JPH09179670A

JPH09179670A - キーボード

Info

Publication number: JPH09179670A
Application number: JP7350492A
Authority: JP
Inventors: Shiro Tominaga; 詩郎冨永
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1995-12-22
Filing date: 1995-12-22
Publication date: 1997-07-11

Abstract

(57)【要約】【課題】長時間キーボードを操作しても、腕及び指に
疲れの生じない人に優しいキーボードを提供すること。【解決手段】ホームポジションキーにおける、人指し
指基準キー１と中指基準キー２と薬指基準キー３と小指
基準キー４との各キーを連結する周方向基準仮想線ａが
ほぼ円弧状で且つ、その曲率半径が 2.7cm〜 8.5cmであ
る。そして、周方向基準仮想線ａにほぼ同心の外側仮想
線ｂ及び内側仮想線ｃ上に外側キー列及び内側キー列が
配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、パーソナルコンピ
ューター，日本語ワードプロセッサー，英文ワードプロ
セッサー，ワークステーション等に使用されるキーボー
ドに関する。

【０００２】

【従来の技術】パーソナルコンピューターやワードプロ
セッサー及びワークステーション等に使用されるキーボ
ードは、人間とこれらの装置本体とのインターフェース
としての役割を果たすものであるが、従来、多くのキー
ボードは機械的タイプライターの機械設計上の制約で決
定され、人間工学的には不合理なものが採用されてき
た。即ち、横長のキーボード本体上に多数のキーが縦横
に碁盤目状に整列されたものであった。次に、これを改
良した特開平７−８４６９２号公報記載のキーボード装
置は、互いに平行で等間隔の４本の水平の横線と、互い
に平行で且つ等間隔で上部は内側に下部は外側に傾斜す
る６本の縦線とを想定する。そしてそれらの組合せで囲
まれる菱形のキートッブを有する３段５列計１５個のキ
ーで構成される菱形のキートッブ群を左手用キー群とす
る。また、これと左右対称なキー群を右手用キー群とす
る。そして各キー群の上段・中段・下段の中の特定の
段、および各キー群の第１〜第５列の中の特定の列に割
り当てられる複数個の文字間にはそれぞれ相関関係があ
る文字を割り当てたものである。さらには、実開平５−
３０９３２号のキーボードや実開平６−５９９２６号の
キーボードが存在した。これらのキーボードは、キー取
付板の平面視形状がほぼＶ字形を有しており、かつ複数
のキーよりなる左手キー群と、複数のキーよりなる右手
キー群とがほぼＶ字状に配置されているものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の改良されたキー
ボードはキー群の配置をＶ字状にまたはそれに近似して
配置し、操作者が両手の腕をハの字状にし得ることによ
り、腕が楽になることを目指していた。しかしながら本
発明者の実験によれば、従来の如く、左手用キー群と右
手用キー群との両群をそのままＶ字状に配置しても、そ
れは腕の配置だけを楽にしたに留まり、指の動きを考慮
して、各キーを人間工学的に楽になるように配置にした
ものには程遠かった。そこで本発明者は各種実験研究の
結果、前腕と手を直線上に保ち、各指のホ−ムポジショ
ンキ−を寒さでかじかんだ時の如く各指の関節が曲がる
と共に各指間が少し開いた位置にして、各指の運動しや
すい方向がそれぞれ異なる事を考慮して外側並びに内側
キ−の位置を設定した場合に、打鍵操作が容易で疲労が
少ない事に気がつき、その知見に基づき本発明を完成し
たものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明のキーボードは、
左右夫々の手の各指用のホームポジションキーにおけ
る、人指し指基準キー１と、中指基準キー２と、薬指基
準キー３と、小指基準キー４とで構成する基準キー列を
有し、それらの各キーを連結する一対の周方向基準仮想
線ａがほぼ夫々円弧状で且つ、その曲率半径が 2.5cm〜
8.5cmであり、その円弧状の周方向基準仮想線ａにほぼ
同心の外側仮想線ｂおよび内側仮想線ｃ上で且つ、前記
各指基準キー１，２，３，４の内側と外側とに隣接して
配置された夫々のキーの配列により外側キー列および内
側キー列が構成され、前記ホームポジションキーにおけ
る親指基準キー５は前記周方向基準仮想線ａの前記円弧
の延長線上よりもその円弧の中心側に配置され、左右夫
々の手用として左右に離間配置された一対の前記人指し
指基準キー１と、夫々のその前記曲率半径の中心とを結
ぶ一対の半径方向仮想線ｄ，ｅがハの字状に形成された
ものである。

