JPH09185039A - 液晶表示装置及び液晶駆動方法 - Google Patents

液晶表示装置及び液晶駆動方法

Info

Publication number
JPH09185039A
JPH09185039A JP35238895A JP35238895A JPH09185039A JP H09185039 A JPH09185039 A JP H09185039A JP 35238895 A JP35238895 A JP 35238895A JP 35238895 A JP35238895 A JP 35238895A JP H09185039 A JPH09185039 A JP H09185039A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
image data
crystal display
pixels
display device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP35238895A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiko Morosawa
克彦 両澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP35238895A priority Critical patent/JPH09185039A/ja
Priority to US08/703,369 priority patent/US6069602A/en
Publication of JPH09185039A publication Critical patent/JPH09185039A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自発分極を有する液晶を用いた液晶表示素子
において、各画素の選択期間に画像データを書き込むこ
とができ、且つ、高品質の画像を表示することができる
液晶表示装置を提供することである。 【解決手段】 映像信号を1/(2・N+1)に間引
く。自発分極を有する液晶を用いたTFT液晶表示素子
1の各フィールドにおいて、(2・N+1)行おきに画
素を選択し、選択した行の画素に対応する画像データを
書き込み、フィールド毎に選択する行を変化させること
により、(2・N+1)フイールドにより1画面を表示
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自発分極を有
し、高品質の画像を表示できる液晶表示装置及び液晶駆
動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のTFT−液晶表示素子(LCD)
はネマティック液晶を使用している。TFT−LCDに
ネマティック液晶を用いた場合、選択(ゲートオン)時
に外部(データライン)から対向する電極間の液晶に電
圧を印加すると、対向する電極間には外部から印加され
た電圧に応じた電荷が蓄積され、その電荷に応じた電圧
が保持される。液晶はその両電極間に保持された電圧に
よる電界と液晶分子との誘電的相互作用によって挙動
し、非選択時にもその配向状態が保持される。このた
め、比較的短い選択期間でTFT−LCDに画像データ
を書き込むことが可能である。しかし、ネマティック液
晶を用いたTFT−LCDは視野角が狭い等の問題があ
る。
【0003】これに対し、近年、高品位の画像を表示で
き、高速応答性を有する液晶表示素子として強誘電性液
晶、反強誘電性液晶等の自発分極を有する液晶を用いた
液晶表示素子が注目されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、強誘電性液晶
又は反強誘電性液晶を用いた場合、液晶分子は永久双極
子を持っており、この永久双極子と印加された電界との
相互作用によって挙動する。そして、永久双極子による
大きな自発分極を打ち消すための電荷より多い電荷を注
入したときに液晶分子は挙動する。従って、良好な表示
品質を得るためには、選択時に十分な量の電荷を蓄積さ
せる必要がある。このため、ネマティック液晶を用いた
TFT−LCDと比較して、数倍から数十倍の駆動能力
が要求される。
【0005】単純に駆動能力を大きくするためには、印
加電圧を高くするか又は選択期間を長くすればよい。し
かし、印加電圧を高くした場合には、液晶表示素子及び
駆動回路の耐圧を高めなければならないという問題が発
生する。また、選択期間を長くすると、フレーム周波数
が低下し、表示画像にフリッカ(ちらつき)が目立つよ
うになり、動画のコマ落ちが生ずる等の問題が発生す
る。
【0006】この発明は上記実状に鑑みてなされたもの
で、自発分極を有する液晶を用いた液晶表示素子におい
て、高品質の画像を表示することができる液晶表示装置
