JPH09181908A - カラー画像処理装置およびその方法 - Google Patents

カラー画像処理装置およびその方法

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JPH09181908A
JPH09181908A JP8255499A JP25549996A JPH09181908A JP H09181908 A JPH09181908 A JP H09181908A JP 8255499 A JP8255499 A JP 8255499A JP 25549996 A JP25549996 A JP 25549996A JP H09181908 A JPH09181908 A JP H09181908A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 システムは、プロファイルフォーマットのパ
ブリックタグに格納された所定の一連の色変換演算に代
わり、第一のタグおよび第二のタグを使用して、入力画
像データに色変換演算を施す。 【解決手段】 システムは、カラー画像データの入力ス
テップ、所定の一連の色変換演算を無効にするオーバラ
イド情報を格納する第一のタグと、階層記憶構造を介し
てアクセス可能な色変換演算データを格納する第二のタ
グとを格納する格納ステップ、第一のタグのオーバライ
ド情報に基づき、第二のタグにアクセスすべきか否かを
判定する判定ステップを含む。さらに、第二のタグにア
クセスすべきと判定した場合、第二のタグの色変換演算
データにアクセスするための階層記憶構造のポインタに
従い、色変換演算データを読取る読取ステップ、読取っ
た色変換演算データに基づき、入力画像データに色変換
演算を施す処理ステップを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ともにプロファイ
ルフォーマットで定義される色変換演算であって、他の
色変換演算に優先するある順序の色変換演算と、プロフ
ァイルフォーマットにおける色変換演算を指示するポイ
ンタとをプライベートタグに格納することにより、Inte
rnational Color Consortium(ICC)プロファイルフォー
マットのようなプロファイルフォーマットを変更するシ
ステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】プロファイルフォーマットは、一つのデ
バイスの色空間に対応してフォーマッティングされたカ
ラー画像データを、別のデバイスの色空間、または、デ
バイスから独立した色空間(以下「デバイス独立色空
間」と呼ぶ)に対応してフォーマッティングされたカラ
ー画像データに変換するために使用される。例えば、IC
Cプロファイルフォーマットは、RGB(赤、緑および青)
色空間に対応してフォーマッティングされたカラー画像
データを「プロファイル結合空間」と呼ばれるデバイス
独立色空間に変換し、次に、カラープリンタのCMY(シ
アン、マゼンタおよびイエロー)色空間に対応してフォ
ーマッティングされたカラー画像データに変換するため
の一連の標準色変換演算を定義する。
【0003】標準化されたICCプロファイルは、場合に
よっては異なるデバイスの間に色の互換性を成立させる
が、標準化されたICCプロファイルが実行する色変換演
算の数と種類、および、色変換を実行する順序に関して
は融通性を欠いている。
【0004】すなわち、ICCプロファイルはパブリック
タグの中で色変換演算を定義する。一般に、タグは、色
変換演算を実行するために使用されるフォーマッティン
グされたデータ、および/または、他のタグを指示する
ポインタを記憶する一つのメモリ領域である。ICCによ
り定義されるパブリックタグは、所定の一連の色変換を
所定の順序で実行する標準化された色変換演算を容れる
タグから構成されている。ICCパブリックタグの変更は
不可能である。
【0005】これに関して、ICCパブリックタグはICCで
定義済みの色変換演算に限定されているから、いくつか
の色変換演算、とくに、ICCでは対応できない色空間相
互の変換に必要とされるような色変換演算を実行するこ
とができない。
【0006】さらに、ICCパブリックタグの変更は不可
能であるから、色変換を実行するためにパブリックタグ
を一度アクセスしたならば、そのパブリックタグに格納
されているプリセットされた色変換演算のすべてを指定
された順序で実行しなければならない。場合によって
は、その結果、色変換に誤りを生じることもある。ま
た、単に効率が低下するだけの場合もある。例えば、色
変換演算が必要であるか否かに関わらず、入力画像デー
タに対して不必要な色変換演算が実行されてしまうこと
もある。
【0007】従って、ソフトウェア開発者がICCプロフ
ァイルフォーマットに格納された色変換演算の種類、数
および順序を変更することを可能にするようなICCプロ
ファイルフォーマットを変更するシステムが必要であ
る。
【0008】
【発明の概要】本発明は、ICCプロファイルにおける標
準化された色変換演算をプライベートタグを使用して変
更するシステムを提供することによって、上記の要求に
対処するものである。本発明によれば、標準化された色
変換演算に加えて、色変換演算を格納し、ICCプロファ
イルを介してアクセスする。また、本発明には、色変換
演算をアクセスするためにプライベートタグの中のポイ
ンタを使用することにより、パブリックタグに格納され
ている色変換演算にランダムアクセスすることができる
という利点もある。
【0009】すなわち、一つの面によれば、本発明は、
プロファイルフォーマットのパブリックタグに格納され
た所定の一連の色変換演算の代わりに、第一のタグおよ
び第二のタグを使用して色変換演算を実行し、入力画像
データに色変換演算を行うシステム(すなわち、方法、
装置およびコンピュータが実行可能なプロセスのステッ
プ)である。システムは、カラー画像データを入力する
入力ステップと、前記所定の一連の色変換演算を無効に
するオーバライド情報を格納する前記第一のタグと、階
層記憶構造を介してアクセス可能な色変換演算データを
格納する前記第二のタグとを格納する格納ステップと、
前記第一のタグのオーバライド情報に基づき、前記第二
のタグにアクセスすべきか否かを判定する判定ステップ
とを含む。システムには、前記判定ステップで前記第二
のタグにアクセスすべきであると判定された場合、前記
第二のタグの色変換演算データにアクセスするための前
記階層記憶構造のポインタに従い、前記色変換演算デー
タを読取る読取ステップ、および、前記読取ステップで
読取られた色変換演算データに基づき、前記入力画像デ
ータに色変換演算を施す処理ステップも含まれている。
【0010】上記の構成により、標準プロファイルフォ
ーマットにより提供される特徴の利点を維持しつつ、モ
ニタ用のRGBカラー画像データなどのデバイスにする第
一の色空間から、デバイス独立色空間へ、カスタマイズ
された色変換プロセスを使用して、カラー画像データを
変換することができる。上記のシステムを二つの異なる
デバイスで使用すれば、データを第一のデバイスの第一
の色空間からデバイス独立色空間へ変換し、次に、デバ
イス独立色空間から第二のデバイスの第二の色空間へ変
換することが可能である。
【0011】さらに、上記のシステムは、階層構造に基
づいて色変換演算を格納し呼び出すので、カスタマイズ
された色変換演算を容易にアクセスするカラーマッチン
グソフトウェアを提供する。
【0012】別の一面によれば、本発明は、標準化され
た変換により使用される数値情報が格納され、かつ、タ
グが階層格納されているプロファイルフォーマットにお
いて、タグを使用して標準化された変換を変更するシス
テムである。システムは、カラー画像データを入力する
入力ステップと、タグの階層の最高位にある第一のタグ
の所定の位置に、前記タグの階層の第二の高位にある第
二のタグ中の色変換シーケンスを指す第一のポインタデ
ータを格納する第一の格納ステップとを含む。システム
には、前記タグの階層の第三の高位にある第三のタグに
格納された色変換演算を指す第二のポインタを含む前記
色変換シーケンスを前記第二のタグに格納する第二のス
テップ、および、前記色変換演算を実行するためのデー
タを第三のタグに格納する第三の格納ステップも含まれ
ている。判定ステップは、前記プロファイルフォーマッ
トに格納されている情報に基づき、前記第一のタグにア
クセスすべきか否かを判定し、第一の読取ステップは、
前記第一のタグにアクセスすべき場合、前記第一のタグ
の前記第一のポインタの情報を読取り、前記色変換シー
ケンスにアクセスすべきか否かを判定する。
【0013】第二の読取ステップは、前記色変換シーケ
ンスにアクセスすべき場合、前記色変換演算にアクセス
すべきか否かを判定するために、前記色変換シーケンス
中の前記第二のポインタを読取り、第三の読取ステップ
は、前記色変換演算にアクセスすべき場合、前記第三の
タグから色変換演算を実行するためのデータを読取る。
実行ステップは、前記標準化された変換の代わりに、あ
る色空間から別の色空間へ前記入力画像データを変換す
るために、前記第三のタグからのデータにより読取った
データに基づき、前記色変換演算を行う。
【0014】本発明の上記の面によれば、ユーザは、プ
ロファイルフォーマットにより実行される色変換演算の
全体を変更するために使用できるプライベートタグを選
択的に作成および変更し、その後、変更された色変換演
算をカラー画像データに対して実行することができるの
で有利である。さらに、上記の階層記憶構造は、プライ
ベートタグの作成および変更に使用される色変換演算の
データへのアクセスを容易にする。
【0015】さらに別の一面によれば、本発明は、複数
の変更可能なタグと、複数の事前に定義済みの色変換シ
ーケンスとを有する所定のプロファイルフォーマットを
変更し、かつ、変更されたプロファイルフォーマットに
基づきカラー画像データに対して色変換演算を実行する
システムである。システムは、前記カラー画像データ、
オーバライド情報、並びに、複数の色変換演算を含む色
変換シーケンスおよび色変換演算が組み込まれたタグデ
ータを入力する入力ステップを含む。格納ステップは、
階層記憶構造の中で前記色変換シーケンスが前記色変換
演算より高位にあり、各色変換シーケンスは色変換演算
を指す少なくとも一つのポインタを含むように、前記階
層記憶構造に従い、前記タグデータを前記プロファイル
フォーマットの変更可能なタグに格納する。処理ステッ
プは、前記オーバライド情報が所定の値を有する場合、
前記変更可能なタグに格納されたタグデータに基づき、
前記入力カラー画像データを処理する。
【0016】前記処理ステップは、(1)前記オーバライ
ド情報により定義される前記変更可能なタグの中の色変
換シーケンスにアクセスするステップ、(2)アクセスさ
れた色変換シーケンス中のポインタにより定義される色
変換演算にアクセスするステップ、および、(3)アクセ
スされた色変換演算に基づき、前記カラー画像データを
処理するステップを含む。
【0017】以上の要約は、本発明の本質をすばやく理
解させるためのものである。添付する図面と関連させ
た、好ましい実施形態の詳細な説明を参照することによ
り、本発明をより完全に理解することがをできる。
【0018】
【好ましい実施形態の詳細な説明】図1は、本発明の代
表的な一実施形態の外観を示す図である。図1に示すコ
ンピュータ装置1は、MacintoshまたはMicrosoft(R) Win
dowsなどのウィンドウゥズ環境を有するIBM PCコンパチ
ブルコンピュータのような装置である。コンピュータ装
置1は、カラーモニタなどの表示スクリーン2と、テキス
トデータおよびプログラマの指令を入力するためのキー
ボード4と、表示スクリーン2に表示されたオブジェクト
を指示しかつ操作するためのマウスなどのポインティン
グデバイス6と、コンピュータ装置1により生成されたカ
ラー画像を出力するプリンタ16とを備えている。
【0019】コンピュータ装置1は、図2に示すコンピュ
ータディスク7のような大容量記憶デバイスを含む。こ
のコンピュータディスク7には、パブリックタグおよび
プライベートタグを含むICCプロファイル8のようなプロ
ファイルフォーマット、DOS(R)オペレーティングシステ
ム(以下「OS」という)、並びに、Microsoft Windows
(R)のようなウィンドウズOSとが格納されている。同様
に、コンピュータディスク7には、キヤノン(R)カラーマ
ッチングソフトウェア(以下「CCM」という)9、プライ
ベートタグを作成および変更するアプリケーションプロ
グラム10、並びに、プロファイルマネジャルーチン12が
格納されている。これらはすべて、ディスク7のデータ
ファイルの操作および格納、並びに、表示スクリーン2
を介してオペレータへそれらファイル内のデータを提示
するといったコンピュータ装置1のプログラム命令を格
納している。これらのプログラムについては、以下で、
さらに詳細に説明する。
【0020】コンピュータ装置1は、さらに、フロッピ
ディスク(以下「FD」という)を差し込むことができる
フロッピディスクドライブ(以下「FDD」という)のイ
ンタフェイス14を含む。そのようなFDからの情報は、コ
ンピュータディスク7にダウンロードすることができ