【０００５】本発明の好ましい実施の形態は、前記小指
基準キー４と前記薬指基準キー３との間隔が、前記薬指
基準キー３と前記中指基準キー２との間隔より広く配置
されたものである。さらには、前記人指し指基準キー１
と前記中指基準キー２との間隔が、前記中指基準キー２
と前記薬指基準キー３との間隔よりも広く配置されたも
のである。また、前記親指基準キー５と前記人指し指基
準キー１との間隔が、前記中指基準キー２と前記薬指基
準キー３との間隔よりも広く配置されたものである。さ
らに本発明の他の実施の形態は、前記ホームポジション
キーにおける前記基準キー列とそれに隣接して並列する
外側列および内側列の各キーを第１キー群として、第１
ホームポジションＡを構成したとき、その第１キー群の
内側に第２キー群が配置され、その第２キー群が前記第
１キー群の前記第１ホームポジションＡと同様に第２ホ
ームポジションＢを有し、さらにその第２キー群には、
前記第２ホームポジションＢにおける基準キー列とそれ
に隣接して並列する外側列および内側列の各キーを含
み、且つ前記第１ホームポジションＡの親指基準キーが
第２ホームポジションＢにおける人指し指基準キーを兼
用するものである。

【０００６】さらに、右手が扱う第２キー群に数字キー
又は記号キ−が割当られたものである。さらに、前記第
１ホームポジションＡにおける、前記一対の半径方向仮
想線ｄ，ｅのハの字状の開き角度よりも、第２ホームポ
ジションＢにおけるそれの方が開き角度が大きくされた
ものである。また、前記内側列キーおよび外側列キーの
平均高さが、前記各指基準キーのそれよりも高く形成さ
れたものである。また、夫々の前記指基準キーに並列す
る最も外側列の各キーの外側縁に爪はじき用の凸条６が
形成され、夫々の前記指基準キーに並列する最も内側列
の各キーの内側縁に指先引っかけ用の凸条７が形成され
たものである。また、夫々の前記指基準キーとそれに隣
接する前記外側列の各キーおよび前記内側列の各キーと
が前記半径方向に細長く一体的に形成され、前記指基準
キーを中心にして前後に回転するシーソー型の連結キー
８〜13である。

【０００７】また、右手用の前記人指し指の前記連結キ
ー８が入字状に形成されると共に、左手用の前記人指し
指の前記連結キー８ａが人字状に形成され、その入字の
左足部および人字の右足部が前記人指し指基準キーの左
隣接キーおよび前記人指し指基準キーの右隣接キーを構
成し、夫々の各隣接キー側にも前記同様にシーソー型に
回動できるように構成されたものである。また、右手用
の薬指の前記連結キー10、小指の前記連結キー11がくの
字状に形成され、左手用の薬指の前記連結キー10ａ、小
指の前記連結キー11ａが逆くの字状に形成され、そのく
の字または逆くの字の屈曲の度合いは、薬指の前記連結
キー10，10ａよりも小指の前記連結キー11，11ａの方が
強くなると共に、その屈曲部中央平面が両端平面より凹
んだものである。また、中指の前記連結キー９，９ａが
Ｉ字状に形成されたものである。

