JPH09183920A - 光反射部形成用紫外線硬化性樹脂組成物と該組成物の硬化塗膜からなる光反射部及びそれを用いたバックライト装置 - Google Patents

光反射部形成用紫外線硬化性樹脂組成物と該組成物の硬化塗膜からなる光反射部及びそれを用いたバックライト装置

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JPH09183920A
JPH09183920A JP7352408A JP35240895A JPH09183920A JP H09183920 A JPH09183920 A JP H09183920A JP 7352408 A JP7352408 A JP 7352408A JP 35240895 A JP35240895 A JP 35240895A JP H09183920 A JPH09183920 A JP H09183920A
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light
ultraviolet
reflecting portion
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curable resin
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JP7352408A
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English (en)
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Masahisa Kakinuma
正久 柿沼
Osamu Kawana
修 川名
Hideaki Kojima
秀明 小島
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PURESUTEEJI KK
Taiyo Holdings Co Ltd
Original Assignee
PURESUTEEJI KK
Taiyo Ink Mfg Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紫外線照射により短時間に硬化塗膜を形成で
き、環境汚染等の問題もなく作業性よく光反射部を形成
できる紫外線硬化性樹脂組成物、該組成物を用いた光反
射部形成方法、光反射部を形成した反射材シート又は導
光板及びそれらを用いた高性能のバックライト装置を提
供する。 【解決手段】 1分子中に2個以上の(メタ)アクリロ
イル基を有し、かつ紫外線照射による硬化後に感圧接着
性を有する液状の紫外線硬化性樹脂、光重合開始剤、白
色顔料、あるいはさらに単官能(メタ)アクリレートモ
ノマーを含有する紫外線硬化性樹脂組成物を反射材シー
ト2又は導光板1の片面に所定のパターンで塗布し、こ
れに紫外線を照射して硬化させ、光反射部3を形成した
後、該光反射部の感圧接着性を利用して反射材シートと
導光板を加圧接着して貼り合わせる。導光板の前面を散
光シート5で被覆し、導光板の一側端部に光源(蛍光
管)4を配設した状態にバックライト装置10を組み立
てる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば液晶表示装
置、広告看板、屋内外の案内標識等の背面照明に使用さ
れるバックライト装置(背面照明装置)の光反射部の形
成等に好適に用いることができる光反射部形成用紫外線
硬化性樹脂組成物に関する。本発明はまた、該紫外線硬
化性樹脂組成物を用いたバックライト装置の光反射部形
成方法、光反射部を形成した反射材シート及び導光板、
並びにこれらを利用したバックライト装置及びその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置や各種広告看板、案内表示
等の背面照明に利用されているバックライト装置は、導
光板の一側端面から導入され導光板内を全反射で進行す
る光を、導光板の背面に形成された光反射部で乱反射さ
せ、導光板の前面から放射して照明機能を発揮させるよ
うに構成したものである。このバックライト装置の基本
構成及び原理を図4を参照して説明すると、アクリル樹
脂などの光透過率の高い透明樹脂板からなる導光板1の
背面に、バインダーとしての透明樹脂ワニス中に酸化チ
タン等の反射材料を混合したインクをスクリーン印刷等
の方法により斑点状など所定のパターンで塗布して光反
射部(光反射面)3を形成し、該インクを介して反射材
シート2を接着する構造となっている。
【0003】次に原理について説明すると、導光板1の
一側端部に配設された光源4aから照射された光は、導
光板1の一側端面から導光板1内に入射し、種々の光跡
A、B、C、…をとる。入射光のうち、光跡Cは、導光
板1の屈折率が空気の屈折率よりはるかに大きいため、
導光板1の内壁面(前面及び背面)で全反射され、導光
板1の他端まで導かれる。一方、光跡A、Bは光反射部
3に当たり、該光反射部3を構成している透明樹脂バイ
ンダーを透過してその中に混在している酸化チタン等の
反射材料粒子によって乱反射され、再び導光板内に入射
する。乱反射された光のうち、一部は再び導光板を全反
射されながら伝播するが、大部分は入射角が大きいた
め、導光板1を透過してその前面から放射される。光跡
Cも何回か全反射を繰り返すうちに、光反射部3に当た
り、光跡A、Bと同じような経路をたどる。結果とし