る。このような情報は、CMM(Color Management Module)
9のようなデータファイルおよびアプリケーションプロ
グラム、プライベートタグを作成および変更するアプリ
ケーションプログラム10、並びに、プロファイルマネジ
ャルーチン12が挙げられる。コンピュータ装置1は、さ
らに、CD-ROMインタフェイス(図示せず)を含むことが
でき、このインタフェイスからの情報もディスク7へダ
ウンロードすることができる。
【0021】カラー画像データは、文書または他の画像
を走査して、それらのビットマップ画像をコンピュータ
装置1に提供するスキャナ15によって入力される。カラ
ー画像データは、ネットワークインタフェイス17のよう
な様々な他の供給源から、または、ファクシミリ/MODEM
インタフェイス18を介した他の外部デバイスからコンピ
ュータ装置1に入力してもよい。
【0022】なお、さらに、ネットワークインタフェイ
ス17のような様々な他の供給源の、または、ファクシミ
リ/MODEMインタフェイス18を介した他の外部装置のICC
プロファイル8が、コンピュータ装置1によりアクセスさ
れる。
【0023】図1にはプログラム可能な汎用コンピュー
タの構成を示したが、本発明を実施する際は、専用のコ
ンピュータ、スタンドアローンのコンピュータ、また
は、その他の種類のデータ処理装置を使用できることを
理解すべきである。
【0024】図2は、コンピュータ装置1の内部構成の詳
細を示すブロック図である。図2に示すように、コンピ
ュータ装置1は、コンピュータバス21とインタフェイス
する中央処理装置(以下「CPU」という)20を含む。同
様に、スキャナインタフェイス22、ネットワークインタ
フェイス17、ファックス/MODEMインタフェイス18、ディ
スプレイインタフェイス23、キーボードインタフェイス
25、マウスインタフェイス29、メインメモリ30、ディス
ク7、FDDインタフェイス14およびプリンタインタフェイ
ス24も、コンピュータバス21とインタフェイスしてい
る。
【0025】Microsoft Windows(R)、CMM 9、プライベ
ートタグを作成および変更するアプリケーションプログ
ラム10、プロファイルマネジャルーチン12およびその他
のアプリケーションプログラム(図示せず)のような格
納されたプログラム命令を実行する際に、CPU20が使用
するランダムアクセスメモリを提供するように、メイン
メモリ30はコンピュータバス21とインタフェイスしてい
る。すなわち、CPU20は、それらのプログラムをディス
ク7またはFDDインタフェイス14のFDの何れかからメイン
メモリ30へロードし、メインメモリ30に格納されたそれ
らのプログラムを読出して実行する。
【0026】CMM 9を含むカラー画像処理システムに関
して本発明を説明する。簡単に言えば、CMM 9は、RGBの
ような第一のカラーフォーマットのカラー画像データを
入力し、そのカラー画像データをCMYのような第二のフ
ォーマットに変換する。上記の色変換動作を実行するた
めに、CMM 9はICCプロファイルに格納されたデータを使
用する。このデータは「International Color Consorti
um Profile Format」第3.01版(1995年5月8日改訂)に
解説されていて、その内容は参考として本出願にも取り
入れられている。
【0027】要するに、ICCプロファイルは、あるデバ
イスで作成されたカラーデータを別のデバイスに固有の
色空間に変換する、という対ごとに使用することができ
るデバイスプロファイルである。例えば、先に説明した
とおり、ICCプロファイルを使用して、モニタ用のRGBカ
ラー画像データを、プリンタ用のCMY画像データに変換
することができる。
【0028】ICCプロファイルは、特定のデバイスに関
する色変換情報をCMM 9に提供する。さらに詳細に言え
ば、ICCプロファイルは、デバイスごとに提供され、カ
ラー画像データをデバイスに従属する色空間(以下「デ
バイス従属色空間」という)からプロファイル結合空間
へ変換し、さらにプロファイル結合空間から別のデバイ
ス従属色空間へ変換する際に、CMM 9により使用され
る。この関係を図3に示す。
【0029】すなわち、図3は、モニタ31のRGB画像デー
タをプロファイル結合空間34のデバイスから独立した画
像データに変換する際に使用されるICCプロファイル32
を有するモニタ31を示す。プリンタ35は、デバイスから
独立したプロファイル結合空間のカラー画像データを、
プリンタ35が利用可能なCMY画像データに変換するICCプ
ロファイル37を含む。このように、CMM 9は、二つのデ
バイス従属色空間の間で変換を行うためにICCプロファ
イルを使用する。なお、図3は、モニタ31とプリンタ35
に関してそれぞれICCプロファイル32および37を示して
いるが、それらのICCプロファイルがそれぞれ対応する
装置に常駐しているわけではない。それらのICCプロフ
ァイルは、ICCプロファイルに従って変換されるべきデ
ータに埋め込まれてもよく、または、接続されたパーソ
ナルコンピュータのメモリに記憶されていてもよい。例
えば、ICCプロファイルは、単一のCPUによりアクセス可
能な単一のメモリに格納させることが可能であろう。
【0030】さらに、ICCプロファイルは、プリンタや
モニタのほかにも、スキャナ、ファクシミリ装置、その
他のデバイスにも使用することができる。
【0031】プロファイル結合空間は、D50標準光源
と、1931 CIE標準オブザーバと、0/45または45/0反射率
測定ジオメトリとにより規定される。基準ビューイング
条件は、D50アーツビューイング環境であるANSI PH2.30
-1989である。
【0032】図4に一例を示すICCプロファイルは、ヘッ
ダ39およびタグテーブル40という二つの基本要素を含
む。ヘッダ39は、ICCプロファイルに従って入力画像デ
ータを処理するために、CMM 9により使用される情報を
含む。ヘッダデータはビッグエンジアン(big-endian)表
記でなければならない。以下で、図4を参照してさらに
詳細に説明するタグテーブル40は、パブリックタグおよ
びプライベートタグを介して色変換演算およびその他の
情報をアクセスするために、CMM 9により使用される。
【0033】ICCプロファイルには、CMMがプロファイル
結合空間とデバイス従属色空間との間でカラー情報を変
換するために必要な一連の情報を不足なく提供するよう
に設計されたリカードパブリックタグ(required public
tag)が含まれている。さらに、ICCプロファイルは、付
加変換を行うために使用することができるオプションパ
ブリックタグ(optional public tag)、および、個々の
開発者がそのICCプロファイルに専用の値を追加するた
めにカスタマイズできるプライベートタグを含んでいて
もよい。
【0034】色変換を行うために、CMM 9は、スキャナ
などの入力デバイスに対して、プロファイルが下記のタ
グを有することを要求する。つまり、プロファイル記述
タグ、デバイスメーカタグ、デバイスモデル名タグ、メ
ディアXYZ白色点タグ(mediaXYZ white point tag)、UCC
MSプライベート情報タグ、著作権タグ、赤チャネルの相
対XYZ三刺激値を含む赤の色剤タグ(red colorant ta
g)、青チャネルの相対XYZ三刺激値を含む青の色剤タグ
(blue colorant tag)、緑チャネルの相対XYZ三刺激値を
含む緑の色剤タグ(red colorant tag)、赤チャネルの階
調再現曲線タグ、緑チャネルの階調再現曲線タグおよび
青チャネルの階調再現曲線タグである。オプションとし
て、プロファイルは8ビットまたは16ビットのLUTを定義
するAtoBnタグを含むことができる。
【0035】色変換を行うために、CMM 9は、モニタな
どの表示デバイスに対して、プロファイルが下記のタグ
を有することを要求する。つまり、プロファイル記述タ
グ、デバイスメーカタグ、デバイスモデル名タグ、メデ
ィアXYZ白色点タグ、著作権タグ、赤の蛍光体の相対値
を含む赤の色剤タグ、青の蛍光体の相対値を含む青の色
剤タグ、緑の蛍光体の相対値を含む青の色剤タグ、赤チ
ャネル階調再現曲線タグ、緑チャネル階調再現曲線タグ
および青チャネル階調再現曲線タグである。オプション
として、プロファイルはUCCMSプライベート情報タグを
含むことができる。
【0036】色変換を行うために、CMM 9は、プリンタ
などの出力デバイスに対して、プロファイルが下記のタ
グを有することを要求する。つまり、プロファイル記述
タグ、デバイスメーカタグ、デバイスモデル名タグ、At
oB0タグ、BtoA0タグ、ガミュートタグ(gamut tag)、Ato
B1タグ、BtoA1タグ、AtoB2タグ、BtoA2タグ、UCCMSプラ
イベート情報タグ、XYZメディア白色点タグ(XYZ media
white point tag)、測定タグおよび著作権タグである。
【0037】上記のAtoBnタグはICC lut8Type またはIC
C lut16Type 構造の何れかを有する。ICC lut8Type ま
たはICC lut16Type 構造の汎用モデルは次のとおりであ
る。 マトリクス --> 一次元LUT --> 多次元LUT --> 一次元L
UT
【0038】lut8Type タグの場合、入力LUT、出力LUT
およびカラーLUTは、8ビット符号なし値のアレイであ
る。各入力テーブルは1バイト整数から構成される。ま
た、入力テーブルのエントリはそれぞれ、0から255の範
囲に適切に標準化されている。タグに格納される場合、
一次元LUTは、ICC仕様に基づき、昇順に順次パックされ
るものと想定される。
【0039】AtoB0タグは、写真レンダリングに使用さ
れる。AtoB0タグは、3×3マトリクスを定義し、そのマ
トリクス要素はAtoB0タグのバイト12から45に格納さ
れ、C,M,Y入力の入力チャネルはバイト8に格納され、L,
a,b出力の出力チャネルはバイト9に格納され、LUTグリ
ッドポイント(例えば、33×33×33)はバイト10に格納
され、パディング(padding)はバイト11に格納され、入
力テーブル(一致)はバイト46以降に格納され、カラー
LUTおよび出力テーブルも写真レンダリング用として格
納されている。バイト0から3はタグを定義する。
【0040】BtoA0タグは、入力テーブルと出力テーブ
ルが入れ替わり、カラーLUTがAtoB0タグの逆であること
を除いて、AtoB0タグと同じフォーマットを有する。
【0041】ガミュートタグは、ガミュートタグが入力
チャネルに対してL,a,b値を使用し、出力チャネルにビ
ットマップを出力することを除いて、AtoB0タグと同じ
フォーマットを有する。
【0042】AtoB1タグは、色差最小レンダリング(rela
tive colormetric rendering)に使用され、AtoB0タグに
対応するフォーマットを有する。一方、BtoA1タグは、
色差最小レンダリングに使用され、BtoA0タグに対応す
るフォーマットを有する。これらはともに lut16Type
または lut8Type の何れかである。
【0043】AtoB2タグは、彩度優先レンダリング(satu
ration rendering)に使用され、AtoB0タグに対応するフ
ォーマットを有する。一方、BtoA2タグは、彩度優先レ
ンダリングに使用され、BtoA0タグに対応するフォーマ
ットを有する。これらはともにlut16Typeまたはlut8Typ
eの何れかである。
【0044】CMM 9は、同様に、オプションのプレビュ
ープロファイルのパブリックタグ(optional preview pr
ofile public tag)を支援する。このタグは、入力チャ
ネルにL,a,bデータが入力されることを除いて、AtoB0タ
グと同一のフォーマットを有する。
【0045】以下で、さらに詳細に説明するが、本発明
は、カスタマイズされたプライベートタグを使用して、
所定のICCプロファイル内で実行される色変換演算を変
更および操作する。
【0046】本発明において、CMM 9は、ICCプロファイ
ル8、および/または、ICCプロファイル8に格納されてい
る様々なパブリックタグおよびプライベートタグにアク
セスして、プライベートタグ(および/またはデバイス
プロファイル)を作成または変更するプロファイルマネ
ジャルーチン12(例えば、Canon Information Systems,
Inc. が製造している ColorGear(R))を含む。
【0047】プライベートタグの作成または変更は、図
5に示す、プライベートタグに情報を入力するためのプ
ライベートタグ作成および変更アプリケーションプログ
ラム10の動作を記述する流れ図に従って実行される。さ
らに詳しくは、このアプリケーションプログラム10を実
行する場合、ステップS501で、プライベートタグを作成
すべきか、変更すべきかを判定する。プライベートタグ
を作成すべきであれば、処理はステップS502へ進み、表
示スクリーン2に表示することで、プライベートタグを
作成するために必要な情報をユーザに催促する。ユーザ
が必要なすべての情報を入力しきれなかった場合は、プ
ライベートタグは作成されない。ユーザに催促する画面
の例を図6および図7に示す。図6および図7に示す画面43
