JPH09183418A - 靴製品の出荷用防黴簡易包装方法 - Google Patents

靴製品の出荷用防黴簡易包装方法

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JPH09183418A
JPH09183418A JP35354895A JP35354895A JPH09183418A JP H09183418 A JPH09183418 A JP H09183418A JP 35354895 A JP35354895 A JP 35354895A JP 35354895 A JP35354895 A JP 35354895A JP H09183418 A JPH09183418 A JP H09183418A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 靴製品での安価、簡潔、低コストの出荷用防
黴包装方法を提供する。 【構成】 防湿性熱可塑性材料を用い、連続コンベア生
産での保型仕上げ冷却ブロック処理後の包装ゾ−ンで、
靴製品を包装袋体に収納して締め紐で開口部を縛り実質
的に密封状態の包装を施した構成とする。 【効果】 高温多湿の条件下でも黴の発生を防止し、ま
た連続コンベアでの搬送過程で包装を施すことができ、
靴製品業界での出荷作業の効率化を図り得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は靴製品の出荷用防黴簡易
包装方法に関し、周辺諸国への生産基地の拡大傾向もあ
り、靴製品の出荷範囲の広域化に伴って、出荷、移送、
搬入過程での黴や細菌等の発生による品質低下を防止
し、包装出荷作業の簡素化、効率化、およびコスト低減
を図った出荷用防黴簡易包装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、靴製品等は、包装が容易で柔軟な
薄紙素材等の上包み包装材料で全体をくるんで紙外箱に
収納された後、これらを積重ねたものをさらに包装して
出荷することが行われている。また、靴製品の製造には
コンベアを利用した連続生産ラインが採用されており、
最終ブロックの熱乾燥に続く冷却付与処理を経て搬送さ
れた後は、一般に室温放置の自然乾燥が施された後、出
荷されている。靴の製造工程では、接合或いは接着後の
造膜段階として蒸発、酸化、重合、縮合、そしてこれら
の組み合わせで造膜が形成されるが、これらの造膜の促
進として、構成素材、接着剤等によって、熱乾燥処理に
続く冷却付与工程が施され、搬送される製品の構成素材
等によって、乾燥、冷却工程の採否や温度や時間が決め
られるが、今まで靴製品の製造工程では、最終仕上工程
で、加熱乾燥、保型冷却付与処理等を経た後、室温で放
置した自然乾燥が一般に行なわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、靴製品の生産基
地も高温多湿の地域を含む周辺諸国に広がってきている
が、一般に靴製品が、従来の柔軟な薄紙素材のいわゆる
薄葉紙と呼ばれる包装紙にくるみ紙外箱等に収納された
製品の場合、出荷、輸送や保管に際して、湿度、温度や
栄養源の条件によるとみられる黴、細菌等が発生し、し
かもこれを現状通りに修復困難である為、商品価値を損
なう品質低下が業界で問題となっている。このため例え
ば特開平6−8919号公報には、防菌・防虫性があっ
て収容品の長期保存が可能な密封保存用包装資材及びこ
の包装資材の密封方法、また、特開平6−48471号
公報には、脱酸素剤や乾燥剤で代表される品質保持剤を
包装しシ−ルした品質保持剤包装体等が提案されてい
る。
【0004】しかしながら、従来の薄紙でくるんだ包装
の場合、湿度、温度および栄養源の条件によって黴が発
生し易く、さらに包装袋内で黴が増殖することが多かっ
た。この為、上記のような長期保存が可能な密封保存用
包装資材を用いることもできるが、搬送コンベア等の連
続生産ラインでの搬送作業で簡易包装や包装コスト低
減、効率化からみても不都合である。また、品質保持剤
を包装しシ−ルしたような場合、誤ってこれを食したり
食品と一緒に調理したりする虞れがあった。この為,た
とえば特開平6−72417号公報のごとく、包装袋の
熱封方法及びその装置、或いは特開平6−239320
号公報のごとく、無菌充填方法、或いは特開平6−18
