液体トナー層6
が分離されて現像が行われ、高速現像が可能とされる。
【0068】また、この液体現像剤を用いた現像装置6
0は、現像ローラ51上に液体トナー層6を形成した後
にベルト感光体7と圧接するので、ベルト感光体7上に
余分な液体現像剤層4が形成されず、従来の電気泳動現
像装置100では必要であった、余分な液体現像剤層4
のスクイズ処理が不要とされる。
【0069】さらに、この液体現像剤を用いた現像装置
60は、液体トナー層6が現像ローラ51上に形成され
ていれば、圧接とともに液体トナー層6中に形成される
電界の方向により液体トナー層6が分離されて現像が行
われるので、ベルト感光体7上の電荷の密度に忠実に対
応した荷電トナー粒子5Bが現像され、これにより容易
に白部及び黒部の濃度の均一な現像剤画像を得ることが
可能とされる。
【0070】さらにまた、この液体現像剤を用いた現像
装置60は、現像ローラ51に液体トナー層6が形成さ
れればよいので、使用する液体現像剤1の荷電トナー粒
子5Bの濃度が高くても、従来の電気泳動現像装置10
0における地肌汚れ、画像部への余分な荷電トナー粒子
5Bの付着といった問題がなく、高濃度の液体現像剤1
の使用が可能とされる。
【0071】したがって、液体現像剤を用いた現像装置
60によれば、現像速度が速く、スクイズ処理が不要
で、濃度の均一性と粒状性とが容易に得られ、さらに、
高濃度の液体現像剤を用いることができるので、液体現
像の高精細画像を、高速に、かつ小型の現像装置で容易
に実現することが可能とされる。
【0072】また、この液体現像剤を用いた現像装置6
0は、2値画像の各画素の大きさ及び濃度の均一性が図
られる。さらに、この液体現像剤を用いた現像装置60
は、画素の大きさを変えて階調記録するバリアブルドッ
ト方式において、それぞれの画素の大きさが変わっても
微視的な濃度を均一にできるため、良好な高精細画像が
得られる。
【0073】第2の実施例として示す液体現像剤を用い
た現像装置70は、図12に示すように、電界印加ロー
ラ52を用いずに、現像ローラ51に付着した液体現像
剤層4に対して電界印加電極板71を接触させて電界を
印加させることによって帯電処理を施すことに特徴を有
している。この液体現像剤を用いた現像装置70では、
現像ローラ51の周面の一部が液体現像剤1に浸潤され
た状態となるように現像剤容器53が配設されている。
この現像剤容器53は、現像ローラ51と同電位の電圧
が印加されている。また、この液体現像剤を用いた現像
装置70では、液体現像剤1が現像ローラ51に付着し
て形成した液体現像剤層4の表面に、電界印加電極板7
1を接触させる。
【0074】この電界印加電極板71は、図12に示す
ように、現像ローラ51の表面との間にギャップを構成
して液体現像剤1のメニスカスができるように近接して
固定されている。この電界印加電極板71は、導電性材
料で現像ローラ51の周面に対応して湾曲されて形成さ
れており、現像剤ローラ51の電位に対して正の電圧が
印加されている。
【0075】以上のように構成された第2の実施例液体
現像剤を用いた現像装置70は、まず、現像ローラ51
が図12中に矢印Mで示す方向に回転駆動することによ
って、図13に示すように、現像剤容器53から多量に
液体現像剤1を汲み取って液体現像剤層4を形成する。
次に、電界印加電極板71は、図14に示すように、こ
の状態で、現像ローラ51上の液体現像剤層4の表面に
接触される。この際に、電界印加電極板71は、現像ロ
ーラ51が図14中に矢印Mで示す方向に回転駆動する
ことにより、現像ローラ51上に形成された液体現像剤
層4の表面全体に亘って接触される。
【0076】さらに、電界印加電極板71は、現像ロー
ラ51との間の電位差に応じて液体現像剤層4中の荷電
トナー粒子5Aに電気泳動現象を生じさせる。このと
き、液体現像剤層4中の荷電トナー粒子5Aは、電界印
加電極板71より電位の低い現像ローラ51に吸引され
るとともに、電界印加電極板71及び現像ローラ51に
よってプラスに帯電される。帯電された荷電トナー粒子
5Bは、図15に示すように、現像ローラ51へと移動
され、現像ローラ51側に集合して液体トナー層6を形