および44はそれぞれ、以下で、さらに詳しく説明する図
8のプライベートタグに対応している。
【0048】これに対し、ステップS501で、プライベー
トタグを変更すべきである場合、処理はステップS506へ
進み、ユーザは入力画面43(または入力画面44)の「Ge
t」ボタン42をクリックする。これに応答してアプリケ
ーションプログラム10は、画面の情報に基づき、プロフ
ァイルマネジャルーチン12にプライベートタグ情報を要
求する。プロファイルマネジャルーチン12は、要求され
たプライベートタグデータのメモリ領域をアクセスし、
要求されたデータをアプリケーションプログラム10に供
給する。
【0049】プライベートタグデータを受信すると、ス
テップS502において、アプリケーションプログラム10は
ユーザに対して情報を画面43および44に表示する。そこ
で、ユーザは、画面43および/または44で情報を入力
し、「Set」ボタン46をクリックすることにより、希望
のどおりにプライベートタグに情報を設定することがで
きる。ユーザは、「Next」ボタン47および「Previous」
ボタン48を使用して、図6および図7に示されるプライベ
ートタグデータを見通すことができる。
【0050】ステップS503で情報が入力されると、処理
はステップS504へ進み、ユーザは「Set」ボタン46をク
リックすることによりプライベートタグデータを設定す
る。ユーザがプライベートタグデータを設定すると、プ
ライベートタグデータはアプリケーションプログラム10
からプロファイルマネジャルーチン12へ送られる。プラ
イベートタグデータを受信すると、ステップS505で、プ
ロファイルマネジャルーチン12は、プライベートタグの
中で規定されるバイト割当てに従い、プライベートタグ
データを記憶する。例えば、図8に示し、以下で、さら
に詳しく説明するucmIプライベートタグの場合、バイト
4から7に「キヤノンシグネチャ(Canon Signature)」を
格納し、バイト112から175には「作成部門(Creator Div
ision)」を格納する、などになっている。このように、
ユーザはプライベートタグの中に格納されている情報を
変更することができる。
【0051】先に説明したように、図4は、ヘッダ39お
よびタグテーブル40を含むICCプロファイル8の一例につ
いて、その画面表示のプリントアウトを示す。
【0052】ヘッダ39は、ICCプロファイル8に特有の一
組のパラメータを提供し、プロファイルの先頭の128バ
イトに格納されているのが好ましい。ヘッダ39に含まれ
るパラメータを以下に記述する。
【0053】(1)サイズ(Size): ヘッダ39のバイト0から
3に格納され、プロファイルのサイズを定義する。
【0054】(2)CMMタイプ(CMMType): ヘッダ39のバイ
ト4から7に格納され、プロファイルが関連しているCMM
を定義する。Canon(R)のデバイスの場合、この値は「UC
CM」である。
【0055】(3)バージョン(Version): バイト8から11
に格納され、プロファイルのバージョン番号を定義す
る。これはICCにより2000000Hからと定義されている。
【0056】(4)プロファイルクラス(ProfileClass):
バイト12から15に格納され、プロファイルのクラスを定
義し、「prtr」(プリンタ)、「mntr」(モニタ)、
「scnr」(スキャナ)、「link」(リンクデバイス)、
「spac」(色空間変換)および「abst」(アブストラク
トプロファイル)の何れか一つであればよい。
【0057】(5)データ色空間(DataColorSpace): バイ
ト16から19に格納され、プロファイルがカラー画像デー
タを変換するときのカラーフォーマットを定義し、RG
B、XYZ、GRAY(グレースケール)、CMY、Luv、HSV、CMY
K、YCbr、HLS、LabおよびYxyの中の何れか一つであれば
よい。
【0058】(6)インタチェンジ空間(InterchangeSpac
e): バイト20から23に格納され、プロファイル結合空間
を定義し、LabまたはXYZの何れかであればよい。
【0059】(7)作成日(CreationDate): バイト24から3
5に格納され、プロファイルが作成された日付および時
間を定義する。
【0060】(8)CS2シグネチャ(CS2Signature): バイト
36から39に格納され、プロファイルのファイルシグネチ
ャを定義する。ファイルシグネチャは、そのプロファイ
ルを使用するデバイスのオペレーティングシステムによ
り、アイコンを作成するために使用される。
【0061】(9)一次プラットフォーム(Prim.platfor
m): バイト40から43に格納され、プロファイルが作成さ
れた一次プラットフォームまたはOSを定義し、その値
は、「Appl」(Apple OS)、「MSFT」(MicrosoftのOS)、
「SGI」(Silicon Graphics)、「SUNW」(Sun)および「TG
NT」(Taligent)の何れか一つであればよい。
【0062】(10)フラグ(Flags): バイト44から47に格
納され、分散処理およびキャッシングオプションなどの
CMMに関する様々なヒントを定義する。このパラメータ
は、キヤノン(R)のデバイスでは使用されないので、0H
に設定される。
【0063】(11)デバイス製造者(deviceManufacture
r): バイト48から51に格納され、プロファイルが使用さ
れるべきデバイスの製造者のシグネチャである。キヤノ
ン(R)のデバイスの場合、このパラメータは値「CANO」
を有する。
【0064】(12)デバイスモデル(deviceModel): バイ
ト52から55に格納され、プロファイルが使用されるべき
デバイスのモデル番号または名を定義する。「デバイス
モデル」の値は、ICC、AppleのColorSync(R)およびMicr
osoftのICM(R)(Image ColorMatching)により課されてい
る規格に準拠していなければならない。とくに、モデル
番号または名は、「A」から「Z」までの文字(大文字の
み、および、「0」から「9」の文字)を使用する4バイ
トのASCII文字列でなければならない。「デバイスモデ
ル」のフォーマットは次のようにすべきである。 1バイト目: 部門ID(Division ID) 2-4バイト目: モデル番号および拡張(extension)
【0065】「部門ID」は、その製品を製造した会社ま
たは部門を識別する。理想的には、それぞれの会社また
は部門が独自の「部門ID」を有するべきである。キヤノ
ンにおいては、部門は次のように定義されている。
「B」はバブルジェットを、「C」は複写機を、「D」は
ディジタルカメラを、「F」はファクシミリを、「L」は
レーザビームプリンタを、「M」はCanon(R)のモニタ
を、「S」はスキャナを、「V」はビデオカメラをそれぞ
れ表し、「Z」はサードパーティ、つまりキヤノン以外
の製品ファイルを表す。これらの値は無作為に定めら
れ、希望に応じて設定できる。好ましい実施形態におい
ては、「デバイスモデル」のバイト2から4は、下記の二
つのフォーマットのうち一方に従って符号化される。
【0066】(a)フォーマット1 1バイト: 部門バイト 2バイト: モデル名 1バイト: 拡張(extension)
【0067】前述したように、部門バイトは、プロファ
イルを使用するデバイスの部門を格納する。モデル名バ
イトは、デバイスのモデルを格納する。拡張バイトはデ
バイスの拡張を格納し、例えば、BJ-600eはBJ-600デバ
イスの拡張であると考えられるであろう。二つのデバイ
スが同じ「デバイスモデル」を有する事態を避けるた
め、次の規約を採用している。A-Iは九つの拡張を表す
拡張標識として使用され、J-Rは、先頭の3バイトに衝突
がある場合に、次の九つの拡張を表す標識として使用さ
れ、S-Zは次の八つの拡張を表す拡張標識として使用さ
れ、0-9は次の10の拡張を表す拡張標識として使用され
る。このシステムの一例を以下に示す。 BJC-4000 ---> B40A(BJC-4000の第一の拡張)、 BJC-4000E ---> B40B(BJC-4000の第二の拡張)、 BJC-400 ---> B40J(BJC-400の第一の拡張)、および BJC-400X ---> B40K(BJC-400の第二の拡張)
【0068】(b)フォーマット2 1バイト: 部門バイト 3バイト: モデルID + 拡張
【0069】このフォーマットでは、部門バイトは先に
説明した部門バイトと同じであり、モデルIDおよび拡張
番号は、二つの異なるデバイスが同じ「デバイスモデ
ル」をもたないことを保証するように定められている。
第二のフォーマットにおいては、数学アルゴリズムを使
用して、実際のモデル番号、例えばBJC-600の「600」か
ら独自のモデルID+拡張を計算する。ただし、デバイス
ごとに独自の「デバイスモデル」値を生成するのであれ
ば、どのような方法を使用してもよい。
【0070】(13)デバイス属性(deviceAttributes): バ
イト56から63に格納され、特定のデバイスセットアップ
に独自の属性である。本発明においては、媒体タイプ、
解像度、ハーフトーンを生成するインクタイプおよびク
リエータ(halftoning ink type and creator)を指定し
なければならない。「デバイス属性」の好ましいフォー
マットは、バイト56から57をICC予約とし、バイト58を
媒体タイプにし、バイト59を解像度にし、バイト60を階
調処理(screening)にし、バイト61をインクタイプに
し、バイト62から63を将来の用途に予約したものであ
る。
【0071】好ましい実施形態においては、媒体タイ
プ、解像度、階調処理およびインクタイプは次のように
定義された値を有する。 (a)媒体タイプ 0: 適用不可/ドントケア 1: 普通紙 2: コート紙 3: 光沢紙 4: OHP記録紙 5: 強光沢フィルム(High Glossy Film) 6: ファインコート紙 7: BPF記録紙 8: 織物記録紙(Textile Paper) (b)解像度 0: 適用不可/ドントケア 1: 1インチ当り180×180ドット(180×180dpi) 2: 200×200dpi 3: 300×300dpi 4: 360×360dpi 5: 400×400dpi 6: 600×300dpi 7: 600×600dpi 8: 720×360dpi 9: 720×720dpi 10: 1200×600dpi 11: 1200×1200dpi (c)階調処理 0: 適用不可/ドントケア 1: パターン1 2: パターン2 3: パターン3 4: 誤差拡散 5: 連続階調パターン1 6: 連続階調パターン2 7: 連続階調パターン3 (d)インクタイプ 0: 適用不可/ドントケア 1: 普通インク 2: インクタイプ1
【0072】希望に従い、上記の値を変更することがで
きる。
【0073】(14)レンダリング特性(RenderingIntent):
バイト64から67に格納され、プロファイル設計の趣旨
(intent)(すなわち、色味重視(perceptual)、忠実再現
(relative colormetric)、彩度重視(saturation)および
絶対(absolute))を定義する。本発明において、この値
は0である。
【0074】(15)白色XYZ(WhiteXYZ): バイト68から79
に格納され、プロファイル結合空間の照度値を定義す
る。本発明において、この値はD50に設定される。
【0075】(16)バイトは80から127は将来の使用に備
えてICCにより予約されている。
【0076】ヘッダ39は、プロファイルヘッダに格納で
きるすべての情報を隈なく含むリストではなく、単に、
プロファイルヘッダに格納できる情報の一例を示してい
るのに過ぎない。
【0077】以上説明した情報に加えて、必要に応じて
または希望に従い、他の情報をヘッダに追加してもよ
い。この目的のために、先に示したように、将来の使用
に備えて、ICCは48バイトを予約している。しかしなが
ら、本発明を実現するためには、ヘッダ39に示すすべて
の情報が存在していなければならない。
【0078】タグテーブル40は、パブリックおよびプラ
イベートともに、タグのリストと、それらのタグに関す
る情報とを含む。プロファイルの中で、タグテーブル40
はバイト128(すなわち、ヘッダ39の後)から始まる。
より詳しくは、タグテーブル40に示すように、「Ind」
はタグテーブル40中のタグ番号を示し、「Signat」はタ
グシグネチャであって、CMMにより特定のタグの位置を
確定するために使用され、「エレメントオフセット(ele
mentOffset)」はタグが始まるメモリの位置を10進数と1
6進数の両方で示し、「サイズ(size)」はバイト単位で
タグのサイズを定義する。
【0079】タグテーブル40中の個々のタグは、そのバ
イト0から3がタグシグネチャを定義し、バイト4から7が
タグデータの開始を指示するオフセット値を定義し、バ
イト8から11はタグのバイト数を定義するような構造で
ある。
【0080】先に述べたように、パブリックタグは、す
べてのICCプロファイルで使用することができる普通の
(stock)色変換演算を定義する。タグテーブル40で規定
