JPH09182624A - 歯ブラシ - Google Patents

歯ブラシ

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Publication number
JPH09182624A
JPH09182624A JP35235995A JP35235995A JPH09182624A JP H09182624 A JPH09182624 A JP H09182624A JP 35235995 A JP35235995 A JP 35235995A JP 35235995 A JP35235995 A JP 35235995A JP H09182624 A JPH09182624 A JP H09182624A
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JP
Japan
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plate portion
brush
side plate
bending piece
elastic bending
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JP35235995A
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English (en)
Inventor
Masanobu Kawamoto
正信 川元
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Nifco Inc
Original Assignee
Nifco Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製作が容易であり、取扱い易く、嵩張ること
がなく、使用中の清掃などの管理、保全が容易な歯ブラ
シの廉価な提供。 【解決手段】 ブラシ部20が、柄10から延設状態に
備えられ刷子毛26を備えた上面板部21と、上面板部
21の柄10の長さ方向にある両側縁21aから折り曲
げ可能に延設され且つ刷子毛26を備えた一対の側板部
22と、側板部22と上面板部21との間にある弾性屈
曲片23とを有し、弾性屈曲片23が、ブラシ部20の
側板部22を刷子毛26の側を向き合わせて使用する際
での、側板部22の板面の向きと上面板部21の板面の
向きとにある弾性板部22bとをく字状に備えた構成と
し、且つ弾性屈曲片23が、一端側を上面板部21に、
他端側を前記側板部22にヒンジ25を介して夫々連設
して構成された歯ブラシ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は歯磨きの対象とさ
れる歯及び歯列に対して、この歯及び歯列を収め入れる
ようになし、又は、この歯及び歯列に跨るようにして、
この歯、歯列などの複数の面に対する多様な擦拭動作を
もたらし得るようにした歯ブラシの提供、特に、製作コ
ストが割安であると共に、管理、保全の容易な歯ブラシ
の提供に関する。
【0002】
【従来の技術】歯磨きに用いられる歯ブラシは、歯面に
付着した食べ滓、歯間に生ずる歯垢などの除去に用いら
れるものであって、歯に対して、必要以上の押圧力をも
たらすくとなく、この歯あるいは歯列に対して、満遍な
く、且つ、他方向に亘って摺接できる歯ブラシの提供が
なされている。
【0003】かかる点から、歯ブラシにおける把持手段
としての柄のグリップ角度に工夫を凝らしたり、ブラシ
の柄に対するブラシ頭部の備えつけ角度に工夫を凝らし
たものがあった。また、植設されている擦拭手段として
の毛の植設の向きに工夫を凝らしたり、植設されている
毛の突き出し寸法に工夫を凝らしたものがあった。
【0004】また、把持用いられる柄に対して、所要の
弾性をもたらしたり、柄と、ブラシ頭部との間の弾性に
差をもたらせるように工夫したものがあった。更にま
た、ブラシ頭部自体の弾性、擦拭手段としての毛自体の
弾性に工夫を施したものがあった。
