JPH09179494A - 機密情報記録方法 - Google Patents

機密情報記録方法

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JPH09179494A
JPH09179494A JP8275219A JP27521996A JPH09179494A JP H09179494 A JPH09179494 A JP H09179494A JP 8275219 A JP8275219 A JP 8275219A JP 27521996 A JP27521996 A JP 27521996A JP H09179494 A JPH09179494 A JP H09179494A
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章夫 石野
Masaki Kosugi
正貴 小杉
Yasuki Kato
康記 加藤
Hiroshi Machida
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機密情報の存在が第三者に判らないようにし
て公開情報中に大量に埋め込んで印刷できる機密情報記
録方法を提供すること。 【解決手段】 記録しようとする機密情報を2値化して
ブロック化し、その各ブロックの内容を十進数化するこ
とにより機密情報ブロックB1,B2,B3,B4 を作成する。一
方、公開情報画像を2値化してこれに基準点マークR1〜
R4を示すコードDR1 を埋め込んだ基準情報データDS1 を
用意する。1つ又は複数の機密情報ブロックと基準点マ
ークとを対応させ、機密情報ブロックの内容に従う1次
元又2次元距離だけその対応する基準点マークから離れ
た位置に所定の又は機密情報ブロックの内容に従う位置
判別マークD1〜D4が印刷されるよう位置判別マークのコ
ードを基準情報データDS1 に埋め込み、印刷データを作
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機密情報の存在が
第三者に判らないようにして機密情報を適宜の公開情報
と共に紙面等の印刷媒体上に記録し、必要に応じてこれ
を再生することができるようにした、機密情報記録方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】機密情報を紙面上に隠蔽して記録する方
法として、特殊透明塗料で所要の機密情報を紙面上に印
刷する方法が公知である。しかし、この方法では特殊イ
ンキの製造が困難なためコストが高くなる上に、その化
学的性質が時間の経過と共に劣化するため保存性が悪
く、複写機を使用しての複製が不可能であり多量の複製
の要求に応じられない等の問題点を有している。
【0003】このような欠点を改善したものとして、紙
面上に印刷される文字、数字を構成するドット(画素)
の特定の位置をずらすことによって機密情報コードを埋
め込むようにした方法(特開昭60−48586号公
報)、あるいはファクシミリ送信文書において走査ライ
ンの画素の個数を所定のルールに従って変化させこれに
より署名文をファクシミリ画像データ中に埋め込み、且
つこのようにして署名文の埋め込まれた文書をスクラン
ブルして送信するようにした方法(特開平5−3779
5号公報)が公知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの公知
の方法は、紙面等の印刷媒体上に印刷すべき公開情報の
画素の位置の変更、あるいは走査ラインの画素の数を変
更するものであるから、いずれにしても機密情報が埋め
込まれる画像の状態により埋め込むことができる情報量
が左右されてしまい、多量の機密情報を記録することが
できない場合が生じるという問題点を有している。
【0005】本発明の目的は、印刷媒体上に印刷すべき
公開情報の画素数の多少に拘らず、所望の情報量の機密
情報を第三者にその存在を気づかれることなく印刷媒体
上に記録することができるようにした、機密情報記録方
法を提供することにある。
【0006】本発明は、また、機密情報が埋め込まれた
画像を印刷するのに特殊な印刷装置を必要とすることな
く、且つその解読にも特殊な再生装置を必要としない、
機密情報記録方法を提供することにある。本発明は、さ
らに、再生装置が第三者の手に渡っても機密情報の埋め
込まれた画像データから機密情報が解読されるのを防止
できるようにした、機密情報記録方法を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の請求項1に記載された発明の特徴は、公開情報画像が
印刷される印刷媒体に機密情報を記録するための機密情
報記録方法であって、所要の機密情報を2値化機密情報
データに変換するステップと、該2値化機密情報データ
をブロック化して多数のデータブロックを得るステップ
と、公開情報の画像をドット化公開情報データに変換す
るステップと、前記ドット化公開情報データ中に基準点
マークをコード化した基準点コードを埋め込んで基準情
報データを得るステップと、前記基準情報データ中に埋
め込まれた基準点コードに対応させた複数のデータブロ
ックの内容に従った位置に所定の位置判別コードを前記
基準情報データ中に埋め込んで合成情報データを作成す
るステップと、該合成情報データに従って印刷データを
作成するステップと、該印刷データに従って印刷媒体に
前記合成情報データに従う画像を印刷するステップとを
含む点にある。
【0008】上記課題を解決するための請求項2に記載
された発明の特徴は、公開情報画像が印刷される印刷媒
体に機密情報を記録するための機密情報記録方法であっ
て、所要の機密情報を2値化機密情報データに変換する
ステップと、該2値化機密情報データをブロック化して
多数のデータブロックを得るステップと、公開情報の画
像をドット化公開情報データに変換するステップと、前
記ドット化公開情報データ中に基準点マークをコード化
した基準点コードを埋め込んで基準情報データを得るス
テップと、前記基準情報データ中に埋め込まれた基準点
コードに対応させたデータブロックの内容に従った位置
に所定の位置判別コードを前記基準情報データ中に埋め
込んで合成情報データを作成するステップと、該合成情
報データに従って印刷データを作成するステップと、該
印刷データに従って印刷媒体に前記合成情報データに従
う画像を印刷するステップとを含む点にある。
【0009】上記課題を解決するための請求項3に記載
された発明の特徴は、公開情報画像が印刷される印刷媒
体に機密情報を記録するための機密情報記録方法であっ
て、所要の機密情報を2値化機密情報データに変換する
ステップと、該2値化機密情報データをブロック化して
多数のデータブロックを得るステップと、公開情報の画
像をドット化公開情報データに変換するステップと、前
記ドット化公開情報データ中に基準点マークをコード化
した基準点コードを埋め込んで基準情報データを得るス
テップと、前記基準情報データ中に埋め込まれた基準点
コードに対応させた2つのデータブロックのうちの一方
のデータブロックの内容に従った位置に他方のデータブ
ロックの内容に従った位置判別コードを前記基準情報デ
ータ中に埋め込んで合成情報データを作成するステップ
と、該合成情報データに従って印刷データを作成するス
テップと、該印刷データに従って印刷媒体に前記合成情
報データに従う画像を印刷するステップとを含む点にあ
る。
【0010】上記課題を解決するための請求項4に記載
された発明の特徴は、公開情報画像が印刷される印刷媒
体に機密情報を記録するための機密情報記録方法であっ
て、所要の機密情報を2値化機密情報データに変換する
ステップと、該2値化機密情報データをブロック化して
多数のデータブロックを得るステップと、公開情報の画
像をドット化公開情報データに変換するステップと、前
記ドット化公開情報データ中に基準点マークをコード化
した基準点コードを埋め込んで基準情報データを得るス
テップと、前記基準情報データ中に埋め込まれた基準点
コードに対応させた3つのデータブロックのうちのいず
れか2つのデータブロックの内容に従った位置に残りの
データブロックの内容に従った位置判別コードを前記基
準情報データ中に埋め込んで合成情報データを作成する
ステップと、該合成情報データに従って印刷データを作
成するステップと、該印刷データに従って印刷媒体に前
記合成情報データに従う画像を印刷するステップとを含
む点にある。
【0011】上記課題を解決するための請求項5に記載
された発明の特徴は、公開情報画像が印刷される印刷媒
体に機密情報を記録するための機密情報記録方法であっ
て、所要の機密情報を2値化機密情報データに変換する
ステップと、該2値化機密情報データをブロック化して
多数のデータブロックを得るステップと、公開情報の画
像をドット化公開情報データに変換するステップと、前
記ドット化公開情報データ中に基準点マークをコード化
した基準点コードを埋め込んで基準情報データを得るス
テップと、前記基準情報データ中に埋め込まれた基準点
コードに対応させた1組が2データブロック分からなる
2組のデータブロックの内容に従い、各組のデータブロ
ックの内容に従った位置にその組固有の位置判別コード
を前記基準情報データ中に埋め込んで合成情報データを
作成するステップと、該合成情報データに従って印刷デ
ータを作成するステップと、該印刷データに従って印刷
媒体に前記合成情報データに従う画像を印刷するステッ
プとを含む点にある。
【0012】何れの構成においても、2値化機密情報デ
ータを任意に区切って得られたブロック化されたデータ
を暗号キーにより並び換えるようにしてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態の一例につき説明する。
【0014】図1は、請求項1の発明の実施の形態の一
例を説明するための、所要の機密情報をコード化して公
開情報画像が印刷される印刷媒体にその存在が第三者に
判らないような小さなドットパターンを用いて記録する
ようにした機密情報記録文書の作成方法を示すフローチ
ャートである。図1のフローチャートによって示される
機密情報記録文書の作成方法は、公開情報画像上の基準
点からの距離値として情報を合成する方法である。所要
の機密情報を2値化して任意のサイズにブロック化し、
ブロック化した機密情報をアナログ値に変換する。アナ
ログ化された情報のうち2つの情報の組を用いて、公開
情報画像上の基準点から縦及び横方向に各々のアナログ
値に相当する距離の位置に例えば黒色ドットまたは黒、
白色の組み合わせドットパターンを配置する。これによ
り、全ての機密情報をドットコードとして埋め込む場合
に比べ、埋め込むドットコード数を減少させることがで
きる。ただし、ドットパターンは記録した位置を人間が
目視で検出不可能とするよう、例えば解像度400dp
i以上かつパターンの配置密度を1%以下とするのが望
ましい。なお、上記ドットパターンは黒、白色の2色の
組み合わせに限定されず、任意のカラードットを用いる
ことができ、例えば赤、白色等の2色であってもよい。
【0015】以下、図1のフローチャートに従ってその
方法を詳細に説明すると、ステップ11で先ず所要の機
密情報を2値化して2値化機密情報データを得る。この
機密情報は文字データのほか、画像データ、コンピュー
タのプログラムデータ、音声データあるいは楽音データ
であってもよい。次のステップ12では、ステップ11
で得られた2値化機密情報データを適宜のサイズにブロ
ック化する。図示の例では8ビットの大きさにブロック
化されているがこれは一例であり、任意のサイズでよ
い。ステップ13では暗号キーが決定される。この暗号
キーはステップ12で作成した2値化機密情報データの
ブロックの並び換えのためのルールを示す暗号コードを
含んでおり、これに従ってステップ12で得られた2値
化機密情報データを構成する複数のブロック(本実施の
形態ではn個のブロック)の並び換えがステップ14で
実行され、これにより機密情報ブロックB1、B2、B
3、・・・、Bnがドットデータとして得られる。ここ
での暗号化には、例えば慣用暗号系又は公開鍵暗号系を
用いることができる。なお、機密情報の情報量による
が、機密情報ブロックの数は通常数千ブロックとなり、
機密情報ブロックには数千の機密情報ブロックが含まれ
る。なお、2値化機密情報データを所定のビットサイズ
に区切ったことにより得られた最後の機密情報ブロック
Bnのビット数が所定ビットサイズよりも小さい場合に
は、不足するビット数分の「0」のビットを末尾に追加
して所定ビットサイズとする。次のステップ15では、
ステップ14で得られた機密情報ブロックの各ドットデ
ータを十進数化する。
【0016】次に、ステップ16で、紙面上に印刷され
ることになっている画像化した秘密性のない文章、絵等
の公開情報の画像をドット化し、これによりドット化公
開情報データを得る。このドット化公開情報データは、
公開情報画像の画素の配列を示すドットパターンに従う
2値化データである。次のステップ17において、ステ
ップ15において得られた機密情報ブロックB1、B
2、・・・、Bnの個数nに対してN(=[(n+1)
/2])個の基準点コードをドット化公開情報データに
置換によって埋め込む。nが奇数の場合には、2値化機
密情報データの末尾に1ブロック分の「0」、すなわち
(00000000)を追加して、n+1番目の機密情
報ブロックを予め用意しておき、機密情報ブロックの数
を必ず偶数個としておく。
【0017】ステップ17における基準情報データの作
成は次のようにして行われる。先ず、ステップ17の1
回目の実行では、機密情報ブロックB1に対応する基準