成する。
【0077】そして、この液体トナー層6が表面に形成
された現像ローラ51は、さらに図12中に矢印Mで示
す方向に回転駆動され、ベルト感光体7に接触される。
この際に、液体トナー層6は、ベルト感光体7の表面に
供給され、ベルト感光体7上の静電潜像から現像剤画像
を形成する。
【0078】この際に、上述した現像装置70を階調を
表現するプリンターとして実施する場合は、この液体現
像剤を用いた現像装置70は、ベルト感光体7の表面電
位を連続的に変えることで、ベルト感光体7に現像され
る液体トナー層6の厚さを連続的に変えることができ
る。
【0079】また、上述した現像装置70をこの2値の
プリンタとして実施する場合は、マージンをもって、液
体トナー層6を全て現像ローラ51の側に残留させて白
部をつくったり、液体トナー層6を全てベルト感光体7
側に現像させて黒部をつくったりすることができる。
【0080】この後、現像ローラ51に残留した液体現
像剤57は、スクレーパ56によって電界印加ローラ5
2の表面からかきとられて、回収容器54に回収され
る。回収された液体現像剤1は、トナー粒子の濃度の適
性を図った後に再使用される。
【0081】また、第2の実施例液体現像剤を用いた現
像装置70は、液体現像剤1を現像ローラ51に直接汲
み取って液体現像剤層4を形成したが、図16に示すよ
うに、供給ローラ52を介して液体現像剤層4を形成し
ても良い。
【0082】この際に、供給ローラ52は、現像ローラ
51と同電位の電圧が印加されている。まず、供給ロー
ラ52は、図16中に矢印Qで示す方向に回転駆動する
ことによって現像剤容器53から多量に液体現像剤1を
汲み取って付着させる。次に、供給ローラ52は、さら
に回転駆動されて余分な液体現像剤1を取り除き、現像
ローラ51までの間隔寸法と略等しい厚さ寸法を有する
液体現像剤層4を現像ローラ51との間に形成する。
【0083】なお、上述した第2の実施例液体現像剤を
用いた現像装置70は、電界印加電極板71を用いた
が、この電界印加電極板71の代わりに、図示しないが
ロッドやローラでも適用される。ローラを用いる場合に
このローラは、現像ローラ51の回転方向と反対方向又
は順方向に回転駆動される。
【0084】上述したように、第2の実施例液体現像剤
を用いた現像装置70によれば、現像ローラ51に液体
現像剤1を付着させるとともに、電界を印加することに
よって液体トナー層6を形成した後に、ベルト感光体7
と圧接して現像するので、電気泳動現像のように荷電ト
ナー粒子を移動するのではなく、圧接とともに液体トナ
ー層6中に形成される電界の方向により液体トナー層6
が分離されて現像が行われ、高速現像が可能とされる。
【0085】また、この液体現像剤を用いた現像装置7
0は、現像ローラ51上に液体トナー層6を形成した後
にベルト感光体7と圧接するので、ベルト感光体7上に
余分な液体現像剤層4が形成されず、従来の電気泳動現
像装置100では必要であった、余分な液体現像剤層4
のスクイズ処理が不要とされる。
【0086】さらに、この液体現像剤を用いた現像装置
70は、液体トナー層6が現像ローラ51上に形成され
ていれば、圧接とともに液体トナー層6中に形成される
電界の方向により液体トナー層6が分離されて現像が行
われるので、ベルト感光体7上の電荷の密度に忠実に対
応した荷電トナー粒子6Bが現像され、これにより容易
に白部及び黒部の濃度の均一な現像剤画像を得ることが
可能とされる。
【0087】さらにまた、この液体現像剤を用いた現像
装置70は、現像ローラ51に液体トナー層6が形成さ
れればよいので、使用する液体現像剤1の荷電トナー粒
子の濃度が高くても、従来の電気泳動現像装置100に
おける地肌汚れ、画像部への余分な荷電トナー粒子の付
着といった問題がなく、高濃度の液体現像剤1の使用が
可能とされる。
【0088】したがって、液体現像剤を用いた現像装置
70によれば、現像速度が速く、スクイズ処理が不要
で、濃度の均一性と粒状性とが容易に得られ、さらに、
高濃度の液体現像剤を用いることができるので、液体現
像の高精細画像を、高速に、かつ小型の現像装置で容易
に実現することが可能とされる。