【0005】しかしながら、これらの歯ブラシのいずれ
もが、ブラシ頭部を構成する一個の面に対して、擦拭手
段としての毛が植設された態様のものとして構成されて
いることが多く、歯及び歯列の各面に対して、様々の角
度で、歯ブラシのブラシ面を押し当て、前後方向、左右
方向、あるいは上下方向に、これを摺動操作する必要が
あった。
【0006】かかる点から、歯のブラシ操作に多くの時
間と、労力とが要請される反面、充分な歯磨き操作がな
し難く、多くの虫歯などの発生原因とされると共に、ま
た、一面で、ブラシ処理による不都合、特にエナメル質
などの毀損原因となることがあった。
【0007】かかる点から、例えば、平成3年特許出願
公表第503491号の公表特許公報所載の発明に係る
歯掃除器具などが提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この特
表平3−503491号の公表特許公報の発明に係る歯
掃除器具にあっては、歯掃除器具を構成する部品点数が
多く、この結果、器具の製作コストが割高となり、ま
た、器具自体が、嵩張って、これを口腔内に差し入れて
使用するのに難があった。
【0009】また、かかる多くの部品の組付けによって
嵩張る態様の構成とされる歯掃除器具は、これを、比較
的狭隘な空間として構成される口腔内に差し入れ、これ
を当該口腔内において動作させた際に、この歯掃除器具
が、掃除対象外の歯に突き当り、あるいは、腔内面に接
触し、あるいは歯肉部分に突き当るなどして、これらの
部分に傷をもたらすなどの不都合があった。
【0010】また、かかる歯掃除器具にあっては、これ
を構成する部品間に汚れが残り易く、この使用済歯掃除
器具自体をその使用の都度、洗滌などの洗い処理を施す
必要があり、かかる洗い処理などに際して、構成各部品
を逐一分離し、あるいは、これを組付け構成する必要が
あった。
【0011】本発明に係る歯ブラシは、製作が容易であ
り、しかも取扱い易く嵩張ることのない歯ブラシの提
供、特に、使用中の清掃などの管理、保全が容易な歯ブ
ラシの廉価な提供を目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る歯ブラシ
は、前記の目的を達成するために、請求項1の発明に係
る歯ブラシを、柄10の一端側にブラシ部20を有する
歯ブラシであって、このブラシ部20が、前記柄10か
ら延設状態に備えられ且つ下面側に刷子毛26を備えた
上面板部21と、この上面板部21における前記柄10
の長さ方向にある両側縁21a、21aから折り曲げ可
能に延設され且つ前記上面板部21の刷子毛26の備え
られた面に連続している面に刷子毛26を備えた一対の
側板部22、22と、該側板部22、22と前記上面板
部21との間に備えられる弾性屈曲片23とを有し、前
記弾性屈曲片23が、前記ブラシ部20における側板部
22を互いに毛26の備えられている側を向き合わせて
使用する際における、該側板部22の板面の向きにある
弾性板部22aと前記上面板部21の板面の向きにある
弾性板部22bとをく字状に備えた構成としてあり、且
つ該弾性屈曲片23が、その一端側を前記上面板部21
に、他端側を前記側板部22にヒンジ25を介して夫々
連設した構成としている。
【0013】次いで、請求項2の発明に係る歯ブラシ
を、柄10から延設状態に備えられる上面板部21と、
この上面板部21における前記柄10の長さ方向にある
両側縁21aから折り曲げ可能に延設される一対の側板
部22と、該側板部22と前記上面板部21との間に備
えられる弾性屈曲片23とを一体にプラスチック成形し
てなるブラシ部20であって、このブラシ部20が、前
記弾性屈曲片23の弾性板部の一方を前記側板部22の
板面の向きに、且つ他方を前記上面板部21の板面の向
きとした際における該該弾性屈曲片23の内側面を除い
た面に、前記ブラシ部を構成するプラスチック材よりも
低融点の、且つ柔らかいプラスチック材よりなる表面形
成材30を一体に形成した構成としている。
【0014】更に、請求項3の発明に係る歯ブラシを、
柄10から延設状態に備えられる上面板部21と、この