【０００８】さらには、右手用の中指の前記連結キー
９、右手用の薬指の前記連結キー10、小指の前記連結キ
ー11がくの字状に形成され、左手用の中指の前記連結キ
ー９ａ、左手用の薬指の前記連結キー10ａ、小指の前記
連結キー11ａが逆くの字状に形成され、そのくの字また
は逆くの字の屈曲の度合いは、中指の前記連結キー９，
９ａ、薬指の前記連結キー10，10ａ、小指の前記連結キ
ー11，11ａの順に強くなると共に、夫々の屈曲部中央平
面が両端平面より凹んだものである。また、親指の前記
連結キー13，13ａがＹ字状に形成されたものである。ま
た、前記親指の前記連結キー13，13ａがＸ字状に形成さ
れたものである。また、前記連結キーの中央部および両
端部と前記キーボード本体19との間に夫々が介装され、
中央部の弾発バネ16の弾発力が両側のそれより強く形成
されたものである。また、その前記キーが配置されるキ
ーボード本体19上に、そのキー群より手前側縁部に一対
の手首枕14が逆ハの字状に且つ、その幅が４〜５cm、高
さが７〜10cm、長さが９〜12cmに突設されたものであ
る。

【０００９】

【発明の実施の形態】次に、図面に基づいて本発明の実
施の各形態につき説明する。図１は本発明の第１のキー
ボードの平面図であり、図２はその要部斜視図である。
そして図３はその部分拡大図である。図２、図３の凸条
は、指先を僅かに動かしただけで確実に打鍵できるよう
にするためのものである。この例のキーボード本体19
は、平面外周が先端から手前に向かって拡開する扇形の
一部を形成する。そしてキーボード本体19の手前部外周
は円弧状に形成され、その円弧の両端部に一対の手首枕
14が配置されている。この手首枕14は図２に示す如く、
操作者の手首が支持されるものであり、その一対の手首
枕14が逆ハの字状に配置されている。そして、各手首枕
14の幅が４〜５cm，高さ７〜10cm，長さ９〜12cm程で、
それがキーボード本体19の上面から突出されている。こ
のように手首枕14を突出配置することにより、両手を楽
にキーボード上に支持させることができる。それと共
に、その支持状態で指先を楽に各キーのホームポジショ
ンに自然に置くことが可能となる。

【００１０】次に、英文字におけるＪＩＳキー配置にお
いてホームポジションの英字キーとなるＡ，Ｓ，Ｄ，
Ｆ，Ｊ，Ｋ，Ｌ，；が夫々周方向基準仮想線ａの円弧上
に配置される。この周方向基準仮想線ａの曲率半径は、
操作者の指の大きさやキーボード本体19の大きさによっ
て異なるが、その最小と最大とを考慮したとき、その曲
率半径は 2.5cm〜 8.5cm程である。そしてＦ及びＪに人
指し指基準キー１が、Ｋ及びＤに中指基準キー２が、Ｌ
及びＳに薬指基準キー３が、；及びＡが小指基準キー４
に割当られる。そしてこの周方向基準仮想線ａの内側に
親指基準キー５として、変換及び無変換キーが割当られ
ている。さらに、周方向基準仮想線ａと同心の外側仮想
線ｂ及び内側仮想線ｃ上に且つ、人指し指基準キー１〜
小指基準キー４の外側及び内側に隣接してキーが配置さ
れ、外側キー群と内側キー群とを構成している。

【００１１】この例では、図３に示す如く、人指し指基
準キー１の外側のＲの文字キー，内側のＶ字の文字キー
の外側縁部及び内側縁部に、爪はじき用の凸条６，指引
っかけ用の凸条７が設けられている。さらに、人指し指
基準キー１のＦキーの上面は、外側列キー及び内側列キ
ーのその上面よりも僅かに低く位置されている。これは
図３の如く、人指し指基準キー１の位置から指の第２関
節を中心として、指先を前後に移動すると、指先が円弧
状の軌跡を描き前後で僅かに立ち上がるので、それに対
応させたものである。なお、このとき指を伸ばして爪は
じき用の凸条６を爪の先で弾くときの指の移動量は、指
を折り曲げて凸条７を指の先端で引っかけるときのそれ
よりも短い。そこで、凸条６よりも凸条７をより高く且
つ急峻とすることが好ましい。なお、凸条６，凸条７を
省略した構造とすることもできる。また、文字配列はＪ
ＩＳキ−と同様であり、各指が自然に動く方向に外側並
びに内側キ−が配列されているので、一般に普及してい
るキ−ボ−ドに熟練している者でも容易に慣れることが
できる。

