JPH09184550A - コイルスプリングチェーンテンショナ - Google Patents

コイルスプリングチェーンテンショナ

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JPH09184550A
JPH09184550A JP8298253A JP29825396A JPH09184550A JP H09184550 A JPH09184550 A JP H09184550A JP 8298253 A JP8298253 A JP 8298253A JP 29825396 A JP29825396 A JP 29825396A JP H09184550 A JPH09184550 A JP H09184550A
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bush
shoe
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coil
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ランディ・マクドナルド
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H2007/0802Actuators for final output members
    • F16H2007/081Torsion springs
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全体を小型化し、シューを長い距離付勢でき
るようにする。 【解決手段】 チェーン当接面14およびスプリング当
接面16を有するシュー12と、通路46を形成するコ
イル本体44を有するとともに、該コイル本体44から
離れる側に延びかつスプリング当接面16に接触する第
1の脚部48および第2の脚部50を有するコイルスプ
リング42と、コイルスプリング42の通路46内に配
置されたブシュ56とを設ける。第1の脚部48および
第2の脚部50は、シュー12にばね力を及ぼすことに
より、シュー12を介してチェーンに緊張力を作用させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のタイミン
グチェーン駆動装置とともに用いられるテンショナに関
し、さらに詳細には、コイルスプリングチェーンテンシ
ョナに関する。
【0002】
【従来の技術およびその課題】発明の背景 動力伝達用チェーンが複数のスプロケット間を走行する
ときの、チェーン用あるいは類似の動力伝達装置用の制
御装置として、テンショナ装置が用いられている。一般
に、チェーンにある程度の緊張力を与えてそれを維持す
ることは、騒音やスリップを防止するために重要なこと
である。
【0003】スリップはカムシャフトのタイミングを数
度ずらし、その結果、エンジンを停止させたりあるいは
損傷を生じさせたりする可能性があるので、このような
スリップを防止することは、内燃機関のチェーン駆動カ
ムシャフトの場合にとくに重要である。
【0004】その一方、内燃機関が運転される過酷な環
境下においては、温度の幅広い変化や、チェーンおよび
テンショナを含むエンジンの種々の部品間の線膨張係数
の違いによって、チェーンの緊張力は非常に高い値また
は低い値の間で変化し得る。
【0005】さらに、長時間の使用中におけるチェーン
部品の摩耗は、チェーンの緊張力の低下をもたらす。ま
た、カムシャフトおよびクランクシャフトによるねじり
振動は、チェーンの緊張力をかなり変化させる。この緊
張力の変化は、チェーンの剛性によって決定されるチェ
ーン伸びにつながる。
【0006】チェーンに緊張力を与えるのに使用される
チェーンテンショナには、いくつかのタイプがある。よ
く知られた二つのチェーンテンショナは、ブレード型チ
ェーンテンショナとコイルスプリングチェーンテンショ
ナである。
【0007】ブレード型チェーンテンショナは、一般
に、チェーンに緊張力を与える単一のシューに緊張力の
作用下で組み合わされたブレードスプリングを使用して
いる。ブレードスプリングは弧状に形成され、シューは
概略平坦である。
【0008】シューは、高温で荷重が作用すると変形す
る、すなわち「クリープ」を起こす材料から構成されて
いる。ブレードスプリングは、シューの形状に沿うよう
に曲げられ、シューに組み合わされている。元のより曲
がった弧状の形状に戻ろうとするブレードスプリングの
付勢力により、シューに荷重が作用している。
【0009】エンジンの運転によりシューの温度が上昇
すると、ブレードスプリングからの荷重がシューをより
曲がった弧状の形状に変形させる。このような変形を通
じて、チェーンに緊張力が与えられる。より曲がった弧
状の形状になるほど、シューがチェーンのスパンを支持
してチェーンの緊張力を増加させるように、ブレード組
立体がチェーンに関連して配置されている。
【0010】しかしながら、ブレード型チェーンテンシ
ョナには、幾つかの欠点がある。その一つは、ブレード
型チェーンテンショナはあまりコンパクトではないとい
う点である。したがって、ブレード型チェーンテンショ
ナは、狭小化が要求される場所へのアプリケーションと
しては用いられない。また、他の欠点は、ブレードスプ
リングがシューを短い距離しか付勢することができない
点である。このため、ブレード型チェーンテンショナ
は、チェーンに高い緊張力を与えることができない。
【0011】コイルスプリングチェーンテンショナは、