及び液晶駆動方法を提供することを目的とする。また、
この発明は、表示画像のコマ落ち等を防止できる自発分
極を有する液晶を用いた液晶表示装置及び液晶駆動方法
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の液晶表示装置は、自発分極を有する液晶
を用いた画素がマトリクス状に形成されたアクティブマ
トリクス型の液晶表示素子と、前記液晶表示素子の画素
を、各フィールドにおいて、(2・N+1)行おきに選
択し、選択した行の画素に画像データを書き込み、フィ
ールド毎に選択する行を変化させることにより、(2・
N+1)フィールドにより1画面を表示する駆動手段
と、を備えることを特徴とする。
【0008】このような構成の液晶表示装置によれば、
例えば、N=1の場合、第1フィールドでは、例えば、
第1行、第4行、第7行・・・の画素が選択され、これら
の行の画素に画像データが書き込まれる。第2フィール
ドでは、第2行、第5行、第8行・・・の画素が選択さ
れ、画像データが書き込まれる。さらに、第3フィール
ドでは、第3行、第6行、第9行・・・の画素が選択さ
れ、それぞれの選択期間を3倍の長さにして画像データ
が書き込まれる。このようにして、(2・N+1)フィ
ールドで、実質的に1枚(1フレーム分)の画面が書き
込まれる。
【0009】従って、各画素の選択期間をこのような手
法を使用しない通常の場合の(2・N+1)倍に長くす
ることができる。従って、1選択期間の間に十分な電荷
を蓄積させることができ、自発分極を有する液晶の分子
の配向の制御が確実になり、高品質の画像を表示し易く
なる。また、フレーム毎に選択する行(走査する走査
線)の位置をシフトするので、フリッカが平均化されて
低減される。従って、見かけ上フリッカの少ない画像を
表示できる。
【0010】前記駆動手段は、例えば、該画像データの
各フレームの画像データを1/(2・N+1)に間引
き、各画像データを該画像データの継続期間の実質的に
(2・N+1)倍の時間に前記液晶表示素子の画素に印
加する。
【0011】前記駆動手段は、例えば、該画像データの
各(2・N+1)フレームの画像データのうちの1フレ
ームを選択し、選択したフレームの画像データを該フレ
ームの継続期間の実質的に(2・N+1)倍の時間に前
記液晶表示素子の画素に印加する。
【0012】前記駆動手段は、前記画像データを該画像
データのフレーム速度で記憶する記憶手段と、前記記憶
手段から前記画像データの1/(2・N+1)倍の速度
で、(2・N+1)行おきに、画像データを読み出す読
出手段と、前記読出手段により読み出された画像データ
を選択された画素に印加する手段と、より構成される。
【0013】前記駆動手段は、例えば、各フィールドで
全画素に同一極性の電圧を印加しフィールド毎に印加電
圧の極性を反転する、或いは、各フィールドで、行毎又
は列毎に印加電圧の極性を反転する。
【0014】前記液晶表示素子は、対向して配置された
一対の基板と、前記一対の基板の一方に、マトリクス状
に配置された画素電極と、対応する画素電極に電流路の
一端が接続された薄膜トランジスタと、対応する行の薄
膜トランジスタのゲートに接続された複数のゲートライ
ンと、対応する列の薄膜トランジスタの電流路の他端に
接続されたデータラインと、がそれぞれ形成された第1
の基板と、前記第1の基板に対向し、前記画素電極に対
向する共通電極が形成された第2の基板と、前記第1と
第2の基板間に封止され、自発分極を有する液晶と、よ
り構成され、前記駆動手段は(2・N+1)行おきにゲ
ートラインにゲートパルスを印加するゲートドライバ
と、前記画像データを前記データラインに出力するデー
タドライバと、より構成される。
【0015】また、この発明の液晶駆動方法は、画像デ
ータを受信し、該画像データを1/(2・N+1)に間
引き、自発分極を有する液晶を用いたアクティブマトリ
クス型の液晶表示素子の画素を(2・N+1)行おきに
選択し、且つ、選択する行をフィールド毎に変更し、選
択した画素に間引いた後の画像データを書き込む、こと
を特徴とする。
【0016】間引いた後の前記画像データの継続期間を
元の継続期間の実質的に(2・N+1)倍に延長し、前
記各液晶表示素子の各画素を、各画像データの継続期間
の実質的に(2・N+1)倍の期間選択して、間引いた
後の画像データを書き込むようにしてもよい。
【0017】画像データの間引き方法としては、画像デ
ータの各フレームの画像データを1/(2・N+1)に
間引き、選択した画像データを対応する行の画素に印加
してもよく、或いは、該画像データの(2・N+1)フ
レームのうちの1つのフレームを選択し、選択したフレ
ームの各行の画像データを選択し、選択した画像データ
を、前記画像データの(2・N+1)フレームの期間
に、順次前記液晶表示素子の画素に印加するようにして