【００１２】次に、図１において第１ホームポジション
Ａの手前側には第２ホームポジションＢが形成され、そ
の第２ホームポジションＢ上に人指し指基準キー１^'と
中指基準キー２^'と薬指基準キー３^'と小指基準キー４
^'とが配置されている。そして第２ホームポジションＢ
の人指し指基準キー１^'は、第１ホームポジションＡの
親指基準キー５を兼用する。この第２ホームポジション
Ｂの曲率半径は、第１ホームポジションＡの曲率半径と
ほぼ同一とすることができる。そして第２ホームポジシ
ョンＢの円弧の内側に第２の親指基準キー５’が配置さ
れる。

【００１３】次に、第１ホームポジションＡ又は第２ホ
ームポジションＢにおける各指基準キー間の間隔は、次
の通りになっている。例えば、第１ホームポジションＡ
において小指基準キー４と薬指基準キー３との間隔は、
薬指基準キー３と中指基準キー２との間隔よりも広く形
成されている。また、人指し指基準キー１と中指基準キ
ー２との間隔が中指基準キー２と薬指基準キー３との間
隔よりも広くなっている。そして親指基準キー５と人指
し指基準キー１との間隔は、中指基準キー２と薬指基準
キー３との間隔よりも広く配置されている。これらの間
隔は、各指の関節を少し折り曲げて力を入れず自然に各
指間を広げたときの各指先端の間隔にほぼ一致してい
る。なお、この実施の形態におていは図１の如く、第２
ホームポジションＢとその外側キー列及び内側キー列で
構成される第２キー群のうち、右手側には数字キーが割
当られている。通常電卓の数字キーは、右手で操作され
るので、この例でも右手側に数字キーを配置したもので
ある。なお、残った右手の第２キ−群と左手の第２キ−
群には、繁用される記号キ−や機能キ−を配列すること
ができる。なお、第２ホームポジションＢの位置に両手
の指を配置したとき、その両腕のなすハの字状の角度
は、第１ホームポジションのそれより僅かに大きくなっ
ている。

【００１４】次に、図４は本発明の第２の実施の形態を
示すキーボードの平面図であり、図５は図４のＶ−Ｖ矢
視断面略図である。これは夫々の基準キーとそれに隣接
する外側列の各キー及び内側列の各キーとが半径方向に
細長く一体的に形成され、その基準キーを中心にして前
後に回動するシーソー型の連結キー８〜13，８ａ〜13ａ
としたものである。そして右手用の人指し指の連結キー
８が入字状に形成されると共に、左手用の人指し指の連
結キー８ａが人字状に形成され、その入字の左足部及び
人字の右足部が人指し指基準キーの左隣接キー及び人指
し指基準キーの右隣接キーを構成する。そして夫々のそ
の各隣接キー側にもシーソー型に回動できる。また右手
用の薬指の連結キー10及び10ａは平面Ｉ字状に形成さ
れ、左右の薬指おび小指の連結キー10，10ａ，11，11ａ
は夫々くの字または逆くの字状に屈曲され、その屈曲度
合いは薬指の連結キー10，10ａより小指の連結キー11，
11ａの方が強く形成される。それと共に、連結部の中央
が溝状に凹み、その先端部に爪弾き用並びに指ひっかけ
用の凸条を有する。また、連結キー13，13ａの平面がＹ
字状に形成されている。

【００１５】さらに図５において、連結キー８中央及び
両端には夫々弾発バネ15〜17が設けられ、弾発バネ16の
バネの弾発力が弾発バネ15及び弾発バネ17のそれよりも
強く形成されている。それにより、キーの端部を押した
とき中央部のキーが押され難いように構成している。そ
れと共に、中央のスイッチとその押し棒先端との間隔
は、両端のそれより短くなっている。これは連結キー８
の中央を押圧したとき、中央のみのスイッチがＯＮし、
両端のスイッチをＯＦＦにするためである。そして、図
の如く弾発バネ17を押圧してその下端のスイッチをＯＮ
にしたとき、弾発バネ16下端及び弾発バネ15下端のスイ
ッチはＯＦＦ状態を保っている。また、連結キー８上面
の凸条６の立ち上げ側内面は、凸条７のそれよりも懐が
深く形成され、爪で凸条６を弾くときそれを容易にして
いる。