て、導光板1の一側端部に設けた光源から入射した光が
導光板1の前面全体から放射され、所謂、面光源を構成
することになる。なお、導光板1から背面側に漏洩した
光も反射材シート2により反射され、導光板1の前面か
ら有効に放射される。このようなバックライト装置の前
面側に、例えば液晶表示素子を配置すれば、液晶表示は
背面側から照明され、暗い場所でもはっきりと読み取れ
るようになる。
【0004】ところで、従来のバックライト装置におけ
る光反射部の形成は、一般にバインダーとしての透明樹
脂ワニスに酸化チタン等の反射材料を混入し、有機溶剤
によって印刷に適した粘度に希釈したインクを、前記し
たように導光板の背面にドット状等所定のパターンでス
クリーン印刷等により塗布して行われている。一方、特
開平6−194527号公報には、白色のプラスチック
シート(反射材シート)の片面に反射材料を含むインク
を用いて反射パターンを印刷し、該反射パターン自体の
接着性を利用して透明アクリル板(導光板)に接着する
ことが提案されている。しかしながら、いずれの方法に
おいても、インクの粘度を印刷に適した粘度に調整し、
また粘着性を保持させるために、インクの調製に有機溶
剤を用いるが、有機溶剤を用いる限り、以下に述べるよ
うな種々の問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】まず、有機溶剤を用い
たインクにより光反射部を形成する場合、インク印刷後
に自然乾燥や加熱乾燥により塗膜形成し、また硬化を必
要とする場合にはさらに加熱や加湿を施す必要があるた
め、次工程に進むまでに長時間を要し、生産性が悪いと
共に、乾燥装置等や乾燥処理のための広い面積が必要と
なるなどの問題がある。また、導光板や反射材シートに
は有機材料が使用されることから、これらの材料の熱に
よる変形が生じない温度範囲で塗膜の形成を行わねばな
らず、乾燥に高温を必要とする高沸点溶剤は避けねばな
らない。しかしながら、低沸点溶剤を用いたインクを使
用した場合、作業中にインクの粘度が変化し易いという
問題の他、スクリーン印刷時の版乾きやスクリーンの目
詰まり等、作業性に問題が生じる。また、乾燥工程後の
塗膜中に溶剤分が残留し、この溶剤が経時的に導光板と
の境界面に滲み出てくることがある。その結果、形成さ
れた光反射部の接着力が低下して導光板から剥がれ、輝
度ムラが生ずるといった問題もある。さらに、乾燥工程
において蒸発した有機溶剤は、大気汚染の原因となり環
境問題を生じると共に、火災の危険性もある。
【0006】従って、本発明の主たる目的は、従来の溶
剤タイプのインク使用による前記したような問題のない
無溶剤タイプで、しかも紫外線硬化型の光反射部形成用
樹脂組成物を提供することにある。さらに本発明の目的
は、高温で乾燥することなく硬化塗膜を形成でき、しか
も硬化までに要する時間が短く、また環境汚染等の問題
もなく、作業性よく光反射部を形成できる紫外線硬化性
樹脂組成物及び該組成物を用いたバックライト装置の光
反射部形成方法を提供することにある。本発明の他の目
的は、上記のような紫外線硬化性樹脂組成物及び光反射
部形成方法を利用して作業性よく光反射部を形成した反
射材シート又は導光板、及びそれらを用いた高輝度、高
性能のバックライト装置を提供することにある。さらに
本発明の他の目的は、このようなバックライト装置を作
業性、生産性よく製造できる方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の一側面によれば、無溶剤タイプでしかも紫
外線硬化型の光反射部形成用樹脂組成物が提供され、そ
の一態様においては、(A)1分子中に2個以上の(メ
タ)アクリロイル基を有し、かつ紫外線照射による硬化
後に感圧接着性を有する液状の紫外線硬化性樹脂、
(B)光重合開始剤、及び(C)白色顔料を含有するこ
とを特徴としている。他の態様においては、(A’)1
分子中に2個以上の(メタ)アクリロイル基を有し、か
つ紫外線照射による硬化後に感圧接着性を有する紫外線
硬化性樹脂、(B)光重合開始剤、(C)白色顔料、及
び(D)単官能(メタ)アクリレートモノマーを含有す
ることを特徴とする光反射部形成用紫外線硬化性樹脂組
成物が提供される。
【0008】また、本発明の他の側面によれば、バック
ライト装置の反射材シート又は導光板の片面に、前記光
反射部形成用紫外線硬化性樹脂組成物を所定のパターン
で塗布し、これに紫外線を照射して硬化させることを特
徴とするバックライト装置の光反射部形成方法が提供さ
れる。この方法により、反射材シート又は導光板の片面
に、前記光反射部形成用紫外線硬化性樹脂組成物の硬化
塗膜からなる所定のパターンの光反射部が形成されてな
るバックライト装置の反射材シート又は導光板が得られ
る。
【0009】さらに本発明の別の側面によれば、導光板
と、該導光板の一側端側に配設された光源と、上記導光
板の背面側に配設された反射材シートとからなり、上記
導光板と反射材シートとの間に、前記光反射部形成用紫
外線硬化性樹脂組成物の硬化塗膜からなる所定のパター
ンの光反射部が介在されてなることを特徴とするバック
ライト装置が提供される。好適な態様においては、前記
導光板の前面は、一方の面が粗面に形成された散光シー
トで被覆される。
【0010】さらに本発明の他の側面によれば、上記の
ようなバックライト装置の製造方法も提供される。本発
明のバックライト装置の製造方法は、バックライト装置