もよい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この実施の形態にかかる液
晶表示装置について説明する。
【0019】(第1の実施の形態)この実施の形態の液
晶表示装置全体の構成を図1に示す。液晶表示素子1
は、アクティブマトリクス方式のものであり、図2に示
すように、スペーサ22を介して対向して配置された一
対の透明基板(例えば、ガラス基板)11、12を有す
る。下側の透明基板(以下、下基板)11には、ITO
等の透明導電材料から構成された画素電極13と画素電
極13にソースが接続された薄膜トランジスタ(以下、
TFT)14とがマトリクス状に配置されている。
【0020】図1に示すように、各TFT14のゲート
電極は対応するゲートラインGLに接続され、ドレイン
電極は対応するデータラインDLに接続されている。
【0021】上側の透明基板(以下、上基板)12に
は、下基板11の各画素電極13と対向し、共通電圧が
印加されている共通電極17が形成されている。下基板
11と上基板12の電極形成面には、それぞれ配向膜1
8、19が設けられている。配向膜18、19はポリイ
ミド等の有機高分子化合物からなる水平配向膜であり、
その対向面にはラビングによる配向処理が施されてい
る。
【0022】基板11、12とシール材20で囲まれた
領域には液晶21が封入されている。液晶21は、DH
F(Deformed Helical Ferroelectric)液晶等の強誘電
性液晶又は反強誘電性液晶等の自発分極と強誘電相を有
するスメクティック液晶から構成され、そのスメクティ
ック相の層の法線が図3に示す方向21Cと一致するよ
うに液晶分子が配向している。一方の極性でかつ絶対値
が十分大きい電圧を液晶21に印加した時、液晶21
は、第1の配向状態となり、液晶分子の平均的なダイレ
クタは図3に一点鎖線で示す第1の配向方向21Aに配
向する。他方の極性でかつ絶対値が十分大きい電圧を液
晶21に印加したとき、液晶21は第2の配向状態とな
り、液晶分子の平均的なダイレクタは図3に2点鎖線で
示す第2の配向方向21Bに配向する。印加電圧が0の
とき、液晶分子の平均的なダイレクタは液晶のスメクテ
ィック相の層の法線方向、即ち、第1と第2の配向方向
21Aと21Bの中間の方向21Cとなる。そして、液
晶に印加される電圧及びその極性に応じて液晶分子のダ
イレクタは第1と第2の配向方向21Aと21Bの中間
の方向となる。
【0023】基板11、12を挟んで一対の偏光板2
3、24が配置されている。図3に示すように、偏光板
23、24のうち、一方の偏光板、例えば、上偏光板2
4の光学軸(透過軸又は吸収軸、以下では、透過軸とし
て説明する)24Aは、液晶21のスメクティック相の
層の法線方向とほぼ平行に設定されている。他方の偏光
板、例えば、下偏光板23の透過軸23Aは、上偏光板
24の透過軸24Aとほぼ直交している。
【0024】図3に示すように偏光板23、24の透過
軸を設定した強誘電性液晶表示素子は、液晶分子を第1
又は第2の配向方向21A、21Bに配向させた第1又
は第2の配向状態の時に透過率が最も高く(表示が最も
明るく)なる。また、液晶分子の平均的なダイレクタを
前記スメクティック相の層の法線方向とほぼ平行な中間
方向21Cに向くように配向させた時に透過率が最も低
く(表示が最も暗く)なる。従って、液晶21に電圧を
印加しない時の透過率が最も低くなり、印加電圧の絶対
値が大きくなるに従って、透過率が上昇する。
【0025】さらに、この実施の形態においては、液晶
21は、周期が比較的長い(0.1Hz程度)三角波の
電圧を印加した時にその光学応答特性が図4(A)に示
すように、連続的に滑らかに変化し(明確な閾値を有し
ておらず)、液晶に印加される極性が異なる電圧の絶対
値の変化に対応して実質的に等しい光学的変化を示す自
発分極を有する液晶である。換言すれば、その光学応答
特性が滑らかで、印加電圧が0の位置の縦軸を基準とし
て線対称となる光学特性を有するものである。また、光
学応答特性のヒステリシスはほとんどない。一方、図4
(B)に示すように、光学特性に明確に閾値を有する液
晶は望ましくない。
【0026】図1において、液晶表示素子1を構成する
画素容量CLCは画素電極13と複数の画素電極13に対
向する共通電極17と画素電極13と共通電極17の間
に封止された液晶21から構成されている。
【0027】各ゲートラインGLはゲートドライバ31
に接続され、各データラインDLはデータドライバ32
に接続されている。
【0028】ゲートドライバ31及びデータドライバ3
2はLCDコントローラ33に接続されている。LCD
コントローラ33はバスを介してCPU34、RAM3
5に接続されている。RAM35は、2画面分の画像デ
ータを記憶する容量を有し、書き込みと読み出しを同時
に行うことができるデュアルポートメモリから構成され