【００１６】次に、図６は本発明の第３の実施の形態で
あり、これが第１の実施の形態と異なる点は、主として
数字キーの配列位置の違いである。同様に図７は、図４
の形態に対して数字キーの配置位置が異なるのみであ
る。図８は本発明の他の実施の携帯であり、この例が図
４の例と異なる点は人指し指の連結キー９および連結キ
ー９ａが僅かにくの字状または逆くの字状の平面を有
し、その屈曲の度合いは連結キー9,10，11の順に強くな
るものである。次に、図９は本発明の他の実施の形態で
あり、この例が図１の例と異なる点は英文ＪＩＳ規格と
同様に数字を第１ポジションに加えたものであり、英文
ＪＩＳ規格と本質的に異なるのは、０を右薬指ではなく
右小指で入力し、右小指に課せられた約１０個の記号キ
−を右手の第２ポジションで右中指と右薬指に分散させ
て運用する点である。この場合には、第２ポジションの
小指基準キ−は手が第２ポジションにある事を感知させ
るために、深い穴をもつ突出した不動のものとすること
もできる。

【００１７】

【変形例】本発明はその実施の形態としてキーボード本
体19の外周を扇形の一部としたが、これを長方形にする
ことも可能である。また、連結キ−を採用することによ
って、キ−ボ−ドをＡ５版の大きさに縮小しても十分に
運用することができる。

【００１８】

【発明の作用・効果】本発明のキーボードは、左右夫々
の手の各指用のホームポジションキーにおける、人指し
指基準キー１と中指基準キー２と薬指基準キー３と小指
基準キー４とで構成する基準キー列が周方向基準仮想線
ａ上にあり、その曲率半径が 2.7cm〜8.5cmとしたの
で、それらの各指を少し折り曲げた自然な状態でそのホ
ームポジション位置に配置される。しかも、左右夫々の
手用として左右に離間配置された一対の人指し指基準キ
ー１と、その曲率半径の中心とを結ぶ一対の半径方向仮
想線ｄ，ｅがハの字状に形成されるため、肘を身体から
離した楽な姿勢でホームポジション位置に各指を配置す
ることが可能となる。

【００１９】さらに、親指基準キー５は周方向基準仮想
線ａの円弧の延長線よりもその円弧の中心側に配置され
ているため、そのホームポジション位置が自然な形に配
置されている。また、人指し指基準キー１，中指基準キ
ー２，薬指基準キー３，小指基準キー４の内側と外側と
に隣接して夫々外側仮想線ｂおよび内側仮想線ｃが構成
されているため、各指の移動に無理がない。そのため、
疲れが極めて少ない理想的な人に優しいキーボードとな
り得る。即ち、上記構成により本発明は、指・手・腕の
解剖学的形態や運動生理学的特性を考慮して、各キ−に
位置を設置したものである。左右のホ−ムキ−が離れて
いるので、上腕を側胸部にひきつける必要が無く、左右
の指のホ−ムポジションの一対の半径方向仮想線がハの
字状を呈しているので、手首を曲げて運用する必要が無
い。このため、疲れが極めて少ない理想的なキ−ボ−ド
となりうる。

