JPH09184544A - 吸振体 - Google Patents

吸振体

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JPH09184544A
JPH09184544A JP35277795A JP35277795A JPH09184544A JP H09184544 A JPH09184544 A JP H09184544A JP 35277795 A JP35277795 A JP 35277795A JP 35277795 A JP35277795 A JP 35277795A JP H09184544 A JPH09184544 A JP H09184544A
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JP
Japan
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vibration
vibration absorber
shape
bent parts
thermoplastic elastomer
Prior art date
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Pending
Application number
JP35277795A
Other languages
English (en)
Inventor
Mamoru Horiuchi
衛 堀内
Michiji Miyauchi
理治 宮内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Du Pont Toray Co Ltd
Original Assignee
Du Pont Toray Co Ltd
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Publication date
Application filed by Du Pont Toray Co Ltd filed Critical Du Pont Toray Co Ltd
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Pending legal-status Critical Current

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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産性、寸法精度、耐熱性に優れた吸振体を
提供する。 【解決手段】 円板状の外筒、円筒状の内筒及び両筒間
を少なくとも一つの屈曲部を有する形状の吸振部で連結
した構造体を熱可塑性エラストマーにより一体成形した
ことを特徴とする吸振体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばルームエ
アコン等に用いられるクロスフローファンに取り付け、
振動を吸収する吸振体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にルームエアコン等の送風は、クロ
スフローファンと呼ばれる円筒状の細長いファンをモー
ターにより回転させ行っている。このような回転機器に
おいては回転部分に少しでも不釣合いがあれば、その遠
心力のため振動を生じ、騒音の発生や機器の能力低下を
引き起こすことになる。
【0003】このような振動を抑える吸振体として、図
3〜4に示すような金属円板11と円筒状の金属内筒1
2の間を吸振部となるゴム部13で結合させたものが従
来から知られており、このような吸振体はファン本体と
接合され、振動発生を抑えるものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の吸振体は、別個に作られた金属円板と金属内筒と
吸振ゴム部を組合わせる必要があり、工業的には、これ
らは加硫成形により一体的に作られる。しかし、このよ
うな成形手段においては、生産性が悪く、コストがかさ
む欠点があった。また、このような吸振体をクロスフロ
ーファンに適用するには、円板と内筒の芯ズレを厳しく
調整する必要があるが、加硫一体成形方法では円板と内
筒間で軸心がずれ、偏心が生じてしまうことがあった。
【0005】また、クロスフローファンの使用環境は、
暖房時、倉庫での保管や流通時の環境を考慮するとかな
り厳しい温度変化にさらされるため、ゴムが劣化しやす
く、本来の機能である吸振の性能が損なわれるものであ
った。
【0006】したがって、本発明は、上記従来技術の欠
点である、製造コストの増大、生産性の悪さの解決と共
に、形状寸法の精度、耐熱性能に優れる吸振体を提供す
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために本発明で講じた技術的手段は、円板状の外筒、
円筒状の内筒及び両筒間を、少なくとも一つの屈曲部を
有する形状の吸振部連結した構造体を熱可塑性エラスト
マーにより一体成形して、吸振体としたことである。
【0008】この吸振体は、円筒状を有する外筒と、そ
の内側に外筒と同一軸をもち、同軸に貫通孔を有する円
筒状の内筒、その両筒間を連結する少なくとも一つの円
弧、蛇腹、コ字、円弧と直線等、あるいはこれらの組み
合わせよりなる、屈曲部を有する。
【0009】図1〜2は本発明の吸振体の一例を示すも