ブレード型チェーンテンショナの欠点のいくつかを克服
する。シューを付勢するのにブレードスプリングを使用
するかわりに、コイルスプリングチェーンテンショナ
は、コイルスプリングの両端を使用している。
【0012】コイルスプリングは、シューを付勢する距
離をブレードスプリングよりも長くすることができる。
したがって、コイルスプリングチェーンテンショナは、
ブレード型チェーンテンショナよりもチェーンに高い緊
張力を与えることができる。また、コイルスプリングチ
ェーンテンショナは、サイズをコンパクト化できる。
【0013】コイルスプリングチェーンテンショナの一
例としては、ビュイック(Buick)3800のコイルスプリン
グテンショナ("3800 Tensioner")があり、これは本発
明の譲受人によって生産されている。このテンショナ
は、外側および内側ブラケットの一端部間に枢支ピンに
より枢支可能に取り付けられている。外側および内側ブ
ラケットの他端は、固定ブシュに枢支可能に取り付けら
れている。
【0014】シューを付勢するために、第1および第2
の延長端部を有するコイルスプリングが、ブシュの回り
に巻き付けられている。第1の延長端部は、コイルスプ
リングからブシュに直角方向に延びており、シューに接
触している。第2の延長端部は、コイルスプリングから
ブシュに平行な方向に延びており、ブシュに関係して固
定されている。このように第2の延長端部が固定されて
いることにより、コイルスプリングが緩もうとするとき
には、第1の延長端部がシューに回転方向のばね力を及
ぼす。
【0015】一方、本発明においては、コイルスプリン
グの両端部がシューを付勢してチェーンに緊張力を作用
させるのに用いられている。すなわち、コイルスプリン
グはシューにばね力を作用させ、コイルスプリングに直
角な方向にシューを付勢する。これにより、コイルスプ
リングは、与えられたばね力に対して前記3800型テ
ンショナよりも長い距離シューを付勢することができ
る。
【0016】さらに、本発明は、わずか三つの基本要素
から構成されており、枢支ピンを含んでおらず、またシ
ューをブシュに取り付けるための内側および外側ブラケ
ットを含んでいない。
【0017】このように本発明の目的は、全体を小型化
でき、しかもシューを長い距離付勢することができるコ
イルスプリングチェーンテンショナを提供することにあ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るコ
イルスプリングチェーンテンショナは、チェーン当接面
14,114,314およびスプリング当接面16,1
16,316をそれぞれ有するシュー12,112,3
12と、通路46,146,346をそれぞれ形成する
コイル本体44,144,344を有するとともに、該
コイル本体44,144,344から離れる側に延びか
つスプリング当接面16,116,316に接触する第
1の脚部48,148,348および第2の脚部50,
150,350を有するコイルスプリング42,14
2,342と、通路46,146,346内に配置され
たブシュ56,156,356とを備えたことを特徴と
している。
【0019】請求項2の発明に係るコイルスプリングチ
ェーンテンショナは、請求項1において、シュー12,
112が、それぞれスプリング当接面16,116から
延びかつ第1のブシュ孔22,122を備えた第1の側
壁部18,118と、第1の側壁部18,118の逆側
に配置されるとともに、スプリング当接面16,116
から延びかつ第1のブシュ孔22,122と整列した第
2のブシュ孔24,124を備えた第2の側壁部20,
120とをさらに有しており、コイルスプリング42,
142が、シュー12,112の第1の側壁部18,1
18と第2の側壁部20,120との間に配置され、通
路46,146が、第1のブシュ孔22,122および
第2のブシュ孔24,124の少なくとも一部と整列し
て配置されていることを特徴としている。
【0020】請求項3の発明に係るコイルスプリングチ
ェーンテンショナは、請求項2において、コイルスプリ
ング42の第1の脚部48が第1の凸部30に摺動可能
に接触し、コイルスプリング42の第2の脚部50が第
2の凸部32に摺動可能に接触するように、スプリング
当接面16に第1および第2の凸部30,32をさらに
備えたことを特徴としている。
【0021】請求項4の発明に係るコイルスプリングチ
ェーンテンショナは、請求項3において、第1の脚部4
8の端部が略90度折り曲げられて第1の足部52が形
成され、第2の脚部50の端部が略90度折り曲げられ
て第2の足部54が形成されるとともに、第1の足部5
2が第1の凸部30に摺動可能に接触し、第2の足部5
4が第2の凸部32に摺動可能に接触するように、第1
の足部52および第2の足部54が第1の側壁部18お
よび第2の側壁部20に垂直に配置されていることを特
徴としている。
【0022】請求項5の発明に係るコイルスプリングチ
ェーンテンショナは、請求項2において、ブシュ56
が、フランジ部60、下端部62、およびこれらの間に
配置された本体部64を備えた、段付部のある円筒形状
を有するとともに、フランジ部60の外径をD1、本体
部64の外径をD2、下端部62の外径をD3とすると
き、D1>D2>D3 の関係が成立しており、第1の
ブシュ孔22がD2にほぼ等しい幅を有し、第2のブシ
ュ孔24がD3にほぼ等しい幅を有していることを特徴
としている。
【0023】請求項6の発明に係るコイルスプリングチ
ェーンテンショナは、請求項5において、第1の側壁部