3420号公報のごとく、密閉パッケ−ジから空気を除
去する方法および装置等が提案されているが、包装袋内
に黴が存在したときには、それが増殖する場合等もあ
る。また、装置や付属品等の設置スペ−スや設備費を要
し、量産、コスト低下を図る靴製品の出荷用簡易包装と
しては適当ではない。
【0005】さらに、靴製品の取引業界においては、長
年にわたりいわゆる薄葉紙と呼ばれる稍不透明の柔軟な
薄紙素材で一足分をくるんだものを紙箱に向かいあわせ
セット状態で収納した包装形態が使用され、需要者も永
年これに親しんできている慣行が根強く残っている。こ
の為、例えばポリエチレン製の包装袋等で、しかも外部
より視認できる透視状態で包装されている場合、商品の
見栄えでも劣るといった抵抗感が極めて強いことを否め
ない。まして撥水加工等の加工を施した機能性商品の包
装では、高級品の品位低下に繋がりかねないといった問
題点があった。
【0006】黴は、菌類(真正菌類部)の一部である
が、黴は空中、地中、水中ほとんどあらゆる所に生じ、
澱粉、蛋白質など、有機物質の多い所ににはいろいろの
種類が繁殖し、15〜20℃くらいが適温であるといわ
れる。衣料品、皮革や食料品に付着して繁殖するのは、
アオカビやコウジカビであり、温度、湿度、栄養体の条
件により繁殖し、品質を低下させ損傷を起こさせる。
【0007】さらに別の問題点として、近年靴製品で
は、撥水加工処理を施し品質向上を図ったいわゆる機能
性商品が多く出廻っている。しかしながら、黴の発生な
いし予防の為の加工処理として、たとえば黴防止剤を粉
霧処理するとき、その処理自体既に施された撥水加工が
障害となるばかりか、既に施された撥水加工の効果も損
なわれ、つまり黴防止剤それ自体の加工処理では該撥水
加工が妨げとなる為、いずれの効果も減殺され所期の効
果を発揮できないケ−スも少なくない。このように撥水
加工と防黴処理とは寧ろ双方の属性で対立し、効果も互
いに相反発し易い傾向がある事例が現実に判明してい
る。このため、製品化の後に、黴防止処理を行う手段に
ついてみても、その加工処理では、例えば撥水加工を施
したいわゆる機能性商品がコスト増に拘わらず、防黴効
果を期待できない問題点があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従
来技術の問題点にかんがみなされたもので、その目的
は、靴製品を包装袋に袋詰めする出荷用簡易包装におい
て、該包装袋には少なくとも防湿性熱可塑性材料を用
い、かつ靴製品の熱乾燥工程に続く仕上げ冷却ブロック
終了後、室温放置の自然乾燥を継続せず、実質的に湿度
上昇の少ない室温条件において設定した密封包装ゾ−ン
において、前記包装袋に靴製品を収納し開口部を封鎖し
たことを特徴とする靴製品の出荷用防黴簡易包装方法、
並びに前記靴製品の仕上げ冷却ブロックの処理終了後、
所定の温度で強制乾燥を施すか、さらに前記靴製品に直
接施した個装又はその内装もしくは外装したものを集積
してボックスインバッグ形式の包装を施すか、或いは前
記靴製品に個装及び内装、外装を施さず、直接バッグイ
ンボックス形式の出荷用防黴簡易包装方法を提供するも
のである。
【0009】本発明における包装方法では、靴製品が製
造されてから、保管、出荷、輸送、販売等の過程を経
て、購買者の手に渡るまでの間に受ける、例えば湿気、
温度、各種気体、光源等の外的環境の諸条件により、収
納した靴製品が受ける物理的、化学的な影響を取り除く
ことができること、ならびに出荷、輸送、保管等のため
の作業効率の向上およびその経費の節減、また、商品価
値の向上、および使用時における簡便性の向上、さらに
販売促進等の為に施される操作として包装が行われるも
のである。
【0010】一般に、靴製品の収納或いは包装では、直
接施す個装、或いは個装を機械的に保護する為の内装、
個装されたものを荷扱い、輸送や保管作業を行ない易く
する為の外装があるが、本発明においては、例えば個装
の材料を選定では、収納する靴製品の形態保全性、或い
は保護性、作業性、簡便性の他、包装コスト等の経済
性、出荷、流通条件や流通期間等を考慮して決め、特に
黴の発生による商品性低下の防止ならびに作業性、簡便
性のこれらの問題点を合理的に解決し、コスト的にも望
ましい簡易包装方法に到達したものである。
【0011】
【発明の実施の形態】上記目的を達成する為、本発明に
