JPH09183833A - シクロオレフィン及び充填材を含む硬化性組成物 - Google Patents

シクロオレフィン及び充填材を含む硬化性組成物

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JPH09183833A
JPH09183833A JP8308706A JP30870696A JPH09183833A JP H09183833 A JPH09183833 A JP H09183833A JP 8308706 A JP8308706 A JP 8308706A JP 30870696 A JP30870696 A JP 30870696A JP H09183833 A JPH09183833 A JP H09183833A
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Frans Setiabudi
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Ciba Geigy AG
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた機械的及び電気的性質を有し且つ電気
及び電子部品のための封止材として特に適する硬化生成
物を与える組成物を提供する。 【解決手段】 (a) 少なくとも一つのタイト(tight) シ
クロオレフィン;(b) 開環複分解重合用触媒;(c) 充填
材、及び(d) 式I〔式中、Rは2ないし100個の炭素
原子を有する一価有機基を表わし、1個又はそれより多
くの炭素原子はO原子,S原子,N原子又はSi原子に
より置換されていてよく、そしてY1 ,Y2 及びY3
互いに独立してC1 −C20アルキル基、C5 −C20アリ
ール基、C6 −C20アルアルキル基、C5 −C12シクロ
アルキル基、C2 −C20アルコキシアルキル基又はC1
−C20アシル基を表わす〕で表わされるシランからなる
組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイト(tight) シ
クロオレフィン、ROMP触媒、充填材及びシランから
なる組成物;該組成物からの複分解ポリマーの製造方
法;並びに電気部品又は電子部品のための封入材料とし
ての該組成物の使用方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】充填されたエポキシ樹脂系は、電気部品
及び電子部品の製造用の封入材料としてしばしば使用さ
れる。しかしながら、このようなエポキシ樹脂注型材料
(これらは、中でも、EP−A−348193又はEP
−A−540476の各明細書に開示されている)は、
靱性及び熱安定性に関して欠点を有している。
【0003】それらの良好な機械的及び電気的な性質に
応じて、シクロオレフィン〔これらは、開環複分解重合
(ROMP)WOを経由して重合され得る〕は、基本的
に、電気的用途のために好適であろう。このような系
は、中でも、WO96−16100,WO96−202
35又はEP−A−348852の各明細書に開示され
ている。しかしながら、充填材の添加は結果として、前
記材料の機械的及び電気的な性質の著しい減少をもたら
す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】機械的及び電気的な性
質(特に靱性,熱安定性及び誘電損失因子)は、充填さ
れたシクロオレフィン系に特定のシランを添加すること
により著しく増強され得ることが今や判った。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a) 少なくと
も一つのタイト(tight) シクロオレフィン、(b) 開環複
分解重合用触媒、(c) 充填材、及び(d) 次式I:
【化4】 〔式中、Rは2ないし100個の炭素原子を有する一価
有機基を表わし、1個又はそれより多くの炭素原子はO
原子,S原子,N原子又はSi原子により置換されてい
てよく、そしてY1 ,Y2 及びY3 は互いに独立して炭
素原子数1ないし20のアルキル基、炭素原子数5ない
し20のアリール基、炭素原子数6ないし20のアルア
ルキル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル
基、炭素原子数2ないし20のアルコキシアルキル基又
は炭素原子数1ないし20のアシル基を表わす〕で表わ
されるシランからなる組成物に関するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の範囲内で、タイトシクロ
オレフィンはシクロヘキセン及びその誘導体(これら
は、開環複分解を経由して重合することができない)以
外の全てのシクロオレフィンを意味するものとして理解
されるであろう。
【0007】タイトシクロオレフィンは、一環又は多環
縮合された又は架橋された環系であってよく、代表的に
は二ないし四環を有しており、これらは非置換又は置換
されており、そしてこれらは、一つ又はそれより多くの
環及び/又は縮合した芳香族又はヘテロ芳香族環、例え
ばo−フェニレン,o−ナフチレン,o−ピリジニレン
又はo−ピリミジニレン中に、ヘテロ原子、例えばO原
子,S原子,N原子又はSi原子を含んでいてよい。個
々のシクロ環は3ないし16、好ましくは3ないし1
2、そして特に好ましくは3ないし8の環員を含んでよ
い。タイトシクロオレフィンは更に、環のサイズに応じ
て、非芳香族二重結合(好ましくは、このような付加的
な二重結合二つないし四つ)を含んでよい。環置換基は
不活性であり、それ故、前記置換基は、ROMP触媒の
化学的安定性及び熱的安定性を減少させない。
【0008】タイトシクロオレフィンが一つ又はそれよ
り多くの二重結合(例えば、二重結合二つないし四つ)
を含む場合には、次いでタイトシクロオレフィンは、反
応条件、選択されたモノマー及び触媒量に応じて、架橋
されたポリマーを形成することが可能である。
【0009】本発明の組成物中の成分(a) は、好ましく
は、次式II:
【化5】 〔式中、Q1 は少なくとも1個の炭素原子を含む基を表
わし、Q1 は−CH=CQ2 基と一緒になって、少なく
とも3員環を有する脂環式環を形成し、Q1 は珪素原
子,燐原子,酸素原子,窒素原子又は硫黄原子からなる
群から選択された1個又はそれより多くのヘテロ原子を
含んでよく、且つQ1 は非置換又はハロゲン原子,=O
基,−CN基,−NO2 基,R1 2 3 Si−(O)
u −基,−COOM基,−SO3 M基,−PO3 M基,
−COO(M1 1/2 基,−SO3 (M1 1/2 基,−
PO3 (M1 1/2 基,炭素原子数1ないし20のアル
キル基,炭素原子数1ないし20のヒドロキシアルキル
基,炭素原子数1ないし20のハロアルキル基,炭素原
子数1ないし6のシアノアルキル基,炭素原子数3ない
し8のシクロアルキル基,炭素原子数6ないし16のア
リール基,炭素原子数7ないし16のアルアルキル基,
炭素原子数3ないし6のヘテロシクロアルキル基,炭素
原子数3ないし16のヘテロアリール基,炭素原子数4
ないし16のヘテロアルアルキル基又はR4 −X−基に
より置換されており;或いは、Q1 において2個の隣接
する炭素原子は−CO−O−CO−基又は−CO−NR
5 −CO−基を介して結合されており;或いは、Q1
おいて上記脂環式環の隣接する炭素原子には脂環式環,
芳香族環又はヘテロ芳香族環が縮合されており、前記の
脂環式環,芳香族環又はヘテロ芳香族環は、非置換又は
ハロゲン原子,−CN基,−NO2基,R6 7 8
i−(O)u −基,−COOM基,−SO3 M基,−P
3M基,−COO(M1 1/2 基,−SO3 (M1
1/2 基,−PO3 (M1 1/2 基,炭素原子数1ないし
20のアルキル基,炭素原子数1ないし20のヒドロキ
シアルキル基,炭素原子数1ないし20のハロアルキル
基,炭素原子数1ないし6のシアノアルキル基,炭素原
子数3ないし8のシクロアルキル基,炭素原子数6ない
し16のアリール基,炭素原子数7ないし16のアルア
ルキル基,炭素原子数3ないし6のヘテロシクロアルキ
ル基,炭素原子数3ないし6のヘテロアリール基,炭素
原子数4ないし16のヘテロアルアルキル基又はR13
1 −基により置換されており;X及びX1 は互いに独
立して、−O−基、−S−基、−CO−基、−SO−
基、−SO2 −基、−O−CO−基、−COO−基、−
CO−NR5 −基、−NR10−CO−基、−SO2 −O
−基又は−O−SO2 −基を表わし;R1 ,R2 及びR
3 は互いに独立して、炭素原子数1ないし12のアルキ
ル基、炭素原子数1ないし12のパーフルオロアルキル
基、フェニル基又はベンジル基を表わし;R4 及びR13
は互いに独立して、炭素原子数1ないし20のアルキル
基、炭素原子数1ないし20のハロアルキル基、炭素原
子数1ないし20のヒドロキシアルキル基、炭素原子数
3ないし8のシクロアルキル基、炭素原子数6ないし1
6のアリール基、炭素原子数7ないし16のアルアルキ
ル基を表わし;R5 及びR10は互いに独立して、水素原
子、炭素原子数1ないし12のアルキル基、フェニル基
又はベンジル基を表わし、アルキル基は順に非置換又は
炭素原子数1ないし12のアルコキシ基又は炭素原子数
3ないし8のシクロアルキル基により置換されており;
6 ,R7 及びR8 は互いに独立して、炭素原子数1な
いし12のアルキル基、炭素原子数1ないし12のパー
フルオロアルキル基、フェニル基又はベンジル基を表わ
し;Mはアルカリ金属を表わし、そしてM1はアルカリ
土類金属を表わし;そしてuは0又は1を表わし;そし
てQ1 と共に形成される脂環式環は他の非芳香族二重結
合を含んでいてよく;Q2 は水素原子、炭素原子数1な
いし20のアルキル基、炭素原子数1ないし20のハロ
アルキル基、炭素原子数1ないし12のアルコキシ基、
ハロゲン原子、−CN基、R11−X2 −基を表わし;R
11は炭素原子数1ないし20のアルキル基、炭素原子数
1ないし20のハロアルキル基、炭素原子数1ないし2
0のヒドロキシアルキル基、炭素原子数3ないし8のシ
クロアルキル基、炭素原子数6ないし16のアリール基
又は炭素原子数7ないし16のアルアルキル基を表わ
し;X2 は−COO−基又は−CO−NR12−基を表わ
し;R12は水素原子、炭素原子数1ないし12のアルキ
ル基、フェニル基又はベンジル基を表わし;上述のシク
ロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、アリール基、
ヘテロアリール基、アルアルキル基及びヘテロアルアル
キル基は、非置換又は炭素原子数1ないし12のアルキ
ル基,炭素原子数1ないし12のアルコキシ基,−NO
2 基,−CN基又はハロゲン原子により置換されてお
り、そして上述のヘテロシクロアルキル基、ヘテロアリ
ール基及びヘテロアルアルキル基のヘテロ原子は下記
群:−O−,−S−,−NR9 −及び−N=から選択さ
れており;そしてR9 は水素原子、炭素原子数1ないし