点コードをドット化公開情報データに置換により埋め込
む処理が実行され、これにより基準情報データが得られ
る。ステップ17における上述の一連のデータ処理が終
了すると、ステップ17が再び実行され、先に得られた
基準情報データに対して、機密情報ブロックB2に対応
する基準点コードの埋め込みが実行される。このよう
に、ステップ17で得られた基準情報データがそれに続
く次のステップ17の処理においては更新されたドット
化公開情報データとして用いられることになる。ステッ
プ17における上述の処理は先に得られた機密情報ブロ
ック数に応じてL(=N)回だけ繰り返し実行される。
【0018】基準点コードは、印刷された紙面上での基
準点を示すための基準点マークで、機密情報ブロックの
ドットデータの埋め込み方向や順序(縦、横)を限定す
るものであり、固定値でもよいし暗号キーによって一意
に与えてもよい。なお、用紙の上下、左右を区別するた
めの非対称性を有するマークを用紙に少なくとも1つ印
刷しておくのが好ましいが、基準点マークの少なくとも
1つをこの種の判別のために必要な非対称性を持たせた
マークとしてもよい。
【0019】ステップ18では、ステップ17で得られ
た基準情報データに、機密情報ブロックB1、B2、B
3、・・・、Bnの内容を埋め込むための処理が実行さ
れる。
【0020】この機密情報データ埋め込みのための処理
は、基準情報データ中に埋め込まれている基準点コード
の位置から各基準点コードに対応させた連続する2つの
十進数データすなわち連続する2つの機密情報ブロック
の内容に従って離れた位置に、所定の位置判別コードを
それぞれ置換により埋め込んで合成情報データを作成す
る処理ステップである。基準点コード及び位置判別コー
ドは固定値でもよいし、暗号キーによって一意に定めて
もよい。
【0021】図1に示す実施の形態の場合には、連続す
る2つの機密情報ブロック(B1、B2)、(B3、B
4)、・・・が1組となってそれぞれ対応する基準点コ
ードからその1組の機密情報ブロックの十進数データに
よって示される距離だけ離れた位置に位置判別のための
所定の位置判別コードを基準情報データ中に置換によっ
て埋め込み、これにより合成情報データが得られる。n
が奇数の場合には、機密情報ブロックB2Nの値は(0)
として処理される。したがって、最終の基準情報データ
中には、ステップ15において得られた機密情報ブロッ
クの数の1/2の数(N)の基準点コードが埋め込まれ
ている。
【0022】ここでは、基準点コードは(10101
0)と定められており、これらの印刷のための画素デー
タは後述するように400dpi程度又はそれ以上の解
像度のプリンタで印刷されるものである。したがって、
基準点コードによって紙面上に印刷される基準点のパタ
ーン(基準点マーク)は極めて小さく目視によりこの存
在を判別することは不可能であり、第三者が紙面に印刷
された基準点マークの存在に気づくことはない。位置判
別マークについても同様である。基準点コード及び位置
判別コードの埋め込み領域は微小のためこれらのコード
を埋め込んだ公開情報の画像は外見上元の公開情報の画
像と同一であり、この公開情報画像中に機密情報が埋め
込まれていることを目視しただけでは判別することはで
きない。
【0023】このことを具体的に説明すると、先ず、ス
テップ15で得られた第1番目の機密情報ブロックB1
の十進数データ(174)と第2番目の機密情報ブロッ
クB2の十進数データ(56)とが第1番目の基準点コ
ードに対応させた連続する2ブロック単位の2つの十進
数データとして取り込まれる。これらの十進数データの
内容は174と56であり、ステップ17においてすで
に埋め込まれている第1番目の基準点コードの位置から
これらの値に従って離れた位置に、所定の位置判別コー
ド(110011)がその位置の基準情報データとの置
換によって埋め込まれる。
【0024】図2を参照してこのことを本実施の形態の
場合についてさらに詳しく説明する。図2の(A)にお
いて縦横に配列されて成る「1」と「0」はドット化公
開情報データの各画素の内容を示すコードであり、(1
01010)の部分が第1番目の基準点コードが埋め込
まれている場所である。いまこの第1番目の基準点コー
ドの位置を基準にして(110011)なる位置判別コ
ードを、174という値と56という値とに応じた位置
に埋め込む。この埋め込み方のルールは、第1番目の基
準点コードの先頭ビット位置から横方向の正(+)方向
に174ビットだけ離れており、且つ第1番目の基準点
データの先頭ビット位置から縦方向の負(−)方向に5
6ビットだけ離れているビット位置がその位置判別コー
ド(110011)の先頭ビットの位置となるよう横方
向に沿って置換によって埋め込まれることになってい
る。
【0025】このようにして、第1番目の位置の基準点
コードに関連して機密情報ブロックB1、B2の内容を
表す位置に所定の位置判別コードが置換によって埋め込
まれる。以後、第2番目の位置の基準点コードに関連し
て2番目の1組である機密情報ブロックB3、B4の内
容を表す位置に所定の位置判別コードが同様の手順で置
換によって埋め込まれる。
【0026】すなわち、第N番目の位置の基準点コード
に関連して第N番目の組である機密情報ブロック
2N-1、B2Nの内容を表す位置判別コードが基準情報デ
ータ中に置換により埋め込まれることになるまでステッ
プ18がL(=N)回繰り返し実行される。
【0027】このように、ステップ18では基準情報デ
ータ内に埋め込まれている複数の基準点コードに対し
て、ステップ15で用意された機密情報ブロックの数に
応じて上述した位置判別コードの置換による埋め込みを
L回繰り返し実行する。基準情報データ内の機密情報ブ
ロックのデータの各内容を示す位置に位置判別コードが
埋め込まれて合成情報データが得られる。以上の説明か
ら理解されるように、ステップ18の処理で得られた合
成情報データは、それの直後に再び繰り返されるステッ
プ18の機密情報ブロック埋め込み処理においては、更
新された基準情報データとして扱われることになる。
【0028】図2の(B)、(C)には、基準点マーク
及び位置判別マークが実際に置換により埋め込まれた場
合のドットパターンの様子の一例が拡大して示されてい
る。図2の(B)は機密情報ブロックの1組のブロック
の値が共に零の場合の例である。図2の(B)から判る
ように、基準点マークR1と位置判別マークD1との間
のドット(画素)の差は縦横いずれの方向にも零であ
る。図2の(C)は機密情報ブロックの1組のブロック
の値が2、3の場合の例である。図2の(C)の場合に
は基準点マークR2と位置判別マークD2との間のドッ
ト(画素)の差は、横方向が2で縦方向が3である。
【0029】ステップ19では、ステップ18で最終的
に得られた合成情報データに従ってドットパターン化さ
れた印刷データが作られこの印刷データに従って機密情
報が埋め込まれた公開情報の印刷が実行される。この印
刷は既述のように、400dpi程度又はそれ以上の解
像度の画素のデータをデジタル処理印刷する印刷機、例
えばレーザプリンタを用いて行うことができる。
【0030】上記説明から判るように、これらの各マー
クは非常に小さく且つその配置密度は1%以下になるよ
うに考慮されているので、目視によっては、これらのマ
ークが公開情報画像中に置き換えによって印刷されてい
ることを判別することは不可能であり、機密情報の存在
を第三者に気づかれることがない。また、上記説明から
容易に理解できるように、位置判別マークの位置判別コ
ードの位置情報は機密情報ブロックの2つ分のビット情
報に相当すること、及び公開情報画像に空白の部分があ
っても利用できること等の理由により、公開情報の画素
データの位置をずらす従来の方法に比べて、埋め込むこ
とができる情報量は極めて多量とすることができる。し
たがって、例えば画像データ、コンピュータのプログラ
ムデータ、音声データあるいは楽音データをもこの方法
で埋め込むことが可能である。さらに、複写により同一
のものを大量に複製することが可能であり、ファクシミ
リ装置により遠方へ送ることも可能である等の利点を有
している。
【0031】なお、このようにして作成された機密情報
の埋め込まれた機密情報記録文書に基づいて機密情報を
再生するには、例えば複写機等の原稿読取部に設けられ
たイメージスキャナによりその紙面の画像情報を画素単
位で読み取り、画素単位で読み取られたデータに基づい
て各基準点マーク(コード)及びそれらに対応して埋め
込まれている位置判別マーク(コード)を検出する。そ
して、基準点コードとそれに対応する位置判別コードと
の位置関係から機密情報ブロックの内容が再生できる。
このようにして全ての機密情報ブロックの内容が再生さ
れたならば、所定の暗号キーと対をなす復元キーを用い
てステップ14での機密情報ブロックの並び換えと逆の
並び換えを行ない、当該機密情報ブロックの十進数を2
進数に変換することにより、ステップ11における2値
化機密情報データの状態に戻すことができる。この2値
化機密情報データに基づき、所望の表現形態の機密情報
を容易に得ることができる。したがって、その再生に特
殊な再生装置を必要としない。
【0032】なお、図1に示した実施の形態では、ステ
ップ14において暗号キーに従う機密情報ブロックの並
び換えを行ったが、この手順を省略することも可能であ
る。図1に示した実施の形態でステップ14を省略した
場合には、機密情報を再生するときに、機密情報ブロッ
クの逆並び換えを行う必要がなくなる。
【0033】図1、図2に基づいて説明した請求項1の
発明の実施の形態の一例では、1つの基準点マークに対
して2つの機密情報ブロックを割り当て、これらの内容
に従う基準点マークとの位置関係をもって位置判別マー
クを印刷しようというものであった。しかし、位置関係
を定めるために3つ以上の機密情報ブロックを割り当て
る構成も可能である。なお、いずれの場合にも、基準点
マークや位置判別マークは黒、白のドットによるマーク
のほか、色ドット情報による適宜のパターンとすること
もできる。また、公開情報は、白黒またはカラーの何れ
でもよい。
【0034】次に、図3及び図4を参照して、請求項2
の発明の実施の形態の一例について説明する。請求項2
の発明を適用しての機密情報記録文書の作成は、図1に
示したステップ17、18の処理内容以外は請求項1の
発明の実施の形態について示した図1の処理と同じであ
るので、図3にはステップ17、18に対応するステッ
プ27、28のみを示し、その他のステップについては
図示せず、必要に応じて図1を参照して説明を行う。
【0035】ステップ17の場合と同様に、ステップ2
7においてドット化公開情報データに基準点コードの置
換による埋め込みが実行される。ステップ27の実行が
繰り返して行われることにより、ステップ15において
得られた機密情報ブロックB1、B2、・・・、Bnの
個数と同数の基準点コードがドット化公開情報データに
順次埋め込まれる。
【0036】ステップ27における基準情報データの作
成は次のようにして行われる。先ず、ステップ27の1
回目の実行では、機密情報ブロックB1に対応する基準
点コードをドット化公開情報データに置換により埋め込
む処理が実行され、これにより基準情報データが得られ
る。ステップ27における上述の一連のデータ処理が終
了すると、ステップ27が再び実行され、先に得られた
基準情報データに対して、機密情報ブロックB2に対応
する基準点コードの埋め込みが実行される。このよう
に、ステップ27で得られた基準情報データがそれに続
く次のステップ27の処理においては更新されたドット
化公開情報データとして用いられることになる。ステッ
プ27における上述の処理は先に得られた機密情報ブロ
ック数に応じてL(=N)回だけ繰り返し実行される。
【0037】基準点コードは、印刷された紙面上での基
準点を示すための基準点マークで、機密情報ブロックの
ドットデータの埋め込み方向や順序(縦、横)を限定す
るものであり、固定値でもよいし、暗号キーによって一
意に与えてもよい。なお、用紙の上下、左右を区別する
ための非対称性を有するマークを用紙に少なくとも1つ
印刷しておくのが好ましいが、基準点マークの少なくと
も1つをこの種の判別のために必要な非対称性を持たせ
たマークとしてもよい。
【0038】ステップ28では、ステップ27で最終的
に得られた基準情報データに、機密情報ブロックB1、
B2、B3、・・・、Bnの内容を埋め込むための機密
情報データ埋め込み処理が実行される。
【0039】この機密情報データ埋め込み処理は、基準
情報データ中に埋め込まれている基準点コードの位置か
ら各基準点コードに対応させた機密情報ブロックの十進
数データの内容に従って離れた位置に、所定の位置判別
コードを置換によってそれぞれ埋め込んで合成情報デー
タを作成する処理をステップ18の場合と同様にしてL
回繰り返して行う。この場合にはL=nとなる。基準点
コード、位置判別コードは、固定値でもよいし、暗号キ
ーによって一意に定めてもよい。
【0040】図3に示す実施の形態の場合には、各機密
情報ブロックB1、B2、・・・がそれぞれ対応する基
準点コードからその機密情報ブロックの十進数データに
よって示される距離だけ離れた位置に所定の位置判別マ
ークのための位置判別コードを置換によって埋め込む方
法であり、ステップ15において得られた機密情報ブロ
ックの数と同数の基準点コードがドット化公開情報デー
タに置換によって埋め込まれ、これにより基準情報デー
タが得られる。
【0041】なお、ここでは、基準点コードは(101
010)と定められており、これらの印刷のための画素