【0089】また、この液体現像剤を用いた現像装置7
0は、2値画像の各画素の大きさ及び濃度の均一性が図
られる。さらに、この液体現像剤を用いた現像装置70
は、画素の大きさを変えて階調記録するバリアブルドッ
ト方式において、それぞれの画素の大きさが変わっても
微視的な濃度を均一にできるため、良好な高精細画像が
得られる。
【0090】本発明に係る液体現像剤を用いた現像装置
は、上述したレーザプリンタ10以外に、他のレーザプ
リンタ40等の画像形成装置にも適用される。このレー
ザプリンタ40は、図17に示すように、基本的な構成
を上述したレーザプリンタ10と同様とするが、ベルト
感光体7を走行させるローラ群の代わりにドラム感光体
41が備えられた構成を採用した点に特徴を有してい
る。なお、以下の説明において、上述したレーザプリン
タ10と同一部材、同一構成部については、同一符号を
付すことにより、説明を省略する。
【0091】レーザプリンタ40は、図17に示すよう
に、ドラム感光体41と、このドラム感光体41の周囲
に沿って順に配設されたクリーニング機構部15と、作
像プロセス部16と、転写・剥離機構部17と、この転
写・剥離機構部17に記録シート25を供給する記録シ
ート供給部18及びドラム感光体41から剥離された記
録シート25を排出する排出機構部19とから構成され
る。ドラム感光体41は、導電性基体の表面に有機光導
電体或いは無機光導電体からなる感光層を形成したもの
で、図示しない駆動手段によって図17中に矢印Sで示
す方向に回転駆動される。作像プロセス部16には、上
述した液体現像剤を用いた現像装置24、60、70の
いずれか1つが備えられている。
【0092】ここで、本現像装置を用いて行った現像の
理論の説明と理論の実験による検証を行う。まず、理論
の説明から行う。
【0093】図18に示すように、現像を終了したとき
の、現像剤支持体2側に残留した液体トナー層6Aの厚
さをd1 、電荷担持体9側に現像された液体トナー層6
Bの厚さをd2 として、現像前の現像剤支持体2に形成
されていた液体トナー層6の厚さをdt とすると、液体
トナー層6の厚さdt は、下記式(1)で表される。
【0094】dt =d1 +d2 ・・・式(1) また、現像剤支持体2からの厚さ方向における液体トナ
ー層6Aの電位をV1とすると、電位V1 は、下記式
(2)で表される。
【0095】V1 =ρd1 2/2ε0 εt・・・式(2) なお、上記式(1)におけるρは、液体トナー層6Bの
電荷密度、ε0 は真空の誘電率、εt は液体トナー層6
Bの比誘電率、d1 は、現像剤支持体2に残留する液体
トナー層6Bの厚さである。
【0096】また、電荷担持体9からの厚さ方向におけ
る液体トナー層6Bのトナー電位をV2 とすると、トナ
ー電位V2 は、下記式(3)で表される。
【0097】 V2 =ρd2 2/2ε0 εt +ρdp2 /ε0 εt ・・・式(3) なお、上記式(2)におけるρは液体トナー層6Bの電
荷密度、ε0 は真空の誘電率、εt は液体トナー層6B
の比誘電率、εp は電荷担持体9の比誘電率、d2 は、
電荷担持体9に残留する液体トナー層6Bの厚さ、dp
は、電荷担持体9の感光層9Bの厚さである。
【0098】現像剤支持体2にかけられた電圧を{−V
b }、電荷担持体9の表面電位を{−Vp }とすれば、
現像後の、現像剤支持体2とこれに残留している液体ト
ナー層6Aの合計の電位は{V1 −Vb }となり、同じ
く現像後の、電荷担持体9とこれに残留している液体ト
ナー層6Aの合計の電位は{−Vp +V2 }となる。
【0099】上述した現像装置24、60、70を階調
を表現するプリンターとして実施する場合は、この液体
現像剤を用いた現像装置24、60、70は、電荷担持
体9の表面電位を連続的に変えることで、電荷担持体9
に現像される液体トナー層6の厚さを連続的に変えるこ
とができる。
【0100】これは、現像後、現像剤支持体2とこれに
残留している液体トナー層6Aの合計の電位{V1 −V
b }と、電荷担持体9とこれに現像された液体トナー層
6Bの合計の電位{−Vp +V2 }とが、下記式(4)
に示すように、等しくなるようなトナー電位V1 、トナ