おいては、包装材料に少なくとも防湿性機能を有する熱
可塑性材料を使用し、かつ靴製品の熱乾燥工程に続く仕
上げ冷却ブロック終了後、室温放置の自然乾燥を継続せ
ず、実質的に湿度上昇の少ない室温条件において設定し
た密封包装ゾ−ンにおいて、前記包装袋に靴製品を収納
し開口部を封鎖したことを特徴とする靴製品の出荷用防
黴簡易包装方法、ならびに前記靴製品の仕上げ冷却ブロ
ック終了後、所定の温度で強制乾燥を施すものである。
さらに前記靴製品に直接施した個装またはその内装もし
くは外装したものを集積してボックスインバッグ形式の
包装を施すか、或いは個装及び内装、外装を施さず、直
接バッグインボックス形式の包装を施してなる防黴簡易
包装方法としたものであり、これによって、従来難点の
防黴性を確保できる他、構成が簡潔、低コストで、作業
能率を一段と高めることができる構成としたものであ
る。
【0012】本発明における包装形態では、一般に行な
われている個装、また内装、さらに個装されたものを荷
扱い、輸送、保管作業を行い易くするための外装する包
装形態のいずれをも対象とするものである。また、靴製
品の直接施した個装又はその内装もしくは外装したもの
を集積してボックスインバッグ形式の包装、さらに靴製
品に個装及び内装、外装を施さず、直接バッグインボッ
クス形式の包装を施してなる出荷用防黴簡易包装方法の
いずれでもよい。
【0013】図1は本発明に係る靴製品の簡易包装の一
例を示す全体斜視図、図2は本発明に係るコンベアで搬
送される靴製品の包装ゾ−ンを示す概略説明図である。
図1に示す如く、基布部2とラテックス材料の靴底材3
からなる靴製品1は、湿度遮断性の熱可塑性材料からな
る三方をシ−ルされた包装袋体4の開口部5より収納さ
れ、該開口部5は締め紐6で絞るように縛り実質的に密
封状態となるように包装された構成となっている。7は
紙箱である。なお、図1では、開口部5は締め紐6によ
る密封方式であるが、必要により包装袋に靴製品を充填
した後、公知のバンドシ−ル法等により包装袋体4の開
口部5を熱シ−ルまたは熱融着する熱封方法を採用する
こともできる。図2において、靴製品1は、連続生産ラ
インのコンベアベルト8の上に載置されて矢印方向に搬
送され、仕上工程での乾燥炉9で、130℃,60分加
熱処理が施され、これに続き冷却ブロック10の中を通
過し、5〜10℃で20分間処理が施される。この仕上
げ冷却ブロック10を通過した靴製品1は、室温状態の
温度を維持し、実質的に湿度上昇の少ない室温条件にお
いて設定した密封包装ゾ−ンにおいて、湿度80%RH
以下、好ましくは60%RH以下で、包装ゾ−ンWに搬
送移動された後、室温放置の自然乾燥を継続せず、該包
装ゾ−ンWで速やかに靴製品1の1足分を防湿性の熱可
塑性樹脂材料の包装袋に収納する個装、またはこれらの
複数の靴製品を一体包装する集積包装、外装のいずれか
の包装形態の構成とすることができる。
【0014】本発明において、包装素材の熱可塑性材料
としては、少なくとも防湿性を有するものであれば特に
限定はなく、単層または2層以上に重ねた複合素材を任
意に選ぶことができる。例えば、ガスバリア層とシ−ラ
ント層を含む多層フィルムからなる密封性包装ガスバリ
ア性ラミネ−トフィルムとすることができる。前記ガス
バリア層を形成する樹脂としては、例えばポリアミド、
芳香族ポリアミド、ポリエチレンテレフタレ−ト、ポリ
エチレン−ビニルアルコ−ル共重合体、ポリ塩化ビニリ
デン等を挙げることができる。また前記シ−ラント層を
形成する樹脂としては、直鎖状ポリエチレン、低密度ポ
リエチレン、高密度ポエチレン、ポリプロピレン、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、エチレンメタクリレ−ト、
エチレンメチルメタクリレ−ト等を挙げることができ
る。そして、本発明の包装袋体の材質構成は、一般的に
は、二重袋で、例えば、ポリエチレン/ポリエチレン、
ポリエチレン/アルミニウム蒸着延伸ポリアミド、ポリ
アミド/ポリエチレン、ポリエチレン/アルミニウム蒸
着延伸ポリアミド、塩化ビニリデンコ−ト延伸ポリアミ
ド/ポリエチレンなどであり、製袋加工で三方を熱融着
し、開口部の自由端部近傍に予めセットされたロ−プ紐
を引き締め実質上密封状態とするか、或いは開口端部を
熱融着して密封形態の包装袋体の構成とするいずれでも
