JPH09184623A - グロープラグ - Google Patents

グロープラグ

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JPH09184623A
JPH09184623A JP35333795A JP35333795A JPH09184623A JP H09184623 A JPH09184623 A JP H09184623A JP 35333795 A JP35333795 A JP 35333795A JP 35333795 A JP35333795 A JP 35333795A JP H09184623 A JPH09184623 A JP H09184623A
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ceramic
outer cylinder
heater
tip
heating element
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Tsuneo Ito
恒夫 伊藤
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Niterra Co Ltd
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NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セラミック発熱体の耐久性に優れたグロープ
ラグを提供する。 【解決手段】 グロープラグ50は、外筒3内にセラミ
ックヒータ1を、そのヒータ先端部2が該外筒3の端面
3aから突出するように配置した構造を有する。また、
セラミックヒータ1は、セラミック基体13と、先端部
2においてそのセラミック基体13に埋設されたU字状
のセラミック発熱体10とを備える。セラミック発熱体
10は、その方向変換部10aがセラミックヒータ1の
上記先端部2側を向くように配置されるとともに、自身
の両端部にそれぞれ一端が埋設される電極部11、12
を介して通電されることにより抵抗発熱する。そして電
極部11、12は、セラミック発熱体10に埋設された
その先端11b、12bが、外筒3の端面3aよりも該
外筒3側に入り込むように配置され、かつ該先端11
b、12bから外筒3の端面3aまでの距離lが2〜1
0mmの範囲で設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はセラミックヒータを
用いたグロープラグに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ディーゼルエンジン等の始動促進
に使用されるグロープラグとして、例えば図7(a)に
示すように、金属製の外筒101の先端にセラミックヒ
ータ102を保持させたものが知られている。セラミッ
クヒータ102は、例えば棒状の絶縁性セラミック基体
103の先端部に、導電性セラミックスにより形成され
たU字形のセラミック発熱体104を埋設し、その両端
に接続された電極部105を介して通電することにより
これを抵抗発熱させるものとして構成される。ここで、
電極部105は、その末端部をセラミック発熱体104
の各端部内に埋設することによりこれに接続される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のようなグロープ
ラグ100においては、セラミックヒータ102に対す
る通電やエンジン燃焼時の被熱・冷却の繰返しにより外
筒101の膨張/収縮が起こり、セラミックヒータ10
2に圧縮応力が繰返し付加される。この圧縮応力は、セ
ラミック発熱体104の発熱やエンジンからの被熱を受
けやすい外筒101の先端部分101aで特に大きくな
りやすい傾向にある。ところで、この先端部分101a
内には、電極部105が埋設されたセラミック発熱体1
04の端部104aが位置しているが、図7(b)に示
すように、電極部105とセラミック発熱体104との
界面には、両部の熱膨張率の差に基づき、例えば焼成後
の冷却時等において隙間105a等の微小な欠陥が形成
されていることがある。このような部分に外筒101の
膨張/収縮に基づく圧縮応力が繰返し作用すると、上記
欠陥を起点としてセラミック発熱体104にクラック等
が発生することも考えられ、ひいては発熱体104の寿
命を縮めることにもつながる。