【００２０】また請求項２記載のキーボードは、小指基
準キー４と薬指基準キー３との間隔が、薬指基準キー３
と中指基準キー２との間隔よりも広く配置されているた
め、中指基準キー２，薬指基準キー３，小指基準キー４
の間隔が自然の指の広がりに近く形成され、さらに楽な
キーボードを提供できる。同様に、請求項３及び請求項
４のキーボードも夫々指を少し折り曲げて広げた自然な
各指の位置関係にあり、疲労の生じないキーボードとな
り得る。さらに請求項５記載の発明は、第１ホームポジ
ションＡの手前に第２ホームポジションＢが存在し、第
１ホームポジションＡの親指基準キーが第２ホームポジ
ションＢの人指し指基準キーを兼用するように構成した
から、第２キー群を第１キー群と同様に取り扱うことが
可能となり、各群ごとに割当られた専用のキーを集中的
に使用することが容易となる。そして、ホ−ムキ−の周
辺のキ−の位置を指の運動が楽な方向に設置し、各指が
ホ−ムキ−から極端に離れる事が無く、１つのホ−ムキ
−から移動して運用するキ−の数をできるだけ少数にす
るために第２ポジションを設定した。このため、タイピ
ングに熟練していない者にあっても、楽に打鍵し、容易
にホ−ムポジションに回帰することができるので、初心
者でも容易で確実に入力できる。

【００２１】また、ホ−ムポジションの近くに繁用する
機能キ−を配置できるので、有用性は更に高まる。これ
らの特徴を持つ為、理想的な人に優しいキ−ボ−ドとな
り得る。また請求項７記載のキーボードは、第１ホーム
ポジションＡにおける一対の半径方向仮想線ｄ，ｅのハ
の字状の開き角度よりも、第２ホームポジションＢにお
けるその開き角度が大きくされたから、操作する者が手
前に手を引き寄せたとき、それに応じて肘を外方に広げ
ることができ、中指基準キー２の操作をより自然に行い
得る。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１の実施の形態の平面図。

【図２】同要部斜視図。

【図３】同要部拡大図。

【図４】本発明の第２の実施の形態の平面図。

【図５】図４のＶ−Ｖ矢視断面略図。

【図６】本発明の第３の実施の形態の平面図。

【図７】本発明の第４の実施の形態の平面図。

【図８】本発明の第５の実施の形態の平面図。

【図９】本発明の第６の実施の形態の平面図。

【図10】本発明のキーボードの連結キーの他の実施の態
様を示す斜視図。

【図11】図10のＣ−Ｃ端面図。

【符号の説明】

１人指し指基準キー２中指基準キー３薬指基準キー４小指基準キー５親指基準キーａ周方向基準仮想線ｂ外側仮想線ｃ内側仮想線ｄ，ｅ半径方向仮想線６凸条７凸条８〜13，８ａ〜13ａ連結キー 14 手首枕 15〜17 弾発バネ 19 キーボード本体Ａ第１ホームポジションＢ第２ホームポジション