ー電位V2 が存在する場合である。
【0101】−Vp +V2 =V1 −Vb ・・・式(4) 式(4)が成立する点近傍での液体トナー層6は、現像
剤支持体2に近い側では現像剤支持体2方向へ、電荷担
持体9に近い側では電荷担持体9方向へとそれぞれ引力
を受ける。したがって、液体トナー層6は、式(4)が
成立する点を境として現像剤支持体2側の液体トナー層
6A と、電荷担持体9側の液体トナー層6Bとに分離
される。この液体トナー層6が分離される大きさは、式
(1)、式(2)、式(3)を使って、d2 について解
くことにより求めることができる。
【0102】 d2 ={1/(dt /εt +dp /εp )} ×{(Vp −Vb )ε0 /ρ+dt 2/2εt}・・・式(5) ここで、求めたd2 の値を式(1)に代入し、d1 を求
めると下記式(3′)を得る。
【0103】d1 =dt −d2 ・・・式(3′) すなわち、式(4)が成り立つようなV1 、V2 が存在
する場合、d1 、d2はだだ一つずつ求まり、それぞれ
の値が式(5)、式(3′)によって求められる。ま
た、この液体現像剤を用いた現像装置24、60、70
は、式(4)が成立する範囲で実施する場合、式(5)
から明かなように、電荷担持体9の表面電位{−Vp}
を連続的に変えることで、電荷担持体9に現像される液
体トナー層6Bの厚さd2 を連続的に変えることができ
る。したがって、液体現像剤を用いた現像装置24、6
0、70は、式(4)が成り立つ範囲で実施する場合、
図6に示すように、階調を表現するプリンターとして実
施する場合に適している。
【0104】また、上述した現像装置24、60、70
をこの2値のプリンタとして実施する場合は、マージン
をもって、液体トナー層6を全て現像剤支持体2の側に
残留させて白部をつくったり、液体トナー層6を全て電
荷担持体9側に現像させて黒部をつくったりすることが
できる。
【0105】これは、図19及び図20に示すように、
{V1 −Vb }と{−Vp +V2 }が等しくならない場
合である。
【0106】まず、図19に示すように、正に荷電した
液体トナー層6が全て現像剤支持体2の側に残留するよ
うな場合を考える。このときのV1 の値をV1(t)とすれ
ば、この場合の電位の状態は、 −Vp >V1(t)−Vb (V2 =0)・・・式(6) となる。
【0107】式(6)は、現像剤支持体2の側の電位
{V1(t)−Vb }が、電荷担持体9側の電位{−Vp
よりも低いことを意味し、正に荷電した液体トナー層6
は、全て現像剤支持体2の方に引きつけられたままの状
態を保持する。その結果、電荷担持体9の方に現像され
る液体トナー層6Bの厚みはゼロとなる。すなわち、式
(4)の場合には、必ずd1 =dt 、d2 =0となる。
【0108】したがって、液体現像剤を用いた現像装置
24、60、70は、例えば白黒のみの2値のプリンタ
として実施する際、式(6)の条件で、マージンをもっ
て、液体トナー層6を全て現像剤支持体2の側に残留さ
せることができ、白部をつくる場合の条件に適してい
る。
【0109】次に、図20に示すように、正に荷電した
液体トナー層6が全て電荷担持体9の側に現像されるよ
うな場合を考える。このときのV2 の値をV2(t)とすれ
ば、この場合の電位の状態は、 −Vp +V2(t)<−Vb (V1 =0)・・・式(7) となる。
【0110】式(7)は、正に荷電した液体トナー層6
が全て電荷担持体9側に現像されても、依然、電荷担持
体9側の電位{−Vp +V2(t)}が、現像剤支持体2側
の電位{−Vb }よりも低いことを意味し、正に荷電し
た液体トナー層6は、全て電荷担持体9側に引きつけら
れたままの状態を保持する。その結果、現像剤支持体2
側に残留する液体トナー層6Aの厚みはゼロとなる。す
なわち、式(4)の場合には、必ず、d1 =0、d2
t となる。
【0111】したがって、液体現像剤を用いた現像装置
24、60、70は、2値のプリンタとして実施する
際、式(7)の条件で、マージンをもって、液体トナー
層6を全て電荷担持体9側に現像させることができ、黒
部をつくる場合の条件に適している。