されるパブリックタグの一例は、3×3色変換マトリクス
処理、三次元LUT、および、三つの一次元LUTからなる二
組を含むA2B2である。パブリックタグの他の例は、ICC
プロファイルフォーマット文書にさらに詳細に記述され
ている。
【0081】タグテーブル40において、0から16の「In
d」値を有するタグはパブリックタグを構成し、17と18
の「Ind」値を有するタグはプライベートタグを構成す
る。この場合、プライベートタグは、キヤノン(R)登録
のプライベートタグである。
【0082】本発明は、タグテーブル40にリストされて
いるパブリックタグと関連させながら、上記の二つのプ
ライベートタグに関連して説明される。ただし、本発明
は、ICCプロファイルフォーマット文書に記載されたど
のパブリックタグ、または、それにコンパチブルなどの
ようなタグと組合わせても使用することができる。
【0083】要するに、本発明は、入力画像データに色
変換演算を施すシステムであり、このシステムは、プロ
ファイルフォーマット中の一つのパブリックタグに格納
された所定の一連の色変換演算を行う代わりに、第一の
タグおよび第二のタグを使用して色変換演算を行う。こ
のシステムは次のステップを含む。つまり、カラー画像
データを入力する入力ステップと、所定の一連の色変換
を無効にする(override)オーバライド情報を格納する第
一のタグ、および、階層記憶構造を介してアクセス可能
な色変換演算データを格納する第二のタグを格納する格
納ステップと、第一のタグのオーバライド情報に基づ
き、第二のタグにアクセスするか否かを判定する判定ス
テップとである。このシステムには、さらに、次のステ
ップが含まれている。つまり、判定ステップで第二のタ
グをアクセスすると判定した場合、第二のタグの階層記
憶構造中の色変換演算データにアクセスするためのポイ
ンタに従い、第二のタグの色変換演算データを読取る読
取ステップと、読取ステップで読取った色変換演算デー
タに従い、入力画像データに色変換演算を施す処理ステ
ップとである。
【0084】本発明は、色変換演算を格納し、階層構造
中の他のパブリックおよびプライベートタグを呼出す。
この階層構造を図9に示し、以下、図に示す各要素の詳
細な説明と関連させながら、図9を詳細に論じる。
【0085】以下、そのシグネチャ「ucmI」および符号
52によって示す値17の「Ind」を有するプライベートタ
グは、ICCプロファイル8のプライベートタグとICCプロ
ファイル8のパブリックタグとの相互作用に関する情報
を記憶している。さらに、ucmI 52は、プライベートタ
グを使用してカラーマッチングを行うCMM 9が要求する
情報を記憶している。ucmI 52が欠落している場合、CMM
9はデフォルト設定を使用して、プロファイルを解釈す
る。図8に示すように、この情報はバイト順にucmI 52に
格納される。
【0086】すなわち、ucmI 52の列53は、列56にデー
タを格納しているucmI 52のバイトを定義する。列54は
列53のバイトに格納されたデータを記述し、列57は列53
のバイトに記憶されたデータのフォーマットを定義す
る。なお、ここで、「uInt32」は32ビット符号なし整数
を表し、「0x」の後に数字が続く表記はその数が16進数
フォーマットであることを示す。
【0087】ucmI 52には次のデータを格納する。つま
り、ucmI 52をアクセスする際にCMM9が使用できるタグ
特有の識別子である「uccmsプライベート情報タグシグ
ネチャ(uccmsPrivateInformationTag Signature)」と、
プライベートタグをキヤノン(R)のプライベートタグと
識別するための二次識別子である「キヤノンシグネチャ
(Canon Signature)」と、色変換演算で使用されるパラ
メータ(以下にさらに詳しく説明する)のパラメータデ
ータサイズを定義する「パラメータバイトサイズ(Size
of parameters in bytes)」と、プロファイルの読取り
に要求される最小CMMバージョンを定義する「エンジン
バージョン(Engine version)」と、プロファイルのバー
ジョンを定義する「プロファイルフォーマット文書バー
ジョン(ProfileFormat Document version)」と、その作
成者によって割当てられたプロファイルバージョンを定
義する「プロファイルバージョン(Profile version)」
と、該当するプロファイルのビルド番号を定義する「プ
ロファイルビルド番号(ProfileBuild number)」と、プ
ロファイルにより使用されるべき線形補間の種類を定義
する「補間フラグ(Interpolation flag)」と、バイト32
から71に格納され(以下でさらに詳しく説明する)、A2
B2のような特定のパブリックタを無効にする(override)
ために要求されるシーケンスキヤノンID番号(Sequence
Canon ID number)を格納するオーバライド要素と、バイ
ト72から111に格納され、例えばドラフトモードのよう
なプリンティングモードタイプを示すCMM 9の最適化フ
ラグを格納する最適化フラグ値と、プロファイルを作成
したキヤノン(R)の部門を定義する「作成部門(Creator
Division)」と、プロファイルをサポートするキヤノン
(R)の部門を定義する「サポート部門(Support Divisio
n)」と、フォンクライス(VonKries)色変換を使用するか
否かを判定するVon Kriesフラグと、予約バイトとであ
る。
【0088】図10Aおよび図10Bは流れ図であり、CMM 9
によるICCプロファイル8、並びに、それと関連するパブ
リックおよびプライベートタグのナビゲート処理を示し
ている。
【0089】詳細に説明すると、ステップS1001で、CMM
9はヘッダ39にあるプロファイル8のCMMタイプ(CMMTyp
e)を読取る。CMMタイプは、値が格納されているメモリ
の領域を示すポインタに相当する。
【0090】次に、図10AのステップS1002で、ヘッダ39
のCMMタイプに基づき、CMM 9がプロファイル8は「UCC
M」プロファイルであると判定した場合、処理はステッ
プS1003へ進み、CMM 9は、パブリックタグではなくucmI
52に応じた色変換演算を行う。すなわち、図9に示すよ
うに、ucmI 52は記憶階層の最上位にある。
【0091】すなわち、CMM 9は、ucmI 52のバイト0か
ら3に基づいてucmI 52のシグネチャを読取り、ucmI 52
に対応するメモリの「エレメントオフセット(elementOf
fset)」領域、この場合、バイト25667810をアクセスす
る(図4を参照)。
【0092】その後、図10AのステップS1003で、CMM 9
は、ucmI 52のバイト32から71のデータを読取り、それ
に基づき、プロファイル8のパブリックタグにより定義
される演算の何れが無効にされる(override)かを判定す
る。ここで、ucmI 52のオーバライド領域に0Hがあれ
ば、CMM 9は対応するパブリックタグに格納されたプロ
セスに従って色変換を実行する。ucmI 52のオーバライ
ド領域に非ゼロ値がある場合、CMM 9は、ucmI 52に格納
され、かつ、その非ゼロ値によって定義されるプロセス
に従い、色変換を実行する。例えば、図8に示すよう
に、AtoB0Tagオーバライド59は値「0x0」または0Hを有
する。この情報に基づき、CMM 9は、AtoB0Tagパブリッ
クタグに格納されている色変換プロセスに応じて、AtoB
0Tag色変換処理を行う。従って、AtoB0Tag色変換処理の
流れは図10Bの終わりに向かって進む。
【0093】ところが、図8にも示されているように、B
toA2Tagオーバライド60は、メモリの一つの領域を指示
するポインタとして働く値「0x33」または33Hを有す
る。従って、BtoA2Tagの色変換演算について、処理は、
BtoA2Tagパブリックタグではなく、ucmI 52に格納され
た情報に従って進む。
【0094】さらに詳しくは、図10Aに示すように、処
理はステップS1005へ進み、以下ではそのシグネチャ「u
cmP」と符号62によって示される「Ind」値18を有するプ
ライベートタグが、CMMにより自動的に読取られる。
【0095】図11はucmP 62の一例を示す。図11に示す
ように、ucmP 62は、ucmI 52と同じフォーマットで、バ
イト順に情報を格納している。従って、簡潔にするた
め、この記憶フォーマットの詳細な説明を省略する。
【0096】ucmP 62は次の情報を格納する。つまり、C
MM 9がucmP 62をアクセスするときに使用するタグ特定
用の識別子である「uccmsプライベートシーケンスタグ
テーブルシグネチャ(uccmsPrivateSequencesTagTable S
ignature)」と、ucmI 52に関して上述した「キヤノンシ
グネチャ」と同一である「キヤノンシグネチャ」と、uc
mP 62を介して実行されるべき色変換シーケンスの数を
定義する「シーケンス数(number of Sequences)」と、
特定の色変換シーケンスで実行されるべき一連の色変換
演算を定義する「シーケンス構造体(Sequences structu
res)」と、色変換シーケンスを実行するCMM 9により要
求されるその他の関連情報とである。なお、図11は四つ
のシーケンス構造体しか示していないが、任意数のシー
ケンス構造体をucmP 62に加えることができ、シーケン
ス構造体の数は本発明を実行するハードウェアによって
のみ制限される。
【0097】色変換シーケンスのシーケンス構造体を図
12に示す。なお、色変換シーケンスにおける特定の演算
は、それに含まれる他のパラメータとともに変化するこ
とがあるが、そのシーケンス構造体は固定されている。
【0098】すなわち、すべての色変換シーケンスは、
CMM9が特定のシーケンス構造体をアクセスする際に使用
するシーケンスである「CanonID(キヤノンID)」を含
む。この場合、「キヤノンID」は、図8のucmI 52のBtoA
2Tagオーバライド60に相当する33Hである。この対応に
よって、CMM9は、ucmI 52に基づき、ucmP 62におけるど
のカラーマッチングシーケンスにアクセスするかを決定
することができる。
【0099】色変換シーケンス構造体は、さらに次を含
む。つまり、00Hの値を維持する「reserved bytes(予
約バイト)」と、以下でさらに詳細に論じるように、色
変換シーケンスにおける演算の数を定義する「numOper
s」と、該当するプロファイルがデータを変換するプロ
ファイル結合空間を定義する「seqPCS」と、色変換シー
ケンスにより実行されるべき演算で使用されるパラメー
タのバイト長を定義する「length(長さ)」と、色変換
シーケンスにより実行されるべき色変換演算のメモリに
おける開始点を定義する「offset(オフセット)」とで
ある。
【0100】図12に示すように、シーケンス構造体は、
それに記憶されているデータのフォーマットをも定義す
る。この場合、図に示すように、フォーマットは「uInt
32」であり、上述したように、32ビット符号なし整数に
相当する。
【0101】シーケンス構造体は、図11に示すように、
ucmP 62の列65のバイト16から39に格納されるバイトス
トリングを含む。すなわち、図11および図12に示す例の
場合、「CanonID」は33、「reserved」は00、「numOper
s」は04、「seqPCS」はLAB、「length」は40、「offse
t」は5163である。これらの値は、シーケンス構造体1の
バイト16から39にデータとして格納される。同様に、シ
ーケンス構造体2から4にも、識別可能なシーケンス構造
体を格納させることができる。しかしながら、簡潔にす
るため、本発明の説明を上述のシーケンス構造体につい
てのみ進めるものとする。従って、図9に示すように、u
cmP 62は階層記憶構造の中でucmI 52の次に位置し、そ
の後に様々な利用可能シーケンス構造体66から68が続い
ている。
【0102】ここまでの説明を要約すると、ucmI 52のB
toA2Tagオーバライド60には33Hが存在し、かつ、シーケ
ンス構造体1は33HのキヤノンIDを有するので、CMM 9は
シーケンス構造体1を読取ることになる。
【0103】先に説明したように、各シーケンス構造体
は、「numOpers」値、「length」値および「offset」値
を含む。CMM 9は、これらの値を使用して、シーケンス
構造体に格納された色変換演算にアクセスする。さらに
詳しくは、(1)それぞれの色変換演算は「length」によ
り定義される固定長であり、(2)「numOpers」により定
義される色変換演算の数がわかっていて、かつ、(3)色
変換演算が順に格納されているメモリ領域もわかってい
るので、CMM9は、各色変換演算を分析し(parse)、シー
ケンス構造体に格納されている情報に基づき演算を実行
することができる。このプロセスについては、以下で、
さらに詳しく説明する。
【0104】図13は色変換演算の構造体を示す。すなわ
ち、色変換演算の構造体は次のように定義される。「op
er」は実行されるべき色変換演算の種類を定義し、「su
bid(サブID)」は、以下で、さらに詳しく説明するよ