18が、スプリング当接面16の近傍において第1のブ
シュ孔22の端部に配置された第1の座ぐり26を有
し、該第1の座ぐり26が、ブシュ56のフランジ部6
0を受け入れるようにD1にほぼ等しい直径を有してお
り、第2の側壁部20が、スプリング当接面16の近傍
において、前記第1の座ぐり26と整列して第2のブシ
ュ孔24の端部に配置された第2の座ぐり28を有し、
該第2の座ぐり28が、ブシュ56の本体部64を受け
入れるようにD2にほぼ等しい直径を有していることを
特徴としている。
【0024】請求項7の発明に係るコイルスプリングチ
ェーンテンショナは、請求項2において、シュー112
が、第1の端部166および第2の端部168を備え
た、延長された形状を有し、第1のブシュ孔122およ
び第2のブシュ孔124が第1の端部166に形成され
ていることを特徴としている。
【0025】請求項8の発明に係るコイルスプリングチ
ェーンテンショナは、請求項7において、第2の端部1
68が固定具170に枢支可能に設けられていることを
特徴としている。
【0026】請求項9の発明に係るコイルスプリングチ
ェーンテンショナは、請求項7において、第2の端部1
68の第1の側壁部218に形成された第3のブシュ孔
222と、第2の端部168の第2の側壁部220に形
成されるとともに、第3のブシュ孔222と整列して配
置された第4のブシュ孔224と、通路246を形成す
るコイル本体244を有するとともに、該コイル本体2
44から延びかつスプリング当接面216に接触する第
3の脚部248および第4の脚部250を有する第2の
コイルスプリングと、第2のコイルスプリング242の
通路246内に配置された第2のブシュ256とをさら
に備えたことを特徴としている。
【0027】請求項10の発明に係るコイルスプリング
チェーンテンショナは、請求項1において、スプリング
当接面316とチェーン当接面314との間に配置さ
れ、シュー312の動きを制限するための固定ガイドピ
ン374をスライド可能に受け入れるように設けられた
垂直方向のガイド孔372をさらに有しており、ブシュ
356がガイドピン374に関係して配置されているこ
とを特徴としている。
【0028】本発明においては、チェーンテンショナが
シュー,コイルスプリングおよびブシュという三つの要
素から構成されているので、構造を簡略化でき、全体を
小型化できる。また、コイルスプリングのコイル本体か
ら離れる側に延びる第1,第2の脚部を介してシューに
ばね力が作用するようになっているので、シューを長い
距離付勢することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】発明の概要 本発明は、シューと、コイルスプリングと、コイルスプ
リング内に配置されたブシュとを備えたコイルスプリン
グチェーンテンショナを提供する。
【0030】シューは、チェーン当接面とスプリング当
接面とを有している。コイルスプリングは、コイル本体
と、コイル本体から離れる方向に延びかつシューのスプ
リング当接面に接触する二本の脚部とを有している。脚
部は、シューにばね力を及ぼすことにより、シューを介
してチェーンに緊張力を作用させている。
【0031】本発明の一実施態様は、第1および第2の
端部を有するシューと、コイルスプリングと、コイルス
プリング内に配置されたブシュとを備えたコイルスプリ
ングチェーンテンショナを提供する。
【0032】シューは、チェーン当接面とスプリング当
接面とを有している。コイルスプリングは、コイル本体
と、コイル本体から離れる方向に延びかつ第1の端部の
スプリング当接面に接触する二本の脚部とを有してい
る。脚部は、シューの第1の端部にばね力を及ぼすこと
により、シューを介してチェーンに緊張力を作用させて
いる。シューの第2の端部に枢支可能に取り付けるため
に、第2の端部の孔内に固定具を配置するようにしても
よい。
【0033】あるいは、シューの第2の端部のために、
第2のコイルスプリングおよびブシュが設けられていて
もよい。第2のコイルスプリングは、コイル本体と、コ
イル本体から離れる方向に延びかつ第2の端部のスプリ
ング当接面に接触する二本の脚部とを有している。
【0034】したがって、この実施態様においては、第
1および第2のコイルスプリングの双方の脚部がシュー
の各端部にばね力を及ぼすことにより、シューを介して
チェーンに緊張力を作用させる。
【0035】本発明の他の実施態様は、シューと、コイ
ルスプリングと、コイルスプリング内に配置されたブシ
ュとを備えたコイルスプリングチェーンテンショナを提
供する。
【0036】シューは、チェーン当接面と、スプリング
当接面と、これら両当接面間において垂直に配置された
ガイド孔とを有している。このガイド孔は、シューの動
きを制限する固定ガイドピンをスライド可能に受け入れ
るように設けられている。
【0037】コイルスプリングは、コイル本体と、コイ
ル本体から離れる方向に延びかつシューのスプリング当
接面に接触する二本の脚部とを有している。コイルスプ
リングの脚部は、シューにばね力を及ぼすことにより、
シューを介してチェーンに緊張力を作用させている。
【0038】好ましい実施態様の詳細な説明 図1は、本発明の好ましい実施態様によるコイルスプリ
ングチェーンテンショナがチェーンとともに用いられて
いる状態を示す側面図、図2はコイルスプリングチェー
ンテンショナの側面断面図、図3はコイルスプリングチ
ェーンテンショナの分解組立図、図4は、コイルスプリ
ングチェーンテンショナのロック解除状態かつ無負荷状