データは後述するように400dpi程度又はそれ以上
の解像度のプリンタで印刷されるものである。したがっ
て、基準点コードによって紙面上に印刷される基準点の
パターン(基準点マーク)は極めて小さく目視によりこ
の存在を判別することは不可能であり、第三者が紙面に
印刷された公開情報画像中の基準点マークの存在に気づ
くことはない。位置判別マークについても同様である。
基準点コード及び位置判別コードの埋め込み領域は微小
のためこれらのコードを埋め込んだ公開情報の画像は外
見上元の公開情報の画像と同一であり、この公開情報画
像中に機密情報が埋め込まれていることを目視しただけ
では判別することはできない。
【0042】このことを、図4を参照して具体的に説明
する。図4の(A)では、ステップ15で得られた各機
密情報ブロックB1、B2、B3、B4、・・・の十進
数データが、(174)、(56)、(128)、(7
8)、・・・であるとする。基準情報データ中には既に
基準点マークR1、R2、R3、R4、・・・に相当す
る基準点コードがステップ27で順番に置換によって埋
め込まれている。ステップ28に入ると、先ず、第1番
目の基準点マークR1に関し、これに対応する第1番目
の機密情報ブロックB1の十進数データ(174)が参
照されて、第1番目の基準点マークR1から横方向の
(+)方向に174ビット進んだ位置に所定の位置判別
マークD1に相当する位置判別コードがデータの置換に
より埋め込まれる。図4の(A)では、図2の(A)と
異なり、印刷された場合の状態を模式的に示している
が、データの埋め込みの手法それ自体は図2に示したの
と本質的に変わるところはない。
【0043】このようにして、第2番目以降の基準点マ
ークR2、R3、R4、・・・に対し、第2番目以降の
機密情報ブロックB2、B3、B4、・・・の各十進数
データ(56)、(128)、(78)・・・が同様に
して対応付けられ、基準情報データ中においてそれらの
十進数データにより示される値のビット数だけ横方向の
正(+)方向に進んだ位置に所要の位置判別コードを置
換によって埋め込み、合成情報データを作成する。した
がって、各位置判別マークの対応する基準点マークから
の距離が、それぞれ機密情報ブロックの内容を示してい
ることになる。図4の(B)には、基準点マークのデー
タ及び位置判別マークのデータが基準情報データ中に実
際に置換により埋め込まれた場合のドットパターンの様
子が拡大して示されている。ここでは機密情報ブロック
の値が零の場合の例である。図2の(B)から判るよう
に、基準点マークと位置判別マークとの間の横方向のド
ット(画素)の差は零である。
【0044】なお、図3及び図4に基づいて説明した機
密情報記録方法は、記録しようとする機密情報ブロック
の数nと同じ数の基準点コードをドット化公開情報デー
タ中に埋め込む必要があったが、基準点コードを1つだ
け埋め込んで済ますことも可能である。また、複数の機
密情報ブロックm個に対して1つの基準点マークを埋め
込むことも可能である。図5及び図6を参照して、基準
点コードを1つだけ埋め込んで済ますようにした場合の
機密情報記録方法の一例につき説明する。図5はその方
法のためのデータ処理を説明するための図であり、図3
のステップ27、28に対応するステップ27’、2
8’のみが示されている。
【0045】ステップ27’においてドット化公開情報
データに基準点コードの置換による埋め込みが1回だけ
実行され、基準点コードが1つだけドット化公開情報デ
ータに埋め込まれた基準情報データが得られ、ステップ
28’に入る。
【0046】なお、基準点コードは、印刷された紙面上
での基準点を示すための基準点マークで、機密情報ブロ
ックのドットデータの埋め込み方向や順序(縦、横)を
限定するものであり、固定値でもよいし、暗号キーによ
って一意に与えてもよい。なお、用紙の上下、左右を区
別するための非対称性を有するマークを用紙に少なくと
も1つ印刷しておくのが好ましいが、基準点マークの少
なくとも1つをこの種の判別のために必要な非対称性を
持たせたマークとしてもよい。
【0047】ステップ28’では、ステップ27’で得
られた基準情報データに機密情報ブロックB1、B2、
B3、・・・、Bnの内容を埋め込むための処理が実行
される。この機密情報データの埋め込みのための処理
は、先ず、基準情報データ中に埋め込まれている1つの
基準点コードの位置から機密情報ブロックB1の十進数
データの内容に従って離れた位置に、所定の位置判別コ
ードを置換によって埋め込んで合成情報データを作成す
る。そして、次の機密情報ブロックB2については、機
密情報ブロックB1の位置判別コード位置から機密情報
ブロックB2の十進数データの内容に従って離れた位置
に位置判別コードを埋め込む処理が行われる。すなわ
ち、基準点コードを出発点として、各機密情報ブロック
B1、B2・・・Bnの値に応じた距離だけ次々と累積
的に離して所定の位置判別コードを埋め込むのである。
この処理はL回繰り返して実行される。この場合にはL
=nとなる。
【0048】このことを図6の(A)を参照して具体的
に説明する。基準点マークをRC1とすると、これから
横の正方向に機密情報ブロックB1の値に応じた174
ビット離れた位置に所定の位置判別マークD1が埋め込
まれる。そして、位置判別マークD1から機密情報ブロ
ックB2の値に応じた56ビット横の正方向に離れた位
置に所定の位置判別マークD2が埋め込まれる。以下、
同様にして、128ビット離れた位置に所定の位置判別
マークD3が埋め込まれ、さらに、78ビット離れた位
置に所定の位置判別マークD4が埋め込まれる。
【0049】図6の(A)に示した例では基準位置マー
クを起点として機密情報ブロックの内容に従うビット数
だけ間隔をあけて所定の一方向に沿って位置判別マーク
を埋め込んでいく方法であった。
【0050】しかし、図6の(B)に示すように、基準
点マークRC1から174ビット横正方向に離れた位置
に機密情報ブロックB1に対応する位置判別マークD1
を埋め込み、次に、基準点マークRC1から縦の負方向
に所定の一定距離KN離れた位置から機密情報ブロック
B2に対応する位置判別マークD2を埋め込むことを繰
り返して、次々と位置判別コードD3、D4・・を埋め
込む方法でもよい。
【0051】次に、図7及び図8を参照して、請求項3
の発明の実施の形態の一例について説明する。請求項3
の発明を適用した機密情報記録文書の作成も、図1に示
したステップ17、18の処理内容以外は請求項1の発
明の実施の形態の場合と同じであるので、図5にはステ
ップ17、18に対応するステップ37、38のみを示
し、その他のステップについては図示せず、必要に応じ
て図1を参照して説明を行う。
【0052】ステップ37では、ステップ15において
得られた機密情報ブロックB1、B2、・・・、Bnの
個数nに対してN(=[(n+1)/2])個の基準点
コードがドット化公開情報データ中に置換によって順次
埋め込まれる。nが奇数の場合には、2値化機密情報デ
ータの末尾に1ブロック分の「0」、すなわち(000
00000)を追加して、n+1番目の機密情報ブロッ
クが予め用意される。ステップ37は繰り返し実行され
ステップ15において得られた機密情報ブロックの数の
1/2の数(=N)の基準点コードがドット化公開情報
データに埋め込まれ、これにより基準情報データが得ら
れる。
【0053】ステップ37における基準情報データの作
成は次のようにして行われる。先ず、ステップ37の1
回目の実行では、機密情報ブロックB1に対応する基準
点コードをドット化公開情報データに置換により埋め込
む処理が実行され、これにより基準情報データが得られ
る。ステップ37における上述の一連のデータ処理が終
了すると、ステップ37が再び実行され、先に得られた
基準情報データに対して、機密情報ブロックB2に対応
する基準点コードの埋め込みが実行される。このよう
に、ステップ37で得られた基準情報データがそれに続
く次のステップ37の処理においては更新されたドット
化公開情報データとして用いられることになる。ステッ
プ37における上述の処理は先に得られた機密情報ブロ
ック数に応じてL(=N)回だけ繰り返し実行され、こ
れにより、N個の基準点コードが埋め込まれた所要の基
準情報データが得られる。
【0054】なお、基準点コードは、印刷された紙面上
での基準点を示すための基準点マークで、機密情報ブロ
ックのドットデータの埋め込み方向や順序(縦、横)等
を定め印刷された紙面上での基準点を示すための基準点
マークを与えるためのものである。なお、用紙の上下、
左右を区別するための非対称性を有するマークを用紙に
少なくとも1つ印刷しておくのが好ましいが、基準点マ
ークの少なくとも1つをこの種の判別のために必要な非
対称性を持たせたマークとしてもよい。
【0055】ステップ38では、ステップ37で得られ
た基準情報データに、機密情報ブロックB1、B2、B
3、・・・、Bnの内容を埋め込むための処理が実行さ
れる。
【0056】この機密情報データ埋め込みのための処理
は、基準情報データ中に埋め込まれている基準点コード
の位置から各基準点コードに対応させた連続する機密情
報ブロックB1、B2の2つの十進数データの一方の内
容に従って定められる距離だけ離れた位置に、他方の内
容に従って定められる位置判別コードを基準情報データ
中に置換によって埋め込んで合成情報データを作成する
処理ステップである。したがって、ステップ38もまた
L(=N)回繰り返して実行される。各回の実行におい
て、2ブロック分の機密情報ブロックに対応する基準点
コード及び位置判別コードは、固定値でもよいし、暗号
キーによって一意に定められてもよい。
【0057】図7に示す実施の形態の場合には、連続す
る2つの機密情報ブロック(B1、B2)、(B3、B
4)、・・・が1組となってそれぞれ対応する基準点か
らその1組の機密情報ブロックの十進数データのうちの
一方の十進数データに従って離れた位置に他方の十進数
データの内容に従う位置判別コードを置換によって埋め
込むことにより合成情報データを作成する。nが奇数の
場合には、機密情報ブロックのB2Nの値は(0)として
処理される。したがって最終基準情報データ中には、ス
テップ15において得られた機密情報ブロックの数の1
/2の数(N)の基準点コードが埋め込まれている。
【0058】なお、ここでは、基準点コードは(101
010)と定められており、これらの印刷のための画素
データは後述するように400dpi程度又はそれ以上
の解像度のプリンタで印刷されるものである。したがっ
て、基準点コードによって紙面上に印刷される基準点の
パターン(基準点マーク)は極めて小さく目視によりこ
の存在を判別することは不可能であり、第三者が紙面に
印刷された基準点マークの存在に気づくことはない。位
置判別マークについても同様である。基準点コード及び
位置判別コードの埋め込み領域は微小のためこれらのコ
ードを埋め込んだ公開情報の画像は外見上元の公開情報
の画像と同一であり、この公開情報画像中に機密情報が
埋め込まれていることを目視しただけでは判別すること
はできない。
【0059】このことを図8を参照して具体的に説明す
る。図8の(A)では、ステップ15で得られた第1番
目の機密情報ブロックB1の十進数データと第2番目の
機密情報ブロックB2の十進数データとが第1番目の基
準点コードに対応させた連続する2つの十進数データと
して取り込まれる。これらの十進数データの内容は17
4と56であり、これらの値に従って、ステップ37に
おいて既に埋め込まれている第1番目の基準点マークR
1に対応する基準点コードの位置から第1番目の十進数
データの内容に従って174ビット離れた位置に、第2
番目の機密情報ブロックB2の十進数データの内容であ
る56という値に固有の位置判別マークD56を示す位
置判別コードが置換によって埋め込まれる。
【0060】図8の(A)は図4の(A)の場合と同様
にこれを模式的に示したものであり、第1番目の基準点
コードによる第1番目の基準点マークR1から174ビ
ットだけ横方向の正(+)方向に離れた位置に、56と
いう数を表す固有の位置判別マークD56が第1組のた
めの位置判別マークとして印刷されることになる。図8
の(B)には、十進数データの内容が56、57、58
の場合についての位置判別マークの例が示されている
が、この位置判別マークはこれらに限定されず任意に定
められてもよいことは勿論である。
【0061】図8の(A)には示していないが、次の第
2組の機密情報ブロックB3、B4の十進数データ(1
28)、(78)についても同様にして、(128)が
第2番目の基準点マークからの距離を示し、(78)が
そこに印刷すべき位置判別マークの形を示している。な
お、1組とされた2つの機密情報ブロックの十進数デー
タのうちのどちらを距離情報とし、どちらをマークの形
態情報とするかは任意に定めることができる。図8の
(C)には、基準点マーク及び位置判別マークが実際に
置換により埋め込まれた場合のドットパターンの様子が
拡大して示されている。図8の(C)は機密情報ブロッ
クの1組のブロックの値が共に零の場合の例である。こ
こでは、基準点マークと位置判別マークD0との間の横
方向のドット(画素)の差は零である。
【0062】次に、位置判別マークをカラーのドットパ
ターンとして埋め込むようにした請求項3の発明の実施
の形態の一例について図9及び図10を参照しながら説
明する。
【0063】図9に示す処理手順に従う実施の形態の例
では、カラーの公開情報画像中に機密情報の内容が8色
のカラードットパターンを用いて記録される。公開情報
画像のカラードットと重なる位置に同じ色のカラードッ
