JPH09183024A - ワーク挿入方法及びその装置 - Google Patents

ワーク挿入方法及びその装置

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JPH09183024A
JPH09183024A JP7352883A JP35288395A JPH09183024A JP H09183024 A JPH09183024 A JP H09183024A JP 7352883 A JP7352883 A JP 7352883A JP 35288395 A JP35288395 A JP 35288395A JP H09183024 A JPH09183024 A JP H09183024A
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JP
Japan
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work
plate
insertion hole
plate surface
along
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Application number
JP7352883A
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English (en)
Inventor
Akihiko Mashita
明彦 真下
Masaki Okamoto
正樹 岡本
Hiroyuki Higuchi
裕之 樋口
Susumu Hinohara
進 日野原
Motoji Sakurai
源嗣 桜井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 案内板42のより挿入孔54へ効率的にチッ
プ状のワークaを挿入することができるようにする。 【解決手段】 ワーク挿入装置は、上面に開口部が広く
なるようなテーパが設けられた挿入孔54が配設された
案内板42と、この案内板42の一辺側に設けられた部
品投入部41と、案内板42の前記部品投入部41と反
対側の辺側に設けられ、案内板42の板面に沿って部品
投入部41側に向けて空気を吹き出す送風口44とを備
えた部品挿入部40を有する。さらに、前記の部品投入
部41に定量のチップ状部品aを供給する部品供給手段
と、部品挿入部40を傾斜させる傾動動機構33とを備
える。傾動機構33で案内板42を傾斜させ、傾斜した
その板面の勾配に沿ってワークaを落下させると共に、
送風口54からこのワークaの落下を制動するようにワ
ークaに向けて空気を間欠的に吹き付ける。これによっ
てワークaが細かく動きながら、案内板42の板面上に
長く止めながら、挿入孔54に入り込み易くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、チップ状
部品等のワークを、ワーク保持プレートに設けられた弾
性壁を有するワーク保持孔に挿入し、保持するため、案
内板等の挿入孔にワークを挿入するワーク挿入方法とそ
の方法を実施するための装置に関する。特に、案内板等
の挿入孔にワークを高い確率で挿入することができる方
法と装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、チップ状回路部品は、セラミッ
クの焼結体等からなるチップ素体の内部に形成された内
部電極を同素体の両端に導出し、両端に導出された内部
導体に接続するようにチップ素体の両端に外部電極を形
成したものである。このような外部電極は、チップ状の
ワークの両端に導電ペーストと塗布し、これを焼き付け
ることにより形成される。この際、多数のワークを保持
するため、部品保持プレートが使用される。この部品保
持プレートは、矩形の外枠の間に格子状に骨組みした金
属製のフレームと、この骨組み部分に設けたシリコーン
ゴム等の弾性材からなる板状治具であり、弾性材の前記
骨組みの間にワークの径よりやや細い多数の部品保持孔
が設けてある。
【0003】ワークは、この部品保持プレートの前記部
品保持孔に挿入され、同部品保持孔から一端を所定の長
さだけ突出した状態で保持され、その突出した端部に導