の反射材シート又は導光板の片面に前記のような光反射
部形成用紫外線硬化性樹脂組成物を所定のパターンで塗
布する工程と、該紫外線硬化性樹脂組成物に紫外線を照
射して硬化させる工程と、該紫外線硬化性樹脂組成物の
硬化塗膜を介してその感圧接着性を利用して反射材シー
トと導光板を加圧接着して貼り合わせる工程とを含むこ
とを特徴としており、あるいはさらに、前記導光板の前
面を、一方の面が粗面に形成された散光シートで被覆す
る工程を含むこともできる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の基本的な技術的思想は、
バックライト装置等の光反射部形成に、無溶剤タイプで
しかも紫外線硬化型の樹脂組成物を用いることにあり、
これによって、従来使用されている溶剤タイプのインク
使用による前記したような作業性、生産性、品質面での
問題や環境問題などの弊害を解消し、塗布する際に溶剤
で希釈したり、印刷後に加熱乾燥を必要とすることな
く、紫外線硬化によって比較的短時間に充分な感圧接着
性及び光反射機能を有する硬化塗膜を形成しようとする
ものである。すなわち、本発明の第一の態様の樹脂組成
物は、(A)1分子中に2個以上の(メタ)アクリロイ
ル基を有し、かつ紫外線照射による硬化後に感圧接着性
を有する液状の紫外線硬化性樹脂と(B)光重合開始剤
とを含有することによって、紫外線硬化可能でしかも硬
化後にも充分な感圧接着性を示すと共に、有機溶剤で希
釈することなくそのまま塗布可能な樹脂液とし、該樹脂
液に充分な光反射機能を付与するために白色顔料を分散
させたものである。
【0012】本発明の第二の態様の樹脂組成物は、上記
と同様な機能を具有せしめるために、(A’)1分子中
に2個以上の(メタ)アクリロイル基を有し、かつ紫外
線照射による硬化後に感圧接着性を有する紫外線硬化性
樹脂、(B)光重合開始剤、及び(C)白色顔料を含有
すると共に、さらに(D)単官能(メタ)アクリレート
モノマーを含有することを特徴としている。このような
それ自体液状の単官能(メタ)アクリレートモノマーを
含有せしめることにより、樹脂組成物の粘度を適度に調
整することができ、また単官能(メタ)アクリレートモ
ノマー自体も前記紫外線硬化性樹脂と同様に紫外線照射
により重合して硬化するため、塗膜形成に乾燥を必要と
しない。なお、この態様の樹脂組成物においては、単官
能(メタ)アクリレートモノマー自体が液状であるた
め、前記紫外線硬化性樹脂として必ずしも液状のものを
用いる必要はなく、常温で固形の紫外線硬化性樹脂を用
いることもできる。
【0013】前記のような本発明に係る紫外線硬化性樹
脂組成物は、短時間に紫外線硬化可能で、硬化後に感圧
接着性を示すため、該樹脂組成物を反射材シート又は導
光板の片面にスクリーン印刷等の方法により所定のパタ
ーンで塗布し、紫外線を照射して硬化させた後に反射材
シートと導光板を加圧接着させるようにすれば、印刷後
の硬化時間を極めて短くできると共に、バックライト装
置の生産性を向上することができる。また、従来のよう
に乾燥工程における有機溶剤の蒸発に伴う大気汚染の問
題もなく、作業環境を改善できる。さらに、本発明に係
る紫外線硬化性樹脂組成物中の液状の成分は全て、紫外
線照射により重合し、固形化するものであるから、塗膜
硬化後に液状成分が表面に滲み出てくることはなく、反
射材シートと導光板の加圧接着後も接着力が上記現象に
より経時的に劣化し、硬化塗膜が導光板から剥離して輝
度ムラを生ずるというような問題もない。
【0014】以下、本発明の光反射部形成用紫外線硬化
性樹脂組成物の各構成成分について説明する。まず、紫
外線硬化性樹脂(A又はA’)としては、1分子中に2
個以上の(メタ)アクリロイル基を有する点を除いて化
学構造的に特に限定されるものではないが、例えば合成
ゴム変成ポリオール、不飽和ポリエステル、エポキシ樹
脂、アクリル共重合樹脂等に(メタ)アクリロイル基を
導入した変成(メタ)アクリレート及び変成ウレタン
(メタ)アクリレート等、紫外線照射による硬化後も感
圧接着性を示すものであれば全て利用可能であり、単独
で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0015】単官能(メタ)アクリレートモノマー
(D)を併用しない場合、前記したように、紫外線硬化
性樹脂は環境温度において液状である必要があり、例え
ばガラス転移点(Tg)が0℃以下のものが好ましい。
液状の紫外線硬化性樹脂としては、例えば分子量1,0
00〜100,000程度のポリブタジエン等の変成ポ
リオールにアクリル酸やメタクリル酸等の(メタ)アク
リロイル基を有する酸をエステル化反応させて(メタ)
アクリロイル基を導入した樹脂;無水マレイン酸、フマ
ル酸等の不飽和二塩基酸とエチレングリコール、プロピ
レングリコール等のグリコール類とからなる不飽和ポリ
エステルの水酸基に(メタ)アクリル酸等をエステル化
反応させて(メタ)アクリロイル基を導入した樹脂;2
−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチ
ルメタクリレート等のヒドロキシ(メタ)アクリレート
とアルキル(メタ)アクリレートやスチレン、メチルス
チレン等の他のビニル化合物との共重合体の水酸基に
(メタ)アクリル酸等を反応させて(メタ)アクリロイ
ル基を導入した樹脂;あるいは前記したようなベース樹
脂にヘキサメチレンジイソシアネート等のジイソシアネ
ートを反応させてウレタン結合を導入した変成ウレタン