態における正面断面図、図5は、コイルスプリングチェ
ーンテンショナの据付け前のロック状態における正面断
面図、図6は、コイルスプリングチェーンテンショナの
ロック解除状態かつ無負荷状態における斜視図、図7
は、コイルスプリングチェーンテンショナの据付け前の
ロック状態における斜視図である。
【0039】図1において、コイルスプリングチェーン
テンショナ10が、緊張力が付与されるべきチェーン8
の側方に配置されている。チェーンテンショナ10はシ
ュー12を有している。チェーン8に弛みが生じ始める
と、シュー12がチェーン8に押付力を及ぼすことによ
り、チェーン8に緊張力が作用するようになっている。
【0040】チェーンテンショナ10の周囲にはハウジ
ング11が配置されており、該ハウジング11により、
チェーンテンショナ10つまりシュー12の回転が防止
されている。なお、当然のことながら、シュー12の回
転を制限するのに適したものであれば、いかなる構成を
も採用し得ることは当該技術分野の当業者には明らかで
ある。
【0041】チェーンテンショナ10は、シュー12の
他に、コイルスプリング42およびブシュ56を備えて
いる。シュー12は、チェーン8と接触するチェーン当
接面14を有している。チェーン当接面14は、チェー
ン8が緊張しているときであってもチェーン8の走行を
促進するように、円弧状に形成されているのが好まし
い。またシュー12は、図2に示すように、チェーン当
接面14の逆側にスプリング当接面16を有している。
【0042】シュー12の材料としては、いかなる耐摩
耗性材料であってもよい。たとえばナイロンのような、
高い耐摩耗性および耐久性を有する合成材料が用いられ
得る。とくに6−6ナイロンは、使用可能な市販材料の
一つである。またシュー12は、高い耐摩耗性および耐
久性を有するPEEK(polyester ethylene ketone)か
ら構成されていてもよい。
【0043】シュー12は、図3に示すように、その両
端に第1,第2の側壁部18,20を有している。第1
のブシュ孔22が第1の側壁部18を貫通して形成さ
れ、第2のブシュ孔24が第2の側壁部20を貫通して
形成されている。第1のブシュ孔22は第2のブシュ孔
24と整列して配置されているのが好ましい。
【0044】最も好ましい実施態様においては、第1の
ブシュ孔22は第2のブシュ孔24よりも幅広になって
いる。さらに、図3に示すように、第1の側壁部18
は、スプリング当接面16の近傍において第1のブシュ
孔22の端部に第1の座ぐり26を有している。
【0045】同様に、第2の側壁部20は、スプリング
当接面16の近傍において第2のブシュ孔24の端部に
第2の座ぐり28を有している。好ましくは、第1の座
ぐり26は第2の座ぐり28と整列しており、第1の座
ぐり26は第2の座ぐり28の直径よりも大きい。
【0046】また、最も好ましい実施態様においては、
図2に示すように、第1および第2の凸部30,32が
スプリング当接面16上に配置されている。各凸部3
0,32は、スプリング当接面16に接続された下端部
34,36と、上方に突出する上端部38,40とを有
している。これにより、下端部34,36から上端部3
8,40に至る傾斜面が形成されている。
【0047】上端部38,40は第1,第2のブシュ孔
22,24に近接して配置されており、下端部34,3
6は第1,第2のブシュ孔22,24から離れて配置さ
れている(図3参照)。言い換えれば、下端部34,3
6はシュー12の端部近傍に配置されており、上端部3
8,40はシュー12の中心近傍に配置されている。
【0048】図3ないし図7に示すように、コイルスプ
リング42は第1,第2の側壁部18,20間に配置さ
れている。コイルスプリング42は適切な材料であれば
いかなる材料から構成されていてもよく、好ましくは、
熱処理されたばね鋼から構成されている。このような材
料は容易に入手可能であり、当該分野の当業者によく知
られている。
【0049】図3に最もよく示されているように、コイ
ルスプリング42は、その内部を通る通路(孔)46を
限定するコイル本体44を有している。通路46は第
1,第2のブシュ孔22,24と整列して配置される。
コイルスプリング42はまた、コイル本体44の前後両
端部においてコイル本体44から離れる方向に延びる第
1および第2の脚部48,50を有している(図2参
照)。
【0050】コイルスプリング42は、シュー12を付
勢してチェーンに緊張力を作用させるのに用いられてい
る。シュー12に作用する付勢力は、コイルスプリング
42が図4および図6に示されるような無負荷状態から
図5および図7に示されるような負荷状態に変化したと
きに得られる。
【0051】コイルスプリング42内に使用されるコイ
ルの数(巻数)に応じて、種々の付勢力が得られる。コ
イルの数が多ければ多いほど、シュー12に作用する付
勢力が大きくなる。所望の付勢力を得るには、いかなる
数のコイルを用いてもよい。本発明の好ましい実施態様
においては、コイルスプリング42は、巻数が約2本か
ら約10本のコイルを有しており、より好ましくは約5
本の巻数のコイルを有している。
【0052】また、コイルスプリング42は、シュー1
2に80ポンド(約356ニュートン)以下の付勢力を
及ぼすのが好ましい。80ポンドよりも大きな付勢力を
及ぼすコイルスプリングを使用すると、チェーンテンシ
ョナの設置が困難になる。最も好ましい実施態様におい
ては、コイルスプリングは、約45ポンド(約200ニ
ュートン)から約60ポンド(約267ニュートン)の