12のアルキル基、フェニル基又はベンジル基を表わ
す〕で表わされる化合物である。
【0010】縮合脂環式環は好ましくは、3ないし8
個、より好ましくは4ないし7個、そして最も好ましく
は5又は6個の炭素原子を含む。
【0011】架橋のため又は分子量を調節するために、
本発明の組成物は複分解可能なオレフィンを、存在する
シクロオレフィンとオレフィンとの全量に対して、都合
良くは40モル%までの量、好ましくは0.01ないし
30モル%、そして特に好ましくは0.1ないし20モ
ル%、更に含んでいてよい。
【0012】複分解可能な適するオレフィンは、例えば
シクロオクタジエン、シクロオクタトリエン、ノルボナ
ジエン又はアセチルノルボルネンである。例えば、フィ
ースト,ダブリュ.ジェイ.(Feast,W.J.)、ハリソン,
ビー.ジェイ.(Harrison,B.J.) 、Mol.Catal.65,63(19
91) に記載された2−ブテン−1,4−ジオール、又は
1−ヘキセン(転化)も適する化合物である。
【0013】式IIで表わされる化合物中の非対称中心の
存在の故に、式IIで表わされる化合物は光学異性体形態
を生じ得る。式IIで表わされる化合物のうちの幾つかの
化合物は、互変異性形態(例えば、ケト−エノール互変
異性)を生じ得る。脂肪族C=C二重結合の場合には、
幾何異性体(E−形態又はZ−形態)の生じ得る。エキ
ソ−エンド配座も生じ得る。従って、式IIは可能性があ
る立体異性体(これは、エナンチオマー,互変異性体,
ジアステレオマー,E/Z異性体又はそれらの混合物の
形態で得られる)の全てを表わす。
【0014】置換基の定義において、アルキル基、アル
ケニル基及びアルキニル基は直鎖状又は分岐鎖状であっ
てよい。このことは、特定の又は何れかの、アルコキシ
基、アルキルチオ基、アルコキシカルボニル基を含む基
のアルキル部分にも、そしてアルキル基を含む他の基に
も適用し得る。これらのアルキル基は好ましくは、1な
いし12個、より好ましくは1ないし8個、そして最も
好ましくは1ないし4個の炭素原子を含む。前記アルケ
ニル基及びアルキニル基は好ましくは、2ないし12
個、より好ましくは2ないし8個、そして最も好ましく
は2ないし4個の炭素原子を含む。
【0015】アルキニル基は代表的には、メチル基、エ
チル基、イソプロピル基、n−プロピル基、n−ブチル
基、イソブチル基、第二ブチル基、第三ブチル基並びに
異なる異性体状のペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル
基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、
ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデ
シル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシ
ル基、ノナデシル基及びエイコシル基を包含する。
【0016】ヒドロキシアルキル基は代表的には、ヒド
ロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、1−ヒドロキシ
イソプロピル基、1−ヒドロキシ−n−プロピル基、2
−ヒドロキシ−n−ブチル基、1−ヒドロキシ−イソブ
チル基、1−ヒドロキシ−第二ブチル基、1−ヒドロキ
シ−第三ブチル基並びに異なるヒドロキシ置換異性体状
のペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、
ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリ
デシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデ
シル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル
基及びエイコシル基を包含する。
【0017】ハロアルキル基は代表的には、フルオロメ
チル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、
クロロメチル基、ジクロロメチル基、トリクロロメチル
基、2,2,2−トリフルオロエチル基、2−フルオロ
エチル基、2−クロロエチル基、2,2,2−トリクロ
ロエチル基、そしてハロゲン化、好ましくは弗素化又は
塩素化、イソプロピル基、n−プロピル基、n−ブチル
基、イソブチル基、第二ブチル基及び第三ブチル基、並
びに異なる異性体状のハロゲン化ペンチル基、ヘキシル
基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウ
ンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル
基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル
基、オクタデシル基、ノナデシル基及びエイコシル基を
包含する。
【0018】アルケニル基は、プロペニル基、イソプロ
ペニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、イソブテ
ニル基、n−ペンタ−2,4−ジエニル基、3−メチル
−ブテ−2−エニル基、n−オクテ−2−エニル基、n
−ドデセ−2−エニル基、イソドデセニル基、n−オク
タデセ−2−エニル基及びn−オクタデセ−4−エニル
基を包含する。
【0019】シクロアルキル基は好ましくは、炭素原子
数5ないし8のシクロアルキル基、特に炭素原子数5の
シクロアルキル基又は炭素原子数6のシクロアルキル基
である。幾つかの例は、シクロプロピル基、ジメチルシ
クロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、
メチルシクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘ
プチル基及びシクロオクチル基である。
【0020】シアノアルキル基は代表的には、シアノメ
チル基(メチルニトリル基)、シアノエチル基(エチル
ニトリル基)、1−シアノイソプロピル基、1−シアノ
−n−プロピル基、2−シアノ−n−プロピル基、1−
シアノイソブチル基、1−シアノ−第二ブチル基、1−
シアノ−第三ブチル基並びに異なる異性体状のシアノペ
ンチル基及びシアノヘキシル基である。
【0021】アルアルキル基は好ましくは、7ないし1
2個の炭素原子を含み、そして特に好ましくは、7ない
し10個の炭素原子を含む。アルアルキル基は、例え
ば、ベンジル基、フェネチル基、3−フェニルプロピル
基、α−メチルベンジル基、4−フェニルベンジル基及
びα,α−ジメチルベンジル基である。
【0022】アリール基は好ましくは、6ないし10個
の炭素原子を含む。アリール基は例えば、フェニル基、
ペンタリニル基、インデニル基、ナフチル基、アズリニ
ル基及びアントリル基であってよい。
【0023】ヘテロアリール基は好ましくは、4個又は
5個の炭素原子を含み、そしてO原子、S原子及びN原
子からなる群から選択された1個又は2個のヘテロ原子
を含む。ヘテロアリール基は、例えば、ピロリル基、フ
ラニル基、チオフェニル基、オキサゾリル基、チアゾリ
ル基、ピリジル基、ピラジル基、ピリミジニル基、ピリ
ダジニル基、インドリル基、プリニル基及びキノリル基
であってよい。
【0024】ヘテロシクロアルキル基は好ましくは、4
個又は5個の炭素原子を含み、そしてO原子、S原子及
びN原子からなる群から選択された1個又は2個のヘテ
ロ原子を含む。ヘテロシクロアルキル基は、例えば、オ
キシラニル基、アジリニル基、1,2−オキサチオラニ
ル基、ピラゾリニル基、ピロリジニル基、ピペリジル
基、ピペラジル基、モルホリニル基、テトラヒドロフラ
ニル基及びテトラヒドロチオフェニル基であってよい。
【0025】アルコキシ基は代表的には、メトキシ基、
エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブ
チルオキシ基、イソブチルオキシ基、第二ブチルオキシ
基及び第三ブチルオキシ基である。
【0026】本発明の範囲内で、アルカリ金属はリチウ
ム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム及びセシウム、
好ましくはリチウム、ナトリウム及びカリウムを意味す
るものとして理解されるであろう。
【0027】本発明の範囲内で、アルカリ土類金属はベ
リリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム
及びバリウム、好ましくはマグネシウム及びカルシウム
を意味するものとして理解されるであろう。
【0028】上記定義において、ハロゲン原子は弗素原
子、塩素原子、臭素原子及び沃素原子、好ましくは弗素
原子、塩素原子及び臭素原子を意味するものとして理解
されるであろう。
【0029】本発明の組成物のために特に好適な式IIで
表わされる化合物は、式中、Q2 が水素原子を表わす化
合物である。
【0030】式中、Q1 が少なくとも1個の炭素原子を
含む基を表わし、Q1 が−CH=CQ2 基と一緒になっ
て、3員ないし10員脂環式環を形成し、Q1 が珪素原
子,燐原子,酸素原子,窒素原子又は硫黄原子からなる
群から選択されたヘテロ原子を含んでよく、且つQ1
非置換又はハロゲン原子,−CN基,−NO2 基,R1
2 3 Si−基,−COOM基,−SO3 M基,−P
3 M基,−COO(M1 1/2 基,−SO3 (M1
1/2 基,−PO3 (M1 1/2 基,炭素原子数1ないし
6のアルキル基,炭素原子数1ないし6のヒドロキシア
ルキル基,炭素原子数1ないし6のハロアルキル基,炭
素原子数1ないし4のシアノアルキル基,炭素原子数3
ないし6のシクロアルキル基,フェニル基,ベンジル基
又はR4−X−基により置換されており;或いは、Q1
において、芳香族環又はヘテロ芳香族環又は脂環式環が
炭素原子に隣接して縮合されていてよく、前記脂環式環
が、非置換又はハロゲン原子,−CN基,−NO2 基,
6 7 8 Si−基,−COOM基,−SO3 M基,
−PO3 M基,−COO(M1 1/2 基,−SO3(M
1 1/2 基,−PO3 (M1 1/2 基,炭素原子数1な
いし6のアルキル基,炭素原子数1ないし6のヒドロキ
シアルキル基,炭素原子数1ないし6のハロアルキル
基,炭素原子数1ないし4のシアノアルキル基,炭素原
子数3ないし6のシクロアルキル基,フェニル基,ベン
ジル基又はR13−X1 −基により置換されており;
1 ,R2 及びR3 が互いに独立して、炭素原子数1な
いし4のアルキル基,炭素原子数1ないし4のパーフル
オロアルキル基,フェニル基又はベンジル基を表わし;
Mがアルカリ金属を表わし、そしてM1 がアルカリ土類
金属を表わし;R4 及びR13が互いに独立して、炭素原
子数1ないし6のアルキル基,炭素原子数1ないし6の
ハロアルキル基,炭素原子数1ないし6のヒドロキシア
ルキル基又は炭素原子数3ないし6のシクロアルキル基