上面板部21における前記柄10の長さ方向にある両側
縁21aから折り曲げ可能に延設される一対の側板部2
2と、該側板部22と前記上面板部21との間に備えら
れる弾性屈曲片23とを一体にプラスチック成形してな
るブラシ部20であって、このブラシ部20が、前記弾
性屈曲片23の弾性板部の一方を前記側板部22の板面
の向きに、且つ他方を前記上面板部21の板面の向きと
した際における該側板部22の互いに向き合った面に、
前記ブラシ部20を構成するプラスチック材よりも低融
点の、且つ柔らかいプラスチック材よりなる表面形成材
30を一体に形成した構成としている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の典型的な実施の各
形態に係る歯ブラシについて詳細に説明する。図1〜図
6は、第1の実施の形態に係る歯ブラシを、図7〜図1
3は、第2の実施の形態に係る歯ブラシを、図14〜図
19は、第3の実施の形態に係る歯ブラシを示してい
る。
【0016】図1〜図6で示される第1の実施の形態に
係る歯ブラシは、図1で、これを使用状態として、図2
では、各側板部22を無理に押し拡げている状態を夫々
斜視として示すと共に、図3と、図4では、この使用状
態にある歯ブラシを、図3では、側板部22の上面板部
21に対する取付け部分が理解され易いように、また、
図4では、弾性屈曲片23による保形機能が理解され易
いように、夫々の断面位置を異にした断面図として示し
ている。また、図5では、この使用状態にある歯ブラシ
の各側板部22と、弾性屈曲片23の弾性を利用して、
即ち、このく字状に構成されている弾性屈曲片23を、
開き出すように変形することで、上面板部21と平行な
向きに拡き出した状態を、更に、図6では、この歯ブラ
シの成形時における態様、又は、前記の各側板部22の
拡き出し反転操作時における態様を、夫々断面として示
している。
【0017】図7〜図13で示される第2の実施の形態
に係る歯ブラシは、図7で、これを使用状態として、図
8では、各側板部22を無理に押し拡げている状態を夫
々斜視として示すと共に、図9と、図10では、この使
用状態にある歯ブラシを、図9〜図10では、側板部2
2の上面板部21に対する取付け部分が理解され易いよ
うに、また、図11〜図12では、弾性屈曲片23によ
る保形機能が理解され易いように、夫々の断面位置を異
にした断面図として示している。また、図5では、この
使用状態にある歯ブラシの各側板部22と、弾性屈曲片
23の弾性を利用して、即ち、このく字状に構成されて
いる弾性屈曲片23を、開き出すように変形すること
で、上面板部21と平行な向きに拡き出した状態を、更
に、図12では、この歯ブラシの成形時における態様、
又は、前記の各側板部22の拡き出し反転操作時におけ
る態様を、夫々断面として示している。また、図13
は、他のプラスチック材による二色加工を施す前の、柄
10と、上面板部21及び側板部22とを斜視で示して
いる。
【0018】図14〜図19で示される第3の実施の形
態に係る歯ブラシは、図14で、これを使用状態とし
て、図15では、各側板部22を無理に押し拡げている
状態を夫々斜視として示すと共に、図16と、図17で
は、この使用状態にある歯ブラシを、図16〜図17で
は、側板部22の上面板部21に対する取付け部分が理
解され易いように、また、図18〜図19では、弾性屈
曲片23による保形機能が理解され易いように、夫々の
断面位置を異にした断面図として示している。また、図
5では、この使用状態にある歯ブラシの各側板部22
と、弾性屈曲片23の弾性を利用して、即ち、このく字
状に構成されている弾性屈曲片23を、開き出すように
変形することで、上面板部21と平行な向きに拡き出し
た状態を、更に、図6では、この歯ブラシの成形時にお
ける態様、又は、前記の各側板部22の拡き出し反転操
作時における態様を、夫々断面として示している。
【0019】ここで構成される典型的な実施の形態に係
る歯ブラシは、柄10の一端側にブラシ部20を有する
歯ブラシであって、このブラシ部20が、前記柄10か