【0112】この後、電界印加ローラ3及び現像剤支持
体2に残留した液体現像剤57は、スクレーパ56によ
って電界印加ローラ3の表面からかきとられて、回収容
器54に回収される。回収された液体現像剤1は、トナ
ー粒子の濃度の適性を図った後に再使用される。
【0113】なお、電荷担持体9は、導電性基体9Aの
表面に感光層9Bを形成したものに限られるものではな
く、誘電体の表面に静電潜像層を例えば帯電針等により
形成したものであっても良い。
【0114】次に、理論の実験による検証を行う。本実
験に用いた液体現像剤1は、大日本インキ化学工業株式
会社製の商品名:CBR−405を濃度5%(重量%)
になるように、エクソン化学社製の商品名:アイソパー
Gを用いて希釈したものである。
【0115】液体トナー層6の形成は、以下のように行
った。50μmのギャップを持った金属電極間に液体現
像剤1を入れ、500Vを印加する。マイナス電極側に
荷電トナー粒子5Bが泳動し、荷電トナー粒子が集合さ
れた状態の液体トナー層6が形成される。帯電直後のト
ナー層表面電位は約200Vとなる。この液体トナー層
6の表面電位は、図21に示すように、時間ととも減衰
するが、電位がピーク値の1/eになるまでの減衰の時
定数τは約23秒である。
【0116】次に、上記金属電極間に形成された液体ト
ナー層6に電荷担持体を圧接して現像を行うが、オーガ
ニックフォトコンダクタ(以下、OPCと略す。)の代
わりに、透明電極を蒸着した厚さ50μmのポリエチレ
ンテレフタレート(以下、PETと略す。)フィルムを
使用した。まず、液体トナー層6を形成してから数秒後
に、各種電位に一様帯電しておいた上記PETを圧接
し、本発明の現像を行った。なお、液体トナー層6を支
持している上記金属電極には、液体トナー層形成後、−
60ボルトのバイアス電圧が加えられている。
【0117】図22は、PETフィルム6の帯電電位
{−Vp }を変化させて現像した後に測定によって得ら
れたPETフィルム6に現像された液体トナー層6Bの
透過濃度と、PETフィルム6上に現像された液体トナ
ー層6Bの表面電位{−VP +V2 }と、現像剤支持体
に残留した液体トナー層6Aの表面電位{V1 −Vb
との関係を示す。
【0118】現像後のPETフィルム6上に現像された
液体トナー層6Bの表面電位{−VP +V2 }と、現像
剤支持体に残留した液体トナー層6Aの表面電位{V1
−Vb }とは、ほぼ等しい値で、PETフィルム6の帯
電電位{−Vp }のマイナス方向の上昇に伴い、減少し
ていることがわかる。また、PETフィルムに現像され
た液体トナー層6Bの厚みは、PETフィルムの帯電電
位{−Vp }のマイナス方向の上昇に伴い、増加してい
ることがわかる。これより、本実験が、式(4)が成立
することを確認する実験であり、かつ式(5)を検証す
る結果になっていることがわかる。
【0119】なお、実験例は、静電潜像と逆極性の荷電
トナー粒子5Bで現像する正現像装置について説明した
が、電荷担持体9の帯電極性と同極性の荷電トナー粒子
を用いて電荷の抜けた所を現像する反転現像装置も当然
に可能とされる。
【0120】また、これまで、正に荷電した荷電トナー
粒子5Bを、負に帯電した電荷担持体9に現像する場合
の検証を行うために、式(4)、式(6)、式(7)を
使って説明したが、ここで、これらの条件式は、文字は
正負の値をとるものとして一般式として、 Vp +V2 =V1 +Vb ・・・式(4′) Vp >V1(t)+Vb (V2 =0)・・・式(6′) Vp +V2(t)<Vb (V1 =0)・・・式(7′) として表される。式(4′)、式(6′)、式(7′)
は、静電潜像と逆極性に荷電した荷電トナー粒子5Bで
現像する正現像装置だけでなく、電荷担持体9の帯電極
性と同極性に荷電した荷電トナー粒子を用いて電荷の抜
けた所を現像する反転現像装置に対して、それぞれ現像
条件を表すことができる。
【0121】すなわち、式(4′)は、平衡電位分離現
像が起こる条件を表す一般式、式(6′)は、液体トナ
ー層6が、全て現像剤支持体8の側に残留するような条
件を表す一般式、式(7′)は、液体トナー層6が、全