る。
【0029】CPU34は自己が生成した画像データ又
は外部から供給された画像データを1/(2・N+1)
に引いてRAM35に格納する。Nは自然数である。L
CDコントローラ33はRAM35に格納された画像デ
ータを、(2・N+1)行おきに順次読み出し、データ
ドライバ32に供給する。データドライバ32は、1行
(1走査ライン)分の画像データを保持し、該データを
アナログ電圧信号に変換し、データラインDLに印加す
る。さらに、LCDコントローラ33はゲートドライバ
31にゲート切り替え信号を供給する。ゲートドライバ
31は、ゲート切り替え信号に応答してゲートパルスを
切り替え、(2・N+1)ラインおきにゲートラインG
Lを順次選択する。
【0030】CPU34とRAM35との間の画像デー
タの書き込みクロックは、LCDコントローラ33とR
AM35との間の画像データの読み出しクロックのほぼ
(2・N+1)倍である。
【0031】次に、このような構成の液晶表示素子の動
作をN=1の場合を例に説明する。まず、CPU34
は、図5(A)に示すタイミングで供給される画像デー
タ(表示データ)を生成する。この画像データは順次R
AM35に格納される。
【0032】但し、この際、CPU34は、第1、4、
7・・・フレームの画像データをRAM35に格納し、第
2、第3、第5、第6・・・フレームをメモリに格納する
ことなく捨てる。これにより、画像データは1/(2・
N+1)に間引かれる。
【0033】LCDコントローラ33はRAM35に格
納された画像データのうち、第1走査ライン用の画像デ
ータを読み出し、データドライバ32に供給する。デー
タドライバ32は、図5(B)に示すように、LCDコ
ントローラ33から供給された第1走査ライン用の画像
データD11をホールドし、D/A変換し、レベル変換を
行ってから、データラインDLにパラレルに印加する。
印加時間は、映像信号の1水平走査期間の約3倍であ
る。
【0034】ゲートドライバ31はデータラインDL上
のデータD11にほぼ同期して第1行のゲートラインG1
にゲートパルスを印加する。ゲートパルスのパルス幅も
映像信号の1水平走査期間のほぼ3倍である。
【0035】このゲートパルスにより、TFT14がオ
ンし、対応する画素容量CLCに画像データ(電圧信号)
が印加される。この画像データに従って、液晶21の分
子が挙動して配向する。選択期間が通常の駆動方法の選
択期間(映像信号の1水平走査期間とほぼ等しい)の3
倍であるため、画素容量CLCの容量はネマティック液晶
を用いた液晶表示素子の液晶容量の数倍から数十倍と大
きいが、十分な電荷が液晶容量に注入される。このた
め、電極間には画像データに応じた電圧が印加され、液
晶21の分子は画像データに応じた配向状態になり、そ
の配向状態が保持される。
【0036】次に、LCDコントローラ33は、第4行
の画像データD14をRAM35から読み出し、データド
ライバ32に供給する。データドライバ32は、図5
(B)に示すように、この画像データD14をデータライ
ンDLに印加する。さらに、ゲートドライバ31は、図
5(F)に示すように、第4行のゲートラインG4にゲ
ートパルスを印加し、第4行の画素の液晶21の分子が
画像データD14に従って配向する。
【0037】以後同様に、LCDコントローラ33は、
3(2・N+1)行おきに、第7行、・・・の画像データ
17・・・をRAM35から読み出し、データドライバ3
2は供給された画像データD17・・・をデータラインDL
に印加する。ゲートドライバ31は、画像データD17・・
・に同期して、第7行・・・のゲートラインG7・・・にゲー
トパルスを印加する。
【0038】このようにして、第1フィールドの走査が
終了すると、LCDコントローラ33は、第1フレーム
の第2行の画素の画像データD12を読み出し、データド
ライバ32に供給する。データドライバ32は画像デー
タD12をデータラインDLに印加する。ゲートドライバ
31は、図5(D)に示すように、第2行のゲートライ
ンG2にゲートパルスを印加し、画像データD12を第2
行の画素に書き込む。以後、同様にして、第5、第8・・
・行の画素に画像データD15、D18・・・を書き込む。
【0039】このようにして、第2フィールドの走査が
終了すると、LCDコントローラ33は、第1フレーム
の第3行の画素の画像データD13を読み出し、データド
ライバ32に供給する。データドライバ32は画像デー
タD13をデータラインDLに印加する。ゲートドライバ
31は、図5(E)に示すように、第3行のゲートライ
ンG3にゲートパルスを印加し、画像データD13を第3
行の画素に書き込む。以後、同様にして、第6、第9・・
・行の画素に画像データD16、D19・・・を書き込む。
【0040】以上の動作により、画像データの3フレー
ム分の期間に液晶表示素子1の第1行〜最終行の全ての