ら延設状態に備えられ且つ下面側に刷子毛26を備えた
上面板部21と、この上面板部21における前記柄10
の長さ方向にある両側縁21a、21aから折り曲げ可
能に延設され且つ前記上面板部21の刷子毛26の備え
られた面に連続している面に刷子毛26を備えた一対の
側板部22、22と、該側板部22、22と前記上面板
部21との間に備えられる弾性屈曲片23とを有し、前
記弾性屈曲片23が、前記ブラシ部20における側板部
22を互いに毛26の備えられている側を向き合わせて
使用する際における、該側板部22の板面の向きにある
弾性板部22aと前記上面板部21の板面の向きにある
弾性板部22bとをく字状に備えた構成としてあり、且
つ該弾性屈曲片23が、その一端側を前記上面板部21
に、他端側を前記側板部22にヒンジ25を介して夫々
連設した構成としている。
【0020】この実施の形態に係る歯ブラシは、全体を
プラスチック製とし、又は、一部を残した主要部分をプ
ラスチック製としてある。即ち、ここで、歯ブラシを構
成する刷子毛26をも含んだ全体をプラスチック製と
し、これを一回、又は、複数回に亘る金型成形により形
成とする。又は、刷子毛26を除いた歯ブラシの構成
を、一回、又は、複数回に亘る金型成形により形成され
るプラスチック製とし、これにプラスチック製、植物
性、あるいは動物性などの刷子毛26を、植毛すること
によって構成する。あるいは又、刷子毛26を除いた歯
ブラシの構成を一回、又は、複数回に亘る金型成形によ
り形成すると共に、この成形歯ブラシのヘッド部分に対
して、刷子毛26を金型成形による所謂二色成形の手法
で構成する。
【0021】(1) 第1の実施の形態に係る歯ブラシ 先ず、図1〜図6に示される第1の実施の形態に係る歯
ブラシについて説明する。この第1の実施の形態に係る
歯ブラシは、刷子毛26を除いた部分を、金型成形によ
って一体に構成してあり、そのヘッド部分、この図示例
にあっては、ブラシ部20を構成する上面板部21と、
側板部22とによって取り囲まれる一連の面に対して、
所要長さの刷子毛26が直立状態に植設されて歯ブラシ
を構成している。
【0022】先ず、ここで構成される柄10は、一般的
な歯ブラシにおけると同様の構成、及び機能を備えたも
の、即ち、夫々の歯ブラシの使用対象者、夫々の歯ブラ
シの使用目的などに対応したグリップ機能、撓み特性な
どを備えたものとして構成してあり、柄端に吊り下げ孔
11を備えた構成としてある。
【0023】かかる柄10の他端側、即ち、前記吊り下
げ孔11の備えられた側と反対の側にブラシ部20を、
この柄10と一連に連設された構成に設けてある。
【0024】ここで構成されるブラシ部20は、この柄
10の先端から、更に延長されるように、即ち、この柄
10から延設状態に備えられた上面板部21と、この上
面板部21の側縁21aに沿って、ヒンジ24を介し
て、一連に備えられた側板部22、側板部22とによっ
て構成してあると共に、この上面板部21と側板部22
との間に、ヒンジ25を介在設けた構成としてある。
【0025】先ず、上面板部21は、前記柄10の軸方
向に長い長方形の平板状に形成してあり、その上面が、
柄10の上面に連なる構成としてあり、この柄10の長
さ方向にある側縁21a、側縁21aに側板部22を夫
々ヒンジ24を介して折り曲げ可能に、且つ、一連のも
のとして設けてある。
【0026】ここで、上面板部21の側縁21aに備え
られる側板部22は、図3によって示されるように、上
面板部21の側縁21bと、これに連設されている側板
部22における側端22aとが、互に密着状態に接した
際に、この側板部22と上面板部21とが、略直角の状
態に組付けられて、下面開口の溝を構成する長方形の板
形状に構成してある。即ち、ブラシ部20を構成する上
面板部21と側板部22とを、図5に示す状態に拡げ出
して、これを同一の水平面上に位置づけた際に、この上
面板部21と側板部22とが、ヒンジ24によって連設
される部分に略90度のV字溝を生ずる構成としてあ
る。
【0027】かかる構成よりなる上面板部21と、側板
部22との間に亘って、この側板部22を、上面板部2