て電荷担持体9の側に現像されるような条件を表す一般
式である。
【0122】以上、本発明の液体現像剤を用いた現像装
置及び画像形成装置の実施の形態について感光体を用い
る間接転写方式の電子写真プリンタを説明したが、本発
明の現像装置及び画像形成装置は、電子写真式の複写
機、マイクロフィルムリーダープリンタ、ファクシミリ
等にも当然に適用される。
【0123】また、これらの装置のうちで、感光体を用
いず電荷担持体にイオンフロー方式やマルチスタイラス
方式等で静電潜像を形成する画像形成装置にも当然に適
用される。
【0124】さらに、電荷担持体である記録体に静電潜
像をイオンフロー方式やマルチスタイラス方式等で形成
し、記録体を直接現像する直接方式の静電プロッタ又は
プリンタにも当然に適用される。
【0125】さらにまた、感光体を用いる直接方式とし
て、電子写真製版機等にも当然に適用される。
【0126】また、液体現像剤を用いた現像方法の実施
の形態では、単色、いわゆるモノクロのプリンタについ
て説明したが、カラープリンタにも適用される。
【0127】
【発明の効果】上述したように、本発明に係る液体現像
剤を用いた現像装置によれば、現像剤支持体に液体現像
剤を付着させるとともに、電界を印加することによって
荷電トナー粒子が集合された状態の液体トナー層を形成
した後に、電荷担持体と圧接して現像するので、電気泳
動現像のように荷電トナー粒子を移動するのではなく、
圧接とともに荷電トナー粒子が集合された状態の液体ト
ナー層中に形成される電界の方向により液体トナー層が
分離されて現像が行われ、高速現像が可能とされる。
【0128】また、この液体現像剤を用いた現像装置
は、現像剤支持体上に荷電トナー粒子が集合された状態
の液体トナー層を形成した後に電荷担持体と圧接するの
で、電荷担持体上に余分な液体現像剤層が形成されず、
従来の電気泳動現像では必要であった、余分な液体現像
剤層のスクイズ処理が不要とされる。
【0129】さらに、この液体現像剤を用いた現像装置
は、荷電トナー粒子が集合された状態の液体トナー層が
現像剤支持体上に形成されていれば、圧接とともに荷電
トナー粒子が集合された状態の液体トナー層中に形成さ
れる電界の方向により荷電トナー粒子が集合された状態
の液体トナー層が分離されて現像が行われるので、電荷
担持体上の電荷の密度に忠実に対応した荷電トナー粒子
が現像され、これにより容易に白部及び黒部の濃度の均
一な現像剤画像を得ることが可能とされる。
【0130】さらにまた、この液体現像剤を用いた現像
装置は、現像剤支持体に荷電トナー粒子が集合された状
態の液体トナー層が形成されればよいので、使用する液
体現像剤の荷電トナー粒子の濃度が高くても、従来の電
気泳動現像装置における地肌汚れ、画像部への余分な荷
電トナー粒子の付着といった問題がなく、高濃度の液体
現像剤の使用が可能とされる。
【0131】したがって、本発明に係る液体現像剤を用
いた現像装置によれば、現像速度が速く、スクイズ処理
が不要で、濃度の均一性と粒状性とが容易に得られ、さ
らに、高濃度の液体現像剤を用いることができるので、
液体現像の高精細画像を、高速に、かつ小型の現像装置
で容易に実現することが可能とされる。
【0132】また、この液体現像剤を用いた現像装置
は、2値画像の各画素の大きさ及び濃度の均一性が図ら
れる。さらに、この液体現像剤を用いた現像装置は、画
素の大きさを変えて階調記録するバリアブルドット方式
において、それぞれの画素の大きさが変わっても微視的
な濃度を均一にできるため、良好な高精細画像が得られ
る。
【0133】また、本発明に係る画像形成装置によれ
ば、現像手段において、現像剤支持体に液体現像剤を付
着させるとともに、電界を印加することによって荷電ト
ナー粒子が集合された状態の液体トナー層を形成した後
に、電荷担持体と圧接して現像するので、電気泳動現像
のように荷電トナー粒子を移動するのではなく、圧接と
ともに荷電トナー粒子が集合された状態の液体トナー層
中に形成される電界の方向により液体トナー層が分離さ
れて現像が行われ、高速現像が可能とされる。
【0134】また、この画像形成装置は、現像手段にお
いて、現像剤支持体上に荷電トナー粒子が集合された状