電ペーストが塗布され、焼き付けられる。その後、ワー
クがピンによって部品保持孔の他方の開口部側に押し出
され、ワークの他端側が同様にして部品保持孔から所定
の長さだけ突出される。そして、同様にしてその突出し
た端部に導電ペーストが塗布され、焼き付けられる。そ
の後、ワークが部品保持プレートから抜き取られ、両端
に外部電極を有するワークが完成する。
【0004】従来、このようなワークの製造工程におい
て、ワークを部品保持プレートの部品保持孔に挿入する
には、部品保持プレートの部品保持孔に対応して挿入孔
が設けられた案内板を用い、その挿入孔に嵌まり込んだ
ワークを、ピンで部品保持プレートの部品保持孔に押し
込み、そのワークの端部が部品保持孔から所定の寸法だ
け突設するようにする。案内板の挿入孔は、ワークが嵌
まり込みやすいように、案内板の上面側の開口部が広く
なるようなテーパを有しており、この案内板を傾斜させ
ながらその上でワークを転がすことにより、挿入孔の中
にワークを嵌め込むようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとしている課題】前記のような従来
における部品保持プレートの部品保持孔へのワークの挿
入方法では、案内板の傾斜を急にしてその上でのワーク
aの転がりを速くすると、ワークが挿入孔に嵌まり込む
確率が低くなり、挿入効率が低下する。他方、案内板の
傾斜を緩くして、その上でのワークaの転がりを遅くす
ると、ワークが挿入孔に嵌まり込みやすくなり、挿入効
率が高くなる。しかし、ワークの挿入サイクルが長くな
り、時間的なロスを生じる。
【0006】このような部品保持プレートの部品保持孔
へのワークの挿入効率の低下は、案内板上でのワークの
偏りによっても生じる。すなわち、案内板上に展開され
たワークが部分的に偏ると、ワークが疎らな部分では、
挿入孔内に嵌まり込むワークの数が少なくなる。また、
ワークが集中した部分では、ワークが相互に干渉し合う
ため、やはり挿入孔内に嵌まり込むワークの数が少なく
なる。さらに、前述のように、案内板の挿入孔は、ワー
クが嵌まり込みやすいように、案内板の上面側の開口部
が広くなるようなテーパを有しているので、挿入孔の開
口部に同時に複数のワークが嵌まり込んでしまい、その
挿入時にワークが破損することも多々あった。
【0007】本発明は、このような従来における課題に
鑑み、案内板の挿入孔にワークを挿入する際の挿入効率
を高め、短時間でより多くのワークを案内板の挿入孔に
挿入することができ、また複数のワークが案内板の挿入
孔に嵌まり込んで、その挿入時にワークが破損するよう
なことがないワーク方法と装置を得ることを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、このような
目的を達成するため、挿入孔を有する板を傾斜させてそ
の上面の勾配に沿ってワークを落下させ、挿入孔にワー
クを嵌め込むときに、案内板の板面の勾配に沿ってワー
クが落下するのを抑えるようにワークに空気を吹き付
け、ワークの落下を制動することで、板の挿入孔にワー
クがより嵌まり込みやすくした。また、傾斜した板の板
面の勾配に沿って落下するワークに向けて送風すること
により、板の挿入孔に不完全に嵌まり込んだワークを挿
入孔から吹き飛ばすことにより、既にワークが嵌まり込
んだ挿入孔に重ねて他のワークが嵌まり込まないように
した。さらに、ワークを風やガイドで所要の位置に案内
することにより、ワークの板上での偏りを防止し、板の
挿入孔がある部位にワークが偏りなく行き渡るようにし
た。
【0009】すなわち、本発明によるワーク挿入装置
は、板上にワークを供給するワーク供給手段と、板を傾
動する傾動機構と、板の板面の勾配に沿って落下するワ
ークに空気を吹き付ける送風手段とを有する。ここで、
送風手段は、傾斜した板の板面の勾配に沿うワークの自
由落下を抑制する方向に空気を吹き付けるものである。
或は、その送風手段は、板の板面に空気を吹き付け、不
完全に挿入孔に嵌まり込んだ状態で落下せず板の板面に
残留したワークを挿入孔から離脱させるものである。或
は、その送風手段は、板の板面に空気を吹き付け、この
傾斜した板の板面の勾配に沿うワークの落下経路を案内
する。