1に対して、図3及び図4の状態に姿勢保持をなす手段
として、弾性屈曲片23を、各ヒンジ25、ヒンジ25
を介して、一方の端部を上面板部21に、他方の端部を
側板部22に連設するように設けてある。
【0028】ここで、上面板部21に対する側板部22
の姿勢保持手段として構成される弾性屈曲片23は、比
較的厚肉の、且つ、充分な弾性的な撓み特性と、弾性的
な復帰特性とを備えたく字状に屈曲したものとして構成
される。この弾性屈曲片23は、前記ブラシ部20を、
歯磨きに際して、用い得る態様、即ち、図4で示される
ように上面板部21に対して、側板部22を略直角の状
態に位置づけた際に、この上面板部21の板面の向きと
同一の向きにある弾性板部23bと、側板部22の板面
の向きと同一の向きにある弾性板部23aとが、略直角
に屈曲した構成としてある。
【0029】また、この弾性屈曲片23は、このブラシ
部20が、図3及び図4に示される態様において、この
弾性屈曲片23が各ヒンジ25によって連設されている
上面板部21と、側板部22との各側端21c、22b
に対して、密に側端23cを接した状態で、前記各ヒン
ジ25によって、上面板部21と側板部22とに対し
て、一連に連設された構成とされる。即ち、この弾性屈
曲片23の上面板部21及び側板部22に対するヒンジ
25を介した備えつけは、この上面板部21と側板部2
2とを、略同一平面上に展張した際に、前記側板部22
の側端22bと、この弾性屈曲片23の側端23cとの
間、及び前記上面板部21の側端21cと、この弾性屈
曲片23の側端23cとの間とに、夫々、ヒンジ25を
連設部とした略45度のV字溝を生ずる構成としてい
る。
【0030】尚、ここで上面板部21と側板部22との
各姿勢保持に用いられる弾性屈曲片23は、この上面板
部21と側板部22とを、図3及び図4に示される状態
に、その姿勢が維持できるように、そのく字状に屈曲し
ている外側に、更に突き出す厚肉膨突部23dを設けて
あり、前記上面板部21と、側板部22とが、互に直角
の向きに姿勢保持をするように強制している。
【0031】ここで、上面板部21と側板部22との姿
勢保持に用いられる弾性屈曲片23は、この上面板部2
1と側板部22との夫々の連設縁の略中央部分に亘るよ
うに設けてあると共に、この各連接縁から夫々上面板部
21、側板部22の各板面側に入った部分にまで延びる
ように設けてあり、刷子毛26の植設に不都合をもたら
さない構成としてある。
【0032】かかる構成よりなるブラシ部20、特に、
刷子毛26を除いた上面板部21、側板部22、弾性屈
曲片23は、典型的には、図6で示される状態において
金型成形をすることができる。即ち、前記上面板部21
に対して、側板部22を、この上面板部21の上方に略
直角に起立する構成とし、従って、前記弾性屈曲片23
を、この上面板部21と側板部22とが構成する溝状内
に、一方の弾性板部23bを直立状態とし、且つ、他方
の弾性板部23aを水平状態とした構成で、刷子毛26
を除いたブラシ部20をプラスチック成形により成形す
る。
【0033】かくして構成される上面板部21と側板部
22とにおける擦拭面、即ち、上面板部21の下面側の
面と、この面に連続される側板部22の面に刷子毛26
を植設して歯ブラシを構成する。
【0034】このように構成される歯ブラシは、歯ある
いは歯列を、図3、図4で示されるブラシ部20の溝状
隙間内に収め入れることで、この歯あるいは歯列に対し
て、横方向、前後方向及び上下方向に向けた刷子毛26
による磨き操作を施すことが可能であり、特に、これら
の歯あるいは歯列の複数の面に対する磨き操作を単一動
作によってなすことができる。
【0035】また、ここで構成される歯ブラシは、これ
を用いた後に、図5あるいは図6の状態に各側板部22
を拡げ出し、このブラシ部20に備えつけられている各
刷子毛26に付着した汚物などを取り除くことができ
る。
【0036】更に、ここで構成される歯ブラシは、図6
の態様で、金型成形した後、これを図1、図3、図4の
態様を用いることが可能であり、割安の製作コストによ
る量産提供が可能とされる。