行がスキャンされ、各行の画素に第1フレーム分の画像
データが書き込まれ、1画面の書き込みが終了する。
【0041】この間に、CPU34は、画像データの第
4フレームをRAM35の空き領域に記憶させる。
【0042】続いて、LCDコントローラ33は、RA
M35に記憶された第4フレームの第1、第4、第7・・
・行の画素の画像データD41、D44,D47・・・を順次読み
出し、データドライバ32に供給する。データドライバ
32は供給された画像データをデータラインDLに印加
する。また、ゲートドライバ31は、第1、4、7・・・
行のゲートラインG1、G4,G7・・・に順次ゲートパ
ルスを印加する。以後は、同様の動作を繰り返す。
【0043】このようにして、画像データの3フレーム
期間に、液晶表示素子1が3行置きに3回スキャンさ
れ、全ての画素に画像データが書き込まれる。
【0044】この駆動方法により、各画素の選択期間
は、通常の駆動方法の選択期間の3倍の期間となる。従
って、自発分極を有する液晶分子を用いた液晶素子の液
晶容量CLCに十分な電荷を蓄積させることができる。ま
た、隣接する3走査線が3フィールドで順番に選択され
るため、隣接する3つの走査ラインのフリッカが平均化
され、フレーム周波数は低くなっているにもかかわら
ず、フリッカはほとんど目立たない。
【0045】上述の駆動方法を模式的に表すと図6に示
すようになる。即ち、N=1の場合には、第1フィール
ドでは、第1、第4・・・・・・行の画素が順次選択されて、
映像信号の第1フレームの各画像データが、通常の駆動
方法における選択期間の3倍の期間、電極間に印加され
る。
【0046】第2フィールドでは、第2、第5・・・・・・行
の画素が順次選択されて、映像信号の第1フレームの第
2、第5・・・・・・の画像データが対応する画素に書き込ま
れる。この際、液晶21の焼き付け現象を防止するた
め、液晶に印加される電圧は第1フレームと異なり、負
極性とされる。但し、液晶21が図4(A)に示す光学
特性を有するため、絶対値が等しい正極性と負極性の電
圧に対する透過率(表示輝度)がほぼ等しい。従って、
フィールド毎に印加電圧の極性を反転しても輝度ずれな
どは発生しない。
【0047】第3フィールドでは、第3、第6・・・・・・行
の画素が順次選択されて、映像信号が印加される。液晶
に印加される電圧は正極性とされる。以上の3フィール
ドで、映像信号の第1フレームに基づく液晶表示素子の
走査が完了する。
【0048】映像信号の第4フレームに基づく液晶表示
素子の走査が開始し、第1フィールドでは、第1、第4
・・・・・・行の画素が選択され、映像信号が印加される。こ
の際、第1フレームの駆動と異なり、液晶に負極性の電
圧が印加される。
【0049】このような駆動方法を採用することによ
り、液晶の焼き付け現象を防止できる。
【0050】なお、図6においては、データドライバ3
2は、フィールド単位で液晶21に印加する電圧の極性
を変更したが(フィールド反転)、図7に示すようにラ
イン毎に極性を反転させることも可能である。この場
合、ライン反転、即ち、各フィールド内で、順番に選択
される行毎に印加電圧の極性を変化させて、さらに、フ
レーム毎に各画素の液晶21に印加する電圧の極性を反
転させる。また、図8に示すように、画素の列毎に印加
電圧の極性を反転させて、さらに、フレーム毎に各画素
の液晶21に印加する電圧の極性を反転させる。
【0051】(第2の実施の形態)第1の実施の形態に
おいては、液晶表示素子のフレーム周波数を映像信号の
フレーム周波数の1/(2・N+1)としている。例え
ば、映像信号の第1、第4、第7・・・フレームは表示さ
れるが、第2、第3、第5、第6フレームは捨てられて
しまう。このため、動画等を表示する場合に「コマ落
ち」が発生する虞がある。この問題は特にNが大きい場
合に顕著となる。
【0052】この問題は、映像信号の各フレームのデー
タをRAM35に格納し、各フレームの映像信号を1/
(2・N+1)に間引いて各画素に書き込むことにより
防止することができる。
【0053】以下、このような駆動を行う実施の形態を
説明する。この実施の形態の液晶表示装置の構成は基本
的に図1〜図5に示す第1の実施の形態の構成と同一で
あり、図9のタイミングチャートを参照して、その動作
を中心に説明する。
【0054】CPU34は通常の場合と同様に、図9
(A)に示すタイミングで供給される映像信号の各画像
データをRAM35に格納する。この格納速度は、通常
の駆動の場合と同一である。
【0055】一方、LCDコントローラ33は、映像信
号の各フレームの映像信号を、映像信号の1水平走査期
間の3倍の期間毎に、(2・N+1)ラインおきに読み
出して、映像信号の水平走査期間のデータドライバ32
に供給する。これにより、映像信号は1/(2・N+
1)倍に間引かれる。
【0056】例えば、N=1の場合、LCDコントロー