【0010】このような装置により、板の挿入孔にワー
クを嵌め込むには、まず、挿入孔が配列された板の上に
適当な数のワークを供給する。このとき、送風手段によ
り、板の両側からワークに空気を吹き付けることによ
り、例えば、ワークを板の中央にセンタリングするとい
うように、その位置を修正することができ、ワークを板
の挿入孔に挿入するのに最も効果的な位置に案内するこ
とができる。
【0011】これと同時またはその後、板を傾斜させ、
その板面の勾配沿ってワークを落下させる。これと同時
に、板の板面の勾配に沿って落下するワークに向けて送
風手段から空気を吹き出す。このとき、ワークは、板の
板面の勾配に沿って転がり落ちるが、その落下速度が送
風手段から吹き出される空気の風圧により抑えられる。
しかし、板の傾斜を緩くしてワークの落下速度を抑えた
場合にくらべてワークの活性が高く、ワークは、重力と
風圧を受けながら案内板の板面上を転がり落ちる。この
ため、ワークは、板の板面上に形成された挿入孔に嵌ま
り込みやすく、多くのワークが板の挿入孔に嵌まり込
む。特に、板の板面の勾配に沿って落下するワークに向
けて間欠的に空気を吹き付けると、ワークの活性はより
高くなり、ワークの挿入孔への嵌まり込みがより効率的
に行われる。
【0012】このとき、バイブレータで板に振動を与え
ると、板上のワークの活性をさらに高めることができる
ので、より多くのワークを円滑に挿入孔に嵌め込ませる
ことができる。また、板の板面上にわるワークに送風手
段から空気を吹き付けると、板の挿入孔に不完全に嵌ま
り込んだワークがこの空気により吹き飛ばされる。これ
により、既にワークが嵌まり込んだ挿入孔に重ねて他の
ワークが嵌まり込むのが防止できる。
【0013】このようにして板の板面の勾配に沿って落
下したワークは、板の端部側に移動する。このとき、ワ
ークが移動した先、すなわち板の端部側にワークを板の
挿入孔が設けられた部位側に案内するガイドが設けられ
ていると、ワークを板の挿入孔に入り込みやすい最も適
切な位置に誘導、案内することができる。こうてワーク
が板の一方の端部側に移動した後、他方の端部側が低く
なるよう、板を逆勾配に傾斜させる。するとまたワーク
が板の勾配に沿って逆戻りする。このとき、板の板面に
送風手段から空気を吹き付けることにより、前述と同様
にして、既にワークが嵌まり込んだ挿入孔に重ねて嵌ま
り込もうとするワークが吹き飛ばされるので、1つの挿
入孔に複数のワークが嵌まり込んでしまうのが防止でき
る。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態について具体的且つ詳細に説明する。図
1、図2及び図10(b)は、ワーク保持プレート11
にチップ状のワークaを保持した状態を示している。こ
のワーク保持プレート11は、フレーム12と弾性部材
13とからなる。図10(b)に示すように、フレーム
12は、矩形の枠部18の間に格子状にビーム部材17
が張られたもので、このビーム部材17を包むように弾
性部材13が設けられている。この弾性部材13は、全
体として平坦な板状に形成され、前記ブーム部材13の
間に複数のワーク保持孔14を有している。このワーク
保持孔14の径は、ワークaの径より小さく、その中に
ワークaを挿入することにより、ワークaがワーク保持
孔14の周囲の弾性部材13の壁面によって保持され
る。ワークaの端部にペーストを塗布するときは、塗布
しようとする端部をワーク保持孔14から突出した状態
でワークaがワーク保持孔14により保持される。
【0015】図1において符号16は、ワーク保持プレ
ート11の枠部18の側面に形成された窪んだ平坦な面
からなる凹部であり、この凹部16の平坦な面にワーク
保持プレート11の個体を識別するためのバーコード1
5が設けられている。このバーコードは、製造ラインに
おいて使用するワーク保持プレート11の個体毎に異な
っており、これから読み取られるコードにより、ワーク
保持プレート11の各個体を識別することができる。こ
の個体識別のためのコードは、画像処理によるワークa
の検査のデータ処理等に使用される。
【0016】次に、このようなワーク保持プレート11
のワーク保持孔14にワークaを挿入し、その一端をワ
ーク保持孔14から突出させる装置について説明する。