うに、特定の色変換演算に関する副識別番号を定義し、
「length(長さ)」は色変換演算におけるパラメータリ
ストの長さを定義し、「tagFlag(タグフラグ)」は、
「tagFlag」が非ゼロ値を有する場合は別のパブリック
またはプライベートタグに対する呼出し(call)を定義
し、「tagFlag」がゼロ値を有する場合はパラメータリ
ストの中に記憶されている色変換演算に対する呼出し(c
all)を定義し、「parm」は色変換演算で使用されるパラ
メータリストを定義する。
【0105】本発明を使用して、現在実行できる色変換
演算は七種類ある。それら七つの色変換演算には、括弧
中のUCCMS演算番号によりそれぞれ定義される次が含ま
れる。つまり、(1)N×Mマトリクス、(2)三つの一次元LU
T、(3)三次元LUT、(4)色空間変換、(5)色相シフト(Shif
t Hues)(カラーワーピング(color warping))、(6)ビ
ジネスグラフィックス変換、(7)三線形(tri-linear)ま
たは角錐(pyramidal)の三次元LUTである。希望に応じ
て、このリストに対して、色変換演算を追加または削除
することが可能である。
【0106】上記の色変換演算のそれぞれは、入力カラ
ー画像データに異なる演算を行う。例えば、N×Mマトリ
クスは、カラー画像データをXYZ色空間からRGB色空間へ
変換するために使用される3×3マトリクスであってもよ
いだろう。シーケンス構造体からアクセスされる他の演
算に従い、同様の色変換を行うことができるだろう。
【0107】CMM9は、上記の七つの演算のリストを格納
している。CMM9が、シーケンス構造体の「oper」値に基
づき、カラー画像データに対してそれらの演算の一つを
実行すべきであると判定すると、CMM9は、実行すべき演
算に関するデータをその色変換演算を指定するプライベ
ートタグから読取り、そのデータを使用してカラー画像
に対し色変換演算を実行する。次に、指定されたプライ
ベートタグから、実行すべき演算に関するデータへのア
クセスについて説明する。
【0108】すなわち、図10Bによれば、色変換演算そ
れぞれの構造体をシーケンス構造体から読取り、それに
基づいて、どの種類の色変換演算を実行すべきかを判定
する。例えば、CMM9は、メモリ内の領域を指示するポイ
ンタとして働く「oper」値として、特定の色変換演算を
表す「1」を読取った場合、「1」に相当する色変換演
算、この場合はN×Mマトリクスをアクセスする。図9
は、色変換演算と、シーケンス構造体66との関係をさら
に示し、すなわち、色変換演算はシーケンス構造体66よ
り階層が低くなっている。
【0109】図14は、UCCMS演算1、つまりN×Mマトリク
スを実行するために使用されるデータを含むN×Mタグ80
の一例を示す。図14に示すように、N×Mマトリクスを実
現するために使用されるプライベートタグのフォーマッ
トは、ucmP62を実現するために使用されるプライベート
タグのフォーマットに類似している。従って、簡潔にす
るため、ここではフォーマットの詳細な説明を省く。な
お、色変換演算に使用されるプライベートタグそれぞれ
のフォーマットおよび構造は、N×Mタグ80と同じであ
る。
【0110】図14に示すN×Mタグ80は次を含む。つま
り、前述したように、プライベートタグにより実行され
る色変換演算の種類を定義する「演算ID(Operation I
D)」と、以下にさらに詳しく説明するが、この場合は使
用されない「サブID(Sub ID)」と、後述するパラメータ
リストの長さを定義し、パラメータリストのアクセスに
使用される「パラメータリストのバイト長(Length of P
arameter List in bytes)」と、以下にさらに詳しく説
明するが、この場合は使用されないタグフラグと、色変
換演算で使用されるべきパラメータを定義する「パラメ
ータデータ(Parameter Data)」とである。図14に示すよ
うに、この場合、NとMがともに3であるN×Mマトリクス
において使用されるパラメータは、マトリクスのN次
元、マトリクスのM次元、および、各マトリクス要素で
ある。
【0111】従って、CMM9は、図10Bに示す流れ図のス
テップS1006に基づき、N×Mの色変換演算を実行すべき
であると判定した場合、N×Mタグ80に格納されているパ
ラメータデータを読取り、ステップS1007で、読取った
パラメータに従い「演算ID(Operation ID)」により定義
される色変換演算を実行する。
【0112】シーケンス構造体1で定義される色変換演
算の「oper」値が2である場合、処理はステップS1008へ
進んだ後、ステップS1009へ進む。ステップS1008および
S1009は、一次元LUTを含む色変換演算を定義する。図15
Aおよび図15Bは、「oper」値が2である色変換演算2のた
めのLUTを作成するために使用できると考えられるプラ
イベートタグの二例を示している。
【0113】図15Aは色変換演算2のためのLUTを定義す
る一次元LUT(1DLUT)タグ81を示し、一次元LUT81からパ
ブリックタグまたは別のプライベートタグを呼出す。さ
らに詳しくは、図15Aにおいて、「タグフラグ(Tag Fla
g)」値は「A2B2」である。「タグフラグ(Tag Flag)」は
別のタグ、この場合は「AtoB2」パブリックタグの呼出
しを定義する。すなわち、CMM9は、一次元LUT81を読取
り、「タグフラグ(TagFlag)」の値として「A2B2」を得
ると、「AtoB2」パブリックタグをアクセスし、それに
従って色変換演算を実行する。従って、この場合は、パ
ブリックタグに格納されたデータに従い色変換演算を行
うことになるので、「パラメータデータ(Parameter Dat
a)」は不要である。そのため、「パレメータリストの長
さ(Lengthof Parameter List)」もゼロ値を有する。
【0114】本発明によれば、ユーザが「サブID(Sub I
D)」値を設定することにより、「タグフラグ(Tag Fla
g)」により指定されたパブリックタグ中の特定の色変換
演算を選択できるので有利である。すなわち、「AtoB
2」のようなパブリックタグはそれぞれ、二つ以上の色
変換演算を含んでいてもよい。本発明は、パブリックタ
グから一つの色変換演算を選択する。例えば、パブリッ
クタグ「AtoB2」は3×3マトリクス並びに三つのLUT、つ
まり、lut8Type/lut16Typeからの入力LUT、lut8Type/lu
t16Typeからの出力LUTおよび曲線タイプ(curve-type)か
らのLUTを含む。一次元LUTタグ81において「サブID(Sub
ID)」値を0、1または2に設定することにより、CMM9
は、パブリックタグ「AtoB2」で規定されたカラーマッ
チング演算のうち一つだけを実行する。さらに、CMM9
は、一次元LUTタグ81の「演算ID(Operation ID)」に基
づき、LUT演算を実行すべきであることを知るので、パ
ブリックタグ「AtoB2」に格納された一つのLUTを選択す
るだけであり、例えば3×3マトリクスを選択することは
ない。
【0115】本発明の好ましい実施形態においては、
「サブID(Sub ID)」の値「0」は、lut8Type/lut16Type
からの入力LUTを使用することをCMMに指示し、「サブID
(Sub ID)」の値「1」は、lut8Type/lut16Typeからの出
力LUTを使用することをCMM9に指示し、「サブID(Sub I
D)」の値「2」は、曲線タイプ(curve-type)からのLUTを
使用することをCMM9に指示するが、先に示したように、
これらはすべてパブリックタグ「AtoB2」に格納されて
いる。図4に示す各パブリックタグ、および、複数の色
変換演算を含むと思われる他のパブリックタグについて
も、同様の指定を行うことができる。
【0116】図15Bは、「タグフラグ(Tag Flag)」がゼ
ロ、すなわち、パブリックタグの情報に従ってではな
く、プライベートタグの情報に従って色変換演算が実行
されるべき、色変換演算2のための一次元LUTタグ82の一
例を示している。すなわち、一次元LUTタグ82において
は、前述したように、一次元LUTタグ82の16バイト目以
降に記憶されている「パラメータデータ(Parameter Dat
a)」のバイト長を指示する「パラメータリストの長さ(L
ength of Parameter List)」は77110である。一次元LU
Tタグ82で定義される「パラメータデータ(Parameter Da
ta)」は、LUTを使用するガンマ補正のような色変換演算
を実行するために必要なパラメータデータを含む。すな
わち、図15Bに示すように、「パラメータデータ(Parame
ter Data)」は、LUTの次元、入出力データの入出力ビッ
ト数、および、LUTの値を含む。前述したように、パラ
メータの数、つまりLUTのサイズは、プライベートタグ
によって制限されない。これらの値は、本発明を実現す
るコンピュータ装置の能力によってのみ限定される。
【0117】図10Bに戻り、シーケンス構造体1で定義さ
れる色変換演算の「oper」値が3である場合、処理はス
テップS1010へ進んだ後、ステップS1011へ進む。ステッ
プS1010およびS1011は三次元LUTの色変換演算を定義す
る。図16は「oper」値が3である色変換演算3を実現する
プライベートタグの一例を示す。図16の説明は、図15に
関する先の説明と同様であるので、簡潔にするために図
16の詳細な説明を省く。
【0118】図10Bに戻り、シーケンス構造体1で定義さ
れる色変換演算の「oper」値が4である場合、処理はス
テップS1012へ進んだ後、ステップS1013へ進む。ステッ
プS1012およびS1013は色空間変換演算を定義する。
【0119】図17は「oper」値が4である色変換演算4を
実現するプライベートタグ(色空間タグ84)の一例を示
す。図17において、「演算ID(Operation ID)」は4、
「パラメータリストの長さ(Length of Parameter Lis
t)」は0、「タグフラグ(Tag Flag)」は0Hである。この
場合、これらの値は変化しない。この場合の「サブID(S
ubID)」は、色空間タグ84を介して実行されるべき色空
間変換演算の種類を定義する。色空間タグ84を介して、
1から9までの「サブID(Sub ID)」値により定義される次
の色空間変換を実行できる。 0: RGB(赤、緑、青)--> HLS(色相、明度、彩度) 1: HLS --> RGB 2: CMY(シアン、マゼンタ、イエロー) --> HLS 3: HLS --> CMY 4: CIE XYZ --> CIE Lab 5: CIE Lab --> CIE XYZ 6: CIR xyY --> CIE XYZ 7: CIE XYZ --> CIE xyY 8: CIE XYZ --> CRGB(キヤノンRGB) 9: CRGB --> CIE XYZ
【0120】なお、上記の色空間変換のリストをすべて
網羅しているわけではない、また、希望に応じて、別の
色空間変換演算を追加してもよい。
【0121】シーケンス構造体1で定義される色変換演
算の「oper」値が5である場合、図10Bの処理はステップ
S1014へ進んだ後、ステップS1015へ進む。ステップS101
4およびS1015はカラーワーピング変換演算を定義する。
簡単にいえば、カラーワーピング変換演算は、入力RGB
の色相角を用いて、出力カラー画像データのCMYK誤差を
修正するものである。
【0122】図18は「oper」値が5である色変換演算5を
実現するワーピングタグ88の一例を示す。図18におい
て、「演算ID(Operation ID)」は5、「サブID(Sub I
D)」は0、「タグフラグ(Tag Flag)」は0Hである。これ
らの値は変化しない。この場合、「パラメータデータ(P
arameter Data)」は、カラーワーピング変換関数を実行
するために必要な値、すなわち、RGB色相角を含む。
【0123】シーケンス構造体1で定義される色変換演
算の「oper」値が6である場合、図10Bの処理はステップ
S1016へ進んだ後、ステップS1017へ進む。ステップS101
6およびS1017は、例えば、現在係属中である米国特許出
願番号第08/496,100号、名称「Color Management Syste
m Having Business Graphics Rendering Mode」に記載
されているような色変換演算を実行するときに有用であ
るビジネスグラフィクスLUTを定義する。なお、この米
国出願の内容は、参考として、本出願に取り入れられて
いる。図19Aおよび図19Bに示すビジネスタグ89および90
は、図15Aおよび図15Bに示す一次元LUTタグ81および82
にそれぞれ対応している。
【0124】先の図15に示すプライベートタグに関する
場合と同じで、図19に示すプライベートタグはucmP 62
のシーケンス構造体1を介してCMM9によりアクセスされ
る。ところが、図11に示すプライベートタグに従って処
理すべき入力データが同じ値を有する場合、CMM9は、図
19に示すプライベートタグの何れかに従う色変換演算を
実行せず、色変換演算は全く実行されない。これが、図
19に示すプライベートタグに従って実行される色変換