付勢力をシューに作用させる。
【0053】図4および図6に示す無負荷状態において
は、第1および第2の脚部48,50が約90度から約
120度の角度を形成しており、より好ましくは約10
5度から約115度の角度を形成している。
【0054】図5および図7に示す負荷状態において
は、第1および第2の脚部48,50は約150度から
約180度の角度を形成しており、より好ましくは約1
65度から180度の角度を形成している。なお、図5
および図7は、厳密には、テンショナ据付け前のロック
状態を示しており、テンショナ作動状態を示しているの
ではない。しかしながら、シュー12およびブシュ56
の紙面上下方向の位置関係に限って言えば、テンショナ
作動状態時における負荷状態に相当している。
【0055】最も好ましい実施態様においては、第1お
よび第2の脚部48,50は、無負荷状態の約112度
から負荷状態の約176度までの角度を形成する。
【0056】また、図3に示す最も好ましい実施態様に
おいては、コイルスプリング42の第1および第2の脚
部48,50の各端部は、各々第1および第2の足部5
2,54を形成するように約90度折り曲げられてい
る。
【0057】第1および第2の足部52,54は、該各
足部52,54がそれぞれ第1および第2の凸部30,
32に摺動自在に接触するように、第1および第2の側
壁部18,20と直交する方向に配置されている。
【0058】これにより、コイルスプリング42および
第1,第2の凸部30,32間の接触面積が大きくなっ
ており、その結果、第1および第2の凸部30,32の
摩耗が最小限に抑えられている。さらに、第1および第
2の凸部30,32と連係する第1および第2の足部5
2,54の構造は、与えられたばね力に対してシュー1
2の移動可能量を最大にする。すなわち、本実施態様に
よれば、シュー12を長い距離付勢することができる。
【0059】この最も好ましい実施態様においては、第
1および第2の脚部48,50は、第1および第2のブ
シュ孔22,24の逆側に配置されている。コイルスプ
リング42が図5および図7に示す負荷状態にあると
き、シュー12は第1の足部52を第1の凸部30の下
端部34側にスライドさせるとともに、第2の足部54
を第2の凸部32の下端部36側にスライドさせる。
【0060】逆に、コイルスプリング42が図4および
図6に示す無負荷状態にあるときには、第1の足部52
は第1の凸部30の上端部38側にスライドし、第2の
足部54は第2の凸部32の上端部40側にスライドす
る。
【0061】ブシュ56は、第1のブシュ孔22,コイ
ルスプリング42の孔46および第2のブシュ孔24内
にスライド可能に配置されている。ブシュ56はまた、
ボルトのような留め具を受け入れるための孔58を有し
ている。この留め具は、緊張力を作用させるべきチェー
ン8の近傍の位置において、ブシュ56ひいてはチェー
ンテンショナ10全体を固定するのに用いられ得る。
【0062】ブシュ56が固定されると、コイルスプリ
ング42の第1および第2の脚部48,50は、スプリ
ング当接面16に接触し、シュー12に対してコイル本
体44から離れる側にばね力を作用させる。
【0063】図3に示す最も好ましい実施態様におい
て、ブシュ56は、一端側のフランジ部60と、他端側
の下端部62と、これらの間に配置された本体部64と
を備えた円筒形状をしている。フランジ部60は本体部
64の外径よりも大きな外径を有しており、また本体部
64は下端部62の外径よりも大きな外径を有してい
る。このように三つの部分の外径を変化させることによ
り、ブシュ56が階段状の断面を有している。
【0064】最も好ましい実施態様においては、フラン
ジ部60の外径は第1の座ぐり26の内径にほぼ等しく
なっている。これにより、第1の座ぐり26がフランジ
部60を受け入れることができる。さらに、下端部62
の外径は第2のブシュ孔24の幅にほぼ等しくなってお
り、これにより、下端部62が第2のブシュ孔24にス
ライド可能に受け入れられている。
【0065】また、最も好ましい実施態様においては、
本体部64の外径が、第1のブシュ孔22の幅と第2の
座ぐり28の内径とにほぼ等しくなっている。これによ
り、本体部64が第1のブシュ孔22にスライド可能に
受け入れられるとともに、第2の座ぐり28に受け入れ
られている。
【0066】また本体部64は、第1の座ぐり26およ
び第2の座ぐり28間の距離にほぼ等しい長さを有して
いる。これにより、ブシュ56のフランジ部60が第1
の座ぐり26内に受け入れられるとともに、本体部64
が第2の座ぐり28内に受け入れられている。
【0067】図4ないし図7において説明したように、
ブシュ56は少なくとも二つの態様(モード)でシュー
12とともに機能する。図5および図7に示されるテン
ショナ設置(据付け)モードでは、ブシュ56は、第1
および第2の座ぐり26,28内に受け入れられてい
る。ブシュ56のフランジ部60は、その端面が図5矢
印方向に押し込まれることにより第1の側壁部18と面
一になっており、ブシュ56はスプリング当接面16の
近傍に固定されている。
【0068】したがって、このモードでは、チェーン当
接面14がブシュ56に接近して保持されており、これ
により、チェーンのエンジン内への据付けが容易に行え
るようになっている。
【0069】一方、図4および図6に示されるテンショ
ナ作動モードでは、ブシュ56のフランジ部60および
本体部64が第1および第2の座ぐり26,28内に受
