JPH09182561A - 養魚用飼料ペレットへの油脂の吸着方法及び装置 - Google Patents

養魚用飼料ペレットへの油脂の吸着方法及び装置

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JPH09182561A
JPH09182561A JP7353048A JP35304895A JPH09182561A JP H09182561 A JPH09182561 A JP H09182561A JP 7353048 A JP7353048 A JP 7353048A JP 35304895 A JP35304895 A JP 35304895A JP H09182561 A JPH09182561 A JP H09182561A
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JP
Japan
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oils
fat
fats
container
feed pellets
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Application number
JP7353048A
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English (en)
Inventor
Yasukazu Naoe
江 ▲寧▼和 直
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PACIFIC SCI KK
Original Assignee
PACIFIC SCI KK
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Publication date
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  • Fodder In General (AREA)
  • Apparatuses For Bulk Treatment Of Fruits And Vegetables And Apparatuses For Preparing Feeds (AREA)
  • Feed For Specific Animals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 養魚用飼料ペレットへの油脂の吸着方法及び
装置を提供する。 【解決手段】 減圧環境下で飼料ペレットと油脂を混合
し、所定時に大気解放する。この大気解放と減圧とを所
定回数繰り返す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、養魚飼料製造工
程において、エクストルーダーやエキスパンダー等によ
り製造される養魚用ペレット飼料に魚油等の油脂を混合
及び吸着させる方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】養魚用ペレット飼料は、通常、製品の直
径と長さが1mm〜30mm位で嵩比重0.35〜0.
7程度のペレット形状になっており、エクストルーダー
やエクスパンダー等により造粒された後乾燥され、その
後液体状の油脂(魚油)を必要量加えられて最終製品と
なるのが一般的である。油脂を加える方法としては、コ
ーティングドラム装置と言われる回転するドラムの中で
ペレットに油脂をスプレーする方法や、スクリューコン
ベヤー状のものでゆっくりとペレットを搬送しながら油
脂を添加・混合し吸着させる方法が広く行われている。
これらはペレット成形後その表面に油脂を添加するため
通常”外添法”と言われている。また他にエクストルー
ダーの前工程又はエクストルーダー内で直接油脂を添加
する”内添法”と言われる方法も知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし近年例えばハマ
チ養殖用の飼料のように直径20mm前後のペレットに
多量の油脂を加えたものを製造する場合が増えており、
上記した従来の方法では油脂の吸収量に限界がある問題
が起きている。例えば、原料にすでに含まれている脂肪
分を含めた最終製品の脂肪分が25%以上のものを得る
にはペレット重量に対し約27%以上の油脂を外添する
必要があるが、これだけの量の油脂を短時間で完全に吸
着させることは容易ではない。また、吸収されないで残
った油脂がペレット表面にベトついているだけでなく、
後工程において汚染等の種々の問題をおこしており、こ
の場合、上述のコーティングドラム等の装置による処理
時間を非常に長くする方法も考えられるが、生産効率と
工場レイアウトを考えた場合限界がある。また内添法の
場合、造粒されたペレットがこわれやすいという欠点が
あり、更に造粒後の乾燥工程の効率が低下するという問
題がある。特に直径15mm以上のペレットを製造する
場合、油脂の内添率を多くした場合非常に長大な乾燥機
を装備しなければならず不経済である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した問題点
を解決するためになされたもので、養魚用飼料ペレット
と油脂を、減圧環境下で混合しついで大気圧環境に戻す
工程を所定回数繰り返すことを特徴とする。このように
減圧と大気圧解放とを繰り返すことにより、油脂をペレ
ットに短時間で確実に吸着し得ることが本発明者の研究
により明らかになった。この減圧は、−600mmHg
以下とし、−700mmHg程度が最適である。また減
圧環境下で10秒以上保持するのが適当である。また繰
り返し回数として、2回以上とすることにより大きな効
果が得られる。
【0005】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本発明方法を概念的に示す
もので、本発明においては減圧容器1に飼料ペレットと
油脂を混入したものを入れ、減圧容器1を回転させて飼
料ペレットと油脂を混合しつつ、真空ポンプ2により減
圧容器1内部を減圧する。そして、所定の時間減圧状態
を維持したら、蓋3を開けて減圧容器1を大気圧に戻
し、所定時間維持する。そして、再び蓋3を閉めて真空
ポンプ2により減圧容器1内部を減圧し、この減圧、大
気解放の動作を所定回数繰り返す。この間、減圧容器1
を常時回転させ、飼料ペレットが崩れない程度に飼料ペ
レットと油脂を混合する。このように減圧と大気解放を
繰り返すことにより、油脂を飼料ペレットに大量に吸着
させることが可能になる。
【0006】減圧容器1内部の減圧は−600mmHg