よい。また、包装袋の厚さは、0.1mm以下、30〜
150μmの範囲が適当であり、個装、内装又は外装の
いずれかによって適宜選択することができる。
【0015】
【実施例】以下に本発明の一実施例について説明する。
本発明における包装材料は、その目的、個装、内装また
は外装によって材料および厚さを異にする場合もある
が、主として個装を主体に以下説明する。
【0016】本発明における包装方法に対する比較例は
以下のとおりである。まず、靴に発生している黴を採取
し、麦芽寒天倍地で培養した黴を減菌生理食塩水100
mlに、5白金耳分散させ、胞子懸濁液を作製し、靴,
スウェ−ド調合成皮革靴,メロディ−(商標)、および
キャンパス地綿布使用靴,アイラブニュ−ヨ−ク(商
標)の各1点の全体に霧吹きで胞子懸濁液を全体が湿る
程度に散布した後、紙箱に入れて保管した靴製品につき
黴発生の観察を行ったところ、7日目に黴が点状に発生
し、さらに21日後では、多量に増殖発生することを確
認し、これを比較例1とした。次に、靴4点、基布6
点、ラテックス1点、撥水剤加工1点について、麦芽寒
天倍地に試料を貼付し、25℃で7日間培養後、黴の発
生状況を観察した結果、靴4点の中で1点は白色の黴が
多量に発生しており、他の3点についても量は少ない
が、白色の黴が発生した。また、基布6点については、
いずれも6点共に黴が発生した。しかも視認される黴の
色から数種類の黴や細菌等が混ざっているものと推定さ
れる。さらに、ラテックス、撥水剤加工の各1点につい
て試験した結果、ラテックス1点では黴の発生は認めら
れず、撥水剤加工1点も7日間の試験では黴の発生がみ
られなかった。次に基布および靴について、100℃、
30分の条件で加熱処理を施した後、同様に培養テスト
を行ったところ、基布および靴のいずれも黴が発生し
た。この為、少なくとも黴の発生は、湿度および温度、
栄養源の条件を充足が必要であると推定され、たとえば
100℃、30分の条件での熱処理のみによる効果は認
められないことが判明した。
【0017】そして、たとえ連続生産ラインでの熱乾燥
或いは保型冷却ブロック処理が搬送ベルト上に載置して
施されるとき、たとえば約100〜130℃、30分の
加熱乾燥処理で殺菌が行われていると推定されても、な
お残存する黴成分や以後外部より侵入、或いは湿度、温
度並びに栄養源についても環境、条件の影響が支配的と
なり、一旦殺菌ないしそれに近い処理が施されていて
も、以後になお黴の発生増殖がみられ、阻止できない。
従って、本願発明では、黴発生ないし増殖の要因である
湿度、温度ならびに栄養源のうち、特に湿度条件を焦点
に検討し、関係湿度RH80%以下、好ましくは60%
以下の湿度条件の維持継続を図った構成とすることによ
り、他の温度ならびに栄養源との組み合わせを妨げ、予
想以上に難題の黴発生を防止できることを確認したもの
である。例えば、靴製品では従来出荷時の簡易包装では
薄紙を利用した慣行から他の包装形態では違和感や商品
の見栄えの劣ること、しかし一方、熱封シ−ル、熱融着
包装袋等の密封状態、或いは保存用殺菌,殺虫剤封入包
装袋等のコストを要する対応や、複雑な装置や作業の採
用では靴製品の価格低減や生産効率からみても妥当でな
い問題点があった。そこで、本発明においては、上記の
構成によって、商品価値上も回復困難な黴の発生防止、
ならびに構成が極めて簡潔で安価に、しかも作業能率を
向上を図ることができ、このような発想の転換ないし原
点に戻った簡易包装の顕著な効果を見出すに到ったもの
であり、これを具現し発明の実施の形態としたものであ
る。
【0018】また、連続コンベア生産で、室内の湿度
が、たとえば湿度80%RHを超えるような場合、靴製
品の仕上げ冷却ブロックの処理工程後、ヒ−タ−等の加
熱手段を設けて強制乾燥を施して実質的に湿度上昇の少
ない室温条件とし、次いで密封包装ゾ−ンに搬送される
靴製品を包装袋に袋詰めし、実質的に密封状態とした構
成とすることができる。また、必要により乾燥剤のほ
か、脱酸素剤等の品質保持剤を収納した構成とすること
もできる。
【0019】実施例1 靴製品として、世界長株式会社製,ポリウレタン・スエ
−ド調合成皮革靴,基布厚さ0.8mm,メロディ−
(商標)を使用し、無端状のベルト搬送コンベア上に載
置し、加熱乾燥炉で70〜100℃,5〜20分間処理
し、貼り合わせ工程では室温で接着剤を使用して貼り合