態の液体トナー層を形成した後に電荷担持体と圧接する
ので、電荷担持体上に余分な液体現像剤層が形成され
ず、従来の電気泳動現像では必要であった、余分な液体
現像剤層のスクイズ処理が不要とされる。
【0135】さらに、この画像形成装置は、現像手段に
おいて、荷電トナー粒子が集合された状態の液体トナー
層が現像剤支持体上に形成されていれば、圧接とともに
荷電トナー粒子が集合された状態の液体トナー層中に形
成される電界の方向により荷電トナー粒子が集合された
状態の液体トナー層が分離されて現像が行われるので、
電荷担持体上の電荷の密度に忠実に対応した荷電トナー
粒子が現像されて、これにより容易に白部及び黒部の濃
度の均一な現像剤画像を得ることが可能とされる。
【0136】さらにまた、この画像形成装置は、現像手
段において、現像剤支持体に荷電トナー粒子が集合され
た状態の液体トナー層が形成されればよいので、使用す
る液体現像剤の荷電トナー粒子の濃度が高くても、従来
の電気泳動現像装置における地肌汚れ、画像部への余分
な荷電トナー粒子の付着といった問題がなく、高濃度の
液体現像剤の使用が可能とされる。
【0137】したがって、本発明に係る画像形成装置に
よれば、現像手段において、現像速度が速く、スクイズ
処理が不要で、濃度の均一性と粒状性とが容易に得ら
れ、さらに、高濃度の液体現像剤を用いることができる
ので、液体現像の高精細画像を、高速に、かつ小型の現
像装置で容易に実現することが可能とされる。
【0138】また、この画像形成装置は、現像手段にお
いて、2値画像の各画素の大きさ及び濃度の均一性が図
られる。さらに、この画像形成装置は、画素の大きさを
変えて階調記録するバリアブルドット方式の現像手段に
おいて、それぞれの画素の大きさが変わっても微視的な
濃度を均一にできるため、良好な高精細画像が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレーザプリンタを示す模式図であ
る。
【図2】本発明に係る液体現像剤を用いた現像装置を示
す模式図である。
【図3】同現像装置によって現像ローラ上に液体トナー
層を形成する状態を示す模式図である。
【図4】同現像装置によって形成された液体トナー層を
示す模式図である。
【図5】同現像装置によってベルト感光体上に現像剤画
像を形成する状態を示す模式図である。
【図6】同現像装置によってベルト感光体上に現像剤画
像を形成した状態を示す模式図である。
【図7】上記液体現像剤を用いた現像装置の第1の実施
例を説明するために示す模式図である。
【図8】同現像装置によって現像ローラ上に形成された
液体現像剤層の模式図である。
【図9】同現像装置によって現像ローラ上に液体トナー
層を形成する状態を示す模式図である。
【図10】同現像装置によって形成された液体トナー層
を示す模式図である。
【図11】同現像装置の他の例を説明するために示す模
式図である。
【図12】上記液体現像剤を用いた現像装置の第2の実
施例を説明するために示す模式図である。
【図13】同現像装置によって現像ローラ上に形成され
た液体現像剤層の模式図である。
【図14】同現像装置によって現像ローラ上に液体トナ
ー層を形成する状態を示す模式図である。
【図15】同現像装置によって形成された液体トナー層
を示す模式図である。
【図16】同現像装置の他の例を説明するために示す模
式図である。
【図17】本発明に係る他のレーザプリンタを示す模式
図である。
【図18】平衡電位分離現像が起こる状態を説明するた
めに示す模式図である。
【図19】液体トナー層が全て現像剤支持体側に残留す
る状態を説明するために示す模式図である。
【図20】液体トナー層が全て電荷担持体側に現像され
る状態を説明するために示す模式図である。
【図21】トナー粒子の表面電位を示す特性図である。
【図22】現像後測定によって得られたPETフィルム
に現像された液体トナー層の透過濃度と、PETフィル
ム上に現像された液体トナー層の表面電位{−Vp +V
2}と、現像剤支持体上に残留した液体トナー層の表面
電位{V1 −Vb }との関係を示す特性図である。
【図23】従来の液体現像剤を用いた現像装置によって