トを埋め込む場合はそのカラードットをそのままにし、
逆に、異なる色のカラードットを埋め込む場合はその異
なる色のカラードットに置換する。この結果、カラーの
公開情報画像において白色領域が少ない場合でも、大量
の機密情報を埋め込むことができる。カラーの公開情報
画像への機密情報のデータの埋め込み方法は暗号キーに
よって自由に設定することができる。ただし、機密情報
に従うカラードットパターンを埋め込んだ位置を人間が
目視により検出できないようにするため、例えば解像度
は400dpi以上で機密情報の埋め込み密度を1%以
下とすることが望ましい。
【0064】以下、図9のフローチャートに従ってその
方法を説明すると、ステップ121で先ず所要の機密情
報を2値化して2値化機密情報データを得る。この機密
情報は文字データのほか、画像データ、コンピュータの
プログラムデータ、音声データあるいは楽音データであ
ってもよい。次のステップ122では、ステップ21で
得られた2値化機密情報データを(K+q)×Jビット
のサイズにブロック化し、機密情報大ブロックを作る。
ここで、Kは2値化機密情報データの埋め込みに用いる
色ドットの色数によって定まる色情報変換のための単位
ビット数を示す。例えば、使用する色ドットが8色の時
は3ビット単位の色情報変換となるのでK=3となり、
16色の時は4ビット単位の色情報変換となるのでK=
4となり、32色の時は5ビット単位の色情報変換とな
るのでK=5となり、64色の時は6ビット単位の色情
報変換となるのでK=6となる。同様にqは、基準点マ
ークからの距離を示す単位ビット数である。
【0065】上記説明から判るように、本実施の形態で
は、1つの機密情報ブロックは(K+q)ビットで構成
されており、機密情報ブロックの内容を示すドットデー
タでもある。Kは色情報変換のための単位ビット数で、
qが距離情報変換のための単位ビット数である。なお、
K+qは機密情報ブロックのビット数でもある。具体的
には、1つの機密情報ブロックの内容が赤ドット、黒ド
ット、白ドット、・・・等の1つの色ドットの色を示す
十進数と距離を示す十進数に変換されている。そして、
複数の機密情報ブロックを単位としてスクランブルを掛
けることができるようにするため、機密情報大ブロック
中に複数の機密情報ブロックが含まれるよう(K+q)
×Jビットのサイズにブロック化されているのである。
すなわち、Jは機密情報大ブロック中の機密情報ブロッ
クの数を示すものであり、J=1の場合には機密情報大
ブロックは1つの機密情報ブロックのみから成る。な
お、2値化機密情報データを(K+q)×Jビットのサ
イズに区切ってブロック化したことにより得られた最後
の機密情報大ブロックのビット数が(K+q)×Jビッ
ト以下の場合には、(K+q)×Jビットになるよう
「0」のビットを最後の機密情報大ブロックの末尾に付
加するようにして最後の機密情報大ブロックのビット数
も(K+q)×Jビットとする。これによりそれぞれが
(K+q)×Jビットである複数の機密情報大ブロック
が作られる。
【0066】ステップ123では暗号キーが決定され
る。この暗号キーはステップ22で得られた2値化機密
情報データを(K+q)×Jビット毎に区切って得られ
た機密情報大ブロックの並び換えのためのルールを示す
暗号コードと、機密情報領域に埋め込まれる基準点コー
ドの埋め込みのためのルールを示す暗号コードを含んで
おり、これに従って並び換え方法が指定され、ステップ
122で得られた複数の機密情報大ブロックの並び換え
がステップ124で実行される。ここでの暗号化には、
例えば慣用暗号系又は公開鍵暗号系を用いることができ
る。なお、機密情報の情報量によるが、通常数千ブロッ
クとなり、機密情報ブロックには数千の機密情報ブロッ
クが含まれる。
【0067】ステップ125では、機密情報大ブロック
内の(K+q)×Jビットの2値データをKビット単位
に分けて、Kビット単位での2値データを十進化しステ
ップ123で得られた暗号キーに従って色情報に変換す
る。また、qビット単位での2値データを十進数に変換
する。本実施の形態では8色のカラードットを用いるこ
とになっているため、K=3とされ、3ビットの2値デ
ータは1〜8までのいずれかの数値に変換される。この
ようにして第1番目の機密情報大ブロックBC1内の距
離情報を内容とするqビット単位で十進数に変換された
BC11、BC13と、色ドット情報を内容とするKビ
ット単位で十進数に変換されたBC12、BC14がス
テップ25で得られる。第2番目、第3番目、・・・の
機密情報大ブロックについても同様である。カラードッ
トの色の表し方は、1は白、2は赤、3は青、・・・、
8は黒、のように任意に定めることができる。また、暗
号キーによる色の設定方法は、「000」を8として黒
で表し、「001」を3として青で表し、「010」を
2として赤で表し、「111」を1として白で表すなど
の方法を適宜に採用することができる。
【0068】次に、ステップ126で紙面F上に印刷さ
れることになっている秘密性のない文章、絵等のカラー
の公開情報画像をカラードット化してカラーのドット化
公開情報データDNC1を作成する。ステップ127で
は、ステップ122で得られた機密情報大ブロック数分
の機密情報領域を設定する。この実施の形態の場合には
機密情報は3つの機密情報大ブロックから成るので、3
つの機密情報領域XC、YC、ZCが設定される。
【0069】ステップ128では、1つの機密情報領域
に機密情報大ブロック内の機密情報ブロックの数Jと同
数の基準点コードが暗号キーに従って重なりあわないよ
うに埋め込まれる。先ず、基準点マークを示すカラーの
基準点コードDRC1が用意され、公開情報画像GCを
内容とするカラードットであるドット化公開情報データ
DNC1に対して、基準点コードDRC1が機密情報領
域XCの基準位置を示すためのカラーの第一番目の基準
点マークRC1となるように合成され、基準情報データ
DSC1が作成される。したがって、この基準情報デー
タDSC1の内容は、公開情報画像GCに基準点マーク
RC1(置換によって埋め込まれた基準点コードDRC
1による)が付与されたものである。
【0070】次に、第2番目の基準点コードDRC2を
機密情報領域XCに埋め込む処理が再び実行される。こ
の場合における基準点コードDRC2が埋め込まれるド
ット化公開情報データDNC1は、直前における処理に
よって更新された基準情報データDSC1である。この
実施の形態の場合には、1つの機密情報領域に暗号キー
に従って機密情報大ブロック内の機密情報ブロックの数
と同数の基準点コードが置換によって埋め込まれる。こ
の結果、2つの基準点コードRC1、RC2が埋め込ま
れた基準情報データDSC1が作成される。このように
ステップ128で得られた基準情報データDSC1がそ
れに続く次のステップ128の繰り返し処理においては
更新されたドット化公開情報データDNC1として用い
られ、ステップ128における上述の処理は先に得られ
た機密情報領域の数(本実施の形態では3個)と同数だ
け繰り返し実行される。
【0071】この結果、3つの機密情報領域XC、Y
C、ZCに基準点マークRC1、RC2、RC3、RC
4、RC5、RC6がそれぞれ置換によって埋め込まれ
た最終の基準情報データDSC1が作成され、次のステ
ップ129に入る。なお、ステップ128の繰り返し実
行回数Lは (W+(K+q)×J−1)/(K+q)×J で表すことができる。ここで、Wは2値化された機密情
報の総ビット数、Kは2値化機密情報データの埋め込み
に用いる色ビットの色数によって定まる色情報変換のた
めの単位ビット数、qは十進化する距離情報の単位ビッ
ト数、Jは機密情報大ブロックに含まれる機密情報ブロ
ックの数である。なお、実際には、機密情報領域は微小
な領域であり、機密情報領域の数は通常数千程度にも及
ぶものである。
【0072】以上の説明から判るように1つの機密情報
大ブロックのドットデータを埋め込むために用意された
機密情報領域のビット数は、その機密情報大ブロックの
ドットデータのビット数よりも多いことが必要である。
【0073】基準点コードは、印刷された紙面上での基
準点を示すための基準点マークで、機密情報ブロックの
ドットデータの埋め込み方向や順序(縦、横)を限定す
るものであり、固定値でもよいし、暗号キーによって一
意に与えてよい。なお、用紙の上下、左右を区別するた
めの非対称性を有するマークを用紙に少なくとも1つ印
刷しておくのが好ましいが、基準点マークの少なくとも
1つをこの種の判別のために必要な非対称性を持たせた
マークとしてもよい。
【0074】ステップ129では、ステップ128で得
られた最後の基準情報データDSC1の各機密情報領域
に対して、各々対応する機密情報大ブロック内の機密情
報ブロックのデータ内容をそれぞれ置換によってカラー
ドットデータとして埋め込むための処理が実行される。
この機密情報データの埋め込みのための処理は、基準情
報データ中に埋め込まれている基準点コードの位置から
各基準点コードに対応させた機密情報大ブロック中の各
組の十進数データの一方の内容に従って定められる距離
だけ離れた位置に、他方の内容に従って定められる所定
の位置判別コードをそれぞれ置換によって埋め込んで合
成情報データを作成する処理ステップである。ステップ
129はL(=N)回繰り返して実行される。各回の実
行において、1つの機密情報大ブロックの内容が埋め込
まれる。なお、この場合、基準点コード、位置判別コー
ドは、固定値でもよいし、暗号キーによって一意に定め
られてもよい。
【0075】このことを図10の(B)を参照して具体
的に説明する。ステップ125で得られた第1番目の機
密情報大ブロックに含まれる第1組の第1番目の機密情
報ブロックBC11の十進数データと第2番目の機密情
報ブロックBC12の十進数データとが第1番目の基準
点コード(基準点マークRC1)に対応させた連続する
2つの十進数データとして取り込まれる。これらの十進
数データの内容は174と2であり、これらの値に従っ
て、ステップ128において既に埋め込まれている第1
番目の基準点マークRC1を示す基準点コードの位置か
ら第1番目の十進数データの内容に従って174ビット
離れた位置に、第2番目の機密情報ブロックBC12の
十進数データの内容である2という値に固有のカラーの
位置判別マークD2を示す位置判別コードが置換によっ
て埋め込まれる。
【0076】次の第2組の第3番目と第4番目の機密情
報ブロックBC13、BC14の十進数データ(15
6)、(8)についても同様にして、(156)が第2
番目の基準点マークからの距離を示し、(8)がそこに
印刷すべき位置判別マークを示している。なお、1組と
された2つの機密情報ブロックの十進数データのうちの
どちらを距離情報とし、どちらをマークの形態情報とす
るかは任意に定めることができる。
【0077】図示されてはいないが、次の第3組の第5
番目と第6番目の機密情報ブロックBC15、BC16
の十進数データについても同様にして、機密情報ブロッ
クBC15の十進数データが第3番目の基準点マークか
らの距離を示し、機密情報ブロックBC16の十進数デ
ータがそこに印刷すべき位置判別マークを示している。
なお、1組とされた2つの機密情報ブロックの十進数デ
ータのうちのどちらを距離情報とし、どちらをマークの
形態情報とするかは任意に定めることができることも同
様である。以上のようにして合成情報データを作成す
る。
【0078】図10の(B)は図4の(A)の場合と同
様にこれを模式的に示したものであり、第1番目の基準
点コードによる第1番目の基準点マークRC1から17
4ビットだけ横方向の正(+)方向に離れた位置に、2
という数を表す固有の位置判別マークD2が第1組のた
めの位置判別マークとして印刷されることになる。図1
1には、機密情報ブロックの十進数の色データの内容が
1、2、3の場合についての位置判別マークの例が示さ
れているが、この位置判別マークはこれらに限定されず
任意に定められてもよいことは勿論である。
【0079】図12には、基準点マーク及び位置判別マ
ークが実際に置換により埋め込まれた場合のドットパタ
ーンの様子が拡大して示されている。図12は機密情報
ブロックの距離情報が零でマークの形態情報が2の場合
の例である。ここでは、基準点マークと位置判別マーク
D2との間の横方向のドット(画素)の差は零である。
【0080】ステップ130では、ステップ129で最
終的に得られた合成情報データに従ってドットパターン
化された印刷データが作られこの印刷データに従って機
密情報が埋め込まれた公開情報の印刷が実行される。こ
の印刷は既述のように、400dpi程度又はそれ以上
の解像度の画素のデータをデジタル処理印刷する印刷
機、例えばレーザプリンタを用いて行うことができる。
【0081】なお、図10乃至図12では説明のために
基準点マーク及び位置識別マークが目で識別できる大き
さのドットパターンとして表されている。しかし、実際
にはこれらのマークは極めて小さく目視によってその存
在を認識することは不可能な大きさのカラーマークであ
るから、第三者はその存在に気づくことがない。基準点
コード及び位置判別コードの埋め込み領域は微小のため
これらのコードを埋め込んだ公開情報の画像は外見上元
の公開情報の画像と同一であり、この公開情報画像中に
機密情報が埋め込まれていることを目視しただけでは判
別することはできない。
【0082】なお、図9乃至図12に基づいて説明した
機密情報記録方法は、機密情報大ブロックに対応して設
定される記録領域内に複数の基準点コードを埋め込む必
要があったが、機密情報大ブロックに対応して設定され
る記録領域内に基準点コードを1つだけ埋め込んで済ま