わせ処理した後、保型冷却ブロックWで、5〜10℃の
乾燥冷風処理を湿度80%RH以下、好ましくは60%
RH以下の湿度条件を維持しながら、該冷却ブロックW
を通過した過程に続き、実質的に湿度上昇の少ない室温
条件において設定した密封包装ゾ−ンWの領域で、速や
かに別途用意したポリエチレンフィルム,厚さ0.05
mμ,製袋機で三方をシ−ルした二重袋体を使用し、こ
の二重袋体の上方の開口部より、靴製品1足分を背中合
わせ状態で収納した後、開口部に予め取り付けた締め紐
を引き絞って実質的に密封状態とした個装を施した。
【0020】実施例2 靴製品として、世界長株式会社製,キャンバス地綿布,
基布厚さ0.8mm,アイラブニュ−ヨ−ク(商標)を
使用し、実施例1と同じく搬送コンベア上に載置し、加
硫工程を100〜130℃,50〜90分で処理した
後、冷却ブロックで、湿度60%RH以下の湿度条件下
で、5〜10℃の乾燥冷風処理を施した該冷却ブロック
を通過した靴製品を、次の密封処理を行なう包装ゾ−ン
の領域で、速やかに、実施例1と同じく別途用意した包
装袋に収納し、開口部に予め取り付けた締め紐を引き絞
って実質的に密封状態とした個装を施した。
【0021】次に、上記実施例1および実施例2と比較
例を対比した。 試験試料 使用した黴: 靴に発生した黴を採取し、麦芽寒天培地
で培養したもの 使用した試料: 1)比較例 ポリウレタン・スウェ−ド調合成皮革
靴,メロディ− 2)実施例1 比較例と同じ試験条件で、上記実施例1
の個装を施したもの。 ポリウレタン・スエ−ド調合成皮革靴,メロディ− 実施例2 比較例と同じ試験条件で、上記実施例2の個
装を施したもの。 キャンバス地綿布靴製品,アイラブニュ−ヨ−ク 対比結果 1)比較例,通常保管 7日目に黴が点状に発生した 21日目では多量に発生増殖した 2)本発明のポリエチレン包装袋密封保管 実施例1 7日間に発生せず 21日間に発生せず 実施例2 7日間に発生せず 21日間に発生せず
【0022】
【発明の効果】以上のように、本発明の靴製品の出荷用
防黴簡易包装方法によれば、防湿性熱可塑性材料を用
い、かつ仕上冷却ブロックを通過後に設定した包装ゾ−
ンで速やかに実質的に密封状態の包装を施した構成と
し、出荷、移送、保管における高温多湿の条件下でも、
黴の発生を防止し品質低下や商品価値を損なうことがな
い。また、コンベア等の搬送手段で通過搬送され、最終
仕上冷却ブロックに続く包装ゾ−ンで連続して包装を施
すことができ、防黴性の確保と共に、構成が簡潔で安価
に提供でき、簡便性およびその経費の節減を図り、靴製
品業界に要求される包装出荷作業の効率化に寄与するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る靴製品の簡易包装の一例を示す全
体斜視図である。
【図2】コンベアで搬送される靴製品の包装ゾ−ンを示
す概略説明図である。
【符号の説明】
1 靴製品 2 基布部 3 靴底材 4 包装袋体 5 開口部 6 締め紐 7 紙箱 8 コンベアベルト 9 乾燥炉 10 冷却ゾ−ン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 靴製品を包装袋に袋詰めする出荷用簡易
    包装において、該包装袋には防湿性熱可塑性材料を用
    い、かつ靴製品の熱乾燥工程に続く仕上げ冷却ブロック
    終了後、室温放置の自然乾燥を継続せず、実質的に湿度
    上昇の少ない室温条件において設定した密封包装ゾ−ン
    において、前記包装袋に靴製品を収納し開口部を封鎖し
    たことを特徴とする靴製品の出荷用防黴簡易包装方法。
  2. 【請求項2】 前記靴製品の仕上げ冷却ブロックの処理
    終了後、所定の温度で強制乾燥を施してなる請求項1記
    載の靴製品の出荷用防黴簡易包装方法。
  3. 【請求項3】 前記靴製品に直接施した個装又はその内
    装もしくは外装したものを集積してボックスインバッグ
    形式の包装を施してなる請求項1記載の出荷用防黴簡易
    包装方法。
  4. 【請求項4】 前記靴製品に個装及び内装、外装を施さ
    ず、直接バッグインボックス形式の包装を施してなる請
    求項1記載の出荷用防黴簡易包装方法。
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