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】左右夫々の手の各指用のホームポジショ
ンキーにおける、人指し指基準キー１と、中指基準キー
２と、薬指基準キー３と、小指基準キー４とで構成する
基準キー列を有し、それらの各キーを連結する一対の周
方向基準仮想線ａがほぼ夫々円弧状で且つ、その曲率半
径が 2.5cm〜 8.5cmであり、その円弧状の周方向基準仮想線ａにほぼ同心の外側仮想
線ｂおよび内側仮想線ｃ上で且つ、前記各指基準キー
１，２，３，４の内側と外側とに隣接して配置されたキ
ーの配列により外側キー列および内側キー列が構成さ
れ、前記ホームポジションキーにおける親指基準キー５は前
記周方向基準仮想線ａの前記円弧の延長線上よりもその
円弧の中心側に配置され、左右夫々の手用として左右に離間配置された一対の前記
人指し指基準キー１と、夫々のその前記曲率半径の中心
とを結ぶ一対の半径方向仮想線ｄ，ｅがハの字状に形成
されたキーボード。
【請求項２】請求項１において、前記小指基準キー４と前記薬指基準キー３との間隔が、
前記薬指基準キー３と前記中指基準キー２との間隔より
広くも配置されたキーボード。
【請求項３】請求項１又は請求項２において、前記人指し指基準キー１と前記中指基準キー２との間隔
が、前記中指基準キー２と前記薬指基準キー３との間隔
よりも広く配置されたキーボード。
【請求項４】請求項１〜請求項３の何れかにおいて、前記親指基準キー５と前記人指し指基準キー１との間隔
が、前記中指基準キー２と前記薬指基準キー３との間隔
よりも広く配置されたキーボード。
【請求項５】請求項１〜請求項４の何れかにおいて、前記ホームポジションキーにおける前記基準キー列とそ
れに隣接して並列する外側列および内側列の各キーを第
１キー群として、第１ホームポジションＡを構成したと
き、その第１キー群の内側に第２キー群が配置され、その第２キー群が前記第１キー群の前記第１ホームポジ
ションＡと同様に第２ホームポジションＢを有し、さらにその第２キー群には、前記第２ホームポジション
Ｂにおける基準キー列とそれに隣接して並列する外側列
および内側列の各キーを含み、且つ前記第１ホームポジションＡの親指基準キーが第２
ホームポジションＢにおける人指し指基準キーを兼用す
るキーボード。
【請求項６】請求項５において、第２キー群に数字キー又は記号キ−が割当られたキーボ
ード。
【請求項７】請求項５において、前記第１ホームポジションＡにおける、前記一対の半径
方向仮想線ｄ，ｅのハの字状の開き角度よりも、第２ホ
ームポジションＢにおけるそれの方が開き角度が大きく
されたキーボード。
【請求項８】請求項１〜請求項４の何れかにおいて、前記内側列キーおよび外側列キーの平均高さが、前記各
指基準キーのそれよりも高く形成されたキーボード。
【請求項９】請求項１〜請求項８の何れかにおいて、夫々の前記指基準キーに並列する外側列の各キーの外側
縁に爪はじき用の凸条６が形成され、夫々の前記指基準
キーに並列する内側列の各キーの内側縁に指先引っかけ
用の凸条７が形成されたキーボード。
【請求項１０】請求項１〜請求項８の何れかにおい
て、夫々の前記指基準キーとそれに隣接する前記外側列の各
キーおよび前記内側列の各キーとが前記半径方向に細長
く一体的に形成され、前記指基準キーを中心にして前後
に回転するシーソー型の連結キー８〜13であるキーボー
ド。
【請求項１１】請求項１０において、右手用の前記人指し指の前記連結キー８が入字状に形成
されると共に、左手用の前記人指し指の前記連結キー８
ａが人字状に形成され、その入字の左足部および人字の
右足部が前記人指し指基準キーの左隣接キーおよび前記
人指し指基準キーの右隣接キーを構成し、夫々の各隣接
キー側にも前記同様にシーソー型に回動できるように構
成されたキーボード。
【請求項１２】請求項１０において、右手用の、中指の前記連結キー９、薬指の前記連結キー
10、小指の前記連結キー11が夫々くの字状に形成され、
左手用の、中指の前記連結キー９ａ、薬指の前記連結キ
ー10ａ、小指の前記連結キー11ａが夫々逆くの字状に形
成され、そのくの字または逆くの字の屈曲の度合いは、
中指の前記連結キー９，９ａ、薬指の前記連結キー10，
10ａ、小指の前記連結キー11，11ａの順に強くなると共
に、夫々の屈曲部中央平面が両端平面より凹んだキーボ
ード。
【請求項１３】請求項１０において、中指の前記連結キー９，９ａがＩ字状に形成されたキー
ボード。
【請求項１４】請求項１０〜請求項１３の何れかにお
いて、親指の前記連結キー13，13ａがＹ字状またはＸ字状に形
成されたキーボード。
【請求項１５】請求項１０〜請求項１４の何れかにお
いて、連結キー11がその長手方向に沿って浅い樋状に形
成され、その長手方向の端縁に爪はじき用ならびに指引
っかけ用の凸条が設けられたキーボード。
【請求項１６】請求項１０〜請求項１７の何れかにお
いて、前記連結キーの中央部および両端部と前記キーボード本
体19との間に夫々が介装され、中央部の弾発バネ16の弾
発力が両側のそれより強く形成されたキーボード。
【請求項１７】請求項１〜請求項１５の何れかにおい
て、その前記キーが配置されるキーボード本体19上に、その
キー群より手前側縁部に一対の手首枕14が逆ハの字状に
且つ、その幅が４〜５cm、高さが７〜10cm、長さが９〜
12cmに突設されたキーボード。