け入れられていない。そのかわりに、本体部64が第1
のブシュ孔22内にスライド可能に受け入れられ、下端
部62が第2のブシュ孔24内にスライド可能に受け入
れられるとともに、フランジ部60が第1の側壁部18
から突出している。
【0070】このテンショナ作動モードでは、コイルス
プリング42の第1および第2の脚部48,50がシュ
ー12に付勢力を作用させ、チェーン当接面14をブシ
ュ56から離す方向にスライド可能に付勢してチェーン
8に緊張力を作用させている。
【0071】シュー12は、第1および第2のブシュ孔
22,24の長さにより決定される距離に沿ってチェー
ン8に対し接近または離反する方向に自由に動く。第1
および第2のブシュ孔22,24の長さは、当然のこと
ながら、チェーン8に緊張力を作用させる際にシュー1
2が異なった距離移動できるように変えられる。
【0072】次に、本発明の他の実施態様について図8
ないし図10を用いて説明する。これらの図中の各要素
に対する参照符号は、図1ないし図7中の同様の要素に
対する参照符号に対応している。ただし、図8ないし図
10中の参照符号は、図1ないし図7中の対応する参照
符号の前に「1」,「2」または「3」が付されてい
る。
【0073】たとえば、図8および図9中の参照符号1
42、図9中の参照符号242、および図10中の参照
符号342によって示されるコイルスプリングは、図1
ないし図7中のコイルスプリング42に対応している。
【0074】図8に示される本発明の他の実施態様にお
いては、チェーンテンショナ110が、第1の端部16
6および第2の端部168を備えるとともに、図3の実
施態様のシュー12よりも横方向に延長されたシュー1
12を有している。
【0075】第1の端部166は、図3に示す実施態様
に類似している。すなわち、第1の端部166は、スプ
リング当接面116から延びかつ図8紙面垂直方向に間
隔を隔てて配置された第1および第2の側壁部118,
120を有している。
【0076】また、第1のブシュ孔122は第1の側壁
部118を貫通して形成されており、第2のブシュ孔1
24は第2の側壁部120を貫通して形成されている。
第1のブシュ孔122は第2のブシュ孔124と整列し
て配置されているのが好ましい。
【0077】第1および第2の側壁部118,120間
には、コイルスプリング142が配置されている。コイ
ルスプリング142は、図3の実施態様と同様に、その
内部を通る通路(孔)146を限定するコイル本体14
4を有している。この孔146は、第1および第2のブ
シュ孔122,124と整列して配置されている。また
コイルスプリング142は、その両端においてコイル本
体144から離れる側に延びる第1および第2の脚部1
48,150を有している。
【0078】ブシュ156は、第1のブシュ孔122,
コイル本体144の孔146および第2のブシュ孔12
4をとおってスライド可能に配置されている。ブシュ1
56はまた、ボルトのような留め具を受け入れるための
孔158を有している。この留め具は、緊張力を作用さ
せるべきチェーンの近傍位置において、ブシュ156ひ
いてはチェーンテンショナ110を固定するために用い
られ得る。
【0079】ブシュ156が固定されると、コイルスプ
リング142の第1および第2の脚部148,150が
スプリング当接面116に接触して、シュー112に対
してコイル本体144から離れる方向に付勢力を作用さ
せる。
【0080】シュー112の第2の端部168には、固
定具170を回転自在に受け入れるように設けられた、
ブシュ156と平行な孔172が形成されている。シュ
ー112は、固定具170の回りに揺動自在になってい
る。
【0081】図9は図8の実施態様の変形例を示してい
る。図9に示すチェーンテンショナ110′では、第2
の端部168に固定具挿入用の孔を形成するかわりに、
第3および第4のブシュ孔222,224が、第2の端
部168を構成する第1および第2の側壁部218,2
20を貫通して形成されている。第3のブシュ孔222
は第4のブシュ孔224と整列して配置されている。こ
の実施態様では、第2の端部168が第1の端部166
と同一形状を有している。
【0082】第1の端部166と同様に、第2の端部1
68の第1,第2の側壁部218,220間には、第2
のコイルスプリング242が配置されている。第2のコ
イルスプリング242は、第1のコイルスプリング14
2と同様に、その内部の通路(孔)246を限定するコ
イル本体244を有している。この孔246は、第3お
よび第4のブシュ孔222,224と整列して配置され
ている。第2のコイルスプリング242は、その各端部
においてコイル本体244から離れる方向に延びる第3
および第4の脚部248,250を有している。
【0083】第2のコイルスプリング242に加えて、
第2のブシュ256が、第3のブシュ孔222,コイル
本体244の孔246および第4のブシュ孔224をと
おってスライド可能に配置されている。第1のブシュ1
56と同様に、第2のブシュ256はまた、ボルトのよ
うな留め具を受け入れるための孔258を有している。
この留め具も、緊張力を作用させるべきチェーンの近傍
において第2のブシュ256ひいては第2の端部168
を固定するのに用いられ得る。
【0084】第2のブシュ256が固定されると、第2
のコイルスプリング242の第3および第4の脚部24
8,250がスプリング当接面216に接触して、シュ
ー112に対してコイル本体244から離れる側に付勢
力を作用させる。
【0085】図10に示される本発明の別の実施態様に