【0004】本発明の課題は、セラミック発熱体の耐久
性に優れたグロープラグを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】本発明
は、外筒内にセラミックヒータを、その先端部が該外筒
の端面から突出するように配置した構造を有するグロー
プラグに係り、上述の課題を解決するために下記の特徴
を有する。すなわち、該セラミックヒータは、セラミッ
ク基体と、外筒から突出するヒータ先端部においてその
セラミック基体に埋設され、自身の両端部にそれぞれ一
端が埋設される電極部を介して通電されることにより抵
抗発熱するセラミック発熱体とを備える。セラミック発
熱体は、一方の基端部から延びて方向変換した後、他方
の基端部へ至る方向変換部と、その方向変換部の各基端
部から同方向に延びる2本の直線部とを備え、その方向
変換部が前記ヒータ先端部側を向くように配置される。
そして電極部は、セラミック発熱体に埋設されたその先
端が、外筒の端面よりも該外筒側に入り込むように配置
され、かつ該先端から外筒の端面までの距離が2〜10
mmの範囲で設定される。
【0006】すなわち、セラミック発熱体に埋設された
電極部の先端を、外筒の端面よりも該外筒側に入り込む
ように配置すれば、電極部とセラミック発熱体との界面
部分が、セラミックヒータの通電発熱やエンジンからの
被熱により膨張/収縮しやすい外筒の端面近傍部から外
れて位置するので、上記膨張/収縮に伴う外筒からの圧
縮応力が、該界面部分に作用しにくくなる。そして、電
極部の先端から外筒の端面までの距離を2〜10mmの範
囲に設定することで、上記圧縮応力に基づきセラミック
発熱体にクラック等が発生することが効果的に防止ない
し抑制される。なお、上記距離は、3〜10mmの範囲で
設定することがより望ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に示す実施例を参照しつつ説明する。図1は、本発明に
係るグロープラグを、その内部構造とともに示すもので
ある。すなわち、グロープラグ50は、その一端側に設
けられたセラミックヒータ1と、セラミックヒータ1の
先端部2が突出するようにその外周面を覆う金属製の外
筒3、さらにその外筒3を外側から覆う筒状の金属ハウ
ジング4等を備えており、セラミックヒータ1と外筒3
との間及び外筒3と金属ハウジング4との間は、それぞ
れろう付けにより接合されている。また、セラミックヒ
ータ1の後端部には、金属線により両端が弦巻ばね状に
形成された結合部材5の一端が外側から嵌合するととも
に、その他端側は、金属ハウジング4内に挿通された金
属軸6の一方の端部に嵌着されている。そして、金属軸
6の他方の端部側は金属ハウジング4の外側へ延びると
ともに、その外周面に形成されたねじ部6aにナット7
が螺合し、これを金属ハウジング4に向けて締めつける
ことにより、金属軸6が金属ハウジング4に対して固定
されている。また、ナット7と金属ハウジング4との間
には絶縁ブッシュ8が嵌め込まれている。そして、金属
ハウジング4の外周面には、図示しないエンジンブロッ
クにグロープラグ50を固定するためのねじ部5aが形
成されている。
【0008】セラミックヒータ1は、図2に示すよう
に、一方の基端部から延びた後方向変換して他方の基端
部へ至る方向変換部10aと、その方向変換部10aの
各基端部から同方向に延びる2本の直線部10bとを有
するU字状のセラミック発熱体10を備え、その各両端
部に線状又はロッド状の電極部11及び12の先端部が
埋設される。そのセラミック発熱体10は、セラミック
ヒータ1の先端部2において、ほぼ円形の断面を有する
セラミック基体13中に、その方向変換部10aがヒー
タ1の先端側を向くように埋設されている。なお、セラ
ミック発熱体10に電極部11及び12を介して通電し
たときのその抵抗発熱が、主にその方向変換部10a
(すなわち、セラミックヒータ1の先端近傍)で生ずる
ように、該方向変換部10aの断面積は直線部10bよ
りも小さくされている。なお、方向変換部10aと直線
部10bは、断面積が互いにほぼ等しくなるように形成
することもできる。
【0009】また、各電極部11及び12は、セラミッ
ク基体13中においてセラミック発熱体10から離間す
る方向に延びるとともに、その一方のもの(12)は外
筒3内において、他方のもの(11)はセラミック基体
13の他方の端部近傍において、それぞれその後端部が
セラミック基体13の表面に露出して、露出部12a及