【0037】(2) 第2の実施の形態に係る歯ブラシ 次いで、図7〜図13で示される第2の実施の形態に係
る歯ブラシについて説明する。この第2の実施の形態に
係る歯ブラシは、前記第1の実施の形態に係る歯ブラシ
の構成において、ブラシ部20、特に、このブラシ部2
0における弾性屈曲片23の内側面を除く全ての周面、
即ち、上面板部21の各側縁21b、側端21cを除い
た面、側板部22の側端22a、側端22bを除いた
面、弾性屈曲片23の各側端23c、23cと、その内
側を除いた面に、この各上面板部21、側板部22、弾
性屈曲片23を構成するプラスチック材よりも低融点
の、且つ、該上面板部21、側板部22、弾性屈曲片2
3を構成するプラスチック材よりも軟質の表面形成材3
0を設けた以外の構成を、前記第1の実施の形態に係る
歯ブラシと同一、又は実質的に同一の構成としてある。
【0038】従って、前記第1の実施の形態に係る歯ブ
ラシと同一、又は実質的に同一の構成部分については同
一の番号を付して、その説明を省略する。
【0039】かかる第2の実施の形態に係る歯ブラシ
は、前記第1の実施の形態に係る歯ブラシと、同一の手
法によって、柄10に、この柄10にブラシ部20を備
えた歯ブラシとして構成してあり、このブラシ部20
を、前記第1の実施の形態に係る歯ブラシに係るブラシ
部20と同様の構成の上面板部21と、側板部22及び
弾性屈曲片23によって構成してある。
【0040】かくして上面板部21、側板部22、弾性
屈曲片23を備えたブラシ部20を柄10の一端部に備
えさせた構成歯ブラシ本体部分を、図12に示す態様で
再度金型内に装填し、この図12で示される態様にある
歯ブラシ本体部分の周面、この図示例にあっては、上面
板部21と側板部22、及び上面板部21、側板部22
に対する弾性屈曲片23の各ヒンジヒンジ24、ヒンジ
25の構成側を除いた部分に、前記装填歯ブラシ本体部
分をインサート物として、表面形成材30を第2の射出
成形により成形する。
【0041】ここで、歯ブラシ本体部分の外周に形成さ
れる表面形成材30は、この歯ブラシ本体部分を金型内
にインサートした態様で構成されることから、この歯ブ
ラシ本体部分を構成するプラスチック材よりも抵触点の
プラスチック材としてあり、しかも、形成される歯ブラ
シの外周面、特に、ブラシ部20に、肌触りの良い、柔
かい感触をもたらす点から、この歯ブラシ本体部分を構
成するプラスチック材よりも柔かい軟質のプラスチック
材、又は、各種のエラストマーによって構成することが
好ましい。
【0042】また、ここで構成される表面形成材30
は、この表面形成材30によって、前記の上面板部2
1、側板部22、弾性屈曲片23などの一部を構成し、
これらの代替機能をなす構成とし、又は、前記のヒンジ
24、ヒンジ25の一部を構成するものとし、あるい
は、このヒンジ24、ヒンジ25自体を、この表面形成
材30で構成するようにしてあっても良い。
【0043】かくして構成されるブラシ部20を備えた
歯ブラシに対して、前記第1の実施の形態におけると同
様に刷子毛26を備えさせる。この歯ブラシに備えつけ
られる刷子毛26は、前記と同様に、各表面形成材30
の面から、上面板部21、側板部22に対して植設状態
に設けてあっても良く、また、この表面形成材30の成
形に際して、この刷子毛26を当該表面形成材30と共
に形成するように構成してあっても良い。
【0044】(3) 第3の実施の形態に係る歯ブラシ 次いで、図14〜図19に示される第3の実施の形態に
係る歯ブラシについて説明する。この第3の実施の形態
に係る歯ブラシは、構成される歯ブラシに備えられる表
面形成材30を、上面板部21及び各側板部22の、夫
々に刷子毛26の備えつけられる面のみに設けた以外の
構成を、前記第2の実施の形態に係る歯ブラシと同一、
又は、実質的に同一の構成としている。
【0045】従って、この第3の実施の形態に係る歯ブ
ラシにあって、前記第2の実施の形態に係る歯ブラシと
同一、又は実質的に同一の構成部分については同一の番
号を付して、その説明を省略する。