図3に示すように、ベース31の上に設けた支点32を
介して傾動自在に台状のスイングベース34が取り付け
られている。このスイングベース34は、傾動機構33
により強制的に傾動される。
【0017】スイングベース34の上にブラケット35
が設けられており、このブラケット35の内部に設けた
スライドブッシュ(図示せず)にスライドバー36がそ
の長手方向にスライド自在に貫通している。ブラケット
35は、紙面の前後に2組ずつ設けられ、それらに各々
1本ずつのスライドバー36が互いに、且つスイングベ
ース34と平行に貫通している。図示したスライドバー
36は手前のものを示す。このスライドバー36の上側
に振動板38が平行に配置され、この振動板38の下面
から突設したブラケット39が前記スライドバー36の
両端に連結されている。従って、この振動板38は、ス
ライドバー36と平行に図3において左右に移動自在で
ある。振動板38の下面には、バイブレータ37が取り
付けられ、この駆動により振動板38が振動させられ
る。
【0018】図3では、この振動板38の上面部分のみ
を断面して示したが、この振動板38の上面中央がワー
ク保持プレート11を載せるプレート載置部55となっ
ている。また、この振動板38の上面にワーク挿入部4
0が設けられ、このワーク挿入部40は昇降機構59に
より振動板38の上で昇降し、最も下降したとき図3に
示すようにプレート載置部55を囲むように周囲の部分
が振動板38の上面に当接する。ワーク挿入部40の中
央は案内板42となっており、その図3において左側が
ワーク投入部41となっている。図10(a)、(b)
に示すように、案内板42は、上面側が広くなるような
テーパが形成された挿入孔54を有しており、この挿入
孔54は、案内板42の直下に配置されたワーク保持プ
レート11のワーク保持孔14と各々上下に一致する位
置に設けられている。
【0019】図6にワーク挿入部40の平面が示されて
いるが、図示の例では、案内板42の下に2枚のワーク
保持プレート11(図3、図10参照)が並べて挿入さ
れるため、両側に2組の挿入孔54の群が配列されてい
る。これら挿入孔54は、その下に所定の位置で挿入さ
れるワーク保持プレート11のワーク保持孔14の位置
と中心軸が一致するように配列されていることは、既に
述べた通りである。このワーク保持孔14の図6におい
て左側はワーク投入部41となっており、右側に送風口
44が設けられている。この送風口44側の両側には、
斜め勾配を有するガイド60が形成されており、中央に
は両側に斜め勾配を有するガイド61が形成されてい
る。これらガイド60、61により、前記送風口44側
の両側部分の幅が各々狭くなっている。
【0020】図3に示すように、このワーク挿入部40
に向けて幾つかの送風手段が設けられている。まず、ワ
ーク投入部41には、図3において紙面前後に対向して
一対の送風口43が設けられている。また、このワーク
投入部41と反対側の端に送風口44が設けられ、案内
板42とほぼ面一となった隙間から案内板42に沿って
前記ワーク投入部41に向けて送風する。この送風口4
4からの送風は、間欠的に行われる。さらに、ワーク挿
入部40の外側にも送風手段が設けられている。まず、
図3においてワーク挿入部40の右側に同ワーク挿入部
40側に向けて送風ノズル45が設けられている。ま
た、図3においてワーク挿入部40の斜め左上にも同ワ
ーク挿入部40に向けて送風ノズル50が設けられてい
る。
【0021】このワーク挿入部40のワーク投入部41
の上には、図3において紙面前後方向に往復駆動される
カップ状のワーク供給容器46が配置されている。この
ワーク供給容器46は、図3において紙面奥方向におい
て定量ホッパ(図示せず)から所定量のワークaを受
け、その後、ワーク挿入部40が図3に示すように水平
な状態のとき、ワーク投入部41の上に移動してくる。
そして矢印で示すように回転し、定量のワークaをワー
ク投入部41に供給する。
【0022】次に、この挿入機を使用してワーク保持プ
レート11のワーク保持孔14にワークaを挿入する動
作について説明する。図4に示すように、まずワーク挿
入部40が所定の位置に位置決めされ、且つ同ワーク挿
入部40の案内板42が水平となった状態で、昇降機構