のであり、図1は吸振体の平面図、図2は図1のA−A
´矢視である。
【0010】この吸振体は円板状の外筒1と円筒状の内
筒2およびこれらをつなぐ8本の吸振部3から成ってお
り、各吸振部3は2箇所に円弧状の屈曲部4,5を有す
る断面S字型の柱状物で、その一端は外筒1の内周部に
連結され、他の一端は内筒2の外周部に連結されてい
る。
【0011】そして、この吸振体は熱可塑性エラストマ
ーで一体成形されている。
【0012】本発明の吸振体における屈曲部は、柱状で
なく、板状とすることもできるが、柱状とする場合は、
複数本であれば何本でもよく、好ましくは2〜16本で
ある。屈曲部の厚みや形状は要求特性により変えること
ができる。屈曲部は何段でも積層できるが、好ましくは
1〜4段である。素材は熱可塑性エラストマーであれば
特に限定されず、ポリエーテルエステル、ポリエーテル
エステルアミド、ポリエステルポリエステル、ポリウレ
タン、ポリ(エチレン・プロピレン)、軟質ポリ塩化ビ
ニル等を使用できるが、硬度、弾性回復性、耐熱性等の
面からポリブチレンテレフタレートをハードセグメント
とし、ポリテトラメチレンオキシドをソフトセグメント
として有するポリエーテルエステルが好ましい。また、
素材の硬度はショア硬度50A〜72Dのものが好まし
い。
【0013】
【作用】この吸振体を、たとえばクロスフローファンの
軸受として使用した場合、軸方向、あるいは軸垂直方向
に発生した振動は、外筒と内筒、両筒間に屈曲部を持つ
屈曲部が振動に対し変形することにより吸収され、抑制
される。また、高温環境下作動時においても、熱可塑性
エラストマー樹脂は高温耐久性にすぐれているため、振
動吸振の機能を損なうことがない。
【0014】本発明の吸振体は種々の回転体の吸振装置
として利用できるが、好ましい用途は軸受である。
【0015】
【実施例】ショア硬度55Dのポリエーテルエステル
(商品名“ハイトレル”:東レ・デュポン社製)を用
い、図1〜2に示した吸振体を射出成形により一体成形
した。この吸振体をルームエアコン用クロスフローファ
ンに取付け、実装テストを行なった結果、従来のゴム吸
振部を有する吸振体を用いた場合と比べ、騒音、耐久性
において損色なかった。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、円板状の外筒と円筒状
の内筒及び両筒間に少なくとも一つの屈曲部を有する形
状の吸振部をもつ吸振体を、熱可塑性エラストマーを射
出成形で一体成形することができるので、極めて寸法精
度の良い吸振体を生産性良く、低コストで製造できる。
また、屈曲部の形状を変化させることにより、必要とす
る振動吸収特性を実現でき、かつ高温特性に優れた振動
吸振体とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による吸振体の平面図である。
【図2】 図1のA−A´矢視図である。
【図3】 従来の吸振体の平面図である。
【図4】 従来の振動吸振体の側面図である。
【符号の説明】
1 外筒 2 内筒 3 吸振部 4,5 屈曲部 11 金属円板 12 金属内筒 13 ゴム部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円板状の外筒、円筒状の内筒及び両筒間
    を少なくとも一つの屈曲部を有する形状の吸振部で連結
    した構造体を熱可塑性エラストマーにより一体成形した
    ことを特徴とする吸振体。
  2. 【請求項2】 吸振部の形状が、少なくとも一つの円弧
    を含むものである請求項1記載の吸振体。
  3. 【請求項3】 吸振部の形状が、少なくとも一つの蛇腹
    形状を含むものである請求項1記載の吸振体。
  4. 【請求項4】 吸振部の形状が、少なくとも一つのコ字
    形状を含むものである請求項1記載の吸振体。
  5. 【請求項5】 吸振部の形状が、円弧と直線よりなる形
    状を少なくとも一つ含むものである請求項1記載の吸振
    体。
  6. 【請求項6】 熱可塑性エラストマーの硬度が、ショア
    硬度50A〜72Dである請求項1〜5いずれか記載の
    吸振体。
  7. 【請求項7】 熱可塑性エラストマーが、ポリブチレン
    テレフタレートをハードセグメントとし、ポリテトラメ
    チレンオキシドをソフトセグメントとしてなるポリエー
    テルエステルである請求項1〜6いずれか記載の吸振
    体。
  8. 【請求項8】 吸振体が軸受けである請求項1〜7いず
    れか記載の吸振体。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001341521A (ja) * 2000-05-31 2001-12-11 Denso Corp 熱交換器の防振構造
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DE102005055800A1 (de) * 2005-11-21 2007-05-24 Carl Freudenberg Kg Vorrichtung zur Dämpfung von Torsionsschwingungen und Anordnung
JP2017015207A (ja) * 2015-07-03 2017-01-19 日立アプライアンス株式会社 固定部材及びこれを備えた機器

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