すことも可能である。また、複数の機密情報ブロックm
個に対して1つの基準点マークを埋め込むことも可能で
ある。
【0083】図13を参照して、機密情報大ブロックに
対応して設定される記録領域内に基準点コードを1つだ
け埋め込んで済ますようにした場合の機密情報記録方法
の一例につき説明する。先ず図13の(A)に示す例に
ついて説明すると、この場合の機密情報データの埋め込
みのための処理は、先ず、機密情報大ブロックに対応し
て設定される記録領域内に埋め込まれている1つの基準
点マークRC1の位置から機密情報ブロックBC11の
十進数データ174の内容に従って離れた位置に、機密
情報ブロックBC12の内容に従う所定の位置判別マー
クD2を置換によって埋め込む。そして、次の機密情報
ブロックBC13、BC14については、機密情報ブロ
ックBC11、BC12の組による位置判別マークD2
の位置から機密情報ブロックBC13の十進数データの
内容156に従って離れた位置に機密情報ブロックB1
4の内容に従うに位置判別マークD8を埋め込む処理が
行われる。すなわち、基準点マークRC1を起点とし
て、各機密情報ブロックBC11、BC13、・・・の
値に応じた距離だけ次々と累積的に離して機密情報ブロ
ックBC12、BC14、・・・に応じた所定の位置判
別マークD2、D8、・・・を埋め込むのである。
【0084】図13の(A)に示した例では基準点マー
クRC1を起点として機密情報ブロックの内容に従うビ
ット数だけ間隔をあけて所定の一方向に沿って位置判別
マークを埋め込んでいく方法であった。しかし、図13
の(B)に示すように、基準点マークRC1から174
ビット横正方向に離れた位置に機密情報ブロックBC1
2に対応する位置判別マークD2を埋め込み、次に、基
準点マークRC1から縦の負方向に所定の一定距離KN
離れた位置から機密情報ブロックBC14に対応する位
置判別マークD8を機密情報ブロックBC13の内容に
従う156ビット離して埋め込むことを繰り返して、次
々と所定の位置判別コードを埋め込む方法でもよい。
【0085】次に、図14及び図15を参照して、請求
項4の発明の実施の形態の一例について説明する。請求
項4の発明を適用した機密情報記録文書の作成は、図1
に示したステップ17、18の処理内容以外は請求項1
の発明の実施の形態の場合と同じであるので、図14に
はステップ17、18に対応するステップ47、48の
みを示し、その他のステップについては図示せず、必要
に応じて図1を参照して説明を行う。
【0086】ステップ47では、その繰り返し実行によ
りステップ15において得られた機密情報ブロックB
1、B2、・・・、Bnの個数nに対しN(=[(n+
2)/3])個の基準点コードが、ドット化公開情報デ
ータ中に置換によって順次埋め込まれる。nが3の倍数
でない場合には、2値化機密情報データの末尾に余りに
相当する数のブロック分の「0」を追加する。1ブロッ
ク分の内容は(00000000)である。
【0087】ステップ47における基準情報データの作
成は次のようにして行われる。先ず、ステップ47の1
回目の実行では、機密情報ブロックB1に対応する基準
点コードをドット化公開情報データに置換により埋め込
む処理が実行され、これにより基準情報データが得られ
る。ステップ47における上述の一連のデータ処理が終
了すると、ステップ47が再び実行され、先に得られた
基準情報データに対して、機密情報ブロックB2に対応
する基準点コードの埋め込みが実行される。このよう
に、ステップ47で得られた基準情報データがそれに続
く次のステップ47の処理においては更新されたドット
化公開情報データとして用いられることになる。ステッ
プ47における上述の処理は先に得られた機密情報ブロ
ック数に応じてL(=N)回だけ繰り返し実行される。
【0088】なお、基準点コードは、印刷された紙面上
での基準点を示すための基準点マークで、機密情報ブロ
ックのドットデータの埋め込み方向や順序(縦、横)等
を定め印刷された紙面上での基準点を示すための基準点
マークを与えるためのものである。なお、用紙の上下、
左右を区別するための非対称性を有するマークを用紙に
少なくとも1つ印刷しておくのが好ましいが、基準点マ
ークの少なくとも1つをこの種の判別のために必要な非
対称性を持たせたマークとしてもよい。
【0089】ステップ48では、ステップ47で得られ
た基準情報データに、機密情報ブロックB1、B2、B
3、・・・、Bnの内容を埋め込むための処理が実行さ
れる。
【0090】この機密情報データの埋め込みのための処
理は、基準情報データ中に埋め込まれている基準点コー
ドの位置から各基準点コードに対応させた機密情報ブロ
ックB1、B2、B3の3つの十進数データのうちの2
つの内容に従って離れた位置に、残りの十進数データに
従って定められる所定の位置判別コードをそれぞれ埋め
込んで合成情報データを作成する処理ステップである。
基準点コード、位置判別コードは、固定値でもよいし暗
号キーによって一意に定めてもよい。
【0091】図14に示す実施の形態の場合には、連続
する3つの機密情報ブロック(B1、B2、B3)、
(B4、B5、B6)、・・・が1組となってそれぞれ
対応する基準点からその1組の機密情報ブロックの十進
数データのうちの2つの十進数データに従って離れた位
置に残りの十進数データの内容に従う位置判別コードを
置換によって埋め込むことにより合成情報データを作成
する。nが3の倍数でない場合には、機密情報ブロック
の余りの数に相当する各ブロックの値は(0)として処
理されることは前述の通りである。
【0092】なお、ここでは、基準点コードは(101
010)と定められており、これらの印刷のための画素
データは後述するように400dpi程度又はそれ以上
の解像度のプリンタで印刷されるものである。したがっ
て、基準点コードによって紙面上に印刷される基準点の
パターン(基準点マーク)は極めて小さく目視によりこ
の存在を判別することは不可能であり、第三者が紙面に
印刷された基準点マークの存在に気づくことはない。後
述する位置判別マークについても同様である。
【0093】このことを図15を参照して具体的に説明
する。ステップ48に入ると、図15の(A)に示され
るように、先ず、第1番目の基準点マークR1に対し、
第1番目の機密情報ブロックB1の十進数データ(17
4)と第2番目の機密情報ブロックB2の十進数データ
(56)とが参照されて、第1番目の基準点マークR1
を示す基準点コードから横方向の(+)方向に174ビ
ットで、縦方向の負方向に56ビットの位置に、第3番
目の機密情報ブロックB3の十進数データ(128)に
固有の位置判別マークD128を示す位置判別コードが
置換によって埋め込まれる。図15の(A)では、図2
の(A)と異なり、印刷された場合の状態を模式的に示
しているが、データの埋め込みに関する手法それ自体は
図2に示したのと本質的に変わるところはない。
【0094】このようにして、第2番目以降の基準点マ
ークに対し、次の3つの機密情報ブロックB4、B5、
B6の各十進数データが同様にして対応付けられ、これ
ら3つ1組の十進数データに従って固有の位置判別マー
クが所要の位置に印刷されるよう基準情報データ中に所
要の位置判別コードがデータの置換によって埋め込まれ
る。したがって、各位置判別マークの対応する基準点マ
ークからの距離及びそのマークの内容が、3つの機密情
報ブロックの内容を示していることになる。なお、1組
3つの機密情報ブロックの十進数のうちのいずれの2つ
の十進数を距離情報とするかは任意である。上述のよう
にして合成情報データを作成する。
【0095】すなわち、第N番目の位置の基準点コード
に関連して第N番目の組の3つの機密情報ブロックの内
容が基準情報データ中に置換により埋め込まれることに
なるまでステップ48がL(=N)回繰り返し実行され
る。
【0096】このように、ステップ48では基準情報デ
ータ内に埋め込まれている複数の基準点コードに対し
て、ステップ15で用意された機密情報ブロックを3つ
づつ組にして、上記説明に従う方法でその内容を埋め込
む処理をL回繰り返し実行することにより合成情報デー
タが得られる。以上の説明から理解されるように、ステ
ップ48の処理で得られた合成情報データは、それの直
後に再び繰り返されるステップ48の機密情報ブロック
埋め込み処理においては、更新された基準情報データと
して扱われることになる。
【0097】図15の(B)には十進数データの内容が
128、129、130の場合についての位置判別マー
クの例が示されているが、この位置判別マークはこれら
に限定されず任意に定められてもよいことは勿論であ
る。図15の(C)には、基準点マーク及び位置判別マ
ークが実際に置換により埋め込まれた場合のドットパタ
ーンの様子が拡大して示されている。図15の(C)は
機密情報ブロックの1組のブロックの値が共に零の場合
の例で、基準点マークと位置判別マークとの間のドット
(画素)の差は縦横いずれの方向にも零である。
【0098】次に、位置判別マークをカラーのドットパ
ターンとして埋め込むようにした請求項4の発明の実施
の形態の一例について図16及び図17を参照しながら
説明する。
【0099】図16に示す処理手順に従う実施の形態の
例では、カラーの公開情報画像中に機密情報の内容が8
色のカラードットパターンを用いて記録される。公開情
報画像のカラードットと重なる位置に同じ色のカラード
ットを埋め込む場合はそのカラードットをそのままに
し、逆に、異なる色のカラードットを埋め込む場合はそ
の異なる色のカラードットに置換する。この結果、カラ
ーの公開情報画像において白色領域が少ない場合でも、
大量の機密情報を埋め込むことができる。カラーの公開
情報画像への機密情報のデータの埋め込み方法は暗号キ
ーによって自由に設定することができる。ただし、機密
情報に従うカラードットパターンを埋め込んだ位置を人
間が目視により検出できないようにするため、例えば解
像度は400dpi以上で機密情報の埋め込み密度を1
%以下とすることが望ましい。
【0100】以下、図16のフローチャートに従ってそ
の方法を説明すると、ステップ221で先ず所要の機密
情報を2値化して2値化機密情報データを得る。この機
密情報は文字データのほか、画像データ、コンピュータ
のプログラムデータ、音声データあるいは楽音データで
あってもよい。次のステップ222では、ステップ22
1で得られた2値化機密情報データを(K+2q)×J
ビットのサイズにブロック化し、機密情報大ブロックを
作る。ここで、Kは2値化機密情報データの埋め込みに
用いる色ドットの色数によって定まる色情報変換のため
の単位ビット数を示す。例えば、使用する色ドットが8
色の時は3ビット単位の色情報変換となるのでK=3と
なり、16色の時は4ビット単位の色情報変換となるの
でK=4となり、32色の時は5ビット単位の色情報変
換となるのでK=5となり、64色の時は6ビット単位
の色情報変換となるのでK=6となる。同様にqは、基
準点からの距離を示す単位ビット数である。
【0101】上記説明から判るように、本実施の形態で
は、1つの機密情報ブロックは(K+2q)ビットで構
成されており、機密情報ブロックの内容を示すドットデ
ータでもある。Kは色情報変換のための単位ビット数
で、qが距離情報変換のための単位ビット数である。具
体的には、1つの機密情報ブロックの内容が赤ドット、
黒ドット、白ドット、・・・等の1つの色ドットを示す
十進数と距離を示す2つの十進数に変換されている。そ
して、複数の機密情報ブロックを単位としてスクランブ
ルを掛けることができるようにするため、機密情報大ブ
ロック中に複数の機密情報ブロックが含まれるよう(K
+2q)×Jビットのサイズにブロック化されているの
である。すなわち、Jは機密情報大ブロック中の機密情
報ブロックの数を示すものであり、J=1の場合には機
密情報大ブロックは1つの機密情報ブロックのみからな
る。なお、2値化機密情報データを(K+2q)×Jビ
ットのサイズに区切ってブロック化したことにより得ら
れた最後の機密情報大ブロックのビット数が(K+2
q)×Jビット以下の場合には、(K+2q)×Jビッ
トになるよう「0」のビットを最後の機密情報大ブロッ
クの末尾に付加するようにして最後の機密情報大ブロッ
クのビット数も(K+2q)×Jビットとする。これに
よりそれぞれが(K+2q)×Jビットである複数の機
密情報大ブロックが作られる。
【0102】ステップ123では暗号キーが決定され
る。この暗号キーはステップ122で得られた2値化機
密情報データを(K+2q)×Jビット毎に区切って得
られた機密情報大ブロックの並び換えのためのルールを
示す暗号コードを含んでおり、これに従って並び換え方
法が指定され、ステップ222で得られた複数の機密情
報大ブロックの並び換えがステップ224で実行され
る。ここでの暗号化には、例えば慣用暗号系又は公開鍵
暗号系を用いることができる。なお、機密情報の情報量
によるが、通常数千ブロックとなり、機密情報ブロック
には数千の機密情報ブロックが含まれる。
【0103】ステップ225では、機密情報大ブロック
内の(K+2q)×Jビットの2値データをKビット単
位に分けて、Kビット単位での2値データを十進化しス
テップ223で得られた暗号キーに従って色情報に変換
する。またqビット単位に分けて2つで1組の2値デー
タを十進数に変換する。本実施の形態では8色のカラー
ドットを用いることになっているため、K=3とされ、
3ビットの2値データは1〜8までのいずれかの数値に
変換される。このようにして第1番目の機密情報大ブロ
ック内の2値データが色度と情報に変換され、色ドット