59によりワーク挿入部40が振動板38の上から上昇
される。このとき、トランスファーマシン(図示せず)
により、ワーク挿入部40と振動板38との間にワーク
保持プレート11が挿入され、プレート載置部55の上
の所定の位置に配置される。この過程で、送風ノズル4
5からワーク保持プレート42の上に空気が吹き付けら
れ、ワーク保持プレートの両面が清掃される。その後ワ
ーク挿入部40が下降し、図3に示すように、その案内
板42がワーク保持プレート11の上に所定の位置関係
で載せられる。この状態では、図10(a)、(b)に
示すように、ワーク保持プレート11のワーク保持孔1
4とその上の案内板42の挿入孔54との中心が上下に
一致する。
【0023】次に、前述のようにして図3に示したカッ
プ状のワーク供給容器46がワーク投入部41の真上に
前進し、ここで所定量のワークaがワーク投入部41に
投入される。その後、ワーク供給容器46は、図3にお
いて紙面奥方向に後退し、ワーク保持部40の上から退
避する。これと同時に、ワーク収納部41の両側にある
送風口43から空気が吹き出され、この空気の風圧によ
ってワークaの位置が修正、案内され、ワークaがワー
ク投入部41の中央に集められる。
【0024】続いて、バイブレータ37が作動し、振動
板38を介して案内板42に振動が与えられると共に、
傾動機構33によりワーク挿入部40全体が図5に示す
ように右下がりに傾動される。これにより、図6に矢印
で示すように、ワーク投入部41にあったワークaは、
案内板42をワーク挿入部40の他端側に向かって転が
り落ちる。このとき、送風口44から案内板42の板面
とほぼ面一となった隙間を通して空気が間欠的に吹き出
される。このため、空気が吹き出される都度ワークaの
落下が妨げられ、ワークaは隙間から空気が吹き出され
ない場合に比べて案内板42の板面に長い時間停滞す
る。
【0025】このようにして、案内板42が振動しなが
らワークaが案内板42の表面を転がり落ちる過程で、
図10(a)に示すように、ワークaが案内板42の挿
入孔54の上側のテーパ部分に入り込む。このとき、図
5に示した送風ノズル45からも案内板42の上面に向
けて空気が吹き付けられるので、この空気と前記の隙間
から吹き付ける空気とによって、案内板42の挿入孔5
4に不完全に嵌まり込んだワークaは挿入孔54の開口
部から吹き飛ばされる。このため、1つの挿入孔54に
複数のワークaのみが嵌まり込む。
【0026】図7に示すように、ワークaがワーク投入
部41と反対側の壁に達すると、図7に矢印で示すよう
に、これらワークaがガイド60、61によって案内板
42の挿入孔54が配列された両側に各々集められる。
次に、今度はワーク挿入部40全体がゆっくりと反対側
に傾動し、図8に示されたように、ワーク投入部41側
が下を向く。これによって、図9に矢印で示されたよう
に、ワークaがワーク投入部41側に向かって案内板4
2上を転がり落ち、案内板42の残りの挿入孔54にワ
ークaが嵌まり込む。また、案内板42の挿入孔54に
入り込まなかったワークaは、ワーク投入部41に戻
る。その後、ワーク挿入部40全体が元の状態にゆっく
りと傾動し、案内板42が図3に示すような水平位置に
戻る。
【0027】その後、適宜の手段により、案内板42の
挿入孔54に嵌まり込んだワークaが、同挿入孔54か
らワーク保持プレート11のワーク保持孔14の中に押
し込まれ、されらその端部がワーク保持孔14から所定
の高さまで突出するところまで押し込まれる。その後、
ワーク挿入部40が振動板38から上昇し、これらの間
からワーク保持プレート11が搬送装置によって取り出
され、180°反転される。これにより、図10(b)
に示すように、ワークaはワーク保持プレート11のワ
ーク保持孔14に端部を一部突出した状態で挿入され
る。
【0028】このようにしてワークaを保持したワーク
保持プレート11は、ペースト塗布ステーションに送ら
れ、ワーク保持プレート11の上面から突出したワーク
aの端部にペーストが塗布される。その後、このワーク
保持プレート11が焼成炉に送られ、前記ペーストが焼
き付けられる。さらに、ワーク保持プレート11が押込
ステーションに搬送され、適宜の手段によりワークaが