以下とする。これ以上であると、油脂吸着効果が低下す
る。本発明者らの研究によれば、後述するように−70
0mmHg程度で良好な吸着効果を得ている。また、減
圧開始後前記圧力に達してから少なくとも10秒以上維
持することが望ましい。減圧と大気解放の繰り返しは2
回以上行うと効果が大きい。
【0007】<実施例>次に実施例を示す。エクストル
ーダーで製造され、含水分8.5%程度に乾燥された直
径20mm、長さ約20mm嵩比重0.46の養魚用ペ
レット飼料を原料とし、これに魚油を混合吸着させる作
業を行った。ペレット100に対し、魚油40の重量比
(外添率40%)で供給し、下掲表に示すように減圧度
と減圧と大気圧への解放の繰返し回数をかえて処理を行
った。その結果下掲表に示す結果を得た。 減圧度 減圧 大気圧 ペレット 維持時間 解放 最終脂肪分 テスト No.1 -450mmHg 10秒 1回 23.8% 吸着されない油が 残った No.2 -600mmHg 10秒 2 25.6 〃 No.3 -600mmHg 10秒 3 28.5 ほとんどの油が 吸着された No.4 -700mmHg 10秒 3 31.4 〃 No.5 -700mmHg 10秒 5 32.3 〃 No.6 -700mmHg 10秒 なし 24.9 吸着されない油が 残った No.7 減圧なし なし なし 22.6 吸着されない油が (従来のコーティングドラムによる方法) 多量に残った 以上の実施例から明らかなように、減圧度を−600m
mHg以下とし、且つ大気解放を行うことにより、テス
トNo.7の従来法に比較して、大幅な油脂吸着効果の
向上が得られている。また、大気解放を2回以上とする
ことにより残量油脂が減少し、油脂吸着効果が大きいこ
とがわかる。なお、減圧度が−450mmHg程度であ
っても大気圧解放することにより23.8%の吸着効果
を得ている(テストNo.1)。一方減圧度を−700
mmHgとしても大気解放を行わないテストNo.6で
は、テストNo.2、3よりも低い吸着効果しか得られ
ていない。したがって大気解放による油脂の吸着効果は
明らかである。
【0008】図2に本発明方法を実施するための装置の
一実施形態を示す。減圧容器1はエアーシリンダ10に
より傾動可能で且つ回転可能になっており、ホッパ4か
ら減圧容器1内部に飼料ペレットと油脂を投入するよう
になっている。ホッパ4はエアーシリンダ40により昇
降可能であり、下降した位置で、減圧容器1の開口に近
接し、エアーシリンダ41により開口して飼料ペレット
と油脂を減圧容器1に投入できるようになっている。
【0009】減圧容器1の開口には図3に示すように蓋
3が装着され、減圧容器1の内部を気密にするようにな
っている。そして、蓋3に装着された回転ジョイント3
1を介して真空ポンプ2と接続され、減圧容器1内部を
回転しながら減圧できるようになっている。回転ジョイ
ント31はシールされており、減圧容器1の気密性を損
なわないようになっている。蓋3は傾動可能に装着され
ており、エアーシリンダ30により減圧容器1の開口を
開閉するように構成されている。
【0010】以上の構成において、エアーシリンダ40
の作動により最初にホッパ4が下降して、回転している
減圧容器1の開口に近接し、エアーシリンダ41の作動
により開口して飼料ペレットと油脂を減圧容器1の内部
に投入して、ホッパ4は上昇する。次にエアーシリンダ
30が作動し、蓋3が傾動して減圧容器1の開口を密閉
し、同時に真空ポンプ2により減圧容器1の内部の減圧
を開始する。減圧容器1は回転を続け、減圧環境下で飼
料ペレットと油脂が均一に混合される。そして、減圧容
器1が所定の減圧度に達し、且つ所定の時間が経過した
ら、バルブ5、6が作動して減圧容器1を大気圧に開放
する。この減圧と大気圧解放を所定回数行い、油脂の吸
着を終了する。そして、減圧容器1をエアーシリンダ1
0により傾動し、開口から油脂を吸着した飼料ペレット
を排出する。以上の動作をこの実施形態ではすべて自動
化しており、適当な制御装置により実現可能である。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように本発明の養魚用飼料
ペレットへの油脂の吸着方法及び装置によれば、飼料ペ
レットに確実に且つ効率的に均一に油脂を吸着させるこ
とが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の説明図。
【図2】本発明の装置の一実施形態を示す立面図。
【符号の説明】 1:減圧容器、2:真空ポンプ、3:蓋、4:ホッパ、
5:バルブ、6:バルブ、10:エアーシリンダ、3
0:エアーシリンダ、31:回転ジョイント、40:エ
アーシリンダ、41:エアーシリンダ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 養魚用飼料ペレットと油脂を、減圧環境
    下で混合しついで大気圧環境に戻す工程を所定回数繰り
    返す、 ことを特徴とする養魚用飼料ペレットへの油脂の吸着方
    法。
  2. 【請求項2】 前記減圧環境が、−600mmHg以下
    である、 請求項1に記載の養魚用飼料ペレットへの油脂の吸着方
    法。
  3. 【請求項3】 前記所定回数が2回以上である、 請求項1に記載の養魚用飼料ペレットへの油脂の吸着方
    法。
  4. 【請求項4】 養魚用飼料ペレットと油脂を、約−70
    0mmHgの減圧環境下で10秒以上保持しつつ混合
    し、次いで大気圧環境に戻す工程を2回以上繰り返す、 ことを特徴とする養魚用飼料ペレットへの油脂の吸着方
    法。
  5. 【請求項5】 養魚用飼料ペレットと油脂を回転しつつ
    混合する容器と、 上下方向昇降可能で、常態では上昇位置にあり、該容器
    に養魚用飼料ペレットと油脂を投入する際に下降するホ
    ッパと、 該ホッパが上昇位置にある時、前記容器を回転可能に密
    閉し且つ該容器を減圧する減圧手段に接続可能な密閉手
    段と、 該密閉手段を介して前記容器に接続し、該容器の内部を
    減圧する減圧手段と、 前記減圧手段による容器内部の減圧と、容器内部の大気
    解放とを所定回数行わせる制御手段と、 を備えたことを特徴とする養魚用飼料ペレットへの油脂
    の吸着装置。
JP7353048A 1995-12-28 1995-12-28 養魚用飼料ペレットへの油脂の吸着方法及び装置 Pending JPH09182561A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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