(メタ)アクリレートなどが挙げられるが、これらに限
定されるものではない。
【0016】紫外線硬化性樹脂と共に単官能(メタ)ア
クリレートモノマー(D)を併用する場合には、前記し
たように、単官能(メタ)アクリレートモノマー自体が
液状であり、また単官能(メタ)アクリレートモノマー
の重合物が加圧接着性を示すため、前記紫外線硬化性樹
脂としては固形の樹脂を用いることができる。例えば高
分子量の合成ゴム変成ポリオールに(メタ)アクリロイ
ル基を導入したものなど、1分子中に2個以上の(メ
タ)アクリロイル基を有する紫外線硬化性樹脂を用いる
ことができ、そのガラス転移点(Tg)も広い範囲から
選択可能となるが、特に30℃以下のものが好ましい。
また、このような固形の紫外線硬化性樹脂は、前記した
ような液状の紫外線硬化性樹脂と組み合わせて用いるこ
ともできる。
【0017】光重合開始剤(B)は、前記紫外線硬化性
樹脂(A又はA’)の紫外線照射による硬化(重合反
応)を生起するために不可欠の成分である。光重合開始
剤としては従来公知の種々の化合物を用いることがで
き、また必要に応じて2種以上の化合物を組み合わせて
用いることができる。例えば、代表的なものとしてベン
ゾインエチルエーテル、α−ヒドロキシ−α,α’−ジ
メチル−アセトフェノン、ベンジルジメチルケタール、
2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィ
ンオキサイド、エチル−2,4,6−トリメチルベンゾ
イルフェニルホスフィネート等、またそれらの助剤(増
感剤)としてメチルチオキサントン、2−クロロチオキ
サントン等が挙げられるが、2,4,6−トリメチルベ
ンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、エチル−
2,4,6−トリメチルベンゾイルフェニルホスフィネ
ート等の長波長域に活性を有するものが望ましい。光重
合開始剤の配合割合は、前記紫外線硬化性樹脂(A又は
A’)100重量部に対して1〜20重量部が好まし
く、特に2〜15重量部が望ましい。1重量部未満では
紫外線硬化性樹脂の硬化が不十分となり、一方、必要以
上の添加は着色の原因となるため、白色顔料の添加量に
よって使用量の調節を行うことが望ましい。
【0018】白色顔料(C)は、本発明の紫外線硬化性
樹脂組成物の紫外線照射による硬化物に、可視光領域の
光の反射効果を付与するための成分である。白色顔料と
しては、ルチル型及び/又はアナターゼ型の酸化チタン
(二酸化チタン顔料もしくはチタンホワイト)、酸化亜
鉛等、及びそれらを含む体質顔料などが挙げられるが、
化学的安定性、安全性、反射率の高さ、価格等の点から
酸化チタン、特にルチル型酸化チタンが好ましい。白色
顔料と組み合わせて用いることができる体質顔料として
は、例えば酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム、硫酸
バリウム、アルミナ、微粉砕シリカ、パール顔料などが
挙げられ、特に屈折率2.0以上のものが好ましい。白
色顔料(体質顔料を含む)の配合割合は、前記紫外線硬
化性樹脂(A又はA’)100重量部に対して10〜8
0重量部が好ましく、特に10〜60重量部が望まし
い。10重量部より少ないと充分な反射効果が得られ
ず、逆に80重量部を超えて多くなりすぎると、樹脂組
成物の印刷性や紫外線硬化性を損なうため好ましくな
い。また、反射材料(白色顔料及び体質顔料)の粒径は
1μm以下、特に0.2〜0.3μmの範囲が好まし
い。
【0019】単官能(メタ)アクリレートモノマー
(D)は、それ自体紫外線硬化性成分であると共に、樹
脂組成物の粘度調整のための希釈剤としても利用され
る。このような単官能(メタ)アクリレートモノマーの
例としては、エチルアクリレート、n−ブチルアクリレ
ート、イソブチルアクリレート、2−エチルヘキシルア
クリレート、イソオクチルアクリレート、ラウリルアク
リレート、イソデシルアクリレート等のアルキルエステ
ルモノマーや、2−ヒドロキシエチルアクリレート、3
−ヒドロキシプロピルアクリレート、1,4−ヒドロキ
シブチルアクリレート等の側鎖官能性基含有ビニル系モ
ノマー、2−メトキシエチルアクリレート、3−メトキ
シプロピルアクリレート、3−メトキシブチルアクリレ
ート、2−エトキシエチルアクリレート等、及び対応す
るメタクリレート類が挙げられ、単独で又は2種以上を
組み合わせて用いることができる。単官能(メタ)アク
リレートモノマーの使用量は、前記紫外線硬化性樹脂
(A又はA’)100重量部に対して5〜100重量部
の割合が好ましい。単官能(メタ)アクリレートモノマ
ーの量が100重量部を超えて多くなりすぎると、得ら
れる硬化塗膜の硬度や強度が低くなり、反射材シートと
導光板の加圧接着時に光反射部パターンが変形するので
好ましくない。
【0020】本発明の紫外線硬化性樹脂組成物には、そ
の性質を損なわない範囲で他の添加剤、例えば分散剤、
湿潤剤、粘度調整剤、消泡剤、充填剤等を添加すること
ができる。分散剤及び湿潤剤からは反射材料である白色
顔料(C)をインク内に安定して分布させる効果が得ら
れ、粘度調整剤、消泡剤及び充填剤からはインクの印刷
性を調整する効果が得られる。なお、本発明の紫外線硬
化性樹脂組成物は、バックライト装置の光反射部の形成
に好適に用いることができるが、それ以外にも種々の照
明器具や光学器具の光反射部や反射膜の形成に用いるこ
ともできる。