ラ33は、第1行の画素の画像データD11、第4行の画
素の画像データD14、・・・を順次読み出して、データド
ライバ32に供給する。画像データの読み出し周期は、
映像信号の1水平走査期間の約3倍の周期である。デー
タドライバ32は、図9(B)に示すように、供給され
た画像データD11、D14を映像信号の水平走査期間の3
倍の期間、データラインDLに印加する。図9(C),
(F)に示すように、ゲートドライバ31は、第1、第
4・・・のゲートラインG1、G4・・・に順次ゲートパルス
を印加する。
【0057】このようにして、第1フレームの映像信号
を1/(2・N+1)に間引かれて、表示素子1に順次
書き込まれる。
【0058】この間に、映像信号の第2フレームがRA
M35に格納される。第1フレームの映像信号の読み出
しが終了すると、LCDコントローラ33は、RAM3
5に格納された映像信号の第2フレームの第2、第5、
・・・走査線の画像データD22、D25,・・・を読み出して、
データドライバ32に順次供給する。データドライバ3
2は、図9(B)に示すように、供給された画像データ
22、D25,・・・をデータラインDLに供給する。ゲー
トドライバ31は、第2、第5、・・・のゲートラインG
2,G5・・・に順次ゲートパルスを印加する。このよう
にして、映像信号の第2フレームの画像データが1/
(2・N+1)に間引かれて、液晶表示素子1に書き込
まれる。
【0059】第2フレームの映像信号の読み出しが終了
すると、LCDコントローラ33は、RAM35に格納
された映像信号の第3フレームの第3、第6・・・の走査
線の画像データD33、D36・・・を読み出して、データド
ライバ32に順次供給する。データドライバ32は、図
9(B)に示すように、供給された画像データD33、D
36・・・をデータラインDLに供給する。ゲートドライバ
31は、第3行、第6行、・・・のゲートラインG3,G
6・・・に順次ゲートパルスを印加する。このようにし
て、映像信号の第3フレームの画像データが1/(2・
N+1)に間引かれて、液晶表示素子1に書き込まれ
る。以下、同様の動作を繰り返す。
【0060】この駆動方法では、CPU34とRAM3
5の間の動作周波数を通常の周波数とし、RAM35と
LCDコントローラ33の間及びデータドライバ32及
びゲートドライバ31の動作周波数をCPU34とRA
M35の間の動作周波数の1/(2・N+1)とする。
従って、各選択期間を通常の駆動方法における選択期間
のほぼ(2・N+1)倍に長くすることができる。この
ため、選択期間の間に液晶容量CLCに十分な電荷を注入
することができ、自発分極を有する液晶分子の配向を印
加電圧と明確に対応させることができる。
【0061】また、映像信号の第1フレームを間引いて
液晶表示素子の第1フィールドに、第2フレームを液晶
表示素子の第2フィールドに、第3フレームを第3フィ
ールドにそれぞれ表示するので、映像信号がフレーム単
位で抜けることがない。従って、いわゆるコマ落ちは発
生せず、動画等をスムーズな動きで表示できる。
【0062】なお、この発明は、上記実施の形態に限定
されず、種々の変形及び応用が可能である。例えば、C
PU34とRAM35の動作周波数を通常の周波数と
し、RAM35とLCDコントローラ33間、データド
ライバ32及びゲートドライバ31の動作周波数をCP
U34とRAM35間の動作周波数の2/(2・N+
1)とすることにより、前述したライン反転を行うこと
なく、フリッカ周波数を映像信号のフレーム周波数と等
しくすることができる。
【0063】また、上記実施の形態においては、N=1
の場合を中心に説明したが、Nとしては任意の自然数を
選択できる。Nが大きくなるに従って、選択期間が長く
なり、書き込み時間を長くできるが、フレーム周波数が
低下するため、フリッカが目立つようになる。このた
め、液晶表示素子のサイズ、走査線数等に応じて、最適
なNを設定する。
【0064】また、液晶表示素子の構成及び駆動回路の
構成等も任意に変更可能である。例えば、液晶表示素子
としては、TFTをアクティブ素子として用いたTFT
液晶表示素子にこの発明を適用する例を示したが、MI
M等の非線形2端子素子をアクティブ素子として使用す
る液晶表示素子等にもこの発明を適用することができ
る。また、偏光板の光学軸を図3に示す方向以外の方向
に設定してもよい。
【0065】
【発明の効果】この発明によれば、自発分極を有するた
め画素容量の容量が大きく且つ選択期間内に液晶分子の
配向を実質的に完了させなければならない液晶表示素子
において、通常の駆動方法に比較して選択期間を長くす
ることができる。従って、その駆動能力を高めることが
できる。また、隣接する走査線のフリッカが平均化され
るため、フレーム周波数が低下したにもかかわらず、フ