と、図15のそれとの唯一の相違点であるので、簡潔にす
るため、図19に示すプライベートタグにより定義される
色変換演算の詳しい説明を省く。
【0125】シーケンス構造体1で定義される色変換演
算の「oper」値が7である場合、図10Bの処理はステップ
S1018へ進んだ後、ステップS1019へ進む。ステップS101
8およびS1019は、三次元線形補間を実行する三線形(tri
-linear)または角錐(pyramidal)補間プロセスを定義す
る。
【0126】本発明の好ましい実施形態においては、三
線形または角錐補間を実行するプライベートタグは、上
述した他のプライベートタグに類似する構成を有する。
図20は色変換演算7を実行するために使用されるプライ
ベートタグ92の好ましい一実施形態を示す。図12に示す
ように、プライベートタグ92において「演算ID(Operati
on ID)」は7、「サブID(Sub ID)」は0、「タグフラグ(T
ag Flag)」はゼロである。これらの値は変化しない。さ
らに、「パラメータリストの長さ(Length of Parameter
List)」はパラメータを構成するバイト数に相当する値
を有し、三線形または角錐補間を実行するためのデータ
を定義する「パラメータデータ(Parameter Data)」も含
まれている。
【0127】本発明に従って三線形または角錐補間を実
行するために使用されるプライベートタグの別の実施形
態を図21に示す。すなわち、図21に示すプライベートタ
グ39は、必要な色変換演算を実行するために使用するパ
ラメータデータを含む代わりに、「テーブルID(Table I
D)」を含む。「テーブルID(Table ID)」値は、三線形補
間または角錐補間の何れを実行すべきかを判定するとき
に使用される別のプライベートタグを指す。この別のプ
ライベートタグの一例を図22に示す。
【0128】さらに詳しくは、図22は、図21に示すプラ
イベートタグ93から呼出され、三線形または角錐補間を
実行するために使用されるテーブルを定義するプライベ
ートタグ94の一例を示している。
【0129】すなわち、図22に示すように、以下でucmT
94で示されるプライベートタグ94は、本発明における
他のプライベートタグと同様に構成され、以下の要素を
含む。つまり、タグ特有の識別子であり、CMM9がこのプ
ライベートタグをアクセスする際に使用できる「uccms
プライベート補間テーブルタグシグネチャ(uccmsPrivat
eInterpolation TableTag Signature)」と、図8に関し
て先に説明した「キヤノンシグネチャ(Canon Signatur
e)」と、ucmT 94のLUTの数を定義する「テーブル数(Num
ber of Tables)」と、CMM9が三線形または角錐補間を実
行する際のLUTである「テーブル(Table)」N(N=1,2,
…)とである。
【0130】「テーブル(Table)」値は、図23に一例を
示すテーブルヘッダ構造体を有する。図23に示すよう
に、テーブルヘッダ構造体は次を含む。つまり、テーブ
ル特有の識別子である「table(テーブルID)」と、指
定されたテーブルの長さを定義する「length(長さ)」
と、指定されたテーブルが始まるメモリの位置を定義す
る「offset(オフセット)」とである。この情報を使用
して、メモリ内の異なるテーブルをアクセスすることが
できる。図9に示すように、これらのテーブルは色変換
演算7からだけアクセスされる。
【0131】ucmT 94によりアクセスされるLUTを定義す
るプライベートタグの一例を図24に示す。図24に示すLU
Tプライベートタグ96は、本発明で使用される他のプラ
イベートタグと同一のフォーマットを有する。
【0132】LUTプライベートタグ96は次の要素を含
む。つまり、LUTにより実行される演算の種類、すなわ
ち、その値が1ならば三線形補間、その値が0ならば角錐
補間を定義する「テーブル種(tableKind)」、LUTの親タ
グを定義する「親タグ(parentTag)」と、入力チャネル
の数を定義する「インチャネル(inChannels)」と、LUT
をアドレスするために使用される入力ビットの数を定義
する「インビット(inBits)」と、出力チャネルの数を定
義する「アウトチャネル(outChannels)」と、出力に使
用されるビットの数、通常、この数と「インビット(inB
its)」はともに8である、を定義する「アウトビット(ou
tBits)」と、LUTの格子点(grid points)の数を定義する
「格子点三次元テーブル(gridPoints3DTable)」と、第
四のチャネルに関する格子点の数を定義し、角錐補間の
ときにのみ使用される「格子点四次元テーブル(gridPoi
nts4DTable)」とである。上述したように、上記の情報
は、三線形または角錐補間を実行するためにカラーマッ
チング法によって使用される。
【0133】「親タグ」が0x00000000であり、かつ、
「テーブル種」が三線形であれば、ucmT 94によって完
全補間カラーLUTが指される。「親タグ」が0x00000000
であり、かつ、「テーブル種」が角錐であれば、カラー
LUTの中の第一のデータセットが主格子点データとして
定義され、これに副交点データが続く。「親タグ」がプ
ロファイル8の三次元LUTのシグネチャであり、かつ、
「テーブル種」が三線形であれば、三次元LUTを格子点
として使用し、「入力チャネル」のような残りのフィー
ルドは無視される。「親タグ」がプロファイル8の三次
元LUTのシグネチャであり、かつ。「テーブル種」が角
錐であれば、三次元LUTを主格子点として使用し、カラ
ーLUTは副格子点のみを含む。
【0134】図10Bに戻り、ステップS1006からS1018の
動作がいずれも実行されない場合、処理は終了する。な
お、加えて、「プライベートデータテーブルタグ(Priva
teDataTableTag)」と呼ぶプライベートデータタグは、
ユーザによりユーザのプライベートデータを含むように
変更され、階層記憶構造の中のあるポイントに格納され
ることができる。
【0135】次に、図25を参照して、本発明に従い、カ
ラーモニタ2のRGB色空間からカラープリンタ16のCMY色
空間へのカラー画像データの変換を簡単に説明する。な
お、そのような色変換処理は、おそらく、現在利用でき
るパブリックタグを使用して実行可能であろうが、本発
明を例示するために、以下の例ではユーザが作成したプ
ライベートタグに関連して説明する。
【0136】カラーモニタ2とカラープリンタ16の双方
について、定義済みのICCプロファイルが存在すると仮
定すると、ステップS2501で、ユーザはプライベートタ
グを作成および変更するための上述のアプリケーション
プログラム10を実行する。このプログラムに従い、ユー
ザは、RGB色空間からカラーモニタ2用のプロファイル結
合空間へ、カラー画像データを変換するためのプライベ
ートタグ情報と、そのプロファイル結合空間からカラー
プリンタ16のCMY色空間へ、カラー画像データを変換す
るためのプライベートタグ情報とを入力する。
【0137】ステップS2501でカラーモニタ2およびカラ
ープリンタ16の双方についてプライベートタグを作成し
たならば、処理はステップS2502へ進む。ステップS2502
で、CMM 9はカラーモニタ2のRGBカラー画像データを入
力する。その後、ステップS2503で、CMM 9は、RGB色空
間からプロファイル結合空間へカラー画像データを変換
するためにICCプロファイルにアクセスする。
【0138】CMM 9は、カラーモニタ2用のカラープロフ
ァイルにアクセスしたならば、プロファイルにリストさ
れているタグの何れをアクセスするかを決定するため
に、プロファイルを読取る。この場合、CMM 9は、CMMタ
イプ(CMMType)の下で「UCCM」を読取るであろうが、こ
れは処理を、標準のICC手続に従わずに、ucmIプライベ
ートタグに従い進めることを示す。
【0139】この例で使用されるICCプロファイルは、
先に説明したのと同じ構造を有することに注意しなけれ
ばならない。従って、ステップS2504で、CMM 9は、パブ
リックおよび/またはプライベートタグをRGBデータに作
用させるべきかを決定するために、ucmIを読取る。この
場合、ucmIのオーバライド領域に非ゼロ値があると仮定
すると、CMM 9は、ucmPのシーケンス構造体領域の一つ
に同じ非ゼロ値がある場所をつきとめる。
【0140】従って、上記のステップにより、CMM 9
は、RGBカラー画像データに施すべき色変換演算のシー
ケンスを、すなわち、ucmIのオーバライド領域の非ゼロ
値に対応するシーケンス構造体を介してアクセスされる
色変換演算を決定する。
【0141】CMM 9は、RGBカラー画像データに施される
べき色変換演算のシーケンスを決定すると、「oper」値
に基づいて、各色変換演算のデータおよび各色変換演算
のシーケンス構造体内の記憶位置データにアクセスす
る。このようにして、CMM 9は、N×Mマトリクスの要素
のような色変換演算データを格納するプライベートタグ
にアクセスする。
【0142】次に、ステップS2505で、CMM 9は、シーケ
ンス構造体により参照されたプライベートタグからのパ
ラメータを使用して、シーケンス構造体の「oper」値に
より示される色変換演算をRGBカラー画像データに施
す。この場合、RGB色空間スペースからプロファイル結
合空間へカラー画像データを変換するように、パラメー
タと色変換演算は設定されるであろう。
【0143】プロファイル結合空間への変換に続き、処
理はステップS2506へ進む。ステップS2506で、CMM 9は
カラープリンタ16のICCプロファイルにアクセスする。
なお、カラープリンタ16のICCプロファイルおよびカラ
ーモニタ2のICCプロファイルを、ディスク7のような一
つのメモリに格納させることも、別々のメモリに記憶さ
せることも可能であるが、一つのメモリに記憶させると
CMM9によるアクセスが容易になる。
【0144】CMM 9は、カラープリンタ16のカラープロ
ファイルにアクセスすると、カラーモニタ2のICCプロフ
ァイルに関して先に説明した場合と同じように、そのプ
ロファイル中にリストされたタグの何れにアクセスする
か決定するために、そのプロファイルを読取る。この場
合、CMMは、CMMタイプ(CMMType)の下で、標準のICC手続
に従わずに、ucmIプライベートタグに従って処理を進め
ることを示す「UCCM」を読取るだろう。
【0145】すなわち、前述したように、ステップS250
6からS2508において、CMM 9は、プロファイル結合空間
からカラープリンタ16のCMY色空間へカラー画像データ
を変換するために、カラープリンタ16用のICCプロファ
イルのucmIおよびucmPプライベートタグをアクセスする
だろう。この処理の概要は、カラーモニタ2用のICCプロ
ファイルに関して先に説明した処理と同じであるので、
簡潔にするために、ここでは処理の詳細な説明を省く。
【0146】ステップS2508に続き、処理はステップS25
09へ進み、色変換したCMYカラー画像データをプリンタ1
6へ出力する。
【0147】なお、ICCプロファイルフォーマットに関
連して本発明を説明したが、色変換演算を格納できアク
セスできるどのような種類のクロスプラットフォームデ
バイスのフォーマットと組み合わせても、本発明を使用
することができる。
【0148】同様に、カラーモニタおよびカラープリン
タに関連して本発明を説明したが、カラースキャナまた
はカラーファクシミリ装置などのような他のカラー画像
処理デバイスと組み合わせても、本発明を利用すること
ができる。
【0149】特定の一実施形態に関連して本発明を説明
した。本発明は、上述した実施形態には限定されず、当
業者により特許請求の範囲の趣旨から逸脱することなく
様々な変更および変形を実施し得る。
【0150】
【他の実施形態】なお、本発明は、複数の機器(例えば
ホストコンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プ
リンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一
つの機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ
装置など)に適用してもよい。
【0151】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやM
PU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し
実行することによっても、達成されることは言うまでも
ない。この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコ
ード自体が前述した実施形態の機能を実現することにな
り、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明
を構成することになる。プログラムコードを供給するた
めの記憶媒体としては、例えば、フロッピディスク,ハ
ードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD-ROM,