【0021】本発明の紫外線硬化性樹脂組成物を用いて
バックライト装置の光反射部を形成する場合、反射材シ
ート又は導光板のいずれか一方の片面に、好ましくはス
クリーン印刷により所定のパターンで印刷する。印刷パ
ターンとしては、点、線、面などの模様を構成する要素
が任意の距離離れて配置されている模様、例えば縞状、
斑点状、網目状などの種々の模様が挙げられる。これら
の模様の好ましいものは、例えば特開平3−11859
4号公報及び特開平3−256090号公報に記載され
ている模様、すなわち光源側端部から他側端部に向けて
平行無段階的に順次面積比を、好ましくは20〜60%
の範囲で、増加せしめ、好ましくは反射光による輝度の
不均一性を解消するために非光源側端部よりの中間位置
で最大比となるようにした平行パターン部位から成る模
様、又はこの平行パターン部位とそれ自体平行パターン
であると共にこの光源側において光源との対向端を底辺
とする山形状に、この平行パターンの面積比をやや減少
せしめた調整パターン部位とによる網点パターンを呈す
るように構成された模様などが挙げられる。樹脂組成物
の塗膜厚は、特に限定されるものではないが、通常1〜
100μmの範囲であり、好ましくは5〜50μm、特
に好ましくは10〜30μmの範囲である。
【0022】所定のパターンに印刷された樹脂組成物の
塗膜は、次いで紫外線を照射して硬化させる。照射光源
としては、紫外線照射可能なランプ、例えば高圧水銀
灯、メタルハライドランプ等を装備したコンベア型紫外
線照射炉を用いることが好ましい。また、硬化時に過度
の加熱を避けるためコールドミラーを使用することが望
ましい。このようにして、紫外線硬化性樹脂組成物の硬
化塗膜からなる所定のパターンの光反射部が形成された
バックライト装置の反射材シート又は導光板が得られ
る。形成された硬化塗膜はそれ自体感圧接着性を有する
ので、これを利用して硬化塗膜を介して反射材シートと
導光板を加圧接着して貼り合わせることができる。この
ように予め反射材シートと導光板を貼り合わせておくこ
とにより、バックライト装置の組立が容易に行え、生産
性が向上するという利点が得られる。
【0023】本発明において使用される反射材シートと
しては、光を乱反射することができるものであれば種々
のものを使用することができるが、反射率が95%以上
のものが好ましい。反射材シートの具体例としては、例
えば白色ポリエステル樹脂、白色ポリスチレン樹脂、白
色ポリカーボネート樹脂、白色ABS樹脂等のフィル
ム、あるいはこれらの低発泡フィルム、白色ポリエステ
ル樹脂フィルム等に銀蒸着を施したフィルム、その他光
学的透過性の良好な樹脂による低発泡フィルム、又は上
記のフィルムや光学的透過性の良好な樹脂に酸化チタ
ン、酸化ジルコニウム、硫酸バリウムなどを混成したフ
ィルムなどが挙げられる。
【0024】反射材シートの幅及び長さは、導光板のサ
イズなどの諸条件に応じ、適宜選択すれば良い。反射材
シートの厚みも、適宜選択して決めることができるが、
通常20〜3000μmのものが用いられ、好ましくは
50〜1000μmのものである。また、反射材シート
は、連続した帯状のものが好ましいが、適当な長さに切
断したものを使用しても良い。反射材シートとして連続
した反射材シートを使用すると、連続的にスクリーン印
刷機に送り込み、連続的にスクリーン印刷することがで
き、極めて効率的に光反射部を形成した反射材シートを
製造することができる。
【0025】一方、導光板は、光透過性の良好な透明基
板であり、例えばアクリル樹脂板、ポリカーボネート樹
脂板、アモルファスポリオレフィン樹脂板、ガラス板な
どが挙げられるが、特にアクリル樹脂板が好ましい。導
光板の厚みは、適宜選定すればよいが、通常0.3〜3
0mmであり、好ましくは0.5〜20mmである。ま
た、導光板の表面にはさらに散光シートもしくは拡散フ
ィルムを重ねてもよい。
【0026】なお、光反射部を形成した反射材シート又
は導光板の表面は、剥離紙などのシートで覆い、保護す
るようにしてもよい。また、剥離シートを使用しない
で、反射材シートの裏面に剥離剤を塗布し、反射材シー
トをロール巻きにして保存してもよい。このようにし
て、光反射部表面を保護して、その表面の汚れを防止す
ることができる。また、本発明においては、反射材シー
ト又は導光板のいずれか一方に光反射部を形成すればよ
いが、特に反射材シートに光反射部を形成する場合、薄
いシートを使用するため製造時の作業性がよく、極めて
効率的に製造することができる。さらに製品の歩留りも
良好であり、また複雑な曲面を有する導光板にも容易に
適用することができ、反射材シートと導光板の固定が容
易であるなどの利点が得られる。
【0027】
【実施例】以下、実施例について説明するが、本発明が
下記実施例に限定されるものでないことはもとよりであ
る。図1及び図2は、本発明の紫外線硬化性樹脂組成物
を用いて光反射部を形成したバックライト装置10の一
実施例を示している。図中、1は透明アクリル樹脂板か
らなる導光板、2は白色ポリエステル樹脂フィルムから
なる反射材シートであり、これら導光板1と反射材シー
ト2との間には、本発明の紫外線硬化性樹脂組成物の硬
化塗膜からなる丸円形の光反射部3が図3に示すように
多数散在して配されている(図面においては図示の都合
上、実際の数よりも少なく図示されている)。紫外線硬
化性樹脂組成物は、スクリーン印刷により反射材シート
2の片面に上記のようなパターンで印刷し、紫外線照射