を表わし;X及びX1 が互いに独立して、−O−基、−
S−基、−CO−基、−SO−基又は−SO2 −基を表
わし;そしてR6 ,R7 及びR8 が互いに独立して、炭
素原子数1ないし4のアルキル基,炭素原子数1ないし
4のパーフルオロアルキル基,フェニル基又はベンジル
基を表わす化合物も好ましい。
【0031】成分(a) は、特に好ましくはノルボルネン
及びノルボルネン誘導体、特にジシクロペンタジエン及
びジシクロペンタジエン誘導体である。
【0032】好ましいノルボルネン誘導体は次式III ,
IV,V及びVI:
【化6】 〔式中、X3 は−CHR16−基、酸素原子又は硫黄原子
を表わし、R14及びR15は互いに独立して、−CN基、
トリフルオロメチル基、(CH3 3 SiO−基、(C
3 3 Si−基又は−COOR17を表わし、そしてR
16及びR17は互いに独立して、水素原子、炭素原子数1
ないし12のアルキル基、フェニル基又はベンジル基を
表わし;X4 は−CHR19−基、酸素原子又は硫黄原子
を表わし、R19は水素原子、炭素原子数1ないし12の
アルキル基、フェニル基又はベンジル基を表わし、そし
てR18は水素原子、炭素原子数1ないし6のアルキル基
又はハロゲン原子を表わし;X5 はR22−基、酸素原子
又は硫黄原子を表わし、R22は水素原子、炭素原子数1
ないし12のアルキル基、フェニル基又はベンジル基を
表わし、そしてR20及びR21は互いに独立して水素原
子、−CN基、(CH3 3 SiO−基、(CH3 3
Si−基又は−COOR23を表わし、そしてR23は水素
原子、炭素原子数1ないし12のアルキル基、フェニル
基又はベンジル基を表わし;X6 は−CHR24−基、酸
素原子又は硫黄原子を表わし、R24は水素原子、炭素原
子数1ないし12のアルキル基、フェニル基又はベンジ
ル基を表わし、Yは酸素原子又は>N−R25基を表わ
し、そしてR25水素原子、メチル基、エチル基又はフェ
ニル基を表わす〕で表わされる化合物である。
【0033】式IIで適する化合物の具体例は、下記のポ
リオレフィンである:
【化7】
【化8】
【化9】
【0034】本発明の好ましい態様において、タイトシ
クロオレフィンは専ら炭素原子及び水素原子を含み、そ
して好ましくは5員環又は6員環、或いは1個ないし3
個の5員環又は6員環を有する環系、例えばノルボルネ
ン、アルキル化ノルボルネン及びジシクロペンタジエン
である。
【0035】成分(a) は特に好ましくはジシクロペンタ
ジエンである。
【0036】開環複分解重合用触媒(ROMP触媒)と
しては、遷移金属であるチタン、バナジウム、モリブデ
ン、タングステン、レニウム、イリジウム、ルテニウム
及びオスミウムからなる非常に多数の化合物が専用物と
して知られている。これらの触媒は、例えば、錯体金属
ハロゲン化物、メタロ−カルベン又はチーグラー−ナッ
タ(Ziegler-Natta) 型の配位触媒である。これらの公知
ROMP触媒は、基本的に、本発明の組成物の成分(b)
として使用することができる。
【0037】成分(b) は好ましくは、ルテニウム(+I
I)錯塩又はオスミウム(+II)錯塩、特に好ましくは
ルテニウム(+II)錯塩である。
【0038】成分(c) の充填材はしばしば微量の水を含
むので、水分により影響されないROMP触媒、代表的
には、WO96/16100及びWO96/20235
の各明細書に開示されているルテニウム(+II)錯塩及
びオスミウム(+II)錯塩を使用することが推奨され
る。
【0039】したがって、成分(b) は好ましくは次式II
I : (R29 30 31P)x y Me2+1 - 2 - (III) 〔式中、R29,R30及びR31は互いに独立して、水素原
子、炭素原子数1ないし20のアルキル基、炭素原子数
1ないし20のアルコキシ基;各々非置換又は炭素原子
数1ないし6のアルキル基,炭素原子数1ないし6のハ
ロアルキル基若しくは炭素原子数1ないし6のアルコキ
シ基により置換された炭素原子数4ないし12のシクロ
アルキル基又はシクロアルコキシ基;或いは各々非置換
又は炭素原子数1ないし6のアルキル基,炭素原子数1
ないし6のハロアルキル基若しくは炭素原子数1ないし
6のアルコキシ基により置換された炭素原子数6ないし
16のアリール基又は炭素原子数6ないし16のアリー
ルオキシ基;或いは各々非置換又は炭素原子数1ないし
6のアルキル基,炭素原子数1ないし6のハロアルキル
基若しくは炭素原子数1ないし6のアルコキシ基により
置換された炭素原子数7ないし16のアルアルキル基又
は炭素原子数7ないし16のアルアルコキシ基を表わ
し;R30及びR31は一緒になってテトラ−又はペンタメ
チレン基を表わし、これらは各々非置換又は炭素原子数
1ないし6のアルキル基,炭素原子数1ないし6のハロ
アルキル基若しくは炭素原子数1ないし6のアルコキシ
基により置換されており;或いはR30及びR31は一緒に
なってテトラ−又はペンタメチレンジオキシル基、又は
テトラ−又はペンタメチレン基を表わし、これらは各々
非置換又は炭素原子数1ないし6のアルキル基,炭素原
子数1ないし6のハロアルキル基若しくは炭素原子数1
ないし6のアルコキシ基により置換されており且つ1個
又は2個の1,2−フェニレン基と縮合しており、或い
はR30及びR31は一緒になってテトラ−又はペンタメチ
レン基を表わし、又はテトラメチレンジオキシル基を表
わし、これは非置換又は炭素原子数1ないし6のアルキ
ル基,炭素原子数1ないし6のハロアルキル基若しくは
炭素原子数1ないし6のアルコキシ基により置換されて
おり且つこれは1,2−及び3,4−位でフェニレン縮
合しており、そしてR31は上記において定義されたもの
と同じ意味を表わし;Lは中性配位子を表わし、Meは
Ru又はOsを表わし、Z1 - 及びZ2 - は各々一価ア
ニオンを表わし、又はZ1 - 及びZ2 - は一緒になって
二価アニオンを表わし、xは1ないし3の数を表わし、
そしてyは0ないし3の数を表わし、ここで、2≦x+
y≦4である〕で表わされる錯塩である。
【0040】式III で表わされる化合物中の配位子Lは
同一又は異なっていてよい。
【0041】式III で表わされるルテニウム化合物及び
オスミウム化合物は公知であり又は公知方法に従って、
金属ハロゲン化物(例えば、MeX3 又は[Meアレー
ンX2 ])を次式IV: R293031P (IV) 〔式中、R29,R30及びR31は式III において定義され
たものと同じ意味を表わす〕で表わされるホスフィン、
及び前述の配位子と反応させることにより、製造するこ
とができる。
【0042】R29,R30及びR31は好ましくは同一の基
を表わす。立体的に厳しい基も同様に好ましく、例えば
分岐鎖状の、好ましくはα−分岐されたアルキル基又は
アルコキシ基又は環状基が好ましい。
【0043】アルキル基として定義されるR29,R30
びR31は直鎖状又は分岐鎖状であってよく、そして好ま
しくは1ないし12個、特に好ましくは1ないし8個、
そして最も好ましくは1ないし6個の炭素原子を含み得
る。アルキル基の代表的な例はメチル基、エチル基、n
−及びイソプロピル基、n−,イソ及び第三ブチル基、
以下の基の異性体:ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル
基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、
ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデ
シル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシ
ル基及びエイコシル基である。好ましくは例はメチル
基、エチル基、n−及びイソプロピル基、n−,イソ及
び第三ブチル基、1−,2−又は3−ペンチル基及び1
−,2−,3−又は4−ヘキシル基である。
【0044】アルコキシ基として定義されるR29,R30
及びR31は直鎖状又は分岐鎖状であってよく、そして好
ましくは1ないし12個、特に好ましくは1ないし8
個、そして最も好ましくは1ないし6個の炭素原子を含
み得る。アルコキシ基の代表的な例はメトキシ基、エト
キシ基、n−及びイソプロポキシ基、n−,イソ及び第
三ブトキシ基、以下の基の異性体:ペンチルオキシ基、
ヘキシルオキシ基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ
基、ノニルオキシ基、デシルオキシ基、ウンデシルオキ
シ基、ドデシルオキシ基、トリデシルオキシ基、テトラ
デシルオキシ基、ペンタデシルオキシ基、ヘキサデシル
オキシ基、ヘプタデシルオキシ基、オクタデシルオキシ
基及びエイコシル基である。好ましくは例はメトキシ
基、エトキシ基、n−及びイソプロポキシ基、n−,イ
ソ及び第三ブトキシ基、1−,2−又は3−ペンチルオ
キシ基及び1−,2−,3−又は4−ヘキシルオキシ基
である。
【0045】R29,R30及びR31が置換される場合は、
置換基は好ましくは炭素原子数1ないし4のアルキル
基、炭素原子数1ないし4のハロアルキル基又は炭素原
子数1ないし4のアルコキシ基である。ハロゲン原子は
好ましくは塩素原子であり、そして特に好ましくは弗素
原子である。好ましい置換基の代表的な例はメチル基、
メトキシ基、エチル基、エトキシ基及びトリフルオロメ
チル基である。R29,R30及びR31は好ましくは1ない
し3個の置換基により置換されている。
【0046】シクロアルキル基として定義されるR29
30及びR31は好ましくは炭素原子数5ないし8のシク
ロアルキル基であり、そして特に好ましくは炭素原子数
5のシクロアルキル基又は炭素原子数6のシクロアルキ
ル基である。幾つかの例はシクロブチル基、シクロヘプ
チル基、シクロオクチル基、及び特にシクロペンチル基
及びシクロヘキシル基である。置換されたシクロアルキ
ル基の代表的な例はメチル−,ジメチル−,トリメチル
−,メトキシ−,ジメトキシ−,トリメトキシ−,トリ
フルオロメチル−,ビストリフルオロメチル−及びトリ
ストリフルオロメチルシクロペンチル及び−シクロヘキ
シル基である。
【0047】シクロアルコキシ基として定義される
29,R30及びR31は好ましくは炭素原子数5ないし8
のシクロアルコキシ基であり、そして特に好ましくは炭
素原子数5のシクロアルコキシ基又は炭素原子数6のシ
クロアルコキシ基である。幾つかの例はシクロブチルオ
キシ基、シクロヘプチルオキシ基、シクロオクチルオキ
シ基、及び特にシクロペンチルオキシ基及びシクロヘキ
シルオキシ基である。置換されたシクロアルキル基の代
表的な例はメチル−,ジメチル−,トリメチル−,メト
キシ−,ジメトキシ−,トリメトキシ−,トリフルオロ
メチル−,ビストリフルオロメチル−及びトリストリフ
ルオロメチルシクロペンチルオキシ及び−シクロヘキシ
ルオキシ基である。
【0048】アリール基として定義されるR29,R30
びR31は好ましくは炭素原子数6ないし12のアリール
基であり、そして特に好ましくはフェニル基又はナフチ
ル基である。置換されたアリール基の代表的な例はメチ