CD-R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMなど
を用いることができる。
【0152】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレー
ティングシステム)などが実際の処理の一部または全部
を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実
現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0153】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その
処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合
も含まれることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動作において使用されるコンピュータ
ハードウェアの見通し図、
【図2】本発明のブロック図、
【図3】デバイス従属色空間とプロファイル結合空間と
の関係を示す図、
【図4】ICCプロファイルを示す図、
【図5】プライベートタグの作成および変更を示す流れ
図、
【図6】プライベートタグ情報を描写する画面を示す
図、
【図7】プライベートタグ情報を描写する画面を示す
図、
【図8】ucmIプライベートタグを示す図、
【図9】本発明により作成されるプライベートタグの階
層関係を示す図、
【図10A】本発明に従う色変換処理のセットアップを
示す流れ図、
【図10B】本発明に従う色変換処理のセットアップを
示す流れ図、
【図11】ucmPプライベートタグを示す図、
【図12】シーケンス構造体を示す図、
【図13】色変換演算の構造体を示す図、
【図14】N×Mマトリクスのプライベートタグを示す
図、
【図15A】三つの一次元ルックアップテーブルのプラ
イベートタグ例を示す図、
【図15B】三つの一次元ルックアップテーブルのプラ
イベートタグ例を示す図、
【図16】三次元ルックアップテーブルのプライベート
タグを示す図、
【図17】色空間のプライベートタグを示す図、
【図18】カラーワーピングのプライベートタグを示す
図、
【図19A】ビジネスグラフィクスルックアップテーブ
ルのプライベートタグ例を示す図、
【図19B】ビジネスグラフィクスルックアップテーブ
ルのプライベートタグ例を示す図、
【図20】三線形補間または角錐補間のプライベートタ
グの第一の実施形態を示す図、
【図21】三線形補間または角錐補間のプライベートタ
グの第二の実施形態を示す図、
【図22】ucmTプライベートタグを示す図、
【図23】テーブル構造体を示す図、
【図24】テーブルのプライベートタグを示す図、
【図25】本発明を使用して、ある色空間から別の色空
間へ入力画像データを変換する処理ステップを示す流れ
図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/46 H04N 1/46 Z (72)発明者 ジョナサン ワイ. ヒュイ アメリカ合衆国 カリフォルニア州 94536, フレモント, カリストガ サ ークル 559

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロファイルフォーマットのパブリック
    タグに格納された所定の一連の色変換演算の代わりに、
    第一のタグおよび第二のタグを使用して、入力画像デー
    タに色変換演算を施すカラー画像処理装置であって、 カラー画像データを入力する入力手段と、 前記所定の一連の色変換演算を無効にするオーバライド
    情報を格納する前記第一のタグと、階層記憶構造を介し
    てアクセス可能な色変換演算データを格納する前記第二
    のタグとを格納するメモリと、 前記第一のタグのオーバライド情報に基づき、前記第二
    のタグにアクセスすべきか否かを判定する判定手段と、 前記判定手段により前記第二のタグにアクセスすべきで
    あると判定された場合、前記第二のタグの色変換演算デ
    ータにアクセスするための前記階層記憶構造のポインタ
    に従い、前記色変換演算データを読取る読取手段と、 前記読取手段により読取られた色変換演算データに基づ
    き、前記入力画像データに色変換演算を施す処理手段と
    を有することを特徴とするカラー画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記第一のタグに格納されたオーバライ
    ド情報は、前記第二のタグ中の色変換シーケンスのアク
    セスに使用され、前記読取手段は、前記オーバライド情
    報に基づき、前記色変換シーケンスをアクセスすること
    を特徴とする請求項1に記載されたカラー画像処理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記色変換シーケンスは、前記色変換演
    算を指すポインタを格納し、前記読取手段は、前記色変
    換シーケンスに格納された前記ポインタに基づき、前記
    色変換演算にアクセスすることを特徴とする請求項2に
    記載されたカラー画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記メモリは、前記色変換演算のリスト
    を格納し、前記処理手段は、前記読取手段により読取ら
    れた色変換演算データに基づき、前記色変換演算のリス
    ト中の一つにアクセスすることを特徴とする請求項1に
    記載されたカラー画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記判定手段により前記第二のタグにア
    クセスすべきでないと判定された場合、前記入力画像デ
    ータは、前記パブリックタグに格納された前記所定の一
    連の色変換演算に基づき処理されることを特徴とする請
    求項1に記載されたカラー画像処理装置。
  6. 【請求項6】 プロファイルフォーマットのパブリック
    タグに格納された所定の一連の色変換演算の代わりに、
    第一のタグおよび第二のタグを使用して、入力画像デー
    タに色変換演算を施すカラー画像処理方法であって、 カラー画像データを入力する入力ステップと、 前記所定の一連の色変換演算を無効にするオーバライド
    情報を格納する前記第一のタグと、階層記憶構造を介し
    てアクセス可能な色変換演算データを格納する前記第二
    のタグとを格納する格納ステップと、 前記第一のタグのオーバライド情報に基づき、前記第二
    のタグにアクセスすべきか否かを判定する判定ステップ
    と、 前記判定ステップで前記第二のタグにアクセスすべきで
    あると判定された場合、前記第二のタグの色変換演算デ
    ータにアクセスするための前記階層記憶構造のポインタ
    に従い、前記色変換演算データを読取る読取ステップ
    と、 前記読取ステップで読取られた色変換演算データに基づ
    き、前記入力画像データに色変換演算を施す処理ステッ
    プとを有することを特徴とするカラー画像処理方法。
  7. 【請求項7】 前記第一のタグに格納されたオーバライ
    ド情報は、前記第二のタグ中の色変換シーケンスのアク
    セスに使用され、前記読取ステップは、前記オーバライ
    ド情報に基づき、前記色変換シーケンスをアクセスする
    ことを特徴とする請求項6に記載されたカラー画像処理
    装置。
  8. 【請求項8】 前記色変換シーケンスは、前記色変換演
    算を指すポインタを格納し、前記読取ステップは、前記
    色変換シーケンスに格納された前記ポインタに基づき、
    前記色変換演算にアクセスすることを特徴とする請求項
    7に記載されたカラー画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記格納ステップは、前記色変換演算の
    リストを格納し、前記処理ステップは、前記読取ステッ
    プで読取られた色変換演算データに基づき、前記色変換
    演算のリスト中の一つにアクセスすることを特徴とする
    請求項6に記載されたカラー画像処理装置。
  10. 【請求項10】 前記判定ステップで前記第二のタグに
    アクセスすべきでないと判定した場合、前記入力画像デ
    ータは、前記パブリックタグに格納された前記所定の一
    連の色変換演算に基づき処理されることを特徴とする請
    求項6に記載されたカラー画像処理装置。
  11. 【請求項11】 コンピュータが使用可能な記憶媒体に
    記憶され、プロファイルフォーマットのパブリックタグ
    に格納された所定の一連の色変換演算の代わりに、第一
    のタグおよび第二のタグを使用して、入力画像データに
    色変換演算を施すコンピュータが実行可能な処理ステッ
    プであって、 カラー画像データを入力する入力ステップと、 前記所定の一連の色変換演算を無効にするオーバライド
    情報を格納する前記第一のタグと、階層記憶構造を介し
    てアクセス可能な色変換演算データを格納する前記第二
    のタグとを格納する格納ステップと、 前記第一のタグのオーバライド情報に基づき、前記第二
    のタグにアクセスすべきか否かを判定する判定ステップ
    と、 前記判定ステップで前記第二のタグにアクセスすべきで
    あると判定された場合、前記第二のタグの色変換演算デ
    ータにアクセスするための前記階層記憶構造のポインタ
    に従い、前記色変換演算データを読取る読取ステップ
    と、 前記読取ステップで読取られた色変換演算データに基づ
    き、前記入力画像データに色変換演算を施す処理ステッ
    プとを有することを特徴とする処理ステップ。
  12. 【請求項12】 前記第一のタグに格納されたオーバラ
    イド情報は、前記第二のタグ中の色変換シーケンスのア
    クセスに使用され、前記読取ステップは、前記オーバラ
    イド情報に基づき、前記色変換シーケンスをアクセスす
    ることを特徴とする請求項11に記載された処理ステッ
    プ。
  13. 【請求項13】 前記色変換シーケンスは、前記色変換
    演算を指すポインタを格納し、前記読取ステップは、前
    記色変換シーケンスに格納された前記ポインタに基づ
    き、前記色変換演算にアクセスすることを特徴とする請
    求項12に記載された処理ステップ。
  14. 【請求項14】 前記格納ステップは、前記色変換演算
    のリストを格納し、前記処理ステップは、前記読取ステ
    ップで読取られた色変換演算データに基づき、前記色変
    換演算のリスト中の一つにアクセスすることを特徴とす
    る請求項11に記載された処理ステップ。
  15. 【請求項15】 前記判定ステップで前記第二のタグに
    アクセスすべきでないと判定した場合、前記入力画像デ
    ータは、前記パブリックタグに格納された前記所定の一
    連の色変換演算に基づき処理されることを特徴とする請
    求項6に記載された処理ステップ。
  16. 【請求項16】 ある色空間から別の色空間への標準化
    された変換に使用される数値情報が格納され、タグが階
    層格納されているプロファイルフォーマットにおいて、
    前記タグを使用して前記標準化された変換を変更するカ
    ラー画像処理装置であって、 カラー画像データを入力する入力手段と、 (1)タグの階層の最高位にある第一のタグの所定の位置
    に、前記タグの階層の第二の高位にある第二のタグ中の
    色変換シーケンスを指す第一のポインタデータを格納
    し、(2)前記タグの階層の第三の高位にある第三のタグ
    に格納された色変換演算を指す第二のポインタを含む前
    記色変換シーケンスを前記第二のタグに格納し、(3)前
    記色変換演算を実行するためのデータを第三のタグに格
    納するメモリと、 前記プロファイルフォーマットに格納されている情報に
    基づき、前記第一のタグにアクセスすべきか否かを判定
    する判定手段と、 (1)前記第一のタグにアクセスすべき場合、前記第一の
    タグの前記第一のポインタの情報を読取り、前記色変換
    シーケンスにアクセスすべきか否かを判定し、(2)前記
    色変換シーケンスにアクセスすべき場合は、前記色変換
    演算にアクセスすべきか否かを判定するために、前記色
    変換シーケンス中の前記第二のポインタを読取り、(3)
    前記色変換演算にアクセスすべき場合には、前記第三の
    タグから色変換演算を実行するためのデータを読取る読
    取手段と、 前記標準化された変換の代わりに、ある色空間から別の
    色空間へ前記入力画像データを変換するために、前記第
    三のタグからのデータにより読取ったデータに基づき、
    前記色変換演算を行う処理手段とを有することを特徴と
    するカラー画像処理装置。
  17. 【請求項17】 前記色変換演算が所定の色変換演算を
    含む場合、前記色変換演算を実行するためのデータは、
    前記タグの階層の第四のレベルにある第四のタグを指す