おいては、側壁部やブシュ孔のないシュー312がチェ
ーンテンショナとして用いられている。好ましい実施態
様におけるシュー12と同様に、シュー312はまた、
チェーン当接面314の逆側にスプリング当接面316
を有している。
【0086】またシュー312は、スプリング当接面3
16およびチェーン当接面314の間において垂直方向
に配置されたガイド孔372を有している。このガイド
孔372は、固定ガイドピン374をスライド可能に受
け入れるように設けられている。固定ガイドピン374
は、ブシュ356に平行に配置されている。
【0087】固定ガイドピン374は、シュー312を
チェーンに対して接近または離反させる方向にのみ移動
させ、シュー312がチェーンの走行方向に平行な方向
へ移動するのを阻止する。
【0088】さらに、シュー312のチェーンに対する
接近・離反方向への移動量は、ガイド孔372の垂直方
向の長さよりも大きくならないように、固定ガイドピン
374によって制限されている。言い換えれば、ガイド
孔372は、上述の好ましい実施態様における第1およ
び第2のブシュ孔22,24と同様の機能を果たしてい
る。
【0089】コイルスプリング342は、スプリング当
接面316にばね力を作用させるのに用いられている。
コイルスプリング342は、その内部をとおる通路
(孔)346を限定するコイル本体344を有してい
る。コイルスプリング342はまた、その各端部におい
てコイル本体344から離れる側に延びる第1および第
2の脚部348,350を有している。
【0090】コイルスプリング342の孔346内に
は、ブシュ356がスライド可能に配置されている。ブ
シュ356はまた、ボルトのような留め具を受け入れる
ための孔358を有している。この留め具は、緊張力を
作用させるべきチェーンの近傍位置において、ブシュ3
56ひいては当該チェーンテンショナを固定するのに用
いられ得る。
【0091】ブシュ356が固定されると、コイルスプ
リング342の第1および第2の脚部348,350が
スプリング当接面316に接触して、シュー312に対
してコイル本体344から離れる側に付勢力を作用させ
る。
【0092】本発明は、内燃機関において隣り合うスプ
ロケット間の走行距離が短いチェーンを備えたタイミン
グ装置にとくに有利に適用され得る。もちろん、本発明
がその他のテンション装置にも利用され得ることは明ら
かである。
【0093】本発明のいくつかの実施態様について説明
されてきたが、本発明はこれらの実施態様に限定される
ものではない。本発明が関連する分野の当業者は、本発
明の精神や本質的特徴部分から外れることなく、とくに
上述の教示内容にしたがって、本発明の原理を採用する
変形例や他の実施態様を構築し得る。
【0094】上述の実施態様は、あらゆる点において、
限定としてではなく単なる例示として見なされるべきも
のである。したがって、本発明は特定の実施態様に関連
して記述されているが、構造,順序,材料その他の変更
は、本発明の範囲内においてではあるが、当該分野の当
業者には明らかであろう。
【0095】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係るコイ
ルスプリングチェーンテンショナによれば、全体を小型
化でき、しかもシューを長い距離付勢することができる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様によるコイルスプリングチ
ェーンテンショナがチェーンとともに用いられている状
態を示す側面図。
【図2】コイルスプリングチェーンテンショナの側面断
面図。
【図3】コイルスプリングチェーンテンショナの分解組
立図。
【図4】コイルスプリングチェーンテンショナのロック
解除状態における正面断面図。
【図5】コイルスプリングチェーンテンショナの据付け
前のロック状態における正面断面図。
【図6】コイルスプリングチェーンテンショナのロック
解除状態における斜視図。
【図7】コイルスプリングチェーンテンショナの据付け
前のロック状態における斜視図。
【図8】本発明の他の実施態様によるコイルスプリング
チェーンテンショナの側面図。
【図9】本発明のさらに他の実施態様によるコイルスプ
リングチェーンテンショナの側面図。
【図10】本発明の別の実施態様によるコイルスプリン
グチェーンテンショナの側面図。
【符号の説明】
10,110,110′ コイルスプリングチェーンテ
ンショナ 12,112,312 シュー 14,114,314 チェーン当接面 16,116,316 スプリング当接面 42,142,342 コイルスプリング 44,144,344 コイル本体 46,146,346 通路 48,148,348 第1の脚部 50,150,350 第2の脚部 56,156,356 ブシュ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ランディ・マクドナルド アメリカ合衆国 ニューヨーク州 14850 イサカ ウオーターワゴン・ロード 105 (72)発明者 トーマス・ハンロン アメリカ合衆国 インディアナ州 46118 クレイトン カーターズバーグ・ロード 3921

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チェーン当接面14,114,314お
    よびスプリング当接面16,116,316をそれぞれ
    有するシュー12,112,312と、 通路46,146,346をそれぞれ形成するコイル本