ル−,ジメチル−,トリメチル−,メトキシ−,ジメト
キシ−,トリメトキシ−,トリフルオロメチル−,ビス
トリフルオロメチル−及びトリストリフルオロメチル−
フェニル基である。
【0049】アリールオキシ基として定義されるR29
30及びR31は好ましくは炭素原子数6ないし12のア
リールオキシ基であり、そして特に好ましくは、非置換
又は置換フェニルオキシ基又はナフチルオキシ基であ
る。置換されたアリールオキシ基の代表的な例はメチル
−,ジメチル−,トリメチル−,メチルイソプロピル
−,イソプロピル−,ジイソプロピル−,トリイソプロ
ピル−,第三ブチル−,メチル第三ブチル−,ジ(第三
ブチル)−,トリ(第三ブチル)−,メトキシ−,ジメ
トキシ−,トリメトキシ−,トリフルオロメチル−,ビ
ストリフルオロメチル−及びトリストリフルオロメチル
−フェニルオキシ基である。
【0050】アルアルキル基として定義されるR29,R
30及びR31は好ましくは炭素原子数7ないし13のアル
アルキル基であり、アルアルキル基中のアルキレン基は
好ましくはメチレン基である。アルアルキル基は特に好
ましくはベンジル基である。置換されたアルアルキル基
の代表的な例はメチル−,ジメチル−,トリメチル−,
メトキシ−,ジメトキシ−,トリメトキシ−,トリフル
オロメチル−,ビストリフルオロメチル−及びトリスト
リフルオロメチル−ベンジル基である。
【0051】アルアルキルオキシ基として定義されるR
29,R30及びR31は好ましくは、非置換又は置換炭素原
子数7ないし13のアルアルキルオキシ基であり、アル
アルキルオキシ基中のアルキレン基は好ましくはメチレ
ン基である。アルアルキルオキシ基は特に好ましくは非
置換又は置換ベンジルオキシ基である。置換されたアル
アルキルオキシ基の代表的な例はメチル−,ジメチル
−,トリメチル−,メトキシ−,ジメトキシ−,トリメ
トキシ−,トリフルオロメチル−,ビストリフルオロメ
チル−及びトリストリフルオロメチル−ベンジルオキシ
基である。
【0052】式III で表わされる特に好ましい錯塩は、
式中、R29,R30及びR31が炭素原子数1ないし6のア
ルキル基、炭素原子数1ないし6のアルコキシ基、炭素
原子数4ないし12のシクロアルキル基、炭素原子数4
ないし12のシクロアルコキシ基、炭素原子数6ないし
16のアリール基又は炭素原子数6ないし16のアリー
ルオキシ基を表わす錯塩である。
【0053】式III で表わされる非常に特別に好ましい
錯塩は、式中、R29,R30及びR31がフェニル基、トシ
ル基又はシクロヘキシル基を表わす錯塩である。
【0054】式IVで表わされる適するホスフィンの代表
的な例は(C6 5 3 P、(C65 CH2 3 P、
(C5 113 P、(CH3 3 P、(C2 5
3 P、(n−C3 7 3 P、(i−C3 7 3 P、
(n−C4 9 3 P、(C6 5 2 HP、(C6
5 CH2 2 HP、(C5 112 HP、(CH3 2
HP、(C2 5 2 HP、(n−C3 7 2 HP、
(i−C3 7 2 HP、(n−C4 9 2 HP、
(C6 5 )H2 P、(C6 5 CH2 )H2 P、(C
5 11)H2 P、(CH3 )H2 P、(C2 5 )H2
P、(n−C3 7 )H2 P、(i−C3 7 )H
2 P、(n−C4 9 )H2 P、PH3 、(2−CH3
−C6 4 3 P、(3−CH3 −C6 4 3 P、
(4−CH3 −C6 4 3 P、(2,4−ジ−CH3
−C6 3 3 P、(2,6−ジ−CH3 −C6 3
3 P、(2−C2 5 −C6 4 3 P、(3−C2
5 −C6 4 3 P、(4−C2 5 −C6 4
3 P、(2−n−C3 7 −C6 4 3 P、(3−n
−C3 7 −C6 4 3 P、(4−n−C3 7 −C
6 4 3 P、(2−i−C3 7 −C6 4 3 P、
(3−i−C3 7 −C6 4 3 P、(4−i−C3
7 −C6 4 3 P、(2−n−C4 9 −C
6 4 3 P、(3−n−C4 9 −C6 4 3 P、
(4−n−C4 9 −C6 4 3 P、(2−i−C4
9 −C6 4 3 P、(3−i−C4 9 −C
6 4 3 P、(4−i−C4 9 −C6 4 3 P、
(2−t−C4 9 −C6 4 3 P、(3−t−C4
9 −C6 4 3 P、(4−t−C4 9 −C
6 4 3 P、(2−CH3 −6−t−C4 9 −C6
3 3 P、(3−CH3 −6−t−C4 9 −C6
3 3 P、(2,6−ジ−t−C4 9 −C6 3 3
P、(2,3−ジ−t−C4 9 −C6 3 3 P、
(2,4−ジ−t−C4 9 −C6 3 3 Pである。
【0055】特に好ましいホスフィンはトリイソプロピ
ルホスフィン、トリ−第三ブチルホスフィン及びトリシ
クロヘキシルホスフィンである。
【0056】式IIで表わされる化合物中の金属原子に結
合している配位子Lは、光変化を起こし易い又は光変化
を起こし難い配位子である。
【0057】光変化を起こし易い配位子を有する式III
で表わされる化合物の場合、触媒活性は光の作用を介し
て得られ、それ故、前記触媒が可視又は紫外領域の光を
用いて照射される場合は、光変化を起こし易い配位子は
分裂し、その結果、複分解重合のための触媒的な活性種
が生成する。
【0058】光変化を起こし易い配位子は、例えば窒素
(N2 );6ないし24個、好ましくは6ないし18
個、そして特に好ましくは6ないし12個の炭素原子を
含む非置換又はOH−,炭素原子数1ないし4のアルキ
ル−,炭素原子数1ないし4のアルコキシ−,炭素原子
数6ないし12のアリール−又はハロゲン−置換された
一環状,多環状又は縮合アレーン;或いは、3ないし2
2個、好ましくは4ないし16個、そして特に好ましく
は4ないし10個の炭素原子並びにO原子,S原子及び
N原子からなる群から選択された1ないし3個のヘテロ
原子を含む非置換又は炭素原子数1ないし4のアルキル
−,炭素原子数1ないし4のアルコキシ−又はハロゲン
−置換された一環状ヘテロアレーン,縮合ヘテロアレー
ン又は縮合アレーン−ヘテロアレーン;或いは、1ない
し22個、好ましくは1ないし18個、特に好ましくは
1ないし12個、そして最も好ましくは1ないし7個の
炭素原子を含む非置換又は炭素原子数1ないし4のアル
キル−,炭素原子数1ないし4のアルコキシ−又はハロ
ゲン−置換された脂肪族,脂環式,芳香族又は芳香脂肪
族ニトリルであってよい。好ましい置換基はメチル基、
エチル基、メトキシ基、エトキシ基、フルオロ基、クロ
ロ基及びブロモ基である。前記アレーン及びヘテロアレ
ーンは好ましくは、1ないし3個の基により置換されて
いる。ヘテロアレーンの中でも、電子リッチなヘテロア
レーンが好ましい。
【0059】アレーン及びヘテロアレーンのうちの幾つ
かの例は、ベンゼン、ビフェニル、ナフタレン、アント
ラセン、アセナフテン、フルオレン、フェナントレン、
ピレン、クリセン、フルオロアントレン、フラン、チオ
フェン、ピロール、γ−ピラン、γ−チオピラン、ピリ
ミジン、ピラジン、インドール、クマロン、チオナフテ
ン、カルバゾール、ジベンゾフラン、ジベンゾチオフェ
ン、ピラゾール、イミダゾール、ベンズイミダゾール、
オキサゾール、チアゾール、イソキサゾール、イソチア
ゾール、キノリン、イソキノリン、アクリジン、クロメ
ン、フェナジン、フェノキサジン、フェノチアジン、ト
リアジン、チアンスレン及びプリンである。好ましいア
レーン及びヘテロアレーンは非置換又は置換ベンゼン,
ナフタレン,チオフェン及びベンズチオフェンである。
アレーンは特に好ましくは非置換又は1ないし3個の炭
素原子数1ないし4のアルキル基により置換されたベン
ゼンであり、そしてヘテロアレーンは好ましくはチオフ
ェンである。
【0060】ニトリルは、例えばメトキシ基、エトキシ
基、弗素原子又は塩素原子により置換されていてよい;
好ましくは、ニトリルは非置換である。アルキルニトリ
ルは好ましくは直鎖状である。ニトリルの幾つかの例
は、アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリ
ル、ペンチルニトリル、ヘキシルニトリル、シクロペン
チルニトリル及びシクロヘキシルニトリル、ベンゾニト
リル、メチルベンゾニトリル、ベンジルニトリル及びナ
フチルニトリルである。ニトリルは好ましくは、直鎖状
の炭素原子数1ないし4のアルキルニトリル又はベンゾ
ニトリルである。アルキルニトリルのうちでも、アセト
ニトリルは特に好ましい。
【0061】好ましいサブグループの中では、光変化を
起こし易い配位子はN2 ;非置換又は1ないし3個の炭
素原子数1ないし4のアルキル基により置換されたベン
ゼン,チオフェン,ベンゾニトリル又はアセトニトリル
である。
【0062】本発明の範囲内で、光変化を起こし難い配
位子(配位された配位子とも呼ばれる)は、可視又は近
紫外スペクトル領域で触媒が照射される場合に、配位子
が触媒から全く分離されないか又は僅かに分離されるの
みであることを意味する。
【0063】光変化を起こし難い配位子は、例えば、ヘ
テロ原子(O原子,S原子又はN原子)を含む溶解して
いる無機又は有機化合物であってよく、これらはしばし
ば、溶媒としても使用される。このような化合物の代表
例はH2 O、H2 S及びNH3 ;1ないし18個,好ま
しくは1ないし12個,そして特に好ましくは1ないし
6個の炭素原子を含む所望によりハロゲン化された、好
ましくは弗素化又は塩素化された、脂肪族又は脂環式ア
ルコール又はメルカプタン、6ないし18個,好ましく
は6ないし12個の炭素原子を含む芳香族アルコール又
はチオール、7ないし18個,好ましくは7ないし12
個の炭素原子を含む芳香脂肪族アルコール又はチオー
ル;開鎖又は環状及び脂肪族,芳香脂肪族又は芳香族エ
ーテル,チオエーテル,スルホキシド,スルホン,ケト
ン,アルデヒド,カルボキシレート,ラクトン、2ない
し20個,好ましくは2ないし12個,そして特に2な
いし6個の炭素原子を含む所望によりN−炭素原子数1
ないし4のモノ−又はN−炭素原子数1ないし4のジア
ルキル化された、カルボキシアミド、及び、必要であれ
ば、N−炭素原子数1ないし4のアルキル化されたラク
タム;1ないし20個,好ましくは1ないし12個,そ
して特に好ましくは1ないし6個の炭素原子を含む開鎖
又は環状及び脂肪族,芳香脂肪族又は芳香族,第一,第
二及び第三アミンである。
【0064】このような光変化を起こし難い配位子の具
体例は、メタノール、エタノール、n−及びイソプロパ
ノール、n−,イソ及び第三ブタノール、1,1,1−
トリフルオロエタノール、ビストリフルオロメチルメタ
ノール、トリストリフルオロメチルメタノール、ペンタ
ノール、ヘキサノール、メチルメルカプタン又はエチル
メルカプタン、シクロペンタノール、シクロヘキサノー
ル、シクロヘキシルメルカプタン、フェノール、メチル
フェノール、フルオロフェノール、フェニルメルカプタ
ン、ベンジルメルカプタン、ベンジルアルコール、ジエ
チルエーテル、ジメチルエーテル、ジイソプロピルエー
テル、ジ−n−ブチルエーテル又はジ−第三ブチルエー