ワーク保持孔14の他方の端部に押し込まれ、さらに他
方の端部がワーク保持孔14から突出される。その後、
ワークaの端部へのペーストの塗布、焼付けがこのワー
クaの他方の端部についても前述と同様にして行われ
る。最後に、ワーク保持プレート11が抜取ステーショ
ンに送られ、ワークaがワーク保持プレート11のワー
ク保持孔14から抜き取られ、両端に電極等が形成され
たワークaが完成する。
【0029】なお、前述の実施例では、ワークaを挿入
すべき挿入孔54を持った板として、ワーク保持プレー
ト11のワーク保持孔14にワークaを挿入する案内板
42を例示した。しかし、本発明ではこのような案内板
42に限らず、図11に示すような挿入孔56を有する
ような板47、48を用い、その挿入孔56、57にワ
ークaを挿入することも可能である。図11(a)は、
凹状の挿入孔56を持った板47であり、図11(b)
は、段状に径の異なる貫通孔からなる挿入孔56を持っ
た板48である。
【0030】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明では板の傾斜
や振動と共に、各種の送風手段から吹き付ける風を利用
してワークを板の挿入孔に嵌め込むようにしているの
で、ワークの挿入孔への挿入効率が高くなると共に、挿
入に要するサイクルタイムを短くすることが可能とな
る。これによって、ワークの生産性を高めることが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるワーク挿入方法の例において、ワ
ークをワーク保持プレートに保持した状態の斜視図。
【図2】図1のA部拡大図である。
【図3】本発明によるワーク挿入装置の例を示す一部断
面概略側面図である。
【図4】同ワークのワーク挿入装置の第一の動作を示す
一部断面要部概略側面図である。
【図5】同ワークのワーク挿入装置の第二の動作を示す
一部断面要部概略側面図である。
【図6】同ワークのワーク挿入装置の第二の動作の初動
状態を示す要部概略平面図である。
【図7】同ワークのワーク挿入装置の第二の動作の終動
状態を示す要部概略平面図である。
【図8】同ワークのワーク挿入装置の第三の動作を示す
一部断面要部概略側面図である。
【図9】同ワークのワーク挿入装置の第三の動作を示す
要部概略平面図である。
【図10】前記ワークのワーク挿入装置において、ワー
クを案内板の挿入孔に挿入した状態と、さらにワーク保
持プレートに挿入した状態とを示す拡大断面図である。
【図11】案内板以外の挿入孔を有する板の他の例を示
す要部縦断側面図である。
【符号の説明】
11 ワーク保持プレート 14 ワーク保持プレートのワーク保持孔 33 傾動機構 37 バイブレータ 40 ワーク挿入部 41 ワーク投入部 42 案内板 43 送風口 44 送風口 45 送風ノズル 50 送風ノズル 54 案内板の挿入孔 60 ガイド 61 ガイド a ワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 日野原 進 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内 (72)発明者 桜井 源嗣 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板に設けられた挿入孔にワークを挿入す
    るワーク挿入方法において、挿入孔が配設された板の板
    面上にワークを任意に供給し、この板を傾斜させて、こ
    の傾斜した板の板面の勾配に沿ってワークを落下させる
    と共に、板の板面に空気を吹き付けることにより、この
    傾斜した板の板面の勾配に沿うワークの自由落下を抑制
    しながらワークを前記挿入孔に挿入することを特徴とす
    るワーク挿入方法。
  2. 【請求項2】 傾斜した板の板面の勾配に沿って落下す
    るワークに間欠的に空気を吹き付けることを特徴とする
    請求項1に記載のワーク挿入方法。
  3. 【請求項3】 板に設けられた挿入孔にワークを挿入す
    るワーク挿入方法において、挿入孔が配設された板の板
    面上にワークを任意に供給し、この板を傾斜させて、こ