び11aを形成している。そして、セラミック発熱体1
0に埋設された各先端11b及び12bは、外筒3の端
面3aよりも該外筒側に入り込むように配置され、図3
に示すように、該先端から外筒3の端面3aまでの距離
lが2〜10mm、望ましくは3〜10mmの範囲で設定さ
れている。
【0010】セラミック発熱体は、導電性を有するセラ
ミックス、例えば炭化タングステン(WC)、硅化モリ
ブデン(Mo2Si3)、炭化タングステンと窒化硅素
(Si34)との複合物等により構成されるが、炭化硅
素(SiC)など半導体セラミックスを使用することも
できる。また、電極部11及び12はタングステン
(W)あるいはタングステン−レニウム(Re)合金等
の高融点金属材料で構成される。一方、セラミック基体
13は、主に絶縁性のセラミックス、例えばアルミナ
(Al23)、シリカ(SiO2)、ジルコニア(Zr
2)、チタニア(TiO2)、マグネシア(MgO)、
ムライト(3Al23・2SiO2)、ジルコン(Zr
2・SiO2)、コージェライト(2MgO・2Al2
3・5SiO2)、窒化硅素(Si34)、窒化アルミ
ニウム(AlN)等により構成される。
【0011】図2において、セラミック基体13の表面
には、その電極部12の露出部12aを含む領域に、ニ
ッケル等の金属薄層(図示せず)が所定の方法(例えば
メッキや気相製膜法など)により形成され、該金属薄層
を介してセラミック基体13と外筒3とがろう付けによ
り接合されるとともに、電極部12がこれら接合部を介
して外筒3と導通している。また、電極部11の露出部
11aを含む領域にも同様に金属薄層が形成されてお
り、ここに結合部材5がろう付けされている。このよう
に構成することで、図示しない電源から、金属軸6(図
1)、結合部材5及び電極部11を介してセラミック発
熱体10に対して通電され、さらに電極部12、外筒
3、金属ハウジング4(図1)、及び図示しないエンジ
ンブロックを介して接地される。この通電により、セラ
ミック発熱体10は抵抗発熱することとなる。
【0012】ここで、図3に示すように、電極部11及
び12の各先端11b及び12bが、外筒3の端面3a
よりも該外筒3側に入り込むように配置することで、電
極部11及び12とセラミック発熱体10との界面部分
Pが、セラミックヒータの通電発熱やエンジンからの被
熱により膨張/収縮しやすい外筒3の端面近傍部から外
れて位置することとなり、上記膨張/収縮に伴う外筒3
からの圧縮応力が、該界面部分Pに作用しにくくなる。
その結果、該界面部分Pの近傍においてセラミック発熱
体10にクラック等が発生することが防止ないし抑制さ
れる。ここで、電極部11及び12の各先端11b及び
12bから外筒3の端面3aまでの距離lが2mm未満に
なると、上記効果が達成されなくなる場合がある。距離
lは、より望ましくは3mm以上に設定するのがよい。一
方、距離lが10mmを超過した場合は、セラミック発熱
体10の外筒3内に存在する長さが長くなり、外筒3と
セラミックヒータ1とを接合しているろう材が、発熱体
10からの発熱を過度に受けて溶融・流出する等の問題
が生ずる場合がある。それ故、距離lは10mm以下に設
定される。
【0013】セラミックヒータ1は、例えば下記のよう
な方法により製造することができる。まず、図4(a)
に示すように、セラミック発熱体10に対応したU字形
状のキャビティ32を有した金型31に対し電極材30
を、その端部が該キャビティ32内に入り込むように配
置する。そして、その状態で、導電性セラミック粉末と
バインダとを含有するコンパウンド33を射出すること
により、同図(b)に示すように、電極材30とU字状
の導電性セラミック粉末成形部34とが一体化された一
体射出成形体35を作成する。
【0014】一方これとは別に、セラミック基体13を
形成するセラミック粉末を予め金型プレス成形すること
により、図5(a)に示すような、上下別体に形成され
た予備成形体36及び37を用意しておく。これら予備
成形体36及び37は、セラミック基体13を、その軸
線とほぼ平行な断面により2分割したと仮定した場合
の、その各分割部に対応する形状に形成されており、各
々その分割面に相当する部分に、上記一体射出成形体3
5に対応した形状の凹部38が形成されている。そし
て、この凹部38に一体射出成形体35を収容し、上下
の予備成形体36及び37を型合わせするとともに、そ
の状態でこれら予備成形体36、37及び一体射出成形