テル、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、ジオ
キサン、ジエチルチオエーテル、テトラヒドロチオフェ
ン、ジメチルスルホキシド、ジエチルスルホキシド、テ
トラ−及びペンタメチレンスルホキシド、ジメチルスル
ホン、ジエチルスルホン、テトラ−及びペンタメチレン
スルホン、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケ
トン、フェニルメチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、ベンジルメチルケトン、アセトアルデヒド、プロピ
オンアルデヒド、トリフルオロアセトアルデヒド、ベン
ズアルデヒド、エチルアセテート、ブチロラクトン、ジ
メチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ピロリド
ン及びN−メチルピロリドンである。
【0065】第一アミンは式R26NH2 で表わすことが
でき、第二アミンは式R2627NHで表わすことがで
き、そして第三アミンは式R262728Nで表わすこと
ができ、ここでR26は炭素原子数1ないし18のアルキ
ル基;炭素原子数5のシクロアルキル基又は炭素原子数
6のシクロアルキル基を表わし、これらの各々は非置換
又は炭素原子数1ないし4のアルキル−又は炭素原子数
1ないし4のアルコキシ置換されており、或いは炭素原
子数6ないし18のアリール基又は炭素原子数7ないし
12のアルアルキル基を表わし、これらの各々は非置換
又は炭素原子数1ないし4のアルキル−又は炭素原子数
1ないし4のアルコキシ置換されており、R27は独立し
てR26に対して定義されたものと同じ意味を有し、又は
26及びR27は一緒になって、テトラメチレン基、ペン
タメチレン基、3−オキサ−1,5−ペンチレン基又は
−CH2 −CH2 −NH−CH2 −CH2 −基又は−C
2−CH2 −N(炭素原子数1ないし4のアルキル)
−CH2 −CH2 −基を表わし、そしてR28は独立して
26に対して定義されたものと同じ意味を有する。アル
キル基は好ましくは1ないし12個、そして特に好まし
くは1ないし6個の炭素原子を含む。アリール基は好ま
しくは6ないし12個の炭素原子を含み、そしてアルア
ルキル基は好ましくは7ないし9個の炭素原子を含む。
アミンの代表例はメチルアミン、ジメチルアミン、トリ
メチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエ
チルアミン、メチルエチルアミン、ジメチルエチルアミ
ン、n−プロピルアミン、ジ−n−プロピルアミン、ト
リ−n−ブチルアミン、シクロヘキシルアミン、フェニ
ルアミン及びベンジルアミン、並びにピロリドン、N−
メチルピロリドン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリ
ン及びN−メチルモルホリンである。
【0066】本発明の組成物中の成分(b) は好ましく
は、式III 〔式中、Lはアレーン、ヘテロ原子、ニトリ
ル、窒素原子(N2 )、アルコール、アミン、CO、H
2 O又はNH3 を表わす〕で表わされる錯塩である。
【0067】成分(b) は特に好ましくは、式III 〔式
中、Lはベンゼン、チオフェン、ベンゾニトリル、アセ
トニトリル、窒素(N2 )を表わし、これらは各々非置
換又は1ないし3個の炭素原子数1ないし4のアルキル
基,非置換又は部分的若しくは完全に弗素化された炭素
原子数1ないし4のアルコール,CO,H2 O又はNH
3 により置換されている〕で表わされる錯塩である。
【0068】式III で表わされる化合物中のZ1 - 及び
2 - は各々一価イオンであってよく、ここでZ1 -
びZ2 - は同一又は異なっていてもよく、又はZ1 -
びZ2 - は一緒になって、二価イオンであってよい。
【0069】適するアニオンは、例えばハイドライド
(H- )、ハライド(例えばCl- ,Br- 及び
- )、BF4 - 、PF6 - 、SbF6 - 、As
6 - 、シクロペンタジエニル- 〔これは、非置換又は
炭素原子数1ないし4のアルキル基,炭素原子数1ない
し4のアルコキシ基,(炭素原子数1ないし4のアルキ
ル)3 Si基又は(炭素原子数1ないし4のアルキル)
3 SiO基により置換されている〕又はインデニル-
並びに酸素酸のアニオンである。
【0070】更に適するアニオンは炭素原子数1ないし
12のアルコレート、好ましくは炭素原子数1ないし6
のアルコレート、及び特に好ましくは炭素原子数1ない
し4のアルコレートであり、これらは好ましくは分岐鎖
状の、例えば、式Rx y z C−O- に相当するもの
であり、式中、Rx は水素原子又は炭素原子数1ないし
10のアルキル基を表わし、Ry は炭素原子数1ないし
10のアルキル基を表わし、そしてRz 炭素原子数1な
いし10のアルキル基又はフェニル基を表わす。代表的
な例は特にイソプロピルオキシ基及び第三ブチル基であ
る。
【0071】他の適するアニオンは炭素原子数3ないし
18のアセチリド基、好ましくは炭素原子数5ないし1
4のアセチリド基、そして特に好ましくは、炭素原子数
5ないし12のアセチリド基を表わし、これらは式Rw
−C≡C- で表わすことができ、式中、Rw は炭素原子
数1ないし16のアルキル基、好ましくはα−分岐され
た炭素原子数3ないし12のアルキル基、例えば式Rx
y z で表わされる基を表わし、又はフェニル基又は
ベンジル基を表わし、これらの各々は非置換又は1ない
し3個の炭素原子数1ないし4のアルキル基又は炭素原
子数1ないし4のアルコキシ基により置換されている。
幾つかの例は、イソプロピルアセチリド基、イソ及び第
三ブチルアセチリド基、フェニルアセチリド基、ベンジ
ルアセチリド基、2−メチルフェニルアセチリド基、2
−イソプロピルフェニルアセチリド基、2−イソプロピ
ル−6−メチルフェニルアセチリド基、2−第三ブチル
フェニルアセチリド基、2,6−ジ−第三ブチルフェニ
ルアセチリド基及び2−メチル−6−第三ブチルフェニ
ルアセチリド基である。
【0072】酸素酸のアニオンは、例えば、スルフェー
ト、ホスホネート、パークロレート、パーブロメート、
パーアイオデート、アンチモネート、アルセネート、ナ
イトレート、カーボネート;炭素原子数1ないし8のカ
ルボン酸のアニオン、例えばホルミエート、アセテー
ト、プロピオネート、ブチレート、ベンゾエート、フェ
ニルアセテート、モノ−,ジ−又はトリクロロ−又はフ
ルオロアセテート;スルホネート、例えばメチルスルホ
ネート、エチルスルホネート、プロピルスルホネート、
ブチルスルホネート、トリフルオロメチルスルホネート
(トリフレート)、フェニルスルホネート又はベンジル
スルホネートであり、これらの各々は、非置換又は炭素
原子数1ないし4のアルキル基,炭素原子数1ないし4
のアルコキシ基又はハロゲン原子,好ましくは弗素原
子,塩素原子又は臭素原子により置換されており、例え
ば、トシレート、メシレート、ブロシレート、p−メト
キシフェニルスルホネート又はp−エトキシフェニルス
ルホネート、ペンタフルオロフェニルスルホネート又は
2,4,6−トリイソプロピルスルホネート、及びホス
ホネート、代表的にはメチルホスホネート、エチルホス
ホネート、プロピルホスホネート、ブチルホスホネー
ト、フェニルホスホネート、p−メチルフェニルホスホ
ネート、及びベンジルホスホネートである。
【0073】式III 中のZ1 - 及びZ2 - は好ましく
は、H- アニオン、Cl- アニオン、Br- アニオン、
BF4 - アニオン、PF6 - アニオン、SbF6 - アニ
オン、AsF6 - アニオン、CF3 SO3 - アニオン、
6 5 −SO3 - アニオン、p−トルエンスルホネー
ト(トシレート)アニオン、3,5−ジメチルフェニル
スルホネートアニオン、2,4,6−トリメチルフェニ
ルスルホネートアニオン又は4−トリフルオロメチルフ
ェニルスルホネートアニオン又はシクロペンタジエニル
アニオンを表わす。
【0074】式III で表わされる特に好ましいROMP
触媒は、[(シクロヘキシル)3 P]2 RuCl2
[(C6 5 3 P]3 RuCl2 、[(C6 5 3
P]3(CO)RuH2 、[(C6 5 3 P]3 Ru
Cl(シクロペンタジエニル)、[(シクロヘキシル)
3 P]2 (CH3 OH)Ru(トシレート)2 、[(o
−トリル)3 P]3 RuCl2 、[(CH3 2 CH]
3 P(クメン)RuCl2 、(シクロヘキシル)3
(クメン)RuCl2 、及び特に、(1−メチル−4−
イソプロピルベンゼン)RuCl2 P(シクロヘキシ
ル)3 である。
【0075】本発明の組成物中で成分(c) として使用す
るために適する充填材は、例えば、金属粉末、木材粉
末、ガラス粉末、ガラスビーズ、半金属酸化物及び金属
酸化物、代表的にはSiO2 (エーロジル,石英,石英
粉末,溶融シリカ)、コランダム及び酸化チタン、半金
属窒化物及び金属窒化物、例えば、窒化珪素、窒化硼素
及び窒化アルミニウム、半金属炭化物及び金属炭化物
(SiC)、金属カーボネート(ドロマイト,白亜,C
aCO3 )、金属スルフェート(バライト,ギプサ
ム)、鉱物粉末及び天然又は合成鉱物、特にシリケート
系、代表的には、タルク,雲母,カオリン,ウォラスト
ナイト,ベントナイト及び他のものに由来するものであ
る。
【0076】成分(c) は好ましくは、金属酸化物、金属
カーボネート、金属スルフェート又は金属シリケート、
或いはSiO2 である。
【0077】成分(c) は特に好ましくは、白亜、Al2
3 及びSiO2 である。
【0078】異なるSiO2 変性体のうちでも、石英粉
末は特に好ましい。
【0079】式Iで表わされるシランは公知であり、そ
して公知方法で製造することができる。これらのシラン
のうちの幾つかは市販されている。
【0080】好ましいシランは式I〔式中、Rは2ない
し100個の炭素原子を有する一価有機基を表わし、1
個又はそれより多くの炭素原子はO原子,S原子,N原
子又はSi原子により置換されていてよく、そして
1 ,Y2 及びY3 は互いに独立して炭素原子数1ない
し20のアルキル基、炭素原子数5ないし20のアリー
ル基、炭素原子数6ないし20のアルアルキル基、炭素
原子数5ないし12のシクロアルキル基、炭素原子数2
ないし20のアルコキシアルキル基又は炭素原子数1な
いし20のアシル基を表わす〕で表わされるシランであ
る。
【0081】R,Y1 ,Y2 又はY3 として定義される
アルキル基は、代表的にはメチル基、エチル基、イソプ
ロピル基、n−プロピル基、n−ブチル基、イソブチル
基、第二ブチル基、第三ブチル基並びに異なる異性体状
のペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、
ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリ
デシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデ
シル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル
基及びエイコシル基を包含する。
【0082】R,Y1 ,Y2 又はY3 として定義される
アリール基は好ましくは6ないし10個の炭素原子を含
み、そして例えば、フェニル基、ペンタリニル基、イン
デニル基、ナフチル基、アズリニル基及びアントリル基
であってよい。
【0083】R,Y1 ,Y2 又はY3 として定義される
アルアルキル基は好ましくは7ないし12個の炭素原
子、そして特に好ましくは7ないし10個の炭素原子を
含み、そして例えば、ベンジル基、フェネチル基、3−
フェニルプロピル基、α−メチルベンジル基、4−フェ
ニルブチル基及びα,α−ジメチルベンジル基である。
【0084】R,Y1 ,Y2 又はY3 として定義される
シクロアルキル基は好ましくは炭素原子数5ないし8の
シクロアルキル基、特に好ましくは、炭素原子数5のシ
クロアルキル基又は炭素原子数6のシクロアルキル基で
ある。幾つかの例は、シクロプロピル基、ジメチルシク
ロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、メ
チルシクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプ
チル基及びシクロオクチル基である。
【0085】R,Y1 ,Y2 又はY3 として定義される
アルコキシアルキル基の代表的な例は、2−メトキシエ
チル基、2−エトキシエチル基、2−メトキシプロピル
基、3−メトキシプロピル基、2−エトキシプロピル基
及び3−エトキシプロピル基である。
【0086】Rとして定義されるアルケニル基は、プロ
ペニル基、イソプロペニル基、2−ブテニル基、3−ブ
テニル基、イソブテニル基、n−ペンタ−2,4−ジエ
ニル基、3−メチル−ブテ−2−エニル基、n−オクテ
−2−エニル基、n−ドデセ−2−エニル基、イソドデ
セニル基、n−オクタデセ−2−エニル基及びn−オク
タデセ−4−エニル基を包含する。
【0087】アクリルオキシアルキル基及びメタクリル
オキシアルキル基の代表的な例は、2−アクリルオキシ
エチル基、2−メタクリルオキシエチル基、3−アクリ
ルオキシプロピル基及び3−メタクリルオキシプロピル
基である。
【0088】適するアミノアルキル基は、例えば、2−
アミノエチル基、3−アミノエチル基、3−アミノプロ
ピル基、3−アミノブチル基及び4−アミノブチル基で
ある。
【0089】適するグリシジルオキシアルキル基は、例
えば、2−グリシジルエチル基、3−グリシジルプロピ
ル基、3−グリシジルブチル基及び4−グリシジルブチ
ル基であってよい。
【0090】エポキシシクロヘキシルアルキル基は好ま
しくは、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチ
ル基である。
【0091】式I中のRは好ましくは、メチル基、エチ
ル基、n−オクチル基、ビニル基、3−メルカプトプロ
ピル基、3−アミノプロピル基、3−グルシジルオキシ
プロピル基、3−アクリルオキシプロピル基、3−メタ
クリルオキシプロピル基、β−(3,4−エポキシシク
ロヘキシル)エチル基、N−(β−アミノエチル)−3
−アミノプロピル基、3−ウレイドプロピル基、3−イ
ソシアナトプロピル基、H2 N−CH2 CH2 NH−C
2 CH2 NH−CH2 CH2 CH2 −基、(CH
3 O)3 Si−CH2 CH2 CH2 NH−CH2 CH2
CH2 −基又は次式:
【化10】 で表わされる基である。
【0092】特に好ましいシランは、式I〔式中、Rは
メチル基、ビニル基、3−メルカプトプロピル基又は3
−アミノプロピル基を表わす〕で表わされるシランであ
る。
【0093】式I中のY1 ,Y2 及びY3 は好ましく
は、メチル基、エチル基、アセチル基又は2−メトキシ
エチル基を表わす。
【0094】式Iで表わされる適するシランの具体例
は、オクチルトリエトキシシラン、メチルトリエトキシ
シラン、メチルトリメトキシシラン、トリス[3−(ト
リメトキシシリル)プロピル]イソシアヌレート、ビニ
ルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビ
ニル−トリス(2−メトキシエトキシ)シラン、γ−メ
タクリルオキシプロピルトリメトキシシラン、β−
(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキ
シシラン、γ−グルシジルオキシプロピルトリメトキシ
シラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、
γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプ
ロピルトリメトキシシラン、N−(β−アミノエチル)
−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、H2 NCH
2 CH2 NHCH2 CH2 NHCH2 CH2 CH2 Si
(OCH3 3 、ビス[γ−(トリメトキシシリル)プ
ロピル]アミン、次式:
【化11】 〔式中、R及びR′はアルキル基又はアリール基を表わ
す〕で表わされる有機的に変性されたポリジメチルシロ
キサン、γ−ウレイドプロピルトリメトキシシラン、γ
−イソシアナトプロピルトリエトキシシラン、3−クロ
ロプロピルトリメトキシシラン、3−トリエトキシシリ
ルプロピルコハク酸無水物、3−メタクリルオキシプロ
ピルトリメトキシシラン、ビニルトリス(2−メトキシ
エトキシ)シラン、ビニルトリアセトキシシラン、3−
メルカプトプロピルトリエトキシシラン、3−グリシジ
ルオキシプロピルトリエトキシシラン、3−(2−アミ
ノエチルアミノ)プロピルトリメトキシシラン及び3−
(2−アミノエチルアミノ)プロピルメチルジメトキシ
シランである。
【0095】成分(c) と成分(d) との混合物の代わりに
石英粉末を充填材として使用し、式Iで表わされるシラ
ンで前処理された成分(c) と成分(d) との混合物として
石英粉末を使用することも可能であるということは特記
されてよい。このような石英粉末(これらは、エポキシ
シラン、アルキルシラン又はビニルシランを用いて前処
理されている)は、例えば、商標名シルボンド(Silbon
d) W12EST、VpW12VST及びVpW12S
STの下で市販されている。
【0096】本発明の組成物中の成分(a) ないし(d) の
量は、広汎に変化してよい。
【0097】本発明の組成物は好ましくは、成分(a) 1
5〜75重量%、成分(b) 0.001〜10.0重量
%、成分(c) 20〜80重量%及び成分(d) 0.01〜
20.0重量%を含む〔成分(a) ,(b) 及び(c) の合計
は100重量%である〕。
【0098】特に好ましい本発明の組成物は、成分(a)
25〜65重量%、特に30〜50重量%、成分(b)
0.01〜2.0重量%、特に0.1〜1.0重量%、
成分(c) 30〜75重量%、特に50〜70重量%、及
び成分(d) 0.05〜10.0重量%、特に0.1〜
2.0重量%を含む組成物である。
【0099】本発明の組成物の製造は、公知混合機(例
えば、スターラー,ロール)を使用して前記組成物を混
合することにより、慣用の方法で行ってよい。
【0100】成分(a) ないし(d) に加えて、本発明の組
成物は、別の慣用の添加剤、代表的には酸化防止剤、光
安定剤、可塑剤、着色剤、顔料、チキソトロープ剤、強
化材、消泡剤、帯電防止剤、潤滑剤及び離型剤を含んで
いてよい。
【0101】本発明の組成物は不活性溶媒も含んでいて
よい。適する不活性溶媒は、例えば、プロトン性−極性
及び中性溶媒であり、これらは単独又は少なくとも二つ
の溶媒の混合物として使用される。代表的な例は下記の
ものである:エーテル(ジブチルエーテル、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン、エチレングリコールモノメチル
エーテル又はエチレングリコールジメチルエーテル、エ
チレングリコールモノエチルエーテル又はエチレングリ
コールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチ
ルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテ
ル)、ハロゲン化炭化水素(メチレンクロリド、クロロ
ホルム、1,2−ジクロロエタン、1,1,1−トリク
ロロエタン、1,1,2,2−テトラクロロエタン)、
カルボキシレート及びラクトン(エチルアセテート、メ
チルプロピオネート、エチルベンゾエート、2−メトキ
シエチルアセテート、γ−ブチロラクトン、δ−バレロ
ラクトン、ピバロラクトン)、カルボキサミド及びラク
タム(N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチ
ルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、テト
ラメチル尿素、ヘキサメチルホスホン酸トリアミド、γ
−ブチロラクタム、ε−カプロラクタム、N−メチルピ
ロリドン、N−アセチルピロリドン、N−メチルカプロ
ラクタム)、スルホキシド(ジメチルスルホキシド)、
スルホン(ジメチルスルホン、ジエチルスルホン、トリ
メチレンスルホン、テトラメチレンスルホン)、第三ア
ミン(N−メチルピペリジン、N−メチルモルホリ
ン)、脂肪族及び芳香族炭化水素、代表的には、石油エ
ーテル、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、メチル
シクロヘキサン、ベンゼン又は置換ベンゼン(クロロベ
ンゼン、o−ジクロロベンゼン、1,2,4−トリクロ
ロベンゼン、ニトロベンゼン、トルエン、キシレン)及
びニトリル(アセトニトリル、プロピオニトリル、ベン
ゾニトリル、フェニルアセトニトリル)。好ましい溶媒
は、中性の極性及び非極性溶媒である。
【0102】好ましい溶媒は脂肪族及び芳香族炭化水
素、並びにこのような溶媒の混合物である。
【0103】本発明の組成物の特別な利点は、液体モノ
マーの場合には、複分解重合は溶媒を使用することなく
行い得るということである。
【0104】本発明の組成物は、重合に先立って直接製
造してもよいし、又は、前製剤化混合物として使用され
てもよい。前記混合物は、容易に使用できる製剤とし
て、重合前に長期間、貯蔵することができ、この事は、
大規模な工業的使用において都合が良い。しかしなが
ら、触媒が光変化を起こし易い配位子を含む場合には、
遮光して前記混合物を貯蔵することが推奨される。
【0105】本発明は、成分(a) ないし(d) を含む組成
物を40℃を越える温度に加熱することからなる複分解
ポリマーの製造方法にも関するものである。
【0106】本発明の方法は都合良くは、少なくとも6
0℃の温度で行われる。本新規方法は、特に、60ない