リッカが目立たず、高品質の画像を表示できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態にかかる液晶表示装置の
構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す液晶表示素子の構造を示す断面図で
ある。
【図3】液晶の配向方向と偏光板の光学軸の設定方向を
説明するための図である。
【図4】液晶の印加電圧と透過率の関係を示す図であ
る。
【図5】第1の実施の形態にかかる液晶表示装置の動作
を説明するためのタイミングチャートである。
【図6】液晶に印加する電圧の極性を説明するための図
である。
【図7】液晶に印加する電圧の極性を説明するための図
である。
【図8】液晶に印加する電圧の極性を説明するための図
である。
【図9】第2の実施の形態にかかる液晶表示装置の動作
を説明するためのタイミングチャートである。
【符号の説明】
1・・・液晶表示素子、11、12・・・基板、13・・
・画素電極、14・・・TFT、17・・・共通電極、1
8、19・・・配向膜、21・・・自発分極を有する液晶、3
1・・・ゲートドライバ、32・・・データドライバ、33・・
・LCDコントローラ、34・・・CPU、35・・・RAM

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自発分極を有する液晶を用いた画素がマト
    リクス状に形成されたアクティブマトリクス型の液晶表
    示素子と、 前記液晶表示素子の画素を、各フィールドにおいて、
    (2・N+1)行おきに選択し、選択した行の画素に画
    像データを書き込み、フィールド毎に選択する行を変化
    させることにより、(2・N+1)フィールドにより1
    画面を表示する駆動手段と、 を備えることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】前記駆動手段は、 各画素の書き込み電圧を定義する画像データを受信する
    受信手段と、 該画像データの各フレームの画像データを1/(2・N
    +1)に間引き、各画像データを該画像データの継続期
    間の実質的に(2・N+1)倍の時間の選択期間に対応
    する行の画素に印加する、 ことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 【請求項3】前記駆動手段は、 各画素の書き込み電圧を定義する画像データを受信する
    受信手段と、 該画像データの各(2・N+1)フレームの画像データ
    のうちの1フレームを選択し、選択したフレームの画像
    データを該フレームの継続期間の実質的に(2・N+
    1)倍の時間に前記液晶表示素子の画素に印加する、 ことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  4. 【請求項4】前記駆動手段は、 表示画像を定義する画像データを受信し、前記画像デー
    タを該画像データのフレーム速度で記憶する記憶手段
    と、 前記記憶手段から前記画像データの1/(2・N+1)
    倍の速度で、(2・N+1)行おきに、画像データを読
    み出す読出手段と、 前記読出手段により読み出された画像データを選択され
    た画素に印加する手段と、 より構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載
    の液晶表示装置。
  5. 【請求項5】前記液晶表示素子は、対向して配置された
    一対の基板と、前記一対の基板の一方に、マトリクス状
    に配置された画素電極と、対応する画素電極に電流路の
    一端が接続された薄膜トランジスタと、対応する行の薄
    膜トランジスタのゲートに接続された複数のゲートライ
    ンと、対応する列の薄膜トランジスタの電流路の他端に
    接続されたデータラインと、がそれぞれ形成された第1
    の基板と、前記第1の基板に対向し、前記画素電極に対
    向する共通電極が形成された第2の基板と、前記第1と
    第2の基板間に封止され、自発分極を有する液晶と、よ
    り構成され、 前記駆動手段は、(2・N+1)行おきにゲートライン
    にゲートパルスを印加するゲートドライバと、前記画像
    データを前記データラインに出力するデータドライバ
    と、より構成される、 ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載
    の液晶表示装置。
  6. 【請求項6】画像データを受信し、 該画像データを1/(2・N+1)に間引き、 自発分極を有する液晶を用いたアクティブマトリクス型
    の液晶表示素子の画素を(2・N+1)行おきに選択
    し、且つ、選択する行をフィールド毎に変更し、選択し