情報を内容とする機密情報ブロックBC13、BC16
と、qビット単位に分けて2つで1組の2値データ、B
C11、BC12、BC14、BC15、・・・がステ
ップ225で得られる。第2番目、第3番目、・・・の
機密情報大ブロックについても同様である。カラードッ
トの色の表し方は、1は白、2は赤、3は青、・・・、
8は黒、のように任意に定めることができる。また、暗
号キーによる色の設定方法は、「000」を8として黒
で表し、「001」を3として青で表し、「010」を
2として赤で表し、「111」を1として白で表すなど
の方法を適宜に採用することができる。
【0104】次に、ステップ226で紙面F上に印刷さ
れることになっている秘密性のない文章、絵等のカラー
の公開情報画像をカラードット化してカラーのドット化
公開情報データDNC1を作成する。ステップ227で
は、ステップ222で得られた機密情報大ブロック数分
の機密情報領域を設定する。この実施の形態の場合には
機密情報は3つの機密情報大ブロックから成るので、3
つの機密情報領域XC、YC、ZCが設定される。
【0105】ステップ228では、1つの機密情報領域
に機密情報大ブロック内の機密情報ブロックJと同数の
基準点コードが、暗号キーに従って重なり合わないよう
に埋めこまれる。先ず、基準点マークを示すカラーの基
準点コードDRC1が用意され、公開情報画像GCを内
容とするカラードットであるドット化公開情報データD
NC1に対して、第一番目の基準点コードDRC1が機
密情報領域XCの基準位置を示すためのカラーの基準点
マークRC1となるように合成され、基準情報データD
SC1が作成される。したがって、この基準情報データ
DSC1の内容は、公開情報画像GCに基準点マークR
C1(置換によって埋め込まれた基準点コードDRC1
による)が付与されたものである。
【0106】次に、第2番目の基準点コードDRC2を
機密情報領域XCに埋め込む処理が再び実行される。こ
の場合における基準点コードDRC2が埋め込まれるド
ット化公開情報データDNC1は、直前における処理に
よって更新された基準情報データDSC1である。この
ようにステップ228で得られた基準情報データDSC
1がそれに続く次のステップ228の繰り返し処理にお
いては更新されたドット化公開情報データDNC1とし
て用いられ、ステップ228における上述の処理は先に
得られた機密情報領域の数(本実施の形態では3個)と
同数だけ繰り返し実行される。
【0107】この結果、3つの機密情報領域XC、Y
C、ZCに基準点マークRC1、RC2、RC3、RC
4、RC5、RC6がそれぞれ置換によって埋め込まれ
た最終の基準情報データDSC1が作成され、次のステ
ップ229に入る。なお、ステップ228の繰り返し実
行回数はLは [(W+KJ+2qJ−1)/(KJ+2qJ)] で表すことができる。ここでWは2値化された機密情報
の総ビット数、Kは2値化機密情報データの埋め込みに
用いる色ビットの色数によって決まる色情報変換のため
の単位ビット数、qは十進化する距離情報の単位ビット
数、Jは機密情報大ブロックに含まれる機密情報ブロッ
クの数である。実際には、機密情報領域は微小な領域で
あり、機密情報領域の数は通常数千程度にも及ぶもので
ある。以上の説明から判るように1つの機密情報大ブロ
ックのドットデータを埋め込むために用意された機密情
報領域のビット数は、その機密情報大ブロックのドット
データのビット数よりも多いことが必要である。
【0108】基準点コードは、印刷された紙面上での基
準点を示すための基準点マークで、機密情報ブロックの
ドットデータの埋め込み方向や順序(縦、横)を限定す
るものであり、固定値でもよいし、暗号キーによって一
意に与えてよい。なお、用紙の上下、左右を区別するた
めの非対称性を有するマークを用紙に少なくとも1つ印
刷しておくのが好ましいが、基準点マークの少なくとも
1つをこの種の判別のために必要な非対称性を持たせた
マークとしてもよい。
【0109】ステップ229では、ステップ228で得
られた最後の基準情報データDSC1の各機密情報領域
に対して、各々対応する機密情報大ブロック内の機密情
報ブロックのデータ内容をそれぞれ置換によってカラー
ドットデータとして埋め込むための処理が実行される。
この機密情報データの埋め込みのための処理は、基準情
報データ中に埋め込まれている基準点コードの位置から
各基準点コードに対応させた機密情報大ブロック中の各
組の十進数データのうちの2つの内容に従って定められ
る距離だけ離れた位置に、残りの十進数データの内容に
従って定められる所定の位置判別コードをそれぞれ置換
によって埋め込んで合成情報データを作成する処理ステ
ップである。ステップ229はL回繰り返して実行され
る。各回の実行において、1つの機密情報大ブロックの
内容が埋め込まれる。なお、この場合、基準点コード、
位置判別コードは、固定値でもよいし、暗号キーによっ
て一意に定められてもよい。
【0110】次に、このことを図17の(B)参照して
具体的に説明する。ステップ229に入ると、図17の
(B)に示されるように、先ず、第1番目の基準点マー
クRC1に対し、第1番目の機密情報ブロックBC11
の十進数データ(74)と第2番目の機密情報ブロック
BC12の十進数データ(56)とが参照されて、第1
番目の基準点マークRC1を示す基準点コードから横方
向の(+)方向に74ビットで、縦方向の負方向に56
ビットの位置に、第3番目の機密情報ブロックBC13
の十進数データ(2)に固有の位置判別マークD2を示
す位置判別コードが置換によって埋め込まれる。図17
の(B)では、図2の(A)と異なり、印刷された場合
の状態を模式的に示しているが、データの埋め込みに関
する手法それ自体は図2に示したのと本質的に変わると
ころはない。
【0111】同様にして、第2番目以降の基準点マーク
に対し、次の3つの機密情報ブロックBC14、BC1
5、BC16の各十進数データが同様にして対応付けら
れ、これら3つ1組の十進数データに従って固有の位置
判別マークが所要の位置に印刷されるよう基準情報デー
タ中に所要の位置判別コードがデータの置換によって埋
め込まれる。この場合、第2番目の基準点マークRC2
に対し、第4番目の機密情報ブロックBC14の十進数
データ(104)と第5番目の機密情報ブロックBC1
5の十進数データ(96)とが参照されて、第2番目の
基準点マークRC2を示す基準点コードから横方向の
(+)方向に104ビットで、縦方向の負方向に96ビ
ットの位置に、第6番目の機密情報ブロックBC16の
十進数データ(5)に固有の位置判別マークD5を示す
位置判別コードが置換によって埋め込まれる。したがっ
て、各位置判別マークの対応する基準点マークからの距
離及びそのマークの内容が、3つの機密情報ブロックの
内容を示していることになる。なお、1組3つの機密情
報ブロックの十進数のうちのいずれの2つの十進数を距
離情報とするかは任意である。上述のようにして合成情
報データを作成する。
【0112】図18には機密情報ブロックの十進数の色
データの値が1、2、3の場合についての位置判別マー
クD1、D2、D3の例が示されているが、位置判別マ
ークはこれらに限定されず任意に定められてもよいこと
は勿論である。図19には、基準点マーク及び位置判別
マークが実際に置換により埋め込まれた場合のドットパ
ターンの様子が拡大して示されている。図19は機密情
報ブロックの1組のブロックの値が共に零の場合の例
で、基準点マークと位置判別マークとの間のドット(画
素)の差は縦横いずれの方向にも零である。
【0113】ステップ230では、ステップ229で最
終的に得られた合成情報データに従ってドットパターン
化された印刷データが作られこの印刷データに従って機
密情報が埋め込まれた公開情報の印刷が実行される。こ
の印刷は既述のように、400dpi程度又はそれ以上
の解像度の画素のデータをデジタル処理印刷する印刷
機、例えばレーザプリンタを用いて行うことができる。
【0114】なお、図17乃至図19では説明のために
基準点マーク及び位置識別マークが目で識別できる大き
さのドットパターンとして表されている。しかし、実際
にはこれらのマークは極めて小さく目視によってその存
在を認識することは不可能な大きさのカラーマークであ
るから、第三者はその存在に気づくことがない。基準点
コード及び位置判別コードの埋め込み領域は微小のため
これらのコードを埋め込んだ公開情報の画像は外見上元
の公開情報の画像と同一であり、この公開情報画像中に
機密情報が埋め込まれていることを目視しただけでは判
別することはできない。
【0115】次に、図20及び図21を参照して、請求
項5の発明の実施の形態の一例について説明する。請求
項5の発明を適用した機密情報記録文書の作成は、図1
に示したステップ17、18の処理内容以外は請求項1
の発明の実施の形態の場合と同じであるので、図120
はステップ17、18に対応するステップ57、58の
みを示し、その他のステップについては図示せず、必要
に応じて図1を参照して説明を行う。
【0116】ステップ57において、ステップ15にお
いて得られた機密情報ブロックB1、B2、・・・、B
nの個数nに対しN(=[(n+3)/4])個の基準
点コードがドット化公開情報データに置換によって順次
埋め込まれる。nが4の倍数でない場合には、2値化機
密情報データの末尾に余りに相当する数のブロック分の
「0」を追加する。その1ブロック分の内容は(000
00000)である。ステップ15において得られた機
密情報ブロックの数の1/4(N)の基準点コードがド
ット化公開情報データに埋め込まれ、これにより基準情
報データが得られる。
【0117】ステップ57における基準情報データの作
成は次のようにして行われる。先ず、ステップ57の1
回目の実行では、第1番目の基準点コードをドット化公
開情報データに置換により埋め込む処理が実行され、こ
れにより基準情報データが得られる。ステップ57にお
ける上述の一連のデータ処理が終了すると、ステップ5
7が再び実行され、先に得られた基準情報データに対し
て、第2番目の基準点コードの埋め込みが実行される。
このように、ステップ57で得られた基準情報データが
それに続く次のステップ57の処理においては更新され
たドット化公開情報データとして用いられることにな
る。ステップ57における上述の処理は先に得られた機
密情報ブロック数に応じてL(=N)回だけ繰り返し実
行される。
【0118】なお、基準点コードは埋め込まれる機密情
報ブロックの埋め込み方向や順序(縦、横)等を定め印
刷された紙面上での基準点を示すための基準点マークを
与えるためのものである。なお、用紙の上下、左右を区
別するための非対称性を有するマークを用紙に少なくと
も1つ印刷しておくのが好ましいが、基準点マークの少
なくとも1つをこの種の判別のために必要な非対称性を
持たせたマークとしてもよい。
【0119】ステップ58では、ステップ57で得られ
た基準情報データに、機密情報ブロックB1、B2、B
3、・・・Bnの内容を埋め込むための処理が実行され
る。
【0120】この機密情報データの埋め込みのための処
理は、上述した通りであるが、基準情報データ中の基準
点コードの位置から各基準点コードに対応させた1組が
2ブロック分からなる2組の十進数データの内容に従
い、各組の十進数データの内容に従って離れた位置にそ
の組固有の位置判別コードをそれぞれ置換によって埋め
込むことにより合成情報データを作成する処理ステップ
である。基準点コード、位置判別コードは、固定値でも
よいし暗号キーによって一意に定められてもよい。
【0121】図20に示す実施の形態の場合には、連続
する2つの機密情報ブロックを1組とする2組の十進数
データが1グループを形成し、それぞれのグループに対
応する基準点からそのグループの十進数データの内容に
従い、そのグループを構成する各組毎に固有の位置判別
マークに相当する位置判別コードを、その1組の十進数
データに従って定められる位置に置換によって埋め込む
ことにより合成情報データを作成する。nが4の倍数で
ない場合には、2値化機密情報ブロックの余りの数に相
当する各ブロックの値は(0)として処理される。この
ことは前述の通りである。位置判別マークの一部又は全
体が重なるときには、2つの所定の位置判別コードの各
対応するビットの論理和をとり、その結果を求める位置
判別コードとして埋め込む。
【0122】なお、ここでは、基準点コードは(101
010)と定められており、これらの印刷のための画素
データは後述するように400dpi程度又はそれ以上
の解像度のプリンタで印刷されるものである。したがっ
て、基準点コードによって紙面上に印刷される基準点の
パターン(基準点マーク)は極めて小さく目視によりこ
の存在を判別することは不可能であり、第三者が紙面に
印刷された基準点マークの存在に気づくことはない。後
述する位置判別マークについても同様である。
【0123】このことを図21の(A)を参照して具体
的に説明する。図21の(A)に示されるように、ステ
ップ15で得られた機密情報ブロックB1(174)、
B2(56)、B3(128)、B4(78)は2ブロ
ック1組とされる。この例では、B1、B2が第1の組
でB3、B4が第2の組である。そして、さらに、第1
の組と第2の組とが第1のグループとされる。
【0124】基準点マークは1つのグループに1つ割り
当てられる。したがって、第1の基準点マークR1に対
しては機密情報ブロックB1〜B4を含んで成るグルー
プに割り当てられることになる。そして、第1の組の2
つの十進数データ174及び56が参照され、第1の基