【0046】この第3の実施の形態に係る歯ブラシは、
図19の態様において、金型内に再度インサートされた
歯ブラシ本体部分、特に、ブラシ部20の外向きに面し
ている部分におけるヒンジ24とヒンジ25とを設けな
い部分に対して、表面形成材30を二次成形によって形
成する構成としている。
【0047】かかる手法によって上面板部21及び側板
部22の夫々の外側に面している面に対してのみ表面形
成材30を設ける構成としたことから、この上面板部2
1及び側板部22の各面に対して形成される表面形成材
30を、比較的随意な形状のものとして成形することが
可能であり、刷子毛26の植設対象面を、この刷子毛2
6の植設に都合の良い構成を備えたものとして成形する
ことができる。また、前記の各側板部22及び上面板部
21の面に対して、この表面形成材30の形成と同時に
比較的容易に刷子毛26を一体に形成することができ
る。
【0048】尚、前記の各実施の形態として示される夫
々の歯ブラシにあって、上面板部21に対する側板部2
2の角付けを、例えば、図3、図9、図16に示される
ように直角とせず、各側板部22を、上面板部21に対
して、若干外向きに、即ち、ハ字状に拡いた構成として
あっても良い。また、前記の各実施の形態にあって、側
板部22を上面板部21に対して、所定位置に姿勢保持
させる手段として用いられる弾性屈曲片23を、例え
ば、図4、図10、図17に示される態様から更に上方
に突き出した態様、即ち、上面板部21の上面及び側板
部22の外側面から突き出すように構成してあっても良
い。
【0049】
【発明の効果】本発明に係る歯ブラシは、前記の特長あ
る構成、特に、柄10の一端側にブラシ部20を有する
歯ブラシであって、このブラシ部20が、前記柄10か
ら延設状態に備えられ且つ下面側に刷子毛26を備えた
上面板部21と、この上面板部21における前記柄10
の長さ方向にある両側縁21a、21aから折り曲げ可
能に延設され且つ前記上面板部21の刷子毛26の備え
られた面に連続している面に刷子毛26を備えた一対の
側板部22、22と、該側板部22、22と前記上面板
部21との間に備えられる弾性屈曲片23とを有し、
前記弾性屈曲片23が、前記ブラシ部20における側板
部22を互いに毛26の備えられている側を向き合わせ
て使用する際における、該側板部22の板面の向きにあ
る弾性板部22aと前記上面板部21の板面の向きにあ
る弾性板部22bとをく字状に備えた構成としてあり、
且つ該弾性屈曲片23が、その一端側を前記上面板部2
1に、他端側を前記側板部22にヒンジ25を介して夫
々連設した構成としたことによって、歯あるいは歯列
を、単に構成されるブラシ部20の溝状隙間内に収め入
れることで、この歯あるいは歯列に対して、横方向、前
後方向、及び上下方向に向けた刷子毛26による磨き操
作を施すことが可能であり、特に、これらの歯あるいは
歯列の複数の面に対する磨き操作を単一動作によって同
時になすことができる特長を有している。
【0050】また、ここで構成される歯ブラシは、これ
を用いた後に、各側板部22を拡げ出し、このブラシ部
20に備えつけられている各刷子毛26に付着した汚物
などを容易に取り除くことができる特長を有している。
【0051】更に、ここで構成される歯ブラシは、図6
のように側板部22を開きだした状態で、金型成形をな
し、これを図1、図3、図4の態様にして用いることが
可能であり、これによって割安の製作コストによる歯ブ
ラシの量産提供が、容易に可能とされ特長を有してい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る歯ブラシの斜視図
【図2】同側板部22を拡げた状態の歯ブラシの斜視図
【図3】同ブラシ部20における上面板部21と側板部
22との連設部を示す断面図
【図4】同ブラシ部20における弾性屈曲片23による
上面板部21と側板部22との連設部を示す断面図
【図5】同ブラシ部20における側板部22を拡げた状
態の断面図
【図6】同ブラシ部20における側板部22を反転した
状態の断面図
【図7】第2の実施の形態に係る歯ブラシの斜視図