体35をさらに金型を用いてプレス・一体化することに
より、図5(b)に示すような、複合成形体39を作成
する。
【0015】こうして得られた複合成形体39は、まず
射出成形による導電性セラミック粉末成形部34あるい
は予備成形体36及び37からバインダ成分を除去する
ために仮焼され、続いて図6(a)に示すように、グラ
ファイト等で構成された成形型40の間で加圧しながら
所定の温度でホットプレス焼成を行うことにより、同図
(b)に示すような焼成体41となる。このとき、図5
(b)に示す導電性セラミック粉末成形部34がセラミ
ック発熱体10を、予備成形体36及び37がセラミッ
ク基体13を、さらに電極材30が電極部11及び12
をそれぞれ形成することとなる。その後、焼成体41の
外面に、必要に応じて研磨等の加工を施すことにより、
図2に示すようなセラミックヒータ1が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のグロープラグの一例を示す正面部分断
面図。
【図2】そのセラミックヒータの正面断面図。
【図3】セラミック発熱体と外筒との位置関係を示す正
面部分断面図。
【図4】セラミックヒータの製造工程説明図。
【図5】図4に続く工程説明図。
【図6】図5に続く工程説明図。
【図7】従来のグロープラグのセラミックヒータの構造
を示す模式図。
【符号の説明】
1 セラミックヒータ 3 外筒 3a 端面 10 セラミック発熱体 10a 方向変換部 11、12 電極部 11b、12b 先端 13 セラミック基体 50 グロープラグ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外筒内にセラミックヒータを、そのヒー
    タ先端部が該外筒の端面から突出するように配置した構
    造を有するグロープラグであって、 前記セラミックヒータは、 セラミック基体と、 前記外筒から突出するヒータ先端部においてそのセラミ
    ック基体に埋設され、自身の両端部にそれぞれ一端が埋
    設される電極部を介して通電されることにより抵抗発熱
    するセラミック発熱体とを備え、 前記セラミック発熱体は、一方の基端部から延びて方向
    変換した後、他方の基端部へ至る方向変換部と、その方
    向変換部の各基端部から同方向に延びる2本の直線部と
    を備え、その方向変換部が前記ヒータ先端部側を向くよ
    うに配置されるとともに、 前記電極部は、前記セラミック発熱体に埋設されたその
    先端が、前記外筒の端面よりも該外筒側に入り込むよう
    に配置され、かつ該先端から前記外筒の端面までの距離
    が2〜10mmの範囲で設定されたことを特徴とするグロ
    ープラグ。
  2. 【請求項2】 前記距離が3〜10mmの範囲で設定され
    ている請求項1記載のグロープラグ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6204481B1 (en) 1998-09-11 2001-03-20 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Glow plug with ceramic heating element having electrode attached thereto
CN109539305A (zh) * 2019-01-15 2019-03-29 佛山市科皓燃烧设备制造有限公司 一种应用于工业燃烧器的新型自冷却电极

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6204481B1 (en) 1998-09-11 2001-03-20 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Glow plug with ceramic heating element having electrode attached thereto
CN109539305A (zh) * 2019-01-15 2019-03-29 佛山市科皓燃烧设备制造有限公司 一种应用于工业燃烧器的新型自冷却电极
CN109539305B (zh) * 2019-01-15 2023-10-10 佛山市科皓燃烧设备制造有限公司 一种应用于工业燃烧器的新型自冷却电极

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