し300℃、好ましくは60ないし250℃、より好ま
しくは60ないし200℃、そして最も好ましくは70
ないし160℃の温度範囲内で行われる。重合後に、前
記混合物を高められた温度(例えば、80ないし200
℃)で後アニールすることは都合が良いであろう。
【0107】前記重合は、成形工程(例えば、カレンダ
リング,注型,圧縮成形,射出成形又は押出工程)を含
んでよい。本発明の方法を用いて、何れかの種類の成形
品及び被膜を製造するための材料を製造することが可能
である。都合良くは、成形及び重合は、無溶媒反応系に
関連付けされてよく、そして射出成形、押出及び与えら
れた形態での重合のような製造方法を用いることも可能
である(必要であれば、加圧下で行う)。
【0108】本発明の方法に従って製造された混合物
は、ホモポリマー、構造単位の静的な分布を有するコポ
リマー、グラフトポリマー、ブロックポリマー又は架橋
ポリマーからなってよい。前記ポリマーは、500ない
し約2000000ダルトン、好ましくは1000ない
し1000000ダルトン(ゲルパーミエーションクロ
マトグラフィーにより決定される)の平均分子量を有し
てよい。
【0109】本発明の方法に従って製造された混合物
は、特に、高い熱安定性、優れた靱性及び機械的堅牢性
並びに優れた電気的性質(低い誘電率,低い損失因子又
はtanδ値)を有し、そしてとりわけ、真空注型技術
における用途に、好ましくは電気部品及び電子部品のた
めの封止材として適する。硬化された注型組成物は、良
好な機械的及び誘電特性及び高い耐久性を有する。
【0110】したがって、本発明は、電気部品又は電子
部品のための封入材料としての本発明の組成物の使用方
法にも関するものである。
【0111】
【実施例及び発明の効果】下記の実施例により、本発明
を説明する。
【0112】実施例:下記の実施例において使用される
ジシクロペンタジエンは、KOH又はモレキュラーシー
ブ(5Å)上で、室温で、少なくとも4日間、乾燥され
る。使用前に、ジシクロペンタジエンの必要量は、真空
下(3mbar)で約10分間、脱気される。全ての実施例
のROMP触媒は、(1−メチル−4−イソプロピルベ
ンゼン)RuCl2 P(シクロヘキシル)3 (触媒A)
である。下記の市販物質も使用される。 消泡剤:Byk085〔ビーワイケイ ヒェミー(Byk C
hemie)社製〕 Byk066〔ビーワイケイ ヒェミー(Byk Chemie)社
製〕 充填材:石英粉末W12〔クォーツヴェルケ フレッヒ
ェン(Quarzwerke Frechen)社製〕 シルボンド(Silbond) W12EST〔クォーツヴェルケ
フレッヒェン(Quarzwerke Frechen)社製,石英粉末W
12,エポキシシランで前処理されている〕 VpW12VST〔クォーツヴェルケ フレッヒェン(Q
uarzwerke Frechen)社製,石英粉末W12,アルキルシ
ランで前処理されている〕 VpW12SST〔クォーツヴェルケ フレッヒェン(Q
uarzwerke Frechen)社製,石英粉末W12,ビニルシラ
ンで前処理されている〕 ノルソレッ クス〔商標名:Norsorex〕NS:熱可塑性ポ
リノルボルネン〔日本ゼオン社製〕
【0113】実施例1:ノルソレッ クス〔商標名:Nors
orex〕NS,0.39gを、攪拌しながら、80℃で、
ジシクロペンタジエン38.95gに溶解する。この溶
液を60℃に冷却し、次いでByk066,0.26
g、ビニルトリメトキシシラン〔シルクェスト(商標
名:Silquest)A−171,オシ スペシャルティーズ
(Osi Specialties) 社から提供される〕0.49g及び
触媒A0.20gを添加する。この混合物を60℃で1
0分間攪拌し、次いで石英粉末W12,59.71gを
更に添加する。この混合物を更に加熱することなく15
分間攪拌し、次いで真空下で3ないし5分間脱気する。
次いで得られた混合物をアルミニウム型内に注入し、次
いで硬化(2時間/80℃;4時間/100℃;1時間
/150℃)する。褐色を帯びた灰色の試験片の機械的
及び電気的性質を表1に示す。
【0114】実施例2:ノルソレッ クス〔商標名:Nors
orex〕NS,0.39gを、攪拌しながら、80℃で、
ジシクロペンタジエン39.09gに溶解する。この溶
液を60℃に冷却し、次いでByk066,0.26g
及び触媒A0.20gを添加する。この混合物を60℃
で10分間攪拌し、次いでシルボンド(Silbond) W12
EST,60.06gを更に添加する。この混合物を更
に加熱することなく10分間攪拌し、次いで真空下で3
ないし5分間脱気する。次いで得られた混合物をアルミ
ニウム型内に注入し、次いで硬化(2時間/80℃;4
時間/100℃;1時間/150℃)する。褐色を帯び
た灰色の試験片の機械的及び電気的性質を表1に示す。
【0115】実施例3:シルボンド(Silbond) W12E
STの代わりにVpW12VSTを使用して、実施例2
に記載された方法を繰り返す。次いで硬化された試験片
の性質を表1に示す。
【0116】実施例4:シルボンド(Silbond) W12E
STの代わりにVpW12SSTを使用して、実施例2
に記載された方法を繰り返す。次いで硬化された試験片
の性質を表1に示す。
【0117】実施例5(比較例):ノルソレッ クス〔商
標名:Norsorex〕NS,0.39gを、攪拌しながら、
80℃で、ジシクロペンタジエン39.09gに溶解す
る。この溶液を60℃に冷却し、次いでByk066,
0.26g及び触媒A0.20gを添加する。この混合
物を60℃で10分間攪拌し、次いで石英粉末W12,
60.06gを更に添加する。この混合物を更に加熱す
ることなく10分間攪拌し、次いで真空下で3ないし5
分間脱気する。次いで得られた混合物をアルミニウム型
内に注入し、次いで硬化(2時間/80℃;4時間/1
00℃;1時間/150℃)する。褐色を帯びた灰色の
試験片の機械的及び電気的性質を表1に示す。
【0118】
【表1】 1.) 1c:臨界応力強度因子2.) 1c:比破壊靱性3.) tanδ値が0.05に達する時の温度4.) tanδ値が0.10に達する時の温度

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a) 少なくとも一つのタイト(tight) シ
    クロオレフィン、(b) 開環複分解重合用触媒、(c) 充填
    材、及び(d) 次式I: 【化1】 〔式中、Rは2ないし100個の炭素原子を有する一価
    有機基を表わし、1個又はそれより多くの炭素原子はO
    原子,S原子,N原子又はSi原子により置換されてい
    てよく、そしてY1 ,Y2 及びY3 は互いに独立して炭
    素原子数1ないし20のアルキル基、炭素原子数5ない
    し20のアリール基、炭素原子数6ないし20のアルア
    ルキル基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル
    基、炭素原子数2ないし20のアルコキシアルキル基又
    は炭素原子数1ないし20のアシル基を表わす〕で表わ
    されるシランからなる組成物。
  2. 【請求項2】 成分(a) が次式II: 【化2】 〔式中、 Q1 は少なくとも1個の炭素原子を含む基を表わし、Q
    1 は−CH=CQ2 基と一緒になって、少なくとも3員
    環を有する脂環式環を形成し、Q1 は珪素原子,燐原
    子,酸素原子,窒素原子又は硫黄原子からなる群から選
    択された1個又はそれより多くのヘテロ原子を含んでよ
    く、且つQ1 は非置換又はハロゲン原子,=O基,−C
    N基,−NO2 基,R1 2 3 Si−(O)u −基,
    −COOM基,−SO3 M基,−PO3 M基,−COO
    (M1 1/2 基,−SO3 (M1 1/2 基,−PO
    3 (M1 1/2 基,炭素原子数1ないし20のアルキル
    基,炭素原子数1ないし20のヒドロキシアルキル基,
    炭素原子数1ないし20のハロアルキル基,炭素原子数
    1ないし6のシアノアルキル基,炭素原子数3ないし8
    のシクロアルキル基,炭素原子数6ないし16のアリー
    ル基,炭素原子数7ないし16のアルアルキル基,炭素
    原子数3ないし6のヘテロシクロアルキル基,炭素原子
    数3ないし16のヘテロアリール基,炭素原子数4ない
    し16のヘテロアルアルキル基又はR4 −X−基により
    置換されており;或いは、Q1 において2個の隣接する
    炭素原子は−CO−O−CO−基又は−CO−NR5
    CO−基を介して結合されており;或いは、Q1 におい
    て上記脂環式環の隣接する炭素原子には脂環式環,芳香
    族環又はヘテロ芳香族環が縮合されており、前記の脂環
    式環,芳香族環又はヘテロ芳香族環は、非置換又はハロ
    ゲン原子,−CN基,−NO2基,R6 7 8 Si−
    (O)u −基,−COOM基,−SO3 M基,−PO3
    M基,−COO(M1 1/2 基,−SO3 (M1 1/2
    基,−PO3 (M1 1/2 基,炭素原子数1ないし20
    のアルキル基,炭素原子数1ないし20のヒドロキシア
    ルキル基,炭素原子数1ないし20のハロアルキル基,
    炭素原子数1ないし6のシアノアルキル基,炭素原子数
    3ないし8のシクロアルキル基,炭素原子数6ないし1
    6のアリール基,炭素原子数7ないし16のアルアルキ
    ル基,炭素原子数3ないし6のヘテロシクロアルキル
    基,炭素原子数3ないし6のヘテロアリール基,炭素原
    子数4ないし16のヘテロアルアルキル基又はR13−X
    1 −基により置換されており;X及びX1 は互いに独立
    して、−O−基、−S−基、−CO−基、−SO−基、
    −SO2 −基、−O−CO−基、−COO−基、−CO
    −NR5 −基、−NR10−CO−基、−SO2 −O−基
    又は−O−SO2 −基を表わし;R1 ,R2 及びR3
    互いに独立して、炭素原子数1ないし12のアルキル
    基、炭素原子数1ないし12のパーフルオロアルキル
    基、フェニル基又はベンジル基を表わし;R4 及びR13
    は互いに独立して、炭素原子数1ないし20のアルキル
    基、炭素原子数1ないし20のハロアルキル基、炭素原
    子数1ないし20のヒドロキシアルキル基、炭素原子数
    3ないし8のシクロアルキル基、炭素原子数6ないし1
    6のアリール基、炭素原子数7ないし16のアルアルキ
    ル基を表わし;R5 及びR10は互いに独立して、水素原
    子、炭素原子数1ないし12のアルキル基、フェニル基
    又はベンジル基を表わし、アルキル基は順に非置換又は
    炭素原子数1ないし12のアルコキシ基又は炭素原子数
    3ないし8のシクロアルキル基により置換されており;
    6 ,R7 及びR8 は互いに独立して、炭素原子数1な