コンベア炉を通し、硬化させた。この反射材シート2を
光反射部3が導光板1と接触するように重ね合わせ、加
圧接着した。
【0028】導光板1の前面は散光シート5により覆わ
れており、該散光シート5は導光板との接触面側が艶消
面(粗面)となった半透明な合成樹脂製シートから構成
されている。この散光シート5及び導光板1の一側端部
に配設された蛍光管からなる光源4は、図示のように各
構成要素を配置した状態で四辺に粘着テープ7を貼着す
ることにより、導光板1に固定される。なお、適当な形
状の枠体を用い、光源4を枠体により保持し、また反射
材シート2の裏面に粘着剤を塗布して枠体の背面部材に
接着させて支持するように構成することもできる。ま
た、導光板1の光源側と反対側の側端面にも、本発明の
白色顔料を含有する紫外線硬化性樹脂組成物の硬化物あ
るいは他の適当な反射材を貼着するようにしてもよい。
【0029】このように構成されたバックライト装置1
0は、図4に関して説明した従来のバックライト装置と
全く同じ原理により背面照明を行うことができる。すな
わち、側方の光源4から導光板1内に入射した光は、導
光板1の内壁面(前面及び背面)で全反射しながら導光
板1の他端に向って進行しているうちに光反射部3に当
たり、乱反射されて導光板1の前面から放射され、この
ような作用によって面光源として機能することができ
る。また、導光板1の前面から放射される光は、散光シ
ート5によって散乱されて放射されるので、各光反射部
3による散点状の輝度のコントラストが弱められ、バッ
クライト装置10の前面全体が同じような輝度で輝き、
均一な照明を行うことができる。
【0030】以下、本発明の効果を確認した実施例及び
試験例を以下に示す。 実施例1 下記の処方で原料を配合し、ボール盤で攪拌した後、3
本ロールミルで混練して粘度287Psの紫外線硬化性
樹脂組成物を調製した。 大阪有機化学工業社製ビスコタックOM−1100 100重量部 イソデシルアクリレート 10重量部 2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド 5重量部 ベンジルジメチルケタール 10重量部 ルチル型酸化チタン 50重量部 ─────────────────────────────── 合 計 175重量部
【0031】実施例2 下記の処方の原料を用いる以外は実施例1と同様にして
粘度216Psの紫外線硬化性樹脂組成物を調製した。 大阪有機化学工業社製ビスコタックOM−1100 100重量部 イソデシルアクリレート 10重量部 2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド 4重量部 エチル−2,4,6−トリメチルベンゾイルフェニルホスフィネート 1重量部 ルチル型酸化チタン 30重量部 ─────────────────────────────── 合 計 145重量部
【0032】実施例3 下記の処方の原料を用いる以外は実施例1と同様にして
粘度192Psの紫外線硬化性樹脂組成物を調製した。 大阪有機化学工業社製ビスコタックOM−1100 100重量部 イソデシルアクリレート 10重量部 2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド 4重量部 エチル−2,4,6−トリメチルベンゾイルフェニルホスフィネート 1重量部 ルチル型酸化チタン 10重量部 亜鉛華 10重量部 硫酸バリウム 10重量部 ─────────────────────────────── 合 計 145重量部
【0033】実施例4 下記の処方の原料を用いる以外は実施例1と同様にして
粘度170Psの紫外線硬化性樹脂組成物を調製した。 大阪有機化学工業社製ビスコタックOM−1100 100重量部 イソデシルアクリレート 10重量部 ユニケミカル社製ホスマーPP 20重量部 2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド 4重量部 エチル−2,4,6−トリメチルベンゾイルフェニルホスフィネート 1重量部 ルチル型酸化チタン 30重量部 ─────────────────────────────── 合 計 165重量部
【0034】実施例5 下記の処方の原料を用いる以外は実施例1と同様にして
粘度162Psの紫外線硬化性樹脂組成物を調製した。 大阪有機化学工業社製ビスコタックOM−1100 100重量部 イソデシルアクリレート 10重量部 2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド 4重量部 エチル−2,4,6−トリメチルベンゾイルフェニルホスフィネート 1重量部 ルチル型酸化チタン 20重量部 硫酸バリウム 20重量部 ─────────────────────────────── 合 計 155重量部
【0035】比較例1 下記の処方の原料を用いる以外は実施例1と同様にして
粘度310Psの紫外線硬化性樹脂組成物を調製した。 日本ヒドラジン工業社製ポリベックACR−LC 100重量部 2−エチルヘキシルアクリレート 50重量部 2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド 5重量部 ベンジルジメチルケタール 10重量部 ルチル型酸化チタン 50重量部 ─────────────────────────────── 合 計 215重量部