    の傾斜した板の板面の勾配に沿ってワークを落下させる
    ことにより、ワークを前記挿入孔に挿入すると共に、板
    の板面に空気を吹き付け、不完全に挿入孔に嵌まり込ん
    だ状態で落下せずに板の板面に残留したワークを挿入孔
    から離脱させ、落下させることを特徴とするワーク挿入
    方法。
  4. 【請求項4】 板に設けられた挿入孔にワークを挿入す
    るワーク挿入方法において、挿入孔が配設された板の板
    面上にワークを任意に供給し、この板を傾斜させて、こ
    の傾斜した板の板面の勾配に沿ってワークを落下させる
    ことにより、ワークを前記挿入孔に挿入すると共に、板
    の板面の端部に設けたガイド手段でその端部に落下して
    きたワークの位置を修正し、その後板の板面を逆勾配に
    傾斜させて、ワークを傾斜した板の板面の勾配に沿って
    前記と逆方向落下させることにより、ワークが挿入され
    ていない挿入孔にワークを嵌まり込ませることを特徴と
    するワーク挿入方法。
  5. 【請求項5】 板に設けられた挿入孔にワークを挿入す
    るワーク挿入方法において、挿入孔が配設された板の板
    面上にワークを任意に供給し、この板を傾斜させて、こ
    の傾斜した板の板面の勾配に沿ってワークを落下させる
    と共に、板の板面に空気を吹き付けることにより、この
    傾斜した板の板面の勾配に沿うワークの落下経路を案内
    し、ワークを前記挿入孔に挿入することを特徴とするワ
    ーク挿入方法。
  6. 【請求項6】 板の挿入孔にワークを挿入するとき、板
    に振動を与えることを特徴とする請求項1〜5の何れか
    に記載のワーク挿入方法。
  7. 【請求項7】 板に設けられた挿入孔にワークを挿入す
    るワーク挿入装置において、板上にワークを供給するワ
    ーク供給手段と、板を傾動する傾動機構と、傾斜した板
    の板面の勾配に沿うワークの自由落下を抑制する方向に
    板の板面の勾配に沿って落下するワークに空気を吹き付
    ける送風手段とを有することを特徴とするワーク挿入装
    置。
  8. 【請求項8】 送風手段が、板の板面の勾配に沿って落
    下するワークに間欠的に風を吹き付けるものであること
    を特徴とする請求項7に記載のワーク挿入装置。
  9. 【請求項9】 板に設けられた挿入孔にワークを挿入す
    るワーク挿入装置において、板上にワークを供給するワ
    ーク供給手段と、板を傾動する傾動機構と、板の板面に
    空気を吹き付け、不完全に挿入孔に嵌まり込んだ状態で
    落下せず板の板面に残留したワークを挿入孔から離脱さ
    せる送風手段とを有することを特徴とするワーク挿入装
    置。
  10. 【請求項10】 板に設けられた挿入孔にワークを挿入
    するワーク挿入装置において、板上にワークを供給する
    ワーク供給手段と、板を傾動する傾動機構と、板の板面
    の端部に設けられ、その端部に落下してきたワークの位
    置を修正するガイド手段とを有することを特徴とするワ
    ーク挿入装置。
  11. 【請求項11】 板に設けられた挿入孔にワークを挿入
    するワーク挿入装置において、板上にワークを供給する
    ワーク供給手段と、板を傾動する傾動機構と、板の板面
    に空気を吹き付け、この傾斜した板の板面の勾配に沿う
    ワークの落下経路を案内する送風手段とを有することを
    特徴とするワーク挿入装置。
  12. 【請求項12】 板に振動を与えるバイブレータを備え
    ていることを特徴とする請求項8〜11の何れかに記載
    のワーク挿入装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016054169A (ja) * 2014-09-02 2016-04-14 リンテック株式会社 整列装置および整列方法
WO2022264582A1 (ja) * 2021-06-17 2022-12-22 株式会社村田製作所 整列装置及び外部電極の形成方法

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