【図8】同側板部22を拡げた状態の歯ブラシの斜視図
【図9】同ブラシ部20における上面板部21と側板部
22との連設部を示す断面図
【図10】同ブラシ部20における弾性屈曲片23によ
る上面板部21と側板部22との連設部を示す断面図
【図11】同ブラシ部20における側板部22を拡げた
状態の断面図
【図12】同ブラシ部20における側板部22を反転し
た状態の断面図
【図13】同歯ブラシ本体部に対して、表面形成材30
を被装する前の状態の斜視図
【図14】第3の実施の形態に係る歯ブラシの斜視図
【図15】同側板部22を拡げた状態の歯ブラシの斜視
【図16】同ブラシ部20における上面板部21と側板
部22との連設部を示す断面図
【図17】同ブラシ部20における弾性屈曲片23によ
る上面板部21と側板部22との連設部を示す断面図
【図18】同ブラシ部20における側板部22を拡げた
状態の断面図
【図19】同ブラシ部20における側板部22を反転し
た状態の断面図
【符号の説明】
10 柄 20 ブラシ部 21 上面板部 22 側板部 23 弾性屈曲片 24 ヒンジ 25 ヒンジ 26 刷子毛

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柄の一端側にブラシ部を有する歯ブラシ
    であって、このブラシ部が、前記柄から延設状態に備え
    られ且つ下面側に刷子毛を備えた上面板部と、この上面
    板部における前記柄の長さ方向にある両側縁から折り曲
    げ可能に延設され且つ前記上面板部の刷子毛の備えられ
    た面に連続している面に刷子毛を備えた一対の側板部
    と、該側板部と前記上面板部との間に備えられる弾性屈
    曲片とを有し、 前記弾性屈曲片が、前記ブラシ部における側板部を互い
    に毛の備えられている側を向き合わせて使用する際にお
    ける、該側板部の板面の向きにある弾性板部と前記上面
    板部の板面の向きにある弾性板部とをく字状に備えた構
    成としてあり、且つ該弾性屈曲片が、その一端側を前記
    上面板部に、他端側を前記側板部にヒンジを介して夫々
    連設してあることを特徴とする歯ブラシ。
  2. 【請求項2】 柄から延設状態に備えられる上面板部
    と、この上面板部における前記柄の長さ方向にある両側
    縁から折り曲げ可能に延設される一対の側板部と、該側
    板部と前記上面板部との間に備えられる弾性屈曲片とを
    一体にプラスチック成形してなるブラシ部であって、こ
    のブラシ部が、前記弾性屈曲片の弾性板部の一方を前記
    側板部の板面の向きに、且つ他方を前記上面板部の板面
    の向きとした際における該該弾性屈曲片の内側面を除い
    た面に、前記ブラシ部を構成するプラスチック材よりも
    低融点の、且つ柔らかいプラスチック材よりなる表面形
    成材を一体に形成してあることを特徴とする請求項1記
    載に係る歯ブラシ。
  3. 【請求項3】 柄から延設状態に備えられる上面板部
    と、この上面板部における前記柄の長さ方向にある両側
    縁から折り曲げ可能に延設される一対の側板部と、該側
    板部と前記上面板部との間に備えられる弾性屈曲片とを
    一体にプラスチック成形してなるブラシ部であって、こ
    のブラシ部が、前記弾性屈曲片の弾性板部の一方を前記
    側板部の板面の向きに、且つ他方を前記上面板部の板面
    の向きとした際における該側板部の互いに向き合った面
    に、前記ブラシ部を構成するプラスチック材よりも低融
    点の、且つ柔らかいプラスチック材よりなる表面形成材
    を一体に形成してあることを特徴とする請求項1記載に
    係る歯ブラシ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016109913A1 (zh) * 2015-01-07 2016-07-14 陈国军 改进的三边毛牙刷

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