    体44,144,344を有するとともに、該コイル本
    体44,144,344から離れる側に延びかつスプリ
    ング当接面16,116,316に接触する第1の脚部
    48,148,348および第2の脚部50,150,
    350を有するコイルスプリング42,142,342
    と、 通路46,146,346内に配置されたブシュ56,
    156,356と、を備えたコイルスプリングチェーン
    テンショナ。
  2. 【請求項2】 シュー12,112が、それぞれスプリ
    ング当接面16,116から延びかつ第1のブシュ孔2
    2,122を備えた第1の側壁部18,118と、第1
    の側壁部18,118の逆側に配置されるとともに、ス
    プリング当接面16,116から延びかつ第1のブシュ
    孔22,122と整列した第2のブシュ孔24,124
    を備えた第2の側壁部20,120とをさらに有してお
    り、 コイルスプリング42,142が、シュー12,112
    の第1の側壁部18,118と第2の側壁部20,12
    0との間に配置され、通路46,146が、第1のブシ
    ュ孔22,122および第2のブシュ孔24,124の
    少なくとも一部と整列して配置されている、ことを特徴
    とする請求項1記載のコイルスプリングチェーンテンシ
    ョナ。
  3. 【請求項3】 コイルスプリング42の第1の脚部48
    が第1の凸部30に摺動可能に接触し、コイルスプリン
    グ42の第2の脚部50が第2の凸部32に摺動可能に
    接触するように、スプリング当接面16に第1および第
    2の凸部30,32をさらに備えた、請求項2記載のコ
    イルスプリングチェーンテンショナ。
  4. 【請求項4】 第1の脚部48の端部が略90度折り曲
    げられて第1の足部52が形成され、第2の脚部50の
    端部が略90度折り曲げられて第2の足部54が形成さ
    れるとともに、第1の足部52が第1の凸部30に摺動
    可能に接触し、第2の足部54が第2の凸部32に摺動
    可能に接触するように、第1の足部52および第2の足
    部54が第1の側壁部18および第2の側壁部20に垂
    直に配置されている、ことを特徴とする請求項3記載の
    コイルスプリングチェーンテンショナ。
  5. 【請求項5】 ブシュ56が、フランジ部60、下端部
    62、およびこれらの間に配置された本体部64を備え
    た、段付部のある円筒形状を有するとともに、 フランジ部60の外径をD1、本体部64の外径をD
    2、下端部62の外径をD3とするとき、 D1>D2>D3 の関係が成立しており、 第1のブシュ孔22がD2にほぼ等しい幅を有し、 第2のブシュ孔24がD3にほぼ等しい幅を有してい
    る、ことを特徴とする請求項2記載のコイルスプリング
    チェーンテンショナ。
  6. 【請求項6】 第1の側壁部18が、スプリング当接面
    16の近傍において第1のブシュ孔22の端部に配置さ
    れた第1の座ぐり26を有し、該第1の座ぐり26が、
    ブシュ56のフランジ部60を受け入れるようにD1に
    ほぼ等しい直径を有しており、 第2の側壁部20が、スプリング当接面16の近傍にお
    いて、前記第1の座ぐり26と整列して第2のブシュ孔
    24の端部に配置された第2の座ぐり28を有し、該第
    2の座ぐり28が、ブシュ56の本体部64を受け入れ
    るようにD2にほぼ等しい直径を有している、ことを特
    徴とする請求項5記載のコイルスプリングチェーンテン
    ショナ。
  7. 【請求項7】 シュー112が、第1の端部166およ
    び第2の端部168を備えた、延長された形状を有し、 第1のブシュ孔122および第2のブシュ孔124が第
    1の端部166に形成されている、ことを特徴とする請
    求項2記載のコイルスプリングチェーンテンショナ。
  8. 【請求項8】 第2の端部168が固定具170に枢支
    可能に設けられている、ことを特徴とする請求項7記載
    のコイルスプリングチェーンテンショナ。
  9. 【請求項9】 第2の端部168の第1の側壁部218
    に形成された第3のブシュ孔222と、 第2の端部168の第2の側壁部220に形成されると
    ともに、第3のブシュ孔222と整列して配置された第
    4のブシュ孔224と、 通路246を形成するコイル本体244を有するととも
    に、該コイル本体244から延びかつスプリング当接面
    216に接触する第3の脚部248および第4の脚部2
    50を有する第2のコイルスプリング242と、 第2のコイルスプリング242の通路246内に配置さ
    れた第2のブシュ256と、をさらに備えた請求項7記
    載のコイルスプリングチェーンテンショナ。
  10. 【請求項10】 スプリング当接面316とチェーン当
    接面314との間に配置され、シュー312の動きを制
    限するための固定ガイドピン374をスライド可能に受
    け入れるように設けられた垂直方向のガイド孔372を
    さらに有しており、 ブシュ356がガイドピン374に関係して配置されて
    いる、ことを特徴とする請求項1記載のコイルスプリン
    グチェーンテンショナ。
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