    第三のポインタデータを含むことを特徴とする請求項16
    に記載されたカラー画像処理装置。
  18. 【請求項18】 前記メモリは、前記第四のタグにテー
    ブルデータを格納し、 前記処理手段は、前記標準化された変換の代わりに、あ
    る色空間から別の色空間へ前記入力画像データを変換す
    るために、前記第四のタグに格納されたテーブルデータ
    に基づき、さらに、前記第三のタグにより定義される色
    変換演算を実行することを特徴とする請求項17に記載さ
    れたカラー画像処理装置。
  19. 【請求項19】 前記判定手段は、前記プロファイルフ
    ォーマットに格納されたヘッダからCMMデータを読取
    り、そのCMMデータに対応するデータを前記第一のタグ
    で探索することにより、前記第一のタグにアクセスすべ
    きか否かを判定することを特徴とする請求項16に記載さ
    れたカラー画像処理装置。
  20. 【請求項20】 前記処理手段は、カラーマッチングソ
    フトウェアを含み、ユーザの入力に従い前記カラーマッ
    チングソフトウェアを実行することを特徴とする請求項
    16に記載されたカラー画像処理装置。
  21. 【請求項21】 前記処理手段は、前記読取手段により
    前記第三のタグから読取られたデータと、予め格納され
    た色変換演算のリストとを整合することで、実行する色
    変換演算を判定することを特徴とする請求項16に記載さ
    れたカラー画像処理装置。
  22. 【請求項22】 ある色空間から別の色空間への標準化
    された変換に使用される数値情報が格納され、タグが階
    層格納されているプロファイルフォーマットにおいて、
    前記タグを使用して前記標準化された変換を変更するカ
    ラー画像処理方法であって、 カラー画像データを入力する入力ステップと、 タグの階層の最高位にある第一のタグの所定の位置に、
    前記タグの階層の第二の高位にある第二のタグ中の色変
    換シーケンスを指す第一のポインタデータを格納する第
    一の格納ステップと、 前記タグの階層の第三の高位にある第三のタグに格納さ
    れた色変換演算を指す第二のポインタを含む前記色変換
    シーケンスを前記第二のタグに格納する第二のステップ
    と、 前記色変換演算を実行するためのデータを第三のタグに
    格納する第三の格納ステップと、前記プロファイルフォ
    ーマットに格納されている情報に基づき、前記第一のタ
    グにアクセスすべきか否かを判定する判定ステップと、 前記第一のタグにアクセスすべき場合、前記第一のタグ
    の前記第一のポインタの情報を読取り、前記色変換シー
    ケンスにアクセスすべきか否かを判定する第一の読取ス
    テップと、 前記色変換シーケンスにアクセスすべき場合は、前記色
    変換演算にアクセスすべきか否かを判定するために、前
    記色変換シーケンス中の前記第二のポインタを読取る第
    二の読取ステップと、 前記色変換演算にアクセスすべき場合には、前記第三の
    タグから色変換演算を実行するためのデータを読取る第
    三の読取ステップと、 前記標準化された変換の代わりに、ある色空間から別の
    色空間へ前記入力画像データを変換するために、前記第
    三のタグからのデータにより読取ったデータに基づき、
    前記色変換演算を行う実行ステップとを有することを特
    徴とするカラー画像処理方法。
  23. 【請求項23】 前記色変換演算が所定の色変換演算を
    含む場合、前記色変換演算を実行するためのデータは、
    前記タグの階層の第四のレベルにある第四のタグを指す
    第三のポインタデータを含むことを特徴とする請求項22
    に記載されたカラー画像処理方法。
  24. 【請求項24】 さらに、前記第四のタグにテーブルデ
    ータを格納する第四の格納ステップと、 前記標準化された変換の代わりに、ある色空間から別の
    色空間へ前記入力画像データを変換するために、前記第
    四のタグに格納されたテーブルデータに基づき、前記第
    三のタグにより定義される色変換演算を実行する第二の
    実行ステップとを有することを特徴とする請求項23に記
    載されたカラー画像処理方法。
  25. 【請求項25】 前記判定ステップは、前記プロファイ
    ルフォーマットに格納されたヘッダからCMMデータを読
    取り、そのCMMデータに対応するデータを前記第一のタ
    グで探索することにより、前記第一のタグにアクセスす
    べきか否かを判定することを特徴とする請求項22に記載
    されたカラー画像処理方法。
  26. 【請求項26】 前記実行ステップは、前記第三の読取
    ステップで読取られたデータと、予め格納された色変換
    演算のリストとを整合することで、実行する色変換演算
    を判定することを特徴とする請求項22に記載されたカラ
    ー画像処理方法。
  27. 【請求項27】 ある色空間から別の色空間への標準化
    された変換に使用される数値情報が格納され、タグが階
    層格納されているプロファイルフォーマットにおいて、
    コンピュータが使用可能な記憶媒体に記憶され、前記タ
    グを使用して前記標準化された変換を変更するコンピュ
    ータが実行可能な処理ステップであって、 カラー画像データを入力する入力ステップと、 タグの階層の最高位にある第一のタグの所定の位置に、
    前記タグの階層の第二の高位にある第二のタグ中の色変
    換シーケンスを指す第一のポインタデータを格納する第
    一の格納ステップと、 前記タグの階層の第三の高位にある第三のタグに格納さ
    れた色変換演算を指す第二のポインタを含む前記色変換
    シーケンスを前記第二のタグに格納する第二のステップ
    と、 前記色変換演算を実行するためのデータを第三のタグに
    格納する第三の格納ステップと、前記プロファイルフォ
    ーマットに格納されている情報に基づき、前記第一のタ
    グにアクセスすべきか否かを判定する判定ステップと、 前記第一のタグにアクセスすべき場合、前記第一のタグ
    の前記第一のポインタの情報を読取り、前記色変換シー
    ケンスにアクセスすべきか否かを判定する第一の読取ス
    テップと、 前記色変換シーケンスにアクセスすべき場合は、前記色
    変換演算にアクセスすべきか否かを判定するために、前
    記色変換シーケンス中の前記第二のポインタを読取る第
    二の読取ステップと、 前記色変換演算にアクセスすべき場合には、前記第三の
    タグから色変換演算を実行するためのデータを読取る第
    三の読取ステップと、 前記標準化された変換の代わりに、ある色空間から別の
    色空間へ前記入力画像データを変換するために、前記第
    三のタグからのデータにより読取ったデータに基づき、
    前記色変換演算を行う実行ステップとを有することを特
    徴とする処理ステップ。
  28. 【請求項28】 前記色変換演算が所定の色変換演算を
    含む場合、前記色変換演算を実行するためのデータは、
    前記タグの階層の第四のレベルにある第四のタグを指す
    第三のポインタデータを含むことを特徴とする請求項27
    に記載された処理ステップ。
  29. 【請求項29】 さらに、前記第四のタグにテーブルデ
    ータを格納する第四の格納ステップと、 前記標準化された変換の代わりに、ある色空間から別の
    色空間へ前記入力画像データを変換するために、前記第
    四のタグに格納されたテーブルデータに基づき、前記第
    三のタグにより定義される色変換演算を実行する第二の
    実行ステップとを有することを特徴とする請求項28に記
    載された処理ステップ。
  30. 【請求項30】 前記判定ステップは、前記プロファイ
    ルフォーマットに格納されたヘッダからCMMデータを読
    取り、そのCMMデータに対応するデータを前記第一のタ
    グで探索することにより、前記第一のタグにアクセスす
    べきか否かを判定することを特徴とする請求項27に記載
    された処理ステップ。
  31. 【請求項31】 前記実行ステップは、前記第三の読取
    ステップで読取られたデータと、予め格納された色変換
    演算のリストとを整合することで、実行する色変換演算
    を判定することを特徴とする請求項27に記載された処理
    ステップ。
  32. 【請求項32】 変更可能なタグおよび複数の予め定
    義された色変換シーケンスを有する所定のプロファイル
    フォーマットを変更し、変更されたプロファイルフォー
    マットに基づき、カラー画像データに色変換演算を施す
    カラー画像処理装置であって、 前記カラー画像データ、オーバライド情報、並びに、複
    数の色変換演算を含む色変換シーケンスおよび色変換演
    算が組み込まれたタグデータを入力する入力手段と、 階層記憶構造の中で前記色変換シーケンスが前記色変換
    演算より高位にあり、各色変換シーケンスは色変換演算
    を指す少なくとも一つのポインタを含むように、前記階
    層記憶構造に従い、前記タグデータを前記プロファイル
    フォーマットの変更可能なタグに格納する格納手段と、 前記オーバライド情報が所定の値を有する場合、前記変
    更可能なタグに格納されたタグデータに基づき、前記入
    力カラー画像データを処理し、(1)前記オーバライド情
    報により定義される前記変更可能なタグの中の色変換シ
    ーケンスにアクセスし、(2)アクセスされた色変換シー
    ケンス中のポインタにより定義される色変換演算にアク
    セスし、(3)アクセスされた色変換演算に基づき、前記
    カラー画像データを処理することにより、その処理を実
    行する処理手段とを有することを特徴とするカラー画像
    処理装置。
  33. 【請求項33】 変更可能なタグおよび複数の予め定
    義された色変換シーケンスを有する所定のプロファイル
    フォーマットを変更し、変更されたプロファイルフォー
    マットに基づき、カラー画像データに色変換演算を施す
    カラー画像処理方法であって、 前記カラー画像データ、オーバライド情報、並びに、複
    数の色変換演算を含む色変換シーケンスおよび色変換演
    算が組み込まれたタグデータを入力する入力ステップ
    と、 階層記憶構造の中で前記色変換シーケンスが前記色変換
    演算より高位にあり、各色変換シーケンスは色変換演算
    を指す少なくとも一つのポインタを含むように、前記階
    層記憶構造に従い、前記タグデータを前記プロファイル
    フォーマットの変更可能なタグに格納する格納ステップ
    と、 前記オーバライド情報が所定の値を有する場合、前記変
    更可能なタグに格納されたタグデータに基づき、前記入
    力カラー画像データを処理し、(1)前記オーバライド情
    報により定義される前記変更可能なタグの中の色変換シ
    ーケンスにアクセスするステップ、(2)アクセスされた
    色変換シーケンス中のポインタにより定義される色変換
    演算にアクセスするステップ、および、(3)アクセスさ
    れた色変換演算に基づき、前記カラー画像データを処理
    するステップを含む処理ステップとを有することを特徴
    とするカラー画像処理方法。
  34. 【請求項34】 コンピュータが読取可能な記憶媒体に
    格納され、変更可能なタグおよび複数の予め定義された
    色変換シーケンスを有する所定のプロファイルフォーマ
    ットを変更し、変更されたプロファイルフォーマットに
    基づき、カラー画像データに色変換演算を施すコンピュ
    ータが実行可能な処理ステップであって、 前記カラー画像データ、オーバライド情報、並びに、複
    数の色変換演算を含む色変換シーケンスおよび色変換演
    算が組み込まれたタグデータを入力する入力ステップ
    と、 階層記憶構造の中で前記色変換シーケンスが前記色変換
    演算より高位にあり、各色変換シーケンスは色変換演算
    を指す少なくとも一つのポインタを含むように、前記階
    層記憶構造に従い、前記タグデータを前記プロファイル
    フォーマットの変更可能なタグに格納する格納ステップ
    と、 前記オーバライド情報が所定の値を有する場合、前記変
    更可能なタグに格納されたタグデータに基づき、前記入
    力カラー画像データを処理し、(1)前記オーバライド情
    報により定義される前記変更可能なタグの中の色変換シ
    ーケンスにアクセスするステップ、(2)アクセスされた
    色変換シーケンス中のポインタにより定義される色変換
    演算にアクセスするステップ、および、(3)アクセスさ
    れた色変換演算に基づき、前記カラー画像データを処理
    するステップを含む処理ステップとを有することを特徴
    とする処理ステップ。
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