【0036】比較例2 下記の処方の原料を用いる以外は実施例1と同様にして
粘度302Psの紫外線硬化性樹脂組成物を調製した。 日本石油社製MAC−1000−80 100重量部 2−エチルヘキシルアクリレート 20重量部 2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド 5重量部 ベンジルジメチルケタール 10重量部 ルチル型酸化チタン 50重量部 ─────────────────────────────── 合 計 185重量部
【0037】比較例3 下記の処方の原料を用いる以外は実施例1と同様にして
粘度298Psの紫外線硬化性樹脂組成物を調製した。 日本合成化学社製UV−3000B 100重量部 2−エチルヘキシルアクリレート 20重量部 2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド 5重量部 ベンジルジメチルケタール 10重量部 ルチル型酸化チタン 50重量部 ─────────────────────────────── 合 計 185重量部
【0038】比較例4 下記の処方の原料を用いる以外は実施例1と同様にして
粘度254Psの紫外線硬化性樹脂組成物を調製した。 日本合成化学社製UV−3000B 100重量部 2−エチルヘキシルアクリレート 20重量部 ユニケミカル社製ホスマーPP 20重量部 2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド 5重量部 ベンジルジメチルケタール 10重量部 ルチル型酸化チタン 50重量部 ─────────────────────────────── 合 計 205重量部
【0039】比較例5 下記の処方の原料を用いる以外は実施例1と同様にして
粘度75Psの紫外線硬化性樹脂組成物を調製した。 大阪有機化学工業社製ビスコタックOM−1100 100重量部 イソデシルアクリレート 10重量部 2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド 5重量部 ベンジルジメチルケタール 10重量部 ─────────────────────────────── 合 計 125重量部
【0040】試験例1 実施例1〜5及び比較例1〜5で作製した各紫外線硬化
性樹脂組成物を150メッシュのPETスクリーン(乳
剤12〜13μm)を用いて導光板(9mm厚アクリル
樹脂板)又は反射材シート(白色PETフィルム)に2
cm四方の正方形に印刷した。これを紫外線照射コンベ
ア炉(コンベア速度1.5m/min、光源:メタルハ
ライドランプ80W3灯(コールドミラー使用))を通
して積算光量1500mJ/cm2 の条件で硬化させて
硬化塗膜を得た。得られた硬化塗膜の輝度を輝度計(T
OPCOM BM−8)により測定し、また硬化塗膜表
面の反射率をミノルタ社製色彩色差計CR−221によ
り標準光C線の反射率を測定した。結果を表1に示す。
【0041】試験例2 25μmアプリケーターを使用して実施例1〜5及び比
較例1〜5で作製した各紫外線硬化性樹脂組成物を反射
材シート(白色PETフィルム)に塗布し、これを紫外
線照射コンベア炉(コンベア速度1.5m/min、光
源:メタルハライドランプ80W3灯(コールドミラー
使用))を通して積算光量1500mJ/cm2 の条件
で硬化させて硬化塗膜を得た。得られた反射材シートの
硬化塗膜をアクリル樹脂板(三菱レーヨン社製SHIN
KO−LITE A 3mm厚)に2Kgf/cm2
圧力で貼付し、反射材シートを90度方向に引いて粘着
力を測定した。結果を表1に併せて示す。
【0042】
【表1】 表1に示す結果から明らかなように、本発明の実施例1
〜5の紫外線硬化性樹脂組成物を用いて得られた硬化塗
膜は、充分な輝度a,b及び表面反射率を示し、また粘
着力にも優れていた。これに対して、比較例1のように
感圧接着性を示さない樹脂を使用し、粘着剤合成に使用
されるモノマーを希釈剤として多く使用したところ、少
々粘着力を向上することはできたが、充分な値は得られ
なかった。一方、比較例2は合成ゴムを変性した樹脂を
使用したものではあるが、紫外線硬化後に感圧接着性を
有さないため、輝度b及び粘着力が得られなかった。比
較例3はTg−23℃、分子量50,000前後のウレ
タンアクリレートを用いた例であるが、感圧接着性が殆
どなく、満足し得る結果は得られなかった。比較例4は
比較例3に対し希釈モノマーを追加したものであるが、
粘着性を付与しないモノマーを使用した為、更に粘着力
を失った。比較例5は実施例1の白色顔料を省いた例で
あるが、粘着力が強い半面、輝度の低下が生じた。
【0043】
【発明の効果】以上のように、本発明の白色顔料を含有
する紫外線硬化性樹脂組成物によれば、高温乾燥を必要
とすることなく、紫外線照射により作業性、生産性よく
優れた反射効果を有する光反射部を形成できる。また、
有機溶剤を使用しないため、環境に対する悪影響も減少
され、印刷終了から硬化工程までの時間の短縮が可能で
あり、また乾燥のために広い放置場所を必要としない。
また、本発明のバックライト装置の製造においては、光
反射部の形成に使用する紫外線硬化性樹脂組成物は紫外
線照射による硬化後も感圧接着性を有するため、反射材
シート又は導光板のいずれか一方の片面に所定のパター
ンで塗布し、紫外線照射による硬化後、反射材シートと
導光板を硬化塗膜を介して加圧接着することにより貼り
合わせることができ、しかも硬化塗膜の接着力が経時的