    た画素に間引いた後の画像データを書き込む、 ことを特徴とする液晶駆動方法。
  7. 【請求項7】間引いた後の前記画像データの継続期間を
    元の継続期間の実質的に(2・N+1)倍に延長し、 前記各液晶表示素子の各画素を、各画像データの継続期
    間の実質的に(2・N+1)倍の期間選択して、間引い
    た後の画像データを書き込む、 ことを特徴とする請求項6に記載の液晶駆動方法。
JP35238895A 1995-08-31 1995-12-28 液晶表示装置及び液晶駆動方法 Pending JPH09185039A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35238895A JPH09185039A (ja) 1995-12-28 1995-12-28 液晶表示装置及び液晶駆動方法
US08/703,369 US6069602A (en) 1995-08-31 1996-08-26 Liquid crystal display device, liquid crystal display apparatus and liquid crystal driving method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35238895A JPH09185039A (ja) 1995-12-28 1995-12-28 液晶表示装置及び液晶駆動方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09185039A true JPH09185039A (ja) 1997-07-15

Family

ID=18423741

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35238895A Pending JPH09185039A (ja) 1995-08-31 1995-12-28 液晶表示装置及び液晶駆動方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09185039A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100602761B1 (ko) 액정 표시 장치 및 그 구동 방법
JP3975915B2 (ja) 表示装置の駆動方法、駆動回路、表示装置および電子機器
JP3571993B2 (ja) 液晶表示素子の駆動方法
JPH10197894A (ja) 液晶表示装置及び液晶表示装置の駆動方法
US20060208985A1 (en) Liquid crystal display device and operating method thereof
US20040008170A1 (en) Liquid crystal display apparatus and driving method therefor
JPH07294881A (ja) 液晶表示装置
JPH11295697A (ja) 液晶表示装置の駆動方法及び電子機器
JPH0895526A (ja) Rgbフィールド順次表示方式のカラー液晶表示装置
KR100872713B1 (ko) 강유전성 액정표시장치의 전계 배향 방법 및 이를 이용한강유전성 액정표시장치의 구동방법 및 장치
JP2002229004A (ja) 液晶表示装置
JPH0980386A (ja) 液晶表示装置
JP3713922B2 (ja) 液晶表示装置の駆動装置、液晶表示装置、電子機器、及び液晶表示装置の駆動方法
JP3829597B2 (ja) 表示装置の駆動方法、駆動回路、表示装置および電子機器
JP4683679B2 (ja) 液晶表示装置の駆動方法
US20020084973A1 (en) Ferroelectric liquid crystal display and method of driving the same
JP2003108102A (ja) 液晶表示装置の駆動方法
JP3259633B2 (ja) 反強誘電性液晶表示素子
JP3643770B2 (ja) 液晶表示装置及びその表示方法
JP3869953B2 (ja) ウォブリング技術を用いた表示方法
JP3657863B2 (ja) 液晶表示装置及びその駆動方法
JP3783561B2 (ja) マトリクス型表示装置、その駆動方法および電子機器
US6069602A (en) Liquid crystal display device, liquid crystal display apparatus and liquid crystal driving method
JPH09185039A (ja) 液晶表示装置及び液晶駆動方法
JP2002014320A (ja) 液晶表示装置の駆動方法