電荷担持体上に現像剤画像を形成する状態を示す模式図
である。
【図24】同液体現像剤を用いた現像装置によって電荷
担持体上に現像剤画像を形成した状態を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
1 液体現像剤 5A 荷電トナー粒子 5B 帯電された荷電トナー粒子 6 液体トナー層 7 ベルト感光体 10 画像形成装置 24 液体現像剤を用いた現像装置 51 現像ローラ 52 供給ローラ 53 現像剤容器 Vp 電荷担持体の表面電位 Vb 現像剤支持体の表面電位 V1 現像剤支持体からの厚さ方向における残留した液
体トナー層の電位 V2 電荷担持体からの厚さ方向における現像された液
体トナー層のトナー電位

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも着色剤と樹脂とからなる荷電
    トナー粒子を電気絶縁性液体中に分散させた液体現像剤
    が収容された現像剤収容部と、 この現像剤収容部から液体現像剤を現像剤支持体の表面
    に一様に付着させる現像剤供給手段と、 現像剤支持体の表面に付着した液体現像剤に電界を印加
    することによって荷電トナー粒子が集合された状態の液
    体トナー層を形成する電界印加手段とを備え、 この荷電トナー粒子が集合された状態の液体トナー層が
    保持された現像剤支持体を、静電潜像が形成された電荷
    担持体に対して圧接し、白部をVp >V1 +Vb 、黒部
    をVp >V1 +Vb が成り立つ範囲で現像を行うことを
    特徴とする液体現像剤を用いた現像装置。ここで、上記
    式におけるVp は電荷担持体の表面電位、Vb は現像剤
    支持体の表面電位、V1 は現像剤支持体からの厚さ方向
    における残留した液体トナー層の電位、V2 は電荷担持
    体からの厚さ方向における現像された液体トナー層のト
    ナー電位であり、それぞれ正負の値をとるものとする。
  2. 【請求項2】 電荷担持体と、 画像信号に基づいて電荷担持体の表面に静電潜像を形成
    する静電潜像形成手段と、 液体現像剤を電荷担持体の表面に供給して静電潜像を現
    像する現像手段とを備え、 現像手段は、少なくとも着色剤と樹脂とからなる荷電ト
    ナー粒子を電気絶縁性液体中に分散させた液体現像剤が
    収容された現像剤収容部と、この現像剤収容部から液体
    現像剤を現像剤支持体の表面に一様に付着させる現像剤
    供給手段と、現像剤支持体の表面に付着した液体現像剤
    に電界を印加することによって荷電トナー粒子が集合さ
    れた状態の液体トナー層を形成する電界印加手段とを備
    え、 この荷電トナー粒子が集合された状態の液体トナー層が
    保持された現像剤支持体を、静電潜像が形成された電荷
    担持体に対して圧接し、白部をVp >V1 +Vb 、黒部
    をVp >V1 +Vb が成り立つ範囲で現像を行うことを
    特徴とする画像形成装置。ここで、上記式におけるVp
    は電荷担持体の表面電位、Vb は現像剤支持体の表面電
    位、V1 は現像剤支持体からの厚さ方向における残留し
    た液体トナー層の電位、V2 は電荷担持体からの厚さ方
    向における現像された液体トナー層のトナー電位であ
    り、それぞれ正負の値をとるものとする。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009507258A (ja) * 2005-09-09 2009-02-19 リサーチ ラボラトリーズ オブ オーストラリアプロプライエタリイ リミテッド 高速電子写真プリント

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009507258A (ja) * 2005-09-09 2009-02-19 リサーチ ラボラトリーズ オブ オーストラリアプロプライエタリイ リミテッド 高速電子写真プリント

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