準点マークR1を示す基準点コードから、横方向の正
(+)方向に174ビットで縦方向の負(−)方向に5
6ビットの位置に、この第1の組に対して予め定められ
ている位置判別マークD12を示す位置判別コードが埋
め込まれる。図21の(A)では、図2の(A)と異な
り、印刷された場合の状態を模式的に示しているが、位
置判別コードの埋め込みに関する手法それ自体は図2の
(A)に示したのと本質的に変わるところはない。
【0125】第2の組を構成する機密情報ブロックB
3、B4に対しても第1の基準位置マークR1に対して
これと同様にして処理が行われ、横方向の正(+)方向
に128ビットで縦方向の負(−)方向に78ビットの
位置に第2の組に対して定められた固有の位置判別マー
クD34を示す位置判別コードが埋め込まれる。
【0126】このようにして、第N番目の位置の基準点
コードに対応させた最後のグループの機密情報ブロック
の内容を表す2つの位置判別コードが基準情報データ中
に置換により埋め込まれることになるまでステップ58
がL(=N)回繰り返し実行される。
【0127】このように、ステップ58では基準情報デ
ータ内に埋め込まれている複数の基準点コードに対し
て、ステップ15で用意された機密情報ブロックの数に
応じて上述した位置判別コードの置換による埋め込みを
L回繰り返し実行する。基準情報データ内の機密情報ブ
ロックのデータの各内容を示す位置に位置判別コードが
埋め込まれて合成情報データが得られる。以上の説明か
ら理解されるように、ステップ58の処理で得られた合
成情報データは、それの直後に再び繰り返されるステッ
プ58の機密情報ブロック埋め込み処理においては、更
新された基準情報データとして扱われることになる。
【0128】図21の(B)には、第1、2ブロックと
第3、4ブロックの位置判別マークの例が示されている
が、この位置判別マークはこれらに限定されず任意に定
められてもよいことは勿論である。2つの位置判別マー
クは、お互いに異なる黒、白のドットによるパターンま
たは、色ドット情報による適宜のパターンとすることも
できる。図21の(C)には1つのグループを構成する
2つの機密情報ブロックの値が共に零の場合の例で、基
準点マークと位置判別マークとの間のドット(画素)の
差は縦横いずれの方向にも零である。
【0129】したがって、ある1つの基準点マークに関
して埋め込まれた複数の位置判別マークは、それぞれが
2つの機密情報ブロックのデータ内容を示しており、そ
の割り当てられた位置判別マークの形態からそれらのグ
ループの何番目のブロックのものかが判ることになる。
したがって、1つの位置判別マークに大量の機密情報デ
ータが含まれており、大量のデータを埋め込むのに好適
である。
【0130】以上の説明から判るように、図20の実施
の形態においては2つの位置判別マークの一部又は全部
が重なることが生じ得る。このように、位置判別マーク
の一部又は全部が重なった場合の解読時の処理につき、
位置判別コードのドットパターンが白黒の場合には、図
22を参照して説明する。位置判別コードがカラーの場
合には、図23を参照して説明する。
【0131】図22の(A)に示される公開情報ドット
パターンPOに、図22の(B)、(C)に示される位
置判別コードドットパターンPX、PYを、その重複部
分については両者のビットの論理積をとるようにして置
換によって埋め込み、図22の(D)に示される合成後
ドットパターンPZを得た場合を例にとって説明する。
【0132】図22の(D)に示した合成後ドットパタ
ーンPZが与えられた場合において、解読側では公開情
報の中に埋め込まれている位置判別コードドットパター
ンPX、PYのパターン内容は予め判っており(固定の
場合は勿論のこと、暗号キーで定められるので)、ここ
では、合成後ドットパターンPZにおいて左上のパター
ンと右下のパターンのいずれがPX、PYであるかの判
別作業ということになる。このため、先ず、合成後ドッ
トパターンPZ中から任意の位置の4×4ドットのパタ
ーンを2種類抽出し、全領域に亘ってその組み合せを検
査し、少なくとも一部において重なり合い部分を有する
2種類のドットパターンを抽出する。図22の例では、
図22の(E)、(F)に示す第1抽出ドットパターン
PAと第2抽出ドットパターンPBとが抽出されること
になる。これらの抽出ドットパターンPA、PBの重複
ドットパターンは図22の(G)に示す2×2ドットの
重複部ドットパターンZとなる。ここでは、位置判別コ
ードドットパターンPXの左下の2×2ドットと、位置
判別コードドットパターンPYの右上2×2ドットの論
理積が重複部分と一致している。
【0133】しかるに、位置判別コードドットパターン
PXと位置判別コードドットパターンPYは既に判って
いるので、第1抽出ドットパターンPAの右下の2×2
ドットの部分を位置判別コードドットパターンPXの対
応する部分と置換して得られた図22の(H)のドット
パターンは位置判別コードドットパターンPXに一致
し、第2抽出ドットパターンPBの左上2×2ドットの
部分を位置判別コードドットパターンPYの対応する部
分と置換して得られた図22の(I)のドットパターン
は、位置判別コードドットパターンPYに一致すること
が確認できる。
【0134】この結果、合成後ドットパターンPZにお
ける位置判別コードドットパターンPXの位置と位置判
別コードドットパターンPYの位置とを確認することが
できるので、位置判別コードドットパターンPXと位置
判別コードドットパターンPYとが重なりあっていても
重複部分について両者の論理積をとって埋め込んでおけ
ば解読不能となることはない。
【0135】図23の(A)に示されるカラーの公開情
報ドットパターンPCOに図23の(B)、(C)に示
されるカラーの位置判別コードドットパターンPCX、
PCYを、その重複部分については、図23の(J)に
示されるカラードットデータの置換方法を説明する図に
従って置換を行ない、図23(D)に示される合成後の
ドットパターンPCZを得た場合を例にとって説明す
る。使用する色ドットの色数は8色とする。
【0136】図23の(D)に示した合成後のドットパ
ターンPCZが与えられた場合において、解読側では、
公開情報中に埋め込まれている位置判別コードドットパ
ターンPCX、PCYの内容は予め判っており(固定の
場合は勿論のこと、暗号キーで定められるので)、ここ
では、合成後のドットパターンPCZにおいて左上のパ
ターンと右下のパターンのいずれかがPCX、PCYで
あるのかの判別作業ということになる。このため、合成
後ドットパターンPCZ中から任意の位置の3×3ドッ
トのパターンを2種類抽出し、全領域に亘ってその組み
合わせを検査し、少なくとも一部において重なり合う部
分を有する2種類のドットパターンを抽出する。
【0137】図23の例では図23の(E)、(F)に
示す第1抽出ドットパターンPCAと第2抽出ドットパ
ターンPCBとが抽出されることになる。これらの抽出
ドットパターンPCA、PCBの重複ドットパターンは
図23の(G)に示す1×1ドットの重複ドットパター
ンCZとなる。ここでは、位置判別コードドットパター
ンPCXの右下1×1ドットと、位置判別コードドット
パターンPCYの左上1×1ドットの値に従い、図23
の(J)に示されるカラードットデータの置換方法に従
って置換された値と重複ドットパターンCZとが一致し
ている。
【0138】図23の(J)を参照しながら説明する。
位置判別コードドットパターンPCXの右下1×1ドッ
トの値(1)と同じ値を図23の(J)から探し、その
位置から時計回り方向に、位置判別コードドットパター
ンPCYの左上1×1ドットの値(3)と同値分進めた
図23の(J)位置の値を重複ドットパターンCZの値
(4)とする。
【0139】位置判別コードドットパターンPCXと、
位置判別コードドットパターンPCYは既に判っている
ので、第1抽出ドットパターンPCAの右下1×1ドッ
トの値と、第2抽出ドットパターンPCBの左上1×1
ドットの値により、図23の(J)に示すカラードット
データの置換方法に従って置換されて得られた図23の
(H)のドットパターンは位置判別コードドットパター
ンPCXと、図23の(I)のドットパターンは位置判
別コードドットパターンPCYと一致することが確認で
きる。
【0140】この結果、合成後のドットパターンPCZ
における位置判別コードドットパターンPCXの位置と
位置判別コードドットパターンPCYの位置とを確認す
ることができるので、位置判別コードドットパターンP
CXと位置判別コードドットパターンPCYとが重なり
合っていても重複部分については、図23の(J)に示
されるカラードットデータの置換方法に従って置換して
埋め込んでおけば解読不能となることはない。
【0141】以上説明した各種の機密情報記録方法によ
る効果をまとめて以下に示す。 (1) 紙面上に記録した機密情報の存在自体を第三者が解
らない。 (2) 再生装置を第三者が入手した場合にも、機密情報が
解読される可能性が低い。 (3) 多量の機密情報を埋め込めるため、文字情報、音声
情報、画像情報、コンピュータプログラムなどのデジタ
ル情報をも組み合わせて、紙面上に記録または再生する
ことができる。 (4) 特殊な記録再生装置を必要としない。 (5) 紙面に印刷するものであり複写が容易であるから、
切り貼り等により機密情報の追加、修正、削除が可能と
なる。 (6) 複写機を用いて短時間に大量の複写が可能となる。 (7) ファクシミリを用いて記録した情報を短時間で遠隔
地へ送ることができる。
【0142】図24には、図1乃至図23に基づいて説
明した本発明の方法により機密情報を記録再生するため
の機密情報の記録、再生システムの構成の一例を示すブ
ロック図である。符号100で示される記録システムに
おいて、101はパーソナルコンピュータであり、ここ
には文字情報のほかに、音声情報、画像情報、コンピュ
ータプログラムなどのデジタル情報で構成する機密情報
が2値化情報として蓄積されているほか、公開情報も2
値化情報として蓄積されている。
【0143】パーソナルコンピュータ101では、図
1、図3、図5、図7、図9、図14、図16、図20
で説明されたいずれかの方法で公開情報と機密情報とを
所定の暗号キーを用いて合成し、ドットコード等の印刷
データに変換する。プリンタ102ではこの印刷データ
に従って機密情報が埋め込まれている公開情報を400
dpiまたはそれ以上の解像度で用紙に印刷する。この
ようにして得られた印刷情報は、複写機103によって
大量に複製することができ、郵送によって、又はファク
シミリ装置104によって所望の相手方に送ることがで
きる。
【0144】符号200で示される再生システムにおい
ては、ファクシミリ装置201によって受信された画像
化されている情報はパーソナルコンピュータ202に入
力される。なお、郵送によって送られてきた文書はスキ
ャナ203によってその用紙上に印刷されている情報を
ドットパターン化して読み取り、その読み取られたドッ
トパターンデータはパーソナルコンピュータ202に入
力される。
【0145】パーソナルコンピュータ202では、記録
システム100側で行われた機密情報の埋め込み処理用
に使用された暗号キーに対応した復元キーを用いて公開
情報中に埋め込まれている機密情報を分離して取り出し
機密情報を再生する。パーソナルコンピュータ202に
おいて再生された機密情報はプリンタ204において印
刷され文書にされる。なお、再生された機密情報はCR
T表示装置(図示せず)によって表示してもよいし、あ
るいはスピーカ等(図示せず)を用いて音声によって出
力する構成も可能である。
【0146】図23では、本発明の方法を適用したシス
テムの一例として暗号化情報記録再生システムを示し
た。この例示したシステムは、第三者に漏洩できない機
密情報を暗号キーを用いて画像化された公開情報中にド
ットパターンなどの情報として埋め込み、復元キーを用
いて解読する構成である。埋め込んだ情報は、紙面上に
印刷してもよいし、イメージ情報としてコンピュータ・
ネットワーク上で別のコンピュータに転送してもよい。
【0147】このシステム応用例として、エレクトロニ
ック・コマース、デジタル・キャッシュ、プリペード・
カード、決裁書、契約文書、履歴書、査定表等を挙げる
ことができる。
【0148】このシステムの構成要素は、ワープロ機能
をもつパーソナルコンピュータ、暗号化情報記録ソフト
ウェア、プリンタ、スキャナ、暗号化情報再生ソフトウ
ェア、LAN、WANである。
【0149】本発明の方法を適用したシステムの他の形
態を以下に別記する。
【0150】(A) デジタル署名 文字情報を人間が目で見て解読可能なキャラクタとして
紙面に印刷すると同時に、その情報を暗号キー(プライ
ベートキー)を用いて同紙面上にドットパターンなどの
情報として埋め込む。承認者は、復元キー(公開キー)
を用いて埋め込まれた情報を解き、文字情報と比較し同
一であることを確認する。第三者が暗号キー(プライベ
ートキー)を入手しない限り、埋め込んだ情報を改ざん
することはできない。
【0151】このシステムの応用例として、エレクトロ
ニック・コマース、デジタル・キャッシュ、決裁書、契
約文書、身分証明書等を挙げることができる。
【0152】このシステムの構成要素は、ワープロ機能
をもつパーソナルコンピュータ、暗号化情報記録ソフト
ウェア、プリンタ、スキャナ、暗号化情報再生ソフトウ
ェアである。
【0153】(B) FAX情報圧縮転送装置 複数枚の文字情報を一枚の紙面上にドットコードとして
圧縮、印刷してFAX送信する。A4一枚にたいして、
通常の数〜十倍の文字量(数千〜一万文字)を送ること