    いし12のアルキル基、炭素原子数1ないし12のパー
    フルオロアルキル基、フェニル基又はベンジル基を表わ
    し;Mはアルカリ金属を表わし、そしてM1はアルカリ
    土類金属を表わし;そしてuは0又は1を表わし;そし
    てQ1 と共に形成される脂環式環は他の非芳香族二重結
    合を含んでいてよく;Q2 は水素原子、炭素原子数1な
    いし20のアルキル基、炭素原子数1ないし20のハロ
    アルキル基、炭素原子数1ないし12のアルコキシ基、
    ハロゲン原子、−CN基、R11−X2 −基を表わし;R
    11は炭素原子数1ないし20のアルキル基、炭素原子数
    1ないし20のハロアルキル基、炭素原子数1ないし2
    0のヒドロキシアルキル基、炭素原子数3ないし8のシ
    クロアルキル基、炭素原子数6ないし16のアリール基
    又は炭素原子数7ないし16のアルアルキル基を表わ
    し;X2 は−COO−基又は−CO−NR12−基を表わ
    し;R12は水素原子、炭素原子数1ないし12のアルキ
    ル基、フェニル基又はベンジル基を表わし;上述のシク
    ロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、アリール基、
    ヘテロアリール基、アルアルキル基及びヘテロアルアル
    キル基は、非置換又は炭素原子数1ないし12のアルキ
    ル基,炭素原子数1ないし12のアルコキシ基,−NO
    2 基,−CN基又はハロゲン原子により置換されてお
    り、そして上述のヘテロシクロアルキル基、ヘテロアリ
    ール基及びヘテロアルアルキル基のヘテロ原子は下記
    群:−O−,−S−,−NR9 −及び−N=から選択さ
    れており;そしてR9 は水素原子、炭素原子数1ないし
    12のアルキル基、フェニル基又はベンジル基を表わ
    す〕で表わされる化合物である請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 成分(a) がノルボルネン又はノルボルネ
    ン誘導体である請求項1記載の組成物。
  4. 【請求項4】 成分(a) がジシクロペンタジエンである
    請求項1記載の組成物。
  5. 【請求項5】 成分(b) がルテニウム(+II)錯塩又は
    オスミウム(+II)錯塩である請求項1記載の組成物。
  6. 【請求項6】 成分(b) が次式III : (R29 30 31P)x y Me2+1 - 2 - (III) 〔式中、 R29,R30及びR31は互いに独立して、水素原子、炭素
    原子数1ないし20のアルキル基、炭素原子数1ないし
    20のアルコキシ基;各々非置換又は炭素原子数1ない
    し6のアルキル基,炭素原子数1ないし6のハロアルキ
    ル基若しくは炭素原子数1ないし6のアルコキシ基によ
    り置換された炭素原子数4ないし12のシクロアルキル
    基又はシクロアルコキシ基;或いは各々非置換又は炭素
    原子数1ないし6のアルキル基,炭素原子数1ないし6
    のハロアルキル基若しくは炭素原子数1ないし6のアル
    コキシ基により置換された炭素原子数6ないし16のア
    リール基又は炭素原子数6ないし16のアリールオキシ
    基;或いは各々非置換又は炭素原子数1ないし6のアル
    キル基,炭素原子数1ないし6のハロアルキル基若しく
    は炭素原子数1ないし6のアルコキシ基により置換され
    た炭素原子数7ないし16のアルアルキル基又は炭素原
    子数7ないし16のアルアルコキシ基を表わし;R30
    びR31は一緒になってテトラ−又はペンタメチレン基を
    表わし、これらは各々非置換又は炭素原子数1ないし6
    のアルキル基,炭素原子数1ないし6のハロアルキル基
    若しくは炭素原子数1ないし6のアルコキシ基により置
    換されており;或いはR30及びR31は一緒になってテト
    ラ−又はペンタメチレンジオキシル基、又はテトラ−又
    はペンタメチレン基を表わし、これらは各々非置換又は
    炭素原子数1ないし6のアルキル基,炭素原子数1ない
    し6のハロアルキル基若しくは炭素原子数1ないし6の
    アルコキシ基により置換されており且つ1個又は2個の
    1,2−フェニレン基と縮合しており、或いはR30及び
    31は一緒になってテトラ−又はペンタメチレン基を表
    わし、又はテトラメチレンジオキシル基を表わし、これ
    は非置換又は炭素原子数1ないし6のアルキル基,炭素
    原子数1ないし6のハロアルキル基若しくは炭素原子数
    1ないし6のアルコキシ基により置換されており且つこ
    れは1,2−及び3,4−位でフェニレン縮合してお
    り、そしてR31は上記において定義されたものと同じ意
    味を表わし;Lは中性配位子を表わし、MeはRu又は
    Osを表わし、Z1 - 及びZ2 - は各々一価アニオンを
    表わし、又はZ1 - 及びZ2 - は一緒になって二価アニ
    オンを表わし、 xは1ないし3の数を表わし、そしてyは0ないし3の
    数を表わし、ここで、2≦x+y≦4である〕で表わさ
    れる錯塩である請求項1記載の組成物。
  7. 【請求項7】 成分(b) が式III 〔式中、R29,R30
    びR31は炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原子
    数1ないし6のアルコキシ基、炭素原子数4ないし12
    のシクロアルキル基、炭素原子数4ないし12のシクロ
    アルコキシ基、炭素原子数6ないし16のアリール基又
    は炭素原子数6ないし16のアリールオキシ基を表わ
    す〕で表わされる錯塩である請求項6記載の組成物。
  8. 【請求項8】 成分(b) が式III 〔式中、R29,R30
    びR31はフェニル基、トリル基又はシクロヘキシル基を
    表わす〕で表わされる錯塩である請求項6記載の組成
    物。
  9. 【請求項9】 成分(b) が式III 〔式中、Lはアレー
    ン、ヘテロアレーン、ニトリル、窒素(N2 )、アルコ
    ール、アミン、CO、H2 O又はNH3 を表わす〕で表
    わされる錯塩である請求項6記載の組成物。
  10. 【請求項10】 成分(b) が式III 〔式中、Lはベンゼ
    ン、チオフェン、ベンゾニトリル、アセトニトリル、窒
    素(N2 )を表わし、これらは各々非置換又は1ないし
    3個の炭素原子数1ないし4のアルキル基、非置換又は
    部分的若しくは完全に弗素化された炭素原子数1ないし
    4のアルコール、CO、H2 O又はNH3 により置換さ
    れている〕で表わされる錯塩である請求項6記載の組成
    物。
  11. 【請求項11】 成分(b) が式III 〔式中、LはZ1 -
    及びZ2 - は互いに独立してH- アニオン、Cl- アニ
    オン、Br- アニオン、BF4 - アニオン、PF6 -
    ニオン、SbF6 - アニオン、AsF6 - アニオン、C
    3 SO3 -アニオン、C6 5 −SO3 - アニオン、
    p−トルエンスルホネート(トシレート)アニオン、
    3,5−ジメチルフェニルスルホネートアニオン、2,
    4,6−トリメチルフェニルスルホネートアニオン又は
    4−トリフルオロメチルフェニルスルホネートアニオン
    又はシクロペンタジエニルアニオンを表わす〕で表わさ
    れる錯塩である請求項6記載の組成物。
  12. 【請求項12】 成分(b) がルテニウム(+II)錯塩で
    ある請求項5記載の組成物。
  13. 【請求項13】 成分(c) が金属酸化物、金属カーボネ
    ート、金属スルフェート、金属シリケート、又はSiO
    2 である請求項1記載の組成物。
  14. 【請求項14】 成分(c) が白亜、Al2 3 又はSi
    2 である請求項1記載の組成物。
  15. 【請求項15】 成分(d) が式I〔式中、Rは炭素原子
    数1ないし20のアルキル基、炭素原子数5ないし20
    のアリール基、炭素原子数6ないし20のアルアルキル
    基、炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基、炭素
    原子数2ないし20のアルコキシアルキル基、炭素原子
    数2ないし20のアルケニル基、炭素原子数4ないし2
    5のアクリルオキシアルキル基、炭素原子数4ないし2
    5のメタクリルオキシアルキル基、炭素原子数2ないし
    20のアミノアルキル基、炭素原子数4ないし25のグ
    リシジルオキシアルキル基、炭素原子数7ないし25の
    エポキシシクロヘキシルアルキル基又はポリシロキサン
    基を表わす〕で表わされるシランである請求項1記載の
    組成物。
  16. 【請求項16】 成分(d) が式I〔式中、Rはメチル
    基、エチル基、n−オクチル基、ビニル基、3−メルカ
    プトプロピル基、3−アミノプロピル基、3−グルシジ
    ルオキシプロピル基、3−アクリルオキシプロピル基、
    3−メタクリルオキシプロピル基、β−(3,4−エポ
    キシシクロヘキシル)エチル基、N−(β−アミノエチ
    ル)−3−アミノプロピル基、3−ウレイドプロピル
    基、3−イソシアナトプロピル基、H2 N−CH2 CH
    2 NH−CH2 CH2 NH−CH2CH2 CH2 −基、
    (CH3 O)3 Si−CH2 CH2 CH2 NH−CH2
    CH2 CH2 −基又は次式: 【化3】 で表わされる基を表わす〕で表わされるシランである請
    求項1記載の組成物。
  17. 【請求項17】 成分(d) が式I〔式中、Rはメチル
    基、ビニル基、3−メルカプトプロピル基又は3−アミ
    ノプロピル基を表わす〕で表わされるシランである請求
    項1記載の組成物。
  18. 【請求項18】 成分(d) が式I〔式中、Y1 ,Y2
    びY3 はメチル基、エチル基、アセチル基又は2−メト
    キシエチル基を表わす〕で表わされるシランである請求
    項1記載の組成物。
  19. 【請求項19】 成分(a) 15〜75重量%、成分(b)
    0.001〜10.0重量%、成分(c) 20〜80重量
    %及び成分(d) 0.01〜20.0重量%を含む請求項
    1記載の組成物。
  20. 【請求項20】 請求項1記載の組成物を40℃を越え
    る温度に加熱することからなる複分解ポリマーの製造方
    法。
  21. 【請求項21】 電気部品又は電子部品のための封入材
    料としての請求項1記載の組成物の使用方法。
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