に劣化して導光板から剥離することもない。従って、輝
度ムラのない高品質のバックライト装置を作業性、生産
性よく製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバックライト装置の一実施例を示す概
略断面図である。
【図2】図1に示すバックライト装置の部分概略斜視図
である。
【図3】光反射部のパターンの一実施例を示す平面図で
ある。
【図4】バックライト装置の原理を説明するための部分
断面側面図である。
【符号の説明】
1 導光板 2 反射材シート 3 光反射部 4,4a 光源 5 散光シート 6 粘着テープ 10 バックライト装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小島 秀明 埼玉県比企郡嵐山町大字大蔵388番地 太 陽インキ製造株式会社嵐山事業所内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)1分子中に2個以上の(メタ)ア
    クリロイル基を有し、かつ紫外線照射による硬化後に感
    圧接着性を有する液状の紫外線硬化性樹脂、(B)光重
    合開始剤、及び(C)白色顔料を含有することを特徴と
    する光反射部形成用紫外線硬化性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 前記(A)紫外線硬化性樹脂100重量
    部に対して、(B)光重合開始剤を1〜20重量部、
    (C)白色顔料を10〜80重量部含有することを特徴
    とする請求項1に記載の光反射部形成用紫外線硬化性樹
    脂組成物。
  3. 【請求項3】 (A’)1分子中に2個以上の(メタ)
    アクリロイル基を有し、かつ紫外線照射による硬化後に
    感圧接着性を有する紫外線硬化性樹脂、(B)光重合開
    始剤、(C)白色顔料、及び(D)単官能(メタ)アク
    リレートモノマーを含有することを特徴とする光反射部
    形成用紫外線硬化性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 前記(A’)紫外線硬化性樹脂100重
    量部に対して、(B)光重合開始剤を1〜20重量部、
    (C)白色顔料を10〜80重量部、(D)単官能(メ
    タ)アクリレートモノマーを5〜100重量部含有する
    ことを特徴とする請求項3に記載の光反射部形成用紫外
    線硬化性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 前記(C)白色顔料として酸化チタンを
    含有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一
    項に記載の光反射部形成用紫外線硬化性樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 バックライト装置の反射材シート又は導
    光板の片面に、前記請求項1乃至5のいずれか一項に記
    載の光反射部形成用紫外線硬化性樹脂組成物を所定のパ
    ターンで塗布し、これに紫外線を照射して硬化させるこ
    とを特徴とするバックライト装置の光反射部形成方法。
  7. 【請求項7】 反射材シートの片面に、前記請求項1乃
    至5のいずれか一項に記載の光反射部形成用紫外線硬化
    性樹脂組成物の硬化塗膜からなる所定のパターンの光反
    射部が形成されてなることを特徴とするバックライト装
    置の反射材シート。
  8. 【請求項8】 導光板の片面に、前記請求項1乃至5の
    いずれか一項に記載の光反射部形成用紫外線硬化性樹脂
    組成物の硬化塗膜からなる所定のパターンの光反射部が
    形成されてなることを特徴とするバックライト装置の導
    光板。
  9. 【請求項9】 導光板と、該導光板の一側端側に配設さ
    れた光源と、上記導光板の背面側に配設された反射材シ
    ートとからなり、上記導光板と反射材シートとの間に、
    前記請求項1乃至5のいずれか一項に記載の光反射部形
    成用紫外線硬化性樹脂組成物の硬化塗膜からなる所定の
    パターンの光反射部が介在されてなることを特徴とする
    バックライト装置。
  10. 【請求項10】 さらに前記導光板の前面を、一方の面
    が粗面に形成された散光シートで被覆してなることを特
    徴とする請求項9に記載のバックライト装置。
  11. 【請求項11】 バックライト装置の反射材シート又は
    導光板の片面に前記請求項1乃至5のいずれか一項に記
    載の光反射部形成用紫外線硬化性樹脂組成物を所定のパ
    ターンで塗布する工程と、該紫外線硬化性樹脂組成物に
    紫外線を照射して硬化させる工程と、該紫外線硬化性樹
    脂組成物の硬化塗膜を介してその感圧接着性を利用して
    反射材シートと導光板を加圧接着して貼り合わせる工程
    とを含むことを特徴とするバックライト装置の製造方
    法。
  12. 【請求項12】 さらに前記導光板の前面を、一方の面
    が粗面に形成された散光シートで被覆する工程を含むこ
    とを特徴とする請求項11に記載のバックライト装置の
    製造方法。
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