ができる。ビジネス文書のFAX送信に応用することが
できる。
【0154】このシステムの構成要素は、ワープロ機能
をもつパーソナルコンピュータ、暗号化情報記録ソフト
ウェア、プリンタ、解像度200dpiのG3対応FA
X、暗号化情報再生ソフトウェアである。
【0155】(C) マルチメディア情報記録再生装置 文字情報や図形情報の中に、音声情報、カラー画像情
報、コンピュータプログラムなどのマルチメディア情報
をドットパターンなどの情報として埋め込む。埋め込ん
だ情報を取り出して、印刷またはCRT表示装置などで
再生する。
【0156】このシステムの応用例として、人の声を埋
め込んだ書類(業務指示書、通信教育の添削、盲人用手
紙)、カラー画像を埋め込んだ書類(広告、マニュア
ル)、プログラム・データを埋め込んだ書類(設計図
面、NCマシンプログラム)、を挙げることができる。
【0157】このシステムの構成要素は、マイクロフォ
ン、スピーカ、スチールカメラ、ビデオ装置、スキャ
ナ、ワープロ機能をももつパーソナルコンピュータ、暗
号化情報記録ソフトウェア、プリンタ、暗号化情報再生
ソフトウェア等である。
【0158】(D) 情報蓄積媒体システム 文字情報、音声情報、カラー画像情報、コンピュータプ
ログラムなどのマルチメディア情報をドットパターンな
どの情報として紙面上に記録する。超安価、取り扱いが
容易、複製が容易、FAXによる送信が可能、輸送が容
易等の特徴をもつ情報蓄積媒体となる。
【0159】このシステムの応用例として、ビジネス文
書、コンピュータプログラム、記念写真、音楽などの保
管・配布等を挙げることができる。
【0160】このシステムの構成要素は、マイクロフォ
ン、スピーカ、スチールカメラ、ビデオ装置、スキャ
ナ、ワープロ機能をももつパーソナルコンピュータ、暗
号化情報記録ソフトウェア、プリンタ、暗号化情報再生
ソフトウェア等である。
【0161】
【発明の効果】本発明による効果は次の通りである。 (1) 紙面上に記録した機密情報の存在自体を第三者が解
らない。 (2) 再生装置を第三者が入手した場合にも、機密情報が
解読される可能性が低い。 (3) 多量の機密情報を埋め込めるため、文字情報、音声
情報、画像情報、コンピュータプログラムなどのデジタ
ル情報をも組み合わせて、紙面上に記録または再生する
ことができる。 (4) 特殊な記録再生装置を必要としない。 (5) 紙面に印刷するものであり複写が容易であるから、
切り貼り等により機密情報の追加、修正、削除が可能と
なる。 (6) 複写機を用いて短時間に大量の複写が可能となる。 (7) ファクシミリを用いて記録した情報を短時間で遠隔
地へ送ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載の発明の実施の形態の一例を説
明するための機密情報記録文書の作成方法を示すフロー
チャート。
【図2】図1のフローチャートによって示される機密情
報記録文書の作成処理のうちの機密情報データ埋め込み
処理を説明するための説明図。
【図3】請求項2に記載の発明の実施の形態の一例を説
明するための機密情報記録文書の作成方法の要部を示す
部分フローチャート。
【図4】図3のフローチャートによって示される機密情
報記録文書の作成処理のうちの機密情報データ埋め込み
処理を説明するための説明図。
【図5】図3に示した請求項2に記載の発明の実施の形
態の一例の変形例を説明するための機密情報記録文書の
作成方法の要部を示す部分フローチャート。
【図6】図5のフローチャートによって示される機密情
報記録文書の作成処理のうちの機密情報データ埋め込み
処理を説明するための説明図。
【図7】請求項3に記載の発明の実施の形態の一例を説
明するための機密情報記録文書の作成方法の要部を示す
部分フローチャート。
【図8】図7のフローチャートによって示される機密情
報記録文書の作成処理のうちの機密情報データ埋め込み
処理を説明するための説明図。
【図9】請求項3に記載の発明の実施の形態の別の例を
説明するための機密情報記録文書の作成方法を示すフロ
ーチャート。
【図10】図9のフローチャートによって示される機密
情報記録文書の作成処理のうちの機密情報データ埋め込
み処理を説明するための説明図。
【図11】図9のフローチャートによって示される機密
情報記録文書の作成処理のうちの機密情報データ埋め込
み処理に使用される位置識別マークのパターン例を示す
パターン図。
【図12】図9のフローチャートによって示される機密
情報記録文書の作成処理のうちの機密情報データ埋め込
み処理において、距離情報が零の場合の機密情報データ
埋め込み処理を説明するための説明図。
【図13】図9に示す請求項3に記載の発明の実施の形
態の変形例を説明するための機密情報データ埋め込み処
理の説明図。
【図14】請求項4に記載の発明の実施の形態の一例を
説明するための機密情報記録文書の作成方法の要部を示
す部分フローチャート。
【図15】図14のフローチャートによって示される機
密情報記録文書の作成処理のうちの機密情報データ埋め
込み処理を説明するための説明図。
【図16】請求項4に記載の発明の実施の形態の別の例
を説明するための機密情報記録文書の作成方法を示すフ
ローチャート。
【図17】図16のフローチャートによって示される機
密情報記録文書の作成処理のうちの機密情報データ埋め
込み処理を説明するための説明図。
【図18】図16のフローチャートによって示される機
密情報記録文書の作成処理のうちの機密情報データ埋め
込み処理に使用される位置識別マークのパターン例を示
すパターン図。
【図19】図16のフローチャートによって示される機
密情報記録文書の作成処理のうちの機密情報データ埋め
込み処理において、距離情報が零の場合の機密情報デー
タ埋め込み処理を説明するための説明図。
【図20】請求項5に記載の発明の実施の形態の一例を
説明するための機密情報記録文書の作成方法の要部を示
す部分フローチャート。
【図21】図20のフローチャートによって示される機
密情報記録文書の作成処理のうちの機密情報データ埋め
込み処理を説明するための説明図。
【図22】図20のフローチャートによって示される機
密情報記録文書の作成処理によって位置判別マークが重
複して作成された場合の解読側での処理を説明するため
の説明図。
【図23】図20のフローチャートによって示されるカ
ラーの機密情報記録文書の作成処理によって位置判別マ
ークが重複して作成された場合の解読側での処理を説明
するための説明図。
【図24】本発明の方法により機密情報を記録、再生す
るためのシステム構成の一例を示すブロック図。
【符号の説明】
B1、B2、B3、B4、BC11、BC12、BC1
3、BC14、BC15、BC16、Bn 機密情報
ブロック BC1 機密情報大ブロック D0、D1、D2、D3、D4、D5、D8、D12、
D34、D56、D57、D58、D128、D12
9、D130 位置判別マーク DN1、DNC1 ドット化公開情報データ DR1、DRC1 基準点コード DS1、DSC1 基準情報データ F 紙面 GC カラーの公開情報画像 PA、PCA 第1抽出ドットパターン PB、PCB 第2抽出ドットパターン PO、PCO 公開情報ドットパターン PX、PY、PCX、PCY 位置判別コードドットパ
ターン PZ、PCZ 合成後ドットパターン R1、R2、R3、R4、RC1、RC2、RC3、R
C4、RC5、RC6基準点マーク XC、YC、ZC 機密情報領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 町田 寛 富山県富山市下新町3番23号 株式会社イ ンテック内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 公開情報画像が印刷される印刷媒体に機
    密情報を記録するための機密情報記録方法であって、 所要の機密情報を2値化機密情報データに変換するステ
    ップと、 該2値化機密情報データをブロック化して多数のデータ
    ブロックを得るステップと、 公開情報の画像をドット化公開情報データに変換するス
    テップと、 前記ドット化公開情報データ中に基準点マークをコード
    化した基準点コードを埋め込んで基準情報データを得る
    ステップと、 前記基準情報データ中に埋め込まれた基準点コードに対
    応させた複数のデータブロックの内容に従った位置に所
    定の位置判別コードを前記基準情報データ中に埋め込ん
    で合成情報データを作成するステップと、 該合成情報データに従って印刷データを作成するステッ
    プと、 該印刷データに従って印刷媒体に前記合成情報データに
    従う画像を印刷するステップとを含むことを特徴とする
    機密情報記録方法。
  2. 【請求項2】 公開情報画像が印刷される印刷媒体に機
    密情報を記録するための機密情報記録方法であって、 所要の機密情報を2値化機密情報データに変換するステ
    ップと、 該2値化機密情報データをブロック化して多数のデータ
    ブロックを得るステップと、 公開情報の画像をドット化公開情報データに変換するス
    テップと、 前記ドット化公開情報データ中に基準点マークをコード
    化した基準点コードを埋め込んで基準情報データを得る
    ステップと、 前記基準情報データ中に埋め込まれた基準点コードに対
    応させたデータブロックの内容に従った位置に所定の位
    置判別コードを前記基準情報データ中に埋め込んで合成
    情報データを作成するステップと、 該合成情報データに従って印刷データを作成するステッ
    プと、 該印刷データに従って印刷媒体に前記合成情報データに
    従う画像を印刷するステップとを含むことを特徴とする
    機密情報記録方法。
  3. 【請求項3】 公開情報画像が印刷される印刷媒体に機
    密情報を記録するための機密情報記録方法であって、 所要の機密情報を2値化機密情報データに変換するステ
    ップと、 該2値化機密情報データをブロック化して多数のデータ
    ブロックを得るステップと、 公開情報の画像をドット化公開情報データに変換するス
    テップと、 前記ドット化公開情報データ中に基準点マークをコード
    化した基準点コードを埋め込んで基準情報データを得る
    ステップと、 前記基準情報データ中に埋め込まれた基準点コードに対
    応させた2つのデータブロックのうちの一方のデータブ
    ロックの内容に従った位置に他方のデータブロックの内
    容に従った位置判別コードを前記基準情報データ中に埋
    め込んで合成情報データを作成するステップと、 該合成情報データに従って印刷データを作成するステッ
    プと、 該印刷データに従って印刷媒体に前記合成情報データに
    従う画像を印刷するステップとを含むことを特徴とする
    機密情報記録方法。
  4. 【請求項4】 公開情報画像が印刷される印刷媒体に機
    密情報を記録するための機密情報記録方法であって、 所要の機密情報を2値化機密情報データに変換するステ
    ップと、 該2値化機密情報データをブロック化して多数のデータ
    ブロックを得るステップと、 公開情報の画像をドット化公開情報データに変換するス
    テップと、 前記ドット化公開情報データ中に基準点マークをコード
    化した基準点コードを埋め込んで基準情報データを得る
    ステップと、 前記基準情報データ中に埋め込まれた基準点コードに対
    応させた3つのデータブロックのうちのいずれか2つの
    データブロックの内容に従った位置に残りのデータブロ
    ックの内容に従った位置判別コードを前記基準情報デー
    タ中に埋め込んで合成情報データを作成するステップ
    と、 該合成情報データに従って印刷データを作成するステッ
    プと、 該印刷データに従って印刷媒体に前記合成情報データに
    従う画像を印刷するステップとを含むことを特徴とする
    機密情報記録方法。
  5. 【請求項5】 公開情報画像が印刷される印刷媒体に機
    密情報を記録するための機密情報記録方法であって、 所要の機密情報を2値化機密情報データに変換するステ
    ップと、 該2値化機密情報データをブロック化して多数のデータ
    ブロックを得るステップと、 公開情報の画像をドット化公開情報データに変換するス
    テップと、 前記ドット化公開情報データ中に基準点マークをコード
    化した基準点コードを埋め込んで基準情報データを得る
    ステップと、 前記基準情報データ中に埋め込まれた基準点コードに対
    応させた1組が2データブロック分からなる2組のデー
    タブロックの内容に従い、各組のデータブロックの内容
    に従った位置にその組固有の位置判別コードを前記基準
    情報データ中に埋め込んで合成情報データを作成するス
    テップと、 該合成情報データに従って印刷データを作成するステッ
    プと、 該印刷データに従って印刷媒体に前記合成情報データに
    従う画像を印刷するステップとを含むことを特徴とする
    機密情報記録方法。
  6. 【請求項6】 前記2値化機密情報データをブロック化
    して得られた多数のデータブロックを暗号キーにより並
    び換え、並び換えられた多数のデータブロックを順次用
    いて前記合成情報データを作成するようにした請求項
    1、2、3、4または5に記載の機密情報記録方法。
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